JP3608938B2 - レピータサーチ方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、無線通信機におけるレピータ局をサーチする技術に関するものであり、特には、サーチした周波数等の情報を自動的に記憶する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レピータ局を利用して通信する場合、そのレピータの運用周波数(アップリンク周波数及びダウンリンク周波数)及びアクセストーン周波数等のアクセス情報が事前に判明していれば、そのレピータを利用して相手局と通信することが容易になる。
しかしながら、全国には多数のレピータ局があるので、移動局は、これらのレピータ局のアクセス情報を全て把握しておくことは困難であり、移動先の地域毎に、レピータ局とそのアクセス情報のリストを参照して、無線通信機の運用周波数等の設定を行ってからでないと利用できなかった。
【0003】
レピータの数は関東地方(1エリア)の430 MHz帯だけでも、100局近くにものぼるため、関東地方を縦断するように移動する局においては、目まぐるしく変わるレピータ局のアクセス情報の設定が大変であった。このように、特に、移動局においては、地域毎に大きく変化するレピータ局のアクセス情報を調べて設定するということは煩雑であった。
これらの問題を解決するために、例えば、特許第2652342 号公報に示されているように、レピータ局の運用周波数及びアクセストーン周波数をサーチして、運用可能なレピータの運用周波数及びアクセストーン周波数を自動的に記憶して利用する方式の無線通信機が提案されている。
【0004】
前記特許のレピータサーチ方法は、次のように1)から8)までのプロセスからなる方法である。
1)無線通信機の運用周波数がレピータバンドか否かを検出する。
2)レピータバンドであれば、運用周波数をレピータバンドの下限周波数に設定すると共に、
3)アクセストーン周波数も下限周波数に設定する。
4)設定された周波数でレピータにアクセス(送信)して、その応答(受信)があるか否かを検出する。
5)応答があれば、その運用周波数及びアクセストーン周波数を記憶させる。
6)応答がなければ、アクセストーン周波数を増加させ、再度、レピータにアクセスして、その応答があるか否かを検出する。
7)以上の動作をアクセストーンの設定上限まで繰り返す。
8)上限に達すると、運用周波数を1チャンネル分変えて、そのチャンネルで運用周波数が上限に達するまで繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の方法では、各チャンネルにおいて、上述したようなサーチのためのレピータへの送信(これをダミー送信という。)をするので、その周波数が使用されている場合には他の利用者の通信を妨害するという重大な問題があった。
また例えば、アマチュア無線における430 MHz帯のレピータバンド(ダウンリンク周波数が439.00〜440.00MHzの49チャンネル)で、アクセストーン周波数が50種類であったとすると、レピータバンドの全ての周波数をレピータサーチすると、少なくとも49回、最大で2450回の送受信が必要である。
【0006】
そこで、本発明は、ダミー送信をすることなく、使用可能なレピータの運用周波数及びアクセストーン周波数を得て記憶するようにした無線通信機を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるレピータサーチ方法においては、スキャン機能とトーンスキャン機能を備えた受信手段と、記憶手段と、各手段を制御して各機能を制御する制御手段とを具備した無線通信機を用いて、レピータのアクセス情報を得るレピータサーチ方法において、スキャン機能によって順次周波数を変更しながら受信信号の有無を検査し、受信信号が検出されたときには、トーンスキャン機能によってアクセストーン周波数を順次変更しながら一致するアクセストーン周波数の有無を検査し、一致するアクセストーン周波数が検出されたときには、受信信号が検出された周波数情報と、一致したアクセストーン周波数情報とを、前記記憶手段に記憶するように制御する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるレピータサーチ方法を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1において、
1は本発明の方法に用いる無線通信機であり、送信部2と受信部3によってデュープレックス機能を具備すると共に、スキャン機能及びトーンスキャン機能等の機能を制御する制御部4と、運用周波数等のアクセス情報を記憶するメモリ5を備えている。
なお、前記受信部3は受信手段に相当し、メモリ5は記憶手段に相当し、制御部4は制御手段に相当する構成である。
前記スキャン機能では、設定されたバンドの下限周波数FSから上限周波数FSmaxまで所定の幅(TS)で順次周波数をシフトさせながらダウンリンク周波数を受信して受信信号の有無を検査し、前記トーンスキャン機能では、アクセストーン周波数T(N)を設定された下限アクセストーン周波数(N=1)から上限アクセストーン周波数(N=Nmax)まで順次変化さて一致するアクセストーン周波数を検出する。
【0010】
上記構成を備えた無線通信機1に用いるレピータサーチ方法を、430 MHz帯のアマチュア無線通信機に適応したものを、図2に基づいて説明する。
まず、レピータ局のアクセス情報を知ろうとするときは、
レピータ運用を行おうとする周波数帯(例えば430 MHz帯)のレピータバンドの下限周波数FS(例えば434.00MHz)に受信周波数を設定するとともに、ダウンリンク周波数とアップリンク周波数との差であるオフセット周波数Δfと、ダウンリンク周波数に対するアップリンク周波数のシフト方向±Dupを設定する。なお、本実施例におけるアマチュア無線通信に使用する430 MHz帯では、オフセット周波数Δfは5MHzであり、シフト方向は−Dup、つまり、アップリンク周波数はダウンリンク周波数より5MHzだけ低い周波数である。(ステップ1)
そして、スキャン開始し、受信信号が検出されなければ、周波数をFS+TSに変更して、受信信号が検出されるまで所定の幅TSずつ順次周波数を上げながら受信する。このときのスキャン速度は、例えば15mSと高速である。(ステップ2)なお、周波数が上限周波数を越えた場合はスキャンを終了する。
【0011】
そして、例えば周波数Fnで受信信号が検出されると、スキャンを一時停止する。そして、トーンスキャン機能を作動させて、アクセストーン周波数を下限アクセストーン周波数(N=1)からNを1ずつ増やす。このときのトーンスキャンの速度は例えば400 mSで一巡する速度である。(ステップ3)
なお、アクセストーン周波数が上限アクセストーン周波数を越え、且つスキャン終了条件を満足しなければ、次の周波数でスキャンを再開する。
そして、例えばアクセストーン周波数(N=Nn)でアクセストーン周波数が一致すると、一致したアクセストーン周波数(Nn)と、一致した周波数Fnに当該周波数帯におけるオフセット周波数Δfをステップ1で設定したシフト方向±Dupに基づいて加減算した周波数Fn±Δfと、を前記メモリ5に記憶させる。なお、本実施例においては、一致した周波数Fnにオフセット周波数Δfを加えた周波数Fn+Δfを、アクセストーン周波数(Nn)とともに前記メモリ5に記憶させる。(ステップ4)
そして、アクセストーン周波数が上限アクセストーン周波数(N=Nmax)に一致する等のスキャン終了条件を満足するか検査し、満足しなければスキャンを再開し、満足すればスキャンを終了する。(ステップ5)
なお、スキャン開始の周波数と周波数の変化方向は種々のパターンが可能である。例えば、レピータバンドの下限周波数からでなく上限周波数から順次周波数を下げながらスキャンしてもよいし、レピータバンド内の任意の周波数から順次周波数を上げながらもしくは下げながらスキャンしてもよい。また、アクセストーン周波数に関しても上記同様に種々のパターンが可能である。
さらに、スキャンの終了条件に関しても種々のパターンが可能である。例えば、本実施例のように、レピータバンドの上限周波数以上もしくは下限周波数以下になった場合にスキャンを終了させることも可能であり、または、メモリチャンネルがいっぱいになるまで繰り返しスキャンさせることも可能であり、さらには、所定回数スキャンすれば終了するように設定することも可能である。また、トーンスキャンの終了条件も同様に種々のパターンに設定可能である。
【0012】
以上のようにして、検出したアクセス情報(アクセストーン周波数、シフト方向、周波数)がメモリ5に記憶されているので、引き続いて、アップリンク周波数を前記受信周波数に設定し、ダウンリンク周波数をメモリ5に記憶された周波数にセットし、アクセストーン周波数をメモリ5に記憶された周波数にセットして、デュープレックスモードでレピータ運用が可能となるのである。
【0013】
以上においては、シフト方向を−Dup、つまり、アップリンク周波数がダウンリンク周波数よりオフセット周波数Δfだけ低い周波数であるときに、アップリンク周波数をスキャンしたので、オフセット周波数を加えた周波数Fn+Δfをダウンリンク周波数として記憶した。
上記手順以外に下記の手順も可能である。
例えば、前述した場合とは逆にシフト方向を+Dup、つまり、アップリンク周波数がダウンリンク周波数よりオフセット周波数Δfだけ高い周波数であるときに、アップリンク周波数をスキャンするようにして、受信した周波数からオフセット周波数を引いた周波数Fn−Δfをダウンリンク周波数として記憶することも可能である。
また、シフト方向は−Dupのままで、逆にダウンリンク周波数をスキャンするようにして、ダウンリンク周波数が受信されたときに、そのアクセス情報を記憶することも可能である。
さらに、シフト方向は+Dupとして、ダウンリンク周波数をスキャンし、ダウンリンク周波数が受信されたときに、そのアクセス情報を記憶することも可能である。
【0014】
なお、上記説明においては、430 MHz帯を例にとって説明したが、レピータ運用が設定されている周波数帯であれば、28MHz帯や1200MHz帯等の周波数帯においても同様にレピータのアクセス情報を得ることができるのである。
いずれにしても、スキャン機能とトーンスキャン機能と記憶機能とデュープレックスモードを備えた送受信機に適用することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、スキャン機能によって受信信号が検出され、トーンスキャン機能によって一致するアクセストーン周波数が検出されたときには、受信信号が検出された周波数情報と、一致したアクセストーン周波数情報とを記憶するので、レピータを運用するために必要なアクセス情報が分からない場合であっても、ダミー送信することなく、直ちに、記憶した周波数情報アクセストーン周波数情報とに基づいてアクセス情報を設定でき、速やかにレピータ運用が可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレピータサーチ方法に用いる無線通信機の構成図である。
【図2】本発明のレピータサーチ方法のフローチャートである。
【符号の説明】
1 無線通信機
2 送信部
3 受信部
4 制御部
5 メモリ
Claims (1)
- スキャン機能とトーンスキャン機能を備えた受信手段と、記憶手段と、各手段を制御して各機能を制御する制御手段とを具備した無線通信機を用いて、レピータのアクセス情報を得るレピータサーチ方法において、
スキャン機能によって順次周波数を変更しながら受信信号の有無を検査し、
受信信号が検出されたときには、トーンスキャン機能によってアクセストーン周波数を順次変更しながら一致するアクセストーン周波数の有無を検査し、
一致するアクセストーン周波数が検出されたときには、受信信号が検出された周波数情報と、一致したアクセストーン周波数情報とを、前記記憶手段に記憶するように制御することを特徴とするレピータサーチ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08627498A JP3608938B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | レピータサーチ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP08627498A JP3608938B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | レピータサーチ方法 |
Publications (2)
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JPH11284539A JPH11284539A (ja) | 1999-10-15 |
JP3608938B2 true JP3608938B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=13882257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08627498A Expired - Lifetime JP3608938B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | レピータサーチ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3608938B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP08627498A patent/JP3608938B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11284539A (ja) | 1999-10-15 |
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