JP3609732B2 - 中空品の押出成形装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム、合成樹脂あるいはサーモプラスティック等の樹脂材によって断面が円形または異形の中空チューブや中空パイプ等の中空品を押し出し成形するための装置に関するもので、より詳細には、コアの外周面とこのコアの周囲を囲繞するように設けたシェルの内周面との間に画成される環状流路に溶融して軟化状態の樹脂材を供給することにより、該環状流路の下流端部から中空品を押し出し成形するようにした装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ゴム、合成樹脂あるいはサーモプラスティック等の樹脂材によって横断面が円形または異形の中空チューブや中空パイプを押し出し成形する場合には、コアとシェルとの間に画成される環状流路に溶融して軟化状態の樹脂材を供給するようにした装置が多く用いられている。この種の押出成形装置は、樹脂材を環状流路に継続的に供給することで継ぎ目のない連続した中空品を得ることが可能であり、特に長尺となるチューブやパイプの製造に好適である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような押出成形装置では、コアを支持するための支持部材が環状流路の内部に少なくとも1つは必要となるため、溶融して軟化状態の樹脂材が、この支持部材によって一旦分離した後に再び溶着することになり、中空品にウェルドマーク(あるいはウェルド部)と称される溶着痕が形成されるようになる。このウェルドマークは、他の部分と比較して強度が劣る、表面に凹部を形成する、等々、中空品の品質に多大な影響を与えるものである。特に、昨今においては、中空品に要求される品質がより厳しいものとなっており、このウェルドマークが品質に及ぼす影響を如何に小さくできるかが重要な課題となる。
【0004】
しかしながら、従前の押出成形装置にあっては、樹脂材の再溶着位置がほぼ一定のままで中空品が押し出し成形されることになる。この結果、上述したウェルドマークが押し出し方向に沿う態様で直線状に目立って現れるようになり、中空品の外観品質が著しく低下する事態を免れ得ない。しかも、中空品の一方向部分に強度の劣る部分が集中することになるため、物性的にも好ましいものとは言い難い。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、ウェルドマークの影響を抑え、より高品質の中空品を得ることのできる押出成形装置を提供することを解決課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、コアの外周面とこのコアの周囲を囲繞するように設けたシェルの内周面との間に画成される環状流路に溶融して軟化状態の樹脂材を供給することにより、該環状流路の下流端部から中空品を押し出し成形するようにした装置において、前記シェルを固定配置する一方、前記シェルを構成する筒状のヘッド本体の中心孔の内周面に円環状を成し内周面の全周に多数の外周側突起を設けた高摩擦カラーを保持すると共に、前記コアにおいて少なくとも樹脂材に接触する外筒部材を回転可能に配設し、前記外筒部材において前記高摩擦カラーの内周面に対向する部位の外周面の全周に前記外周側突起に並設して摩擦係数を増大させる内周側突起を設け、前記外周部分を回転させた状態で前記環状流路に樹脂材を供給するようにして、前記環状流路に供給された樹脂材に対して強制的に押し出し方向に沿った軸心回りの旋回運動を与えるようにし、前記コアは、前記環状流路の上流端部側において所定の固定体に保持させた固定軸と、この固定軸の外周部に回転可能に配設した外筒部材と、前記固定軸において前記外筒部材よりも下流端部側となる位置に取り付けたニップルとを具備し、前記環状流路に供給された樹脂材に対して回転状態の外筒部材および静止状態のニップルを順次接触させるものであり、前記外筒部材との回転シール部となる部位に、当該外筒部材が回転した場合に前記環状流路に向けて螺進するように螺旋溝を設けたことを特徴とする中空品の押出成形装置である。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前記螺旋溝を複数条設けた請求項1に記載の中空品の押出成形装置である。
また、請求項3に記載の発明は、前記螺旋溝に対してその周囲から樹脂材を供給する手段を付設した請求項1または請求項2に記載の中空品の押出成形装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1乃至図3は、本発明に係る押出成形装置の一実施形態を示したもので、ゴム、合成樹脂あるいはサーモプラスティック等の樹脂材によって横断面が円形の中空パイプPを押し出し成形する押出成形装置を例示している。
【0009】
この押出成形装置の押出成形ヘッド1は、スクリュ型、もしくはラム型等、適宜型式の押出機2から供給される樹脂材を所望の横断面形状に成形する部分であり、シェル10を構成するヘッド本体110、ダイホルダ120およびダイ130と、コア20を構成する樹脂分流部材210、固定軸220、ニップル230および外筒部材240とを備えている。
【0010】
ヘッド本体110は、筒状を成す基準部材であり、中心孔の内周面に円環状を成す高摩擦カラー140を保持している。この高摩擦カラー140には、その内周面の全周に多数の外周側突起141を設けてある。外周側突起141のそれぞれは、図2および図3に示すように、高摩擦カラー140の内周面からごく緩やかな傾斜をもって内周側に突出する緩斜面部142と、高摩擦カラー140の内周面から急激に立ち上がるように内周側に突出する急斜面部143とによって囲まれる部分である。これら外周側突起141は、緩斜面部142と急斜面部143との会合部となる稜線144が高摩擦カラー140の軸心に沿って延在し、かつそれぞれの斜面部142,143が周方向に沿って相互に同一の向きとなるように互いに並設してある。
【0011】
ダイホルダ120およびダイ130は、それぞれ円環状を成すもので、個々の内周面が上述した高摩擦カラー140の内周面に連続する態様でヘッド本体110の先端部に取り付けてある。図からも明らかなように、高摩擦カラー140、ダイホルダ120およびダイ130によって形成される連続した内周面は、先端に向けて漸次内径が減少するテーパ状を成しており、最終的にダイ130の最先端内周面が、成形すべき中空パイプPの外径を規定するように構成してある。
【0012】
なお、図中の符号111は、ヘッド本体110の壁内部に温水を循環させるためのウォータジャケットである。また、図中の符号150は、ヘッド本体110に対するダイホルダ120およびダイ130の位置調整を行うための調整ボルトである。
【0013】
樹脂分流部材210は、筒状を成す樹脂受部211と、この樹脂受部211の基端外周から延在したフランジ部212とを有して構成したものである。この樹脂分流部材210は、樹脂受部211をヘッド本体110の中心孔に挿入し、さらにフランジ部212がヘッド本体110の基端面を覆う状態で当該ヘッド本体110に取り付けてある。図からも明らかなように、樹脂分流部材210の樹脂受部211は、その基端部がヘッド本体110の中心孔に嵌着する一方、その先端部が中心孔の内周面から離隔した状態にある。
【0014】
固定軸220は、樹脂分流部材210よりも基端となる位置から該樹脂分流部材210の中心孔を貫通し、先端がダイホルダ120の中心孔に至る長尺の軸状部材である。この固定軸220は、その基端部が樹脂分流部材210に取り付けたカバー部材250にネジ止めしてあり、当該樹脂分流部材210に対する移動および回転が阻止された状態にある。
【0015】
ニップル230は、固定軸220の先端部に取り付けた固定部材である。このニップル230は、先端に向けて漸次外径が減少するテーパ状を成し、その最先端の外周面が成形すべき中空パイプPの内径を規定するように構成してある。
【0016】
外筒部材240は、上述した固定軸220の外周を囲繞するように設けた筒状部材であり、当該固定軸220との間に介在させた3つのベアリング260,261,262により、固定軸220の軸心回りに回転することが可能である。外筒部材240と固定軸220との間に介在させたベアリングのうちもっとも基端側に位置するものには、スラストベアリング262を適用してある。
【0017】
この外筒部材240において上述した高摩擦カラー140の内周面に対向する部位には、その外周面の全周に多数の内周側突起241を設けてある。内周側突起241のそれぞれは、図2および図3に示すように、外筒部材240の外周面からごく緩やかな傾斜をもって外周側に突出する緩斜面部242と、外筒部材240の外周面から急激に立ち上がるように外周側に突出する急斜面部243とによって囲まれる部分である。これら内周側突起241は、緩斜面部242と急斜面部243との会合部となる稜線244が外筒部材240の軸心に沿って延在し、かつそれぞれの急斜面部243が高摩擦カラー140に設けた外周側突起141の急斜面部143に対向する向きとなるように互いに並設してある。
【0018】
また、上記外筒部材240には、ドリブンプーリ270を設けてある。ドリブンプーリ270は、上述した樹脂分流部材210のフランジ部212よりも基端側に位置する部位に取り付けてあり、カバー部材250の内部において外筒部材240とともに回転することが可能である。このドリブンプーリ270には、タイミングベルト271、およびドライブプーリ272を介して駆動モータ273を接続してある。駆動モータ273は、回転速度を任意に変更することのできる可変速度型のものであり、回転駆動した場合にドライブプーリ272、タイミングベルト271、ドリブンプーリ270を介して上述した外筒部材240を一方方向(例えば、図3中において矢印Aに示す方向)に回転させる作用を成す。
【0019】
一方、外筒部材240に対して回転シール部となる部位には、それぞれ螺旋溝による非接触式のシール手段30,31を構成してある。具体的には、外筒部材240の先端部内周面と固定軸220の先端部外周面との間においては、固定軸220側に螺旋溝300を刻設することによってシール手段(以下、適宜先端側シール手段30という)を構成する一方、樹脂分流部材210における中心孔の内周面と外筒部材240の外周面との間においては、外筒部材240側に螺旋溝310を刻設することによってシール手段(以下、適宜基端側シール手段31という)を構成してある。各シール手段30,31を構成する螺旋溝300,310は、それぞれ複数条であり、いずれも外筒部材240が上述した一方方向Aに回転した場合に先端側に向けて螺進するように設けてある。
【0020】
また、各シール手段30,31には、それぞれ樹脂材の供給孔301,311と排出孔302,312とを付設してある。先端側シール手段30においては、外筒部材240において固定軸220に設けた螺旋溝300の中間部に対向する部位にそれぞれ径方向に沿って放射状に複数の孔を穿設することによって供給孔301を構成しているとともに、固定軸220において螺旋溝300の基端側に位置する部位にそれぞれ径方向に沿って放射状に複数の孔を穿設することによって排出孔302を構成するようにしている。基端側シール手段31においては、樹脂分流部材210の樹脂受部211において外筒部材240に設けた螺旋溝310の中間部に対向する部位にそれぞれ径方向に沿って放射状に複数の孔を穿設することによって供給孔311を構成しているとともに、樹脂分流部材210において螺旋溝310の基端に位置する部位からフランジ部212の基端面に開口するように放射状に複数の孔を穿設することによって排出孔312を構成するようにしている。
【0021】
上記のように構成した押出成形ヘッド1においては、シェル10を構成するヘッド本体110、ダイホルダ120およびダイ130の各内周面と、コア20を構成する樹脂分流部材210の樹脂受部211、固定軸220、ニップル230および外筒部材240の各外周面との間に、基端が閉塞し、かつ先端に向けて開口する円環状流路40が構成されることになり、さらにこの円環状流路40が中継ヘッド50を介して押出機2に接続してある。中継ヘッド50は、ヘッド本体110の外周部において樹脂分流部材210の樹脂受部211に対向する部位に設けた連絡通路112を通じて円環状流路40に連通し、該ヘッド本体110から径外方向に延在する部分である。押出機2は、スクリュ2aの回転により溶融して軟化状態の樹脂材を順次中継ヘッド50に供給するものである。なお、上述したヘッド本体110と同様に、上記中継ヘッド50の壁内部にも温水を循環させるためのウォータジャケット51を設けてある。また、図中の符号52は、中継ヘッド50の樹脂通路中に設けたブレーカプレートである。
【0022】
上記のように構成した押出成形装置において中空パイプPを成形するには、上述した駆動モータ273を駆動し、コア20の外筒部材240を一定の速度で一方方向Aに回転させた状態に保持する。この状態から押出機2を駆動すると、中継ヘッド50に供給された樹脂材が連絡通路112を通じて円環状流路40に達するようになる。円環状流路40に達した樹脂材は、押出成形ヘッド1の先端側に向けて当該円環状流路40の内部を順次進行し、最終的にダイ130とニップル230との間から所望形状の中空パイプPとして連続的に押し出し成形されることになる。
【0023】
ここで、中継ヘッド50を通じて円環状流路40に達した樹脂材は、樹脂分流部材210の樹脂受部211によって一旦分離した後、再び溶着することによって当該円環状流路40を満たすようになるため、上述した押出成形装置においても中継ヘッド50からほぼ180°ずれた位置に溶着痕であるウェルドマークが形成されるようになる。
【0024】
しかしながら、上記押出成形装置によれば、樹脂材が供給されている間に外筒部材240を継続的に回転させるようにし、しかも外筒部材240に摩擦係数を増大させる内周側突起241を設けるようにしているため、これに接触する樹脂材が滑ることなくコア20の軸心回りに旋回しながら円環状流路40を進行することになる。この結果、樹脂材の再溶着によって発生するウェルドマークが螺旋状となって中空パイプPの全周に広く分散し、表面にぼかされた状態で現れるようになり、外観品質の低下を抑えることができるようになる。しかも、強度的に見ても、強度の劣るウェルドマークの部分が従前の如く特定の箇所に集中することがなく、物性的にもより好ましいものとなる。
【0025】
中空パイプPの全周に分散されるウェルドラインの螺旋は、押出機2による樹脂材の押し出し速度に対して駆動モータ273による外筒部材240の回転速度を適宜調整することにより、その幅を任意に調整することが可能である。従って、例えば押出機2による樹脂材の押し出し速度に対して駆動モータ273による外筒部材240の回転速度を大きく設定すれば、表面に現れるウェルドラインの螺旋がより細かとなり、外観的にも強度的にもより高品質の中空パイプPを得ることが可能である。
【0026】
さらに、上述した押出成形装置では、外筒部材240に設けた内周側突起241に逆らうように高摩擦カラー140に外周側突起141を設けているため、これら突起141,241の協働によって、円環状流路40を進行する樹脂材の板厚内での撹拌も期待できるようになり、上述した作用効果が一層顕著となる。
【0027】
また、上記押出成形装置にあっては、外筒部材240を回転させることによって円環状流路40の内部に回転シール部が構成されることになるものの、それぞれに螺旋溝300,310によるシール手段30,31を設けてあるため、この回転シール部から円環状流路40の外部へ樹脂材が漏洩する虞れはない。つまり、回転シール部に到達した樹脂材は、回転する外筒部材240と螺旋溝300,310との作用によって円環状流路40へ押し戻されるようになるため、当該回転シール部を通じて外部に漏洩する虞れがない。仮に、回転シール部の奥部へ樹脂材が進行したとしても、個々に設けた排出孔302,312を通じて回転シール部から排除されるとともに、個々に設けた供給孔301,311から供給される樹脂材によって円環状流路40へ押し出されるようになる。従って、回転シール部に樹脂材が残存してそのまま劣化したり、焼き付いたりする虞れもない。この場合、上記押出成形装置のように、螺旋溝300,310を複数条にすれば、供給孔301,311から供給される樹脂材が各螺旋溝300,310に対して間欠的となり、円環状流路40への樹脂材の押し出しがより効果的となり、回転シール部での樹脂材の劣化や焼き付きを一層確実に防止できるようになる。
【0028】
さらに、上記押出成形装置では、押出成形ヘッド1から中空パイプPとして最終的に押し出し成形される直前の樹脂材に対して、静止した状態のニップル230およびダイ130に接触させるようにしている。また、回転する外筒部材240と固定体である固定軸220との間にスラストベアリング262を介在させてあるため、押出機2からの樹脂材の圧力によって外筒部材240がスラスト方向へ移動する事態を可及的に防止することができるようになる。これらの結果、中空パイプPの寸法精度を向上させることができ、さらなる品質の向上を図ることが可能になる。
【0029】
なお、上述した実施の形態では、円形の中空パイプを押し出し成形するための装置を例示しているが、その他の形状の中空品を押し出し成形するものにももちろん適用することが可能である。この場合、環状流路の下流端においては、その横断面形状が成形すべき中空品の形状に合致している必要があるものの、樹脂材に旋回運動を与える部分に関しては必ずしも中空品の形状に合致している必要はなく、円環となっていることが好ましい。
【0030】
また、上述した実施の形態では、押出成形ヘッドに対してその外周部に押出機を接続するようにしているが、本発明はこれに限定されず、例えば、押出成形ヘッドの基端側に押出機を接続するようにしても同様の作用効果を期待することが可能である。
【0031】
なお、樹脂材に与える旋回運動は、一定の速度で一方方向に回転させるものに限らず、ランダムに速度や方向を変更するようにしてもよい。また、駆動源からの動力をタイミングベルトによって伝達するようにしているが、タイミングベルトに代えてギア列やチェーンを適用してもよいのはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、環状流路に供給された樹脂材に対して強制的に押し出し方向に沿った軸心回りの旋回運動を与えるようにしているため、ウェルドマークが広く分散し、中空品の表面にぼかされた状態で現れるようになり、外観品質の低下を抑えることができる。しかも、強度の劣る部分が特定の箇所に集中することがなく、物性的にもより好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押出成形装置の一実施形態を示した要部断面側面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】図2における III−III 線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 押出成形ヘッド
2 押出機
10 シェル
20 コア
30 先端側シール手段
31 基端側シール手段
40 円環状流路
50 中継ヘッド
110 ヘッド本体
112 連絡通路
120 ダイホルダ
130 ダイ
140 高摩擦カラー
141 外周側突起
210 樹脂分流部材
211 樹脂受部
212 フランジ部
220 固定軸
230 ニップル
240 外筒部材
241 内周側突起
250 カバー部材
262 スラストベアリング
270 ドリブンプーリ
271 タイミングベルト
272 ドライブプーリ
273 駆動モータ
300,310 螺旋溝
301,311 供給孔
302,312 排出孔
P 中空パイプ

Claims (3)

  1. コアの外周面とこのコアの周囲を囲繞するように設けたシェルの内周面との間に画成される環状流路に溶融して軟化状態の樹脂材を供給することにより、該環状流路の下流端部から中空品を押し出し成形するようにした装置において、前記シェルを固定配置する一方、前記シェルを構成する筒状のヘッド本体の中心孔の内周面に円環状を成し内周面の全周に多数の外周側突起を設けた高摩擦カラーを保持すると共に、前記コアにおいて少なくとも樹脂材に接触する外筒部材を回転可能に配設し、前記外筒部材において前記高摩擦カラーの内周面に対向する部位の外周面の全周に前記外周側突起に並設して摩擦係数を増大させる内周側突起を設け、前記外周部分を回転させた状態で前記環状流路に樹脂材を供給するようにして、前記環状流路に供給された樹脂材に対して強制的に押し出し方向に沿った軸心回りの旋回運動を与えるようにし、
    前記コアは、前記環状流路の上流端部側において所定の固定体に保持させた固定軸と、この固定軸の外周部に回転可能に配設した外筒部材と、前記固定軸において前記外筒部材よりも下流端部側となる位置に取り付けたニップルとを具備し、前記環状流路に供給された樹脂材に対して回転状態の外筒部材および静止状態のニップルを順次接触させるものであり、
    前記外筒部材との回転シール部となる部位に、当該外筒部材が回転した場合に前記環状流路に向けて螺進するように螺旋溝を設けたことを特徴とする中空品の押出成形装置。
  2. 前記螺旋溝を複数条設けた請求項に記載の中空品の押出成形装置。
  3. 前記螺旋溝に対してその周囲から樹脂材を供給する手段を付設した請求項または請求項に記載の中空品の押出成形装置。
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