JP3618231B2 - Fire shutter - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防火シャッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
防火シャッターは、火災に伴う高熱や煙等の検知により、閉鎖動作が起動されて開口部を閉鎖し、延焼等を防止するように機能するものである。このような防火用シャッターは、手動又は電動により、閉鎖状態から開口状態に復帰させることができるようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
防火シャッターの場合、火災の発生時に自動的に降下し、開閉操作機構は一般的には非常用か訓練時の使用を想定していることが多いため、一般の人には見にくい場所にあることが多い。また、防火シャッターは人手で開けることが困難なものである。
【0004】
また、避難者が、仮に、手動用操作部材や電動用の開放指令操作子等を認識してそれらを操作して、シャッターを開口状態に復帰させた場合、逃げ出すことはできるが、その際に、再び閉鎖状態にしない恐れがあり、また、シャッターが他側からの再度の閉鎖状態への移行に対応できない機構になっていたりし、そのため、開口状態が続いて本来の防火機能が損なわれる恐れがある。
【0005】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、閉鎖状態になった後に遅れて防火シャッター位置に到達した人等を閉鎖のために困るような自体を回避できるように援助できる防火シャッターを提供しようとしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明は、建物開口部を下動して閉鎖する開閉し得るシャッター本体と、このシャッター本体を駆動する開閉体駆動手段と、火災発生の検知により、開放状態にある建物開口部を上記シャッター本体によって全閉鎖状態にすることの指令を発生する閉鎖起動手段とを有する防火シャッターにおいて、(1)上記火災発生の検知による閉鎖動作によって、上記シャッター本体が全閉鎖状態になってから第1の所定時間を計時する第1のタイマと、(2)上記建物開口部の幅方向に延長している、しかも、上記物建物開口部が上記シャッター本体によって全閉鎖状態にあるときに、人間が無意識に触る可能性が高い上記シャッター本体の位置に設けられている接触検知の長尺状スイッチと、(3)上記第1の所定時間より短い第2の所定時間を計時する第2のタイマと、(4)上記第1のタイマがタイムアップする前に、上記長尺状スイッチが操作されたときに、上記シャッター本体を所定量だけ上動させて、上記建物開口部を部分的に開放させ、この部分的な開放状態を上記第2のタイマの計時動作中維持し、計時動作終了後に全閉鎖状態に復帰させる脱出援助手段と、(5)上記第1のタイマがタイムアップした以降、上記長尺状スイッチが操作されたときに、上記シャッター本体を動作させることなく、外部にその旨を通知する第1の通知手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
これらの本発明の構成により、全閉鎖状態になった後に防火シャッターの位置に到達した人等が、全閉鎖状態によって困るような事態を回避できるように援助することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による防火シャッターの一実施形態を図面を参照しながら詳述する。この実施形態の防火シャッターは、いわゆるパネルシャッターである。
【0009】
ここで、図2は、この実施形態の防火シャッターにおける閉鎖状態における斜視図であり、図3は、実施形態の防火シャッターの電気的処理構成を示すブロック図である。
【0010】
図2において、防火シャッター1は、その閉鎖状態で、一対のガイドレール2a及び2b、複数枚(図2の例では6枚)のシャッターパネル3a〜3n、及び、収納ボックス4が、外部から目視できる構成となっている。
【0011】
一対のガイドレール2a及び2bは、建物開口部に上下方向に延びるように所定距離だけ離間して平行に設置されたものであり、シャッターパネル3a〜3nの上下動を案内するものである。
【0012】
各シャッターパネル3a、…、3nは、建物開口部の開放状態においては、収納ボックス4内にそれぞれが分離した形で収納ボックス4の奥行方向に並列されて収納されるものである。また、各シャッターパネル3a、…、3nは、建物開口部の閉鎖状態においては、上下方向に段積みされ、それぞれの上下端が他のシャッターパネルの下上端と係合して隙間を空けることなく上下方向に段積みされるものである。
【0013】
上述した開放状態及び閉鎖状態間の遷移のための一群のシャッターパネル3a〜3nの移動は、開口部開閉駆動部7(図3参照)によって駆動される。開口部開閉駆動部7は、従来と同様なものである。図示は省略するが、開口部開閉駆動部7は、例えば、各シャッターパネル3a、…、3nの左右端を取り付けていてガイドレール2a及び2bを上下動する一対の駆動チェーンに対して、開閉機(モータ)の回転運動を伝達して一群のシャッターパネル3a〜3nを上動させ、開閉機の位置保持機能を解放して各シャッターパネル3a、…、3nの自重によって下動させる。なお、この実施形態の場合、開口部開閉駆動部7は、駆動のための電源として2次電池も内蔵しており、建物全体に対する電源供給が停止したときにも、開閉動作を実行できるものである。
【0014】
収納ボックス4は、上述したように、閉鎖状態において、一群のシャッターパネル3a〜3nを収納するものである。また、収納ボックス4は、上述した開口部開閉駆動部7や、図3に示す電気的処理構成の多くの要素を有する制御盤20(図3参照)を内蔵するものである。
【0015】
この実施形態の防火シャッター1においては、従来装置と異なって、人の手が届く範囲(下方から人間の身長程度の範囲、特には、小学生程度の人の手が届く範囲)の1又は複数のシャッターパネル(図2の例では下から2枚目及び3枚目のシャッターパネル)3b、3cには、開口部の幅方向に延びている長尺状スイッチ5b、5cが取り付けられている。長尺状スイッチ5b、5cは、例えば、圧力や接触に感応する帯状スイッチ(いわゆるテープスイッチ)又は筒状スイッチであり、その操作信号は、制御盤20側に伝達されるものである。長尺状スイッチ5b、5cに対する操作は、当然に人間が行うものであるので、長尺状スイッチ5b、5cは、人の存在検知の手段を構成していると言うことができる。なお、人間以外の物体が長尺状スイッチ5b、5cに接触しても当然に操作信号が出力される。
【0016】
なお、長尺状スイッチ5b、5cはその長さ(や面積)故に、逃げ遅れた人が無意識でも接触する可能性が高いものである。また、このような無意識での接触や接触のし易さ等を考慮すると、長尺状スイッチ5b、5cは、閉鎖状態での最下端より若干高い位置以上の高さに設けることが好ましい。
【0017】
ここで、長尺状スイッチ5b、5cは、それが取り付けられているシャッターパネル3b、3cに対し、着脱自在に取り付けられていることが好ましい。これは、長尺状スイッチ5b、5cが高熱などで本来の機能を発揮し得なくなって交換を必要とするようになった場合において、長尺状スイッチ5b、5cを取り付けているシャッターパネル3b、3cの単位ではなく、長尺状スイッチ5b、5cの単位で交換して元の状態に復帰できるからである。また、長尺状スイッチ5b、5cは、シャッターパネル3b、3cの材質である金属に比較して経年劣化が速いゴム等の被覆材を有するために、シャッターパネル3b、3cより長尺状スイッチ5b、5cの方が寿命が短いと考えられるため、長尺状スイッチ5b、5cを、シャッターパネル3b、3cに対し、着脱自在に取り付けることが好ましい。
【0018】
なお、図2では、長尺状スイッチ5b、5cを建物開口部の幅方向に延びているものを示したが、長尺状スイッチを建物開口部の上下方向に延びるように設けても良く、長尺状スイッチを建物開口部の幅方向及び上下方向の両方向に延びるように設けても良い。長尺状スイッをチ建物開口部の幅方向及び上下方向の両方向に延びるように設けた場合には、幅方向(又は上下方向)に延びている長尺状スイッチを複数設けて接触可能面積を増大させる以上に、接触可能面積を大きくとることができて、無意識の接触機会を増大させることができる。
【0019】
また、この実施形態の防火シャッター1においては、従来装置と異なって、あるシャッターパネル(図2の例では下から4枚目のシャッターパネル)3dには、通過勧告報知部6が設けられている。通過勧告報知部6は、制御盤20から与えられる、後述するような通過勧告などに係る情報を視覚的及び又は聴覚的に報知するものである。例えば、視覚的な報知構成としては、発光ダイオードを縦横に配置したドットマトリクス方式の表示装置や、液晶ディスプレイ装置などを適用し得、また、ランプ等による単なる発光でも良い。また、聴覚的な報知構成としては、スピーカ装置を適用し得る。ここで、通過勧告報知部6は、報知動作に供する信号がそのまま与えられて報知するものであっても良く、また、情報コードや報知起動信号が与えられ、それに基づいて報知信号を形成した後に報知するものであっても良い。後者の場合、情報コードからの変換動作などを行う回路部分も、当該シャッターパネル3dに搭載しておくことを要する。
【0020】
通過勧告報知部6も、上述したような理由により、シャッターパネル3dに対して着脱自在に設けることが好ましい。
【0021】
長尺状スイッチ5b、5cと制御盤20との間のリード線や、通過勧告報知部6と制御盤20との間のリード線は、例えば、図4に示すように、シャッターパネル3b〜3nの左右の一端(図4は右端の場合を示している)を順次つなぐ形態で引き回されている。すなわち、一方のガイドレール2b内を延長されているものである。ここで、リード線は、長尺状スイッチ5b、5c、通過勧告報知部6用のものが個別に延長されているものであっても良く、また、複数のリード線を束ねてケーブル化したものであっても良い。さらに、共通リード線を適用し、長尺状スイッチ5b、5c、通過勧告報知部6などが時分割(ポーリング方式による場合など単純な時分割以外の時分割を含む)で共通リード線を利用するものであっても良い。なお、以上は、有線回線で制御盤20と接続するものを示したが、無線回線で制御盤20と接続するものであっても良い。
【0022】
次に、図3に示す機能ブロック図を参照しながら、防火シャッター1における制御盤20及びその周辺の構成について説明する。
【0023】
なお、図3において、上述した図2との同一部分には同一符号を付して示している。すなわち、図3における一群のシャッターパネル3a〜3n、長尺状スイッチ5b、5c、通過勧告報知部6及び開口部開閉駆動部7は、図2について説明したものと同一のものである。
【0024】
制御盤20には、上述したような長尺状スイッチ5b、5c、通過勧告報知部6及び開口部開閉駆動部7に加えて、1又は複数(図3の例では2個)の火災発生検知センサ11a、11b及び人存在検知通知部12も接続されている。
【0025】
火災発生検知センサ11a、11bは、例えば、当該防火シャッター1の近隣(例えば、収納ボックス4の下面や、対象として建物開口部に近い天井面等)に設けられている。火災発生検知センサ11a、11bは、煙検知センサや高温(火災発生時に生じる高温)検知センサ等が該当する。なお、火災発生検知センサ11a、11bは、火災発生を検知したときに検知信号を出力するものであってもよく、また、対象となる物理量(温度や煙量)を表す信号を常時又は所定周期で出力し、制御盤20(特にはセンサ入力部26)側で火災発生を検知する形式のものであっても良い。
【0026】
人存在検知通知部12は、制御盤20からの指令に基づいて、建物開口部がシャッターによって閉鎖状態になった後に人が存在することを検知したことを外部に通知するものである。例えば、建物全体の防災関係を集中管理する管理室に通知したり、消防署に通知したり、建物全体に対する放送システムに通知したりするものである。
【0027】
制御盤20は、操作部21、記憶部22、外部記憶部23、計時部24、スイッチ入力部25、センサ入力部26、出力部27及び制御部28を備える。
【0028】
操作部21は、作業者による操作信号を制御部28に与えるものである。例えば、保守作業時に一群のシャッターパネル3a〜3nを上下動させるような操作信号等を出力する。なお、図1では、操作部21が制御盤20上に設けられたものを示したが、制御盤20の外部に設けられていても良い。
【0029】
記憶部22は、例えば、ROMやRAMで構成されている。記憶部22は、制御部20が実行する閉鎖指令時処理プログラム(後述する図1参照)を格納している。また、記憶部22の書込み及び読出しが可能な部分は、プログラム実行時に適宜ワーキングメモリとして利用されるものである。
【0030】
外部記憶部23は、例えば、ディスク装置で構成されている。外部記憶部23には、例えば、通過勧告報知部6に与える通過勧告に係る情報(具体的内容は動作の説明で明らかにする)や、人存在検知通知部12によって外部に通知する情報が格納されている。なお、例えば、通過勧告報知部6や人存在検知通知部12には、情報種別を規定するコードを与え、通過勧告報知部6や人存在検知通知部12において、そのコードからメッセージを形成するような構成の場合には、この外部記憶部23を省略することができる。また、この外部記憶部23を、長尺状スイッチ5b、5cや火災発生検知センサ11a、11b等の動作履歴を記憶するものとして用いるようにしても良い。
【0031】
計時部24は、制御部28によって指令された所定時間を計時するものである。計時部24は、カウンタ等を用いたハードタイマでも良く、また、ソフト的に計時するソフトタイマでも良い。
【0032】
スイッチ入力部25は、長尺状スイッチ5b、5cからの操作信号を制御部28に通知するインタフェース機能を担うものである。
【0033】
センサ入力部26は、火災発生検知センサ11a、11bからの検知信号を制御部28に通知するインタフェース機能を担うものである。
【0034】
出力部27は、制御部28からの情報を通過勧告報知部6や人存在検知通知部12に与える出力インタフェース機能を担うものである。
【0035】
制御部28は、例えば、マイクロプロセッサでなり、当該防火シャッター1の全体の動作を制御するものである。この第1の実施形態の場合、制御部28は、図1に示す動作を実行するように、当該防火シャッター1の全体の動作を制御する。
【0036】
以下、図1に示すフローチャートを参照しながら、この実施形態の防火シャッター1の動作を説明する。
【0037】
制御部28は、開口部が開放状態にあるときには、火災発生検知センサ11a、11bが検知動作したか否かを常時監視しており(ステップ100)、その検知動作によって火災の発生を検知すると、開口部開閉駆動部7に閉鎖指令を与えて一群のシャッターパネル3a〜3nを下動させて開口部を閉鎖状態にする(ステップ101)。なお、図3では、中央監視盤から制御盤20への信号の受信構成が存在しないものを示しているが、かかる受信構成がある防火シャッターでは、中央監視盤側からの火災発生通知に応じて、開口部を閉鎖状態にするステップ101の処理を実行するようにしても良い。また、閉鎖スイッチ(図示せず)の押下によってステップ101の処理を実行するようにしても良い。
【0038】
制御部28は、このようにして開口部を閉鎖状態にすると、続いて、計時部24に対してタイマ1による計時を開始することを指令する(ステップ102)。このタイマ1による計時時間は、閉鎖時点から、火災によって長尺状スイッチ5b、5cが誤った操作信号を送出する恐れが生じるまでの時間と、閉鎖時点から、逃げ遅れた人が到達する可能性がある時点までの時間などを考慮して定められる。例えば、5分程度に定められる。
【0039】
その後、制御部28は、通過勧告報知部28によって、逃げ遅れて当該防火シャッター1の位置に到達した人に対して、長尺状スイッチ5b、5cに接触することを促すメッセージを報知させる(ステップ103)。なお、通過勧告報知部28によって、長尺状スイッチ5b、5cに接触することを促すメッセージを報知させるのに代え、閉鎖状態にあるシャッター面のいずれかの位置に、そのようなメッセージを記載しておいても良い。
【0040】
そして、開口部の閉鎖状態においては、制御部28は、長尺状スイッチ5b、5cが操作されているかを監視する(ステップ104)。
【0041】
ステップ104、105でなる処理ループを繰り返している長尺状スイッチ5b、5cの操作監視状態において、長尺状スイッチ5b、5cに対する操作を検知すると、言い換えると、逃げ遅れた人の存在を検知すると、制御部28は、人存在検知通知部12によって、建物開口部がシャッターによって閉鎖状態になった後に人が存在することを検知したことを外部に通知させる。
【0042】
その後、制御部28は、タイマ1が既にタイムアップしているか否かを判別する(ステップ106)。そして、タイムアップしている場合には、ステップ103の処理に戻り、タイムアップしていない場合には、ステップ107以降の処理に進む。ここで、タイムアップしている場合にステップ103の処理に戻ることは、タイマ1による計時時間が越えた以降に、長尺状スイッチ5b、5cに操作された場合には、人存在検知通知部12による外部への通知だけを実行されることを意味している。
【0043】
制御部28は、ステップ106で否定結果を得ると、言い換えると、逃げ遅れた人がタイマ1による所定の計時時間が終了する前に長尺状スイッチ5b、5cに操作したときには、通過勧告報知部6によって、これから所定の時間だけシャッターが所定量だけ開くので通過して下さいという旨のメッセージを報知させ(ステップ107)、その後、開口部開閉駆動部7を制御してシャッターを図5に例示するような所定量だけ開放させ(ステップ108)、さらにその後、計時部24におけるタイマ2による所定時間の計時を待ち(ステップ109、110)、この計時が終了すると、再び開口部開閉駆動部7を制御して開口部を閉鎖状態に復帰させる(ステップ111)。この後は、制御部28は、ステップ103の処理に戻る。
【0044】
以上のようなステップ107〜111の処理によって、開口部が閉鎖状態から、所定の時間だけ多少開放された状態になり、再び閉鎖状態に戻り、多少開放された状態において、逃げ遅れた人は、通過勧告に従って当該防火シャッター1を通過することができる。
【0045】
ここで、逃げ遅れた人を通過させるための開放状態は、完全開放状態でも良いが、上述したような部分的な開放状態が好ましい。これは、以下の理由による。防火シャッター1は、本来、火災の延焼や煙の拡散を防止するものであるので、閉鎖状態になった以降は、本来は開放をしたくないものである。一方、逃げ遅れた人の通過を阻止することは、逃げ遅れた人が閉じこめられる恐れがあるので、好ましいことではない。このような点を考慮し、この第1の実施形態においては、逃げ遅れた人を通過させることを達成できる最小必要限の開放量にしている。
【0046】
このような部分的な開放状態の時間も長くなれば、防火シャッターの本来の閉鎖機能を損なう。一方、部分的な開放状態の時間が余りにも短ければ、部分的に開放させても逃げ遅れた人が通過できない恐れがある。特に、複数の人が同時に当該防火シャッター1の位置に到達したときには、部分的な開放状態の時間によっては一部の人が通過できない恐れがある。
【0047】
上述したタイマ2による計時時間(部分的な開放状態の継続時間)は、以上のような点を考慮して定められる。例えば、10秒程度に定められる。
【0048】
上述したように、ステップ111によって開口部を再度閉鎖状態にした後は、ステップ103に戻るので、タイマ1による計時時間以内であれば、部分的な開放状態が1回だけでなく2回以上行われることもあり得る。
【0049】
上記実施形態の防火シャッター1によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0050】
(1) 開口部が閉鎖状態になって以降に防火シャッター位置に到達した逃げ遅れた人も、部分的な開放によって通過させることができ、逃げ遅れた人が建物に閉じこめられるようなことを防止できる。
【0051】
防火シャッターは、一般的にかなりの重量を有し、閉鎖状態では非力な人だけでなく一般的な人でも開けることがまず難しいが、このような人でも、部分的な開放によって通過することができる。また、手動又は電動の開放機能を持っていても、その機能を知らない人が多く、そのような人が逃げ遅れたとしても建物に閉じこめられるようなことを防止できる。
【0052】
(2) 開口部が閉鎖状態になって以降に防火シャッター位置に到達した逃げ遅れた多くの人は、無意識のうちに防火シャッターに接触すると思われる。長尺状スイッチを人間が接触し易い位置に設けたので、部分的開放状態の移行指示機会を増大できて、通過の機会を増大させることをできる。特に、通過勧告報知部を設けて長尺状スイッチへの接触を促しているので、部分的開放状態への移行をより確実なものにできる。
【0053】
(3) 開口部が閉鎖状態になってから逃げ遅れた人が当該防火シャッターの位置に到達した場合には、そのことを検知して人存在検知通知部によって外部に通知するようにしているので、外部の人間がそのことを認識でき、必要ならば適切な措置やその準備を取ることができる。
【0054】
特に、この実施形態の場合には、部分的な開放状態への移行が可能な時間を越えても、人存在検知通知部によって外部に通知するようにしているので、外部の人間が救出動作等を行うことも可能である。
【0055】
(4) 閉鎖状態から部分的な開放状態にしても所定時間を経過すると、再び閉鎖状態にするようにしているので、また、逃げ遅れている人を通過させるための開放状態も部分的な開放状態であるため、当該防火シャッターに求められる防火機能をほとんど損なうことがない。
【0056】
(5) 長尺状スイッチや通過勧告報知部は、着脱自在に所定のシャッターパネルに取り付けられているので、火災発生時においてこれらの長尺状スイッチや通過勧告報知部が損傷したとしても、これら長尺状スイッチや通過勧告報知部を交換することにより、当該防火シャッターを正常動作可能状態に復帰させることができる。また、長尺状スイッチや通過勧告報知部が経年劣化しても、これらを単独で交換することにより、当該防火シャッターを正常動作可能状態に復帰させることができる。
【0057】
(6) 部分的な開放状態へ移行できる時間をタイマ1が計時する所定時間に限定したので、火災に伴う高熱等でその所定時間の計時後に長尺状スイッチが誤って操作信号を出力しても、部分的な開放状態になることはなく、当該防火シャッターに求められている防火機能を十分に発揮させることができる。
【0058】
なお、上記実施形態の説明においても、その実施形態の一部を変形した実施形態についても言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
【0059】
(1) 上記実施形態においては、開口部が完全な閉鎖状態になってから人の存在を監視するものを示したが、閉鎖動作中においても、人の存在を監視するようにしても良い。例えば、閉鎖されていない開放面積が人が通過するのに困難な面積になった準閉鎖状態になった時点から、逃げ遅れた人の存在を監視するようにしても良い。これにより、完全閉鎖状態になる直前に当該防火シャッター位置に到達した人の通過を速めることが可能となる。閉鎖動作中の開口面積が小さいときに無理して人が通過しようとしたときにはシャッターに人が挟まれる恐れが有るが、閉鎖動作中において人の存在を監視するようにした場合には、このようなことを回避することができる。
【0060】
また、防火シャッターの制御方法として、火災の初期段階では避難者に少しでも避難路等が見えるように僅かに開放されている程度の閉鎖状態にし(そこで、シャッターが一時停止している)、その後、初期段階が過ぎたときに完全な閉鎖状態にする方法もある。上述した閉鎖動作途中における一時停止状態から、人の存在を監視するようにしても良い。
特許請求の範囲における物体検知手段が検知動作(監視動作)を行う「全閉鎖状態」とは、人等、開口部を通過するとして予め想定されている物体が実質的に通れない程度に閉鎖されていることをいうものとする。すなわち、物体検知手段が検知動作(監視動作)を行う「全閉鎖状態」とは、完全な閉鎖状態だけでなく、上述したような閉鎖動作中や、閉鎖動作途中における一時停止時や、多少開いているその開閉体での最も大きい閉鎖状態等を含むものとする。
【0061】
なお、「開閉体を駆動して全閉鎖状態にする」(「全閉鎖状態」に復帰させる場合を含む)という表現における「全閉鎖状態」には、閉鎖動作中の状態は含まれないものとする。
【0062】
(2) 上記実施形態においては、逃げ遅れた人等の物体の存在を検知するものが長尺状スイッチであったが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、いわゆる単純な押圧スイッチをシャッターパネル面に1又は複数設けたものであっても良い。また例えば、複数組の発光素子と受光素子のうち、発光素子を一方のガイドレールに設けると共に、受光素子を他方のガイドレールに設け、対応する発光素子及び受光素子間の光線経路の後ろ側に位置するシャッターパネル面に、接触位置を表す帯状の色彩を施したものであっても良い。さらに例えば、帯状や板状のスイッチ(タッチパネル的なもの)を適用して接触可能面積を2次元的に増大させるようにしても良い。
【0063】
また、通過勧告報知部6として液晶表示装置等の平面表示装置を適用している場合には、その前面に、物体検知の手段としてタッチパネルを設けるようにしても良い。
【0064】
なお、電動式の開放を指示する開放指令スイッチを備える防火シャッターであれば、この開放指令スイッチも、人存在検知手段として併用するようにしても良い。すなわち、火災発生によって移行した閉鎖状態で、開放指令スイッチが操作されたときには、全面開放ではなく、脱出援助の部分的な開放、その後の閉鎖状態の復帰を行うと共に、人存在検知の外部通知を行うようにしても良い。
【0065】
(3) 上記実施形態においては、シャッターパネル面の一方の面にだけ長尺状スイッチを設けたものを示したが、シャッターパネル面の両面に長尺状スイッチを設けるようにしても良い。火災発生位置によって、避難経路の向きが変化する位置に設けられた防火シャッターであれば、このような両面に設けることは好ましい。また、シャッターパネル面の一方の面にだけ長尺状スイッチを設ける場合においても、その面が、内側(火災発生を想定している側)の面に限られるものではなく、外側の面であっても良い。外側の面に長尺状スイッチを設けた場合には、救助活動者や消火作業者等が容易に防火シャッターの位置を通過することができる。
【0066】
(4) 上記実施形態においては、閉鎖状態になった時点から所定時間を越えても、人存在検知の通知動作だけは実行するものを示したが、かかる通知動作も実行しないようにしても良い。
【0067】
(5) 上記実施形態においては、閉鎖状態になった時点から所定時間内に限って部分的な開放状態への移行を認めるものを示したが、所定時間の限定をなくすようにしても良い。これにより、逃げ遅れた人の通過機能を一段と高めることができる。この場合において、複数の長尺状スイッチから同時に操作信号が送出されているか否かに基づいたり、火災発生検知センサ中の温度センサの温度情報に基づいたりして、長尺状スイッチの正常動作を確認して部分的な開放状態を認めるようにしても良い。
【0068】
また、上記実施形態においては、閉鎖状態になった時点からタイマ1の計時による所定時間内に限って部分的な開放状態への移行を認めるものを示したが、閉鎖状態になった時点から部分的な開放状態への移行を認める時間(時間の終期)を以下のように定めても良い。例えば、その時間の終期を、感熱ヒューズが火災による高温で切断されるまでに定めたり、外部からの監視終了信号の受信時点までに定めたりしても良い。
【0069】
(6) 上記実施形態においては、部分的な開放状態の時間を固定時間(タイマ2の計時時間)としたものを示したが、その固定時間の延長を認めるようにしても良い。例えば、部分的な開放状態で長尺状スイッチが操作された場合には、タイマ2の計時を最初からやり直して部分的な開放状態の時間延長を行うようにしても良い。このようにした場合には、当該防火シャッターに同時に多数の人が到達した場合にも、1回の部分的な開放状態で全員を通過させることをできる。
【0070】
(7) 上記実施形態においては、逃げ遅れた人(物体)を検知した場合の措置動作が、所定時間の間の部分的な開放状態、及び、外部への人存在検知の通知であったが、これに代え、又は、これに加えて、他の措置動作を行うようにしても良い。例えば、部分的な開放状態への移行を一切行わず、物体を検知したら外部への物体検知の通知だけを行うようにしても良い。少しでも開放することが好ましくないシャッターであれば、かかる措置が好適である。また例えば、当該防火シャッターを通過しない建物外部への他の避難経路の報知動作であっても良い。
【0071】
(8) 上記実施形態においては、部分的な開放状態への移行や通過を勧告報知する通過勧告報知部を備えたものを示したが、これを省略するようにしても良い。例えば、シャッター面に、そのことを固定的に記載していても良い。
【0072】
(9) 上記実施形態においては、シャッターパネルを段積みする形式のパネルシャッターに本発明を適用したものを示したが、他の形式の防火シャッターに本発明を適用できることは勿論である。パネルシャッターでは、シャッターパネルの段積み(累積)構成で閉鎖状態を形成するものであるので、その状態から部分的な開放状態へ移行させる場合には、上部のシャッターパネルから上方に移動されていくので、部分的な開放状態においてシャッターパネル間で隙間が空くこともあり得るが、シャッターカーテンを巻き取る方式のスラットシャッター等では、部分的な開放状態でも下部の開放部分以外の部分の遮蔽性が高いものである。また、上述したような、火災の状況に応じて多段階(例えば2段階)の閉鎖状態を取る防火シャッターもあり、このような防火シャッターにも本発明は有効であり、部分的な開放状態をその多段階のうちのいずれかの段階の開放状態に一致させることもできる。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、本発明による防火シャッターによれば、建物開口部がシャッター本体によって全閉鎖状態にあるときに、接触検知により人などの物体の存在の有無を監視する長尺状スイッチと、少なくともこの長尺状スイッチが全閉鎖状態で接触検知したことを条件として脱出援助動作を行う脱出援助手段とを備えるので、全閉鎖状態になった後に防火シャッターの位置に到達した物体が、全閉鎖状態によって困るような事態を回避できるように援助できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図2】実施形態の概略斜視図である。
【図3】実施形態の電気的処理構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態の長尺状スイッチ等と制御盤との接続方法の説明図である。
【図5】実施形態の部分的な開放状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…防火シャッター、3a〜3n…シャッターパネル、5b、5c…長尺状スイッチ、6…通過勧告報知部、7…開口部開閉駆動部、11a、11b…火災発生検知センサ、12…人存在検知通知部、20…制御盤、24…計時部、25…スイッチ入力部、26…センサ入力部、28…制御部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present inventionFire prevention shutterIs.
[0002]
[Prior art]
PreventionThe fire shutter functions to prevent the spread of fire and the like by closing operation by detecting the high heat or smoke accompanying the fire and starting the closing operation. Such a fire shutter can be returned from the closed state to the open state manually or electrically.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of a fire shutter, it automatically descends when a fire breaks out, and the opening / closing operation mechanism is generally assumed to be used for emergency or training, so it is difficult to see for ordinary people There are many. Moreover, it is difficult to open the fire shutter manually.
[0004]
In addition, if an evacuee recognizes a manual operation member, an electric opening command operator, etc. and operates them to return the shutter to the open state, it can escape, but in that case There is a risk that the shutter will not be closed again, and the shutter may not be able to cope with the transition from the other side to the closed state again. There is.
[0005]
The present invention has been made in consideration of the above points, and is delayed after the closed state.Fire shutterCan help people who have reached the position to avoid the trouble of closing themselvesFire shutterIt is what I tried to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
To solve this problem,BookInvented the building openingMove downCan open and closeShutter bodyAnd thisShutter bodyOpen / close body driving means for drivingFire detectionTo open the building opening in the open stateShutter bodyAnd a closing activation means for generating a command for full closing byFire shutterIn(1) a first timer that measures a first predetermined time after the shutter body is fully closed by the closing operation upon detection of the occurrence of a fire; and (2) extended in the width direction of the building opening. In addition, when the opening of the building is fully closed by the shutter body, a long switch for contact detection provided at the position of the shutter body that is highly likely to be touched unconsciously by humans. (3) a second timer that times a second predetermined time shorter than the first predetermined time; and (4) the long switch is operated before the first timer expires. The shutter body is moved upward by a predetermined amount to partially open the building opening, and this partial open state is maintained during the time counting operation of the second timer. Fully closed So ascribedEscape assistance means,(5) first notification means for notifying the outside without operating the shutter body when the long switch is operated after the first timer expires;It is characterized by providing.
[0007]
With these configurations of the present invention, after being totally closedFire shutterA person or the like who has reached the position can be assisted so as to avoid a situation which is troubled by the fully closed state.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, according to the present invention,PreventionFire shutterofAn embodiment will be described in detail with reference to the drawings. The fire shutter of this embodiment is a so-called panel shutter.
[0009]
Here, FIG. 2 is a perspective view in a closed state of the fire shutter of this embodiment, and FIG. 3 is a block diagram showing an electrical processing configuration of the fire shutter of the embodiment.
[0010]
In FIG. 2, the
[0011]
The pair of
[0012]
Each of the
[0013]
The movement of the group of
[0014]
As described above, the storage box 4 stores the group of
[0015]
In the
[0016]
Since the
[0017]
Here, it is preferable that the
[0018]
In FIG. 2, the
[0019]
Further, in the fire-
[0020]
The passage
[0021]
For example, as shown in FIG. 4, the lead wires between the
[0022]
Next, the configuration of the
[0023]
In FIG. 3, the same parts as those in FIG. That is, the group of
[0024]
The
[0025]
The fire
[0026]
Based on the command from the
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
The sensor input unit 26 has an interface function of notifying the
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
Hereinafter, referring to the flowchart shown in FIG.thisThe operation of the
[0037]
When the opening is in the open state, the
[0038]
When the
[0039]
Thereafter, the
[0040]
In the closed state of the opening, the
[0041]
When an operation on the
[0042]
Thereafter, the
[0043]
The control unit 28106If a negative result is obtained in other words, in other words, when a person who has escaped operates the
[0044]
As a result of the processing of
[0045]
Here, the open state for passing a person who has escaped may be a completely open state, but the partial open state as described above is preferable. This is due to the following reason. Since the
[0046]
If the time for such a partial open state is increased, the original closing function of the fire shutter is impaired. On the other hand, if the time of the partial open state is too short, there is a possibility that a person who has escaped even if it is partially opened cannot pass. In particular, when a plurality of people reach the position of the
[0047]
The time measured by the above-described timer 2 (partial open state duration) is determined in consideration of the above points. For example, it is set to about 10 seconds.
[0048]
As described above, after the opening is closed again in
[0049]
According to the
[0050]
(1) People who have missed the escape after reaching the fire shutter position after the opening has been closed can be allowed to pass by partial opening, preventing people who have been late from being trapped in the building. it can.
[0051]
Fire shutters generally have significant weight and are difficult to open not only by powerless people but also by ordinary people in the closed state, but even such people can pass by partial opening. it can. Moreover, even if it has a manual or electric opening function, there are many people who do not know the function, and even if such a person is late to escape, it can prevent being confined in a building.
[0052]
(2) It seems that many people who are late to escape after reaching the fire shutter position after the opening is closed will contact the fire shutter unconsciously. Since the long switch is provided at a position where it is easy for humans to touch, it is possible to increase the transition instruction opportunity in the partially opened state and increase the chance of passage. In particular, since the passage recommendation notifying unit is provided to promote contact with the long switch, the transition to the partially opened state can be made more reliable.
[0053]
(3) When a person who has escaped after the opening has been closed reaches the position of the fire shutter, it is detected and notified to the outside by the person presence detection notification unit. , Outsiders can recognize it and take appropriate measures and preparations if necessary.
[0054]
In particular, in the case of this embodiment, even if the time that allows partial transition to the open state is exceeded, the person presence detection notification unit notifies the outside, so that an external person can rescue the It is also possible to perform.
[0055]
(4) Even if a predetermined time elapses from the closed state to the partially open state, the closed state is again set, and the open state for passing a person who is late to escape is also partially open. Since it is a state, the fire protection function required for the fire shutter is hardly impaired.
[0056]
(5) Since the long switch and the passage recommendation notification section are detachably attached to a predetermined shutter panel, even if the long switch and the passage recommendation notification section are damaged in the event of a fire, By exchanging the long switch and the passage recommendation notifying unit, the fire shutter can be returned to a normal operable state. Even if the long switch or the passage recommendation notification unit deteriorates over time, the fire shutter can be returned to a normal operation state by replacing them alone.
[0057]
(6) Since the time that can be shifted to the partially open state is limited to the predetermined time that the
[0058]
In the description of the above embodiment, an embodiment obtained by modifying a part of the embodiment is also referred to. However, a modified embodiment as exemplified below can be given.
[0059]
(1) In the above-described embodiment, an example is shown in which the presence of a person is monitored after the opening is completely closed. However, the presence of a person may be monitored even during the closing operation. For example, the presence of a person who has escaped may be monitored from the time when the open area that is not closed becomes a semi-closed state in which it is difficult for a person to pass through. Accordingly, it is possible to speed up the passage of a person who has reached the fire shutter position immediately before the fully closed state. When a person tries to pass by force when the opening area during closing operation is small, there is a risk that the person will be caught in the shutter, but this is the case when monitoring the presence of a person during closing operation. You can avoid this.
[0060]
Also, as a control method of the fire shutter, in the initial stage of the fire, it is closed so that the evacuee can see the evacuation route etc. even a little (the shutter is temporarily stopped there), then There is also a way to make it completely closed when the initial stage is over. The presence of a person may be monitored from the pause state during the closing operation described above..
The “fully closed state” in which the object detection means in the claims performs the detection operation (monitoring operation)PeopleIt is said that the object preliminarily assumed to pass through the opening is closed to such an extent that it cannot substantially pass through. That is, the “fully closed state” in which the object detection means performs the detection operation (monitoring operation) is not only the complete closed state, but also during the closing operation as described above, at the time of temporary stop during the closing operation, or slightly opened Including the largest closed state of the opening and closing body.
[0061]
In addition, in the expression “fully closed state by driving the opening / closing body” (including the case of returning to the “fully closed state”), the state during the closing operation is not included. To do.
[0062]
(2) In the above-described embodiment, the long switch detects the presence of an object such as a person who has escaped, but the present invention is not limited to this. For example, one or more so-called simple pressing switches may be provided on the shutter panel surface. Further, for example, among a plurality of sets of light emitting elements and light receiving elements, the light emitting elements are provided on one guide rail, and the light receiving elements are provided on the other guide rail, on the rear side of the light beam path between the corresponding light emitting elements and light receiving elements. The surface of the shutter panel that is positioned may be provided with a band-like color representing the contact position. Further, for example, a contactable area may be increased two-dimensionally by applying a band-like or plate-like switch (such as a touch panel).
[0063]
When a flat display device such as a liquid crystal display device is applied as the passage
[0064]
Note that if the shutter is equipped with an open command switch for instructing to open electrically, the open command switch may also be used as a human presence detection means. In other words, when the release command switch is operated in the closed state that has been transferred due to the occurrence of a fire, it will not be fully opened, but will be partly opened for escape assistance, and then returned to the closed state, and an external notification of human presence detection will be given. You may make it do.
[0065]
(3) In the above embodiment, the long switch is provided only on one surface of the shutter panel surface. However, the long switch may be provided on both surfaces of the shutter panel surface. If the fire shutter is provided at a position where the direction of the evacuation route changes depending on the fire occurrence position, it is preferably provided on both sides. Even when a long switch is provided on only one surface of the shutter panel surface, the surface is not limited to the inner surface (the side on which a fire is expected), but the outer surface. May be. When a long switch is provided on the outer surface, a rescuer, a fire extinguisher, or the like can easily pass through the position of the fire shutter.
[0066]
(4) In the embodiment described above, only the notification operation for detecting the presence of a person is performed even when a predetermined time has elapsed from the time when the closed state is reached. However, the notification operation may not be performed. .
[0067]
(5) In the above embodiment, the transition to the partial open state is recognized only within a predetermined time from the time when the closed state is reached. However, the limitation on the predetermined time may be eliminated. Thereby, the passage function of the person who escaped late can be improved further. In this case, the normal operation of the long switch is performed based on whether or not the operation signals are simultaneously sent from the plurality of long switches, or based on the temperature information of the temperature sensor in the fire occurrence detection sensor. You may make it recognize and accept a partial open state.
[0068]
Moreover, in the said embodiment, although what showed the transition to a partial open state only within the predetermined time by the time-measurement of the
[0069]
(6) In the above embodiment, the partial open state time is shown as the fixed time (timed time of the timer 2). However, the extension of the fixed time may be recognized. For example, when the long switch is operated in the partially opened state, the time of the timer 2 may be restarted from the beginning to extend the time in the partially opened state. In such a case, even when a large number of people arrive at the fire shutter simultaneously, all of them can pass through in a partially opened state.
[0070]
(7) In the above embodiment, the action of action when detecting a person (object) who is late to escape was a partially opened state for a predetermined time and a notification of human presence detection to the outside. Instead of this, or in addition to this, another measure operation may be performed. For example, it is possible to perform only a notification of object detection to the outside when an object is detected without performing any partial transition to the open state. Such a measure is suitable if the shutter is not preferable to be opened even a little. Further, for example, a notification operation of another evacuation route outside the building that does not pass through the fire shutter may be performed.
[0071]
(8) In the above-described embodiment, the passage recommendation notifying unit that advises the partial opening state and passage is shown. However, this may be omitted. For example, this may be fixedly described on the shutter surface.
[0072]
(9) In the above-described embodiment, the present invention is applied to a panel shutter of a type in which shutter panels are stacked. However, it goes without saying that the present invention can be applied to other types of fire-proof shutters. In the panel shutter, the closed state is formed by the stacking (cumulative) configuration of the shutter panels. Therefore, when shifting from the state to the partially open state, the shutter is moved upward from the upper shutter panel. Therefore, there may be a gap between the shutter panels in the partially open state. However, in the slat shutter that winds up the shutter curtain, etc., the shielding property of the part other than the open part in the lower part is also in the partially open state. It is expensive. In addition, there is a fire shutter that takes a multi-stage (for example, two stages) closed state according to the fire situation as described above, and the present invention is also effective for such a fire shutter. Can match the open state of any one of the multiple stages.
[0073]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention.Fire shutterAccording to the building openingShutter bodyWhen in the fully closed state,Contact detectionMonitor for the presence of objectsLong switchAnd at least thisLong switchIs fully closedcontactIt is equipped with escape assistance means that performs escape assistance action on the condition that it has been detected.Fire shutterIt is possible to assist so that an object that has reached the position of can avoid a situation that is troubled by the fully closed state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart illustrating an operation of an embodiment.
FIG. 2 is a schematic perspective view of the embodiment.
FIG. 3 is a block diagram showing an electrical processing configuration of the embodiment.
FIG. 4 is an explanatory diagram of a connection method between the long switch and the like according to the embodiment and a control panel.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a partially opened state of the embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
上記火災発生の検知による閉鎖動作によって、上記シャッター本体が全閉鎖状態になってから第1の所定時間を計時する第1のタイマと、
上記建物開口部の幅方向に延長している、しかも、上記物建物開口部が上記シャッター本体によって全閉鎖状態にあるときに、人間が無意識に触る可能性が高い上記シャッター本体の位置に設けられている接触検知の長尺状スイッチと、
上記第1の所定時間より短い第2の所定時間を計時する第2のタイマと、
上記第1のタイマがタイムアップする前に、上記長尺状スイッチが操作されたときに、上記シャッター本体を所定量だけ上動させて、上記建物開口部を部分的に開放させ、この部分的な開放状態を上記第2のタイマの計時動作中維持し、計時動作終了後に全閉鎖状態に復帰させる脱出援助手段と、
上記第1のタイマがタイムアップした以降、上記長尺状スイッチが操作されたときに、上記シャッター本体を動作させることなく、外部に長尺状スイッチが操作された旨を通知する第1の通知手段と
を備えることを特徴とする防火シャッター。 Shutter body that can be opened and closed to move down and close the building opening, opening-and-closing body driving means that drives the shutter body , and the opening of the building opening that has been opened by the detection of a fire is fully closed by the shutter body A fire shutter having closed activation means for generating a command to
A first timer for measuring a first predetermined time after the shutter main body is in a fully closed state by a closing operation by detecting the occurrence of the fire;
When the building opening extends in the width direction of the building opening, and the building opening is in a fully closed state by the shutter body, it is provided at a position of the shutter body that is highly likely to be touched unconsciously by humans. A long switch for touch detection,
A second timer for measuring a second predetermined time shorter than the first predetermined time ;
When the long switch is operated before the first timer expires, the shutter body is moved up by a predetermined amount to partially open the building opening, and this partial An escape assisting means for maintaining the open state during the timekeeping operation of the second timer and returning to the fully closed state after the timekeeping operation is completed ;
After the first timer expires, when the long switch is operated, a first notification that notifies the outside that the long switch has been operated without operating the shutter body fire shutter, characterized in that it comprises a <br/> and means.
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