JP3622866B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents
電気部品用ソケット Download PDFInfo
- Publication number
- JP3622866B2 JP3622866B2 JP10069895A JP10069895A JP3622866B2 JP 3622866 B2 JP3622866 B2 JP 3622866B2 JP 10069895 A JP10069895 A JP 10069895A JP 10069895 A JP10069895 A JP 10069895A JP 3622866 B2 JP3622866 B2 JP 3622866B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- socket
- contact film
- socket body
- electrical component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Connecting Device With Holders (AREA)
- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
- Measuring Leads Or Probes (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ICチップ、マルチ・チップ・モジュール等の電気部品を回路基板と電気的に接続するために使用される電気部品用ソケットに関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、電気部品を試験のために回路基板に接続する場合、容易に部品交換できるように電気部品を回路基板上に実装する場合、或いは、半田付け時の熱が内部回路に悪影響を及ぼす虞れのある電気部品を回路基板上に実装する場合等を考慮して、電気部品用ソケットが用いられている。この電気部品用ソケットとしては、一般的には、実開昭62−58879号公報に示すように、ソケットカバーに多数の押圧片を設ける一方、ソケット本体に、回路基板の回路に接続するための接続端子を設け、使用に際して、電気部品を、そのリード端子がソケット本体上の接続端子に載置されるように配置し、その後、ソケットカバーにおける押圧片により電気部品のリード端子をソケット本体上の接続端子に押圧して電気的接続を確保するものがある。
【0003】
ところで、近年、電気部品の端縁に沿って配列されたリード若しくはパッド等の端子の間隔を狭くしたり、その電気部品の端子を傷付けたくない等の要請に対応して、電気部品の端子と回路基板との間にコンタクトフィルムを介在させたものが開発されている。このものにおいては、コンタクトフィルムの表面に複数の導電部が設けられ、その各導電部の一端部が電気部品の端子の接触部とされる一方、その各導電部の他端部には接続端子が固着されて、回路基板の回路に対する接続部とされている。これにより、電気部品の端子に付勢状態をもって導電部の一端部を接触させると共に、回路基板の回路に導電部の他端部における接続端子を接続(半田付け)すれば、回路基板の回路と電気部品との電気的接続が確保されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記電気部品用ソケットにおいては、電気部品の端子に付勢状態をもって導電部の一端部を接触させる関係上、コンタクトフィルムは、薄くして、可撓性を有するものにしなければならず、コンタクトフィルムの耐久性は低いものとならざるを得ない。特に、当該ソケットを電気部品のテスト用として用いられる場合には、テストの度に電気部品が取り換えられるため、その取り換え回数が多くなるに従って、コンタクトフィルムの耐久性は大きく低下せざるを得ない。このため、そのようなときには、コンタクトフィルムの交換が必要となるが、交換しようにも、コンタクトフィルム他端部における接続端子と回路基板の回路とが接続(半田付け)されていることから、コンタクトフィルムの交換は容易ではない。
【0005】
したがって、本発明の目的は、コンタクトフィルムの交換が容易で薄いコンタクトフィルムを用いて電気部品との電気的接続の信頼性を高めることができる電気部品用ソケットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、周回り方向に多数の端子を配列してなる電気部品を搭載可能なソケット本体と、該ソケット本体上に搭載される電気部品の端子に一端部において接触する複数のコンタクトフィルムと、前記ソケット本体に設けられて前記コンタクトフィルムの他端部に接続されるとともに回路基板の回路に接続される接続端子とを備え、前記各コンタクトフィルムは、電気部品における一部の端子と接触するように前記ソケット本体の周回り方向の一部を占める大きさとされており、前記接続端子は、前記コンタクトフィルムの他端部に対して接離可能に弾接していることを特徴とする電気部品用ソケットを提供する。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の電気部品用ソケットにおいて、前記接続端子には、突起部が備えられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の電気部品用ソケットにおいて、前記各コンタクトフィルム又は前記ソケット本体のいずれか一方に位置決めピンが設けられ、前記各コンタクトフィルム又は前記ソケット本体の他方に前記位置決めピンが嵌合する位置決め孔が設けられていることを特徴とする。
【0009】
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1から3までのいずれかに記載の電気部品用ソケットにおいて、前記各コンタクトフィルムは、他端部における導電部のピッチ幅が一端部における導電部のピッチ幅に比して拡大するように設定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1から4までのいずれかに記載の電気部品用ソケットにおいて、前記電気部品のテスト用とされていることを特徴とする。
【0012】
【作用】
請求項1記載の電気部品用ソケットにおいては、接続端子が、ソケット本体上のコンタクトフィルムの他端部に対して接離可能に弾接しているので、接続端子とソケット本体とでコンタクトフィルム他端部が挟持されることになり、コンタクトフィルム他端部がソケット本体上に固定されると共に、接続端子とコンタクトフィルム他端部との電気的接続が確保され、通常通り、当該ソケットを介して電気部品と回路基板の回路との電気的接続が可能となる。その一方、接続端子をその付勢力に抗してコンタクトフィルム他端部から離間する方向に変位させれば、接続端子とソケット本体とによる挟持が解除され、接続端子が回路基板の回路に接続されていても、該接続端子とソケット本体との間からコンタクトフィルムを取り出すことができ、コンタクトフィルムを容易に交換することができる。したがって、薄いコンタクトフィルムを用いることができるので、電気部品の端子との電気的接続の信頼性を高めることができる。
【0013】
しかも、上記コンタクトフィルムの交換に際しては、コンタクトフィルムのみを交換することができ、接続端子を交換する必要がない。このため、コンタクトフィルムの交換に際して、廃棄部品を極力少なくすることができることになる。しかも、各コンタクトフィルムは、電気部品における一部の端子と接触するようにソケット本体の周回り方向の一部を占める大きさとされており、ソケット本体上に複数のコンタクトフィルムが配設されているので、コンタクトフィルム交換に際して、該当コンタクトフィルムのみを交換すれば足り、ソケット本体上のコンタクトフィルムの全部を交換する必要はなくなる。
【0014】
請求項2記載の電気部品用ソケットにおいては、接続端子には、突起部が備えられているので、その突起部をレバーとして利用することにより、接続端子の付勢力に抗して、該接続端子をソケット本体から離間する方向に変位させることができることになり、コンタクトフィルムの交換をより容易にすることができる。
【0015】
請求項3記載の電気部品用ソケットにおいては、各コンタクトフィルム又はソケット本体のいずれか一方に位置決めピンが設けられ、各コンタクトフィルム又はソケット本体の他方に位置決めピンが嵌合する位置決め孔が設けられているので、各コンタクトフィルムの交換に際して、新たなコンタクトフィルムをソケット本体上の所定位置に確実且つ容易に位置させることができる。
【0016】
【0017】
請求項4記載の電気部品用ソケットにおいては、各コンタクトフィルムは、他端部における導電部のピッチ幅が一端部における導電部のピッチ幅に比して拡大するように設定されているので、ソケット本体に接続端子を設けるに際して、コンタクトフィルム一端部における導電部が狭小ピッチであっても、それに拘束されることなく、各接続端子の間隔を広く採ることができ、各接続端子の取付けの容易化、各接続端子取付け部分の強度、絶縁性能等の向上を図ることができる。
【0018】
請求項5記載の電気部品用ソケットは電気部品のテスト用とされているので、テストの度に電気部品が取り換えられ、その取り換え回数が多くなるに従って、コンタクトフィルムの耐久性が大きく低下して、コンタクトフィルム交換の必要性が高くなるが、上述の請求項1〜4のいずれかの作用を生ずることになり、高いコンタクトフィルム交換の必要性に対して充分に対処できることになる。
【0019】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例につき詳細に説明する。
【0020】
はじめに図1を参照すると、1は本実施例に係るソケット本体で、ソケット本体1はプラスチック等の絶縁材により矩形状に形成されており、その中央には矩形状の中央孔2が、その中央孔2の周縁がソケット本体1の外縁に平行となるようにして形成されている。
【0021】
このソケット本体1の上面には、図1、図7に示すように、中央孔2からソケット本体1の外縁に向って順に、第1上面3、第2上面4、第3上面5が形成されている。第1上面3は、第1、第2上面4、5のいずれよりも低い位置の面とされ、第2上面4は、第1、第3上面3、5のいずれよりも高い位置の面とされ、第3上面5は、第2上面4よりも低く、第1上面3よりも高い位置の面とされている。これにより、第1上面3と第2上面4との間には第1段差面6が形成され、第2上面4と第3上面5との間には第2段差面7が形成されることになっている。この第1〜第3上面3〜5は、いずれも所定幅の平坦面とされており、第1上面3は矩形形状の中央孔2周縁に沿うように形成され、第2上面4は第1上面3に沿うように形成され、第3上面5は第2上面4に沿うように形成されている。
【0022】
第1上面3上には、図1に示すように、第1段差面6における四隅のコーナ部においてガイド部材8がそれぞれ立設されている。この各ガイド部材8は第2上面4よりも上方にまで延びており、その各ガイド部材8は、第1段差面6のコーナ部に沿って直角をなす一対の案内部9を備えている。
【0023】
また、第1上面3上には、第1図、第6図に示すように、4つの直線状の押圧ばね固定ブロック10を組み合わせて、該第1上面3の矩形形状の全周に亘って配設されている。この各押圧ばね固定ブロック10は、その外側角部が各ガイド部材8の案内部9に当接されており、この案内部9による押圧ばね固定ブロック10の規制により該押圧ばね固定ブロック10の外側への変位が規制されている。この場合、隣り合う押圧ばね固定ブロック10の端部同士が重なっているが、押圧ばね固定ブロック10全体の上面を面一とするため、その端部の重なり部分においては、図6に示すように、一方の押圧ばね固定ブロック10の端部に嵌合溝11が形成され、その嵌合溝11に他方の押圧ばね固定ブロック10の端部が嵌合されている。
【0024】
さらに、各押圧ばね固定ブロック10の両端面からは係止片12が起立されており、これにより、第1段差面6の各コーナ部において、ガイド部材8の両側に係止片12がそれぞれ配設され、その両係止片12は、第1段差面6に沿って第2上面4よりも上方に突出されている。この場合、各係止片12がソケット本体1外方へ多少揺動するように、第1段差面6には、係止片12の背後において凹所13が形成されている。
【0025】
更にまた、各押圧ばね固定用ブロック10の上面には、複数のリブ14が該押圧ばね固定用ブロック10の幅方向に延びるようにしてそれぞれ設けられており、各リブ14間には溝15がそれぞれ形成されている。溝15の底面16には、第1段差面6側には下方に向かって曲面状に延びている曲面部16aが、中央部には曲面部16aから離れるにつれ下方へ傾斜していく傾斜部16bが、第1段差面6とは反対側には水平に延びている水平部16cが、それぞれ形成されている。また、底面16の裏側には、水平に形成された下面17が形成されている。そして、底面16と下面17を挟むような状態で、押圧ばね18が溝15に曲面部16a側からそれぞれ嵌め込まれている。この各押圧ばね18は、曲面部16aの湾曲形状に略沿うような形でU字状に湾曲している。この押圧ばね18の一端側としての下端側には係合突起19が下方に向って突設されており、その係合突起19は第1上面3上の係合溝20に係合されている。これにより、各押圧ばね固定ブロック10は第1上面3に固定されることになっている。一方、押圧ばね18の他端側としての上端側の先端には、リブ14より上方に突出するように、押圧部21が上方に向かって突設されている。そして、押圧部21は、上方向から圧力を受けると、押圧ばね18の主に、先に述べたU字状部分が弾性変形することにより、下方へ移動することができる。 しかし、押圧部21の下方には間隔をあけて底面の水平部16cが設けられているので、押圧部21は水平部16cによって下方向が位置規制され、上方向から圧力を受け押圧部21が下方へ移動しても常に、押圧部21の上端はリブ14より上方に位置する。
【0026】
第2上面4上には、図2に示すように、隣り合うコーナ部間において、コンタクトフィルム22がそれぞれ配設されている。このコンタクトフィルム22は、厚みが例えば25〜50μm程度の絶縁フィルムの上面に導電部(パターン)23を形成したものである。図5に示すように、コンタクトフィルム22の一端部側においては、導電部23はソケットに搭載される電気部品の端子ピッチに対応したピッチ幅で配列されており、一端部(図5中、上端部)から他端部(図5中、下端部)向うに従って、そのピッチ幅Lが拡大されている。
【0027】
このコンタクトフィルム22は、その一端部が複数の押圧ばね18の押圧部21に載置され、コンタクトフィルム22の他端部は第2上面4に載置される。この場合、第2上面4には、コーナ部間毎に一対の位置決めピン24が植立され、これに対応して、コンタクトフィルム22には、位置決め孔25が形成されており、位置決め孔25に位置決めピン24を嵌合することにより、コンタクトフィルム22の位置決めがなされることになっている。
【0028】
第3上面5には、図1〜図3、図7に示すように、各コーナ部間において、接続端子としてのコンタクトピン26が複数設けられている。各コンタクトピン26は、コンタクトフィルム22他端部における導電部23に接触する接触部27と、回路基板の回路(図示せず)に接続されるリード部28と、ばね性を有する湾曲部29と、湾曲部29とリード部28とを連結する連結部30と、湾曲部29に、接触部27近傍において設けられる突起部31とを有している。リード部28は回路基板の実装面に形成された導体パターン上にリフローにより半田付けされる。湾曲部29は、接触部27に連続して、全体として上方に開口した略U字状の形状をしている。連結部30は、湾曲部29から水平に延びた後、下方に折れ曲がることになっており、その連結部30は、湾曲部29の接続部分と協働して下方に開口した略U字状の形状をなし、その連結部30には、下方に折れ曲がった部分の内面において爪32が設けられている。突起部31は、レバー状に、接触部27とは反対側の斜め上方に向けて延ばされている。
【0029】
第3上面5には、図1、図2、図7に示すように、各コーナ部間において、複数のコンタクトピン保持孔33が列状に形成され、ソケット本体1の外側面には切欠き34が形成されている。コンタクトピン保持孔33には、接触部27が第2上面4側に向くようにしてコンタクトピン26の湾曲部29が挿入され、コンタクトピン保持孔33とソケット本体1外側面との間の部分には、湾曲部29から連結部30までの部分が嵌合されることになっており、その際、爪32が切欠き34に係止されることになっている。これにより、湾曲部29の拡縮に基づくばね性により、接触部27は、コンタクトフィルム22の他端部に対し接離可能に弾接されるものとなっている。尚、本実施例においては、接触部27の拡縮動を確実に行えるようにするため、湾曲部29の下部には、連結部30寄りにおいて突起35が下方に向けて突出され、その突起35のみがコンタクトピン保持孔33よりもさらに深くソケット本体1に嵌合されている。
【0030】
この実施例においては、上記ICソケット本体1には、図2、図7から図9に示すように、ICキャリア37に取り付けたタブIC36が装着されている。このタブIC36は、リード端子を形成したフイルム上に集積回路素子を搭載したものである。また、ICキャリア37は、通常合成樹脂などで作られており、ICパッケージやタブICなどの電気部品を搬送したり試験したりなどするときに、電気部品を取り付け、この電気部品を保護するためのものである。そして、搬送や試験などが終わると、電気部品は取り外されてしまう。
【0031】
そして、タブIC36の装着においては、タブIC36が、図7〜図9に示すように、ソケット本体1の上方から降ろされ(図7参照)、ICキャリア37の外周縁部が、外方に係止片12を撓ませた後(図8参照)、弾性復帰する係止片により係止されることになる(図9参照)。これにより、タブIC36は、ソケット本体1上の所定位置に位置されることになり、タブIC36のリード端子は、コンタクトフィルム22一端部における複数の導電部23と個別に接触することになる。このとき、押圧ばね18の付勢力により、コンタクトフィルム22一端部の導電部23は適度な押圧力をもって確実にタブIC36のリード端子に接触されることになっている。
【0032】
上記構成の電気部品用ソケットにおいては、コンタクトピン26の接触部27が、ソケット本体1上のコンタクトフィルム22他端部の導電部23に対して接離可能に、該コンタクトフィルム22の他端部に当接する方向に付勢されていることから、コンタクトピン26の接触部27とソケット本体1とでコンタクトフィルム22他端部が挟持されることになり、コンタクトフィルム22他端部がソケット本体1上に固定されると共に、コンタクトピン26とコンタクトフィルム22他端部との電気的接続が確保され、通常通り、当該ソケットを介してタブIC36と回路基板の回路との電気的接続が可能となる。
【0033】
その一方、コンタクトピン26の付勢力に抗して、コンタクトピン26をコンタクトフィルム22他端部から離間する方向に変位させれば、コンタクトピン26とソケット本体1とによる挟持が解除され、コンタクトピン26が回路基板の回路に半田付けされていても、該コンタクトピン26の接触部27とソケット本体1との間からコンタクトフィルム22を取り出すことができる。これにより、薄いコンタクトフィルム22を用いる場合において、そのコンタクトフィルム22の交換を容易にできることになる。
【0034】
しかも、上記コンタクトフィルム22の交換に際しては、コンタクトフィルム22のみが交換され、コンタクトピン26は交換されないので、コンタクトフィルム22の交換に際して、廃棄部品を極力少なくすることができることになる。
【0035】
また、コンタクトピン26には、突起部31が備えられているので、その突起部31をレバーとして利用することにより、コンタクトピン26の付勢力に抗して、該コンタクトピン26の接触部27をソケット本体1から離間する方向に変位させることができることになり、コンタクトフィルム22の交換をより容易にすることができることになる。
【0036】
さらに、ソケット本体1に位置決めピン24が設けられ、コンタクトフィルム22に、位置決めピン24が嵌合する位置決め孔25が設けられるので、コンタクトフィルム22の交換に際して、新たなコンタクトフィルム22をソケット本体1上の所定位置に確実且つ容易に位置させることができることになる。
【0037】
また更に、この場合、タブIC36と接触するコンタクトフイルム22は、ソケット本体1の各コーナー部間毎に四つに分割されているので、コンタクトフイルム22交換に際しては、該当コンタクトフイルム22のみ交換すれば足り、ソケット本体1上のコンタクトフイルム22の全部を交換する必要がない。勿論、場合によっては、コンタクトフイルム22を四つ以上に分割してもよい。
【0038】
さらにまた、コンタクトフィルム22上の導電部23のピッチ幅Lはコンタクトフィルム22の一端部から他端部に向かうに従って拡大しているので、ソケット本体1にコンタクトピン26を設けるに際して、コンタクトフィルム22一端部における導電部23のピッチ幅Lが狭小となっていても、それに拘束されることなく、各コンタクトピン26の間隔を広く採ることができ、各コンタクトピン26の取付けの容易化、各コンタクトピン26取付け部分の強度、絶縁性能等の向上を図ることができる。
【0039】
加えて、タブIC36のテスト用とされているので、テストの度に電気部品が取り換えられ、その取り換え回数が多くなるに従って、コンタクトフィルム22の耐久性が大きく低下して、コンタクトフィルム22交換の必要性が高くなるが、上述の内容により、高いコンタクトフィルム22交換の必要性に対して充分に対処できることになる。
【0040】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明は、これに限定されることなく、例えば、押圧ばね18に代えて、シリコンゴム等に微小球を埋め込んだもの等を使用する等の変形例を包含するものである。また、本発明はICモジュール、マルチ・チップ・モジュールなど各種電気部品との電気的接続用ソケットに適用することができる。
【0041】
また、ソケット本体1に設ける押圧ばね18又は上述のシリコンゴム等に埋め込む微小球を微細間隔で配置すると共に、導電部23のピッチの異なるコンタクトフイルム22を複数用意しておけば、コンタクトフイルム22を交換することで、リード端子のピッチが異なるタブICにも対応することができる。
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、複数のコンタクトフィルムのうちの交換の必要なもののみを容易に交換することができ、それ故、薄いコンタクトフィルムを経済的に用いることができるので、電気部品の端子に対する電気的接続の信頼性の高い電気部品用ソケットを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電気部品用ソケットの斜視図である。
【図2】図1のソケットにタブICを組み付けた後の状態を示す斜視図である。
【図3】接続端子であるコンタクトピンの側面図である。
【図4】押圧ばねの側面図である。
【図5】コンタクトフィルムの平面図である。
【図6】押圧ばね固定ブロックの組み付けを説明する説明図である。
【図7】ソケットにタブICを装着する際の第1工程を示す説明図である。
【図8】ソケットにタブICを装着する際の第2工程を示す説明図である。
【図9】ソケットにタブICを装着する際の第3工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ソケット本体
22 コンタクトフィルム
23 導電部
24 位置決めピン
25 位置決め孔
26 コンタクトピン
27 接触部
28 リード部
31 突起部
36 タブIC
Claims (5)
- 周回り方向に多数の端子を配列してなる電気部品を搭載可能なソケット本体と、該ソケット本体上に搭載される電気部品の端子に一端部において接触する複数のコンタクトフィルムと、前記ソケット本体に設けられて前記コンタクトフィルムの他端部に接続されるとともに回路基板の回路に接続される接続端子とを備え、前記各コンタクトフィルムは、電気部品における一部の端子と接触するように前記ソケット本体の周回り方向の一部を占める大きさとされており、前記接続端子は、前記コンタクトフィルムの他端部に対して接離可能に弾接していることを特徴とする電気部品用ソケット。
- 前記接続端子には、突起部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
- 前記各コンタクトフィルム又は前記ソケット本体のいずれか一方に位置決めピンが設けられ、前記各コンタクトフィルム又は前記ソケット本体の他方に前記位置決めピンが嵌合する位置決め孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気部品用ソケット。
- 前記各コンタクトフィルムは、他端部における導電部のピッチ幅が一端部における導電部のピッチ幅に比して拡大するように設定されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の電気部品用ソケット。
- 前記電気部品のテスト用とされていることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の電気部品用ソケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10069895A JP3622866B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 電気部品用ソケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10069895A JP3622866B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 電気部品用ソケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08273784A JPH08273784A (ja) | 1996-10-18 |
JP3622866B2 true JP3622866B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=14280949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10069895A Expired - Fee Related JP3622866B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 電気部品用ソケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3622866B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4756716B2 (ja) * | 2009-02-06 | 2011-08-24 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ及び電子装置 |
JP5715482B2 (ja) * | 2011-05-17 | 2015-05-07 | 日本信号株式会社 | 基板表面実装用ソケット |
WO2014080699A1 (ja) * | 2012-11-22 | 2014-05-30 | 株式会社村田製作所 | 多極コネクタ |
JP6515877B2 (ja) * | 2016-06-17 | 2019-05-22 | オムロン株式会社 | プローブピン |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP10069895A patent/JP3622866B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08273784A (ja) | 1996-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7431591B2 (en) | Socket for electrical parts | |
US6575767B2 (en) | Contact pin assembly, contact pin assembly manufacturing method, contact pin assembling structure, contact pin assembling structure manufacturing method, and socket for electrical parts | |
US5599194A (en) | IC socket and its contact pin | |
US7374429B2 (en) | Connector assembly | |
JPH11233216A (ja) | テスト用icソケット | |
KR100344048B1 (ko) | Pga 패키지용의 점검 가능한 전기 커넥터 | |
US5702269A (en) | Electrical connector | |
US5453700A (en) | Test clip contact arrangement | |
JP3622866B2 (ja) | 電気部品用ソケット | |
US6764317B2 (en) | Electric connector having elastic pins | |
EP1102358B1 (en) | Socket for electrical parts | |
JP4230036B2 (ja) | 電気部品用ソケット | |
JP3954161B2 (ja) | 電気部品用ソケット | |
JP2004296419A (ja) | コネクタ | |
JPH04133365U (ja) | エラストマーコネクタ | |
US5336096A (en) | IC socket and its contact pin | |
US6902445B2 (en) | Socket for electrical parts | |
US6296503B1 (en) | Socket for an electric part | |
JP2593416Y2 (ja) | チップ基板用icソケット | |
JPH05299483A (ja) | 半導体装置用ソケット | |
JP4350239B2 (ja) | 電気部品用ソケット | |
JP4405015B2 (ja) | 電気部品用ソケット | |
JP4350238B2 (ja) | 電気部品用ソケット | |
JPH11219768A (ja) | コンタクトピン | |
JP4376326B2 (ja) | 電気部品用ソケット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040806 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |