JP3631274B2 - 地表取付鋲型道路信号用レンズ体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は地表面に設置する鋲型の道路信号装置において信号光線を前方に放射させるためのレンズ体の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光源として発光ダイオードを使用してなる地表取付鋲型道路信号装置は、本発明者が先に発明し特許された特公平4−36206号公報,特公平4−58841号公報,特公平4−58842号公報等により知られている。
【0003】
ところで発光ダイオードは上記特許においても述べられたように消費電力が少ないので太陽電池を電源とする場合に特に好適である反面、発光量が少ないので遠くまで光がとどかなくなるおそれがあり交通信号としての必要な視認性を得ることが難しいという問題があった。
【0004】
そこで上記特許にては、外周を放物面に形成した透明な二次曲面体(レンズ)の焦点位置に発光ダイオードを設け、該二次曲面体を中心線が水平面に対して少し上向となるように配置することにより、光が該二次曲面体の前端面より地表面をはう方向に強い指向性をもって放射するようにし光の散乱をなくすことにより遠くまで容易に視認し得る状態で光をとどかせることを可能にした。
【0005】
しかし、このように二次曲面体の焦点に発光ダイオードを設け該二次曲面体の中心線を少し上向なるように配置したものでは、いわゆるその合計奥行き寸法が長くなくならざるを得ないため小型化できない問題、および地上からの突出高さが大きくなるために車輛が乗り上げた際の衝撃が大きい問題があった。
【0006】
また、この信号装置上に車輌が乗り上げ大荷重,振動等が掛かると二次曲面体や周囲のリフレクタ等が外に飛び出し破壊し易いという問題、および組立が容易でない問題があった。
【0007】
さらには光の放射方向が狭い範囲に限られるため少し角度が側方にずれると視認し難くなる問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、小型化を可能にすること、機械的強度を増大させること、および広範囲で光を視認できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため本発明の地表取付鋲型道路信号用レンズ体は、透明な合成樹脂またはガラスで一体に成形され、下部に発光ダイオードをその光軸が鉛直上向となるようにセットし得る凹窪を複数列設し、その複数の凹窪の周囲を総括的に囲繞するスカート部を一体に形成し、複数の発光ダイオードを上面に取着してなる配線基板を該スカート部内に装入し得るようにするとともに、背部に鉛直面に対して45度以下の角度で前傾していて前記発光ダイオードから放射された光を前方上向に反射させる反射面を形成し、前部に水平面に対して45度以下の角度で前傾していて前記反射面によつて反射された光を屈折させて地表面をはうように前方に放射する放射面を形成してなることを特徴とする。
なお上記反射面の鉛直面に対する前傾角度が28度±10度の範囲とするのが適当である。
また、上記放射面の水平面に対する前傾角度が20度±10度の範囲とするのが適当である。
【0011】
また本発明は上記地表取付鋲型道路信号用レンズ体において、平面が〔状なるように背部反射面および前部放射面の両端部を内向に折曲させたことを特徴とする。
【0012】
さらに本発明は上記地表取付鋲型道路信号用レンズ体において、放射面および凹窪内面を除きレンズ体の表面に金属蒸着メッキを施してなることを特徴とする。
【0013】
【作用】
反射面で光を反射させることにより発光ダイオードをレンズ体下部の凹窪に竪にして設けることで奥行および高さが小さくでき、また堅固な一体構造にできると共に、スカート部内に配線基板を装入できることで組立も容易になる。さらに光を前方にワイドに放射できることで視認性が向上する。
【0014】
【実施例】
次に本発明の一実施例を太陽電池を電源とする交差点用の鋲型道路信号装置について図面と共に説明する。図1に本発明に係るレンズ体1および配線基板2に取付けられた発光ダイオード3a〜3dを斜視図にて示し、図2に該レンズ体1の下面図、図3に該レンズ体1の縦断面図を示す。このレンズ体1はアクリル等の透明な合成樹脂により一体に成形されたもので、下部に発光ダイオード3a〜3dを竪にセットし得るように円柱状の凹窪4が4個所列設されている。該レンズ体1の背部は鉛直面に対して45度以下の角度α(図例は28.5度)で前傾していて発光ダイオード3a〜3dから光軸が鉛直上向に放射された光を前方上方に反射させる反射面5が形成されている。また該レンズ体1の前部は水平面に対して45度以下の角度β(図例は20度)で前傾していて前記反射面5によつて反射された光を屈折させて地表面をはうように前方に放射し得る放射面6が形成されている。
【0015】
また、レンズ体1の下部の複数の前記凹窪4の周囲に該凹窪4を総括的に囲繞するスカート部7が一体に形成されている。配線基板2は該スカート部7内に装入し得る長円形の形状に形成されており、該基板2の下面には発光ダイオード3a〜3dの点滅を制御するICが実装されており、該基板2をスカート部7内に装入することにより発光ダイオード3a〜3dが各凹窪4中にセットされ、該基板2のリード線8を該スカート部7の一部に形成した切欠9より導出し得るようにしている。
【0016】
またレンズ体1は平面が〔状となるように前記背部反射面5および前部放射面6の両端部を角度γ(図例では30度)で内向に折曲させ、主として両端部の発光ダイオード3aおよび3dから放射された光はこの反射面5a,5dにより反射され放射面6a,6dより放射されることで、外向にワイドに光が放射されるようにしている。なお放射面6,放射面6a,6dおよび凹窪4内面を除き該レンズ体1の表面にアルミニウム等の金属蒸着メッキが施され光が外部に漏れ出ないようにしている。
【0017】
図4にこのレンズ体1を使用した鋲型道路信号装置を示し、図5にそれを縦断面にて示した。この装置は、平面八角形の組付基盤11と、該組付基盤11の下面に固着される電池受板12と、該組付基盤11,電池受板12を収容し得る八角形状のケース13とからなり、これを四隅のボルト14により固着している。組付基盤11の中央上面には太陽電池15が配設されていると共に該組付基盤11の四辺の内側にレンズ体1を挿入し得る取付孔16が貫通状に形成され、該各取付孔16にレンズ体1を上方より挿入して該レンズ体1の下端を電池受板12の上面に当てて支持すると共に、クサビ状の止金17をその斜面が該各レンズ体1の内側の反射面5に当るように上方より挿入し該止金17をボルト18により組付基盤11に固着している。20は電池受板12の中央部に支持された充電可能な密封型二次電池である。また21は電池受板12上面との水封のために組付基盤11の下面周縁部に固繞するように設けられた水封用のオーリングである。このようにレンズ体1は発光ダイオード3a〜3dを竪に配置できその光を反射面5または反射面5a,5dに反射させ放射面6または放射面6a,6dより放射することにより地表面をはうような低い角度(水平面に対して0〜5度上向き)でその光を放射できるので、図示したようにレンズ体1と発光ダイオード3a〜3dの奥行き寸法Lを小さく小型化ができると共に、路上への突出高さHを低くできる。
【0018】
なお角度αおよび角度βは、レンズ体1を構成する合成樹脂またはガラスの屈折率により若干異なるが、角度αは28度±10度の範囲、角度βは20度±10度の範囲とすれば充分である。また、スカート部7をレンズ体1に形成したことで配線基板2を該スカート部7内に装入し得るので組付が容易になると共に、強固になり機械的振動,外力に対して破壊し難くできるほか、防水性も向上する。
【0019】
【発明の効果】
このように本発明のレンズ体によれば、鋲型道路交通信号装置を小型化でき路上に突出する高さも低くできる利点があると共に、一体的に構成されるので組立も容易になり機械的強度も強く衝撃により破壊し難くできるなど種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す地表取付鋲型道路信号用レンズ体および発光ダイオードの斜視図。
【図2】図1のレンズ体の下面図。
【図3】図1のレンズ体の縦断面図。
【図4】本発明に係るレンズ体を使用した地表取付鋲型信号装置の斜視図。
【図5】図4の縦断面図。
【符号の説明】
1 レンズ体
2 配線基板
3a〜3d 発光ダイオード
4 凹窪
5,5a,5d 反射面
6,6a,6d 放射面
7 スカート部
α 反射面の前傾角度
β 放射面の前傾角度
Claims (5)
- 透明な合成樹脂またはガラスで一体に成形され、下部に発光ダイオードをその光軸が鉛直上向となるようにセットし得る凹窪を複数列設し、その複数の凹窪の周囲を総括的に囲繞するスカート部を一体に形成し、複数の発光ダイオードを上面に取着してなる配線基板を該スカート部内に装入し得るようにするとともに、背部に鉛直面に対して45度以下の角度で前傾していて前記発光ダイオードから放射された光を前方上向に反射させる反射面を形成し、前部に水平面に対して45度以下の角度で前傾していて前記反射面によつて反射された光を屈折させて地表面をはうように前方に放射する放射面を形成してなることを特徴とした地表取付鋲型道路信号用レンズ体。
- 反射面の鉛直面に対する前傾角度が28度±10度の範囲である請求項1に記載の地表取付鋲型道路信号用レンズ体。
- 放射面の水平面に対する前傾角度が20度±10度の範囲である請求項1または2に記載の地表取付鋲型道路信号用レンズ体。
- 平面が〔状なるように背部反射面および前部放射面の両端部を内向に折曲させた請求項1〜3のいずれかに記載の地表取付鋲型道路信号用レンズ体。
- 放射面および凹窪内面を除きレンズ体の表面に金属蒸着メッキを施してなる請求項1〜4のいずれかに記載の地表取付鋲型道路信号用レンズ体。
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JP33335294A JP3631274B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 地表取付鋲型道路信号用レンズ体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33335294A JP3631274B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 地表取付鋲型道路信号用レンズ体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08165617A JPH08165617A (ja) | 1996-06-25 |
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Family
ID=18265157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33335294A Expired - Lifetime JP3631274B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 地表取付鋲型道路信号用レンズ体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3631274B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP33335294A patent/JP3631274B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH08165617A (ja) | 1996-06-25 |
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