JP3631966B2 - 防曇剤塗布布 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のフロントガラス等の防曇性を付与したい面(以下「被防曇面」という)に防曇剤を円滑に且つ確実に塗布し、被防曇面に防曇性を付与することができる防曇剤塗布布に関する。
【0002】
【従来の技術】
冬場において、車内と車外の温度差が原因となって自動車のフロントガラスの内面が曇ってしまうといったことがある。このように、自動車のフロントガラスが曇ってしまうと前方の視認性が低下して走行に支障を来すことから、従来からスプレー式の防曇剤が多数、提供されている。
【0003】
しかしながら、上記スプレー式の防曇剤は、未だ満足のいく防曇効果を有していないとともに、使用にあたっては、スプレーで防曇剤をフロントガラス内面に吹き付けた後、別途用意した布で余分な防曇剤を拭き取る必要があり、作業上も面倒であるといった問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、被防曇面を擦るだけで該被防曇面に優れた防曇性を付与することができる防曇剤塗布布を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の防曇剤塗布布は、酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルからなる防曇剤とポリウレタン系樹脂を布の表面に塗布してポリウレタン系樹脂により防曇剤を布面に対して離脱可能に付着させてなることを特徴とする。
【0006】
又、請求項2に記載の防曇剤塗布布は、請求項1に記載の防曇剤塗布布において、シリコーンオイルが、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイルとポリエーテル変性シリコーンオイルとからなることを特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明の防曇剤塗布布は、酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルをポリウレタン系樹脂により布表面に対して離脱可能に付着させていることから、防曇剤塗布布で自動車のフロントガラス内面等の防曇効果を発揮させたい面を擦るといった簡単な作業だけで、防曇剤塗布布の酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルを布表面から離脱させて被防曇面に簡単に且つ確実に膜状に付着させることができる。
【0008】
しかも、上記防曇剤中の酸化チタンは、紫外線の照射によって被防曇面上の有機物を分解するとともに、上記シリコーンオイルは、被防曇面と水滴との接触角を0の近い状態にするので、万一、被防曇面に水分が付着した場合にあっても、水分は被防曇面上に水滴を形成せずに一様に水膜となる。従って、上記防曇剤が塗布された被防曇面は優れた防曇性を発揮する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の防曇剤塗布布は、酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルからなる防曇剤とポリウレタン系樹脂を布の表面に塗布してポリウレタン系樹脂により防曇剤を布面に対して離脱可能に付着させてなる。そして、上記酸化チタン(TiO)を担持させた二酸化珪素(SiO・nHO)中における酸化チタンの含有量は、通常、40〜50重量%に調整される。上記酸化チタン(TiO)を担持させた二酸化珪素(SiO・HO)は、鈴木油脂工業株式会社から商品名「PCボール W−50H」で販売されている。
【0010】
そして、上記シリコーンオイルとしては、被防曇面の水滴に対する接触角を低減させることができるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、側鎖に反応性のエポキシ基と親水性のポリエーテル基の双方を有するエポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル、ジメチルポリシロキサンとポリエーテルとを共重合させて得られるポリエーテル変性シリコーンオイル等が挙げられ、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイルとポリエーテル変性シリコーンオイルとの混合物が好ましい。
【0011】
上記エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイルは、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社から商品名「SF8421」で販売されており、又、上記ポリエーテル変性シリコーンオイルは、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社から商品名「SH3771」「SH8700」で販売されている。
【0012】
更に、上記ポリウレタン系樹脂としては、上記酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルからなる防曇剤を布に離脱可能に付着させることができ且つ布の柔軟性を保持することができるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエーテル系ウレタン樹脂が挙げられる。なお、上記ポリウレタン系樹脂としては、大原パラヂウム化学株式会社から商品名「PUW−14」で販売されている。
【0013】
上記酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルからなる防曇剤をポリウレタン系樹脂によって離脱可能に付着させる布としては、特に限定されず、例えば、タオル等の織布、編布、不織布等が挙げられ、被防曇面を擦る際の作業容易性の観点からタオルが好ましい。
【0014】
上記防曇剤塗布布の製造方法について説明する。先ず、酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルからなる防曇剤とポリウレタン系樹脂とを含有するエマルジョンを用意する。
【0015】
そして、上記エマルジョン中に布を浸漬し、布に酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルからなる防曇剤とポリウレタン系樹脂を付着させた後、この布を加熱することによってポリウレタン系樹脂の架橋密度を向上させ、上記防曇剤をポリウレタン系樹脂によって離脱可能に布に付着させることによって防曇剤塗布布を得ることができる。
【0016】
しかして、上記の如くして得られた防曇剤塗布布で被防曇面を擦ると、上記防曇剤塗布布の防曇剤が被防曇面に円滑に且つ確実に膜状に転写されて、被防曇面は、酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルで被覆された状態となる。
【0017】
上記被防曇面に転写された酸化チタンは、紫外線が照射されると、活性酸素を発生して被防曇面に付着した有機物を分解し且つ細菌を殺して被防曇面が水をはじかないようにするとともに、被防曇面に転写されたシリコーンオイルは、被防曇面と水滴との間の接触角を略0に近い状態にする。
【0018】
従って、空気中の水蒸気が被防曇面によって冷却された場合にあっても、上記の如く、酸化チタンとシリコーンオイルの作用によって被防曇面は、極めて高い親水性を有していることから、万一、被防曇面に水分が付着しても、被防曇面上に水滴が形成されることはなく水分は一様に水膜となり、被防曇面が曇るといった不測の事態は発生しない。
【0019】
【実施例】
(実施例1)
酸化チタンを担持させた二酸化珪素、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル及びポリエーテル変性シリコーンオイルを含有するエマルジョン(上中化成株式会社 商品名「KA・3」)37重量部と、ポリウレタン系樹脂及びポリエーテル変性シリコーンオイルを含有するエマルジョン(上中化成株式会社 商品名「KA・5」)61重量部と、ポリウレタン系樹脂エマルジョン(大原パラヂウム化学株式会社 商品名「PUW−14」)2重量部を均一に混合して防曇剤含有エマルジョンを作製した。
【0020】
そして、上記防曇剤含有エマルジョン100重量部中に乾燥重量1225重量部のタオルを浸漬し、タオルに防曇剤含有エマルジョンを含浸させた後、このタオルを130℃に加熱することによって水分を除去して防曇剤塗布布を作製した。
【0021】
この防曇剤塗布布で自動車のフロントガラス等の被防曇面を擦ると、上記防曇剤塗布布の酸化チタンを担持させた二酸化珪素、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル及びポリエーテル変性シリコーンオイルが被防曇面に膜状に転写され、被防曇面は、酸化チタンを担持させた二酸化珪素、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル及びポリエーテル変性シリコーンオイルからなる防曇剤によって均一に被覆された状態となっていた。
【0022】
しかして、自動車の室内を26℃に保持した上で気温2℃の室外に放置したがフロントガラス内面は曇ることなく良好な視界を長時間に亘って保持した。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に記載の防曇剤塗布布は、酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルからなる防曇剤とポリウレタン系樹脂を布の表面に塗布してポリウレタン系樹脂により防曇剤を布面に対して離脱可能に付着させてなることを特徴とするので、防曇剤塗布布で被防曇面を擦るといった簡単な作業だけで、被防曇面に防曇剤を転写させて被防曇面を防曇剤によって被覆して、被防曇面に防曇性を簡単に且つ確実に付与することができる。
【0024】
しかも、上記防曇剤中の酸化チタンは、紫外線の照射によって被防曇面に付着した有機物を分解するとともに細菌を殺して被防曇面が水をはじくのを防止し、更に、上記防曇剤中のシリコーンオイルは、被防曇面と水滴との間の接触角を略0に近い状態にするので、万一、被防曇面に水分が付着した場合にあっても、上記防曇剤で被覆された被防曇面には水滴は形成されず、この水分は一様に水膜を形成し、被防曇面が曇るといった不測の事態は発生しない。
【0025】
請求項2に記載の防曇剤塗布布は、請求項1に記載の防曇剤塗布布において、シリコーンオイルが、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイルとポリエーテル変性シリコーンオイルとからなることを特徴とするので、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイルとポリエーテル変性シリコーンオイルとが塗布された被防曇面は水滴との間の接触角が極めて0に近いものとなり、上記防曇剤塗布布で擦られて防曇剤によって被覆された被防曇面はより優れた防曇性を発揮する。

Claims (2)

  1. 酸化チタンを担持させた二酸化珪素及びシリコーンオイルからなる防曇剤とポリウレタン系樹脂を布の表面に塗布してポリウレタン系樹脂により防曇剤を布面に対して離脱可能に付着させてなることを特徴とする防曇剤塗布布。
  2. シリコーンオイルが、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイルとポリエーテル変性シリコーンオイルとからなることを特徴とする請求項1に記載の防曇剤塗布布。
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