JP3627495B2 - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関に付設されるキャニスタ方式の蒸発燃料処理装置に関し、特にキャニスタからのパージを極力短期間に大量に行うようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料タンクで発生した蒸発燃料の外部への流出を防止するキャニスタ方式の蒸発燃料処理装置が従来から知られている。
【0003】
この種の装置では、周知のように、キャニスタに吸着された燃料成分が、次の機関運転中に新気とともに離脱し、所謂パージガスとなって機関へ供給されるようになっている。そして、このパージの間は、パージガスに含まれている燃料成分によって内燃機関の空燃比がリッチ化しようとするので、空燃比センサの検出信号に基づいて演算される空燃比フィードバック補正係数は、1よりも小さな値となる。
【0004】
ここで、この空燃比フィードバック補正係数を、無制限に減少させてしまうと、燃料噴射弁から供給される燃料の占める割合が非常に小さくなり、例えば空燃比センサの劣化による特性の変化に伴う空燃比の変動、等の種々の要因によって運転性の不良を生じたりする恐れがあり、好ましくない。
【0005】
従って、特開平7−259607号公報に開示されているように、空燃比フィードバック補正係数に一定の下限値を設けておくことが一般的になされている。つまり、パージを開始して空燃比フィードバック補正係数が所定の下限値に達したら、パージ通路に設けられているパージ制御弁の開度を制限することにより、空燃比フィードバック補正係数がそれ以上小さくならないようにするのである。そして、上記公報の装置では、上記下限値として、固定的な一定値ではなく、パージガスの濃度を推定し、パージガス濃度が高いと思われる場合には、下限値を低く補正するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
キャニスタの大型化を回避するためには、短時間の運転で再度吸着可能な状態まで確実に復帰するように、吸着していた蒸発燃料成分を速やかに内燃機関で処理する必要がある。そのためには、パージ中の空燃比フィードバック補正係数の下限値を極力低くし、多量のパージガスの混入を許容することが望ましい。
【0007】
しかしながら、上記公報の装置では、パージ制御弁の閉時および開時の空燃比フィードバック補正係数の変化からパージガス濃度を推定して、パージガス濃度が高いと思われる場合に空燃比フィードバック補正係数の下限値を一層低くするようにしているので、パージ以外の何らかの原因で空燃比フィードバック補正係数の低下が発生しても、これをパージとみなして下限値が低下するので、上述したように、運転性不良等の不具合が発生する可能性がある。例えば、空燃比センサの急な異常等によりフィードバック補正係数が低くなった場合、空燃比がリーンとなるが、このような場合でも、空燃比センサの信号に従ってさらに下限値が低下するので、機関が不安定となりやすい。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置は、図1に示すように、
内燃機関の排気通路に配設された空燃比センサ1と、
この空燃比センサ1の出力に基づいて空燃比フィードバック補正係数を設定する補正係数設定手段2と、
上記空燃比フィードバック補正係数を用いて基本燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段3と、
燃料タンクの蒸発燃料を吸着するキャニスタ4と、
このキャニスタ4から内燃機関の吸気通路に導入されるパージガスの流量を制御するためのパージ制御弁5と、
上記空燃比フィードバック補正係数が所定の下限値を下回らないように、上記パージ制御弁5の開度を制御するパージ制御手段6と、
パージ中に上記空燃比フィードバック補正係数をパージ率(機関の吸入空気量に対するパージ空気量の割合)から定まる判定基準値と比較して、空燃比フィードバック補正係数の減少がパージによるものか否かを判定する診断手段7と、
この診断手段によってパージによるものと判定したときに、上記下限値として、より低い第2の下限値を与える下限値補正手段8と、
を備えたことを特徴としている。
【0009】
この内燃機関においては、上記空燃比センサ1、補正係数設定手段2および燃料噴射量補正手段3によって空燃比フィードバック制御システムが構成されており、空燃比が目標空燃比、例えば理論空燃比に保たれるようになる。
【0010】
一方、キャニスタ4からパージされた燃料成分がパージ制御弁5を介して機関に導入されると、空燃比フィードバック制御システムは空燃比をリーン化させる方向に作用しようとし、空燃比フィードバック補正係数が減少する。この空燃比フィードバック補正係数が下限値まで低下すると、パージ制御弁5の開度は制限され、過度のパージガスの流入が規制される。
【0011】
ここで、本発明では、上記診断手段7によって、上記空燃比フィードバック補正係数をパージ率から定まる判定基準値と比較して、空燃比フィードバック補正係数の減少がパージによるものか否かが判定される。すなわち、パージガスの濃度には限界があるので、あるパージ率でもってパージガスが機関に流入したときの空燃比フィードバック補正係数の低下には、やはり下限がある。つまり、最も濃度が高いパージガスが混入したと仮定した場合の変化よりも大きく低下することはあり得ない。そして、この判定基準値となる値は、パージ率によって一義的に定まる。従って、空燃比フィードバック補正係数がこのパージ率から定まる判定基準値よりもさらに低ければ、その空燃比フィードバック補正係数の低下はパージガスの流入に起因するものではない、と判定することができる。
【0012】
このような手法により、空燃比フィードバック補正係数の低下がパージガスの流入に起因するものと判定された場合には、空燃比フィードバック補正係数の下限値が、より低い第2の下限値となる。従って、より多量のパージガスの流入が許容され、速やかにパージが進行する。
【0013】
請求項1の発明をさらに具体化した請求項2の発明は、パージ開始時には、上記下限値として第1の下限値が与えられており、空燃比フィードバック補正係数がこの第1の下限値に達したときに上記診断手段による判定を行うことを特徴としている。すなわち、パージに伴って空燃比フィードバック補正係数が第1の下限値まで実際に低下しなければ、その下限値を第2の下限値まで下げることはなされず、従って、何らかの外乱による不安定化等が回避される。
【0014】
また請求項3の発明においては、内燃機関がアイドル状態にあるときにのみ第2の下限値への変更が許可される。アイドル以外の状態では、機関の吸入空気量が大となることから、空燃比フィードバック補正係数の下限値を比較的高い値に制限してあっても、比較的短時間で十分なパージを行うことが可能である。従って、不必要に下限値を下げることによる種々の不具合を回避できる。なお、アイドル状態であれば、機関の吸入空気量が概ね一定となるので、パージ制御弁の開度(例えばそのONデューティ比)がそのままパージ率を示すパラメータとなる。
【0015】
また請求項3に従属する請求項4の発明においては、さらに、内燃機関が空調装置用コンプレッサを駆動していることを条件として第2の下限値への変更が許可される。すなわち、夏季等において補機として空調装置用コンプレッサを駆動している状態では、一般に、アイドル回転数制御によって、内燃機関に比較的多量の燃料が供給されているため、空燃比フィードバック補正係数の下限値を下げてパージガス流量を増加させても、不安定化しにくい。
【0016】
【発明の効果】
この発明に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置によれば、キャニスタからのパージに際して、空燃比フィードバック補正係数の下限値を下げることにより、多量のパージガスを内燃機関に導入することが可能となり、運転開始後速やかにキャニスタを吸着可能な状態に復帰させることができるので、キャニスタの小型化が可能となる。そして、空燃比フィードバック補正係数の下限値を第2の下限値まで下げる際には、空燃比フィードバック補正係数をパージ率から定まる判定基準値と比較して、空燃比フィードバック補正係数の減少がパージによるものか否かを判定するようにしているので、例えば、空燃比センサの急な異常等により空燃比フィードバック補正係数が低くなった場合は、パージによるものでないと判定して、下限値が低下することはなく、過度のリーン化による機関の不安定を回避できる。
【0017】
また請求項2の発明によれば、パージに伴って空燃比フィードバック補正係数が第1の下限値まで実際に低下しなければ、その下限値を第2の下限値まで下げることはなされないため、不必要な下限値の低下による不安定化等を回避することができる。
【0018】
また請求項3の発明によれば、アイドル以外の状態では、空燃比フィードバック補正係数の下限値が比較的高い値に制限されるので、やはり不必要に下限値を下げることによる種々の不具合を回避できる。
【0019】
さらに請求項4の発明によれば、内燃機関に比較的多量の燃料が供給されている空調装置用コンプレッサの駆動時にのみ下限値が引き下げられるので、多量のパージガスが流入しても不安定化しにくい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図2において、11は内燃機関、12はその吸気通路、13は排気通路を示している。上記吸気通路12には、各吸気ポートへ向けて燃料を供給する燃料噴射弁14が配設されているとともに、スロットル弁15が介装されており、その上流側に、吸入空気量を検出する例えば熱線式のエアフロメータ16が配設されている。
【0022】
また17は燃料タンク、18は活性炭からなる吸着剤を用いたキャニスタである。上記燃料タンク17の上部空間と上記キャニスタ18とは、チェックバルブ22を備えた蒸発燃料通路19を介して常時連通している。上記キャニスタ18のパージガス出口は吸気通路12のスロットル弁15下流側にパージ通路20を介して連通しており、かつこのパージ通路20には、パージガスの流量を制御するパージ制御弁21が介装されている。このパージ制御弁21は、適宜な周波数の駆動パルス信号でもって開閉駆動され、そのONデューティ比を変化させることによって開度制御されるようになっている。
【0023】
内燃機関11の排気通路13には、三元触媒25が介装されているとともに、この三元触媒25より上流位置に、空燃比センサとして排気中の残存酸素濃度に応じた起電力を発生するOセンサ26が配設されている。また27は、機関回転速度を検出するために設けられた所定クランク角毎にパルス信号を発生するクランク角センサを示している。
【0024】
上述した各種センサの検出信号が入力されるコントロールユニット28は、所謂マイクロコンピュータシステムを用いたもので、Oセンサ26を用いた空燃比フィードバック制御方式による燃料噴射弁14の噴射量制御やパージ制御弁21の開度制御を行っている。
【0025】
上記噴射量制御は、エアフロメータ16が検出した吸入空気量とクランク角センサ27が検出した機関回転数とから基本パルス幅Tp(基本噴射量)を演算し、かつこれに種々の補正増量やフィードバック補正を加えて燃料噴射弁14の駆動パルス幅Ti(噴射量)を決定するのであり、具体的には次式によってパルス幅Tiが求められる。
【0026】
Ti=Tp×COEF×α+Ts
ここでCOEFは各種増量補正係数であり、例えば水温増量、高速高負荷域に対する空燃比補正などからなる。Tsは、無効時間に関連した電圧補正係数である。
【0027】
また、αはOセンサ26の検出信号に基づいて演算される空燃比フィードバック補正係数である。詳しくは、Oセンサ26の出力を所定のスライスレベル(理論空燃比に対応する)と比較し、かつそのリーン側およびリッチ側への反転に基づく疑似的な比例積分制御によって求められる値で、1以上であればリッチ側へ、1以下であればリーン側へ空燃比が制御されるのである。これによって、実際の空燃比は、1〜2Hz程度の周期で変化しつつ略理論空燃比近傍に維持される。
【0028】
そして上記の空燃比フィードバック補正係数αは、キャニスタ18からパージガスとして燃料成分が吸気系に流入すると、それに伴って1以下の小さな値に低下するが、この空燃比フィードバック補正係数αの値には、予め下限値が設定されており、パージ制御弁21の開度を増加させていったときに空燃比フィードバック補正係数αが所定の下限値に達したら、パージ制御弁21の開度増加を停止するようになっている。
【0029】
ここで、この実施例では、空燃比フィードバック補正係数αの下限値として、第1の下限値αL1および第2の下限値αL2が設けられており、パージ時の条件によっていずれかが選択される。第1の下限値αL1は、第2の下限値αL2に比較して相対的に高い値に設定されており、通常の運転中は、この第1の下限値αL1が用いられる。そして、パージ時に所定の条件を満たす場合に限って、第2の下限値αL2に下限値が引き下げられるのである。このように空燃比フィードバック補正係数αの下限値を引き下げれば、それだけ、パージ制御弁21の開度を増大させて多量のパージガスを内燃機関11に導入することが可能となる。
【0030】
次に、図3のフローチャートは、パージ中になされる上記下限値の変更等の具体的な制御の流れを示しており、以下、これを説明する。
【0031】
このルーチンは、機関の運転中繰り返し実行されるもので、先ずステップ1で、機関がアイドルのフィードバック制御条件にあるか否かの判定を行う。アイドル以外の条件であれば、機関の吸入空気量が大となるので、空燃比フィードバック補正係数の下限値が相対的に高い第1の下限値αL1のままでも十分なパージが可能であり、従って、下限値の変更は行わない。このステップ1でYESの場合は、ステップ2へ進み、下限値を初期値である第1の下限値αL1にするとともに、ステップ3へ進み、フィードバック補正係数αの平均値EVALPHAを演算する。この平均値EVALPHAは、例えば、適宜な重み付けをした移動平均として求められる。次にステップ4では、エアコンスイッチがONであるか否かを判定し、エアコンスイッチがOFFである場合には、パージを禁止する(ステップ5)。これは、エアコンがOFFである場合には、エアコンON時に比較して燃料供給量が少なく、パージによる回転変動を生じやすいためである。
【0032】
エアコンスイッチがONであれば、ステップ6以降へ進み、キャニスタ18のパージを開始する。ステップ6では、パージ制御弁21のONデューティ比を徐々に増加させる。つまり、開度を徐々に大きくする。そして、ステップ7では、そのときのパージ率を求める。このパージ率は、機関の吸入空気量に対するパージ空気量の割合であって、機関の吸入空気量はエアフロメータ16によって検出され、パージ空気量は、パージ制御弁21の開度とこの機関吸入空気量とから求められる。なお、アイドル条件では、機関の吸入空気量は概ね一定であるので、これを一定値とみなし、パージ制御弁21の開度つまりそのデューティ比を、パージ率を示すパラメータとして取り扱うようにしてもよい。
【0033】
次に、ステップ8では、フィードバック補正係数αが第1の下限値αL1に達しているか否かを、その平均値EVALPHAの値から判定する。具体的には、平均値EVALPHAが、第1の下限値αL1に対応して設定されたALPHA1〜ALPHA2の範囲内にあるか否かを判定している。そして、平均値EVALPHAがこの所定範囲内となるまで、ステップ6のデューティ比の増加を繰り返す。機関停止中に比較的多量の蒸発燃料がキャニスタ18に蓄えられていたとすると、パージガスの流入に伴ってフィードバック補正係数αの値が小さくなろうとするので、デューティ比の増加に伴って、平均値EVALPHAは、第1の下限値αL1に対応する所定範囲ALPHA1〜ALPHA2内に達する。
【0034】
フィードバック補正係数αの平均値EVALPHAが所定範囲ALPHA1〜ALPHA2内にあれば、ステップ8からステップ9へ進み、デューティ比の増加を一旦停止する。そして、ステップ10において、上記フィードバック補正係数αの減少がパージによるものか否かを判定する。
【0035】
図4は、パージ率と平均値EVALPHAとの関係を示したものであって、パージガスが最も濃い場合に生じる平均値EVALPHAの変化は、直線Lに沿ったものとなる。従って、この直線Lよりもさらに大きく平均値EVALPHAが減少している場合には、何らかの異常であると判断することができる。具体的には、ある程度の誤差や個体差を見込んだ直線L’を判定基準値とし、これよりも平均値EVALPHAが小さな斜線の領域にあれば、異常であると判定する。
【0036】
このような判定によって、異常であると判断した場合には、ステップ11へ進み、下限値として、初期値である第1の下限値αL1を保持する。これに対し、平均値EVALPHAが図4の斜線以外の領域にあれば、パージガスによる影響であると判断し、ステップ12へ進んで、下限値として、第2の下限値αL2を選択する。そして、ステップ13において、デューティ比をさらに増加する。これにより、一層多量のパージガスの流入が許容されることになり、パージが速やかに進行する。次に、ステップ14では、フィードバック補正係数αがこの第2の下限値αL2に達したか否かを、その平均値EVALPHAの値から判定する。具体的には、平均値EVALPHAが、第2の下限値αL2に対応して設定されたALPHA3〜ALPHA4の範囲内にあるか否かを判定し、平均値EVALPHAがこの所定範囲内となるまで、ステップ13のデューティ比の増加を繰り返す。フィードバック補正係数αの平均値EVALPHAが所定範囲ALPHA3〜ALPHA4内となったら、ステップ14からステップ15へ進み、デューティ比の増加を停止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る蒸発燃料処理装置の構成を示すクレーム対応図。
【図2】この発明の一実施例を示す構成説明図。
【図3】この実施例における制御の流れを示すフローチャート。
【図4】パージ率と平均値EVALPHAとの関係および異常と判定する領域を示した特性図。
【符号の説明】
1…空燃比センサ
2…補正係数設定手段
3…燃料噴射量補正手段
4…キャニスタ
5…パージ制御弁
6…パージ制御手段
7…診断手段
8…下限値補正手段

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に配設された空燃比センサと、
    この空燃比センサの出力に基づいて空燃比フィードバック補正係数を設定する補正係数設定手段と、
    上記空燃比フィードバック補正係数を用いて基本燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、
    燃料タンクの蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
    このキャニスタから内燃機関の吸気通路に導入されるパージガスの流量を制御するためのパージ制御弁と、
    上記空燃比フィードバック補正係数が所定の下限値を下回らないように、上記パージ制御弁の開度を制御するパージ制御手段と、
    パージ中に上記空燃比フィードバック補正係数をパージ率から定まる判定基準値と比較して、空燃比フィードバック補正係数の減少がパージによるものか否かを判定する診断手段と、
    この診断手段によってパージによるものと判定したときに、上記下限値として、より低い第2の下限値を与える下限値補正手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  2. パージ開始時には、上記下限値として第1の下限値が与えられており、空燃比フィードバック補正係数がこの第1の下限値に達したときに上記診断手段による判定を行うことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  3. 内燃機関がアイドル状態にあるときにのみ第2の下限値への変更が許可されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 内燃機関が空調装置用コンプレッサを駆動していることを条件として第2の下限値への変更が許可されることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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