JP3631735B2 - プロテクター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロテクターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプロテクターには、以下の3つの方法で製作されたプロテクターがあった。即ち、第1のプロテクターは、(PE、PU、EVA等から成る)凹凸を有する発泡ブロック体を、(合成皮革等から成る)表生地と裏生地とで、サンドウィッチ状に挟んで縫製することにより、製作され、表面に凹凸形状が形成されていた。(例えば、下記特許文献1参照。)
【0003】
第2のプロテクターは、(PE又はPU等の)板状発泡体を表生地と裏生地とでサンドウィッチ状に挟んで、金型による(冷却又は加熱)圧縮成形にて、表面に凹凸形状が形成されるように製作されていた。
【0004】
第3のプロテクターは、表生地のみを圧縮成形して凹凸形状を形成してから、その表生地と裏生地とで発泡体をサンドウィッチ状に挟んで縫製して、製作されていた。
【0005】
【特許文献1】
実公平7−37655 号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の(3つの)プロテクターでは、表面の形状、模様に希望する凹凸に限界があり、表面に複雑な形状、模様が形成できなかった。また、スピードボール、ファウルチップ等の衝撃に対して、発泡体の厚み等における衝撃吸収に限界があった。また、スライディングのブロック時にスパイクが引っ掛かって表面を破損する虞れがあった。
【0007】
そこで、本発明は、表面に所望の形状・模様を形成でき、衝撃吸収性が向上し、表面の破損を防止するプロテクターを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るプロテクターは、表皮が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、該表皮が表側に突出した複数の突隆部を有し、該隣り合う突隆部の間の溝底に弯曲変形助長部が形成され、該弯曲変形助長部が、表側に凸状の小弯曲部をもって構成され、表皮が弯曲変形自在である
【0009】
また、表皮が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、該表皮が表側に突出した複数の突隆部を有し、該隣り合う突隆部の間の溝底に弯曲変形助長部が形成され、該弯曲変形助長部が、裏側に凸状の小弯曲部をもって構成され、表皮が弯曲変形自在である
【0010】
また、表皮が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、該表皮が表側に突出した複数の突隆部を有し、該隣り合う突隆部の間の溝底に弯曲変形助長部が形成され、さらに、一部の弯曲変形助長部が、表側に凸状の小弯曲部をもって構成され、残りの弯曲変形助長部が、裏側に凸状の小弯曲部をもって構成されて、表皮が弯曲変形自在である
【0011】
また、小弯曲部の両側に、裏生地に縫製する2条のミシン糸が配設されている。また、溝底の十字交差部では、ミシン糸を避けるように弯曲変形助長部が部分的に省略されている。また、表皮の突隆部の表面壁部を、弯曲面状、又は、凹凸模様面、若しくは、勾配面として、成形された
【0012】
また、表皮の表面を、予め、革皺模様として、成形された。また、表皮を分割構造として、突隆部間の溝底に於て、隣り合う分割表皮片を重ね合わせて裏生地と共に縫製にて連結している。
【0013】
また、表皮のうちの鎖骨部が、射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、表側に突出した複数の突隆部を有する。また、表皮のうちの鳩尾部が、射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、表側に突出した複数の突隆部を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0015】
図1と図2と図5に、本発明に係るプロテクターの実施の一形態を示し、本プロテクターは、表皮1と、裏生地10と、表皮1と裏生地10との間にサンドウィッチ状に挟まれた(PE、PU等の)板状発泡体11と、からなり、表皮1と発泡体11と裏生地10とがミシン糸9にて一体状に縫製されている。なお、本プロテクターは、野球、ソフトボール、アイスホッケー、フットボールなどのスポーツの、審判用、選手用に使用され、(主に胸・腹の)上半身の表面側に被覆状に装着して使用される。
【0016】
表皮1は、射出成形された熱可塑性エラストマー(TPE)から成り、TPEとしては、例えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリスチレン系などがある。
【0017】
表皮1は、表側に突出した複数の突隆部2…を有し、隣り合う突隆部2,2の間の溝底3に弯曲変形助長部4が形成されている。なお、表側とは、身体と反対側をいう。
【0018】
突隆部2は、周壁部(側壁部)13と表面壁部14とを有し、裏面側に内部空間15を有する。溝底3は、隣り合う突隆部2,2の裏面側開口端縁を連設している。
【0019】
図2に、左右方向に走る弯曲変形助長部4を示し、本プロテクターの略上半分における弯曲変形助長部4は、表側に凸状の小弯曲部(表突出小弯曲部4a)をもって構成されており、本プロテクターの略下半分における弯曲変形助長部4は、裏側に凸状の小弯曲部(裏突出小弯曲部4b)をもって構成されている。
【0020】
表突出小弯曲部4aは、図3(イ)に示すように、表突出小弯曲部4aが縮径する方向への表皮1の弯曲を容易とするように構成され、即ち、溝部が拡大する方向に、表皮1が表側に凸状に弯曲変形(弾性変形)自在となる。言い換えると、図3とは逆方向に溝部が縮小する方向に変形しようとすると、表突出小弯曲部4aが周壁部13,13と干渉して、変形しにくい。
【0021】
裏突出小弯曲部4bは、図3(ロ)に示すように、裏突出小弯曲部4bが縮径する方向への表皮1の弯曲を容易とするように構成され、即ち、溝部が縮小する方向に表皮1が裏側に凸状に弯曲変形(弾性変形)自在となる。
【0022】
従って、本プロテクターは、全体として、図4(イ)に示すように、身体への未装着状態では、上下方向にストレート状であったとしても、図4(ロ)に示すように、身体への装着状態では、身体の弯曲形状に対応して、上部が表側に凸状に、かつ、下部が裏側に凸状に、容易に弯曲変形する。なお、図4では、溝底3の弯曲変形助長部4を省略して描いている。
【0023】
また、図5に、上下方向に走る弯曲変形助長部4を示し、この弯曲変形助長部4は、表側に凸状の小弯曲部(表突出小弯曲部4a)をもって構成されており、表突出小弯曲部4aは、図6に示すように、表突出小弯曲部4aが縮径する方向への表皮1の弯曲を容易とするように構成され、即ち、溝部が拡大して、表皮1が表側に凸状に弯曲変形(弾性変形)自在となる。
【0024】
従って、本プロテクターは、全体として、図7(イ)に示すように、身体への未装着状態では、左右方向にストレート状であったとしても、図7(ロ)に示すように、身体への装着状態では、身体の弯曲形状に対応して、表側に凸状に容易に弯曲変形する。なお、図7では、溝底3の弯曲変形助長部4を省略して描いている。
【0025】
なお、弯曲変形助長部4の形状は、断面三角山形状の小突部であってもよく、また、複数の小弯曲部が波形に連設された形状であってもよく、表皮1を曲がりやすくする形状であれば如何なる形状でもよい。
【0026】
図2と図5と図8に示すように、弯曲変形助長部4(表突出小弯曲部4a、裏突出小弯曲部4b)の両側に、弯曲変形助長部4に干渉しないように、裏生地10に縫製する2条のミシン糸9,9が配設されている。
【0027】
図8に示すように、溝底3の十字交差部5では、ミシン糸9を避けるように弯曲変形助長部4が部分的に省略されている。ここで、十字交差部5とは、上下溝と左右溝とが十字に交差する部位をいい、部分的に省略とは、ミシン糸9の上下方向及び左右方向の走行に干渉しないように、省略されていることをいう。なお、十字交差部5の、ミシン糸9で囲まれている部位に、円形の変形助長部4cが配設されているが、この変形助長部4cを省略するも自由である。
【0028】
ここで、上述した突隆部2・溝底3・弯曲変形助長部4は、射出成形にて、一体に形成される。また、図9に示すように、突隆部2の表面壁部14を、予め、弯曲面状、又は、凹凸模様面、若しくは、勾配面として、成形してもよく、例えば、突隆部2の厚みを、突隆部2の部位によって、大きい厚みT1 、中位の厚みT2 、小さい厚みT3 のように変化させたり、突隆部2に溝12を設けたり、突隆部2の表面を、突隆部2の厚みが下方へ次第に減少するように、勾配面としてもよい。さらに、図9に示すように、表皮1の裏面側を、予め、身体に対応した凹曲面状として、成形してもよい。また、図示省略するが、表皮1の表面を、予め、革皺模様として、成形してもよい。要するに、射出成形用金型に、上記形状・模様を形成しておくことで、表皮1に上記形状・模様を形成することができる。
【0029】
なお、表皮1の突隆部2の形状は、上述の実施の形態に限定されず、図10(イ)に示すように、突隆部2の表面壁部14を傾斜状として、ボールなどの衝撃を正面に受けないようにしてもよい。また、図10(ロ)に示すように、突隆部2の内部空間15でかつ表面壁部14の裏面に、発泡体11と当接する複数のリブ部16…を設けて、衝撃に強くなるようにしてもよい。さらに、図2に示すように、突隆部2の内部空間15の空気層だけでは、突隆部2のクッション性が柔らかくなり、図10(ロ)に示すように、突隆部2の内部空間15のリブ部16により、突隆部2のクッション性が固くなる。
【0030】
また、図10(ハ)に示すように、突隆部2の内部空間15に(PE、PU、EVA等の)発泡ブロック体17を介装してもよく、また、図10(ニ)に示すように、突隆部2の内部空間15に弾発部材6を介装してもよく、また、図10(ホ)に示すように、突隆部2の内部空間15に、発泡ブロック体17及び弾発部材6を介装してもよく、衝撃性の自由度が増加する。なお、弾発部材6は、例えば、射出成形されたTPEからなり、板バネや皿バネ状等のスプリング材をもって構成する。
【0031】
さらに、図示省略するが、突隆部2の内部空間15に、リブ部16と発泡ブロック体17を内蔵するようにしてもよく、また、突隆部2の表面壁部14の肉厚を、耐衝撃性を高めるために、増大させてもよい。
【0032】
次に、図11(イ)に示すように、本プロテクターのショルダー部Sに配設された突隆部2に凹状弯曲形状のマスク干渉逃げ用切欠部7を形成している。もちろん、この切欠部7は、射出成形にて形成され、また、その突隆部2の強度面や耐衝撃面は、突隆部2の肉厚寸法等の調整により問題はない。なお、切欠部7の形状は、図11(ロ)に示すように、傾斜面状としてもよい。従って、最近では、マスク及びマスク下部が大きくなると共にスロートガードを装着する傾向にあるが、プレー中に頭部を左右に振った場合でも、左右のショルダー部S,Sの突隆部2にマスク(又はスロートガード)が当接することがない。
【0033】
次に、図12(イ)に示すように、突隆部2の周壁部13の左右側壁に放熱用孔部8を貫設してもよい。もちろん、この周壁部13は、射出成形にて形成され、図12(ロ)に示すような上下側壁の位置に設けてもよい。また、TPEにて形成されているため、強度面や耐衝撃面では問題はない。
【0034】
そして、図13に示すように、突隆部2の内部空間15に対向する裏生地10及び発泡体11の部位に、通気管18が挿通状にミシン糸19にて取り付けられ、身体から発する熱が、矢印Kに示すように、本プロテクターの裏面側から、通気管18の孔部、突隆部2の内部空間15、突隆部2の孔部8を通って、本プロテクターの表側へ放出される。
【0035】
なお、図1にて示したプロテクターの表側一面は、一枚の表皮1にて成形されている場合を示したが、これを、図14に示すように、表皮1を分割構造としてもよい。即ち、本プロテクターの表皮1を、複数部位に分割し、複数の分割表皮片1a…を作製し、図15に示すように、隣り合う分割表皮片1a,1aを、夫々の弯曲変形助長部4,4を重ね合わせて、2条のミシン糸9,9にて縫製する。即ち、完成品として見た場合、突隆部2,2間の溝底3に於て、隣り合う分割表皮片1a,1aを重ね合わせて、かつ、裏生地10と発泡体11と共に縫製にて連結されている。しかも、各分割表皮片1a…の色彩(カラー)を2色〜6色の異なるものに着色するのが望ましい。
【0036】
図16は、他の実施の形態を示す。表皮1のうち補強必要部分22が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、表皮1が表側に突出した複数の突隆部2…を有する。補強必要部分22は、鎖骨部23から成る。言い換えると、表皮1を分割構造として、その分割された一区画部、又は、複数の区画部のみを、上記熱可塑性エラストマーとする。
【0037】
図17は、別の実施の形態を示す。表皮1のうち補強必要部分22が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、表皮1が表側に突出した複数の突隆部2…を有する。補強必要部分22は、鳩尾部24から成る。言い換えると、表皮1を分割構造として、その分割された一区画部のみを、上記熱可塑性エラストマーとする。
【0038】
図18は、さらに別の実施の形態を示す。表皮1のうち補強必要部分22が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、表皮1が表側に突出した複数の突隆部2…を有する。補強必要部分22は、鎖骨部23及び鳩尾部24から成る。言い換えると、表皮1を分割構造として、その分割された一区画部、又は、複数の区画部のみを、上記熱可塑性エラストマーとする。
【0039】
なお、図16〜図18に於て、補強必要部分22を実線で示した。それ以外の2点鎖線の部分は、従来の構造である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0041】
(請求項1によれば、)表皮1の設計の自由度が高くなり、所望の表面形状・模様を容易に形成できる。また、表皮1の肉厚等を自由に変えることができ、衝撃吸収性(クッション性)が向上する。また、スライディングスパイクの引っ掛かり等による表皮1の破損を防止することができる。さらに、突隆部2により、ボールなどに対する耐衝撃性が一層向上する。また、弯曲変形助長部4により、屈曲性(可撓性)が向上し、身体の動きに対応して容易に変形して、使い易い。また、突隆部2・溝底3・弯曲変形助長部4を、射出成形にて、一体に成形することができ、成形が簡単でかつ成形時間も短縮できる。また、身体に沿って曲がり易くなるため、身体にフィット感をだすことができる。特に、プロテクターの上半部の動きに対応できる。
【0042】
(請求項2によれば、)表皮1の設計の自由度が高くなり、所望の表面形状・模様を容易に形成できる。また、表皮1の肉厚等を自由に変えることができ、衝撃吸収性(クッション性)が向上する。また、スライディングスパイクの引っ掛かり等による表皮1の破損を防止することができる。さらに、突隆部2により、ボールなどに対する耐衝撃性が一層向上する。また、弯曲変形助長部4により、屈曲性(可撓性)が向上し、身体の動きに対応して容易に変形して、使い易い。また、突隆部2・溝底3・弯曲変形助長部4を、射出成形にて、一体に成形することができ、成形が簡単でかつ成形時間も短縮できる。また、身体に沿って曲がり易くなるため、身体にフィット感をだすことができる。特に、プロテクターの下半部の動きに対応できる。
【0043】
(請求項3によれば、)表皮1の設計の自由度が高くなり、所望の表面形状・模様を容易に形成できる。また、表皮1の肉厚等を自由に変えることができ、衝撃吸収性(クッション性)が向上する。また、スライディングスパイクの引っ掛かり等による表皮1の破損を防止することができる。さらに、突隆部2により、ボールなどに対する耐衝撃性が一層向上する。また、弯曲変形助長部4により、屈曲性(可撓性)が向上し、身体の動きに対応して容易に変形して、使い易い。また、突隆部2・溝底3・弯曲変形助長部4を、射出成形にて、一体に成形することができ、成形が簡単でかつ成形時間も短縮できる。また、プロテクター全体が、身体の弯曲形状に対応して弯曲変形自在であり、身体にフィット感をだすことができる。
(請求項4によれば、)ミシン糸9,9にて確実に縫製することができて丈夫で耐久性に優れたものとなり、かつ、円滑に全体を弯曲変形できる。
(請求項5によれば、)ミシン糸9が走行し易くなり、確実にかつ容易に縫製することができる。
(請求項6によれば、)金型に表面壁部 14 の表面形状・模様を形成することで、容易に大量生産も可能である。そして、従来のプロテクターでは期待しがたかった各種のデザインのものも容易に製作可能となる。
【0044】
(請求項7によれば、)表皮1の表面を本革又は合成(人工)皮革のように見せて、高級感を出し得る。
(請求項8によれば、)1各部位毎の表皮1の色を相違させて、斬新でかつ多種類のプロテクターを容易に提供可能となる。しかも、全体の強度も高く、耐久性も低下しない。
(請求項9によれば、)表皮1のうちの鎖骨部 23 を、重点的に補強でき、コストダウンを図り得る。
【0045】
(請求項10によれば、)表皮1のうちの鳩尾部 24 を、重点的に補強でき、コストダウンを図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】要部作用説明図である。
【図4】全体作用説明図である。
【図5】図1のB−B断面図である。
【図6】要部作用説明図である。
【図7】全体作用説明図である。
【図8】要部拡大正面図である。
【図9】表皮の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図10】別の実施の形態を示す要部断面説明図である。
【図11】ショルダー部の突隆部を示す斜視説明図である。
【図12】突隆部の他の実施の形態を示す斜視説明図である。
【図13】要部断面図である。
【図14】さらに他の実施の形態を示す簡略正面図である。
【図15】図14のC−C断面図である。
【図16】他の実施の形態を示す簡略正面図である。
【図17】別の実施の形態を示す簡略正面図である。
【図18】さらに別の実施の形態を示す簡略正面図である。
【符号の説明】
1 表皮
1a 分割表皮片
2 突隆部
3 溝底
4 弯曲変形助長部
5 十字交差部
9 ミシン糸
10 裏生地
14 表面壁部
23 鎖骨部
24 鳩尾部

Claims (10)

  1. 表皮(1)が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、該表皮(1)が表側に突出した複数の突隆部(2)を有し、該隣り合う突隆部(2 )( 2)の間の溝底(3)に弯曲変形助長部(4)が形成され、該弯曲変形助長部(4)が、表側に凸状の小弯曲部をもって構成され、表皮(1)が弯曲変形自在であることを特徴とするプロテクター。
  2. 表皮(1)が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、該表皮(1)が表側に突出した複数の突隆部(2)を有し、該隣り合う突隆部(2)(2)の間の溝底(3)に弯曲変形助長部(4)が形成され、該弯曲変形助長部(4)が、裏側に凸状の小弯曲部をもって構成され、表皮(1)が弯曲変形自在であることを特徴とするプロテクター。
  3. 表皮(1)が射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、該表皮(1)が表側に突出した複数の突隆部(2)を有し、該隣り合う突隆部(2 )( 2)の間の溝底(3)に弯曲変形助長部(4)が形成され、さらに、一部の弯曲変形助長部(4)が、表側に凸状の小弯曲部をもって構成され、残りの弯曲変形助長部(4)が、裏側に凸状の小弯曲部をもって構成されて、表皮(1)が弯曲変形自在であることを特徴とするプロテクター。
  4. 小弯曲部の両側に、裏生地( 10 )に縫製する2条のミシン糸(9 )( 9)が配設されている請求項1、2又は3記載のプロテクター。
  5. 溝底(3)の十字交差部(5)では、ミシン糸(9)を避けるように弯曲変形助長部(4)が部分的に省略されている請求項4記載のプロテクター。
  6. 表皮(1)の突隆部(2)の表面壁部( 14 )を、弯曲面状、又は、凹凸模様面、若しくは、勾配面として、成形された請求項1、2、3、4又は5記載のプロテクター。
  7. 表皮(1)の表面を、予め、革皺模様として、成形された請求項1、2、3、4、5又は6記載のプロテクター。
  8. 表皮(1)を分割構造として、突隆部(2 )( 2)間の溝底(3)に於て、隣り合う分割表皮片(1a )( 1a)を重ね合わせて裏生地( 10 )と共に縫製にて連結した請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のプロテクター。
  9. 表皮(1)のうちの鎖骨部( 23 )が、射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、表側に突出した複数の突隆部(2)を有する請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のプロテクター。
  10. 表皮(1)のうちの鳩尾部( 24 )が、射出成形された熱可塑性エラストマーから成り、表側に突出した複数の突隆部(2)を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のプロテクター。
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