JP3573795B2 - Composite pigment, method for producing the same, and electrophotographic photoreceptor using the same - Google Patents

Composite pigment, method for producing the same, and electrophotographic photoreceptor using the same Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電子写真用感光体、太陽電池、光センサーあるいは光スイッチング素子等に有用な光導電性組成物及びそれを用いた電子写真用感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式において使用される感光体の光導電性素材として用いられているものにセレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機物質がある。ここにいう「電子写真方式」とは、一般に、光導電生の感光体をまず暗所で、例えばコロナ放電によって帯電せしめ、次いで像露光し、露光部のみの電荷を選択的に逸散せしめて静電潜像を得、この潜像部を染料、顔料などの着色材と高分子物質などの結合剤とから構成される検電微粒子(トナー)で現像し可視化して画像を形成するようにした画像形成法の一つである。
【0003】
このような電子写真法において感光体に要求される基本的な特性としては、(1)暗所で適当な電位に帯電できること、(2)暗所において電荷の逸散が少ないこと、(3)光照射によって速やかに電荷を逸散せしめうることなどがあげられる。
ところで、前記の無機物質はそれぞれが多くの長所をもっていること同時に、さまざまな欠点をも有しているのが実状である。例えば、現在広く用いられているセレンは前記(1)〜(3)の条件は十分に満足するが、製造する条件がむずかしく、製造コストが高くなり、可撓性がなく、ベルト状に加工することがむずかしく、熱や機械的の衝撃に鋭敏なため取扱いに注意を要するなどの欠点もある。硫化カドミウムや酸化亜鉛は、結合剤としての樹脂に分散させて感光体として用いられているが、平滑性、硬度、引張り強度、耐摩擦性などの機械的な欠点があるためにそのままでは反復して使用することができない。
【0004】
近年、これら無機物質の欠点を排除するためにいろいろな有機物質を用いた電子写真感光体が提案され、実用に供されているものもある。例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾールと2,4,7−トリニトロフルオレン−9−オンとからなる感光体(米国特許第3484237号明細書に記載)、ポリ−N−ビニルカルバゾールをピリリウム塩系色素で増感してなる感光体(特公昭48−25658号公報に記載)、有機顔料を主成分とする感光体(特開昭47−37543号に記載)、染料と樹脂とからなる共晶錯体を主成分とする感光体(特開昭47−10735号公報に記載)等が増感方法から分類されるその代表的なものである。
【0005】
とりわけ有機顔料の薄膜を導電性支持体上に形成し(電荷発生層)、この上に電荷輸送物質を主体とする層(電荷輸送層)を形成した積層型の感光体が従来の有機系の感光体に比べ高い感度を示すこと、およびその材料のバリエーションの豊富とから活発に研究がなされており、複写機、プリンター用の感光体として主力となりつつある。
しかしながら複写機の高速化あるいは半導体レーザーの波長域における高感度化等感光体に対する要求を考慮すると未だこれらの要求を十分に満足するものが得られていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は高速複写機用としてはもちろんレーザプリンター用としても実用に供し得る電子写真用感光体特に積層型感光体に用いられる有機光導電体として有用な複合化顔料を提供することにあり、第2の目的は該複合化顔料の工業的に有利な製造方法を提供することにあり、第3の目的は該複合化顔料を有効成分として含有する層を有する電子写真用感光体を提供することにある。
【0007】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)予め別途製造された光導電性アゾ顔料を有機溶媒に分散させた状態下で、前記光導電性アゾ顔料のアゾ成分とは相違するジアゾニウム塩とカップラーとを反応させることにより得られることを特徴とする少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
(2)予め別途製造された光導電性アゾ顔料が一般式(I)で示されるビスアゾ顔料であることを特徴とする(1)記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
【化1】

Figure 0003573795
(式中、ArおよびArはカップラー残基を表わし各々同一でも異なっていてもよい。RおよびRは水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基又はシアノ基を表わす)
(3)予め別途製造された光導電性アゾ顔料が一般式(II)で示されるトリスアゾ顔料であることを特徴とする(1)記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
【化2】
Figure 0003573795
(式中、Arはカップラー残基を表わす)
(4)予め別途製造された光導電性アゾ顔料のアゾ成分とは相違するジアゾニウム塩が一般式(III)で示されるトリス(ジアゾニウム)塩であることを特徴とする(1)記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
【化3】
Figure 0003573795
(式中、Xはアニオン官能基を表わす)
(5)予め別途製造された光導電性アゾ顔料のアゾ成分とは相違するジアゾニウム塩が一般式(IV)で示されるビス(ジアゾニウム)塩であることを特徴とする(1)記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
【化4】
Figure 0003573795
(式中、R、RおよびXは前述の定義と同一)
(6)予め別途製造された光導電性有機アゾ顔料を有機溶媒に分散させた状態下で前記光導電性アゾ顔料のアゾ成分とは相違するジアゾニウム塩とカップラーとを反応させることにより得られることを特徴とする少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料の製造方法。
(7)(1)から(5)の何れか記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料を含有することを特徴とする電子写真感光体。
【0008】
本発明でいう、複合化とはいくつかの素材を組み合わせてつくった材料、素材を組み合わせることにより単一で使用した場合より優れた特性をもつものに変えることを意味する。
このような特性値としては、顔料の分散安定性の向上、耐ガス性、分光吸収の適性化、静電的安定性、感度の向上等が挙げられるが、本発明ではとりわけ感度向上への寄与が著しい。
【0009】
本発明で使用される有機顔料としては、前記一般式(I)又は一般式(II)で示される有機顔料の他、例えばシーアイピグメントブルー25(カラーインデックスCI 21180)、シーアイピグメントレッド41(CI 21200)、シーアイアシッドレッド52(CI 45100)、シーアイベーシックレッド3(CI 45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−95033号公報に記載)、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−133445号公報)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132347号公報に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21728号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に記載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−14967号公報に記載)などのアゾ顔料、例えばシーアイピグメントブルー16(CI 74100)、チタニルフタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、例えばシアイバットブラウン5(CI 73410)、シーアイバットダイ(CI 73030)などのインジゴ系顔料、アルゴスカーレットB(バイエル社製)、インタンスレンスカーレットR(バイエル社製)などのペリレン系顔料などが挙げられる。なお、これらの有機顔料は単独で複合化の対象として用いられても2種以上が併用されてもよい。
【0010】
これら有機顔料のなかでも特に一般式(I)で示されるビスアゾ顔料および一般式(II)で示されるトリスアゾ顔料を用いることにより、NOx、オゾン等の酸性ガスに対する耐久性、分光感度及び静電的耐久性等の特性が改善されるので、有機顔料としては前記一般式(I)又は一般式(II)で示される化合物を用いるのが望ましい。
【0011】
本発明の複合化顔料は前記有機顔料の存在下ジアゾニウム塩とカップラーとのカップリング反応により得られる。
この場合、ジアゾニウム塩としては、従来公知のジアゾニウム塩が使用でき、このようなジアゾニウム塩としては、たとえば、カルバゾール骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭53−95033号公報に記載)、ジスチリルベンゼン骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭53−133445号公報に記載)、トリフェニルアミン骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭53−132347号公報に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭54−21728号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭54−12742号公報に記載)、フルオレノン骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭54−22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭54−2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有するジアゾニウム塩(特開昭54−14967号公報に記載)などのジアゾニウム塩が挙げられる。
【0012】
これらのジアゾニウム塩の中でも、特に前記一般式(III)又は(IV)で示されるジアゾニウム塩はNOx、オゾン等の酸性ガスに対する耐久性、分光感度及び静電的耐久性の点で優れた作用を示すので、本発明ではジアゾニウム塩として一般式(III)又は(IV)で示される化合物を用いるのが望ましい。
【0013】
一般式(I)および(II)におけるカップラー残基、並びにAr、ArおよびArとしてはたとえば次のような基を挙げることができる。
【化5】
Figure 0003573795
〔但し、上式中X、Y及びZはそれぞれ以下のものを表わす。
:−OH、−N(R)(R)又は、−NHSO−R
(R及びRは水素原子、アシル基又は置換若しくは無置換のアルキル基を表わし、Rは置換若しくは無置換のアルキル基又は置換若しくは無置換のアリール基を表わす。)
:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換のアルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホン基、ベンズイミダゾリル基、置換若しくは無置換のスルファモイル基、置換若しくは無置換のアロファノイル基又は−CON(R)(Y)を表わす。
{R11は水素原子、アルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくはその置換体を表わし、Yは炭化水素環基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体、又は−N=C(R)(R)(但し、Rは炭化水素環基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体又はスチリル基若しくはその置換体、Rは水素原子、アルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくはその置換体を表わすか、あるいはR及びRはそれらに結合する炭素原子と共に環を形成してもよい)を示す。}
Z:炭化水素環基若しくはその置換体又は複素環基若しくはその置換体。〕
【化6】
Figure 0003573795
(上式中、Rは置換又は無置換の炭化水素基を表わす。)
【化7】
Figure 0003573795
(上式中、R10は置換又は無置換の炭化水素基を表わす。)
【化8】
Figure 0003573795
(上式中R11はアルキル基、カルバモイル基、カルボキシル基又はそのエステルを表わし、またArは置換又は無置換の芳香族炭化水素基を表わす。)
【化9】
Figure 0003573795
(上式中、Xは芳香族炭化水素の2価基又は複素環の2価基を表わす。)
【化10】
Figure 0003573795
(上式中、Xは芳香族炭化水素の2価基又は複素環の2価基を表わす。)
【0014】
以下に、これらのカップラーの具体例を示す。
なお、複合化時のカップラーもこれらの具体例から選択使用すればよい。
【0015】
【表1−(1)】
Figure 0003573795
【0016】
【表1−(2)】
Figure 0003573795
【0017】
【表1−(3)】
Figure 0003573795
【0018】
【表2−(1)】
Figure 0003573795
【0019】
【表2−(2)】
Figure 0003573795
【0020】
【表3−(1)】
Figure 0003573795
【0021】
【表3−(2)】
Figure 0003573795
【0022】
【表4】
Figure 0003573795
【0023】
【表5】
Figure 0003573795
【0024】
【表6】
Figure 0003573795
【0025】
【表7】
Figure 0003573795
【0026】
【表8】
Figure 0003573795
【0027】
【表9】
Figure 0003573795
【0028】
【表10】
Figure 0003573795
【0029】
【表11】
Figure 0003573795
【0030】
【表12−(1)】
Figure 0003573795
【0031】
【表12−(2)】
Figure 0003573795
【0032】
【表12−(3)】
Figure 0003573795
【0033】
【表13−(1)】
Figure 0003573795
【0034】
【表13−(2)】
Figure 0003573795
【0035】
【表13−(3)】
Figure 0003573795
【0036】
【表14−(1)】
Figure 0003573795
【0037】
【表14−(2)】
Figure 0003573795
【0038】
【表15】
Figure 0003573795
【0039】
【表16】
Figure 0003573795
【0040】
本発明の複合化顔料の製造法についてその一例を記載する。
前述の有機顔料群から選択される顔料をN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒に分散あるいは溶解した後、複合化のためのカプラーを添加、溶解し、これに化学量論量のジアゾニウム塩を加え−10℃〜室温にて酢酸ナトリウム水溶液のようなアルカリ水溶液を滴下してカップリング反応を行なう。この反応は約5分〜3時間で完結する。反応終了後、析出した結晶を濾取し適当な方法、例えば水及び/又は有機溶媒による洗浄、固液抽出法、再結晶法等で精製することにより、目的とする複合化顔料が得られる。
【0041】
顔料の複合化比率は目的とする特性(例えば分散安定性、耐ガス性、分光吸収の適性化、静電的安定性、感度等)を考慮して任意に選択できる。
【0042】
このようにして得られた複合化顔料を電荷発生物質とし、電荷輸送物質と組み合わせて分散型若しくは機能分離型の電子写真用感光体が作成できる。
層構成としては分散型の場合、導電性基体の上に、結着剤中に電荷発生物質、電荷輸送物質を分散させた感光層を設ける。機能分離型の場合は、基体上に電荷発生物質及び結着剤を含む電荷発生層、その上に電荷輸送物質及び結着剤を含む電荷輸送層を形成するものであるが、正帯電型とする場合には、電荷発生層、電荷輸送層を逆に積層してもよい。なお、機能分離型の場合、電荷発生層中に電荷輸送物質を含有させてもよい。特に正帯電構成の場合感度が良好となる。
【0043】
また、接着性、電荷ブロッキング性を向上させるために、感光層と基体との間に中間層を設けてもよい。更に耐摩耗性等、機械的耐久性を向上させるために、感光層上に保護層を設けてもよい。電荷発生層、電荷輸送層及び分散型感光層形成時に用いる結着剤としては、絶縁性がよい従来から知られている電子写真感光体用結着剤であれば何でも使用でき、特に限定はない。1例をあげるばポリカーボネート(ビスフェノールAタイプ、ビスフェノールZタイプ)、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアリレート、ポリアクリルアミド、ポリアミド、フェノキシ樹脂などが用いられる。これらのバインダーは単独又は2種以上の混合物として用いることができる。
【0044】
以上のような層構成、物質を用いて感光体を作成する場合には、膜厚、物質の割合に好ましい範囲がある。
【0045】
負帯電型(基体/電荷発生層/電荷輸送層の積層)の場合、電荷発生層において、結着剤に対する電荷発生物質の割合は20重量%以上、膜厚は0.01〜5μmが好ましい。電荷輸送層においては、結着剤に対する電荷輸送物質の割合は、20〜200重量%、膜厚は5〜100μmとするのが好ましい。正帯電型(基体/電荷輸送層/電荷発生層の積層)の場合、電荷輸送層においては、結着剤に対する電荷輸送物質の割合は、20〜200重量%、膜厚は5〜100μmとするのが好ましい。電荷発生層においては電荷発生物質を結着剤に対し20重量%以上含有することが好ましい。更に、電荷発生層中には電荷輸送物質を含有させることが好ましく、含有させることにより残留電位の抑制、感度の向上に対し効果をもつ。この場合の電荷輸送物質は、結着剤に対し20〜200重量%含有させることが好ましい。
【0046】
また、電荷発生物質と電荷輸送物質を結着剤樹脂中に分散してなる所謂、分散型の感光体の場合は、その感光層中に結着剤樹脂に対する電荷発生物質としての混合顔料の割合は5〜95重量%、膜厚は10〜100μmが好ましい。またその場合の結着剤樹脂に対する電荷輸送物質の割合は30〜200重量%が好ましい。
【0047】
更に、これら感光層中には、分散型、機能分離型共に、帯電性の向上、耐ガス性の向上を目的に、フェノール化合物、ハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、ヒンダードアミンとヒンダードフェノールが同一分子中に存在する化合物など、所謂酸化防止剤を添加することができる。
【0048】
本発明において、導電性基体としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金等の金属又はそれら金属や酸化インジウム、酸化錫等の金属酸化物、沃化銅等を蒸着又はスパッタリング法によって、フィルム状若しくは円筒ドラム状、ベルト状フィルム、紙等に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板、ベルト及びそれらをD.I.、I.I.、押出し、引抜き等の工法で素管化後、切削超仕上げ、研摩等で表面処理した素管を使用することができる。また、カーボンブラック、酸化インジウム、酸化錫等の導電性粉末を適当な樹脂に分散し、プラスチック等の上に被覆したものを使用してもよい。
【0049】
電荷輸送物質には正孔輸送物質と電子輸送物質がある。正孔輸送物質としては、例えばポリ−N−カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、及び以下の一般式で示される化合物がある。
【0050】
(1)(特開昭55−154955号、特開昭55−156954号公報に記載)
【化11】
Figure 0003573795
〔式中、Rはメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル基又は2−クロルエチル基を表わし、Rはメチル基、エチル基、ベンジル基又はフェニル基を表わし、Rは水素原子、塩素原子、臭素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基又はニトロ基を表わす。〕
【0051】
(2)(特開昭55−52063号公報に記載)
【化12】
Figure 0003573795
〔式中、Arはナフタレン環、アントラセン環、スチリル環及びそれらの置換体あるいはピリジン環、フラン環、チオフェン環を表わし、Rはアルキル基又はベンジル基を表わす。〕
【0052】
(3)(特開昭56−81850号公報に記載)
【化13】
Figure 0003573795
〔式中、Rはアルキル基、ベンジル基、フェニル基又はナフチル基を表わし、Rは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、ジアラルキルアミノ基又はジアリールアミノ基を表わし、nは1〜4の整数を表わし、nが2以上のときはRは同じでも異なっていてもよい。Rは水素原子又はメトキシ基を表わす。〕
【0053】
(4)(特公昭51−10983号公報に記載)
【化14】
Figure 0003573795
〔式中、Rは炭素数1〜11のアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基又は複素環基を表わし、R、Rはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1ー4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、クロルアルキル基又は置換若しくは無置換のアラルキル基を表わし、また、RとRは互いに結合し窒素を含む複素環を形成していてもよい。Rは同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす。〕
【0054】
(5)(特開昭51−94829号公報に記載)
【化15】
Figure 0003573795
〔式中、Rは水素原子又はハロゲン原子を表わし、Arは置換若しくは無置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基又はカルバゾリル基を表わす。〕
【0055】
(6)(特開昭52−128373号公報に記載)
【化16】
Figure 0003573795
〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基を表わし、Arは
【化17】
Figure 0003573795
を表わし、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表わし、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又はジアルキルアミノ基を表わし、nは1又は2であって、nが2のときはRは同一でも異なってもよく、R及びRは水素原子、炭素数1〜4の置換若しくは無置換のアルキル基又は置換若しくは無置換のベンジル基を表わす。〕
【0056】
(7)(特開昭56−29245号公報に記載)
【化18】
Figure 0003573795
〔式中、Rはカルバゾリル基、ピリジル基、チエニル基、インドリル基、フリル基あるいはそれぞれ置換若しくは非置換のフェニル基、スチリル基、ナフチル基又はアントリル基であって、これらの置換基がジアルキルアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基又はそのエステル、ハロゲン原子、シアノ基、アラルキルアミノ基、N−アルキル−N−アラルキルアミノ基、アミノ基、ニトロ基及びアセチルアミノ基からなる群から選ばれた基を表わす。〕
【0057】
(8)(特開昭58−58552号公報に記載)
【化19】
Figure 0003573795
〔式中、Rは低級アルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基、又はベンジル基を表わし、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基あるいは低級アルキル基又はベンジル基で置換されたアミノ基を表わし、nは1又は2の整数を表わす。〕
【0058】
(9)(特開昭57−73075号公報に記載)
【化20】
Figure 0003573795
〔式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表わし、R及びRはアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基あるいは置換もしくは無置換アリール基を表わし、Rは水素原子、低級アルキル基又は置換もしくは無置換のフェニル基を表わし、また、Arは置換もしくは無置換のフェニル基又はナフチル基を表わす。〕
【0059】
(10)(特開昭58−198043号公報に記載)
【化21】
Figure 0003573795
〔式中、nは0又は1の整数、Rは水素原子、アルキル基又は置換もしくは無置換のフェニル基を表わし、Arは置換もしくは未置換のアリール基を表わし、Rは置換アルキル基を含むアルキル基、あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表わし、Aは
【化22】
Figure 0003573795
9−アントリル基又は置換若しくは無置換のカルバゾリル基を表わし、ここでRは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子又は
Figure 0003573795
基又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、R及びRは同じでも異なっていてもよく、Rは環を形成してもよい、)を表わし、mは0,1,2又は3の整数であって、mが2以上のときはRは同一でも異なってもよい。また、nが0のとき、AとRは共同で環を形成してもよい。〕
【0060】
(11)(特開昭49−105537号公報に記載)
【化23】
Figure 0003573795
〔式中、R、R及びRは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ジアルキルアミノ基又はハロゲン原子を表わし、nは0又は1を表わす。〕
【0061】
(12)(特開昭52−139066号公報に記載)
【化24】
Figure 0003573795
〔式中、R及びRは置換アルキル基を含むアルキル基、又は置換若しくは未置換のアリール基を表し、Aは置換アミノ基、置換若しくは未置換のアリール基又はアリル基を表わす。〕
【0062】
(13)(特開昭52−139065号公報に記載)
【化25】
Figure 0003573795
〔式中、Xは水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子を表し、Rは置換アルキル基を含むアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を表わし、Aは置換アミノ基又は置換若しくは無置換のアリール基を表わす。〕
【0063】
(14)(特公昭58−32372号公報に記載)
【化26】
Figure 0003573795
〔式中、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表わし、nは0〜4の整数を表わし、R,Rは同じでも異なっていてもよく、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす。〕
【0064】
(15)(特開平2−178669号公報に記載)
【化27】
Figure 0003573795
〔式中、R,R及びRは水素原子、アミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アリールオキシ基、メチレンジオキシ基、置換若しくは無置換のアルキル基、ハロゲン原子又は置換若しくは無置換のアリール基を、Rは水素原子、アルコキシ基、置換若しくは無置換のアルキル基又はハロゲン原子を表わす。但し、R,R,R及びRはすべて水素原子である場合は除く。また、k,l,m及びnは1,2,3又は4の整数であり、各々が2,3又は4の整数のときは、前記R,R,R及びRは同じでも異なっていてもよい。〕
【0065】
(16)(特開平3−285960号公報に記載)
【化28】
Figure 0003573795
〔式中、Arは炭素数18個以下の縮合多環式炭化水素基を表わし、またR及びRは水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換のアルキル基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のフェニル基を表わし、それぞれ同じでも異なっていてもよい。〕
【0066】
(17)(特願昭62−98394号に記載)
【化29】
A−CH=CH−Ar−CH=CH−A
〔式中、Arは置換若しくは無置換の芳香族炭化水素基を表わし、Aは、
Figure 0003573795
水素基を表わし、R及びRは置換若しくは無置換のアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基である、)を表わす。〕
【0067】
(18)(特開平4−230764号公報に記載)
【化30】
Figure 0003573795
〔式中、Arは芳香族炭化水素基を、Rは水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基又はアリール基を、それぞれ表わす。nは0又は1、mは1又は2であって、n=0、m=1の場合、ArとRは共同で環を形成してもよい。〕
【0068】
一般式化11で表せられる化合物には、例えば、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどがある。また、一般式化12で表せられる化合物には、例えば、4−ジエチルアミノスチリル−β−アルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、4−メトキシナフタレン−1−アルデヒド−1−べンジル−1−フェニルヒドラゾンなどがある。
【0069】
一般式化13で表せられる化合物には、例えば、4−メトキシベンズアルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−メトキシベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−(4−メトキシ)フェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジベンジルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどがある。また、一般式化14で表せられる化合物には、例えば、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、トリス(4−ジエチルアミノフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、2,2’−ジメチル−4,4’−ビス(ジエチルアミノ)−トリフェニルメタンなどがある。
【0070】
一般式化15で表せられる化合物には、例えば、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、9−ブロム−10−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセンなどがある。また、一般式化16で表せられる化合物には、例えば、9−(4−ジメチルアミノベンジリデン)フルオレン、3−(9−フルオレニリデン)−9−エチルカルバゾールなどがある。また、一般式化18で表せられる化合物には、例えば、1,2−ビス(4−ジエチルアミノスチリル)べンゼン、1,2−ビス(2,4−ジメトキシスチリル)ベンゼンなどがある。
【0071】
一般式化19で表せられる化合物には、例えば、3−スチリル−9−エチルカルバゾール、3−(4−メトキシスチリル)−9−エチルカルバゾールなどがある。また、一般式化20で表せられる化合物には、例えば、4−ジフェニルアミノスチルベン、4−ジベンジルアミノスチルベン、4−ジトリルアミノスチルベン、1−(4−ジフェニルアミノスチリル)ナフタレン、1−(4−ジエチルアミノスチリル)ナフタレンなどがある。
【0072】
一般式化21で表せられる化合物には、例えば、4’−ジフェニルアミノ−α−フェニルスチルベン、4’−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−α−フェニルスチルベンなどがある。また、一般式化23で表せられる化合物には、例えば、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−ジメチルアミノスチリル)−5−(4−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリンなどがある。
【0073】
一般式化24で表せられる化合物には、例えば、2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−N,N−ジフェニルアミノ−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)1,3,4−オキサジアゾールなどがある。また、一般式化25で表せられる化合物には、例えば、2−N,N−ジフェニルアミノ−5−(N−エチルカルバゾール−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−5−(N−エチルカルバゾール−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾールなどがある。
【0074】
一般式化26で表せられるベンジジン化合物には、例えば、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン、3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミンなどがある。また、一般式化27で表せられるビフェニルアミン化合物には、例えば、4’−メトキシ−N,N−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4−アミン、4’−メチル−N,N−ビス(4−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−アミン、4’−メトキシ−N,N−ビス(4−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−アミンなどがある。
【0075】
一般式化28で表せられるトリアリールアミン化合物には、例えば、1−ジフェニルアミノピレン、1−ジ(p−トリルアミノ)ピレンなどがある。また、一般式化29で表せられるジオレフィン芳香族化合物には、例えば、1,4−ビス(4−ジフェニルアミノスチリル)ベンゼン、1,4−ビス[4−ジ(p−トリル)アミノスチリル]ベンゼンなどがある。また、一般式化30で表せられるスチリルピレン化合物には、例えば、1−(4−ジフェニルアミノスチリル)ピレン、1−[4−ジ(p−トリル)アミノスチリル]ピレンなどがある。
【0076】
なお、電子輸送物質としては、例えばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−インデノ4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、3,5−ジメチル−3’,5’−ジ−tert−ブチル−4,4’−ジフェノキノンなどがある。
これらの電荷輸送物質は単独又は2種以上混合して用いられる。
【0077】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
【0078】
実施例1
4,4′,4″−トリス[2−ヒドロキシ−3−(2−エチルフェニル)カルバモイル−11H−ベンゾ〔a〕カルバゾリル−1−アゾ]トリフェニルアミン1.46g(1ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド(以下DMF)120mlに採り、これに3−ヒドロキシ−2−(2−クロロナフトアニリド)(カップラーNo.17)0.6g(2ミリモル)を加え室温で30分間撹拌した。つぎに9−フルオレノン−2,7−ビス(ジアゾニウムテトラフルオロボレート)0.41g(1ミリモル)を加えた。これに酢酸ナトリウム・3水和物0.55gをイオン交換水2.6mlに溶かした溶液をよく撹拌しながら約30分を要して滴下した。滴下後室温で3時間撹拌したのち、生成した複合化顔料を濾過し、80℃、DMF200mlで3回撹拌洗浄したのち、イオン交換水200mlで3回洗浄後、減圧下加熱乾燥して青味黒微粉末2.0gを得た。
Figure 0003573795
【化31】
Figure 0003573795
赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法;図1)では
カルバゾールNH 3440cm−1
アミドNH 3250cm−1
フルオレノンカルボニル 1720cm−1
アミドカルボニル 1675cm−1
が特性吸収帯として認められた。
【0079】
実施例2〜4
実施例1において、4,4′,4″−トリス[2−ヒドロキシ−3−(2−エチルフェニル)カルバモイル−11H−ベンゾ〔a〕カルバゾリル−1−アゾ]トリフェニルアミン(P)、3−ヒドロキシ−2−(2−クロロナフトアニリド)(カップラーNo.17)、9−フルオレノン−2,7−ビス(ジアゾニウムテトラフルオロボレート)及び酢酸ナトリウム・3水和物を表17に示す量に変える他は実施例1と同様に操作して複合化顔料を得た。結果を表18に示す。
【表17】
Figure 0003573795
【表18】
Figure 0003573795
【0080】
実施例5
2,7−ビス[2−ヒドロキシ−3−(2−クロロフェニル)カルバモイル−1−ナフチルアゾ]−9−フルオレノン(P)0.83g(1ミリモル)をDMF120mlに採り、これに2−ヒドロキシ−3−(2−エチルフェニル)カルバモイル−11H−ベンゾ〔a〕カルバゾール1.26g(3.3ミリモル)を加え室温で30分間撹拌した。つぎにトリフェニルアミン−4,4′,4″−トリス(ジアゾニウムテトラフルオロボレート)0.59g(1ミリモル)を加え、これに酢酸ナトリウム・3水和物0.82g(6ミリモル)をイオン交換水3.9mlに溶解した溶液を、よく撹拌しながら約30分を要して滴下した。
滴下後室温で3時間撹拌したのち、生成した複合化顔料を濾過し、80℃、DMF200mlで3回撹拌洗浄したのち、イオン交換水200mlで3回洗浄後、減圧下加熱乾燥して青味黒微粉末1.70gを得た。
Figure 0003573795
赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)を図5に示した。
【0081】
実施例6
複合化顔料(実施例1) 0.25g
ポリビニルブチラール樹脂 4.75g
(UCC社製XYHL)のシクロヘキサノン1%溶液
シクロヘキサノン 7g
を5mmφのPZTボールとともに50ccのガラス容器に入れ,5日間ボールミリングを行なった後、メチルエチルケトン(MEK)を追加し、更に1日ボールミリングを行なってCGL塗工液を調製した。
アルミ蒸着をした75μmのポリエステルフィルム上に、上記のCGL塗工液を30μmのギャップを有したブレードで塗工した後、80℃で2分間加熱乾燥しCGLを形成した。
次に、下記組成のCTL塗工液を調製し、前記CGL上にブレード塗工を行なった後、80℃で加熱乾燥し、更に130℃で5分間加熱乾燥して約20μmのCTL膜を形成し、感光体No.1を作製した。
〔CTL塗工液〕
Z型ポリカーボネート樹脂(数平均分子量約5万) 10g
α−フェニル−4′−N,N−ジ−p−トリルアミノスチルベン 8g
トルエン 72g
【0082】
実施例7〜10
実施例6において用いた複合化顔料の代りに実施例2、3、4および5で得られた複合化顔料を用いる他は実施例6と同様に操作して各々感光体No.2、3、4および5を作製した。
【0083】
比較例1
実施例6において用いた複合化顔料の代りに4,4′,4″−トリス[2−ヒドロキシ−3−(2−エチルフェニル)カルバモイル−11H−ベンゾ〔a〕カルバゾリル−1−アゾ]トリフェニルアミン(P)を用いる他は実施例6と同様に操作して比較感光体を作製した。
【0084】
(評価)
実施例6〜10、比較例1で作成した感光体を、川口電機社製の静電特性測定装置EPA8100で−5.5Kvで2秒間帯電した時の帯電電位Vと、感光体に800volt帯電した後、2856Kのタングステンランプの光を780nm(半値幅20nm)のバンドパスフィルターを通して照射して光感度を、測定した。結果を表19に示す。表中、E1/10(μJ/cm)は表面電位が800vから80vに減衰するに必要な光量を表わしている。(即ち、E1/10の値の小さい方が感度が高い。)
【表19】
Figure 0003573795
【0085】
実施例11
実施例7で得られた感光体No.2および比較例1の感光体についてその分光感度を測定した。測定は電子写真学会標準「分光感度測定法」に準じた。但し帯電電位は−800ボルトとした。結果を図6に示した。
【0086】
実施例12
本発明の感光体の耐ガス性を調べるために、感光体No.1〜5および比較感光体を5ppmのNOガス雰囲気中に5日間暴露した後、上述の評価方法と同様にしてVとE10を測定した。結果を表20に示した。
【表20】
Figure 0003573795
【0087】
【発明の効果】
本発明に係る複合化顔料は、公知の顔料を単独で用いる時に比べ電子写真感度に加え耐ガス性等についても、より優れた特性を有する。
またかかる複合化顔料を含有する感光体は電子写真感度に優れると共に耐ガス性特に耐NO性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた複合化顔料の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)。
【図2】実施例2で得られた複合化顔料の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)。
【図3】実施例3で得られた複合化顔料の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)。
【図4】実施例4で得られた複合化顔料の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)。
【図5】実施例5で得られた複合化顔料の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)。
【図6】本発明の感光体No.2と比較感光体の分光感度曲線。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a photoconductive composition useful for an electrophotographic photoconductor, a solar cell, an optical sensor, an optical switching element, and the like, and an electrophotographic photoconductor using the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, inorganic materials such as selenium, cadmium sulfide, and zinc oxide have been used as photoconductive materials for photoconductors used in electrophotography. The term "electrophotographic method" used herein generally means that a photoconductive raw photoconductor is first charged in a dark place, for example, by corona discharge, and then subjected to image exposure to selectively dissipate the charge of only the exposed portion. An electrostatic latent image is obtained, and the latent image portion is developed and visualized with fine particles (toner) composed of a coloring material such as a dye or a pigment and a binder such as a polymer substance to form an image. This is one of the image forming methods used.
[0003]
The basic characteristics required of the photoreceptor in such an electrophotographic method include (1) being able to be charged to an appropriate potential in a dark place, (2) having little charge dissipation in a dark place, and (3). Charges can be quickly dissipated by light irradiation.
By the way, the above-mentioned inorganic substances have many advantages and also have various drawbacks. For example, selenium, which is widely used at present, satisfies the above conditions (1) to (3), but the production conditions are difficult, the production cost is high, there is no flexibility, and the selenium is processed into a belt shape. It also has drawbacks in that it is difficult to handle, and is sensitive to heat and mechanical shocks, so that it requires careful handling. Cadmium sulfide and zinc oxide are used as photoreceptors by dispersing them in a resin as a binder, but because of mechanical defects such as smoothness, hardness, tensile strength, and friction resistance, they must be repeated as is. Can not be used.
[0004]
In recent years, electrophotographic photoreceptors using various organic substances have been proposed to eliminate the disadvantages of these inorganic substances, and some of them have been put to practical use. For example, a photoreceptor composed of poly-N-vinylcarbazole and 2,4,7-trinitrofluoren-9-one (described in U.S. Pat. No. 3,484,237); (Described in JP-B-48-25658), a photosensitive member containing an organic pigment as a main component (described in JP-A-47-37543), and a eutectic complex comprising a dye and a resin And photoreceptors (described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 47-10735) whose main components are classified according to the sensitization method.
[0005]
In particular, a laminated photoreceptor in which a thin film of an organic pigment is formed on a conductive support (charge generation layer) and a layer mainly composed of a charge transport material (charge transport layer) is formed thereon is a conventional organic photoconductor. Active studies have been made on the basis of high sensitivity as compared with photoreceptors and a wide variety of materials, and are becoming mainstays as photoreceptors for copiers and printers.
However, in consideration of the demands on the photoreceptor such as the speeding up of the copying machine or the enhancement of the sensitivity in the wavelength range of the semiconductor laser, the present situation is that none of these requirements has been sufficiently satisfied.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
A first object of the present invention is to provide a composite pigment useful as an organic photoconductor used in an electrophotographic photoreceptor, particularly a laminated photoreceptor, which can be practically used not only for a high-speed copying machine but also for a laser printer. In particular, a second object is to provide an industrially advantageous method for producing the composite pigment, and a third object is to provide an electrophotographic photosensitive member having a layer containing the composite pigment as an active ingredient. Is to provide the body.
[0007]
According to the present invention, the following inventions are provided.
(1) A photoconductive azo pigment prepared separately by previously reacting a coupler with a diazonium salt different from the azo component of the photoconductive azo pigment in a state where the photoconductive azo pigment is dispersed in an organic solvent.AndA composite pigment for an electrophotographic photosensitive member comprising at least two or more types of photoconductive organic pigments.
(2) An electrophotograph comprising at least two or more types of photoconductive organic pigments according to (1), wherein the separately prepared photoconductive azo pigment is a bisazo pigment represented by the general formula (I). Composite pigment for photoreceptors.
Embedded image
Figure 0003573795
(Wherein, Ar1And Ar2Represents a coupler residue, which may be the same or different. R1And R2Represents a hydrogen atom, a halogen atom, a trifluoromethyl group, a nitro group or a cyano group)
(3) An electrophotograph comprising at least two or more kinds of photoconductive organic pigments according to (1), wherein the separately prepared photoconductive azo pigment is a trisazo pigment represented by the general formula (II). Composite pigment for photoreceptors.
Embedded image
Figure 0003573795
(Wherein, Ar3Represents a coupler residue)
(4) The diazonium salt different from the azo component of the separately prepared photoconductive azo pigment is a tris (diazonium) salt represented by the general formula (III), wherein at least 2 of (1) is used. A composite pigment for an electrophotographic photoreceptor comprising at least two types of photoconductive organic pigments.
Embedded image
Figure 0003573795
(Wherein X represents an anionic functional group)
(5) The diazonium salt different from the azo component of the photoconductive azo pigment produced separately in advance is a bis (diazonium) salt represented by the general formula (IV), wherein at least 2 of (1) is used. A composite pigment for an electrophotographic photoreceptor comprising at least two types of photoconductive organic pigments.
Embedded image
Figure 0003573795
(Where R1, R2And X are the same as defined above.
(6) What is obtained by reacting a diazonium salt different from the azo component of the photoconductive azo pigment with a coupler in a state where a photoconductive organic azo pigment separately manufactured in advance is dispersed in an organic solvent. A method for producing a composite pigment for an electrophotographic photosensitive member comprising at least two or more types of photoconductive organic pigments.
(7) An electrophotographic photosensitive member comprising a composite pigment for an electrophotographic photosensitive member comprising at least two or more types of photoconductive organic pigments according to any one of (1) to (5).
[0008]
The term “composite” as used in the present invention means that a material made by combining several materials, or a combination of materials is changed into a material having better characteristics than when used alone.
Examples of such characteristic values include improvement in dispersion stability of the pigment, gas resistance, suitability of spectral absorption, electrostatic stability, improvement in sensitivity, and the like. Is remarkable.
[0009]
As the organic pigment used in the present invention, in addition to the organic pigment represented by the general formula (I) or the general formula (II), for example, CI Pigment Blue 25 (color index CI 21180), CI Pigment Red 41 (CI 21200) ), CI Acid Red 52 (CI 45100), CI Basic Red 3 (CI 45210), an azo pigment having a carbazole skeleton (described in JP-A-53-95033), and an azo pigment having a distyrylbenzene skeleton ( JP-A-53-133445), azo pigments having a triphenylamine skeleton (described in JP-A-53-132347), azo pigments having a dibenzothiophene skeleton (described in JP-A-54-21728), oxa pigments Azo pigments having a diazole skeleton (JP-A-54-1979) No. 2742), azo pigments having a fluorenone skeleton (described in JP-A-54-22834), azo pigments having a bisstilbene skeleton (described in JP-A-54-17733), distyryl oxadi Azo pigments having an azole skeleton (described in JP-A-54-2129) and azo pigments having a distyrylcarbazole skeleton (described in JP-A-54-14967), for example, C.I. CI 74100), phthalocyanine-based pigments such as titanyl phthalocyanine, for example, indigo-based pigments such as Shivat Brown 5 (CI73410), Ciabutt Dye (CI73030), Argoscarlet B (manufactured by Bayer AG), and Insence Scarlet R ( Perylene pigments such as (Bayer) And the like. In addition, these organic pigments may be used alone or in combination of two or more.
[0010]
Among these organic pigments, the use of bisazo pigments represented by the general formula (I) and trisazo pigments represented by the general formula (II) makes it possible to obtain durability, spectral sensitivity, and electrostatic resistance to acidic gases such as NOx and ozone. Since properties such as durability are improved, it is desirable to use a compound represented by the general formula (I) or the general formula (II) as the organic pigment.
[0011]
The composite pigment of the present invention is obtained by a coupling reaction between a diazonium salt and a coupler in the presence of the organic pigment.
In this case, a conventionally known diazonium salt can be used as the diazonium salt. Examples of such a diazonium salt include a diazonium salt having a carbazole skeleton (described in JP-A-53-95033) and a distyrylbenzene skeleton. (Described in JP-A-53-133445), diazonium salts having a triphenylamine skeleton (described in JP-A-53-132347), and diazonium salts having a dibenzothiophene skeleton (described in JP-A-54-133347). No. 21728), diazonium salts having an oxadiazole skeleton (described in JP-A-54-12742), diazonium salts having a fluorenone skeleton (described in JP-A-54-22834), bisstilbenes Diazonium salts having a skeleton (JP-A-54-17) No. 33), a diazonium salt having a distyryloxadiazole skeleton (described in JP-A-54-2129), and a diazonium salt having a distyrylcarbazole skeleton (described in JP-A-54-14967). And the like.
[0012]
Among these diazonium salts, the diazonium salt represented by the general formula (III) or (IV) has an excellent action in terms of durability against acidic gases such as NOx and ozone, spectral sensitivity and electrostatic durability. Therefore, in the present invention, it is desirable to use a compound represented by the general formula (III) or (IV) as the diazonium salt.
[0013]
A coupler residue in the general formulas (I) and (II), and Ar1, Ar2And Ar3Examples thereof include the following groups.
Embedded image
Figure 0003573795
[However, in the above formula, X1, Y1And Z represent the following, respectively.
X1: -OH, -N (R3) (R4) Or -NHSO2-R5.
(R3And R4Represents a hydrogen atom, an acyl group or a substituted or unsubstituted alkyl group;5Represents a substituted or unsubstituted alkyl group or a substituted or unsubstituted aryl group. )
Y1: Hydrogen atom, halogen atom, substituted or unsubstituted alkyl group, alkoxy group, carboxy group, sulfone group, benzimidazolyl group, substituted or unsubstituted sulfamoyl group, substituted or unsubstituted allophanoyl group or -CON (R6) (Y2).
{R11Represents a hydrogen atom, an alkyl group or a substituted product thereof, or a phenyl group or a substituted product thereof, and Y represents2Is a hydrocarbon ring group or a substituent thereof, a heterocyclic group or a substituent thereof, or -N = C (R7) (R8) (However, R7Is a hydrocarbon ring group or a substituted product thereof, a heterocyclic group or a substituted product thereof, or a styryl group or a substituted product thereof, R8Represents a hydrogen atom, an alkyl group or a substituted product thereof, a phenyl group or a substituted product thereof, or R7And R8May form a ring together with the carbon atoms bonded thereto). }
Z: a hydrocarbon ring group or a substituted product thereof, or a heterocyclic group or a substituted product thereof. ]
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Figure 0003573795
(In the above formula, R9Represents a substituted or unsubstituted hydrocarbon group. )
Embedded image
Figure 0003573795
(In the above formula, R10Represents a substituted or unsubstituted hydrocarbon group. )
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Figure 0003573795
(R in the above formula11Represents an alkyl group, a carbamoyl group, a carboxyl group or an ester thereof, and Ar represents a substituted or unsubstituted aromatic hydrocarbon group. )
Embedded image
Figure 0003573795
(In the above formula, X2Represents a divalent group of an aromatic hydrocarbon or a divalent group of a heterocyclic ring. )
Embedded image
Figure 0003573795
(In the above formula, X2Represents a divalent group of an aromatic hydrocarbon or a divalent group of a heterocyclic ring. )
[0014]
Hereinafter, specific examples of these couplers will be described.
In addition, the coupler at the time of compounding may be selected and used from these specific examples.
[0015]
[Table 1- (1)]
Figure 0003573795
[0016]
[Table 1- (2)]
Figure 0003573795
[0017]
[Table 1- (3)]
Figure 0003573795
[0018]
[Table 2- (1)]
Figure 0003573795
[0019]
[Table 2- (2)]
Figure 0003573795
[0020]
[Table 3- (1)]
Figure 0003573795
[0021]
[Table 3- (2)]
Figure 0003573795
[0022]
[Table 4]
Figure 0003573795
[0023]
[Table 5]
Figure 0003573795
[0024]
[Table 6]
Figure 0003573795
[0025]
[Table 7]
Figure 0003573795
[0026]
[Table 8]
Figure 0003573795
[0027]
[Table 9]
Figure 0003573795
[0028]
[Table 10]
Figure 0003573795
[0029]
[Table 11]
Figure 0003573795
[0030]
[Table 12- (1)]
Figure 0003573795
[0031]
[Table 12- (2)]
Figure 0003573795
[0032]
[Table 12- (3)]
Figure 0003573795
[0033]
[Table 13- (1)]
Figure 0003573795
[0034]
[Table 13- (2)]
Figure 0003573795
[0035]
[Table 13- (3)]
Figure 0003573795
[0036]
[Table 14- (1)]
Figure 0003573795
[0037]
[Table 14- (2)]
Figure 0003573795
[0038]
[Table 15]
Figure 0003573795
[0039]
[Table 16]
Figure 0003573795
[0040]
An example of the method for producing the composite pigment of the present invention will be described.
After dispersing or dissolving a pigment selected from the aforementioned organic pigment group in an organic solvent such as N, N-dimethylformamide or dimethylsulfoxide, a coupler for compounding is added and dissolved, and a stoichiometric amount is added thereto. A diazonium salt is added, and an aqueous alkali solution such as an aqueous sodium acetate solution is added dropwise at -10 ° C to room temperature to perform a coupling reaction. The reaction is completed in about 5 minutes to 3 hours. After completion of the reaction, the precipitated crystals are collected by filtration and purified by an appropriate method, for example, washing with water and / or an organic solvent, a solid-liquid extraction method, a recrystallization method, or the like, to obtain a desired composite pigment.
[0041]
The compounding ratio of the pigment can be arbitrarily selected in consideration of desired characteristics (for example, dispersion stability, gas resistance, optimization of spectral absorption, electrostatic stability, sensitivity, and the like).
[0042]
The composite pigment thus obtained is used as a charge generating substance, and a dispersion type or function-separated type electrophotographic photoreceptor can be prepared in combination with a charge transporting substance.
In the case of a dispersion type layer structure, a photosensitive layer in which a charge generating substance and a charge transporting substance are dispersed in a binder is provided on a conductive substrate. In the case of the function separation type, a charge generation layer containing a charge generation substance and a binder is formed on a substrate, and a charge transport layer containing a charge transport substance and a binder is formed thereon. In this case, the charge generation layer and the charge transport layer may be stacked in reverse. In the case of the function separation type, a charge transport material may be contained in the charge generation layer. In particular, in the case of the positive charging configuration, the sensitivity becomes good.
[0043]
Further, an intermediate layer may be provided between the photosensitive layer and the substrate in order to improve adhesion and charge blocking properties. Further, in order to improve mechanical durability such as abrasion resistance, a protective layer may be provided on the photosensitive layer. As the binder used in forming the charge generation layer, the charge transport layer and the dispersion type photosensitive layer, any binder can be used as long as it is a conventionally known binder for an electrophotographic photosensitive member having good insulating properties, and is not particularly limited. . For example, polycarbonate (bisphenol A type, bisphenol Z type), polyester, methacrylic resin, acrylic resin, polyethylene, polyvinyl chloride, polyvinyl acetate, polystyrene, phenolic resin, epoxy resin, polyurethane, polyvinylidene chloride, alkyd resin , Silicon resin, polyvinyl carbazole, polyvinyl butyral, polyvinyl carbazole, polyvinyl butyral, polyvinyl formal, polyarylate, polyacrylamide, polyamide, phenoxy resin, and the like. These binders can be used alone or as a mixture of two or more.
[0044]
When a photoreceptor is prepared using the above-described layer constitution and substance, there are preferable ranges in the film thickness and the ratio of the substance.
[0045]
In the case of the negative charge type (lamination of the substrate / charge generation layer / charge transport layer), the ratio of the charge generation substance to the binder in the charge generation layer is preferably 20% by weight or more, and the film thickness is preferably 0.01 to 5 μm. In the charge transport layer, the ratio of the charge transport material to the binder is preferably 20 to 200% by weight, and the film thickness is preferably 5 to 100 μm. In the case of the positive charge type (lamination of the substrate / charge transport layer / charge generation layer), in the charge transport layer, the ratio of the charge transport material to the binder is 20 to 200% by weight, and the film thickness is 5 to 100 μm. Is preferred. The charge generation layer preferably contains the charge generation material in an amount of 20% by weight or more based on the binder. Further, the charge generation layer preferably contains a charge transporting substance, which has the effect of suppressing the residual potential and improving the sensitivity. In this case, the charge transporting material is preferably contained in an amount of 20 to 200% by weight based on the binder.
[0046]
In the case of a so-called dispersion type photoconductor in which a charge generating substance and a charge transporting substance are dispersed in a binder resin, the ratio of the mixed pigment as the charge generating substance to the binder resin in the photosensitive layer is included in the photosensitive layer. Is preferably 5 to 95% by weight, and the film thickness is preferably 10 to 100 μm. In this case, the ratio of the charge transporting substance to the binder resin is preferably 30 to 200% by weight.
[0047]
Furthermore, in these photosensitive layers, phenol compounds, hydroquinone compounds, hindered phenol compounds, hindered amine compounds, hindered amines and hindered phenols are used in both the dispersion type and the function separation type for the purpose of improving the chargeability and gas resistance. A so-called antioxidant, such as a compound in which the compound exists in the same molecule, can be added.
[0048]
In the present invention, the conductive substrate has a volume resistance of 1010Those exhibiting a conductivity of Ω · cm or less, for example, metals such as aluminum, nickel, chromium, nichrome, copper, silver, gold, platinum or the like, metal oxides such as indium oxide, tin oxide, copper iodide, etc. Coated on a film or a cylindrical drum, a belt-like film, paper, or the like by vapor deposition or sputtering, or a plate or belt of aluminum, aluminum alloy, nickel, stainless steel, or the like; I. , I .. I. After being formed into a tube by a method such as extrusion, drawing, or the like, a tube subjected to surface treatment by cutting super finishing, polishing, or the like can be used. Further, a conductive powder such as carbon black, indium oxide, tin oxide or the like may be dispersed in an appropriate resin and coated on a plastic or the like.
[0049]
The charge transport materials include a hole transport material and an electron transport material. Examples of the hole transport material include poly-N-carbazole and derivatives thereof, poly-γ-carbazolylethylglutamate and derivatives thereof, pyrene-formaldehyde condensates and derivatives thereof, polyvinylpyrene, polyvinylphenanthrene, oxazole derivatives, and imidazole derivatives. , Triphenylamine derivatives, and compounds represented by the following general formula.
[0050]
(1) (described in JP-A-55-154955 and JP-A-55-156954)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1Represents a methyl group, an ethyl group, a 2-hydroxyethyl group or a 2-chloroethyl group;2Represents a methyl group, an ethyl group, a benzyl group or a phenyl group;3Represents a hydrogen atom, a chlorine atom, a bromine atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a dialkylamino group or a nitro group. ]
[0051]
(2) (described in JP-A-55-52063)
Embedded image
Figure 0003573795
[In the formula, Ar represents a naphthalene ring, an anthracene ring, a styryl ring or a substituted product thereof, or a pyridine ring, a furan ring, or a thiophene ring, and R represents an alkyl group or a benzyl group. ]
[0052]
(3) (described in JP-A-56-81850)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1Represents an alkyl group, a benzyl group, a phenyl group or a naphthyl group;2Represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 3 carbon atoms, a dialkylamino group, a diaralkylamino group or a diarylamino group; n represents an integer of 1 to 4; R2May be the same or different. R3Represents a hydrogen atom or a methoxy group. ]
[0053]
(4) (described in JP-B-51-10983)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1Represents an alkyl group having 1 to 11 carbon atoms, a substituted or unsubstituted phenyl group or a heterocyclic group;2, R3May be the same or different and each represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, a hydroxyalkyl group, a chloroalkyl group, or a substituted or unsubstituted aralkyl group;2And R3May combine with each other to form a nitrogen-containing heterocyclic ring. R4May be the same or different and represent a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group or a halogen atom. ]
[0054]
(5) (described in JP-A-51-94829)
Embedded image
Figure 0003573795
[In the formula, R represents a hydrogen atom or a halogen atom, and Ar represents a substituted or unsubstituted phenyl group, naphthyl group, anthryl group, or carbazolyl group. ]
[0055]
(6) (described in JP-A-52-128373)
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Figure 0003573795
[Wherein, R1Represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms or an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and Ar is
Embedded image
Figure 0003573795
And R2Represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms;3Represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group or a dialkylamino group having 1 to 4 carbon atoms, and n is 1 or 2;3May be the same or different, and R4And R5Represents a hydrogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted benzyl group. ]
[0056]
(7) (described in JP-A-56-29245)
Embedded image
Figure 0003573795
[In the formula, R is a carbazolyl group, a pyridyl group, a thienyl group, an indolyl group, a furyl group or a substituted or unsubstituted phenyl group, a styryl group, a naphthyl group or an anthryl group, and these substituents are dialkylamino groups. , An alkyl group, an alkoxy group, a carboxy group or an ester thereof, a halogen atom, a cyano group, an aralkylamino group, an N-alkyl-N-aralkylamino group, an amino group, a nitro group and an acetylamino group. Represents ]
[0057]
(8) (described in JP-A-58-58552)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1Represents a lower alkyl group, a substituted or unsubstituted phenyl group, or a benzyl group;2Represents a hydrogen atom, a lower alkyl group, a lower alkoxy group, a halogen atom, a nitro group, an amino group or an amino group substituted with a lower alkyl group or a benzyl group, and n represents an integer of 1 or 2. ]
[0058]
(9) (described in JP-A-57-73075)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1Represents a hydrogen atom, an alkyl group, an alkoxy group or a halogen atom;2And R3Represents an alkyl group, a substituted or unsubstituted aralkyl group or a substituted or unsubstituted aryl group;4Represents a hydrogen atom, a lower alkyl group or a substituted or unsubstituted phenyl group, and Ar represents a substituted or unsubstituted phenyl group or a naphthyl group. ]
[0059]
(10) (described in JP-A-58-198043)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, n is an integer of 0 or 1, R1Represents a hydrogen atom, an alkyl group or a substituted or unsubstituted phenyl group;1Represents a substituted or unsubstituted aryl group;5Represents an alkyl group containing a substituted alkyl group, or a substituted or unsubstituted aryl group, and A represents
Embedded image
Figure 0003573795
A 9-anthryl group or a substituted or unsubstituted carbazolyl group;2Is a hydrogen atom, an alkyl group, an alkoxy group, a halogen atom or
Figure 0003573795
A group or a substituted or unsubstituted aryl group;3And R4May be the same or different, and R4May form a ring), and m is an integer of 0, 1, 2, or 3, and when m is 2 or more, R2May be the same or different. When n is 0, A and R1And may form a ring together. ]
[0060]
(11) (described in JP-A-49-105537)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1, R2And R3Represents a hydrogen atom, a lower alkyl group, a lower alkoxy group, a dialkylamino group or a halogen atom, and n represents 0 or 1. ]
[0061]
(12) (described in JP-A-52-139066)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1And R2Represents an alkyl group containing a substituted alkyl group, or a substituted or unsubstituted aryl group, and A represents a substituted amino group, a substituted or unsubstituted aryl group or an allyl group. ]
[0062]
(13) (described in JP-A-52-139065)
Embedded image
Figure 0003573795
[In the formula, X represents a hydrogen atom, a lower alkyl group or a halogen atom, R represents an alkyl group containing a substituted alkyl group, or a substituted or unsubstituted aryl group, and A represents a substituted amino group or a substituted or unsubstituted group. Represents an aryl group. ]
[0063]
(14) (described in JP-B-58-32372)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1Represents a lower alkyl group, a lower alkoxy group or a halogen atom; n represents an integer of 0 to 4;2, R3May be the same or different and represent a hydrogen atom, a lower alkyl group, a lower alkoxy group or a halogen atom. ]
[0064]
(15) (described in JP-A-2-178669)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, R1, R3And R4Represents a hydrogen atom, an amino group, an alkoxy group, a thioalkoxy group, an aryloxy group, a methylenedioxy group, a substituted or unsubstituted alkyl group, a halogen atom or a substituted or unsubstituted aryl group,2Represents a hydrogen atom, an alkoxy group, a substituted or unsubstituted alkyl group or a halogen atom. Where R1, R2, R3And R4Excludes when all are hydrogen atoms. K, l, m and n are integers of 1, 2, 3 or 4, and when each is an integer of 2, 3 or 4, the above R1, R2, R3And R4May be the same or different. ]
[0065]
(16) (described in JP-A-3-285960)
Embedded image
Figure 0003573795
[Wherein, Ar represents a condensed polycyclic hydrocarbon group having 18 or less carbon atoms;1And R2Represents a hydrogen atom, a halogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group, an alkoxy group, or a substituted or unsubstituted phenyl group, which may be the same or different. ]
[0066]
(17) (described in Japanese Patent Application No. 62-98394)
Embedded image
A-CH = CH-Ar-CH = CH-A
[In the formula, Ar represents a substituted or unsubstituted aromatic hydrocarbon group, and A is
Figure 0003573795
Represents a hydrogen group;1And R2Represents a substituted or unsubstituted alkyl group or a substituted or unsubstituted aryl group. ]
[0067]
(18) (described in JP-A-4-230766)
Embedded image
Figure 0003573795
[In the formula, Ar represents an aromatic hydrocarbon group, and R represents a hydrogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group or an aryl group. n is 0 or 1, m is 1 or 2, and when n = 0 and m = 1, Ar and R may form a ring together. ]
[0068]
Examples of the compound represented by the general formula 11 include 9-ethylcarbazole-3-aldehyde-1-methyl-1-phenylhydrazone, 9-ethylcarbazole-3-aldehyde-1-benzyl-1-phenylhydrazone, -Ethylcarbazole-3-aldehyde-1,1-diphenylhydrazone. Compounds represented by general formula 12 include, for example, 4-diethylaminostyryl-β-aldehyde-1-methyl-1-phenylhydrazone, 4-methoxynaphthalene-1-aldehyde-1-benzyl-1-phenyl There is a hydrazone.
[0069]
Compounds represented by general formula 13 include, for example, 4-methoxybenzaldehyde-1-methyl-1-phenylhydrazone, 2,4-dimethoxybenzaldehyde-1-benzyl-1-phenylhydrazone, 4-diethylaminobenzaldehyde-1, 1-diphenylhydrazone, 4-methoxybenzaldehyde-1-benzyl-1- (4-methoxy) phenylhydrazone, 4-diphenylaminobenzaldehyde-1-benzyl-1-phenylhydrazone, 4-dibenzylaminobenzaldehyde-1,1- And diphenylhydrazone. Compounds represented by general formula 14 include, for example, 1,1-bis (4-dibenzylaminophenyl) propane, tris (4-diethylaminophenyl) methane, 1,1-bis (4-dibenzylamino) Phenyl) propane and 2,2′-dimethyl-4,4′-bis (diethylamino) -triphenylmethane.
[0070]
Examples of the compound represented by the general formula 15 include 9- (4-diethylaminostyryl) anthracene and 9-bromo-10- (4-diethylaminostyryl) anthracene. Examples of the compound represented by the general formula 16 include 9- (4-dimethylaminobenzylidene) fluorene and 3- (9-fluorenylidene) -9-ethylcarbazole. Examples of the compound represented by the general formula 18 include 1,2-bis (4-diethylaminostyryl) benzene, 1,2-bis (2,4-dimethoxystyryl) benzene, and the like.
[0071]
Examples of the compound represented by the general formula 19 include 3-styryl-9-ethylcarbazole and 3- (4-methoxystyryl) -9-ethylcarbazole. Compounds represented by the general formula 20 include, for example, 4-diphenylaminostilbene, 4-dibenzylaminostilbene, 4-ditolylaminostilbene, 1- (4-diphenylaminostyryl) naphthalene, 1- (4 -Diethylaminostyryl) naphthalene and the like.
[0072]
Examples of the compound represented by the general formula 21 include 4'-diphenylamino-α-phenylstilbene and 4'-bis (4-methylphenyl) amino-α-phenylstilbene. Compounds represented by general formula 23 include, for example, 1-phenyl-3- (4-diethylaminostyryl) -5- (4-diethylaminophenyl) pyrazolin, 1-phenyl-3- (4-dimethylaminostyryl) ) -5- (4-dimethylaminophenyl) pyrazoline and the like.
[0073]
Compounds represented by general formula 24 include, for example, 2,5-bis (4-diethylaminophenyl) -1,3,4-oxadiazole, 2-N, N-diphenylamino-5- (4-diethylamino Phenyl) -1,3,4-oxadiazole and 2- (4-dimethylaminophenyl) -5- (4-diethylaminophenyl) 1,3,4-oxadiazole. Compounds represented by the general formula 25 include, for example, 2-N, N-diphenylamino-5- (N-ethylcarbazol-3-yl) -1,3,4-oxadiazole, 2- ( 4-diethylaminophenyl) -5- (N-ethylcarbazol-3-yl) -1,3,4-oxadiazole.
[0074]
The benzidine compound represented by the general formula 26 includes, for example, N, N′-diphenyl-N, N′-bis (3-methylphenyl)-[1,1′-biphenyl] -4,4′-diamine, 3,3′-dimethyl-N, N, N ′, N′-tetrakis (4-methylphenyl)-[1,1′-biphenyl] -4,4′-diamine and the like. Examples of the biphenylamine compound represented by the general formula 27 include 4′-methoxy-N, N-diphenyl- [1,1′-biphenyl] -4-amine and 4′-methyl-N, N-amine. Bis (4-methylphenyl)-[1,1′-biphenyl] -4-amine, 4′-methoxy-N, N-bis (4-methylphenyl)-[1,1′-biphenyl] -4-amine and so on.
[0075]
Examples of the triarylamine compound represented by the general formula 28 include 1-diphenylaminopyrene, 1-di (p-tolylamino) pyrene, and the like. Examples of the diolefin aromatic compound represented by the general formula 29 include 1,4-bis (4-diphenylaminostyryl) benzene and 1,4-bis [4-di (p-tolyl) aminostyryl]. There is benzene. Examples of the styrylpyrene compound represented by the general formula 30 include 1- (4-diphenylaminostyryl) pyrene and 1- [4-di (p-tolyl) aminostyryl] pyrene.
[0076]
Examples of the electron transporting substance include chloranil, bromanil, tetrasinoethylene, tetracyanoquinodimethane, 2,4,7-trinitro-9-fluorenone, 2,4,5,7-tetranitro-9-fluorenone, , 4,5,7-tetranitroxanthone, 2,4,8-trinitrothioxanthone, 2,6,8-trinitro-indeno 4H-indeno [1,2-b] thiophen-4-one, 1,3 7-trinitrodibenzothiophene-5,5-dioxide, 3,5-dimethyl-3 ′, 5′-di-tert-butyl-4,4′-diphenoquinone and the like.
These charge transport materials are used alone or in combination of two or more.
[0077]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples.
[0078]
Example 1
1.46 g (1 mmol) of 4,4 ', 4 "-tris [2-hydroxy-3- (2-ethylphenyl) carbamoyl-11H-benzo [a] carbazolyl-1-azo] triphenylamine was added to N, N -Dimethylformamide (hereinafter referred to as DMF) was taken in 120 ml, to which was added 0.6 g (2 mmol) of 3-hydroxy-2- (2-chloronaphthoanilide) (coupler No. 17), followed by stirring at room temperature for 30 minutes. 0.41 g (1 mmol) of 9-fluorenone-2,7-bis (diazonium tetrafluoroborate) was added, and a solution prepared by dissolving 0.55 g of sodium acetate trihydrate in 2.6 ml of ion-exchanged water was added thereto. After the dropwise addition, the mixture was stirred at room temperature for 3 hours, and then the formed composite pigment was filtered. After 3 times stirring washed with ml, washed three times with ion-exchanged water 200 ml, to give a bluish black powder 2.0g was dried by heating under reduced pressure.
Figure 0003573795
Embedded image
Figure 0003573795
In the infrared absorption spectrum (KBr tablet method; Fig. 1)
Carbazole NH 3440cm-1
Amide NH 3250cm-1
Fluorenone carbonyl 1720cm-1
Amidocarbonyl 1675cm-1
Was recognized as a characteristic absorption band.
[0079]
Examples 2 to 4
In Example 1, 4,4 ', 4 "-tris [2-hydroxy-3- (2-ethylphenyl) carbamoyl-11H-benzo [a] carbazolyl-1-azo] triphenylamine (P1), 3-hydroxy-2- (2-chloronaphthoanilide) (coupler No. 17), 9-fluorenone-2,7-bis (diazonium tetrafluoroborate) and sodium acetate trihydrate are shown in Table 17. A composite pigment was obtained in the same manner as in Example 1 except that the amount was changed. The results are shown in Table 18.
[Table 17]
Figure 0003573795
[Table 18]
Figure 0003573795
[0080]
Example 5
2,7-bis [2-hydroxy-3- (2-chlorophenyl) carbamoyl-1-naphthylazo] -9-fluorenone (P2) 0.83 g (1 mmol) was taken in 120 ml of DMF, and to this was added 1.26 g (3.3 mmol) of 2-hydroxy-3- (2-ethylphenyl) carbamoyl-11H-benzo [a] carbazole and added at room temperature for 30 minutes. Stirred for minutes. Next, 0.59 g (1 mmol) of triphenylamine-4,4 ', 4 "-tris (diazonium tetrafluoroborate) was added, and 0.82 g (6 mmol) of sodium acetate trihydrate was ion-exchanged thereto. A solution dissolved in 3.9 ml of water was added dropwise over about 30 minutes while stirring well.
After the dropwise addition, the mixture was stirred at room temperature for 3 hours, and the formed composite pigment was filtered, washed with stirring at 80 ° C. three times with 200 ml of DMF, washed three times with 200 ml of ion-exchanged water, and then heated and dried under reduced pressure to obtain a bluish black. 1.70 g of a fine powder were obtained.
Figure 0003573795
FIG. 5 shows the infrared absorption spectrum (KBr tablet method).
[0081]
Example 6
0.25 g of composite pigment (Example 1)
4.75 g of polyvinyl butyral resin
(UCHL XYHL) cyclohexanone 1% solution
7 g of cyclohexanone
Was put in a 50 cc glass container together with a 5 mmφ PZT ball, and ball milling was performed for 5 days. Then, methyl ethyl ketone (MEK) was added, and ball milling was further performed for 1 day to prepare a CGL coating solution.
The above-mentioned CGL coating solution was coated on a 75 μm polyester film on which aluminum was deposited by a blade having a gap of 30 μm, and then heated and dried at 80 ° C. for 2 minutes to form CGL.
Next, a CTL coating solution having the following composition was prepared, and a blade coating was performed on the CGL, followed by drying by heating at 80 ° C., and further drying by heating at 130 ° C. for 5 minutes to form a CTL film of about 20 μm. And the photosensitive member No. 1 was produced.
[CTL coating liquid]
10 g of Z-type polycarbonate resin (number average molecular weight about 50,000)
α-phenyl-4′-N, N-di-p-tolylaminostilbene 8 g
72 g of toluene
[0082]
Examples 7 to 10
Photoconductor Nos. 1 and 2 were operated in the same manner as in Example 6, except that the composite pigments obtained in Examples 2, 3, 4 and 5 were used instead of the composite pigment used in Example 6. 2, 3, 4 and 5 were made.
[0083]
Comparative Example 1
Instead of the composite pigment used in Example 6, 4,4 ', 4 "-tris [2-hydroxy-3- (2-ethylphenyl) carbamoyl-11H-benzo [a] carbazolyl-1-azo] triphenyl Amine (P1A comparative photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 6 except that ()) was used.
[0084]
(Evaluation)
The charged potential V when the photoconductors prepared in Examples 6 to 10 and Comparative Example 1 were charged at -5.5 Kv for 2 seconds by an electrostatic property measuring device EPA8100 manufactured by Kawaguchi Electric Corporation.2After charging the photosensitive member by 800 volts, the light sensitivity was measured by irradiating the light of a tungsten lamp of 2856K through a band pass filter of 780 nm (half-width 20 nm). The results are shown in Table 19. In the table, E1 / 10 (μJ / cm2) Represents the amount of light required for the surface potential to attenuate from 800v to 80v. (That is, the smaller the value of E1 / 10, the higher the sensitivity.)
[Table 19]
Figure 0003573795
[0085]
Example 11
The photosensitive member No. obtained in Example 7 The spectral sensitivities of the photoreceptors of Comparative Example 2 and Comparative Example 1 were measured. The measurement was based on the standard of the Japan Society of Electrophotography, "Spectral sensitivity measurement method". However, the charging potential was -800 volts. The results are shown in FIG.
[0086]
Example 12
In order to examine the gas resistance of the photoconductor of the present invention, the photoconductor No. After exposing the photoreceptors 1 to 5 and the comparative photoreceptor to a 5 ppm NO gas atmosphere for 5 days, V2And E1/10Was measured. The results are shown in Table 20.
[Table 20]
Figure 0003573795
[0087]
【The invention's effect】
The composite pigment according to the present invention has more excellent properties in terms of gas resistance and the like in addition to electrophotographic sensitivity than when a known pigment is used alone.
A photoreceptor containing such a composite pigment is excellent in electrophotographic sensitivity and gas resistance, particularly NO resistance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an infrared absorption spectrum of a composite pigment obtained in Example 1 (KBr tablet method).
FIG. 2 is an infrared absorption spectrum diagram of a composite pigment obtained in Example 2 (KBr tablet method).
FIG. 3 is an infrared absorption spectrum of the composite pigment obtained in Example 3 (KBr tablet method).
FIG. 4 is an infrared absorption spectrum of the composite pigment obtained in Example 4 (KBr tablet method).
FIG. 5 is an infrared absorption spectrum of the composite pigment obtained in Example 5 (KBr tablet method).
FIG. 6 shows the photoreceptor No. of the present invention. 2 and the spectral sensitivity curve of the comparative photoreceptor.

Claims (7)

予め別途製造された光導電性アゾ顔料を有機溶媒に分散させた状態下で、前記光導電性アゾ顔料のアゾ成分とは相違するジアゾニウム塩とカップラーとを反応させることにより得られることを特徴とする少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。Advance separately photoconductive azo pigments prepared under a state of being dispersed in an organic solvent, characterized that you obtained by reacting the diazonium salt and a coupler which is different from said photoconductive azo pigments of the azo component A composite pigment for an electrophotographic photoreceptor comprising at least two or more photoconductive organic pigments. 予め別途製造された光導電性アゾ顔料が一般式(I)で示されるビスアゾ顔料であることを特徴とする請求項1記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
Figure 0003573795
(式中、ArおよびArはカップラー残基を表わし各々同一でも異なっていてもよい。RおよびRは水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基又はシアノ基を表わす)
2. An electrophotographic photosensitive member comprising at least two kinds of photoconductive organic pigments according to claim 1, wherein the photoconductive azo pigment separately produced in advance is a bisazo pigment represented by the general formula (I). Composite pigment.
Figure 0003573795
(In the formula, Ar 1 and Ar 2 each represent a coupler residue and may be the same or different. R 1 and R 2 each represent a hydrogen atom, a halogen atom, a trifluoromethyl group, a nitro group or a cyano group.)
予め別途製造された光導電性アゾ顔料が一般式(II)で示されるトリスアゾ顔料であることを特徴とする請求項1記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
Figure 0003573795
(式中、Arはカップラー残基を表わす)
2. An electrophotographic photosensitive member comprising at least two kinds of photoconductive organic pigments according to claim 1, wherein the photoconductive azo pigment separately produced in advance is a trisazo pigment represented by the general formula (II). Composite pigment.
Figure 0003573795
(Wherein, Ar 3 represents a coupler residue)
予め別途製造された光導電性アゾ顔料のアゾ成分とは相違するジアゾニウム塩が一般式(III)で示されるトリス(ジアゾニウム)塩であることを特徴とする請求項1記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
Figure 0003573795
(式中、Xはアニオン官能基を表わす)
The diazonium salt different from the azo component of the photoconductive azo pigment produced separately in advance is a tris (diazonium) salt represented by the general formula (III), wherein at least two or more kinds of triazonium salts are represented by the following general formula (III). A composite pigment for an electrophotographic photosensitive member comprising a photoconductive organic pigment.
Figure 0003573795
(Wherein X represents an anionic functional group)
予め別途製造された光導電性アゾ顔料のアゾ成分とは相違するジアゾニウム塩が一般式(IV)で示されるビス(ジアゾニウム)塩であることを特徴とする請求項1記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料。
Figure 0003573795
(式中、R、RおよびXは前述の定義と同一)
The diazonium salt different from the azo component of the photoconductive azo pigment produced separately in advance is a bis (diazonium) salt represented by the general formula (IV), wherein at least two or more of the diazonium salts are represented by the following general formula (IV) A composite pigment for an electrophotographic photosensitive member comprising a photoconductive organic pigment.
Figure 0003573795
(Wherein R 1 , R 2 and X are the same as defined above)
予め別途製造された光導電性有機アゾ顔料を有機溶媒に分散させた状態下で前記光導電性アゾ顔料のアゾ成分とは相違するジアゾニウム塩とカップラーとを反応させることにより得られることを特徴とする少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料の製造方法。 It is obtained by reacting a diazonium salt and a coupler different from the azo component of the photoconductive azo pigment under a state in which a separately prepared photoconductive organic azo pigment is dispersed in an organic solvent. A method for producing a composite pigment for an electrophotographic photosensitive member comprising at least two or more types of photoconductive organic pigments. 請求項1から5の何れか記載の少なくとも2種類以上の光導電性有機顔料からなる電子写真感光体用複合化顔料を含有することを特徴とする電子写真用感光体。At least two types of the electrophotographic photoreceptor characterized by comprising an electrophotographic photoreceptor composite pigment consisting of photoconductive organic pigment according to any one of claims 1 to 5.
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