JP3599380B2 - 情報処理システム及びその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主に一つ以上のプロセッサとメモリ及びキヤッシュメモリを持つ情報処理装置の一群と、それら一群の情報処理装置を接続する接続経路により構成された並列計算システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一つ以上のプロセッサとメモリを持つ情報処理装置の一群(以下これをノードと呼ぶ)を、ノード間のデータの交換を目的として複数個接続する場合、各種LANを用いて接続する方法や、LANに依らずノード同士をメモリのアドレスレベルでつなぐ方法がある。後者の例としては、本願出願人が特願平5−286876号として、光波長多重化方式を用いた情報処理装置を出願している。この方式によれば、識別可能な複数の波長を用いることにより、複数のノード間で同時に異なるデータ転送を実現することができる。
【0003】
更に、そのシステムの改良例として、本願出願人が特願平5−288271号として出願した、各ノードはデータ転送に先立つ接続経路要求時にデータ転送に係わる付加情報を同時にアービタに送付し、アービタが接続経路設定時にそれらの情報をアービトレーション用信号線を通じて接続先のノードに送付し、接続要求を受けたノードは経路のセットアップとノード間で送受するデータの準備とをオーバーラップして実現することにより、接続経路設定後のデータ転送の効率を向上させる情報処理装置が考案されている。
【0004】
更に、これらのシステムのようにメモリのアドレスレベルでデータを共有しようとした場合、各ノードにおけるデータの使用効率を上げるために、ノード毎にキャッシュメモリを持たせて、各ノードからのデータ転送路上へのアクセスを減らそうとするのが一般的である。この場合一度にデータ転送路上で一系統のデータ転送しか認めないことによって、各キャッシュメモリにおけるスヌープを実現し、キャッシュメモリにおけるデータの一貫性の保持を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、上述の光波長多重化方式を用いたシステムにおいては、複数の波長を用いることにより、複数のノード間で同時に異なるデータ転送を実現できるため、逆にそれらの複数のデータ転送を同時にノードからスヌープする事が不可能であり、ノード間キャッシュメモリを導入することが困難であった。
【0006】
そのため、ノード間でのデータ要求が常にノード間接続経路上に現れ、計算効率の低下を招いていた。
【0007】
そこで、本発明は、ノード間での情報のキャッシングを実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明によれば、複数のノードを有し、各ノードに、1つ以上のプロセッサと、キャッシュメモリと、ノード内部のバス上の信号を監視する監視手段と、該監視手段の監視結果に基づいて前記キャッシュメモリの内部状態を更新する更新手段とを備えた情報処理システムに、複数の波長の光を光波長多重化して用いて接続することで、前記複数のノード間を同時に複数組接続可能な接続経路と、該接続経路の利用要求を調停するための調停手段と、該調停手段と各ノードとの間をそれぞれ接続する調停用信号経路と、ノード内及びノード間でのデータ転送に必要な情報の一部又は全部を、当該ノードから前記調停手段へ、前記調停用信号経路を用いて伝送する伝送手段と、該伝送手段によりノードから伝送された情報に基づき、当該情報の一部又は全部を、前記調停用信号経路を用いて、前記調停手段から各ノードに分配する分配手段とを具え、前記各ノードに、前記分配手段により分配された前記情報を、当該ノード内部のキャッシュメモリに反映させる反映手段を設ける。
【0009】
また、本発明の他の態様によれば、複数のノードを有し、各ノードに、1つ以上のプロセッサと、キャッシュメモリと、ノード内部のバス上の信号を監視する監視手段と、該監視手段の監視結果に基づいて前記キャッシュメモリの内部状態を更新する更新手段とを備えた情報処理システムにおける情報処理方法において、前記複数のノード間を複数の波長の光を光波長多重化して用いて接続することで同時に複数組接続可能な接続経路の利用要求を調停部により調停する調停工程と、該調停部と各ノードとの間をそれぞれ接続する調停用信号経路を用いて、ノード内及びノード間でのデータ転送に必要な情報の一部又は全部を、当該ノードから前記調停部へ、前記調停用信号経路を用いて伝送する伝送工程と、該伝送工程によりノードから伝送された情報に基づき、当該情報の一部又は全部を、前記調停用信号経路を用いて、前記調停部から各ノードに分配する分配工程と、該分配工程により各ノードに分配された前記情報を、ノード内部のキャッシュメモリに反映させる反映工程とを具える。
【0011】
【実施例】
図1は、本発明に係る情報処理システムの1実施例のブロック構成図である。
【0012】
100、200、300、400はノードであり、各ノードは光ファイバにより構成された接続経路10によって接続されている。各ノードはその中にCPU101、201、301、401、メモリ102、202、302、402、接続経路10と各ノードの内部とを接続するためのインタフェース回路103、203、303、403、接続経路10の利用を要求するためのアービトレーション用インタフェースの回路104、204、304、404、及びそれらをノード内部で相互接続するための内部バス105、205、305、405を含んでいる。ここで、各ノード内のキャッシュメモリ106、206、306、406はそれぞれプロセッサ101、201、301、401に内蔵されている。しかし、この構成に限らず、プロセッサの外部に設けるようにしてもよい。
【0013】
20は、接続経路10の利用を調停するためのアービタであり、アービタ20は、各ノードとそれぞれアービトレーション用信号経路110、210、310、410によって接続されている。
【0014】
また、アービタ20の内部には、各ノードから送られてくるパケットを管理するパケット情報管理装置21、パケットに含まれる情報のうち経路要求情報を管理する経路選択情報管理装置22、それらの情報に続いて送られてくるアドレスなどのデータ転送に伴う付加情報を一時的に蓄える付加情報管理装置23、及びパケット中のキャッシュメモリの一貫性を保持するために必要な情報を一時的に蓄えるとともに、各ノードへプロトコル情報を再分配するための制御を行うキャッシュ情報管理装置24が設置されている。
【0015】
本実施例では、図1に示すような構成のシステムにおいて、ライトスルー型キャッシュメモリの無効化型プロトコルを用いて、キャッシュメモリの一貫性が保証される例を示す。
【0016】
具体的には、ノード100がノード200上のデータをキャッシングしているときに、そのデータの変更、及びそれに伴うキャッシュメモリの一貫性の保持動作がどのようにして実施されるかを示す。
【0017】
図2は、システム全体のアドレスマップである。本実施例ではシステム全体のアドレス空間4ギガバイトを、ノード4つ分に振り分けて利用している。いま、ノード100は、ノード200のRAM上の41000000h番地のデータ(4バイト)をキャッシングしており、それを変更しようとしているとする。
【0018】
なお、ノード100内のプロセッサ101内部のキャッシュメモリ106へノード200内部のRAM41000000h番地のデータがキャッシングされる過程は、特願平5−288271号に示すごとくノード間でのデータのリードが行われ、そのデータをキャッシュメモリに格納することによって行われる。このデータをキャッシュメモリに格納する過程については、キャッシュメモリシステムとしては公知のものである。
【0019】
図3はアービタインタフェース104のブロック図である。
【0020】
アービタインタフェース104の内部に存在するアドレスデコーダ140は、ノード101の内部バス105(105はデータ信号線151、コントロール信号線152、アドレス信号線153より構成される)を常に監視しており、キャッシングしていたデータのライトスルー動作に伴う外部ノード(この場合ノード200)へのアクセス(アドレス41000000hへのライト動作)がバス上に発生したことを認識した場合、144の外部アクセス検出信号、及び150のライト要求検出信号によってノードアービトレーション制御プロセッサ141上で動作するプログラムに制御を渡す。
【0021】
同時に、アドレスラッチレジスタ142にそのときアドレス信号線153上に出ているアドレスを、コントロール信号ラッチレジスタ143にリードライト要求種別(ライト)・転送バイト数(4バイト)、キャッシング可能領域であることなどのコントロール情報をラッチする。ノードアービトレーション制御プロセッサ141としては、本実施例では1チップマイクロコントローラを用いたが、この構成に制限されるものではなく、ハードウェアロジックなどにより構成しても良い。
【0022】
ノードアービトレーション制御プロセッサ141は、アドレスラッチ142及びコントロール信号ラッチ143より、ラッチされた信号を読み出し、接続先を判別し、図4に示すようなアービトレーションリクエストパケットを作成し、パラレル/シリアル変換器161に書き込む。図4に示すパケットは経路要求信号であるとともに、データ転送に係わる付加情報もその内部のデータフォーマットとして含むものである。
【0023】
パラレル/シリアル変換器161では、書き込まれた情報をシリアルデータに変換し、発光素子163へ出力する。発光素子163は、入力された信号を光電変換し、波長λ1の光信号として、光ファイバによって構成された通信路110を通してアービタ20へ出力する。この構成は全てのノードにおいて共通である。なお、ここでいう発光素子は、LEDもしくはレーザーなどの素子であり、受光素子はフォトダイオードに代表される素子を指す。
【0024】
図5に、アービタ20のブロック図を示す。601、603、605、607は受光素子である。それぞれノードにより発光されたλ1の波長の光信号、つまり上記アービトレーションリクエスト信号を受信し電気信号に変換する、今ノード100よりリクエスト信号が到着し、シリアル/パラレル変換器611に入力される。シリアル/パラレル変換器611では、入力されたシリアル電気信号をパラレル信号に変換し、同時にデータ受信検出信号622によりパケット情報管理装置21に通知する。
【0025】
本実施例では、パケット情報管理装置21は、プログラムを格納したROMおよび処理に用いるRAMを内蔵したマイクロコントローラ621により構成した。また、このマイクロコントローラは同時に、経路選択情報管理装置22、付加情報管理装置23、キャッシュ情報管理装置24の役割を果たす部分を含むものとする。しかし、本構成に制限されるものではない。
【0026】
パケット情報管理装置21は、データ受信検出信号(1)622を受信すると、デバイスセレクト信号619により、シリアル/パラレル変換器611を選択し、内部のレジスタよりデータバス620を通じて、ノード100より送出されたリクエストパケットを読み出す。
【0027】
リクエストパケットに含まれる情報のうち、要求元ノード番号、接続先ノード番号等の情報は、経路選択情報管理装置22に受け渡され、データ転送にかかわる付加情報の部分は、このマイクロコントローラの中の付加情報管理装置23としての役割を果たす部分に格納される。更に、このパケットがライト動作に伴うものと判断されると、各ノードでのキャッシュの一貫性保持動作が必要であるため、リクエストパケット内のアドレス及び転送バイト数、要求元ノード番号、接続先ノード番号等の情報が、マイクロコントローラの中のキャッシュメモリ管理装置24としての役割を果たす部分に格納される。
【0028】
経路選択情報管理装置22は、受け取ったデータを解析し、この伝送路の使用要求が、ノード100よりノード200への接続要求であることを認識するとともに、経路選択情報管理装置22内に設けられた伝送路使用状態フラグ、及び使用中である波長をチェックし、使用可能状態の場合はフラグを使用中状態に設定し、図6に示す接続準備要求パケットを作成し、パラレル/シリアル変換器612および614に書き込む。
【0029】
この接続準備パケットには、マイクロコントローラの中の付加情報管理装置23の役割を果たす部分からもたらされた情報、および波長情報も一緒に含まれる。これら2つの接続準備要求パケットは光アービタインターフェースの場合と同様にλ1の光信号を用い、ノード100およびノード200へ出力される。なお、ここで4つのノードは、データ通信用にそれぞれ異なる波長λ2、λ3を用いることによって、同時に二系統の通信を一対一のノード間で行うことが可能になっている。
【0030】
これに続いて、キャッシュ情報管理装置24は、自分にもたらされた情報をもとに、各ノード間のキャッシュメモリの一貫性を保持するために、ノード300及び400に対して、アドレス41000000hのデータをキャッシュメモリに保持していた場合はそれを無効化するように指示するため、図7に示すようなキャッシュメモリ無効化パケットを作成し、パラレル/シリアル変換器616、618に順次書き込む。
【0031】
この場合、これらの変換器などが本来の接続経路のアービトレーションに利用されていた場合は、その利用終了を待ってからキャッシュメモリ無効化パケットを転送する。
【0032】
これら2つのキャッシュメモリ無効化パケットは、光アービタインターフェースの場合と同様にλ1の光信号を用い、アービトレーション用信号線310、410を通じてノード300およびノード400へ出力される。
【0033】
この後のノード100からノード200へのデータ転送の様子は省略し、ノード300、400におけるキャッシュメモリの一貫性保持動作についてノード300での動作を例に説明する。
【0034】
ノード300の構成はノード100と共通であるので、図3を説明に流用する。
【0035】
ノード300において、ファイバー310(図3では110)により入力された光信号は、受光素子164により電気信号に変換され、光アービタインターフェース304(図3では104)に入力される。光アービターインターフェース304では入力された信号は、シリアル/パラレル変換器162によりパラレル信号に変換されると同時に、データ受信信号148によりノードアービトレーション制御プロセッサ141に通知される。
【0036】
この通知が検出されると、ノード300のノードアービトレーション制御プロセッサ141は、シリアル/パラレル変換器162より、デバイスセレクト信号147、データバス145を使用し、上記キャッシュメモリ無効化パケットを読み出し、ノード内に向けて内部バス305の使用許可を要求する。ノードアービトレーション制御プロセッサ141は、内部バス305の使用許可が与えられると、データ送受信要求信号群149を用いて、接続経路インターフェース303に対し、図7のパケットの内容に基づき、アドレス41000000hの4バイトのデータをキャッシングしているキャッシュメモリに対して、そのブロックを無効化することを指示する。
【0037】
図8に接続経路インターフェース303の一例を示す。ここではアービタインタフェース304より送られるデータ送受信要求信号149により、アドレスドライバ130にはアドレス(41000000h)が、データ転送シーケンサ131にはキャッシュメモリブロック無効化の要求が、指示される。この場合、具体的には、内部バス305上へのアドレス41000000hのダミーデータのライトが指示される。
【0038】
シーケンサ131は、信号134により、アドレスドライバ130に対しアドレス41000000hのドライブを指示し、続いてコントロールドライバ132に対し、転送サイズ(4バイト)、リードライト信号(ライト)のコントロール信号のバスへのドライブを信号線136を通して指示する。更に、信号線137を通して、ダミーデータのバス上へのドライブをデータバッファ133に対して指示する。
【0039】
このダミーデータのライト処理をスヌープしたノード内プロセッサ301は、内蔵キャッシュメモリ307のキャッシュメモリのアドレスタグを検査し、該当するブロックが存在した場合には、そのブロックを無効化する。
【0040】
一方、メモリ302には、該当するアドレスが存在しないので、このライト処理は無視される。データ転送シーケンサ131は、バスがタイムアウトすることを防ぐために、一定のディレイ後のコントロールドライバ132に対して、アクノリッジ信号をドライブするように指示する。
【0041】
ノード400においても同様の動作が実施される。
【0042】
これによりノード100のデータのライト動作に伴うキャッシュ一貫性保持動作が実現される。
【0043】
他のノード間での転送においても、まったく同様に処理が行われる。
【0044】
なお、本実施例では、図1におけるアービトレーション用信号経路110、210、310、410の上の光信号には波長λ1の光を使用し、接続経路10上の光信号には波長λ2、λ3(λ2、λ3は別波長)を使用しているが、λ1=λ2、λ1=λ3の場合があっても、構成上差し支えはない。
【0045】
次に、自ノード内部でのキャッシュ可能領域へのデータの変更の場合、具体的には、ノード100が、他のノードでもキャッシング可能な自ノード内RAM上の01000000h番地のデータ(4バイト)をキャッシングしており、それを変更しようとした場合、それに伴うキャッシュメモリの一貫性の保持動作がどのようにして実施されるかを示す。
【0046】
図3において、今度は、外部アクセス検出信号144は反応せず、ライト要求検出信号150のみによって、ノードアービトレーション制御プロセッサ141上で動作するプログラムに制御を渡す。同時に、アドレスラッチレジスタ142にそのときアドレス信号線153上に出ているアドレスをラッチし、コントロール信号ラッチレジスタ143に転送バイト数(4バイト)などのコントロール情報をラッチする。
【0047】
ノードアービトレーション制御プロセッサ141は、アドレスラッチ142、及びコントロール信号ラッチ143よりラッチされた信号を読み出し、図9に示すようなキャッシュメンテナンスリクエストパケットを作成し、パラレル/シリアル変換器161に書き込む。パラレル/シリアル変換器161では、書き込まれた情報をシリアルデータに変換し、発光素子163へ出力する。発光素子163は、入力された信号を光電変換し、波長λ1の光信号として、光ファイバによって構成された通信路110を介して、アービタ20へ出力する。
【0048】
図5において、ノード100よりキャッシュメンテナンスリクエストパケットが到着し、シリアル/パラレル変換器611に入力されると、シリアル/パラレル変換器611では、入力されたシリアル電気信号をパラレル信号に変換し、同時にデータ受信検出信号622により、パケット情報管理装置21に通知する。
【0049】
パケット情報管理装置21は、データ受信検出信号(1)622を受信すると、デバイスセレクト信号619により、シリアル/パラレル変換器611を選択し、内部のレジスタよりデータバス620を通じて、ノード100より送出されたキャッシュメンテナンスリクエストパケットを読み出す。そして、パケット内のアドレス及び転送バイト数、要求元ノード番号等の情報を、マイクロコントローラの中のキャッシュメモリ管理装置24としての役割を果たす部分に格納する。
【0050】
キャッシュ情報管理装置24は、自分にもたらされた情報をもとに、キャッシュメモリの一貫性を保持するために、ノード200、ノード300及び400に対して、アドレス01000000hのデータをキャッシュメモリに保持していた場合はそれを無効化するように指示するため、図7に示すようなキャッシュメモリ無効化パケットを作成し、パラレル/シリアル変換器614、616、618に順次書き込む。
【0051】
これ以後の動作は、先の例と同じであるので省略する。
【0052】
なお、ここまでに示した実施例では、図1におけるアービトレーション用信号経路110、210、310、410と接続経路10とでは、物理的に別の信号経路を仮定していたが、論理的にこれらの回線が分離可能であれば、物理上は同一信号経路を通る場合があってもよい。
【0053】
但し、その場合、波長多重する際に混信を防ぐ関係上、λ1、λ2、λ3はそれぞれが異なる波長であることが必要となる。
【0054】
〔他の実施例〕
上述した実施例では、各ノードにおけるキャッシュの一貫性保持のための無効化処理は、各ノードにダミーのライト処理を引き起こすことで実現されていた。
【0055】
一方、キヤッシュ無効化の処理のために特別なトランザクションを準備したライトスルー型キャッシュメモリを使うと、ライト処理に代わってキャッシュインバリデート(無効化)トランザクションを起こすことによって、キャッシュの一貫性保持のための無効化処理が実現できる。そのような例を図10、及び図8を用いて示す。
【0056】
図10はノードの構成図である。ノード100を例に取り、図中の番号は先の実施例の番号を引用する。本実施例ではキャッシュメモリ106はCPUの外にある外部キャッシュとして実現されている。
【0057】
キャッシュメモリ106は、キャッシュアドレスタグ及びデータを蓄えるキャッシュメモリ本体、コンパレータ、バススヌーパ、及びそれらを制御するためのキャッシュコントローラなどから構成されるが、これらの構成要素、及び構成法は公知の技術であるので、詳細は省略する。
【0058】
図10に特徴的なのは、キャッシュのバススヌープ機能の中に、キャッシュインバリデートトランザクションを検知するための機構を備えたことである。図10では、内部バスのコントロール信号152の中に、特にキャッシュ制御信号線154を設けており、この信号線154はバススヌーパによってスヌープされている。そしてバススヌーパが、信号線154上に無効化トランザクションを示す信号パターンを検知したとき、そのときアドレスバス上に流れているアドレスを取り込み、アドレスタグを検査し、該当するブロックが存在していた場合には、そのブロックを無効化する機能をもつ。なお、このキャッシュ制御信号線154の構成方法は本実施例以外にも、コントロール信号のうちユーザが定義可能な信号線の一部を利用し、複数の信号線に符号化して表現することなども可能であり、本実施例に制限されるものではない。
【0059】
次に、このようなキャッシュメモリを用いた場合のキャッシュ一貫性の保持動作を、図11を用いて説明する。アービタインタフェースよりアドレス41000000hのデータ無効化指示が来るところまでの動作は、先の実施例と同一である。すなわち、アービタインタフェースより送られるデータ送受信要求信号149により、アドレスドライバ130にはアドレス(41000000h)が、データ転送シーケンサ131にはキャッシュメモリブロック無効化の要求が指示される。しかし、本実施例では、ダミーデータのライト動作ではなく、内部バス305上へのアドレス41000000hに対するキャッシュインバリデートトランザクションの実行が指示される。
【0060】
即ち、図11において、131のシーケンサは134の信号によりアドレスドライバに対しアドレス41000000hのドライブを指示し、続いて132のコントロールドライバに対し、コントロール信号バス152へのサイズ(4バイト)、及びキャッシュ制御信号154上へのキャッシュ無効化信号のドライブを信号線136を通して指示する。
【0061】
信号線154上に無効化トランザクションを示す信号パターンを検知したスヌーパは、アドレスバス上に流れているアドレス41000000hを取り込み、アドレスタグを検査し、該当するブロックが存在していた場合には、そのブロックを無効化する。
【0062】
このトランザクションは、アドレスのみがバス上に現われるトランザクションであり、このトランザクションへのアクノリッジはキャッシュコントローラが責任をもって返す。そのため、先の例のようにデータ転送シーケンサが、バスがタイムアウトすることを防ぐために、一定のディレイ後132のコントロールドライバに対してアクノリッジ信号をドライブするように指示する必要がなくなり、データ転送シーケンサの制御が簡単になる。
【0063】
なお、このアクノリッジの返し方については、この方法だけではなく、アドレスオンリートランザクションとして特別にアクノリッジを返す必要がないトランザクションとして定義することもでき、本実施例に制限されるものではない。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の波長の光を光波長多重化して用いて接続することで、前記複数のノード間を同時に複数組接続可能としながら、ノード内及びノード間でのデータ転送に必要な情報の一部又は全部を、ノードから調停部へ調停用信号経路を用いて伝送し、その伝送された情報の一部又は全部を、調停部から各ノードに調停用信号経路を用いて分配し、各ノードにおいて、分配された情報をノード内部のキャッシュメモリに反映させることにより、ノード間でキャッシュメモリにおけるデータの一貫性を保持し、ノードにおける計算効率、及び接続経路の利用効率を上げることを可能とし、より高性能な情報処理システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。
【図2】実施例のシステムのアドレスマップを示す図である。
【図3】実施例のノードのアービタインタフェースを示す図である。
【図4】アービトレーションリクエストパケットの構成を示した図である。
【図5】実施例のアービタの構成を示した図である。
【図6】接続準備要求パケットの構成を示した図である。
【図7】キャッシュメモリ無効化パケットの構成を示した図である。
【図8】実施例の接続経路インタフェース部の構成を表わした図である。
【図9】キャッシュメンテナンスリクエストパケットの構成を示した図である。
【図10】他の実施例のノード構成を示した図である。
【図11】他の実施例の接続経路インタフェース部の構成を表わした図である。
【符号の説明】
10 ノード間の接続経路
20 アービタ
21 パケット情報管理装置
22 経路選択情報管理装置
23 付加情報管理装置
24 キャッシュ情報管理装置
30 コンセントレータ
100、200、300、400 ノード
101、201、301、401 CPU(プロセッサ)
102、202、302、402 メモリ
103、203、303、403 接続経路インタフェース回路
104、204、304、404 アービタインタフェース回路
105、205、305、405 ノード内部バス
106、206、306、406 キヤッシュメモリ
107、207、307、407 波長多重化装置
110、210、310、410 アービトレーション用信号経路
130 アドレスドライバ
131 データ転送シーケンサ
132 コントロールドライバ
133 データバッファ
134 アドレスドライブ信号
135 アクノリッジ信号
136 コントロールドライバ制御信号
137 データバッファ制御信号
138 データ受信信号
139 パラレル/シリアル変換器制御信号
140 アドレスデコーダ
141 ノードアービトレーション制御プロセッサ
142 アドレスラッチレジスタ
143 コントロール信号ラッチレジスタ
144 外部アクセス検出信号
145 データ信号線
146 レジスタセレクト信号線
147 デバイスセレクト信号線
148 データ受信信号
149 データ送受信要求信号群
150 キャッシュ制御検出信号
151 内部バスのデータ信号線
152 内部バスのコントロール信号線
153 内部バスのアドレス信号線
154 コントロール信号線のなかのキャッシュ制御信号線
161、165、612、614、616、618 パラレル/シリアル変換器
162、166、611、613、615、617 シリアル/パラレル変換器
163、167、602、604、606、608 発光素子
164、168、601、603、605、607 受光素子
619 デバイスセレクト信号
620 データバス
621 マイクロコントローラ
622、623、624、625 データ検出信号1、2、3、4
626 制御信号

Claims (6)

  1. 複数のノードを有し、各ノードに、1つ以上のプロセッサと、キャッシュメモリと、ノード内部のバス上の信号を監視する監視手段と、該監視手段の監視結果に基づいて前記キャッシュメモリの内部状態を更新する更新手段とを備えた情報処理システムであって、
    複数の波長の光を光波長多重化して用いて接続することで、前記複数のノード間を同時に複数組接続可能な接続経路と、
    該接続経路の利用要求を調停するための調停手段と、
    該調停手段と各ノードとの間をそれぞれ接続する調停用信号経路と、
    ノード内及びノード間でのデータ転送に必要な情報の一部又は全部を、当該ノードから前記調停手段へ、前記調停用信号経路を用いて伝送する伝送手段と、
    該伝送手段により伝送された情報の一部又は全部を、前記調停用信号経路を用いて、前記調停手段から各ノードに分配する分配手段とを具え、
    前記各ノードに、前記分配手段により分配された前記情報を、当該ノード内部のキャッシュメモリに反映させる反映手段を設けたことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記ノード間接続経路と前記調停用信号経路とを、光波長多重化により、共通の光ファイバで構成したことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記ノードにおけるキャッシュメモリのデータの一貫性を保持するためのプロトコルが、ライトスルーの無効化型プロトコルであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 複数のノードを有し、各ノードに、1つ以上のプロセッサと、キャッシュメモリと、ノード内部のバス上の信号を監視する監視手段と、該監視手段の監視結果に基づいて前記キャッシュメモリの内部状態を更新する更新手段とを備えた情報処理システムにおいて、
    前記複数のノード間を複数の波長の光を光波長多重化して用いて接続することで同時に複数組接続可能な接続経路の利用要求を調停部により調停する調停工程と、
    該調停部と各ノードとの間をそれぞれ接続する調停用信号経路を用いて、ノード内及びノード間でのデータ転送に必要な情報の一部又は全部を、当該ノードから前記調停部へ、前記調停用信号経路を用いて伝送する伝送工程と、
    該伝送工程により伝送された情報の一部又は全部を、前記調停用信号経路を用いて、前記調停部から各ノードに分配する分配工程と、
    該分配工程により各ノードに分配された前記情報を、ノード内部のキャッシュメモリに反映させる反映工程とを備えたことを特徴とする情報処理方法。
  5. 前記ノード間接続経路及び前記調停用信号経路として、共通の光ファイバを光波長多重化して用いることを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
  6. 前記ノードにおいて、ライトスルーの無効化型プロトコルを用いて、キャッシュメモリのデータの一貫性を保持することを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
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