JP3626900B2 - 向上した潤滑性を有する燃料 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
この発明は、低硫黄含有量、中溜成分の圧縮点火燃料に対する添加剤からなる燃料組成物に関し、該燃料組成物を使用する車両の燃料系に損傷をもたらすとか、あるいは、好ましからざる燃焼副生物を増加させる原因となるような因子を付加することなく、燃料の潤滑性を向上させる燃料組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】
燃料の潤滑性に関連する問題は1960年代半ばに多くの航空機燃料ポンプに破損事故が起きた時に発生した。少なからぬ研究がおこなわれた後、航空機タービン燃料の精製における進歩によって、天然の潤滑成分が燃料から殆ど完全に除去されることに帰着するものと理解された。これらの天然の潤滑剤の除去が燃料ポンプの焼き付きを惹き起こした。1980年代の半ばまでには、類似の問題がディーゼル燃料ポンプにも起こりそうに思われた。燃料噴射ポンプ圧は着実に上昇しつつあり、一方、ディーゼル燃料の硫黄含量の低減させようという関心が大きくなってきた。ディーゼル燃料中の硫黄含量の低減への要求、汚染を減らそうという運動はより厳しい燃料精製プロセスの実施を要求してきた。精製プロセスがより厳しくなると、ディーゼル油の固有の潤滑性に寄与している天然の酸素含有化合物や多環芳香族が除去されることになる。
【0003】
環境問題は硫黄含量の少ない燃料、とくにディーゼル燃料を要求するようになってきた。しかし、低硫黄含量の燃料の製造に用いられる精製工程は、結果として、燃料中のより低い粘度の製品や潤滑性に寄与するその他成分、たとえば、多環芳香族および極性化合物類の含量の低い製品を製造することになる。その上、硫黄含有化合物は一般に耐磨耗性を与えるものと見なされ、潤滑性を付与するその他成分の比率を下げるとともに、硫黄含有化合物の比率を下げた結果、低硫黄燃料を使用するディーゼルエンジンの燃料ポンプの損傷の報告を増やすことになった。
【0004】
排気ガスへのより厳格な要求に対応するために、高圧燃料ポンプの導入がなされ、現在の装置よりより厳しい潤滑性を要求することが予期されるので、この問題は将来ますます悪くなるものと予想されうる。
【0005】
インラインのディーゼル噴射ポンプのいくつかの型式ではエンジンオイルはディーゼル燃料と接触する。エンジンオイルはさらに、使用したエンジンオイルの燃料への直接添加を通じてディーゼル燃料と接触する。低硫黄ディーゼル燃料に用いられる、ある種の潤滑性添加剤は燃料フィルターの閉塞やポンププランジャーの焼き付きの一因となることも知られている。エンジンオイルと親和性の良くない潤滑性添加剤はこうした問題を惹き起こすことが示されてきた。親和性は潤滑性添加剤を含むディーゼル燃料がエンジンオイルと接触したとき、ディーゼル燃料不溶性析出物、ゲル、あるいは、ひどい粘着残渣を生成しない傾向として定義されている。これらの析出物、ゲル、残渣などは燃料フィルターを詰まらせ、噴射ポンプを焼き付かせることが判っている。本発明の添加剤はエンジンオイルと親和性がある。
【0006】
マンニッヒ(Mannich)反応生成物は以前から、燃料、主にガソリン、における清浄剤/分散剤としての用途が知られている。 先行技術のマンニッヒ反応生成物は一般的にはヒドロキシ芳香族化合物上に高分子量のアルキル置換基を含むものである。これに対し本発明のマンニッヒ反応生成物はアルキル基が9から30の炭素原子を含むようなアルキル基置換ヒドロキシ芳香族化合物から得られるものである。
【0007】
米国特許第3,877,889号は分散性、耐氷結性、防錆性を賦与する液体燃料用添加剤として有用なマンニッヒ塩基を開示している。この引例は低硫黄圧縮点火燃料中の潤滑性添加剤としての該マンニッヒ反応生成物の使用に言及していない。
【0008】
米国特許第4、231,759号は液体炭化水素燃料の清浄力を改善するための高分子量アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物とアミン類とアルデヒドとのマンニッヒ縮合によって得られる反応生成物を教示している。
【0009】
米国特許第5,853,436号はアルキルヒドロキシ芳香族化合物と脂肪族アミンの塩の潤滑性向上量を含むディーゼル燃料組成物を開示している。これらの塩類は本発明の反応生成物とは別のものである。
【0010】
これら先行技術には燃料に対するさまざまな処理が豊富にあるが、本発明の添加剤の低硫黄圧縮点火燃料への添加を開示しないか、または該燃料に向上した潤滑性を付与するためのそれらの使用を教示していない。
【0011】
【発明の概要】
本発明は低硫黄、中溜分の圧縮点火燃料をポンプ輸送する燃料ポンプに起こる磨耗を実質的に減少させるための低硫黄、中溜分の圧縮点火燃料油の処理に関する。本発明はまた本発明の反応生成物の燃料への添加が、該添加剤で処理されていない類似の燃料に比較して、潤滑性を顕著に改善するという発見に関する。さらに、本発明は、経済的であり、燃料系を損なうことのなく、望ましくない燃焼生成物の濃度を増加することもない、潤滑油と親和性のある添加剤を提供する。
【0012】
したがって、低硫黄の圧縮点火燃料の主成部分と少量部分のマンニッヒ添加剤からなる燃料組成物を開示する。このマンニッヒ添加剤は該燃料組成物と接触する燃料ポンプ部品の磨耗を起こすような燃料組成物の能力を予想以上に減少させる。このマンニッヒ添加剤は燃料中に燃料100万重量部あたり約10重量部(ppm w/w)から約1000ppm w/wの範囲で含まれるのが好ましい。さらに好ましくは、このマンニッヒ添加剤は燃料中に約20ppm w/wから約500ppm w/wの範囲で含まれ、最も好ましくは、約30ppm w/wから約300ppm w/wの範囲で含まれるのがよい。
【0013】
さらに、該燃料に、燃料可溶性添加剤を添加することよりなる、燃料をポンプ輸送するポンプの磨耗を減少させる方法であって、該燃料可溶性添加剤がマンニッヒ添加剤であり、そして該マンニッヒ添加剤が燃料の潤滑性を向上せしめるに有効な量で燃料に添加され、通常該マンニッヒ添加剤が燃料組成物中に少なくとも10ppm w/w、好ましくは、約20ppm w/wから約500ppm w/wの量で含まれる、方法をも開示する。
【0014】
さらに、低硫黄含有、圧縮点火燃料と潤滑添加剤からなる燃料組成物であって、該潤滑添加剤は低分子量アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物とアルデヒドとアミノアルコールとを該マンニッヒ添加剤を与えるに適切なマンニッヒ縮合反応条件下に反応させて得られるマンニッヒ添加剤からなるものであることを開示する。
【0015】
以上に述べた問題を考慮し、本発明の一般的様態は燃料ポンプを極端な磨耗と破壊から守るための燃料添加剤を提供することである。さらに本発明の別の様態は燃料系を損傷せず、望ましくない燃焼生成物を増加させないで、燃料への添加に好都合な燃料可溶性の添加剤を提供することにある。なおまた、本発明の他の様態は清浄剤のような、その他の添加剤と協同して作用し、内燃エンジンの寿命、とくに燃料ポンプの寿命を延ばすような、燃料添加剤の提供にある。
【0016】
【発明の詳細な記述】
本発明の燃料組成物における潤滑性添加剤として有用なマンニッヒ反応生成物は低分子量アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物とアルデヒドとアミノアルコールとをマンニッヒ反応に好適な条件下に反応させて得られた燃料可溶性反応生成物である。
【0017】
本発明のマンニッヒ反応生成物の調製に使用する低分子量アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物類とアルデヒド類は、前述の制限と合致する限り、当該技術分野で公知であり、そして利用されているものであってよい。
【0018】
このマンニッヒ添加剤を形成するのに用いることのできるアルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物類はフェノールのようなヒドロキシ芳香族化合物をアルキル化して調製してもよい。ヒドロキシ芳香族化合物はモノアルキル化あるいはジアルキル化されていてもかまわない。ヒドロキシ芳香族化合物のアルキル化は典型的には、アルキル化触媒の存在下に約50ないし約200℃の温度範囲でおこなわれる。酸性触媒は、一般にはフリーデル−クラフツ(Friedel−Crafts)アルキル化を促進するのに用いられる。商業的生産に用いられる典型的触媒には、硫酸、BF、アルミニウムフェノキシド、メタンスルホン酸、カチオン交換樹脂、 酸性粘土および変性ゼオライトなどが含まれる。
【0019】
このヒドロキシ芳香族化合物上の低分子量アルキル置換基は9から30の炭素原子、好ましくは、12ないし18の炭素原子を含む。低分子量アルキル置換基は炭素数9と30の間の単一炭素数画分または炭素数9と30の間の炭素数画分の混合を有するα−オレフィンを含む。このα−オレフィンは、ヒドロキシ芳香族化合物のアルキル化に利用されうる、内部二重結合を含むオレフィンを形成するように異性化されていてもよい。また1−オレフィン類のオリゴマ−も低分子量アルキル置換基として用いられる。好ましいオレフィンオリゴマ−はプロピレントリマ−(C9)、プロピレンテトラマー(C12)である。
【0020】
この低分子量マンニッヒ添加剤は低分子量アルキル置換フェノールから製造されてもよく、またそれが好ましい。しかし、数ある中で、レゾルシノ−ル、ハイドロキノン、クレゾール、カテコール、キシレノール、ヒドロキシジフェニル、ベンジルフェノール、フェネチルフェノール、ナフトール、トリルナフトール、の低分子量アルキル置換誘導体類を包含するその他のヒドロキシ芳香族化合物を使用してもよい。
【0021】
アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物の好ましい配置はパラ置換モノアルキルフェノールのそれである。とはいえマンニッヒ縮合反応で、容易に反応するどんなアルキルフェノールでも用いることができる。このようにして、ただ1個の環アルキル置換基、あるいは2個またはそれ以上の環アルキル置換基を有するアルキルフェノールから得られた低分子量マンニッヒ添加剤も本発明での使用に適している。
【0022】
本発明で使用するのに適切なアミノアルコールは、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、エタノールアミンおよびジエタノールアミンである。本発明のマンニッヒ生成物の形成に用いる最も好ましいアミノ−アルコールは、ジエタノールアミンである。本発明のマンニッヒ添加剤の形成において、ジエタノールアミンの使用は、異なるアミン類から製造されたマンニッヒ反応生成物ならびにその他のヒドロキシ置換アミンからの反応生成と比較して、広範囲のディーゼル燃料において向上した潤滑性を示すのみならず、より向上した水分離性を示す添加剤もを与えることが見出された。
【0023】
低分子量マンニッヒ添加剤の調製に用いられる代表的アルデヒドは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、カプロアルデヒド、へプタアルデヒド、ステアリルアルデヒドなどの脂肪族アルデヒド類を包含する。ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒドなどの芳香族アルデヒドも用いることができる。ここで利用できる複素環式アルデヒドを例示的に示すとフルフラールやチオフェンアルデヒドなどがある。さらに、本発明に用いられるアルデヒドとして、パラホルムアルデヒドやホルマリンのようなホルムアルデヒド水溶液などのホルムアルデヒド生成試薬がある。
【0024】
このアルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物とアミンとアルデヒドとの間の縮合反応は約40℃ないし約200℃の温度範囲でおこなわれる。反応は、塊状で(希釈剤や溶剤なしで)、あるいは溶媒または希釈剤中でおこなうことができる。水が生成するが、反応過程で共沸蒸留によって除去することがてきる。典型的には、マンニッヒ添加剤はアルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物とアミンとアルデヒドとをそれぞれ、モル比1.0:0.5〜2.0:0.5〜3.0の割合で反応させることにより生成する。
【0025】
本発明の好ましい実施態様では、フェノール ホルムアルデヒド樹脂を生成し、続いてその樹脂に対してマンニッヒ反応がおこなわれる。これらの樹脂は酸性、塩基性、あるいは中性の触媒によって、低分子量のアルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物と1種のアルデヒドとから製造してもよい。こうして製造された樹脂は通常、ヒドロキシ芳香族化合物単量体から8環以下のポリマーの分布を含んでいる。この樹脂はさらにマンニッヒ反応によってアルデヒドおよび少なくとも1種のアミンと反応させて、最終製品を作る。
【0026】
本発明の燃料組成物を調製するときに、このマンニッヒ添加剤は(その他添加剤なしに、あるいはそれらと一緒に)、その燃料の潤滑性を向上するのに有効な量が使用される。一般的には本発明の燃料は、有効成分ベースで、低分子量マンニッヒ添加剤を燃料100万重量部あたり約10重量部から約1000重量部の範囲で含むことになる。
【0027】
本発明の利点の一つは添加反応生成物が清浄剤のような他の燃料添加剤の活性に悪影響を及ぼさないことである。さらに本発明によるこの添加剤が燃料の燃焼性に有害な影響を及ぼさず、また燃焼ガスに汚染因子を与える事はない。さらに本発明によるこの添加剤は非常に効果的であり、低い処理(添加)量で潤滑性能の望ましい水準を達成できる上、さらに、燃料ポンプの使用寿命を延長できるような経済効果をも与える。
【0028】
本発明の燃料組成物は上記の潤滑性添加反応生成物に加えて補助的添加剤を含んでもよい。そのような補助的添加剤には、洗浄剤、分散剤、セタン(価)向上剤、酸化防止剤、キャリア液体、金属不活性化剤、染料、マーカー、防錆剤、殺生物剤、帯電防止剤、抗力減衰剤(drag reducing agent)、解乳化剤、煙霧防止剤(dehazers)、氷結防止剤、追加の潤滑添加剤、燃焼助剤などがある。本発明の燃料組成物に用いるのに好ましい清浄剤/分散剤にはヒドロカルビルスクシンイミド;高分子量アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物とアルデヒドとポリアミンとのマンニッヒ反応生成物、およびヒドロカルビルアミン類などがある。
【0029】
本発明の燃料組成物を調製するに用いるベース燃料は中溜分燃料で、ASTM D2622−98に規定された試験方法によって定量した場合、硫黄含量約0.2%まで、より好ましくは、約0.05%までを有するの圧縮点火燃料が包含される。本発明に用いられる好ましい燃料は低硫黄含量ディーゼル燃料である。
【0030】
本発明の好ましい燃料を調製するのに用いる添加剤はベース燃料に個別に、あるいは種々の、いくつかの組み合わせとしてブレンドすることができる。しかし、添加濃厚物(すなわち、添加剤プラス炭化水素溶媒のような希釈剤)、を使用して同時にすべての成分をブレンドするのが好ましい。添加濃厚物の使用は、添加濃厚物の形での各成分の組み合わせによって得られた相互の親和性という利点がある。また、濃厚物の使用はブレンドに要する時間を減らし、ブレンド誤差の可能性を減らす。
【0031】
以下に示す実施例は本発明の新規な燃料組成物を具体的に説明する。とくに指定しない限り、すべての割合は重量で示される。以下の実施例は特許請求される本発明の制限をする意図のものでもなく、また制限と解釈されるものではない。
【0032】
【実施例】
以下の例において、ディーゼル燃料の種々のクラスを代表する3種の燃料が用いられた。
【0033】
表1は以下の実施例に用いられたディーゼル試験燃料の物理的性質を示した。燃料Aは極東産低硫黄ディ−ゼル燃料、燃料BはCEC実験RF93−T−95バッチ2燃料、燃料Cはスカンジナビィア クラス1 ディーゼル燃料である。
【0034】
【表1】
Figure 0003626900
【0035】
高周波往復動リグ(High Frequency Reciprocating Rig)(HFRR)を各種マンニッヒ反応生成物の評価に用い、ディーゼル燃料の潤滑性への効果をCFC F−06−A−96に従って評価した。使用したアルキルフェノールとアミンを以下の表に示した。使用したHFRR装置と操作を以下に述べる。往復動するアームアセンブリーに取り付けられた鋼球は、HFRR装置のサンプルセル中の鋼製円盤試験片(固定)にあてがわれる。サンプルセルには試験する燃料2mlを入れ、サンプルを温度60℃の浴中に保持する。500グラムの荷重を重りによって鋼球/円盤の界面にかける。鋼球アセンブリーを20Hz(ヘルツ)の速度で(盤上を)1mmの行程で振動させる。これらの条件では液体膜が鋼球と円盤の間に停滞物を形成しないことを確認してある。規定の時間周期の後、鋼球アセンブリーを取り除く。円盤との振動接触によって生じた鋼球の平均磨耗傷直径(mean wear scar diameter;MWSD)を測定することによって磨耗、および燃料の潤滑性を評価する。磨耗傷が少ないほど、燃料の潤滑性が大きい。
【0036】
マンニッヒ反応生成物はアルキルフェノールとアミンとホルムアルデヒドとを1/1/1のモル比で反応させて得た。このマンニッヒ反応生成物の調製に用いたアルキルフェノールを下表に示したが、プロピレントリマー アルキル化 フェノール(C9)、プロピレンテトラマー アルキル化 フェノール(C12)、オクタデシル フェノール(C18)、デセントリマー アルキル化 フェノール(C30)である。このマンニッヒ反応生成物の調製に用いたアミンはエチレン ジアミン(EDA)、ジエチレン トリアミン(DETA)、モノエタノール アミン(MEA)、ジエタノール アミン(DEA)などである。
【0037】
表2では、該マンニッヒサンプルは極東産低硫黄ディ−ゼル燃料(燃料A)に加えられた。
【0038】
【表2】
Figure 0003626900
【0039】
表3では該マンニッヒサンプルはCEC実験RF93−T−95バッチ2 ディーゼル燃料(燃料B)に添加された。
【0040】
【表3】
Figure 0003626900
【0041】
表4では該マンニッヒサンプルはスカンジナヴィア クラス1 ディーゼル燃料(燃料C)に添加された。
【0042】
【表4】
Figure 0003626900
【0043】
表2〜4に示したデータを検証すると、本発明の添加剤を含む燃料組成物は顕著にボールの磨耗傷を減少させていることが明らかである。そして、このようにベース燃料単独の使用と比較して、改良された潤滑性を示している。さらに、本発明の添加剤は広範囲のディーゼル燃料に改善された潤滑性を与える。
【0044】
本発明の潤滑添加剤の効果をScuffing Load BOCLE (Ball−on−cylinder lubricity evaluator)(摩傷荷重球−円筒潤滑性試験機)試験(ASTM D 6078−97)によって評価した。
【0045】
Scuffing Load BOCLE試験によりいろいろな潤滑性を有する燃料の識別、格付けができる。この摩傷(すり傷)試験は燃料ポンプで起こる磨耗損傷のひどいモデルをシミュレートし、実際に燃料がどのように作用するかの典型となるような結果を与える。磨耗損傷を起すような荷重はその摩傷荷重(scutfing load)として示され、燃料の固有潤滑性の尺度となる。この摩傷荷重はボールについた磨耗傷の大きさと外見によって識別される、そして、それらは、摩傷の起こらないようなゆるい条件下で起きるものとはかなり異なっている。損傷するために高い摩傷荷重を必要とするような燃料は低い摩傷荷重の燃料に比べてよりよい潤滑性を有している。すべての試験をこのマンニッヒ反応添加剤100ppm w/wを含むジェット A 燃料についておこなった。
【0046】
表5に本発明の添加剤の効果を示した。より高いScuffing LoadBOCLE値はより改善された潤滑性を示している。
【0047】
【表5】
Figure 0003626900
【0048】
表5におけるデータを検討すると、本発明の添加剤を含む燃料組成物はベース燃料単独に比較して改善された潤滑性を有することが明らかである。
【0049】
以下の表6は本発明のジエタノール アミンのマンニッヒ誘導体の改善された水分離能を他のジエタノールアミン誘導体と比較して示した。水分離能はASTM D1094によりベース燃料として燃料Bあるいは示されている場合には燃料Cのいずれかを用いて測定した。この試験では、燃料サンプルを標準化された手法によって、燐酸塩緩衝溶液とともに、注意深く清浄にしたガラス容器内で、室温で振温させた。ガラスシリンダーでの清潔性を試験した。水層の容積の変化と界面の見かけを燃料と水との反応性として解した。界面等級1bは界面の約50%より多くない部分を覆う透明な泡が見られ、界面にはくず、ひも状物、膜、浮きかすなどがない外観を示しているものであり;界面等級2は界面にはくず、ひも状物、膜、浮きかすなどがあるもの、界面等級4は燃料/水界面に硬いひもや厚い浮きかすの外観を示すものである。
【0050】
【表6】
Figure 0003626900
【0051】
上表の実験より、このEDA誘導体だけが、各種誘導体を含む燃料の振盪を完了した後、規定された5分内にすべての水20mlを分離することから、優れた水分離性を示すことが明らかである。このすぐれた水分離能のために、解乳化剤を使用しないで燃料組成物が調製できる。
【0052】
以下の実施例では、塩基性触媒下でのC12アルキル(プロピレン テトラマー)フェノールとホルムアルデヒドとの反応によって、主として単量体、2量体、3量体、4量体レゾール構造からなる樹脂を形成することにより、低分子量レゾールを製造した。このレゾ−ルは次いで、ホルムアルデヒドおよびジエタノールアミンと反応させてマンニッヒ誘導体を得た。
【0053】
表7にこれらマンニッヒ樹脂のHFRRの結果によって表した潤滑性を示した。
【0054】
【表7】
Figure 0003626900
【0055】
表7におけるMWSDの低下からこれらのマンニッヒ樹脂が潤滑添加剤として有効なものであることが明らかである。
【0056】
本明細書の記述あるいは請求の範囲のどこかで、化学名で記述した反応物および成分は、単数で表すか、あるいは複数で表すかに拘わらず、それらが化学名もしくは化学タイプ(例えば、ベース燃料、溶剤など)で表現した別の物質と接触する前に存在しているものとして同定したものと理解されるべきである。たとえもし、得られた混合物または溶液、もしくは反応媒体中で、化学変化、変換、および/または反応(もしあれば)が起きようとも、そのような変化、変換、および/または反応は本開示による要求された条件下に、特定された反応物および/または成分を一緒にすることで起こる自然な結果であるから問題ではない。このように、これら反応物および成分は、望むところの化学反応(潤滑添加剤反応生成物の生成のような)を実施するとき、あるいは所望の組成物(添加剤コンセントレートあるいは添加剤添加燃料ブレンドのような)を形成するときに、一緒にするべき要素として同定したものである。この添加剤成分はベース燃料に個別に、それ自体で、および/または前もって生成しておいた添加剤の組み合わせ物および/または副次的組み合わせ物の形成のときに使用する材料として添加、あるいはブレンドされ得るものとして理解されるべきである。従って、本明細書の請求の範囲では物質、成分および/または材料をたとえ現在形(comprises「からなる」,is「である」など)で表現していても、このような表現は、本開示に従って、最初にそれが1種以上の他の物質、成分および/または材料と一緒にブレンドあるいは混合する直前にそれが存在していたものとしての物質、成分および/または材料を表現している。この物質、成分、材料が、そのようなブレンド、または混合操作過程中に起こる化学反応または変換を通して、それらの元来の同一性を失うかもしれない事態は、本開示、および請求の範囲の正確な理解および評価にとってまったく重要ではない。
【0057】
“fuel−soluble”「燃料可溶性」の用語は問題としている物質が少なくともそれの意図した機能を果たし得るに必要な最小濃度に到達するように使用するために選択したベース燃料中で20℃において充分な溶解性を示すことを意味する。好ましくはこの物質は実質的には上記のものよりベース燃料中への高い溶解度を有するであろう。しかし、この物質はすべての比率の範囲で該ベース燃料に溶解する必要はない。
【0058】
本発明はその実施においてかなりの変形を受け易い。したがって、上記の記述は本発明をこれまでに示してきた個々の例示に限定することを意図してはいないし、また制限として解釈されるべきではない。保護することを意図する事項は、むしろ、請求の範囲に挙げる事項および法律事項として許される均等物である。
【0059】
本発明の特徴及び態様は以下のとおりである。
【0060】
1.中溜分であり硫黄含有量0.2重量%以下の圧縮点火燃料の主要部分と、低分子量アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物と少なくとも1種のアルデヒドおよびアミノアルコールとの反応生成物の少量部分とからなる燃料組成物。
【0061】
2.該アミノアルコールが2−アミノ−1,3−プロパンジオール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、およびそれらの混合物からなるグループから選ばれるものである、上記1に記載の燃料組成物。
【0062】
3.該反応生成物が燃料100万重量部あたり約10ないし約1000重量部の範囲内で燃料中に存在する上記2に記載の燃料組成物。
【0063】
4.該反応生成物が燃料100万重量部あたり約20ないし約500重量部の範囲内で燃料中に存在する上記3に記載の燃料組成物。
【0064】
5.該ヒドロキシ芳香族化合物の低分子量アルキル置換基が9から30の炭素原子からなる上記1に記載の燃料組成物。
【0065】
6.該ヒドロキシ芳香族化合物化合物上の低分子量アルキル置換基が12から18の炭素原子からなる上記5に記載の燃料組成物。
【0066】
7.該アミノアルコールがジエタノール アミンである上記1に記載の燃料組成物。
【0067】
8.該低分子量マンニッヒ添加剤がテトラプロぺニルフェノール、ホルムアルデヒドとジエタノール アミンのモル比1:1:1での反応生成物である上記1に記載の燃料組成物。
【0068】
9.さらに清浄剤、分散剤、セタン改良剤、酸化防止剤、キャリアー液、金属不活性化剤、染料、マーカー、防錆剤、殺生物剤、帯電防止剤、抗力減衰剤、抗乳化剤、煙霧防止剤、氷結防止剤、追加潤滑添加剤および燃焼改良剤からなる群から選ばれた少なくとも1種の添加剤からなる上記1に記載の燃料組成物。
【0069】
10.燃料ポンプの磨耗を減少させる方法であって、上記1に記載の該燃料組成物を燃料ポンプにポンプ輸送する燃料として使用することからなる低硫黄含有量の中溜圧縮点火燃料を送る燃料ポンプの磨耗を減少させる方法。
【0070】
11.中溜分であり硫黄含有量0.2重量%以下の圧縮点火燃料の主成分と、フェノールホルムアルデヒド樹脂、ホルムアルデヒドおよびアミノアルコールとの反応生成物の少量成分とを含んでなる燃料組成物。
【0071】
12.該フェノールホルムアルデヒド樹脂が低分子量ヒドロキシ芳香族化合物とアルデヒドとを、酸性、塩基性あるいは中性触媒の下に反応させて得られる上記11に記載の燃料組成物。
【0072】
13.該フェノールホルムアルデヒド樹脂が低分子量アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物とアルデヒドとを酸性触媒の下に反応させて得られる上記12に記載の燃料組成物。
【0073】
14.該フェノールホルムアルデヒド樹脂が低分子量アルキル置換ヒドロキシ芳香族化合物とアルデヒドとを塩基性触媒の下に反応させて得られる上記12に記載の燃料組成物。
【0074】
15.該アミノアルコールが2−アミノ−1,3−プロパンジオール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、およびそれらの混合物からなる群から選ばれるものである、上記11に記載の燃料組成物。
【0075】
16.該反応生成物が燃料100万重量部あたり約10ないし約1000重量部の範囲内で燃料中に存在する上記11に記載の燃料組成物。
【0076】
17.該反応生成物が燃料100万重量部あたり約20ないし約500重量部の範囲内で燃料中に存在する上記16に記載の燃料組成物。
【0077】
18.該ヒドロキシ芳香族化合物の低分子量アルキル置換基が9から30の炭素原子からなる上記11に記載の燃料組成物。
【0078】
19.該ヒドロキシ芳香族化合物の低分子量アルキル置換基が12から18の炭素原子からなる上記11に記載の燃料組成物。
【0079】
20.該アミノアルコールがジエタノール アミンである上記11に記載の燃料油成物。
【0080】
21.さらに清浄剤、分散剤、セタン改良剤、酸化防止剤、キャリアー液、金属不活性化剤、染料、マーカー、防錆剤、殺生物剤、帯電防止剤、抗力減衰剤、解乳化剤、煙霧防止剤、氷結防止剤、追加潤滑添加剤および燃焼改良剤からなる群から選ばれた少なくとも1種の添加剤からなる上記11に記載の燃料組成物。
【0081】
22.燃料ポンプの磨耗を減少させる方法であって、上記11に記載の該燃料組成物を燃料ポンプにポンプ輸送する燃料として使用することからなる低硫黄含有量の中溜圧縮点火燃料をポンプ輸送する燃料ポンプの磨耗を減少させる方法。

Claims (6)

  1. 中溜分であり、硫黄含有量0.2重量%以下の圧縮点火燃料の主要部分、ならびにフェノールホルムアルデヒド樹脂と少なくとも1種のアルデヒドおよびアミノアルコールとの反応生成物の少量部分とからなる燃料組成物。
  2. 該アミノアルコールが2-アミノ−1,3−プロパンジオール、3-アミノ−1,2−プロパンジオール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1記載の燃料組成物。
  3. 該アミノアルコールがジエタノールアミンである請求項1記載の燃料組成物。
  4. 低硫黄含有、中溜分、圧縮点火燃料をポンプ輸送する燃料ポンプの磨耗を減少させる方法であって、請求項1記載の該燃料組成物を燃料ポンプによってポンプ輸送すべき燃料として使用することからなる方法。
  5. 中溜分であり、0.2重量%以下の硫黄含有量を有する圧縮点火燃料の主要部分と、フェノールホルムアルデヒド樹脂とホルムアルデヒドとアミノアルコールとの反応生成物の少量部分とからなる燃料組成物。
  6. 低硫黄量含有、中溜分の圧縮点火燃料をポンプ輸送する燃料ポンプの磨耗を減少させる方法であって、請求項5記載の燃料組成物を燃料ポンプを通してポンプ輸送すべき燃料として使用することからなる方法。
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