JP3606462B2 - 映像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はディスク再生装置、TV受信機、高速ディジタル通信回線等を用いる映像(映像・音声)通信受信端末などの映像装置に係り、とくにビデオCD、CD−ROM、ビデオテープ等の映像(映像・音声)記録媒体、TV,CATV放送サービス、パソコン通信等による映像(映像・音声)通信サービスなどの映像ソースから得た映像が、暴力シーン、残酷シーンなど一定年齢以下の者の鑑賞に適さない場合に適切な対応を取ることのできる映像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今のAV関連技術の発展により、ビデオテープ、ビデオCD、CD−ROMなど映像を記録した種々の映像記録媒体、TV,CATV放送サービス、CATVやパソコン通信等による映像・音声通信サービスなどによる様々な映像ソースが存在する。これらの映像ソースの中には暴力シーン、残酷シーンなど一定年齢以下の者の鑑賞に適さない映像が含まれている場合がある。これがため、テープ再生装置、ディスク再生装置、TV受信機、映像・音声通信受信端末などの映像装置では、映像ソースが提供する映像の対象年齢以下の者が勝手に鑑賞しないようにする機能を持たせる必要がある。
このため、例えばディスク再生装置の中には、装置固有の暗証番号を入力しないとディスクを再生できなくしたり、予め、ディスク毎に暗証番号を設定しておけば、以降、同一のディスクは暗証番号を入力しないと再生できなくしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
けれども、暗証番号を知っているものしか再生不能とすると、暗証番号を知らない他の者は全く映像を鑑賞することができず、凡そのストーリすら知ることができない。
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、年齢制限の有る映像ソースの完全な鑑賞は防止しながら凡そのストーリは判るようにした映像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る映像装置では、映像ソースから得た映像信号に特殊映像効果処理を施す特殊映像効果手段と、複数の使用者の識別情報と許容される年齢制限のレベルを設定する設定手段と、映像ソースから得た年齢制限情報に基づき、年齢制限のレベルを判別する判別手段と、使用時に入力される使用者識別情報と映像ソースから得た年齢制限情報における年齢制限のレベルを、設定手段に設定された内容と照合して通常出力が許容されるか判定する照合手段と、照合手段で通常出力が許容されると判定された場合、映像ソースから得た映像信号を出力させ、通常出力が許容されると判定されなかった場合、映像ソースから得た映像信号に対し特殊映像効果手段で特殊映像効果処理を施したあとの映像信号を出力させる切り換え手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
本発明に係る他の映像装置では、映像ソースをAVソースとし、AVソースから得た音声信号にミュートを掛けるミュート手段を設け、照合手段で通常出力が許容されると判定されなかった場合、ミュート手段にミュートを掛けさせるミュート制御手段を設けたこと、を特徴としている。
【0011】
映像ソース(AVソース)を例えば映像(映像と音声)の記録されたディスク等の記録媒体とすれば、該記録媒体を記録媒体再生手段で再生することにより、映像信号(映像信号と音声信号)が得られる。
また、映像(映像と音声)の記録されたディスク等の記録媒体の場合、特定領域に記録されたTOC情報、ディスク管理情報の中に年齢制限情報を含めたり、映像(映像と音声)の記録領域に多重記録した制御情報の中に、映像(映像と音声)の記録領域全域にわたり年齢制限情報を含めることができる。記録媒体再生手段は映像(映像と音声)を再生するほか、TOC情報、ディスク管理情報、制御情報の読み取りを行う。
【0017】
【作用】
本発明に係る映像装置によれば、予め、複数の使用者の識別情報と許容される年齢制限のレベルを設定しておき、使用時に入力される使用者識別情報とディスク等の記録媒体等の映像ソースから記録媒体再生手段で読み取るなどして得た年齢制限情報に基づき判別した年齢制限のレベルを、予め設定された内容と照合して通常出力が許容されるか判定し、通常出力が許容されると判定された場合、ディスク等の記録媒体等の映像ソースから記録媒体再生手段で再生するなどして得た映像信号を出力させ、通常出力が許容されると判定されなかった場合、映像ソースから得た映像信号に対し特殊映像効果処理を施したあとの映像信号を出力させる。
これにより、年齢制限情報に年齢制限の複数のレベルが有る場合に、複数の使用者間の年齢の差に応じて、映像ソースの映像を完全な画面で鑑賞可能とするか不完全な画面で鑑賞可能とするか適切に切り換えることができる。すなわち、或る映像ソースの年齢制限レベルに対し年齢が適している使用者だけが完全な画面で鑑賞可能とする一方、年齢が適していない他の使用者には不完全な画面で提供するようにでき、年齢が適していない使用者が勝手に完全な形で鑑賞すのを防止しながら、凡そのストーリは把握できるようにすることが可能となる。
【0018】
本発明に係る他の映像装置によれば、ディスク等の記録媒体等の映像ソースがAVソースの場合に、使用時に入力される使用者識別情報とディスク等の記録媒体等の映像ソースから記録媒体再生手段で読み取るなどして得た年齢制限情報に基づき判別した年齢制限のレベルを、予め設定された内容と照合して通常出力が許容されるか判定し、通常出力が許容されると判定されなかった場合、音声出力にミュートを掛ける。
これにより、或るAVソースの年齢制限レベルに対し年齢が適していない使用者にはAVソースから得た音声を聞こえないようにでき、年齢制限レベル以上でないと適さない音声の鑑賞を防止することができる。
【0019】
【実施例】
図1は本発明の基礎となるディスク再生装置の回路図である。このディスク再生装置は音楽が記録されたCD−DAと映像と音声が記録されたビデオCDの再生が可能である。
1はディスク、2はスピンドルモータ、光ピックアップ、送りモータ、RFアンプ、サーボ回路などを含み、ディスク1からRF信号を再生するディスク再生メカ部、3はローディング部であり、ディスク再生メカ部2と装置ケースに設けたディスク挿入口(図2の符号21参照)との間でトレイに乗せたディスクの挿入(ローディング)、排出(イジェクト)を行う。
【0020】
4は信号処理部であり、ディスク再生メカ部2からRF信号を入力し、所定の信号処理を施してディジタル音声信号(ディスク1がCD−DAの場合)、またはディジタル音声信号とディジタル映像信号を出力したり(ディスク1がビデオCDの場合)、サブコード情報(CD−DAとビデオCDのQチャンネル等)、ヘッダー情報、トラック中のディスク管理情報(ビデオCDのトラックナンバ01のビデオCDインフォメーション等)など各種制御情報を出力したりする。5はディジタル映像信号を入力し、必要に応じて特殊映像効果処理を施す特殊映像効果部であり、後述するシステムコントローラから特殊映像効果オン信号を入力すると特殊映像効果モードに切り換わり、入力ディジタル映像信号に特殊映像効果処理を施したディジタル映像信号を出力し、特殊映像効果オフ信号を入力すると通常映像モードとなり、入力ディジタル映像信号をそのまま出力する。6は特殊映像効果部5から入力したディジタル映像信号をD/A変換して出力するD/A変換器である。この実施例では特殊映像効果部5は特殊映像効果モード時、モザイク処理を施すものとするが、ソラリゼーション、ソフトフォーカスなどの処理を施すようにしても良い。
【0021】
7はディジタル音声信号を入力し、必要に応じてミュート(ディジタルミュート)を掛けるミュート部であり、システムコントローラからミュートオン信号を入力するとミュートモードとなり、入力ディジタル音声信号にミュートを掛けて無音のディジタル音声信号を出力し、ミュートオフ信号を入力すると通常音声モードとなり、入力ディジタル音声信号をそのまま出力する。8はミュート部7から入力したディジタル音声信号をD/A変換して出力するD/A変換器である。
【0022】
9はマイク、10はマイコン構成の音声認識部であり、マイク9で入力された音声の認識を行い、使用者識別情報の設定をしたり、使用時に使用者識別情報がマイク入力されると予め設定された使用者識別情報と照合して一致するか判定し、一致するとき一致信号を出力し、また、使用時にマイク入力された動作指示を判別して判別内容を出力したりする。11は登録キー部であり、使用者識別情報を設定する際に、使用者別に押圧する登録キー11、11、11を含んでいる。
【0023】
音声認識部10の内、12はマイク入力をA/D変換するA/D変換器、13はA/D変換後の音声信号から音声の特徴パラメータを抽出する特徴抽出部、14は音声入力された音声の特徴パラメータを使用者識別情報として記憶する記憶部であり、図3に示す如く、第1〜第3の記憶領域に、各々、一人分の使用者識別情報(特徴パラメータ)を区別して記憶できる。15は登録キー11(i=1〜3)が押圧されている間に特徴抽出部13で抽出された特徴パラメータを記憶部14の第i記憶領域に登録設定する登録部、16は装置の通常の使用時(登録キー11〜11が押圧されていないとき)にマイク入力されたときの特徴抽出部13の出力を記憶部14に記憶された設定内容と照合して一致するものが有るとき、一致信号を出力する照合部、17は装置の通常の使用時(登録キー11〜11が押圧されていないとき)にマイク入力されたときの特徴抽出部13の出力に基づき、動作指示を判別して判別結果を出力する判別部である。
照合部16は特徴パラメータが記憶部14に登録設定されたいずれかの使用者識別情報と一致しないと一致信号を出力しないが、判別部17は任意の人の音声につき、入力内容の判別を行う。
【0024】
18は装置全体の制御を司るシステムコントローラであり、音声認識部10からの動作指示入力に基づき、ローディング部3を制御してディスク挿入口21のトレイに乗せられたディスク1をディスク再生メカ部2にローディングさせたり、ディスク再生メカ部2のディスク1をトレイに乗せたままディスク挿入口21に排出させたりする。また、ディスク再生メカ部2を制御してディスク1の記録信号の検出、サーチ等を行わせたり、信号処理部4を制御してディジタル音声信号(CD−DAの場合)、ディジタル映像信号とディジタル音声信号(ビデオCDの場合)の再生出力を行わせたり、サブコード情報、ヘッダ情報、トラック中のディスク管理情報などの各種制御情報を読み取らせたりする。
システムコントローラ18は制御情報を参照して、ディスク1の種類に応じた信号処理動作を行わせる。
【0025】
また、システムコントローラ18はディスク再生メカ部2に装填されたディスク1がCD−DAと判れば、照合部16から一致信号を入力したか否かに関わらず、再生中、ミュート部7にミュートオフ信号を出力する。ビデオCDの場合、使用時に音声認識部10の照合部16から一致信号を入力した場合は再生中、特殊映像効果部5に特殊映像モードオフ信号を出力し、ミュート部7にミュートオフ信号を出力するが、一致信号を入力しなかった場合は再生中、特殊映像効果部5に特殊映像モードオン信号を出力し、ミュート部7にミュートオン信号を出力し、表示器19を点滅させて特殊映像出力中であることを示す(但し、再生途中で一致信号を入力すれば特殊映像効果部5に特殊映像モードオフ信号を出力し、ミュート部7にミュートオフ信号を出力し、表示器19の点滅を止める)。
【0026】
図2はディスク再生装置の外観図であり、装置ケース20の前面にディスク挿入口21、表示器19、マイク9、電源スイッチ等が設けられている。装置ケース20の左下部には扉23が設けられており、扉23の内部に登録キー11〜11が設置されている。扉23はキーシリンダ24にキーを差し入れ、回すことで開閉とロックを行うことができ、閉じてキーを抜けば、キーの所有者以外、登録キー11〜11を操作できないようになっている。
【0027】
次に図1のディスク再生装置の動作を説明する。
父A,母B、子供Cの3人は年齢が高いためビデオCDを再生する際、暴力シーン、残酷シーンを含む映像を完全な形で画面に写しだしても特に問題なく、子供Dは年齢が若いため不完全な画面で写し出し、暴力シーン、残酷シーンをはっきりとは鑑賞できないが凡そのストーリは判るようにしたい場合、扉23を開け、電源オン状態で、Aが登録キー11を押しながら自身の使用者識別情報として例えば、「おとうさん」とマイク9に向かって音声入力すると、特徴抽出部13が特徴パラメータを抽出し、登録部15が記憶部14の第1記憶領域に記憶させる。同様に、Bが登録キー11を押しながら例えば、「おかあさん」と音声入力すると、特徴パラメータを第2記憶領域に記憶させる。更に、Cが登録キー11を押しながら例えば、「とおる」と音声入力すると、特徴パラメータを第3記憶領域に記憶させる。このあと、扉23を閉め、鍵をかけておけば、子供Dは使用者識別情報を設定することができない。記憶部14に設定された使用者識別情報を図3に示す。
【0028】
Aが或るビデオCDをディスク再生装置に挿入して再生させたい場合、「排出」と音声入力する。音声入力があると特徴抽出部13が特徴パラメータを抽出し、照合部16と判別部17に出力する。判別部17は「排出」の特徴パラメータから排出指示と判別して、判別結果をシステムコントローラ18に出力する。排出指示を受けたシステムコントローラ18はローディング部3を制御し、ディスク再生メカ部2の上にあるトレイをディスク挿入口21まで排出させる。排出されたトレイにAが好みのディスク1を乗せたあと、「挿入」と音声入力すると、判別部17が挿入指示との判別結果を出力し、システムコントローラ18はローディング部3を制御し、トレイに乗ったディスク1をディスク再生メカ部2にローディングさせる。ビデオCDは図4に示す記録内容を有しており、トラックナンバ01にビデオCDか否かを判別できるディスク管理情報が記録されている。
【0029】
続いて、ディスク再生メカ部2と信号処理部4を制御して、リードインのTOC情報を読み取らせ、TOCのPOINT A0のPsecを解読する。これが“$20”であればビデオCDの可能性があるので(因みに“$00”はCD−DAを示す)、更に、トラックナンバ01のビデオCDインフォメーションエリアのINFO.VCDファイルを読み取らせ、この中に、ビデオCDであることを示す情報があれば、内蔵メモリに今回のディスク1がビデオCDである旨、登録する。
Aがディスク1を再生させるため自身の使用者識別情報である「おとうさん」と、「再生」を音声入力すると、特徴抽出部13が特徴パラメータを抽出し、照合部16と判別部17に出力する。照合部16は特徴パラメータを入力すると、記憶部14に一つも使用者識別情報としての特徴パラメータが無い場合、または、一致する特徴パラメータが有る場合に、一定時間、一致信号を出力する。ここでは、「おとうさん」の特徴パラメータが第1記憶領域のものと一致するので一致信号をシステムコントローラ18に出力し、また、判別部17は「再生」の特徴パラメータから再生指示と判別して、判別結果をシステムコントローラ18に出力する。
【0030】
システムコントローラ18は判別部17から入力した再生指示とディスク1の種類に従いディスク再生メカ部2と信号処理部4にビデオCDに対する再生制御をしてトラックナンバ02以降の再生を開始させ、信号処理部4からディジタル映像信号とディジタル音声信号を出力させる。この際、照合部16から一致信号を入力しているので、特殊映像効果部5に特殊映像モードオフ信号を出力し、信号処理部4から入力したディジタル映像信号をそのままD/A変換器6に出力させ、ミュート部7にミュートオフ信号を出力し、信号処理部4から入力したディジタル音声信号をそのままD/A変換器8に出力させる。これにより、AはビデオCDの記録内容を完全な画面と音声で鑑賞することができる。
鑑賞後、「排出」と音声入力すれば、音声認識部10の判別部17から排出指示を入力したシステムコントローラ18がローディング部3を制御してディスク再生メカ部2からトレイに乗ったディスク1をディスク挿入口21に排出させる。B,Cも全く同様にして、再生指示する際に自身の使用者識別情報を音声入力することで好みのビデオCDを完全な画面と音声で鑑賞することができる。
【0031】
DもビデオCDをディスク再生装置内にローディングさせることはAと同様に可能である。しかし、再生させるため単に「再生」と音声入力したときは勿論のこと、Aに真似て「おとうさん」、「再生」と音声入力したときも、照合部16は特徴抽出部13から入力した特徴パラメータと一致する使用者識別情報が記憶部14に設定されていないので一致信号の出力をせず、判別部17が再生指示を判別してシステムコントローラ18に出力するだけである。このとき、システムコントローラ18はディスク再生メカ部2と信号処理部4にビデオCDに対する再生制御をしてトラック2以降の再生を開始させ、信号処理部4からディジタル映像信号とディジタル音声信号を出力させるが、照合部16から一致信号を入力していないので、特殊映像効果部5に特殊映像モードオン信号を出力し、信号処理部4から入力したディジタル映像信号にモザイク処理を施したディジタル映像信号をD/A変換器6に出力させ、ミュート部7にミュートオン信号を出力し、信号処理部4から入力したディジタル音声信号にミュートを掛けたディジタル音声信号をD/A変換器8に出力させる。そして、一定時間、表示器19を点滅させてDに鑑賞が制限されている旨、警告する。
これにより、DはビデオCDの記録映像を不完全な画面で鑑賞することになり、音声は聴くことができない。
【0032】
なお、A、B、Cが使用者識別情報を音声入力せずに再生指示をしたとき、システムコントローラ18はビデオCDの再生制御をする際、特殊映像効果部5に特殊映像モードオン信号を出力して特殊映像を映し出させ、ミュート部7にミュートオン信号を出力して無音とさせるが、ビデオCDの再生中に使用者識別情報を音声入力すると、照合部16から一致信号が出力されるので、直ちに、特殊映像効果部5に特殊映像モードオフ信号を出力して通常映像を映し出させ、ミュート部7にミュートオフ信号を出力して音声出力をさせる。
【0033】
また、CD−DAをローディングさせたとき、システムコントローラ18がTOC情報のリードインのTOC情報を読み取らせ、TOCのPOINT A0のPsecを解読すると、“$00”となっており、CD−DAであることが判るので、内蔵メモリに今回のディスク1がCD−DAである旨、登録する。CD−DAの場合、システムコントローラ18は再生指示を受けると、ディスク再生メカ部2と信号処理部4にCD−DAの再生制御を行い、信号処理部4から音声出力を行わせる。そして、再生指示と一緒に一致信号を入力したか否かに関わらず、ミュート部7にはミュートオフ信号を出力し、誰でもCD−DAを聴取できるようにする。
【0034】
図1のディスク再生装置によれば、予め、識別情報を設定した特定の使用者以外にはビデオCDから得た映像を不完全な画面で提供するようにでき、暴力シーン、残虐シーンなど一定年齢以上でないと適さない映像を勝手に完全な形で鑑賞されるのを防止しながら、凡そのストーリは把握できるようにすることが可能となる。
また、予め、識別情報を設定した特定の使用者以外にはビデオCDから得た音声を聞こえないようにでき、一定年齢以上でないと適さない音声の鑑賞を防止することができる。
【0035】
なお、上記した図1のディスク再生装置では、3人の使用者識別情報を設定可能としたが、1人または2人だけとしたり、4人以上設定できるようにしても良い。また、信号処理部の音声出力側に設けたミュート部を省略し、使用者識別情報の設定していない者であっても、ビデオCDの音声は聴取できるようにしても良い。
【0036】
図5は本発明の第一実施例に係るディスク再生装置の回路図であり、図1と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
図1のディスク再生装置では使用者識別情報を設定していない者に対し、全てのビデオCDについて不完全な映像画面を映し出すようにしたが、図5の実施例ではビデオCDのトラックナンバ01のINFO.VCDファイルに記録された年齢制限情報に年齢制限が有る場合だけ、不完全な映像画面を映し出すようにしたものである。図5の実施例ではシステムコントローラ18A以外、図1と全く同様に構成されている。
システムコントローラ18Aは、音声認識部10から入力した挿入指示に基づきディスク1をディスク再生メカ部2にローディングさせたあと、ディスク再生メカ部2と信号処理部4を制御して、リードインのTOC情報を読み取らせ、TOCのPOINT A0のPsecを解読する。これが“$00”であれば、内蔵メモリに今回のディスク1がCD−DAであることを登録し、再生指示があればCD−DAの再生制御をするとともに無条件にミュート部7にミュートオフ信号を出力する。
【0037】
一方、TOCのPOINT A0のPsecが“$20”であれば、更に、トラックナンバ01のビデオCDインフォメーションエリアのINFO.VCDファイルを読み取らせ、この中に、ビデオCDであることを示す情報と年齢制限情報があれば、内蔵メモリに今回のディスク1がビデオCDであること及び年齢制限情報を登録する。年齢制限情報から年齢制限の有無と、年齢制限が有る場合にそのレベルが判る。ディスク再生メカ部2にセットされたディスク1がビデオCDであるとして、予め使用者識別情報を設定しておいたA、B、Cが使用者識別情報と「再生」を音声入力したとき、音声認識部10から再生指示と一致信号を入力したシステムコントローラ18AはビデオCDの再生制御をするとともに、年齢制限の有無に関わらず、特殊映像効果部5に特殊映像モードオフ信号を出力し、ミュート部7にミュートオフ信号を出力して通常の完全な映像画面を写し出させるとともに通常の音声出力もさせる。
【0038】
予め使用者識別情報を設定していないDが「再生」だけ、または適当な使用者識別情報と「再生」を音声入力したとき、音声認識部10からは再生指示だけ出力され、一致信号は出力されない。この場合、システムコントローラ18Aは先にトラックナンバ01から読み出した年齢制限情報が年齢制限無しとなっている場合、ビデオCDの再生制御をするとともに特殊映像効果部5に特殊映像モードオフ信号を出力し、ミュート部7にミュートオフ信号を出力して完全な映像画面を写し出させるとともに音声出力もさせる。
【0039】
これと異なり、年齢制限情報が年齢制限有りとなっている場合、ビデオCDの再生制御をするとともに特殊映像効果部5に特殊映像モードオン信号を出力し、ミュート部7にミュートオン信号を出力して不完全な映像画面を写し出させるとともに音声出力をオフさせる。そして、一定時間、表示器19を点滅させる。よって、予め、使用者識別情報を設定していない一定以下の年齢の者は音無しの不完全な映像画面で鑑賞することになる。
若し、予め使用者識別情報を設定しているA、B、Cが「再生」だけ音声入力したとき、音声認識部10から再生指示だけ出力され、一致信号が出力されないので、システムコントローラ18AはビデオCDの再生時に特殊映像モードをオンし、また、ミュートをオンする。但し、ビデオCDの再生中に、使用者識別情報を正しく音声入力すれば、照合部16から一致信号を入力したシステムコントローラ18Aは、特殊映像モードをオフし、また、ミュートをオフする。よって、以降、音付の完全な映像画面を鑑賞することができる。
【0040】
この第一実施例によれば、予め、使用者識別情報を設定していない者に対し、年齢制限の無いビデオCDの映像と音声は自由に鑑賞可能とできる。一方、年齢制限の有るビデオCDの映像は音無しの不完全な映像画面で提供するようにでき、一定年齢以上でないと適さない映像と音声を勝手に完全な形で鑑賞されるのを防止しながら、凡そのストーリは把握できるようにすることが可能となる。
また、一定以上の年齢の者であれば、予め、使用者の識別情報を設定しておくとともに、使用時に使用者識別情報を入力することで、年齢制限の有無に関わらず、ビデオCDから得た映像と音声を完全な形で自由に鑑賞可能にできる。
【0041】
なお、予め使用者識別情報を設定した者が再生指示時または再生中に使用者識別情報を音声入力することにより、年齢制限の有るビデオCDを通常映像と通常音声で鑑賞できるようにしたが、これと異なり、再生指示時または再生中に音声入力又はキー入力等で、装置固有またはディスク固有の所定の年齢制限解除情報を入力したとき、システムコントローラ18Aが特殊映像モードをオフし、また、ミュートをオフして年齢制限の有るビデオCDを通常映像と通常音声で鑑賞できるようにしても良い。また、ミュート部7は省略しても良い。
【0042】
また、上記した第一実施例ではビデオCDの年齢制限情報に年齢制限が有る場合、予め使用者識別情報を設定していない者はビデオCDの全ての記録映像につき不完全な映像しか鑑賞できないが、以下のようにして、暴力シーン、残酷シーン等の一定以下の年齢の者は鑑賞に適さない部分は不完全な映像しか鑑賞できないが、他の部分は完全な形で映像を鑑賞できるようにしても良い。
すなわち、年齢制限の有るビデオCDにつきトラックナンバ01に記録された年齢制限情報に、ビデオCD中の暴力シーン、残酷シーン等の年齢制限区間情報を例えば、年齢制限開始アドレスIA、年齢制限終了アドレスIAという形で含めておく。そして、図6に示す如く、システムコントローラ18Aはディスク再生メカ部2にビデオCDがセットされており、かつ、年齢制限情報で年齢制限されている場合、予め使用者識別情報を設定していない者が再生を指示したとき、ディスク再生メカ部2と信号処理部4に対し、ビデオCDの再生制御をし、この際、最初は特殊映像モードとミュートをともにオフさせて、通常の映像と音声を出力させる。
【0043】
再生中、信号処理部4から現在の再生位置を示すアドレスを入力し、年齢制限開始アドレスIAと一致するか比較する。一致しなければ通常の映像、音声の出力を続け、一致したとき、特殊映像モードとミュートをともにオンさせて、特殊映像を出力させるとともに無音とする。このあと、信号処理部4から入力したアドレスが年齢制限終了アドレスIAと一致するか比較する。一致しなければ特殊映像の出力を続け、一致したとき、特殊映像モードとミュートをともにオフさせて、通常の映像と音声を出力させる。
複数箇所の年齢制限区間が有る場合は、各区間につき同様の処理を行う。このようにすることで、予め使用者識別情報を設定していない者は暴力シーン、残酷シーン等の一定年齢以上でないと鑑賞に適さない部分は不完全な映像しか鑑賞できないが、他の部分は完全な形で映像を鑑賞できるようになる。
【0044】
また、年齢制限区間情報をトラックナンバ01に含める代わりに、図7に示す如く、ビデオCDの映像の記録された全領域に渡り、例えば、サブコードの空きチャンネル、GOPヘッダ、パケットヘッダ等の空き領域に年齢制限情報を含め、年齢制限区間については年齢制限有りとしておく。そして、予め使用者識別情報を設定していない者が再生を指示したとき、ディスク再生メカ部2と信号処理部4に対し、ビデオCDの再生制御をし、この際、最初は特殊映像モードとミュートをともにオフさせて、通常の映像と音声を出力させる。
【0045】
再生中、信号処理部4からサブコード、ヘッダ情報等の制御情報を入力し、年齢制限情報を解読して年齢制限有りとなっているか判定する。年齢制限有りとなっていなければ通常の映像、音声の出力を続け、年齢制限有りとなったとき、特殊映像モードとミュートをともにオンさせて、特殊映像を出力させるとともに無音とする。このあと、信号処理部4から入力した制御情報中の年齢制限情報が年齢制限無しとなったか判定する。年齢制限有りが続いていれば特殊映像の出力を続け、年齢制限無しとなったとき特殊映像モードとミュートをともにオフさせて、通常の映像と音声を出力させる。
複数箇所の年齢制限区間が有る場合は、各区間につき同様の処理を行う。このようにすることでも、予め使用者識別情報を設定していない者は暴力シーン、残酷シーン等の一定年齢以上でないと鑑賞に適さない部分は不完全な映像しか鑑賞できないが、他の部分は完全な形で映像を鑑賞可能とできる。
【0046】
なお、図6、図7のいずれの場合も、予め使用者識別情報を設定した者が、使用者識別情報の入力とともに再生指示したとき、或いは再生指示だけして後から使用者識別情報を入力したとき、システムコントローラ18Aは年齢制限区間であっても通常の映像と音声を出力させる。使用者識別情報に代えて、年齢制限解除入力をするようにした場合、再生開始時、または再生中に年齢制限解除入力があれば、同様に年齢制限区間であっても通常の映像と音声を出力させる。
【0047】
図8は本発明の第二実施例に係るディスク再生装置の回路図であり、図5と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
図5の実施例では使用者識別情報を設定した使用者であれば年齢制限のレベルに関係なく全てのビデオCDについて完全な映像画面を映し出すようにしたが、図8の実施例では使用者の年齢が年齢制限情報による年齢制限レベルを越えているビデオCDだけ完全な映像画面を映し出すようにし、使用者の年齢が年齢制限レベルを下回っている場合、不完全な映像画面を映し出すようにしたものである。図8の実施例ではシステムコントローラ18B、ディップスイッチ部30、照合部16B以外、図5と全く同様に構成されている。
【0048】
ディップスイッチ部30は装置ケース20の蓋23の中に設けられている(図2参照)。ディップスイッチ部30は3つづつ3組のディップスイッチ30−1〜30−1、30−2〜30−2、30−3〜30−3を備えている。ディップスイッチ30−1〜30−1は登録キー11を押圧して音声で識別情報を入力する第1の使用者に対応し、ディップスイッチ30−2〜30−2は登録キー11を押圧して識別情報を入力する第2の使用者に対応し、ディップスイッチ30−3〜30−3は登録キー11を押圧して識別情報を入力する第3の使用者に対応している。
ビデオCDが年齢制限有りの場合、トラックナンバ01の年齢制限情報で3つのレベルL、L、Lの1つが指定される。年齢で見た場合、L<L<Lである。ディップスイッチ30−1をONとすることで登録キー11の押圧で識別情報を入力した第1の使用者がレベルLの年齢制限が許容されることを設定できる。同様に、ディップスイッチ30−1(30−1)をONとすることで登録キー11の押圧で識別情報を入力した第1の使用者がレベルL(L)の年齢制限が許容されることを設定できる。同様に、ディップスイッチ30−2(30−3)をONとすることで登録キー11(11)の押圧で識別情報を入力した第2の使用者(第3の使用者)がレベルLの年齢制限が許容されることを設定でき、ディップスイッチ30−2(30−3)をONとすることで登録キー11(11)の押圧で識別情報を入力した第2の使用者(第3の使用者)がレベルLの年齢制限が許容されることを設定でき、ディップスイッチ30−2(30−3)をONとすることで登録キー11(11)の押圧で識別情報を入力した第2の使用者(第3の使用者)がレベルLの年齢制限が許容されることを設定できる。
【0049】
E、F、Gの3人が各々の年齢で許容される年齢制限レベルのビデオCDは完全な映像画面で鑑賞でき、許容されない年齢制限レベルは不完全な映像画面で鑑賞できるようにするとき、まず、扉23を開け、電源オン状態で、Eが登録キー11を押しながら自身の使用者識別情報として例えば、「とおる」とマイク9に向かって音声入力すると、特徴抽出部13が特徴パラメータを抽出し、登録部15が記憶部14の第1記憶領域に記憶させる。同様に、Fが登録キー11を押しながら例えば、「たかお」と音声入力すると、特徴パラメータを第2記憶領域に記憶させる。更に、Gが登録キー11を押しながら例えば、「きよし」と音声入力すると、特徴パラメータを第3記憶領域に記憶させる。
そして、Eは年齢制限レベルLだけ許容されるときディップスイッチ30−1をONとし、30−1と30−1はOFFとする。また、Fは年齢制限レベルLとLが許容されるときディップスイッチ30−2と30−2をONとし、30−2はOFFとする。更に、GはLからLまで全ての年齢制限レベルが許容されるときディップスイッチ30−3、30−3、30−3の全てをONとする。このようにして、E、F、Gの3人の識別情報と許容される年齢制限レベルの設定を終えたならば、扉23を閉め、鍵をかけておけば、他人は使用者識別情報を設定することができない。
【0050】
Gが年齢制限レベルLのビデオCDを鑑賞したい場合、まず音声で「排出」と入力すると、音声認識部10の判別部17から排出指示を入力したシステムコントローラ18Bはローディング部3を制御してディスク再生メカ部2に在るトレイをディスク挿入口21に排出させる。Gが当該ビデオCDをトレイに乗せ、「挿入」と音声入力すると、音声認識部10の判別部17から挿入指示を入力したシステムコントローラ18Bはローディング部3を制御してディスク再生メカ部2にローディングさせる。このあと、ディスク再生メカ部2と信号処理部4を制御して、リードインのTOC情報を読み取らせ、TOCのPOINT A0のPsecを解読する。これが“$20”であればビデオCDの可能性があるので、更に、トラックナンバ01のビデオCDインフォメーションエリアのINFO.VCDファイルを読み取らせ、この中に、ビデオCDであることを示す情報と年齢制限情報があれば、内蔵メモリにディスク1がビデオCDである旨とその年齢制限情報を登録する。
【0051】
Gがディスク1を再生させるため自身の使用者識別情報である「とおる」と、「再生」を音声入力すると、特徴抽出部13が特徴パラメータを抽出し、照合部16と判別部17に出力する。照合部16Bは特徴パラメータを入力すると、記憶部14に一致する特徴パラメータが有る場合に、その番号を出力する。ここでは、「とおる」の特徴パラメータが第1記憶領域のものと一致するので使用者番号1をシステムコントローラ18Bに出力し、また、判別部17は「再生」の特徴パラメータから再生指示と判別して、判別結果をシステムコントローラ18Bに出力する。
【0052】
システムコントローラ18Bは判別部17から入力した再生指示とディスク1の種類に従いディスク再生メカ部2と信号処理部4にビデオCDに対する再生制御をしてトラックナンバ2以降の再生を開始させ、信号処理部4からディジタル映像信号とディジタル音声信号を出力させる。この際、照合部16から使用者Eに係る使用者番号1を入力しているので、対応するディップスイッチ30−1、30−1、30−1の状態と今回、セットされたビデオCDの年齢制限レベルから通常映像と通常音声の出力が許容されるか判定する。ここでは、ビデオCDの年齢制限レベルLに対応するディップスイッチ30−1がONとなっているので、通常出力が許容されると判別し、特殊映像効果部5に特殊映像モードオフ信号を出力し、信号処理部4から入力したディジタル映像信号をそのままD/A変換器6に出力させ、ミュート部7にミュートオフ信号を出力し、信号処理部4から入力したディジタル音声信号をそのままD/A変換器8に出力させる。これにより、EはビデオCDの記録内容を完全な画面と音声で鑑賞することができる。
鑑賞後、「排出」と音声入力すれば、音声認識部10の判別部17から排出指示を入力したシステムコントローラ18Bがローディング部3を制御してディスク再生メカ部2からトレイに乗ったディスク1をディスク挿入口21に排出させる。
【0053】
若し、Eが年齢制限レベルLまたはLのビデオCDをローディングさせて、「とおる」、「再生」と音声入力した場合、システムコントローラ18Bはディップスイッチ30−1、30−1、30−1の状態と今回、セットされたビデオCDの年齢制限レベルから通常映像と通常音声の出力が許容されるか判定したとき、年齢制限レベルLまたはLに対応するディップスイッチ30−1または30−1がOFFとなっているので、通常出力が許容されないと判別し、特殊映像効果部5に特殊映像モードオン信号を出力し、信号処理部4から入力したディジタル映像信号を特殊映像効果処理したディジタル映像信号をD/A変換器6に出力させ、ミュート部7にミュートオン信号を出力し、信号処理部4から入力したディジタル音声信号にミュートを掛けたディジタル音声信号をD/A変換器8に出力させる。この結果、Eは年齢制限レベルL、LのビデオCDは音無しの不完全な映像で鑑賞できることになり、凡そのストーリを把握することができる。
【0054】
Fが年齢制限レベルLまたはLのビデオCDをローディングさせたあと、「たかお」、「再生」と音声入力したとき、照合部16Bは番号2を出力し、判別部17は再生指示を出力する。システムコントローラ18Bは対応するディップスイッチ30−2、30−2、30−2の状態と今回、セットされたビデオCDの年齢制限レベルから通常映像と通常音声の出力が許容されるか判定する。ここでは、ビデオCDの年齢制限レベルLまたはLに対応するディップスイッチ30−2、30−2がONとなっているので、いずれの場合も通常出力が許容されると判別し、特殊映像モードをオフし、ミュートをオフさせる。よって、FはビデオCDの記録内容を完全な画面と音声で鑑賞することができる。
【0055】
若し、Fが年齢制限レベルLのビデオCDをローディングさせ、「たかお」、「再生」と音声入力した場合、システムコントローラ18Bは年齢制限レベルLに対応するディップスイッチ30−2がOFFとなっているので、通常出力が許容されないと判別し、特殊映像モードをオンし、ミュートもオンする。この結果、Fは年齢制限レベルLのビデオCDは音無しの不完全な映像で鑑賞できることになり、凡そのストーリを把握することができる。
【0056】
Gが年齢制限レベルLまたはLまたはLのビデオCDをローディングさせたあと、「きよし」、「再生」と音声入力したとき、照合部16Bは使用者番号3を出力し、判別部17は再生指示を出力する。システムコントローラ18Bは対応するディップスイッチ30−3、30−3、30−3の状態と今回、セットされたビデオCDの年齢制限レベルから通常映像と通常音声の出力が許容されるか判定する。ここでは、ビデオCDの年齢制限レベルLまたはLまたはLに対応するディップスイッチ30−3、30−3、30−3が全てONとなっているので、いずれの場合も通常出力が許容されると判別し、特殊映像モードをオフし、ミュートをオフさせる。よって、Gは何ら年齢制限を受けることなくビデオCDの記録内容を完全な画面と音声で鑑賞することができる。
【0057】
なお、例えば、Eに対応するディップスイッチ30−1、30−1、30−1を全てOFFに設定していた場合、Eが年齢制限の有るビデオCDをローディングさせ、「とおる」、「再生」と音声入力したとき、システムコントローラ18Bは通常出力が許容されないと判別し、特殊映像モードをオンし、ミュートもオンする。但し、年齢制限の無いビデオCDに対しては、システムコントローラ18Bは照合部16Bからの番号入力の有無に関わらず、通常出力が許容されると判別し、特殊映像モードをオフし、ミュートをオフさせる。よって、Eは年齢制限の無いビデオCDの記録内容を完全な画面と音声で鑑賞することができる。
CD−DAをローディングさせて再生指示を与えた場合も、システムコントローラ18Bは照合部16Bからの番号入力の有無に関わらず、通常出力が許容されると判別し、ミュートをオフさせる。
【0058】
この第二実施例によれば、年齢制限情報に年齢制限の複数のレベルが有る場合に、複数の使用者間の年齢の差に応じて、ビデオCDを完全な映像画面と音声で鑑賞可能とするか音無しの不完全な映像画面で鑑賞可能とするか適切に切り換えることができる。すなわち、或るビデオCDの年齢制限レベルに対し年齢が適している使用者だけが完全な映像と音声で鑑賞可能とする一方、年齢が適していない他の使用者には音無しの不完全な画面で提供するようにでき、年齢が適していない使用者が勝手に完全な形で鑑賞すのを防止しながら、凡そのストーリは把握できるようにすることが可能となる。
【0059】
なお、ミュート部7を省略して、年齢制限に関わらず音声は聴取できるようにしても良い。また、ビデオCDのトラックナンバ01の年齢制限情報に、年齢制限区間情報を含めておき、再生時に通常出力が許容されないと判定したとき、システムコントローラ18Bは年齢制限区間だけ特殊映像モードとミュートをオンし、他は特殊映像モードとミュートをオフするようにしても良い。
また、ビデオCDの映像の記録領域の全域に渡り、サブコードの空きチャンネル、GOPヘッダ、パケットヘッダ等の空き領域に年齢制限情報を含め、年齢制限区間については年齢制限が有ること及び年齢制限レベルを記録しておき、照合部16Bからの番号入力と判別部17からの再生指示入力に従いビデオCDの再生制御をする際、最初は特殊映像モードとミュートをともにオフさせて、通常の映像と音声を出力させ、再生中、信号処理部4からサブコード、ヘッダ情報等の制御情報を入力し、年齢制限情報を解読して年齢制限有りとなっているか判定する。年齢制限有りとなっていなければ通常の映像、音声の出力を続け、年齢制限有りとなったとき、先に入力した使用者番号と対応するディップスイッチの状態、ビデオCDから読み取った年齢制限レベルを元に、通常出力が許容されるか判定し、許容されれば通常の映像、音声の出力を続け、許容されなければ特殊映像モードとミュートをともにオンさせて、特殊映像を出力させるとともに無音とする。このあと、信号処理部4から入力した制御情報中の年齢制限情報が年齢制限無しとなったか判定する。年齢制限有りが続いていれば特殊映像の出力を続け、年齢制限無しとなったとき特殊映像モードとミュートをともにオフさせて、通常の映像と音声を出力させる。
このようにすれば、暴力シーン、残虐シーン等、使用者の年齢では鑑賞に適さない部分だけ不完全な映像画面を写しだし、他は完全な映像画面が見られるようにすることができる。
【0060】
なお、上記した各実施例、変形例では、音声認識部を設け、音声入力により動作指示を与えるようにしたが、装置ケースにキー操作部を設け、キー操作で動作指示を与えるようにしても良く、更に、使用者識別情報の設定も、キーの多重押しで行うようにしても良い。
また、記録媒体としてビデオCD等のディスクを例に挙げたが、ディジタルビデオテープ等の他の記録媒体をディジタルビデオテープレコーダ等の記録媒体再生装置で再生して映像と音声を得たり、年齢制限情報を読み取ったりしても良い。更に、映像ソース(AVソース)は記録媒体に限定されず、TV放送、CATV放送、高速ディジタル通信回線を使用した映像(映像・音声)通信サービスであっても良く、各々、TV受信機、CATV受信機、映像(映像・音声)通信受信端末で受信して、映像(映像・音声)を得るようにすれば良い。映像(映像・音声)通信サービスでは図9(1)に示す如く、プログラムの最初に含まれる番組管理情報中に年齢制限情報を含めたり、映像(映像・音声)期間中に年齢制限情報を多重するようにすれば良い。
【0066】
【発明の効果】
本発明に係る映像装置によれば、予め、複数の使用者の識別情報と許容される年齢制限のレベルを設定しておき、使用時に入力される使用者識別情報とディスク等の記録媒体等の映像ソースから記録媒体再生手段で読み取るなどして得た年齢制限情報に基づき判別した年齢制限のレベルを、予め設定された内容と照合して通常出力が許容されるか判定し、通常出力が許容されると判定された場合、ディスク等の記録媒体等の映像ソースから記録媒体再生手段で再生するなどして得た映像信号を出力させ、通常出力が許容されると判定されなかった場合、映像ソースから得た映像信号に対し特殊映像効果処理を施したあとの映像信号を出力させるようにしたので、年齢制限情報に年齢制限の複数のレベルが有る場合に、複数の使用者間の年齢の差に応じて、映像ソースの映像を完全な画面で鑑賞可能とするか不完全な画面で鑑賞可能とするか適切に切り換えることができる。すなわち、或る映像ソースの年齢制限レベルに対し年齢が適している使用者だけが完全な画面で鑑賞可能とする一方、年齢が適していない他の使用者には不完全な画面で提供するようにでき、年齢が適していない使用者が勝手に完全な形で鑑賞すのを防止しながら、凡そのストーリは把握できるようにすることが可能となる。
【0067】
本発明に係る他の映像装置によれば、ディスク等の記録媒体等の映像ソースがAVソースの場合に、使用時に入力される使用者識別情報とディスク等の記録媒体等の映像ソースから記録媒体再生手段で読み取るなどして得た年齢制限情報に基づき判別した年齢制限のレベルを、予め設定された内容と照合して通常出力が許容されるか判定し、通常出力が許容されると判定されなかった場合、音声出力にミュートを掛けるようにしたので、或るAVソースの年齢制限レベルに対し年齢が適していない使用者にはAVソースから得た音声を聞こえないようにでき、年齢制限レベル以上でないと適さない音声の鑑賞を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となるディスク再生装置の回路図である。
【図2】ディスク再生装置の外観図である。
【図3】音声認識部の記憶部に設定された使用者識別情報の説明図である。
【図4】ビデオCDの記録内容の説明図である。
【図5】本発明の第一実施例に係るディスク再生装置の回路図である。
【図6】第一実施例の変形例の説明図である。
【図7】第一実施例の更に他の変形例の説明図である。
【図8】本発明の第二実施例に係るディスク再生装置の回路図である。
【図9】本発明の変形例の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ディスク再生メカ部
3 ローディング部 4 信号処理部
5 特殊映像効果部 7 ミュート部
9 マイク 10 音声認識部
11 登録キー部 11、11、11 登録キー
13 特徴抽出部 14 記憶部
15 登録部 16、16B 照合部
17 判別部
18、18A、18B システムコントローラ
30 ディップスイッチ部

Claims (4)

  1. 映像ソースから得た映像信号に特殊映像効果処理を施す特殊映像効果手段と、
    複数の使用者の識別情報と許容される年齢制限のレベルを設定する設定手段と、
    映像ソースから得た年齢制限情報に基づき、年齢制限のレベルを判別する判別手段と、
    使用時に入力される使用者識別情報と映像ソースから得た年齢制限情報における年齢制限のレベルを、設定手段に設定された内容と照合して通常出力が許容されるか判定する照合手段と、
    照合手段で通常出力が許容されると判定された場合、映像ソースから得た映像信号を出力させ、通常出力が許容されると判定されなかった場合、映像ソースから得た映像信号に対し特殊映像効果手段で特殊映像効果処理を施したあとの映像信号を出力させる切り換え手段と、
    を備えたことを特徴とする映像装置。
  2. 映像ソースを映像と年齢制限情報の記録された記録媒体とし、記録媒体再生手段で再生して映像信号を得、また年齢制限情報を読み取るようにしたこと、
    を特徴とする請求項記載の映像装置。
  3. 映像ソースをAVソースとし、
    AVソースから得た音声信号にミュートを掛けるミュート手段を設け、
    照合手段で通常出力が許容されると判定されなかった場合、ミュート手段にミュートを掛けさせるミュート制御手段を設けたこと、
    を特徴とする請求項記載の映像装置。
  4. 映像ソースを映像と音声と年齢制限情報の記録された記録媒体とし、記録媒体再生手段で再生して映像信号と音声信号を得、また年齢制限情報を読み取るようにしたこと、
    を特徴とする請求項記載の映像装置。
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JP2007104276A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 義浩 ▲はい▼ 再生データのデータ構造、このデータ構造を有する再生データを記録した記憶媒体、このデータ構造を有する再生データを再生する再生装置、及び、監視装置

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