JP3604583B2 - 適応等化器及び復調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、適応等化器及び復調装置に係り、特に、ディジタル無線通信装置の受信側に設置され、無線伝送路や無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを適応的に等化する適応等化器及び復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル無線通信では、無線伝送路におけるフェージングや無線装置の調整の不完全性により、受信信号の波形に歪みが生ずる。この波形歪みは符号誤りの原因になるため、フェージングの厳しい環境下で用いる無線装置や多値数の多い無線装置には、波形歪みを補償する適応等化器が搭載される。
【0003】
適応等化器は、遅延線や可変抵抗器などのアナログ回路で構成する場合と、フリップフロップや乗算器、加算器などのディジタル回路で構成する場合とに分類できる。また、本回路は、何段階か遅延させた入力信号にフィルタ係数を掛合わせ、これらを加算することで濾波を行うフィルタ部と、フィルタ係数を更新することでフィルタ部の周波数特性を適応的に可変する係数更新部から成り、各部の構造によっても分類できる。まず、フィルタ部は線形フィルタと非線形フィルタに分類できる。前者の例として帰還路を持たずインパルス応答が有限時間で消えるFIR(Finite impulse response)フィルタ(トランスバーサル型フィルタとも呼ばれる)、及び帰還路を持ちインパルス応答が無限に続くIIR(Infinite impulse response)フィルタが挙げられる。また、後者の例として、フィルタ部出力を識別判定した結果を帰還路に入力するDFE(Decision feedback equalizer)が挙げられる。また、フィルタ部は、タップがシンボル間隔で配置される構造と、シンボル時間の分数間隔で配置される構造とに分類することもできる。
【0004】
一方、係数更新部は適応アルゴリズムにより分類できる。適応アルゴリズムの代表としてZF(Zero−forcing)法、LMS(Least mean squares)法、MSE(Mean square error)法、及びRLS(Recursive least squares)法が挙げられる。これらの適応アルゴリズムは、適応等化器出力の真値に対する実際の出力の誤差の最大値、又は誤差の2乗平均値が最小になるようにフィルタ係数を逐次更新する。以下に、ZF法を適応アルゴリズムとして用いたシンボル間隔のトランスバーサル型適応等化器を例に挙げて説明する。
【0005】
第14図に適応等化器の構成と、本回路を備えた直交変調方式用の復調装置構成を示す。本復調装置には、受信信号を直交検波してIチャネルとQチャネルのべ−スバンド信号を生成する直交検波器12と、受信信号又はべ−スバンド信号から受信信号に同期したキャリア信号を生成し直交検波器12へ出力するキャリア再生回路11と、直交検波器出力をサンプリングするアナログ/ディジタル変換器8、9と、アナログ/ディジタル変換器8、9が出力するサンプル信号x(k)、x(k)に含まれる波形歪みを補償する適応等化器19と、適応等化器19の出力を識別判定して復号信号を得る識別判定回路17とを備える。
【0006】
適応等化器19には、IチャネルとQチャネルのサンプル信号x(k)、x(k)を濾波するディジタルフィルタ14と、ディジタルフィルタ14の出力y(k)、y(k)と識別判定回路17の判定結果y(k)(なお、yは、yバーを示す。以下同じ。)との差を計算して誤差量を求める減算器16と、識別判定回路17の判定結果y(k)と誤差量e(k)に基づきディジタルフィルタの周波数特性を適応的に更新する係数更新回路15とを備える。
【0007】
ディジタルフィルタは、IチャネルとQチャネルのサンプル信号x(k)=[x(k) 、x(k) ]と係数演算回路が計算したフィルタ係数C(k)を基にk番目の出力
【0008】
【数1】
Figure 0003604583
【0009】
を計算する。
ここで、aは、ベクトルaの転置を表す。また、MとNは任意の自然数であり、ディジタルフィルタのタップ数はM+N+1となる。式(1)をディジタル回路で実現すると、第15図のようになる。これに示すように、ディジタルフィルタは同じ構造の四つのブロック23〜26と2個の加算器27、28により構成される。各ブロックは、1シンボル時間だけサンプル信号を遅延させる遅延回路32〜34と、M+N+1個の乗算器35〜38と、1個の多入力加算器39から構成される。
【0010】
第16図に、減算器と識別判定回路の動作をQPSK(Quadraturephase shift keying)変調方式を例に挙げて示す。等化器の出力をy(k)=[y(k) 、y(k) ]とする。識別判定回路は、IチャネルとQチャネルの直交軸上に設定したしきい値を基準とし、識別判定した結果
【0011】
【数2】
Figure 0003604583
【0012】
を誤差量として出力する。
次に、係数更新回路の構成を第17図に示す。本回路は、誤差の絶対値の最大値
【0013】
【数3】
Figure 0003604583
【0014】
が最小になるようフィルタ係数C(k)を更新する。ここで、ξはi又はqを表している。
【0015】
【数4】
Figure 0003604583
【0016】
ここで、μはフィルタ係数の修正量を表し、ステップサイズパラメータと呼ばれる。また、ξとζはi又はqを表している。よって、本回路も等しい構造の四つのブロック45〜48から成り、図15のディジタルフィルタの四つのブロック23〜26にそれぞれ対応している。また、各ブロック45〜48には、遅延回路55〜58と、#−Nから#MまでのM+N+1個の演算ユニット50〜54を備える。各演算ユニット50〜54は、正負を判定する符号器59、60と、二つの乗算器61、63と、アップ/ダウンカウンタ62と、累算器64とを備える。二つの符号器59、60は、それぞれ識別判定結果と誤差量の符号を求める。乗算器61は、符号器の出力を乗算する。アップ/ダウンカウンタ62は、乗算結果をある時間だけ加算し、さらに加算結果の符号を求める。ここで、第17図に示すNudc は、加算する時間を決めるパラメータである。もう一つの乗算器63は、μを乗算して累算器へ出力する。累算結果はフィルタ係数として出力される。
【0017】
なお、第17図の符号器を取り外し、アップ/ダウンカウンタを累算器に置き換えることにより、識別判定結果と誤差量の大きさに依存して修正量を可変できる。これにより、収束時間を早くでき、かつフィルタ係数更新を安定化できる。この変更に加えて、識別判定結果y(k)の代りにフィルタ入力x(k)を入力すれば、MSE法が実現できる。MSE法はZF法に比べ回路規模は大きくなるが、収束性に優れるという特徴を持つ。LMS法はMSE法を簡略化した方法である。また、MSE法に比べ収束性に優れているアルゴリズムがRLS法である。しかし、RLS法は、さらに回路規模が大きくなる。RLS法を実現するため第17図の構成をそのまま用いることは出来ないが、フィルタ入力x(k)と誤差量e(k)の情報が得られればRLS法も実現できる。
【0018】
フィルタ部の構造については、武部著、「ディジタルフィルタの設計」、東海大学出版会発行に詳しい。また、適応アルゴリズムについては、宮川他著、「ディジタル信号処理」、電子情報通信学会発行、及びS.Haykin著、武部訳、「適応フィルタ入門」、現代工学社発行に詳しい。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
前述のとおり、適応等化器はフィルタ係数を求めるため、適応等化器出力の識別判定結果又は適応等化器入力、及び誤差量を必要とする。また、PSKやQAM(Quadrature amplitude modulation)変調方式に適応等化器を適用する場合、フィルタ係数を安定にかつ確実に求めるため、識別判定結果及び誤差量はIチャネルとQチャネルそれぞれ独立に求める必要がある。従って、第16図に示すように、I、Qチャネルの直交軸上にしきい値を設定し、識別判定と誤差量の決定を各チャネルで独立に行っている。
【0020】
しかしながら、このような識別判定を行うには、適応等化器出力がなす直交座標面と、しきい値を設定した基準座標面が時間的にずれないようにキャリアを同期させる必要がある。そのため、適応等化器を備える復調装置には、第14図のようにキャリア再生回路が備えられる。このように、キャリアを同期させる復調方式は同期検波方式と呼ばれる。
【0021】
一方、携帯電話などの移動通信や衛星通信では、バースト状の無線信号を用いてディジタルデータを伝送することが主流である。これらの無線通信に適用する復調装置には、バースト信号に対して効率的に対応するため、キャリア同期時間を短縮することが求められる。しかしながら、現状のキャリア再生回路はキャリアの再生に時間を要し、かつ回路が複雑になることから、移動通信用の復調装置に同期検波方式を採用することが困難となっている。このため、1シンボル離れた二つのサンプル信号の差分からデータを復号することでキャリア再生が不要な遅延検波方式が用いられている。しかしながら、この方式では1シンボル離れた二つの誤差量がそれぞれ相関を持ち、さらにI、Qチャネル間の誤差量も相関を持つため、従来の適応等化器ではフィルタ係数を決定できないという問題がある。従って、従来の適応等化器は遅延検波方式に対応できないため、バースト信号を扱う移動通信や衛星通信では歪み補償の手段として適応等化器を採用できないという問題があった。
【0022】
本発明は、無線伝送路や無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを適応的に等化する適応等化器及び復調装置において、遅延検波方式に対応する機能を備え、バースト信号を扱う無線通信における歪み補償可能な適応等化器を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、無線伝送路及び無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを補償する適応等化器において、該適応等化器の出力と、該適応等化器出力を遅延検波し識別判定した結果とに基づき、適応等化器出力の真の値を推定する演算手段と、前記推定した適応等化器出力の真値に対する、適応等化器出力の誤差量を求める手段と、前記誤差量と前記推定した適応等化器出力の真値とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する係数更新手段と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
請求項1記載の発明によれば、適応等化器に適応等化器出力の真の値を推定する演算手段を設け、推定した適応等化器出力の真値に対する、適応等化器出力の誤差量を求める手段と、前記誤差量と前記推定した適応等化器出力の真値とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する係数更新手段とを備えことにより、無線伝送路や無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを適応的に等化する適応等化器において、遅延検波方式に対応する機能を備え、バースト信号を扱う無線通信における歪み補償を可能とすることができる。
【0025】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の係数更新手段は、前記誤差量と前記推定した適応等化器出力の真値とに基づきフィルタ係数を逐次更新する代わりに、前記誤差量と前記適応等化器入力とに基づき、フィルタ係数を逐次更新することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の適応等化器は、誤差量と前記適応等化器入力とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する適応等化器であってもよい。
【0026】
請求項3に記載された発明は、無線伝送路及び無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを補償する適応等化器において、k番目(kは整数)における前記適応等化器の出力と、k番目及びk−1番目における前記適応等化器出力を遅延検波して識別判定した結果とに基づき、k番目における前記適応等化器出力の真値を推定する演算手段と、k番目における推定した前記適応等化器出力の真値に対する、k番目における前記適応等化器出力の誤差量を求める手段と、k番目より過去の誤差量とk番目より過去の推定した前記適応等化器出力の真値とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する係数更新手段と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
請求項3記載の発明によれば、k番目における適応等化器の出力と、k番目及びk−1番目における適応等化器出力を遅延検波して識別判定した結果とに基づき、k番目における適応等化器出力の真値を推定する演算手段と、k番目における推定した適応等化器出力の真値に対するk番目における適応等化器出力の誤差量を求める手段と、k番目より過去の誤差量とk番目より過去の推定した適応等化器出力の真値とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する係数更新手段とを備えた、同期復調を必要としない遅延検波に対応した適応等化器により、バーストが発生する無線通信ディジタル伝送における時系列信号に対して、歪み補償可能とすることができる。
【0028】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載の係数更新手段は、k番目より過去の誤差量とk番目より過去の推定した前記適応等化器出力の真値とに基づきフィルタ係数を逐次更新する代わりに、k番目より過去の誤差量と前記適応等化器入力とに基づき、フィルタ係数を逐次更新することを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の適応等化器は、k番目より過去の誤差量と適応等化器入力とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する適応等化器であってもよい。
【0029】
請求項5に記載された発明は、請求項1又は2記載の適応等化器において、前記演算手段は、適応等化器出力の瞬時位相に基づく遅延検波及び識別判定を行って得られた信号点遷移角度だけ適応等化器出力を線形変換することにより、適応等化器出力の真値を推定する演算手段、を備えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、復調装置がM相PSK変調方式又はM値スターQAM変調方式を採用している場合、前記演算手段を、適応等化器出力の瞬時位相に基づく遅延検波及び識別判定を行って得られた信号点遷移角度だけ適応等化器出力を線形変換することで適応等化器出力の真値を推定することができる。
【0030】
請求項6に記載された発明は、請求項3又は4記載の適応等化器において、前記演算手段は、k 番目及びk−1番目における適応等化器出力の瞬時位相に基づく遅延検波及び識別判定を行って得られた、k−1番目からk 番目への信号点遷移角度だけ、k−1番目における適応等化器出力を線形変換することにより、k番目における適応等化器出力の真値を推定する演算手段、を備えたことを特徴とする。
【0031】
請求項6記載の発明によれば、復調装置がM相PSK変調方式又はM値スターQAM変調方式を採用している場合、前記演算手段を、k番目及びk−1番目における適応等化器出力の瞬時位相に基づく遅延検波及び識別判定を行って得られた、k−1番目からk番目への信号点遷移角度だけ、k−1番目における適応等化器出力を線形変換することで、k番目における適応等化器出力の真値を推定することができる。
【0032】
請求項7に記載された発明は、請求項1ないし6記載の適応等化器を備えたことを特徴とする復調装置である。
請求項7記載の発明によれば、無線伝送路や無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを適応的に等化する復調装置において、遅延検波方式に対応する機能を備え、バースト信号を扱う無線通信における歪み補償を可能とすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
本発明の実施形態を示すブロック構成図を第1図に示す。本図は、本発明の適応等化器を備えた復調装置の構成例を示している。
本復調装置には、受信信号を直交検波してIチャネルとQチャネルのべースバンド信号を出力する直交検波器12と、受信信号と同期しない一定周期のキャリア信号を発生する発振器7と、直交検波器出力をサンプリングするアナログ/ディジタル変換器8、9と、アナログ/ディジタル変換器8、9が出力するサンプル信号に含まれる波形歪みを補償する適応等化器19と、1シンボル離れた二つの適応等化器出力の差分を求めるべースバンド遅延検波回路6と、べースバンド遅延検波器6の出力を識別判定して復号信号を得る識別判定回路17とを備える。適応等化器19には、IチャネルとQチャネルのサンプル信号を濾波するディジタルフィルタ14と、ディジタルフィルタ出力と識別判定回路17の識別判定結果を和分演算し、適応等化器出力の推定真値を求める和分演算回路5と、適応等化器出力と推定真値との差を計算して誤差量を求める減算器16と、適応等化器出力の推定真値と誤差量に基づきディジタルフィルタの周波数特性を適応的に更新する係数更新回路15とを備える。
【0034】
第2図に本発明の特徴を、QPSK変調方式を例に挙げて示す。適応等化器に備えたディジタルフィルタ14は、入力されたサンプル信号系列x(k)=[x(k) 、x(k) ]にフィルタ係数C(k)を掛合わせ、式(1)で表されるy(k)=[y(k) 、y(k) ]及びy(k−1)=[y(k−1) 、y(k−1) ]を出力する。べースバンド遅延検波回路6及び識別判定回路17は、これらの信号を基に遅延検波し、識別判定結果d(k)を出力する。例えばQPSK変調方式における、べースバンド信号の瞬時位相に基づく遅延検波は次式に従う。
【0035】
θ(k)=tan −1{y(k) /y(k) }
△θ(k)=θ(k)−θ(k−1)
【0036】
【数5】
Figure 0003604583
【0037】
さらに、減算器は式(2)に従って推定真値y(k)と適応等化器出力y(k)との差を誤差量e(k)として出力する。係数更新回路15は、適応等化器の推定真値y(k)と誤差量e(k)に基づき、式(4)に従ってk+1番目のフィルタ係数C(k+1)を計算する。ディジタルフィルタ14は、更新されたフィルタ係数C(k+1)を用いて入力信号の濾波を行う。
【0038】
上記のとおり、本発明は、遅延検波した結果から従来の適応等化器が必要とする誤差量、及び適応等化器出力の識別判定結果を導く機能を備えているため、本発明の適応アルゴリズムとして従来のアルゴリズムをそのまま用いることができる。また、ディジタルフィルタ構成も同等であり、従来のフィルタ構造をそのまま用いることができる。従って、本発明は同期検波方式の採用が困難な復調装置にも適用でき、バースト信号を扱う無線通信における波形歪みの補償手段として有効である。
(実施例1)
実施例1を第1図を用いて説明する。第1図に示す復調装置には、既に説明したように、直交検波器12と、発振器7と、アナログ/ディジタル変換器8、9と、適応等化器19と、べースバンド遅延検波回路6と、識別判定回路17とを備える。また、適応等化器19には、ディジタルフィルタ14と、和分演算回路5と、減算器16と、係数更新回路15とを備える。
【0039】
第3図にべースバンド遅延検波回路6及び識別判定回路17の具体的な構成例を示す。本図のべースバンド遅延検波回路6と識別判定回路17は、M相PSK変調方式(Mは2以上の偶数)に対応し、かつべースバンド信号の瞬時位相に基づいた遅延検波を行う構成を例示している。
べースバンド遅延検波回路6には、座標変換回路(tan −1{y(k) /y(k) })と、遅延回路84と、減算器85とを備え、識別判定回路17には、識別判定器88を備える。
【0040】
べースバンド遅延検波回路6には、端子81、82から、適応等化器出力y(k)=[y(k) 、y(k) ]を入力する。座標変換回路83は、逆正接関数に従って瞬時位相θ(k)を求める。本回路はROM(Read only memory)を用いて構成できる。遅延回路84はθ(k)を1シンボル時間遅延させ、θ(k−1)を出力する。減算器85はθ(k)とθ(k−1)の差△θ(k)を計算する。識別判定器88は、△θ(k)の値をM相のうちのいずれかの位相に識別判定し、判定結果d(k)及び復号信号を、端子18、20、80から出力する。
【0041】
第4図に和分演算回路5の具体的な構成例を示す。本図もM相PSK変調方式に対応した実施例である。和分演算回路5には、二つの遅延回路93、94と、二種類のROM95、96と、複素乗算器97とを備える。和分演算回路5には、適応等化器出力y(k)=[y(k) 、y(k) ]と、識別判定結果d(k)とを、端子90、92から入力する。y(k) とy(k) は、二つの遅延回路93、94でそれぞれ1シンボル時間遅延され、y(k−1) とy(k−1) として出力される。一方、d(k)は二種類のROM95、96へ入力され、それぞれcos{d(k)}とsin{d(k)}として出力される。複素乗算器97は、これらの信号を複素乗算し、
Figure 0003604583
を出力する。
【0042】
なお、QPSK変調方式だけに対応する和分演算回路は、第5図に示すように二つの遅延回路93、94、二つの符号変換器102、103及び二つの4−1セレクタ100、101で実施することも可能である。各4−1セレクタ100、101には、y(k) 、y(k) y(k−1) 、y(k−1) 及びd(k)が印加されている。
【0043】
本発明に備えられるディジタルフィルタと係数更新回路は、従来の適応等化器に備えられるディジタルフィルタ(第15図)、及び係数更新回路(第17図)と同じ構成で実施できる。
上記の実施例は、主としてハードウェアを用いて実施した例について示した。しかしながら、上記回路の動作をソフトウェアで記述し、CPU(Central Processing Unit )やDSP(Digital Signal Processor)上で動作させることも可能である。
(実施例2)
実施例2として、M値スターQAM変調方式(Mは2以上の偶数)に対応した適応等化器について説明する。
【0044】
べースバンド遅延検波回路及び識別判定回路の構成を第6図に示す。べースバンド遅延検波回路6は、第3図の回路に2乗加算回路(y (k)+y (k))105を付加した回路である。本回路は実施例1で説明した処理を行うと同時に、入力された適応等化器出力を2乗加算回路105によりそれぞれ2乗し、さらに加算して出力する。一方、識別判定回路17は、第3図の回路に、さらに一つ識別判定器89を付加した回路である。識別判定回路17は、実施例1で説明した処理を行うと同時に、新たに付加した識別判定器89により適応等化器出力の振幅成分を識別判定し、識別判定結果d(k)を出力する。
【0045】
和分演算回路の構成を、第7図に示す。本回路は、第4図の回路に3個の乗算器133、134、135を付加した回路である。本回路は実施例1で説明した処理に加え、複素乗算器出力に判定結果d(k)のα倍もしくは1/α倍を掛合わせ、y(k)を出力する。なお、αはM値スターQAM変調方式の信号点の振幅レベル比に依存した定数である。
【0046】
実施例1及び実施例2では、それぞれM相PSK変調方式、M値スターQAM変調方式に対応した本発明の適応等化器の実施例について示した。なお、遅延検波方式で復調できる上記以外の変調方式には、各変調方式に依存して上記回路に若干の変更を加えることで本発明の適応等化器を実現することができる。
次に、計算機シミュレーションで得られた本発明の効果を、第8図〜第13図に示す。シミュレーションでは、変調方式にQPSKを、復調方式にべースバンド遅延検波方式を用い、ロールオフ率が0.6のナイキスト伝送系とした。また、キャリアとクロックの周波数をそれぞれ140[MHz]と12.5[MHz]とし、変復調装置間のキャリア周波数差が無い場合とある場合とを調べた。さらに、フェージング条件として、干渉波と直接波の振幅比が0.999、遅延時間差がT/4(Tはシンボル周期)、干渉波と直接波の位相差が4π/5[rad]の2波干渉モデルを用い、搬送波電力対雑音電力比(CNR)は無限大とした。
【0047】
第8図に、上記フェージング環境下における受信信号のI、Q直交座標上の信号点配置を示す。なお、変復調装置問のキャリアの周波数は等しい。本図から干渉波の影響で信号点の分布が拡がり、信号点間隔が狭くなっていることがわかる。よって、本条件では符号誤り率が増加することは明らかである。
一方、同一条件における適応等化器出力の信号点配置を第9図に示す。適応等化器のタップ数は5である。本図を見ると、適応等化器出力の信号点が4点に収束しており、本発明の適応等化器により波形歪みが補償されていることがわかる。
【0048】
次に第10図に、適応等化器を動作させ始めてからの経過時間と、遅延検波し識別判定した際の誤差量[△θ(k)−d(k)]との関係を示す。なお、本図の誤差量は20回計算した2乗平均値を示している。本図から、約400[T]で誤差量が約5度まで減少し、適応等化器が収束していることがわかる。
次に、変復調装置間でキャリア周波数に5[ppm]の差がある場合の、適応等化器前後の信号点配置と誤差量の時間変化を、それぞれ第11図、第12図、及び第13図に示す。変復調装置間でキャリアが同期していないため、第11図と第12図はそれぞれ第8図と第9図の信号点が原点を中心に回転していると見なせる。第13図は第10図と同様に経過時間と誤差量の関係を表しており、本図から約400[T]で適応等化器が収束していることがわかる。
【0049】
従って、本発明の適応等化器は同期検波が不要であり、遅延検波方式を用いた復調装置における歪み補償手段として有用であると言える。
以上説明したように、本発明の適応等化器は、従来の適応等化器と異なり遅延検波方式に適用できるため、バースト信号を扱う無線通信に対し適用可能である。また、一般的に適応等化器にはサンプルタイミングのずれを補償する効果もあるため、本発明の適応等化器は、遅延検波方式を用いた復調装置においてクロック再生回路として用いることも可能である。
【0050】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によれば、適応等化器に適応等化器出力の真の値を推定する演算手段を設け、推定した適応等化器出力の真値に対する、適応等化器出力の誤差量を求める手段と、前記誤差量と前記推定した適応等化器出力の真値とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する係数更新手段とを備えことにより、無線伝送路や無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを適応的に等化する適応等化器において、遅延検波方式に対応する機能を備え、バースト信号を扱う無線通信における歪み補償を可能とすることができる。
【0051】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の適応等化器は、誤差量と前記適応等化器入力とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する適応等化器であってもよい。
請求項3記載の発明によれば、k番目における適応等化器の出力と、k番目及びk−1番目における適応等化器出力を遅延検波して識別判定した結果とに基づき、k番目における適応等化器出力の真値を推定する演算手段と、k番目における推定した適応等化器出力の真値に対するk番目における適応等化器出力の誤差量を求める手段と、k番目より過去の誤差量とk番目より過去の推定した適応等化器出力の真値とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する係数更新手段とを備えた、同期復調を必要としない遅延検波に対応した適応等化器により、バーストが発生する無線通信ディジタル伝送における時系列信号に対して、歪み補償可能とすることができる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の適応等化器は、k番目より過去の誤差量と適応等化器入力とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する適応等化器であってもよい。
請求項5記載の発明によれば、復調装置がM相PSK変調方式又はM値スターQAM変調方式を採用している場合、前記演算手段を、適応等化器出力の瞬時位相に基づく遅延検波及び識別判定を行って得られた信号点遷移角度だけ適応等化器出力を線形変換することで適応等化器出力の真値を推定することができる。
【0053】
請求項6記載の発明によれば、復調装置がM相PSK変調方式又はM値スターQAM変調方式を採用している場合、前記演算手段を、k番目及びk−1番目における適応等化器出力の瞬時位相に基づく遅延検波及び識別判定を行って得られた、k−1番目からk番目への信号点遷移角度だけ、k−1番目における適応等化器出力を線形変換することで、k番目における適応等化器出力の真値を推定することができる。
【0054】
請求項7記載の発明によれば、無線伝送路や無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを適応的に等化する復調装置において、遅延検波方式に対応する機能を備え、バースト信号を扱う無線通信における歪み補償を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適応等化器の実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の動作原理を説明する図である。
【図3】べースバンド遅延検波器と識別判定回路の第一実施例を示す図である。
【図4】和分演算回路の第一実施例を示す図である。
【図5】和分演算回路の別の構成例を示す図である。
【図6】べースバンド遅延検波器と識別判定回路の第二実施例を示す図である。
【図7】和分演算回路の第二実施例を示す図である。
【図8】計算機シミュレーションの結果であり、フェージングにより波形歪みが生じた場合の信号点配置を示す図である。
【図9】計算機シミュレーションの結果であり、フェージングによる波形歪みを本発明の適応等化器で補償して得られた信号点配置を示す図である。
【図10】計算機シミュレーションの結果であり、本発明の適応等化器が動作を始めてからの経過時間と遅延検波し識別判定した際の誤差量との関係を示す図である。
【図11】計算機シミュレーションの結果であり、フェージングにより波形歪みが生じた場合の信号点配置を示す図である。
【図12】計算機シミュレーションの結果であり、フェージングによる波形歪みを本発明の適応等化器で補償して得られた信号点配置を示す図である。
【図13】計算機シミュレーションの結果であり、本発明の適応等化器が動作を始めてからの経過時間と遅延検波し識別判定した際の誤差量との関係を示す図である。
【図14】従来例を示すブロック構成図である。
【図15】従来例を示すブロック構成図であり、ディジタルフィルタの構成を示す図である。
【図16】従来例の動作原理を示す図である。
【図17】従来例を示すブロック構成図であり、係数更新回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
5 和分演算回路
6 ベースバンド遅延検波回路
7 発振器
8、9 A/D変換器
10 入力端子
12 直交検波器
14 ディジタルフィルタ
15 係数更新回路
16、85、102、103 減算器
17 識別判定回路
19 適応等化器
18、20 出力端子
83 座標変換回路
84、93、94 遅延回路(T)
88、89 識別判定器
95、96 ROM
97 複素乗算器
105 2乗加算回路
133、134、135 乗算器

Claims (7)

  1. 無線伝送路及び無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを補償する適応等化器において、
    該適応等化器の出力と、該適応等化器出力を遅延検波し識別判定した識別判定結果とを和分演算して、適応等化器出力の真の値を推定(以下、推定された真値を「推定真値」という。)する演算手段と、
    前記推定した適応等化器出力の推定真値に対する、適応等化器出力の誤差量を求める手段と、
    前記誤差量と前記推定した適応等化器出力の推定真値とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する係数更新手段と、を備えたことを特徴とする適応等化器。
  2. 請求項1記載の係数更新手段は、
    前記誤差量と前記推定した適応等化器出力の推定真値とに基づいてフィルタ係数を逐次更新する代わりに、前記誤差量と前記適応等化器入力とに基づいて、フィルタ係数を逐次更新することを特徴とする適応等化器。
  3. 無線伝送路及び無線通信装置に起因するディジタル変調波の波形歪みを補償する適応等化器において、
    k番目(kは整数)における前記適応等化器の出力と、k番目及びk−1番目における前記適応等化器出力を遅延検波して識別判定した識別判定結果とを和分演算して、適応等化器出力の真の値を推定(以下、推定された真値を「推定真値」という。)する演算手段と、
    k番目における推定した前記適応等化器出力の推定真値に対する、k番目における前記適応等化器出力の誤差量を求める手段と、
    k番目より過去の誤差量とk番目より過去の推定した前記適応等化器出力の推定真値とに基づき、フィルタ係数を逐次更新する係数更新手段と、を備えたことを特徴とする適応等化器。
  4. 請求項3記載の係数更新手段は、
    k番目より過去の誤差量とk番目より過去の推定した前記適応等化器出力の推定真値とに基づきフィルタ係数を逐次更新する代わりに、k番目より過去の誤差量と前記適応等化器入力とに基づき、フィルタ係数を逐次更新することを特徴とする適応等化器。
  5. 前記和分演算手段は、
    前記適応等化器出力と、該適応等化器出力に基づいて求められた該瞬時位相値に対して遅延検波及び識別判定を行って得られた識別判定結果とに対して複素乗算を行うことにより、前記推定真値を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の適応等化器。
  6. 前記和分演算手段は、
    k番目及びk−1番目における適応等化器出力の瞬時位相値に対して遅延検波及び識別判定を行って得られた、k−1番目からk番目への信号点遷移角度に相当する識別判定結果と、k−1番目における適応等化器出力とに対して複素乗算を行うことにより、前記推定真値を出力することを特徴とする請求項3又は4記載の適応等化器。
  7. 請求項1ないし6記載の適応等化器を備えたことを特徴とする復調装置。
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