JP3622154B2 - トルコギキョウにおける葉先枯れ症の回避方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トルコギキョウにおける葉先枯れ症の回避方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
トルコギキョウは、切花や鉢植えに、近年需要の多いリンドウ科の多年草であり、草丈は５０〜１００ｃｍ，茎は直立し、広卵形の平滑な葉を対生し、夏季に上部でまばらに分枝し、径６〜８ｃｍの花をつける。
【０００３】
そして、このトルコギキョウは、普通、９月中旬〜１０月上旬に種をまいて育てると翌年の７月頃に花が咲いてくるものであるが、育苗及び栽培技術の発達によりほぼ周年にわたって花屋等で見られるようになった。
【０００４】
しかし、近年、ハウス栽培におけるトルコギキョウの葉先枯れ症は、頻発しており、商品価値が著しく低下しており、その対応策は確立されていないのが実状であった。
【０００５】
この葉先枯れ症とは、組織が柔らかい上位節を中心に発生し、葉先が枯死したり、症状が激化すると生長点が枯死する症状で、花の茎が１日当たり０．５〜１ｃｍ以上伸長し、茎長が１０ｃｍ以上に達する頃から発生するといわれている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、この商品化率を顕著に低下させる，トルコギキョウの葉先枯れ症を、生育の一時期に人為的に回避手段を講ずることにより、トルコギキョウの葉先枯れ症の発生を軽減でき、出荷率を飛躍的に向上させることのできるトルコギキョウの栽培技術を開発・提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
その手段としては、ハウス栽培において、トルコギキョウの草丈が、７ｃｍから２６ｃｍ程度になる時期中に、毎日、朝方から夜までの約１２時間程度、毎秒０．５〜２．０ｍの風を送風機にて送風することを特徴とするトルコギキョウにおける葉先枯れ症の回避方法である。
【０００８】
【発明の実施の形態】
そこで、先ず、第一の発明の一実施例を図１に従って説明すると、トルコギキョウ（１）の草丈が７ｃｍから２６ｃｍとなる時期に、毎日、朝７時から夜７時までの１２時間程度、毎秒０．５〜２．０ｍの風を送風機にて送風することを特徴とするトルコギキョウの葉先枯れ症の回避方法からなるものである。
【０００９】
表１

【００１０】
表２

【００１１】
【発明の効果】
この発明の方法によると、表１（葉先枯れ症発生率に及ぼす影響）に示すように、送風をした場合には、芯止まりは０％であり、表２（送風がトルコギキョウの品質に及ぼす影響）に示すような数値で出る等極めて有効なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】（Ａ）は、この発明の方法を行わないトルコギキョウの芯止まりが現れた正面図であり、（Ｂ）は、この発明の方法を行った正常なトルコギキョウの正面図である。
【符号の説明】
１ トルコギキョウ

Claims (1)

1. ハウス栽培において、トルコギキョウの草丈が、７ｃｍから２６ｃｍ程度になる時期に、毎日、朝方から夜までの約１２時間程度、毎秒０．５〜２．０ｍの風を送風機にて送風することを特徴とするトルコギキョウにおける葉先枯れ症の回避方法。

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