JP3626597B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、おむつ本体を装着する際に使用する装着用面ファスナー体を備えるとともに使用後のおむつ本体を廃棄する際に使用する廃棄用テープ体を備えた使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の使い捨ておむつとしては、例えば、特開平9−253125号公報に示す構成の使い捨ておむつが知られている。
【0003】
この特開平9−253125号公報に記載の使い捨ておむつは、液透過性の表面シート、この表面シートの下面に接合した液不透過性の裏面シートおよび前記表面シートの下面と前記裏面シートの上面との間に配設した吸収部材にて可撓性を有して展開状態で略細長板状に形成したおむつ本体を備え、このおむつ本体は長辺方向の中間に短辺方向に沿った両端に脚回り部分を形成した股下回り部を有し、この股下回り部の一端部には寸法がこの股下回り部より大きい寸法をなし一端に背側一端翼部分を有し他端に背側他端翼部分を有した背側腰回り部を連続して形成するとともにこの股下回り部の他端部には寸法がこの股下回り部より大きい寸法をなし一端に腹側一端翼部分を有し他端に腹側他端翼部分を有した腹側腰回り部を連続して形成し、さらに、前記背側腰回り部の両端には前記おむつ本体を身体に装着する際に使用する一方の装着用面ファスナー体を固着し、前記腹側腰回り部における前記裏面シートの下面には前記一方の装着用面ファスナー体が係脱自在に係合する他方の装着用面ファスナー体を固着し、さらには、前記おむつ本体を廃棄する際に使用し前記おむつ本体の前記裏面シートの下面に係止する廃棄用テープ体を、前記背側腰回り部における前記裏面シートの下面に固着した構成が採られている。
【0004】
また、例えば、特開平9−168564号公報に示す構成の使い捨ておむつが知られており、この特開平9−168564号公報に記載の使い捨ておむつは、液透過性の表面シート、この表面シートの下面に接合した液不透過性の裏面シートおよび前記表面シートの下面と前記裏面シートの上面との間に配設した吸収部材にて可撓性を有して展開状態で略細長板状に形成したおむつ本体を備え、このおむつ本体は長辺方向の中間に短辺方向に沿った両端に脚回り部分を形成した股下回り部を有し、この股下回り部の一端部には寸法がこの股下回り部より大きい寸法をなし一端に背側一端翼部分を有し他端に背側他端翼部分を有した背側腰回り部を連続して形成するとともにこの股下回り部の他端部には寸法がこの股下回り部より大きい寸法をなし一端に腹側一端翼部分を有し他端に腹側他端翼部分を有した腹側腰回り部を連続して形成し、さらに、前記背側腰回り部の両端には前記おむつ本体を身体に装着する際に使用する一方の装着用面ファスナー体を固着し、前記腹側腰回り部における前記裏面シートの下面には前記一方の装着用面ファスナー体が係脱自在に係合する他方の装着用面ファスナー体を固着し、さらには、前記おむつ本体を廃棄する際に使用し前記おむつ本体の前記裏面シートの下面に係止する廃棄用テープ体を前記背側腰回り部の両端に前記一方の装着用面ファスナー体に近接させて平行状に固着した構成が採られている。さらに、この特開平9−168564号公報に記載の使い捨ておむつは、廃棄用テープ体を背側腰回り部の中央部分に先端側をおむつ本体の周縁から突出させて固着した構成が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の特開平9−253125号公報記載のように、廃棄用テープ体をおむつ本体の背側腰回り部における裏面シートの下面に固着した構成では、おむつ本体を身体に装着した状態において、その廃棄用テープ体は、おむつ本体の外側に他の衣類或いはシート等と接触して位置するため、身体の動きに基づき使用不能になるおそれがあり、その結果、おむつ本体を小さくまとめることができず、使用後のおむつ本体を衛生的に廃棄処理できないおそれがある問題を有している。
【0006】
また、廃棄用テープ体を裏面シートの下面に固着した構成では、使用後のおむつ本体を廃棄する場合において、そのおむつ本体を小さくまとめるときには、例えば腹側一端翼部分および腹側他端翼部分を折り畳み、腹側腰回り部を背側腰回り部に向けて丸め、続けて股下回り部も丸め、背側一端翼部分および背側他端翼部分を折り畳んで全体を丸めた状態にしてから、この状態を保持しつつ廃棄用テープ体を手にしておむつ本体の裏面シートの下面に係止しなければならないため、おむつ本体を小さくまとめるのに手間がかかり、取扱性が悪い問題もある。
【0007】
また、上記従来の特開平9−168564号公報記載のように、廃棄用テープ体をおむつ本体の背側腰回り部の両端に一方の装着用面ファスナー体に近接させて平行状に固着した構成では、おむつ本体を身体に装着する場合において、廃棄用テープ体と一方の装着用面ファスナー体との誤認を招くおそれがあり、取扱性が悪い問題を有している。
【0008】
さらに、上記従来の特開平9−168564号公報記載のように、廃棄用テープ体をおむつ本体の背側腰回り部の中央部分に先端側をおむつ本体の周縁から突出させて固着した構成では、おむつ本体を身体に装着した場合に、その廃棄用テープ体の先端側が、おむつ本体から突出して位置するため、身体の動きに基づき使用不能になるおそれがある問題を有している。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、使用後のおむつ本体を確実に衛生的に廃棄処理でき、しかも、取扱性に優れた使い捨ておむつを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の使い捨ておむつは、装着時に身体に接触する表面シート、この表面シートの下面に接合された裏面シートおよび前記表面シートの下面と前記裏面シートの上面の間に配設された吸収部材にて可撓性を有して展開状態で略細長板状に形成され、長辺方向の中間には短辺方向に沿った両端に脚回り部分が形成され身体への装着時に股下に位置する股下回り部を有するとともに長辺方向の一端側には短辺方向に沿った寸法が前記股下回り部より大きい寸法をなし一端に背側一端翼部分が形成され他端に背側他端翼部分が形成され身体への装着時に背中側に位置する背側腰回り部を有しかつ長辺方向の他端側には短辺方向に沿った寸法が前記股下回り部より大きい寸法をなし一端に腹側一端翼部分が形成され他端に腹側他端翼部分が形成され身体への装着時に腹側に位置する腹側腰回り部を有するおむつ本体と、このおむつ本体の前記背側腰回り部における前記背側一端翼部分および前記背側他端翼部分に設けられ、面ファスナー部が形成された細帯状の基部を有し、前記おむつ本体を身体に装着する際に使用する一方の装着用面ファスナー体と、前記おむつ本体の前記腹側腰回り部における前記裏面シートの下面に設けられ、前記おむつ本体を身体に装着する際に前記一方の装着用面ファスナー体が係脱自在に係合する他方の装着用面ファスナー体とを具備した使い捨ておむつにおいて、前記おむつ本体の前記背側一端翼部分および前記背側他端翼部分の少なくともいずれか一の部分における前記表面シートの上面には、前記おむつ本体を廃棄する際に使用し前記おむつ本体の前記裏面シートの下面に係止する廃棄用テープ体を全体をその上面上に位置させて設け、前記廃棄用テープ体は、前記おむつ本体に固着され、上面が剥離処理された細帯状の固着部と、この固着部の一端に基端が連結され、下面に先端部を除いて粘着剤が塗布され、この粘着剤が塗布されていない先端部がつまみ部となっている細帯状の台紙部とを有し、前記廃棄用テープ体は、その長辺方向が前記おむつ本体の短辺方向に一致した状態で前記一方の装着用面ファスナー体の近くに配設され、その形状が前記一方の装着用面ファスナー体と比べて幅寸法の小さい細帯状になっており、前記廃棄用テープ体の前記台紙部の上面が、前記おむつ本体を身体に装着した状態で、前記腹側腰回り部の前記裏面シートの下面に接触し、前記廃棄用テープ体の色彩は、前記一方の装着用面ファスナー体の色彩とは異なるものである。
【0011】
そして、おむつ本体を身体に装着する場合には、おむつ本体の股下回り部を股下に位置させるとともに背側腰回り部を背中側に位置させかつ腹側腰回り部を腹側に位置させ、このおむつ本体の表面シートを身体に接触させ、一方の装着用面ファスナー体を他方の装着用面ファスナー体に係脱自在に係合させて装着する。このおむつ本体を身体に装着した状態で、廃棄用テープ体は、その全体がおむつ本体の内側に位置するため、他の衣類或いはシート等と接触することがない。
【0012】
また、使用後のおむつ本体を廃棄するに際し、そのおむつ本体を小さくまとめる場合において、腹側一端翼部分および腹側他端翼部分を折り畳み、腹側腰回り部を背側腰回り部に向けて丸め、続けて股下回り部も丸め、背側一端翼部分および背側他端翼部分を折り畳みつつ廃棄用テープ体を手にしておむつ本体の裏面シートの下面に係止させる。
【0013】
請求項2記載の使い捨ておむつは、請求項1記載の使い捨ておむつにおいて、廃棄用テープ体は、おむつ本体の背側一端翼部分および背側他端翼部分における各表面シートの上面にそれぞれ設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の使い捨ておむつの一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0015】
図1および図2において、1はおむつ本体で、このおむつ本体1は、液透過性の表面シート2と、液不透過性の裏面シート3と、吸収部材4とにて可撓性を有して展開状態で略細長板状である左右対称の形状に形成されている。
【0016】
この表面シート2は、尿等の体液を前記吸収部材4へ透過させるために液透過性を有するものであり、例えば織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維等にて長辺方向の中間部が内方に向って略凹円弧状に切り欠かれた略細長矩形状に成形されている。そして、この表面シート2は、前記おむつ本体1の装着時に身体に接触するものであり、その装着者に不快感を与えることを防止するために、肌着に近い感触を有している。なお、この表面シート2は、必要に応じて一部を液不透過性にすることがある。
【0017】
前記裏面シート3は、この裏面シート3の上面周縁部が前記表面シート2の下面周縁部に接合されており、この裏面シート3は、尿等の体液にて下着等の他の衣類、或いはシート等が汚れることを防止するために液不透過性を有するもので、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂等にて前記表面シート2に合わせて長辺方向の中間が内方に向って略凹円弧状に切り欠かれた略細長矩形状に成形されている。
【0018】
前記吸収部材4は、前記表面シート2の下面中央部と前記裏面シート3の上面中央部との間に偏平状にして配設されており、この吸収部材4は、尿等の体液を十分に吸収できるもので、例えばパルプを主とする材料であって一部に高分子吸収体等の物質を含んだものにて成形されている。
【0019】
そして、このおむつ本体1は、図1に示す展開状態から適宜に折り曲げられ、図2に示す装着状態となって、幼児、失禁者等の身体に装着されるもので、展開状態における長辺方向の中間には身体への装着時に股下に位置する股下回り部6を有するとともに、長辺方向の一端側には身体への装着時に背中側に位置する背側腰回り部7を有し、かつ、長辺方向の他端側には身体への装着時に腹側に位置する腹側腰回り部8を有している。
【0020】
この股下回り部6は、前記おむつ本体1の短辺方向に沿った両端部には、脚回り部分11,11が形成されている。この脚回り部分11,11は、身体への装着時に脚回りに位置する部分で、1本または複数本のゴム等の弾性部材10が前記おむつ本体1の長辺方向に沿って前記表面シート2の下面と前記裏面シート3の上面との間に固着されてレッグギャザーになっている。
【0021】
前記背側腰回り部7は、前記股下回り部6の一側部に連続して形成されており、この背側腰回り部7の長さ寸法すなわち前記おむつ本体1の短辺方向に沿った長さ寸法は、前記股下回り部6のその長さ寸法より大きい寸法になっている。また、この背側腰回り部7の一端部には背側一端翼部分12が形成されており、この背側腰回り部7の他端部には背側他端翼部分13が形成されている。
【0022】
前記腹側腰回り部8は、前記股下回り部6の他側部に連続して形成されており、この腹側腰回り部8の長さ寸法すなわち前記おむつ本体1の短辺方向に沿った長さ寸法は、前記股下回り部6のその長さ寸法より大きい寸法になっている。また、この腹側腰回り部8の一端部には腹側一端翼部分15が形成されており、この腹側腰回り部8の他端部には腹側他端翼部分16が形成されている。
【0023】
また、図1および図2において、21aは一方の装着用面ファスナー体で、21bは他方の装着用面ファスナー体であり、これら両装着用面ファスナー体21a,21bは、前記おむつ本体1を身体に装着する際に使用され、互いに係脱自在に係合する機械的ファスナーである。
【0024】
そして、この一方の装着用面ファスナー体21aは、例えば、前記おむつ本体1の前記背側一端翼部分12および前記背側他端翼部分13に、それぞれ2個ずつ互いに対称位置に位置して固着されている。これらの各一方の装着用面ファスナー体21aは、細帯状の基部22を有し、この基部には面ファスナー部23が形成されている。なお、この一方の装着用面ファスナー体21aの数は、必要に応じて適宜の数とする。また、前記他方の装着用面ファスナー体21bは、例えば、前記おむつ本体1の前記腹側腰回り部8における前記裏面シート3の下面に貼着されている。
【0025】
さらに、図1および図2において、31は廃棄用テープ体で、この廃棄用テープ体31は、使用後の前記おむつ本体1を廃棄する際に使用され、前記おむつ本体1の前記裏面シート3の下面に粘着係止するもので、例えば粘着テープ等を用いたものである。
【0026】
この廃棄用テープ体31は、図3(a)に示されるように、前記おむつ本体1に固着した細帯状の固着部32を有し、この固着部32の上面は剥離処理され、この固着部32の一端には細帯状の台紙部33の基端が連結されている。この台紙部33は、紙、フィルム、不織布、織布等にて前記固着部32と同じ寸法に形成され、この台紙部33の下面には先端部を除いて粘着剤が塗布されており、この粘着剤が塗布されていない先端部がつまみ部34となっている。また、この台紙部33の下面は、前記廃棄用テープ体31の未使用時には、図1に示すように、前記固着部32の上面に剥離可能に粘着している。
【0027】
そして、この廃棄用テープ体31は、例えば、前記おむつ本体1の前記背側一端翼部分12における前記表面シート2の上面のみにおいて、前記固着部32の下面にて一個固着されている。また、この廃棄用テープ体31は、長辺方向が前記おむつ本体1の短辺方向に一致した状態で、この廃棄用テープ体31の全体が前記表面シート2の上面上に位置し、前記背側一端翼部分12に固着した2個の一方の装着用面ファスナー体21aの近くに配設されている。なお、この廃棄用テープ体31の配設位置は、図2に示されるように、この廃棄用テープ体31の前記台紙部33の上面が、前記おむつ本体1を身体に装着した状態で、前記腹側腰回り部8の前記腹側一端翼部分15における前記裏面シート3の下面に接触する位置である。
【0028】
また、この廃棄用テープ体31の形状は、前記一方の装着用面ファスナー体21aの形状とは一致せず、例えば前記一方の装着用面ファスナー体21aと比べて幅寸法の小さい細帯状になっている。さらに、この廃棄用テープ体31の色彩は、前記一方の装着用面ファスナー体21aとは異なる色彩になっている。
【0029】
次に、上記一実施の形態の作用を説明する。
【0030】
まず、おむつ本体1を身体に装着する場合について説明すると、このおむつ本体1の身体への装着は、おむつ本体1の股下回り部6を股下に位置させるとともに背側腰回り部7を背中側に位置させかつ腹側腰回り部8を腹側に位置させて、このおむつ本体1の表面シート2を身体に接触させ、一方の装着用面ファスナー体21aを他方の装着用面ファスナー体21bに係脱自在に係合させて行う。なお、これら両装着用面ファスナー体21a,21bは互いに係脱自在に係合するものであるため、フィット感の調整を容易にできる。
【0031】
また、このおむつ本体1を身体に装着した状態で、廃棄用テープ体31は、図2に示すように、その全体がおむつ本体1の背側一端翼部分12と腹側一端翼部分15とに挟まれた位置であってその台紙部33の上面が腹側一端翼部分15における裏面シート3の下面に接触する位置に存在しており、下着等の他の衣類、或いは、ベッド等のシート等と接触することがない。
【0032】
次いで、使用後のおむつ本体1を廃棄する場合について、図3を参照して説明すると、体液等にて汚れたおむつ本体1を廃棄するに当たり、図3(a)に示すおむつ本体1を小さくまとめるときには、まず、腹側腰回り部8における腹側一端翼部分15および腹側他端翼部分16を上方から内側に向けて折り畳み、その後、図3(b)に示すように、腹側腰回り部8を背側腰回り部7に向けて丸め、続けて、図3(c)に示すように、股下回り部6も背側腰回り部7に向けて腹側腰回り部8とともに丸める。
【0033】
そして、最後に、背側腰回り部7における背側一端翼部分12および背側他端翼部分13を折り畳みつつ、同時に廃棄用テープ体31の台紙部33をそのつまみ部34を手にして、おむつ本体1の裏面シート3の下面に粘着係止させると、図3(d)に示すように、おむつ本体1の全体が小さくまとまった状態になる。
【0034】
このようにして、上記一実施の形態によれば、廃棄用テープ体31の全体をおむつ本体1の背側一端翼部分12における表面シート2の上面上に設けるため、おむつ本体1を身体に装着した状態で、その廃棄用テープ体31の全体がおむつ本体1の内側に位置するので、従来のものとは異なり、他の衣類或いはシート等と接触せず、身体の動きに基づき使用不能になることがなく、使用後のおむつ本体1を確実に小さくまとめることができ、確実に衛生的に廃棄処理できる。
【0035】
また、使用後のおむつ本体1を廃棄するに際し、腹側一端翼部分15および腹側他端翼部分16を折り畳み、腹側腰回り部8を丸め、続けて股下回り部6も丸め、その後、背側一端翼部分12および背側他端翼部分13を折り畳みつつ廃棄用テープ体31を手にしておむつ本体1の裏面シート3の下面に粘着係止させ、全体を小さくまとめるため、従来のものと比較して、使用後のおむつ本体1を容易に小さくまとめることができ、取扱性が優れている。
【0036】
さらに、廃棄用テープ体31は、おむつ本体1を身体に装着した状態で腹側腰回り部8の腹側一端翼部分15における裏面シート3に接触するため、その身体に接触することがなく、装着者に不快感を与えることを防止できる。
【0037】
また、廃棄用テープ体31は、一方の装着用面ファスナー体21aとは異なる形状、色彩に形成するため、おむつ本体1を身体に装着する場合に、廃棄用テープ体31と一方の装着用面ファスナー体21aとの誤認を招くことを防止でき、取扱性のより一層の向上を図ることができる。
【0038】
なお、上記一実施の形態においては、廃棄用テープ体31は、おむつ本体1の背側一端翼部分12における表面シート2の上面に固着した構成について説明したが、背側一端翼部分12ではなく、背側他端翼部分13における表面シート2の上面に固着した構成でもよく、この構成であっても、身体の動きに基づき使用不能になることがなく使用後のおむつ本体1を確実に衛生的に廃棄処理できる等、上記一実施の形態と同一の効果を奏することができる。
【0039】
また、上記一実施の形態においては、廃棄用テープ体31は、おむつ本体1の背側一端翼部分12における表面シート2の上面のみに一個固着した構成について説明したが、背側一端翼部分12における表面シート2の上面に2固以上固着した構成でもよい。
【0040】
さらに、例えば、図4に示すように、廃棄用テープ体31を、背側一端翼部分12および背側他端翼部分13における各表面シート2の上面にそれぞれ1個づつ固着した構成でもよい。そして、この図4に示す構成とすれば、使用後のおむつ本体1を小さくまとめる場合に、その作業工程が1種類に限定されないので、おむつ本体1をより一層容易に小さくまとめることができ、しかも、廃棄用テープ体31を複数部分に粘着係止させることにより、確実に小さくまとめられ、もとの展開した形状に復元することがない。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、廃棄用テープ体の全体をおむつ本体の背側一端翼部分および背側他端翼部分の少なくともいずれか一の部分における表面シートの上面上に設けるため、おむつ本体を身体に装着した状態で、その廃棄用テープ体の全体がおむつ本体の内側に位置するので、他の衣類或いはシート等と接触せず、身体の動きに基づき使用不能になることがなく、使用後のおむつ本体を確実に衛生的に廃棄処理できる。また、使用後のおむつ本体を廃棄するに際し、腹側一端翼部分および腹側他端翼部分を折り畳み、腹側腰回り部を丸め、続けて股下回り部も丸め、背側一端翼部分および背側他端翼部分を折り畳みつつ廃棄用テープ体を手にしておむつ本体の裏面シートの下面に係止させるため、おむつ本体を容易に小さくまとめることができ、取扱性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使い捨ておむつの一実施の形態を示す展開状態における平面図である。
【図2】同上使い捨ておむつを示す装着状態における斜視図である。
【図3】(a)ないし(d)は、同上使い捨ておむつのおむつ本体を小さくまとめる工程を示す説明図である。
【図4】本発明の使い捨ておむつの他の実施の形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 おむつ本体
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収部材
6 股下回り部
7 背側腰回り部
8 腹側腰回り部
11,11 脚回り部分
12 背側一端翼部分
13 背側他端翼部分
15 腹側一端翼部分
16 腹側他端翼部分
21a 一方の装着用面ファスナー体
21b 他方の装着用面ファスナー体
31 廃棄用テープ体
Claims (2)
- 装着時に身体に接触する表面シート、この表面シートの下面に接合された裏面シートおよび前記表面シートの下面と前記裏面シートの上面の間に配設された吸収部材にて可撓性を有して展開状態で略細長板状に形成され、長辺方向の中間には短辺方向に沿った両端に脚回り部分が形成され身体への装着時に股下に位置する股下回り部を有するとともに長辺方向の一端側には短辺方向に沿った寸法が前記股下回り部より大きい寸法をなし一端に背側一端翼部分が形成され他端に背側他端翼部分が形成され身体への装着時に背中側に位置する背側腰回り部を有しかつ長辺方向の他端側には短辺方向に沿った寸法が前記股下回り部より大きい寸法をなし一端に腹側一端翼部分が形成され他端に腹側他端翼部分が形成され身体への装着時に腹側に位置する腹側腰回り部を有するおむつ本体と、
このおむつ本体の前記背側腰回り部における前記背側一端翼部分および前記背側他端翼部分に設けられ、面ファスナー部が形成された細帯状の基部を有し、前記おむつ本体を身体に装着する際に使用する一方の装着用面ファスナー体と、
前記おむつ本体の前記腹側腰回り部における前記裏面シートの下面に設けられ、前記おむつ本体を身体に装着する際に前記一方の装着用面ファスナー体が係脱自在に係合する他方の装着用面ファスナー体とを具備した使い捨ておむつにおいて、
前記おむつ本体の前記背側一端翼部分および前記背側他端翼部分の少なくともいずれか一の部分における前記表面シートの上面には、前記おむつ本体を廃棄する際に使用し前記おむつ本体の前記裏面シートの下面に係止する廃棄用テープ体を全体をその上面上に位置させて設け、
前記廃棄用テープ体は、
前記おむつ本体に固着され、上面が剥離処理された細帯状の固着部と、
この固着部の一端に基端が連結され、下面に先端部を除いて粘着剤が塗布され、この粘着剤が塗布されていない先端部がつまみ部となっている細帯状の台紙部とを有し、
前記廃棄用テープ体は、その長辺方向が前記おむつ本体の短辺方向に一致した状態で前記一方の装着用面ファスナー体の近くに配設され、その形状が前記一方の装着用面ファスナー体と比べて幅寸法の小さい細帯状になっており、
前記廃棄用テープ体の前記台紙部の上面が、前記おむつ本体を身体に装着した状態で、前記腹側腰回り部の前記裏面シートの下面に接触し、
前記廃棄用テープ体の色彩は、前記一方の装着用面ファスナー体の色彩とは異なる
ことを特徴とする使い捨ておむつ。 - 廃棄用テープ体は、おむつ本体の背側一端翼部分および背側他端翼部分における各表面シートの上面にそれぞれ設けた
ことを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
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