JP3606469B2 - Method for producing photoconductive composition and method for producing electrophotographic photoreceptor using this photoconductive composition - Google Patents

Method for producing photoconductive composition and method for producing electrophotographic photoreceptor using this photoconductive composition Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電子写真用感光体、太陽電池、光センサーあるいは光スイッチング素子等に有用な光導電性組成物及びそれを用いた電子写真用感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真方式を用いた情報処理システム機の発展は目覚ましいものがある。特に、情報をデジタル信号に変換して光によって情報記録を行なう光プリンターは、そのプリント品質、信頼性においてすばらしいものがある。このデジタル記録技術はプリンターのみならず通常の複写機にも応用され、所謂デジタル複写機が開発されている。また、従来からあるアナログ複写にこのデジタル記録技術を搭載した複写機は、種々様々な情報処理機能が付加されるため、今後その需要性が益々高まっていくものと思われる。
【0003】
光プリンターの光源としては、現在のところ小型で安価で信頼性の高い半導体レーザー(LD)や発光ダイオード(LED)が多く使われている。ただ、現在よく使われているLEDの発光波長は660nmであり、一方LDの発光波長域は近赤外領域にある。このため可視光領域から近赤外光領域に高い感度を有する電子写真用感光体の開発が望まれている。
【0004】
ところが、電子写真用感光体の感光波長域は、感光体に使用される電荷発生物質(CGM)の感光波長域によってほぼ決まってしまう。そのため、従来から多くのCGMが開発されているが、未だ可視光域から近赤外光域に至る幅広い感光波長域で充分に高い感度を有する単一のCGMは開発されていない。
【0005】
そこで従来から、可視光に対して高い感度を有するCGM(短波長CGM)と近赤外光に感度を有するCGM(長波長CGM)とを混合して、感光波長域の広い感光体を設計することが、種々試みられている。例えば、(a)トリスアゾ顔料と(b)ペリン顔料及びアンザンスロン顔料のうち1種以上、及び(c)電子供与性物質を含有させたことによる、白色光、ガスレーザー、LEDに感度を有する電子写真製版用印刷板(特開平3−146957号公報)、ジスアゾ顔料とオキソチタニュウムフタロシアニンを併用することによる、白色光、赤外レーザーに対して感度を有する電子写真感光体(特開平3−196049号公報)や、混合顔料を含有する電荷発生層中の結合剤としてスチレンブタジエン共重合体を使用した三方晶系セレン粒子とフタロシアニン粒子の混合系からなる、可視光から赤外光域に光感度を有する感光体(特開平3−225346号公報)等が提案されている。また、ペリレン顔料とβ型フタロシアニン顔料の混合により、フタロシアニンの光感度が増感されることが発表されている〔川原他:「ペリレン顔料/フタロシアニン顔料分子間相互作用と有機感光体の電子写真特性」日本化学会第62回秋季年会、講演予稿集II P868(1991);川原他「ペリレン顔料を用いた有機単層感光体のフタロシアニン添加効果」第68回電子写真学会研究討論会予稿集 P72−P75(1991)〕。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの感光体は、複写機やプリンターのチャージから発生するオゾンやNOxガスに暴露されることによる帯電特性の劣化がおこり、充分な特性が得られていない。
【0007】
従って、本発明の目的は、短波長CGMと長波長CGMとの混合によって、各CGMを単独に用いて感光体を設計した場合よりも、幅広い波長域に高い感度を有し、且つオゾンやNOxガスによる帯電特性の劣化が少ない電子写真用感光体が得られる光導電性組成物及びそれを用いた電子写真用感光体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、1種以上の下記一般式化1で示されるトリスアゾ顔料と1種以上の下記一般式化2〜化8で示されるジスアゾ顔料とを一緒に分散媒中に加えて粉砕、混合することを特徴とする光導電性組成物の製造方法が提供される。
【化1】

Figure 0003606469
【化2】
Figure 0003606469
【化3】
Figure 0003606469
【化4】
Figure 0003606469
【化5】
Figure 0003606469
【化6】
Figure 0003606469
【化7】
Figure 0003606469
【化8】
Figure 0003606469
(但し、上記一般式化1〜化8において、A、B及びDは、カップラー残基を表わし、各々同一でも異なっても良く、またR1〜R7は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基又はシアノ基を表わし、各々同一でも異なっても良い。)
【0009】
また、本発明によれば導電性支持体上に光導電性層を形成してなる電子写真用感光体の製造方法において、該光導電性層1種以上の下記一般式化1で示されるトリスアゾ顔料と1種以上の下記一般式化2〜化8で示されるジスアゾ顔料とを一緒に分散媒に加え粉砕、混合した分散液を該誘導電性支持体上に塗布して形成されることを特徴とする電子写真用感光体が提供される。
【化1】
Figure 0003606469
【化2】
Figure 0003606469
【化3】
Figure 0003606469
【化4】
Figure 0003606469
【化5】
Figure 0003606469
【化6】
Figure 0003606469
【化7】
Figure 0003606469
【化8】
Figure 0003606469
(但し、上記一般式化1〜化8において、A、B及びDは、カップラー残基を表わし、各々同一でも異なっても良く、またR1〜R7は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基又はシアノ基を表わし、各々同一でも異なっても良い。)
【0010】
本発明の光導電性組成物は、可視光に対して高い感度を有する特定のジスアゾ顔料と700nm以長の光に感度を有する特定のトリスアゾ顔料とからなるという構成にしたことから、幅広い波長域に高感度を有し、可視光に対する感度を低下させることなく、しかもオゾンやNOxガスによる帯電特性の劣化が少ないものとなる。
【0011】
本発明の光導電性組成物におけるジスアゾ顔料とトリスアゾ顔料の混合比は、混合する顔料の種類によって、例えば感光体の必要とする特性(感度、帯電特性、耐ガス性)を考慮して、その最適値を個々に選択することができるが、一般的には重量比で
0.01≦トリスアゾ顔料/(ジスアゾ顔料+トリスアゾ顔料)≦0.99
の範囲とするのが良い。0.01より低いと感度の増感効果が少なく、0.99より大きいと増感効果と耐ガス性の向上が少なくなる。更に、可視光波長域から近赤外光波長域までの分光感度の均一性を考慮すると、
0.1≦トリスアゾ顔料/(ジスアゾ顔料+トリスアゾ顔料)≦0.9
の範囲が望ましい。
【0012】
電子写真用感光体としては、導電性支持体上に光を吸収して電荷担体を生成する電荷発生物質を含有する電荷発生層と、その電荷担体が注入されやすく且つそれを輸送する能力を有する電荷輸送物質を含有する電荷輸送層からなる光導電性層を設けた、所謂積層感光体(又は機能分離型感光体)と、導電性支持体上に電荷発生物質と電荷輸送物質を結着樹脂中に分散した単一層からなる光導電性層を設けた単層感光体(又は分散感光体)がある。本発明の光導電性組成物は、上記いずれの感光体にも適用できる。
【0013】
本発明のジスアゾ顔料とトリスアゾ顔料とからなる組成物は、主として電荷発生物質として機能する。光導電性層中の電荷発生物質は、光を効率よく吸収し、発生した電荷担体を有効に電荷輸送物質に注入するべく、できる限りその粒径を小さくする必要があり、顔料の粒径は1μm以下がよい。ただ、合成後のアゾ顔料は、0.1μm以下の微細な粒子が凝集し、0.1〜10mmの二次粒子となっており、この状態で電荷発生層を構成させると不十分な感度しか得られない。従って、通常はこの二次粒子を砕いて、より小さな凝集粒子あるいは0.1μm以下の一次粒子にした後、電荷発生層形成に供される。本発明においても、ジスアゾ顔料及びトリスアゾ顔料は粉砕して用いられる。
【0014】
本発明のジスアゾ顔料とトリスアゾ顔料とからなる組成物を含有した積層感光体の電荷発生層及び単層感光体の光導電層は、以下の方法で導電性支持体上に形成される。
▲1▼トリスアゾ顔料の少なくとも1種とジスアゾ顔料の少なくとも1種を別々に、適当な分散媒中で、必要に応じてバインダー樹脂、電荷輸送物質を加えて、ボールミル、振動ミル、円板振動ミル、アトライターサンドミル、超音波分散装置等を用いて、顔料を1μm以下の粒径の粒子に粉砕、分散した後、それらの液を混合して作成した混合分散液を導電性支持体上に塗布する。
▲2▼トリスアゾ顔料の少なくとも1種とジスアゾ顔料の少なくとも1種を一緒に適当な分散媒中で、必要に応じてバインダー樹脂、電荷輸送物質を加えて▲1▼に示したような分散装置で、顔料を1μm以下の微細粒子に粉砕、混合した分散液を、導電性支持体上に塗布する。
なお、積層感光体の場合は、▲1▼、▲2▼で形成された電荷発生層上に電荷輸送層を積層して感光体を形成する。
【0015】
上記▲1▼、▲2▼のいずれの方法を用いても、本発明のジスアゾ顔料とトリスアゾ顔料の組み合せにおいては、トリスアゾ顔料単独で感光体を作成した場合と較べて、700nm以長の長波長域における感度が低下することなく、NO、オゾン等のガスによる帯電特性の劣化が著しく改善されるが、特に▲2▼の方法を用いた場合(即ち、両顔料を混合した後に粉砕した同時粉砕混合物を用いた場合)は、長波長域の感度がトリスアゾ顔料単独の場合に較べて1.5〜2.5倍に著しく増感される。現在この増感効果の理由は明確でない。
【0016】
本発明の光導電性組成物は、前記のように、1種以上の下記一般式化1で示されるトリスアゾ顔料と、1種以上の下記一般式化2〜8で示されるジスアゾ顔料とからなることを特徴とする。
【化1】
Figure 0003606469
【化2】
Figure 0003606469
【化3】
Figure 0003606469
【化4】
Figure 0003606469
【化5】
Figure 0003606469
【化6】
Figure 0003606469
【化7】
Figure 0003606469
【化8】
Figure 0003606469
(但し、上記一般式化1〜化8において、A、B及びDは、カップラー残基を表わし、各々同一でも異なっても良く、またR〜Rは、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基又はシアノ基を表わし、各々同一でも異なっても良い。)
【0017】
特に、前記トリス−及びビスアゾ顔料として、前記一般式化1〜化8において、A、B及びDとして表わされているカップリング残基が、下記一般式化9〜化14で表わされる残基から選ばれるものが好ましい。
【化9】
Figure 0003606469
〔但し、上式中X、Y及びZはそれぞれ以下のものを表わす。
:−OH、−N(R)(R)又は、−NHSO−R10
(R及びRは水素原子、アシル基又は置換若しくは無置換のアルキル基を表わし、R10は置換若しくは無置換のアルキル基又は置換若しくは無置換のアリール基を表わす。)
:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換のアルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホン基、ベンズイミダゾリル基、置換若しくは無置換のスルファモイル基、置換若しくは無置換のアロファノイル基又は−CON(R11)(Y)を表わす。
{R11は水素原子、アルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくはその置換体を表わし、Yは炭化水素環基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体、又は−N=C(R12)(R13)(但し、R12は炭化水素環基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体又はスチリル基若しくはその置換体、R13は水素原子、アルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくはその置換体を表わすか、あるいはR12及びR13はそれらに結合する炭素原子と共に環を形成してもよい)を示す。}
Z:炭化水素環基若しくはその置換体又は複素環基若しくはその置換体。〕
【化10】
Figure 0003606469
(上式中、R14は置換又は無置換の炭化水素基を表わす。)
【化11】
Figure 0003606469
(上式中、R15は置換又は無置換の炭化水素基を表わす。)
【化12】
Figure 0003606469
(上式中R16はアルキル基、カルバモイル基、カルボキシル基又はそのエステルを表わし、またArは置換又は無置換の芳香族炭化水素基を表わす。)
【化13】
Figure 0003606469
(上式中、Xは芳香族炭化水素の2価基又は複素環の2価基を表わす。)
【化14】
Figure 0003606469
(上式中、Xは芳香族炭化水素の2価基又は複素環の2価基を表わす。)
【0018】
本発明において使用されるアゾ顔料のカップラーの具体例、即ちA−H、B−H及びD−Hの具体例を表1〜表21に示す。
【0019】
【表1−(1)】
Figure 0003606469
【0020】
【表1−(2)】
Figure 0003606469
【0021】
【表1−(3)】
Figure 0003606469
【0022】
【表2−(1)】
Figure 0003606469
【0023】
【表2−(2)】
Figure 0003606469
【0024】
【表3−(1)】
Figure 0003606469
【0025】
【表3−(2)】
Figure 0003606469
【0026】
【表4】
Figure 0003606469
【0027】
【表5】
Figure 0003606469
【0028】
【表6】
Figure 0003606469
【0029】
【表7】
Figure 0003606469
【0030】
【表8】
Figure 0003606469
【0031】
【表9】
Figure 0003606469
【0032】
【表10】
Figure 0003606469
【0033】
【表11】
Figure 0003606469
【0034】
【表12−(1)】
Figure 0003606469
【0035】
【表12−(2)】
Figure 0003606469
【0036】
【表12−(3)】
Figure 0003606469
【0037】
【表13−(1)】
Figure 0003606469
【0038】
【表13−(2)】
Figure 0003606469
【0039】
【表13−(3)】
Figure 0003606469
【0040】
【表14−(1)】
Figure 0003606469
【0041】
【表14−(2)】
Figure 0003606469
【0042】
【表15】
Figure 0003606469
【0043】
【表16】
Figure 0003606469
【0044】
以上述べたようなアゾ顔料中、トリスアゾ顔料としては、特に下記一般式化15、式化16及び式化17で表わされる化合物が好ましい。と言うのは、一般式化15で表わされるトリスアゾ化合物は、特に近赤外域(700nm以長)の光照射による電発生能が高い材料であり、ジスアゾ顔料との混合によって可視域から近赤外域まで広範囲に高い感光特性を有する感光体を作成することが可能になるし、また式化16及び化17で表わされるトリスアゾ化合物は、特に850nm付近までの巾広い感光波長域を有しており、ジスアゾ顔料との混合によって、LD光(780〜850nm)に対して高い感度を有する感光体を作成することが可能になるためである。
【0045】
【化15】
Figure 0003606469
(但し、式中R21〜R29は、水素原子、−CH、−C、−C、塩素原子、弗素原子、沃素原子、臭素原子、CHO−、CO−、CO−、−NO、−CN、−CF又は−OHをそれぞれ示す。)
【0046】
【化16】
Figure 0003606469
【0047】
【化17】
Figure 0003606469
【0048】
また、ジスアゾ顔料の中では、特に下記式化18及び式化19で表わされる化合物が好ましい。これらの化合物は、可視域の感度が高く、トリスアゾ顔料との組合せで混合した場合、顔料分散塗工液の安定性が良好で、良好な塗膜形成が可能となる。
【0049】
【化18】
Figure 0003606469
【化19】
Figure 0003606469
【0050】
本発明の電子写真感光体の感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質を組み合わせて、分散型若しくは機能分離型をとることができる。
層構成としては分散型の場合、導電性基体の上に、結着剤中に電荷発生物質、電荷輸送物質を分散させた感光層を設ける。機能分離型の場合は、基体上に電荷発生物質及び結着剤を含む電荷発生層、その上に電荷輸送物質及び結着剤を含む電荷輸送層を形成するものであるが、正帯電型とする場合には、電荷発生層、電荷輸送層を逆に積層してもよい。なお、機能分離型の場合、電荷発生層中に電荷輸送物質を含有させてもよい。特に正帯電構成の場合感度が良好となる。
【0051】
また、接着性、電荷ブロッキング性を向上させるために、感光層と基体との間に中間層を設けてもよい。更に耐摩耗性等、機械的耐久性を向上させるために、感光層上に保護層を設けてもよい。電荷発生層、電荷輸送層及び分散型感光層形成時に用いる結着剤としては、絶縁性がよい従来から知られている電子写真感光体用結着剤であれば何でも使用でき、特に限定はない。1例をあげるばポリカーボネート(ビスフェノールAタイプ、ビスフェノールZタイプ)、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアリレート、ポリアクリルアミド、ポリアミド、フェノキシ樹脂などが用いられる。これらのバインダーは単独又は2種以上の混合物として用いることができる。
【0052】
以上のような層構成、物質を用いて感光体を作成する場合には、膜厚、物質の割合に好ましい範囲がある。負帯電型(基体/電荷発生層/電荷輸送層の積層)の場合、電荷発生層において、結着剤に対する電荷発生物質の割合は20重量%以上、膜厚は0.01〜5μmが好ましい。電荷輸送層においては、結着剤に対する電荷輸送物質の割合は、20〜200重量%、膜厚は5〜100μmとするのが好ましい。正帯電型(基体/電荷輸送層/電荷発生層の積層)の場合、電荷輸送層においては、結着剤に対する電荷輸送物質の割合は、20〜200重量%、膜厚は5〜100μmとするのが好ましい。電荷発生層においては電荷発生物質を結着剤に対し20重量%以上含有することが好ましい。更に、電荷発生層中には電荷輸送物質を含有させることが好ましく、含有させることにより残留電位の抑制、感度の向上に対し効果をもつ。この場合の電荷輸送物質は、結着剤に対し20〜200重量%含有させることが好ましい。
【0053】
また、電荷発生物質と電荷輸送物質を結着剤樹脂中に分散してなる所謂、分散型の感光体の場合は、その感光層中に結着剤樹脂に対する電荷発生物質としての混合顔料の割合は5〜95重量%、膜厚は10〜100μmが好ましい。またその場合の結着剤樹脂に対する電荷輸送物質の割合は30〜200重量%が好ましい。
【0054】
更に、これら感光層中には、分散型、機能分離型共に、帯電性の向上、耐ガス性の向上を目的に、フェノール化合物、ハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、ヒンダードアミンとヒンダードフェノールが同一分子中に存在する化合物など、所謂酸化防止剤を添加することができる。
【0055】
本発明において、導電性基体としては、体積抵抗10 10 Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金等の金属又はそれら金属や酸化インジウム、酸化錫等の金属酸化物、沃化銅等を蒸着又はスパッタリング法によって、フィルム状若しくは円筒ドラム状、ベルト状フィルム、紙等に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板、ベルト及びそれらをD.I.、I.I.、押出し、引抜き等の工法で素管化後、切削超仕上げ、研摩等で表面処理した素管を使用することができる。また、カーボンブラック、酸化インジウム、酸化錫等の導電性粉末を適当な樹脂に分散し、プラスチック等の上に被覆したものを使用してもよい。
【0056】
本発明に使用される電荷輸送物質としては、公知のものが何れも使用できる。その具体例としては、例えば次の一般式化20で表わされる基本構造を有する表17に示される化合物が挙げられる(特開平1−302260号公報参照)。
【0057】
【化20】
Figure 0003606469
【0058】
【表17−(1)】
Figure 0003606469
【0059】
【表17−(2)】
Figure 0003606469
【0060】
【表17−(3)】
Figure 0003606469
【0061】
【表17−(4)】
Figure 0003606469
【0062】
【表17−(5)】
Figure 0003606469
【0063】
【表17−(6)】
Figure 0003606469
【0064】
【表17−(7)】
Figure 0003606469
【0065】
【表17−(8)】
Figure 0003606469
【0066】
【表17−(9)】
Figure 0003606469
【0067】
【表17−(10)】
Figure 0003606469
【0068】
【表17−(11)】
Figure 0003606469
【0069】
【表17−(12)】
Figure 0003606469
【0070】
また、本発明において用いることのできる他の電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質がある。正孔輸送物質としては、例えば以下の一般式化21〜26、28〜31、33及び34に示されるような化合物が例示できる。
【0071】
【化21】
Figure 0003606469
〔式中、Rはメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル基又は2−クロルエチル基を表わし、Rはメチル基、エチル基、ベンジル基又はフェニル基を表わし、Rは水素原子、塩素原子、臭素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、ジアルキルアミノ基又はニトロ基を表わす。〕
【0072】
【化22】
Figure 0003606469
〔式中、Arはナフタレン類、アントラセン類、スチリル基及びそれらの置換体あるいはピリジン類、フラン類、チオフェン類を表わし、Rはアルキル基又はベンジル基を表わす。〕
【0073】
【化23】
Figure 0003606469
〔式中、Rはアルキル基、ベンジル基、フェニル基、ナフチル基を表わし、Rは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、ジアラルキルアミノ基又はジアリールアミノ基を表わし、nは1〜4の整数を表わし、nが2以上のときはRは同じでも異なっていてもよい。Rは水素原子又はメトキシ基を表わす。〕
【0074】
【化24】
Figure 0003606469
〔式中、Rは炭素数1〜11のアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基又は複素環基を表わし、R、Rはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、クロルアルキル基、置換又は無置換のアラルキル基を表わし、また、RとRは互いに結合し窒素を含む複素環を形成していてもよい。Rは同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基又はハロゲンを表わす。〕
【0075】
【化25】
Figure 0003606469
〔式中、Rは水素原子又はハロゲン原子を表わし、Arは置換又は無置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基あるいはカルバゾリル基を表わす。〕
【0076】
【化26】
Figure 0003606469
〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基を表わし、Arは
【化27】
Figure 0003606469
は炭素数1〜4のアルキル基を表わし、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又はジアルキルアミノ基を表わし、nは1又は2であって、nが2のときはRは同一でも異なってもよく、R及びRは水素原子、炭素数1〜4の置換又は無置換のアルキル基あるいは置換又は無置換のアリール基を表わす。〕
【0077】
【化28】
Figure 0003606469
〔式中、Rはカルバゾリル基、ピリジン基、チエニル基、インドリル基、フリル基あるいは置換若しくは非置換のフェニル基、スチリル基、ナフチル基又はアントリル基であって、これらの置換基がジアルキルアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基又はそのエステル、ハロゲン原子、シアノ基、アラルキルアミノ基、N−アルキル−N−アラルキルアミノ基、アミノ基、ニトロ基及びアセチルアミノ基からなる群から選ばれた基を表わす。〕
【0078】
【化29】
Figure 0003606469
〔式中、Rは低級アルキル基又はベンジル基又は置換若しくは非置換のアリール基を表わし、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基あるいは低級アルキル基又はベンジル基で置換されたアミノ基を表わし、nは1または2の整数を表わす。〕
【0079】
【化30】
Figure 0003606469
〔式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表わし、R及びRはアルキル基、置換又は無置換のアラルキル基あるいは置換又は無置換アリール基を表わし、Rは水素原子又は置換若しくは無置換のフェニル基を表わし、また、Arはフェニル基又はナフチル基を表わす。〕
【0080】
【化31】
Figure 0003606469
〔式中、nは0又は1の整数、R,R,Rは水素原子、アルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基を示し、Aは
【化32】
Figure 0003606469
【0081】
【化33】
Figure 0003606469
〔式中、R、RおよびRは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ジアルキルアミノ基又はハロゲン原子を表わし、nは0又は1を表わす。〕
【0082】
【化34】
Figure 0003606469
〔式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を表わし、R、Rは同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす。〕
【0083】
一般式化21で表わされる化合物には、例えば9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどである。また、一般式化22で表わされる化合物には、例えば4−ジエチルアミノスチレン−β−アルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、4−メトキシナフタレン−1−アルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾンなどがある。
【0084】
一般式化23で表わされる化合物には例えば、4−メトキシベンズアルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、2,4−ジメトキシベンズアルデビド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−メトキシベンズアルデヒド−1−べンジル−1−(4−メトキシ)フェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジベンジルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどがある。また、一般式化24で表わされる化合物には、例えば1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、トリス(4−ジエチルアミノフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、2,2′−ジメチル−4,4′−ビス(ジエチルアミノ)−トリフェニルメタンなどがある。
【0085】
一般式化25で表わされる化合物には、例えば9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、9−ブロム−10−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセンなどがある。また、一般式化26で表わされる化合物には、例えば9−(4−ジメチルアミノベンジリデン)フルオレン、3−(9−フルオレニリデン)−9−エチルカルバゾールなどがある。
【0086】
一般式化28で表わされる化合物には、例えば1,2−ビス(4−ジエチルアミノスチリル)ベンゼン、1,2−ビス(2,4−ジメトキシスチリル)ベンゼンがある。また、一般式化29で表わされる化合物には、例えば3−スチリル−9−エチルカルバゾール、3−(4−メトキシスチリル)−9−エチルカルバゾールなどがある。
【0087】
一般式化30で表わされる化合物には、例えば4−ジフェニルアミノスチルベン、4−ジベンジルアミノスチルベン、4−ジトリルアミノスチルベン、1−(4−ジフェニルアミノスチリル)ナフタレン、1−(4−ジエチルアミノスチリル)ナフチレンなどがある。一般式化31で表わされる化合物には、例えば4′−ジフェニルアミノ−α−フェニルスチルベン、4′−メチルフェニルアミノ−α−フェニルスチルベンなどがある。
【0088】
一般式化33で表わされる化合物には、例えば1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−ジメチルアミノスチリル)−5−(4−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリンなどがある。また、一般式化34で表わされる化合物には、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1′−ビスフェニル〕−4,4′−ジアミン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(クロロフェニル)−〔1,1′−ビフェニル〕−4,4′−ジアミン、3,3′−ジメチルベンジジンなどがある。
【0089】
この他の正孔輸送物質としては、例えば2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス〔4−(4−ジエチルアミノスチリル)フェニル〕−1,3,4−オキシジアゾール、2−(9−エチルカルバゾリル−3−)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなどのオキサジアゾール化合物、2−ビニル−4−(2−クロロフェニル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)オキサゾール、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−4−フェニルオキサゾールなどのオキサゾール化合物などの低分子化合物がある。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂などの高分子化合物も使用できる。
【0090】
電子輸送物質としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノンジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイドなどがある。
【0091】
本発明の光導電性組成物は、電子写真感光体以外にも、太陽電池、光センサー、あるいは光スイッチング素子等へ応用できる。
【0092】
【実施例】
以下本発明を実施例により説明するが、これにより本発明の態様が限定されるものではない。
【0093】
なお、実施例中の顔料の具体例No.は、下記のアゾ構造成分No.と表1〜表16中のカップラーNo.の各々の番号の組み合わせで顔料を示したものである。ジスアゾ顔料において、左右で異なるカップラーが結合している場合は、両者を列記する。
【0094】
【化35】
Figure 0003606469
【0095】
【化36】
Figure 0003606469
【0096】
【化37】
Figure 0003606469
【0097】
【化38】
Figure 0003606469
【0098】
【化39】
Figure 0003606469
【0099】
【化40】
Figure 0003606469
【0100】
【化41】
Figure 0003606469
【0101】
【化42】
Figure 0003606469
【0102】
実施例1−1
Figure 0003606469
を5mmφのPSZボールとともに50ccのガラス容器に入れ,5日間ボールミリングを行なった後、メチルエチルケトン(MEK)を追加し、更に1日ボールミリングを行なってCGL塗工液を調製した。
【0103】
アルミ蒸着をした75μmのポリエステルフィルム上に、上記のCGL塗工液を30μmのギャップを有したブレードで塗工した後、80℃で2分間加熱乾燥しCGLを形成した。
【0104】
次に、下記組成のCTL塗工液を調製し、前記CGL上にブレード塗工を行なった後、80℃で加熱乾燥し、更に130℃で5分間加熱乾燥して約20μmのCTL膜を形成し、感光体を作製した。
【0105】
Figure 0003606469
【0106】
α−フェニルスチルベン化合物(1)
【化43】
Figure 0003606469
【0107】
実施例1−2〜1−5及び比較例1−1〜1−2
実施例1−1のCGL塗工液中のジスアゾ化合物とトリスアゾ化合物の含有量を表18の如くした以外は、実施例1−1と同様にして感光体を作製した。
【0108】
【表18】
Figure 0003606469
【0109】
(評価)
実施例1−1〜1−5、比較例1−1〜1−2で作成した感光体を、川口電機社製の静電特性測定装置EPA8100で−5.5Kvで2秒間帯電した時の帯電電位Vと、感光体に800volt帯電した後、2856Kのタングステンランプの光を780nm(半値幅20nm)のバンドパスフィルターを通して照射して光感度を、測定した。結果を表19に示す。表中、E1/10(μJ/cm)は表面電位が800vから80vに減衰するに必要な光量を表わしている。(即ち、E1/10の値の小さい方が感度が高い。)
【0110】
【表19】
Figure 0003606469
【0111】
表19から、実施例1−1〜1−5の混合系は、比較例1−1〜1−2の単独系に比べ、E1/10が小さく、増感されていることが分かる。
【0112】
実施例1−6〜1−9
実施例1−3のジスアゾ化合物をそれぞれ具体例No.II−29、No.II−19、No.II−12、No.II−200の化合物に変えた以外は、実施例1−3と同様にして感光体を作成し、実施例1−1と同様に帯電電位VとE1/10を測定した。結果を表20に示す。
【0113】
実施例1−10〜1−13
実施例1−3のトリスアゾ化合物をそれぞれ具体例No.I−72、No.I−67、No.I−214、No.I−77の化合物に変えた以外は、実施例1−3と同様にして感光体を作成した。実施例1−1と同様にして帯電電位VとE1/10を測定した。結果を表20に示す。
【0114】
【表20】
Figure 0003606469
【0115】
比較例1−3〜1−6
比較例1−1のトリスアゾ化合物をそれぞれ具体例No.I−72、No.I−67、No.I−214、No.I−77の化合物に変えた以外は、比較例1−1と同様にして感光体を作成した。実施例1−1と同様にして帯電電位VとE1/10を測定した。結果を表21に示す。
【0116】
比較例1−7
実施例1−2のジスアゾ化合物を下記式化44のペリレン化合物に代えた以外は、実施例1−1と同様にして感光体を作製し、実施例1−1と同様に帯電電位VとE1/10を測定した。結果を表21に示す。
【0117】
ペリレン化合物
【化44】
Figure 0003606469
【0118】
【表21】
Figure 0003606469
【0119】
表20及び21から、いずれの例もトリスアゾ化合物単独の場合よりジスアゾ化合物と混合した場合の方が感度が著しく増感されていることが分かる。詳しく言うと、実施例1−6〜1−9はトリスアゾ化合物No.I−70と各種ジスアゾ化合物の組合せの実施例であるが、同No.I−70単独の比較例1−1と較べると、感度が高くなっていることが分かる。また、実施例1−10〜1−13は、トリスアゾ化合物No.I−72、No.I−67、No.I−214、No.I−77とジスアゾ化合物との混合例であるが、それぞれのトリスアゾ化合物単独の場合の比較例1−3〜1−6と比較すると、前者の感度が2倍程度高くなっていることが分かる。また、フタロシアニン化合物との混合で増感効果のみられるペリレン化合物とトリスアゾ化合物の混合では、増感効果はなく、むしろ感度が低下する。
【0120】
実施例1−14〜1−17
実施例1−3のジスアゾ化合物をそれぞれ具体例No.II−17・18、No.II−17・19、No.II−17・24、No.II−1・200の化合物に変えた以外は、実施例1−3と同様にして感光体を作成し、且つ同様に帯電電位VとE1/10を測定した。結果を表22に示す。
【0121】
実施例1−18〜1−19
実施例1−12のジスアゾ化合物をそれぞれ具体例No.II−17・24、No.II−1・200の化合物に変えた以外は、実施例1−12と同様にして感光体を作製し、且つ同様に帯電電位VとE1/10を測定した。結果を表22に示す。
【0122】
【表22】
Figure 0003606469
【0123】
実施例1−14〜1−17は、トリスアゾ化合物No.I−70と各種ジスアゾ化合物との混合系の例であり、実施例1−18〜1−19はトリスアゾ化合物No.I−214と各種ジスアゾ化合物との混合系の例であるが、前者は比較例1−1と、後者は比較例1−5と比較することによって、混合系による増感効果が明らかになる。
【0124】
更に、本発明の感光体の耐ガス性を調べるために、上記実施例及び比較例で作製した感光体を5ppmのNOガス雰囲気中に5日間暴露した後、実施例1−1と同様にしてVとE1/10を測定した。結果を表23及び表24に示す。
【0125】
【表23−(1)】
Figure 0003606469
【0126】
【表23−(2)】
Figure 0003606469
【0127】
【表24】
Figure 0003606469
*:−は800V帯電しないため感度測定が不能。
【0128】
表23及び24から、トリスアゾ顔料とジスアゾ顔料を混合した場合は、トリスアゾ顔料単独の場合より、ガス暴露による帯電電位の低下が少なく感度変化も少ないことが分かる。
【0129】
実施例1−20
実施例1−3において、電荷輸送物質をα−フェニルスチルベン化合物(1)から下記の化学構造式化45で表わされるα−フェニルスチルベン化合物(2)に変えた以外は、実施例1−3と同様にして感光体を作製した。
【0130】
α−フェニルスチルベン化合物(2)
【化45】
Figure 0003606469
【0131】
比較例1−8
比較例1−1において、電荷輸送物質をα−フェニルスチルベン化合物(1)からα−フェニルスチルベン化合物(2)に変えた以外は、比較例1−1と同様にして感光体を作製した。
【0132】
実施例1−21
実施例1−3において、電荷輸送物質をα−フェニルスチルベン化合物(1)から下記の化学構造式化46で表わされるヒドラゾン化合物に変えた以外は、実施例1−3と同様にして感光体を作製した。
【0133】
【化46】
Figure 0003606469
【0134】
比較例1−9
比較例1−1において、電荷輸送物質をα−フェニルスチルベン化合物(1)から実施例1−21で使用した化学構造式化46で表わされるヒドラゾン化合物に変えた以外は、比較例1−1と同様にして感光体を作製した。
【0135】
(評価)
実施例1−20〜1−21及び比較例1−8〜1−9の感光体ついて、実施例1−1と同様にして評価した結果を表25に示す。
【0136】
【表25】
Figure 0003606469
【0137】
実施例1−22
ジスアゾ化合物(具体例No.II−17) 1.25g
トリスアゾ化合物(具体例No.I−70) 1.25g
シクロヘキサノン 30g
をメノウボールの入ったガラスポット容器に入れ、3日間ボールミリングを行ない、混合顔料液Aを調製した。
【0138】
次に、下記組成の感光層塗工液を調製した。
ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製C−1400) 5g
化学構造式化43で表わされるα−フェニルスチルベン化合物(I) 5g
2,5ジターシャリブチルハイドロキノン 0.05g
混合顔料液A 15g
THF 30g
【0139】
中間層としてアルコール可溶性ポリアミド樹脂(東レ社製アラミンCM8000)を0.3μm塗布したアルミ蒸着ポリエステルフィルム上に、上記感光層塗工液を250μmのギャップを有したドクターブレードで塗工した後、80℃で5分間加熱乾燥し、更に120で1時間加熱乾燥して約20μmの感光層膜を形成し、感光体を作製した。
【0140】
得られた感光体について、実施例1−1と同様に評価したところ、V=850v、E1/10=0.68(μJ/cm)であった。(但し、帯電条件は+5.5kvで帯電を行なった。)
【0141】
比較例1−10
トリスアゾ化合物(具体例No.I−70) 2.5g
シクロヘキサノン 30g
をメノウボールの入ったガラスポット容器に入れ、3日間ボールミリングを行ない、混合顔料液を調製した。
【0142】
次に、下記組成の感光層塗工液を調製した。
ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製C−1400) 5g
化学構造式化43で表わされるα−フェニルスチルベン化合物(1) 5g
2,5ジターシャリブチルハイドロキノン 0.05g
上記混合顔料液 15g
THF 30g
【0143】
中間層としてアルコール可溶性ポリアミド樹脂(東レ社製アラミンCM8000)を0.3μm塗布したアルミ蒸着ポリエステルフィルム上に、上記感光層塗工液をドクターブレード塗工した後、80℃で5分間加熱乾燥し、更に120で1時間加熱乾燥して約20μmの感光層膜を形成し、感光体を作製した。
【0144】
得られた感光体について、実施例1と同様に評価したところ、V=900v、E1/10=1.50(μJ/cm)であった。(但し、帯電条件は+5.5kvで+帯電を行なった。)
【0145】
更に、本発明の感光体の耐ガス性を調べるために、実施例1−20〜1−22及び比較例1−8〜1−10で作製した感光体を5ppmのNOガス雰囲気中に5日間暴露した後、実施例1−1と同様にしてVとE1/10を測定した。結果を表26に示す。
【0146】
【表26】
Figure 0003606469
*:−800V帯電しないため感度測定が不能。
【0147】
表26から、トリスアゾ顔料とジスアゾ顔料を混合した場合は、トリスアゾ顔料単独の場合より、ガス暴露による帯電電位の低下が少なく感度変化も少ないことが分かる。
【0148】
実施例1−23
実施例1−1〜1−22は、いずれもジスアゾ顔料とトリスアゾ顔料とを混合し、同時に粉砕を行なったものであるが、今回はジスアゾ顔料とトリスアゾ顔料を別々に分散した分散液を、後で単純に混合した。即ち、下記組成液をそれぞれ別々に、5mm中のPSZボール100gを入れた50ccのガラス容器に入れ、5日間ボールミリングを行なった後、メチルエチルケトンを追加し、更に1日ボールミリングを行なって分散液A及びBを作成した。
【0149】
Figure 0003606469
【0150】
続いて、〔分散液A〕と〔分散液B〕を等量混合し、CGL液を作成した。次に、このCGL液を用いた以外は、実施例1−1と同様にして積層感光体を作成した。更に、得られた感光体を5ppmのNOガス雰囲気中に5日間暴露して耐ガス性を評価した。NOガス暴露前後の帯電性と感度は、実施例1−1と同様に測定した。その結果を表27に示す。(なお、比較のため、同表中に比較例1−1の結果も併記する。)
【0151】
【表27】
Figure 0003606469
【0152】
表27から、アゾ顔料混合物を用いると、トリスアゾ顔料のみのCGLを用いた比較例1−1と較べて、感度の低下が少なく、耐ガス性に優れていることが分かる。
【0153】
実施例1−24〜1−30
実施例1−3で用いたジスアゾ顔料の代りに各々、具体例No.II−1,No.II−6,No.II−8,No.II−20,No.II−28,No.II−31,No.II−40を用い、且つCTLの膜厚を30μmの厚さに塗布したこと以外は、実施例3と同様にして感光体を作成した。実施例1−1と同様にして帯電電位VとE1/10を測定した結果を、表28に示す。
【0154】
【表28】
Figure 0003606469
【0155】
表28から、本発明の混合系による増感効果が明らかになる。
【0156】
実施例2−1
トリスアゾ顔料(具体例No.I−70) 0.19g
ジスアゾ顔料(具体例No.III−60) 0.01g
ポリビニルブチラール樹脂(XYHL:UCC社製)の
シクロヘキサノン2重量%溶液 4.0g
上記組成物を、5mm直径のPSZボールを体積で半分充填した50ccのガラス容器に入れ、7日間ボールミリングした。その後、シクロヘキサノン6.0gを追加し、3日間ボールミリングを行なった後、更にシクロヘキサノン13.0gを追加し、1日間ボールミリングを行ない電荷発生層塗工液を調製した。
【0157】
以上の電荷発生層塗工液を、厚さ0.2mmのアルミ板(JIS1080)上に、50μmのギャップを有したドクターブレードで塗工した後、120℃、10分間乾燥し、厚さ約0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0158】
次に以下の化合物を撹拌・溶解して調製した電荷輸送層塗工液を、前記電荷発生層上にドクターブレードで塗工した後、120℃、20分間乾燥し、厚さ約28μmの電荷発生層を形成し、感光体を作製した。
【0159】
[電荷輸送層塗工液の組成]
前記構造式化43で表わされるα−フェニルスチルベン
化合物(1) 9重量部
ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂 10重量部
(TS2050;帝人化社製:粘度平均分子量 4万)
【0160】
実施例2−2〜2−5及び比較例2−1〜2−2
実施例2−1の電荷発生層塗工液中のトリスアゾ顔料[I]とジスアゾ顔料[III]の含有量を表29の如くした以外は、実施例2−1と同様にして感光体を作製した。
【0161】
【表29】
Figure 0003606469
【0162】
実施例2−1〜2−5、比較例2−1〜2−2で作製した感光体を、電子写真特性測定装置EPA8100(川口電機社製)でダイナミックモードで、−6kVで2秒間帯電したときの帯電電位V2と、感光体に−800V帯電した後、色温度2856Kのタングステンランプの光を780nm(半値幅13nm)のバンドパスフィルターを通して照射して光感度を測定した。結果を表30に示す。
【0163】
なお、光感度S(V・cm/μJ)は、表面電位が−800Vから−100Vまで減衰するのに必要な露光量をE(μJ/cm)とし、S=700/Eより求めたものであり、Sの値が大きい方が感度が高いと判定される。
【0164】
【表30
Figure 0003606469
【0165】
表30から、実施例2−1〜2−5の混合系においては、比較例2−1〜2−2の単独系に比べ光感度が高く、増感されていることが分かる。
【0166】
次に本発明の感光体の耐ガス性を調べるために、実施例2−1〜2−5、比較例2−1〜2−2で作製した感光体を10ppmのオゾンガス中に10日間暴露した後、実施例2−1と同様にして帯電電位Vと光感度Sを測定した。その結果を表31に示す。
0167
表31
Figure 0003606469
【0168】
表31から、トリスアゾ顔料[I]単独の場合よりも、ジスアゾ顔料[III]単独のほうが、オゾン暴露による帯電電位の低下が少ないことが分かる。また、トリスアゾ顔料[I]単独の場合よりも、トリスアゾ顔料[I]とジスアゾ顔料[III]を混合したほうが、オゾン暴露による帯電電位の低下が少なく感度変化も少ないことが分かる。
【0169】
実施例2−6〜2−9
実施例2−3のトリスアゾ顔料[I]をそれぞれ具体例No.I−205、No.I−88、No.I−214、No.I−67の化合物に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製した。
【0170】
実施例2−10〜2−13
実施例2−3のジスアゾ顔料[III]を、それぞれ具体例No.III−1、No.III−201、No.III−217、No.III−233の化合物に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製した。
【0171】
比較例2−3〜2−6
比較例2−1のトリスアゾ顔料[I]を、それぞれ具体例No.I−205、No.I−88、No.I−214、No.I−67の化合物に変えた以外は、比較例2−1と同様にして感光体を作製した。
【0172】
実施例2−14
実施例2−3の電荷輸送物質を前記の構造式化45で表わされるα−フェニルスチルベン化合物(2)に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製した。
【0173】
実施例2−15
実施例2−3の電荷輸送物質を、前記の構造式化46で表わされるヒドラゾン化合物に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製し、実施例2−1と同様にして帯電電位Vと光感度Sを測定した。
【0174】
実施例2−6〜2−15及び比較例2−3〜2−6で得られた感光体についての、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sの測定結果を表32に示す。
【0175】
表32
Figure 0003606469
【0176】
32から、本発明の光導電性組成物は、光感度に優れ、しかもガス暴露による帯電電位の低下及び感度変化も少ないことが分かる。
【0177】
実施例3−1
実施例2−3において、ジスアゾ顔料を具体例No.IV−1に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製した。
【0178】
得られた感光体について、実施例2−1と同様にして、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sを測定した。その結果を表33に示す。
【0179】
表33
Figure 0003606469
【0180】
実施例3−2〜3−5
実施例3−1のトリスアゾ顔料[I]を、それぞれ具体例No.I−205、No.I−88、No.I−214、No.I−67の化合物に変えた以外は、実施例3−1と同様にして感光体を作製した。
【0181】
実施例3−6〜3−9
実施例3−1のジスアゾ顔料[IV]を、それぞれ具体例No.IV−4、No.IV−19、No.IV−25、No.IV−30の化合物に変えた以外は、実施例3−1と同様にして感光体を作製した。
【0182】
実施例3−10
実施例2−14において、ジスアゾ顔料を具体例No.IV−1に変えた以外は、実施例2−14と同様にして感光体を作製した。
【0183】
実施例3−11
実施例2−15において、ジスアゾ顔料を具体例No.IV−1に変えた以外は、実施例2−15と同様にして感光体を作製した。
【0184】
実施例3−2〜3−11で得られた感光体についての、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sの測定結果を表34に示す。
【0185】
表34
Figure 0003606469
【0186】
34から、本発明の光導電性組成物は、光感度に優れ、しかもガス暴露による帯電電位の低下及び感度変化も少ないことが分かる。
【0187】
実施例4−1
実施例2−3において、ジスアゾ顔料を具体例No.V−17に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製した。
【0188】
得られた感光体について、実施例2−1と同様にして、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sを測定した。その結果を表35に示す。
【0189】
表35
Figure 0003606469
【0190】
実施例4−2〜4−5
実施例4−1のトリスアゾ顔料〔I〕をそれぞれ具体例No.I−205、No.I−88、No.I−214、No.I−67の化合物に変えた以外は、実施例4−1と同様にして感光体を作製した。
【0191】
実施例4−6〜4−9
実施例4−1のジスアゾ顔料〔V〕を、それぞれ具体例No.V−11、No.V−14、No.V−23、No.V−60の化合物に変えた以外は、実施例4−1と同様にして感光体を作製した。
【0192】
実施例4−10
実施例2−14において、ジスアゾ顔料を具体例No.V−17に変えた以外は、実施例2−14と同様にして感光体を作製した。
【0193】
実施例4−11
実施例2−15において、ジスアゾ顔料を具体例No.V−17に変えた以外は、実施例2−15と同様にして感光体を作製した。
【0194】
実施例4−2〜4−11で得られた感光体についての、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sの測定結果を表36に示す。
【0195】
表36
Figure 0003606469
【0196】
36から、本発明の光導電性組成物は、光感度に優れ、しかもガス暴露による帯電電位の低下及び感度変化も少ないことが分かる。
【0197】
実施例5−1
実施例2−3において、ジスアゾ顔料を具体例No.VI−63に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製した。
【0198】
得られた感光体について、実施例2−1と同様にして、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sを測定した。その結果を表37に示す。
【0199】
表37
Figure 0003606469
【0200】
実施例5−2〜5−5
実施例5−1のトリスアゾ顔料〔I〕をそれぞれ具体例No.I−205、No.I−88、No.I−214、No.I−67の化合物に変えた以外は、実施例5−1と同様にして感光体を作製した。
【0201】
実施例5−6〜5−9
実施例5−1のジスアゾ顔料〔VI〕を、それぞれ具体例No.VI−1、No.VI−64、No.VI−223、No.VI−224の化合物に変えた以外は、実施例5−1と同様にして感光体を作製した。
【0202】
実施例5−10
実施例2−14において、ジスアゾ顔料を具体例No.VI−63に変えた以外は、実施例2−14と同様にして感光体を作製した。
【0203】
実施例5−11
実施例2−15において、ジスアゾ顔料を具体例No.VI−63に変えた以外は、実施例2−15と同様にして感光体を作製した。
【0204】
実施例5−2〜5−11で得られた感光体についての、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sの測定結果を表38に示す。
【0205】
表38
Figure 0003606469
【0206】
38から、本発明の光導電性組成物は、光感度に優れ、しかもガス暴露による帯電電位の低下及び感度変化も少ないことが分かる。
【0207】
実施例6−1
実施例2−3において、ジスアゾ顔料を具体例No.VII−1(R=CN)に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製した。
【0208】
得られた感光体について、実施例2−1と同様にして、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sを測定した。その結果を表39に示す。
【0209】
表39
Figure 0003606469
【0210】
実施例6−2〜6−5
実施例6−1のトリスアゾ顔料〔I〕をそれぞれ具体例No.I−205、No.I−88、No.I−214、No.I−67の化合物に変えた以外は、実施例6−1と同様にして感光体を作製した。
【0211】
実施例6−6〜6−9
実施例6−1のジスアゾ顔料〔VII〕を、それぞれ具体例No.VII−89(R=CN)、No.VII−19(R=CN)、No.VII−19(R=Cl)、No.VII−19(R=Br)の化合物に変えた以外は、実施例6−1と同様にして感光体を作製した。
【0212】
実施例6−10
実施例2−14において、ジスアゾ顔料を具体例No.VII−1(R=CN)に変えた以外は、実施例2−14と同様にして感光体を作製した。
【0213】
実施例6−11
実施例2−15において、ジスアゾ顔料を具体例No.VII−1(R=CN)に変えた以外は、実施例2−15と同様にして感光体を作製した。
【0214】
実施例6−2〜6−11で得られた感光体についての、耐ガス性試験を含めた帯電電位V 及び光感度Sの測定結果を表40に示す。
【0215】
表40
Figure 0003606469
【0216】
40から、本発明の光導電性組成物は、光感度に優れ、しかもガス暴露による帯電電位の低下及び感度変化も少ないことが分かる。
【0217】
実施例7−1
実施例2−3において、ジスアゾ顔料を具体例No.VIII−195に変えた以外は、実施例2−3と同様にして感光体を作製した。
【0218】
得られた感光体について、実施例2−1と同様にして、耐ガス性試験を含めた帯電電位V 及び光感度Sを測定した。その結果を表41に示す。
【0219】
表41
Figure 0003606469
【0220】
実施例7−2〜7−5
実施例7−1のトリスアゾ顔料〔I〕をそれぞれ具体例No.I−205、No.I−88、No.I−214、No.I−67の化合物に変えた以外は、実施例7−1と同様にして感光体を作製した。
【0221】
実施例7−6〜7−9
実施例7−1のジスアゾ顔料〔VIII〕を、それぞれ具体例No.VIII−1・195、No.VIII−1、No.VIII−191、No.VIII−17の化合物に変えた以外は、実施例7−1と同様にして感光体を作製した。
【0222】
実施例7−10
実施例2−14において、ジスアゾ顔料を具体例No.VIII−195に変えた以外は、実施例2−14と同様にして感光体を作製した。
【0223】
実施例7−11
実施例2−15において、ジスアゾ顔料を具体例No.VIII−195に変えた以外は、実施例2−15と同様にして感光体を作製した。
【0224】
実施例7−2〜7−11で得られた感光体についての、耐ガス性試験を含めた帯電電位V及び光感度Sの測定結果を表42に示す。
【0225】
表42
Figure 0003606469
【0226】
42から、本発明の光導電性組成物は、光感度に優れ、しかもガス暴露による帯電電位の低下及び感度変化も少ないことが分かる。
【0227】
【発明の効果】
請求項1の光導電性組成物は、特定のジスアゾ顔料と特定のトリスアゾ顔料との混合物からなるものとしたことから、該組成物及びこれを用いた請求項2及び3の電子写真用感光体は、可視光に対する感度を低下させることがなく、しかもオゾンやNOxガスによる帯電特性の劣化が少ない。
【0228】
請求項4の電子写真用感光体は、前記トリスアゾ顔料と前記ジス顔料との同時粉砕混合物が含有されているものとしたことから、可視光及び近赤外光に対して高い感度を有する。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a photoconductive composition useful for an electrophotographic photoreceptor, a solar cell, an optical sensor, an optical switching element or the like, and an electrophotographic photoreceptor using the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the development of information processing system machines using electrophotography has been remarkable. In particular, an optical printer that converts information into a digital signal and records information by light has excellent print quality and reliability. This digital recording technique is applied not only to printers but also to ordinary copying machines, and so-called digital copying machines have been developed. In addition, since a variety of information processing functions are added to a conventional copying machine equipped with this digital recording technology for analog copying, its demand is expected to increase further in the future.
[0003]
As a light source of an optical printer, a small-sized, inexpensive and highly reliable semiconductor laser (LD) or light emitting diode (LED) is currently used. However, the emission wavelength of the LED that is often used at present is 660 nm, while the emission wavelength region of the LD is in the near infrared region. Therefore, development of an electrophotographic photoreceptor having high sensitivity from the visible light region to the near infrared light region is desired.
[0004]
However, the photosensitive wavelength region of the electrophotographic photosensitive member is almost determined by the photosensitive wavelength region of the charge generation material (CGM) used in the photosensitive member. For this reason, many CGMs have been developed in the past, but no single CGM has been developed that has sufficiently high sensitivity in a wide photosensitive wavelength range from the visible light range to the near infrared light range.
[0005]
Therefore, conventionally, a CGM having a high sensitivity to visible light (short wavelength CGM) and a CGM having a sensitivity to near infrared light (long wavelength CGM) are mixed to design a photoconductor having a wide photosensitive wavelength range. Various attempts have been made. For example, (a) trisazo pigment and (b) periLesAn electrophotographic printing plate having sensitivity to white light, gas laser, and LED by containing at least one of a pigment and an anthanthrone pigment and (c) an electron donating substance (Japanese Patent Laid-Open No. 3-146957) ), An electrophotographic photoreceptor having sensitivity to white light and infrared laser (JP-A-3-196049), and a charge generation layer containing a mixed pigment by using a disazo pigment and oxotitanium phthalocyanine in combination Comprising a mixed system of trigonal selenium particles and phthalocyanine particles using a styrene-butadiene copolymer as a binder therein, and having a photosensitivity from visible light to infrared light (JP-A-3-225346) Etc. have been proposed. In addition, it has been announced that the photosensitivity of phthalocyanine is enhanced by the mixture of perylene pigment and β-type phthalocyanine pigment [Kawahara et al .: "Perylene pigment / phthalocyanine pigment intermolecular interaction and electrophotographic properties of organic photoreceptors" “The Chemical Society of Japan 62nd Autumn Meeting, Lecture Proceedings II P868 (1991); Kawahara et al.“ Effects of Addition of Phthalocyanine to Organic Single-Layer Photoreceptors Using Perylene Pigments ” -P75 (1991)].
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, these photoconductors are deteriorated in charging characteristics due to exposure to ozone or NOx gas generated by charging of a copying machine or a printer, and sufficient characteristics are not obtained.
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to have a higher sensitivity in a wider wavelength range than in the case where a photoconductor is designed by using each CGM alone by mixing short wavelength CGM and long wavelength CGM, and ozone or NOx. An object of the present invention is to provide a photoconductive composition from which an electrophotographic photoreceptor with little deterioration of charging characteristics due to gas can be obtained, and an electrophotographic photoreceptor using the same.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, at least one trisazo pigment represented by the following general formula 1 and at least one disazo pigment represented by the following general formulas 2 to 8.Are added together in a dispersion medium and pulverized and mixed.Photoconductive composition characterized in thatManufacturing methodIs provided.
[Chemical 1]
Figure 0003606469
[Chemical 2]
Figure 0003606469
[Chemical 3]
Figure 0003606469
[Formula 4]
Figure 0003606469
[Chemical formula 5]
Figure 0003606469
[Chemical 6]
Figure 0003606469
[Chemical 7]
Figure 0003606469
[Chemical 8]
Figure 0003606469
(However, in the above general formulas 1 to 8, A, B and D each represent a coupler residue, which may be the same or different, and R1~ R7Represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group, an alkoxy group or a cyano group, which may be the same or different. )
[0009]
In addition, according to the present invention, an electrophotographic photoreceptor comprising a photoconductive layer formed on a conductive support.Manufacturing methodIn the photoconductive layerButOne or more trisazo pigments represented by the following general formula 1 and one or more trisazo pigments represented by the following general formulas 2 to 8:Is added to the dispersion medium together and pulverized, and the mixed dispersion is applied onto the induction support.An electrophotographic photoreceptor is provided.
[Chemical 1]
Figure 0003606469
[Chemical 2]
Figure 0003606469
[Chemical 3]
Figure 0003606469
[Formula 4]
Figure 0003606469
[Chemical formula 5]
Figure 0003606469
[Chemical 6]
Figure 0003606469
[Chemical 7]
Figure 0003606469
[Chemical 8]
Figure 0003606469
(However, in the above general formulas 1 to 8, A, B, and D represent coupler residues, and may be the same or different, and R1~ R7Represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group, an alkoxy group or a cyano group, which may be the same or different. )
[0010]
Since the photoconductive composition of the present invention is composed of a specific disazo pigment having high sensitivity to visible light and a specific trisazo pigment having sensitivity to light having a length of 700 nm or longer, it has a wide wavelength range. Therefore, there is little deterioration of charging characteristics due to ozone or NOx gas without lowering the sensitivity to visible light.
[0011]
The mixing ratio of the disazo pigment and the trisazo pigment in the photoconductive composition of the present invention depends on the type of pigment to be mixed, for example, considering the characteristics (sensitivity, charging characteristics, gas resistance) required by the photoreceptor. Optimal values can be selected individually, but generally by weight
0.01 ≦TrisAzo pigment / (disazo pigment + trisazo pigment) ≦ 0.99
It is better to be in the range. If it is lower than 0.01, the sensitivity sensitizing effect is small, and if it is larger than 0.99, the sensitizing effect and improvement in gas resistance are reduced. Furthermore, considering the uniformity of spectral sensitivity from the visible light wavelength range to the near infrared light wavelength range,
0.1 ≦TrisAzo pigment / (disazo pigment + trisazo pigment) ≦ 0.9
A range of is desirable.
[0012]
The electrophotographic photoreceptor has a charge generation layer containing a charge generation material that absorbs light and generates charge carriers on a conductive support, and has the ability to easily inject and transport the charge carriers. A so-called laminated photoreceptor (or function-separated type photoreceptor) provided with a photoconductive layer comprising a charge transport layer containing a charge transport substance, and a binder resin for binding the charge generating substance and the charge transport substance on the conductive support. There is a single-layer photoreceptor (or a dispersed photoreceptor) provided with a photoconductive layer composed of a single layer dispersed therein. The photoconductive composition of the present invention can be applied to any of the above photoreceptors.
[0013]
The composition comprising the disazo pigment and the trisazo pigment of the present invention mainly functions as a charge generating substance. The charge generation material in the photoconductive layer needs to be as small as possible in order to absorb light efficiently and inject the generated charge carriers into the charge transport material effectively. 1 μm or less is preferable. However, the synthesized azo pigment is agglomerated with fine particles of 0.1 μm or less to form secondary particles of 0.1 to 10 mm. If the charge generation layer is formed in this state, the sensitivity is insufficient. I can't get it. Therefore, the secondary particles are usually crushed into smaller agglomerated particles or primary particles of 0.1 μm or less, and then used for forming the charge generation layer. Also in the present invention, the disazo pigment and the trisazo pigment are used after being pulverized.
[0014]
The charge generating layer of the laminated photoreceptor and the photoconductive layer of the single-layer photoreceptor containing the composition comprising the disazo pigment and the trisazo pigment of the present invention are formed on the conductive support by the following method.
(1) At least one trisazo pigment and at least one disazo pigment are separately added in a suitable dispersion medium, and a binder resin and a charge transport material are added as necessary. Using an attritor sand mill, an ultrasonic dispersion device, etc., the pigment is pulverized and dispersed into particles having a particle size of 1 μm or less, and then the mixed dispersion prepared by mixing these liquids is applied onto the conductive support. To do.
(2) At least one type of trisazo pigment and at least one type of disazo pigment are added together in a suitable dispersion medium, and if necessary, a binder resin and a charge transport material are added to the dispersion apparatus as shown in (1). Then, a dispersion obtained by pulverizing and mixing the pigment into fine particles of 1 μm or less is coated on the conductive support.
In the case of a laminated photoreceptor, a photoreceptor is formed by laminating a charge transport layer on the charge generation layer formed in (1) and (2).
[0015]
Whichever of the above methods (1) and (2) is used, the combination of the disazo pigment and the trisazo pigment of the present invention has a long wavelength of 700 nm or longer as compared with the case where a photoconductor is prepared with the trisazo pigment alone. The deterioration in charging characteristics due to gases such as NO and ozone is remarkably improved without lowering the sensitivity in the region, but especially when the method (2) is used (that is, simultaneous pulverization after mixing both pigments) In the case of using a mixture), the sensitivity in the long wavelength region is remarkably sensitized 1.5 to 2.5 times as compared with the case of the trisazo pigment alone. The reason for this sensitization effect is not clear at present.
[0016]
The photoconductive composition of the present invention comprises, as described above, one or more trisazo pigments represented by the following general formula 1 and one or more disazo pigments represented by the following general formulas 2 to 8. It is characterized by that.
[Chemical 1]
Figure 0003606469
[Chemical 2]
Figure 0003606469
[Chemical 3]
Figure 0003606469
[Formula 4]
Figure 0003606469
[Chemical formula 5]
Figure 0003606469
[Chemical 6]
Figure 0003606469
[Chemical 7]
Figure 0003606469
[Chemical 8]
Figure 0003606469
(However, in the above general formulas 1 to 8, A, B, and D represent coupler residues, and may be the same or different, and R1~ R7Represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group, an alkoxy group or a cyano group, which may be the same or different. )
[0017]
In particular, as the tris- and bisazo pigments, the coupling residues represented by A, B and D in the general formulas 1 to 8 are the residues represented by the following general formulas 9 to 14. Those selected from are preferred.
[Chemical 9]
Figure 0003606469
[However, X in the above formula1, Y1And Z represent the following, respectively.
X1: —OH, —N (R8) (R9) Or -NHSO2-R10.
(R8And R9Represents a hydrogen atom, an acyl group or a substituted or unsubstituted alkyl group, and R10Represents a substituted or unsubstituted alkyl group or a substituted or unsubstituted aryl group. )
Y1: A hydrogen atom, a halogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group, an alkoxy group, a carboxy group, a sulfone group, a benzimidazolyl group, a substituted or unsubstituted sulfamoyl group, a substituted or unsubstituted allophanoyl group, or -CON (R11) (Y2).
{R11Represents a hydrogen atom, an alkyl group or a substituted product thereof, or a phenyl group or a substituted product thereof;2Is a hydrocarbon ring group or a substituted product thereof, a heterocyclic group or a substituted product thereof, or -N = C (R12) (R13) (However, R12Is a hydrocarbon ring group or a substituted product thereof, a heterocyclic group or a substituted product thereof, or a styryl group or a substituted product thereof, R13Represents a hydrogen atom, an alkyl group or a substituted product thereof, or a phenyl group or a substituted product thereof, or R12And R13May form a ring together with the carbon atoms bonded to them). }
Z: A hydrocarbon ring group or a substituted product thereof, or a heterocyclic group or a substituted product thereof. ]
[Chemical Formula 10]
Figure 0003606469
(In the above formula, R14Represents a substituted or unsubstituted hydrocarbon group. )
Embedded image
Figure 0003606469
(In the above formula, R15Represents a substituted or unsubstituted hydrocarbon group. )
Embedded image
Figure 0003606469
(R in the above formula16Represents an alkyl group, a carbamoyl group, a carboxyl group or an ester thereof, and Ar represents a substituted or unsubstituted aromatic hydrocarbon group. )
Embedded image
Figure 0003606469
(In the above formula, X2Represents an aromatic hydrocarbon divalent group or a heterocyclic divalent group. )
Embedded image
Figure 0003606469
(In the above formula, X2Represents an aromatic hydrocarbon divalent group or a heterocyclic divalent group. )
[0018]
Specific examples of couplers of azo pigments used in the present invention, that is, specific examples of AH, BH and DH are shown in Tables 1 to 21.
[0019]
[Table 1- (1)]
Figure 0003606469
[0020]
[Table 1- (2)]
Figure 0003606469
[0021]
[Table 1- (3)]
Figure 0003606469
[0022]
[Table 2- (1)]
Figure 0003606469
[0023]
[Table 2- (2)]
Figure 0003606469
[0024]
[Table 3- (1)]
Figure 0003606469
[0025]
[Table 3- (2)]
Figure 0003606469
[0026]
[Table 4]
Figure 0003606469
[0027]
[Table 5]
Figure 0003606469
[0028]
[Table 6]
Figure 0003606469
[0029]
[Table 7]
Figure 0003606469
[0030]
[Table 8]
Figure 0003606469
[0031]
[Table 9]
Figure 0003606469
[0032]
[Table 10]
Figure 0003606469
[0033]
[Table 11]
Figure 0003606469
[0034]
[Table 12- (1)]
Figure 0003606469
[0035]
[Table 12- (2)]
Figure 0003606469
[0036]
[Table 12- (3)]
Figure 0003606469
[0037]
[Table 13- (1)]
Figure 0003606469
[0038]
[Table 13- (2)]
Figure 0003606469
[0039]
[Table 13- (3)]
Figure 0003606469
[0040]
[Table 14- (1)]
Figure 0003606469
[0041]
[Table 14- (2)]
Figure 0003606469
[0042]
[Table 15]
Figure 0003606469
[0043]
[Table 16]
Figure 0003606469
[0044]
Among the azo pigments described above, the trisazo pigment is particularly preferably a compound represented by the following general formula 15, formula 16 and formula 17. This is because the trisazo compound represented by the general formula 15 is particularly suitable for light irradiation in the near-infrared region (700 nm or longer).loadIt is a material having a high generating ability, and it becomes possible to produce a photoconductor having high photosensitivity in a wide range from the visible region to the near infrared region by mixing with a disazo pigment, and is represented by Formulas 16 and 17. Trisazo compounds have a wide photosensitive wavelength range, particularly up to about 850 nm, and by mixing with disazo pigments, it is possible to create a photoreceptor having high sensitivity to LD light (780 to 850 nm). It is to become.
[0045]
Embedded image
Figure 0003606469
(However, R in the formula21~ R29Is a hydrogen atom, -CH3, -C2H5, -C3H7, Chlorine atom, fluorine atom, iodine atom, bromine atom, CH3O-, C2H5O-, C3H7O-, -NO2, -CN, -CF3Or -OH, respectively. )
[0046]
Embedded image
Figure 0003606469
[0047]
Embedded image
Figure 0003606469
[0048]
Among the disazo pigments, compounds represented by the following formulas 18 and 19 are particularly preferable. These compounds have high sensitivity in the visible region, and when mixed in combination with a trisazo pigment, the stability of the pigment dispersion coating liquid is good, and a good coating film can be formed.
[0049]
Embedded image
Figure 0003606469
Embedded image
Figure 0003606469
[0050]
The photosensitive layer of the electrophotographic photoreceptor of the present invention can be of a dispersion type or a function separation type by combining a charge generation material and a charge transport material.
In the case of a dispersion type layer structure, a photosensitive layer in which a charge generating material and a charge transport material are dispersed in a binder is provided on a conductive substrate. In the case of the function separation type, a charge generation layer containing a charge generation material and a binder is formed on a substrate, and a charge transport layer containing a charge transport material and a binder is formed thereon. In this case, the charge generation layer and the charge transport layer may be laminated in reverse. In the case of the function separation type, a charge transport material may be included in the charge generation layer. In particular, the sensitivity is good in the case of a positively charged configuration.
[0051]
Further, an intermediate layer may be provided between the photosensitive layer and the substrate in order to improve adhesion and charge blocking properties. Further, a protective layer may be provided on the photosensitive layer in order to improve mechanical durability such as abrasion resistance. As the binder used for forming the charge generation layer, the charge transport layer, and the dispersion type photosensitive layer, any conventionally known binder for electrophotographic photoreceptors having good insulating properties can be used, and there is no particular limitation. . For example, polycarbonate (bisphenol A type, bisphenol Z type), polyester, methacrylic resin, acrylic resin, polyethylene, polyvinyl chloride, polyvinyl acetate, polystyrene, phenol resin, epoxy resin, polyurethane, polyvinylidene chloride, alkyd resin Silicon resin, polyvinyl carbazole, polyvinyl butyral, polyvinyl carbazole, polyvinyl butyral, polyvinyl formal, polyarylate, polyacrylamide, polyamide, phenoxy resin, and the like are used. These binders can be used alone or as a mixture of two or more.
[0052]
In the case where a photoconductor is produced using the layer structure and materials described above, there are preferable ranges for the film thickness and the material ratio. In the case of a negative charging type (lamination of substrate / charge generation layer / charge transport layer), the ratio of the charge generation material to the binder in the charge generation layer is preferably 20% by weight or more, and the film thickness is preferably 0.01 to 5 μm. In the charge transport layer, the ratio of the charge transport material to the binder is preferably 20 to 200% by weight, and the film thickness is preferably 5 to 100 μm. In the case of a positively charged type (lamination of substrate / charge transport layer / charge generation layer), in the charge transport layer, the ratio of the charge transport material to the binder is 20 to 200% by weight, and the film thickness is 5 to 100 μm. Is preferred. The charge generation layer preferably contains a charge generation material in an amount of 20% by weight or more based on the binder. Furthermore, it is preferable to contain a charge transport material in the charge generation layer, and the inclusion has an effect for suppressing residual potential and improving sensitivity. In this case, the charge transport material is preferably contained in an amount of 20 to 200% by weight based on the binder.
[0053]
Further, in the case of a so-called dispersion type photoreceptor in which a charge generation material and a charge transport material are dispersed in a binder resin, the ratio of the mixed pigment as the charge generation material to the binder resin in the photosensitive layer Is preferably 5 to 95% by weight, and the film thickness is preferably 10 to 100 μm. In this case, the ratio of the charge transport material to the binder resin is preferably 30 to 200% by weight.
[0054]
Furthermore, in these photosensitive layers, both a dispersion type and a function separation type, a phenol compound, a hydroquinone compound, a hindered phenol compound, a hindered amine compound, a hindered amine and a hindered phenol are used for the purpose of improving chargeability and gas resistance. Can be added so-called antioxidants, such as compounds in the same molecule.
[0055]
In the present invention, the conductive substrate has a volume resistance of 10 10 Those having conductivity of Ω · cm or less, for example, metals such as aluminum, nickel, chromium, nichrome, copper, silver, gold, platinum, metal oxides such as these metals, indium oxide, tin oxide, copper iodide, etc. Is formed by coating a film or a cylindrical drum, a belt-like film, paper, or the like, or a plate of aluminum, aluminum alloy, nickel, stainless steel, or the like, and a belt thereof. I. , I. I. After forming into a tube by a method such as extrusion or drawing, a tube subjected to surface treatment by cutting superfinishing, polishing or the like can be used. Alternatively, a conductive powder such as carbon black, indium oxide, or tin oxide dispersed in an appropriate resin and coated on plastic or the like may be used.
[0056]
Any known charge transporting material can be used in the present invention. Specific examples thereof include compounds shown in Table 17 having a basic structure represented by the following general formula 20 (see JP-A-1-302260).
[0057]
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Figure 0003606469
[0058]
[Table 17- (1)]
Figure 0003606469
[0059]
[Table 17- (2)]
Figure 0003606469
[0060]
[Table 17- (3)]
Figure 0003606469
[0061]
[Table 17- (4)]
Figure 0003606469
[0062]
[Table 17- (5)]
Figure 0003606469
[0063]
[Table 17- (6)]
Figure 0003606469
[0064]
[Table 17- (7)]
Figure 0003606469
[0065]
[Table 17- (8)]
Figure 0003606469
[0066]
[Table 17- (9)]
Figure 0003606469
[0067]
[Table 17- (10)]
Figure 0003606469
[0068]
[Table 17- (11)]
Figure 0003606469
[0069]
[Table 17- (12)]
Figure 0003606469
[0070]
Other charge transport materials that can be used in the present invention include a hole transport material and an electron transport material. Examples of the hole transport material include compounds represented by the following general formulas 21 to 26, 28 to 31, 33, and 34.
[0071]
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Figure 0003606469
[In the formula, R1Represents a methyl group, an ethyl group, a 2-hydroxyethyl group or a 2-chloroethyl group;2Represents a methyl group, an ethyl group, a benzyl group or a phenyl group;3Represents a hydrogen atom, a chlorine atom, a bromine atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxyl group having 1 to 4 carbon atoms, a dialkylamino group or a nitro group. ]
[0072]
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Figure 0003606469
[In the formula, Ar represents naphthalenes, anthracenes, styryl groups and their substitutes, or pyridines, furans, and thiophenes, and R represents an alkyl group or a benzyl group. ]
[0073]
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Figure 0003606469
[In the formula, R1Represents an alkyl group, a benzyl group, a phenyl group, a naphthyl group, R2Represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 3 carbon atoms, a dialkylamino group, a diaralkylamino group or a diarylamino group, n represents an integer of 1 to 4, and n is 2 R2May be the same or different. R3Represents a hydrogen atom or a methoxy group. ]
[0074]
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Figure 0003606469
[In the formula, R1Represents an alkyl group having 1 to 11 carbon atoms, a substituted or unsubstituted phenyl group or a heterocyclic group;2, R3May be the same or different and each represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, a hydroxyalkyl group, a chloroalkyl group, a substituted or unsubstituted aralkyl group, and R2And R3May be bonded to each other to form a nitrogen-containing heterocyclic ring. R4May be the same or different and each represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group or a halogen. ]
[0075]
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Figure 0003606469
[Wherein, R represents a hydrogen atom or a halogen atom, and Ar represents a substituted or unsubstituted phenyl group, naphthyl group, anthryl group or carbazolyl group. ]
[0076]
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Figure 0003606469
[In the formula, R1Represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms or an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is
Embedded image
Figure 0003606469
R 2 Represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms and R3Represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms or a dialkylamino group, n is 1 or 2, and when n is 2, R is3May be the same or different and R4And R5Is a hydrogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted groupArylRepresents a group. ]
[0077]
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Figure 0003606469
[In the formula, R is a carbazolyl group, a pyridine group, a thienyl group, an indolyl group, a furyl group, or a substituted or unsubstituted phenyl group, a styryl group, a naphthyl group, or an anthryl group, and these substituents are dialkylamino groups, A group selected from the group consisting of an alkyl group, an alkoxy group, a carboxy group or an ester thereof, a halogen atom, a cyano group, an aralkylamino group, an N-alkyl-N-aralkylamino group, an amino group, a nitro group, and an acetylamino group; Represent. ]
[0078]
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Figure 0003606469
[In the formula, R1Represents a lower alkyl group, a benzyl group or a substituted or unsubstituted aryl group, R2Represents a hydrogen atom, a lower alkyl group, a lower alkoxy group, a halogen atom, a nitro group, an amino group, a lower alkyl group or an amino group substituted with a benzyl group, and n represents an integer of 1 or 2. ]
[0079]
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Figure 0003606469
[In the formula, R1Represents a hydrogen atom, an alkyl group, an alkoxy group or a halogen atom, R2And R3Represents an alkyl group, a substituted or unsubstituted aralkyl group or a substituted or unsubstituted aryl group, and R4Represents a hydrogen atom or a substituted or unsubstituted phenyl group, and Ar represents a phenyl group or a naphthyl group. ]
[0080]
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Figure 0003606469
[Wherein n is an integer of 0 or 1, R1, R2, R3Represents a hydrogen atom, an alkyl group or a substituted or unsubstituted phenyl group, and A represents
Embedded image
Figure 0003606469
[0081]
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Figure 0003606469
[In the formula, R1, R2And R3Represents a hydrogen atom, a lower alkyl group, a lower alkoxy group, a dialkylamino group or a halogen atom, and n represents 0 or 1. ]
[0082]
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Figure 0003606469
[In the formula, R1Represents a hydrogen atom, an alkyl group, an alkoxy group, a halogen atom, and R2, R3May be the same or different and each represents a hydrogen atom, an alkyl group, an alkoxy group or a halogen atom. ]
[0083]
Examples of the compound represented by the general formula 21 include 9-ethylcarbazole-3-aldehyde-1-methyl-1-phenylhydrazone, 9-ethylcarbazole-3-aldehyde-1-benzyl-1-phenylhydrazone, 9- And ethylcarbazole-3-aldehyde-1,1-diphenylhydrazone. Examples of the compound represented by the general formula 22 include 4-diethylaminostyrene-β-aldehyde-1-methyl-1-phenylhydrazone, 4-methoxynaphthalene-1-aldehyde-1-benzyl-1-phenylhydrazone, and the like. There is.
[0084]
Examples of the compound represented by the general formula 23 include 4-methoxybenzaldehyde-1-methyl-1-phenylhydrazone, 2,4-dimethoxybenzaldevido-1-benzyl-1-phenylhydrazone, and 4-diethylaminobenzaldehyde-1. , 1-diphenylhydrazone, 4-methoxybenzaldehyde-1-benzyl-1- (4-methoxy) phenylhydrazone, 4-diphenylaminobenzaldehyde-1-benzyl-1-phenylhydrazone, 4-dibenzylaminobenzaldehyde-1, 1-diphenylhydrazone and the like. Examples of the compound represented by the general formula 24 include 1,1-bis (4-dibenzylaminophenyl) propane, tris (4-diethylaminophenyl) methane, 1,1-bis (4-dibenzylaminophenyl). ) Propane, 2,2'-dimethyl-4,4'-bis (diethylamino) -triphenylmethane, and the like.
[0085]
Examples of the compound represented by the general formula 25 include 9- (4-diethylaminostyryl) anthracene and 9-bromo-10- (4-diethylaminostyryl) anthracene. Examples of the compound represented by the general formula 26 include 9- (4-dimethylaminobenzylidene) fluorene and 3- (9-fluorenylidene) -9-ethylcarbazole.
[0086]
Examples of the compound represented by the general formula 28 include 1,2-bis (4-diethylaminostyryl) benzene and 1,2-bis (2,4-dimethoxystyryl) benzene. Examples of the compound represented by the general formula 29 include 3-styryl-9-ethylcarbazole and 3- (4-methoxystyryl) -9-ethylcarbazole.
[0087]
Examples of the compound represented by the general formula 30 include 4-diphenylaminostilbene, 4-dibenzylaminostilbene, 4-ditolylaminostilbene, 1- (4-diphenylaminostyryl) naphthalene, 1- (4-diethylaminostyryl). ) Naphthylene. Examples of the compound represented by the general formula 31 include 4′-diphenylamino-α-phenylstilbene and 4′-methylphenylamino-α-phenylstilbene.
[0088]
Examples of the compound represented by the general formula 33 include 1-phenyl-3- (4-diethylaminostyryl) -5- (4-diethylaminophenyl) pyrazoline, 1-phenyl-3- (4-dimethylaminostyryl) -5. -(4-dimethylaminophenyl) pyrazoline and the like. Also generalized34N, N'-diphenyl-N, N'-bis (3-methylphenyl)-[1,1'-bisphenyl] -4,4'-diamine, N, N'-diphenyl -N, N'-bis (chlorophenyl)-[1,1'-biphenyl] -4,4'-diamine, 3,3'-dimethylbenzidine and the like.
[0089]
Other hole transport materials include, for example, 2,5-bis (4-diethylaminophenyl) -1,3,4-oxadiazole, 2,5-bis [4- (4-diethylaminostyryl) phenyl]- Oxadiazole compounds such as 1,3,4-oxydiazole, 2- (9-ethylcarbazolyl-3-)-5- (4-diethylaminophenyl) -1,3,4-oxadiazole, 2 There are low molecular weight compounds such as oxazole compounds such as -vinyl-4- (2-chlorophenyl) -5- (4-diethylaminophenyl) oxazole and 2- (4-diethylaminophenyl) -4-phenyloxazole. In addition, polymer compounds such as poly-N-vinylcarbazole, halogenated poly-N-vinylcarbazole, polyvinylpyrene, polyvinylanthracene, pyreneformaldehyde resin, and ethylcarbazole formaldehyde resin can also be used.
[0090]
Examples of the electron transport material include chloroanil, bromilyl, tetracyanoethylene, tetracyanoquinone dimethane, 2,4,7-trinitro-9-fluorenone, 2,4,5,7-tetranitro-9-fluorenone, 2, 4,5,7-tetranitroxanthone, 2,4,8-trinitrothioxanthone, 2,6,8-trinitro-4H-indeno [1,2-b] thiophen-4-one, 1,3,7- Examples include trinitrodibenzothiophene-5,5-dioxide.
[0091]
The photoconductive composition of the present invention can be applied to a solar cell, an optical sensor, an optical switching element, etc. in addition to the electrophotographic photosensitive member.
[0092]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
[0093]
In addition, the specific example No. of the pigment in an Example is shown. The following azo structural component No. And coupler No. in Tables 1-16. The pigments are indicated by combinations of numbers. In the disazo pigment, when different couplers are bonded on the left and right, both are listed.
[0094]
Embedded image
Figure 0003606469
[0095]
Embedded image
Figure 0003606469
[0096]
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Figure 0003606469
[0097]
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Figure 0003606469
[0098]
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Figure 0003606469
[0099]
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Figure 0003606469
[0100]
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Figure 0003606469
[0101]
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Figure 0003606469
[0102]
Example 1-1
Figure 0003606469
5mmφPSZThe ball was milled with a ball in a 50 cc glass container and ball milled for 5 days, methyl ethyl ketone (MEK) was added, and ball milling was further performed for 1 day to prepare a CGL coating solution.
[0103]
The above-mentioned CGL coating solution was coated on a 75 μm polyester film on which aluminum had been deposited with a blade having a gap of 30 μm, and then heated and dried at 80 ° C. for 2 minutes to form CGL.
[0104]
Next, a CTL coating solution having the following composition was prepared, and blade coating was performed on the CGL, followed by heating and drying at 80 ° C. and further heating and drying at 130 ° C. for 5 minutes to form a CTL film of about 20 μm Thus, a photoreceptor was produced.
[0105]
Figure 0003606469
[0106]
α-Phenyl Stilbene Compound (1)
Embedded image
Figure 0003606469
[0107]
Examples 1-2 to 1-5 and Comparative Examples 1-1 to 1-2
A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 1-1 except that the contents of the disazo compound and the trisazo compound in the CGL coating liquid of Example 1-1 were as shown in Table 18.
[0108]
[Table 18]
Figure 0003606469
[0109]
(Evaluation)
Charging when the photoreceptors prepared in Examples 1-1 to 1-5 and Comparative Examples 1-1 to 1-2 were charged for 2 seconds at −5.5 Kv with an electrostatic property measuring apparatus EPA8100 manufactured by Kawaguchi Electric Co., Ltd. Potential V2After the photoconductor was charged with 800 volt, the photosensitivity was measured by irradiating the light of a 2856K tungsten lamp through a bandpass filter of 780 nm (half width 20 nm). The results are shown in Table 19. In the table, E1 / 10 (μJ / cm2) Represents the amount of light necessary for the surface potential to attenuate from 800v to 80v. (That is, the smaller the value of E1 / 10, the higher the sensitivity.)
[0110]
[Table 19]
Figure 0003606469
[0111]
From Table 19, it can be seen that the mixed system of Examples 1-1 to 1-5 has a small E1 / 10 and is sensitized as compared with the single system of Comparative Examples 1-1 to 1-2.
[0112]
Examples 1-6 to 1-9
Each of the disazo compounds of Examples 1-3 was replaced with specific examples No. II-29, no. II-19, no. II-12, no. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 1-3 except that the compound was changed to II-200.2And E1 / 10 were measured. The results are shown in Table 20.
[0113]
Examples 1-10 to 1-13
Each of the trisazo compounds of Examples 1-3 was designated as specific example Nos. I-72, No. 1 I-67, no. I-214, no. A photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 1-3 except that the compound of I-77 was used. Charge potential V in the same manner as in Example 1-1.2And E1 / 10 were measured. The results are shown in Table 20.
[0114]
[Table 20]
Figure 0003606469
[0115]
Comparative Examples 1-3 to 1-6
Each of the trisazo compounds of Comparative Example 1-1 was obtained as a specific example No. I-72, No. 1 I-67, no. I-214, no. A photoreceptor was prepared in the same manner as in Comparative Example 1-1 except that the compound was changed to I-77. Charge potential V in the same manner as in Example 1-1.2And E1 / 10 were measured. The results are shown in Table 21.
[0116]
Comparative Example 1-7
A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 1-1 except that the disazo compound in Example 1-2 was replaced with a perylene compound of the following formula 44. The charging potential V was the same as in Example 1-1.2And E1 / 10 were measured. The results are shown in Table 21.
[0117]
Perylene compounds
Embedded image
Figure 0003606469
[0118]
[Table 21]
Figure 0003606469
[0119]
From Tables 20 and 21, it can be seen that in both examples, the sensitivity is significantly increased when the trisazo compound is mixed with the disazo compound alone. More specifically, Examples 1-6 to 1-9 are trisazo compound Nos. This is an example of a combination of I-70 and various disazo compounds. It can be seen that the sensitivity is higher than that of Comparative Example 1-1 using I-70 alone. Examples 1-10 to 1-13 are trisazo compound no. I-72, No. 1 I-67, no. I-214, no. Although it is a mixed example of I-77 and a disazo compound, it can be seen that the sensitivity of the former is about twice as high as that of Comparative Examples 1-3 to 1-6 in the case of each trisazo compound alone. In addition, the mixture of a perylene compound and a trisazo compound, which can have a sensitizing effect when mixed with a phthalocyanine compound, has no sensitizing effect, but rather the sensitivity is lowered.
[0120]
Examples 1-14 to 1-17
Each of the disazo compounds of Examples 1-3 was replaced with specific examples No. II-17.18, no. II-17.19, no. II-17.24, no. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 1-3 except that the compound was changed to II-1 · 200.2And E1 / 10 were measured. The results are shown in Table 22.
[0121]
Examples 1-18 to 1-19
Each of the disazo compounds of Examples 1-12 was prepared as specific example No. II-17.24, no. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 1-12 except that the compound was changed to II-1 · 200, and the charging potential V2And E1 / 10 were measured. The results are shown in Table 22.
[0122]
[Table 22]
Figure 0003606469
[0123]
Examples 1-14 to 1-17 are trisazo compound no. This is an example of a mixed system of I-70 and various disazo compounds. Examples 1-18 to 1-19 are trisazo compound Nos. This is an example of a mixed system of I-214 and various disazo compounds, but the sensitization effect by the mixed system becomes clear by comparing the former with Comparative Example 1-1 and the latter with Comparative Example 1-5.
[0124]
Further, in order to investigate the gas resistance of the photoconductor of the present invention, the photoconductors produced in the above examples and comparative examples were exposed to a 5 ppm NO gas atmosphere for 5 days, and then the same as in Example 1-1. V2And E1 / 10 were measured. The results are shown in Table 23 and Table 24.
[0125]
[Table 23- (1)]
Figure 0003606469
[0126]
[Table 23- (2)]
Figure 0003606469
[0127]
[Table 24]
Figure 0003606469
*: Sensitivity cannot be measured because-is not charged with 800V.
[0128]
From Tables 23 and 24, it can be seen that when the trisazo pigment and the disazo pigment are mixed, the charging potential is not decreased by the gas exposure and the sensitivity change is smaller than when the trisazo pigment is used alone.
[0129]
Example 1-20
Example 1-3 is the same as Example 1-3 except that the charge transport material is changed from α-phenylstilbene compound (1) to α-phenylstilbene compound (2) represented by the following chemical structural formula 45 in Example 1-3. A photoconductor was produced in the same manner.
[0130]
α-Phenyl Stilbene Compound (2)
Embedded image
Figure 0003606469
[0131]
Comparative Example 1-8
A photoconductor was prepared in the same manner as in Comparative Example 1-1 except that the charge transport material was changed from α-phenylstilbene compound (1) to α-phenylstilbene compound (2) in Comparative Example 1-1.
[0132]
Example 1-21
In Example 1-3, the photoconductor was prepared in the same manner as in Example 1-3, except that the charge transport material was changed from α-phenylstilbene compound (1) to a hydrazone compound represented by the following chemical structural formula 46. Produced.
[0133]
Embedded image
Figure 0003606469
[0134]
Comparative Example 1-9
In Comparative Example 1-1, except that the charge transport material was changed from the α-phenylstilbene compound (1) to the hydrazone compound represented by the chemical structural formula 46 used in Example 1-21, Comparative Example 1-1 and A photoconductor was produced in the same manner.
[0135]
(Evaluation)
Table 25 shows the results of evaluation of the photoconductors of Examples 1-20 to 1-21 and Comparative Examples 1-8 to 1-9 in the same manner as in Example 1-1.
[0136]
[Table 25]
Figure 0003606469
[0137]
Example 1-22
Disazo compound (specific example No. II-17) 1.25 g
Trisazo compound (specific example No. I-70) 1.25 g
30 g of cyclohexanone
Was put in a glass pot container containing agate balls and ball milling was performed for 3 days to prepare a mixed pigment solution A.
[0138]
Next, a photosensitive layer coating solution having the following composition was prepared.
Polycarbonate resin (C-1400 manufactured by Teijin Chemicals Ltd.) 5g
Α-phenylstilbene compound (I) represented by the chemical structural formula 43 5 g
2,5 ditertiary butyl hydroquinone 0.05g
15g of mixed pigment liquid A
30 g of THF
[0139]
On the aluminum vapor-deposited polyester film coated with 0.3 μm of alcohol-soluble polyamide resin (Alamine CM8000 manufactured by Toray Industries, Inc.) as an intermediate layer, the photosensitive layer coating solution was applied with a doctor blade having a gap of 250 μm, and then 80 ° C. For 5 minutes, and further heated and dried at 120 for 1 hour to form a photosensitive layer film having a thickness of about 20 μm, thereby preparing a photoreceptor.
[0140]
The obtained photoreceptor was evaluated in the same manner as in Example 1-1.2= 850v, E1 / 10 = 0.68 (μJ / cm2)Met. (However, charging was performed at a charge condition of +5.5 kv.)
[0141]
Comparative Example 1-10
Trisazo compound (specific example No. I-70) 2.5 g
30 g of cyclohexanone
Was put in a glass pot container containing agate balls and ball milling was performed for 3 days to prepare a mixed pigment solution.
[0142]
Next, a photosensitive layer coating solution having the following composition was prepared.
Polycarbonate resin (C-1400 manufactured by Teijin Chemicals Ltd.) 5g
Α-phenylstilbene compound (1) represented by chemical structural formula 43 5 g
2,5 ditertiary butyl hydroquinone 0.05g
15 g of the above mixed pigment solution
THF 30g
[0143]
On the aluminum vapor-deposited polyester film coated with 0.3 μm of alcohol-soluble polyamide resin (Alamine CM8000 manufactured by Toray Industries Inc.) as an intermediate layer, the above photosensitive layer coating solution was applied by a doctor blade, and then heated and dried at 80 ° C. for 5 minutes. Further, it was heated and dried at 120 for 1 hour to form a photosensitive layer film having a thickness of about 20 μm, thereby preparing a photoreceptor.
[0144]
When the obtained photoreceptor was evaluated in the same manner as in Example 1, V2= 900v, E1 / 10 = 1.50 (μJ / cm2)Met. (However, the charging was performed at +5.5 kv.)
[0145]
Furthermore, in order to investigate the gas resistance of the photoreceptor of the present invention, the photoreceptors produced in Examples 1-20 to 1-22 and Comparative Examples 1-8 to 1-10 were placed in a 5 ppm NO gas atmosphere for 5 days. After exposure, V was applied as in Example 1-1.2And E1 / 10 were measured. The results are shown in Table 26.
[0146]
[Table 26]
Figure 0003606469
*:-IsSensitivity measurement is impossible because 800V is not charged.
[0147]
From Table 26, it can be seen that when the trisazo pigment and the disazo pigment are mixed, the charging potential is not decreased by the gas exposure and the sensitivity change is smaller than when the trisazo pigment is used alone.
[0148]
Example 1-23
In each of Examples 1-1 to 1-22, a disazo pigment and a trisazo pigment were mixed and pulverized at the same time, but this time, a dispersion in which the disazo pigment and the trisazo pigment were separately dispersed was Simply mixed. That is, each of the following composition liquids was separately put in a 50 cc glass container containing 100 g of PSZ balls in 5 mm, ball milled for 5 days, methyl ethyl ketone was added, and ball milling was further conducted for 1 day to obtain a dispersion. A and B were created.
[0149]
Figure 0003606469
[0150]
Subsequently, equal amounts of [Dispersion A] and [Dispersion B] were mixed to prepare a CGL solution. Next, a laminated photoconductor was prepared in the same manner as Example 1-1 except that this CGL solution was used. Further, the obtained photoreceptor was exposed to a 5 ppm NO gas atmosphere for 5 days to evaluate gas resistance. The chargeability and sensitivity before and after exposure to NO gas were measured in the same manner as in Example 1-1. The results are shown in Table 27. (For comparison, the results of Comparative Example 1-1 are also shown in the same table.)
[0151]
[Table 27]
Figure 0003606469
[0152]
From Table 27, it can be seen that when the azo pigment mixture is used, the sensitivity is less decreased and the gas resistance is excellent as compared with Comparative Example 1-1 using CGL containing only the trisazo pigment.
[0153]
Examples 1-24 to 1-30
In place of the disazo pigment used in Example 1-3, each of the specific examples No. II-1, no. II-6, no. II-8, no. II-20, no. II-28, no. II-31, no. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 3 except that II-40 was used and the thickness of the CTL was applied to a thickness of 30 μm. Charge potential V in the same manner as in Example 1-1.2Table 28 shows the results of measuring E1 / 10.
[0154]
[Table 28]
Figure 0003606469
[0155]
From Table 28, the sensitizing effect by the mixed system of the present invention becomes clear.
[0156]
Example 2-1
Trisazo pigment (specific example No. I-70) 0.19 g
Disazo pigment (specific example No. III-60) 0.01 g
Of polyvinyl butyral resin (XYHL: manufactured by UCC)
4.0 g of cyclohexanone 2% by weight solution
The composition was placed in a 50 cc glass container half filled with 5 mm diameter PSZ balls and ball milled for 7 days. Thereafter, 6.0 g of cyclohexanone was added and ball milling was performed for 3 days, and then 13.0 g of cyclohexanone was further added and ball milling was performed for 1 day to prepare a charge generation layer coating solution.
[0157]
The above charge generation layer coating solution was coated on a 0.2 mm thick aluminum plate (JIS 1080) with a doctor blade having a gap of 50 μm, and then dried at 120 ° C. for 10 minutes to obtain a thickness of about 0 A 2 μm charge generation layer was formed.
[0158]
Next, a charge transport layer coating solution prepared by stirring and dissolving the following compounds is applied onto the charge generation layer with a doctor blade, and then dried at 120 ° C. for 20 minutes to generate a charge of about 28 μm in thickness. A layer was formed to prepare a photoreceptor.
[0159]
[Composition of charge transport layer coating solution]
Α-phenylstilbene represented by the structural formula 43
Compound (1) 9 parts by weight
10 parts by weight of bisphenol Z-type polycarbonate resin
(TS2050; Teijin)Completion(Made by company: viscosity average molecular weight 40,000)
[0160]
Examples 2-2 to 2-5 and comparative examples 2-1 to 2-2
A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-1, except that the contents of trisazo pigment [I] and disazo pigment [III] in the charge generation layer coating solution of Example 2-1 were as shown in Table 29. did.
[0161]
[Table 29]
Figure 0003606469
[0162]
The photoreceptors prepared in Examples 2-1 to 2-5 and Comparative Examples 2-1 to 2-2 were charged for 2 seconds at -6 kV in the dynamic mode with an electrophotographic characteristic measuring apparatus EPA8100 (manufactured by Kawaguchi Electric Co., Ltd.). After charging the photosensitive member at −800 V, the photosensitivity was measured by irradiating a tungsten lamp with a color temperature of 2856 K through a band-pass filter of 780 nm (half width 13 nm). The results are shown in Table 30.
[0163]
Photosensitivity S (V · cm2/ ΜJ) is the exposure dose required to attenuate the surface potential from −800 V to −100 V by E (μJ / cm2) And S = 700 / E, and it is determined that the larger the value of S, the higher the sensitivity.
[0164]
【table30]
Figure 0003606469
[0165]
From Table 30, it can be seen that the mixed systems of Examples 2-1 to 2-5 have higher photosensitivity and are sensitized compared to the single systems of Comparative Examples 2-1 to 2-2.
[0166]
Next, in order to examine the gas resistance of the photoreceptor of the present invention, the photoreceptors produced in Examples 2-1 to 2-5 and Comparative Examples 2-1 to 2-2 were exposed to 10 ppm ozone gas for 10 days. Thereafter, in the same manner as in Example 2-1, the charging potential V2And the photosensitivity S were measured. The results are shown in Table 31.
[0167]
[Table 31]
Figure 0003606469
[0168]
From Table 31, it can be seen that the disazo pigment [III] alone has less reduction in the charging potential due to ozone exposure than the trisazo pigment [I] alone. It can also be seen that mixing the trisazo pigment [I] and the disazo pigment [III] results in less reduction of the charging potential due to ozone exposure and less sensitivity change than when the trisazo pigment [I] is used alone.
[0169]
Examples 2-6 to 2-9
The trisazo pigment [I] of Example 2-3 was replaced with the specific example No. I-205, no. I-88, no. I-214, no. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-3 except that the compound was changed to the compound I-67.
[0170]
Examples 2-10 to 2-13
The disazo pigment [III] of Example 2-3 was replaced with a specific example No. III-1, No. III-201, no. III-217, no. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-3 except that the compound of III-233 was used.
[0171]
Comparative Examples 2-3 to 2-6
The trisazo pigment [I] of Comparative Example 2-1 was replaced with the specific example No. I-205, no. I-88, no. I-214, no. A photoreceptor was produced in the same manner as in Comparative Example 2-1, except that the compound was changed to I-67.
[0172]
Example 2-14
A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-3 except that the charge transport material in Example 2-3 was changed to the α-phenylstilbene compound (2) represented by the above structural formula 45.
[0173]
Example 2-15
A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-3 except that the charge transport material in Example 2-3 was changed to the hydrazone compound represented by the above structural formula 46, and the same as in Example 2-1. The charging potential V2And the photosensitivity S were measured.
[0174]
Charge potential V including a gas resistance test on the photoreceptors obtained in Examples 2-6 to 2-15 and Comparative Examples 2-3 to 2-62And measurement results of light sensitivity S32Shown in
[0175]
[Table 32]
Figure 0003606469
[0176]
table32From the results, it can be seen that the photoconductive composition of the present invention is excellent in photosensitivity, and also has little decrease in charging potential and change in sensitivity due to gas exposure.
[0177]
Example 3-1
In Example 2-3, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-3 except that it was changed to IV-1.
[0178]
For the obtained photoreceptor, the charging potential V including the gas resistance test was conducted in the same manner as in Example 2-1.2And the photosensitivity S was measured. The results are shown in the table33Shown in
[0179]
[Table 33]
Figure 0003606469
[0180]
Examples 3-2 to 3-5
The trisazo pigment [I] of Example 3-1 was replaced with a specific example No. I-205, no. I-88, no. I-214, no. A photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 3-1, except that the compound was changed to the compound I-67.
[0181]
Examples 3-6 to 3-9
The disazo pigment [IV] of Example 3-1 was replaced with the specific example No. IV-4, no. IV-19, no. IV-25, no. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 3-1, except that the compound was IV-30.
[0182]
Example 3-10
In Example 2-14, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 2-14 except that it was changed to IV-1.
[0183]
Example 3-11
In Example 2-15, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 2-15 except that it was changed to IV-1.
[0184]
Charge potential V including a gas resistance test for the photoreceptors obtained in Examples 3-2 to 3-112And measurement results of light sensitivity S34Shown in
[0185]
[Table 34]
Figure 0003606469
[0186]
table34From the results, it can be seen that the photoconductive composition of the present invention is excellent in photosensitivity, and also has little decrease in charging potential and change in sensitivity due to gas exposure.
[0187]
Example 4-1
In Example 2-3, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared in the same manner as Example 2-3 except that V-17 was used.
[0188]
For the obtained photoreceptor, the charging potential V including the gas resistance test was conducted in the same manner as in Example 2-1.2And the photosensitivity S was measured. The results are shown in the table35Shown in
[0189]
[Table 35]
Figure 0003606469
[0190]
Examples 4-2 to 4-5
The trisazo pigment [I] of Example 4-1 was used for each of the specific example Nos. I-205, no. I-88, no. I-214, no. A photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 4-1, except that the compound was changed to I-67.
[0191]
Examples 4-6 to 4-9
The disazo pigment [V] of Example 4-1 was replaced with the specific example No. V-11, no. V-14, no. V-23, no. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 4-1, except that the compound was changed to V-60.
[0192]
Example 4-10
In Example 2-14, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 2-14 except that it was changed to V-17.
[0193]
Example 4-11
In Example 2-15, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 2-15 except that it was changed to V-17.
[0194]
Charge potential V including a gas resistance test for the photoreceptors obtained in Examples 4-2 to 4-112And measurement results of light sensitivity S36Shown in
[0195]
[Table 36]
Figure 0003606469
[0196]
table36From the results, it can be seen that the photoconductive composition of the present invention is excellent in photosensitivity, and also has little decrease in charging potential and change in sensitivity due to gas exposure.
[0197]
Example 5-1
In Example 2-3, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-3 except that VI-63 was used.
[0198]
For the obtained photoreceptor, the charging potential V including the gas resistance test was conducted in the same manner as in Example 2-1.2And the photosensitivity S was measured. The results are shown in the table37Shown in
[0199]
[Table 37]
Figure 0003606469
[0200]
Examples 5-2 to 5-5
The trisazo pigment [I] of Example 5-1 was used for each of the specific examples No. I-205, no. I-88, no. I-214, no. A photoreceptor was produced in the same manner as in Example 5-1, except that the compound was changed to the compound I-67.
[0201]
Examples 5-6 to 5-9
The disazo pigment [VI] of Example 5-1 was added to each of the specific example Nos. VI-1, no. VI-64, no. VI-223, no. A photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 5-1, except that the compound was VI-224.
[0202]
Example 5-10
In Example 2-14, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoreceptor was produced in the same manner as in Example 2-14 except that VI-63 was used.
[0203]
Example 5-11
In Example 2-15, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 2-15 except that VI-63 was used.
[0204]
Charge potential V including a gas resistance test on the photoreceptors obtained in Examples 5-2 to 5-112And measurement results of light sensitivity S38Shown in
[0205]
[Table 38]
Figure 0003606469
[0206]
table38From the results, it can be seen that the photoconductive composition of the present invention is excellent in photosensitivity, and also has little decrease in charging potential and change in sensitivity due to gas exposure.
[0207]
Example 6-1
In Example 2-3, the disazo pigment was changed to specific example No. VII-1 (R4= CN) A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-3 except that the photoconductor was changed.
[0208]
For the obtained photoreceptor, the charging potential V including the gas resistance test was conducted in the same manner as in Example 2-1.2And the photosensitivity S was measured. The results are shown in the table39Shown in
[0209]
[Table 39]
Figure 0003606469
[0210]
Examples 6-2 to 6-5
The trisazo pigment [I] of Example 6-1 was used for each of the specific examples No. I-205, no. I-88, no. I-214, no. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 6-1 except that the compound was changed to I-67.
[0211]
Examples 6-6 to 6-9
The disazo pigment [VII] of Example 6-1 was replaced with the specific example No. VII-89 (R4= CN), No. VII-19 (R4= CN), No. VII-19 (R4= Cl), No. VII-19 (R4= Br) A photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 6-1 except that the compound was changed to Br).
[0212]
Example 6-10
In Example 2-14, the disazo pigment was changed to specific example No. VII-1 (R4= CN) A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-14 except that the photoconductor was changed.
[0213]
Example 6-11
In Example 2-15, the disazo pigment was changed to specific example No. VII-1 (R4= CN) A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-15 except that the photoconductor was changed.
[0214]
Charge potential V including a gas resistance test on the photoreceptors obtained in Examples 6-2 to 6-11 2 And measurement results of light sensitivity S40Shown in
[0215]
[Table 40]
Figure 0003606469
[0216]
table40From the results, it can be seen that the photoconductive composition of the present invention is excellent in photosensitivity, and also has little decrease in charging potential and change in sensitivity due to gas exposure.
[0217]
Example 7-1
In Example 2-3, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared in the same manner as in Example 2-3 except that VIII-195 was used.
[0218]
For the obtained photoreceptor, the charging potential V including the gas resistance test was conducted in the same manner as in Example 2-1. 2 And the photosensitivity S was measured. The results are shown in the table41Shown in
[0219]
[Table 41]
Figure 0003606469
[0220]
Examples 7-2 to 7-5
The trisazo pigment [I] of Example 7-1 was used for each of the specific example Nos. I-205, no. I-88, no. I-214, no. A photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 7-1 except that the compound was changed to the compound I-67.
[0221]
Examples 7-6 to 7-9
The disazo pigment [VIII] of Example 7-1 was replaced with a specific example No. VIII-1, 195, no. VIII-1, no. VIII-191, no. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 7-1 except that the compound was changed to VIII-17.
[0222]
Example 7-10
In Example 2-14, the disazo pigment was changed to specific example No. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 2-14 except that it was changed to VIII-195.
[0223]
Example 7-11
In Example 2-15, the disazo pigment was used as a specific example. A photoconductor was prepared by the same way as that of Example 2-15 except that it was changed to VIII-195.
[0224]
Charge potential V including a gas resistance test on the photoreceptors obtained in Examples 7-2 to 7-112And measurement results of light sensitivity S42Shown in
[0225]
[Table 42]
Figure 0003606469
[0226]
table42From the results, it can be seen that the photoconductive composition of the present invention is excellent in photosensitivity, and also has little decrease in charging potential and change in sensitivity due to gas exposure.
[0227]
【The invention's effect】
Since the photoconductive composition of claim 1 is composed of a mixture of a specific disazo pigment and a specific trisazo pigment, the composition and the electrophotographic photoreceptor of claims 2 and 3 using the composition. Does not reduce the sensitivity to visible light, and is less susceptible to deterioration of charging characteristics due to ozone or NOx gas.
[0228]
The electrophotographic photoreceptor of claim 4 has high sensitivity to visible light and near-infrared light because it contains the co-grinding mixture of the trisazo pigment and the dispigment.

Claims (3)

1種以上の下記一般式化1で示されるトリスアゾ顔料と1種以上の下記一般式化2〜化8で示されるジスアゾ顔料とを一緒に分散媒中に加えて粉砕、混合することを特徴とする光導電性組成物の製造方法
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
(但し、上記一般式化1〜化8において、A、B及びDは、カップラー残基を表わし、各々同一でも異なっても良く、またR1〜R7は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基又はシアノ基を表わし、各々同一でも異なっても良い。)
One or more trisazo pigments represented by the following general formula 1 and one or more disazo pigments represented by the following general formulas 2 to 8 are added together in a dispersion medium and pulverized and mixed. A method for producing a photoconductive composition.
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
(However, in the above general formulas 1 to 8, A, B and D each represent a coupler residue and may be the same or different, and R 1 to R 7 are a hydrogen atom, a halogen atom or an alkyl group. Represents an alkoxy group or a cyano group, which may be the same or different.
導電性支持体上に光導電性層を形成してなる電子写真用感光体の製造方法において、該光導電性層1種以上の下記一般式化1で示されるトリスアゾ顔料と1種以上の下記一般式化2〜化8で示されるジスアゾ顔料とを一緒に分散媒中に加え粉砕、混合した分散液を該導電性支持体上に塗布して形成されることを特徴とする電子写真用感光体の製造方法
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
(但し、上記一般式化1〜化8において、A、B及びDは、カップラー残基を表わし、各々同一でも異なっても良く、またR1〜R7は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基又はシアノ基を表わし、各々同一でも異なっても良い。)
In the method for manufacturing a conductive by forming a photoconductive layer on a support electrophotographic photoconductor, the photoconductive layer is trisazo pigment and one or more represented by one or more of the following general formalized 1 following general formalized 2 of 8 in addition to the disazo pigment and the dispersion medium together indicated by grinding, electrophotographic characterized that you are forming the mixed dispersion was applied onto the conductive support manufacturing method of use photoreceptor.
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
Figure 0003606469
(However, in the above general formulas 1 to 8, A, B and D each represent a coupler residue and may be the same or different, and R 1 to R 7 are a hydrogen atom, a halogen atom or an alkyl group. Represents an alkoxy group or a cyano group, which may be the same or different.
前記一般式化1〜化8におけるカップリング残基A、B及びDが下記一般式化9〜化14で表わされる残基から選ばれアゾ顔料である請求項2記載の電子写真用感光体の製造方法
Figure 0003606469
〔但し、上式中X1、Y1及びZはそれぞれ以下のものを表わす。
1:−OH、−N(R8)(R9)又は、−NHSO2−R10
(R8及びR9は水素原子、アシル基又は置換若しくは無置換のアルキル基を 表わし、R10は置換若しくは無置換のアルキル基又は置換若しくは無置換の アリール基を表わす。)
1:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換のアルキル基、アルコキシ 基、カルボキシ基、スルホン基、ベンズイミダゾリル基、置換若しくは無置 換のスルファモイル基、置換若しくは無置換のアロファノイル基又は−CO N(R11)(Y2)を表わす。
{R11は水素原子、アルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくは その置換体を表わし、Y2は炭化水素環基若しくはその置換体、複素環基若 しくはその置換体、又は−N=C(R12)(R13)(但し、R12は炭化水素環 基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体又はスチリル基若しく はその置換体、R13は水素原子、アルキル基若しくはその置換体又はフェニ ル基若しくはその置換体を表わすか、あるいはR12及びR13はそれらに結合 する炭素原子と共に環を形成してもよい)を示す。}
Z:炭化水素環基若しくはその置換体又は複素環基若しくはその置換体。〕
Figure 0003606469
(上式中、R14は置換又は無置換の炭化水素基を表わす。)
Figure 0003606469
(上式中、R15は置換又は無置換の炭化水素基を表わす。)
Figure 0003606469
(上式中R16はアルキル基、カルバモイル基、カルボキシル基又はそのエステルを表わし、またArは置換又は無置換の芳香族炭化水素基を表わす。)
Figure 0003606469
(上式中、X2は芳香族炭化水素の2価基又は複素環の2価基を表わす。)
Figure 0003606469
(上式中、X2は芳香族炭化水素の2価基又は複素環の2価基を表わす。)
The general formalized 1 of 8 coupling in residues A, B and D are electrophotographic photoreceptor according to claim 2, wherein an azo pigment Ru is selected from residues represented by the following general formalized 9 of 14 Manufacturing method .
Figure 0003606469
[However, in the above formula, X 1 , Y 1 and Z represent the following, respectively.
X 1 : —OH, —N (R 8 ) (R 9 ) or —NHSO 2 —R 10
(R 8 and R 9 represent a hydrogen atom, an acyl group, or a substituted or unsubstituted alkyl group, and R 10 represents a substituted or unsubstituted alkyl group or a substituted or unsubstituted aryl group.)
Y 1 : hydrogen atom, halogen atom, substituted or unsubstituted alkyl group, alkoxy group, carboxy group, sulfone group, benzimidazolyl group, substituted or unsubstituted sulfamoyl group, substituted or unsubstituted allophanoyl group, or —CON (R 11 ) (Y 2 ) is represented.
{R 11 represents a hydrogen atom, an alkyl group or a substituted product thereof, or a phenyl group or a substituted product thereof, Y 2 represents a hydrocarbon ring group or a substituted product thereof, a heterocyclic group or a substituted product thereof, or —N═C (R 12 ) (R 13 ) (wherein R 12 is a hydrocarbon ring group or a substituted product thereof, a heterocyclic group or a substituted product thereof, or a styryl group or a substituted product thereof, and R 13 is a hydrogen atom, an alkyl group or a substituted product thereof. Represents a substituent or a phenyl group or a substituent thereof, or R 12 and R 13 may form a ring together with carbon atoms bonded to them). }
Z: a hydrocarbon ring group or a substituted product thereof, or a heterocyclic group or a substituted product thereof. ]
Figure 0003606469
(In the above formula, R 14 represents a substituted or unsubstituted hydrocarbon group.)
Figure 0003606469
(In the above formula, R 15 represents a substituted or unsubstituted hydrocarbon group.)
Figure 0003606469
(In the above formula, R 16 represents an alkyl group, a carbamoyl group, a carboxyl group or an ester thereof, and Ar represents a substituted or unsubstituted aromatic hydrocarbon group.)
Figure 0003606469
(In the above formula, X 2 represents a divalent group of an aromatic hydrocarbon or a divalent group of a heterocyclic ring.)
Figure 0003606469
(In the above formula, X 2 represents a divalent group of an aromatic hydrocarbon or a divalent group of a heterocyclic ring.)
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