JP3618309B2 - 投げ釣り用撒餌散布器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は釣り糸の下端部に取り付け使用して、集魚用の撒餌を水中へ散布するための投げ釣り用撒餌散布器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から広く使用されている投げ釣り用撒餌散布器(20)は、図4に示すような道糸(2)の下端部へ縦方向にして取り付け垂設された縦長の略円筒形状をなし、芯線(24)の下端部に固定された底板(21)と、この底板(21)の上端部へ覆せセットすることによって、下端開口部(25)を閉鎖するキャップ状の籠体(22)との組合せから成る基本形態である。
【0003】
そして、その籠体(22)に所要の撒餌(E)を充填して、底体(21)へ単に覆せセットした状態のもとで、道糸(2)の遠投によって水中へ投入し、その後道糸(2)を上下操作することによって、籠体(22)を底体(21)からはずして、籠体(22)内の撒餌(E)を水中へ散布して集魚するようになっている。なお、図中の(3)はハリス、(23)はハリス(3)と撒餌散布器(20)との絡らみ合いを防ぐために、撒餌散布器(20)の側方へ伸張されたハリス支持番線(通称:片テンビン)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の基本形態をなす従来の撒餌散布器(20)は、釣り竿の操作によって遠投するとき、その遠投によって籠体(22)が底体(21)からはずれることを防止するようになっているけれども、実際の釣り現場においては遠投のやり直しや、遠投操作の不備等によって、空中において籠体(22)が底体(21)からはずれて、撒餌(E)が空中飛散したり、水中を沈降する際の水抵抗によって、籠体(22)が底体(21)から容易にはずれて、撒餌(E)の無駄な水中放散を生ずる不具合があり、意図する水中の釣りポイントへ有効な撒餌ができない。
【0005】
更に、従来の撒餌散布器(20)はハリス(3)との絡らみを生ずるので、前記のハリス支持番線(23)による絡らみ防止対策が必要になり、原則的に単数のハリス(3)のみしか使用できないので、釣り果に劣る問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1に係る第1発明の構成では道糸の下端部に取り付けられる金属線材の保持枠と、
【0007】
その保持枠の下辺線に枢支された吊り鐘状の撒餌収容籠と、
【0008】
その下辺線の廻りに上向いた上記撒餌収容籠の開口面へ上方から着脱自在に施蓋され、且つ上記保持枠の両側線へ上下移動可能に支持された自力水中浮上性の軽量な栓体と、
【0009】
その栓体の外周面へ枢着された中途部を支点として、上下両端部がシーソー運動し得る金属製の槓杆体とから成り、
【0010】
その槓杆体の力点となる上端部を上記栓体の外周面から離れる斜め上向き屈曲形状の羽根とし、同じく槓杆体の作用点となる下端部を上記撒餌収容籠に対応開口する鉤受け入れ孔へ係脱自在に係止する屈曲形状の鉤として、
【0011】
その槓杆体の羽根を上記栓体の外周面に対応設置したマグネットへ吸着させ、同じく槓杆体の鉤を上記撒餌収容籠の鉤受け入れ孔へ係止させることにより、その撒餌収容籠の上向いた開口面を上記栓体での施蓋状態に保って、水中へ投げ込んだ後、
【0012】
その目標深さの釣りポイントまで沈下した後に、上記道糸をしゃくり上げ操作すれば、水の抵抗を受けた上記槓杆体の羽根が、そのマグネットの吸着力に抗して栓体からの拡開方向へ揺動することにより、その槓杆体の鉤と上記撒餌収容籠の鉤受け入れ孔との係止状態が解除されるや否や、
【0013】
上記栓体が保持枠の両側線に沿って上昇する一方、その栓体から分離された上記撒餌収容籠が逆な下向きに反転して、その下向いた開口面から撒餌を水中へ散布するように定めたことを特徴とし、
【0014】
又、請求項2に係る第2発明の構成では道糸の下端部に取り付けられる吊り鐘状の撒餌収容籠と、
【0015】
その撒餌収容籠の上向いた開口面へ上方から着脱自在に施蓋され、且つ上記道糸に沿って水面まで到達する浮きとして機能し得る自力水中浮上性の軽量な栓体と、
【0016】
その栓体の外周面ヘ枢着された中途部を支点として、上下両端部がシーソー運動し得る金属製の槓杆体とから成り、
【0017】
その槓杆体の力点となる上端部を上記栓体の外周面から離れる斜め上向き屈曲形状の羽根とし、同じく槓杆体の作用点となる下端部を上記撒餌収容籠に対応開口する鉤受け入れ孔へ係脱自在に係止する屈曲形状の鉤として、
【0018】
その槓杆体の羽根を上記栓体の外周面に対応設置したマグネットへ吸着させ、同じく槓杆体の鉤を上記撒餌収容籠の鉤受け入れ孔へ係止させることにより、その撒餌収容籠の上向いた開口面を上記栓体での施蓋状態に保って、水中へ投げ込んだ後、
【0019】
その目標深さの釣りポイントまで沈下した後に、上記道糸をしゃくり上げ操作すれば、水の抵抗を受けた上記槓杆体の羽根が、そのマグネットの吸着力に抗して栓体からの拡開方向へ揺動することにより、その槓杆体の鉤と上記撒餌収容籠の鉤受け入れ孔との係止状態が解除されるや否や、
【0020】
上記栓体が道糸に沿って水面まで浮上する一方、その栓体から分離された上記撒餌収容籠が逆な下向きに反転して、その下向いた開口面から撒餌を水中へ散布するように定めた ことを特徴とするものである。
【0021】
【作用】
第1、2発明によれば、その何れの構成でも槓杆体の力点をなす上端部が、栓体の外周面から離れる斜め上向き屈曲形状の羽根として、その予じめの中立状態では栓体側のマグネットに吸着されている一方、同じく槓杆体の作用点をなす下端部の鉤が、撒餌収容籠の鉤受け入れ孔へ挿入係止されており、その撒餌収容籠の上向いた開口面が上記栓体での施蓋状態にロックされている。
【0022】
そのため、道糸による撒餌散布器の遠投中や、その遠投による沈下中の水抵抗を受けても、その撒餌散布器の上記栓体が撒餌収容籠からはずれて分離せず、その撒餌収容籠の内部から撒餌が空中や水中へ、無駄に放散されてしまうおそれはない。
【0023】
そして、上記撒餌が意図する目標深さの釣りポイントまで沈下した後に、道糸をしゃくり上げ操作すれば、その操作による水の抵抗を受けた槓杆体の羽根が、上記マグネットの吸着力に抗して栓体の外周面から拡開する方向へ揺動することになる一方、同じく槓杆体の鉤は撒餌収容籠の鉤受け入れ孔から抜け出して、その係止状態を解除することになる。
【0024】
その結果、その撒餌収容籠の上向いた開口面からはずれた栓体が、自力水中浮上性により水中を上昇する一方、その栓体から分離された撒餌収容籠は、予じめの上向いた姿勢状態から逆な下向きに反転して、その下向いた開口面から撒餌を水中へ散布することができる。
【0025】
その場合、上記請求項1の第1発明では、栓体が保持枠の両側線へ上下移動可能に支持されているため、その保持枠の両側線に沿って水中を上昇することになる。又、上記請求項2の第2発明では同じく栓体が浮きとして機能し得るようになっているため、その道糸に沿って水面まで浮上することになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1、2はその本発明に係る投げ釣り用撒餌散布器(1)の第1実施形態を示しており、これは主として道糸(2)の下端部に取り付けられる保持枠(6)と、その保持枠(6)の枠内へ開口面(7)が上向く姿勢状態に納まる撒餌収容籠(4)と、その撒餌収容籠(4)の上向いた開口面(7)を着脱自在に施蓋する栓体(5)とから成る。
【0027】
更に言えば、上記保持枠(6)は番線(針金)から図1のような縦長方形の枠状を呈している。又、撒餌収容籠(4)はその従来物と同様に、撒餌(E)を充填するための容器として、その籠底をなす下端部が上記保持枠(6)の下辺線(6A)へ、上下反転自在に枢支されていると共に、同じく籠底(下端部)の内側に金属製のウエイトボール(16)を有している。
【0028】
そして、栓体(5)がはずれると、上記撒餌収容籠(4)は図1(A)の点線で示す如く、その開口面(7)の下向きに自力反転して、保持枠(6)の下辺線(6A)から言わば吊り鐘状に吊り下がることとなる。
【0029】
他方、上記栓体(5)は自力水中浮上性を有する発泡樹脂などの軽量材から、図1(A)のような頭部の細い上向きの略砲弾型に造形されており、その外周面から突出した一対の支持片(8)を介して、上記保持枠(6)の両側線(6B)へ上下移動可能に支持されている。
【0030】
そして、このような栓体(5)の下端部が上記撒餌収容籠(4)の上向いた開口面(7)へ、上方から軽く嵌脱自在に嵌め込みセットされることにより、その撒餌収容籠(4)を施蓋することになる。つまり、撒餌収容籠(4)は図1(A)のような吊り鐘状をなし、その開口面(7)が予じめ上向く姿勢状態として撒餌(E)を充填後、その上方から栓体(5)での施蓋状態にセットされるわけである。
【0031】
しかも、上記栓体(5)は次に述べる一対の槓杆体(10)によって、撒餌散布器(1)の遠投中や、その撒餌散布器(1)が目標とする水中の釣りポイントへ到達するまでの間、上記撒餌収容籠(4)の施蓋状態を確保すると共に、その釣りポイントへ到達後、道糸(2)を遠隔的にしゃくり上げる操作により、上記栓体(5)を水中において撒餌収容籠(4)から意図的に離脱させることができるようになっている。
【0032】
即ち、このような機能を有する槓杆体(10)の各個は番線(針金)から成り、図1(B)に拡大して示す如く、その中途部が支点(12)として、上記栓体(5)における外周面の就中支持片(8)へ枢着されており、同図の点線から明白なように、その支点(12)の廻りに上下両端部が所謂シーソー運動し得る状態にある。
【0033】
又、その槓杆体(10)の力点(11)となる上端部は、上記栓体(5)における垂直中心線(Y−Y)からの距離を下方へ行く程減少させる傾斜形状、つまり栓体(5)の外周面から徐々に離れる斜め上向き屈曲形状の羽根(F)として造形されており、撒餌散布器(1)が道糸(2)のしゃくり上げ操作によって水中を上昇する時、その水の抵抗(W)を受けた上記槓杆体(10)の羽根(F)が、図1(B)の点線で示す如く、上記栓体(5)の垂直中心線(Y−Y)から遠く離れる拡開方向へ揺動し得るようになっている。
【0034】
(M)はこのような羽根(F)の約下半部を吸着させるため、上記栓体(5)の外周面に対応設置されたマグネットであり、そのマグネット(M)の吸着力によって、上記槓杆体(10)の羽根(F)が図1(B)の実線で示す中立状態(静止状態)に維持されることとなる。
【0035】
他方、同じく槓杆体(10)の作用点(13)となる下端部は、略L字状に屈曲する鉤(H)として、上記撒餌収容籠(4)に対応開口された鉤受け入れ孔(14)へ、係脱自在に挿入係止し得るようになっており、上記槓杆体(10)の力点(11)をなす羽根(F)が図1(B)の実線で示す中立状態にある時、その作用点(13)をなす鉤(H)は撒餌収容籠(4)の鉤受け入れ孔(14)へ挿入係止されて、その撒餌収容籠(4)を上記栓体(5)での施蓋状態にロックする。(19)は栓体(5)の外周面へ対応的に付与された鉤逃し入れ切欠であり、その内部へ上記槓杆体(10)の鉤(H)を支障なく逃し入れる。
【0036】
その結果、撒餌(E)の充填された撒餌収容籠(4)が、その栓体(5)での上記施蓋状態にある撒餌散布器(1)を、道糸(2)による遠投中や、目標深さの釣りポイントへ到達するまでの沈下中において、その栓体(5)が撒餌収容籠(4)から離脱するおそれはなく、撒餌(E)の無駄な放散を防止することができる。
【0037】
その場合、上記撒餌収容籠(4)における開口面(7)に周縁部には、その円周での等間隔ピッチを保つ複数のハリス案内スロット(16)が図1(A)に示唆する如く、その撒餌収容籠(4)の垂直中心線(Y−Y)と約50〜60度の一定角度(α)だけ交叉する一方向への傾斜状態に切り欠かれている。
【0038】
そのため、上記保持枠(6)に取り付けられたハリス(3)が、複数本の枝ハリス(3A)を有するものである場合に、これらを撒餌収容籠(4)の外周面へグルグル巻き付け て、その残る先端部の餌付き釣り針を1本づつ、上記撒餌収容籠(4)のハリス案内スロット(16)から内部へ導入させることができ、その撒餌(E)と一緒に収納して、上記栓体(5)での施蓋状態に保てるのであり、撒餌散布器(1)の遠投中やその釣りポイントへ到達するまでの沈下中に、上記ハリス(3A)が無用に飛び出すおそれもない。
【0039】
そして、意図する目標深さの釣りポイントまで沈下した後に、撒餌散布器(1)を道糸(2)によりしゃくり上げ操作すれば、上記栓体(5)に付属している槓杆体(10)の力点(11)をなす羽根(F)が、図1の矢印方向から水の抵抗(W)を受けるため、上記マグネット(M)の吸着力に抗して同図の点線で示す如く、栓体(5)からの拡開方向へ揺動することになり、これに伴なって同じく槓杆体(10)の作用点(13)をなす鉤(H)が、上記撒餌収容籠(4)の鉤受け入れ孔(14)から抜け出して、その係止状態が解除されることになる。
【0040】
その結果、図2の矢印で示す順序に従って、上記栓体(5)が自力水中浮上性により、その保持枠(6)の両側線(6A)に沿って水中を上昇する一方、このような栓体(5)から分離された撒餌収容籠(4)は、逆な下向きの姿勢に自力反転して、その下向いた開口面(7)から撒餌(E)や上記ハリス(3A)の釣り針を水中へ放出することにより、意図する釣りポイントでの集魚用に有効な撒餌(E)を散布することができる。
【0041】
次に、図3は本発明の第2実施形態を示しており、これでは上記第1実施形態の保持枠(6)が存在せず、同図(A)から明白なように、道糸(2)の下端部へ取り付けられる撒餌収容籠(4)と、その上向いた開口面(7)を着脱自在に施蓋する栓体(5)とから成るにとどまる。その保持枠(6)が無い関係上、ハリス(3)は撒餌収容籠(4)から下方への引き伸ばし状態に連結されている。
【0042】
そして、上記第1実施形態と同じく、その撒餌散布器(1)が意図する目標深さの釣りポイントまで沈下した後、その道糸(2)によりしゃくり上げ操作すれば、やはり栓体(5)に付属している槓杆体(10)の揺動作用を介して、その槓杆体(10)の鉤(H)と撒餌収容籠(4)の鉤受け入れ孔(14)との係止状態が解除され、その撒餌収容籠(4)は同図(B)に示す如く、下向きに自力反転して、道糸(2)から言わば吊り鐘状に吊り下がることとなり、他方栓体(5)は自力水中浮上性により、その道糸(2)に沿い水面まで浮上する「浮き」として機能する。
【0043】
茲に、第2実施形態では栓体(5)が水面まで浮上する「浮き」として機能するようになっているため、通常の「浮き」を特別に必要とせず、構造の簡素化に役立つほか、このような栓体(5)と分離した撒餌収容籠(4)を、海底へ横向きの寝た姿勢状態に使用することも可能となる。
【0044】
尚、第2実施形態におけるその他の構成と作用は上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図3に図1、2との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略するが、上記第1実施形態の場合には、撒餌収容籠(4)における籠底(下端部)のU字状スロット(図示省略)を、保持枠(6)の下辺線(6A)へ跨がる状態にセットすると共に、その保持枠(6)と撒餌収容籠(4)とを長目の道糸(2)により連結して、栓体(5)と離脱した撒餌収容籠(4)が、その保持枠(6)から離れた吊り下がり状態となるように定めても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上を要するに、本願請求項1、2に記載された第1、2発明の構成によれば、その何れにあっても道糸(2)による撒餌散布器(1)の遠投中や、その意図する目標深さの釣りポイントへ沈下するまでの間に、撒餌収容籠(4)の内部に充填されている撒餌(E) が、従来技術のように無駄に放散されてしまうおそれなく、目標深さまで撒餌散布器(1)が沈下した後に、道糸(2)をしゃくり上げ操作することにより、その釣りポイントへの有効な撒餌(E)を確実に散布することができ、集魚性能に優れる。
【0046】
その場合、請求項3の構成を採用するならば、複数本のハリス(3A)を絡らみ合うことなく、その先端部の釣り針を1本づつ撒餌収容籠(4)の内部へ導入させることができ、上記撒餌(E)と一緒の放出により、釣り果の向上に役立つ。
【0047】
又、請求項4の構成を採用するならば、槓杆体(10)の作用点(13)となる鉤(H)を栓体(5)の鉤逃し入れ切欠(19)ヘ逃し入れることができ、その槓杆体(10)の揺動作用に支障を与えるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の投げ釣り用撒餌散布器を示しており、(A)はその全体正面図、(B)はその要部の拡大正面図、(C)は(A)のD−D線断面図である。
【図2】図1における撒餌収容籠とその栓体との分離作用順序を示す説明図である。
【図3】本発明に係る第2実施形態の投げ釣り用撒餌散布器を示しており、(A)はその全体正面図、(B)はその撒餌収容籠と栓体との分離状態を示す説明図である。
【図4】従来の投げ釣り用撒餌散布器を示しており、(A)はその正面図、(B)はその底体と籠体との分離状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本発明の投げ釣り用撒餌散布器
2 道糸
3 ハリス
4 撒餌収容籠
5 栓体
6 保持枠
7 開口面
8 支持片
10 槓杆体
11 力点
12 支点
13 作用点
14 鉤受け入れ孔
15 ウエイトボール
16 ハリス案内スロット
20 従来の投げ釣り用撒餌散布器
F 羽根
E 撒餌
M マグネット
W 水の抵抗
H 鉤
Claims (4)
- 道糸(2)の下端部に取り付けられる金属線材の保持枠(6)と、
その保持枠(6)の下辺線(6A)に枢支された吊り鐘状の撒餌収容籠(4)と、
その下辺線(6A)の廻りに上向いた上記撒餌収容籠(4)の開口面(7)へ上方から着脱自在に施蓋され、且つ上記保持枠(6)の両側線(6B)へ上下移動可能に支持された自力水中浮上性の軽量な栓体(5)と、
その栓体(5)の外周面へ枢着された中途部を支点(12)として、上下両端部がシーソー運動し得る金属製の槓杆体(10)とから成り、
その槓杆体(10)の力点(11)となる上端部を上記栓体(5)の外周面から離れる斜め上向き屈曲形状の羽根(F)とし、同じく槓杆体(10)の作用点(13)となる下端部を上記撒餌収容籠(4)に対応開口する鉤受け入れ孔(14)へ係脱自在に係止する屈曲形状の鉤(H)として、
その槓杆体(10)の羽根(F)を上記栓体(5)の外周面に対応設置したマグネット(M)へ吸着させ、同じく槓杆体(10)の鉤(H)を上記撒餌収容籠(4)の鉤受け入れ孔(14)へ係止させることにより、その撒餌収容籠(4)の上向いた開口面(7)を上記栓体(5)での施蓋状態に保って、水中へ投げ込んだ後、
その目標深さの釣りポイントまで沈下した後に、上記道糸(2)をしゃくり上げ操作すれば、水の抵抗(W)を受けた上記槓杆体(10)の羽根(F)が、そのマグネット(M)の吸着力に抗して栓体(5)からの拡開方向へ揺動することにより、その槓杆体(10)の鉤(H)と上記撒餌収容籠(4)の鉤受け入れ孔(14)との係止状態が解除されるや否や、
上記栓体(5)が保持枠(6)の両側線(6B)に沿って上昇する一方、その栓体(5)から分離された上記撒餌収容籠(4)が逆な下向きに反転して、その下向いた開口面(7)から撒餌(E)を水中へ散布するように定めたことを特徴とする投げ釣り用撒餌散布器。 - 道糸(2)の下端部に取り付けられる吊り鐘状の撒餌収容籠(4)と、
その撒餌収容籠(4)の上向いた開口面(7)へ上方から着脱自在に施蓋され、且つ上記道糸(2)に沿って水面まで到達する浮きとして機能し得る自力水中浮上性の軽量な栓体(5)と、
その栓体(5)の外周面ヘ枢着された中途部を支点(12)として、上下両端部がシーソー運動し得る金属製の槓杆体(10)とから成り、
その槓杆体(10)の力点(11)となる上端部を上記栓体(5)の外周面から離れる斜め上向き屈曲形状の羽根(F)とし、同じく槓杆体(10)の作用点(13)となる下端部を上記撒餌収容籠(4)に対応開口する鉤受け入れ孔(14)へ係脱自在に係止する屈曲形状の鉤(H)として、
その槓杆体(10)の羽根(F)を上記栓体(5)の外周面に対応設置したマグネット(M)へ吸着させ、同じく槓杆体(10)の鉤(H)を上記撒餌収容籠(4)の鉤受け入れ孔(14)へ係止させることにより、その撒餌収容籠(4)の上向いた開口面(7)を上記栓体(5)での施蓋状態に保って、水中へ投げ込んだ後、
その目標深さの釣りポイントまで沈下した後に、上記道糸(2)をしゃくり上げ操作すれば、水の抵抗(W)を受けた上記槓杆体(10)の羽根(F)が、そのマグネット(M)の吸着力に抗して栓体(5)からの拡開方向へ揺動することにより、その槓杆体(10)の鉤(H)と上記撒餌収容籠(4)の鉤受け入れ孔(14)との係止状態が解除されるや否や、
上記栓体(5)が道糸(2)に沿って水面まで浮上する一方、その栓体(5)から分離された上記撒餌収容籠(4)が逆な下向きに反転して、その下向いた開口面(7)から撒 餌(E)を水中へ散布するように定めたことを特徴とする投げ釣り用撒餌散布器。 - 撒餌収容籠(4)における開口面(7)の周縁部へ複数のハリス案内スロット(16)を、その撒餌収容籠(4)の垂直中心線(Y−Y)と約50〜60度の一定角度(α)だけ交叉する一方向への傾斜状態に切り欠いて、
上記撒餌収容籠(4)の外周面に巻き付けたハリス(3A)の複数本を、その1本づつハリス案内スロット(16)から撒餌収容籠(4)の内部へ導入させて、栓体(5)での施蓋状態に保てるように定めたことを特徴とする請求項1又2記載の投げ釣り用撒餌散布器。 - 栓体(5)を頭部が細い上向きの略砲弾型に造形して、撒餌収容籠(4)の上向いた開口面(7)へ上方から嵌脱自在に嵌め込むと共に、
その栓体(5)の外周面へ槓杆体(10)の鉤逃し入れ切欠(19)を付与したことを特徴する請求項1又は2記載の投げ釣り用撒餌散布器。
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