JP3601775B2 - バックライト装置、及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーの表示装置に用いられる蛍光ランプを用いたバックライト装置、及びバックライト装置を用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平9−33920号公報に記載されるように、平板状の液晶パネルと、この液晶パネルを背面から照明するバックライト装置とを備えた液晶表示装置が知られている。そして、液晶パネルは、例えば、2枚の偏光板の間に、それぞれ透明電極を形成した基板を対向して配置し、これら基板同士の間に液晶を注入して液晶層が構成されている。そして、この液晶パネルは、液晶層の層内に設けられた透明電極に印加する電圧を画素毎に調整することにより、1枚目の偏光板を通過したバックライト装置からの光の偏光度合いを制御して、2枚目の偏光板を通過する光量を制御し、画像の表示を行っている。さらに、偏光板同士の間に位置する一方の基板について、画素毎に赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタを設けることにより、カラー表示を可能としている。
【0003】
一方、バックライト装置は、例えば、平板状の導光板と、この導光板に端面から光を照射する蛍光ランプとを備えている。そして、このバックライト装置に用いられる蛍光ランプは、高い演色性を得るために種々の構成が提案されているが、一般に青色、緑色、及び赤色に発光する希土類の蛍光体を混合して蛍光膜を構成し、この蛍光体の混合比により種々の発光スペクトルが得られる3波長域発光形蛍光ランプが実用化されて以来、この3波長域発光形蛍光ランプが、発光効率が良く、高演色性を実現できる光源として、カラーの液晶表示装置用のバックライト装置として広く用いられている。
【0004】
また、液晶パネルのカラーフィルタについても、諸耐性に優れた顔料分散形のカラーフィルタが用いられるようになり、カラーの液晶表示装置は、液晶カラーテレビやカーナビゲーション用、あるいは液晶表示装置一体形のノートパソコン用として、大きな市場を形成するに至っている。さらに、液晶表示装置は、近年、省エネルギー、省スペースとの特徴を生かして、デスクトップパソコン用のモニターとしても普及し始めており、従来のCRTモニターに代わる表示装置として注目されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現状では、CRTモニターの各種表示性能は液晶表示装置の各種表示性能よりも高く、特に、CRTモニターの表示色の欧州規格であるいわゆるEBU(European Broadcasting Union :ヨーロッパ放送連合)規格を満足する液晶表示装置が出現しておらず、この規格達成がテレビジョンの分野あるいはマルチメディア用表示装置の分野において、液晶表示装置が大きく普及する一つの鍵となっている。すなわち、カラーテレビ系は、(1) 受像(カラーカメラ)、(2) 伝送、(3) 受像(受像機)のプロセスを通じて、被写体の形、動き、色相が受像機上に再現されるため、色相も含めた画像信号の伝送方式が規格化されている。そして、この伝送方式の規格として、アメリカ、カナダ、日本などが採用して放送を行っているNTSC(National Television System Committee)規格に対しては、従来の液晶表示装置の構成で色度を満足しうるものの、EBUが方式及び規格を定めているEBU規格では、より高い色純度が要求され、通常の液晶パネルのカラーフィルタの色素より高い色純度が要求されており、特に、青フィルタのy値が小さく規定されているため、規格の満足が困難になっている。この点、色純度を上げるために、カラーフィルタの膜厚を大きくすることが考えられるが、色純度を上げるためにカラーフィルタの膜厚を上げると、青フィルタのみ膜厚が大きくなり、明度が小さくなる問題を有している。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、液晶表示装置の特性がEBU規格を満足できるバックライト装置、及び液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のバックライト装置は、1μmから2μmの膜厚を有し、赤色、緑色、及び銅フタロシアニン顔料を含む青色のカラーフィルタを備えた液晶パネルを照明し、EBU規格の受像三原色である 赤色(R):x=0.64,y=0.33 緑色(G):x=0.29,y=0.60 青色(B):x=0.15,y=0.06 を満足するためのバックライト装置あって、バルブと;バルブに封入された水銀及び希ガスと;バルブの内面に設けられた赤色蛍光体、緑色蛍光体、及び半値幅40nm以下の青色蛍光体としてユーロピウム付活ストロンチウム・カルシウム・バリウム燐酸塩蛍光体を有する3波長形の蛍光体層と;を具備した蛍光ランプを備え、出射する光の色温度を7000K以上、偏差(duv)を0.01以下としたものである。
【0008】
そして、この構成では、蛍光ランプを備えたバックライト装置を、赤色、緑色、及び青色の所定の透過特性を備えたカラーフィルタを備えた液晶パネルの照明として用い、出射する光を液晶パネルに入射すると、青色の色特性と明度とを容易に向上でき、液晶表示装置について、明度とEBU規格の色特性とを同時に満足することが可能になる。
【0009】
すなわち、液晶パネルのカラーフィルタを検討していたところ、EBU規格を満足する色相を有するカラーフィルタ材料の組成が発見されたが、このカラーフィルタ材料では、赤色及び緑色の透過特性に比べて、青色の透過特性が若干小さく、このカラーフィルタ材料の特性を有効に生かすための光源の適正化が必要であった。
【0010】
請求項2記載のバックライト装置は、請求項1記載のバックライト装置において、蛍光ランプは、出射する光の色温度を8500K以上、偏差(duv)を0.015以下としたものである。
【0011】
そして、この構成では、蛍光ランプの蛍光体について、半値幅が40 nm 以下の青色蛍光体を赤色蛍光体及び緑色蛍光体とともに所定の割合で用い、出射される光を色温度を8500K以上、偏差を0.015以下としたため、バックライト装置から出射される光は、色温度を7000K以上、より好ましくは7500K以上、偏差を0.01以下とすることができ、この結果、発見されたEBU規格に適した色相を有するカラーフィルタの特性を有効に生かし、EBU規格に適合する液晶表示装置を提供することが可能になる。
【0012】
請求項3記載の液晶表示装置は、1μmから2μmの膜厚を有し、赤色、緑色、及び銅フタロシアニン顔料を含む青色のカラーフィルタを備えた液晶パネルと;液晶パネルを照明する請求項1または2記載のバックライト装置と;を具備しているものである。
【0013】
そして、この構成では、所定の透過特性を有する赤色、緑色、及び青色のカラーフィルタを備えた液晶パネルと、請求項1または2記載のバックライト装置との組み合わせにより、明度とEBU規格の色特性とを同時に満足する液晶表示装置が提供される。
【0014】
以下、本発明のバックライト装置及び液晶表示装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明のバックライト装置、及び液晶表示装置の一実施の形態を示す分解斜視図である。図2は同上液晶表示装置を構成する液晶パネルの一部の断面図である。図3は同上液晶パネルのカラーフィルタの透過特性を示すグラフである。図4は同上蛍光ランプの一部を省略した断面図である。図5は同上蛍光ランプの図4のA部を拡大した断面図である。図6は同上蛍光ランプから出射される光の分光分布を示すグラフである。図7は同上バックライト装置から出射される光の分光分布を示すグラフである。図8は本発明のバックライト装置、及び液晶表示装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【0016】
図1において、11は液晶表示装置で、この液晶表示装置11は、カラー液晶ディスプレイとも呼ばれるもので、表示手段としての平面表示装置である平板状の液晶パネル12と、この液晶パネル12を背面から照明するバックライト装置14とを備えている。
【0017】
そして、液晶パネル12は、図1及び図2に示すように、表示を行う平板状の本体部15を備え、この本体部15は、2枚の偏光板16,17の間に、それぞれ透明電極21a ,22a を形成したガラス板であるアレイ基板21とカラーフィルタ基板22とを対向して配置し、これら基板21,22同士の間に液晶を注入して液晶層24が構成されている。さらに、カラーフィルタ基板22には、各画素に対応して赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタCFが形成されている。また、本体部15の正面側には、保護ガラス26が配置されている。さらに、本体部15の外周部には、必要に応じて駆動回路などを配置した枠部27が取り付けられ、液晶パネル12が構成されている。
【0018】
そして、この液晶パネル12は、液晶層24の層内に設けられた透明電極21a ,22a に印加する電圧を画素毎に調整することにより、1枚目の偏光板16を通過したバックライト装置14からの光の偏光度合いを制御して、各カラーフィルタCFを介して2枚目の偏光板17を通過する光量を制御し、画像のカラー表示を可能としている。
【0019】
ここで、カラーフィルタCFは、組成を検討して発見された、EBU規格を満足する色相を有するカラーフィルタ材料を用いて形成された、いわばEBU規格対応カラーフィルタであり、図3のグラフに示すように、このカラーフィルタ材料では、赤色(R)及び緑色(G)の透過特性に比べて、青色(B)の透過特性が若干小さく、このカラーフィルタ材料の特性を有効に生かすための光源の適正化が必要であった。
【0020】
また、バックライト装置14は、バックライト、バックライトユニット、あるいは冷陰極蛍光ランプユニットとも呼ばれるもので、図1に示すように、液晶パネル12の背面側に配置され、アクリル製などの導光体である平板状の導光板31と、この導光板31の背面側に沿って配置された反射シート32と、導光板31の正面側に沿って配置された光拡散シート33と、導光板31の端面に沿って配置された蛍光ランプと、この蛍光ランプFLを導光板31側を照射開口として覆う反射体34となどを備え、さらに、これら部材を正面側を開口したケース36に収納して構成されている。
【0021】
そして、蛍光ランプFLは、図1、図4、及び図5に示すように、高周波で点灯される冷陰極蛍光ランプであり、細長円筒状のガラス製のバルブ41の両端部に封止部42,42を設け、この封止部42,42で電極43,43を封着しつつバルブ41内を気密に封止し、内部に希ガス及び水銀を封入している。さらに、バルブ41の内壁すなわち内面には、蛍光体が塗布され、蛍光体層46が形成されている。
【0022】
また、この蛍光ランプFLのバルブ41の内径すなわち内側の直径は、導光板31の厚さ寸法などにも応じるものであるが、5mm以下が好ましく、本実施の形態では内径3mmに形成されている。また、このバルブ41は、導光板31の連続する2辺に沿うように、略L字状に屈曲されている。
【0023】
さらに、蛍光体層46は、いわゆる3波長形すなわち3波長域発光形で、希土類蛍光体の赤色蛍光体、緑色蛍光体、及び青色蛍光体を所定の混合比で混合して構成されている。そして、本実施の形態では、赤色蛍光体としては、ユーロピウム付活イットリア蛍光体(Y2O3:Eu)、緑色蛍光体としては、セリウム、テリビウム共付活ランタンリン酸塩蛍光体(LaPO4:Ce,Tb)青色蛍光体としては、アパタイト蛍光体と呼ばれるユーロピウム付活ストロンチウム・カルシウム・バリウムリン酸塩蛍光体((Sr,Ca,Ba)5(PO4)3Cl:Eu)を所定の混合比で用いている。なお、本実施形態においては、赤色蛍光体が37質量%、緑色蛍光体が27質量%、青色蛍光体が36質量%となる比率で混合されている。
【0024】
そして、この蛍光ランプFLを、ランプ電流(IL)6mAで点灯した状態で、蛍光ランプFLから照射される光L1のエネルギー分布すなわち分光分布は、図6のグラフに示すようになり、色度は、x=0.2884,y=0.2733、偏差(duv)は−0.013、色温度は10000K、管面輝度31572cd/m2となっている。また、この図6のグラフにおいて、ほぼ、Rは赤色蛍光体のピーク、Gは緑色蛍光体のピーク、Bは青色蛍光体のピーク(約453nm)を示し、Hgは水銀によるピークを示している。また、図示しないが、青色蛍光体の半値幅は、40nm以下となっている。
【0025】
さらに、この蛍光ランプFLから出射した光L1が、導光板31などを通過し、バックライト装置14から出射される光L2すなわち液晶パネル12に入射する光となった状態で、エネルギー分布すなわち分光分布は、図7のグラフに示すようになり、色度は、x=0.3076,y=0.2970、偏差(duv)は−0.011、色温度は7212K、ユニット板面の平均輝度4280cd/m2となっている。また、この図6のグラフにおいて、Rは赤色蛍光体のピーク、Gは緑色蛍光体のピーク、Bは青色蛍光体のピークを示し、Hgは水銀によるピークを示している。
【0026】
そして、これらバックライト装置14と光学的なカラーフィルタCFを備えた液晶パネル12とを組み合わせた液晶表示装置11において、光源であるバックライト装置14の発光スペクトル特性、特に、色温度及び偏差と、RGBの3色よりなるカラーフィルタCFの透過スペクトル特性とを特定の範囲でマッチングさせる構成及び製造方法により、従来よりも高彩度を実現し、特に青の彩度を向上し、RGBの加法混色で色再現を行うカラーテレビの再現色を決定する受像機の三原色すなわち受像三原色の色度について、EBU規格を充たす液晶表示装置11を提供することができた。
【0027】
なお、EBU規格の受像三原色は、
赤色(R):x=0.64,y=0.33
緑色(G):x=0.29,y=0.60
青色(B):x=0.15,y=0.06
であり、NTSC方式の受像三原色として定められた、
赤色(R):x=0.67,y=0.33
緑色(G):x=0.21,y=0.71
青色(B):x=0.14,y=0.08
に対して、赤色(R)と緑色(G)とについては、色純度が低く設定されているため、現行の顔料分散形の材料によるカラーフィルタと従来の蛍光ランプとにより達成可能である。一方、青色(B)のEBU規格については、現行の銅フタロシアニンを材料とするカラーフィルタでは、従来の蛍光ランプと組み合わせると、膜厚を8μmとする必要があり、現行のカラーフィルタが1〜2μmであることを考えると、明度の点などで現実が困難であった。
【0028】
この点、本実施の形態によれば、蛍光ランプFLの蛍光体について、半値幅が40nm以下の青色蛍光体を赤色蛍光体及び緑色蛍光体とともに所定の割合で用い、出射される光L1を色温度を8500K以上、より好ましくは9000K以上、偏差を0.015以下、より好ましくは0.005以下としたため、バックライト装置14から出射される光L2は、色温度を7000K以上、より好ましくは7500K以上、偏差を0.01以下とすることができ、この結果、発見されたEBU規格に適した色相を有するカラーフィルタの特性を有効に生かし、EBU規格に適合する液晶表示装置11を提供することができた。
【0029】
なお、上記の実施の形態では、バックライト装置14は、導光板31の端面に沿って蛍光ランプFLを配置したいわゆるサイドライト方式としたが、この構成に限られるものではなく、例えば、図8に示すように、導光板を用いずに、液晶パネル12の背面に対向して、略U字状などに屈曲などした蛍光ランプFLを配置することもでき、電極も冷陰極に限らず、熱陰極を有する蛍光ランプであってもよい。
【0030】
以下、図1に示す構成において、内径2mm、管長173mmのバルブ41の内面に塗布する希土類蛍光体の赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体の混合比を代えて、EBU規格対応型のカラーフィルタCFと組み合わせて、赤色、緑色、青色の色再現性を評価した実験結果を示す。すなわち、この実験の結果、色温度が低く、しかも偏差の低い場合は、色特性が悪く、明度が小さくなる蛍光であった。特に、色特性は青色蛍光体の特性により変化し、半値幅の広い一般に知られているBAM蛍光体と呼ばれるユーロピウム付活バリウム・マグネシウム・アルミン酸塩蛍光体(BaMg2Al16O27:Eu)は、色特性が悪い傾向であった。
【0031】
このため、青色蛍光体は、アパタイト蛍光体と呼ばれるユーロピウム付活ストロンチウム・カルシウム・バリウム燐酸塩蛍光体((Sr,Ca,Ba)5(PO4)3Cl:Eu))を使用し、色度を種々に変化させて評価した結果、表1の結果を得た。
【0032】
【表1】
なお、実験は、ランプ電流を6mAに調整し、ランプ電力2.2W、周波数33kHz の高周波点灯で点灯した。また、色度は、株式会社オプトリサーチ社製のMSR−7000を使用し、輝度は株式会社トプコン製のBM−7を使用して測定した。
【0033】
また、バックライト装置はサイドライト方式バックライトを用い、導光板には長辺81mm、短辺61mmの矩形状で厚さ4mmのアクリル板を、光拡散シートには株式会社ツジデン製の光拡散シート(形名D115またはD121)2枚を、反射シートには東レ株式会社製の形名E60Lをそれぞれ用いた。
【0034】
そして、この実験結果から、蛍光ランプFLは、色温度は8500K以上、偏差を0.015以下とした状態で、良好な色特性を実現できることがわかった。
【0035】
また、実際の使用状態では、カラーフィルタCFに光を照射する光源は、図1に示すようにユニット化したバックライト装置14とした状態で用いるため、この蛍光ランプFLを用いたバックライト装置(バックライトユニット)14の色度、偏差も表1に併記した。
【0036】
【発明の効果】
請求項1記載のバックライト装置によれば、蛍光ランプを備えたバックライト装置を、所定の透過特性を備えた赤色、緑色、及び青色のカラーフィルタを備えた液晶パネルの照明として用い、出射する光の色温度を7000K以上、偏差を0.01以下としたため、出射する光を液晶パネルに入射すると、青色の色特性と明度とを容易に向上でき、液晶表示装置について、明度とEBU規格の色特性とを同時に満足できる。
【0037】
請求項2記載のバックライト装置によれば、蛍光ランプの蛍光体について、半値幅が40 nm 以下の青色蛍光体を赤色蛍光体及び緑色蛍光体とともに所定の割合で用い、出射される光を色温度を8500K以上、偏差を0.015以下としたため、バックライト装置から出射される光は、色温度を7000K以上、より好ましくは7500K以上、偏差を0.01以下とすることができ、この結果、発見されたEBU規格に適した色相を有するカラーフィルタの特性を有効に生かし、EBU規格に適合する液晶表示装置を提供することができる。
【0038】
請求項3記載の液晶表示装置によれば、赤色、緑色、及び青色のカラーフィルタを備えた液晶パネルと;液晶パネルを照明する請求項1または2記載のバックライト装置と;を具備したため、所定の透過特性を有する赤色、緑色、及び青色のカラーフィルタを備えた液晶パネルと、請求項2記載のバックライト装置との組み合わせにより、明度とEBU規格の色特性とを同時に満足する液晶表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバックライト装置、及び液晶表示装置の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上液晶表示装置を構成する液晶パネルの一部の断面図である。
【図3】同上液晶パネルのカラーフィルタの透過特性を示すグラフである。
【図4】同上蛍光ランプの一部を省略した断面図である。
【図5】同上蛍光ランプの図4のA部を拡大した断面図である。
【図6】同上蛍光ランプから出射される光の分光分布を示すグラフである。
【図7】同上バックライト装置から出射される光の分光分布を示すグラフである。
【図8】本発明のバックライト装置、及び液晶表示装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 液晶表示装置
12 液晶パネル
14 バックライト装置
41 バルブ
46 蛍光体層
CF カラーフィルタ
FL 蛍光ランプ
Claims (3)
- 1μmから2μmの膜厚を有し、赤色、緑色、及び銅フタロシアニン顔料を含む青色のカラーフィルタを備えた液晶パネルを照明し、
EBU規格の受像三原色である
赤色(R):x=0.64,y=0.33
緑色(G):x=0.29,y=0.60
青色(B):x=0.15,y=0.06
を満足するためのバックライト装置あって、
バルブと;バルブに封入された水銀及び希ガスと;バルブの内面に設けられた赤色蛍光体、緑色蛍光体、及び半値幅40 nm 以下の青色蛍光体としてユーロピウム付活ストロンチウム・カルシウム・バリウム燐酸塩蛍光体を有する3波長形の蛍光体層と;を具備した蛍光ランプを備え、
出射する光の色温度を7000K以上、偏差(duv)を0.01以下とした
ことを特徴とするバックライト装置。 - 蛍光ランプは、出射する光の色温度を8500K以上、偏差(duv)を0.015以下とした
ことを特徴とする請求項1記載のバックライト装置。 - 1μmから2μmの膜厚を有し、赤色、緑色、及び銅フタロシアニン顔料を含む青色のカラーフィルタを備えた液晶パネルと;
液晶パネルを照明する請求項1または2記載のバックライト装置と;
を具備していることを特徴とする液晶表示装置。
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