JP3599909B2 - 動画像符号化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は動画像符号化装置に関し、特にテレビジョン信号などの動画像映像信号を、フレーム内符号化と、フレーム間符号化とを組合せた動き予測を用いて、可変長符号により圧縮符号化する動画像符号化装置に関する。特に、シーンチェンジ発生時の悪影響を防止することで、画質の安定化を図る動画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
動画像を圧縮符号化する符号化方式として、MPEG方式がMPEG−Video(ISO/IEC 11172−2)およびMPEG2−Video(ISO/IEC 13818−2)として規格化されている。この方式は、記録以外にもデジタル放送、デジタル伝送といった放送、通信分野で広く用いられている。
【0003】
MPEG方式では、1フレームの画像内で符号化を行なう、I−Pictureと呼ばれるフレーム内符号化フレーム、そして過去のフレームを参照することにより圧縮を行なうP−Picture、過去および未来の2つのフレームを参照することにより圧縮を行なう、B−Pictureと呼ばれる2つのフレーム間符号化フレームによってフレームデータが構成されている。そして、P−Pictureは再生時間順に最も近い過去に存在する参照フレーム(参照されるフレームであり、I−PictureまたはP−Picture)を参照することにより、B−Pictureは最も近い過去に存在する参照フレームと最も近い未来に存在する参照フレームとを参照することにより符号化および復号化がなされる。
【0004】
MPEG方式とは、複数のフレームの集合であるGOP(グループオブピクチャ)をフレームシーケンス中に構成し、このGOP内で1枚のフレームのフレーム内圧縮を行ない、これ以外のフレームは、他の画像データを参照することによりフレーム間圧縮を行ない、圧縮符号化する方式である。
【0005】
フレーム内圧縮ではDCT(Discrete Cosine Transform )と量子化とを用いて得られたデータの可変長符号化を行なうという方式が取られている。
【0006】
まず、フレームデータをマクロブロックと呼ばれる小領域に分割し、この領域内の8×8の画素ブロックごとにDCT変換を施し、周波数領域を求める。人間の視覚特性は高周波に対して鈍感なために、この得られた周波数領域中の高周波領域への符号割当を少なくすることにより、人間の視覚的には大きな劣化の感じられないフレームデータを求めることができる。この割当を行なうのが量子化である。
【0007】
量子化は8×8画素のDCT変換を行なった結果得られた8×8の周波数領域データに対し、あるマトリックスで除算をすることにより実現される。
【0008】
復号器側では、このマトリックスを可変長復号器から得られたデータに対して乗算(逆量子化)することにより、元の逆DCT演算を行なうマトリックスを得ることが可能になる。
【0009】
ここで、高次のデータ、つまり高周波領域のデータに対する除算値を大きく設定することにより、高周波領域の符号化精度を下げることができる。またこれにより高周波領域に相当するデータを少なくすることができる。
【0010】
このようにして得られた量子化データは、ゼロ値の多いものとなる。このため、このデータに対してゼロ値の数と、それに続く実値という組で可変長符号化テーブルが形成される。可変長符号化とは、エントロピー符号化の1種で、出現頻度の高いデータには短い符号を割当て、出現頻度の低いデータには長い符号を割当てるものである。この組合せにより、効率の高い圧縮が行なわれる。MPEGではこのフレームはI−Pictureと呼ばれている。
【0011】
フレーム間圧縮の方法としては、動きベクトル検出を用いた動き補償という手法が用いられる。これにフレーム内圧縮と同様に、DCTと量子化と可変長符号化とが組合せられて符号化が行なわれる。まず、フレームデータをフレーム内圧縮の場合と同様にマクロブロックと呼ばれる小領域に分割する。そして、フレーム間圧縮においては、そのフレームデータだけではなく、参照を行なう他のフレームデータが必要となる。このフレームデータとしては、時間的に近い位置に存在するフレームのデータが用いられる。そして、各マクロブロックごとに、参照されるフレームデータ中から、最もそのマクロブロックにデータ的に近い領域が検索される。この「データ的に近い領域」とは、通常画素データについて輝度のみ比較して、その自乗誤差平均が最も少ない値を示す領域をいう。
【0012】
MPEGの場合には、この検索は半画素単位で行なうことになっている。これによって各マクロブロックの所定の範囲の領域から、この検索精度でデータ的に最も近い領域が検索されることになる。これを動き予測と呼ぶ。
【0013】
また、この動き量は動きベクトルと呼ばれ、この値も可変長符号化される。これにより復号側では、参照するフレームデータが存在すれば、この「データ的に近い」領域を切出すことが可能となる。
【0014】
得られたフレームデータは、符号化しようとしているマクロブロックのデータと、当然全く同じものではない。このため、この差を補償してやる必要がある。MPEGでは、この差の補償のために、各画素ごと(輝度、色差)に差分を取り、この差分領域データを構成する。
【0015】
そして、これらの中で8×8画素の各領域ごとにデータのDCT演算を行ない、フレーム内圧縮の場合と同様に量子化を行なう。ただし、ここで行なわれる量子化は、差分データのものであるため、通常全体的に精度を落とすものとして行なわれる。
【0016】
このため、差分値においては通常高周波領域と低周波領域との区別を行なわないものがMPEGではデフォルトとして用意されている。もちろん、この量子化マトリックスもエンコーダ側で自由に変更可能である。
【0017】
このようにして得られたデータを逆量子化し、逆DCTし、参照されるフレームデータがデコーダ内部に存在していれば、この得られた値をその動き量から得られた画像領域に加算することにより、マクロブロックの復号が行なわれることになる。
【0018】
MPEGでは、このフレーム間圧縮された画像データは、2種類存在している。過去のフレームからのみ参照が行なわれるフレームデータをP−Pictureという。また、過去および未来の双方から参照が行なわれるフレームデータをB−Pictureと呼ぶ。
【0019】
P−Pictureは時間的に過去に位置するIまたはP−Pictureだけから予測される。B−Pictureは時間的に過去および未来に位置するIもしくはP−Pictureだけから予測される。このため、B−Pictureは動き予測のための参照フレームとして用いられることはない。
【0020】
これらのフレーム圧縮手法を組合せることにより、得られた符号化データは原画像データと比較して数分の1から数百分の1のデータになる。また比較的高い画質が得られている。
【0021】
ただし、フレームの参照という方法を用いているために、上記手法を実現するためには、復号器側において参照される側のフレームデータを保持する構造が必要になる。また、復号器側では、参照される側のフレームデータとしては、復号されたフレームデータしか当然存在しないために、エンコーダとしては、この条件でエンコードを行なわなくてはならない。つまり、符号化の過程において、I−PictureおよびP−Pictureを符号化後、復号器と同じ条件で復号を行ない、その復号後のフレームデータを保持する必要がある。そして、このフレームデータを参照することにより、フレーム間圧縮であるP−Picture、B−Pictureの符号化を行なわなくてはならない。
【0022】
図5に、MPEG動画像のフレームシーケンスの一例を示す。
図中Aは各フレームの表示順であり、MPEGで最も一般的に用いられるフレームの種類の順を示しているが、もちろんこの順番に限定されるものではない。矢印は終点に当たるフレームの符号化、復号を行なう場合に、始点にあるフレームデータを参照することを示している。
【0023】
この中で、503、518はI−Pictureである。506、509、512および515はP−Pictureである。501、502、504、505、507、508、510、511、513、514、516、および517はB−Pictureである。たとえば、フレーム501および502は、I−Picture503が復号され、復号器であればフレームとして復号器内部に保持されていないと復号することができない。エンコーダであれば、エンコードが終了し、I−Pictureの復号が行なわれてエンコーダ内部にフレームデータとして保持されていないとエンコードできないことになる。
【0024】
また、同様にフレーム504および505の符号化、復号化はI−Picture503、およびB−Picture506が復号されていなければ、不可能である。また、P−Pictureにおいても、506は503が、509は506が復号されていなければ符号化、復号化は不可能である。
【0025】
このため、これらのデータの記録順は、図中Bのようになる。この記録順に復号を行ない、I−Picture、P−Pictureの復号フレームデータを順次保持することにより、それぞれのフレームデータの符号化、復号化が可能になる。また、このような方法のため、I−Pictureはそれ自体で高い画質を維持する必要がある。また、P−PictureもB−Pictureの参照に利用されるために、高い画質を維持する必要がある。このため、通常I−Pictureに最も多くの符号を割当て、次にP−Picture、B−Pictureの順で用いるデータ量を減らすことにより、全体としての高画質を維持している。
【0026】
このようなMPEG符号化方式によって動画像の映像信号を圧縮符号化する動画像符号化装置の具体例を図4に示す。
【0027】
装置は、入力端子411と、画像並べ換え回路412と、ラスタスキャンからマクロブロックへの走査変換回路413と、減算回路414と、DCT回路416と、重み付けを行なう量子化回路418と、可変長符号化回路420と、エンコーダからの読出バッファ422と、符号化データ列を出力する出力端子423と、レート(量子化幅)制御回路424と、逆量子化回路426と、逆DCT回路428と、加算回路430と、画像メモリ432と、画像メモリのデータの読出バス432a,432bと、動き補償回路434と、モード判定回路436と、動き検出回路438とを備える。
【0028】
まず、入力端子411から画像並べ換え回路412に画像信号が入力される。画像並べ換え回路412は、図5のBに示されるように、画像記録順すなわち画像の処理順にフレームの順序を入替える回路である。これにより、I−Pictureとして、圧縮符号化を行なうフレームが最初に入力され、以降図5のBに示されるような順序にフレームの並べ換えが行なわれることになる。
【0029】
まず、画像信号は走査変換回路413に入力される。通常画像信号はデジタル化された画像データ列であり、ラスタスキャンで得られたデジタルデータである。これは、画面の左上から1画素ずつデータが出力され、1画素のラインが形成された後、次の1画素下に相当するラインのデータが出力される形式である。MPEGでは、マクロブロックと呼ばれる小領域を単位としてデータの処理を行なうために、このブロックにデータを変換する必要がある。MPEGでは、このマクロブロックは輝度データ16×16画素、色差データ各8×8画素から構成される。MPEGでは色差の割合が画像フォーマットによって変更されるが、輝度で16×16画素に相当する範囲がマクロブロックとして処理され、動きベクトルの検索もこれを単位として行なわれる。
【0030】
以下に符号化の手順を圧縮手法別に説明する。
まず、I−Pictureのデータは、通常動きベクトルの検索を行なわない(ただしMPEGでは例外的に、エラーの復帰のためにI−Pictureに動きベクトルを導入することが可能である)ために、走査変換回路412を介してそのままDCT回路416に入力される。そして、画像データの空間−周波数変換が行なわれた後、量子化回路418によって各周波数領域への重み付けが行なわれる。
【0031】
そして、このデータが可変長符号化回路420に入力され、可変長符号化がなされる。これらのデータは可変長符号化を行なうために、常時一定の転送レートでデータの出力を行なうことができない。このため、読出バッファ422において、その転送時のレートへの緩衝を行なう。これにより出力端子423から圧縮符号列は一定の転送レートで出力される。
【0032】
また、この可変長符号化回路420の出力したデータ量はレート制御回路424によって観測される。そして、各フレームデータの予定していた符号化データ量と観測されたデータ量とで差異が大きい場合には、量子化の値を変更する。
【0033】
量子化において、前述したマトリックスにエンコーダ側が決定できる量子化幅と呼ばれるスカラ値を決めることができる。これは、量子化マトリックスの各値にそのまま乗じて用いるものなので、この値が大きいほど、つまり粗く量子化するほど発生するデータ量は少なくなり、小さいほど、つまり細かく量子化するほど発生するデータ量は多くなる。
【0034】
また、量子化回路418の出力は、可変長符号化回路420へ入力されると同時に、逆量子化回路426へも入力される。これは、前述の、参照に用いられる符号フレームデータを形成するためであり、以降逆DCTが逆DCT回路428でなされ、この結果が順次画像メモリ432に入力される。この結果、画像メモリ内部には、参照の基準となるI−Pictureの復号画像が記憶されることになる。
【0035】
次に、P−Pictureの符号化について説明する。P−Pictureの符号化の際には、各マクロブロックごとに動きベクトルが検索される。これは、画像メモリ432に記憶されたI−PictureまたはP−Pictureのデータを参照することにより検索される。ただし、P−Pictureのデータでは、すべてのマクロブロックを動きベクトルを用いて符号化するわけではない。動画像データで、たとえば動きの速い画像の場合であって、左に大きくパンする画像などでは右端側のマクロブロックのデータは、そのフレームデータで始めて出現したデータということになる。このようなデータは他のフレーム中から似た部分を検索しても圧縮の効果があまり得られない。
【0036】
このため、この場合にはI−Pictureと同様に動きベクトルを用いない処理を行なうモードなどを用いることになる。他にも、背景処理を簡単に行なうための同位置のブロックデータをそのまま切出すモードがあり、これらのどのモードがそのマクロブロックの符号化に有効であるかをモード判定回路436が行なう。
【0037】
そして、モード判定回路436が動き補償を行なうという判断を下すと、その命令が動き補償回路434に入力される。また、動き検出回路438によって得られた動きベクトルも同様に動き補償回路434に入力される。動き補償回路はこれらのデータから相当する領域のデータを画像メモリ432中から検出し、減算回路414に出力する。その差分がDCTされ、量子化され、その後にI−Pictureの場合と同様に符号化される。
【0038】
ただし、P−Pictureは、時間的に未来に位置するP−Pictureもしくは過去および未来に位置するB−Pictureから参照に利用されることになる。このため、このデータはI−Pictureを記憶したのと同様に画像メモリ432に記憶する必要がある。この場合に、フレームの復号を行なうが、P−Pictureはそのデータ自体で複号を行なうことができない。したがって、この場合にはそのフレームの符号化に用いた動きベクトルをもう一度用いて、動き補償回路434が加算回路430に対して該当する領域の画素データを加算してやることにより、復号がなされる。そして、復号されたP−Pictureのデータは、画像メモリ432に記憶される。
【0039】
次に、B−Pictureの符号化について説明する。
B−Pictureの場合も、符号化の手法はP−Pictureと基本的には同じである。ただし、B−Pictureの場合は、過去および未来に位置するI−PictureもしくはB−Pictureからの参照により圧縮を行なうために、動きベクトルをP−Pictureの2倍検索する必要がある。
【0040】
そして、符号化を行なうが、B−Pictureはどのフレームからも参照に用いられないため、そのまま符号化データが出力されるだけで、復号画像はエンコーダ内に生成しなくてもよい。
【0041】
B−Pictureの場合には、マクロブロックの符号化のモードは過去および未来から予測と、過去からのみ予測と、未来からのみ予測と、単位内符号化との4種類から選択することになる。
【0042】
このようにして、MPEGのフレームデータが生成されることになるが、各符号化タイプの性質の違いから各符号化タイプごとにデータ量の割当が異なっており、データ量の割当の多い順にI−Picture、P−Picture、B−Pictureとなる。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術において、データ量の割当の最も少ないB−Pictureでシーンチェンジが発生すると、過去および未来の双方向のフレームを参照することができなくなる。これによりB−Pictureにおける高い圧縮率を維持することができなくなり、一時的にデータ量が増加する。レート制御回路424では、一時的に増加したデータ量を吸収すべく続いて符号化されるフレームに割当てるデータ量を減少させる。
【0044】
このために、引続いて符号化される参照フレームであるI−PictureまたはP−Pictureへのデータ量の割当も減少することになり、参照フレームの再生画質が低下する。したがって、復号時における再生画像の画質低下を一時的に招くという問題点があった。
【0045】
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであって、安定した再生画像を提供することのできる動画像符号化装置を提供することを目的としている。
【0046】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明のある局面に従うと、動画像符号化装置は、Iフレーム、PフレームおよびBフレームを含む一連のフレーム動画像信号が入力されるとともに、Iフレームに対してはフレーム内符号化を行い、PフレームおよびBフレームに対しては予め設定された参照先フレームをもとにフレーム間符号化を行う符号化手段と、前記一連のフレーム動画像信号を構成する各フレームのうちシーンチェンジが行われるフレームを検出する識別手段と、前記識別手段によってシーンチェンジが検出されたフレームが前記Iフレーム、PフレームおよびBフレームのうち何れのフレームであるかを判定する判定手段と、前記判定手段によってシーンチェンジが行われるフレームがBフレームであると判定されたとき、当該Bフレームおよび当該Bフレームからシーンチェンジ後に最初に現れるIフレームまたはPフレームまでの間に存在するBフレームを前記符号化手段にてフレーム間符号化したデータに代えて、前記シーンチェンジ後に最初に現れるIフレームまたはPフレームの画像を表示するための情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
【0053】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施の形態における動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【0054】
なお、図4における従来の装置と同一の機能を持つブロックには同一の番号を付して説明を繰返さない。
【0055】
図1に示される装置は、図4の構成に加えて、シーンチェンジ検出回路102と、画像置換え判定回路104と、符号切換回路106と、画像置換え符号発生回路108とを備える。
【0056】
シーンチェンジ検出回路102は、入力端子411から入力された動画像信号を入力とし、シーンチェンジの判定を行ない、シーンチェンジ検出信号を出力する回路である。シーンチェンジは、たとえば動画像の高域成分の変化、画像のエッジ成分の変動、低域成分の変動などによって検出することができる。また、シーンチェンジ検出回路の現入力フレームに対して基準となるフレームは、時間軸上の直前に位置するフレームの他に、符号化装置において現入力フレームが参照する参照フレームを用いることができる。なお、ここではシーンチェンジ検出における検出方法および対象となるフレームについて例を挙げて説明したが、検出方法および対象フレームをこれに限定するものではない。
【0057】
画像置換え判定回路104は、シーンチェンジ検出回路102のシーンチェンジ検出信号を入力とし、各フレームに対する符号化タイプ、すなわち画像がI−Picture、P−PictureまたはB−Pictureのいずれであるかを判定する。これにより、シーンチェンジが検出されたフレームの符号化タイプが判定される。画像置換え判定回路104は、非参照フレーム(他のフレームから参照されないフレーム)であるB−Pictureにおいてシーンチェンジが検出された場合に、可変長符号化回路420から出力される、そのB−Pictureに相当する符号を、そのB−Pictureが参照する最も近い過去に位置する参照フレームであるI−PictureもしくはP−Pictureまたは、最も近い未来に位置するI−PictureもしくはP−Pictureと同一の画像を復号時に復号画として出力するよう指示するデータ量の少ない画像置換え符号に置換えるための信号を符号切換手段106に出力する。
【0058】
画像置換え符号発生回路108は、非参照フレームの置換えをする場合に、符号化時にB−Pictureに最も近い過去に位置する参照フレームであるI−PictureもしくはP−Picture、または最も近い未来に位置するI−PictureもしくはP−Pictureを復号画として出力するように指示する、B−Pictureに相当する符号のデータ量より少ないデータ量の符号である画像置換え符号を発生する。
【0059】
符号切換回路106は、画像置換え判定回路104からの画像置換え指示に従って、可変長符号化回路420の出力である、シーンチェンジの検出されたB−Pictureに相当する符号を、画像置換え符号生成回路108の出力である画像置換え符号に置換える。
【0060】
たとえばMPEG2方式では、規格上画像置換えを行なう符号は定義されていない。しかし、各画像の最も左上に位置する、マクロブロック単位でのスキャン順で最初のマクロブロック(画像の最も左上に位置するブロック)と、最後のマクロブロック(画像の最も右下のブロック)のマクロブロックヘッダのみを符号化すれば、データ量の少ない符号によって、復号時に、B−Pictureを復号化する際に参照するいずれかのI−PictureまたはP−Pictureを該B−Pictureとして復号するように指示することができる。
【0061】
まず、シーンチェンジが起きない通常時における動作について説明する。
入力端子411から入力された動画像信号がシーンチェンジ検出回路102に入力される。シーンチェンジ検出回路102では、シーンチェンジの検出がなされない。したがって、画像置換え判定回路104は、可変長符号化回路420の出力である符号を選択するよう指示する。符号切換回路106は、可変長符号化回路420の出力である符号を後段のエンコーダ読出バッファ422に出力する。
【0062】
次に、非参照フレームにおいてシーンチェンジが起きた場合について動作を説明する。
【0063】
図5のB−Picture508においてシーンチェンジが起きたと仮定する。入力端子411から入力された動画像信号がシーンチェンジ検出回路102に入力される。シーンチェンジ検出回路102では、B−Picture508においてシーンチェンジを検出し、シーンチェンジ検出信号を出力する。画像置換え判定回路104では、シーンチェンジ検出信号がB−Picture508において発生したことを確認した上で、画像置換え符号を出力するように符号切換回路106に指示する。画像置換え符号生成回路108は、符号化される画像として、B−Picture508の符号化に寄与するP−Picture509を、B−Picture508に代わって復号画像として出力するように指示する画像置換え符号を生成する。
【0064】
符号切換回路106は、画像置換え判定回路104からの画像置換え符号出力の指示を受けて、可変長符号化回路420の出力であるB−Picture508を符号化した符号をすべて取除き、画像置換え符号生成回路108からの画像置換え符号を後段のエンコーダ読出バッファ422に出力する。
【0065】
次に、参照フレームにおいてシーンチェンジが起きた場合について動作を説明する。
【0066】
図5のP−Picture512において、シーンチェンジが起きたと仮定する。
【0067】
入力端子411から入力された動画像信号が、シーンチェンジ検出回路102に入力される。シーンチェンジ検出回路102では、P−Picture512においてシーンチェンジを検出し、シーンチェンジ検出信号を出力する。画像置換え判定回路104では、シーンチェンジがP−Picture512において発生したことを確認し、通常動作と同様に、可変長符号化回路420の出力であるP−Picture512を符号化した符号を選択するように指示する。
【0068】
符号切換回路106は、可変長符号化回路420の出力であるP−Picture512を符号化した符号を後段のエンコーダ読出バッファ422に出力する。
【0069】
このようにして、B−Pictureにおいてシーンチェンジが発生した際に発生する、データ量の非常に多いB−Pictureに対する符号をデータ量の少ない画像置換え符号に入替えることができる。これにより、B−Pictureに予定より多いデータ量の符号が発生するのを抑え、シーンチェンジが生じたときの符号化効率を高めることができる。このため、結果として高画質で安定な圧縮符号化を実現することができる。
【0070】
また、ここでは画像置換え判定回路104は、シーンチェンジ検出回路102のシーンチェンジ検出結果を入力とし、シーンチェンジが検出されたB−Pictureの画像置換えを指示するようにしたが、(1)シーンチェンジの発生したB−Pictureの参照する参照フレームと同一の参照フレームを参照する、すべてのB−Pictureの、(2)シーンチェンジの発生したB−Picture以前のすべてのB−Pictureの、または(3)シーンチェンジの発生したB−Picture以降のすべてのB−Pictureの、フレームを置換えるように指示する場合も考えられる。
【0071】
また、画像置換え符号生成回路108において入力された符号の時間的に未来に位置するP−Pictureを、復号時に、画像置換えを指示されたフレームに代わって復号画像とするように説明したが、時間的に未来に位置する参照フレームがI−Pictureであれば、そのI−Pictureを復号フレームとする。
【0072】
さらに、画像置換え符号生成回路108において時間的に未来に位置するP−PictureまたはI−Pictureを復号時に画像置換えを指示された画像に代わって復号フレームとするようにしたが、時間的に過去のP−PictureまたはI−Picture、時間的に最も近くに位置するP−PictureまたはI−Pictureを復号時に、画像置換えを指示されたフレームに代わって復号フレームとするようにしてもよい。
【0073】
図2は、本発明の第2の実施の形態における動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。図4または図1に示される回路と同一の機能を持つブロックには、同一の番号を付して説明を繰返さない。
【0074】
この回路では、図4の回路に加えて、画像置換え判定回路202と、画像置換え符号生成回路108と、バッファメモリ204とを備える。
【0075】
画像置換え判定回路202は、モード判定回路436の出力であるマクロブロックタイプおよび動き検出回路438の出力である動きベクトルを入力とし、B−Pictureにおけるフレーム内符号化マクロブロック数、1方向からの予測によるブロック数、所定のしきい値を超える動きベクトル数などの動きの程度を示すパラメータに基づいて画像置換えの判定を行なう。
【0076】
バッファメモリ204は、画像置換え判定回路202において判定結果が出力されるまでの期間、可変長符号化回路420の出力である符号を遅延させるためのメモリである。
【0077】
本実施の形態においては、図1の実施の形態におけるシーンチェンジ検出回路102および画像置換え判定回路104の行なう一連の判定動作を、入力の異なる新たな画像置換え判定回路202によって行なうことにより、同様の効果を得るものである。
【0078】
図3は、本発明の第3の実施の形態における動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。図1および図4に示される回路と同一の機能を持つブロックには、同一の番号を付して説明を繰返さない。
【0079】
この回路は、図4に示される回路に加えて、データ量計数回路302と、画像置換え判定回路304と、レート制御回路306と、バッファメモリ308と、画像置換え符号生成回路108とを備える。
【0080】
データ量計数回路302は、可変長符号化回路420から出力される符号を入力として、フレームごとにリセットされるカウンタである。データ量計数回路302は、各フレームの先頭からのデータ量を出力する。
【0081】
画像置換え判定回路304は、データ量計数回路302の出力であるフレーム先頭からのデータ量を入力とし、そのデータ量がB−Pictureにおいて所定のしきい値を超えた場合に、そのフレームをそのB−Pictureに最も近い過去に位置する参照フレームであるI−PictureもしくはP−Picture、または最も近い未来に位置するI−PictureもしくはP−Pictureと同一のフレーム(フレーム置換え)とするため、バッファメモリ308から出力されるそのB−Pictureに相当する符号を、データ量の少ない画像置換え符号に置換えるか否かを判定する。そして、画像置換えを符号切換回路106に指示するとともに、レート制御回路306にも画像置換えを実施したことを伝える。
【0082】
レート制御回路306は、従来のレート制御回路424の処理機能に加えて、画像置換え判定回路304からの画像置換えの実施の信号を受けて、そのB−Pictureにおいて発生した符号のデータ量を画像置換え符号のデータ量に下方修正する。これにより、後続のフレームを符号化する際のデータ量の配分を修正する機能を備えたレート制御回路となっている。
【0083】
バッファメモリ308は、少なくとも画像置換え判定回路304で、置換えを行なうと判定されるデータ量のしきい値以上のデータの蓄積が可能な符号遅延用バッファメモリであり、可変長符号化回路420の出力である符号を入力とする。
【0084】
まず、B−Pictureにおけるデータ量が所定のしきい値を超えない場合の動作について説明する。
【0085】
可変長符号化回路420の出力がデータ量計数回路302に入力される。データ量計数回路はフレームの先頭でクリアされ、フレームの先頭からのデータ量を出力する。画像置換え判定回路304はそれを入力する。
【0086】
このとき、そのB−Pictureにおけるデータ量は所定のしきい値を超えないため、画像置換え判定回路304は、バッファメモリ308の出力である、可変長符号化回路420の出力を遅延させた符号を選択するように指示する。符号切換回路106は、可変長符号化回路420の出力である符号を後段のエンコーダ読出バッファ422に出力する。
【0087】
また、I−Picture、P−Pictureにおいても、しきい値を超えないと同様の判断がなされ、バッファメモリ308の出力が選択される。
【0088】
次に、B−Pictureにおけるデータ量が所定のしきい値を超えた場合の動作について説明する。
【0089】
可変長符号化回路420の出力が、データ量計数回路302に入力される。データ量計数回路は、フレームの先頭でクリアされ、フレームの先頭からのデータ量を出力する。画像置換え判定回路304はそれを入力する。
【0090】
画像置換え判定回路304は、データ量計数回路302の出力であるデータ量を観測し、そのデータ量が所定のしきい値を超えたときに、画像置換え符号を出力するように符号切換回路106に指示する。すなわちB−Pictureに相当する符号が可変長符号化回路420から出力されている途中であっても、データ量が所定のしきい値を超えたときに画像置換え符号を出力するように符号切換回路106に指示するのである。
【0091】
このようにしきい値を超えると同時に、画像置換えを決定すれば、バッファメモリ308は所定のしきい値に相当するデータ量を蓄積することのできるメモリであればよいことになる。符号切換回路106は、画像置換え判定回路304からの画像置換え符号出力の指示を受けて、バッファメモリ308からの、可変長符号化回路420の出力であるB−Pictureを符号化した符号をすべて取除き、画像置換え符号生成回路108からの画像置換え符号を後段のエンコーダ読出バッファ422に出力する。
【0092】
さらに、レート制御回路306では、そのB−Pictureにおいて発生した符号の総データ量を、B−Pictureに対する画像置換え符号の総データ量に置換えて後続のフレームに割当てるデータ量を修正する。
【0093】
このようにして、本実施の形態においては、図1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0094】
また、この実施例では画像置換え判定回路304において、データ量が所定のしきい値を超えると同時に置換えを行なうようにしたが、フレームごとのデータ量を計数し終えた後に判定を行なうようにしてもよい。
【0095】
このように、非参照フレームにおいてシーンチェンジが発生したときに、データ量の増加の発生を抑えることで、シーンチェンジでの符号化効率を高めることができる。このため結果として、高画質で安定な圧縮符号化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における動画像符号化装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における動画像符号化装置のブロック図である。
【図3】第3の実施の形態における動画像符号化装置のブロック図である。
【図4】従来の技術における動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図5】フレーム内符号化フレームを含む、動き予測符号化の参照関係を説明するための図である。
【符号の説明】
102 シーンチェンジ検出回路
104,202,304 画像置換え判定回路
106 切換回路
108 画像置換え符号生成回路
302 データ量計数回路
306 レート(量子化幅)制御回路
Claims (1)
- Iフレーム、PフレームおよびBフレームを含む一連のフレーム動画像信号が入力されるとともに、Iフレームに対してはフレーム内符号化を行い、PフレームおよびBフレームに対しては予め設定された参照先フレームをもとにフレーム間符号化を行う符号化手段と、
前記一連のフレーム動画像信号を構成する各フレームのうちシーンチェンジが行われるフレームを検出する識別手段と、
前記識別手段によってシーンチェンジが検出されたフレームが前記Iフレーム、PフレームおよびBフレームのうち何れのフレームであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段によってシーンチェンジが行われるフレームがBフレームであると判定されたとき、当該Bフレームおよび当該Bフレームからシーンチェンジ後に最初に現れるIフレームまたはPフレームまでの間に存在するBフレームを前記符号化手段にてフレーム間符号化したデータに代えて、前記シーンチェンジ後に最初に現れるIフレームまたはPフレームの画像を表示するための情報を出力する出力手段と、
を有することを特徴とする動画像符号化装置。
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