JP3621113B2 - 周波数再利用方式を実施するための無線通信システムにおける方法および装置 - Google Patents
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Description
本発明は、一般に、無線通信システムに関し、さらに詳しくは、パイロット・シンボル支援変調(PSAM:pilot symbol assisted modulation)法を利用する無線通信システムにおいて周波数再利用方式を実施するための方法および装置に関する。
発明の背景
最近の無線システムでは、より高いデータ・レートを達成するのと同時に、無線周波数(RF)スペクトラムを節約し、かつビット当たりの送信コストを低減するためにより高い周波数再利用を達成することを絶えず追及する。最近評価された無線メッセージング・システムでは、PSAM方式は、指向性メッセージ配信(directed message delivery)中により密な同一チャネル・サイト・セパレーションを可能にすることにより、周波数再利用の向上および送信コストの低減を可能にする。
しかし、より密な同一チャネル・セパレーションがPSAMに必要なパイロット・シンボルの受信を損なうことがわかった場合、パイロット・シンボルは、正確な基準を生成するためには、メッセージ受信にのみ必要な搬送波対干渉比(C/I:carrier−to−interference)よりも高いC/Iを必要とするため、問題が生じた。
従って、必要なのは、メッセージ受信のためにPSAM方式を利用して高度な周波数再利用を達成でき、しかも同時に必要とされる正確なパイロット・シンボル受信にとって好適なレベルのC/Iを達成する方法および装置である。
発明の概要
本発明の一態様は、無線通信システムにおいて周波数再利用方式を実施するための方法である。本方法は、受信機が周期的に送信されるパイロット・シンボルに応じて調整される場合に、受信機によるメッセージの受信のために十分大きなメッセージ搬送波対干渉比を与える周波数再利用方式を利用して、複数のセル・クラスタにおいて他のメッセージと同時にメッセージを送信する段階によって構成される。前記メッセージ搬送波対干渉比は、パイロット・シンボルの受信にとって好適なものよりも小さい。本方法は、複数のセル・クラスタのうち隣接するセル・クラスタのパイロット・シンボル送信が重複しないタイム・スロットにおいて生じて、それによりパイロット・シンボルの受信について好適なように、より大きな搬送波対干渉比を生成するように、複数のセル・クラスタにおいて他のパイロット・シンボルと同時にパイロット・シンボルを時間分散(time diverse)方式で周期的に送信する段階をさらに含んで構成される。また、本方法は、受信機によってパイロット・シンボルおよびメッセージを受信する段階およびメッセージを復調するため、パイロット・シンボルに基づいて受信機を調整する段階を含む。
本発明の別の態様は、周波数再利用方式を実施するための無線通信システムにおけるコントローラである。本コントローラは、メッセージ発信者からのメッセージを受信する入力インタフェースと、前記メッセージを処理するため前記入力インタフェースに結合されたプロセッサとによって構成される。本コントローラは、前記メッセージを送信すべく無線送信機を制御するため前記プロセッサに結合された出力インタフェースと、前記プロセッサをプログラムするためのソフトウェア要素とともに前記メッセージを格納するため前記プロセッサに結合されたメモリとをさらに含んで構成される。前記ソフトウェア要素は、受信機が周期的に送信されるパイロット・シンボルに応じて調整される場合に、受信機によるメッセージの受信のために十分大きなメッセージ搬送波対干渉比を与える周波数再利用方式を利用して、複数のセル・クラスタにおいて他のメッセージと同時にメッセージを送信すべく前記プロセッサを制御するためのメッセージ送信要素によって構成される。前記メッセージ搬送波対干渉比は、パイロット・シンボルの受信にとって好適なものよりも小さい。前記ソフトウェア要素は、複数のセル・クラスタのうち隣接するセル・クラスタのパイロット・シンボル送信が重複しないタイム・スロットにおいて生じて、それによりパイロット・シンボルの受信について好適なように、より大きな搬送波対干渉比を生成するように、複数のセル・クラスタにおいて他のパイロット・シンボルと同時にパイロット・シンボルを時間分散方式で周期的に送信すべく前記プロセッサを制御するため前記プロセッサに結合されたマルチスロット・パイロット・シンボル送信機をさらに含んで構成される。
本発明の他の態様は、周波数再利用方式を実施するための無線通信システムにおける受信機である。本受信機は、メッセージを受信し、かつ周期的に送信されるパイロット・シンボルを受信する受信機要素と、前記メッセージを処理するため前記受信機要素に結合されたプロセッサとによって構成される。本受信機は、メッセージをユーザに伝達し、かつユーザによる受信機の制御を行うため前記プロセッサに結合されたユーザ・インタフェースと、前記プロセッサをプログラムするためのソフトウェア要素とともに前記メッセージを格納するため前記プロセッサに結合されたメモリとをさらに含んで構成される。前記ソフトウェア要素は、受信機が周期的に送信されるパイロット・シンボルに応じて調整される場合に、受信機によるメッセージの受信のために十分大きなメッセージ搬送波対干渉比を与える周波数再利用方式を利用して、複数のセル・クラスタにおいて他のメッセージと同時にメッセージを受信すべく前記受信機要素を制御するように前記プロセッサをプログラムするための受信機コントローラによって構成される。メッセージ搬送波対干渉比は、パイロット・シンボルの受信にとって好適なものよりも小さい。前記ソフトウェア要素は、複数のセル・クラスタのうち隣接するセル・クラスタのパイロット・シンボル送信が重複しないタイム・スロットにおいて生じて、それによりパイロット・シンボルの受信について好適なように、より大きな搬送波対干渉比を生成するように、複数のセル・クラスタにおいて他のパイロット・シンボルと同時に時間分散方式で周期的に送信されるパイロット・シンボルを受信するように前記受信機要素を制御すべく前記プロセッサをプログラムするため前記受信機コントローラに結合されたパイロット受信要素をさらに含んで構成される。また、前記ソフトウェア要素は、前記メッセージを復調するために、前記パイロット・シンボルに基づいて調整を行うべく前記プロセッサをプログラムするため前記パイロット受信要素に結合された調整器(adjuster)をさらに含む。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による双方向無線通信システムの電気的ブロック図である。
第2図は、本発明による周波数再利用方式の図である。
第3図は、本発明による出プロトコル(outbound protocol)を示すプロトコル図である。
第4図は、本発明によるパイロット・シンボル・シーケンスの詳細な図を示すプロトコル図である。
第5図は、本発明によるコントローラの電気的ブロック図である。
第6図は、本発明によるトランシーバの電気的ブロック図である。
図面の詳細な説明
第1図を参照して、電気的ブロック図は、本発明による双方向無線通信システム100を示す。無線通信システム100は、少なくとも2つの従来の基地局102からなり、基地局102は、無線通信システム100がサービスを提供する領域105の複数のセル106において無線カバレッジを行う。基地局102は、無線経路110によってトランシーバ104に結合される。トランシーバ104は、好ましくは双方向メッセージング・ユニットであり、基地局102に対して入応答(inbound response)を生成できる。地理的に近いセル106は互いに干渉することある。この理由のため、本発明によるコントローラ114は、周波数再利用方式に従って、セル106のクラスタにおいて異なる周波数上で送信するように基地局102を制御する。
基地局102は、当技術分野で周知な方法を利用して、基地局102を制御するためのコントローラ114に通信リンク116によって結合される。コントローラ114は、周知な方法を利用してメッセージ発信を生成するための入力部(図示せず)に別の通信リンク118を介して結合される。入力部は、例えば、電話機,ビデオ・ディスプレイ端末,別のコントローラまたは上記の入力部のいずれかまたは全てを相互接続するネットワークでもよい。コントローラ114のハードウェアは、好ましくは、Schaumburg,IL.のMotorola Inc.社製のRF−Conductor!メッセージ配信装置のものと同様である。基地局102は、好ましくは、Motorola Inc.社製のNucleus Orchestra!送信機およびRF−Audience!入基地局受信機(inbound base receiver)と同様である。なお、コントローラ114および基地局102について、他の同様なハードウェアも利用できることを理解されたい。無線経路110上の信号は、好ましくは、Motorola社のFLEX)ファミリのプロトコルのうちの一つなど、周知なメッセージング・プロトコルを利用する。変調は、好ましくは、直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)である。これらのプロトコルは、誤り検出訂正機構を構成し、これが無線通信システムで利用するために必要な堅牢性をプロトコルに与える。なお、あるいは別の同様なプロトコルおよび変調方式を利用してもよいことが理解される。さらに、本発明は、単方向無線通信システムにも適用でき、その場合、トランシーバ104は受信機に入れ替えられる。
第2図を参照して、図200は本発明による周波数再利用方式を示す。図200は、クラスタにおける複数のセル106によって構成され、クラスタ内ではセルはクラスタ毎に用いられる12本の無線周波数のそれぞれを表すために1から12までの番号が付される。クラスタを識別しやすいようにするため、左上のクラスタ204には斜線が施される。なお、メッセージを送信するために、12本の周波数は隣接クラスタにおいて再利用され、それにより無線スペクトラムを節約することに留意されたい。無線通信システム100では、図200に示す12周波数再利用方式は、トランシーバ104の利得および位相が周期的に送信されるパイロット・シンボルに応じて調整される場合に、トランシーバ104によるメッセージの受信のために十分大きな搬送波対干渉比(C/I)を与えることが判明する。残念ながら、12周波数再利用方式は、パイロット・シンボル自体の受信にとって好適な若干高いC/Iを与えない。パイロット・シンボル送信のためにC/Iを増加するために、パイロット・シンボル送信方式を本発明に従って図200に載せた。パイロット・シンボル送信方式は、クラスタ202,204,206,208などの隣接セル・クラスタにおける文字A,B,C,Dによって表される。文字A,B,C,Dは、対応するセル・クラスタ202〜208のパイロット・シンボルが送信されるところの4つの重複しないタイム・スロットを表す。すなわち、タイム・スロットA中に、Aと記されたクラスタ内の基地局102は、12周波数上でパイロット・シンボルを送信するためにコントローラ114によって制御される。次に、タイム・スロットBにおいて、Bと記されたクラスタにおける基地局102は、12周波数上でパイロット・シンボルを送信するために制御され、以下同様である。本発明のパイロット・シンボル送信方式を利用して、上記のタイム・スロット式にパイロット・シンボルを送信することにより、距離対半径比(D/R:distance−to−radius ratio)は、同一チャネル・メッセージ送信の場合のD/R=6から、同一チャネル・パイロット・シンボル送信の場合のD/R=12に増加し、それによりパイロット・シンボル送信にとって好適なより高いC/Iを与える。シミュレーションにより、本発明に従ってパイロット・シンボルのC/Iを増加することにより、メッセージ受信について受信機感度の3dBもの改善が得られることがわかった。
第3図を参照して、プロトコル図300は、本発明による出プロトコル(outbound protocol)を示す。プロトコル図300は、周知の方法を利用してトランシーバ104を基地局102と同期させるための同期部分302によって構成される。プロトコル図300は、複数のメッセージ308の間に散在する複数のパイロット・シンボル・シーケンス306をさらに含んで構成される。好ましくは、送信は、FLEXプロトコルと整合性のある、1.875秒のフレームにまとめられる。各フレームは、好ましくは、4つのデータ・ブロックからなり、それぞれのブロックは2015個のメッセージ・データ・シンボルおよび126個のパイロット・シンボル・シーケンス306を含む。生ビット・レートは、好ましくは、24Kbps(16QAM),36Kbps(64QAM)および48Kbps(256QAM)から選択される。なお、あるいは別のフレームおよびブロック長ならびに他のビット・レートも利用できることを理解されたい。
第4図を参照して、プロトコル図は、本発明によるパイロット・シンボル・シーケンス306の詳細な図を示す。パイロット・シンボル・シーケンスは、好ましくは、タイム・スロットA,B,C,Dにおいてそれぞれ送信される4つのパイロット・シンボル402,404,406,408によって構成される。パイロット・シンボルは、所定の値であって、好ましくは、受信された実信号および直交信号の両方において最大のパワーを生成する値、を有する。次に、トランシーバ104は、周知のパイロット・シンボル支援変調(PSAM:pilot symbol assisted modulation)方式を利用して、パイロット・シンボルに応じて連続的に自己調整する。パイロット・シンボル402〜408は、好ましくは、無音(silence)(0シンボル)のガード・バンド(guard band)410によって分離され、そのため異なるタイム・スロットにおいて送信されるパイロット・シンボルは、本来ならば、より大きなセル・サイズを利用する地方地域において特に、C/Iを劣化させるであろう差動無線伝搬遅延(differential radio propagation delay)のために、トランシーバ104において重複しない。本発明による一実施例では、セル・クラスタ202〜208は、それぞれの割り当てられたパイロット・シンボル・タイム・スロットを除いて、全てのパイロット・シンボル・タイム・スロット中に無音(0シンボル)を送信する。別の実施例では、セル・クラスタ202〜208は、それぞれの割り当てられたパイロット・シンボル・タイム・スロットを除いて、全てのパイロット・シンボル・タイム・スロット中にメッセージ・データを送信する。これは、干渉するメッセージ・データは、別の干渉するパイロット・シンボル送信に比べて、パイロット・シンボル受信に対して破壊的でないためである。本実施例の変形例では、無音ではなくメッセージ・データもガード・バンド410において送信できる。さらに別の実施例では、隣接するセル・クラスタ202〜208は、4つのタイム・スロットのそれぞれにおいて互いに直交するパイロット・シンボルのシーケンスを送信する。その場合、トランシーバ104は、トランシーバ104が位置するところのクラスタ(制御メッセージを介してコントローラ114によって通知される)に割り当てられるシーケンスで、受信されたパイロット・トーン・シーケンスを乗算し、それにより干渉する直交パイロット・トーン・シーケンスの影響を打ち消す。
第5図を参照して、本発明によるコントローラ114の電気的ブロック図は、メッセージ発信者からのメッセージ308を受信するため通信リンク118に結合された従来の入力インタフェース502によって構成される。コントローラ114は、メッセージ308を処理する従来のプロセッサ508と、基地局102を介してメッセージ308を出力するため通信リンク116に結合された従来の出力インターフェース506とをさらに含んで構成される。プロセッサ508は、メッセージ308を格納し、かつ本発明に従ってプロセッサ508をプログラムするためのソフトウェア要素を格納するために従来のメモリ510に結合される。ソフトウェア要素は、トランシーバ104が周期的に送信されるパイロット・シンボルに従って調整される場合に、トランシーバ104によるメッセージの受信のために十分大きいメッセージC/Iを与える周波数再利用方式を利用して、複数のセル・クラスタ202〜208において他のメッセージ308と同時にメッセージ308を送信すべくプロセッサ508を制御するためのメッセージ送信要素528によって構成され、ここでメッセージC/Iは、パイロット・シンボル402〜408の受信にとって好適なものよりも小さい。ソフトウェア要素は、複数のセル・クラスタ202〜208のうち隣接するセル・クラスタのパイロット・シンボル送信が重複しないタイム・スロットにおいて生じるような時 間分散(time diverse)方式で、パイロット・シンボル 402〜408を複数のセル・クラスタ202〜208における他の パイロット・シンボル402〜408と同時に送信し、それによりパイロット・シンボル402〜408の受信について好適なように、より大きなC/Iを生成するようにプロセッサ508を制御するためにプロセッサ508に結合されたマルチスロット・パイロット・シンボル送信機514をさらに含んで構成される。
一実施例では、マルチスロット・パイロット・シンボル送信機514は、複数のセル・クラスタ202〜208のうち隣接するセル・クラスタからの無音(silence)と同時にパイロット・シンボル402〜408を送信するための第1センダ(first sender)516によって構成される。別の実施例では、マルチスロット・パイロット・シンボル送信機514は、複数のセル・クラスタ202〜208のうち隣接するセル・クラスタから送信されるメッセージ・データと同時にパイロット・シンボル402〜408を送信するための第2センダ518によって構成される。さらに別の実施例では、マルチスロット・パイロット・シンボル送信機514は、複数のセル・クラスタ202〜208のうち隣接するセル・クラスタから送信される他のパイロット・シンボル402〜408と同時にパイロット・シンボル402〜408を送信するための第3センダ520によって構成され、ここで他のパイロット・シンボルは前記パイロット・シンボルに対して直交である。マルチスロット・パイロット・シンボル送信機514は、パイロット・シンボル402〜408を受信するために用いるべきタイム・スロットを識別し、かつ用いられるタイム・スロットの数を指定するためにベクトルをトランシーバ104に送信するベクトル・センダ(vector sender)522によって構成される。ベクトル・センダ522は、ベクトルを送信するために周知のプロトコル方法を利用する。また、マルチスロット・パイロット・シンボル送信機514は、無線伝搬遅延に対処するために、重複しないタイム・スロット間でガード・バンド410を与えるためのガード・バンド・センダ524を含む。
第6図を参照して、本発明によるトランシーバ104の電気ブロック図は、基地局102からの送信を受信するためのアンテナ604によって構成される。アンテナ604は、送信から情報を引き出すために送信を受信するための従来の受信機要素608に結合される。受信機要素608は、メッセージ308と、以下でさらに詳しく説明するようにトランシーバ104の復調処理の感度を改善するためのパイロット・シンボル・シーケンス306とを含む、受信情報を処理するため、例えば従来のデジタル信号プロセッサである従来のプロセッサ610に結合される。また、プロセッサ610は、好ましくは、送信機606に結合され、この送信機606は、肯定応答(acknowledgment)および他のメッセージをコントローラ114に送信するためにアンテナ602に結合される。なお、別の態様として送信機606およびアンテナ602は単方向通信システムでは省略できることを理解されたい。プロセッサ610は、例えば従来の液晶ディスプレイ616を介して、ユーザに受信情報の部分を伝達するためにユーザ・インタフェース614に結合される。また、ユーザ・インタフェース614は、新たな情報が着信した旨をユーザに報知するための従来の報知器618を含む。さらに、ユーザ・インタフェース614は、トランシーバ104を制御するための周知のユーザ制御620を含む。プロセッサ610は、メッセージ308およびトランシーバ104を識別するためのアドレス624を格納し、かつ本発明に従ってプロセッサ610をプログラムするためのソフトウェア要素を格納するために従来のメモリ612に結合される。
ソフトウェア要素は、トランシーバ104が周期的に送信されるパイロット・シンボル402〜408に応じて調整される場合に、トランシーバ104によるメッセージ308の受信のために十分大きなメッセージC/Iを与える周波数再利用方式を利用して、複数のセル・クラスタ202〜208において他のメッセージ308と同時にメッセージ308を受信すべく受信機要素608を制御するようにプロセッサ610をプログラムするための受信機コントローラ626によって構成され、ここでメッセージC/Iは、パイロット・シンボル402〜408の受信にとって好適なものよりも小さい。ソフトウェア要素は、複数のセル・クラスタ202〜208のうち隣接するセル・クラスタのパイロット・シンボル送信が重複しないタイム・スロットにおいて生じて、それによりパイロット・シンボルの受信について好適なように、より大きなC/Iを生成するように、第2図ないし第4図で説明したように、複数のセル・クラスタ202〜208において他のパイロット・シンボル402〜408と同時に時間分散(time diverse)方式で周期的に送信されたパイロット・シンボル402〜408を受信するように受信機要素608を制御すべくプロセッサ610をプログラムするためのパイロット受信要素628をさらに含んで構成される。また、ソフトウェア要素は、周知のPSAM方法を利用してメッセージ308を復調するため、パイロット・シンボル402〜408に基づいて調整を行うようにプロセッサ610をプログラムするための調整器(adjuster)630を含む。さらに、ソフトウェア要素は、パイロット・シンボル402〜408を受信するために用いるべきタイム・スロット識別し、かつ用いられるタイム・スロットの数を指定するため、トランシーバ104に送信されるベクトルを受信するようにトランシーバ104を制御すべくプロセッサ610をプログラムするためのベクトル受信要素632を含む。さらに、ソフトウェア要素は、ベクトルによって識別されたタイム・スロットにおいてパイロット・シンボル402〜408を受信するように受信機要素608を制御するため、プロセッサ610をプログラムするためのタイム・スロット受信要素634を含んで構成される。
従って、本発明は、メッセージ受信のためにPSAM方法を利用して高度な周波数再利用を有利に達成し、しかも同時に、必要とされる正確なパイロット・シンボル受信のための好適なレベルのC/Iを達成する方法および装置を提供することが上記の説明から明らかであろう。
以上、本発明による実施例について一例として説明してきたが、本発明による多くの他の実施例も、本開示の教示を考慮して当業者に想起されることが理解される。従って、発明の範囲は請求の範囲にのみ制限されるものとする。
Claims (8)
- 複数のセル・クラスタを構成するセルを有 する領域にサービスを提供する無線通信システムにおい て、セル・クラスタ内のセル間では、異なる無線周波数 が用いられ、それらの無線周波数は隣接するセル・クラ スタ毎に再利用される周波数再利用方式を実施するためのコントローラであって:
メッセージ発信者からのメッセージを受信するための入力インタフェース;
前記メッセージを受信するため前記入力インタフェースに結合されたプロセッサ;
前記メッセージを送信するべく無線送信機を制御するために前記プロセッサに結合された出力インタフェース;および
前記プロセッサをプログラムするためのソフトウェア要素とともに、前記メッセージを格納するために前記プロセッサに結合されたメモリであって、前記ソフトウェア要素は:
受信機が周期的に送信されるパイロット・シンボルに応じて調整される場合に、前記受信機によるメッセージの受信のために十分大きなメッセージ搬送波対干渉比を与える前記周波数再利用方式を利用して、複数のセル・クラスタにおいて他のメッセージと同時に前記メッセージを送信すべく前記プロセッサを制御するためのメッセージ送信要素;および
前記複数のセル・クラスタのうち隣接するセル・クラスタにおけるパイロットシンボルの送信が重複しないタイム・スロットにおいて順次生じるような時間分散方式 で、そのパイロットシンボルを複数のセル・クラスタに おける他のパイロットシンボルと同時に周期的に送信 し、それによりパイロットシンボルの受信に好適なように、より大きな搬送波対干渉比を生成するように、前記プロセッサを制御するため前記プロセッサに結合されたマルチスロット・パイロット・シンボル送信機;
からなるメモリ;
によって構成されるコントローラ。 - 前記マルチスロット・パイロット・シンボル送信機は、前記複数のセル・クラスタのうち前記隣接するセル・クラスタからの無音と同時に前記パイロット・シンボルを送信する第1センダによって構成されることを特徴とする請求項1記載のコントローラ。
- 前記マルチスロット・パイロット・シンボル送信機は、前記複数のセル・クラスタのうち前記隣接するセル・クラスタから送信されるメッセージ・データと同時に前記パイロット・シンボルを送信する第2センダによって構成されることを特徴とする請求項1記載のコントローラ。
- 前記マルチスロット・パイロット・シンボル送信機は、前記複数のセル・クラスタのうち前記隣接するセル・クラスタから送信される他のパイロット・シンボルと同時に前記パイロット・シンボルを送信する第3センダによって構成され、前記他のパイロット・シンボルは前記パイロット・シンボルに対して直交であることを特徴とする請求項1記載のコントローラ。
- 前記マルチスロット・パイロット・シンボル送信機は、前記パイロット・シンボルを受信するために用いるべきタイム・スロットを識別し、かつ用いられるタイム・スロットの数を指定するために、ベクトルを前記受信機に送信するベクトル・センダによって構成されることを特徴とする請求項1記載のコントローラ。
- 前記マルチスロット・パイロット・シンボル送信機は、無線伝搬遅延に対処するため、重複しないタイム・スロット間でガード・バンドを与えるガード・バンド・センダによって構成されることを特徴とする請求項1記載のコントローラ。
- 複数のセル・クラスタを構成するセルを有 する領域にサービスを提供する無線通信システムにおい て、セル・クラスタ内のセル間では、異なる無線周波数 が用いられ、それらの無線周波数は隣接するセル・クラ スタ毎に再利用される周波数再利用方式を実施するための受信機であって:
メッセージを受信し、かつ周期的に送信されるパイロット・シンボルを受信するための受信機要素;
前記メッセージを処理するために前記受信機要素に結合されたプロセッサ;
前記メッセージをユーザに伝達し、かつ前記ユーザによる前記受信機の制御を行うため前記プロセッサに結合されたユーザ・インタフェース;および
前記プロセッサをプログラムするためのソフトウェア要素とともに、前記メッセージを格納するため前記プロセッサに結合されたメモリであって、前記ソフトウェア要素は:
受信機が周期的に送信されるパイロット・シンボルに応じて調整される場合に、前記受信機によるメッセージの受信のために十分大きなメッセージ搬送波対干渉比を与える周波数再利用方式を利用して、複数のセル・クラスタにおいて他のメッセージと同時に送信されるメッセージを受信すべく前記受信機要素を制御するように前記プロセッサをプログラムするための受信機コントローラであって、前記メッセージ搬送波対干渉比は、前記パイロット・シンボルの受信にとって好適なものよりも小さい、受信機コントローラ;
前記複数のセル・クラスタのうち隣接するセル・クラスタにおけるパイロット・シンボルの送信が重複しないタイム・スロットにおいて順次生じるような時間分散方式 で、そのパイロットシンボルを複数のセル・クラスタに おける他のパイロットシンボルと同時に周期的に送信 し、それによりパイロットシンボルの受信に好適なように、より大きな搬送波対干渉比を生成するように、前記プロセッサをプログラムするため前記プロセッサに結合されたパイロット受信要素;および
前記メッセージを復調するために、前記パイロット・シンボルに基づいて調整を行うべく前記プロセッサをプログラムするため前記パイロット受信要素に結合された調整器;
からなるメモリ;
によって構成されることを特徴とする受信機。 - 前記ソフトウェア要素は:前記パイロット・シンボルを受信するために用いるべきタイム・スロット識別し、かつ用いられるタイム・スロットの数を指定するため、前記受信機に送信されるベクトルを受信するように前記受信機を制御すべく前記プロセッサをプログラムするためのベクトル受信要素;および前記ベクトルによって識別された前記タイム・スロットにおいて前記パイロット・シンボルを受信するように前記受信機要素を制御するために、前記プロセッサをプログラムするため前記ベクトル受信要素に結合されたタイム・スロット受信要素;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項7記載の受信機。
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