JP3611770B2 - Regenerative burner - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排ガスからの熱を利用して燃焼用空気を加熱する蓄熱式バーナ、特に、ダストの処理が容易な蓄熱式バーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の工業炉は、省エネルギーを図る上から、燃焼した後の排ガスの熱を利用して燃焼用空気を加熱する蓄熱式バーナが使用されている(例えば、特開平7−113,509号、特開平8−166,123号及び特開平10−122,552号公報等参照)。
【0003】
この蓄熱式バーナは、概して、炉の燃焼室内に導入する燃焼用空気と、炉の燃焼室内で燃焼した後の排ガスとを交互に、耐熱性材料により構成され通気性のある蓄熱体を通って流すことにより、当該蓄熱体により燃焼用空気と排ガスとを熱交換し、燃焼室内には加熱された燃焼用空気が導入されるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、連続燃焼と1300℃以上の高温炉とか、炉内に灰や鉄粉等のダストが多く存在している過酷な炉では、永年使用していると、多数の小孔が設けられている固定されたセラミックボール蓄熱体やハニカム状蓄熱体では、ダスト等が付着し、この処理が面倒となるのみでなく、省エネルギーを図ることが極めて困難となる。
【0005】
具体的には、鉄鋼用のスラブの加熱炉、アルミニュームの溶解タンク炉、灰融解ゴミ焼却炉、あるいはダイオキシン対策や灰中の有害重金属の溶質を防ぐために灰融解だけを目的とした炉(これらを「加熱炉」と略称する)では、前記した問題が極めて顕著である。
【0006】
また、いわゆるペレット状の蓄熱体を使用した場合は、ペレットに付着したダスト等を篩により比較的簡単に処理できるが、蓄熱式バーナの運転を長時間にわたり中断しなければならない。
【0007】
さらに、前記特開平10−122,552号公報に開示されているように、ペレット状蓄熱体を連続して出し入れすれば、バーナ運転の中断はないが、ダスト等の処理のために装置全体が大型化し、コスト的にも高くなるという不具合もある。
【0008】
本発明は、上述した従来技術に伴う課題を解決するためになされたもので、過酷な炉等に使用される蓄熱式バーナであっても、運転を中断することなく、ペレット状蓄熱体に付着したダスト等の処理を行なうことができ、メンテナンスが容易で、小型化された、コスト的にも有利な蓄熱式バーナを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的は、下記の手段により達成される。
【0010】
(1) 略密閉された本体部内に挿通して設けられた燃焼ノズルと、当該燃焼ノズルの周囲に形成され、当該燃焼ノズルと平行に伸び先端が燃焼室に臨まされた複数の通路部と、前記本体部の下部に設けられ、前記燃焼室内から流出する排ガスや、空気供給手段から前記燃焼室内に導かれる燃焼用空気を前記通路部を通って流すための配風部と、当該配風部と前記本体部の間に設けられ、前記排ガスの熱により加熱された蓄熱体により前記燃焼用空気を加熱するようにした熱交換部と、前記蓄熱体に付着したダストを除去する浄化空気を、前記配風部より前記熱交換部の一部の領域に向けて吹き出し、前記本体部の上部よりダストを含む空気を外部に取出すようにしたダスト除去手段と、を有する蓄熱式バーナにおいて、前記ダスト除去手段は、前記通路部を複数の通路に仕切る仕切り壁の、燃焼室より離れた端部に、前記熱交換部の上部まで伸延する垂直壁を設けて垂直通路を形成し、該垂直通路の上部に多数のペレット状とした蓄熱体の飛び出しを防止する多孔板を設け、前記ケースを流通したダストを含む空気が、前記垂直通路を通り熱交換部の上部の吸引口より外部に排出されるようにしたことを特徴とする。
【0012】
(3) 前記熱交換部は、前記配風部に対し相対的に回転するようにしたことを特徴とする蓄熱式バーナ。
【0013】
(4) 前記配風部は、前記排ガスを流す排ガス通路と、前記燃焼用空気を流す燃焼用空気通路と、前記浄化空気を流す浄化空気通路が区画形成され、前記排ガス、燃焼用空気及び浄化空気が相互に独立して蓄熱体を流通するようにしたことを特徴とする蓄熱式バーナ。
【0014】
(5) 前記熱交換部は、底部に多孔板が設けられ、内部が仕切板により略均等に仕切られかつ内部にペレット状蓄熱体が緩く収容された複数のシェル室とされたケースを有し、前記排ガス通路、燃焼用空気通路及び浄化空気通路がそれぞれ選択された個数の前記シェル室と連通するようにしたことを特徴とする蓄熱式バーナ。
【0015】
(6) 前記ダスト除去手段は、前記熱交換部と配風部との間に、前記燃焼用空気が流通する第1切欠部と、排ガスが流通する第2切欠部と、浄化空気が流通する第3切欠部とを備えた固定板を有することを特徴とする蓄熱式バーナ。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の実施形態に係る蓄熱式バーナを加熱炉の燃焼室壁に取付けた状態を示す概略図、図2は図1における2−2線に沿う断面図、図3は図2における3−3線に沿う断面図、図4は図2における4−4線に沿う断面図、図5は図2における5−5線に沿う断面図、図6は図2における6−6線に沿う断面図、図7は図2における7−7線に沿う断面図である。
【0019】
まず、本実施形態に係る加熱炉Fについて概説する。図1において、加熱炉Fは、例えば、耐火レンガ等よりなる略密閉された本体部1を有し、当該本体部1の側壁1aには、蓄熱式バーナ10が取付けられている。
【0020】
前記本体部1には、蓄熱体21に付着したダストを空気流により除去するダスト除去手段2が設けられているが、このダスト除去手段2には、本体部1の頂部吸引口Oに連結され、排ガス(図中白抜き矢印)中に含まれるダスト等を除去するサイクロン等の集塵機3及び排気ファン4を有する集塵部5が含まれる。
【0021】
本体部1の下部には、燃焼用空気ファン6からの燃焼用空気(図中実線矢印)や、排風機7により外部に排出される排ガス等を区画して流す配風部8が設けられている。
【0022】
ここにおいて、「燃焼用空気」とは、純酸素、酸化窒素等のような酸素原子を含むガスあるいは空気、酸素富化空気等のような酸素ガス混合気体を総称するものである。
【0023】
特に、本実施形態では、前記本体部1と配風部8との間に設けられた熱交換部20において、燃焼用空気と排ガスとを熱交換することにより燃焼用空気の温度を高め、高い燃焼効率が得られるようにしている。
【0024】
さらに、詳述する。この蓄熱式バーナ10は、図2に示すように、本体部1内に形成された円筒状あるいは矩形状の通路部12の中心を貫通して設けられた筒状本体12aを有し、この筒状本体12a内に燃焼ノズル11が設けられている。
【0025】
燃焼ノズル11は、後端から燃料及び一次空気が供給され、先端の漏斗状多孔部分11aが加熱炉Fの燃焼室Nに臨まされ、この先端より燃焼室N内に火炎を噴射するようになっている。
【0026】
当該筒状本体12aは、図3,4に示すように、前記通路部12を上下に2分するように水平に伸びている仕切り壁13を有し、それぞれが均等な断面積の上部通路12Aと下部通路12Bとされている。この上部通路12Aは、後に詳述する、燃焼用空気が流通する燃焼用空気通路となり、下部通路12Bは、排ガスを排出する排ガス通路となる。
【0027】
なお、この燃焼ノズル11は、端部にモーティブ流体供給部を設け、このモーティブ流体供給部から燃焼ノズル11の周囲あるいは中心に水蒸気あるいは高速空気からなるモーティブ流体が流れるように構成してもよい。モーティブ流体を流すと、燃焼ノズル11から噴射される火炎の大小あるいはシャープさなどを調節することができ、火炎のフレキシビリティが増大し、制御性あるいは汎用性の幅も大きなものとなる。
【0028】
前記通路部12の仕切り壁13は、本実施の形態では、燃焼室Nより離間する側に下部の熱交換部20の直近位置まで垂下された垂直壁13aを有し、本体部1との間に垂直通路12Cが形成されている。
【0029】
この熱交換部20は、図2,4,5に示すように、底部に多孔板23が設けられ、内部に多数のペレット状蓄熱体21が収容された円筒状ケース24を有している。この円筒状ケース24は、内部が複数の仕切板22により略等角均等に仕切られ、これにより形成された複数のシェル室S内にそれぞれ前記ペレット状蓄熱体21が比較的緩やかに、つまり相互に移動し得る程度に収容されている。ただし、後述の浄化空気の流速によっては移動不能な状態であってもよく、また、前記垂直通路12Cの上部にペレット状蓄熱体21の飛び出しを防止する多孔板23aを設けてもよい。
【0030】
なお、このシェル室Sは、4個以上であって、より多い方が好ましいが、製作上からすれば、12個程度が好ましい。
【0031】
この円筒状ケース24は、下部にパンチングプレート、金網あるいはエクスパンドメタル等のような開口率の大きい多孔板23が設けられ、通気性を持って前記各シェル室S内のペレット状蓄熱体21を保持している。
【0032】
この円筒状ケース24は、前記配風部8のフランジ部49により支持された状態で、本体部1の下部内で駆動部30により回転するように構成され、これにより熱交換部20では、炉内からの排ガスにより加熱された部分に、前記燃焼用空気ファン4から送風された燃焼用空気が流され、排ガスにより加熱された高温状態の蓄熱体21により燃焼用空気が加熱されることになる。
【0033】
例えば、この蓄熱体21を通る燃焼用空気は、当初常温程度(例えば約20℃程度)のものであるが、蓄熱体21により加熱され、約900℃程度となって炉内に送り込まれる。一方、炉内からの排ガスは、蓄熱体21を通るときには約1100℃程度であり、蓄熱体21に熱を与えた後は、約200℃程度になって排出される。
【0034】
前記蓄熱体21としては、例えば、アルミナやムライト等の酸化系セラミックスや窒化物系セラミックス等のような、約1300℃程度の高温ガスの熱を蓄熱できる耐熱・高強度材料をペレット状としたものを使用することが好ましく、またMAS(コーディエライト系)やLAS(リチウム・アルミナム・シリケート系)の低膨張材料等を使用してもよい。約500〜600℃程度の中温ガス用としては、セラミックスよりも安価な鉄、銅等の金属をペレット状としたもの使用することが好ましい。
【0035】
ここに、ペレット状とは、単に球形状あるいは多角形状のもののみでなく、いわゆるラシヒリングのような短管状でもよく、また短棒状、細片、ナゲット状のもの等を含むことを意味する。
【0036】
前記駆動部30は、前記配風部8を挿通し、前記熱交換部20の円筒状ケース24の下面と連結された回転軸31と、この回転軸31の下端に設けられたウォームホイール32と、このウォームホイール32に噛合されたウォーム33と、このウォーム33を回転するモータMとを有し、モータMを駆動することにより円筒状ケース24を回転するようになっている。
【0037】
前記配風部8は、図2,6に示すように、本体部1の下部に取付けられた配風ケース41を有し、この配風ケース41の一側には、燃焼用空気ファン4からの燃焼用空気が流通する燃焼空気用ダクト(通路)42が、他側には、排風機5により外部に排出される排ガスが流通する排ガス用ダクト(通路)43が連設されており、また、この配風ケース41には、ダスト除去手段2の一部を構成する、清浄用空気が流通する清浄空気用ダクト(通路)44も連設されている。
【0038】
配風ケース41の内部は、前記回転軸31の外部を覆うスリーブ45が設けられ、このスリーブ45からは、燃焼用空気、排ガス及び清浄用空気が相互に混入しないようにする仕切板46,47,48が放射状に突出されている。
【0039】
なお、これら仕切板は、単に前記3枚のみでなく、前記各シェル室Sに対応するように多数枚(製作上からすれば、12枚程度)形成してもよい。
【0040】
この場合、燃焼用空気及び排ガス用等の通路は、入口側が相互に連通されている必要があり、また、出口側は、3枚のみあるいは多数枚のいずれも、熱交換部20と配風ケース41との間で、圧力の高い燃焼用空気が排ガス側にリークしないようにすることが好ましい。
【0041】
なお、配風ケース41の頂部には、フランジ部49が設けられ、このフランジ部49により前記熱交換部20の円筒状ケース24を支持している。
【0042】
ダスト除去手段2は、蓄熱体21に付着したダストを除去する浄化空気を当該蓄熱体21に吹き付け、除去したダストを炉外に排出するものであり、前記配風部8に設けられた浄化空気通路44、本体部1の頂部に連結された集塵部5等の他に、前記フランジ部49と前記多孔板23との間に設けられた固定板50を有している。
【0043】
この固定板50は、図7に示すように、燃焼用空気が流通する第1切欠部50aと、排ガスが流通する第2切欠部50bと、浄化空気が流通する第3切欠部50cとを有し、前記フランジ部49と本体部1の下部との間に固定保持されている。
【0044】
これら各切欠部の大きさは、例えば、シェル室Sが「12」個形成されていれば、第1切欠部50aは「3」個分、第2切欠部50bは「5」個分、第3切欠部50cは「1」個分とされている。
【0045】
つまり、所定回転している熱交換部20における蓄熱体21の熱交換効率を考慮した場合、排ガスが流通する第2切欠部50bは大きくし、多量の排ガスが蓄熱体21に当たるようにすることが好ましく、燃焼用空気が流通する第1切欠部50aは、当該加熱された蓄熱体21から所定の熱量を確実に取り出すことができるように前記第2切欠部50bよりは小さくすることが好ましく、第3切欠部50cは、急激な空気流が得られるようにさらに小さくすることが好ましい。
【0046】
この結果、配風部8の燃焼空気用ダクト42、排ガス用ダクト43、清浄空気用ダクト44を相互に独立して流れてきた燃焼用空気、排ガス及び浄化空気は、蓄熱体21を流通するとき、固定板50の各切欠部50a,50b,50cによりそれぞれ選択された個数のシェル室Sに流入することになり、それぞれがその特性を発揮するように蓄熱体21内を流通することになる。
【0047】
次に、上記実施の形態の作用を説明する。
【0048】
蓄熱式バーナ10の燃焼ノズル11からの燃料及び一次空気を噴射しつつ、図外の着火手段により着火した後に、この火炎に向かって燃焼用空気を通路12Aより炉内に送り込むと、この蓄熱式バーナ10では、火炎が燃焼用空気により炉の奥の方まで届き、良好な加熱状態を発揮する。
【0049】
炉内で燃焼した後の排ガスは、通路12B及び蓄熱体21を通って配風部8に至り、排ガス用ダクト43より大気中等に排出されるが、本実施の形態では、モータMが熱交換部20の円筒状ケース24を回転しているので、排ガスが流通した蓄熱体21は加熱された後に、燃焼用空気が流通している領域に移動し、燃焼用空気を加熱することになる。
【0050】
かかる運転を長期にわたり行っていると、蓄熱体21にダストが付着するが、本実施形態では、浄化空気が配風部8より所定時間ごとに熱交換部20に向けて吹き出されるので、ダストは、浄化空気により吹き飛ばされ、除去され、蓄熱体21にダストが付着する事態が簡単に防止できる。
【0051】
さらに詳述すれば、熱交換部20は、シェル室S内にペレット状蓄熱体21が収容されているので、浄化空気は、固定板50の第3切欠部50cを通り、当該第3切欠部50cに対応するシェル室S内のペレット状蓄熱体21を吹き上げ、蓄熱体21に付着するダストを吹き飛ばす。
【0052】
このとき、シェル室Sの上下には、多孔板23が設けられているので、個々の蓄熱体21が浄化空気により吹き飛ばされる虞れはない。
【0053】
除去されたダストは、浄化空気にともなって上昇し、吸引口Oより外部に排出される。
【0054】
このようにして1つのシェル室S内の蓄熱体21が浄化されると、熱交換部20の回転により、つぎつぎとシェル室S内の蓄熱体21が浄化され、1回転すると浄化空気の供給を停止する。ただし、蓄熱体21の汚れ状態によっては、適宜浄化時間あるいは熱交換部20の回転数を調整すればよい。
【0055】
本発明は、上述した実施の形態のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲内において種々改変することができる。上述した実施の形態は、熱交換部20が固定の配風部8に対し回転しているが、熱交換部20を固定し配風部8が回転するようにしてもよく、両者は相対的に回転するものであればよい。
【0056】
蓄熱体21は、ペレット状であることが、ダストの除去からすれば、好ましいが、ハニカム状であっても何ら問題なく適用できる。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、次の効果が得られる。
【0058】
請求項1に記載の発明は、ダストを除去する浄化空気を、配風部より熱交換部の一部の領域に向けて吹き出し、本体部の上部より外部に取出すようにしたので、高温炉や過酷な炉でも、連続燃焼運転しつつ、ダストを容易に処理でき、装置は小型化し、コスト的にも有利となる。しかも、通路部の仕切り壁端部を垂直に曲げて垂直通路を形成し、この垂直通路を通りダストを含む空気が吸引口より外部に排出されるようにしたので、排出空気は最短距離を通り排出されることになり、ダストが他の部分に付着することもない。さらに、蓄熱体をペレット状とし、これを動かすと、ダストが蓄熱体から剥れ易く、ダストの処理がより簡単なものとなる。
【0060】
請求項2に記載の発明は、熱交換部と配風部が相対的に回転するようにしたので、熱効率の高い蓄熱式バーナとなるのみでなく、ダストの処理が一層容易となる。
【0061】
請求項3に記載の発明は、排ガス通路、燃焼用空気通路及び浄化空気通路が区画形成され、これらが相互に独立して蓄熱体を流す配風部としたので、構造が簡単となり、装置も小型化する。
【0062】
請求項4に記載の発明は、熱交換部のケースを、上下に多孔板が設けられ、内部が複数のシェル室に区画され、各シェル室内にペレット状蓄熱体を緩く収容するようにし、排ガス通路、燃焼用空気通路及び浄化空気通路がそれぞれ選択された個数のシェル室と連通するようにしたので、不必要にガスや空気が混入せず、熱的損失が少なく、ダストの処理も確実となる。
【0063】
請求項5に記載の発明は、熱交換部と配風部との間に、燃焼用空気、排ガス及び浄化空気をそれぞれ規定された領域を流通させる切欠部を備えた固定板を設けたので、さらに不必要にガスや空気の混入や熱的損失がなく、ダストの処理も確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る蓄熱式バーナを加熱炉の燃焼室壁に取付けた状態を示す概略図である。
【図2】図1における2−2線に沿う断面図である。
【図3】図2における3−3線に沿う断面図である。
【図4】図2における4−4線に沿う断面図である。
【図5】図2における5−5線に沿う断面図である。
【図6】図2における6−6線に沿う断面図である。
【図7】図2における7−7線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…本体部、
2…ダスト除去手段、
8…配風部、
11…燃焼ノズル、
12…通路部、
12A, 12B…通路、
12C…垂直通路、
13…仕切り壁、
13a…垂直壁、
20…熱交換部、
21…蓄熱体、
22…仕切板、
23,23a…多孔板、
24…ケース、
42…燃焼用空気通路、
43…排ガス通路、
44…浄化空気通路、
50…固定板、
50a…第1切欠部、
50b…第2切欠部、
50c…第3切欠部、
O…吸引口、
N…燃焼室、
S…シェル室。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a regenerative burner that heats combustion air using heat from exhaust gas, and more particularly to a regenerative burner that can easily handle dust.
[0002]
[Prior art]
In recent industrial furnaces, in order to save energy, a regenerative burner that uses the heat of exhaust gas after combustion to heat combustion air is used (for example, JP-A-7-113,509, (See Kaihei 8-166,123 and JP-A-10-122,552, etc.).
[0003]
In general, this regenerative burner is composed of a heat-resistant material that is made of a heat-resistant material and alternately passes through combustion air introduced into the combustion chamber of the furnace and exhaust gas after combustion in the combustion chamber of the furnace. By flowing, the heat storage body exchanges heat between the combustion air and the exhaust gas, and heated combustion air is introduced into the combustion chamber.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in continuous combustion and a high-temperature furnace of 1300 ° C. or higher, or a severe furnace where a large amount of dust such as ash and iron powder is present in the furnace, many small holes are provided when used for many years. In the fixed ceramic ball heat storage body or honeycomb-shaped heat storage body, dust or the like adheres, and this treatment becomes troublesome, and it is extremely difficult to save energy.
[0005]
Specifically, steel slab heating furnaces, aluminum melting tank furnaces, ash-melting garbage incinerators, or furnaces designed solely for ash melting to prevent dioxins and toxic heavy metals in ash Is abbreviated as “heating furnace”), the above-mentioned problem is very remarkable.
[0006]
In addition, when a so-called pellet-shaped heat storage body is used, dust or the like adhering to the pellet can be treated with a sieve relatively easily, but the operation of the heat storage burner must be interrupted for a long time.
[0007]
Further, as disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-122,552, if the pellet heat storage body is continuously taken in and out, there is no interruption of the burner operation, but the entire apparatus is used for the treatment of dust and the like. There is also a problem that the size is increased and the cost is increased.
[0008]
The present invention was made in order to solve the problems associated with the above-described prior art, and adheres to a pellet-shaped heat storage body without interrupting operation even in a heat storage burner used in a severe furnace or the like. An object of the present invention is to provide a regenerative burner that can treat dust and the like, is easy to maintain, is downsized, and is advantageous in terms of cost.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
This object is achieved by the following means.
[0010]
(1) a combustion nozzle that is inserted through a substantially sealed main body, a plurality of passages that are formed around the combustion nozzle, extend in parallel with the combustion nozzle, and face the combustion chamber; An air distribution section provided at a lower portion of the main body section for flowing exhaust gas flowing out from the combustion chamber and combustion air guided from an air supply means into the combustion chamber through the passage section; and the air distribution section And a heat exchange part that is provided between the main body part and is configured to heat the combustion air by a heat accumulator heated by the heat of the exhaust gas, and purified air that removes dust adhering to the heat accumulator, in the more air distribution unit balloon toward the partial area of the heat exchanging portion, regenerative burner having a dust removing means which is adapted taking out air to the outside containing dust from the upper part of the body portion, the dust Removal means are A vertical wall extending to the upper portion of the heat exchanging portion is formed at an end portion of the partition wall separating the passage portion into a plurality of passages away from the combustion chamber, and a plurality of A porous plate that prevents the heat storage body in the form of pellets from popping out was provided so that air containing dust that circulated through the case passed through the vertical passage and was discharged to the outside from the suction port at the top of the heat exchange section. It is characterized by that .
[0012]
(3) The heat storage burner characterized in that the heat exchanging section rotates relative to the air distribution section.
[0013]
(4) The air distribution section includes a flue gas passage through which the flue gas flows, a combustion air passage through which the combustion air flows, and a purification air passage through which the purified air flows. The exhaust gas, the combustion air, and the purification A regenerative burner characterized in that air flows through the regenerator independently of each other.
[0014]
(5) The heat exchanging unit has a case in which a porous plate is provided at the bottom, the inside is partitioned substantially evenly by a partition plate, and a plurality of shell chambers in which the pellet-shaped heat storage body is loosely accommodated. The regenerative burner is characterized in that the exhaust gas passage, the combustion air passage, and the purified air passage communicate with a selected number of the shell chambers.
[0015]
(6) In the dust removing means, the first cutout portion through which the combustion air flows, the second cutout portion through which exhaust gas flows, and the purified air flow between the heat exchange portion and the air distribution portion. A regenerative burner comprising a fixed plate having a third notch.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0018]
1 is a schematic view showing a state in which a regenerative burner according to an embodiment of the present invention is attached to a combustion chamber wall of a heating furnace, FIG. 2 is a sectional view taken along line 2-2 in FIG. 1, and FIG. 4 is a sectional view taken along the line 4-4 in FIG. 2, FIG. 5 is a sectional view taken along the line 5-5 in FIG. 2, and FIG. 6 is a sectional view taken along the line 6-6 in FIG. FIG. 7 is a sectional view taken along line 7-7 in FIG.
[0019]
First, the heating furnace F according to the present embodiment will be outlined. In FIG. 1, the heating furnace F has a substantially sealed
[0020]
The
[0021]
At the lower part of the
[0022]
Here, “combustion air” is a generic term for a gas containing oxygen atoms such as pure oxygen or nitrogen oxide, or an oxygen gas mixed gas such as air or oxygen-enriched air.
[0023]
In particular, in the present embodiment, in the
[0024]
Furthermore, it explains in full detail. As shown in FIG. 2, the
[0025]
The
[0026]
As shown in FIGS. 3 and 4, the cylindrical main body 12 a has a
[0027]
The
[0028]
In the present embodiment, the
[0029]
As shown in FIGS. 2, 4, and 5, the
[0030]
The number of shell chambers S is four or more, and it is preferable that the number of shell chambers S is larger. However, from the viewpoint of production, about 12 shell chambers S are preferable.
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
For example, the combustion air passing through the
[0034]
As the
[0035]
Here, the pellet shape is not limited to a spherical shape or a polygonal shape, but may be a short tube shape such as a so-called Raschig ring, and includes short rod shapes, strips, nugget shapes, and the like.
[0036]
The
[0037]
As shown in FIGS. 2 and 6, the
[0038]
Inside the
[0039]
In addition, you may form many sheets (about 12 sheets from a manufacture viewpoint) so that these partition plates may respond | correspond to each said shell chamber S not only the said 3 sheets.
[0040]
In this case, the passages for combustion air and exhaust gas need to communicate with each other on the inlet side, and only three or many outlets on the outlet side are connected to the
[0041]
A
[0042]
The
[0043]
As shown in FIG. 7, the fixing
[0044]
For example, if “12” shell chambers S are formed, the size of each of these notches is “3” for the first notch 50a, “5” for the
[0045]
That is, when the heat exchange efficiency of the
[0046]
As a result, the combustion air, the exhaust gas, and the purified air that have flowed through the
[0047]
Next, the operation of the above embodiment will be described.
[0048]
After injecting fuel and primary air from the
[0049]
The exhaust gas after combustion in the furnace reaches the
[0050]
When such operation is performed for a long time, dust adheres to the
[0051]
More specifically, since the
[0052]
At this time, since the
[0053]
The removed dust rises with the purified air and is discharged to the outside through the suction port O.
[0054]
When the
[0055]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made within the scope of the claims. In the above-described embodiment, the
[0056]
The
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the following effects can be obtained.
[0058]
In the first aspect of the present invention, the purified air for removing dust is blown out from the air distribution section toward a part of the heat exchange section and taken out from the upper part of the main body section. Even in a harsh furnace, dust can be easily treated while continuously operating, and the apparatus is downsized and advantageous in terms of cost. Moreover, the end of the partition wall of the passage portion is bent vertically to form a vertical passage, and air containing dust is discharged to the outside from the suction port through the vertical passage, so the discharged air passes through the shortest distance. It will be discharged and dust will not adhere to other parts. Furthermore, when the heat storage body is formed into a pellet and moved, the dust easily peels off from the heat storage body, and the dust processing becomes easier.
[0060]
According to the second aspect of the present invention, since the heat exchanging portion and the air distribution portion are relatively rotated, not only a heat storage burner with high thermal efficiency but also dust processing becomes easier.
[0061]
In the invention according to
[0062]
According to a fourth aspect of the present invention, the case of the heat exchange part is provided with a perforated plate at the top and bottom, the inside is partitioned into a plurality of shell chambers, and the pellet-shaped heat storage body is loosely accommodated in each shell chamber. The passage, combustion air passage, and purified air passage communicate with the selected number of shell chambers respectively, so that gas and air are not unnecessarily mixed, there is little thermal loss, and dust processing is ensured. Become.
[0063]
Since the invention according to claim 5 is provided with a fixing plate provided with a notch portion for circulating combustion air, exhaust gas and purified air, respectively, between the heat exchanging portion and the air distribution portion. Furthermore, there is no unnecessary gas and air mixing and thermal loss, and dust disposal is ensured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a state in which a regenerative burner according to an embodiment of the present invention is attached to a combustion chamber wall of a heating furnace.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line 2-2 in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line 3-3 in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 in FIG.
5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 in FIG.
6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 in FIG.
7 is a cross-sectional view taken along line 7-7 in FIG.
[Explanation of symbols]
1 ... body part,
2 ... Dust removal means,
8 ... Ventilation section,
11 ... Combustion nozzle,
12 ... passage part,
12A, 12B ... passage,
12C ... Vertical passage,
13 ... partition wall,
13a ... vertical wall,
20 ... heat exchange part,
21 ... thermal storage,
22 ... partition plate,
23, 23a ... perforated plate,
24 ... Case,
42 ... Combustion air passage,
43 ... exhaust gas passage,
44 ... purified air passage,
50 ... fixed plate,
50a ... 1st notch,
50b ... the second notch,
50c ... third notch,
O ... suction port,
N ... combustion chamber,
S ... Shell room.
Claims (5)
前記ダスト除去手段 (2) は、前記通路部 (12) を複数の通路 (12A,12B) に仕切る仕切り壁 (13) の、燃焼室 (N) より離れた端部に、前記熱交換部 (20) の上部まで伸延する垂直壁 (13a) を設けて垂直通路 (12C) を形成し、該垂直通路 (12C) の上部に多数のペレット状とした蓄熱体 (21) の飛び出しを防止する多孔板 (23a) を設け、前記ケース (24) を流通したダストを含む空気が、前記垂直通路 (12C) を通り熱交換部 (8) の上部の吸引口 (O) より外部に排出されるようにしたことを特徴とする蓄熱式バーナ。A combustion nozzle (11) inserted through the substantially sealed main body (1) and formed around the combustion nozzle (11), extending in parallel with the combustion nozzle (11) and having a tip at the combustion chamber A plurality of passage portions (12) facing (N) and a lower portion of the main body portion (1), the exhaust gas flowing out from the combustion chamber (N), and the combustion chamber (N ) Is provided between the air distribution section (8) and the main body section (1) for flowing the combustion air guided into the passage through the passage section (12), A heat exchange section (20) configured to heat the combustion air by a heat storage body (21) heated by the heat of exhaust gas, and purified air to remove dust adhering to the heat storage body (21) Dust removing means (2) for blowing out air from the wind part (8) toward a part of the heat exchange part (20) and taking out air containing dust from the upper part of the main body part (1 ) ; ,蓄with In the formula burner,
The dust removing means (2) is provided on the end of the partition wall (13) separating the passage portion (12) into a plurality of passages (12A, 12B) at a distance from the combustion chamber (N) ( 20) top to providing a distraction to the vertical wall (13a) to form a vertical passageway (12C) for, preventing many pellets with heat storage body from jumping out of the (21) on top of said vertical thru (12C) porous A plate (23a) is provided, and air containing dust that has circulated through the case (24) passes through the vertical passage (12C) and is discharged to the outside from the suction port (O) at the top of the heat exchange unit (8). A regenerative burner characterized by
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