JP3611609B2 - Rescue device in cableway equipment - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、索道設備の分野において、非常の場合に乗客を搬器から救助するための索道設備における救助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
索道は両端の滑車と滑車との間に索条を巻き掛けて、この索条には搬器を脱着可能に、または、半永久的に固着して、索条の移動と共に搬器を運行して輸送を行う設備であり、搬器としては客車式または椅子式のものを用いて、スキー場におけるスキーヤー輸送用、あるいは山岳観光地における乗客輸送用等に多用されている。また、近時は都市における一般交通用や、地域の一般交通用等の用途等にも利用が企図されている。
【0003】
このような索道設備は、高所に運行されるものであるから、停電等によって不時に運行が停止した場合には迅速に乗客の収容を行うことが必要である。このため、一般的には停留場に予備の駆動手段を具えていて、非常の場合にはこれによって索道設備の応急運転を行い、搬器と共に乗客の収容作業を行うように設備されている。しかし駆動系統の故障等の場合には索道設備の運転そのものが不能となり、救助装置等の手段によって救助を行わなければならない。
【0004】
このような場合の救助用の装置ないし器具として、一般的には下降器と救助袋を用いて乗客を下降させるものが用いられている。即ち、搬器内に車掌が乗務している場合には、予め、救助用器具類を搬器内に常備しておき、必要の場合には車掌が操作して、乗客を救助袋に収容して地上に下降させるのである。この下降器には火災時などの脱出用に用いられているもので下降速度が一定値以上には加速しないように調速機能を具えた装置が用いられている。この方法ないし装置は経済的である利点があるが、乗客に高所不安感を与えること、救助作業に時間がかかること、及び従事する係員の作業負担が大きいこと、等の欠点があった。また、搬器の乗客定員が比較的少ない索道設備においては搬器には一般に車掌が乗務していないので、この場合には外部の最寄りの支柱から係員が吊車等を用いて搬器の位置まで索条に沿って転走滑降して到達し、前記のような救助作業を行うようになされている。この場合には先の場合よりも更に救助時間が長くなり、また救助に従事する係員の作業負担が特に大きいという問題点があった。
【0005】
これを改善するものとして救助用搬器を別に設ける装置ないし方法も提案されている。例えば、特公昭47−34849号公報「架空索道における救助作業方法」においては、交走式索道の場合に救助用搬器を別途に具えた装置が記載されている。この装置においては常用の搬器を走行誘導するための支索に沿ってこれとは別の救助用搬器を該支索の山頂側ないし高所側から走行させて常用の搬器に接近させ、乗客を常用の搬器から救助用の搬器に移乗させるようにしたものである。しかし、この装置ないし方法は、上下線に常用の搬器を各1台のみを有する交走式索道設備の場合には利用可能であるが、多数台の常用搬器を保有する循環式索道の場合には用いることができない。
【0006】
また、特開平2−204161号公報「ゴンドラリフト救助装置」においては循環式索道に用いるための救助用搬器を具えた救助用の装置ないし方法が提案されている。ここに用いられている救助用の搬器は常用の搬器の全高よりやや長いハンガーを用いた無蓋の作業台式の搬器を走行機に懸垂し、この走行機が常用の支索上を転走するように設備し、かつ、この走行機は常用の支索とは別の非常用の曳索で曳行して目的の被救助搬器に到達できるようにしたものである。この非常用の搬器のハンガーは常用の搬器とは干渉しないように退避した形状に形成されているので、常用の搬器の側方、ないし外方を擦り抜け通過できるようにされており、よって、被救助の常用搬器の側方やや下方に前記作業台式搬器を横付けして、乗客を常用の搬器から移乗させ救助するようにしている。また、この救助用搬器の走行機は、常用の搬器の握索機上を乗り越し通過できるような構造とされていることに加えて前記のようにハンガーが常用の搬器とは干渉しないように退避した構成となっていることによって、救助のための途中経路に他の常用の搬器が所在しても障害とはならず、これを乗り越し、ないしは通り抜けて、次の被救助の常用搬器の位置へ到達できるようになされている。
【0007】
しかし、このように形成された先行技術のものは、途中に常用の搬器が所在しても救助対象の常用搬器の位置まで到達できるものとしての利点はあったが、一方、次のような利用上の制約条件がある。即ち、よく知られているように索道の支柱は索道線路中において、受圧索輪によって受索支承または圧索支承されている。ところが、前記の救助用搬器の走行機は常用の支索上を転走するようになされているので、受索輪上を乗り越えて転走することはできるが、圧索輪の下を通過することはできない構造となっている。
【0008】
即ち、図9は、前記先行技術における受索装置108aと救助用搬器130との関係を示す説明図である。索条104は、支柱の位置において受索装置108aの受索輪109a,109a…によって支承誘導されている。常用の搬器110は握索機111で索条104を握索して運行する。一方、救助用搬器130は、走行輪131a,131aを具えた走行機131にハンガー132で開放型のケージ133を懸垂したものであり、走行輪131a,131aで索条104上を転走するようになっている。この構成において、救助作業を行う場合には走行輪131a,131aは受索装置108の箇所において受索輪109a,109a…に支承されている索条104に沿って通過することが可能であり、また、常用の搬器110の握索機111の上面を乗り越して通過可能となっているので、途中の経路に受索装置108a,108aが用いられている限りは被救助の常用搬器110の位置まで到達して救助作業を行うことが可能である。
【0009】
図10は圧索装置108bが用いられている場合の圧索装置108bと救助用搬器130との関係を示した説明図で、ここでは索条104は圧索装置108bの圧索輪109b,109b…によって圧索支承されている。救助用搬器130は、走行輪131a,131aが索条104上を転走する構造であるから、図示から明らかな通り、該圧索装置108bの位置を通過するためには、走行輪131a,131aが圧索輪109b,109b…と索条104との間に矢印134で示したように、割り込んで通過しなければならないこととなり、これは実現不可能である。索道線路中には地形の凹凸条件によって、しばしば圧索装置が設備されるので、従って救助可能の箇所ないし範囲が著しく限定されるという欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題点を解消しようとするものとして、本願出願人によって先に出願され既に公開された特開平2−54535号「索道の救助装置」,特開平2−53535号「索道における救助装置」等がある。このうち前者のものは、索道設備における常用の循環経路外側に沿って、これとは別系統の駆動装置を具えた救助用索条を循環させ、これに救助用搬器を懸垂して構成したものである。救助用搬器は握索機に懸垂した搬器のハンガーに沿って救助用搬器本体が昇降手段及び駆動手段によって上下に昇降できるようにしたものである。救助作業に向かうときには、救助用搬器本体を下降位置に下げておけば途中の経過経路に常用の搬器があってもこれと干渉せず通り抜けて所要の被救助搬器の位置まで到達可能であり、ここで、救助用搬器本体を被救助の常用搬器と同一水準高まで上昇させてほぼ横並びとし、これに乗客を移乗させて救助を行うようにしたものである。
【0011】
また、後者のものも、同様に索道設備における常用の索条の循環経路外側に沿って、これとは別系統の駆動装置を具えた救助用索条を循環させ、これに救助用搬器を懸垂して構成したものであるが、救助用搬器は握索機に伸縮ハンガーを介して救助用搬器本体を懸垂したものである。駆動手段によってこの伸縮ハンガーを伸縮させると救助用搬器本体を上下に昇降できるようになされている。救助作業に向かうときには、救助用搬器本体を下降位置に下げて移動し、こうして途中経路に常用の搬器が所在してもこれと干渉せずに通り抜けて所要の被救助の常用搬器の位置に到達することが可能であり、ここで被救助の常用搬器の水準高まで上昇させて救助作業を行うようにしている。
【0012】
これらの先行技術のものは、先に記したような欠点が解消されて有効に利用できるものであったが、更に次のような改良を要する点も含まれている。
【0013】
即ち、前記の装置においては、救助用索条が常用の索条の循環経路の外側領域を循環するようにした構成であり、救助用索条を支承する支柱アームを両外側方向に延出した構成とする必要があり、支柱構成の規模が大きくなると共に、索道線路用地の幅員が大きくなるという問題がある。また、救助用の搬器と被救助搬器との水準高を一致させるために救助用搬器の各々ごとに比較的構造が複雑な昇降機構を具えさせなければならなかった。
【0014】
本発明は、前記の如き先に提案した救助装置に具えている特徴ないし利点を損なうことなく、更に経済的に用いられるように改善した索道設備における救助装置の提供を目的としてなされたものである。
【0015】
【問題を解決するための手段】
この目的に対応して本発明は、両端の滑車と滑車との間に巻き掛け索道線路中の支柱に支承誘導され張架された索条と、該索条に懸垂された常用の搬器とを用いて輸送を行う索道設備において、前記索条の循環経路内側に沿って前記索条の系統とは別系統の救助用索条を循環可能に張架して救助用搬器を懸垂し、前記救助用索条は索道線路中においては前記支柱を共用して支承し、かつ、該索道設備の停留場においては、前記救助用索条を駆動または緊張する滑車を具えてなると共に該滑車は前後に摺動移動可能に設備されて救助用索条の張力を調整可能とするように構成してなり、前記救助用索条の張力調整によって前記救助用搬器と前記常用の搬器との水準高をほぼ一致させるようになした索道設備における救助装置、として構成したものである。
【0016】
【作用】
本発明の救助装置は、両端の滑車と滑車との間に巻き掛け索道線路中の支柱に支承誘導され張架された索条と、該索条の移動と共に運行する搬器とを用いて輸送を行う索道設備において用いられるものである。即ち、常用の索条の循環経路の内側の領域には、救助用索条を循環張架しこの救助用索条には、救助用搬器を懸垂している。かつ、この救助用索条は両端の停留場において、常用の索条に用いているものとは別系統の原動装置及び緊張装置を用いて、駆動しまたは緊張するようにしている。
【0017】
駆動装置は、前後に摺動移動可能とした摺動フレーム上に、救助用索条を周縁に巻掛け駆動する滑車を具えると共に。この摺動フレームを押圧、または牽引移動するための油圧シリンダーに接続されてなっている。また、緊張装置も、前後に摺動移動可能とした摺動フレーム上に、救助用索条を周縁に巻掛け緊張する滑車を具えると共に。摺動フレームを押圧、または牽引移動するための油圧シリンダーに接続されてなっている。
【0018】
常用の索道が不時に停止し救助作業が必要な場合においては、非常用搬器に係員が無線通信機を以て乗務し、救助用の原動装置で運転を行い、所要の被救助搬器の位置に到達する。このとき、常用の被救助搬器と救助搬器の水準高が一致しない場合には、原動装置または緊張装置の摺動フレームを前方または後方に摺動移動させて救助用索条を張架又は緩解する。即ち、原動装置または緊張装置に連結されている油圧シリンダーにポンプで作動油を供給しまたは排出すると、摺動フレーム及びこれに具えた滑車は前方または後方に摺動移動し、従ってこの滑車に巻掛けられている救助用索条には張力が加えられて緊張され、または張力が減ぜられて弛緩する。よって、緊張力が加えられれば救助用搬器の水準高は上昇し、張力が減ぜられれば救助用搬器の水準高は上昇し、このようにして救助用搬器の水準高を常用の被救助搬器の水準高と一致させ、こうして常用の搬器から非常用の搬器への移乗を容易にして救助作業を安全に行うことができる。
【0019】
【実施例】
本発明の、索道設備における救助装置は、索道設備の各種型式の何れにも適用可能のものであるがここでは現在最も一般的にも用いられている単線自動循環式索道に適用した場合について述べる。
【0020】
図1は、単線自動循環式索道の場合の全体配設関係を示した平面図であり、図2は同じく側面図である。図において、一端側の停留場2aと他端側の停留場2bとの間に常用の索道設備1が配設され、この常用の索道設備1の内側領域には非常用即ち、救助用の索道設備21が配設されている。
【0021】
常用の索道設備1は、一般に用いられている通常の索道設備の構成と基本的に均等である。即ち、一端側の停留場2aには滑車3aが枢設され、同様に他端側の停留場2bには滑車3bが枢設されている。これらの滑車3a,3bの間には無端状に索条4が捲き回されている。この索条4は索道線路5中においては受圧索装置によって支承誘導されている。即ち、索道線路5の途中に配設された支柱6,6…等によって図3に示されたように、該支柱のほぼ頂部付近には支柱アーム7が固着されて左右に延出している。かつ、この支柱6が受索支柱の場合には支柱アーム7の一端側と他端側の先端部付近には図3の如くそれぞれ受索装置8aまたは8aを具えている。受索装置8aまたは8aにはそれぞれ受索輪9a,9a…または9a,9a…を具えており、これらの受索輪9a,9a…または9a,9a…によって索条4を支承誘導している。また、図4の如くこの支柱6が圧索支柱の場合には支柱アーム7の一端側と他端側の先端部付近にはそれぞれ圧索装置8bまたは8bを具えている。圧索装置8bまたは8bにはそれぞれ圧索輪9b,9b…または9b,9b…を具えており、これらの圧索輪9b,9b…または9b,9b…によって索条4を圧索誘導している。
【0022】
これに用いられる常用の搬器10は、図5、図6の如く、通常の場合の構成と基本的に同様の構成のもので、索条4を握索してこれに牽引されるべき握索機11に懸垂機12を介して乗客の乗車すべき閉鎖型の客車本体13を懸垂してなるものである。客車本体13は一方の側面に常用の扉14,14を具えていると共に、本発明の装置の構成においては他方の側面、即ち前記の側面の裏面には別に救助用の脱出口16aを具えている。本実施例の場合においては外部からのみ上下開閉操作できる開閉窓16を開閉窓収納部17内に落とし込み収納して開閉できるようにして脱出口16aとして用いるようにしたものを示しており、常時は閉鎖されている。または、必要によっては専用の脱出口を設けるようにしてもよい。
【0023】
このような全体配設構成において、常用の索道設備1における搬器10,10…の運行は一般の単線自動循環式索道の搬器の運行の態様と均等である。即ち、滑車3a,3bのうち、何れか一方の滑車、例えば滑車3aは駆動装置(図示していない。)を具えた原動滑車とし、従って他方の滑車3bを緊張装置(図示していない。)を具えた緊張滑車とすれば、駆動装置の駆動によって滑車3aが回動して、これに伴って索条4は循環駆動される。搬器10は、一端側の停留場2aにおいてその握索機11で索条4を握索すると、索条4の循環運行と共に矢印18の方向に牽引されて索道線路5の方向に出発する。こうして索道線路5においては受索装置8a,圧索装置8b等に支承された索条4の移動と共に運行して、他端側の停留場2bに到達すると握索機11は索条4を放索し、図示は省略されているが回送軌条に沿って折り返し操車されて、再び握索機11が索条4を握索し他端側の停留場2bを出発し索条4に牽引されて索道線路5を矢印19の方向に運行して一端側の停留場2aに到達すると索条4を放索する。こうして再び出発側に回送されて、同様の運行を繰り返して乗客の輸送を行うのである。本図においては図示の錯綜を避けるために搬器10,10の2台のみが示されているが、実際には複数台ないし多数台が用いられて所定の間隔ごとに次々に運行が行われる。
【0024】
次に、救助用の索道設備21について説明する。図1及び図2の如く、一端側の停留場2aにおいては前記の常用の索条4の循環経路の内側領域に滑車23aが枢設され、本図の場合、滑車23aは原動装置40に属する原動滑車で、該原動装置40は必要に応じて前後に摺動移動可能の構成となっている。
【0025】
原動装置40は図7の如く、固定位置にある台枠41上にガイドレール42が固設されている。一方、摺動フレーム43上には減速機44を介して前記の滑車23aが軸46に軸着されており、減速機44には駆動装置45が連結され、該駆動装置45の駆動により、滑車23aを回動させるようにしている。駆動装置45には、ディーゼルエンジン等や、または常用の索道設備とは別系統の電源を用いて駆動する電動機等を用い、この駆動装置45の駆動によって、滑車23aを回動させるようにしている。また、摺動フレーム43にはローラー47,47…が枢着されており、前記のガイドレール42に係合し、かつこれに導かれて前後移動するようになされており、また、摺動フレーム43の端部の突出部43cと前記のガイドレール42端部の突出部42cとの間には油圧シリンダー48が伸縮可能に介在している。かつ、油圧シリンダー48には油圧配管49cを経て油圧ポンプ49が接続され、作動油が供給されまたは排出されるようになされている。
【0026】
また、図1及び図2の如く、他端側の停留場2bにおいても同様に常用の索条4の循環経路の内側領域に滑車23bが枢設され、この滑車23bは緊張装置50に属する緊張滑車で、該緊張装置50は必要に応じて前後に摺動移動できる構成となっている。緊張装置50は図8の如く、固定位置にある台枠51上にはガイドレール52が固設されている。一方、摺動フレーム53上には軸56によって滑車23bが回動自在に枢着されている。摺動フレーム53にはローラー57,57…が枢着されており、ガイドレール52に係合し、これに導かれて前後移動するようにされている。また、摺動フレーム53の端部の突出部53cと前記のガイドレール52端部の突出部52cとの間には油圧シリンダー58が伸縮可能に介在している。かつ、油圧シリンダー58には油圧配管59cを経て油圧ポンプ59と接続され、作動油が供給または排出されるようになされている。
【0027】
これらの滑車23aと、滑車23bとの間には救助用索条24が無端状に捲き回されている。索道線路5においては図3、図4の如く、救助用索条24は支柱6,6の前記支柱アーム7または7の下部に具えた受索装置28a,28aまたは圧索装置28b,28bによって支承誘導または圧索誘導されている。この救助用索条24のための受索装置28a,28aと、圧索装置28b,28bとは、支柱アーム7または7において前記の常用の索条4のための受索装置8a,8aまたは圧索装置8b,8bよりも内側の領域に固設されている。
【0028】
救助用の搬器30は図3、図4に示されているように、救助用索条24に対してこれと連結すべき固定式の握索機31を用いて固定的に握索させ、この握索機31の下方に懸垂機32を懸垂し、更にこの懸垂機32の下部には救助用のケージ33を懸垂してなるもので、ケージ33は腰部34は外板35で覆い、上部は開放部36とした半開放の籠状搬器の場合を示している。かつ、救助用搬器30,30は本実施例の場合、一端の停留場2aと、他端の停留場2bとに、それぞれ1台宛の計2台が停留しており、交走運行するようになされる。
【0029】
次に、上述の如き、救助用の索道設備を用いて行う救助作業について説明する。常用の索道設備1が何らかの理由によって運転を行うことができなくなった場合には救助用の索道設備21を用いて救助作業を行うようにする。救助用搬器30には係員が連絡用の無線機を携行して救助用搬器に乗り込むようにする。一方、停留場2aの原動装置40には運転の係員がついてを運転を行い、駆動装置45を回動させて、減速機44,軸46を経て滑車23aを回転させ、よって救助用索条24の移動と共に、救助用搬器30,30はそれぞれ停留場2aまたは2bから索道線路5中に進行する。こうして、救助用搬器30が、常用の索道設備1の被救助の搬器10の位置に到達したら、救助用搬器30に乗務している係員が携行の無線機で原動装置40の運転係員に合図して、運転を停止させる。
【0030】
図3は、受索装置8a,8aを具えた支柱6の位置に被救助の搬器10と、救助用搬器30とがほぼ横付け状に停止した状態を示したものである。ここで、ケージ33に乗務している係員は、常用の搬器10の客車本体13に設けられている脱出口16を開放してから、客車本体13内の乗客をケージ33に移乗させ救出する。本実施例の場合においては、救助用搬器30の定員は係員1名のほか、被救助の乗客2名ないし数名乗り程度のものを用いた場合を示しており、こうして乗客をケージ33へ移乗させる作業が終了すれば、係員が無線機で原動装置40の運転係員に連絡して、駆動装置45を先の場合とは逆回転に運転し、停留場2aに回送運転し停止させて乗客を降車させ、この回の救助を完了する。または、必要によっては、そのまま順方向に移動させて救助した乗客を停留場2bに降車させることもできる。1回の救助を終了すれば、更に同様の手順を繰り返して他の被救助の搬器10の救助作業を行うのである。
【0031】
また図4は、圧索装置8b,8bを具えた支柱6の位置に被救助の搬器10と、救助用搬器30とがほぼ横付け状に停止した状態を示したものであるが、この場合も救助の手順は前記の場合と全く均等である。
【0032】
図3,図4の場合は何れも支柱6または6の近傍に被救助の搬器10が停止していた場合について説明したが、このような場合においては常用の索条4は、受索装置8aまたは圧索装置8bに支承または圧索支承されており、また、救助用索条24も受索装置28aあるいは圧索装置28bに支承、または圧索支承されているので、従って常用の搬器10と救助用搬器30との間には高低段差はほぼ生じていなかった。しかし、支柱6と支柱6との途中径間に被救助の搬器10がある場合には索条4と救助用索条24とのたわみが必ずしも一致しておらず、相互に高低段差がある場合が一般的である。
【0033】
このような場合に本発明の救助装置においては、救助用索条24を張架しまたは弛緩させて、相互の搬器高をほぼ一致させて救助作業を行うようにする。即ち、救助用搬器30の水準高が被救助の常用搬器10の水準高よりも高い場合には、救助搬器30に乗務した係員からの無線による連絡によって、例えば、停留場2aの原動装置40を操作して救助用索条24の張力の加減を行うのである。図7において、ポンプ49を操作して、油圧シリンダー48から作動油を排出させると、該油圧シリンダ48の伸縮ロッド48cは短縮し、突出部43cを介して摺動フレーム43を牽引し、ガイドローラ47,47がガイドレール42に導かれることによって、該摺動フレーム43は矢印60方向に摺動移動する。よって、この摺動フレーム43上に具えている滑車23aも矢印60方向に移動し、よって救助用索条24の張力は緩解されて、索道線路5中における救助用索条24のたわみが大きくなり、救助用搬器30の水準高が下降する。こうして救助用搬器30の高さが被救助の搬器10の高さとほぼ一致したところで係員の無線機による通信連絡によって、停留場2aの運転係員は救助用索条24の緩解を停止し、ここで救助作業が行われる。
【0034】
またこれとは反対に、救助用搬器30の水準高が被救助の常用搬器10の水準高よりも低い場合には、同様に救助用搬器30からの通信連絡によって、例えば、停留場2aの原動装置40を操作して救助用索条24の張力の緊張を行うのである。図8のポンプ49を操作して、油圧シリンダー48に作動油を供給すると、油圧シリンダ48の伸縮ロッド48cは伸延し、突出部43cを介して摺動フレーム43を押圧し、ガイドローラ47,47がガイドレール42に導かれて、該摺動フレーム43は矢印61方向に摺動移動し、よって摺動フレーム43上に具えている滑車23aも矢印61方向に移動する。こうして救助用索条24の張力は緊張されて索道線路5中における救助用索条24のたわみは減少し、よって救助用搬器30の水準高が上昇する。こうして救助用搬器30の高さが被救助の搬器10の高さとほぼ一致したところで係員の通信連絡に基づいて停留場2aの係員は救助用索条24の緊張の増加を停止し、ここで救助作業が行われる。
【0035】
前記は、救助用索条24の張架、緩解を停留場2aにおける原動装置40を用いて行った場合であるが、必要によっては同様に、停留場2bに具えた緊張装置50を用いて行うこともできる。停留場2bにおける緊張装置50は、図8に示されている。前記の場合と同様に、救助用搬器30の係員からの無線連絡により救助用索条24を緩解する場合には、ポンプ59の操作により油圧シリンダー58の伸縮ロッド58cを短縮させ、摺動フレーム53を牽引して、矢印62方向に摺動移動させる。よって、この摺動フレーム53上に具えた滑車23bも矢印62方向に移動して、よって救助用索条24の張力は緩解されて、索道線路5中の救助用索条24のたわみが大きくなり、救助用搬器30の水準高が下降する。こうして両搬器の水準高を一致させ救助作業を行うことができる。
【0036】
また、救助用索条24を緊張する場合には、救助用搬器30の係員からの無線連絡により、ポンプ59の操作によって油圧シリンダー48の伸縮ロッド48cを伸延させ、摺動フレーム43を押圧して、矢印63方向に摺動移動させる。よって、この摺動フレーム43上に具えた滑車23bは矢印63方向に移動し救助用索条24の張力は緊張されて、索道線路5中の救助用索条24のたわみは小さくなり、救助用搬器30の水準高は上昇する。こうして両搬器の水準高をほぼ一致させ救助作業を行うことができるのである。
【0037】
以上、本実施例においては、自動循環式索道に用いた場合について例示したが、本発明の救助装置は、自動循環式索道の場合に留まるものではなく、交走式索道その他の型式の索道設備の場合に適用可能のものであることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
索道設備における運転不時停止の場合の救助装置としては、古くから用いられている応急下降器に代わるものとして、これまで各種のものが提案されてきたが、それらは多数台の常用を搬器を用いている循環式索道には適用不能であったり、または、索道線路中に圧索装置を有する場合には救助用搬器が被救助搬器の位置まで到達できない欠点があった。
【0039】
本発明の索道設備における救助装置は、常用の索道設備の循環経路の内側領域に沿って、常用の索条の系統とは別系統の救助用索条を循環できるように張架し、この救助用索条を索道線路中においては常用の索道設備の支柱を共用して受索または圧索支承すると共に、停留場においてはこの常用の索条の内側領域にこの救助用索条を駆動または緊張する滑車を具えさせたものである。かつ、この滑車は油圧シリンダーによって前後に摺動移動可能とし、これによって救助用索条の緊張または緩解を行い、救助用搬器と被救助の常用搬器との水準高一致させるようにしたものである。
【0040】
本発明の装置によって前記の問題点が解消されると共に、救助装置を設けるための索道の占有用地が小さくて済み、救助用搬器の構造も小型、簡易な構成とすることができるので、経済的に設備することが可能であり、被救助搬器の位置への到達と、及び搬器高の調整を容易に行うことができるので、迅速、かつ安全な救助作業を行うことができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】索道設備における救助装置の実施例における全体配設関係を示す平面図である。
【図2】索道設備における救助装置の実施例における全体配設関係をを示す側面図である。
【図3】受索装置を具えた支柱における常用の搬器と救助用搬器との関係を示す正面図である。
【図4】圧索装置を具えた支柱における常用の搬器と救助用搬器との関係を示す正面図である。
【図5】常用の客車の右側面図である。
【図6】常用の客車の左側面図である。
【図7】救助用索道設備の原動装置を示す側面図である。
【図8】救助用索道設備の緊張装置を示す側面図である。
【図9】従来の救助装置において救助用搬器が受索装置付近にある状態を示す説明図である。
【図10】従来の救助装置において救助用搬器が圧索装置付近にある状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 常用の索道設備
2a 一端側の停留場
2b 他端側の停留場
3a,3b 滑車
4 索条
5 索道線路
6 支柱
7 支柱アーム
8a 受索装置
8b 圧索装置
9a 受索輪
9b 圧索輪
10 搬器
11 握索機
12 懸垂機
13 客車本体
14 扉
15 窓
16 開閉窓
16a 脱出口
17 開閉窓収納部
18,19 矢印
21 救助用の索道設備
23a,23b 滑車
24 救助用索条
28a 受索装置
28b 圧索装置
30 救助用搬器
31 握索機
32 懸垂機
33 ケージ
34 腰部
35 外板
36 開放部
40 原動装置
41 台枠
42 ガイドレール
42c 突出部
43 摺動フレーム
43c 突出部
44 減速機
45 駆動装置
46 軸
47 ローラー
48 油圧シリンダー
48c 伸縮ロッド
49 ポンプ
49a 油圧配管
50 緊張装置
51 台枠
52 ガイドレール
52c 突出部
53 摺動フレーム
53c 突出部
56 軸
57 ローラー
58 油圧シリンダー
58c 伸縮ロッド
59 ポンプ
59c 油圧配管
60,61,62,63 矢印
104 索条
108a 受索装置
108b 圧索装置
109a 受索輪
109b 圧索輪
110 搬器
111 握索機
130 救助用搬器
131 走行機
131a 走行機
132 ハンガー
133 ケージ
134 矢印[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a rescue device in a cableway facility in the field of cableway facilities to rescue a passenger from a carrier in an emergency.
[0002]
[Prior art]
The cableway is wrapped around a pulley between the pulleys on both ends, and a carrier can be attached to or removed from the rope, or it can be semi-permanently fixed, and the carriage can be operated along with the movement of the cable to carry it. This is a facility to be used, and is often used for transporting skiers at ski resorts or transporting passengers at mountain sightseeing spots using a passenger car or a chair. Recently, it is also intended to be used for general traffic in cities and for general traffic in regions.
[0003]
Since such cableway facilities are operated at high places, it is necessary to quickly accommodate passengers when operation is stopped inadvertently due to a power failure or the like. For this reason, in general, a stop is provided with a spare drive means, and in an emergency, it is equipped with an emergency operation of the cableway equipment to accommodate passengers together with the transporter. However, in the case of a failure of the drive system, the operation of the cableway facility itself becomes impossible, and rescue must be performed by means such as a rescue device.
[0004]
As a rescue device or instrument in such a case, a device that lowers a passenger using a lowering device and a rescue bag is generally used. That is, when the conductor is in the carrier, the rescue equipment is always kept in the carrier in advance, and when necessary, the conductor operates to accommodate the passenger in the rescue bag. Is lowered. This descent device is used for escape in the event of a fire, and a device having a speed control function is used so that the descent speed does not accelerate beyond a certain value. Although this method or apparatus has the advantage of being economical, it has disadvantages such as giving passengers a feeling of anxiety in height, taking time for rescue work, and increasing the work load of the staff engaged. Also, in cableway equipment with relatively few passengers in the carrier, the conductor is generally not in charge of the conductor, so in this case, the clerk can use the suspension car etc. Along the road, the vehicle reaches and runs down, and performs the rescue operation as described above. In this case, there is a problem that the rescue time becomes longer than in the previous case, and the work burden on the staff engaged in the rescue is particularly large.
[0005]
In order to improve this, an apparatus or method for providing a rescue carrier has been proposed. For example, Japanese Patent Publication No. 47-34849, “Rescue work method in an aerial cableway” describes a device provided with a rescue carrier separately in the case of a crossing cableway. In this device, a rescue carrier other than this is moved along the support for guiding the normal carrier to travel from the summit side or the high side of the support, approaching the normal carrier, and the passengers It is designed to be transferred from a regular carrying device to a rescue carrying device. However, this apparatus or method can be used in the case of a crossing type cableway facility having only one regular carrier on each of the upper and lower lines, but in the case of a circulation type cableway having a large number of regular carriers. Cannot be used.
[0006]
Japanese Patent Laid-Open No. 2-204161, “Gondola Lift Rescue Device” proposes a rescue device or method provided with a rescue carrier for use in a circulating cableway. The rescue carrier used here hangs a lidless workbench type carrier using a hanger that is slightly longer than the total height of the regular carrier to the traveling machine, so that this traveling machine rolls on the regular support line. In addition, this traveling machine is able to reach the target rescued carrier by coasting with an emergency rope different from the regular rope. The hanger of this emergency transporter is formed in a retracted shape so as not to interfere with the normal transporter, so that it can be passed through the side of the normal transporter or outside, The work table type carrier is laid sideways or slightly below the rescued common carrier so that passengers can be transferred from the regular carrier and rescued. Further, the traveling machine of this rescue transporter is constructed so as to be able to pass over and pass over the gripper of the regular transporter, and in addition, as described above, the hanger is retracted so as not to interfere with the regular transporter. With this configuration, even if another regular carrier is located on the way for rescue, it will not be an obstacle, and it will pass over or pass through to the position of the next rescue device. It is made reachable.
[0007]
However, the prior art device formed in this way has the advantage of being able to reach the position of the rescue device, even if a regular transport device is located on the way, but on the other hand, There are the above constraints. That is, as is well known, the cableway struts are supported or supported by the pressure ring in the cable track. However, since the traveling machine of the rescue carrier described above is designed to roll on a regular support line, it can roll over the receiving ring, but it passes under the ring. It has a structure that cannot be done.
[0008]
That is, FIG. 9 is an explanatory view showing the relationship between the
[0009]
FIG. 10 is an explanatory diagram showing the relationship between the crushing device 108b and the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
In order to solve such a problem, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-54535 “Relief Device for Cableway” and Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-53535 “Relief Device for Cableway” previously filed and previously published by the applicant of the present application are disclosed. Etc. Among these, the former one is constructed by circulating a rescue rope with a separate drive system along the outside of the regular circulation path in the cableway facility, and suspending a rescue carrier on this It is. The rescue transporter is configured such that the rescue transporter main body can be moved up and down by the lifting means and the driving means along the hanger of the transporter suspended from the grinder. When heading for the rescue operation, if you lower the rescue carrier body to the lowered position, even if there is a regular carrier on the way along the way, you can pass through without interfering with it and reach the position of the required rescuer Here, the rescue transporter main body is raised to the same level as that of the rescued regular transporter, and is lined up substantially side by side, and passengers are transferred to the rescue transporter for rescue.
[0011]
Similarly, in the latter case, a rescue line having a separate drive system is circulated along the outside of the circulation path of the regular line in the cableway facility, and a rescue carrier is suspended on this line. However, the rescue device is a device that suspends a rescue device body via a telescopic hanger. When the telescopic hanger is expanded and contracted by the driving means, the rescue portable body can be moved up and down. When heading for the rescue operation, move the rescue carrier body down to the lowered position, and even if there is a regular carrier on the way, it will pass through without interfering with it and reach the position of the regular rescuer to be rescued. In this case, the rescue operation is carried out by raising the level of the rescued regular carrier.
[0012]
These prior arts can be used effectively with the drawbacks described above being eliminated, but further include the following improvements.
[0013]
That is, in the above-described device, the rescue rope is configured to circulate in the outer region of the circulation path of the regular rope, and the support arm that supports the rescue rope is extended in both outward directions. There is a problem that it is necessary to make the structure, and the scale of the strut structure becomes large and the width of the cableway land becomes large. Further, in order to make the level of the rescue transporter and the rescue target transporter coincide with each other, each rescue transporter must be provided with a lifting mechanism having a relatively complicated structure.
[0014]
The present invention has been made for the purpose of providing a rescue apparatus in a cableway facility improved so as to be used more economically without impairing the features or advantages of the previously proposed rescue apparatus. .
[0015]
[Means for solving problems]
Corresponding to this purpose, the present invention comprises a cable which is supported between and guided by a support in a cableway line wound between pulleys at both ends, and a conventional carrier suspended from the cable. In a cableway facility used for transporting, a rescue line of a system different from the system of the line is stretched along the inside of the route of the line so as to be able to circulate, and a rescue carrier is suspended, and the rescue The cable stake is supported in the cable track by sharing the support, and at the stop of the cable lane facility, the cable sway includes a pulley that drives or tensions the rescue cable and the pulley is moved forward and backward. It is constructed to be slidable and configured to be able to adjust the tension of the rescue rope, and by adjusting the tension of the rescue rope, the level height of the rescue carrier and the regular carrier is almost Constructed as a rescue device in cableway equipment, designed to match It is.
[0016]
[Action]
The rescue device of the present invention is transported by using a rope that is supported and stretched on a support in a cableway line wound between pulleys on both ends and a carriage that operates along with the movement of the rope. It is used in the cableway equipment to be performed. In other words, a rescue rope is circulated and stretched in a region inside the circulation path of the regular rope, and a rescue carrier is suspended from the rescue rope. In addition, the rescue rope is driven or tensioned at a stop at both ends by using a prime mover and a tension device that are different from those used for the regular rope.
[0017]
The drive device includes a pulley that wraps and drives a rescue rope around the periphery of a slide frame that is slidable back and forth. The sliding frame is connected to a hydraulic cylinder for pressing or pulling. In addition, the tensioning device includes a pulley that winds and urges a rescue rope around a sliding frame that is slidable back and forth. It is connected to a hydraulic cylinder for pushing or pulling the sliding frame.
[0018]
When a regular cableway stops unexpectedly and a rescue operation is required, an attendant is assigned to the emergency transporter with a radio communication device and operates with a rescue prime mover to reach the position of the required rescuer. . At this time, if the level of the rescue rescue device in normal use does not match the level of the rescue transport device, the sliding frame of the prime mover or tensioning device is slid forward or backward to stretch or loosen the rescue rope. . That is, when hydraulic oil is supplied to or discharged from a hydraulic cylinder connected to a prime mover or a tensioning device, the sliding frame and the pulley provided therein slide and move forward or rearward, and therefore are wound around the pulley. The rescue cords that are hung are tensioned by applying tension or relaxed by reducing tension. Therefore, if the tension is applied, the level of the rescue transporter increases, and if the tension is decreased, the level of the rescue transporter increases. In this way, the level of the rescue transporter is increased. Thus, the rescue operation can be performed safely by facilitating the transfer from the regular carrier to the emergency carrier.
[0019]
【Example】
The rescue device in the cableway equipment of the present invention can be applied to any of various types of cableway equipment, but here, a case where it is applied to a single-line automatic circulation type cableway that is most commonly used at present will be described. .
[0020]
FIG. 1 is a plan view showing the overall arrangement relationship in the case of a single-line automatic circulation cableway, and FIG. 2 is a side view of the same. In the figure, a
[0021]
The
[0022]
As shown in FIG. 5 and FIG. 6, the
[0023]
In such an overall arrangement configuration, the operation of the
[0024]
Next, the rescue cableway facility 21 will be described. As shown in FIGS. 1 and 2, a
[0025]
As shown in FIG. 7, the
[0026]
Further, as shown in FIGS. 1 and 2, a
[0027]
A
[0028]
As shown in FIGS. 3 and 4, the
[0029]
Next, the rescue work performed using the rescue cableway equipment as described above will be described. When the
[0030]
FIG. 3 shows a state in which the
[0031]
FIG. 4 shows a state in which the
[0032]
3 and 4, the case where the rescued
[0033]
In such a case, in the rescue apparatus of the present invention, the
[0034]
On the other hand, when the level of the
[0035]
The above is a case where the
[0036]
Further, when the
[0037]
As described above, in the present embodiment, the case where it is used for the automatic circulation type cableway is illustrated, but the rescue device of the present invention is not limited to the case of the automatic circulation type cableway, but is a crossing type cableway or other types of cableway equipment. Of course, the present invention can be applied.
[0038]
【The invention's effect】
Various rescue devices have been proposed to replace emergency descent devices that have been used for a long time in case of emergency stoppages in cableway facilities. There is a drawback that it cannot be applied to the circulating cableway used, or that the rescue carrier cannot reach the position of the rescued carrier device when the cableway has a crushing device.
[0039]
The rescue device in the cableway facility according to the present invention is stretched so that the rescue cable of the system different from the system of the regular cable can be circulated along the inner region of the circulation path of the normal cableway facility, and the rescue device In the cableway track, the cable is used for receiving or indenting the common cableway equipment, and at the stop, the rescue cable is driven or tensioned in the area inside the cable. It has a pulley that does. In addition, this pulley is slidable back and forth by a hydraulic cylinder, whereby the rescue rope is tensioned or released so that the level of the rescue carrier and the rescued regular carrier coincide with each other. .
[0040]
The apparatus of the present invention eliminates the above-mentioned problems, and the land for occupying the cableway for providing the rescue apparatus can be small, and the structure of the rescue carrier can be made small and simple, so it is economical. Since it is possible to easily reach the position of the rescuer and adjust the height of the transporter, it is possible to perform a quick and safe rescue operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an overall arrangement relationship in an embodiment of a rescue apparatus in a cableway facility.
FIG. 2 is a side view showing an overall arrangement relationship in an embodiment of a rescue apparatus in a cableway facility.
FIG. 3 is a front view showing a relationship between a regular carrier and a rescue carrier in a support post including a receiving device.
FIG. 4 is a front view showing a relationship between a normal carrier and a rescue carrier in a support column including an indentation device.
FIG. 5 is a right side view of a regular passenger car.
FIG. 6 is a left side view of a regular passenger car.
FIG. 7 is a side view showing a prime mover of a rescue cableway facility.
FIG. 8 is a side view showing a tension device of a rescue cableway facility.
FIG. 9 is an explanatory view showing a state in which a rescue carrier is in the vicinity of a receiving device in a conventional rescue device.
FIG. 10 is an explanatory view showing a state in which a rescue carrier is in the vicinity of the indentation device in a conventional rescue device.
[Explanation of symbols]
1 Regular cableway facilities
2a Stop at one end
2b Stop at the other end
3a, 3b pulley
4 ropes
5 Cableway
6 props
7 Prop arm
8a receiving device
8b Indentation device
9a Receiving ring
9b Cord ring
10 Carrier
11 Grinder
12 Suspension machine
13 Passenger car body
14 door
15 windows
16 Open / close windows
16a Exit
17 Opening and closing window storage
18, 19 arrows
21 Rescue cableway equipment
23a, 23b pulley
24 Rescue rope
28a receiving device
28b Indentation device
30 Rescue transporter
31 Grinder
32 Suspension machine
33 cage
34 Lumbar
35 outer plate
36 Openings
40 prime mover
41 underframe
42 Guide rail
42c Projection
43 Sliding frame
43c Projection
44 Reducer
45 Drive unit
46 axes
47 Roller
48 Hydraulic cylinder
48c telescopic rod
49 Pump
49a Hydraulic piping
50 Tensioning device
51 underframe
52 Guide rail
52c protrusion
53 Sliding frame
53c Projection
56 axes
57 rollers
58 Hydraulic cylinder
58c telescopic rod
59 Pump
59c Hydraulic piping
60, 61, 62, 63 arrows
104 rope
108a receiving device
108b Indentation device
109a Receiving ring
109b Cord ring
110 Carryer
111 Grinder
130 Rescue Transporter
131 traveling machine
131a traveling machine
132 Hanger
133 cage
134 Arrow
Claims (1)
前記索条の循環経路内側に沿って前記索条の系統とは別系統の救助用索条を循環可能に張架して救助用搬器を懸垂し、前記救助用索条は索道線路中においては前記支柱を共用して支承し、かつ、該索道設備の停留場においては、前記救助用索条を駆動または緊張する滑車を具えてなると共に該滑車は前後に摺動移動可能に設備されて救助用索条の張力を調整可能とするように構成してなり、
前記救助用索条の張力調整によって前記救助用搬器と前記常用の搬器との水準高をほぼ一致させるようになした索道設備における救助装置。In a cableway facility that transports using a rope that is supported and stretched by a support in a cableway line wound between a pulley and a pulley at both ends, and a regular carrier that is suspended by the rope,
A rescue line of a system different from the line system of the line is stretched along the inside of the circulation path of the line so as to circulate and suspend a rescue carrier, and the rescue line is in the cableway At the stop of the cableway equipment, the support is shared and provided with a pulley that drives or tensions the rescue rope, and the pulley is slidably moved back and forth and rescued. It is constructed so that the tension of the rope can be adjusted,
A rescue device in a cableway facility in which the level heights of the rescue carrier and the regular carrier are substantially matched by adjusting the tension of the rescue rope.
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