JP3588754B2 - ぶどうにおける房作り方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ぶどうの房作り方法であって、特に、高級品種である、例えば『ピオーネ』の省力的な房作り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ぶどう栽培における果房管理は、とりわけ適期作業が要求され、その成否が大きく果実品質を左右するものであった。そのため、各生産者はハウス栽培等の作型を組み合わせて、労力の分散化をはかっている。
【0003】
しかしながら、果房管理は、ぶどう栽培の中でも全労務量の3割前後を要し、かつ,適期作業を強いられるため、雇用労力に依存せざるを得ないのが現状である。特に、大規模化した農園では、雇用労務費が過大となり、経営を圧迫しているのが実状である。
【0004】
特に、花穂の整形作業は、図2に示すように、第1次花穂の先端部を、約35mmを残して利用し、それ以外の花穂を全部、悉くハサミ切りして除去(図3参照)するために、十数回のハサミ切りで不要な花穂を切る作業が必要であり、園全体のぶどう樹では相当な回数のハサミを入れて整形することになり、整形作業の煩雑さや作業時間が長くなるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、これらの欠点を除去するために発明されたものであり、従来から行って来た第1次花穂の先端を残し、他の花穂をそれぞれ数回ハサミを入れて切る方法を改良し、花穂に対して、ハサミを入れる回数が少なくしても、花穂整形ができ、作業労働時間の低減をはかり、かつ、果房の品位を保つことのできるぶどうにおける房作り方法を開発・提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、従来から行って来た第1次花穂の先端を残し、他の花穂をそれぞれ数回ハサミを入れて切る方法を改良し、ハサミ切りの回数を少なくすることにより、花穂整形や摘粒の作業時間が低減可能な果房作りであり、目標とする果房は、房当たり30粒、房の大きさは400〜500g、房型は円筒形で、2kg入り箱4〜5房とするものであり、果房管理の大幅な省力化技術であって、労働作業を軽減できるぶどうにおける房作り方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の好適な一実施例を説明すると、図1に示すように、ぶどうにおける房作り方法であって、花穂整形の際に、図2に示す第1次花穂(A)のうち、先ず、副穂(B)を除去し、次に、副穂を除去した花穂の上部1〜4番目の第2次花穂(C)のうち、満開期で花蕾着生位置からの花穂長が23〜25mm(図1参照)のものを1花穂選択し、その他の花穂を、カットすることを特徴とするぶどうの房作り方法から構成されるものである。
【0008】
尚、第2次花穂軸から第3次花穂の花蕾着生までの花梗の長さ(Y)が5mm以上の場合は、第3次花穂は除去するものである。
【0009】
この発明による方法を用いることにより、即ち,第1次花穂の副穂を除去した上部1〜4番目の第2次花穂で花穂長さ24mm前後を利用することによって、1房重が420〜450gで、着粒数は28〜30粒、房形も円筒形に近い果房が生産できた。
【0010】
【発明の効果】
この発明によると、従来の花穂の整形方法では、図3に示すように、第1次花穂の先端部分30〜35mmを残し、すべての花穂をハサミで除去していたが、本発明は第1次花穂の副穂を除去した上部1〜4番目の第2花穂を残してハサミで除去するため、整形作業や摘粒作業が、約60%削減でき、雇用労務費の削減が図れ、また、品質的に差異はない等極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】この発明に使用する花穂の説明図である。
【図3】従来例の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 第1次花穂
B 副穂
C 花穂の上部1〜4番目の第2次花穂
X ハサミで除去する箇所
Y 第2次花穂軸から第3次花穂の花蕾着生までの花梗の長さ
【発明の属する技術分野】
この発明は、ぶどうの房作り方法であって、特に、高級品種である、例えば『ピオーネ』の省力的な房作り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ぶどう栽培における果房管理は、とりわけ適期作業が要求され、その成否が大きく果実品質を左右するものであった。そのため、各生産者はハウス栽培等の作型を組み合わせて、労力の分散化をはかっている。
【0003】
しかしながら、果房管理は、ぶどう栽培の中でも全労務量の3割前後を要し、かつ,適期作業を強いられるため、雇用労力に依存せざるを得ないのが現状である。特に、大規模化した農園では、雇用労務費が過大となり、経営を圧迫しているのが実状である。
【0004】
特に、花穂の整形作業は、図2に示すように、第1次花穂の先端部を、約35mmを残して利用し、それ以外の花穂を全部、悉くハサミ切りして除去(図3参照)するために、十数回のハサミ切りで不要な花穂を切る作業が必要であり、園全体のぶどう樹では相当な回数のハサミを入れて整形することになり、整形作業の煩雑さや作業時間が長くなるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、これらの欠点を除去するために発明されたものであり、従来から行って来た第1次花穂の先端を残し、他の花穂をそれぞれ数回ハサミを入れて切る方法を改良し、花穂に対して、ハサミを入れる回数が少なくしても、花穂整形ができ、作業労働時間の低減をはかり、かつ、果房の品位を保つことのできるぶどうにおける房作り方法を開発・提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、従来から行って来た第1次花穂の先端を残し、他の花穂をそれぞれ数回ハサミを入れて切る方法を改良し、ハサミ切りの回数を少なくすることにより、花穂整形や摘粒の作業時間が低減可能な果房作りであり、目標とする果房は、房当たり30粒、房の大きさは400〜500g、房型は円筒形で、2kg入り箱4〜5房とするものであり、果房管理の大幅な省力化技術であって、労働作業を軽減できるぶどうにおける房作り方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の好適な一実施例を説明すると、図1に示すように、ぶどうにおける房作り方法であって、花穂整形の際に、図2に示す第1次花穂(A)のうち、先ず、副穂(B)を除去し、次に、副穂を除去した花穂の上部1〜4番目の第2次花穂(C)のうち、満開期で花蕾着生位置からの花穂長が23〜25mm(図1参照)のものを1花穂選択し、その他の花穂を、カットすることを特徴とするぶどうの房作り方法から構成されるものである。
【0008】
尚、第2次花穂軸から第3次花穂の花蕾着生までの花梗の長さ(Y)が5mm以上の場合は、第3次花穂は除去するものである。
【0009】
この発明による方法を用いることにより、即ち,第1次花穂の副穂を除去した上部1〜4番目の第2次花穂で花穂長さ24mm前後を利用することによって、1房重が420〜450gで、着粒数は28〜30粒、房形も円筒形に近い果房が生産できた。
【0010】
【発明の効果】
この発明によると、従来の花穂の整形方法では、図3に示すように、第1次花穂の先端部分30〜35mmを残し、すべての花穂をハサミで除去していたが、本発明は第1次花穂の副穂を除去した上部1〜4番目の第2花穂を残してハサミで除去するため、整形作業や摘粒作業が、約60%削減でき、雇用労務費の削減が図れ、また、品質的に差異はない等極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】この発明に使用する花穂の説明図である。
【図3】従来例の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 第1次花穂
B 副穂
C 花穂の上部1〜4番目の第2次花穂
X ハサミで除去する箇所
Y 第2次花穂軸から第3次花穂の花蕾着生までの花梗の長さ
Claims (1)
- ぶどうにおける房作り方法であって、花穂整形の際に、第1次花穂のうち、先ず、副穂を除去し、次に、副穂を除去した花穂の上部1〜4番目の第2次花穂のうち、満開期で花蕾着生位置からの花穂長が23〜25mmのものを1花穂選択し、その他の花穂をカットすることを特徴とするぶどうの房作り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002137196A JP3588754B2 (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | ぶどうにおける房作り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002137196A JP3588754B2 (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | ぶどうにおける房作り方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003325062A JP2003325062A (ja) | 2003-11-18 |
JP3588754B2 true JP3588754B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=29699024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002137196A Expired - Fee Related JP3588754B2 (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | ぶどうにおける房作り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP5751507B1 (ja) * | 2014-08-27 | 2015-07-22 | 岡山県 | 無核ブドウの房作り方法、及びその方法によって生産される生食用ブドウ |
CN106472237A (zh) * | 2016-09-30 | 2017-03-08 | 都安南方水果种植专业合作社 | 一种葡萄的种植方法 |
-
2002
- 2002-05-13 JP JP2002137196A patent/JP3588754B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2003325062A (ja) | 2003-11-18 |
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