JP3603947B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外周面に複数の識別情報が設けられた複数のドラムを本体ケース側に配設するとともに、前面表示パネルを有する前面枠を前記本体ケースに片開き形式に開閉可能に配設し、該複数のドラムの回転の停止時に予め設定された有効賞ライン上に表示された識別情報の組合せ態様が予め定められた特別の組合せ態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特別遊技状態となるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スロットマシンにおいては、本体ケースと該本体ケースに対して片開き形式に開閉可能に軸着された前面枠とを備え、この前面枠には可変表示部が形成された前記表示パネルが設けられる一方、本体ケースにおける前面表示パネルの後ろには複数の識別情報(図柄)を備えた複数のドラムが配設されていた。
そして、複数のドラムを回転させ、そのドラムの回転の停止時に、各ドラムの識別情報により形成された表示組合せ態様に基づいて遊技状態が変化するようになっていた。特に、識別情報の組合せ態様が予め定められた特別の組合せ態様となった場合には、遊技者にとって有利な特別遊技状態(ビックチャンスゲーム)が発生するようになっていた。
この種の従来のスロットマシンでは、例えば、特別の組合せ態様となって特別遊技状態が発生した場合には、装飾ランプを点滅したりスピーカから効果音を出力して、その遊技状態を装飾したりその旨を報知したりしていた。
しかし、遊技状態を装飾したり報知したりする手段しては、装飾ランプやスピーカしかなかったため、遊技状態を効果的に装飾するには不十分であった。また、変化する遊技状態を、装飾ランプの点滅態様を変化させて報知するのでは、確実に遊技者に認識させることができないし、スピーカからの報知音により報知するのでは、他の雑音にかき消されてしまう場合も多くやはり確実に報知することができない。
その解決策として、遊技状態に関する報知や装飾をより多彩に行うことが可能な専用の表示手段を前面枠側に備えることが提案されたが、その場合、特別遊技状態の発生制御等の制御を行う主制御装置において、表示手段における多彩な表示を行うための制御を行うと、1つの制御装置における処理負担が大きくなって、各種制御を迅速且つ正確に行えなくなってしまう虞がある。
そこで、表示手段における表示制御を行うための専用の従属制御装置を前面枠側に設け、この従属制御装置によって表示手段を制御することが考えられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のスロットマシンにおいては、本体ケースに主制御装置が配設され、本体ケースに対して開閉可能な前面枠に従属制御装置が配設されていることから、この主制御装置と従属制御装置とを接続する複数のリード線が短いと、前面枠の開放時に断線やコネクタの抜け等が発生してしまい、一方、これら複数のリード線を余裕をもって長くすると、前面枠の裏面側において補修や点検時に当該リード線が邪魔になってしまうという問題点があった。
更に、前面枠の閉鎖時に前面枠の基端部近くに細いリード線が存在すると、そのリード線を挟んで、断線が生じてしまう虞もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、前面枠側に配設された従属制御装置から本体ケース側に接続される複数のリード線を前面枠の開閉機構に対して何ら問題なくして整然と配線することができるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、外周面に複数の識別情報が設けられた複数のドラムを本体ケース側に配設するとともに、前面表示パネルを有する前面枠を前記本体ケースに片開き形式に開閉可能に配設し、該複数のドラムの回転の停止時に予め設定された有効賞ライン上に表示された識別情報の組合せ態様が予め定められた特別の組合せ態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特別遊技状態となるスロットマシンにおいて、
前記本体ケース側には、前記特別遊技状態の発生制御等の主制御を行う主制御装置を配設する一方、
前記前面枠側には、前記主制御装置の支配下に置かれ該主制御装置からの制御信号に基づき前記遊技状態に応じた所要の表示を行うための制御を行う従属制御装置を配設し、
前記前面枠を合成樹脂により成型すると共に、該前面枠の裏面側周縁部に矩形状の金属製の補強部材を取り付け、
前記補強部材を断面コ字形状に成形することで、当該補強部材の裏面側に凹状溝を形成し、
前記主制御装置と前記従属制御装置とを電気的に接続する複数のリード線を軟性の合成樹脂からなる被覆部材によりひとまとめに包むとともに、該ひとまとめに包まれた複数のリード線を前記前面枠の開閉軸側の凹状溝に収納し、該凹状溝内を介して、前記ひとまとめに包まれた複数のリード線を下方へ導いてから、前記本体ケース側に導出させて配線したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記前面枠の開閉軸側の凹状溝に着脱可能に嵌入させて該凹状溝に収納させた複数のリード線を保護する保護カバーを備え、
前記保護カバーを横断面U字形に構成された弾性変形可能な合成樹脂で成型するとともに、その幅方向の大きさを前記凹状溝の内幅よりも大きく設定して前記凹状溝に無理嵌めさせてあることを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明によれば、前面枠を合成樹脂により成型すると共に、前面枠の裏面側周縁部に矩形状の金属製の補強部材を取り付け、補強部材を断面コ字形状に成形することで、補強部材の裏面側に凹状溝を形成したので、補強部材の強度を増すことができ、以って前面枠の強度を増すことができる。
また、主制御装置と従属制御装置とを電気的に接続する複数のリード線を軟性の合成樹脂からなる被覆部材によりひとまとめに包むとともに、該ひとまとめに包まれた複数のリード線を前面枠の開閉軸側の凹状溝に収納し、凹状溝内を介して、前記ひとまとめに包まれた複数のリード線を下方へ導いてから、本体ケース側に導出させて配線したので、接続されたリード線が前面枠の開閉機構に支障を来したり、前面枠の開放時にリード線が断線することもなく、整然とした配線処理が可能となると共に、配線処理の簡素化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前面枠の開閉軸側の凹状溝に着脱可能に嵌入させて凹状溝に収納させた複数のリード線を保護する保護カバーを備え、保護カバーを横断面U字形に構成された弾性変形可能な合成樹脂で成型するとともに、その幅方向の大きさを凹状溝の内幅よりも大きく設定して凹状溝に無理嵌めさせてあるので、凹状溝の中からリード線が脱することがなくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1はこの発明の実施の形態に係る遊技装置1の前面側全体斜視図、図2はその正面図、図3はその前面枠100の背面側斜視図、図4はその背面図、図5は本体ケース200の前面側斜視図、図6はその正面図である。
この遊技装置1は、その後側外形を構成する本体ケース200と、該本体ケース(基枠)200の前側開口部にヒンジ190,190(図3)を介して開閉可能に取り付けられた前面枠100とを備えている。そして、その前面枠100は、その裏側が、矩形に組まれた金属製の補強枠130によって補強されている。その補強枠130は、強度を考慮してコ字形断面形状に作られている。
【0007】
前記本体ケース200は天板205、底板206および左右の側板207,208より構成される包囲枠部200aと、背面板209とにより、上下左右および背面部が囲まれた箱型ケースとして構成されている。
前記前面枠100の前面側上部には遊技部を構成するパネル表示部10が設けられている。
このパネル表示部10の中央には遊技部を構成する可変表示部としての3つの可変表示窓10b,10c,10dが設けられ、各可変表示窓10b,10c,10dには上、中、下段に1つずつ、合計3つずつ表示が現出されるようになっている。
【0008】
パネル表示部10内の左方には賭け数表示部11(11a〜11e)が設けられ、各賭け数表示部11(11a〜11e)には「5」,「10」,「15」の賭け数(図示省略)が表示され、賭け数がセットされたときにそれら各賭け数表示部11(11a〜11e)がその賭け数に対応して点灯するようになっている。また賭け数表示部11(11a〜11e)に表示された賭け数に対応する組合せ表示ラインa〜c(図2)が設けられている。
また、中段の組合せ表示ラインa〜aの右端にはボーナスゲーム(後述)時に点灯するボーナスゲーム表示部10rが設けられ、各可変表示窓10b,10c,10dの下部にはストップ操作可能時に点灯するストップ表示部10g,10h,10iが設置されている。
【0009】
パネル表示部10の上部中央にはゲーム等に関する各種情報を表示する情報表示部10aが設けられている。そして、その斜め左上側にはビッグチャンス時に点灯するビッグチャンス表示部10eが、右端には役に応じた賞球数を表示したスコア表示部10fが設けられている。パネル表示部10の右側下部には、クレジット数を表示するクレジット数表示部10sが設けられている。
【0010】
前面枠100の前面側上端寄りには大役物(ビッグゲーム、ボーナスゲーム)の確定時に点滅する大役物発生表示部20が設けられ、前面側周囲をコ字状に囲むように装飾枠30が取り付けられている。
前面枠100の前面側中段部の操作部115前面側の左寄りには回収球抜きスイッチ操作棒(図示省略)を通す回収球抜き用孔37(図3)が設けられている。
同操作部115前面側の中央には各可変表示窓10b,10c,10d中の可変表示ドラム(後述)をストップさせるためのストップボタン22a,22b,22cが押圧操作自在に設けられている。そして、その左側には、可変表示ゲームの開始(内部の可変表示ドラム(後述)の回転開始)操作を行うためのスタート装置90、賭け数をセットするための取込ボタン24a、および精算/完了ボタン29aがそれぞれ外部操作自在に設けられている。また、その右側にはオート/マニュアル切換ボタン28aが外部操作自在に設けられている。前記スタート装置90先端部のスタート操作用把手94内にはスタートランプ(後述)が設置されている。
【0011】
前面枠100の前面側下段部の上側寄りには賞球排出口63aから排出された賞球を貯留しながら取込口26(図2)方向に導く上皿(供給皿、受皿、投入部)71が設けられ、その右側寄り上部には上皿71中の球が不足したときに点滅する取込球不足表示ランプ64が設置されている。また、この上皿71の右方には錠穴33が設けられている。
前面枠100の前面側下段部の下側には前記上皿71から溢れた賞品球を賞球排出口85aを介して導いて貯留する下皿(受皿)80が設けられている。この下皿80の左側には灰皿82が設けられ、下皿80の下部には球抜きレバー88の操作により開閉される球抜き孔81が設けられている。
【0012】
また、本体ケース200内の下側右寄り部には前面枠100の開閉状態を検出する前面枠開閉検出器34(図5)が取り付けられている。
前記本体ケース200内の中段には棚板36(図5)が懸け渡され、該棚板36上に可変表示ゲームを行なわせる可変表示ドラム装置600が設置されている。
また、本体ケース200内の上段には賞球用の球を貯留するメインタンク(貯留タンク)410、サブタンク(貯留タンク)420および賞球排出樋430が順次連通した状態で設置され、賞球排出樋430の下流側端部には賞球排出ユニット450が取り付けられている。そして、前記メインタンク410直上の、本体ケース200の天板205には該メインタンク410中に球補給を行なうための補給用開口部201(図5)が設けられている。また、この本体ケース200の左右の側板207,208の上部には、遊技装置1を運搬する際の手掛用孔203,203が設けられている。また、前記賞球排出樋430中の下流側には2条の球通路(図示省略)が設けられ、前記賞球排出ユニット450には賞球排出制御装置470が取り付けられている。
【0013】
本体ケース200内の左寄りには球抜き樋550が設置され、下段右側には、取込球を回収する回収樋940、遊技装置1における特別遊技状態の発生制御等の主制御を行なうメイン制御装置250および該メイン制御装置250に電気を供給する電源装置370が設置されている。
この電源装置370には図6に示すようにメインヒューズ371、パネルヒューズ372,DISヒューズ373、排出ヒューズ374、制御ヒューズ375、確率設定キー(キースイッチ)376および確率設定ボタン(セットスイッチ)377が取り付けられている。この電源装置370の手前側には前面枠開閉検出スイッチ34が設置されている。
本体ケース200内のメインタンク(貯留タンク)410に隣接した位置には、図6に示すように、接続端子基盤406が設置されている。また、この本体ケース200内の左側上部にはスピーカ260が取り付けられ、右側上部には排出個数表示器291および取込個数表示器292を有するカウンター装置290が設置されている。
【0014】
前面枠100裏側の上段側には従属制御装置としての液晶テレビ制御基盤(以下、液晶パネル制御基盤と称す。)750が、また、その下段右側下部には中継基盤930が、それぞれ、設置されている。また、同下段左側には中継基盤910、および従属制御装置としての取込とスイッチ類の制御装置920が設置されている。
【0015】
前面枠100裏側の中段の右側と左側には、それぞれ前記賭け数表示部11やボーナスゲーム表示部10r中のランプ(後述)を点灯又は点滅させる賭数表示ユニット760、およびクレジット数表示装置770が設置されている。また前記ストップボタン22a,22b,22c、精算/完了ボタン29a、および回収球抜き用穴37と対応する裏側位置には、それぞれストップスイッチ42,43,44、精算/完了スイッチ29および回収球抜きスイッチ820(図4)が設置されている。
前面枠100裏側の下段側には前記上皿(供給皿)71から球を取り入れて前記本体ケース200の回収樋940を介して島設備(図示省略)内に回収させる球取込装置ユニット300および前記本体ケース200側の賞球排出ユニット450の賞球排出樋(後述)から排出される賞球を前面枠100前面の上皿71および下皿80中に導出させる賞球導出樋500が設置されている。
【0016】
この賞球導出樋500は前記賞球排出ユニット450の賞球排出樋(後述)から排出された球を前記上皿71および下皿80中に導くもので、その上流側は前記上皿71への賞球排出口63aと連通し、下端部は前記下皿80への賞球排出口85aと連通している。
前記球取込装置ユニット300は球導入樋(後述)を備え、該球導入樋の上流部は前記取込口26を介して前記上皿71の下流部と連通している。そして、その下流側は戻し通路(後述)と回収通路(後述)とに分岐し、その戻し通路は賞球排出口85aを介して下皿80と連通し、回収通路の下流側開口端は前記本体ケース200下部の回収樋940の直上に至っている。
【0017】
この遊技装置1は、上記のように概略構成されていて、メイン制御装置250、液晶パネル制御基盤750および取込とスイッチ類の制御装置920、その他機械的、電気的構成によって次のような遊技動作を行なうようになっている。
【0018】
先ず、電源装置370の電源が投入された遊技前の状態においては、可変表示窓10b,10c,10d中の可変表示(可変表示ドラム(後述)の回転に基づく可変表示)は停止していて、賭け数表示部11中のランプ、操作用把手94中のスタートランプ、ストップ表示部10g,10h,10j中のランプ、ボーナスゲーム表示部10r中のランプ、ビッグチャンス表示部10e中のランプ、大役物発生表示部20中のランプは全て消灯している。そして、液晶テレビ制御基盤750の制御により情報表示部10aへのメッセージ表示が開始され、可変表示窓10b,10c,10d中のランプ、スコア表示部10f中のランプが点灯した状態となる。
【0019】
そして、遊技は次のようにして行なわれる。
先ず、上皿71中に遊技球(図示省略)を入れると、その遊技球が取込口26を介して球取込装置300の導入樋(後述)中に流入する。そして、取込ボタン24a中のランプが点滅するとともに、情報表示部10aには、“取込みボタンとイッチを押して下さい。”の表示と“オートを希望するときにはオート/マニュアル切換ボタンを押して下さい。”の表示がなされる。この状態で、球の取込みをマニュアル或いはオートのいずれにするかを遊技者が決め、マニュアルを希望する場合はオート/マニュアル切換ボタン28aを押さなくて良いが、オートを希望する場合にはそのオート/マニュアル切換ボタン28aを押す。その結果、マニュアルを選択したときには、取込ボタン24aを押すごとに、取込音が発せられて、上皿71から実球が取込口26を介して一定個数(例えば、5個)ずつ取り込まれ得る状態となる。が、オートを選択したときには、上皿71から、予め実球が取込口26を介して所定個数(例えば、250個)の範囲内でクレジットとして取り込まれる。その取り込まれた球数がメイン制御装置250の記憶部に記憶され(クレジットに入れられ)その記憶数(クレジット数)がクレジット数表示部10Sに数字表示される。そして、取込ボタン24aが押されるごとに、その記憶数の中から5個ずつ取り込まれ得る状態となる。
【0020】
この状態で、遊技者が希望する賭け数(例えば、5個単位で、5個、10個、15個)分に対応した回数(賭け数5個につき1回)だけ取込ボタン24aを押すと、その押した回数に対応した賭け数(例えば、5個単位)の球が、マニュアルのときには実球で上皿71の中から、オートのときには記憶(クレジット)の中から、それぞれ取り込まれる。そして、その取込みの終了後に、スタート操作用把手94中のランプが点灯する。クレジットの中から取り込まれたときには、メイン制御装置250のクレジットの記憶数がその取り込まれた分だけ減算され、その減算後のクレジット数がクレジット表示部10Sに数字表示される。そして、そのいずれの場合にも、その賭け数に対応した賭け数表示部11(11a〜11e)が点灯され、情報表示部10aに“スタート操作をしてください”の表示がなされる。
【0021】
この状態で、遊技者がスタート操作用把手94を握ってスタート装置90を操作すると、スピーカからスタート音が発せられてスタート操作用把手94中のスタートランプ(後述)が消灯する。そして、内部の3つの可変表示ドラム(後述)がそれぞれ異なった速度での回転を開始して回転音が発せられ、それに伴って可変表示窓10b,10c,10d中の表示の変化が開始される。その開始のときから所定時間経過すると、ストップ表示部10g,10h,10i中のランプが点灯し、さらに所定時間が経過すると、左、中、右の順に可変表示ドラム(後述)が停止されて可変表示窓10b,10c,10d中の表示が確定される。ただし、その所定時間の経過前であっても、一定時間が経過して情報表示部10aに“ストップスイッチを押して下さい。”の表示が現われ、かつ、ストップ表示部10g,10h,10i中のランプが点灯してストップボタン22a,22b,22cの操作が可能となってから、遊技者によってストップボタン(22a,22b,22c)が押圧操作されると、スピーカ260からストップ音が発せられてその押圧操作されたストップボタン(22a,22b,22c)上の可変表示窓(10b,10c,10d)中の可変表示ドラムの回転が停止され、その結果、その可変表示窓(10b,10c,10d)中の表示の変化が停止されて確定する。そのストップボタン(22a,22b,22c)の押す順序はいずれの順に行なってもよい。いずれの場合も、可変表示窓(10b,10c,10d)中の表示の変化が停止されると、その停止ごとに対応するストップ表示部(10g,10h,10i)中のランプが消灯される。
【0022】
遊技者が上記操作を繰り返すことによって次々とゲームが行なわれるが、そのゲームの結果、停止時における可変表示窓10b,10c,10d中の表示の組合せ(そのゲームの開始時に遊技者が取込スイッチ24aを押圧操作することによって指定された組合せ表示ライン(a〜c)に沿った表示の組合わせに限る。)がスコア表示部10fに表示された賞態様(役)のいずれかと一致すると、賞態様成立表示としてその成立した組合せ表示ライン(a〜cのいずれか)を示す賭け数表示部(11a〜11e)が点滅され、マニュアルのときには、その賞態様(役)に応じた数の賞球が実球で上皿71又は下皿80中に排出される。なお、オートでクレジットの記憶個数が所定個数(例えば、250個)に達していないときには、クレジットの記憶個数の加算として与えられてその加算後の記憶個数がクレジット表示部10rに表示される。2つ以上の賞態様(役)に該当したときには、各賞態様(役)に対する賞球数を合算した合計数の賞球が与えられる。賞球の排出時にはスピーカ260から賞球排出音が発せられる。
【0023】
オートの場合で、そのゲーム直前の貯留記憶個数が一定個数(例えば、250個)を超えるときには、その一定個数を超える分の賞球が賞球排出口63a(又は85a)を介して上皿71(又は下皿80)中に放出されて貯留数記憶(クレジット数記憶)およびクレジット数表示部10sのクレジット数表示が一定個数(例えば、250個)まで戻される。
【0024】
そのゲームの結果、特に、可変表示窓10b,10c,10d中の表示の組合せが“ビッグチャンス”を発生させる表示の組合せ(この実施の形態では、「7,7,7」の組合せ)となったときには、“ビッグチャンス”が発生してビッグチャンス表示部10e中のランプが点灯される。と同時に、“ビッグチャンス”の発生を知らせる効果音が発せられて所定数(例えば、90個)の賞球排出が行なわれ、しかる後、次のような“ビッグチャンスゲーム”に移行される。このビッグチャンスの発生時には情報表示部10aに、“ビッグチャンスおめでとうございます。”の表示と、ボーナスゲームの発生し得る回数(ボーナスゲームの残りの回数)、例えば「ボーナスゲームの残り3」の表示がなされる。
【0025】
この場合のビッグチャンスゲームは多くの賞球獲得のチャンスを与える特別ゲーム状態を作り出すゲームで、この実施の形態では、3つのボーナスゲーム発生のチャンスが与えられる。ここに、ボーナスゲームはそのビッグチャンスのゲーム期間中に、例えば、中央の入賞ラインa〜a上に“寿”の文字が3つ並ぶことにより発生されるゲームである。このボーナスゲームが発生したときには、ボーナスゲーム表示部10rが点灯されて、1ゲームにつき賭け数が1単位(この実施の形態では5個)掛けとなり、各可変表示ドラム(後述)ごとの個別的ゲームを所定回数(例えば、最高12ゲームまでで、その12ゲーム以内に当りが6回でたときにはその時点まで。)行うチャンスが与えられる。
【0026】
このボーナスゲームの具体例としては、取込ボタン24aの操作により1単位(この実施の形態では、5個)の掛け球を取り込ませてから、スタート装置90を操作すると、可変表示窓10b,10c,10d中の3つの可変表示ドラムが回転して各可変表示ドラム(後述)ごとの個別的可変表示ゲームが開始される。そして、最初の個別的可変表示ゲームは、左の可変表示窓10b中の可変表示ドラムによって行われ、該可変表示ドラムはその回転開始時から所定時間が経過するか、又は、ストップボタン22aが押された時点で停止される。その停止結果として、中央の組合せ表示ラインa〜a上の停止表示が特定の表示、例えば、“寿”の文字表示であれば当りで“75個”の賞球が与えられるが、それ以外の表示のときには外れとなる。続いて行なわれる2番目の個別的可変表示ゲームは中央の可変表示窓11B内の回転中の可変表示ドラムによって行われる。即ち、取込ボタン24aを操作して1単位(この実施の形態では、5個)の掛け球を取り込ませると、中央の可変表示窓10c中の可変表示ドラムがその取込時から所定時間経過するか、又は、ストップボタン22bが押された時点で停止される。その停止結果としての当りの態様と賞球数は左の可変表示ドラムでのゲームのときと同様である。続いて行なわれる3番目の個別的可変表示ゲームは右の可変表示窓10d内の回転中の可変表示ドラムによって、前記2番目の個別的可変表示ゲームのときと同様にして行われる。そして、そのゲーム結果としての当りの態様および賞球数は前記1番目と2番目の個別的可変表示ゲームのときと同様である。4番目〜6番目、7番目〜9番目、および10番目〜12番目の個別的可変表示ゲームは前記1番目〜3番目の可変表示ゲームのときと同様である。
【0027】
このビッグチャンスのゲーム中、上記ボーナスゲーム以外のゲームにおいても小役(個別ゲームの当り)の発生確率がアップされて賞球獲得のチャンスが増加される。
このビッグチャンスのゲームは“ビッグチャンス”発生のときから3回のボーナスゲームが行われるか、或いは30回のゲーム(個別的ゲームは回数に入れない。)が行われるまで継続され、3回のボーナスゲームが行われるか、或いは30回のゲーム(個別的ゲームは回数に入れない。)が行われるまで継続され、3回のボーナスゲーム又は30回のゲームが行われた時点で終了されてゲームが完了され、その完了時点でゲーム不能な状態となる。
【0028】
ビッグチャンスのゲーム時にボーナスゲームが発生すると、その発生ごとに、前記情報表示部10aに表示されているボーナスゲームの残り回数が減じられる。
また、上記ゲームの結果、可変表示窓10b,10c,10d中の表示の組合せが“レギュラーボーナス”を発生させる表示の組合せ(この実施の形態では、有効な組合せ表示ライン上に“かぶとの絵”が3つ並んだり、“富士山の絵”が3つ並んだりしたとき等)となったときには、“レギュラーボーナス”が発生して上記“ビッグチャンス”時のボーナスゲームが1回行われる。そして、その後は通常の可変表示ゲームに戻される。
【0029】
また、上記の可変表示ゲームの結果、可変表示窓10b,10c,10d中の表示の組合せが“小役”の組合せ(この実施の形態では、“鶴の絵”が有効表示ライン上に3つ並んだり、左と中央の可変表示窓10b,10cの有効表示ライン上に“鼓の絵”が2つ並んだとき等)となったときには“小役”が発生して、その発生した小役に対応した賞球が与えられる。
【0030】
上記ビッグチャンスが発生したときには、その発生時から取込ボタン24aが押圧操作されるまでの期間中、ビッグチャンス音が発せられる。また、ボーナスゲームの発生時にはボーナスゲームの発生音が発せられ、ボーナスゲーム中にはボーナスゲーム中であることを知らせるボーナスゲーム音が発せられる。また、ビッグチャンスの完了時には、完了音が一定時間発せられるとともに、情報表示部10aに“おつかれさまでした。ゲーム終了です。”の表示がなされる。また、エラーのときには、エラー音が発せられるとともに、情報表示部10aに“係員をおよび下さい”の表示がなされる。
【0031】
また、可変表示ゲーム中、2つの可変表示が停止した時点で、例えば、可変表示窓10b,10c,10dの有効ライン上に「7」が2つ揃ってビッグチャンスを発生させ得るリーチ状態が生じたときには、そのリーチを知らせる表示が情報表示部10aになされるとともに、効果音が発せられる。
【0032】
上記ゲームの進行に応じて、情報表示部10aには、例えば、上記したようなゲームの進行や賞球表示等の各種情報が表示される。
【0033】
なお、上記オート設定以後は、各ゲームごとに、そのセットされた賭け数(この実施の形態では45個)にて球が取り込まれ、スタート装置90の操作のみでゲームが開始されることとなる。このオート状態を解除したいときには遊技者がもう一度オート/マニュアル切換ボタン28aを押せば、そのランプが消灯されてオート状態が解除される。
【0034】
また、遊技者が精算したいときには精算/完了ボタン29aを押せば、上皿71中の球(クレジット中の球があればその球も)が賞球排出口63aを介して下皿80中に回収されるようになる。
【0035】
さらに、その下皿80中の球を球箱(図示省略)中に回収したいときには、下皿80の下側の球抜きレバー88を操作して球抜き孔81を開放させれば、下皿80中の球がその球箱中に回収されることとなる。
【0036】
前記情報表示部10aの表示としては、例えば、普通表示(ゲーム説明)、オート/マニュアル表示、取込数表示、操作手順表示、クレジット数表示、賞球表示(賞球数含む。)、ビッグチャンス・レギュラーボーナス表示、精算・完了時球数表示等がなされる。
そして、前記普通表示(ゲーム説明)としては、例えば、情報表示部10aの画面全体に“いらっしゃいませ。当パーラーへようこそいらっしゃいました。”“私は〜です。上皿へ球を入れてオート/マニュアル切換スイッチを選択し、スタートスイッチを押してください。”、“次の操作説明をします。”等の表示の他、各ボーナスゲーム時の操作説明等の表示がなされる。
【0037】
前記オート/マニュアル表示としては、例えば、選択されたオート/マニュアルの表示が1度情報表示部10aの画面全体になされてから、その表示がその画面の左隅又は右隅に移されて小さく表示される。
前記取込数表示(クレジットを含む。)としては、マニュアルのときには“何個取込中”であるかの表示や“取込終了”の表示等がなされる。オートのときには、例えば、クレジットの個数表示が1度情報表示部10aの画面全体になされてから左隅又は右隅のオート又はマニュアルの表示の隣に小さくなされる。
前記操作手順表示としては、例えば、上記普通表示の欄で表示した様なメッセージが右隅に残されて、次はどうしたら良いかの説明が表示される。
前記賞球表示(賞球数を含む。)としては、各役に対する賞球排出後に、何の役で何個排出したかが表示される。クレジットの場合は、例えば、クレジット数表示部10sにその賞球数を加算した表示がなされる。
【0038】
前記ビッグチャンス・レギュラーボーナス表示としては、ビッグチャンス時に、情報表示部10aの画面全体にビッグチャンスのゲームがスタートしたことを示す表示がされ、次に“?個投入して「寿、寿、寿、」で止めて下さい。”というようなゲームの進行手順の説明表示や賞球数の表示等が行なわれたりする。
【0039】
前記精算・完了時の球数表示としては、ゲームの完了時に、情報表示部10aの画面全体に、例えば、“この機械は完了しました。これから精算致します。払出個数は?個です。リセットして下さい。”等の表示がなされる。
前面枠100を開けたいときには、前面枠100の錠穴33中に鍵(図示省略)を差し込んで内部の施錠装置(後述)の鍵を時計方向に回転させると、解錠されて前面枠100が開放される。
【0040】
本体ケース200中のカウンター装置290の排出個数表示器291には賞球として排出された球の排出個数の総計が表示され、取込個数表示器292には賭球として取り込まれた球の総計が表示される。
ゲーム装置1のビッグチャンスの発生確率は例えば6段階に切換可能になっているが、その切換については後述する。
【0041】
前面枠100は押して閉めれば、そのまま施錠される。
その施錠後に、前面枠100の鍵穴30中に前記鍵(図示省略)をもう一度差し込んで反時計方向に回転させると、遊技装置1がリセットされて再ゲーム可能な状態となる。このリセット操作によって、前記排出個数表示器291および取込個数表示器292がリセットされる。
【0042】
この遊技装置1は、前面枠100裏側の配線処理の簡素化と特定部所への必要コネクタの数を減らすため、各種装置(例えば、賭数表示ユニット760)や基盤(例えば、液晶パネル制御基盤750)を一定の順序で配線接続を行う中継基盤として利用したり、補強枠130裏側の凹状溝131a,133aを配線通し用溝(空間部)として利用したりしている。
【0043】
クレジット数表示装置770、液晶パネル制御基盤750および賭数表示ユニット760からのリード線をそれぞれ別個に取込とスイッチ類の制御基盤920に導くと、リード線171,172,173等が長くなるとともに取込とスイッチ類の制御基盤920への接続コネクタの数が増えて配線処理が複雑になるので、クレジット数表示装置770、液晶テレビ装置700の液晶パネル制御基盤750、賭数表示ユニット760、中継基盤910の順にリード線171,172,173を介して中継接続している。即ち、クレジット数表示装置770をリード線171を介して液晶パネル制御基盤750に、液晶パネル制御基盤750からリード線172を介して賭数表示ユニット760に、さらに、該賭数表示ユニット760をリード線173を介して中継基盤910に、それぞれ順に接続する。そして、この該中継基盤910をリード線174を介して取込とスイッチ類の制御装置920に接続している。従って、それら各リード線171,172,173の長さは短くなり、また、取込とスイッチ類の制御基盤920への接続コネクタの数も少なくなって、配線処理が簡素化される。そして、取込みとスイッチ類の制御装置920からのリード線175を補強枠130の凹状溝133a中を介して下のヒンジ190側に導き、そこから本体ケース200中に導いている。一方、液晶テレビ装置700からのリード線176は補強枠130の凹状溝131a中を介して下のヒンジ190側に導き、そこから本体ケース200中に導いている。リード線176は軟性合成樹脂シート137で包んである。
【0044】
このように、液晶パネル制御基盤750および賭数表示ユニット760を中継基盤として利用したり、補強枠130裏側の凹状溝131a,133aを配線処理用凹状溝として使用することによって、前面枠100裏側の配線処理の簡素化が図られている。この配線処理の簡素化により、可変表示窓10b,10c,10dの外からその内部配線処理を見えなくすることができる。また、リード線176の接続端子17bを外すことにより、クレジット数表示装置770の交換が容易となる。また、前面枠100を開いたときに、リード線171等の配線が目だたなくなる。
【0045】
図7には前面枠100の分解斜視図を示す。
この前面枠100は前面枠本体110と該前面枠本体110の裏側に取り付けられる補強枠130とによって構成されている。そして、図3及び図4においては図示は省略したが、補強枠130の基部側の凹状溝131a中に無理嵌めされる、前記リード線176の保護カバー177が着脱可能に取り付けられている。
【0046】
前記前面枠本体110は前面枠100の前面部外形を構成するもので、この実施の形態の場合、樹脂(合成樹脂、天然樹脂を含む。)によって作られている。この前面枠本体110は前壁部110Aと該前壁部110Aの周囲に後向きに形成された包囲枠部110Bとから構成されている。
【0047】
そして、その前壁部110Aには、その上側から順に、大役物発生表示用開口部111〜113、液晶テレビ設置用開口部114、可変表示用開口部117〜119、ストップ表示用開口部124〜126、上側賞球排出用開口部128、取込用開口部127および下側賞球排出用開口部129が形成されている。
【0048】
一方、前記補強枠130は、この実施例の場合、金属製の矩形枠によって構成され、その一側部(自由端部)裏側には施錠装置140が取り付けられている。また、同補強枠130の基部裏側の凹状溝131a中の上下には、それぞれ軸受部材136,1137が取り付けられている。
【0049】
この補強枠130が前記前面枠本体110裏側の包囲枠110B内に納められた状態で同前面枠本体110の裏側に取り付けられている。そして、その状態で、その補強枠130の基部側外側部と前面枠本体110の基部側包囲枠110Bの内側部との間、ヒンジ収納空間138が画成される。
【0050】
この補強枠130によって前記前面枠本体110が補強されている。
この為、大きな力が加わり易い前面枠100の本体部分を合成樹脂で一体成形することが可能となって、前面枠100の作成が容易となる他、色彩を付け易く、角部を滑らかな曲面にすることも容易である。
【0051】
前記保護カバー177は例えば横断面U字形の長尺物として構成され、弾性変形可能な合成樹脂等で作られている。そして、その幅dは補強枠130の基部側の凹状溝131aの内幅より若干大きく、その凹状溝131a中に無理嵌めし得る程度の寸法に作られている。
【0052】
補強枠130の基部側の凹状溝131a中に図3および図4に示す如くリード線176を収納した後、そのリード線176を覆うように凹状溝131a中に保護カバー177を無理嵌めしておけば、リード線176が凹状溝131a中から脱することはない。
このような簡単な構成で、凹状溝131a中からリード線176が脱しないようにすることができる。
【0053】
また、施錠装置140が補強枠130に取り付けられているので、前面枠100は施錠と解錠の操作時においても壊れにくい。
【0054】
図8には、前面枠本体110を上段部分(例えば、ゲーム表示部分)、中段部分(例えば、操作系部分)、下段部分(例えば、皿関係部分)の3つに分割した第1の変形例の分解斜視図を示す。
前面枠本体110は全体を必ずしも一体成形しなくともよく、例えば、同図に示すように上段部分110Eと中段部分110Fと下段部分110Gとに分割成形して、これらを補強枠130に取り付けてもよい。このように分離して個別に補強しておけば、より強度が増し、各部への部品の取付けが容易である。そして、それら上段部分110E、中段部分110Fおよび下段部分110Gを各別個に本体ケース200に開閉可能に取り付けておけば、各部分のメンテナンスや修理が容易である。
前面枠本体110をこのように分割成形した方がむしろ製作し易く、組み立て易くなる。
【0055】
図9には、前面枠本体110と補強枠130とをそれぞれ上端部分、中段部分、下段部分の3つに分割した第2の変形例を示す。
この変形例では、3つに分割した前面枠本体110に合わせて補強枠130を上段部分130E、中段部分130F、下段部分130Gの3つに分割し、それらの上段部分110E,130E同士、中段部分110F,130F同士、下段部分110G,130G同士でそれぞれ前面枠100の上段部分、中段部分および下段部分を構成する。
【0056】
そして、それら前面枠100の上段部分、中段部分および下段部分を本体ケース200の前面側開口部にそれぞれ別個に回動可能に取り付け、施錠装置もそれぞれ別個に取り付ける。
このような構成にすれば、前面枠本体110および補強枠130の作成と、前面枠100の開閉操作が楽になる。
【0057】
図10には前面枠100の第3の変形例を前面枠100の上端部分の縦断側面図として示す。
この第3の変形例では、前面枠本体110の包囲枠110B中に該包囲枠110Bと同じ矩形に作られた金属製の補強枠130Kが埋設されて、前面枠100が作られている。
このようにすれば、前面枠100が簡単に補強され得る。
【0058】
図11には前面枠100の第4の変形例を前面枠100の上端部分の縦断側面図として示す。
この第4の変形例では、前面枠本体110を構成する外枠110Dと該外枠110Dの背部内に嵌合される内枠110Eとの間に金属製の補強枠130L,130M,130Nを挟ませて、ビス139で外枠110Dと内枠110Eとを一体化させることによって前面枠100が作られる。
【0059】
前記補強枠130L,130Mは前面枠本体110の包囲枠110B部分の形状に合わせて矩形枠状に作られ、補強枠130Nは前面枠本体110の前壁部分の形状に合わせて作られている。
このようにして、合成樹脂等で作った前面枠本体110を補強してもよい。
【0060】
図12には補強枠130から施錠装置140等を取り外した状態の分解斜視図を示す。
矩形に組まれた補強枠130の裏側一側部の上下には軸受部材136,1137が取り付けられている。これら軸受部材136,1137には軸通し孔136a,1137aが同軸線上に設けられている。
【0061】
補強枠130の他端部(自由端部)の裏側には、前面枠100を本体ケース200に施錠させる施錠装置140と、該施錠装置140を解錠させたりメイン制御装置(後述)をリセットさせたりする錠装置145が取り付けられている。
このため、前面枠100に対する施錠装置140の取付けが強固となって、前面枠100が壊れにくい。前記施錠装置140は、昇降操作可能な作動レバー141と、該作動レバー141の昇降に連動して昇降するフック142,143を具ている。そして、それら作動レバー141およびフック142,143は復帰用スプリング(図に現れていない。)によって常時上昇復帰力を与えられている。
【0062】
前記錠装置145は前面枠100の前面側から図示省略の鍵により回動操作される。その操作によって、錠装置145のカム146が時計方向に回動されたときにそのカム146が前記施錠装置140の作動レバーを押し下げてフック142,143を下げることにより施錠装置140を解錠させ、反時計方向に回動されたときにメイン制御装置250をリセットさせてゲーム可能にさせる。
また、補強枠130の裏側下部にはその裏側の凹状溝内に収納される配線ケーブルをホールドさせる配線ホルダー148が取り付けられている。
【0063】
図13には補強枠130の分解斜視図を示す。
補強枠130は補強部材としての第1〜第4のフレーム要素131〜134が矩形状に組まれ、各端部がボルト135aとナット135bで相互に結合されて構成されている。
この実施の形態の場合、第1〜第3のフレーム要素131〜133はコ字形断面となるように折曲されて補強されている。そして、それら第1〜第3のフレーム要素131〜133の後背部の凹状溝131a〜133aが配線処理用の凹状溝として使われている。
【0064】
第4のフレーム要素134はL形断面となるように折曲されて補強されている。そして、その下段寄りに前記施錠装置140および錠装置145を取り付けるための取付部134aが設けられている。
【0065】
図14には本体ケース200に対して前面枠100を回動自在に支持する上側軸承部の部分斜視図を示し、図15にはその下側軸承部の部分斜視図を示す。
本体ケース200の前側開口部内の左側壁上端部と本体ケース200の前面下部に前方に張り出して設けられた段部209h上に、それぞれ軸受金具191,192が取り付けられている。これら軸受金具191,192の一部が本体ケース200の前側開口部の手前側に水平に突出して、その各突出部191a,192aに上向きに支軸191b,192bが同軸線上に設けられている。
【0066】
そして、上側の軸受金具191の先端部191aが前面枠100裏画の包囲枠110B内のヒンジ収納空間138(前面枠100の背面側空間)中に至ってその先端の支軸191bが軸受部材136の軸通し孔136a中に、また、下側軸受金具192の支軸192bが前面枠100の包囲枠110下側の切欠き部110b中の軸受部材1137の軸通し孔1137a中に、それぞれ下側から挿通されることにより、本体ケース200に対して前面枠100が開閉自在(回動自在)に支持されている。前面枠100が開放されているときには、軸受金具191の先端側が包囲枠110Bの逃げ用切欠き部110a中に逃げて包囲枠110Bに当たらないようになっている。
このように、前面枠100が、補強枠130に取り付けられた軸受部材136,1137を介して本体ケース200に支持されているので、前面枠100はその回動操作に対する強度を十分保てる。また、軸受金具191,192が本体ケース200内に納められるとともに、それらの突出部191a,192aが前面枠100の背面側空間138内および前面枠100の下側に納められているので、ヒンジ190,190が外部に現れず、邪魔にならない。
【0067】
図16には本体ケース200の正面図を示す。
本体ケース200は可変表示ドラム装置600、メインタンク410、サブタンク420、排出樋430、賞球排出ユニット450、賞球排出制御装置470、球抜き樋550、メイン制御装置250および電源装置370等を収容するもので、前側が開口した箱体状に形成されている。
【0068】
この本体ケース200内の中段部には前記棚板36が設置され、背板の上部には換気孔209dが設けられ、該換気孔209dに電動式換気扇265が取り付けられている。また、その背面の中央の上半部と下半部にはそれぞれ換気孔211,212が設けられ、上半部右側には覗き窓221と配線取出用孔222が形成されている。
また、この本体ケース200内の上部右端には賞球排出系上半ユニット(後述)を回動可能に支持する支持部材231,232が取り付けられ、それら支持部材231,232には上向きに支持ピン231a,232aが設けられている。一方、この本体ケース200内上半部左端側の上下には前記賞球排出系ユニットを定常位置で回動しないように固定し得る固定部材235,236が取り付けられている。また、本体ケース200内の、前記施錠装置140のフック142,143と対応する側壁部には、それらフック142,143を係合させる施錠受部206a,207aが設けられている。
【0069】
図17には本体ケース200の背面図を示す。
本体ケース200背面の前記覗き窓221の部分には該覗き窓221を開閉する蓋体225が昇降操作可能に取り付けられている。また、本体ケース200の背面板の前記配線取出用孔222の内側にはカウンター装置290が取り付けられるとともに、遊技装置1の電源コード228が取出用孔222の裏側から引き出されている。
【0070】
図18には球取込装置ユニット300の裏蓋(図示省略)を取り外した球取込装置ユニット300の背面側(後側)斜視図を、図19にはその背面(後面)図を、図20にはその表側(前面側)斜視図をそれぞれ示す。
この球取込装置ユニット300は前面枠100の内側に取り付けられる取込基板310を有し、該取込基板310の裏側に球導入樋320が設けられている。この球導入樋320に沿って取込装置330、取込カウンタ340および切換装置350等が取り付けられて構成されている。
【0071】
前記球導入樋320は前面枠100前面の供給皿71中の球を遊技装置1内に取り込んで島設備(図示省略)内に回収させたり、前面枠100前面の下皿80中に回収させたりするもので、上方から下方に下る方向に設けられている。この球導入樋320は取込速度を弱めるために曲がりくねらせてあって、その上端部には取込口26が設けられている。また、この球導入樋320の上流部には取込球の流下速度を弱める減速用傾斜面325が設けられている。この傾斜面325は流下方向の下流側が低くなるように緩傾斜している。一方、球導入樋320の下流部は導入樋320中の球を前面枠100前面の下皿80中に戻す戻し通路321と島設備内に回収させる回収通路322とに分岐している。
【0072】
前記取込装置330は球導入樋320の通路の途中を開閉して球導入樋320の上流側通路の球をその下流側の戻し通路321又は回収通路322方向に流下させるもので、取付基板310に取り付けられた取込ソレノイド331と該取込ソレノイド331の作動ロッド331a(図19)に取り付けられたリンク332により支軸333を軸心として回動されて球導入樋320中の通路を開閉する開閉部材334とを具えている。
【0073】
取込装置330はこのように構成されていて、常時は、取込ソレノイド331が消磁されてその作動ロッド331a(図19)がそれに巻装された復帰用スプリング331b(図19)の伸張復帰力等により下降し、それによって、開閉部材334の先端部が開口部323を介して球導入樋320中に入り込んでその内部通路を閉じた状態となっている。が、取込ボタン24aの操作に伴うメイン制御装置250からの指令により取込ソレノイド331が励磁されると、作動ロッド331aが上昇し、それに伴って、開閉カム334が支軸333を軸心としてその先端側が球導入樋320中から脱する方向に回動されてその内部通路が開放される。その開放によってその上流側の球がその下流側に流下し得る状態に変換される。
【0074】
前記切換装置350は戻し通路321と回収通路322との境界部において球の流れの方向を切換えるもので、切換ソレノイド351と、該切換ソレノイド351によって回動される切換弁352とを具ている。前記切換弁352は前記回収通路322と戻し通路321との分岐路部分に支軸352aを軸心として回動可能に設置されている。図15に示すように、この切換弁352の支軸352aに固定された作動レバー353の自由端部に、支軸356を軸心として回動する回動レバー355の一端が取り付けられている。そして、その回動レバー355の他端が切換ソレノイド351の作動ロッド354の先端部(下端部)に取り付けられている。
【0075】
切換装置350はこのように構成され、切換ソレノイド351の作動ロッド354の動作により切換弁352が回動されて回収通路322と戻し通路321とが交互に開閉切換されるようになっている。
【0076】
図示は省略するが球導入樋320の上流、例えば、図10図中、下から5個目の球を検出し得る位置に球不足検出器が設置されている。
なお、前記取込口26に、ソレノイド等により作動される開閉装置(図示省略)を設置しておき、球の非取込時には、その開閉装置によってその取込口26を塞ぐようにしてもよい。これにより、取込口26へ異物などを差し込む不正を防ぐことができる。
【0077】
図21には賞球排出系上半ユニットの全体斜視図を、図22にはその正面図を、図23には賞球排出ユニットの分解斜視図をそれぞれ示す。
この賞球排出系上半ユニット400は、本体ケース200内に回動可能に取り付けられる回動基枠401と、この回動基枠401の前面側上端部に取り付けられたメインタンク410と、同中段部に取り付けられたサブタンク420と、同下段部に取り付けられた排出樋430と、同左側下部に取り付けられた賞球排出樋ユニット450と、該賞球排出樋ユニット450の中段前面部に取り付けられた賞球排出制御装置470等とから構成されている。そして、前記回動基枠401の自由端側には、前記本体ケース200中の固定部材235,236(図16)の係止穴235a,236a中に挿着され得るナイラッチと呼ばれる止着装置406,406が取り付けられている。
【0078】
より詳しく説明すると、前記回動基枠401は、前記メインタンク410、サブタンク420、排出樋430および賞球排出ユニット450の取り付けられた賞球排出系上半ユニット400全体を、本体ケース200内で一端側を軸心として水平方向に回動可能に支持するものである。この回動基枠401の前面側上段部には前記メインタンク410と相俟ってメイン貯留空間411を画成するメイン貯留部402が形成されている。このメイン貯留部402の底部には球不足状態を検出する球不足検出器403が設置されている。
【0079】
また、この回動基枠401の基端側(図21中では右端側)には側板部404が前向きに形成されている。この側板部404前端の上部および下部には支持部材405,405が取り付けられ、これら支持部材405,405の先端部には軸孔405a,405aが形成されている。
【0080】
前記メインタンク410は前記本体ケース200の補給用開口部201(図1)を介して補給される球を貯留するもので、上側および後側開口の器型に形成されている。このメインタンク410の底部は左側が低くなるように傾斜して、その左側底部(下流側底部)には前記サブタンク430中に球を流出させる球の流出口(図に現れていない。)が形成されている。また、このメインタンク410の左右両側と下側には例えばナイラッチと呼ばれるワンタッチ式の止着装置415が取り付けられ、これら止着装置415の先端突子(図面に現れていない)が前記回動基枠401に設けられた取付穴(図に現れていない)中に嵌着し得るようになっている。また、このメインタンク410の下側には前記サブタンク420中の球を均す球均し413が揺動自在に吊支されている。
【0081】
メインタンク410はこのように構成されていて、前記止着装置415を介して前記回動基枠401の表側に着脱可能に取り付けられている。そして、その取り付けられた状態において、そのメインタンク410と前記回動基枠401のメイン貯留部402とでメイン貯留空間411が画成されている。
【0082】
前記サブタンク420は前記メインタンク410の下流側底部の流出口(図に現れていない。)から流出された球を予備的に貯留するもので、その上流側上部が開口した器型に作られている。このサブタンク420の底部は右側が低くなるように傾斜していて、その右側端の底部(下流側端の底部)には前記排出樋430中に球を流出させる球の流出口(図に現れていない。)が形成されている。また、このサブタンク420の下側には前記排出樋430中の球を均す球均し432が揺動自在に吊支されている。このサブタンク420は、その周りに取り付けられた例えば、ナイラッチと呼ばれるワンタッチ式の止着装置425によって、前記回動基枠401の裏側中段部に、前記メインタンク410におけると同様にして取り付けられている。
【0083】
前記排出樋430は前記サブタンク420の下流側流出口(図に現れていない)から流出された球を前記賞球排出ユニット450の賞球排出樋(後述)中に導くもので、上側が開口した器型に作られている。この排出樋430はその左側(図21中)が低くなるように傾斜していて、その左側の底部(下流側端の底部)には該排出樋430中の球を前記賞球排出ユニット450の賞球排出樋(後述)中に流出させる球流出口(図に現れていない)が形成されている。排出樋430の上流側と下流側には、それぞれ電動式の球ならし装置436,426が設置されている。この排出樋430はその左右に取り付けられた止着装置435によって、前記回動基枠401の裏側下段部に、前記メインタンク410におけると同様にして取り付けられている。
【0084】
また、回動基枠401の右側上部には前記接続端子基盤470が取り付けられている。
前記賞球排出ユニット450は前記排出樋430を介して送られてくる球を前記前面基枠100側の賞球導出樋500中に流出させるもので、賞球排出ユニット本体450Aと該賞球排出ユニット本体450Aに取り付けられる蓋体450Bとから構成されている。
【0085】
前記賞球排出ユニット本体450Aは正本体460と副本体470とから構成されている。
前記正本体460は賞球排出ユニット本体450Aの後側上半排出部461と下半排出部462とから構成され、その後側上半排出部461前側には前記副本体470の取付部463が設けられている。
【0086】
そして、前記正本体460の上半部前側と前記副本体470の前側には曲がりくねった賞球排出樋451が1条ずつ設けられ、それら賞球排出樋451の下流側にはそれぞれ賞球排出カウンタ452aと賞球排出装置453が設置されている。
【0087】
前記賞球排出樋451,451は、その上段部、中段部、下段部がそれぞれ減圧路451a、縁切り路451b、排出路451cとなっている。
前記減圧路451aは排出樋430から送られてくる賞品球としての予備球の移動圧を減圧させるもので、同図に示すように緩傾斜状態に複数回Uターンさせて設けられている。前記縁切り路451bは、その下の排出路451cを通る賞品球同士に間隔を開けさせて前記賞球排出装置453による賞品球の排出制御を行い易くするもので、前記減圧路451aに通ずる垂直通路451dと、後述の排出路451cに通ずる方向変換通路451eとから構成されている。そして、その垂直通路451dの下端部には、球の流下方向への移動力を減衰させる移動力減衰傾斜部451fが方向変換通路451eに向けて緩やかに下り傾斜させた状態で設けられている。また、方向変換通路451eの下流側には、前記減衰傾斜部451fに沿って流下する球の流下方向を垂直方向に方向変換させる案内傾斜壁451gが設けられている。一方、方向変換通路451eの後方の垂直通路451dの後壁部には球詰まり防止突部451iが前方(図18中、左方)に突出して設けられている。この球詰まり防止突部451iによって、垂直通路451dに縦に並んで停止した球のうちの最も下の減衰傾斜部451f上の球の中心位置がその上方の球の中心位置より常に前方(図18では左方)に位置されるようになっている。それによって、上方の球の流下移動圧が最も下の減衰傾斜部451f上に至る球を常に前方に一定距離以上押し遣ることとなり、従って、賞球排出樋451の球の通路のクリアランスを考慮したとしても、最も下の球は常に減衰傾斜部451fの下流側に押し遣られて球詰まりが防止される。
【0088】
前記賞球排出装置453は賞球排出樋451の脇に設置された駆動手段としての賞球排出ソレノイド453aと、該ソレノイド453aの駆動力により駆動されて、前記賞球排出樋451中の球の排出を制御する流下阻止部材453eとを具ている。
前記賞球排出ソレノイド453aは、その消磁(オフ)時に自重および復帰用スプリング453fの力により下降復帰されていて、励磁(オン)時に上昇する作動ロッド453bを具ている。
【0089】
一方、前記流下阻止部材453eはそれぞれ前記賞球排出樋451の脇に取り付けられた支軸453dに回動自在に支持されている。
これら流下阻止部材453eの一側には、それぞれ連結ピン453gが突設され、これら連結ピン453gと前記各賞球排出ソレノイド453aの作動ロッド453bの下端部とがそれぞれ連結部材453cを介して連結されている。
【0090】
そして、前記賞球排出ソレノイド453aが消磁(オフ)状態にあるときには、作動ロッド453bが下降して流下阻止部材453eの先端部が切欠き部を介して、それぞれ2条の賞球排出樋451の各排出路451c中に入り込んで、それら排出路451c中の球を流下させないようになっている。
が、前記賞球排出ソレノイド453aが励磁(オン)されると、作動ロッド453bが上昇して前記流下阻止部材453eがそれらの先端側が上昇する方向に回動されて2条の賞球排出樋451の各排出路451c中から脱して、それら排出路451c中の球を流下させ得るようになっている。
【0091】
前記正本体460の下半部には前記2条の賞球排出樋451の排出路451cを介して流下される球を賞球排出させたり回収させたりする導出樋454が1条設けられている。この導出樋454の下流側は賞球排出路454aと回収路454bとに分岐している。そして、その分岐部に切換装置455が設置されている。
その切換装置455は前記導出樋454の脇に設置された駆動手段としての切換ソレノイド455aと、該ソレノイド455aの駆動力により駆動されて前記導出樋454の分岐部の流路切換えを行う切換弁455eとを具ている。
【0092】
前記切換ソレノイド455aは、その消磁(オフ)時に自重および復帰用スプリング455fの力により下降復帰されていて、励磁(オン)時に上昇する作動ロッド455bとを具ている。
【0093】
一方、前記切換弁455eは前記導出樋454中を流下する球の流下方向を前記賞球排出路454a方向と前記回収路454b方向とに切り換えるもので、その基部(下端部)が支軸455dにより回動自在に支持されている。そして、その基部と一体の腕部455gが連結部材455cを介して前記切換ソレノイド455aの作動ロッド455bに連結されている。
【0094】
そして、前記切換ソレノイド455aが消磁(オフ)状態にあるときは、作動ロッド455cが下降して切換弁455eが図22に示すように回収路454b側を閉じた状態にある。
が、前記切換ソレノイド455aが励磁(オン)されると、作動ロッド455cが上昇して切換弁455eが賞球排出路454a側を閉じた状態に変換する。前記蓋体450Bは前記賞球排出ユニット450Aの前面部を覆うもので、例えば平板状に作られている。
【0095】
この蓋体450Bの上下の端側には、例えば、ナイラッチと呼ばれるワンタッチ式の止着装置458が取り付けられ、これら止着装置458の先端部を前記賞球排出ユニット450A前面側の止着穴450c中に嵌入させることによって、前記蓋体450Bが前記賞球排出ユニット本体450Aの前面部に着脱可能に取り付けられている。
【0096】
この実施の形態では、蓋体450Bが透明な材質で作られているので、賞球排出ユニット450内に球詰まり等の不具合が生じたときには、その蓋体450Bを取り外さなくてもその透明な蓋体450Bを通してその不具合(球詰まりや故障など)状態を容易に視認することができる。
このように構成された賞球排出ユニット450は前記回動基枠401の所定の位置に位置決めされた状態でナイラッチと呼ばれる止着装置によってワンタッチで取り付けられている。
上記メインタンク410、サブタンク420、排出樋430および賞球排出ユニット450はそれぞれユニット化されて、回動基枠401に位置決めされた状態でワンタッチで取り付けられているので、その製作と取り付けが容易である。
【0097】
図24には前記賞球排出系上半ユニット400の球流出側下端部の縦断側面図を示す。
この賞球排出系上半ユニット400の支持枠を構成する前記回動基枠401の下端部前面側には、前記賞球排出ユニット450の賞球排出路454aと連通する流下制御樋407が設けられている。この流下制御樋407には該流下制御樋407を開閉する通路開閉装置408Aが取り付けられている。
【0098】
この通路開閉装置408Aは、前記流下制御樋407の内部通路を開閉する開閉部材408と、該開閉部材408を、同開閉部材408が前記流下制御樋407の内部通路を閉じた状態に復帰させる復帰用スプリング409aとによって構成されている。
【0099】
より詳しく説明すると、前記開閉部材408は上側から見下ろしてその外形が略長方形状に作られている。そして、その前半部には球の流下用開口部408aが形成され、後半部は閉塞板部408bとなっている。この開閉部材408が前記流下制御樋407の内部通路の前後壁部に形成されたスリット孔407a,407aを介して流下制御樋407の内部通路を横切る方向に進退自在に設置されている。
この開閉部材408は、常時は、前記回動基枠401の裏側下部に取り付けられた収納ケース409中に収納された復帰用スプリング409aの伸張復帰力によって、図24に示すようにその流下用開口部408aが流下制御樋407の前方(図24中、右方)に突出し、その閉塞部408bで流下制御樋407の内部通路を閉塞してその内部通路中の球を流下させない状態となっている。そして、その開閉部材408の先端部が押されて後退する方向(図24中左方)に引込むと、流下用開口部408aが流下制御樋407の内部通路中に至って、その内部通路中の球が流下できる状態となる。
【0100】
図25には前記賞球導出樋500の前面側斜視図を示す。
この賞球導出樋500は、前記賞球排出樋451,451から賞球排出路454aを介して流下された球を前面枠100の上皿71中および下皿80中に排出させるもので、略L型の中空樋として作られ、内部に導出路520が設けられいる。この賞球導出樋500の上端部裏側には図22に示すように当接部510と前記導出路520への流入口521が設けられている。また、この賞球導出樋500の前側上部には上側流出口522が、前側下部には下側流出口523がそれぞれ前記導出路520に連通させて設けられている。
【0101】
また、この賞球導出樋500の下流側端部の側部に前記球導入樋320の球戻し通路321と連通接続される戻し球流入口524が設けられている。
賞球導出樋500はこのように構成されていて、その上側流出口522が前記上皿71の賞球排出口63aと、下側流出口523が前記下皿80の賞球排出口85aと、戻し球流入口524が球導入樋320の球戻し通路321とそれぞれ連通した状態に、前面枠100の裏側下部に取り付けられている。
【0102】
図26には回収樋550の前面側斜視図を示す。
回収樋550は例えば同図に示すような形をしていて排出された球を島設備内の回収樋(図示省略)中に回収させるものである。
この回収樋550には、前記回収路454bを介して流下された球を島設備内の回収路(図示省略)に導く回収通路551が設けられている。この回収通路551の上流側端部には前記回収路454bと連通接続される流入口551aが、下流側端部には島設備(図示省略)内に球を流出させる流出口551bが設けられている。また、この回収樋550の上端部には、前記賞球排出樋451,451から賞球排出路454aを介して流下された球を前記賞球導出樋500中に導く賞球案内路552が設けられている。
【0103】
図27には、本体ケース200中に設置された賞球排出ユニット本体450Aおよび回収樋550と、前面枠100の裏側に設置された賞球導出樋500との関係をそれらの部分縦断側面図として示す。
賞球排出ユニット本体450Aおよび回収樋550が本体ケース200中に設置された状態においては、同図に示すように、賞球排出ユニット450の賞球排出路454aが回収樋550の賞球案内路552と連通した状態となっている。
【0104】
前記本体ケース200に対して前面枠100が閉められた状態においては、図27に示すように、賞球導出樋500の上端部後側の当接部510が流下制御樋407の開閉部材408の先端に当たって同開閉部材408を後退させることにより、開閉部材408の流下用開口部408aが流下制御樋407中に至って同流下制御通路407を開放した状態となっている。そして、賞球案内路522が賞球導出樋500の導出路520の流入口521と連通した状態となっていて、賞球排出樋451,451から賞球排出路454aを介して排出される球は賞球排出路454aを介して賞球導出樋500の導出路520中に流入され得る状態となっている。このときには、賞球排出装置453によって排出される球は上皿71および下皿80中に排出が可能となっている。
【0105】
この状態で、前記本体ケース200に対して前面枠100が開放されると、賞球導出樋500が回収樋550の流下制御樋407から離れる。が、同時に賞球導出樋500の上端部後側の当接部510が流下制御樋407の開閉部材408の先端から離れるので、開閉部材408が復帰用スプリング409aの伸張力によって前進され、その開閉部408bで流下制御樋407の内部通路が閉じられる。この開閉部材408による流下制御通路407の閉塞によって、賞球排出路454a中の球が流下できなくなり、もって、球のこぼれが防止される。
【0106】
図28には、可変表示ドラム装置600の斜視図を示す。
可変表示ドラム装置600は、ドラムボックス610と、該ドラムボックス610中に設置された複数(例えば、3つ)のドラムユニット660,670,680と、これらドラムユニット660,670,680をメイン制御装置250(図6)に電気的に接続するための接続コネクタ640等を備えている。
【0107】
前記ドラムボックス610は前面開口の中空状の箱として作られ、該ドラムボックス610の前面側開口部には、透明(又は半透明)な前カバー650が、その上端部を、その前面側開口部の上端部に設けられた軸受部611,611に支軸651を介して支持されている。そして、その支持された状態で、前カバー650はその支軸651を軸心として下端側が上下動する方向に回動(開閉)可能となっている。
【0108】
従って、ドラムボックス610上方のメインタンク410やサブタンク420等からのこぼれ球はその透明な前カバー650に当たるだけでドラムボックス610中の可変表示ドラム(ドラム)667,677,687に傷付けることはない。
また、このドラムボックス610の屋根611の上面はその後部側が低くなるように滑らかに傾斜した傾斜面となっている。従って、ドラムボックス610上方のメインタンク410やサブタンク420等からそのドラムボックス610の上面に落下したこぼれ球はその屋根611の傾斜面に導かれてドラムボックス610の後方から回収される。
【0109】
図示は省略するが、前記本体ケース200の棚板36の手前寄り部分と奥側寄り部分には開口部が設けられるとともに、ケース200の底部にはそれら開口部を介して落下した球を島設備の回収樋中に導く案内部が設けられている。
【0110】
このドラムボックス610下部の左右両側には止着片612が略水平に設けられ、それら止着片612に例えばナイラッチと呼ばれるワンタッチ式の止着装置613が取り付けられている。そして、これら止着装置613の先端部(下端部)が本体ケース200内の前記棚板36に設けられた止着穴(図示省略)中に挿着されることにより、ワンタッチで簡単にセットできるようになっている。
【0111】
図29には前記ドラムユニット680の分解斜視図を示す。
ドラムユニット660,670,680は3つ共略同じ構成になっているので、その中の1つのドラムユニット680についてのみ説明する。
ドラムユニット680は、同図に示すように、仕切板681、該仕切板681に取付枠682を介して取り付けられたパルスモータ(ステッピングモータ等も含む。)683、該パルスモータ683の駆動軸(図に現れていない。)に取り付けられた可変表示ドラム687、および前記仕切板681の内側でかつ前記可変表示ドラム687の内側に取り付けられた照明装置685等を具ている。
【0112】
前記仕切板681は前記パルスモータ683、可変表示ドラム687および照明装置685等を支持するものである。が、右側のドラムユニット680の仕切板681はドラムボックス610の側壁板を兼ねている。
前記パルスモータ683は、前記可変表示ドラム687をその回転の停止角度位置を制御し得る状態で回転させるもので、前記仕切板681の内側側面中央部に、前記取付枠682を介して取り付けられている。このパルスモータ683の駆動軸に取り付けられたプーリ(図に現れていない)に、前記可変表示ドラム687が取り付けられている。
【0113】
前記可変表示ドラム687は、透光性(半透光性)のドラムリール部687aと、このドラムリール部687aに支持片687bを介してその内側中央に設けられた取付部687cとを具えている。
可変表示ドラム687はこのように構成されていて、その内側中央の取付部687cを介して前記パルスモータ683の駆動軸に取り付けられた前記プーリ(図に現れていない)に取り付けられている。そして、その取り付けられた状態においてはそのドラムリール部687a内に前記照明装置685が臨むようになっている。
【0114】
前記照明装置685は前記可変表示ドラム687の手前位置に至ったドラムリール部687aの部分をその内側から遊技者側に向けて照明するもので、ランプ支持部材684と該ランプ支持部材684の上段、中段および下段に取り付けられた可変表示部ランプ684a684b,684cとを具ている。この照明装置685はこのように構成されていて、そのランプ支持部材684を介して前記仕切板681の内側部の取付片681aに取り付けられている。そして、その取り付けられた状態において、前記可変表示ドラム687のドラムリール部687a内に位置した状態となっている。
【0115】
前記可変表示ドラム667,677,687同士の間隔はそれらの間に球が入ったり、挟まったりしない程度の狭い間隔になっている。
前記パルスモータ683および照明装置685への配線の図は省略する。
【0116】
図30〜図42は前面枠100への各種部品の取付説明図である。それらのうち、図30は前面枠100の前面側斜視図、図31は表示パネル(可変表示パネル)10A、大役物表示ランプカバー20Aおよび装飾部材30A,30B,30Bの斜視図、図32はストップスイッチユニット40の斜視図、図33はストップスイッチユニット40の分解斜視図、図34はストップスイッチ42(43,44)の分解斜視図、図35は前面枠100の操作部115にストップスイッチユニット40を設置した状態を示す操作部の部分縦断側面図、図36は装飾カバー60,72および上皿71等の斜視図、図37は上皿71が設置された前面枠100の部分縦断側面図である。また、図38は下皿80および賞球排出枠85の斜視図、図39は下皿80が設置された前面枠100の部分縦断側面図、図40は取込スイッチ24等が設置された前面枠100の部分縦断側面図、図41はスタートスイッチ装置90の分解斜視図、図42はスタートスイッチ装置90が設置された前面枠100の部分縦断側面図である。
【0117】
図30に示すように、前面枠100を構成する前面枠本体110の上半部にはパネル取付部111が設けられている。このパネル取付部111の上段部には液晶パネル設置用開口部111aが、中段部には賭数表示用開口部111b、可変表示用開口部113a,113b,113cおよびボーナスゲーム表示用開口部111cおよびクレジット数表示用開口部111dが、下段部にはストップランプ用開口部114a,114b,114cがそれぞれ設けられている。
【0118】
前面枠本体110の最上段部には大役物発生表示用開口部112a,112b,112cが設けられている。
前面枠本体110中段の操作部115の上壁部には取込ボタン設置用開口部115a、オート/マニュアル切換ボタン設置用開口部115bおよび精算/完了ボタン設置用開口部115cが設けられ、同操作部の前壁部にはストップボタン設置用開口部116cが設けられている。
【0119】
前面枠本体110下段部の上部寄りの左側と右側にはそれぞれ賞球排出用開口部116bおよび取込用開口部116dが、下部寄りの中央部には賞球排出用開口部116eがそれぞれ設けられている。
このように構成された前面枠本体110の前面部に図31〜図42に示す各種構成部品が取り付けられている。
【0120】
即ち、図31に示す前面表示パネルとしての可変表示パネル10Aはパネル表示部10(図1)を構成するもので、前記パネル取付部111に取り付けられている。
この可変表示パネル10Aは例えば非透光性の薄板材により作られている。そして、その上部中央には透明な情報表示部10aが、下部には透明な可変表示窓(可変表示部)10b,10c,10dが設けられている。
【0121】
前記表示用窓10aの左側には半透光性のビッグチャンス表示部10eが設けられ、右側には半透光性のスコア表示部10fが設けられている。
前記可変表示窓10b,10c,10dの下側には半透光性のストップ表示部10g,10h,10iが設けられ、左側と右側にはそれぞれ賭け数が表示された半透光性の賭数表示部10a〜10e、半透光性のボーナスゲーム表示部10rおよび半透光性のクレジット数表示用窓10sが設けられている。また、前記可変表示窓10b,10c,10dを横切るようにして組合せ表示ライン(a〜c)が設けられている。
【0122】
同図に示す大役物発生表示用ランプカバー20Aは前面枠本体110最上段の開口部112a,112b,112c中に設置される大役物表示用ランプ(図示省略)を覆うカバーで、半透光性の器状に作られている。この大役物ランプカバー20Aは前面枠本体110の最上段部に取り付けられて大役物発生表示部20を構成している。
【0123】
同図に示す装飾部材30A,30B,30Bは前面枠本体110上半部の縁部前面側を覆って装飾するもので、同上半部の縁部前面側にコ字状に配設されて前記装飾枠30を構成している。
【0124】
図32に示すストップスイッチユニット40は、装飾板41に、押圧操作用のストップボタン22a〜22c等を有するストップスイッチ装置42〜44が取り付けられて構成されている。そして、このストップスイッチユニット40は、図35に示すように、前面枠本体110の操作部115の開口部116cに取り付けられている。
【0125】
図32に示すストップスイッチユニット40は、図33に示すように、集合基枠45に、ストップスイッチ装置42〜43が取り付けられて構成されている。より詳しく説明すれば、前記集合基枠45は前記ストップスイッチ装置42〜43をまとめて前面枠本体110中段の開口部116cに取り付けるもので、その裏側には筒状取付枠45a〜45cが形成されている。
【0126】
一方、前記ストップスイッチ装置42〜43はその前側のストップボタン22a〜22cの操作に基づいてメイン制御装置250に可変表示ドラム667,677,687駆動用のパルスモータ663,673,683にストップ信号を送るスイッチ装置で、それらの前側寄りにフランジ状の取付板42a〜44aが設けられている。
そして、これらストップスイッチ装置42〜43がそれらの前端部を前記集合基枠45の取付枠45a〜45c中に嵌挿された状態で取付板42a〜44aを介して集合基枠45に取り付けられている。
【0127】
ストップスイッチユニット40はこのように構成されていて、図35に示すように、前面枠110の操作部115の内側から開口部116cにその前端部を露出させた状態で取り付けられている。そして、そのストップスイッチユニット40が取り付けられた操作部15の前面部に、装飾板41が取り付けられている。
【0128】
前記ストップスイッチ装置42は、ケース42bと、該ケース42b中に収納されたストップスイッチ42cと、前記ケース42bの開口部に取り付けられた蓋体42dと、蓋体42dの中央の貫通孔42i中に摺動自在に挿通される切換棒42fを具えた作動部材42eと、前記検知棒42fに巻装されていて前記検知棒42fが前記ストップスイッチ42cの凹状検出部4j中から脱する方向への移動復帰力を前記作動部材42eに付与する復帰用スプリング42gと、押圧操作によって前記作動部材42eをその先端の検知棒42fが前記ストップスイッチ42cの凹状検出部4j中に入り込む方向に移動させるストップボタン22aと、前記蓋体42dの前面部に取り付けられて前記作動部材42e、復帰用スプリング42gおよびストップボタン22aを収容する収容枠42hとから構成されている。
そして、前記蓋体42dには前記フランジ状の取付板42aが一体に形成され、前記ストップボタン22aの押圧部4k前記収容枠42hの開口部42eを介してその前側に押圧操作自在に突出した状態となっている。
【0129】
ストップスイッチ装置42はこのように構成され、常時は復帰用スプリング42gの力で作動部材42eおよびストップボタン22aが手前側に後退復帰されていて、検知棒42fがストップスイッチ42cの凹状検知部4j中から脱し、ストップスイッチ42cがオフ(OFF)状態となっている。
この状態で、ストップボタン22aを押圧操作すると、作動部材42eが前進して、その検知棒42fの先端がストップスイッチ42cの凹状検出部4j中に入り込んで、ストップスイッチ42cがオン(ON)状態となる。
【0130】
図36に示す装飾カバー60は上皿71の設置部を構成する装飾用のカバーで、その裏側に突設された取付支柱60a,60aを介して前面枠110下段部の上側寄り前面に取り付けられている。
この装飾カバー60の一端側寄りには賞球排出用開口部61が形成され、上部中央には球不足表示ランプ設置用開口部62が形成されている。そして、前記開口部61の裏側には前記導出樋500の上側流出口522を介して流出される賞球を前記開口部61を介して上皿71中に排出させる賞球排出口63aを有する排出案内樋63が取り付けられている。また、もう一方の開口部62にはその裏側から球不足表示ランプ64が取り付けられている。
【0131】
同図に示す上皿71は前記賞球排出用開口部61を介して排出される賞球を貯留してその下流側の取込口26(図2)方向に流下させるもので、前記装飾カバー60の前面部に取り付けられている(図37)。
【0132】
同図に示すもう一方の装飾カバー72は前記装飾カバー60の前面側下部を装飾するもので、同前面側下部の開口部66に取り付けられている(図37)。
【0133】
図38に示す下皿80は前記賞球排出口85aを介して排出される賞球を貯留するもので、その上側および背面側が開口した器として作られている。
この下皿80の底部には前記球抜きレバー88(図1)によって開閉される球抜き孔81が形成され、左右両側の後端部には先端に雄ねじ部84を有する取付支柱83が突設されている。また、この下皿81に隣接して灰皿82が設けられている。
【0134】
下皿80はこのように構成されていて、図39に示すように、その後側の前記取付支柱83,83が前面枠100下部の取付凹部118,118中に嵌挿され、補強枠130の裏側に突出した雄ねじ部84にナット88が螺合されることによって、前面枠100の前面側下端部に固定されている。
このように、下皿80が補強枠130に取り付けられているので、下皿80を前面枠100に対して強固に支持することができ、下皿80中に球が沢山溜ってもその取付部が壊れることはない。
【0135】
図38に示す賞球排出枠85は前記下皿80中への賞球排出口を構成するもので、その中央には賞球排出口85aが形成されている。この賞球排出枠85は前面枠本体110の賞球排出用開口部116e(図30)に取り付けられている。
【0136】
図40に示すように、取込ボタン24aを備えた取込スイッチ装置24、精算/完了ボタン29aを具えた精算/完了スイッチ装置29、およびオート/マニュアル切換ボタン28aを具えたオート/マニュアル切換スイッチ装置28は前面枠100の操作部115の開口部115a,115b,115c中にそれぞれ設置されている。
【0137】
スタートスイッチ装置90は、図42に示すように、前面枠100の操作部の開口部116a中に回動操作自在に設置されている。このスタートスイッチ装置90は、図41および図42に示すように、スタート操作レバー91と、該スタート操作レバー91の回動操作によってオン・オフされるスタートスイッチ92と、前記スタート操作レバー91の手前側端部に取り付けられたスタート操作用把手94等から構成されている。
【0138】
より詳しく説明すれば、前記スタート操作レバー91は、操作部115の内側に取り付けられた軸受部材119に支軸93を介して回動自在に支持されるとともに、復帰用スプリング95によって内端側が上昇する向きの回動復帰力を与えられている。
【0139】
前記スタートスイッチ92は前記軸受部材119の裏側に取付部材99を介して取り付けられ、前記スタート操作レバー91内端の検出部91aの回動変移を検出し得る位置にある。
前記スタート操作用把手94は半透光性材料によって中空状に作られ、前記スタート操作レバー91の手前側端部に取り付けられている。
このスタート操作用把手94中にはスタートランプ96が設置され、該スタートランプ96は前記スタート操作レバー91の中空部91b中を介して引き込まれた電気供給用のリード線97に接続されている。
【0140】
前記スタート操作レバー91が遊嵌された操作部の開口部116aの前面には前記台座98が取り付けられている。
スタートスイッチ装置90は上記のように構成され、スタート操作レバー91が復帰用スプリング95の力によってその内端側が下降し、その内端の検出部91aがスタートスイッチ92の凹状検出部中に入り込んでスタートスイッチ92がオフ(OFF)となっている。そして、常時はスタートランプ96が消灯した状態となっている。
【0141】
この状態で、前記取込ボタン24aの操作によって球の取込みがなされると、スタートランプ96が点灯してスタート操作が可能であることが知らされる。
この状態で、スタート操作用把手94を握ってスタート操作レバー91をその先端側が下降する方向に回動させると、そのスタート操作レバー91内端側のスタート検出部91aが上昇してスタートスイッチ92の凹状検出部中から脱してスタートスイッチ92がオン(ON)となる。
【0142】
このスタートスイッチ92のオン信号に基づいてスタートランプ96が消えて、可変表示ドラム667,677,687を回転させるパルスモータ663(図示省略)、673(図示省略)、683が作動されるようになっている。
スタート操作用把手94を放せば、スタート操作レバー91が図42に示す元の状態に復帰してスタートスイッチ92がオフ(OFF)となる。
【0143】
図43〜図51は前面枠100の背面側への各種部品の取付説明図である。それらのうち、図43は前面枠100を構成する前面枠本体110の背面側斜視図、図44は液晶テレビ装置700の分解斜視図、図45は賭数表示ユニット760およびクレジット数表示装置770の分解斜視図、図46は球抜きスイッチ装置820、取込スイッチ装置24、精算/完了スイッチ装置29およびオート/マニュアル切換スイッチ装置28等の斜視図である。また、図47は中継基盤910、および取込とスイッチ類の制御装置920等の斜視図、図48は導出樋500および取込装置300の背面側斜視図である。また、図49は各種構成部品が設置された前面枠100の縦断側面図、図50は回収樋940の前面側斜視図、図51は回収樋940が設置された本体ケース200の部分斜視図である。
前面枠100を構成する前面枠本体110(図43)の背面部に、図44〜図48、および図50に示す各種構成部品が取り付けられている。
【0144】
図44に示す表示装置としての液晶テレビ装置700は、取付基枠710と、該取付基枠710の前面側に取り付けれた半透光性のレンズパネル720と、前記取付基枠710の背面側に取り付けられて液晶表示とその制御を行うマイクロコンピュータ等が設置された液晶パネル制御基盤750とから構成されている。前記レンズパネル720は前記液晶パネル制御基盤750前面側の液晶表示を拡大して表示するもので、半透明なレンズ板によって構成されている。
【0145】
前記取付基枠710は液晶テレビ装置700を前面枠本体110に固定する枠で、その中央には液晶パネル取付用開口部711が形成されている。そして、その開口部711に前記レンズパネル720が取り付けられている。取付基枠710の上部には大役物表示用開口部712,713,714が、また、その左側と右側には、それぞれビッグチャンス表示用開口部715およびスコア表示用開口部716が設けられている。
この取付基枠710の裏側に、前記液晶パネル制御基盤750が取り付けられている。この液晶パネル制御基盤750の前面部には液晶表示部(図に現れていない)が設けられている。一方、この液晶パネル制御基盤750の裏側にはその液晶表示部の情報表示を制御する各種電子部品や回路等が配設される他、前記大役物表示用開口部712,713,714、ビッグチャンス表示用開口部715およびスコア表示用開口部716中に至る表示用ランプ(L1〜L5)753等が配設されている。
【0146】
また、この液晶パネル制御基盤750の左側下端部には、前記クレジット数表示装置770のリード線171のコネクタ171a(図4)を接続させる第1の接続端子751が取り付けられている。一方、その右側下端部には前記賭数表示ユニット760への接続用リード線172のコネクタ172a(図4)を接続させる第2の接続端子752が取り付けられている。そして、その第1の接続端子751と第2の接続端子752は液晶パネル制御基盤750に配設されたプリント配線(図示省略)によって相互に電気的に接続されている。
このように構成された液晶テレビ装置700は前面枠本体110(図43)上段部の開口部111aにその裏側から前記取付基枠710を介して取り付けられている。
【0147】
図45に示す賭数表示ユニット760は、表示枠761と、該表示枠761の裏側に取り付けられたランプ基板762と、該ランプ基板762に取り付けられた賭数表示ランプ(L6〜L8)763a〜763h等とから構成されている。より詳しく説明すれば、前記表示枠761の前壁部761Aは半透光性材により作られ、その裏側にはランプ収容室761a〜761hが設けられている。そして、それらのうち、ランプ収容室761dの前壁部761Aの前面には「5」の賭数表示(図示省略)が、ランプ収容室761b,761fの前壁部761Aの前面には「10」の賭数表示(図示省略)が、ランプ収容室761a,761hの前壁部761Aの前面には「15」の賭数表示(図示省略)がそれぞれなされている。
【0148】
一方、ランプ基板762は前記表示枠761の裏側開口部を閉塞し得る大きさの平板状に作られている。そして、このランプ基板762には前記賭数表示ランプ763a〜763hが裏側から着脱可能に取り付けられ、裏側上部にそれら賭数表示ランプ763a〜763hに電気を供給するリード線764が接続されている。
このように構成されたランプ基板762が 前記表示枠761の裏側に取り付けられ、その取り付けられた状態において、最上段の賭数表示ランプ763aが対応する最上段のランプ収容室761a中に、2段目の賭数表示ランプ763b,763cが対応する2段目のランプ収容室761b中に、3段目の賭数表示ランプ763d,763eが対応する3段目のランプ収容室761d中にそれぞれ収容された状態となる。また、4段目の賭数表示ランプ763f,763gが対応する4段目のランプ収容室761f中に、最下段の賭数表示ランプ763hが対応する最下段のランプ収容室761h中にそれぞれ収容された状態となる。
【0149】
賭数表示ユニット760はこのように構成されていて、表示枠761の前壁部761Aの前面が前面枠100の前面と略面一となるように、その前面部を前面枠100の開口部111b中に嵌入させて、その開口部111bの裏側に表示枠761を介して取り付けられている。
同図に示すクレジット数表示装置770は装置本体771と該装置本体771の裏側に取り付けられる蓋体775とから構成されている。
それら各構成部品について詳しく説明すれば、前記装置本体771はクレジット数表示器772等を具えていて上部中央に半透光性の凹状穴771aが設けられている。
【0150】
一方、蓋体775は前記装置本体771の裏側開口部を閉塞し得る大きさの平板状に作られている。そして、この蓋体775には前記装置本体771の凹状穴771a中に嵌入される着脱可能なボーナスゲーム表示ランプ776が取り付けられている。
同図中、ストップ表示窓部材810は前面枠本体110の開口部114a〜114cをその裏側から覆って取り付けられるもので、前記開口部114a〜114cに対応する半透光性の窓部811〜813を具えている。
このストップ表示窓部材810は前記開口部114a〜114cの裏側に取り付けられていて、それら各窓部811〜813が開口部114a〜114cの位置と一致せしめられている。
【0151】
図46に示す取込スイッチ装置24、精算/完了スイッチ装置29、オート/マニュアル切換スイッチ装置28はそれぞれ取付ボタン24a、精算/完了ボタン29a、オート/マニュアル切換ボタン28aを具えていて、前記ストップスイッチユニット42(図34)と同じように構成されている。そして、図40に示すように、操作部115の開口部15a〜15c中にそれぞれ設置されている。
同図に示す球抜スイッチ装置820は前記前面枠本体110の裏側に取り付けられる取付枠821と該取付枠821中に取り付けられた球抜スイッチ825とから構成されている。前記前面枠本体110には前記回収球抜き用孔37と連通する差込孔822が設けられている。この球抜スイッチ装置820が前面枠本体110の裏側中段の右側に取り付けられている。そして、その回収球抜き用孔37、差込孔822を介して差し込まれる回収球抜きスイッチ操作棒によって前記球抜きスイッチ825がオン・オフ操作されるようになっている。
【0152】
図47に示す中継基盤910は遊技装置1の前面枠100裏側の配線処理の中継を行うもので、前面枠本体110の裏側下段部の上側寄りに取り付けられている。この中継基盤910には、取込、スタートおよびストップ等の系統の配線がコネクタ911を介して、賭数表示やクレジット数表示等の系統の配線がコネクタ912を介して、取込、球不足および完了等の系統の配線がコネクタ913を介して、それぞれ接続されている。また、前記取込とスイッチ類の制御装置920等への配線のコネクタ914が接続されている。
同図に示す取込とスイッチ類の制御基盤920は賭球の取込みとスイッチ類の制御を行うもので、前面枠100の裏側下段部の下側寄りに取り付けられている。
【0153】
この取込とスイッチ類の制御装置920には前記中継基盤910からの配線のコネクタ921、およびメイン制御装置250への配線のコネクタ922,923がそれぞれ接続されている。
同図に示す中継基盤930は前面枠100の裏側における配線のメイン制御装置250への中継を行うもので、前面枠100の裏側下部の右端に取り付けられている。
この中継基盤930にはオーバーフロースイッチや球抜スイッチ等からの配線のコネクタ931やメイン制御装置250への配線用コネクタ932が接続されている。
【0154】
図48に示す導出樋500は前面枠100の裏側下段部右端寄りに取り付けられている。
そして、同図に示す取込装置ユニット300が前面枠本体110の裏側下段の左端に取り付けられていて、該取込装置ユニット300の戻し通路321に導出樋500の戻し球流入口524が接続されている。
【0155】
図50に示す回収樋940は前記取込装置ユニット300の回収通路322を介して回収される球を島設備の回収樋(図示省略)に回収させるもので、前記回収通路322から流下される球を本体ケース200底部の回収口202に導く回収通路941を具ている。
回収樋940はこのように構成されていて、図51に示すように本体ケース200内の下部に取り付けられている。この状態において、前面枠100が閉められたとき、取込装置300の回収通路322の出口が回収樋941の入口上に位置した状態となる。
【0156】
図52〜図56には上記遊技装置1によって行なわれる各種ゲーム状態のながれの図を示す。それらのうち、図52は通常ゲームの流れの図、図53はビッグチャンスのゲームの流れの図、図54はレギュラーボーナスのゲームの流れの図、図55は小役の集中のゲームの流れの図、図56は小役の集中の流れの図である。
【0157】
遊技装置1によって行なわれ得るゲーム状態としては、通常のゲーム、ビッグチャンスのゲーム、レギュラーボーナスのゲーム、小役の集中のゲーム、小役の集中の集中のゲーム等がある。
前記通常のゲームは通常時に行なわれるゲームで、この通常のゲーム時には、例えば、図52に示すながれに沿ったゲームが行なわれる。
即ち、この通常のゲーム時には外れ以外に小役が生ずる可能性がある。
【0158】
前記ビッグチャンスのゲームは可変表示ゲームの結果としてビッグチャンスを発生させる表示態様が成立したときに遊技者に賞球獲得の大きなチャンスを与えるために行なわれるゲームで、例えば、図53に示す流れに沿ったゲームが行なわれる。
即ち、このビッグチャンスのゲーム時には、通常ゲーム時に比べて小役発生の確率がアップされるとともに、ボーナスゲーム発生の可能性が生ずる。
【0159】
このビッグチャンスのゲーム中、ボーナスゲームは複数回(この実施の形態の場合、3回)生ずる可能性がある。そして、ボーナスゲームが発生したときには、該ボーナスゲーム1回につき、一定回数(例えば、12ゲーム)個別ゲームが行われる。ただし、この一定回数の範囲内に、所定回数(例えば、6回)当りが発生すれば、その時点で、該ボーナスゲームは終了する。
そして、このビッグチャンスのゲームは、このゲームが発生したときから一定回数(例えば、30回)のゲームが行なわれた時点で、完了されて通常ゲームに戻される。
【0160】
前記レギュラーボーナスのゲームは可変表示ゲームの結果としてレギュラーボーナスを発生させる表示態様が成立したときに遊技者に前記小役のときよりは多く前記ビッグチャンスのときよりは少ない利益を与えるために行なわれるゲームで、例えば、図54に示す流れに沿ったゲームが行なわれる。
即ち、このレギュラーボーナスのゲーム時には、前記通常ゲーム時と同様の確率で小役発生の可能性がある他、1回のボーナスゲーム発生のチャンスが与えられる。
このレギュラーボーナスのゲームときに発生されるボーナスゲームの内容は、例えば、前記ビッグチャンスのゲーム中に発生されるボーナスゲームの内容と同様とする。
そして、その発生したボーナスゲームが終了した時点で、そのレギュラーボーナスのゲームが完了して前記通常ゲームの状態に戻される。
【0161】
前記小役の集中のゲームは可変表示ゲームの結果とは無関係に、ランダムの周期で、前記小役が集中して発生し得るチャンスを与えるために行なわれるゲームで、例えば、図55に示す流れに沿ったゲームが行なわれる。
即ち、この小役の集中のゲーム時には、その小役の集中が発生した時点から所定回数(例えば、60回)のゲーム期間にわたって、小役発生の確率を通常時よりもアップ(例えば、0.75にアップ)させて1回の小役発生につき例えば平均40個払い出しさせるように小役が発生される。ただし、この小役の集中は再度の小役の集中の発生によって、その継続中の小役の集中はパンクしてその新たに発生した小役の集中にとって代わられる。
【0162】
この小役の集中中においてはビッグチャンスの発生は保留される。即ち、この小役の集中中にビッグチャンス発生の乱数を拾ったときには、そのビッグチャンス発生の時期はそのまま保留されて、その小役の集中の終了後に発生されることとなる。
前記小役の集中中のゲームは可変表示ゲームの結果とは無関係に、ランダムな周期で、前記小役の集中が集中して発生し得るチャンスを与えるために行なわれるゲームで、例えば、図56に示す流れに沿ったゲームが行なわれる。
即ち、この小役の集中の集中のゲーム時には、その小役の集中の集中が発生した時点から、小役の集中の終了後、例えば、2/3の確率で再度小役の集中を発生させ得るゲーム状態となる。
この小役の集中時においても、前記小役の集中時におけると同様、ビッグチャンスが保留される。
【0163】
図57〜図62には前記可変表示ドラム装置600の各可変表示ドラム667,677,687のリール部667a,677,687aの外周面に表示された、可変表示ゲーム用の各種表示図柄の例を示す。それらのうち、図57はリール部667aの第1番目から第10番目までの表示図柄、図58はリール部667aの第11番目から第21番目までの表示図柄、図59はリール部677aの第1番目から第10番目までの表示図柄、図60はリール部677aの第11番目から第21番目までの表示図柄、図61はリール部687aの第1番目から第10番目までの表示図柄、図62はリール部687aの第11番目から第21番目までの表示図柄をそれぞれ示す図である。
【0164】
各可変表示ドラム667,677,687のリール部667a,677a,687aの外周面は等角度ピッチで例えば、「21」の表示領域に分割されていて、それらリール部667a,677,687aごとの各表示領域に、図57〜図62に(1)〜(21)の番号を付けて示すように各種表示がそれぞれ異なった順序でなされている。
この実施の形態の場合、表示の種類としては、“鶴の絵の表示”、“寿の文字が書かれた鶴の絵の表示”、“亀の絵の表示”、“寿の文字が書かれた亀の絵の表示”、“富士山の絵の表示”、“寿の文字が書かれた富士山の絵の表示”“俵の絵の表示”、“寿の文字が書かれた俵の絵の表示”、“鼓の絵の表示”、“寿の文字が書かれた鼓の絵”の表示、“7の数字の表示”、“かぶとの絵の表示”等を用いている。が、その種類は限定せず、如何なる種類の表示にしてもよい。
【0165】
前記ビッグチャンス、レギュラーボーナスおよび小役を発生させる各種表示の組合せは例えば次のようになっている。
即ち、ビッグチャンスは“7”、“7”、“7”の3つの数字が揃ったとき(1)に発生し、レギュラーボーナスは“かぶとの絵”が3つ揃う(2)か又は“富士山の絵”が3つ揃った(3)ときに発生する。そして、ビッグチャンスのときの賞球数の総計は、例えば、最高1800個で、該ビッグチャンスのボーナスゲーム時における個別ゲームの1回“当り”ごとの賞球数は75個である。レギュラーボーナスのときの賞球数の総計は、例えば、最高450個で、該ビッグチャンスのボーナスゲーム時における個別ゲームの1回“当り”ごとの賞球数は75個である。
【0166】
小役は“俵の絵”が3つ揃ったとき(4)、“亀の絵”が3つ揃ったとき(5)、左と中の表示が“亀の絵”で右の表示が“かぶとの絵”のとき(6)、“鶴の絵”が3つ揃ったとき(7)、左と中の表示が“鶴の絵”で右の表示が“かぶとの絵”のとき(8)、“鼓の絵”が3つ揃ったとき(9)、左と中の表示が“鼓の絵”の表示であるとき(10)、左と中の表示が“かぶとの絵”の表示であるとき(11)、左の表示が“鼓の絵”の表示であるとき(12)等に発生する。そして、(4)〜(6)の小役のときの賞球数は、例えば75個、(7)又は(8)の小役のときの賞球数は、例えば50個、(9)又は(8)の小役のときの賞球数は、例えば、40個、(11)の小役のときの賞球数は、例えば25個、(12)の小役のときの賞球数は、例えば10個である。
【0167】
図63には前記電源装置370の正面図を示す。
電源装置370の前面側にはキースイッチ376、セットスイッチ377及び電源スイッチ378等が設けられている。
このゲーム装置1におけるビッグチャンスの発生確率は例えば6段階に切換可能となっていて、その機械的確率設定方式としては、後に、図64に基づいて説明するように、それらキースイッチ376、セットスイッチ377および電源スイッチ378を用いて行なわれるようになっている。
【0168】
図64にはその機械的確率設定の手順を示す。
この機械的確率設定方式の場合、遊技装置1の電源投入時には、ビッグチャンス発生の設定確率が無操作で自動的に第4段階に設定されるようになっている。
ビッグチャンスの発生確率の機械的設定を行なうには、先ず、電源スイッチ378を押圧してオフにしてから、キースイッチ376にキー(図示省略)を差し込んで回動操作してオンにし、その後、再び電源スイッチ378を押圧してオンに戻す。
そして、その後、セットスイッチ377を押圧操作することによって、6段階のうちのいずれかの段階に切り換える。その切り換えられた段階は遊技装置1前面の液晶テレビ装置700に表示される。セットスイッチは1回の押圧操作ごとに1段階ずつ変化し、第6段階目の後には再び第1段階目に戻るというような循環切換え方式になっている。
【0169】
その6段階のいずれかにセットした後、キースイッチ376を操作してオフ状態に戻す。
そして、その後、更にスタートスイッチ92(図42)を1回オンさせれば、液晶テレビ装置700の前記設定の段階表示が消灯されて、ビッグチャンスの設定確率の表示は見えなくなり、設定が完了する。
【0170】
ビッグチャンスの発生確率の設定は中央管理装置2000(後述)からの指令による自動確率設定方式(後で詳しく述べる)によっても行われる。
この自動確率設定方式の場合においても、遊技装置1の電源投入時には、ビッグチャンス発生の設定確率が無操作で自動的に第4段階に設定されるようになっている。
その電源投入時後のビッグチャンス発生確率の設定操作としては、中央管理装置2000のテンキー操作等によって遊技装置1の台ナンバーとビッグチャンス発生確率の設定値をインプットすることにより、簡単にその発生確率の設定変更ができるようになっている(後述)。
また、遊技装置1の台単位、ホール全体の割数を設定すれば遊技装置1の営業状態を自動分析し、全遊技装置1に明日の営業のための設定変更が自動的に行なえる(後述)。
【0171】
図65には遊技店(ホール)内の島設備1000に設置された多数の遊技装置1等の管理制御を行なう中央管理装置2000の全体斜視図を示す。
この中央管理装置2000の卓2500上には、キースイッチ2011や各種操作キーを有するキーボード2010、遊技装置1等に関する各種データを表示する表示装置2020、およびそれら各種データの集計結果等をプリントするプリンタ2030等が載置されている。また、その下側には遊技装置1等に関する各種データを記憶する記憶装置2204やプリントされた各種データ等を収納する収納箱2080が載置されている。
【0172】
図66には、前記キーボード2010の操作キー2100の種類を拡大して示す。
操作キー2100の種類としては、同図に示すように、開店キー2111、閉店キー2112、システム終了キー2113、表示メニューキー2221、印字メニューキー2222、日時設定キー2223、CRTクリアキー224、打止解除キー2231、強制終了キー2232、終了解除キー2233、スペアキー2234、確率設定キー2241、台番号設定キー2242、確率設定終了キー2243、自動確率設定キー2244、テンキー2250等がある。そして、キーボード2010内にはキー操作時に音を発生するブザー2260が設置されている。
ここで、上記のように概略構成された中央管理装置2000による確率設定方法の例について説明しておく。
先ず、キーボード2010のキースイッチ2011に専用キー(図示省略)を差し込んで回転させることにより、電源をオン状態にしてから、確率設定キー2241を押圧操作して確率設定スイッチをオンにすれば、表示装置2020の画面に“確率設定の変更をします。台番号設定スイッチを押してください。”の表示がなされる。
【0173】
この表示の指示に従って、台番号設定キー2242を押圧操作して台番号設定スイッチをオンにすると、表示装置2020の画面の表示が“キーボードにより台番号を入力してください”の表示に変換される。
この表示の指示に従って、キーボード2010を操作して台番号(例えば、「112」)を入力すれば、表示装置2020の表示が、今度は、“112番台の確率設定を変更します。キーボードにより確率設定の変更値を入力してください。”の表示に変換される。
この表示に従って、キーボード2010を操作して設定確率の変更値(例えば、6)を入力すれば、表示装置2020の表示が、今度は、“確率設定値を“6”に変更します。OKであれば、確率設定終了スイッチをオンにしてください。”の表示に変換される。
この表示に従って、確率設定終了キー2243を押して確率設定終了スイッチをオンにすれば、表示装置2020の表示が、“確率設定終了値の変更が終了しました。”の表示に変換される。
そして、確率設定変更が終了される。
【0174】
その他、中央管理装置2000によって次のような自動確率設定も可能である。
自動確率設定を行ないたいときは、先ず、キーボード2010のキースイッチ2011に専用キーを差し込んで回動操作してオン状態にする。
そして、次に、自動確率設定キー2244を押圧操作して自動確率設定スイッチをオンにすれば、中央管理装置2000により確率設定の自動処理(図67、図68)が行なわれる。
この自動確率設定は、通常、閉店後に行なわれる。
【0175】
図67には、中央管理装置2000によって行なわれるビッグチャンス発生確率の自動設定その1の制御処理手順を示す。
この自動設定のその1は、遊技装置1ごとに、設定確率に基づいたビッグチャンスの発生確率の算出値A,Bを実際に発生したビッグチャンスの回数(以下、実際値という。)と比較して修正する設定の仕方である。
営業中は、遊技者の利益を害さないように、この自動設定によるビッグチャンス発生確率の設定変更を禁止するため、その設定変更の時刻制限を設けたり、遊技装置1の電源オフ時にのみその設定変更ができるようにしたり、或いは、遊技装置1の電源のオフによって設定が完了するようにしたりする。設定中は設定値が液晶テレビ装置700に表示されるようにする。
【0176】
この処理で用いる実際値Xはその日に実際に発生したビッグチャンスの回数で、設定算出値A,Bはそれぞれ設定確率Pを基に次の数式1、数式2から算出したビッグチャンスの発生回数の設定値である。
【0177】
【数1】
【0178】
【数2】
ここに、n=通常ゲーム回数、p=設定確率である。
【0179】
また、設定値に対するビッグチャンス、レギュラーボーナスおよび小役集中の発生確率は、例えば、表1のようになっている。
【0180】
【表1】
【0181】
この自動確率設定その1の制御処理手順の具体例としては、ステップS2で営業が終了したことを確認してから、次のステップS4でその日に実際に発生したビッグチャンスの回数、即ち、実際値Xをチェックし、しかる後、ステップS6〜S18の設定変更の有・無の処理に移行する。
設定変更の有・無の処理としては、先ず、ステップS6で実際値Xが設定算出値Aより大であるか否かを判定する。
その結果、大であると判定したときには、ステップS10で偶数と奇数が同数ずつ含まれている乱数のうちの1つをランダムに拾ってステップS12に移行する。そして、該ステップS12でその拾った乱数が偶数であるか否かを判定し、偶数であればステップS14に移行して設定値を1段階ダウンさせる処理を行ない、偶数でなければ、ステップS22に移行して変更無しの処理を行なう。このように、実際値Xが設定算出値Aより大であっても必ずしも設定値をダウンさせないようにしたのは、ビッグチャンスの発生回数が多かった台もある程度そのまま残して遊技者に多くの利益獲得のチャンスを与えてゲームに対する興趣を失わせないようにするためである。
【0182】
が、前記ステップS6で実際値Xが設定算出値より大でないと判定したときには、ステップS8に移行して実際値Xが設定算出値Bより小であるか否かを判定する。
その結果、小であると判定したときには、ステップS16で偶数と奇数が同数ずつ含まれている乱数のうちの1つをランダムに拾ってステップS18に移行する。そして、該ステップS18でその拾った乱数が偶数であるか否かを判定し、偶数であればステップS20に移行して設定値を1段階アップさせる処理を行ない、偶数でなければ、ステップS22に移行して変更なしの処理を行なう。このように、実際値Xが設定算出値Bより小であっても必ずしも設定値をアップさせないようにしたのは、上記処理S10,S12,S22でビッグチャンスの発生回数が多かった台もある程度残したことに対応させて遊技者と遊技店との利益バランスを図るためである。
【0183】
図68には、中央管理装置2000によって行なわれるビッグチャンス発生確率の設定その2の制御処理手順を示す。
ビッグチャンスの発生確率設定その2の制御処理手順の具体例としては、例えば、6段階の設定値“1”〜“6”ごとに遊技装置1全台に対する分布割合を、例えば、表2に示すような割合でテーブルIにセットしておき、そのテーブルIの分布割合になるようにランダムに台ナンバーを振り分ける設定の仕方である。このテーブルIの分布割合は売上テーブルIIに入っている1日当たりの全台トータルの売上の過去のデータ(表3)、及び開店時のモードや通常時のモードとして設定されている割数(表4)を分析して、設定確率の良い台の割合を増減変更するようにする。前記割数は、1日当たりの払出数を1日当たりの投入数で割った値である。また、前記売上テーブルIIの過去のデータの平均値は、新たな営業データを追加していって適宜書き換えるようにしている。
【0184】
【表2】
【0185】
【表3】
【0186】
【表4】
【0187】
この自動確率設定その2の制御処理手順としては、ステップS30で営業が終了したことを確認してから、次のステップS32で遊技装置1全台の売上げと割数を集計し、次のステップS34でその集計値を売上げデータバンクに入れる。そして、その後、ステップS36,S38,S42で各種判定を行ない、その判定結果に応じて、テーブルIIの分布割合になるようにランダムに台ナンバーを振り分けて遊技装置1の各台に設定値を指示する処理(ステップS40)、或いはその分布割合を変更させた状態で遊技装置1全台に振り分ける処理(ステップS44,S46)を行なうようになっている。
即ち、先ず、ステップS36で、遊技装置1全台の売上げ球数が所定数以上であったか否かを判定し、所定数以上であったと判定したときにはステップS38に移行し、所定数以上でなかったと判定したときにはステップS42に移行する。
【0188】
その結果、ステップS38に移行したときには、該ステップS38で遊技装置1全台のトータル割数が所定数以下であるか否かを判定する。そして、その結果、所定数以下であると判定したときには、ステップS40でテーブルIの割合になるようにランダムに台ナンバーを振り分けて各台に設定値を指示してからステップS48に移行して各台の設定変更を行なう。が、所定数以下でないと判定したときには、ステップS42に移行する。
前記ステップS36又はS38からステップS42に移行したときには、該ステップS42で稼動率が悪かったか否かを判定する。その結果、悪かったと判定したときにはステップS44でテーブルIの分布割合e,fをアップするように振り分けて各台に設定値を指示し、しかる後、ステップS48に移行して各台の設定変更を行なう。が、悪くなかったと判定したときには、ステップS44でテーブルIの分布割合e,fをダウンするように振り分けて各台に設定値を指示し、しかる後、ステップS48に移行して各台の設定変更を行なう。
【0189】
図69には、上記遊技装置1の制御を行なう制御システムの制御ブロック図を示す。
メイン制御装置250は遊技装置1の制御システム全体を支配し、ゲームの制御を行なうようになっている。
このメイン制御装置250には、球の取込みとスイッチ類の信号に基づく制御を行なう取込とスイッチ類の制御装置920、球の取込みや排出の制御を単独で行なう賞球排出制御装置470、前面枠100に取り付けられた液晶テレビ装置700の図柄表示パターン等を管理する液晶パネル制御基盤750および外部電源(例えば、AC24V)等が接続されている。そして、前記取込とスイッチ類の制御装置920および賞球排出制御装置470は前記メイン制御装置250の支配下に置かれ、前記液晶テレビ制御装置700は前記メイン制御装置250の制御を受けるようになっている。
【0190】
また、前記外部接続端子基盤406は外部電源(例えば、AC24V)から電気の供給を受け、電源装置370を介して前記各制御装置250,470,750,920に分配するようになっている。また、前記メイン制御装置250は前記外部接続端子基盤406に接続される配線コードを介して中央管理装置2000と交信するようになっている。
この実施の形態の場合、前記取込とスイッチ類の制御装置920はメイン制御装置250との間の通信手段として、光ケーブルを用いて光通信を行なうようになっており、前記賞球排出制御装置470とメイン制御装置250とはRS232Cを介して通信を行なうようになっている。また、前記液晶パネル制御基盤750とメイン制御装置250とはI/Oポートを利用して更新するようになっている。
【0191】
図70には上記メイン制御装置250および賞球排出制御装置470によって行われる遊技装置1のクレジットシステムの制御ブロック図を示す。
この制御システムを構成する監視手段(定量判定手段としての機能も有する。)3300(後述するマイクロコンピュータ471)には、外部設定スイッチ3250(例えば、オート/マニュアル切換スイッチ装置28)によって所定のクレジット数(例えば、250個)が設定される設定クレジット数記憶手段3430(後述するマイクロコンピュータ251)上皿用球不足検出器3340(図示は省略したが、例えば、球導入樋320の上流側に設置されている。)、メインタンク用球不足検出器3350(図示は省略したが、例えば、メインタンク410の下流側に設置されている。)、球回収装置3500(取込装置330および切換装置350)を駆動制御する駆動制御手段3310(後述するマイクロコンピュータ471)、賞球回収装置3600,3600(賞球排出装置453,453および切換装置455を含む。)を駆動制御する駆動制御手段3320,3330、およびクレジットカウンタ3400が接続されている。そして、そのクレジットカウンタ3400には取込カウンタ340の検出に基づいてその取込球の計数を行う第1の計数手段3410(後述するマイクロコンピュータ471)、賞球排出カウンタ452a,452aの検出に基づいて賞球排出数を計数する第2の計数手段3420(後述するマイクロコンピュータ471)、および取込スイッチ(42,43,44)からの信号に基づきその指定された賭球数をクレジットカウンタ3400から減算する減算手段3440(マイクロコンピュータ471)が接続されている。
【0192】
この制御システムは上記のように構成されていて、次のようにしてクレジット数の設定変更がなされるとともに、その設定したクレジット数にクレジットの球数が保たれるようになっている。
即ち、外部設定スイッチ3250(例えば、オート/マニュアル切換スイッチ装置28(図1))の操作によりオート状態に設定されると、設定クレジット数記憶手段3430(後述するマイクロコンピュータ251)の設定クレジット数が所定個数(例えば、250個)にセットされる。そして、球回収装置3500(取込装置330および切換装置350)が作動して供給皿701中の球が予め遊技装置1の内部に取り込まれて島設備の回収路(図示省略)に回収され、その回収球の数が取込カウンタ340によって検出されて第1の計数手段3410(後述するマイクロコンピュータ471)により計数される。そして、その計数値がクレジットカウンタ3400に入力される。
【0193】
この計数値が監視手段3300(後述するマイクロコンピュータ471)に入力されて設定クレジット数記憶手段3430(後述するマイクロコンピュータ471)の設定クレジット数(例えば、250個)と比較される。そして、その計数値がその設定クレジット数に達した時点で賞球排出制御手段3310(後述するマイクロコンピュータ471)に送られ球回収装置3500が停止される。その計数値は、クレジット数として、駆動制御手段3440によりクレジット数表示装置770に表示される。
【0194】
この状態でゲームが行われて取込スイッチ(42,43,44)の操作により賭け球の設定がなされると、その設定値信号が減算手段3440を介してクレジットカウンタ3400に入力され、その設定値がクレジットカウンタ3400(後述するマイクロコンピュータ471)のクレジット数から減じられる。そして、その減じられた後のクレジット数が駆動制御手段3440によりクレジット数表示装置770に表示される。
そして、その減少した、クレジットカウンタ3400のクレジット数が監視手段3300により監視されていて、ゲームの開始毎に、賞球排出制御手段3310により球回収装置3500が作動されてその減少した分の球がクレジットカウンタ3400のクレジット中に補われる。
【0195】
また、各ゲームの結果として、賞球排出が行われるときには、その排出球が賞球排出カウンタ452a(SW1),452a(SW2)に検出されて第2の計数手段3420(後述するマイクロコンピュータ471)により計数される。そして、その計数値がクレジットカウンタ3400のクレジット数に加算され、そのクレジット数が設定クレジット数(例えば、250個)に達した後の余りの賞球が賞球排出装置453,453の駆動により供給皿701又は下皿80中に実球で支払われる。
ただし、供給皿701の下流側又は球導入樋500に設置された上皿用球不足検出器3340により予め取込むべき球が無い状態(球無し状態)が検出されているときは、その球無し信号が監視手段3300に送られて球回収装置3500による球の回収は行われない。
【0196】
このように、予め取込むべき球があることを条件に、クレジット中の球数が設定クレジットの数になるように常に補給されるので、賭け球の取込操作時からゲームの開始操作が可能となるまでの時間を可及的に短くでき、かつ、供給皿701中の球の量を軽減し得る遊技装置を提供することができる。また、そのクレジット数がクレジット数表示装置770に表示されるので、遊技者はそのクレジット数を簡単に視認することができる。
【0197】
図71には、メイン制御装置250によるクレジットの補給制御処理の手順を示す。
このクレジットの補給制御処理は、供給皿701中に取り込むべき球があることを条件に、クレジット中の球数が設定クレジットの数になるように常に補給される処理として行われる。
この処理が開始されると、先ず、ステップS1000でオート/マニュアル切換スイッチ28がオン(オートが選択された状態)となっているか否かを判定する。
その結果、オン(オートが選択された状態)となっていると判定したときには、ステップS1002でクレジットカウンタ3400のクレジット数が「250」以上になっているか否かを判定する。
【0198】
そして、その結果、そのクレジット数が「250」以上になっていると判定したときにはステップS1000に戻る。が、「250」以上になっていないと判定したときには、ステップS1004に移行する。
ステップS1004では上皿用球不足検出器3340(図70)がオン(球有り状態)となっているか否かを判定する。その結果、オン(球有り状態)となっていなければステップS1000に戻る。が、オン(球有り状態)となっていればステップS1006で取込ソレノイド331をオン(ON)にし次のステップS1010で取込カウンタ340をオン(ON)にしてからステップS1010に移行する。
【0199】
ステップS1010ではクレジットカウンタ3400が「250」になったか否かをカウントし、「250」になっていないと判定したときにはそのままステップS1000に戻り、「250」になったと判定したときにはステップS1012で取込ソレノイド331をオフ(OFF)にしてからステップS1000に戻る。
【0200】
図72には、メイン制御装置250によって行われるオートのときの球の取込みのタイミングチャートを示す。
ゲームの開始で、上皿701中に球が供給されてオート/マニュアル切換スイッチ(28)がオン(ON)されたときには、取込カウンタ340がオン(ON)となった後一定時間(例えば、50m秒)経過してから取込ソレノイド331がオン(ON)にされてクレジット中への球の取込みが開始される。
この球の取込み数はクレジットカウンタに入力されてクレジット数として記憶される。
【0201】
そして、そのクレジット数が所定個数(例えば、「250」個)に達したときには、取込ソレノイド331がオフ(OFF)に戻されてクレジット中の球の取込みが終了される。が、クレジット数が所定個数(例えば、「250」個)に達していないときであっても、取込カウンタ340がオフ(OFF)となって所定時間(例えば、2秒)経過したときには、上皿701中に取込むべき球が無いとみなしてクレジット中への球の取込みが終了される。
【0202】
図73には賞球排出制御装置470によって行われる球抜き制御処理のタイミングチャートを示す。
同図に示すように、球抜きスイッチ825のオン(ON)信号の立上がりのタイミングで賞球排出ソレノイド453a,453aおよび切換ソレノイド(球抜きソレノイド)455aがオン(ON)となって球抜きが開始される。
そして、賞球排出カウンタ452aがオフ(OFF)となってから、所定時間(t)が経過した時点で、賞球排出ソレノイド453aおよび切換ソレノイド(球抜きソレノイド)455aがオフ(OFF)となる。前記所定時間(t)は球抜きの球が無くなったとみなされるのに十分な時間として定められる。
そして、その後、切換ソレノイド455aが複数回オン(ON)、オフ(OFF)動作を繰り返すことによって、賞球排出樋451中の球を確実に抜く。
【0203】
図74には賞球排出制御装置470によって行われる所定個数(例えば、75個)ずつの賞球排出を行う制御処理のタイミングチャートを示す。
この実施の形態で、多量に賞球排出を行う場合には、所定個数(例えば、75個)を単位として賞球排出を行い、その後に所定個数に満たない残りの分の排出を行うようになっている。
即ち、賞球排出信号を受けたときに、賞球排出ソレノイド453aがオン(ON)となって賞球の排出が開始される。そして、その排出個数が賞球排出カウンタ452aにより所定個数(例えば、75個)検出された時点で賞球排出ソレノイド453aが停止される。
【0204】
しかる後、所定時間経過してから、同様に所定個数(例えば、75個)の賞球排出を行う。
このように、所定時間の間隔をおきながら、所定個数(例えば、75個)ずつの賞球排出を行い、最後に残りの賞球排出を行うことによって、賞球排出の正確さと円滑化を図っている。
この実施の形態では、1回に排出される賞球の個数を「75」個とし、1回の賞の最高排出個数に一致させて、信号処理の容易化を図っている。
【0205】
図75には、取込とスイッチ類の制御装置920によって行われる、遊技装置1の前記各種スイッチ(SW1〜SW9)信号による各種表示ランプ(L1〜L24)の点灯および点滅の制御ブロック図を示す。
同図に示すように、取込スイッチSW1(24)、スタートスイッチSW2(92)、ストップスイッチSW3(42),SW4(43),SW5(44)、オート/マニュアル切換スイッチSW6(28)、精算/完了スイッチSW7(29)、リセットスイッチSW8(錠145)、球抜きスイッチSW9(37)および前面枠スイッチSW10(34)等からの電気的信号がローパスフィルタ1501、入力バッファ1502および多重回路1500を経て光変換器1503に入り、該光変換器1503で光信号に変換してメイン制御装置250に送信されるようになっている。
【0206】
そして、その送信された信号に基づいて、メイン制御装置250から制御信号が光信号として光変換器1503に送られる。
その光変換器1503に送られた光信号(制御信号)が該光変換器1503で電気的信号(制御信号)に変換され、多重回路1500を介して出力ラッチ1504に送られる。そして、その出力ラッチ1504にその制御信号が一時的にラッチされ、その制御信号に基づき、ドライバ1505により、大役物発生表示部20中のランプ(L1〜L3)、ビッグチャンス表示部10e中のランプ(L4)、スコア表示部10f中のランプ(L5)、賭数表示部11c,11b,11d,11a,11e中のランプ(L6,L7,L8)、ボーナスゲーム表示部10r中のランプ(L9)、ストップ表示部10g〜10i中のランプ(L10〜L12)、取込ボタン24中のランプ(L13)、スタートボタン94中のランプ(L14)、取込球不足ランプ27(L15)等が、また、ドライバ1506により各ドラムユニット660,670,680の可変表示部ランプ664a〜664c(L16〜L18),674a〜674c(L19〜L21),684a〜684c(L22〜L24)等が点灯又は点滅されるようになっている。
【0207】
図76には賭け球の取込や賞球排出の制御を行なう賞球排出制御装置470の制御システムのブロック図を示す。
賞球排出制御装置470は例えばコンピュータシステムによって構成されている。
【0208】
このコンピュータシステムを構成するマイクロコンピュータ(MPU)471は内部に読出し専用メモリたるROM471a、読出しと書込みが可能なメモリたるRAM471b等を有している。これらメモリのうちのROM471aには、マイクロコンピュータ471の出力側に接続された、球の取込みや賞球排出に関与する各種作動部(M1,M2,SOL1〜5)を作動させるための固定制御データプログラムが書き込まれている。一方、RAM471bには、マイクロコンピュータ471の入力側に接続された各種検出器(SW21〜SW26)からの検出信号等が一時的に記憶されるようになっている。
【0209】
このマイクロコンピュータ471には停電時に備えて記憶を保持する不揮発性メモリ472が接続されている他、インタフェース473を介して前記メイン制御装置250に接続されて相互に信号のやり取りが行なわれるようになっている。
このマイクロコンピュータ471の入力側には、ローパスフィルタ474および入力バッファ475を介して賞球排出カウンタ452a(SW21),452a(SW22)、オーバーフロースイッチSW23(図示は省略したが、導出樋500の上流側に設置されている。)、取込カウンタ340(SW24)、球抜きスイッチ825(SW25)および前面枠開閉検出器34(SW26)が接続されている。
【0210】
一方、このマイクロコンピュータ471の出力側には、球ナラシモータ426(M1),436(M2)、賞球排出ソレノイド453a(SOL1),453a(SOL2)、取込ソレノイド331(SOL3)、切換ソレノイド351(SOL4)、切換ソレノイド455a(SOL5)が接続されている。
賞球排出制御装置470の制御システムは上記のように構成されていて、マイクロコンピュータ471に入力される前記各種検出器(SW21〜SW26)からの検出信号等に基づき、マイクロコンピュータ471からの指令により、マイクロコンピュータ471の出力側に接続された各種モータM1,M2およびソレノイドSOL1〜5の作動制御が行なわれるようになっている。
【0211】
そして、前記マイクロコンピュータ471は、少なくとも、外部設定スイッチ3250によって設定された設定クレジット数を記憶する設定クレジット数記憶手段3430、球回収装置(例えば、取込装置330と切換装置350とによって構成されている。)によって回収された(取り込まれた)球を検出する取込カウンタ340の検出に基づいて、その回収された球の数を計数する第1の計数手段3410、賞球排出カウンタ452a(SW1),452a(SW2)によって検出された回収球の数を計数する第2の計数手段3420、これら計数手段3410,3420によって計数された球の数をクレジット数として記憶するクレジットカウンタ3400と、取込スイッチ24(SW1)の操作に基づいて可変表示ゲームに賭けられた球の数を前記クレジットカウンタ3400に記憶されたクレジット数から減少させる減算手段3440、前記クレジットカウンタ3400に記憶されているクレジット数が定量(例えば、250個)に達しているか否かを判定する定量判定手段を含む監視手段3300、および前記クレジットカウンタ3400に記憶されたクレジット数をクレジット表示装置770に表示させる駆動制御手段3440を備えている。そして、前記監視手段3300は前記クレジット数が定量に達していないと判定したときに前記球回収装置3500を球回収状態に作動させる一方、前記クレジット数が定量(例えば、250個)に達していると判定したときに前記球回収装置3500による球の回収を停止させる信号を前記駆動制御手段3310に送るプログラムデータを備えている。
また、このマイクロコンピュータ471はインタフェース473を介してメイン制御装置200との間で通信のやり取りを行なうようになっている。
【0212】
図77には、液晶パネル制御基盤750、賞球排出制御装置470および可変表示ドラム装置600等の制御支配を行うメイン制御装置250の制御ブロック図を示す。
メイン制御装置250は例えばコンピュータシステム250Aによって構成されている。
【0213】
このコンピュータシステム250Aを構成するマイクロコンピュータ251は読出し専用メモリたる外部ROM251b、読出しと書込みが可能なメモリたる内部RAM251a、カレンダー251c等を有している。
これらメモリのうちのROM251bには、可変表示ドラム667,677,687を動かすパルスモータ663,673,683、取込とスイッチ類の制御装置920、賞球排出制御装置470、液晶パネル制御基盤750およびスピーカ260等の制御するための固定制御データプログラムが書き込まれている。一方、RAM251aにはマイクロコンピュータ251に入力される各種信号等を一時的に記憶する記憶領域等が設けられている。
【0214】
このマイクロコンピュータ251はバックアップ電源251dを介して電源251eが接続されている。
このマイクロコンピュータ251の入力側にはローパスフィルタ252aおよび入力バッファ252bを介して可変表示ドラム667,677,687の回転角度位置検出器668(SW30)、678(SW31)、688(SW32)が接続されている。
【0215】
一方、その出力側にはサウンドジェネレータ252cと音声合成回路252dおよびアンプ252eを介してスピーカ260が接続されるとともに、ドライバ252fを介してパルスモータ663(M10)、673(M11)、683(M12)が接続されている。
また、このマイクロコンピュータ251には、多重回路252gおよび光変換器252hを介して取込とスイッチ類の制御装置920が、また、インターフェイス252iを介して賞球排出制御装置470がそれぞれ接続されている。また、このマイクロコンピュータ251には、液晶パネル制御基盤750、およびブレーカーを有する外部接続端子基盤406が接続されている。
【0216】
メイン制御装置250の制御システムは上記のように構成されていて、マイクロコンピュータ251により、可変表示ドラム667,677,687の回転角度位置を検出する回転角度位置検出器668(SW30)、678(SW31)、688(SW32)からの検出信号を基に、パルスモータ663(M10)、673(M11)、683(M12)の回転制御を行ったり、スピーカ260から音声を発生させたりする。また、このマイクロコンピュータ251は取込とスイッチ類の制御装置920、賞球排出制御装置470および液晶パネル制御基盤750と通信しながらその制御を支配したり、外部接続端子406を介して球補給スイッチSW41,SW42からの信号を受けて球補給を行ったりする。
【0217】
図78には、液晶テレビ装置700の制御を行う液晶パネル制御基盤750の制御ブロック図を示す。
液晶パネル制御基盤750は例えばコンピュータシステム750Aによって構成されている。
このコンピュータシステム750Aを構成するマイクロコンピュータ755はフォントROM755aおよびV−RAM775b等を有している。
これらメモリのうちのフォントROM755aには実際に液晶テレビに映し出される各種図柄データや文字データなどが格納されている。
【0218】
一方、V−RAM755bはマイクロコンピュータ755の制御の下で前記フォントROM755a中のデータを液晶テレビに映し出す作業等を行なう。
そして、前記V−RAM755bにCRTコントローラ755cおよびドライバー755dを介して液晶パネル制御基盤750の前面の液晶表示部755eが接続されている。
液晶パネル制御基盤750は上記のように構成されていて、マイクロコンピュータ755により、フォントROM755a中のデータを基に、V−RAM755b、CRTコントローラ755cおよびドライバー755dを介して液晶表示部755eに各種表示がなされる。
このマイクロコンピュータ751はメイン制御装置250と通信を行っていて、メイン制御装置250の支配を受ける。
【0219】
図79には外部電源(AC24V)からの電気を遊技装置1の各部に供給する配電ブロック図を示す。
同図に示すように、外部電源(AC24V)が外部接続端子基盤406に接続され、その外部接続端子基盤406に電源装置370およびインバータ370aが並列に接続されている。そして、その電源装置370を介して遊技装置1の各部にAC24Vの電気が供給されるとともに、インバータ370aを介して遊技装置1の蛍光灯に電気が供給されている。
【0220】
図80には、メイン制御装置250によって行われるメイン制御処理の前半部分手順を、図81にはその後半部分の手順を示す。
このメイン制御処理としては、賭け球取込処理、可変表示ドラムの回転制御処理、ボーナスゲームへの移行処理、小役集中への移行処理、可変表示ドラムの停止制御処理、役確定分の払出し処理等が行われる。
このメイン制御処理が開始されると、まずステップS100でイニシャル処理を行ってから、ステップS102,S104で順に賭け球取込処理、分岐処理を行う。
そして、その分岐処理のとき、ステップS100Aでスタートスイッチ23がオン(ON)されると、ステップS106で可変表示ドラム667,677,687の回転制御を行ってから次のステップS108に移行する。
ステップS108ではボーナスゲーム中であるか否かを判定する。その結果、ボーナスゲーム中でないと判定したときには、ステップS110でボーナス判定処理をしてからステップS114に移行する。が、ボーナスゲーム中であると判定したときには、ステップS112で設定値内(ボーナス)の小役確率利用の処理を行って、ステップS130(図81)に移行する。
【0221】
ステップS114ではステップS110におけるボーナス判定処理の結果として合格(ボーナスゲームが発生)したか否かを判定し、合格(ボーナスゲームが発生)しなかったと判定したときにはステップS116(図81)に移行し、合格(ボーナスゲームが発生)したと判定したときにはステップS118でボーナスフラグ成立の処理を行ってからステップS136(図81)に移行する。
ステップS116(図81)では小役の集中役のゲーム中であるか否かを判定し、小役の集中役のゲーム中でないと判定したときにはステップS122に移行する。
【0222】
ステップS120では小役の集中役のゲームが終了したか否かを判定し、終了したと判定したときにはステップS124に移行し、終了していないと判定したときにはステップS128で設定値内(小役集中)の小役確率利用の処理を行ってからステップS130に移行する。
ステップS122では小役集中役の設定値を消化したか否かを判定し、消化していないと判定したときにはステップS126で設定値内(通常)の小役確率利用の処理をしてからステップS130に移行し、消化したと判定したときにはステップS124に移行する。
ステップS124では小役集中役の判定の結果が合格であったか否かを判定し、合格でなかったと判定したときにはステップS126で設定値内(通常)の小役確率の利用処理を行なってステップS130に移行するが、合格したと判定したときにはステップS128で設定値内(小役集中)の小役確率利用の処理を行ってからステップS130に移行する。
【0223】
ステップS130では小役判定の結果が合格であるか(小役が発生したか)否かを判定し、合格しなかったと判定したときにはステップS132でボーナスフラグ、小役フラグの不成立処理を行ってからステップS136に移行し、合格したと判定したときにはステップS134で小役フラグの成立処理を行ってからステップS136に移行する。
ステップS136では可変表示ドラム667,677,687の可変表示タイマがタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップしていないと判定したときにはステップS138に移行し、タイムアップしたと判定したときにはステップS140で可変表示ドラム667,677,687の停止制御を行ってステップS142に移行する。
ステップS138ではストップスイッチ(42),(43),(44)がオンしたか否かを判定し、オンしないと判定したときにはステップS136に戻り、オンしたと判定したときにはステップS140で可変表示ドラム667,677,687の停止処理を行ってステップS142に移行する。
ステップS142では役が確定したか否かを判定し、役が確定していないと判定したときにはそのままステップS102(図80)に戻るが、役が確定したときにはステップS144でその役の確定分に対して球の払い出し処理を行ってからステップS102(図80)に戻る。
【0224】
図82には図80のステップS102における賭け球の取込処理の詳しい制御処理手順の前半部分を示し、図83にはその後半部分を示す。
【0225】
図82および図83の賭け球の取込処理はオートとマニュアルの各状態に応じて賭け球の取込を行う処理で、この賭け球の取込処理が開始されると、まず、ステップS150でオート/マニュアル切換スイッチ(28)がオートになっているか否かを判定する。
その結果、オートになっていないと判定したときには、ステップS152〜S156で「5個」、「10個」、「15個」のうちのいずれの取込信号があったか否かを判定し、その取込信号の種類に応じて図83のステップS178〜S182の対応するステップに移行して5個ゲーム、10個ゲーム又は15個ゲームのいずれかのイニシァル処理を行って図80のステップS100Aに移行する。が、いずれの取込信号もなかったときにはステップS152に戻る。
【0226】
一方、上記ステップS150でオート/マニュアル切換スイッチ(28)がオートであると判定したときには、ステップS158に移行して賞球排出完了フラグFgが「1」になる(賞球排出が終了する)のを待ってから、ステップS160〜S164で取込スイッチ(24)が1〜3回のうち何回オン(ON)したかを判定しそのオン(ON)した回数に対応したステップ(S166,S170,S174)に移行する。即ち、1回オン(ON)したときにはステップS166に、2回オン(ON)したときにはステップS170に、3回オンしたときにはステップS174にそれぞれ移行する。が、それ以外のときにはステップS158に戻る。
その結果、ステップS166に移行したときには、該ステップS166で「クレジットカウンタ−5」が「0」以上になっているか否かを判定し、「0」以上になっていると判定したときにはステップS168で「クレジットカウンタ−5」をクレジットカウンタにセットしてから図82のステップS178に移行する。が「0」以上になっていないと判定したときにはステップS158に戻る。
【0227】
ステップS170に移行したときには、該ステップS170で「クレジットカウンタ−10」が「0」以上になっているか否かを判定し、「0」以上になっていると判定したときには「クレジットカウンタ−10」をクレジットカウンタにセットしてから図83のステップS180に移行する。が、「0」以上になっていないと判定したときにはステップS158に戻る。
ステップS174に移行したときには、該ステップS174で「クレジットカウンタ−15」が「0」以上になっているか否かを判定し、「0」以上になっていると判定したときにはステップS176で「クレジットカウンタ−15」をクレジットカウンタにセットしてから図83のステップS182に移行する。が、「0」以上になっていないと判定したときにはステップS158に戻る。
【0228】
図84は図81のステップS144における球の払出し処理の詳しい制御処理手順を示す。
この球の払出し処理は役に応じた賞球を実球又はクレジットとして払出す処理で、この処理が開始されると、先ず、ステップS200でオート/マニュアル切換えスイッチ(28)がオート状態になっているか否かを判定する。
その結果、オート状態になっていないと判定したときには、ステップS210に移行して賞球排出数を賞球排出制御装置470に送信してから図80のメイン処理のステップS102(図80)に移行する。
【0229】
一方、オート状態になっていると判定したときには、ステップS202で賞球排出数をクレジット数に加算して、ステップS204に移行する。ステップS204では、クレジット数(例えば、250個)が満杯であるか否かを判定し、満杯でないと判定したときにはそのまま図81のメイン処理のステップS102に移行する。が、満杯であると判定したときにはステップS206でクレジット数を超えた賞球数を排出数にセットし、次のステップS208でその排出数を排出制御装置470に送信してから図81のメイン処理のステップS102に移行する。
【0230】
図85〜図89は賞球排出制御装置470によって行われる球の取込制御処理の手順を示す。それらのうち、図85はマニュアルによる球の取込制御処理手順、図86はオートのときの球の取込制御処理手順である。図87はマニュアルによる「5個」取込みの制御処理手順、図88はマニュアルによる「10個」取込み制御処理手順、図89はマニュアルによる「15個」取込みの制御処理手順である。
この球の取込制御処理はマニュアル状態時の賭け球の取込処理とオート状態時の球の取込処理とに分けられる。
この取込み制御処理が開始されると、先ず、図85のステップS300でイニシァル処理を行ってからステップS302に移行する。そして、該ステップS302でオート/マニュアル切換スイッチ(28)がオート状態になつているか否かを判定する。
その結果、オート状態になっていないと判定したときにはマニュアル処理をすべくステップS304に移行し、オート状態になっていると判定したときにはオート処理をすべくステップS330(図86)に移行する。
【0231】
ステップS302でオート状態になっていないと判定されてステップS304に移行したときには、該ステップS304で排出完了フラグFgが「1」になっている(前の排出が完了している)か否かを判定し、「1」になっていなければステップS302に戻り、「1」になっていれば次のステップS306で取込カウンタ340がオン(ON)となるのを待ってから賭け球を実球で取込むべくステップS308に移行する。そして、ステップS308〜S312で取込スイッチ24が1〜3回のうちの何回オン(ON)となったかを判定し、1回オンであるときには図87の「5個取込み」の処理に、2回オンであるときには図88の「10個取込み」の処理に、3回オンであるときには図89の「15個取込み」の処理にそれぞれ移行するが、そのいずれでもないときにはステップS308に戻る。
【0232】
上記ステップS302でオート状態になっていると判定されて図86のステップS330に移行したときには、該ステップS330でRAM471b中のクレジット(貯留記憶)が満杯であるか否かを判定し、満杯でなければステップS332に移行し、満杯であれば図85のステップS302に戻る。
ステップS332では、排出完了フラグFgが「1」になっている(賞球排出が終了している)か否かを判定し、「1」になっていない(賞球排出が終了していない)と判定したときには図85のステップS302に戻り、「1」になっている(賞球排出が終了している)と判定したときにはステップS334〜S336で取込ソレノイド331のオン処理、取込カウンタ340のカウント処理を行ってからステップS338に移行する。
ステップS338ではクレジットカウントが「250」に達しているか否かを判定する。
【0233】
その結果、「250」に達していないと判定したときには、ステップS346で取込カウンタ340によるカウントをクレジットカウントとしてメイン制御装置250に送信して図85のステップS302に戻る。
が、「250」に達していると判定したときには、ステップS340に移行して、該ステップS336で取込カウンタ340がオン(ON)となっているか否かを判定し、オン(ON)となっていないと判定した時点でステップS342に移行して取込ソレノイド331をオフ(OFF)にし、次のステップS344でクレジットカウントを「250」としてメイン制御装置250に送信する。そして、その後、図85のステップS302に戻る。
【0234】
上記ステップS308から図87のステップS400に移行したときには、該ステップS400で取込ソレノイド331をオン(ON)にしてステップS402に移行する。そして、該ステップS402で取込カウンタ340(SW24)のカウント値が「5」になるのを待ってから、ステップS404に移行してメイン制御装置250に5個取込みの完了信号を送り、次のステップS406で取込ソレノイド331をオフ(OFF)にして、図85のステップS304に戻る。
上記ステップS310から図88のステップS420に移行したときには、該ステップS420で取込ソレノイド331をオン(ON)にしてステップS422に移行する。そして、該ステップS422で取込カウンタ64(SW24)のカウント値が「10」になるのを待ってから、ステップS424に移行してメイン制御装置250に10個取込みの完了信号を送り、次のステップS426で取込ソレノイド340をオフ(OFF)にして、図85のステップS304に戻る。上記ステップS312から図89のステップS440に移行したときには、該ステップS440で取込ソレノイド331をオン(ON)にしてステップS442に移行する。そして、該ステップS442で取込カウンタ340(SW24)のカウント値が「15」になるのを待ってから、ステップS444に移行してメイン制御装置250に15個取込みの完了信号を送り、次のステップS446で取込ソレノイド340をオフ(OFF)にして、図85のステップS304に戻る。
【0235】
図90には賞球排出制御装置470によって行われる賞球排出制御処理の手順を示す。
この賞球排出制御処理は可変表示ゲームの結果として役が成立したときに賞球を排出する処理で、先ず、ステップS500で排出信号を待ってから、ステップS502に移行する。そして、該ステップS502で排出数を読込み、次のステップS504でその排出数を排出カウンタのカウント値に加算してステップS506に移行する。次いで、該ステップS506で排出完了フラグFg=1の信号をメイン制御装置250に送る。この排出フラグFg=1の信号は次の賭け球の取込許可信号となる。
その後、ステップS508で排出条件がOKとなるのを待ってから、ステップS510に移行して賞球排出ソレノイド453a(SOL1),453a(SOL2)をオン(ON)にし、次のステップS512で賞球排出カウンタ452a(SW21),452a(SW22)によるカウントを行わせてステップS514に移行する。
【0236】
ステップS514では排出に異常があるか否かを判定し、異常がなければステップS516に移行して排出カウンタ452a(SW21),452a(SW22)によるカウント値が規定数(ステップS502で読み込んだ排出数)に達したか否かを判定する。その結果、達していなければ、ステップS510に戻る。が、達していれば、ステップS518で賞球排出ソレノイド453a(SOL1),453a(SOL2)をオフ(OFF)にし、次のステップS520で排出数カウンタから排出数分を減算して、ステップS500に戻る。
上記ステップS514で排出に異常があると判定したときには、ステップS522に移行して賞球排出ソレノイド453a(SOL1),453a(SOL2)をオフ(OFF)にし、次のステップS524で排出完了フラグFg=0の信号をメイン制御装置250に送って、ステップS514に戻る。
【0237】
図91、図92および図93には中央管理装置2000の指令に基づいて行われる、遊技装置1の球抜き制御処理の手順を示す。それらのうち、図91は中央管理装置2000によって行なわれる球抜き処理の手順、図92はメイン制御装置250によって行なわれる球抜き処理の手順、図93は賞球排出制御装置470によって行なわれる球抜き処理の手順である。
この球抜き制御処理は中央管理装置2000からの球抜き指令に基づいて該当遊技装置1の球抜きが行われる処理である。
【0238】
中央管理装置2000の処理のステップS610において球抜き指令スイッチがオン(ON)されたと判定されたと判定すると、ステップS612に移行して該当遊技装置1のメイン制御装置250に球抜き指令信号を送信する。この送信処理は、ステップS614で該当遊技装置1のメイン制御装置250から返信信号が送られてきたと判定されるまで、ステップS612に戻って、継続して行われる。
【0239】
遊技装置1のメイン制御装置250側では、ステップS620において、中央管理装置2000からの球抜き指令信号を受信したか否かの判定を行い、受信したと判定すると、ステップS622に移行して、球抜き指令信号を賞球排出制御装置470に送信する。そして、次のステップS624で賞球排出装置470からの返信を待ってから、ステップS626に移行して中央管理装置2000に返信信号を送信する。
【0240】
賞球排出制御装置470側では、ステップS630で賞球排出中であるか否かを判定し、賞球排出中でなければ、ステップS632に移行する。そして、該ステップS632では、メイン制御装置250からの球抜き指令信号を受信したか否かを判定し、受信したと判定したときには、ステップS632でメイン制御装置250からの球抜き指令信号の受信確認信号をメイン制御装置250に返信する。その後、ステップS636に移行して球抜き処理を行う。
【0241】
この実施の形態に係る遊技装置1は、上記のように前面枠100の前面側本体部分(前面枠本体110)を樹脂で構成し、該本体部分の裏側周囲を金属製の補強枠130(130E,130F,130G,130K,130L,130N等)で補強してあるので、加工性が良く、軽量化が図れ、しかも全体の強度が維持できる。
また、受皿80を、前面枠100を貫通して補強枠130に固定される取付支柱60aによって前面枠100に取り付けているので、受皿80の、前面枠100に対する取付強度が十分に維持される。
【0242】
なお、上記実施の形態では、パチンコ球を用いたスロットマシンの如き遊技装置について説明したが、それだけに限定せず、パチンコ機、コインを用いたスロットマシン等、基枠(後壁板がある箱型の基枠、後壁板の無い基枠等も含む。)に前面枠が開閉自在に取り付けられた遊技装置はすべて含む。
また、前面枠本体110(前面枠100の前面側本体部分)の裏側周囲を補強する補強枠の形状や構成は上記実施の形態のものに限定せず、設計変更自由である。
【0243】
また、前記下皿(受皿)80の補強枠130に対する止着の仕方は、上記実施の形態のものに限定せず、どのように止着させてもよい。
また、補強枠130を、その一部が前面枠本体110を挟んだ上皿(受皿)710の真裏に位置するような形状にして、上皿(受皿)71も補強枠130に取り付けるようにしてもよい。
【0244】
また、ゲームの流れや各種スイッチの操作時等を遊技者にわかり易くする表示として、例えば、次のような変形例が考えられる。
ストップボタン22a,22b,22cの押圧操作の有効時間を明瞭にする表示としては、ストップスイッチ有効表示ランプを各ストップボタン22a,22b,22cの周囲に配置してその有効時に点灯させるようにしても良いし、ストップボタン22a,22b,22cのボタンをその有効時に内部のランプを点灯させることによって発光させるようにしてもよい。
【0245】
オーバーフローや半端球が生じた時に賞球抜きスイッチ33をその内部のランプを点灯させることによって発光させるようにしても良い。
リーチ時にビッグチャンス発生の期待を高めさせるために、残り1つのドラムの回転を遅くしても良い。
例えば、上皿701の一側に取込球不足ランプを設けておいて、取込球が不足したり無くなったりしたときにそれを点灯又は点滅させるようにしてもよい。
ビッグチャンスの進行中やシングルボーナスのときなどに現在の賞球数を液晶テレビ700に表示させるようにしてもよい。
ゲームの完了時には、必要以外のランプ、例えば液晶テレビ装置700以外のランプをすべて消灯させるようにしてもよい。
【0246】
(第2の実施の形態)
図94および図95にはこの発明の遊技装置1の第2の実施の形態を示す。それらのうち、図94は遊技装置1の本体ケース1000の背面側斜視図、図95はその本体ケース1000の開閉扉209A,209Bが開放された状態を示す背面側斜視図である。
この実施の形態では、本体ケース1000の背面部全体が開口した開口部209Hが設けられていて、その背面側開口部209Hに開閉部材209A,209Bが観音開き形式に開閉可能に取り付けられている。そして、それら開閉部材209A,209Bを開けて、遊技装置1の内部を点検できるようになっている。
【0247】
この本体ケース1000以外は上記第1実施の形態におけると同様の構成となっているので、その図示および説明は省略する。
また、この本体ケース1000は、その背面部を除いて第1実施の形態のものと同様の構成となっているので、その同じ構成部分については第1実施の形態におけると同じ符号を付することにより、重複説明は避ける。
【0248】
この実施の形態に係る遊技装置1の本体ケース1000について詳しく説明すると、図95に示すように、その背面部に、その全体が開口した開口部209Hが設けられている。そして、その背面側開口部209Hには、背面板209を構成する左右一対の開閉部材209A,209Bがヒンジ(図示省略)を介して観音開き形式に開閉可能に取り付けられている。これら開閉部材209A,209Bには、開閉用の取っ手209a,209aが取り付けられるとともに、遊技装置1内の、遊技および賞遊技媒体排出の制御に関与する各種電子部品等が発生する熱を外部に放熱させるための換気孔209bが形成されている。
そして、その一方の背面板209Aの中央部には開口部が設けられ、該開口部に、遊技装置1の配線処理用接続基盤209Eが取り付けられている。もう一方の背面板209Bの上部には換気孔209cが設けられ、該換気孔209cに電動式換気扇265が取り付けられている。
【0249】
この実施の形態に係る遊技装置1の本体ケース1000は、上記のように、背面部に開口部209Hが設けられ、該開口部209Hに開閉部材209A,209Bが開閉可能に取り付けられているので、開閉部材209A,209Bを開けて遊技装置1内部の点検をすることが可能となる。また、それら開閉部材209A,209Bに換気孔209b,209cが設けられているので、内部の電子部品等から発生される熱が、それら換気孔209b,209cを介して逃がされる。また、換気孔209cには換気扇265が取り付けられているので、前記電子部品等から発生される熱が、その換気扇265により、強制的に逃がされる。
【0250】
なお、上記換気孔209b,209cの位置および形等はその機能を考慮して自由に設計変更して差し支えない。
また、換気扇265や接続基盤209Eは必ずしも取り付ける必要はない。
また、前記本体ケース200の背面側開口部の開閉手段は、上記観音開き形式の開閉部材209A,209Bに限らず、どのような形式のものにしてもよい。また、本体ケースの背面部全体を開口させずに、一部を開口させて、その開口部に開閉手段を取り付けてもよい。
また、前記開閉部材209A,209Bの開閉部に、これら開閉部材209A,209Bを閉じた状態に係止させる係止手段(図示省略)を設けてもよい。
【0251】
(第3の実施の形態)
図96および図97にはこの発明の遊技装置1の第3の実施の形態を示す。それらのうち、図96は遊技装置1の本体ケース2000の背面側斜視図、図97はその本体ケース2000の開閉扉209F,290Gが開いた状態を示す背面側斜視図である。
この実施の形態では、本体ケース2000の背面側の上部と下部が開口していて、それら開口部に、開閉扉209F,209Gが外側に倒れる向きに開く形式に開閉可能に取り付けられている。そして、それら開閉扉209F,209Gを開けて、遊技装置1の内部を点検したり、内部部品の設置や交換ができるようになっている。
【0252】
この本体ケース2000以外は上記第1実施の形態におけると同様の構成となっているので、その図示および説明は省略する。
また、この本体ケース2000は、その背面部を除いて第1実施の形態のものと同様の構成となっているので、その同じ構成部分については第1実施の形態におけると同じ符号を付することにより、重複説明は避ける。
【0253】
この実施例に係る遊技装置1の本体ケース2000について詳しく説明すると、図96および図97に示すように、その背面部の上段および下段部分が開口部2100,2200となっている。そして、その上段部および下段部分の開口部2100,2200に、背面板209を構成する開閉部材209F,209Gが外側に倒れる向きに開く形式に、ヒンジ(図示省略)を介して開閉可能に取り付けられている。これら開閉部材209F,209Gの左右両側縁寄り下部には、回動範囲規制部材209aが取り付けられている。これら回動範囲規制部材209aの円弧状孔209dが、本体ケース2000の左右の側板207,208の内側に取り付けられたピン209cに外嵌されている。これら回動範囲規制部材209aによって、前記開閉部材209F,209Gが本体ケース2000の背面側開口部2100,2200を閉じた状態(図96)から略90゜回動して開いた状態(図97)にまで回動可能となっている。
【0254】
また、これら開閉部材209F,209Gには、開閉用の取っ手209aが取り付けられるとともに、遊技装置1内の、遊技および賞遊技媒体排出の制御に関与する各種電子部品等が発生する熱を外部に放熱させるための換気孔209bが形成されている。
そして、その一方の背面板209Fの片隅には、開口部が設けられ、該開口部に、遊技装置1の配線処理用接続基盤209Eが取り付けられている。また、この背面板209Fの上部中央には換気孔209cが設けられ、該換気孔209cに電動式換気扇265が取り付けられている。
【0255】
この実施の形態に係る遊技装置1の本体ケース2000は、上記のように、背面側の上部と下部が開口し、それら開口部2100,2200に開閉部材209F,209Gが開閉可能に取り付けられているので、開閉部材209F,209Gを開けて遊技装置1内部の点検をしたり、内部部品の設置や交換等が可能である。また、それら開閉部材209F,209Gに換気孔209b,209cが設けられているので、内部の電子部品等から発生される熱が、それら換気孔209b,209cを介して逃がされる。また、換気孔209cには換気扇265が取り付けられているので、前記電子部品等から発生される熱が、その換気扇265により、強制的に逃がされる。
【0256】
なお、上記換気孔209b,209cの位置および形等はその機能を考慮して自由に設計変更して差し支えない。
また、換気扇265や接続基盤209Eは必ずしも取り付ける必要はない。
また、前記本体ケース200の背面側の上部と下部の開口部2100,2200の開閉手段は、どのような開閉形式のものを用いてもよい。
【0257】
また、本体ケース2000の背面側は、上部と下部のみ開口させることに限定せず、何箇所開口させてもよい。
また、前記開閉部材209F,209Gの開閉部に、これら開閉部材209F,209Gを閉じた状態に係止させる係止手段(図示省略)を設けてもよい。
【0258】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、前面枠を合成樹脂により成型すると共に、前面枠の裏面側周縁部に矩形状の金属製の補強部材を取り付け、補強部材を断面コ字形状に成形することで、補強部材の裏面側に凹状溝を形成したので、補強部材の強度を増すことができ、以って前面枠の強度を増すことができる。
また、主制御装置と従属制御装置とを電気的に接続する複数のリード線を軟性の合成樹脂からなる被覆部材によりひとまとめに包むとともに、該ひとまとめに包まれた複数のリード線を前面枠の開閉軸側の凹状溝に収納し、凹状溝内を介して、前記ひとまとめに包まれた複数のリード線を下方へ導いてから、本体ケース側に導出させて配線したので、接続されたリード線が前面枠の開閉機構に支障を来したり、前面枠の開放時にリード線が断線することもなく、整然とした配線処理が可能となると共に、配線処理の簡素化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前面枠の開閉軸側の凹状溝に着脱可能に嵌入させて凹状溝に収納させた複数のリード線を保護する保護カバーを備え、保護カバーを横断面U字形に構成された弾性変形可能な合成樹脂で成型するとともに、その幅方向の大きさを凹状溝の内幅よりも大きく設定して凹状溝に無理嵌めさせてあるので、凹状溝の中からリード線が脱することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態に係る遊技装置の前面側全体斜視図である。
【図2】遊技装置の正面図である。
【図3】前面枠の背面側斜視図である。
【図4】前面枠の背面図である。
【図5】本体ケースの前面側斜視図である。
【図6】本体ケースの正面図である。
【図7】前面枠の分解斜視図である。
【図8】前面枠の第1の変形例を示す分解斜視図である。
【図9】前面枠の第2の変形例を示す分解斜視図である。
【図10】前面枠の第3の変形例を示す前面枠上端部分の縦断側面図である。
【図11】前面枠の第4の変形例を示す前面枠上端部分の縦断側面図である。
【図12】補強枠から施錠装置等を取り外した状態を示す分解斜視図である。
【図13】補強枠の分解斜視図である。
【図14】本体ケースに対して前面枠を回動自在に支持する上側軸承部の部分斜視図である。
【図15】本体ケースに対して前面枠を回動自在に支持する下側軸承部の部分斜視図である。
【図16】可変表示ドラム装置等を取り外した状態の本体ケースの正面図である。
【図17】本体ケースの背面図である。
【図18】蓋体を取り外した球取込装置ユニットの背面側斜視図である。
【図19】蓋体を取り外した球取込装置ユニットの背面図である。
【図20】球取込装置ユニットの前側斜視図である。
【図21】賞球排出系上半ユニットの全体斜視図である。
【図22】賞球排出系上半ユニットの正面図である。
【図23】賞球排出ユニットの分解斜視図
【図24】賞球排出系上半ユニットの球流出側下端部の縦断側面図である。
【図25】賞球導出樋の前面側斜視図である。
【図26】回収樋の前面側斜視図である。
【図27】本体ケース中に設置された賞球排出ユニット本体および回収樋と、前面枠の裏側に設置された賞球排出樋との関係を示すそれらの部分縦断側面図である。
【図28】可変表示ドラム装置の斜視図である。
【図29】ドラムユニットの分解斜視図である。
【図30】前面枠の前面側斜視図である。
【図31】表示パネル、大役物表示ランプカバーおよび装飾部材の斜視図である。
【図32】ストップスイッチユニットの斜視図である。
【図33】ストップスイッチユニットの分解斜視図である。
【図34】ストップスイッチの分解斜視図である。
【図35】前面枠の操作部にストップスイッチユニットを設置した状態を示す操作部の部分縦断側面図である。
【図36】装飾カバーおよび上皿等の斜視図である。
【図37】上皿が設置された前面枠の部分縦断側面図である。
【図38】下皿および賞球排出枠の斜視図である。
【図39】下皿が設置された前面枠の部分縦断側面図である。
【図40】取込スイッチ等が設置された前面枠の部分縦断側面図である。
【図41】スタートスイッチ装置の分解斜視図である。
【図42】スタートスイッチ装置が設置された前面枠の部分縦断側面図である。
【図43】前面枠本体の背面側斜視図である。
【図44】液晶テレビ装置の分解斜視図である。
【図45】賭数表示ユニットおよびクレジット数表示装置の分解斜視図である。
【図46】球抜きスイッチ装置、取込スイッチ装置、精算/完了スイッチ装置およびオート/マニュアル切換スイッチ装置等の斜視図である。
【図47】中継基盤、および取込とスイッチ類の制御装置等の斜視図である。
【図48】導出樋および取込装置の背面側斜視図である。
【図49】各種構成部品が設置された前面枠の縦断側側面図である。
【図50】回収樋の前面側斜視図である。
【図51】回収樋が設置された本体ケースの部分斜視図である。
【図52】通常ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図53】ビッグチャンスのゲームの流れを示すフローチャートである。
【図54】レギュラーボーナスのゲームの流れを示すフローチャートである。
【図55】小役の集中のゲームの流れを示すフローチャートである。
【図56】小役の集中の集中の流れを示すフローチャートである。
【図57】左側可変表示ドラムのリール部に表示された第1番目から第10番目までの表示図柄を示す図である。
【図58】左側可変表示ドラムのリール部に表示された第11番目から第21番目までの表示図柄を示す図である。
【図59】中央の可変表示ドラムのリール部の第1番目から第10番目までの表示図柄を示す図である。
【図60】中央の可変表示ドラムのリール部の第11番目から第21番目までの表示図柄を示す図である。
【図61】右側可変表示ドラムのリール部に表示された第1番目から第10番目までの表示図柄を示す図である。
【図62】右側可変表示ドラムのリール部に表示された第11番目から第21番目までの表示図柄を示す図である。
【図63】電源装置の正面図である。
【図64】ビッグチャンス発生確率の機械的確率設定の手順を示すフローチャートである。
【図65】中央管理装置の斜視図である。
【図66】キーボードの平面図である。
【図67】中央管理装置によって行われるビッグチャンス発生確率の自動設定その1の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図68】中央管理装置によって行われるビッグチャンス発生確率の自動設定その2の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図69】遊技装置の制御を行う制御システムの制御ブロック図である。
【図70】メイン制御装置および賞球排出制御装置によって行われる遊技装置のクレジットシステムの制御ブロック図である。
【図71】メイン制御装置によるクレジットの補給処理の手順を示すフローチャートである。
【図72】メイン制御装置によって行われるオートのときの球の取込みのタイミングチャートである。
【図73】賞球排出制御装置によって行なわれる球抜き制御処理のタイミングチャートである。
【図74】賞球排出制御装置によって行なわれる所定個数(例えば、75個)ずつの賞球排出を行う制御処理のタイミングチャートである。
【図75】取込とスイッチ類の制御装置によって行われる、遊技装置の各種スイッチ信号による各種表示ランプ(L1〜L24)の点灯および点滅の制御ブロック図である。
【図76】賭数の取込や賞球排出の制御を行う賞球排出制御装置の制御システムのブロック図である。
【図77】液晶パネル制御基盤、賞球排出制御装置および可変表示ドラム装置等の制御支配を行うメイン制御装置の制御ブロック図である。
【図78】液晶テレビ装置の制御を行う液晶パネル制御基盤の制御ブロック図である。
【図79】外部電源からの電気を遊技装置の各部に供給する配電ブロック図である。
【図80】メイン制御装置によって行われるメイン制御処理の前半部分の手順を示すフローチャートである。
【図81】メイン制御装置によって行われるメイン制御処理の後半部分の手順を示すフローチャートである。
【図82】図80のステップS102における賭け球の取込処理の詳しい制御処理手順の前半部分を示すフローチャートである。
【図83】図80のステップS102における賭け球の取込処理の詳しい制御処理手順の後半部分を示すフローチャートである。
【図84】図81のステップS144における球の払出し処理の詳しい制御処理手順の後半部分を示すフローチャートである。
【図85】マニュアルによる球の取込制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図86】オートのときの球の取込処理の手順を示すフローチャートである。
【図87】マニュアルによる「5個」取込みの制御処理手順を示すフローチャートである。
【図88】マニュアルによる「10個」取込みの制御処理手順を示すフローチャートである。
【図89】マニュアルによる「15個」取込みの制御処理手順を示すフローチャートである。
【図90】賞球排出制御装置によって行われる賞球排出制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図91】中央管理装置によって行われる球抜き処理の手順を示すフローチャートである。
【図92】メイン制御装置によって行われる球抜き処理の手順を示すフローチャートである。
【図93】賞球排出制御装置によって行われる球抜き処理の手順を示すフローチャートである。
【図94】第2実施の形態に係る遊技装置の本体ケースの背面側斜視図である。
【図95】同本体ケースの開閉扉が開放された状態を示す背面斜視図である。
【図96】遊技装置の本体ケースの背面側斜視図である。
【図97】同本体ケースの開閉扉が開いた状態を示す背面側斜視図である。
【符号の説明】
1 遊技装置(スロットマシン)
10A 可変表示パネル(前面表示パネル)
100 前面枠
131〜134 第1〜第4フレーム要素(補強部材)
137 軟性合成樹脂シート
175,176 リード線
177 保護カバー(軟性合成樹脂シート)
200 本体ケース
250 メイン制御装置(主制御装置)
667,677,687 可変表示ドラム(ドラム)
750 液晶パネル制御基盤(従属制御装置)
920 取込とスイッチ類の制御装置(従属制御装置)
930 中継基板
Claims (2)
- 外周面に複数の識別情報が設けられた複数のドラムを本体ケース側に配設するとともに、前面表示パネルを有する前面枠を前記本体ケースに片開き形式に開閉可能に配設し、該複数のドラムの回転の停止時に予め設定された有効賞ライン上に表示された識別情報の組合せ態様が予め定められた特別の組合せ態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特別遊技状態となるスロットマシンにおいて、
前記本体ケース側には、前記特別遊技状態の発生制御等の主制御を行う主制御装置を配設する一方、
前記前面枠側には、前記主制御装置の支配下に置かれ該主制御装置からの制御信号に基づき前記遊技状態に応じた所要の表示を行うための制御を行う従属制御装置を配設し、
前記前面枠を合成樹脂により成型すると共に、該前面枠の裏面側周縁部に矩形状の金属製の補強部材を取り付け、
前記補強部材を断面コ字形状に成形することで、当該補強部材の裏面側に凹状溝を形成し、
前記主制御装置と前記従属制御装置とを電気的に接続する複数のリード線を軟性の合成樹脂からなる被覆部材によりひとまとめに包むとともに、該ひとまとめに包まれた複数のリード線を前記前面枠の開閉軸側の凹状溝に収納し、該凹状溝内を介して、前記ひとまとめに包まれた複数のリード線を下方へ導いてから、前記本体ケース側に導出させて配線したことを特徴とするスロットマシン。 - 前記前面枠の開閉軸側の凹状溝に着脱可能に嵌入させて該凹状溝に収納させた複数のリード線を保護する保護カバーを備え、
前記保護カバーを横断面U字形に構成された弾性変形可能な合成樹脂で成型するとともに、その幅方向の大きさを前記凹状溝の内幅よりも大きく設定して前記凹状溝に無理嵌めさせてあることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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