【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車体のフロアパネル上に設けられるシートクッションを、着座可能な姿勢から回動させて前後方向でコンパクトな縦長の収納姿勢にさせたとき、この姿勢を保持できるようにする自動車用シートの収納姿勢保持装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車用シートには、従来、特開平８‐６７１８６号公報で示されるものがある。
【０００３】
上記公報のものによれば、シートは、車体のフロアパネルの上方に位置するシート本体と、このシート本体を上記フロアパネルに支持させる支持手段とを備えている。また、上記シート本体は、ほぼ水平に延びるシートクッションと、このシートクッションの後端部側から上方に向って突出しその下端部が上記シートクッションの後端部に枢支されこの枢支部を中心として前下方に向って往復回動自在とされるシートバックとを備えている。
【０００４】
上記の場合、シートは着座可能な姿勢とされており、つまり、上記シート本体のシートクッションは着座者が腰掛け可能な姿勢とされ、上記シートバックは、シートクッションへ腰掛けた状態で、背もたれ可能な姿勢とされている。
【０００５】
また、上記した着座可能な姿勢からシートバックを往回動させれば、このシートバックをシートクッションに重ね合わせることが可能とされ、このように重ね合わせれば、上記シート本体がコンパクトとなる。
【０００６】
また、上記構成において、近時、支持手段が、上記シートクッションの前部下面側から下方に向って延出する前脚と、この前脚を前後に回動自在とさせるようその上端部を上記シートクッションに枢支させる前上枢支具と、上記前脚を前後に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネルに枢支させる前下枢支具とを備えたものが提案されている。
【０００７】
そして、上記構成のシートによれば、前脚を前下枢支具を中心として前後方向に回動させると共に、上記シートクッションと前脚とを前上枢支具を中心として相対的に回動させ、これにより、上記シートクッションをほぼ水平姿勢にさせたままでシート本体を前後方向に移動させると、着座者の体格や好みに合うようにシートへの着座位置が前後に変更できるようになっている。
【０００８】
上記の場合、シート本体の前後移動は、前脚の回動に伴ってなされるため、上記した着座位置の変更可能な範囲を、前後方向で、ある程度大きくさせようとする上で、上記前脚はその長手方向の寸法が長くなるよう形成される。
【０００９】
また、上記前脚を前下枢支具を中心として前方回動させると共に、上記シートクッションにシートバックを重ね合わせた状態で、このシート本体を上記前上枢支具を中心として前上方に回動させると、上記シート本体は前後方向でコンパクトな縦長の姿勢にできて、上記シートが収納姿勢にされる。そして、上記したシートの収納姿勢では、シート本体がコンパクトにされ、かつ、これが縦長の姿勢にされる分、車室の乗車空間や荷室空間が広げられて便利である。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したように、前脚の寸法を長くした場合に、上記したようにシートを収納姿勢にさせると、次のような問題が生じるおそれがある。
【００１１】
即ち、上記シートの収納姿勢で、縦長の姿勢とさせたシート本体の下端を前記公報に示されたように上記フロアパネルに当接させて支持させると、上記したように寸法の長い前脚が、上記縦長の姿勢とさせたシート本体の下部後面から後方に向けて長く延びる状態となり、よって、上記前脚を含めたシートは、前後方向では十分にコンパクトにできないという問題を生じる。
【００１２】
そこで、上記シートを収納姿勢にさせるとき、上記前脚を縦向き姿勢となるような所定回動位置にまで前方回動させ、かつ、上記シート本体を上記フロアパネルから上方に離れた位置で縦長の姿勢であるような所定回動位置にまで前上方に回動させ、これを収納姿勢とさせることが考えられ、このようにすれば、シートを前後方向でコンパクトにさせることができる。
【００１３】
しかし、上記の場合、収納姿勢を保持させるために、単に、上記フロアパネルに対する前脚の回動を阻止する回動阻止手段と、上記シートクッションと前脚との互いの相対的な回動を阻止する回動阻止手段とを設けたとすると、これら回動阻止手段が複数になって部品点数が増え、よって、上記収納姿勢を保持させるための構成が複雑になる。
【００１４】
また、上記収納姿勢を保持させようとしたり、これを解除させようとするときには、複数の回動阻止手段に対し回動阻止や、その解除操作がそれぞれ必要になるおそれがあるなど、シートに対する操作が煩雑になるおそれもある。
【００１５】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、シートを前後方向でコンパクトな収納姿勢にさせることができるようにすると共に、上記シートを上記収納姿勢に保持させることが簡単な構成で達成されるようにし、かつ、この収納姿勢を保持させるためや、この保持を解除させるためのシートに対する操作が容易にできるようにすることを課題とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車用シートの収納姿勢保持装置は、次の如くである。
【００１７】
請求項１の発明は、フロアパネル２の上方に位置してほぼ水平に延びるシートクッション８と、このシートクッション８の前部下面側から下方に向って延出する前脚１３と、この前脚１３を前後に回動自在とさせるようその上端部を上記シートクッション８に枢支させる前上枢支具１５と、上記前脚１３を前後に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネル２に枢支させる前下枢支具１７とを備えた自動車用シートにおいて、
【００１８】
上記前脚１３の前方近傍で上記フロアパネル２側から上方に向って突出しその上部が前後方向に回動自在となるようその下端部が枢支具４３により上記フロアパネル２に枢支される回動アーム４４と、上記シートクッション８に取り付けられる被係止部４５と、上記回動アーム４４に形成されて上記被係止部４５と係合し上記シートクッション８と前脚１３が回動するとき上記被係止部４５と互いに摺動するガイド部４６と、上記回動アーム４４に形成され、上記前脚１３を上記前下枢支具１７を中心として所定回動位置にまで前方回動させると共に、上記シートクッション８を上記前上枢支具１５を中心として上記フロアパネル２から上方に離れた所定回動位置にまで前上方に回動させたとき、上記ガイド部４６を摺動してきた上記被係止部４５を係脱自在に係止可能とさせる係止部４８と、上記被係止部４５と係止部４８とを互いに係止させるよう付勢する付勢手段４９とを備えたものである。
【００１９】
請求項２の発明は、請求項１の発明に加えて、特に、図１〜４，６で例示するように、上記回動アーム４４の後方回動で、上記係止部４８と被係止部４５との互いの係止が解除されるようにしたものである。
【００２０】
請求項３の発明は、請求項１、もしくは２の発明に加えて、上記被係止部４５に上記ガイド部４６を圧接させるよう上記枢支具４３を中心として上記回動アーム４４を前後方向のいずれか一方向に回動させるよう付勢する付勢手段４９を備えたものである。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【００２２】
（第１の実施の形態）
【００２３】
図１〜４は、第１の実施の形態を示している。
【００２４】
図２において、図中符号１は自動車の車体で、矢印Ｆｒはこの自動車の車体１の前方を示している。
【００２５】
上記車体１はほぼ水平に延びる板金製のフロアパネル２を有し、このフロアパネル２の上方における車体１の内部が車室３とされ、この車室３に乗員など着座者用のシート４が設けられている。このシート４は、上記フロアパネル２の上方に位置するシート本体６と、このシート本体６を上記フロアパネル２に支持させる支持手段７とを備えている。
【００２６】
上記シート本体６は、上記フロアパネル２の上方でほぼ水平に延びるシートクッション８と、このシートクッション８の後端部側から上方に向って突出するシートバック９と、このシートバック９の下端部を上記シートクッション８の後端部に枢支させる枢支手段１０とを備え、この枢支手段１０を中心として、上記シートバック９が前下方に向って往復回動（Ａ，Ｂ）自在とされている。また、図示しないが、上記シートバック９を任意回動位置でその回動を阻止可能とさせるリクライニング手段が設けられている。
【００２７】
上記したシート４は、着座者が「着座可能な姿勢」とされており、つまり、上記シート本体６のシートクッション８は着座者が腰掛け可能な姿勢とされ、上記シートバック９は、上記シートクッション８へ腰掛けた状態で、背もたれ可能な姿勢とされている。
【００２８】
上記支持手段７は、上記シートクッション８の前部の下面側から下方に向って延出する左右一対の板金製前脚１３と、上記シートクッション８の後部の下面側から下方に向って延出する左右一対の板金製後脚１４と、これら前、後脚１３，１４を前後に回動自在とさせるようその各上端部を上記シートクッション８に枢支させる前、後上枢支具１５，１６と、上記前脚１３を前後に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネル２に枢支させる前下枢支具１７と、上記後脚１４の下端部を上記フロアパネル２に係脱自在に係止させる係止具１８とを備えている。
【００２９】
上記前、後上枢支具１５，１６は、それぞれ上記シートクッション８の下面から突出するようこのシートクッション８に固着されたブラケット２１，２２と、これら各ブラケット２１，２２に上記前、後脚１３，１４の各上端部を枢支させる枢支軸２３，２４とを備えている。一方、上記前下枢支具１７は、上記フロアパネル２に固着されたブラケット２６と、このブラケット２６に上記前脚１３の下端部を枢支させる枢支軸２７とを備えている。
【００３０】
上記係止具１８は、上記フロアパネル２に固着されて係止軸かつ枢支軸を兼用する係止部２９と、上記後脚１４の下端部の上下動により上記係止部２９に係脱自在に係止される下方に向って開く切り欠き形状の被係止部３０とを備え、上記係止部２９に対し被係止部３０が係止したままの状態に保持可能とする不図示の保持手段が設けられている。また、上記係止部２９に対する被係止部３０の係止状態で、上記係止部２９を中心として上記後脚１４が前後に回動自在とされ、つまり、上記係止具１８の係止部２９は上記後脚１４を前後に回動自在とさせるよう上記フロアパネル２に枢支させている。
【００３１】
上記前下枢支具１７の枢支軸２７にばねである付勢手段３３が外嵌させられ、この付勢手段３３は、上記枢支軸２７を中心として上記フロアパネル２に対し上記前脚１３を前方に回動させるよう付勢している。
【００３２】
上記付勢手段３３に抗して前下枢支具１７の枢支軸２７を中心として上記前脚１３が所定の後方回動位置まで回動したとき、この前脚１３の一部を当接させてそれ以上の後方回動を阻止する後回動ストッパ３４が設けられ、この後回動ストッパ３４は上記フロアパネル２に固着されている。また、上記前下枢支具１７の枢支軸２７を中心として上記前脚１３が所定の前方回動位置まで回動したとき、この前脚１３の一部を当接させてそれ以上の前方回動を阻止する前回動ストッパ３５が設けられ、この前回動ストッパ３５は上記前下枢支具１７のブラケット２６に形成されている。
【００３３】
上記シートクッション８に対する上記前、後脚１３，１４の少なくともいずれかの回動を任意回動位置で阻止可能とする回動阻止手段３８が設けられている。
【００３４】
上記前脚１３の下端部に後脚１４の下端部を連動連結させる車体１の側面視でほぼへの字形状に折り曲げられた断面円形の金属弾性棒材の連動リンクである連結具３９が設けられている。この連結具３９は、弾性的に屈曲可能であり、その前端部が上記前脚１３の下端部に上記枢支軸２７により枢支され、後端部が上記後脚１４の下端部に他の枢支軸４０により枢支されている。
【００３５】
図２では、シート本体６は、前記したシート４の「着座可能な姿勢」での前後可動範囲のうち、最後部位に位置させられて支持手段７により支持されている。この場合、前脚１３が後回動ストッパ３４に当接してフロアパネル２に対しそれ以上の後方回動が阻止されている。また、前記回動阻止手段３８による阻止動作によって、上記前上枢支具１５の枢支軸２３を中心としたシートクッション８と前脚１３との相対回動が阻止されている。
【００３６】
図２で示す上記シート４の「着座可能な姿勢」でのシート本体６の最後部位から、上記回動阻止手段３８の阻止動作をこれに対する操作で解除させると、上記フロアパネル２に対する前、後脚１３，１４の前方回動による上記シート本体６の前方移動が許容される。
【００３７】
そこで、上記前下枢支具１７の枢支軸２７と、係止具１８の係止部２９とを中心として前、後脚１３，１４を前方回動させて、上記シート本体６をシート４の「着座可能な姿勢」のうち、最前部位に位置させるよう前方移動させると、図３で示すように、前脚１３のそれ以上の前方回動が上記前回動ストッパ３５により阻止される。また、上記回動阻止手段３８による阻止動作によって、上記前上枢支具１５の枢支軸２３を中心としたシートクッション８と前脚１３との相対回動が阻止される。これにより、上記シート本体６は、上記フロアパネル２に支持される。上記回動阻止手段３８による阻止動作を解除させた状態では、上記フロアパネル２に対する前、後脚１３，１４の前方回動（もしくは、後方回動）により上記シート本体６の前方移動（もしくは後方移動）が許容され、この移動の途中で、上記回動阻止手段３８を阻止動作させれば、「着座可能な姿勢」での上記シート４に対する着座位置が、前後方向で任意に選択可能とされる。
【００３８】
図３中二点鎖線で示すように、上記シート４の「着座可能な姿勢」から、上記シートバック９を往回動（Ａ）させると、このシートバック９はシートクッション８の上面側に重ね合わせ可能とされる。
【００３９】
図１，４において、上記シート４の不使用時などにこれを収納させようとする場合には、上記したように、シート本体６を最前部位に位置させると共に、上記係止具１８における係止部２９から被係止部３０を離脱させ、つまり、上記フロアパネル２から上記後脚１４を離脱させ、上記シートクッション８にシートバック９を重ね合わせた状態でのシート本体６を、上記前上枢支具１５の枢支軸２３を中心として回動させればよく、これにより、シート４を「収納姿勢」にさせることができる。
【００４０】
上記シート４を「収納姿勢」にさせたとき、上記シート本体６をフロアパネル２に着脱自在に保持させる収納姿勢保持装置４１が設けられている。以下、この収納姿勢保持装置４１につき、説明する。
【００４１】
上記シート本体６を最前部位に位置させてから（図３）、このシート本体６を、これが縦長の姿勢となるよう上記前上枢支具１５の枢支軸２３回りに前上方に回動させ始める（図１，４中二点鎖線）。この状態から、更に、上記シート本体６を上記前上枢支具１５の枢支軸２３を中心として前上方に回動させ、上記フロアパネル２から上方に離れた所定回動位置にまで回動させれば（図１，４中実線）、上記シート４は「収納姿勢」とされる。このとき、上記フロアパネル２に上記シートクッション８を係脱自在に係止させる係止手段４２が設けられている。
【００４２】
上記係止手段４２は、上記前脚１３の前方近傍で上記フロアパネル２側から上方に向って突出しその上部が前後方向に回動自在となるようその下端部が枢支具４３により上記ブラケット２６を介しフロアパネル２に枢支される回動アーム４４と、上記シートクッション８の側面からその外側方に突出するようこのシートクッション８に取り付けられる断面円形の軸形状の被係止部４５と、上記回動アーム４４に形成されて上記被係止部４５と係合し上記シートクッション８と前脚１３が上記前上枢支具１５と前下枢支具１７回りに回動するとき、上記被係止部４５と互いに摺動するガイド部４６とを備えている。
【００４３】
上記ガイド部４６は、上記回動アーム４４の上部（回動端側）に形成されシート４の幅方向に貫通して上記回動アーム４４の長手方向に沿って延びる長孔形状とされ、上記ガイド部４６に上記被係止部４５の突出端側が嵌入させられている。そして、上記したように、シートクッション８と前脚１３がそれぞれ回動するとき、上記長孔形状のガイド部４６において前後に対面する前、後ガイド面４６ａ，４６ｂの少なくともいずれか一方の面と、上記被係止部４５の外周面とが摺動し、この際、上記被係止部４５は上記ガイド部４６の長手方向に沿ってのみ相対的に摺動するようこれら４５，４６が互いに係合させられている。
【００４４】
また、上記係止手段４２は、上記回動アーム４４の長手方向の中途部（回動端側）で、上記ガイド部４６の下端部から後方に連続的に形成される切り欠き形状の係止部４８を備えている。
【００４５】
上記したようにシート４を「収納姿勢」にさせようとするとき、この「収納姿勢」になる以前に上記ガイド部４６をこの長手方向の下方に向って相対的に摺動してきた上記被係止部４５が、上記「収納姿勢」になるときに上記ガイド部４６の下端部から上記係止部４８に係脱自在に係止可能とされるようになっている。
【００４６】
また、上記収納姿勢保持装置４１は、上記被係止部４５と係止部４８との互いに係止させるよう上記回動アーム４４を弾性的に付勢する付勢手段４９を備えている。この付勢手段４９は上記枢支具４３の回りに巻回させられたつる巻きばねで構成され、上記付勢手段４９は上記回動アーム４４の上部を上記枢支具４３を中心として前、後方向のいずれか一方向である前方に向って回動させるよう弾性的に付勢し（図１中矢印Ｃ）、上記被係止部４５とガイド部４６の係合時には、上記付勢手段４９の付勢力により、常時、上記ガイド部４６の後側のガイド面４６ｂが上記被係止部４５に圧接している。
【００４７】
上記の場合、シート４を「収納姿勢」にさせたとき、前記したように前脚１３は前回動ストッパ３５によりそれ以上の前方回動が阻止され、また、上記被係止部４５と係止部４８とが付勢手段４９の付勢力により互いに自動的に係止されて上記シート本体６が前上枢支具１５回りに回動することが阻止され、このため、上記シート本体６が前上枢支具１５や前下枢支具１７を中心としてそれ以上に前方回動することが阻止される。また、上記シート４の「収納姿勢」では、上記シート本体６の重心（シートクッション８とシートバック９の各重心）は上記前下枢支具１７の前側に位置することとなり、また、これに加えて、上記前脚１３を前下枢支具１７を中心として前方回動させるよう付勢する付勢手段３３，４９により上記シート本体６が前上枢支具１５や前下枢支具１７を中心として後方回動することが阻止される。このようにして、シート４が「収納姿勢」に保持される。
【００４８】
図１，４において、上記被係止部４５が上記係止部４８に係止させられた係止手段４２の係止状態を、外部からの操作力を入力して解除可能とさせる係止解除操作手段５２が設けられ、この係止の解除によって、上記「収納姿勢」の保持が解除される。
【００４９】
上記係止解除操作手段５２は、一端部５３が上記回動アーム４４の長手方向の中途部に連結され、他端部５４が上記回動アーム４４から後方に向って突出し上記他端部５４が操作者の把持部であって後方に向う操作力の入力部とされる可撓性の操作部５５を備えている。この操作部５５の他端部５４を把持して操作力を入力し、上記付勢手段４９に抗しながら、後方に引張して後方移動させれば、これに連動して上記回動アーム４４が後方回動し（図１中二点鎖線）、上記係止部４８と被係止部４５との互いの係止が解除される。
【００５０】
上記構成によれば、特に、図１，４において、前脚１３を上記前下枢支具１７を中心として所定回動位置にまで前方回動させると共に、上記シートクッション８にシートバック９を重ね合わせた状態の上記シート本体６を上記前上枢支具１５を中心として上記フロアパネル２から上方に離れた所定回動位置にまで前上方に回動させ、つまり、シート４を「収納姿勢」にさせたとき、上記被係止部４５と係止部４８とが付勢手段４９の付勢力によって互いに係止させられ、このため、次の効果が生じる。
【００５１】
即ち、上記シート４は、上記した係止手段４２の被係止部４５、ガイド部４６、係止部４８、および付勢手段４９により、フロアパネル２にシートクッション８が係止させられることによって「収納姿勢」に保持される。この場合、上記したように、シート本体６はフロアパネル２から上方に離れたところに位置させられることから、上記フロアパネル２から離れた分、上記前脚１３をより鉛直に近い縦向き姿勢にさせることができる。
【００５２】
よって、上記前脚１３を含めたシート４を、全体的に縦長の形状にできることから、このシート４を前後方向でコンパクトな「収納姿勢」にでき、このようにシート４をコンパクトにできる分、車室３の乗車空間や荷室空間がより広げられる。
【００５３】
また、上記の場合、前脚１３と回動アーム４４とを互いに連動させて、上記シート４を「収納姿勢」にさせるとき、上記被係止部４５を係止部４８に係止させるように案内するのは、上記シートクッション８に突設した被係止部４５と、この被係止部４５に係合するよう上記回動アーム４４に形成された係止部４８とで達成されるため、上記前脚１３と回動アーム４４とを互いに連動させるための連動手段が別途に必要とされない分、上記シート本体６をフロアパネル２に係止させて、シート４を「収納姿勢」に保持させるための構成、つまり、収納姿勢保持装置４１の構成が簡単となる。
【００５４】
また、上記したように、被係止部４５と上記係止部４８とを互いに係止させるよう上記回動アーム４４を付勢する付勢手段４９を設けたため、上記したように、前脚１３とシート本体６とを所定回動位置にまで回動させてこれら６，１３を含むシート４を「収納姿勢」にさせたとき、上記被係止部４５と係止部４８とはより確実に自動的に係止され、つまり、上記フロアパネル２に対し上記シート本体６のシートクッション８がより確実に自動的に係止されて、上記シート４が「収納姿勢」のままに保持される。
【００５５】
よって、上記シート４を「収納姿勢」に保持させるのは、上記した前脚１３とシート本体６の所定回動位置までの回動によってより確実に自動的に達成されることから、上記シート４を「収納姿勢」に保持させる際のシート４に対する操作は容易にできる。
【００５６】
また、上記回動アーム４４は前脚１３の前方近傍に配設されており、かつ、上記被係止部４５とガイド部４６との係合によって、上記前脚１３と回動アーム４４とは互いに連動連結されている。
【００５７】
このため、上記シート本体６への着座位置を変更させようとしたり、シート４を「収納姿勢」にさせるときなど、上記前脚１３を前後方向に回動させるとき、上記回動アーム４４は上記前脚１３の近傍でこの前脚１３と共に前後方向で同じ方向に回動する。
【００５８】
よって、上記係止手段４２の構成部品の一部である回動アーム４４は、上記シート４が「着座可能な姿勢」や「収納姿勢」のいずれであっても、上記シート４のシート本体６や支持手段７からその外方に大きく突出するということが抑制されて、このシート４はいずれの姿勢においても全体としてコンパクトに保たれる。
【００５９】
また、前記したように、回動アーム４４の後方回動で、上記係止部４８と被係止部４５との互いの係止が解除されることとされている。
【００６０】
このため、上記「収納姿勢」の保持状態を解除させようとする際の操作は、上記回動アーム４４に連結されている操作部５５を単に後方に引張して回動アーム４４を後方回動させるという単一の操作で足り、つまり、上記した「収納姿勢」の保持を解除させようとする際のシート４に対する操作が容易にできることとなる。
【００６１】
また、上記のようにシート４を「収納姿勢」とさせたとき、このシート４の後側の空間は、通常、荷室として利用される。上記の場合、荷室の荷物が上記シート４にその後方から衝突してこの衝突時の外力が上記回動アーム４４に与えられるおそれがあるが、上記したように、回動アーム４４はその後方回動で、係止部４８と被係止部４５との互いの係止が解除されるようになっているため、上記衝突で、上記係止が無意的に解除されるということは防止される。
【００６２】
よって、シート４の「収納姿勢」への保持はより確実に保持される。
【００６３】
そして、上記したように「収納姿勢」の保持を解除させると、この「収納姿勢」から上記シート４の後下方への回動が許容される。そこで、上記シート４を後下方に回動させると、「着座可能な姿勢」に向わせることができる。
【００６４】
また、このシート４の後下方への回動の終期では、上記後脚１４の下端部は前記した連結具３９によって前脚１３に対し位置決めされるため、上記係止具１８の被係止部３０は係止部２９に確実に係脱自在に係合させられ、シート４は容易に「着座可能な姿勢」に戻される。
【００６５】
また、前記したように、被係止部４５に上記ガイド部４６を圧接させるよう上記回動アーム４４を上記枢支具４３を中心として前後方向のいずれか一方向である前方（Ｃ）に回動させるよう付勢する前記付勢手段４９が設けられている。
【００６６】
このため、上記回動アーム４４と被係止部４５とは、被係止部４５と係止部４８とを互いに係止させるための付勢手段４９を利用することにより簡単な構成によって、常時、圧接させられ、これら両者の間にがたつきの生じることが防止される。
【００６７】
なお、以上は図示の例によるが、上記付勢手段４９は上記回動アーム４４の自重であってもよく、この回動アーム４４に取り付けられる重りであってもよい。
【００６８】
以下の各図は、第２〜４の実施の形態を示している。これら各実施の形態は、前記第１の実施の形態と構成、作用において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。
【００６９】
（第２の実施の形態）
【００７０】
図５は、第２の実施の形態を示している。
【００７１】
これによれば、係止手段４２は、回動アーム４４の長手方向の中途部で、上記ガイド部４６の下端部から前方に連続的に形成される切り欠き形状の係止部４８を備えている。また、付勢手段４９は上記回動アーム４４の上部を上記枢支具４３を中心として後方に向って回動させるよう弾性的に付勢し（図５中矢印Ｄ）、この付勢力により、上記被係止部４５とガイド部４６の係合時には、常時、上記ガイド部４６の前側のガイド面４６ａが上記被係止部４５に圧接している。
【００７２】
上記回動アーム４４の前方回動で、上記係止部４８に対する被係止部４５の係止が解除されるようになっている。また、上記操作部５５は金属製、樹脂製など剛性のある棒材で構成されている。
【００７３】
上記操作部５５を前方に押せば、これに連動して上記回動アーム４４が前方回動し（図５中二点鎖線）、係止部４８と被係止部４５との互いの係止が解除可能とされる
【００７４】
（第３の実施の形態）
【００７５】
図６は、第３の実施の形態を示している。
【００７６】
この実施の形態は、前記第１の実施の形態において、被係止部４５とガイド部４６の係合時には、上記付勢手段４９の付勢力により、常時、ガイド部４６の後側のガイド面４６ｂが上記被係止部４５に圧接し、上記ガイド部４６の前側のガイド面４６ａは被係止部４５とはわずかながら離反するという点に着目して創生されたものである。
【００７７】
そして、上記した前側のガイド面４６ａを構成している回動アーム４４の部分が削除されており、つまり、上記回動アーム４４は前記長孔を有しない単なるアーム材で成形されている。よって、その分、上記シート４を「収納姿勢」に保持するための構成が簡単となる。
【００７８】
（第４の実施の形態）
【００７９】
図７は、第４の実施の形態を示している。
【００８０】
この実施の形態は、前記第２の実施の形態において、被係止部４５とガイド部４６の係合時には、上記付勢手段４９の付勢力により、常時、ガイド部４６の前側のガイド面４６ａが上記被係止部４５に圧接し、上記ガイド部４６の後側のガイド面４６ｂは被係止部４５とはわずかながら離反しているという点に鑑み創生されたものである。
【００８１】
そして、上記した後側のガイド面４６ｂを構成している回動アーム４４の部分が削除されており、つまり、上記回動アーム４４は前記長孔を有しない単なるアーム材で成形されている。よって、その分、上記シート４を「収納姿勢」に保持するための構成が簡単となる。
【００８２】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【００８３】
請求項１の発明は、フロアパネルの上方に位置してほぼ水平に延びるシートクッションと、このシートクッションの前部下面側から下方に向って延出する前脚と、この前脚を前後に回動自在とさせるようその上端部を上記シートクッションに枢支させる前上枢支具と、上記前脚を前後に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネルに枢支させる前下枢支具とを備えた自動車用シートにおいて、
【００８４】
上記前脚の前方近傍で上記フロアパネル側から上方に向って突出しその上部が前後方向に回動自在となるようその下端部が枢支具により上記フロアパネルに枢支される回動アームと、上記シートクッションに取り付けられる被係止部と、上記回動アームに形成されて上記被係止部と係合し、上記シートクッションと前脚が回動するとき上記被係止部と互いに摺動するガイド部と、上記回動アームに形成され、上記前脚を上記前下枢支具を中心として所定回動位置にまで前方回動させると共に、上記シートクッションを上記前上枢支具を中心として上記フロアパネルから上方に離れた所定回動位置にまで前上方に回動させたとき、上記ガイド部を摺動してきた上記被係止部を係脱自在に係止可能とさせる係止部と、上記被係止部と係止部とを互いに係止させるよう付勢する付勢手段とを備えてあり、次の効果が生じる。
【００８５】
即ち、上記前脚とシートクッションとをそれぞれ所定回動位置まで回動させることにより、上記シートを「収納姿勢」にさせたとき、上記した係止手段の被係止部、ガイド部、係止部、および付勢手段により、フロアパネルにシートクッションが係止させられることとなり、もって、シートが「収納姿勢」のままに保持される。この場合、上記したように、シートクッションはフロアパネルから上方に離れたところに位置させられることから、上記フロアパネルから離れた分、上記前脚をより鉛直に近い縦向き姿勢にさせることができる。
【００８６】
よって、上記前脚を含めたシートを、全体的に縦長の形状にできることから、このシートを前後方向でコンパクトな「収納姿勢」にでき、このようにシートをコンパクトにできる分、車室の乗車空間や荷室空間がより広げられる。
【００８７】
また、上記の場合、前脚と回動アームとを互いに連動させて、上記シートを「収納姿勢」にさせるとき、上記被係止部を係止部に係止させるように案内するのは、上記シートクッションに突設した被係止部と、この被係止部に係合するよう上記回動アームに形成された係止部とで達成されるため、上記前脚と回動アームとを互いに連動させるための連動手段が別途に必要とされない分、上記シート本体をフロアパネルに係止させて、シートを「収納姿勢」に保持させるための構成、つまり、収納姿勢保持装置の構成が簡単となる。
【００８８】
また、上記したように、被係止部と上記係止部とを互いに係止させるよう付勢する付勢手段を設けたため、上記したように、前脚とシートクッションとを所定回動位置にまで回動させてこれらを含むシートを「収納姿勢」にさせたとき、上記被係止部と係止部とはより確実に自動的に係止され、つまり、上記フロアパネルに対し上記シートクッションがより確実に自動的に係止されて、上記シートが「収納姿勢」のままに保持される。
【００８９】
よって、上記シートを「収納姿勢」に保持させるのは、上記した前脚とシートクッションの所定回動位置までの回動によってより確実に自動的に達成されることから、上記シートを「収納姿勢」に保持させる際のシートに対する操作は容易にできる。
【００９０】
また、上記回動アームは前脚の前方近傍に配設されており、かつ、上記被係止部とガイド部との係合によって、上記前脚と回動アームとは互いに連動連結されている。
【００９１】
このため、上記シートを「収納姿勢」にさせようとするときなど、上記前脚を前後方向に回動させるとき、上記回動アームは上記前脚の近傍でこの前脚と共に前後方向で同じ方向に回動する。
【００９２】
よって、上記係止手段の構成部品の一部である回動アームは、上記シートからその外方に大きく突出するということが抑制されて、このシートはいずれの姿勢においても全体としてコンパクトに保たれ、シート周りの乗車空間等を広くできて有益である。
【００９３】
請求項２の発明は、上記回動アームの後方回動で、上記係止部と被係止部との互いの係止が解除されるようにしてある。
【００９４】
このため、上記「収納姿勢」の保持状態を解除させようとする際の操作は、上記回動アームを後方回動させるという単一の操作で足り、つまり、上記した「収納姿勢」の保持を解除させようとする際のシートに対する操作が容易にできることとなる。
【００９５】
また、上記のようにシートを「収納姿勢」とさせたとき、このシートの後側の空間は、通常、荷室として利用される。上記の場合、荷室の荷物が上記シートにその後方から衝突してこの衝突時の外力が上記回動アームに与えられるおそれがあるが、上記したように、回動アームはその後方回動で、係止部と被係止部との互いの係止が解除されるようになっているため、上記衝突で、上記係止が無意的に解除されるということは防止される。
【００９６】
よって、シートの「収納姿勢」への保持はより確実に保持される。
【００９７】
請求項３の発明は、上記被係止部に上記ガイド部を圧接させるよう上記枢支具を中心として上記回動アームを前後方向のいずれか一方向に回動させるよう付勢する付勢手段を備えてある。
【００９８】
このため、上記回動アームと被係止部とは付勢手段によって、常時、圧接させられるため、これら両者の間にがたつきの生じることが防止される。
【００９９】
また、上記ガイド部が仮に長孔であるとすると、上記被係止部とガイド部の係合時には、上記付勢手段の付勢力により、ガイド部の後側（もしくは前側）のガイド面が上記被係止部に圧接し、上記ガイド部の前側（もしくは後側）のガイド面は被係止部とはわずかながら離反することとなる。
【０１００】
このため、上記した前側のガイド面（もしくは後側のガイド面）を構成している回動アームの部分は不要であって削除できるのであり、このため、上記回動アームは前記長孔を有しない単なるアーム材で成形できる。よって、その分、上記シートを「収納姿勢」に保持するための収納姿勢保持装置の構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施の形態で、図４の部分拡大図である。
【図２】第１の実施の形態で、シートの「着座可能な姿勢」でシート本体が最後部位にあるときのシートの全体側面図である。
【図３】第１の実施の形態で、シートの「着座可能な姿勢」でシート本体が最前部位にあるときのシートの全体側面図である。
【図４】第１の実施の形態で、シートを収納させるときの作用を説明する図である。
【図５】第２の実施の形態で、図１に相当する図である。
【図６】第３の実施の形態で、図１に相当する図である。
【図７】第４の実施の形態で、図１に相当する図である。
【符号の説明】
１ 車体
２ フロアパネル
３ 車室
４ シート
６ シート本体
７ 支持手段
８ シートクッション
９ シートバック
１０ 枢支手段
１３ 前脚
１４ 後脚
１５ 前上枢支具
１６ 後上枢支具
１７ 前下枢支具
１８ 係止具
３８ 回動阻止手段
４１ 収納姿勢保持装置
４２ 係止手段
４３ 枢支具
４４ 回動アーム
４５ 被係止部
４６ ガイド部
４８ 係止部
４９ 付勢手段[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to an automobile seat that can maintain a seat cushion provided on a floor panel of a vehicle body when the seat cushion is rotated from a seatable posture to a compact vertically long stowed posture in the front-rear direction. This invention relates to a storage posture holding device.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there is an automobile seat disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 8-67186.
[0003]
According to the above publication, the seat includes a seat body located above the floor panel of the vehicle body, and support means for supporting the seat body on the floor panel. Further, the seat main body extends substantially horizontally from the seat cushion, and protrudes upward from the rear end portion side of the seat cushion, and the lower end portion thereof is pivotally supported by the rear end portion of the seat cushion. And a seat back that is reciprocally rotatable toward the front and lower sides.
[0004]
In the above case, the seat can be seated, that is, the seat cushion of the seat body can be seated by a seated person, and the seat back can be seated while sitting on the seat cushion. It is assumed to be a posture.
[0005]
Further, if the seat back is rotated forward from the above-described seatable posture, the seat back can be overlapped with the seat cushion, and the seat main body becomes compact when overlapped in this way.
[0006]
Further, in the above configuration, recently, the support means has a front leg extending downward from the lower surface side of the front portion of the seat cushion, and an upper end portion of the front cushion so that the front leg can be rotated back and forth. There has been proposed a front upper support that is pivotally supported by the front and a front lower pivot that is pivotally supported by the floor panel so that the front leg is pivotable back and forth.
[0007]
And according to the seat of the above configuration, the front leg is rotated in the front-rear direction around the front lower pivot support, and the seat cushion and the front leg are relatively rotated around the front upper pivot support, As a result, when the seat body is moved in the front-rear direction while the seat cushion is in a substantially horizontal posture, the seating position on the seat can be changed back and forth to suit the physique and preference of the seated person.
[0008]
In the above case, since the seat body is moved back and forth in accordance with the rotation of the front leg, the above-mentioned front leg is used to increase the range in which the seating position can be changed to some extent in the front-rear direction. The longitudinal dimension is formed to be long.
[0009]
Further, the front leg is rotated forward about the front lower support, and the seat body is rotated forward and upward about the front upper support in a state where the seat back is superimposed on the seat cushion. If it does, the said sheet | seat main body can be made into the compact vertically long attitude | position in the front-back direction, and the said sheet | seat is made into a stowed attitude | position. In the seat storage posture described above, the seat body is made compact, and the seat space of the passenger compartment and the luggage compartment space are widened by the length of the seat body, which is convenient.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as described above, when the size of the front leg is increased, if the seat is brought into the storage position as described above, the following problems may occur.
[0011]
That is, when the lower end of the seat body that is in the vertically long posture in the seating posture of the seat is brought into contact with and supported by the floor panel as shown in the above publication, the long front leg as described above is The seat body extends in the rearward direction from the lower rear surface of the seat body in the vertically long posture. Therefore, the seat including the front legs cannot be sufficiently compact in the front-rear direction.
[0012]
Therefore, when the seat is in the stowed position, the front leg is turned forward to a predetermined turning position so as to be in the portrait orientation, and the seat body is vertically long at a position away from the floor panel. It can be considered that the seat is rotated forward and upward to a predetermined rotation position that is the posture, and this is set to the storage posture. In this way, the seat can be made compact in the front-rear direction.
[0013]
However, in the above case, in order to maintain the storage posture, the rotation preventing means for preventing the rotation of the front leg with respect to the floor panel and the relative rotation of the seat cushion and the front leg with each other are simply prevented. If the rotation prevention means is provided, the number of the rotation prevention means is increased to increase the number of parts, and the configuration for holding the storage posture becomes complicated.
[0014]
In addition, when trying to hold or release the storage posture, there is a possibility that the rotation prevention for the plurality of rotation prevention means or the release operation may be necessary, respectively. May become complicated.
[0015]
The present invention has been made paying attention to the above-described circumstances, and makes it possible to make the seat in a compact storage posture in the front-rear direction and to easily hold the seat in the storage posture. It is an object of the present invention to achieve the configuration and to easily perform an operation on a sheet for holding the storage posture and releasing the holding.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the automotive seat storage posture holding apparatus of the present invention is as follows.
[0017]
According to the first aspect of the present invention, a seat cushion 8 that is positioned above the floor panel 2 and extends substantially horizontally, a front leg 13 that extends downward from the front lower surface side of the seat cushion 8, and the front leg 13 A front upper pivot support 15 that pivots the upper end of the seat cushion 8 on the seat cushion 8 so as to be pivotable back and forth, and a lower end pivoted on the floor panel 2 so that the front leg 13 is pivotable back and forth. In the vehicle seat provided with the front lower support member 17 to be supported,
[0018]
Rotating with its lower end pivoted to the floor panel 2 by a pivotal support 43 so that it protrudes upward from the floor panel 2 side near the front of the front leg 13 and its upper part is pivotable in the front-rear direction. When the seat cushion 8 and the front leg 13 rotate when the arm 44, the locked portion 45 attached to the seat cushion 8 and the rotating arm 44 are engaged with the locked portion 45 and rotate. A guide portion 46 that slides relative to the locked portion 45 and the pivot arm 44 are configured to pivot the front leg 13 forward to a predetermined pivot position about the front lower pivot support 17. When the seat cushion 8 is rotated forward and upward to a predetermined rotational position away from the floor panel 2 with the front upper pivot support 15 as the center, the covered portion that has slid the guide portion 46 is moved. Locking 45 a locking portion 48 disengaging thereby the freely lockable to, in which a biasing means 49 which biases engaged with each other and the engaged portion 45 and the locking portion 48.
[0019]
In addition to the invention of claim 1, the invention of claim 2, in particular, as illustrated in FIGS. The mutual engagement with the part 45 is released.
[0020]
According to a third aspect of the present invention, in addition to the first or second aspect of the invention, the pivot arm 44 is moved in the front-rear direction around the pivotal support 43 so that the guide portion 46 is pressed against the locked portion 45. These are provided with a biasing means 49 that biases them to rotate in any one direction.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0022]
(First embodiment)
[0023]
1 to 4 show a first embodiment.
[0024]
In FIG. 2, reference numeral 1 in the figure denotes a vehicle body, and an arrow Fr indicates the front of the vehicle body 1.
[0025]
The vehicle body 1 has a sheet metal floor panel 2 extending substantially horizontally, and the interior of the vehicle body 1 above the floor panel 2 is a vehicle compartment 3 in which a seat 4 for a passenger such as an occupant is placed. Is provided. The seat 4 includes a seat body 6 positioned above the floor panel 2 and support means 7 for supporting the seat body 6 on the floor panel 2.
[0026]
The seat body 6 includes a seat cushion 8 that extends substantially horizontally above the floor panel 2, a seat back 9 that protrudes upward from the rear end side of the seat cushion 8, and a lower end portion of the seat back 9. Pivoting means 10 pivotally supported at the rear end of the seat cushion 8, and the seatback 9 can be reciprocally rotated (A, B) forward and downward about the pivoting support 10. Has been. Further, although not shown, reclining means is provided for enabling the seat back 9 to be prevented from rotating at an arbitrary rotation position.
[0027]
The seat 4 described above is in a “seatable posture” for the seated person, that is, the seat cushion 8 of the seat body 6 is in a position in which the seated person can sit down, and the seat back 9 is provided with the seat cushion. It is supposed to be a posture in which the user can sit back while sitting on the 8th.
[0028]
The support means 7 extends downward from the lower surface side of the rear portion of the seat cushion 8 and a pair of left and right sheet metal front legs 13 extending downward from the lower surface side of the front portion of the seat cushion 8. A pair of left and right sheet metal rear legs 14, and front and rear upper pivot supports 15, 16 before pivoting their upper ends to the seat cushion 8 so that the front and rear legs 13, 14 can be pivoted back and forth. A front lower pivot support 17 for pivotally supporting the lower end of the front leg 13 on the floor panel 2 so that the front leg 13 can be pivoted back and forth; and a lower end of the rear leg 14 can be engaged with and disengaged from the floor panel 2. And a locking tool 18 to be locked.
[0029]
The front and rear upper supports 15 and 16 are brackets 21 and 22 fixed to the seat cushion 8 so as to protrude from the lower surface of the seat cushion 8, respectively, and the front and rear legs are attached to the brackets 21 and 22, respectively. And pivot shafts 23 and 24 for pivotally supporting the upper ends of 13 and 14. On the other hand, the front lower pivot support 17 includes a bracket 26 fixed to the floor panel 2 and a pivot shaft 27 that pivotally supports the lower end portion of the front leg 13 on the bracket 26.
[0030]
The locking device 18 is engaged with and disengaged from the locking portion 29 by the vertical movement of the lower end portion of the rear leg 14 and the locking portion 29 that is fixed to the floor panel 2 and also serves as a locking shaft and a pivot shaft. (Not shown) that can be held in a state where the locked portion 30 is locked with respect to the locking portion 29. The holding means is provided. Further, when the locked portion 30 is locked to the locking portion 29, the rear leg 14 can be rotated back and forth around the locking portion 29. That is, the locking tool 18 is locked. The portion 29 is pivotally supported on the floor panel 2 so that the rear leg 14 can be pivoted back and forth.
[0031]
A biasing means 33 that is a spring is externally fitted to the pivot shaft 27 of the front lower pivot support 17, and the biasing means 33 has the front leg 13 with respect to the floor panel 2 around the pivot shaft 27. Is biased to rotate forward.
[0032]
When the front leg 13 rotates to a predetermined backward rotation position around the pivot shaft 27 of the front lower pivot support 17 against the biasing means 33, a part of the front leg 13 is brought into contact with the front leg 13 A rear rotation stopper 34 for preventing further rearward rotation is provided, and the rear rotation stopper 34 is fixed to the floor panel 2. Further, when the front leg 13 is rotated to a predetermined forward rotation position around the pivot shaft 27 of the front lower pivot support 17, a part of the front leg 13 is brought into contact with the front leg 13 for further forward rotation. The front rotation stopper 35 is provided on the bracket 26 of the front lower pivot support 17.
[0033]
A rotation blocking means 38 is provided that can block rotation of at least one of the front and rear legs 13, 14 with respect to the seat cushion 8 at an arbitrary rotation position.
[0034]
A connecting tool 39, which is an interlocking link of a metal elastic bar with a circular cross-section bent in a substantially U-shape when viewed from the side of the vehicle body 1 for interlockingly connecting the lower end of the rear leg 14 to the lower end of the front leg 13, is provided. ing. The connector 39 is elastically bendable, and has a front end portion pivotally supported on the lower end portion of the front leg 13 by the pivot shaft 27 and a rear end portion on the lower end portion of the rear leg 14. A pivot 40 is pivotally supported.
[0035]
In FIG. 2, the seat body 6 is positioned at the rearmost part of the movable range of the seat 4 in the “seatable posture” and is supported by the support means 7. In this case, the front leg 13 is in contact with the rear rotation stopper 34 and further rearward rotation is prevented with respect to the floor panel 2. Further, by the blocking operation by the rotation blocking means 38, the relative rotation of the seat cushion 8 and the front leg 13 around the pivot shaft 23 of the front upper pivot support 15 is blocked.
[0036]
When the blocking operation of the rotation blocking means 38 is released from the rearmost portion of the seat body 6 in the “seatable posture” of the seat 4 shown in FIG. The seat body 6 is allowed to move forward by the forward rotation of the legs 13 and 14.
[0037]
Therefore, the front and rear legs 13 and 14 are rotated forward about the pivot shaft 27 of the front lower pivot support 17 and the locking portion 29 of the locking tool 18 so that the seat main body 6 is moved to the seat 4. When the user moves forward so as to be positioned at the foremost position, the front rotation stopper 35 prevents further forward rotation of the front leg 13 as shown in FIG. Further, by the blocking operation by the rotation blocking means 38, the relative rotation of the seat cushion 8 and the front leg 13 around the pivot shaft 23 of the front upper pivot support 15 is blocked. Thereby, the seat body 6 is supported by the floor panel 2. In a state in which the blocking operation by the rotation blocking means 38 is released, the seat body 6 is moved forward (or rearward) by forward rotation (or backward rotation) of the front and rear legs 13 and 14 with respect to the floor panel 2. (Moving) is permitted, and if the rotation blocking means 38 is blocked during the movement, the seating position with respect to the seat 4 in the “seatable posture” can be arbitrarily selected in the front-rear direction. The
[0038]
As shown by a two-dot chain line in FIG. 3, when the seat back 9 is moved forward (A) from the “seatable posture” of the seat 4, the seat back 9 overlaps the upper surface side of the seat cushion 8. Can be adjusted.
[0039]
1 and 4, when the seat 4 is to be stored when the seat 4 is not used, the seat body 6 is positioned at the foremost portion as described above, and the latching tool 18 is locked. The seat body 6 in a state where the latched portion 30 is detached from the portion 29, that is, the rear leg 14 is detached from the floor panel 2 and the seat back 9 is superposed on the seat cushion 8 is placed on the front upper side. The seat 4 may be rotated about the pivot shaft 23 of the pivot tool 15, and thereby the seat 4 can be brought into the “storage posture”.
[0040]
A storage posture holding device 41 is provided for holding the seat body 6 detachably on the floor panel 2 when the seat 4 is in the “storage posture”. Hereinafter, the storage posture holding device 41 will be described.
[0041]
After the seat body 6 is positioned at the foremost position (FIG. 3), the seat body 6 is rotated forward and upward around the pivot shaft 23 of the front upper support 15 so that the seat body 6 is in a vertically long posture. Start (two-dot chain line in FIGS. 1 and 4). From this state, the seat body 6 is further pivoted forward and upward about the pivot shaft 23 of the front upper pivot 15 and is pivoted to a predetermined pivot position away from the floor panel 2. If this is done (the solid line in FIGS. 1 and 4), the seat 4 is in the “storage position”. At this time, a locking means 42 is provided on the floor panel 2 so that the seat cushion 8 is detachably locked.
[0042]
The locking means 42 protrudes upward from the floor panel 2 in the vicinity of the front of the front leg 13, and its lower end is pivotally supported by the pivotal support 43 so that the upper part thereof is rotatable in the front-rear direction. A pivot arm 44 pivotally supported by the floor panel 2, a shaft-section locked portion 45 having a circular cross section attached to the seat cushion 8 so as to protrude outward from the side surface of the seat cushion 8, When the seat cushion 8 and the front leg 13 rotate about the front upper pivot 15 and the front lower pivot 17 when the seat cushion 8 and the front leg 13 are pivoted around the engagement portion 45 formed on the pivot arm 44, the A stop portion 45 and a guide portion 46 that slides relative to each other are provided.
[0043]
The guide portion 46 is formed in the upper portion (rotation end side) of the rotation arm 44 and has a long hole shape that extends in the longitudinal direction of the rotation arm 44 through the width direction of the sheet 4. The protruding end side of the locked portion 45 is fitted into the guide portion 46. As described above, when the seat cushion 8 and the front leg 13 rotate, respectively, at least one of the front and rear guide surfaces 46a and 46b before and after facing the front and rear in the elongated hole-shaped guide portion 46, The outer peripheral surface of the locked portion 45 slides, and at this time, the locked portion 45 is engaged with each other so that the locked portion 45 slides relatively only along the longitudinal direction of the guide portion 46. Have been combined.
[0044]
Further, the locking means 42 is a notch-shaped locking formed continuously in the rear from the lower end of the guide portion 46 at the midway portion (rotating end side) of the rotating arm 44 in the longitudinal direction. A portion 48 is provided.
[0045]
As described above, when the seat 4 is to be in the “storage position”, the guide portion 46 has been relatively slid downward in the longitudinal direction before the “storage position”. When the stop portion 45 is in the “storage posture”, it can be detachably locked from the lower end portion of the guide portion 46 to the locking portion 48.
[0046]
The storage posture holding device 41 includes a biasing means 49 that elastically biases the rotating arm 44 so that the locked portion 45 and the locking portion 48 are locked with each other. The biasing means 49 is formed of a helical spring wound around the pivotal support 43. The biasing means 49 has an upper part of the pivot arm 44 at the front centered on the pivotal support 43, It is elastically urged so as to turn forward in one of the rear directions (arrow C in FIG. 1), and the urging means is engaged when the locked portion 45 and the guide portion 46 are engaged. The rear guide surface 46 b of the guide portion 46 is always in pressure contact with the locked portion 45 by the biasing force 49.
[0047]
In the above case, when the seat 4 is brought into the “storing posture”, as described above, the front leg 13 is prevented from further forward rotation by the front rotation stopper 35, and the locked portion 45 and the locking portion 48 are automatically locked to each other by the urging force of the urging means 49, and the seat body 6 is prevented from rotating around the front upper support 15, so that the seat body 6 is Further forward rotation about the pivot support 15 and the front lower pivot support 17 is prevented. Further, in the “storing posture” of the seat 4, the center of gravity of the seat body 6 (the center of gravity of each of the seat cushion 8 and the seat back 9) is located on the front side of the front lower support member 17. In addition, the seat body 6 causes the front upper support 15 and the front lower support 17 to be urged by urging means 33 and 49 that urge the front leg 13 to rotate forward about the front lower support 17. Backward rotation is prevented as the center. In this way, the sheet 4 is held in the “storage posture”.
[0048]
1 and 4, the locked portion 45 is locked by the locking portion 48, so that the locked state of the locking means 42 can be released by inputting an operating force from the outside. The operating means 52 is provided, and the release of the locking releases the holding of the “storage posture”.
[0049]
The unlocking operation means 52 has one end 53 connected to a midway portion in the longitudinal direction of the rotating arm 44, the other end 54 protruding rearward from the rotating arm 44, and the other end 54 being A flexible operation unit 55 is provided which is an operator's gripping portion and serves as an input portion for an operation force facing backward. If the operating force is input by holding the other end portion 54 of the operating portion 55 and pulled backward while resisting the urging means 49, the rotating arm 44 is interlocked with this. Rotates backward (two-dot chain line in FIG. 1), and the locking of the locking portion 48 and the locked portion 45 is released.
[0050]
1 and 4, the front leg 13 is rotated forward to a predetermined rotational position about the front lower pivot support 17, and the seat back 9 is overlaid on the seat cushion 8. The seat body 6 in a state of being turned is pivoted forward and upward about the front upper pivot support 15 to a predetermined pivot position away from the floor panel 2, that is, the seat 4 is brought into a “storing posture”. In this case, the locked portion 45 and the locking portion 48 are locked with each other by the biasing force of the biasing means 49, and the following effects are produced.
[0051]
That is, the seat 4 is configured such that the seat cushion 8 is locked to the floor panel 2 by the locked portion 45, the guide portion 46, the locking portion 48, and the biasing means 49 of the locking means 42 described above. It is held in the “storage position”. In this case, as described above, the seat body 6 is positioned away from the floor panel 2, so that the front leg 13 is placed in a vertically-oriented posture that is closer to the vertical by the distance from the floor panel 2. be able to.
[0052]
Therefore, since the seat 4 including the front leg 13 can be formed into a vertically long shape as a whole, the seat 4 can be made into a compact “storage posture” in the front-rear direction, and thus the seat 4 can be made compact. The boarding space and cargo space of the room 3 can be further expanded.
[0053]
Further, in the above case, when the front leg 13 and the pivot arm 44 are interlocked with each other and the seat 4 is brought into the “storing posture”, the guided portion 45 is guided to be engaged with the engaging portion 48. This is achieved by the locked portion 45 protruding from the seat cushion 8 and the locking portion 48 formed on the rotating arm 44 so as to engage with the locked portion 45. The seat body 6 is locked to the floor panel 2 and the seat 4 is held in the “storing posture” by the amount that separate interlocking means for interlocking the front leg 13 and the pivot arm 44 is not required. That is, the configuration of the storage posture holding device 41 is simplified.
[0054]
In addition, as described above, the biasing means 49 that biases the rotating arm 44 so as to lock the locked portion 45 and the locking portion 48 is provided. When the seat body 6 is rotated to a predetermined rotational position and the seat 4 including these 6 and 13 is brought into the “storing posture”, the locked portion 45 and the locking portion 48 are more surely automatic. In other words, the seat cushion 8 of the seat body 6 is more automatically and reliably locked to the floor panel 2 and the seat 4 is held in the “retracted posture”.
[0055]
Therefore, the holding of the seat 4 in the “storing posture” is automatically and more reliably achieved by the rotation of the front leg 13 and the seat body 6 to the predetermined turning position. The operation on the sheet 4 when held in the “storing posture” can be easily performed.
[0056]
The pivot arm 44 is disposed in the vicinity of the front of the front leg 13, and the front leg 13 and the pivot arm 44 are interlocked with each other by the engagement of the locked portion 45 and the guide portion 46. It is connected.
[0057]
For this reason, when the front leg 13 is rotated in the front-rear direction such as when the seating position on the seat body 6 is changed or when the seat 4 is moved to the “storing posture”, the pivot arm 44 is moved to the front leg. It rotates in the same direction in the front-rear direction together with the front leg 13 in the vicinity of 13.
[0058]
Therefore, the rotating arm 44, which is a part of the constituent parts of the locking means 42, has a seat main body 6 of the seat 4 regardless of whether the seat 4 is in a “seatable posture” or a “storing posture”. Further, the sheet 4 is prevented from projecting outwardly from the support means 7 and the sheet 4 is kept compact as a whole in any posture.
[0059]
Further, as described above, the locking of the locking portion 48 and the locked portion 45 is released by the backward rotation of the rotating arm 44.
[0060]
Therefore, the operation for releasing the holding state of the “storage posture” is performed by simply pulling the operation unit 55 connected to the rotation arm 44 rearward to rotate the rotation arm 44 backward. A single operation is sufficient, that is, the operation on the seat 4 can be easily performed when the holding of the “storage posture” is to be released.
[0061]
In addition, when the seat 4 is set to the “storing posture” as described above, the space behind the seat 4 is normally used as a luggage compartment. In the above case, the load in the luggage compartment may collide with the seat 4 from behind and the external force at the time of the collision may be applied to the rotating arm 44. Since the mutual locking of the locking portion 48 and the locked portion 45 is released by the rotation, the locking is prevented from being released unexpectedly by the collision. The
[0062]
Therefore, the seat 4 is held more securely in the “storage posture”.
[0063]
Then, when the holding of the “storage posture” is released as described above, the rearward and downward rotation of the seat 4 from the “storage posture” is allowed. Therefore, when the seat 4 is rotated rearward and downward, the seat 4 can be set in the “sitting posture”.
[0064]
Further, at the end of the rearward downward rotation of the seat 4, the lower end portion of the rear leg 14 is positioned with respect to the front leg 13 by the connecting tool 39 described above, and therefore the locked portion 30 of the locking tool 18. Is securely engaged with the engaging portion 29 so that the seat 4 can be easily returned to the “seatable posture”.
[0065]
Further, as described above, the rotating arm 44 is rotated forward (C) in one of the front and rear directions around the pivotal support 43 so as to press the guide portion 46 against the locked portion 45. The urging means 49 for urging to move is provided.
[0066]
For this reason, the rotating arm 44 and the locked portion 45 always have a simple structure by using a biasing means 49 for locking the locked portion 45 and the locking portion 48 with each other, and always. , And the occurrence of rattling between the two is prevented.
[0067]
Although the above is based on the illustrated example, the biasing means 49 may be the weight of the rotating arm 44 or a weight attached to the rotating arm 44.
[0068]
The following drawings show the second to fourth embodiments. Each of these embodiments is common in many respects to the configuration and operation of the first embodiment. Therefore, regarding these common items, common reference numerals are attached to the drawings, and redundant description thereof is omitted, and different points are mainly described.
[0069]
(Second Embodiment)
[0070]
FIG. 5 shows a second embodiment.
[0071]
According to this, the locking means 42 includes a notch-shaped locking portion 48 that is continuously formed forward from the lower end portion of the guide portion 46 in the middle portion in the longitudinal direction of the rotating arm 44. Yes. Further, the biasing means 49 elastically biases the upper part of the pivot arm 44 so as to pivot rearward about the pivotal support 43 (arrow D in FIG. 5), and by this biasing force, When the locked portion 45 and the guide portion 46 are engaged, the guide surface 46 a on the front side of the guide portion 46 is always in pressure contact with the locked portion 45.
[0072]
The locking of the locked portion 45 with respect to the locking portion 48 is released by the forward rotation of the rotating arm 44. The operation unit 55 is made of a rigid bar such as metal or resin.
[0073]
When the operation portion 55 is pushed forward, the turning arm 44 is turned forward in conjunction with the operation portion 55 (two-dot chain line in FIG. 5), and the locking portion 48 and the locked portion 45 are mutually locked. Can be released
[0074]
(Third embodiment)
[0075]
FIG. 6 shows a third embodiment.
[0076]
In this embodiment, in the first embodiment, when the locked portion 45 and the guide portion 46 are engaged, the guide surface on the rear side of the guide portion 46 is always driven by the biasing force of the biasing means 49. 46 b is in pressure contact with the locked portion 45, and the guide surface 46 a on the front side of the guide portion 46 is created with a focus on being slightly separated from the locked portion 45.
[0077]
And the part of the rotation arm 44 which comprises the above-mentioned front side guide surface 46a is deleted, that is, the said rotation arm 44 is shape | molded with the mere arm material which does not have the said long hole. Therefore, the configuration for holding the sheet 4 in the “storage posture” is simplified accordingly.
[0078]
(Fourth embodiment)
[0079]
FIG. 7 shows a fourth embodiment.
[0080]
In this embodiment, in the second embodiment, when the locked portion 45 and the guide portion 46 are engaged, the guide surface 46a on the front side of the guide portion 46 is always applied by the biasing force of the biasing means 49. Is in contact with the locked portion 45, and the guide surface 46b on the rear side of the guide portion 46 is created in view of being slightly separated from the locked portion 45.
[0081]
And the part of the rotation arm 44 which comprises the above-mentioned rear side guide surface 46b is deleted, that is, the said rotation arm 44 is shape | molded with the mere arm material which does not have the said long hole. Therefore, the configuration for holding the sheet 4 in the “storage posture” is simplified accordingly.
[0082]
【The invention's effect】
The effects of the present invention are as follows.
[0083]
The invention according to claim 1 is a seat cushion positioned above the floor panel and extending substantially horizontally, a front leg extending downward from the lower surface of the front portion of the seat cushion, and the front leg can be pivoted back and forth. A front upper pivot that pivots the upper end of the seat cushion on the seat cushion, and a front lower pivot that pivots the lower end of the front panel on the floor panel so that the front leg can be pivoted back and forth. In the automobile seat provided,
[0084]
A rotating arm whose upper end protrudes upward from the floor panel side in the vicinity of the front leg and whose upper part is pivotable in the front-rear direction, and whose lower end is pivotally supported by the pivot panel on the floor panel; A locked portion attached to the seat cushion, and a guide formed on the rotating arm and engaged with the locked portion, and sliding with the locked portion when the seat cushion and the front leg rotate. And the pivot arm, the front leg pivots forward to a predetermined pivot position about the front lower pivot support, and the seat cushion pivots about the front upper pivot support. A locking portion that allows the locked portion that has slid on the guide portion to be detachably engageable when rotated upward and forward to a predetermined rotational position separated upward from the panel; and The locked part and the locking part To Yes and a biasing means biases engaged, it occurs following effects.
[0085]
That is, when the seat is brought into the “storing posture” by rotating the front leg and the seat cushion to a predetermined rotation position, the locked portion, the guide portion, and the locking portion of the locking means described above. The seat cushion is locked to the floor panel by the biasing means, and the seat is held in the “storing posture”. In this case, as described above, since the seat cushion is positioned away from the floor panel, the front leg can be placed in a vertically oriented posture that is closer to the vertical by the distance from the floor panel.
[0086]
Therefore, since the seat including the front legs can be formed into a vertically long shape as a whole, this seat can be made into a compact “storage posture” in the front-rear direction, and thus the seat can be made compact, and thus the passenger compartment space And cargo room space is expanded.
[0087]
Further, in the above case, when the front leg and the rotating arm are interlocked with each other to bring the seat into the “storing posture”, it is guided that the locked portion is locked to the locking portion. This is achieved by a locked portion protruding from the seat cushion and a locking portion formed on the rotating arm so as to engage with the locked portion. Since a separate interlocking means is not required, the structure for locking the seat body to the floor panel and holding the seat in the “storage posture”, that is, the configuration of the storage posture holding device is simplified. .
[0088]
Further, as described above, since the biasing means for biasing the locked portion and the locking portion to lock each other is provided, as described above, the front leg and the seat cushion are brought to the predetermined rotation position. When the seat including these is rotated to the “storing posture”, the locked portion and the locking portion are automatically locked more reliably, that is, the seat cushion is against the floor panel. The sheet is more reliably automatically locked, and the sheet is held in the “storage posture”.
[0089]
Therefore, holding the seat in the “storing posture” is more automatically achieved more reliably by the rotation of the front legs and the seat cushion to the predetermined turning position. The sheet can be easily operated when it is held on the sheet.
[0090]
The pivot arm is disposed in the vicinity of the front of the front leg, and the front leg and the pivot arm are interlocked and connected to each other by the engagement between the locked portion and the guide portion.
[0091]
For this reason, when the front leg is rotated in the front-rear direction, such as when the seat is to be in the “storing posture”, the rotation arm rotates in the same direction in the front-rear direction with the front leg in the vicinity of the front leg. To do.
[0092]
Therefore, the pivot arm, which is a part of the components of the locking means, is prevented from projecting outwardly from the seat, and the seat is kept compact as a whole in any posture. It is beneficial to widen the riding space around the seat.
[0093]
According to a second aspect of the present invention, mutual locking of the locking portion and the locked portion is released by the backward rotation of the rotating arm.
[0094]
For this reason, the operation for releasing the holding state of the “storage posture” is sufficient as a single operation of rotating the rotating arm backward, that is, holding the “storage posture” described above. This makes it easy to operate the sheet when trying to release it.
[0095]
Further, when the seat is set in the “storing posture” as described above, the space on the rear side of the seat is normally used as a luggage compartment. In the above case, the luggage in the luggage compartment may collide with the seat from behind and the external force at the time of the collision may be applied to the rotating arm. Since the mutual locking of the locking part and the locked part is released, it is prevented that the locking is released unexpectedly by the collision.
[0096]
Therefore, the sheet is held in the “storage position” more reliably.
[0097]
According to a third aspect of the present invention, there is provided an urging means for urging the rotating arm to rotate in any one of the front and rear directions around the pivotal support so as to press the guide portion against the locked portion. Is provided.
[0098]
For this reason, since the said rotation arm and the to-be-latched part are always press-contacted by an urging means, it is prevented that rattling arises between these both.
[0099]
Further, if the guide portion is a long hole, when the locked portion and the guide portion are engaged, the guide surface on the rear side (or front side) of the guide portion is caused by the biasing force of the biasing means. The guide surface on the front side (or the rear side) of the guide portion is pressed slightly against the locked portion, and slightly separated from the locked portion.
[0100]
For this reason, the portion of the rotating arm constituting the front guide surface (or the rear guide surface) described above is unnecessary and can be deleted. Therefore, the rotating arm has the elongated hole. Can be molded with simple arm material. Therefore, the configuration of the storage posture holding device for holding the sheet in the “storage posture” is simplified accordingly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially enlarged view of FIG. 4 in the first embodiment.
FIG. 2 is an overall side view of the seat when the seat body is in the last position in the “sitting posture” of the seat in the first embodiment.
FIG. 3 is an overall side view of the seat when the seat body is in the foremost position in the “sitting posture” of the seat in the first embodiment.
FIG. 4 is a diagram illustrating an operation when a sheet is stored in the first embodiment.
FIG. 5 is a diagram corresponding to FIG. 1 in the second embodiment.
FIG. 6 is a diagram corresponding to FIG. 1 in the third embodiment.
FIG. 7 is a diagram corresponding to FIG. 1 in a fourth embodiment.
[Explanation of symbols]
1 body
2 Floor panel
3 Car cabin
4 sheets
6 Seat body
7 Support means
8 Seat cushion
9 Seat back
10 pivotal means
13 Front legs
14 Rear legs
15 Front upper support
16 Rear upper support
17 Front lower support
18 Locking tool
38 Rotation prevention means
41 Storage posture holding device
42 Locking means
43 pivot tool
44 Rotating arm
45 Locked part
46 Guide section
48 Locking part
49 Energizing means
