JP3601277B2 - ガラスブロック壁構築用アンカーピース - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、建築物のガラスブロック壁を構築する際に用いられるアンカーピースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガラスブロックは、断熱性に優れ、透光性を有するため、従来から、ガラスブロック壁は、建物の壁面として広く用いられている。
【0003】
以下、ガラスブロック壁の構築手順を、図3に基づいて説明する。
【0004】
まず建築物の躯体10の開口部に、ステンレスやアルミニウム等により形成された金属枠11を取付固定する。この金属枠11の底面内面には、水抜きプレート11aとアンカーピース11bを取り付け、また側部及び上部内面(図示せず)には、すべり材11c、緩衝材11d及びアンカーピース11bを取り付ける。
【0005】
こうして躯体10への金属枠11の取り付けを行った後は、金属枠11の内外両面にシーリング材12の幅を確保すると共に、金属枠11の内側に目地幅を確保するようにしてガラスブロックG、G… を経緯方向に並べる。その後、所定のガラスブロックG同士の隙間に、各々2本の鉄筋を所定間隔を保って連結して形成した梯子状の縦力骨13と横力骨14を取り付けながら、ガラスブロックG同士の隙間及びガラスブロックGとアンカーピース11bの隙間にモルタル等の目地充填材15を充填して各ガラスブロックGを固定する。
【0006】
このように各ガラスブロックGの固定を行いながら、順次経緯方向にガラスブロックGを配置していくことによってガラスブロック壁を構築する。そして最後にシーリング材12と化粧目地16を充填することにより仕上げを行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した緩衝材は、風圧や地震及び熱による応力を吸収し、ガラスブロックの破損を防ぐ機能を有している。
【0008】
またアンカーピースは、複数個の小孔が形成された矩形状の前面部と、前面部の両端から直角に屈曲し、同じ高さを有する2つの屈曲部から構成され、上記小孔に力骨の両端部を挿入することによって、力骨を金属枠や躯体コンクリートの凹部に正しく支持させることが可能となる。また2つの屈曲部の端部が水抜きプレートや緩衝材に当接し、これによってアンカーピースの前面部と、水抜きプレートや緩衝材との間に一定の距離が確保されることになるため、これらの隙間に所望量の目地充填材を充填することが可能となる。
【0009】
ところで緩衝材は、弾力性、耐候性に優れた合成ゴム発泡材等の材料から作製され、またアンカーピースは、鉄、ステンレス等の金属から作製されるが、金属枠の幅寸法によって緩衝材の幅寸法は制約され、緩衝材とアンカーピースの幅寸法が略同一となることがある。このような緩衝材の上にアンカーピースを配置した状態で、目地充填材を充填すると、アンカーピースに一定の圧力がかかり、緩衝材が若干形状変化を起こしてアンカーピースの2つの屈曲部の間にはまり込み、その結果、両者の間に隙間が確保できず、目地充填材を十分に充填できなくなることがあった。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、緩衝材とアンカーピースの幅寸法が略同一であっても、目地充填材を充填する際に、緩衝材がアンカーピースの2つの屈曲部の間にはまり込むのを防止できるガラスブロック壁構築用アンカーピースを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のガラスブロック壁構築用アンカーピースは、力骨を挿入するための小孔が形成された矩形状の前面部と、前面部の両端から直角に屈曲し、同じ高さを有する2つの屈曲部を備えたガラスブロック壁構築用アンカーピースにおいて、前面部の一部に、屈曲部と同じ高さとなるように屈曲した切り欠き片が設けられてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明のアンカーピースは、前面部の一部に、屈曲部と同じ高さとなるように屈曲した切り欠き片が設けられているため、目地充填材を充填する際、金属枠の側部や上部に取り付けられたアンカーピースに圧力がかかっても、アンカーピースに形成された切り欠き片が緩衝材を支持するため、緩衝材がアンカーピースの2つの屈曲部の間にはまり込むことはない。
【0013】
また本発明のアンカーピースに形成される切り欠き片の数は、1個であっても良いが、複数個形成した方が安定するため好ましい。
【0014】
尚、緩衝材のアンカーピースへのはまり込みを防止するには、アンカーピース前面部の裏面に、他の部材を取り付け、この部材で緩衝材を支持するようにしても良いが、このような部材を用いることは、コストが上昇する上、作業性が低下するため好ましくない。
【0015】
【実施例】
以下、本発明のガラスブロック壁構築用アンカーピースを実施例に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明のアンカーピースの1例を示す正面図、また図2は、その平面図である。
【0017】
このアンカーピース17は、ステンレス製であり、アンカーピース17の前面部17aには、力骨を挿入するための6個の小孔17b、17b…が形成され、この前面部17aの両端から直角に屈曲し、同じ高さを有する2つの屈曲部17c、17cも備えている。さらに前面部17aの所定箇所には、屈曲部17c、17cと同じ高さとなるように屈曲した2つの切り欠き片17d、17dが設けられている。
【0018】
次にこのアンカーピース17を作製する方法を説明する。
【0019】
まず90×50×0.5mmの寸法を有するステンレス板を準備し、打ち抜きプレスによって、6個の小孔17b、17b…と、2つの切り欠き孔を形成する。次いでこのステンレス板の両端部をプレス曲げ加工することによって2つの屈曲部17c、17cを形成した後、各切り欠き孔を直角に起こして、屈曲部17c、17cと同じ高さの切り欠き片17d、17dを形成する。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明のガラスブロック壁構築用アンカーピースは、その前面部に切り欠き片を有するため、モルタル充填時に圧力を受けても、切り欠き片によって緩衝材との距離が保たれるため、緩衝材がアンカーピースの2つの屈曲部の間にはまり込むことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカーピースを示す正面図である。
【図2】本発明のアンカーピースを示す平面図である。
【図3】ガラスブロック壁の構築構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 躯体
11 金属枠
11b、17 アンカーピース
11d 緩衝材
13 縦力骨
14 横力骨
15 目地充填材
17a アンカーピースの前面部
17b アンカーピースの小孔
17c アンカーピースの屈曲部
17d アンカーピースの切り欠き片
Claims (1)
- 力骨を挿入するための小孔が形成された矩形状の前面部と、前面部の両端から直角に屈曲し、同じ高さを有する2つの屈曲部を備えたガラスブロック壁構築用アンカーピースにおいて、前面部の一部に、屈曲部と同じ高さとなるように屈曲した切り欠き片が設けられてなることを特徴とするガラスブロック壁構築用アンカーピース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33808097A JP3601277B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | ガラスブロック壁構築用アンカーピース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33808097A JP3601277B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | ガラスブロック壁構築用アンカーピース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152815A JPH11152815A (ja) | 1999-06-08 |
JP3601277B2 true JP3601277B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=18314725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33808097A Expired - Fee Related JP3601277B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | ガラスブロック壁構築用アンカーピース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3601277B2 (ja) |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP33808097A patent/JP3601277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11152815A (ja) | 1999-06-08 |
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