JP3628776B2 - 動きベクトル検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像の低ビットレート・高能率符号化・復号化装置、画像伝送装置、画像処理装置などに用いられる動画像の動きベクトル検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
文献;電子情報通信学会論文誌、1989年、J72−D−II、富永他著、「階層画素情報を用いた動画像における動き量検出方式」、P.394−403
前記文献には、時間的に連続する2フレームからそれぞれ階層画像を生成し、上位階層から逐次的にブロック毎の動きベクトルを検出する方法が記載されている。
図2は、前記文献に記載された従来の動きベクトル検出装置の機能ブロック図である。
図2に示すように、動きベクトル検出装置は、n段の前フレーム画像に対する階層画像生成部1−i(i=1〜n)、n段の現フレーム画像に対する階層画像生成部2−i(i=1〜n)、(n+1)段の動きベクトル推定部3−i(i=0〜n)により構成されている。
この動きベクトル検出装置では、前フレーム信号s1−0は、1段目の階層画像生成部(MHI)1−1及び0段目の動きベクトル推定部(ME)3−0に送られる。
【0003】
1段目の階層画像生成部1−1は、前フレーム信号s1−0から式(1)にしたがって、1つ上位の階層画像信号s1−1を生成して、2段目の階層画像生成部1−2及び1段目の動きベクトル推定部3−1に送る。
現フレーム信号s2−0は、1段目の階層画像生成部2−1及び0段目の動きベクトル推定部3−0に送られる。1段目の階層画像生成部2−1は、現フレーム信号s2−0から式(1)にしたがって、1つ上位の階層画像信号s2−1を生成して、2段目の階層画像生成部1−2及び1段目の動きベクトル推定部3−1に送る。
i段目の階層画像生成部2−i(i=2〜n)は、前フレームの1つ下位の階層画像信号s2−(i−1)から式(1)にしたがって、1つ上位の階層画像信号s2−iを生成して、(i+1)段目の階層画像生成部1−(i+1)及びi段目の動きベクトル推定部3−iに送る。
但し、n段目の階層画像生成部2−nは、1つ上位の階層画像信号s2−nを生成して、n段目の動きベクトル推定部3−nに送る。
【数1】
但し、fh (x,y) は画像信号であり、hは階層の番号を示し、最上位階層ではh=nであり、現画像h=0であり、xは横方向、yは縦方向を示す。上記手順を1度行うと、出力画像信号は縦横ともに半分の大きさの画像信号になり、上記手順を前フレーム信号及び現フレーム信号共にn−1回繰り返すことによって、それぞれn段の階層画像信号を得る。
【0004】
i段目の動きベクトル推定部3−iは、i段目の前フレーム信号の階層画像信号s1−i、現フレーム信号の階層画像信号s2−i、(i+1)段目の動きベクトル推定部3−(i+1)から送られてきた動きベクトルs3−(i+1)を入力として、ブロックマッチング法による動き検出法で動きベクトルを推定し、その出力信号s3−iを(i−1)段目の動きベクトル推定部3−(i−1)に送る。
但し、n段目の動きベクトル推定部3−nは、入力される動きベクトル=0又はないものとして、0段目の動きベクトル推定部3−0の動きベクトルs3−0は、最終的な動きベクトルとする。
ブロックマッチング法では、式(2)により、マッチング誤差を計算する。
【数2】
式(2)において、ブロックの大きさをN×N画素、fcur を現フレーム信号、fpre を前フレーム信号としている。
式(2)が最小となる(ξ,η)の組を検出動きベクトルとする。上記手順をn+1回繰り返すことによって、最終的に求める動きベクトルs3−0を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の動きベクトル検出装置においては、次のような課題があった。
(a) ウェーブレット画像信号などの帯域信号が入力された場合において、現画像を一旦再生してから、階層画像を生成しなければならない。従って、フィルタを何度もかけなければならず、装置を複雑にし、かつ処理の効率が悪いという問題点があった。
(b) 従来の動きベクトル検出装置はあくまでもブロック単位にしか動きベクトルを求めることができず、かつブロックサイズが固定される。従って、フレーム画像全体で、各フレームの画素を表す情報量が少ない低ビットレート動画像符号化では、動き補償後のブロック歪による画像品質の低下が著しいという問題点があった。
(c) 従来の動きベクトル検出装置はブロックベースでの検出であるので、そのブロック内で異なる動きがある場合には、正確な動きベクトルを求めることができない。また、ブロックの境界で、同じ動画像上に動きが不連続な点が生じるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1〜5に係る発明の動きベクトル検出装置では、最上位階層である0階層目の第1の帯域分割信号から最下位階層であるn(n≧1の任意の正整数)階層目の第1の帯域分割信号により構成されるn+1階層の第1の帯域分割信号からなる前フレーム画像を入力し、前記前フレーム画像を再構成して1段目〜n段目の第1の階層画像信号を出力するn段の第1の階層画像復元部と、最上位階層である0階層目の第2の帯域分割信号から最下位階層であるn階層目の第2の帯域分割信号により構成されるn+1階層の第2の帯域分割信号からなる現フレーム画像を入力し、前記現フレーム画像を再構成して1段目〜n段目の第2の階層画像信号を出力するn段の第2の階層画像復元部と、0段目〜n段目の動きベクトル推定部を有し、前記前フレーム画像及び前記現フレーム画像における各階層で同じサイズ(=M×N画素、M、Nは2以上の任意の正整数)のブロック毎にマッチングを行い、動きベクトルを推定して動きベクトル信号を出力するn+1段の動きベクトル推定部とを備えている。
前記n段の第1の階層画像復元部において、前記1段目の第1の階層画像復元部は、前記前フレーム画像の0階層目及び1階層目の第1の帯域分割信号を入力し、前記前フレーム画像を復元して1段目の第1の階層画像信号を出力し、前記i(2≦i≦n)段目の第1の階層画像復元部は、前記i階層目の第1の帯域分割信号と前段に位置する前記i−1段目の第1の階層画像復元部から出力される前記i−1段目の第1の階層画像信号とを入力し、前記前フレーム画像を復元してi段目の第1の階層画像信号を出力するものである。
前記n段の第2の階層画像復元部において、前記1段目の第2の階層画像復元部は、前記現フレーム画像の0階層目及び1階層目の第2の帯域分割信号を入力し、前記現フレーム画像を復元して1段目の第2の階層画像信号を出力し、前記i段目の第2の階層画像復元部は、前記i階層目の第2の帯域分割信号と前段に位置する前記i−1段目の第2の階層画像復元部から出力される前記i−1段目の第2の階層画像信号とを入力し、前記現フレーム画像を復元してi段目の第2の階層画像信号を出力するものである。
前記n+1段の動きベクトル推定部において、前記0段目の動きベクトル推定部は、前記前フレーム画像の0階層目の第1の帯域分割信号と前記現フレーム画像の0階層目の第2の帯域分割信号とを入力し、動きベクトルの推定を行って0段目の動きベクトル信号を出力し、前記j(1≦j≦n)段目の動きベクトル推定部は、前段に位置する前記j−1段目の動きベクトル推定部から出力される前記j−1段目の動きベクトル信号と、前記j段目の第1の階層画像信号及び前記j段目の第2の階層画像信号とを入力し、動きベクトルの推定を行ってj段目の動きベクトル信号を出力するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示す動きベクトル検出装置の機能ブロック図である。
本第1の実施形態の動きベクトル検出装置が従来の動きベクトル検出装置と異なる点は、帯域分割された画像信号を入力して、階層画像を復元しながら、動きベクトルを検出するようにしたことである。
図1に示すように、n(n≧1の任意の正整数)段の前フレーム画像を再構成する第1の階層画像復元部(MHR)21−i(i=1〜n)と、n段の現フレーム画像を再構成する第2の階層画像復元部(MHR)22−i(i=1〜n)と、(n+1)段の動きベクトルを推定する動きベクトル推定部(ME)23−i(i=0〜n)とを備えている。
前フレーム信号の0階層目の帯域信号s11−0は、1段目の階層画像復元部21−1、及び0段目の動きベクトル推定部23−0に接続されている。現フレーム信号の0階層目の帯域信号s12−0は、1段目の階層画像復元部22−1及び0段目の動きベクトル推定部23−0に接続されている。
【0008】
前フレーム信号の1階層目の帯域信号s11−1は、1階層目の階層画像復元部21−1に接続され、階層画像復元部21−1の出力信号s21−1は1段目の動きベクトル推定部23−1及び2段目の階層画像復元部21−2に送られる。
現フレーム信号の1階層目の帯域信号s12−1は、1階層目の階層画像生成部22−1に接続され、階層画像復元部22−1の出力信号s22−1は1段目の動きベクトル推定部23−1及び2段目の階層画像復元部22−2に送られる。
i(2≦i≦n)段目の階層画像復元部21−iは、i階層目の前フレームの帯域信号s11−i及び前段の階層画像復元部21−(i−1)の出力信号s21−(i−1)を入力として、階層画像復元部21−iの出力信号s21−iはi段目の動きベクトル推定部23−i及び次段の階層画像復元部21−(i+1)に送られる。
i(2≦i≦n)段目の階層画像復元部22−iは、i階層目の現フレームの帯域信号s12−i及び前段の階層画像復元部22−(i−1)の出力信号s22−(i−1)を入力として、階層画像復元部22−iの出力信号s22−iはi段目の動きベクトル推定部23−i及び次段の階層画像復元部22−(i+1)に送られる。
【0009】
0段目の動きベクトル推定部23−iの出力信号s23−iは、1段目の動きベクトル推定部23−1に送られ、さらに1段目の動きベクトル推定部23−iの出力信号s23−1は、2段目の動きベクトル推定部23−2に送られる。
i(1≦i≦n)段目の動きベクトル推定部23−iは、動きベクトルs23−(i−1)と前フレームの画像信号s21−iと、現フレームの画像信号s22−iとを入力して、その出力信号s23−iは(i+1)段目の動きベクトル推定部23−iに送られる。
但し、0段目の動きベクトル推定部23−0においては、入力動きベクトル信号をゼロであるとして扱うと、各段の動きベクトル推定部が同一構成になる。n段目の動きベクトル推定部23−nの出力信号s23−nが最終的な検出動きベクトルとなる。
【0010】
図3は、帯域信号がウェーブレット信号である場合の図1中の階層画像復元部22−iの機能ブロック図である。
図3に示すように、階層画像復元部22−iは、アップサンプリング部(UP)51−i,52−i,53−i,54−i、高域通過フィルタ(G)61−i、低域通過フィルタ(H)62−i、高域通過フィルタ(G)63−i、低域通過フィルタ(H)64−i、加算器71−i,72−i、アップサンプリング部(UP)81−i,82−i、加算器91、乗算器101により構成されている。
高域通過フィルタ61−i,63−i,83−i、低域通過フィルタ62−i,64−i,84−iはウェーブレット変換信号s11−iを生成する際に使用したフィルタと逆特性のフィルタである。
前フレームの帯域信号s11−iは、例えば、帯域信号s11−i1 ,s11−i2 ,s11−i3 により構成される。
【0011】
帯域信号s11−i1 は、画像信号の行及び列について高域通過フィルタを掛けられたウェーブレット画像信号、帯域信号s11−i2 は、画像信号の行方向に高域通過フィルタを、列方向に低域通過フィルタを掛けられたウェーブレット画像信号である。
帯域信号s11−i3 は、画像信号の行方向に低域通過フィルタを、列方向に高域通過フィルタを掛けられたウェーブレット画像信号、帯域信号s21−(i−1)は、行及び列方向に低域通過フィルタを掛けられた信号である(但し、i=0の場合は、行及び列方向に低域通過フィルタを掛けられたウェーブレット信号である。)。
入力信号s11−i1 は、アップサンプリング部51−iに接続され、アップサンプリング部51−iの出力信号s51−iは、高域通過フィルタ61−iに接続されている。
入力信号s11−i2 は、アップサンプリング部52−iに接続され、アップサンプリング部52−iの出力信号s52−iは、低域通過フィルタ62−iに接続されている。
【0012】
入力信号s11−i3 は、アップサンプリング部53−iに接続され、アップサンプリング部53−iの出力信号s53−iは、高域通過フィルタ63−iに接続されている。
入力信号s21−(i−1)(又は、s11−04 )は、アップサンプリング部54−iに接続され、アップサンプリング部54−iの出力信号s54−iは、低域通過フィルタ64−iに接続されている。
高域通過フィルタ61−iの出力信号s61−i及び低域通過フィルタ62−iの出力信号s62−iは、加算器71−iに接続され、加算器71−iの出力信号s71−iは、アップサンプリング部81−iに接続されている。
高域通過フィルタ63−iの出力信号s63−i及び低域通過フィルタ64−iの出力信号s64−iは、加算器72−iに接続され、加算器72−iの出力信号s72−iは、アップサンプリング部82−iに接続されている。
アップサンプリング部81−iの出力信号s81−iは、高域通過フィルタ83−iに接続され、アップサンプリング部82−iの出力信号s82−iは、加算器91に接続されている。加算器91の出力信号s91は、乗算器101に接続され、乗算器101の出力信号が階層画像復元部21−iの出力信号s21−iとなる。
階層画像復元部22−iの構成も階層画像復元部21−iと同様である。
【0013】
以下、図1の動作の説明をする。
入力信号s11−i(i=0〜n)は、前フレームのi段目のウェーブレット信号であり、入力信号s12−iは、現フレームのi段目のウェーブレット信号である。ウェーブレット信号は、例えば、前フレーム、現フレームの画像信号の周波数帯域を1/2ずつに分割するとともに、半分にダウンサンプリングをしたものであり、入力信号s11−iは、例えば、以下の通りである。
入力信号s11−iは、信号s11−i1 〜s11−i3 より構成されており、原画像又は前段のウェーブレット変換部より出力される信号に対して、以下の処理を施した信号である。
ウェーブレット信号s11−i1 は、行方向、及び列方向にそれぞれ高域通過フィルタをかけた信号を行方向、及び列方向に半分にダウンサンプリングした信号である。
ウェーブレット信号s11−i2 は、行方向に高域通過フィルタをかけ、列方向に低域通過フィルタをかけた信号を行方向、及び列方向に半分にダウンサンプリングした信号である。
ウェーブレット信号s11−i3 は、行方向に低域通過フィルタをかけ、列方向に高域通過フィルタをかけた信号を行方向、及び列方向に半分にダウンサンプリングした信号である。
行方向、列方向に低域通過フィルタをかけた信号を行方向、及び列方向に半分にダウンサンプリングした信号は、次段のウェーブレット変換部に出力して、最終段のウェーブレット信号は、信号s11−04 として、階層画像復元部21−0に入力される信号である。
【0014】
まず、前フレームのi段目のウェーブレット変換信号s11−iは、階層画像復元部21−1に入力される。
アップサンプリング51−iは、ウェーブレット変換信号s11−i1 を列方向に0を挿入して、2倍にアップサンプリングして、出力信号s51−iを高域通過フィルタ61−iに送る。
アップサンプリング52−iは、ウェーブレット変換信号s11−i2 を列方向に0を挿入して、2倍にアップサンプリングして、出力信号s52−iを低域通過フィルタ62−iに送る。
アップサンプリング部53−iは、ウェーブレット変換信号s11−i3 を列方向に0を挿入して、2倍にアップサンプリングして、出力信号s53−iを高域通過フィルタ63−iに送る。
アップサンプリング部54−iは、ウェーブレット変換信号s11−04 又は前段の階層画像復元部21−(i−1)の出力信号s21−(i−1)を列方向に0を挿入して、2倍にアップサンプリングして、出力信号s54−0を低域通過フィルタ64−0に送る。
【0015】
高域通過フィルタ61−iは、信号s51−iを列方向に高域通過フィルタ処理(アップサンプリング部51−iで0挿入したので、列方向の周波数が変わりスムージング処理をする必要があるため)をして、出力信号s61−iを加算器71−iに入力する。
低域通過フィルタ62−iは、信号s52−iを列方向に低域通過フィルタ処理をして、出力信号s62−iを加算器71−iに入力する。
加算器71−iは、信号s61−iと信号s62−iとを加算(合波)して、出力信号s71−iをアップサンプリング81−iに入力する。
アップサンプリング81−iは、行方向に0を挿入して、2倍にアップサンプリングして、出力信号s81−iを高域通過フィルタ83−iに出力する。高域通過フィルタ83−iは、出力信号s81−iを行方向に高域通過フィルタ処理をして、出力信号s83−iを加算器91に出力する。
【0016】
高域通過フィルタ63−iは、信号s53−iを列方向に高域通過フィルタ処理をして、出力信号s63−iを加算器73−iに入力する。低域通過フィルタ64−iは、信号s54−iを列方向に低域通過フィルタ処理をして、出力信号s64−iを加算器73−iに入力する。
加算器72−iは、信号s63−iと信号s64−iとを加算して、出力信号s73−iをアップサンプリング部83−iに入力する。アップサンプリング部83−iは、行方向に0を挿入して、2倍にアップサンプリングして、出力信号s83−iを低域通過フィルタ83−iに出力する。
低域通過フィルタ84−iは、出力信号s84−iを列方向に低域通過フィルタ処理をして、出力信号s84−iに出力する。出力信号s84−iは、行及び列方向についてウェーブレット変換部でダウンサンプリングされる前の信号に一致する。
加算器91は、信号s83−iと信号s84−iを加算(合波)して、出力信号s91を乗算器101に入力する。乗算器101は、出力信号s91を4倍にして、出力信号s21−iを(i+1)段目の階層画像復元部21−(i+1)及び動きベクトル推定部23−iに出力する。
【0017】
この出力信号s21−iは、上述したようにウェーブレット変換部での処理を逆方向にしたものであるので、前段のウェーブレット変換部より出力されたウェーブレット信号に復元されることになる。
上記処理が、階層画像復元部21−i(i=0〜n)において順次実行されて、前フレームの画像がウェーブレット逆変換されて、信号s21−iが、階層画像生成部21−(i+1)及び動きベクトル推定部23−iに入力される。階層画像復元部21−nからは、前フレーム画像の再生画像s21−nが得られる。同様に、階層画像復元部22−i(i=0〜n)において現フレームの画像がウェーブレット逆変換されて、このウェーブレット逆変換された信号s22−iが階層画像復元部22−(i+1)の低帯域成分として、動きベクトル推定部23−iに入力される。階層画像復元部22−nからは、現フレーム画像の再生画像s22−nが得られる。
上記手順により得られた信号s21−i,s22−iは、iが1段上がる(階層が1つ下がる)につれて、周波数帯域が2倍、画素数が2×2倍となる階層画像である。
【0018】
動きベクトル推定部23−iは、以下のようにして動きベクトルs23−iを検出する。
動きベクトルの検出には、各階層で同じサイズ(N×N画素)のブロック毎にマッチングを取る。各階層で同じブロックサイズで動きベクトルの検出を行うので、階層が下がるにつれて画素が行・列について2倍に増えるので、階層を下げていくことが原画像に対応する検出ブロックサイズを細分化することを意味する。最下位階層まで検出を続けることにより、N×N画素の大きさのブロック毎に動きベクトルが求まる。
0段目の動きベクトル推定部23−0は、信号s21−0と信号s22−0との間で、式(2)に示すN×N画素のブロックサイズのブロックでブロックマッチングを行い、動きベクトルs23−0を算出して、1段目の動きベクトル推定部23−1に出力する。
1段目の動きベクトル推定部23−1は、動きベクトル信号s23−0と前フレームの画像信号s21−1と現フレームの画像信号s22−1とから、式(2)で示されるN×N画素のブロックサイズのブロックでブロックマッチングを行い、動きベクトルs23−1を算出して、2段目の動きベクトル推定部23−2に出力する。
【0019】
同様に、i段目の動きベクトル推定部23−i(i=2〜n)は、動きベクトル信号s23−(i−1)と前フレームの画像信号s21−iと現フレームの画像信号s22−iとから、式(2)で示されるN×N画素のブロックサイズのブロックでブロックマッチングを行い、動きベクトル信号s23−iを算出して、(i+1)段目の動きベクトル推定部23−(i+1)に出力する。動きベクトル推定部23−nからは、最終的な動きベクトルs23−nが得られることになる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、帯域分割信号が入力された場合に、従来技術では、一旦、画像を再生してから階層画像を生成しなければならないが、帯域分割信号から直接階層画像を復元しながら動きベクトル推定を行うことができる。従って、画像を再生する部分が必要でなくなり、システムを簡単に構築することができる。
【0020】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態を示す動きベクトル検出装置の機能ブロック図であり、図1中の要素に共通する要素には共通の符号を付してある。
本第2の実施形態の動きベクトル検出装置が第1の実施形態の動きベクトル検出装置と異なる点は、n段の第1の階層画像復元部21−i、及びn段の第2の階層画像復元部22−iの代わりに、簡易フィルタを用いて、第1の階層画像簡易復元部(SHR)121−i、及び第2の階層画像簡易生成部(SHR)122−iで構成したことである。
図4に示すように、n(n≧1の任意の正整数)段の前フレーム画像を再構成する階層画像簡易復元部(SHR)121−i(i=1〜n)、n段の現フレーム画像を再構成する階層画像簡易復元部(SHR)122−i(i=1〜n)、n+1段の動きベクトル推定部23−i(i=0〜n)とを備えている。
【0021】
前フレーム信号の0階層目の帯域信号s11−0は、1段目の階層画像生成部21−1、及び0段目の動きベクトル推定部23−0に接続されている。現フレーム信号の0階層目の帯域信号s12−0は、1段目の階層画像生成部22−1及び0段目の動きベクトル推定部23−0に接続されている。
前フレーム信号の1階層目の帯域信号s11−1は、1階層目の階層画像簡易復元部121−1に接続され、階層画像簡易復元部121−1の出力信号s21−1は1段目の動きベクトル推定部23−1及び2段目の階層画像簡易復元部121−2に送られる。
現フレーム信号の1階層目の帯域信号s12−1は、1階層目の階層画像簡易復元部122−1に接続され、階層画像簡易復元部122−1の出力信号s122−1は1段目の動きベクトル推定部23−1及び2段目の階層画像簡易復元部122−2に送られる。
【0022】
i(2≦i≦n)段目の階層画像簡易復元部121−iは、i階層目の前フレームの帯域信号s11−i及び前段の階層画像簡易復元部121−(i−1)の出力信号s121−(i−1)を入力して、階層画像簡易復元部121−iの出力信号s121−iはi段目の動きベクトル推定部23−i及び次段の階層画像簡易復元部121−(i+1)に送られる。
i(2≦i≦n)段目の階層画像簡易復元部122−iは、i階層目の現フレームの帯域信号s12−i及び前段の階層画像簡易復元部122−(i−1)の出力信号s122−(i−1)を入力として、階層画像簡易復元部122−iの出力信号s122−iはi段目の動きベクトル推定部23−i及び次段の階層画像簡易復元部122−(i+1)に送られる。
0段目の動きベクトル推定部23−iの出力信号s23−iは、1段目の動きベクトル推定部23−1に送られ、さらに1段目の動きベクトル推定部23−iの出力信号s23−1は、2段目の動きベクトル推定部23−2に送られる。
i(1≦i≦n)段目の動きベクトル推定部23−iは、動きベクトル信号s23−(i−1)と前フレームの画像信号s121−iと現フレームの画像信号s122−iとを入力して、その出力信号s23−iは(i+1)段目の動きベクトル推定部23−iに送られる。
但し、0段目の動きベクトル推定部23−0においては、入力動きベクトル信号をゼロであるとして扱うと、各段の動きベクトル推定部動きベクトル推定部が同一構成になる。n段目の動きベクトル推定部23−nの出力信号s23−nが最終的な検出動きベクトルとなる。
【0023】
図5は、図4中の階層画像簡易復元部の機能ブロック図であり、図3中の要素に共通する要素には共通の符号を付してある。
階層画像簡易復元部が階層画像復元部と異なる点は、高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを簡易フィルタで置き換えたことである。
図5に示すように、図4中の階層画像簡易復元部121−iは、アップサンプリング部(UP)51−i,52−i,53−i,54−i、簡易フィルタ(SF)121−i,122−i,123−i,124−i、加算器71−i,72−i、アップサンプリング部(UP)81−i,82−i、及び簡易フィルタ(SF)183−i,184−iにより構成されている。
【0024】
入力信号s11−i1 はアップサンプリング部51−iに接続され、アップサンプリング部51−iの出力信号s51−iは、簡易フィルタ161−iに接続されている。
入力信号s11−i2 はアップサンプリング52−iに接続され、アップサンプリング52−iの出力信号s52−iは、簡易フィルタ162−iに接続されている。
入力信号s11−i3 はアップサンプリング53−iに接続され、アップサンプリング53−iの出力信号s53−iは、簡易フィルタ163−iに接続されている。
入力信号s21−(i−1)(又は、s11−04 )は、アップサンプリング54−iに接続され、アップサンプリング54−iの出力信号s54−iは、簡易フィルタ164−iに接続されている。
簡易フィルタ161−iの出力信号s161−i及び簡易フィルタ162−iの出力信号s162−iは、加算器71−iに接続され、加算器71−iの出力信号s71−iは、アップサンプリング部81−iに接続されている。
簡易フィルタ163−iの出力信号s163−i及び簡易フィルタ164−iの出力信号s164−iは、加算器72−iに接続され、加算器72−iの出力信号s72−iは、アップサンプリング部82−iに接続されている。
アップサンプリング部81−iの出力信号s81−iは、簡易フィルタ183−iに接続され、アップサンプリング部82−iの出力信号s82−iは、加算器91に接続されている。
【0025】
加算器91の出力信号s91は、乗算器101に接続され、乗算器101の出力信号s101が階層画像生成部121−iの出力信号s121−iとなる。
階層画像簡易復元部122−iの構成も階層画像簡易復元部121−iと同様である。
簡易フィルタ161−i,162−i,163−i,164−i,183−i,184−iのフィルタ係数は、(1/8,3/8,3/8,1/8)である。このようなフィルタ係数を持つ簡易フィルタ161−i,162−i,163−i,164−i,183−i,184−iは、シフタ及び3倍の乗算器で構成される。
簡易フィルタ161−i,162−i,163−i,164−iは、次式(4)で示される列方向のフィルタ処理を施し、簡易フィルタ183−i,184−iは、次式(5)で示される行方向のフィルタ処理を施すスムージングフィルタである。
f(*,*)は画像信号であり、xは横方向、yは縦方向の座標である。
【0026】
以下、図4の動作の説明をする。
アップサンプリング51−i〜54−iより行方向に0が挿入され2倍にアップサンプリングされた信号s51−i〜s54−iは、簡易フィルタ161−i〜164−iにそれぞれ入力される。
簡易フィルタ161−iは、信号s52−iに対して、式(4)によって示される列方向のフィルタ処理を施して、信号s51−iの0を挿入した画素をスムーズにして、出力信号s161−iを加算器71−iに出力する。
簡易フィルタ162−iは、信号s52−iに対して、式(4)によって示される列方向のフィルタ処理を施して、信号s52−iの0を挿入した画素をスムーズにして、出力信号s162−iを加算器72−iに出力する。
簡易フィルタ163−iは、信号s53−iに対して、式(4)によって示される列方向のフィルタ処理を施して、信号s53−iの0を挿入された画素をスムーズにして、出力信号s163−iを加算器72−iに出力する。
簡易フィルタ164−iは、信号s54−iに対して、式(4)によって示される列方向のフィルタ処理を施して、信号s54−iの0を挿入された画素をスムーズにして、出力信号s164−iを加算器72−iに出力する。
【0027】
信号s161−i〜s164−iは、列方向について、スムージング処理したので、ウェーブレット変換部で高域通過フィルタをかけられた信号、又は低域通過フィルタをかけられた信号にほぼ一致する。
加算器71−iは、信号s161−iと信号s162−iを加算して、合波して、アップサンプリング部81−iに信号s71−iを出力する。加算器72−iは、信号s163−iと信号s164−iを加算して、合波して、アップサンプリング82−iに信号s72−iを出力する。
アップサンプリング部81−iは、0を挿入して行方向に2倍にアップサンプリングして、出力信号s81−iを簡易フィルタ181−iに出力する。簡易フィルタ181−iは、信号s81−iを式(5)によって示される行方向のフィルタ処理を施して、信号s81−iの0を挿入した画素をスムーズにして、出力信号s162−iを加算器91に出力する。
アップサンプリング部82−iは、0を挿入して行方向に2倍にアップサンプリングして、出力信号s82−iを簡易フィルタ184−iに出力する。簡易フィルタ184−iは、信号s82−iを式(5)によって示される行方向のフィルタ処理を施して、信号s82−iの0を挿入した画素をスムーズにして、出力信号s162−iを加算器91に出力する。
【0028】
信号s162−i〜164−iは、行方向について、スムージング処理したので、ウェーブレット変換部での行方向の高域通過フィルタ、低域通過フィルタをかけられた信号にほぼ一致する。
信号s183−iとs184−iとを加算器91で合波して、信号s91を乗算器101に出力する。乗算器101は、画素を4倍して、信号s121−iを出力する。
上記処理が、階層画像簡易復元部121−i(i=0〜n)において順次実行されて、前フレームの画像がウェーブレット逆変換されて、信号s121−iが階層画像簡易復元部121−(i+1)及び動きベクトル推定部23−iに入力される。階層画像簡易復元部121−nからは、前フレーム画像の再生画像s121−nが得られる。
【0029】
同様に、階層画像簡易復元部122−i(i=0〜n)において順次実行されて、現フレームの画像がウェーブレット逆変換されて、信号s122−iが階層画像簡易復元部122−(i+1)及び動きベクトル推定部23−iに入力される。階層画像簡易復元部122−nからは、現フレーム画像の再生画像s121−nが得られる。
動きベクトルの検出には、各階層で同じサイズ(N×N画素)のブロック毎にマッチングを取る。各階層で同じブロックサイズで動きベクトルの検出を行うので、階層を下げていくことが原画像に対応する検出ブロックサイズを細分化することを意味する。最下位階層まで検出を続けることにより、N×N画素の大きさのブロック毎に動きベクトルが求まる。
i段目の動きベクトル推定部23−i(i=0〜n)は、動きベクトル信号s23−(i−1)(但し、i=0の時は、入力信号を0またはないものとする)と前フレームの画像信号s121−iと現フレームの画像信号s122−iとから、式(2)で示されるN×N画素のブロックサイズのブロックでブロックマッチングを行い、動きベクトルs23−iを算出して、(i+1)段目の動きベクトル推定部23−(i+1)に出力する。動きベクトル推定部23−nからは、最終的な動きベクトルs23−nが得られることになる。
【0030】
以上説明したように、本第2の実施形態によれば、第1の実施形態の階層画像復元部を、フィルタ係数の簡単なスムージングフィルタを用いた階層画像簡易復元部に置き換えたので、第1の実施形態の利点に加えて、以下の利点がある。
(a) フィルタがシフタと乗算器によって構成できるのでウェーブレット逆変換部の構成が簡単になる。
(b) シフタと乗算器によるフィルタ処理のため、復元される階層画像がどのシステムにおいても、システムの精度による差がないため、完全に一致させることができる。
(c) ウェーブレット信号を生成するために使用したフィルタに関わらず、フィルタを固定するので、フィルタの種類を1種類に減らすことができて、構成が簡単になる。
(d) フィルタの係数を簡単にすることにより、計算機システムの浮動少数点演算の精度に関わらず、再生画像をほぼ完全に一致させることができるので、どの計算機上における検出動きベクトルも同じであると保証される。ここで行われる再生は、簡易再生であり、動きベクトルの検出の時のみに用いられるものであるので、最終的な再生画像に影響を及ぼさない。
【0031】
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態を示す動きベクトル検出装置の機能ブロック図であり、図1中の要素に共通する要素には共通の符号を付してある。
本第3の実施形態の動きベクトル検出装置が第1の実施形態の動きベクトル検出装置と異なる点は、動きベクトル推定部23−iと動きベクトル推定部23−(i+1)との間に、動きベクトル探索を打ち切るか否かを判定するn段の動き探索打ち切り判定部(JT)124−iを設けたことである。
図6に示すように、n(n≧1の任意の正整数)段の前フレーム画像を再構成する階層画像復元部(MHR)21−i(i=1〜n)と、n段の現フレーム画像を再構成する階層画像復元部(MHR)22−i(i=1〜n)と、n+1段の動きベクトル推定部23−i(i=0〜n)と、動きベクトル探索を打ち切るか否かを判定するn段の動き探索打ち切り判定部(JT)224−i(i=0〜n−1)とを備えている。
動きベクトル推定部23−i(i=0〜n−1)の出力信号s23−iは、JT224−iに接続され、動き探索打ち切り判定部224−iの出力信号s224−iは、動きベクトル推定部23−(i+1)に接続されている。
【0032】
図7は、図6中の動き探索打ち切り判定部の構成図である。
図7に示すように、信号s23−iは、動きベクトル信号s23−i1 と推定誤差信号s23−i2 とからなり、これらの信号s23−i1 とs23−i2 が動き探索打ち切り判定部224−iに入力されて、動き探索打ち切り判定部224−iからは出力信号s224−iより出力される。出力信号s224−iは、動きベクトルs23−i1 と動き探索の打ち切りあるいは継続を示す識別信号s224−i2 とからなる。
【0033】
以下、図6の動作の説明をする。
入力信号s11−0は、前フレーム画像の0段目の帯域信号であり、s12−0は現フレーム画像の0段目の帯域信号であり、最上位階層(h=n)画像信号である。信号s11−i(i=1〜n)は前フレーム画像のn−i(=h)階層目の階層画像信号である。信号s12−i(i=1〜n)は現フレーム画像のn−i(=h)階層目の階層画像信号である。
動きベクトルの検出には、各階層で同じサイズ(N×N画素)のブロック毎にマッチングを取る。ウェーブレット画像信号などの帯域分割された信号では、階層が1つ下がると行及び列方向にそれぞれ半分に間引き処理されている。
そのため、階層hについては、原画像の画素数で見れば、そのN×N画素のブロックは、(N×2h )×(N×2h )画素となるので、可変ブロックサイズとなっている。
【0034】
動きベクトル推定部23−iは、前フレームの階層画像信号s21−iと現フレームの階層画像信号s22−iと動きベクトル信号s23−(i−1)とを入力して、N×N画素のブロックでブロックマッチングにより、各ブロック毎の動きベクトル信号s23−ij1(jは、j=1〜Mi であり、(n−i)階層目の階層画像信号について動きベクトルが算出されたブロックに対応)を求める。
動きベクトル信号s23−ij1が算出された式(2)の左辺の値を推定誤差信号s23−ij2として、動きベクトルs23−ij1(s23−i1 ={s23−ij1,j=1〜Mi })及び推定誤差信号s23−ij2(s23−i2 ={s23−ij2,j=1〜Mi })を動き探索打ち切り判定部224−iに出力する。
動き探索打ち切り判定部224−iは、各ブロックについての推定誤差信号s23−ij2が閾値よりも小さければ、そのブロックについては、動き探索の打ち切りを示す第2の識別信号s224−i j2 を、推定誤差信号s23−ij2が閾値よりも大きければ、動き探索の継続を示す第1の識別信号s224−ij2を、動きベクトルs23−ij1に付加した信号s224−ij を動きベクトル推定部23−(i+1)に出力する。
【0035】
動きベクトル推定部23−(i+1)は、識別信号224−ij2が動き探索の打ち切りを示す場合は、そのブロックについての動きベクトルの探索を打ち切り、識別信号224−ij2が動き探索の継続を示す場合は、そのブロックを細分化したブロックで、上述したブロックマッチングにより動きベクトルを推定する。
これにより、各ブロック毎に動きベクトルの探索の継続、打ち切りが判定されて、画像のブロックに応じた最適なブロック(例えば、動きのない背景画像などのブロック領域については、n階層目でブロックの探索が打ち切られ、細かな動きのブロック領域についはより下位の細分化されたブロックで動きベクトルが探索されることになる)で動きベクトルが探索される。
【0036】
以上説明したように、第3の実施形態によれば、動き探索打ち切り判定部を設けたので、動き推定を途中で打ち切り可変ブロックサイズでの動きベクトル検出を可能としたため、以下の利点がある。
(a) 帯域分割信号が入力された場合において、簡単なシステムで可変ブロックサイズでの動きベクトル検出を行うことができる。
(b) 途中で打ち切ることにより、効率の良い動きベクトル検出を行うことができる。そのため、上位階層で真の動きベクトルが求まっても、最後まで検出まを行う従来の方法により処理時間が少なくてすむ。また、削減された処理時間を動きが複雑な部分の動きベクトルの検出の処理に割り当てることができる。
【0037】
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態を示す動きベクトル検出装置の機能ブロック図であり、図6中の要素に共通する要素には共通の符号を付してある。
本第4の実施形態の動きベクトル検出装置が第3の実施形態の動きベクトル検出装置と異なる点は、m段の拡張用動きベクトル推定部(ME)23−(n+j)(j=1〜m)と、m段の拡張用動きベクトル探索打ち切り判定部(JT)224−(n+j)(j=1〜m)と、m段の前フレーム画像信号の第1の内挿画像生成部(IP)225−j(j=1〜m)と、m段の現フレームの第2の内挿画像生成部(IP)226−j(j=1〜m)とを設けたことである。
図8に示すように、この動きベクトル検出装置は、n段の前フレーム画像を再構成する階層画像復元部21−i(i=1〜n)と、n段の現フレーム画像を再構成する階層画像復元部22−i(i=1〜n)と、n+m+1段の動きベクトル推定部(ME)23−i(i=0〜n+m)と、n+m段の動きベクトル探索打ち切り判定部(JT)224−i(i=0〜n+m−1)と、m段の前フレームの内挿画像生成部(IP)225−j(j=1〜m)と、m段の現フレームの内挿画像生成部(IP)226−jとにより構成されている。
【0038】
n段目の前フレームの画像信号s21−nは、1段目の前フレームの内挿画像生成部225−1に接続されている。j段目の前フレームの内挿画像生成部225−iの出力信号(第1の内挿画像信号)s225−iは、(j+1)段目の前フレームの内挿画像生成部225−(j+1)及び(n+j)段目の動きベクトル推定部23−(n+j)に接続されている。
n段目の現フレームの画像信号s22−nは、1段目の前フレームの内挿画像生成部226−1に接続されている。j段目の前フレームの内挿画像生成部225−iの出力信号(第1の内挿画像信号)s225−jは、(j+1)段目の現フレームの内挿画像生成部226−(j+1)及び(n+j)段目の動きベクトル推定部23−(n+j)に接続されている。
(n+j)段目の動きベクトル推定部23−(n+j)の出力信号s23−(n+j)は、(n+j)段目の動き探索打ち切り判定部224−(n+j)に接続されている。
【0039】
以下、図8の動作の説明をする。
入力信号s11−0は、前フレーム画像の0段目の帯域信号であり、s12−0は現フレーム画像の0段目の帯域信号であり、最上位階層(h=n)画像信号である。信号s11−i(i=1〜n)は前フレーム画像のn−i(=h)階層目の階層画像信号である。信号s12−i(i=1〜n)は現フレーム画像のn−i(=h)階層目の階層画像信号である。
動きベクトルの検出には、各階層で同じサイズ(N×N画素)のブロック毎にマッチングを取る。上述したように、ウェーブレット変換画像信号などの帯域制限信号では、階層が1つ下がると画素数が行及び列方向にそれぞれ半分に間引き処理されている。
そのため、階層hについては、原画像の画素数で見れば、そのN×N画素のブロックは、(N×2h )×(N×2h )画素となるので、可変ブロックサイズとなっている。この方法により、動きベクトルを求めるための最適なブロックサイズを決定することができる。
【0040】
動き量が変化する境界では画素毎の動きベクトルを求める必要があるが、そのために検出ブロックサイズをそのまま小さくして、行及び列方向に半分のブロックサイズで動きベクトルを検出して行くと、隣接ブロックとの関係が分からなくなり、正確な動きベクトルが検出できない。
従って、ブロックを細分化する代わりに、階層をh<0の方向に拡張し、ブロックの画素数はN×Nで、画素毎の動きベクトルが求められるようにする。階層hで動きベクトルを打ち切るとブロックサイズは(N×2h )×(N×2h )画素なので、求められた1つ動きベクトルに属する原画像の画素数は以下のようになる。
Gh =4h N2 ・・・(6)
各画素に対する動きベクトルを求めるためには、Gh =1にならなければならない。
式(6)でGh =1として解くと、h=−log2 Nとなり、hは負になるが、原画像の間を線形内挿によって埋めることによって、ブロックの画素の数はN×Nとして、そのブロック内に含まれる原画像の画素の数を(N×2h )×(N×2h )とすることができる。この線形内挿によって得られた画像は、原画像のN×N画素を反映したものであり、単純にブロックを半分ずつに順次小さくしてゆく方法に比べて、隣接ブロックの関係を反映したものとなり、正確な画素単位の動きベクトルが求められることになる。
【0041】
図9は、画素内挿方法を説明するための図であり、図中の●は、内挿画素、○は上位階層の画素である。
以下、図9を参照しつつ、内挿画像生成部225−j、226−jの動作の説明をする。
内挿画像生成部225−j、226−jは、図9に示すように、内挿画像生成部225−(j−1)、226−(j−1)の画素○から行及び列について2倍ずつの画素●を線形内挿によって補間する。例えば、上位画素の301の位置にある画素から縦横1/4画素の位置401,402,403,404に1つ下の階層の画素がくるように内挿をする。
具体的には、例えば、画素401を生成するために、画素401を囲む4個の画素301〜304を用いて、以下の式により計算する。
f(401)=(1−0.25)((1−0.25)f(301)+(1−0.75)f(304)) +(1−0.75)((1−0.25)f(302)+(1−0.75)f(303)
但し、f(*)は* の画素値を表す。画素401〜404が一つ上の階層では画素301となるので、画素301が画素401〜404の中心になるようにしている。これによって、線形内挿によって得られた画素は、一つ上の階層の画素に比べて、列と行についてそれぞれ2倍の画素の数になり、しかもその階層のN×N画素のブロックサイズは、一つ上の階層のN×N画素のブロックサイズの半分となる。
【0042】
したがって、h=−log2 Nまで上位階層になると、その階層においてN×N画素のブロックには、原画像の画素が1個のみ含まれる。これによって、画素毎の動きベクトルが得られることになる。
内挿画像生成部225−j及び内挿画像生成部226−jで生成された第1の内挿画像信号s225−j及び第2の内挿画像信号s226−jは、動きベクトル検出部23−(n+j)で動きベクトルs23−(n+j)が検出される。この動きベクトルs23−(n+j)が、動き探索打ち切り判定部224−(n+j)に入力されて、ブロック毎に動き探索打ち切り判定部224−(n+j)で動きベクトルの探索の打ち切りが判断されて、最終的な画素毎の動きベクトルが得られる。
これにより、画像の動きに応じた最適なブロックで動きベクトルを推定することが可能となり、例えば、動きの境界などにおいては、画素ごとに動きベクトルが推定されるとともに、この画素毎の動きベクトルは周囲の画像を考慮したものとなる。
【0043】
以上説明したように、第4の実施形態によれば、画素毎の動きベクトルを検出することができる。推定誤差が小さい部分は、動きベクトル検出を打ち切り、その処理の削減部分を小さいブロックでの動きベクトルの検出の部分に割り当てることにより、処理量を若干増やすだけで画素毎の動きベクトル検出に対応することができる。帯域分割信号が入力され、動画像の境界部分などで画素毎の動きベクトルを必要とする場合に有効である。
【0044】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1) 第2の実施形態のフィルタ係数は、シフタと整数の乗算器で実現できるスムージングフィルタを示すものものであれば、別のフィルタ係数であってもよい。
(2) 図4及び図6中のアップサンプリング部51−i〜54−iは線形補間によってアップサンプリングするものであれば、フィルタは必ずしも必要としない。
(3) 入力信号の帯域分割された信号はウェーブレット信号に限定されない。
(4) 図4及び図6は、ウェーブレット逆変換の一例を示すにすぎず他の逆変換であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1〜5に係る発明によれば、前フレーム画像を再構成するn段の第1の階層画像復元部と、現フレーム画像を再構成するn段の第2の階層画像復元部と、n+1段の動きベクトル推定部とを設けたので、画像を再構成する部分が不要になり、動きベクトル検出装置を簡単に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す動きベクトル検出装置の機能ブロック図である。
【図2】従来の動きベクトル検出装置の機能ブロック図である。
【図3】図1中の階層画像復元部の機能ブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す動きベクトル検出装置の機能ブロック図である。
【図5】図4中の階層画像簡易復元部の機能ブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す動きベクトル検出装置の機能ブロック図である。
【図7】図6中の動き探索打ち切り判定部を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態を示す動きベクトル検出装置の機能ブロック図である。
【図9】画素内挿方法を示す図である。
【符号の説明】
21−i,22−i(i=1〜n) 階層画像復元部
23−i(i=0〜n) 動きベクトル探索部
121−i,122−i(i=1〜n) 階層画像簡易復元部
224−i(i=1〜n+m) 動き探索打ち切り判定部
225−i,226−i(i=1〜m) 内挿画像生成部
Claims (5)
- 最上位階層である0階層目の第1の帯域分割信号から最下位階層であるn(n≧1の任意の正整数)階層目の第1の帯域分割信号により構成されるn+1階層の第1の帯域分割信号からなる前フレーム画像を入力し、前記前フレーム画像を再構成して1段目〜n段目の第1の階層画像信号を出力するn段の第1の階層画像復元部であって、前記1段目の第1の階層画像復元部は、前記前フレーム画像の0階層目及び1階層目の第1の帯域分割信号を入力し、前記前フレーム画像を復元して1段目の第1の階層画像信号を出力し、前記i(2≦i≦n)段目の第1の階層画像復元部は、前記i階層目の第1の帯域分割信号と前段に位置する前記i−1段目の第1の階層画像復元部から出力される前記i−1段目の第1の階層画像信号とを入力し、前記前フレーム画像を復元してi段目の第1の階層画像信号を出力する前記n段の第1の階層画像復元部と、
最上位階層である0階層目の第2の帯域分割信号から最下位階層であるn階層目の第2の帯域分割信号により構成されるn+1階層の第2の帯域分割信号からなる現フレーム画像を入力し、前記現フレーム画像を再構成して1段目〜n段目の第2の階層画像信号を出力するn段の第2の階層画像復元部であって、前記1段目の第2の階層画像復元部は、前記現フレーム画像の0階層目及び1階層目の第2の帯域分割信号を入力し、前記現フレーム画像を復元して1段目の第2の階層画像信号を出力し、前記i段目の第2の階層画像復元部は、前記i階層目の第2の帯域分割信号と前段に位置する前記i−1段目の第2の階層画像復元部から出力される前記i−1段目の第2の階層画像信号とを入力し、前記現フレーム画像を復元してi段目の第2の階層画像信号を出力する前記n段の第2の階層画像復元部と、
0段目〜n段目の動きベクトル推定部を有し、前記前フレーム画像及び前記現フレーム画像における各階層で同じサイズ(=M×N画素、M、Nは2以上の任意の正整数)のブロック毎にマッチングを行い、動きベクトルを推定して動きベクトル信号を出力するn+1段の動きベクトル推定部であって、前記0段目の動きベクトル推定部は、前記前フレーム画像の0階層目の第1の帯域分割信号と前記現フレーム画像の0階層目の第2の帯域分割信号とを入力し、動きベクトルの推定を行って0段目の動きベクトル信号を出力し、前記j(1≦j≦n)段目の動きベクトル推定部は、前段に位置する前記j−1段目の動きベクトル推定部から出力される前記j−1段目の動きベクトル信号と、前記j段目の第1の階層画像信号及び前記j段目の第2の階層画像信号とを入力し、動きベクトルの推定を行ってj段目の動きベクトル信号を出力する前記n+1段の動きベクトル推定部と、
を備えたことを特徴とする動きベクトル検出装置。 - 請求項1記載の動きベクトル検出装置において、
前記各段の動きベクトル推定部は、前記動きベクトルの推定を行って、前記動きベクトル信号を出力すると共に、前記動きベクトルの推定誤差信号を出力し、且つ、前記1段目〜n段目の各動きベクトル推定部は、動き探索の継続を表す第1の識別信号を入力すると、前記動きベクトルの推定動作を継続し、動き探索の打ち切りを表す第2の識別信号を入力すると、前記動きベクトルの推定動作を打ち切る構成にし、
前記各段の動きベクトル推定部間にそれぞれ接続される0段目〜n−1段目の動き探索打ち切り判定部を有し、前記動きベクトルの推定動作を打ち切るか否かを判定するn段の動き探索打ち切り判定部であって、前記k(0≦k≦n−1)段目の動き探索打ち切り判定部は、前段に位置する前記k段目の動きベクトル推定部から出力される前記動きベクトル信号及び前記推定誤差信号を入力し、前記推定誤差信号を閾値と比較して前記推定誤差信号が前記閾値より大きいときには前記第1の識別信号を、前記推定誤差信号が前記閾値より小さいときには前記第2の識別信号を、前記入力した動きベクトル信号と共に出力して後段に位置する前記k+1段目の動きベクトル推定部へ与える前記n段の動き探索打ち切り判定部を、
設けたことを特徴とする動きベクトル検出装置。 - 請求項2記載の動きベクトル検出装置において、
前記n段目の第1の階層画像復元部の出力側に縦続接続され、前記n段目の第1の階層画像復元部から出力される前記n段目の第1の階層画像信号に対し、画素を線形内挿により補間して前記前フレーム画像を順次拡張し、第1の内挿画像信号をそれぞれ出力するm(m≧1の任意の正整数)段の第1の内挿画像生成部と、
前記n段目の第2の階層画像復元部の出力側に縦続接続され、前記n段目の第2の階層画像復元部から出力される前記n段目の第2の階層画像信号に対し、画素を線形内挿により補間して前記現フレーム画像を順次拡張し、第2の内挿画像信号をそれぞれ出力するm段の第2の内挿画像生成部と、
前記n段目の動きベクトル推定部の出力側に縦続接続され、前記n段目の動きベクトル推定部から出力される前記n段目の動きベクトル信号に基づき、前記各段の第1の内挿画像信号及び前記各段の第2の内挿画像信号における各階層で同じサイズ(=M×N画素)のブロック毎にマッチングを行い、動きベクトルを順次推定して拡張動きベクトル信号をそれぞれ出力するm段の拡張用動きベクトル推定部と、
前記n段目の動きベクトル推定部及び前記各段の拡張用動きベクトル推定部の間にそれぞれ接続され、前段に位置する前記動きベクトル推定部又は前記拡張用動きベクトル推定部の出力信号を閾値とそれぞれ比較し、前記出力信号が前記閾値より大きいときには、後段に位置する前記拡張用動きベクトル推定部における動き探索をそれぞれ継続させ、前記出力信号が前記閾値より小さいときには、後段に位置する前記拡張用動きベクトル推定部における動き探索をそれぞれ打ち切らせるm段の拡張用動き探索打ち切り判定部と、
を設けたことを特徴とする動きベクトル検出装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の動きベクトル検出装置において、
前記第1の階層画像復元部は、簡易再生フィルタにより前記前フレーム画像を復元し、前記第2の階層画像復元部は、簡易再生フィルタにより前記現フレーム画像を復元する構成にしたことを特徴とする動きベクトル検出装置。 - 請求項4記載の動きベクトル検出装置において、
前記帯域分割信号は、ウェーブレット信号であり、
前記簡易再生フィルタは、前記ウェーブレット信号を生成する際に用いたフィルタの種類に依らず、固定フィルタで構成したことを特徴とする動きベクトル検出装置。
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