JP3627114B2 - 取外し自在な金属製カバー部材 - Google Patents
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- B05B11/01—Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
- B05B11/10—Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
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- B05B11/1049—Attachment arrangements comprising a deformable or resilient ferrule clamped or locked onto the neck of the container by displacing, e.g. sliding, a sleeve surrounding the ferrule
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
【０００１】
本発明は、分与装置（ディスペンサー）に使用するのに適当であって、プラスチック製部材又は要素に圧力ばめの手段によって係合される金属製の環状部品に関する。特に、本発明は、例えば分与装置の押しボタン又は容器のキャップのためのフープ、カップ、外側カプセル又は外被のようなカバー部材に適用して有益なものである。
【０００２】
例えば、薬剤、化粧品のような物質のための分与装置において、分与部材（例えば、ポンプ）を容器に固定するために、又は外観上の理由からプラスチック製部品をカバーするために、金属製部品を使用することが一般に行われている。
【０００３】
現在、環境面からの要請から、特に、プラスチック及び金属の再生利用がますます重要となってきている。したがって、プラスチック及び金属を選別して再生利用することができるようにするためには、これらの２つの材料を分離することが必要とされる。分与装置に用いられるプラスチックの現在の生産量からみると、プラスチックの再生利用量は無視することができないものになっている（また、分与装置においては、少量ではあるが金属も用いられている）。
【０００４】
現在の分与装置の欠点は、次の点にある。すなわち、特に、金属製要素が典型的にプラスチック製要素に圧力ばめで（例えば圧入により）係合されるように設計されていることから、金属製要素をこれらのプラスチック製要素から分離することがしばしば困難であることである。
【０００５】
また、残念なことに、再生利用は高いコストをかけることなしに実施できる場合にのみ有益なものである。したがって、特に、圧力ばめ（例えば圧入）による係合のような同じ組立技術（これらは本質的に金属（例えば、カバー部材）を通常の使用中プラスチック製部材の適所にとどめておくのを保証する）を用い続けながら、金属をプラスチックから簡単な方法で分離できるようにすることが望まれる。
【０００６】
本発明は、このような従来の問題ないしは欠点を解決するためになされたものである。
【０００７】
すなわち、本発明によれば、実質的に円筒形のプラスチック製要素に圧力ばめで係合される金属製カバー部材が提供される。そして、カバー部材は環状側壁を包含し、この側壁はその内面に少なくとも側壁の高さの一部分にわたって傾斜して延びる少なくともひとつの突起を備えている。この突起におけるカバー部材の内径はプラスチック製要素の外径よりも小さい。また、カバー部材がプラスチック製要素に圧力ばめで係合された後に、プラスチック製要素はクリープにさらされて、傾斜突起の形状に適合する。これにより、カバー部材を回して緩めることによってプラスチック製要素から取外すことができる。
【０００８】
好適には、少なくともひとつの傾斜突起は細長い形状であって、カバー部材の環状側壁に内部ねじを形成する。
【０００９】
また、本発明の特別の実施例によれば、カバー部材の環状側壁の内面には、実質的に環状側壁の周囲全体にわたって延びる単一の傾斜突起が設けられる。
【００１０】
又は、本発明の他の特別の実施例によれば、カバー部材の環状側壁の内面には、その周囲部まわりに配列された複数の平行な傾斜突起が設けられる。
【００１１】
更に、好適には、傾斜突起はリブの形で設けられる。このリブは、カバー部材の側壁のくぼみによって形成することもできる。
【００１２】
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して非限定的な例として詳述される本発明の種々の実施例についての下記の説明から明らかになるであろう。
【００１３】
図１、図２、図３及び図４を参照するに、環状の金属製部品又はカバー部材１は、フープの形（図１及び図３）又はキャップの形（図２及び図４）に示されている。しかし、本発明は、本質的に、分与装置を構成するプラスチック製要素に圧力ばめの手段によって係合されるように設計されている金属製カバー部材（例えば、分与弁又はポンプの押しボタン用の外被又は外側カプセルのようなもの、又は分与弁又はポンプのリング又はカラーのまわりの外被又は外側フープのようなもの）に適用できることを、理解されよう。
【００１４】
本発明によれば、カバー部材１は、金属で作られているとともに、環状であり、かつプラスチック製要素（例えば、分与装置の構成要素のようなもの）に圧力ばめの手段によって係合されるように設計されている。カバー部材１がフープである図１及び図３に示される例において、プラスチック製要素は、例えば、分与しようとする物質を収容している容器（例えば、ボトル）に分与装置（例えば、ポンプ）を固定するように設計されているスナップ締付けカラー又はリング（後述する図７及び図８に参照符号１０によって示されている）である。
【００１５】
カバー部材１の内径は、典型的に、このカバー部材が係合されるプラスチック製要素の外径と大体等しい。したがって、カバー部材をプラスチック製要素に嵌め込み、それから、多少面倒ではあるが、プラスチック製要素の外側壁上を滑動させることができる。
【００１６】
本発明によれば、また、カバー部材１は、内面３を具備する環状の側壁２を有するとともに、この環状側壁２の内面３に設けられた少なくともひとつの傾斜突起４を包含する。突起４は、側壁２の高さの一部分にわたって傾斜している。本発明によれば、少なくともひとつの傾斜突起４におけるカバー部材１の内径は、カバー部材１が取付けられるプラスチック製要素の外径よりも小さい。図５に示されるように突起４はリブの形に設けられる。又は、図６に示されるように、リブ４はくぼみによって形成される。図５に示されるリブ４の形の突起が使用されるときには、カバー部材１の側壁２の外面５は滑らかな円筒形のままであり、これは外観上の観点からは好ましいものである。
【００１７】
図１及び図２に示される本発明の例において、カバー部材１の側壁２の内面３は単一の突起４を包含する。好適には、傾斜突起４は側壁２の周囲部の約一回りにわたって延びている。明らかに、このような突起４の形状にあっては、突起４の傾斜は比較的浅いものである。
【００１８】
図３及び図４に示される本発明の例において、カバー部材１の環状側壁２の内面には複数の平行な傾斜突起４が設けられており、これらの傾斜突起４は好適には側壁２の周囲部まわりに均一に配列される。
【００１９】
次に、図７及び図８を参照して本発明による金属製カバー部材の取付けについて述べる。これらの図７及び図８において、フープの形のカバー部材１は分与部材２０のプラスチック製カラー又はリング１０に圧力ばめの手段によって係合される。分与部材２０は、本発明の一部を形成するものではない。同様に、この分与部材２０に取付けられるリング１０の内部構造も本発明の一部を形成するものではなく、適当な設計とすることができる。
【００２０】
典型的に、分与部材２０が、最初に、リング１０に取付けられる。それから、カバー部材１が、図７に示されるように分与部材２０のプラスチック製要素であるカラー又はリング１０の途中位置である初期組立位置にまでのみ圧力ばめの手段によって取付けられる。この初期組立位置において、突起４の底部端６は、リング１０の頂部に当接する。これにより、カバー部材１が初期の組立においてプラスチック製リング１０上を更に滑動するのを防止する。
【００２１】
カバー部材１と、リング１０と、分与部材２０とから成るサブアセンブリは、このような非最終的な組立形態で薬剤又は化粧品などの製造業者に引き渡され、引き渡された後、該製造業者は容器を所定の物質で充填し、それから容器の頂部に上記サブアセンブリを取付ける。この最終組立段階において、カバー部材１は周知の適当な技術（例えば、通常の自動組立機械）を用いて、図８に示されているように、プラスチック製リング１０に圧力ばめの手段によって更に強く深く係合される。これにより、カバー部材１の金属とリング１０のプラスチック材料との硬さの差によって、堅固な係合が得られることが保証される。
【００２２】
すなわち、カバー部材１は、リング１０上を十分に下向きに動かされて、最終組立位置に圧力ばめの手段によって完全に係合され、プラスチック製リング１０にしっかりと保持される。この係合は、突起４により形成された係合の増大により特に堅固である。
【００２３】
本発明によれば、プラスチック製要素又はリング１０のプラスチック材料は、それから、クリープ又はコールドフローにさらされ、これがプラスチック材料の硬さに依存する時間長さにわたって行われることにより、カバー部材１の突起４の形状に正確に適合した実質的な適合が行われる。
【００２４】
カバー部材１の側壁２に内部ねじを形成する傾斜突起４は、カバー部材１をプラスチック製要素又はリング１０から取外すのを容易にする。すなわち、分与装置が使用されなくなった後に、使用者はカバー部材１を回して緩めるだけでリング１０から取外すことができる。
【００２５】
このようなカバー部材１の緩めを容易に行うのを確実にするために、カバー部材１の環状側壁２の頂部端へまで延びる１つ又はそれ以上の傾斜突起４を設けることは利益あることである。
【００２６】
同様に、傾斜突起４の傾斜を浅くすることはカバー部材１を緩めるのを一層容易にする。
【００２７】
したがって、本発明によれば、特に分与装置において、金属をプラスチック材料から分離することを非常に簡単にすることができ、また、分与装置を組立てるのに使用されている既存の設備及びその組立方法にいかなる改変も要求するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例によるカバー部材の断面図であって、カバー部材の側壁の内面の部分を示し、カバー部材はフープ又はカップの形とされている。
【図２】本発明の他の実施例によるカバー部材の断面図であって、カバー部材の側壁の内面の部分を示し、カバー部材はキャップの形とされている。
【図３】図１のカバー部材の内部突起構造の他の形を示す、図１と同様な図である。
【図４】図２のカバー部材の内部突起構造の他の形を示す、図２と同様な図である。
【図５】図３及び図４の線Ｖ−Ｖに沿う、図３及び図４のカバー部材の側壁の一部水平断面図である。
【図６】図５のカバー部材の側壁の異なる形を示す、図５と同様な図である。
【図７】本発明によるカバー部材を備えた分与装置の断面図であって、図３のカバー部材の最終組立前の状態を示す。
【図８】本発明によるカバー部材を備えた分与装置の断面図であって、図３のカバー部材の最終組立後の状態を示す。
【符号の説明】
１ 金属製カバー部材
２ 側壁
３ 側壁の内面
４ 突起
５ 側壁の外面
６ 突起の底部端
１０ プラスチック製リング
２０ 分与部材
本発明は、分与装置（ディスペンサー）に使用するのに適当であって、プラスチック製部材又は要素に圧力ばめの手段によって係合される金属製の環状部品に関する。特に、本発明は、例えば分与装置の押しボタン又は容器のキャップのためのフープ、カップ、外側カプセル又は外被のようなカバー部材に適用して有益なものである。
【０００２】
例えば、薬剤、化粧品のような物質のための分与装置において、分与部材（例えば、ポンプ）を容器に固定するために、又は外観上の理由からプラスチック製部品をカバーするために、金属製部品を使用することが一般に行われている。
【０００３】
現在、環境面からの要請から、特に、プラスチック及び金属の再生利用がますます重要となってきている。したがって、プラスチック及び金属を選別して再生利用することができるようにするためには、これらの２つの材料を分離することが必要とされる。分与装置に用いられるプラスチックの現在の生産量からみると、プラスチックの再生利用量は無視することができないものになっている（また、分与装置においては、少量ではあるが金属も用いられている）。
【０００４】
現在の分与装置の欠点は、次の点にある。すなわち、特に、金属製要素が典型的にプラスチック製要素に圧力ばめで（例えば圧入により）係合されるように設計されていることから、金属製要素をこれらのプラスチック製要素から分離することがしばしば困難であることである。
【０００５】
また、残念なことに、再生利用は高いコストをかけることなしに実施できる場合にのみ有益なものである。したがって、特に、圧力ばめ（例えば圧入）による係合のような同じ組立技術（これらは本質的に金属（例えば、カバー部材）を通常の使用中プラスチック製部材の適所にとどめておくのを保証する）を用い続けながら、金属をプラスチックから簡単な方法で分離できるようにすることが望まれる。
【０００６】
本発明は、このような従来の問題ないしは欠点を解決するためになされたものである。
【０００７】
すなわち、本発明によれば、実質的に円筒形のプラスチック製要素に圧力ばめで係合される金属製カバー部材が提供される。そして、カバー部材は環状側壁を包含し、この側壁はその内面に少なくとも側壁の高さの一部分にわたって傾斜して延びる少なくともひとつの突起を備えている。この突起におけるカバー部材の内径はプラスチック製要素の外径よりも小さい。また、カバー部材がプラスチック製要素に圧力ばめで係合された後に、プラスチック製要素はクリープにさらされて、傾斜突起の形状に適合する。これにより、カバー部材を回して緩めることによってプラスチック製要素から取外すことができる。
【０００８】
好適には、少なくともひとつの傾斜突起は細長い形状であって、カバー部材の環状側壁に内部ねじを形成する。
【０００９】
また、本発明の特別の実施例によれば、カバー部材の環状側壁の内面には、実質的に環状側壁の周囲全体にわたって延びる単一の傾斜突起が設けられる。
【００１０】
又は、本発明の他の特別の実施例によれば、カバー部材の環状側壁の内面には、その周囲部まわりに配列された複数の平行な傾斜突起が設けられる。
【００１１】
更に、好適には、傾斜突起はリブの形で設けられる。このリブは、カバー部材の側壁のくぼみによって形成することもできる。
【００１２】
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して非限定的な例として詳述される本発明の種々の実施例についての下記の説明から明らかになるであろう。
【００１３】
図１、図２、図３及び図４を参照するに、環状の金属製部品又はカバー部材１は、フープの形（図１及び図３）又はキャップの形（図２及び図４）に示されている。しかし、本発明は、本質的に、分与装置を構成するプラスチック製要素に圧力ばめの手段によって係合されるように設計されている金属製カバー部材（例えば、分与弁又はポンプの押しボタン用の外被又は外側カプセルのようなもの、又は分与弁又はポンプのリング又はカラーのまわりの外被又は外側フープのようなもの）に適用できることを、理解されよう。
【００１４】
本発明によれば、カバー部材１は、金属で作られているとともに、環状であり、かつプラスチック製要素（例えば、分与装置の構成要素のようなもの）に圧力ばめの手段によって係合されるように設計されている。カバー部材１がフープである図１及び図３に示される例において、プラスチック製要素は、例えば、分与しようとする物質を収容している容器（例えば、ボトル）に分与装置（例えば、ポンプ）を固定するように設計されているスナップ締付けカラー又はリング（後述する図７及び図８に参照符号１０によって示されている）である。
【００１５】
カバー部材１の内径は、典型的に、このカバー部材が係合されるプラスチック製要素の外径と大体等しい。したがって、カバー部材をプラスチック製要素に嵌め込み、それから、多少面倒ではあるが、プラスチック製要素の外側壁上を滑動させることができる。
【００１６】
本発明によれば、また、カバー部材１は、内面３を具備する環状の側壁２を有するとともに、この環状側壁２の内面３に設けられた少なくともひとつの傾斜突起４を包含する。突起４は、側壁２の高さの一部分にわたって傾斜している。本発明によれば、少なくともひとつの傾斜突起４におけるカバー部材１の内径は、カバー部材１が取付けられるプラスチック製要素の外径よりも小さい。図５に示されるように突起４はリブの形に設けられる。又は、図６に示されるように、リブ４はくぼみによって形成される。図５に示されるリブ４の形の突起が使用されるときには、カバー部材１の側壁２の外面５は滑らかな円筒形のままであり、これは外観上の観点からは好ましいものである。
【００１７】
図１及び図２に示される本発明の例において、カバー部材１の側壁２の内面３は単一の突起４を包含する。好適には、傾斜突起４は側壁２の周囲部の約一回りにわたって延びている。明らかに、このような突起４の形状にあっては、突起４の傾斜は比較的浅いものである。
【００１８】
図３及び図４に示される本発明の例において、カバー部材１の環状側壁２の内面には複数の平行な傾斜突起４が設けられており、これらの傾斜突起４は好適には側壁２の周囲部まわりに均一に配列される。
【００１９】
次に、図７及び図８を参照して本発明による金属製カバー部材の取付けについて述べる。これらの図７及び図８において、フープの形のカバー部材１は分与部材２０のプラスチック製カラー又はリング１０に圧力ばめの手段によって係合される。分与部材２０は、本発明の一部を形成するものではない。同様に、この分与部材２０に取付けられるリング１０の内部構造も本発明の一部を形成するものではなく、適当な設計とすることができる。
【００２０】
典型的に、分与部材２０が、最初に、リング１０に取付けられる。それから、カバー部材１が、図７に示されるように分与部材２０のプラスチック製要素であるカラー又はリング１０の途中位置である初期組立位置にまでのみ圧力ばめの手段によって取付けられる。この初期組立位置において、突起４の底部端６は、リング１０の頂部に当接する。これにより、カバー部材１が初期の組立においてプラスチック製リング１０上を更に滑動するのを防止する。
【００２１】
カバー部材１と、リング１０と、分与部材２０とから成るサブアセンブリは、このような非最終的な組立形態で薬剤又は化粧品などの製造業者に引き渡され、引き渡された後、該製造業者は容器を所定の物質で充填し、それから容器の頂部に上記サブアセンブリを取付ける。この最終組立段階において、カバー部材１は周知の適当な技術（例えば、通常の自動組立機械）を用いて、図８に示されているように、プラスチック製リング１０に圧力ばめの手段によって更に強く深く係合される。これにより、カバー部材１の金属とリング１０のプラスチック材料との硬さの差によって、堅固な係合が得られることが保証される。
【００２２】
すなわち、カバー部材１は、リング１０上を十分に下向きに動かされて、最終組立位置に圧力ばめの手段によって完全に係合され、プラスチック製リング１０にしっかりと保持される。この係合は、突起４により形成された係合の増大により特に堅固である。
【００２３】
本発明によれば、プラスチック製要素又はリング１０のプラスチック材料は、それから、クリープ又はコールドフローにさらされ、これがプラスチック材料の硬さに依存する時間長さにわたって行われることにより、カバー部材１の突起４の形状に正確に適合した実質的な適合が行われる。
【００２４】
カバー部材１の側壁２に内部ねじを形成する傾斜突起４は、カバー部材１をプラスチック製要素又はリング１０から取外すのを容易にする。すなわち、分与装置が使用されなくなった後に、使用者はカバー部材１を回して緩めるだけでリング１０から取外すことができる。
【００２５】
このようなカバー部材１の緩めを容易に行うのを確実にするために、カバー部材１の環状側壁２の頂部端へまで延びる１つ又はそれ以上の傾斜突起４を設けることは利益あることである。
【００２６】
同様に、傾斜突起４の傾斜を浅くすることはカバー部材１を緩めるのを一層容易にする。
【００２７】
したがって、本発明によれば、特に分与装置において、金属をプラスチック材料から分離することを非常に簡単にすることができ、また、分与装置を組立てるのに使用されている既存の設備及びその組立方法にいかなる改変も要求するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例によるカバー部材の断面図であって、カバー部材の側壁の内面の部分を示し、カバー部材はフープ又はカップの形とされている。
【図２】本発明の他の実施例によるカバー部材の断面図であって、カバー部材の側壁の内面の部分を示し、カバー部材はキャップの形とされている。
【図３】図１のカバー部材の内部突起構造の他の形を示す、図１と同様な図である。
【図４】図２のカバー部材の内部突起構造の他の形を示す、図２と同様な図である。
【図５】図３及び図４の線Ｖ−Ｖに沿う、図３及び図４のカバー部材の側壁の一部水平断面図である。
【図６】図５のカバー部材の側壁の異なる形を示す、図５と同様な図である。
【図７】本発明によるカバー部材を備えた分与装置の断面図であって、図３のカバー部材の最終組立前の状態を示す。
【図８】本発明によるカバー部材を備えた分与装置の断面図であって、図３のカバー部材の最終組立後の状態を示す。
【符号の説明】
１ 金属製カバー部材
２ 側壁
３ 側壁の内面
４ 突起
５ 側壁の外面
６ 突起の底部端
１０ プラスチック製リング
２０ 分与部材
Claims (6)
- 実質的に円筒形のプラスチック製要素に圧力ばめで係合される金属製カバー部材において、環状側壁を包含し、この側壁はその内面に少なくとも側壁の高さの一部分にわたって傾斜して延びる少なくともひとつの突起を備えており、この少なくともひとつの突起における前記カバー部材の内径は前記プラスチック製要素の外径よりも小さく、前記カバー部材が前記プラスチック製要素に圧力ばめで係合された後に前記プラスチック製要素はクリープにさらされて、前記少なくともひとつの傾斜突起の形状に適合し、これにより前記カバー部材を回して緩めることによって前記プラスチック製要素から取外すことができるようにしたこととを特徴とする金属製カバー部材。
- 請求項１記載の金属製カバー部材において、前記少なくともひとつの傾斜突起は細長い形状であって、カバー部材の環状側壁に内部ねじを形成する、金属製カバー部材。
- 請求項１記載の金属製カバー部材において、前記カバー部材の環状側壁の内面には、実質的に前記環状側壁の周囲全体にわたって延びる単一の傾斜突起が設けられている、金属製カバー部材。
- 請求項１記載の金属製カバー部材において、前記カバー部材の環状側壁の内面には、その周囲部まわりに配列された複数の平行な傾斜突起が設けられている、金属製カバー部材。
- 請求項１記載の金属製カバー部材において、前記少なくともひとつの突起はリブの形である、金属製カバー部材。
- 請求項１記載の金属製カバー部材において、前記少なくともひとつの突起は前記側壁に作られたくぼみの凸面により限定されたリブである、金属製カバー部材。
Applications Claiming Priority (2)
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- 1995-09-22 JP JP26808195A patent/JP3627114B2/ja not_active Expired - Fee Related
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