JP3603233B2

JP3603233B2 - トロリー・コンベアー・レール内掃除具

Info

Publication number: JP3603233B2
Application number: JP05640595A
Authority: JP
Inventors: 邦雄多田; 久志内山
Original assignee: 株式会社ヲサメ工業
Priority date: 1995-02-09
Filing date: 1995-02-09
Publication date: 2004-12-22
Anticipated expiration: 2019-12-22
Also published as: JPH08217215A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、トロリー・コンベアー・レール内掃除具に関し、更に詳しくは所要トロリー・コンベアー・レール内壁全面を圧接する様にトロリー・コンベアー・チェーンに接続されたブラシ・ジョイントに放射状に設けられたブラシを該トロリー・コンベアー・レール内で循環させ、該内壁面に付着した油カス、塵埃等をブラッシングにより除去して清掃し、更に該トロリー・コンベアー・レールの外に掻き出し、掻き出された該油カス、塵埃を収納パン内に収納し、該トロリー・コンベアー・チェーンの走行を円滑にするトロリー・コンベアー・レール内掃除具である。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
従来この種のトロリー・コンベアー・レールに於ては、そのレール内を清掃しない場合が多く、従ってレール内壁面に付着した油カス、塵埃等が堆積した場合、該トロリー・コンベアー・チェーンの走行を阻害し、コンベアー駆動モータにかかる負荷が増大し、サージング現象を発生させたり、又は該トロリー・コンベアー・レール本体や該トロリー・コンベアー・チェーンの損耗をも促進する原因となっている。
【０００３】
更に該トロリー・コンベアー・レール本体内に油カス、塵埃等が著しく堆積した場合は、該トロリー・コンベアーの運転が出来なくなる。この様な状態になった時は、コンベアー・チェーンを該トロリー・コンベアー・レール本体から取外して、レール内の掃除を実施するか、部分的に該レールを交換してコンベアー走行を実施する必要がある。
この様なコンベアー走行方法に於て、トラブルが発生した時は、その対策に極めて大きな労力と時間とが必要となる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この発明は、トロリー・コンベア・レール内清掃具の前述の欠陥を除去するもので、この発明の要旨は、
（ａ）上部長手方向にチェーン・ペンダント用案内溝を形成した所要直径と長さとを有するトロリー・コンベア・レールと；
（ｂ）該トロリー・コンベア・レール内壁面内に、該内壁面を転動するローラを嵌合部内に設けられ、同様な構成を有し、９０°向きを変えて順次交互に連結され、該トロリー・コンベア・レール内に走行自在に設けられたトロリー・コンベア・チェーンと；
（ｃ）該トロリー・コンベア・チェーンの所要個所に下端を連結され、該チェーン・ペンダント用案内溝を貫通して上部に導かれ、且つ所要の牽引駆動源に連結されたチェーン・ペンダントと；
（ｄ）嵌合部と二股状部とを有するローラ・ジョイントと、該ローラ・ジョイントに一体に連結されたブラシ・ジョイントと、該ローラ・ジョイントの嵌合部の両側板上下端近くに穿設したローラ・ピン貫通孔にローラ・ピンを介して設けられたローラと、該トロリー・コンベア・チェーンの所要個所に着脱自在に設けられ、且つ該トロリー・コンベア・レール内壁面を転動自在なブラシ取付体と；
（ｅ）該ブラシ取付体に設けられ、該トロリー・コンベア・レール内壁全面に圧接するブラシと；
（ｆ）該トロリー・コンベア・レールの長手方向所要個所に設けられた排出塵埃収納パンとから成り；
（ｇ）該トロリー・コンベア・チェーンを該トロリー・コンベア・レール内で循環させ、清掃した油カス、塵埃を該トロリー・コンベア・レールの外に掻き出し、掻き出された該油カス、塵埃を溝（図示せず）を介して該排出塵埃収納パンに収納する事を特徴とするトロリー・コンベア・レール内清掃具である。
【０００５】
【発明の作用】
従って前述の通り、この発明に係るトロリー・コンベアー・レール内掃除具によれば、トロリー・コンベアー・レール内を走行するトロリー・コンベアー・チェーンの走行方向と直角で、且つ該トロリー・コンベアー・レール内壁面を圧接する様に放射状に設けられたブラシ取付体を該トロリー・コンベアー・レール内壁面に圧接しながら循環させ、ブラシにより油カス、塵埃等を清掃して該トロリー・コンベアー・レールの外に掻き出すものである。
【０００６】
【実施例】
この出願の特許請求の範囲の請求項１記載の発明のトロリー・コンベア・レール内清掃具の実施例を図面について説明する。図１〜７に於いて、上部長手方向に後述のチェーン・ペンダント１４の案内溝１０ａを形成した所要トロリー・コンベア・レール１０内に、トロリー・コンベア・チェーン１２を走行自在に設ける。該トロリー・コンベア・チェーン１２の嵌合部１２ａ内に該トロリー・コンベア・レール１０の内壁面を転動するローラ１２ｂを設け、該嵌合部１２ａの所要個所に下端を連結したチェーン・ペンダント１４を該案内溝１０ａを貫通して上部に導き、所要の牽引駆動源（図示せず）に連絡する。
【０００７】
特に図３、４、５に示す通り、該トロリー・コンベアー・チェーン１２に、同様な構成を有する他のトロリー・コンベアー・チェーン１２を９０°向きを変えて順次交互に連結し、該トロリー・コンベアー・チェーン１２、１２・・の所要箇所に、後述のブラシ取付体２０を連結可能とする。
【０００８】
特に図５の分解斜視図に示す通り、該ブラシ取付体２０は、嵌合部２２ａと二股状部２２ｂ、２２ｂとを有するローラ・ジョイント２２と、それに一体に連結されるブラシ・ジョイント３０から成る。該ローラ・ジョイント２２の嵌合部２２ａの両側板２２ｃ、２２ｃの上下端近くに穿設したローラ・ピン貫通孔２２ｃ´、２２ｃ´にローラ・ピン２６を介してローラ２４、２４を設け、該トロリー・コンベアー・レール１０の内壁面１０ｂを転動自在な該ブラシ取付体２０とする。該二股状部２２ｂ、２２ｂの中心に後述のジョイント・ピン２６ａの貫通孔２２ｂ´、２２ｂ´を穿設する。
【０００９】
該ローラ・ジョイント２２の該嵌合部２２ａの長手方向に対して直角な壁面２２ｄの中心に螺合溝２２ｄ´を穿設する。先端に螺合溝３０ｂを形成したブラシ・ジョイント３０のボルト状部３０ａを、周囲にブラシ３６を一体に固着したリング３４の螺合孔３４ａ内に螺合した後、該螺合溝２２ｄ´内に螺合して一体とする。該ブラシ・ジョイント３０の該ボルト状部３０ａと反対側の二股状部３２、３２の中心に夫々ボルト貫通口３２ａ、３２ａを穿設する。
【００１０】
該トロリー・コンベアー・チェーン１２の一端に該ブラシ取付体２０を連結する。図３、５に示す通り、該ローラ・ジョイント２２の該二股状部２２ｂ、２２ｂ内に、該ローラ・ジョイント１６を９０°回転してその二股部１６、１６を嵌合し、該二股状部２２ｂ、２２ｂの該貫通孔２２ｂ´、２２ｂ´内にジョイント・ピン２６ａを貫通し、該ジョイント・ピン２６ａの先端に穿設した透孔２６ａ´内に割れピン貫通孔２７を嵌合して順次連結する。
【００１１】
従って該トロリー・コンベアー・チェーン１２の該ローラ１２ｂ、１２ｂ・・と該ブラシ取付体２０の該ローラ２４、２４は、内壁面１０ｂを転動しながら該トロリー・コンベアー・レール１０の該内壁面１０ｂに順次十字形に配列されて転動され、該ブラシ取付体２０の該ブラシ３６の先端が該トロリー・コンベアー・レール１０の該内壁面１０ｂに該トロリー・コンベアー・チェーン１２の走行方向と直角に圧接される。
【００１２】
図６、７に示す通り、該トロリー・コンベアー・レール１０の長手方向所要箇所に排出塵埃収納パン４０を設け、該案内溝１０ａを貫通する該チェーン・ペンダント１４を該牽引駆動源により所要方向に牽引し、該トロリー・コンベアー・チェーン１２と一体の該ブラシ取付体２０を、該トロリー・コンベアー・レール内壁面１０ｂ上で循環させて清掃し、該掻出された該油カス、塵埃を該収納パン４０内に収納可能とする。
【００１３】
【発明の効果】
前述の通りこの発明に係るトロリー・コンベアー・レール内掃除具によれば、
（１）該ブラシ取付体２０としたので該トロリー・コンベアー・チェーン１２への該放射状ブラシ３６の着脱が自在となり、通常は該トロリー・コンベアー・レール１０の定期点検時に、この発明に係る掃除具を該トロリ・・コンベアー・チェーン１２の所要箇所に装着して該トロリー・コンベアー・レール１０内壁面の掃除を容易にする。
（２）該トロリー・コンベアー・チェーン１２に装着したまま連続且つ円滑的に走行可能である。
（３）該ブラシ取付体２０の該放射状ブラシ３６が磨耗した場合は、該放射状ブラシ３６のみの交換が可能となる。
（４）該トロリー・コンベアー・レール１０と該トロリー・コンベアー・チェーン１２との耐用年数を延長させる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係る掃除具を有するトロリー・コンベアー・レールの部分正面図である。
【図２】図１の側面図である。
【図３】図２の１１１−１１１縦断面略図である。
【図４】図３のトロリー・コンベアー・レールから放射状ブラシを有するトロリー・コンベアー・チェーンを取出した部分縦断面略図である。
【図５】図４のトロリー・コンベアー・チェーンから取外されたブラシ・ジョイント、放射状にブラシを固着したブラシ取付体及びローラ・ジョイントの分解略斜視図である。
【図６】図２のトロリー・コンベアー・レールに塵埃収納パンを設けた側面略図である。
【図７】図６を左側から見た拡大部分斜視図である。
【符号の説明】
１０・・・トロリー・コンベアー・レール；
１０ａ・・・上部長手方向案内溝；
１０ｂ・・・内壁面；
１２・・・トロリー・コンベアー・チェーン；
１２ａ・・・嵌合部；
１２ｂ・・・ローラ；
１４・・・チェーン・ペンダント；
１６・・・ローラ・ジョイント；
２０・・・ブラシ取付体；
２２・・・ローラ・ジョイント；
２２ａ・・・嵌合部；
２２ｂ・・・二股状部；
２２ｂ´・・・
２２ｃ・・・両側板；
２２ｃ´・・・ローラ・ピン貫通孔；
２２ｄ・・・直角な壁面；
２２ｄ´・・・螺合溝；
２６・・・ローラ・ピン；
２６ａ・・・ジョイント・ピン；
２６ａ´・・・透孔；
２７・・・割れピン；
３０・・・ブラシ・ジョイント；
３０ａ・・・ボルト状部；
３０ｂ・・・螺合溝；
３２・・・二股状部；
３２ａ・・・ボルト貫通口；
３４・・・リング；
３４ａ・・・螺合孔；
３６・・・放射状ブラシ；
４０・・・排出塵埃収納パン。

Claims

上部長手方向にチェーン・ペンダント用案内溝を形成した所要直径と長さとを有するトロリー・コンベア・レールと；
該トロリー・コンベア・レール内壁面を転動するローラを嵌合部内に設けられ、同様な構成を有し、９０°向きを変えて順次交互に連結され、該トロリー・コンベア・レール内に走行自在に設けられたトロリー・コンベア・チェーンと；
該トロリー・コンベア・チェーンの所要個所に下端を連結され、該チェーン・ペンダント用案内溝を貫通して上部に導かれ、且つ所要の牽引駆動源に連結されたチェーン・ペンダントと；
嵌合部と二股状部とを有するローラ・ジョイントと、該ローラ・ジョイントに一体に連結されたブラシ・ジョイントと、該ローラ・ジョイントの嵌合部の両側板上下端近くに穿設したローラ・ピン貫通孔にローラ・ピンを介して設けられたローラと、該トロリー・コンベア・チェーンの所要個所に着脱自在に設けられ、且つ該トロリー・コンベア・レール内壁面を転動自在なブラシ取付体と；
該ブラシ取付体に設けられ、該トロリー・コンベア・レール内壁全面に圧接するブラシと；
該トロリー・コンベア・レールの長手方向所要個所に設けられた排出塵埃収納パンとから成り；
該トロリー・コンベア・チェーンを該トロリー・コンベア・レール内で循環させ、清掃した油カス、塵埃を該トロリー・コンベア・レールの外に掻き出し、掻き出された該油カス、塵埃を該排出塵埃収納パンに収納する事を特徴とするトロリー・コンベア・レール内清掃具。