JP3600072B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチゲート型の電界効果型トランジスタ(FET)からなるスイッチ回路装置を構成するのに適した半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、マイクロ波通信システムの送受信装置には、高速なスイッチング動作が可能なGaAs系のスイッチ回路装置が用いられる。図12はMESFET(金属−半導体電界効果トランジスタ;以下、FETと略記する)からなるスイッチ回路を用いた送受信装置の一例を示す図である。
【0003】
図14において、100は送受信アンテナ、110は送信回路、120は受信回路である。送受信アンテナ100と送信回路110とはFETからなるスイッチ回路130を介して接続され、送受信アンテナ100と受信回路120とはFETからなるスイッチ回路140を介して接続されている。スイッチ回路130、140を構成するFETのゲート電極G1、G2には夫々、制御電圧V1、V2が印加される。
【0004】
このような送受信装置では、例えば、制御電圧V1が0Vになり、制御電圧V2が−10Vになると、スイッチ回路130がオンし、スイッチ回路140がオフする。それにより、送信回路110からの送信信号がアンテナ100より送信される。一方、制御電圧V1が−10Vになり、制御電圧V2が0Vになると、スイッチ回路130がオフし、スイッチ回路140がオンする。それにより、アンテナ100で受信された受信信号は受信回路120に伝送される。
【0005】
マイクロ波通信における通信機器の小型化及び高性能化を図るためには、低電圧動作が可能で且つ高出力伝送が可能なスイッチ回路装置が必要となる。上述の送受信装置においては、スイッチ回路130、140は、図13に示すように複数のFET131、132、133、134、FET141、142、143、144を直列に接続することにより構成されており、これにより大きな電力を低い制御電圧V1、V2でオン、オフすることが出来る。即ち、低電圧動作で且つ高出力伝送が可能となる。尚、図15において、RHは各FET間の段間電位を一定に保つための段間抵抗である。
【0006】
しかしながら、上述のようにスイッチ回路を構成するFETの段数を増加させると、FETの占める面積が大きくなり、スイッチ回路装置のサイズが大きくなるという欠点がある。
【0007】
上述の欠点を解消するものとして、特開平9−238059号公報には、ドレイン電極・ソース電極間(一組のオーミック電極間)に複数のゲート電極を有するマルチゲート型のFETを用いたスイッチ回路装置が提案されている。
【0008】
しかしながら、上記公報に示されているスイッチ回路装置では、チップサイズは小さくすることが出来るが、各ゲート電極間の段間電位を一定にすることは出来ず、各ゲート電極間の段間電位が不安定になるため、オフ時において、ドレイン電極・ソース電極間を完全なオフ状態にすることが出来ないという問題が起こる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来例の欠点に鑑み為されたものであり、小さなサイズで大きな電力をオンオフ制御することが出来、しかも各ゲート電極間の電位を安定にし、スイッチオフ時においてオーミック電極間の信号漏れを抑えたマルチゲート型のFETを用いたスイッチ回路装置を構成するのに適した半導体装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のスイッチ回路装置は、第1オーミック電極と第2オーミック電極との間に第1ゲート電極と第2ゲート電極とを有するマルチゲート型の電界効果型トランジスタからなるスイッチ回路装置において、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に低抵抗の一端が接続され、該低抵抗の他端と前記第1、第2オーミック電極の少なくとも一方との間に前記低抵抗よりも抵抗値が大きい高抵抗が接続されていることを特徴とする。
【0012】
このような第1のスイッチ回路では、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間の段間電位が、前記高抵抗により第1、第2オーミック電極の少なくとも一方の電位と等しくなり、安定する。
【0013】
本発明の第2のスイッチ回路装置は、第1オーミック電極と第2オーミック電極との間に第1ゲート電極と第2ゲート電極とを有するマルチゲート型の電界効果型トランジスタからなるスイッチ回路装置において、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に低抵抗の一端が接続され、該低抵抗の他端と前記第1オーミック電極との間に前記低抵抗よりも抵抗値が大きい第1高抵抗が接続され、前記低抵抗の他端と前記第2オーミック電極との間に前記低抵抗よりも抵抗値が大きい第2高抵抗が接続されていることを特徴とする。
【0014】
このような第2のスイッチ回路装置では、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間の段間電位が、前記第1、第2高抵抗により第1オーミック電極の電位及び第2オーミック電極の電位と等しくなり、安定する。
【0015】
また、本発明の第3のスイッチ回路装置は、第1オーミック電極と第2オーミック電極との間に第1ゲート電極と第2ゲート電極と第3ゲート電極とを有するマルチゲート型の電界効果型トランジスタからなるスイッチ回路装置において、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に第1低抵抗の一端が接続され、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極との間に第2低抵抗の一端が接続され、前記第1低抵抗の他端と前記第2低抵抗の他端との間に前記第1、第2低抵抗よりも抵抗値が大きい高抵抗が接続されていることを特徴とする。
【0016】
このような第3のスイッチ回路装置では、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間の段間電位と、第2ゲート電極と第3ゲート電極との間の段間電位とが、前記高抵抗により等しくなり、両段間電位が安定する。
【0017】
また、本発明の第4のスイッチ回路装置では、第1オーミック電極と第2オーミック電極との間に第1ゲート電極と第2ゲート電極と第3ゲート電極とを有するマルチゲート型の電界効果型トランジスタからなるスイッチ回路装置において、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に第1低抵抗の一端が接続され、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極との間に第2低抵抗の一端が接続され、前記第1低抵抗の他端と前記第1オーミック電極との間に前記第1、第2低抵抗よりも抵抗値が大きい第1高抵抗が接続され、前記第2低抵抗の他端と前記第2オーミック電極との間に前記第1、第2低抵抗よりも抵抗値が大きい第2高抵抗が接続されていることを特徴とする。
【0018】
このような第4のスイッチ回路装置では、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間の段間電位が、前記第1高抵抗により第1オーミック電極の電位に等しくなり、第2ゲート電極と第3ゲート電極との間の段間電位が、前記第2高抵抗により第2オーミック電極の電位に等しくなり、両段間電位が安定する。
【0019】
また、本発明の第5のスイッチ回路装置は、第1オーミック電極と第2オーミック電極との間に第1ゲート電極と第2ゲート電極と第3ゲート電極とを有するマルチゲート型の電界効果型トランジスタからなるスイッチ回路装置において、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に第1低抵抗の一端が接続され、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極との間に第2低抵抗の一端が接続され、前記第1低抵抗の他端と前記第1オーミック電極との間に前記第1、第2低抵抗よりも抵抗値が大きい第1高抵抗が接続され、前記第2低抵抗の他端と前記第2オーミック電極との間に前記第1、第2低抵抗よりも抵抗値が大きい第2高抵抗が接続され、前記第1低抵抗の他端と前記第2低抵抗の他端との間に前記第1、第2低抵抗よりも抵抗値が大きい第3高抵抗が接続されていることを特徴とする。
【0020】
このような第5のスイッチ回路装置では、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間の段間電位と、第2ゲート電極と第3ゲート電極との間の段間電位とが、前記第1、第2、第3高抵抗により第1オーミック電極の電位と第2オーミック電極の電位とに等しくなり、両段間電位が安定する。
【0021】
更に、本発明の第1、第2、第3、第4又は第5のスイッチ回路装置では、前記第1、第2、第3高抵抗のうちの何れかにバイアス電圧印加用の端子が接続されていることを特徴とする。
【0022】
この場合、前記バイアス電圧印加用の端子より、ゲート電極間に所望のバイアス電圧を印加することが出来る。
【0023】
また、本発明のスイッチ回路装置は、上述の第1、第2、第3、第4又は第5のスイッチ回路装置が複数個並列接続されていることを特徴とする。
【0024】
この場合、スイッチ回路装置によりオンオフ制御出来る電流量を増加させることが出来る。
【0025】
また、本発明の第1の半導体装置は、半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記低抵抗領域と前記第1、第2イオン注入領域との少なくとも一方とを結ぶ高抵抗領域が形成されていることを特徴とする。
【0026】
このような第1の半導体装置では、上述の第1のスイッチ回路装置を構成することが出来る。
【0027】
また、本発明の第2の半導体装置では、半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記低抵抗領域と前記第1イオン注入領域とを結ぶ第1高抵抗領域と、前記低抵抗領域と前記第2イオン注入領域とを結ぶ第2高抵抗領域とが形成されていることを特徴とする。
【0028】
このような第2の半導体装置では、上述の第2のスイッチ回路装置を構成することが出来る。
【0029】
また、本発明の第3の半導体装置では、半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極と第3ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に第1低抵抗領域が形成され、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極との間の部分に第2低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記第1低抵抗領域と前記第2低抵抗領域とを結ぶ高抵抗領域が形成されていることを特徴とする。
【0030】
このような第3の半導体装置では、上述した第3のスイッチ回路装置を構成することが出来る。
【0031】
また、本発明の第4の半導体装置は、半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記低抵抗領域と前記第1イオン注入領域とを結ぶ第1高抵抗領域と、前記低抵抗領域と前記第2イオン注入領域とを結ぶ第2高抵抗領域とが形成されていることを特徴とする。
【0032】
このような第4の半導体装置では、上述した第4のスイッチ回路装置を構成することが出来る。
【0033】
また、本発明の第5の半導体装置は、半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極と第3ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に第1低抵抗領域が形成され、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極との間の部分に第2低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記第1低抵抗領域と前記第1イオン注入領域とを結ぶ第1高抵抗領域と、前記第2低抵抗領域と前記第2イオン注入領域とを結ぶ第2高抵抗領域と、前記第1低抵抗領域と前記第2低抵抗領域とを結ぶ第3高抵抗領域とが形成されていることを特徴とする。
【0034】
このような第5の半導体装置では、上述した第5のスイッチ回路装置を構成することが出来る。
【0035】
更に、本発明の第1、第2、第3又は第4の半導体装置は、前記第1、第2オーミック電極の間には、前記高抵抗領域が複数形成され、隣合う前記高抵抗領域のうち一方の高抵抗領域は前記動作層の一方の側方に形成され、他方の高抵抗領域は前記動作層の他方の側方に形成されていることを特徴とする。
【0036】
この場合、低抵抗領域の両端に隣合う高抵抗領域が接続されるため、1つの低抵抗領域の幅を細くすることが出来、第1、第2オーミック電極間の距離を小さくすることが出来る。
【0037】
また、本発明の第1、第2、第3又は第4の半導体装置では、前記低抵抗領域をイオン注入により形成することにより、該低抵抗領域を小さくすることが出来る。
【0038】
また、本発明の第1、第2、第3又は第4の半導体装置では、前記高抵抗領域をイオン注入により形成することにより、該高抵抗領域を小さくすることが出来る。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従い本発明の実施の形態について説明する。
【0040】
図1は本発明の実施の形態である第1実施例のスイッチ回路装置の構成を示す回路図、図2は第1実施例のスイッチ回路装置を構成する半導体装置の平面パターンを示す図、図3は図2のイ−イ’断面図である。
【0041】
この第1実施例のスイッチ回路装置は、入力端子P1と出力端子P2との間に接続された4個のゲート電極を有するマルチゲート型のFETから構成されている。このマルチゲート型のFETは、ドレイン電極(第1オーミック電極)D側からソース電極(第2オーミック電極)S側に順に第1、第2、第3、第4ゲート電極G1、G2、G3、G4を有し、各ゲート電極G1、G2、G3、G4に印加される制御電圧Vcにより、スイッチ回路装置はON/OFF制御される。
【0042】
ドレイン電極Dとソース電極Sとの間には、ドレイン電極D側から順に、第1高抵抗R1、第2高抵抗R2、第3高抵抗R3、第4高抵抗R4が直列に接続されている。また、第1、第2、第3、第4ゲート電極G1、G2、G3、G4と、第1高抵抗R1、第2高抵抗R2、第3高抵抗R3、第4高抵抗R4が直列に接続されている線路との間には、第1、第2、第3低抵抗r1、r2、r3が夫々並列に接続されている。
【0043】
具体的には、第1低抵抗r1は、一端が第1ゲート電極G1と第2ゲート電極G2との間に接続され、他端が第1高抵抗R1と第2高抵抗R2との間に接続されている。第2低抵抗r2は、一端が第2ゲート電極G2と第3ゲート電極G3との間に接続され、他端が第2高抵抗R2と第3高抵抗R3との間に接続されている。第3低抵抗r3は、一端が第3ゲート電極G3と第4ゲート電極G4との間に接続され、他端が第3高抵抗R3と第4高抵抗R4との間に接続されている。
【0044】
即ち、第1ゲート電極G1と第2ゲート電極G2との間には、第1低抵抗r1の一端が接続されている。第1低抵抗r1の他端とドレイン電極Dとの間には、第1高抵抗R1が接続され、第1低抵抗r1の他端とソース電極Sとの間には、第2、第3、第4高抵抗R2、R3、R4が接続されている。また、第2ゲート電極G2と第3ゲート電極G3との間には、第2低抵抗r2の一端が接続されている。第2低抵抗r2の他端とドレイン電極Dとの間には、第1、第2高抵抗R1、R2が接続され、第2低抵抗r2の他端とソース電極Sとの間には、第3、第4高抵抗R3、R4が接続されている。また、第3ゲート電極G3と第4ゲート電極G4との間には、第3低抵抗r3の一端が接続されている。第3低抵抗r1の他端とドレイン電極Dとの間には、第1、第2、第3高抵抗R1、R2、R3が接続され、第3低抵抗r3の他端とソース電極Sとの間には、第4高抵抗R4が接続されている。
【0045】
また、第1低抵抗r1の他端、第2低抵抗r2の他端、第3低抵抗r3の他端は夫々、第2、第3高抵抗R2、R3を介して接続されている。
【0046】
尚、この第1実施例では、第1、第2、第3、第4高抵抗R1、R2、R3、R4の抵抗値Rは、FETのオフ容量をCOff、入出力信号の周波数をfとした場合、R≧1/(2π・f・Coff)の条件、好ましくはR>>1/(2π・f・Coff)の条件を満足するように設定されている。即ち、ここでは、第1、第2、第3、第4ゲート電極G1、G2、G3、G4のゲート電極幅が200μmであり、オフ容量Coffが0.06pFであるマルチゲート型のFETを用いており、この場合、周波数0.9GHzでは、1/(2π・f・Coff)=3kΩとなるため、第1、第2、第3、第4高抵抗R1、R2、R3、R4の抵抗値Rは、これよりも10倍程度大きい30kΩとした。また、第1、第2、第3低抵抗r1、r2、r3の抵抗値rは0.2〜0.3Ωとした。
【0047】
第1実施例のスイッチ回路装置を構成する半導体装置は、図2及び図3に示すように、ドレイン電極Dの下方には第1イオン注入層1が形成され、ソース電極Sの下方には第2イオン注入層2が形成されている。第1、第2イオン注入層1,2の間にはチャネル層として働く動作層3が形成されており、動作層3上には、ドレイン電極D側から順に、第1ゲート電極G1、第2ゲート電極G2、第3ゲート電極G3、第4ゲート電極G4が形成されている。第1ゲート電極G1と第2ゲート電極G2との間には第1低抵抗領域rn1が形成されており、第2ゲート電極G2と第3ゲート電極G3との間には第2低抵抗領域rn2が形成されており、第3ゲート電極G3と第4ゲート電極G4との間には第3低抵抗領域rn3が形成されている。
【0048】
動作層3の一方の側方(図2の紙面上において、動作層3の下側)には、第1イオン注入層1と第1低抵抗領域rn1とを結ぶ第1高抵抗領域RN1、第1低抵抗領域rn1と第2低抵抗領域rn2とを結ぶ第2高抵抗領域RN2、第2低抵抗領域rn2と第3低抵抗領域rn3とを結ぶ第3高抵抗領域RN3、第3低抵抗領域rn3と第4低抵抗領域rn4とを結ぶ第4高抵抗領域RN4が夫々形成されている。
【0049】
また、動作層3の他方の側方(図2の紙面上において、動作層3の上側)には、第1、第2、第3、第4ゲート電極G1、G2、G3、G4の幅広の電圧印加部4が夫々形成されている。
【0050】
第1、第2、第3、第4低抵抗領域rn1、rn2、rn3、rn4は夫々、図1の回路図における第1、第2、第3、第4低抵抗r1、r2、r3、r4となり、第1、第2、第3、第4高抵抗領域RN1、RN2、RN3、RN4は夫々、図1の回路図における第1、第2、第3、第4高抵抗R1、R2、R3、R4となる。
【0051】
尚、このスイッチ回路装置を構成する半導体装置は、半絶縁性のGaAs基板上に所定領域にSiイオンを40eVで注入することにより動作層3を形成し、その後、所定領域にSiイオンを100eVで注入することにより第1、第2、第3、第4高抵抗領域RN1、RN2、RN3、RN4を形成し、次いで、動作層3の所定領域にSiイオンを150eVで注入することにより第1、第2イオン注入層1、2及び第1、第2、第3、第4低抵抗領域rn1、rn2、rn3、rn4をSiイオンを同時に形成している。動作層3のSiイオンのドーピング濃度が2×1017cm-2であり、半導体基板の表面より80nm程度の深さまで形成されている。
また、第1、第2、第3、第4高抵抗領域RN1、RN2、RN3、RN4はSiイオンのドーピング濃度が1×1017cm-2であり、半導体基板の表面より200nm程度の深さまで形成されている。また、第1、第2イオン注入層1、2及び第1、第2、第3、第4低抵抗領域rn1、rn2、rn3、rn4はSiイオンのドーピング濃度が5×1017cm-2であり、半導体基板の表面より300nm程度の深さまで形成されている。尚、図3において、5はSiNよりなる20nm厚の保護膜である。
【0052】
このような第1実施例のスイッチ回路装置は、ドレイン電極Dとソース電極Sとの間に4つのゲート電極を有するマルチゲート型のFETで構成されているため、4個のFETを直列に接続したスイッチ回路装置に比べて使用面積を小さくすることが出来る。
【0053】
また、各ゲート電極G1、G2、G3、G4の間の接続部分が、第1、第2、第3低抵抗r1、r2、r3、第1、第2、第3、第4高抵抗R1、R2、R3、R4を介してドレイン電極D及びソース電極Sに接続されるため、各ゲート電極間G1、G2、G3、G4の段間電位をドレイン電極Dの電位及びソース電極Sの電位と等しくなり、安定する。このため、この第1実施例のスイッチ回路装置では、スイッチOFF時において完全なOFF状態にすることが出来る。尚、図4は第1実施例のスイッチ回路のOFF時における等価回路である。
【0054】
しかも、第1、第2、第3低抵抗領域rn1、rn2、rn3及び第1、第2、第3、第4高抵抗領域RN1、RN2、RN3、RN4は、イオン注入層により形成されているため、寸法が小さく、新たに抵抗を設けたことによる面積の増加は殆ど無い。
【0055】
図5は本発明の第2実施例のスイッチ回路の平面パターン図であり、図2と同一部分には同一符号を付してある。この第2実施例のスイッチ回路装置は、回路接続は第1実施例の図1に示した場合と同じであるが、平面パターンが以下の点で異なる。
【0056】
この第2実施例のスイッチ回路装置では、第1高抵抗領域RN1、第3高抵抗領域RN3は動作層3の一方の側方に形成され、第2の高抵抗領域RN2、第4の高抵抗領域RN4は動作層3の他方の側方に形成されている。即ち、第1、第2、第3、第4の高抵抗領域RN1、RN2、RN3、RN4は、動作層3に一方の側方と他方の側方とに交互に形成されている。
【0057】
また、第2、第4ゲート電極G2、G4の電圧印加部5は動作層3の一方の側方に形成され、第1、第3ゲート電極G1、G3の電圧印加部4は動作層3の他方の側方に形成されている。即ち、4個の電圧印加部4は、動作層の一方の側方と他方の側方とに交互に形成されている。
【0058】
このような第2実施例のスイッチ回路装置では、第1低抵抗領域rn1は一端に第1高抵抗領域RN1が接続され、他端に第2高抵抗領域RN2が接続されているため、幅細にすることが出来る。また、第2低抵抗領域rn2についても、一端に第3高抵抗領域RN3が接続され、他端に第2高抵抗領域RN2が接続されているため、幅細にすることが出来る。また、第3低抵抗領域rn3についても、一端に第3高抵抗領域RN3が接続され、他端に第4高抵抗領域RN4が接続されているため、幅細にすることが出来る。即ち、第1、第2、第3の低抵抗領域rn1、rn2、rn3は共にその両端が高抵抗領域との接続に利用されるため、幅細にすることが出来る。従って、ドレイン電極Dとソース電極Sとの距離を小さくすることが出来、更に小面積化に適している。
【0059】
また、上述の第1実施例或いは第2実施例のスイッチ回路装置では、図6に示すように、第1高抵抗R1のドレイン電極D側に抵抗Rを介して入力端子P1とは別にバイアス電圧を印加するためのバイアス端子P3を設けてもよい。この場合、1個のバイアス端子P3でドレイン電極D及び各ゲート電極G1、G2、G3、G4間に所望のバイアス電圧を印加できる。
【0060】
尚、バイアス端子P3は、第1高抵抗R1と第2高抵抗R2の間、第2高抵抗R2と第3高抵抗R3の間、第3高抵抗R3と第4高抵抗R4の間、或いは第4高抵抗R4とソース電極Sとの間に抵抗Rを介して接続してもよい。
【0061】
図7は本発明の第3実施例のスイッチ回路装置の構成を示す回路図、図8は第3実施例のスイッチ回路装置の平面パターンを示す図である。
【0062】
この第3実施例のスイッチ回路装置は、入力端子P1と出力端子P2との間に、各々が上記第2実施例のスイッチ回路装置と同じ構成である3個の第1、第2、第3のスイッチ回路部A、B、Cを夫々並列に接続したものである。
【0063】
図7、図8において、D1、D2、D3は夫々、第1、第2、第3スイッチ回路部のドレイン電極であり、S1、S2、S3は夫々、第1、第2、第3スイッチ回路部のソース電極である。図8の平面パターン図に示すように、第1スイッチ回路部Aのソース電極S1と第2スイッチ回路部Bのソース電極S2とは共通の電極層により形成されており、第2スイッチ回路部Bのドレイン電極D2と第3スイッチ回路部Cのドレイン電極D3とは共通の電極層により形成されている。
【0064】
この第3実施例のスイッチ回路装置では、第1、第2、第3スイッチ回路部A、B、Cと3個のスイッチ回路部が並列に接続されているため、入力端子P1と出力端子P2との間を流れる電流量を増加させることが出来る。そして、このような回路においても、各スイッチ回路部におけるゲート電極間の段間電位を安定させることが出来、スイッチOFF時において完全なOFF状態にすることが出来る。尚、図9は第3実施例のスイッチ回路装置のOFF時における等価回路である。
【0065】
次に、入出力端子間に第1実施例に示すスイッチ回路装置を10個並列に接続した本発明のスイッチ回路装置と、従来のスイッチ回路装置を10個並列に接続した従来のスイッチ回路装置とについて夫々、入出力特性を測定した。その結果、線形出力電力の最大値に関しては、従来のスイッチ回路装置では、1.6W(32.1dBm)であるのに対して、本発明のスイッチ回路装置では、2.3W(33.6dBm)と大幅に大きくなった。即ち、本発明のスイッチ回路装置では、従来のスイッチ回路装置に対して、オフ側端子での漏れ電力が小さくなり、線形出力電力の最大値が小さくなり、線形出力電力の最大値が大きくなることが判る。尚、図10は上記本発明のスイッチ回路と、従来のスイッチ回路における入出力特性を示す図である。
【0066】
また、本発明は、図11の示す第4実施例のスイッチ回路装置や、図12に示す第5実施例のスイッチ回路装置や、図13に示す第6実施例のスイッチ回路装置にも適用される。
【0067】
図11の第4実施例のスイッチ回路装置は、入力端子P1と出力端子P2との間には、第1、第2ゲート電極G1、G2を有するマルチゲート型のFETが接続されている。第1ゲート電極G1と第2ゲート電極G2との間には、第1低抵抗r1の一端が接続されている。第1低抵抗r1の他端とドレイン電極Dとの間には、第1高抵抗R1が接続されており、第1低抵抗r1の他端とソース電極Sとの間には、第2高抵抗R2が接続されている。
【0068】
この第4実施例のスイッチ回路装置では、第1、第2ゲート電極G1、G2の間の接続部分が、第1低抵抗r1、第1、第2高抵抗R1、R2を介してドレイン電極D及びソース電極Sに接続される。このため、第1、第2ゲート電極G1、G2の段間電位はドレイン電極Dの電位及びソース電極Sの電位と等しくなり、安定し、スイッチOFF時における信号漏れを抑制することが出来る。尚、この実施例では、第1高抵抗R1、第2高抵抗R2の両方が設けられているが、どちらか一方だけが設けられても、上述の信号漏れを減少させることが出来る。
【0069】
図12の第5実施例のスイッチ回路装置は、入力端子P1と出力端子P2との間には、第1、第2、第3ゲート電極G1、G2、G3を有するマルチゲート型のFETが接続されている。第1ゲート電極G1と第2ゲート電極G2との間には、第1低抵抗r1の一端が接続されている。また、第2ゲート電極G2と第3ゲート電極G3との間には、第2低抵抗r2の一端が接続されている。第1低抵抗r1の他端と第2低抵抗r2の他端とは、第1高抵抗Rを介して接続されている。
【0070】
この第5実施例のスイッチ回路装置では、第1、第2ゲート電極G1、G2の間の接続部分と、第2、第3ゲート電極G2、G3の間の接続部分とが、第1、第2低抵抗r1、r2、及び第1高抵抗R1を介して接続されている。このため、第1、第2ゲート電極G1、G2の段間電位と、第2、第3ゲート電極G2、G3の段間電位とは等しくなり、安定し、この部分におけるスイッチOFF時における信号漏れを減少させることが出来る。
【0071】
図13の第6実施例のスイッチ回路装置は、入力端子P1と出力端子P2との間には、第1、第2、第3ゲート電極G1、G2、G3を有するマルチゲート型のFETが接続されている。第1ゲート電極G1と第2ゲート電極G2との間には、第1低抵抗r1の一端が接続されている。また、第2ゲート電極G2と第3ゲート電極G3との間には、第2低抵抗r2の一端が接続されている。第1低抵抗r1の他端とドレイン電極Dとは、第1高抵抗Rを介して接続されており、第2抵抗の他端とソース電極Sとは第2高抵抗R2を介して接続されている。
【0072】
この第6実施例のスイッチ回路装置では、第1、第2ゲート電極G1、G2の間の接続部分が、第1低抵抗r1及び第1高抵抗R1を介してドレイン電極Dに接続されており、また、第2、第3ゲート電極G2、G3の間の接続部分が、第2低抵抗r2及び第2高抵抗R2を介してソース電極Sに接続されている。このため、第1、第2ゲート電極G1、G2の段間電位はドレイン電極Dの電位と等しくなり、安定し、また、第2、第3ゲート電極G2、G3の段間電位はソース電極Sの電位と等しくなり、安定する。従って、これらの部分におけるスイッチOFF時における信号漏れを減少させることが出来る。
【0073】
尚、上述の実施例では、ゲート電極が4個の構造のものについて説明したが、ゲート電極の数がそれ以上のもの、また、第1オーミック電極をソース電極、第2オーミック電極をドレイン電極としたものにおいても、本発明は適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
本発明に依れば、小さなサイズで大きな電力をオンオフ制御出来、しかもスイッチオフ時におけるオーミック電極間の信号漏れを抑えたスイッチ回路装置を構成することが出来る半導体装置を提供し得る。
【0075】
また、本発明に依れば、上記本発明のスイッチ回路装置を構成することが出来る半導体装置を提供し得る。
【0076】
更に、本発明に依れば、上記のスイッチ回路装置を小面積で形成することが出来る半導体装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のスイッチ回路装置の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例のスイッチ回路装置を構成する半導体装置の平面パターンを示す図である。
【図3】本発明の第1実施例のスイッチ回路装置を構成する半導体装置の要部断面図である。
【図4】本発明の第1実施例のスイッチ回路装置のスイッチOFF時における等価回路を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例のスイッチ回路装置を構成する半導体装置の平面パターンを示す図である。
【図6】本発明の第1、第2実施例のスイッチ回路の他の例の回路構成を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例のスイッチ回路装置の回路構成を示す図である。
【図8】本発明の第3実施例のスイッチ回路装置を構成する半導体装置の平面パターンを示す図である。
【図9】本発明の第3実施例のスイッチ回路装置のスイッチOFF時における等価回路を示す図である。
【図10】本発明のスイッチ回路と従来のスイッチ回路の入出力特性を示す図である。
【図11】本発明の第4実施例のスイッチ回路装置の回路構成を示す図である。
【図12】本発明の第5実施例のスイッチ回路装置の回路構成を示す図である。
【図13】本発明の第6実施例のスイッチ回路装置の回路構成を示す図である。
【図14】スイッチ回路装置を用いた送受信装置の構成を示す図である。
【図15】従来のスイッチ回路装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
D ドレイン電極(第1オーミック電極)
S ソース電極(第2オーミック電)
G1 第1ゲート電極
G2 第2ゲート電極
G3 第3ゲート電極
G4 第4ゲート電極
r1 第1低抵抗
r2 第2低抵抗
r3 第3低抵抗
R1 第1高抵抗
R2 第2高抵抗
R3 第3高抵抗
R4 第4高抵抗
rn1 第1低抵抗領域
rn2 第2低抵抗領域
rn3 第3低抵抗領域
RN1 第1高抵抗領域
RN2 第2高抵抗領域
RN3 第3高抵抗領域
RN4 第4高抵抗領域
1 第1イオン注入層(第1イオン注入領域)
2 第2イオン注入層(第2イオン注入領域)
3 動作層
Claims (8)
- 半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記低抵抗領域と前記第1、第2イオン注入領域との少なくとも一方とを結ぶ高抵抗領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
- 半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記低抵抗領域と前記第1イオン注入領域とを結ぶ第1高抵抗領域と、前記低抵抗領域と前記第2イオン注入領域とを結ぶ第2高抵抗領域とが形成されていることを特徴とする半導体装置。
- 半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極と第3ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に第1低抵抗領域が形成され、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極との間の部分に第2低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記第1低抵抗領域と前記第2低抵抗領域とを結ぶ高抵抗領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
- 半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極と第3ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に第1低抵抗領域が形成され、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極との間の部分に第2低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記第1低抵抗領域と前記第1イオン注入領域とを結ぶ第1高抵抗領域と、前記第2低抵抗領域と前記第2イオン注入領域とを結ぶ第2高抵抗領域とが形成されていることを特徴とする半導体装置。
- 半導体基板上に第1オーミック電極と第2オーミック電極とが形成され、前記半導体基板中には、前記第1オーミック電極の下方に第1イオン注入領域が形成され、前記第2オーミック電極の下方に第2イオン注入領域が形成され、前記第1、第2イオン注入領域の間に動作層が形成され、前記半導体基板上には、前記動作層上の部分に第1ゲート電極と第2ゲート電極と第3ゲート電極とが形成された半導体装置において、前記半導体基板中には、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間の部分に第1低抵抗領域が形成され、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極との間の部分に第2低抵抗領域が形成され、前記動作層の側方の部分に前記第1低抵抗領域と前記第1イオン注入領域とを結ぶ第1高抵抗領域と、前記第2低抵抗領域と前記第2イオン注入領域とを結ぶ第2高抵抗領域と、前記第1低抵抗領域と前記第2低抵抗領域とを結ぶ第3高抵抗領域とが形成されていることを特徴とする半導体装置。
- 前記第1、第2オーミック電極の間には、前記高抵抗領域が複数形成され、隣合う前記高抵抗領域のうち一方の高抵抗領域は前記動作層の一方の側方に形成され、他方の高抵抗領域は前記動作層の他方の側方に形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の半導体装置。
- 前記低抵抗領域がイオン注入により形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4、5又は6記載の半導体装置。
- 前記高抵抗領域がイオン注入により形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の半導体装置。
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