JP3606354B2 - タービン式流量計、タービン式流量計測方法およびタービン式ガスメータ - Google Patents

タービン式流量計、タービン式流量計測方法およびタービン式ガスメータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス等の流体の流量を測定するための流量計、流量計測方法およびガスメータに係り、特に羽根車の回転によって流量を測定するタービン式流量計、タービン式流量計測方法およびタービン式ガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のタービン式流量計、例えば都市ガス等のガス流量を測定するためのガス流量計は、羽根車の回転によってガス流量を測定するようになっている。この羽根車は、ガスの流れる方向に対して一定の角度を持つように配置された複数枚の羽根により構成されており、ガスが羽根車を通過する際の羽根車の回転数からガスの流量を測定するものである。この従来のタービン式流量計では、羽根車の回転時の摩擦が小さいため、流体の圧力損失が少なく、特に大流量域での流量に適している。また、このタービン式流量計では、その本体を容積式流量計よりも小さく形成することができるため、設備費用の面からも有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来のタービン式流量計では、羽根車の回転によってガス等の流体の流量を測定している。しかしながら、この羽根車の回転時に摩擦が小さいため、流体の流量が変化した際には、以下に述べるような計量誤差を生じる。
【0004】
21は従来のタービン式流量計において、流体の流量が変化した場合の実際の流量と羽根車の回転から得られた流量との関係を表すものである。図中、符号Aは流体の実際の流量(以下、実流量という。)の変化、符号Bは羽根車の回転から得られた流量(以下、タービン流量という。)の変化をそれぞれ表している。この図から明らかなように、流体の流量が変化したときには、タービン流量Bと実流量Aとの間に誤差が発生し、これが積算されて計量誤差E1,E2となるのが判る。流量が増加するときには、実流量Aの変化速度自体はさほど大きくないので、タービン流量Bと実流量Aとの差である計量誤差E1は比較的小さく、問題とならないが、逆に、流体の流量が急激に減少するときには、羽根車の回転慣性力の作用により、羽根車が流速に比例した回転速度となるまでにかなりの時間を要することから、タービン流量Bが実流量Aと一致するまでに相当長い時間を要し、計量誤差E2が相当大きくなる。すなわち、タービン式流量計には、流量変化時に計測精度が低下するという問題があった。
【0005】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ガス等の流体の流量変化時においても適切な処理を行なうことで正確な流体流量を測定することができるタービン式流量計、タービン式流量計測方法およびタービン式ガスメータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のタービン式流量計は、流体が通過する流路内に回転自在に設けられ流体の通過に伴って回転する羽根車と、羽根車の回転数に応じて流体の流量を検出する流量検出手段と、流路内を通過する流体の流量変化を検知する流量変化検知手段と、定常時は流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、流量変化検知手段が流量変化を検知したときにはその流量変化検知時点で総積算流量の出力を一時停止し、流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段とを備えている。
【0007】
このタービン式流量計では、羽根車の回転数に応じて検出された流体の流量は逐次積算され、その積算結果が総積算流量として出力されるが、流路内を通過する流体の流量変化が検知されると、その流量変化検知時点で総流量積算の出力が一時停止され、その後、羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点において真の総積算流量が求められ、出力される。
【0008】
請求項2記載のタービン式流量計は、請求項1記載のタービン式流量計において、上記の流量積算手段が、流量変化検知時点から所定の時点までの時間と、所定の時点において流量検出手段により検出された流量とに基づいて、流量変化検知時点から所定の時点までの積算実流量を算出し、この積算実流量を流量変化検知時点における総積算流量に加算することにより、真の総積算流量を求めるようにしたものである。
【0009】
このタービン式流量計では、流量変化検知時点から所定の時点までの積算実流量が、流量変化検知時点から所定の時点までの時間と所定の時点において検出された流量とに基づいて算出され、この積算実流量が流量変化検知時点における総積算流量に加算されることにより真の総積算流量が求められて、出力される。
【0010】
請求項記載のタービン式流量計は、流体が通過する流路内に回転自在に設けられ流体の通過に伴って回転する羽根車と、羽根車の回転数に応じて流体の流量を検出する流量検出手段と、流路内を通過する流体の流量変化を検知する流量変化検知手段と、定常時は流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、流量変化検知手段が流量変化を検知したときにはその流量変化検知時点で総積算流量の出力を一時停止し、流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段とを備え、この流量積算手段が、流量検出手段により検出された流量が一定状態に収束する時点である収束時点を検知する収束検知手段と、流量変化検知時点以前に流量検出手段が検出した変化前流量と収束時点以後に流量検出手段が検出した変化後流量とを保持する流量値保持手段と、予め得られている変化前流量および変化後流量の組と流量変化検知時点から収束時点までの積算実流量とを対応付けた積算実流量テーブルを保持する積算実流量テーブル保持手段とを有するように構成すると共に、この流量演算手段が、積算実流量テーブルを参照して、流量値保持手段に保持された変化前流量および変化後流量の組に対応する積算実流量を取得し、この積算実流量を基に真の総積算流量を求めるようにしたものである。
【0011】
このタービン式流量計では、羽根車の回転数に応じて検出された流体の流量は逐次積算され、その積算結果が総積算流量として出力されるが、流路内を通過する流体の流量変化が検知されると、その流量変化検知時点で総流量積算の出力が一時停止され、その後、羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点において、変化前流量および変化後流量の組に対応する積算実流量が積算実流量テーブルから得られ、この積算実流量を基に真の総積算流量が求められて、出力される。
【0014】
請求項記載のタービン式流量計は、流体が通過する流路内に回転自在に設けられ流体の通過に伴って回転する羽根車と、羽根車の回転数に応じて流体の流量を検出する流量検出手段と、流路内を通過する流体の流量変化を検知する流量変化検知手段と、定常時は流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、流量変化検知手段が流量変化を検知したときにはその流量変化検知時点で総積算流量の出力を一時停止し、流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段とを備え、この流量積算手段が、流量検出手段により検出された流量が一定状態に収束する時点である収束時点を検知する収束検知手段と、流量変化検知時点以前に流量検出手段が検出した変化前流量と収束時点以後に流量検出手段が検出した変化後流量とを保持する流量値保持手段と、予め得られている変化前流量および変化後流量の組と流量変化検知時点から収束時点までの積算誤差流量とを対応付けた積算誤差流量テーブルを保持する積算誤差流量テーブル保持手段とを有するように構成すると共に、この流量演算手段が、積算誤差流量テーブルを参照して、流量値保持手段に保持された変化前流量および変化後流量の組に対応する積算誤差流量を取得し、この積算誤差流量を基に真の総積算流量を求めるようにしたものである。
【0015】
このタービン式流量計では、羽根車の回転数に応じて検出された流体の流量は逐次積算され、その積算結果が総積算流量として出力されるが、流路内を通過する流体の流量変化が検知されると、その流量変化検知時点で総流量積算の出力が一時停止され、その後、羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点において、変化前流量および変化後流量の組に対応する積算誤差流量が積算誤差流量テーブルから得られ、この積算誤差流量を基に真の総積算流量が求められて、出力される。
【0016】
請求項記載のタービン式流量計は、流体が通過する流路内に回転自在に設けられ流体の通過に伴って回転する羽根車と、羽根車の回転数に応じて流体の流量を検出する流量検出手段と、流路内を通過する流体の流量変化を検知する流量変化検知手段と、定常時は流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、流量変化検知手段が流量変化を検知したときにはその流量変化検知時点で総積算流量の出力を一時停止し、流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段とを備え、この量演算手段が、流量検出手段により検出された流量が一定状態に収束する時点である収束時点を検知する収束検知手段と、流量変化検知時点から収束時点までの時間である収束時間を検知する収束時間検知手段と、流量変化検知時点以前に流量検出手段が検出した変化前流量を保持する流量値保持手段と、予め得られている変化前流量および収束時間の組と流量変化検知時点から収束時点までの積算誤差流量とを対応付けた積算誤差流量テーブルを保持する積算誤差流量テーブル保持手段とを有するように構成すると共に、この流量演算手段が、積算誤差流量テーブルを参照して、流量値保持手段に保持された変化前流量および収束時間検知手段により検知された収束時間の組に対応する積算誤差流量を取得し、この積算誤差流量を基に真の総積算流量を求めるようにしたものである。
【0017】
このタービン式流量計では、羽根車の回転数に応じて検出された流体の流量は逐次積算され、その積算結果が総積算流量として出力されるが、流路内を通過する流体の流量変化が検知されると、その流量変化検知時点で総流量積算の出力が一時停止され、その後、羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点において、変化前流量および収束時間の組に対応する積算誤差流量が積算誤差流量テーブルから得られ、この積算誤差流量を基に真の総積算流量が求められて、出力される。
【0018】
請求項記載のタービン式流量計測方法は、流体が通過する流路内に回転自在に設けられて流体の通過に伴って回転する羽根車の回転数から流体の流量を計測する方法であって、流路内を通過する流体の流量変化を監視し、定常時は、羽根車の回転数に応じて検出される流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力し、流体の流量変化が検知されたときは、その流量変化検知時点で総積算流量の出力を一時停止して、羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力するようにしたものである。
【0019】
このタービン式流量計測方法では、羽根車の回転数に応じて検出された流体の流量は逐次積算され、その積算結果が総積算流量として出力されるが、流路内を通過する流体の流量変化が検知されると、その流量変化検知時点で総流量積算の出力が一時停止され、その後、羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点で真の総積算流量が求められ、出力される。
【0020】
本発明のタービン式ガスメータは、ガスが通過する流路内に回転自在に設けられてガスの通過に伴って回転する羽根車と、羽根車の回転数に応じてガスの流量を検出する流量検出手段と、流路内を通過するガスの流量変化を検知する流量変化検知手段と、定常時は流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、流量変化検知手段が流量変化を検知したときにはその流量変化検知時点で総積算流量の出力を一時停止し、流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段とを備えている。
【0021】
このタービン式ガスメータでは、羽根車の回転数に応じて検出されたガス流量は逐次積算され、その積算結果が総積算流量として出力されるが、流路内を通過するガスの流量変化が検知されると、その流量変化検知時点で総積算流量の出力が一時停止され、その後、羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点で真の総積算流量が求められ、出力される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態に係るタービン式流量計測方法は、以下に説明する本発明の実施の形態に係るタービン式ガスメータによって具現化されるので、以下併せて説明する。
【0023】
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の一実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量機構部10の概略断面構造を表し、図2は図1におけるAA′断面を表すものである。この計量機構部10は、円筒形の流量計本体11を有し、この流量計本体11内に流路17が設けられている。流路17には図示しない配管を通じて都市ガス等のガス20が流入するようになっている。この流路17内にはガス20の通過を許容すると共に固定軸13を支持するための支持枠12a, 12bが設けられている。これらの支持枠12a, 12bによって支持された固定軸13には羽根車14が回転自在に取り付けられている。羽根車14には複数枚の羽根19aが放射状に回転対称に設けられている。これらの羽根19aはガス20の流入方向に対してそれぞれが所定の角度を保持するように配置されている。流量計本体11には、羽根車14の羽根19aと対応する位置に、流量検出手段としてピックアップ装置16が埋設されている。このピックアップ装置16は、羽根19aがピックアップ装置16へ近接離反することにより羽根車14の回転数に対応した周波数のパルス信号を出力するものである。流量計本体11の流路17におけるガス流入側には、ガス20の流速(もしくは流量)の変化を検知するためのフローセンサ18が設けられている。このフローセンサ18としては、例えば、熱式フローセンサが用いられる。この熱式フローセンサは、例えば、ヒータの上流側および下流側にそれぞれ温度によって抵抗値が変化する抵抗素子を配設し、そこを通過するガスの流速に応じて生ずる2つの抵抗素子の抵抗値の差からガスの流速を計測するものである。
【0024】
図3は本発明の一実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部30の要部構成を表すものである。この計量制御部30は、ピックアップ装置16から羽根車14の回転に比例して入力されるパルス信号の単位時間当たりのパルス数をカウントするパルスカウンタ31と、このパルスカウンタ31から出力されたパルスカウント値を基に流量を演算する流量演算部32と、流量演算部32で得られた流量36(以下、タービン流量36という。)を積算して表示部40に総積算流量37を出力する流量積算部33とを備えている。流量積算部33は、この流量積算部33における流量積算処理等を行う演算部331と、積算された流量を逐次記憶する積算流量メモリ332と、予め設定された時間を計時するタイマ333とを有している。この計量制御部30はまた、フローセンサ18より出力される流量信号から流路17における実際の流量の変化を検知する実流量変化検知部35を備えており、この実流量変化検知部35から出力される実流量変化検知信号38が流量積算部33の演算部331に入力されるようになっている。ここで、ピックアップ装置16、パルスカウンタ31および流量演算部32が本発明における「流量検出手段」に対応し、流量積算部33が本発明における「流量積算手段」に対応し、フローセンサ18および実流量変化検知部35が本発明における「流量変化検知手段」に対応する。また、総積算流量37が本発明における「総積算流量」に対応する。
【0025】
次に、図4および図5を参照して、以上のような構成のタービン式ガスメータの動作を説明する。ここで、図4は図3における流量積算部33の主として演算部331の動作を表し、図5は流路17(図1)を流れるガス20の流量が変化したときの実流量Aおよびタービン流量Bの変化状態を表すものである。なお、図5で、縦軸は単位時間有りの流量を示し、横軸は時間の経過を示している。この図5に示したように、本実施の形態では、ある時点aにおいて実流量Aがq1からq2へと急激に減少する一方、タービン流量Bは時点aで流量q1から減少を始め、t2という時間が経過した時点bで流量q2に収束するものとする。また、この図で、時点cは、時点aから時間t1だけ経過した時点であり、時点bよりも十分遅い時点であるとする。ここで、時点aが本発明における「流量変化検知時点」に対応し、時点bが本発明における「収束時点」に対応し、時点cが本発明(請求項)における「流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点」に対応する。
【0026】
図1において、流路17をガス20が流れると、羽根車14はガス20の流速に応じた回転数で回転する。ピックアップ装置16は羽根車14の回転に対応した周波数のパルス信号を出力する。図3において、計量制御部30のパルスカウンタ31はピックアップ装置16からのパルス信号の単位時間当たりのパルス数をカウントして、そのカウント値を流量演算部32に供給する。流量演算部32はこのパルスカウント値をガス20の流量に換算する演算を行い、これにより得たタービン流量36を流量積算部33の演算部331に入力する。
【0027】
ここで、流量積算部33の演算部331は、図4に示したように、流量演算部32からタービン流量36が入力されるごとに(図4ステップS101;Y)、実流量変化検知部35からの実流量変化検知信号38の入力をチェックする(ステップS102)。この結果、実流量変化検知信号38が入力されていないときは(ステップS102;N)、入力されたタービン流量36を積算流量メモリ332に記憶されている値に加算し、これにより得られた値を総積算流量37として再び積算流量メモリ332に記憶させると共にこの値を出力するという処理を行う(ステップS103)。したがって、この場合は、表示部40に表示される総積算流量値は一定時間ごとに更新されることとなる。
【0028】
以上の処理において、図5の時点a以前におけるようにガス20の流量がほぼ一定であるときは、タービン流量Bと実流量Aとはほぼ一致しており、計量誤差が生じていない。ところが、時点aにおいて実流量Aがq1からq2へと急激に減少すると、計量機構部10の羽根車14はその変化に追随して急に停止することはできず、その回転数は徐々に減少する。このため、流量演算部32で得られるタービン流量36は、図5の符号Bで示したように、q1から徐々に減少していき、ある時点bでほぼ流量q2に収束することとなる。したがって、上記したような処理(ステップS101〜S103)のみを繰り返して計量を行なった場合には、図5の符号E2で示した斜線領域の面積に相当する部分が計量誤差となる。
【0029】
そこで、本実施の形態では、そのような計量誤差をなくすために、次のような処理を行う。すなわち、流量積算部33の演算部331は、図5の時点aで実流量変化検知部35からの実流量変化検知信号38の入力を検知すると(ステップS102;Y)、タービン流量の積算を一時停止すると共に、タイマ333をスタートさせる(ステップS104)。これにより、積算流量メモリ332は、流量変化時点aにおける総積算流量値をそのまま保持することとなる。このタイマ333は予め、時間t1が経過したときにタイムアップするように設定されており、図5の時点cでタイムアップすると(ステップS105;Y)、タイムアップ信号を演算部331に送出する。時点cの到来を知った演算部331は、その時点におけるタービン流量36としてq2を取得し(ステップS106)、q2×t1により、時点aから時点cまでの積算実流量Qを算出する(ステップS107)。この積算実流量Qは、図5における矩形領域aa′c′cの面積に等しい。さらに、演算部331は、この積算実流量Qを積算流量メモリ332に記憶された値(すなわち、時点aにおける総積算流量値)に加算して、これにより得られた値を総積算流量37として再び積算流量メモリ332に記憶させると共にこの値を出力するという処理を行う(ステップS108)。これにより、表示部40に表示される総積算流量値が更新される。このとき、その表示される総積算流量値には図5の計量誤差E2が含まれておらず、計量精度が適正に保たれる。
【0030】
このように、本実施の形態に係るタービン式ガスメータによれば、ガスの流量変化があった後は、直ちに流量積算を行うのではなく、図5に示したタービン流量B(タービン流量36)がほぼ一定値に収束するのに十分な時間t1が経過する時点cまで待って真の総積算流量を求めるようにしたので、羽根車14の回転慣性により生ずる計量誤差を除くことができ、計量精度の低下を防止することができる。特に、この方法では、流量変化時点aから流量積算を実行する時点cまでの時間を固定しているので、制御が単純化するという利点がある。
【0031】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の他の実施の形態に係るタービン式ガスメータについて説明する。
【0032】
図6は、本発明の他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部30aの要部構成を表すものである。なお、この図で上記第1の実施の形態(図3)と同一構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。この計量制御部30aの流量積算部33aは、図3に示した流量積算部33の演算部331およびタイマ333に代えて、それぞれ、演算部331aおよびタイムカウンタ334を備えている。このタイムカウンタ334は、演算部331aからタイムカウントの開始を指示されるとタイムカウント動作を開始すると共に、演算部331aからの問い合わせがあると、その時点でのタイムカウント値を返すようになっている
【0033】
計量制御部30aにおけるその他の構成は、図3に示した計量制御部30と同様であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態のタービン式ガスメータにおける計量機構部については図1に示した計量機構部10と同様の構成であるので、その説明も省略する。
【0034】
次に、図7を参照して、このような構成のタービン式ガスメータの計量制御部30aにおける流量積算部33aの動作を説明する。ここで、図7は、図6における流量積算部33aの主として演算部331aの動作を表す。なお、この図のステップS201〜S203の処理は、上記第1の実施の形態で示した図4のステップS101〜S103と同様なので、説明を省略する。
【0035】
本実施の形態では、流量積算部33aの演算部331aは、実流量変化検知部35からの実流量変化検知信号38の入力を監視し(ステップS202)、図5の時点aで実流量変化検知信号38の入力を検知すると(ステップS202;Y)、タービン流量の積算を一時停止すると共に、タイムカウンタ334をスタートさせる(ステップS204)。これにより、積算流量メモリ332は、流量変化時点aにおける総積算流量値をそのまま保持することとなる。流量積算部33aの演算部331aは、さらにタービン流量36の入力を監視し(ステップS205)、その値が収束したか否か、すなわち、一定値になったか否かをチェックする(ステップS206)。その結果、ある時点(図5では時点b)においてタービン流量36の値が一定値になったと判断したときは(ステップS206;Y)、その収束したタービン流量36の値(図5ではq2)を取得すると共に(ステップS207)、その時点bにおけるタイムカウント値(図5ではt2)をタイムカウンタ334から取得し、さらに、タイムカウンタ334の動作を停止させて、リセットする(ステップS208)。
【0036】
次に、演算部331aは、q2×t2により、時点aから時点bまでの積算実流量Qを算出する(ステップS209)。この積算実流量Qは、図5における矩形領域aa′b′bの面積に等しい。そして、演算部331aは、この積算実流量Qを積算流量メモリ332に記憶された値に加算して、これにより得られた値を総積算流量37として再び積算流量メモリ332に記憶させると共にこの値を出力するという処理を行う(ステップS210)。これにより、表示部40に表示される総積算流量値が更新される。このとき、その表示される総積算流量値には図5の計量誤差E2が含まれておらず、計量精度が適正に保たれる。
【0037】
このように、本実施の形態に係るタービン式ガスメータによれば、ガスの流量変化があった後は、直ちに流量積算を行うのではなく、図5に示したタービン流量B(タービン流量36)がほぼ一定値に収束する時点bを検出し、この時点bにおいて真の総積算流量を求めるようにしたので、羽根車14の回転慣性により生ずる計量誤差を除くことができ、計量精度の低下を防止することができる。特に、この方法では、タービン流量36が一定値に収束した時点bを検出し、その時点bで流量積算を行うようにしているので、流量変化後の比較的速い時点で流量積算の表示を更新することができ、上記第1の実施の形態の場合に比べて応答性がよいという利点がある。
【0038】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータについて説明する。
【0039】
図8は、本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部30bの要部構成を表すものである。なお、この図で上記第1の実施の形態(図3)と同一構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。この計量制御部30bの流量積算部33bは、演算部331bと、積算流量メモリ332と、積算実流量テーブル335と、変化前流量メモリ336と、変化後流量メモリ337とを備えている。積算実流量テーブル335は、図9に示したように、ガス20の流量が変化する前(すなわち、実流量変化検知部35から実流量変化検知信号38が出力される時点a以前)におけるタービン流量36の値(図5ではq1が対応)と、ガス20の流量が一定値に収束した時点(図5では時点b)におけるタービン流量36の値(図5ではq2が対応)とを一組として、この組に変化点から収束点までの積算実流量Q(図5では、矩形領域aa′b′bの面積)を対応付けたものである。ここで、積算実流量Qは予め実験等によって求められたものである。変化前流量メモリ336は、時点a以前におけるタービン流量36の値を格納するためのもので、変化流量メモリ337は、時点bにおけるタービン流量36の値を格納するためのものである。ここで、これらの変化前流量メモリ336および変化後流量メモリ337が、本発明(請求項)における「流量値保持手段」に対応し、積算実流量テーブル335が本発明における「積算実流量テーブル」に対応し、積算実流量Qが本発明における「積算実流量」に対応する。
【0040】
計量制御部30bにおけるその他の構成は、図3に示した計量制御部30と同様であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態のタービン式ガスメータにおける計量機構部については図1に示した計量機構部10と同様の構成であるので、その説明も省略する。
【0041】
次に、図10を参照して、このような構成のタービン式ガスメータの計量制御部30bにおける流量積算部33bの動作を説明する。ここで、図10は、図8における流量積算部33bの主として演算部331bの動作を表す。なお、この図のステップS301〜S303の処理は、上記第1の実施の形態で示した図4のステップS101〜S103と同様なので、説明を省略する。
【0042】
本実施の形態では、流量積算部33bの演算部331bは、実流量変化検知部35からの実流量変化検知信号38の入力を監視し(ステップS302)、図5の時点aで実流量変化検知信号38の入力を検知すると(ステップS302;Y)、タービン流量の積算を一時停止すると共に、この実流量変化検知信号38の入力前の最後のタービン流量36(図5ではq1)を変化前流量メモリ336に格納する(ステップS304)。これにより、積算流量メモリ332は、流量変化時点aにおける総積算流量値をそのまま保持することとなる。演算部331bは、さらにタービン流量36の入力を監視し(ステップS305)、その値が収束したか否かをチェックする(ステップS306)。その結果、ある時点(図5では時点b)においてタービン流量36の値が収束したと判断したときは(ステップS306;Y)、その収束したタービン流量36の値(図5ではq2)を変化後流量メモリ337に格納する(ステップS307)。
【0043】
次に、演算部331bは、積算実流量テーブル335を参照して、変化前流量メモリ336および変化後流量メモリ337に格納されている変化前流量q1および変化後流量q2の組に対応する積算実流量Qを取得する(ステップS308)。この積算実流量Qは、図5における矩形領域aa′b′bの面積に等しい。さらに、演算部331bは、この積算実流量Qを積算流量メモリ332に記憶された値に加算して、これにより得られた値を総積算流量37として再び積算流量メモリ332に記憶させると共にこの値を出力するという処理を行う(ステップS309)。これにより、表示部40に表示される総積算流量値が更新される。このとき、その表示される総積算流量値には図5の計量誤差E2が含まれておらず、計量精度が適正に保たれる。
【0044】
このように、本実施の形態に係るタービン式ガスメータによれば、ガスの流量変化があった後は、直ちに流量積算を行うのではなく、図5に示したタービン流量B(タービン流量36)がほぼ一定値に収束するのを待って、変化前および変化後のタービン流量の値を基に積算実流量テーブル335から対応する積算実流量Qを求め、この値を用いて真の総積算流量を求めるようにしたので、羽根車14の回転慣性により生ずる計量誤差を除くことができ、計量精度の低下を防止することができる。特に、この方法では、上記第1および第2の実施の形態のように、タイマやタイムカウンタを使用せず、また、演算処理も行なわず、テーブルの参照のみで積算実流量Qが求められるので、制御がより簡単になるという利点がある。
【0045】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータについて説明する。
【0046】
図11は、本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部30cの要部構成を表すものである。なお、この図で上記第1の実施の形態(図3)等と同一構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。この計量制御部30cの流量積算部33cは、演算部331cと、積算流量メモリ332と、積算実流量テーブル338と、変化前流量メモリ336と、タイムカウンタ334とを備えている。積算実流量テーブル338は、図12に示したように、ガス20の流量の変化時点a以前におけるタービン流量36の値(図5ではq1が対応)とガス20の収束時間(図5では流量変化時点aから収束時点bまでの時間t2が対応)とを一組として、この組に変化点から収束点までの積算実流量Q(図5では、矩形領域aa′b′bの面積)を対応付けたものである。ここで、積算実流量Qは予め実験等によって求められたものである。変化前流量メモリ336は、時点a以前におけるタービン流量36の値を格納するためのものである。タイムカウンタ334は上記第2の実施の形態におけるタイムカウンタ334と同じもので、演算部331cからタイムカウントの開始を指示されるとタイムカウント動作を開始すると共に、演算部331cからの問い合わせがあると、その時点でのタイムカウント値を返すようになっている
【0047】
計量制御部30cにおけるその他の構成は、図3に示した計量制御部30と同様であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態のタービン式ガスメータにおける計量機構部については図1に示した計量機構部10と同様の構成であるので、その説明も省略する。
【0048】
次に、図13を参照して、このような構成のタービン式ガスメータの計量制御部30cにおける流量積算部33cの動作を説明する。なお、図13は、図11における流量積算部33cの主として演算部331cの動作を表す。この図のステップS401〜S403の処理は、上記第1の実施の形態で示した図4のステップS101〜S103と同様なので、説明を省略する。
【0049】
本実施の形態では、流量積算部33cの演算部331cは、実流量変化検知部35からの実流量変化検知信号38の入力を検知すると(ステップS402;Y)、タービン流量の積算を一時停止すると共に、実流量変化検知信号38の入力前の最後のタービン流量36(図5ではq1)を変化前流量メモリ336に格納する(ステップS404)と共に、タイムカウンタ334に対してタイムカウントの開始を指示する(ステップS405)。これにより、積算流量メモリ332は、流量変化時点aにおける総積算流量値をそのまま保持することとなる。演算部331cは、さらにタービン流量36の入力を監視し(ステップS406)、その値が収束したか否かをチェックする(ステップS407)。その結果、ある時点(図5では時点b)においてタービン流量36の値が収束したと判断したときは(ステップS407;Y)、タイムカウンタ334からタイムカウント値(図5ではt2)を取得し、さらに、タイムカウンタ334の動作を停止させて、リセットする(ステップS408)
【0050】
次に、演算部331cは、積算実流量テーブル338を参照して、変化前流量メモリ336に格納されている変化前流量q1およびタイムカウンタ334から得たタイムカウント値t2の組に対応する積算実流量Qを取得する(ステップS409)。この積算実流量Qは、図5における矩形領域aa′b′bの面積に等しい。さらに、演算部331cは、この積算実流量Qを積算流量メモリ332に記憶された値に加算して、これにより得られた値を総積算流量37として再び積算流量メモリ332に記憶させると共にこの値を出力するという処理を行う(ステップS410)。これにより、表示部40に表示される総積算流量値が更新される。このとき、その表示される総積算流量値には図5の計量誤差E2が含まれておらず、計量精度が適正に保たれる。
【0051】
このように、本実施の形態に係るタービン式ガスメータによれば、ガスの流量変化があった後は、直ちに流量積算を行うのではなく、図5に示したタービン流量B(タービン流量36)がほぼ一定値に収束するのを待って、変化前のタービン流量の値および収束に要した時間を基に積算実流量テーブル338から対応する積算実流量Qを求め、この値を用いて真の総積算流量を求めるようにしたので、羽根車14の回転慣性により生ずる計量誤差を除くことができ、計量精度の低下を防止することができる。特に、この方法では、上記第3の実施の形態と同様に演算処理は行なわず、テーブルの参照のみで積算実流量Qが求められるので、制御が簡単になるという利点がある。
【0052】
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータについて説明する。
【0053】
図14は、本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部30dの要部構成を表すものである。なお、この図で上記第3の実施の形態(図8)と同一構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。この計量制御部30dの流量積算部33dは、第3の実施の形態(図8)における演算部331bおよび積算実流量テーブル335に代えて、それぞれ、演算部331dおよび積算誤差流量テーブル339を備えている。積算誤差流量テーブル339は、図15に示したように、ガス20の流量が変化する前(図5では時点a以前)におけるタービン流量36の値(図5ではq1)と、ガス20の流量が一定値に収束した時点(図5では時点b)におけるタービン流量36の値(図5ではq2)とを一組として、この組に変化点から収束点までの積算誤差流量(図5の計量誤差E2の面積に等しい)を対応付けたものである。この積算誤差流量(以下においては、適宜、積算誤差流量E2と表記する。)は予め実験等によって求められたものである。ここで、これらの変化前流量メモリ336および変化後流量メモリ337が、本発明(請求項)における「流量値保持手段」に対応し、積算誤差流量テーブル339が本発明における「積算誤差流量テーブル」に対応する。また、積算誤差流量E2が本発明における「積算誤差流量」に対応する。
【0054】
計量制御部30dにおけるその他の構成は、図8に示した計量制御部30bと同様であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態のタービン式ガスメータにおける計量機構部については図1に示した計量機構部10と同様の構成であるので、その説明も省略する。
【0055】
次に、図16を参照して、このような構成のタービン式ガスメータの計量制御部30dにおける流量積算部33dの動作を説明する。ここで、図16は、図14における流量積算部33dの主として演算部331dの動作を表す。
【0056】
本実施の形態では、流量積算部33dの演算部331dは、流量演算部32からタービン流量36が入力されるごとに(図16ステップS501;Y)、入力されたタービン流量36を積算流量メモリ332に記憶されている値に加算し、これにより得られた値を総積算流量37として再び積算流量メモリ332に記憶させると共にこの値を出力するという処理を行う(ステップS502)。ここで、流量積算部33dの演算部331dは、実流量変化検知部35からの実流量変化検知信号38の入力をチェックする(ステップS503)。この結果、実流量変化検知信号38が入力されていないときは(ステップS503;N)、上記のステップS501,S502の処理を繰り返し行う。したがって、この場合は、表示部40に表示される総積算流量値が一定時間ごとに更新される。
【0057】
一方、図5の時点aで実流量変化検知信号38の入力を検知すると(ステップS502;Y)、演算部331dは、この実流量変化検知信号38の入力前の最後のタービン流量36(図5ではq1)を変化前流量メモリ336に格納する(ステップS504)。演算部331dは、さらにタービン流量36の入力を監視し(ステップS505)、その入力があればそれを積算する。すなわち、入力されたタービン流量36を積算流量メモリ332に記憶されている値に加算し、これにより得られた値を再び積算流量メモリ332に記憶させる(ステップS506)。このときの積算流量メモリ332の値は誤差を含んだものとなる。但し、この場合には、上記第3の実施の形態の場合と異なり、加算結果の出力は行わないので、表示部40に表示された総積算流量値は更新されず、実流量変化検知信号38の入力前(時点a)の表示値が維持される。
【0058】
次に、演算部331dは、入力されたタービン流量36の値が収束したか否かをチェックする(ステップS507)。この結果、タービン流量36の値が収束していないときは(ステップS507;N)、ステップS505に戻ってさらにタービン流量36の入力を監視し、その積算を行う。そして、ある時点(図5では時点b)においてタービン流量36の値が収束したと判断したときは(ステップS507;Y)、その収束したタービン流量36の値(図5ではq2)を変化後流量メモリ337に格納する(ステップS508)。
【0059】
次に、演算部331dは、積算誤差流量テーブル339を参照して、変化前流量メモリ336および変化後流量メモリ337に格納されている変化前流量q1および変化後流量q2の組に対応する積算誤差流量E2を取得する(ステップS509)。この積算誤差流量E2は図5における斜線領域の面積に等しい。さらに、演算部331dは、積算流量メモリ332に記憶された値から積算誤差流量E2を差し引いて、これにより得られた値を真の総積算流量37として再び積算流量メモリ332に記憶させると共にこの値を出力するという処理を行う(ステップS510)。これにより、表示部40に表示される総積算流量値が更新される。このとき、その表示される総積算流量値には図5の計量誤差E2が含まれておらず、計量精度が適正に保たれる。
【0060】
このように、本実施の形態に係るタービン式ガスメータによれば、ガスの流量変化があった後は、直ちに流量積算を行うのではなく、図5に示したタービン流量B(タービン流量36)がほぼ一定値に収束するのを待って、変化前および変化後のタービン流量の値を基に積算誤差流量テーブル339から対応する積算誤差流量E2を求め、この値を用いて真の総積算流量を求めるようにしたので、羽根車14の回転慣性により生ずる計量誤差を除くことができ、計量精度の低下を防止することができる。
【0061】
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータについて説明する。
【0062】
図17は、本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部30eの要部構成を表すものである。なお、この図で上記第4の実施の形態(図11)と同一構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。この計量制御部30eの流量積算部33eは、図11における演算部331cおよび積算実流量テーブル338に代えて、それぞれ、演算部331eおよび積算誤差流量テーブル340を備えている。積算誤差流量テーブル340は、図18に示したように、ガス20の流量の変化時点a以前におけるタービン流量36の値(図5ではq1)とガス20の流量変化時点aから収束時点bまでの時間t2とを一組として、この組に変化点から収束点までの積算誤差流量E2(図5の計量誤差E2の面積)を対応付けたものである。ここで、積算誤差流量E2は予め実験等によって求められたものである。ここで、演算部331およびタイムカウンタ334が本発明(請求項)における「収束時間検知手段」に対応し、変化前流量メモリ336が本発明における「流量値保持手段」に対応し、積算誤差流量テーブル340が本発明における「積算誤差流量テーブル」に対応する。
【0063】
計量制御部30eにおけるその他の構成は、図11に示した計量制御部30cと同様であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態のタービン式ガスメータにおける計量機構部については図1に示した計量機構部10と同様の構成であるので、その説明も省略する。
【0064】
次に、図19を参照して、このような構成のタービン式ガスメータの計量制御部30eにおける流量積算部33eの動作を説明する。なお、図19は、図17における流量積算部33eの主として演算部331eの動作を表す。この図のステップS601〜S603の処理は、上記第5の実施の形態で示した図16のステップS501〜S503と同様であり、実流量変化検知部35からの実流量変化検知信号38が入力されるまでは、流量積算部33eの演算部331eは、タービン流量36が入力されるごとにこれを積算し、その結果を総積算流量37として出力するという処理を繰り返す。したがって、この場合には、表示部40の表示値(総積算流量値)が更新される。
【0065】
本実施の形態では、流量積算部33eの演算部331eは、実流量変化検知部35からの実流量変化検知信号38の入力を検知すると(ステップS603;Y)、この実流量変化検知信号38の入力前の最後のタービン流量36(図5ではq1)を変化前流量メモリ336に格納する(ステップS604)と共に、タイムカウンタ334に対してタイムカウントの開始を指示する(ステップS605)。演算部331eは、さらにタービン流量36の入力を監視し(ステップS606)、その入力があればそれを積算する。すなわち、入力されたタービン流量36を積算流量メモリ332に記憶されている値に加算し、これにより得られた値を積算流量メモリ332に記憶させる(ステップS607)。このときの積算流量メモリ332の値は誤差を含んだものとなる。但し、この場合には、上記第5の実施の形態の場合と同様に、加算結果の出力は行わないので、表示部40に表示された総積算流量値は更新されず、実流量変化検知信号38の入力前の表示値が維持される。
【0066】
次に、演算部331eは、入力されたタービン流量36の値が収束したか否かをチェックする(ステップS607)。その結果、ある時点(図5では時点b)においてタービン流量36の値が収束したと判断したときは(ステップS608;Y)、演算部331eは、タイムカウンタ334からタイムカウント値(図5ではt2)を取得し、さらに、タイムカウンタ334の動作を停止させて、リセットする(ステップS609)。ここで、タイムカウント値t2が本発明における「収束時間」に対応する。
【0067】
次に、演算部331eは、積算誤差流量テーブル340を参照して、変化前流量メモリ336に格納されている変化前流量q1およびタイムカウンタ334から得たタイムカウント値t2の組に対応する積算誤差流量E2を取得する(ステップS610)。この積算誤差流量E2は、図5における斜線領域の面積に等しい。さらに、演算部331eは、積算流量メモリ332に記憶された値から積算誤差流量E2を差し引いて、これにより得られた値を真の総積算流量37として再び積算流量メモリ332に記憶させると共にこの値を出力するという処理を行う(ステップS611)。これにより、表示部40に表示される総積算流量値が更新される。このとき、その表示される総積算流量値には図5の計量誤差E2が含まれておらず、計量精度が適正に保たれる。
【0068】
このように、本実施の形態に係るタービン式ガスメータによれば、ガスの流量変化があった後は、直ちに流量積算を行うのではなく、図5に示したタービン流量B(タービン流量36)がほぼ一定値に収束するのを待って、変化前のタービン流量の値および収束に要した時間を基に積算誤差流量テーブル340から対応する積算誤差流量E2を求め、この値を用いて真の総積算流量を求めるようにしたので、羽根車14の回転慣性により生ずる計量誤差を除くことができ、計量精度の低下を防止することができる。
【0069】
以上いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記各実施の形態においては、羽根車14の形状を図2に示したように軸流型としたが、このほかに、例えば図20に示したような接線流型としてもよい。この接線流型羽根車方式では、ガス20が流れる方向と直交する方向に固定軸13′を配置すると共に、羽根車14′の全体を流路中に入れるのではなく、羽根19a′だけが流路中をガス流によって回転移動するようにしたものである。
【0070】
また、上記各実施の形態では、流量変化検知手段の構成要素としてフローセンサを用いたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば羽根車14の上流側と下流側にそれぞれ圧力センサを配置して、両者の差圧を検出することにより流量変化を検知するようにしてもよい。流量が大きいほど差圧が大きくなることを利用したものである。
【0071】
また、上記各実施の形態では、計測対象としての流体を計量機構部10を流れるガス20として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他液体の流量を測定する装置にも適用可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のタービン式流量計、タービン式流量計測方法またはタービン式ガスメータによれば、定常時は、羽根車の回転数に応じて検出した流体の流量を逐次積算してその結果を総積算流量として出力する一方、流路内を通過する流体の流量変化を検知したときには、その流量変化検知時点で総積算流量値の出力を一時停止し、その後、羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束するまで待って真の総積算流量を求めて出力するようにしたので、羽根車の回転慣性により生ずる計量誤差を除くことができ、計量精度の低下を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量機構部の概略構成を一部破断して表す側面図である。
【図2】図1に示した計量機構部のA−A′線における矢視方向の断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部の概略構成を表すブロック図である。
【図4】図3に示した計量制御部における流量積算部の主として演算部の動作を説明するための流れ図である。
【図5】流路を流れるガスの流量が変化したときの実流量およびタービン流量の変化状態を説明するための説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部の概略構成を表すブロック図である。
【図7】図6に示した計量制御部における流量積算部の主として演算部の動作を説明するための流れ図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部の概略構成を表すブロック図である。
【図9】図8に示した積算実流量テーブルの内容を表す図である。
【図10】図8に示した計量制御部における流量積算部の主として演算部の動作を説明するための流れ図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部の概略構成を表すブロック図である。
【図12】図11に示した積算実流量テーブルの内容を表す図である。
【図13】図11に示した計量制御部における流量積算部の主として演算部の動作を説明するめの流れ図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部の概略構成を表すブロック図である。
【図15】図14に示した積算誤差流量テーブルの内容を表す図である。
【図16】図14に示した計量制御部における流量積算部の主として演算部の動作を説明するめの流れ図である。
【図17】本発明のさらに他の実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量制御部の概略構成を表すブロック図である。
【図18】図17に示した積算誤差流量テーブルの内容を表す図である。
【図19】図17に示した計量制御部における流量積算部の主として演算部の動作を説明するめの流れ図である。
【図20】本発明の一実施の形態に係るタービン式ガスメータを構成する計量機構部に用いられる羽根車の他の例を表す斜視図である。
【図21】従来のガスメータにおいて、流路を流れるガスの流量が変化したときのタービン流量が実流量に対して計量誤差を含むようになる様子を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10…計量機構部
11…流量計本体
12a, 12b…支持枠
13…固定軸
14,14′…羽根車
16…ピックアップ装置
17…流路
18…フローセンサ
19a,19a′…羽根
30,30a,30b,30c,30d,30e…計量制御部
32…流量演算部
33,33a,33b,33c,33d,33e…流量積算部
35…実流量変化検知部
36…タービン流量
37…積算流量
38…実流量変化検知信号
40…表示部
331,331a,331b,331c,331d,331e…演算部
332…積算流量メモリ
333…タイマ
334…タイムカウンタ
335,338…積算実流量テーブル
336…変化前流量メモリ
337…変化後流量メモリ
339,340…積算誤差流量テーブル
A…実流量
B…タービン流量
E2…計量誤差(積算誤差流量)

Claims (7)

  1. 流体が通過する流路内に回転自在に設けられ、流体の通過に伴って回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転数に応じて流体の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流路内を通過する流体の流量変化を検知する流量変化検知手段と、
    定常時は前記流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、前記流量変化検知手段が流量変化を検知したときには、その流量変化検知時点で前記総積算流量の出力を一時停止し、前記流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段と
    を備えたことを特徴とするタービン式流量計。
  2. 前記流量積算手段は、前記流量変化検知時点から前記所定の時点までの時間と、前記所定の時点において前記流量検出手段により検出された流量とに基づいて、流量変化検知時点から所定の時点までの積算実流量を算出し、この積算実流量を流量変化検知時点における前記総積算流量に加算することにより、前記真の総積算流量を求める
    ことを特徴とする請求項1記載のタービン式流量計。
  3. 流体が通過する流路内に回転自在に設けられ、流体の通過に伴って回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転数に応じて流体の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流路内を通過する流体の流量変化を検知する流量変化検知手段と、
    定常時は前記流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、前記流量変化検知手段が流量変化を検知したときには、その流量変化検知時点で前記総積算流量の出力を一時停止し、前記流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段と
    を備え、
    前記流量積算手段は、
    前記流量検出手段により検出された流量が一定状態に収束する時点である収束時点を検知する収束検知手段と、
    前記流量変化検知時点以前に前記流量検出手段が検出した変化前流量と前記収束時点以後に前記流量検出手段が検出した変化後流量とを保持する流量値保持手段と、
    予め得られている変化前流量および変化後流量の組と流量変化検知時点から収束時点までの積算実流量とを対応付けた積算実流量テーブルを保持する積算実流量テーブル保持手段と
    を有すると共に、
    前記積算実流量テーブルを参照して、前記流量値保持手段に保持された変化前流量および変化後流量の組に対応する積算実流量を取得し、この積算実流量を基に前記真の総積算流量を求める
    ことを特徴とするタービン式流量計。
  4. 流体が通過する流路内に回転自在に設けられ、流体の通過に伴って回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転数に応じて流体の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流路内を通過する流体の流量変化を検知する流量変化検知手段と、
    定常時は前記流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、前記流量変化検知手段が流量変化を検知したときには、その流量変化検知時点で前記総積算流量の出力を一時停止し、前記流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段と
    を備え、
    前記流量積算手段は、
    前記流量検出手段により検出された流量が一定状態に収束する時点である収束時点を検知する収束検知手段と、
    前記流量変化検知時点以前に前記流量検出手段が検出した変化前流量と前記収束時点以後に前記流量検出手段が検出した変化後流量とを保持する流量値保持手段と、
    予め得られている変化前流量および変化後流量の組と流量変化検知時点から収束時点までの積算誤差流量とを対応付けた積算誤差流量テーブルを保持する積算誤差流量テーブル保持手段と
    を有すると共に、
    前記積算誤差流量テーブルを参照して、前記流量値保持手段に保持された変化前流量および変化後流量の組に対応する積算誤差流量を取得し、この積算誤差流量を基に前記真の総積算流量を求める
    ことを特徴とするタービン式流量計。
  5. 流体が通過する流路内に回転自在に設けられ、流体の通過に伴って回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転数に応じて流体の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流路内を通過する流体の流量変化を検知する流量変化検知手段と、
    定常時は前記流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、前記流量変化検知手段が流量変化を検知したときには、その流量変化検知時点で前記総積算流量の出力を一時停止し、前記流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点以後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段と
    を備え、
    前記流量積算手段は、
    前記流量検出手段により検出された流量が一定状態に収束する時点である収束時点を検知する収束検知手段と、
    前記流量変化検知時点から前記収束時点までの時間である収束時間を検知する収束時間検知手段と、
    前記流量変化検知時点以前に前記流量検出手段が検出した変化前流量を保持する流量値保持手段と、
    予め得られている変化前流量および収束時間の組と流量変化検知時点から収束時点までの積算誤差流量とを対応付けた積算誤差流量テーブルを保持する積算誤差流量テーブル保持手段と
    を有すると共に、
    前記積算誤差流量テーブルを参照して、前記流量値保持手段に保持された変化前流量および前記収束時間検知手段により検知された収束時間の組に対応する積算誤差流量を取得し、この積算誤差流量を基に前記真の総積算流量を求める
    ことを特徴とするタービン式流量計。
  6. 流体が通過する流路内に回転自在に設けられて流体の通過に伴って回転する羽根車の回転数から流体の流量を計測する方法であって、
    前記流路内を通過する流体の流量変化を監視し、
    定常時は、前記羽根車の回転数に応じて検出される流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力し、
    流体の流量変化が検知されたときは、その流量変化検知時点で前記総積算流量の出力を一時停止して、前記羽根車の回転数に応じて検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する
    ことを特徴とするタービン式流量計測方法。
  7. ガスが通過する流路内に回転自在に設けられ、ガスの通過に伴って回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転数に応じてガスの流量を検出する流量検出手段と、
    前記流路内を通過するガスの流量変化を検知する流量変化検知手段と、
    定常時は前記流量検出手段により検出された流量を積算してその積算結果を総積算流量として出力すると共に、前記流量変化検知手段が流量変化を検知したときには、その流量変化検知時点で前記総積算流量の出力を一時停止し、前記流量検出手段により検出される流量がほぼ一定状態に収束した時点よりも後の所定の時点まで待って真の総積算流量を求め、これを出力する流量積算手段と
    を備えたことを特徴とするタービン式ガスメータ。
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