JP3596880B2 - 記録媒体処理機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体処理機に関し、詳しくは、パチンコ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機と通信して弾球遊技機に玉貸しを実行させるための処理を行なう記録媒体処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、弾球遊技機の貸玉を払出す装置としては、現金を投入することで玉を排出する玉貸機が知られている。遊技者は、たとえば、この種の玉貸機から排出された貸玉をケースに受け、弾球遊技機の上皿へ流し込んで弾球遊技を開始する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、弾球遊技機自体、入賞玉の検出に応じて玉を払出す玉払出器を備えるのであり、この玉払出器を貸玉の排出にも利用するべく、たとえば、記録媒体の記録情報により特定される残額を使用して前記弾球遊技機に玉貸しを実行させるための処理を行なう記録媒体処理機を、弾球遊技機と通信可能に接続し、記録媒体処理機側からの指令に応じて弾球遊技機が貸玉を払出すように構成することが考えられる。
【0004】
このような構成においては、記録媒体処理機が玉貸しの要求を出す一方、実際に玉を貸出すのは弾球遊技機側であるために、たとえば、玉の貸出しが可能か否か(たとえば玉切れしていないか)や貸出すべき玉数分の玉が予定通りに貸出されたか否かなど、記録媒体処理機側と弾球遊技機側とで連絡をとりながら確実に玉の貸出しを行なう必要がある。そのためには、記録媒体処理機と弾球遊技機との間で玉貸し制御中に玉貸に関する状況を示す信号の授受をするための信号線が必要となるが、弾球遊技機が正常な電力供給を受けているにも関わらず、記録媒体処理機側の電源の悪影響を受けてその信号線に異常電圧が印加されることによって弾球遊技機が故障することを極力防止できるようにする必要がある。
【0005】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、玉貸しの制御を無理なく確実に行なうことができるとともに、弾球遊技機が正常な電力供給を受けているにも関わらず、記録媒体処理機側の電源の悪影響を受けて玉貸に関する信号線に異常電圧が印加されることによって弾球遊技機が故障することを極力防止できる記録媒体処理機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、玉貸しの指令に応じて玉払出器(玉払出器63)を駆動して遊技に用いる玉を貸出す玉貸しを実行する(図15のS97:払出ソレノイドON)弾球遊技機(パチンコ遊技機60)と通信し(カード処理機62のカード処理機制御部135に接続されている配線がパチンコ遊技機60に設けられている中継端子基板138にコネクタ139により接続され、カード処理機制御部135と中継端子基板138とが配線により互いに情報の送受信ができるようになっている。)、記録媒体の記録情報により特定される残額を使用して前記弾球遊技機に玉貸しを実行させるための処理を行なう(遊技者所有の有価価値が特定可能な情報が記録された記録媒体の記録情報が入力され、該入力された記録情報によって特定される前記有価価値を使用して貸玉を払出す)記録媒体処理機(カード処理機62)であって、
前記弾球遊技機へ玉貸しを要求する玉貸要求信号を送信する玉貸要求信号送信手段(図10のS15:玉貸要求信号)と、
該玉貸要求信号送信手段により前記玉貸要求信号が送信された後、玉貸しの準備ができていることを示す玉貸準備信号が前記弾球遊技機から送信されてきたことを条件として(図10のS17:玉貸準備信号)、玉貸しを指令する玉貸指令信号(図10のS20:玉貸指令信号)を前記弾球遊技機へ送信する玉貸指令信号送信手段(図10のS20:玉貸指令信号)と、
記弾球遊技機から供給される交流電力を入力する電力入力部(図8の電源回路701への電力入力部分)と、
該電力入力部に入力された交流電力を整流する整流手段(図8の電源回路701)とを含み、
前記弾球遊技機には前記玉貸要求信号および前記玉貸指令信号を受信するための信号受信用フォトカプラ(図8のスイッチ回路707、図19の玉貸要求信号線:カード処理機制御用マイクロコンピュータ300から後述する玉貸要求信号がカード処理機側に設けられたフォトカプラからなるスイッチ回路706,パチンコ遊技機側に設けられたフォトカプラからなるスイッチ回路707を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に入力される。)と、前記玉貸準備信号および前記玉貸指令信号に応じた玉貸しの完了を示す玉貸完了信号を前記記録媒体処理機へ送信するための信号送信用フォトカプラ(図8のスイッチ回路710、:払出制御用マイクロコンピュータ350から後述する玉貸準備信号と玉貸完了信号がフォトカプラからなるスイッチ回路710に入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換され、カード処理機側のフォトカプラからなるスイッチ回路711に入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。)とが設けられており、
前記信号受信用フォトカプラを動作させる電源(図8のスイッチ回路707のダイオードのアノード側Vc)および前記信号送信用フォトカプラの出力側の電気信号を発生させる電源(図8のスイッチ回路710のトランジスタのコレクタのVc)は、前記整流手段により整流された電力であることを特徴とする。
【0008】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、玉貸要求信号送信手段の働きにより、前記弾球遊技機へ玉貸しを要求する玉貸要求信号が送信される。該玉貸要求信号送信手段により前記玉貸要求信号が送信された後、玉貸しの準備ができていることを示す玉貸準備信号が前記弾球遊技機から送信されてきたことを条件として、玉貸指令信号送信手段の働きにより、玉貸しを指令する玉貸指令信号が前記弾球遊技機へ送信される。電力入力部には前記弾球遊技機から供給される交流電力が入力され、その交流電力が整流手段によって整流される。弾球遊技機には前記玉貸要求信号および前記玉貸指令信号を受信するための信号受信用フォトカプラと、前記玉貸準備信号および前記玉貸指令信号に応じた玉貸しの完了を示す玉貸完了信号を前記記録媒体処理機へ送信するための信号送信用フォトカプラとが設けられており、前記信号受信用フォトカプラを動作させる電源および前記信号送信用フォトカプラの出力側の電気信号を発生させる電源は、前記整流手段により整流された電力である。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、弾球遊技の一例としてパチンコ遊技機を採り上げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえばコイン遊技機等の弾球遊技でもよく、要するに、所定の打球待機部に確保されている打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技すべてを対象とする。
【0011】
図1は、本発明に係る弾球遊技の一例のパチンコ遊技機60およびカード処理機62を示す正面図である。
【0012】
パチンコ遊技機60の左右方向一側部(図面では左側)にはカード処理機62がパチンコ遊技機60に対し分離可能な状態で設けられている。図中130は処理機使用可表示器であり、カード処理機62が作動中で使用可能である旨を点灯表示するためのものである。また、この処理機使用可表示器130により、後述する各種のエラー状態が表示される。カード処理機62にはカードリーダライタが設けられたカードリーダライタ制御部134が設けられており、カード挿入・排出口133からカードを挿入すればそのカードに記録されている記録情報がこのカードリーダライタにより読取られる。その読取られたカード情報に含まれている挿入時のカード残額が残金額表示器(カード残高表示器)50により表示される。このカード処理機62にはCPU,ROM,RAM等が内蔵されたカード処理機制御部135が設けられており、このカード処理機制御部135よりカード処理機62全体が制御される。
【0013】
遊技者がこのカード挿入・排出口133にカードを挿入してその挿入カードが適正でかつカード残額が残っている場合で玉貸操作が可能な場合には、カード処理機制御部135からパチンコ遊技機60側に玉貸可LED点灯用の制御信号が出力されて打球待機部の一例の玉貯留皿59に設けられている玉貸可LED(玉貸可表示器)48dが点灯される。この玉貸可LED(玉貸可表示器)48dは玉貸操作ができる旨を点灯表示するものである。遊技者がこの玉貸可LED(玉貸可表示器)48dの点灯していることを確認して玉貸ボタン44cを押圧操作する。すると、カード処理機62側からパチンコ遊技機60側の払出制御用マイクロコンピュータ350に玉払出指令信号が出力されて後述するたとえばロータリスイッチ等からなる貸玉額設定スイッチ137(図2参照)によって予め設定されている一回の玉貸操作により払出される貸玉額(以下、単に貸玉額という)分の遊技玉(パチンコ玉)が打球供給皿59内に払出される。この貸玉額分の払出が終了するまでは玉貸可LED(玉貸可表示器)48dが消灯する。そして貸玉額分のパチンコ玉の払出が終了した段階でカード処理機62内に挿入されているカードのカード残額が貸玉額分減額更新される。カード処理機62により、遊技者所有の有価価値が特定可能な情報が記録された記録媒体の記録情報が入力され、該入力された記録情報によって特定される前記有価価値を使用して貸玉を払出すため玉払出指令信号を導出する玉払出指令手段が構成されている。
【0014】
図中42cは返却ボタンであり、玉貸可LED(玉貸可表示器)48dの点灯している期間中操作が有効なものである。この返却ボタン42cが遊技者によって押圧操作されることにより、カード処理機62内に挿入されているカードがカード挿入・排出口133から遊技者側に返却される。このカード挿入・排出口133は、カードが挿入・排出される溝部分の外周に突条が設けられており、図示右側の突条133aより左側の突条133bのほうが突出量の大きい突条に構成されており、このカード処理機62の図示左側に設置されているパチンコ遊技機(図示せず)で遊技をせんとする遊技者が間違ってこのカード処理機62のカード挿入・排出口133にカードを挿入する不都合を極力防止できるようにしている。図中132はカード挿入ランプであり、カード挿入・排出口133にカードが挿入されて所定位置に保持された状態で点灯するものである。
【0015】
カード挿入時のカード残額と、玉貸が行なわれて減額更新された後のカードの残金額とが打球供給皿59に設けられている残金額表示器(カード残高表示器)50により表示される。打球供給皿59内にパチンコ玉が払出された状態で遊技者が打球操作ハンドル121を操作すれば、パチンコ玉が1つずつ遊技領域120内に打込まれる。遊技領域120には、始動入賞口125a,125b,125cが設けられており、この始動入賞口125a〜125cにパチンコ玉が入賞することにより可変表示装置123が可変開始される。そして停止時の表示結果が特定の識別情報の組合せ(777)となれば大当りとなり可変入賞球装置124が開成してパチンコ玉が入賞しやすい第1の状態となる。始動入賞口125aにパチンコ玉が入賞すると1個の入賞につきn個(たとえば7個)の景品玉が打球供給皿59に払出される。始動入賞口125b,125c内にパチンコ玉が入賞すると1個の入賞につきm個(たとえば10個)の景品玉が打球供給皿59内に払出される。さらに、遊技領域120内に設けられている通常の入賞口や可変入賞球装置124内にパチンコ玉が入賞すると1個の入賞につきK個(たとえば15個)の景品玉が打球供給皿59内に払出される。これらの景品玉の払出の最中に払出ランプ126が点灯または点滅表示される。
【0016】
この打球供給皿59内に払出される景品玉は後述する玉タンク151(図2参照)内に貯留されているのであり、この玉タンク151内の貯留玉がなくなればタンク玉センサ150が玉を検出しなくなり、その時点で玉切れ表示器127が点灯または点滅表示して貯留玉がなくなったことを表示する。打球供給皿59が景品玉で満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉は余剰玉貯留皿122内に払出される。この余剰玉貯留皿122も満杯になった場合に、それ以降払出すべき景品玉が生じたときにその景品玉の個数またはその景品玉に相当する金額等を記憶して表示するクレジット得点表示器を打球供給皿59に設けてもよい。つまり、本実施の形態では、後述するように1個の入賞玉に基づく景品玉の払出制御が終了した後さらに次の入賞玉に基づく景品玉の払出制御を行なうという入賞玉1個宛処理を行なっており、前記余剰玉貯留皿122が満杯になった以降において、入賞玉に基づいて払出すべき景品玉が存在するときにはその入賞玉に基づいて払出すべき景品玉の個数またその景品玉に相当する金額等を加算記憶し、その加算記憶が終了した後次の入賞玉に基づく加算記憶を行ない、その加算記憶された記憶値をクレジット得点表示器により表示させてもよい。その場合には、玉貯留皿59や余剰玉貯留皿122内のパチンコ玉が少なくなった後においてこのクレジット得点表示器に表示されている得点分の景品玉を払出す。残金額表示器(カード残高表示器)50は7セグメント表示器で構成しているが、その代わりに、複数の発光ダイオードを貸玉額や100円単位に対応させて設けてもよい。また、残金額表示器(カード残高表示器)50により貸玉額を表示してもよく、さらに別の表示器を設けてそれに貸玉額を表示したり貸玉額が印刷されたシールを張りつけたりしてもよい。図中15はスピーカであり、大当り時の効果音等が発せられる。
【0017】
カード処理62の正面側には、端数表示スイッチ136が設けられている。この端数表示スイッチ136は、残金額表示器(カード残高表示器)50により表示される挿入カードの現時点における残額に予め定められた単位数(たとえば100円)未満の端数が生じた場合に表示桁を切換えることによりその予め定められた単位数(たとえば100円)未満の端数を表示させるためのものである。つまり、貸玉レートが変更されて貸出されるパチンコ玉の金銭等価価値が変わったこと等に起因して予め定められた単位数(たとえば100円)未満のカード残額が生ずる場合にこの端数表示スイッチ136を切換えると、まず1万円単位の残額がある場合には端数を切捨てて残金額表示器(カード残高表示器)50により点滅表示され、1万円単位の残額がなくなった時点で自動的に表示器が切換わり100円未満の端数まで点灯表示される。この残金額表示器(カード残高表示器)50は幕板等に設けてもよい。
【0018】
図2は、カード処理機およびパチンコ遊技機の一部内部構造を示す背面図である。
【0019】
カード処理機62のカード処理機制御部135に接続されている配線がパチンコ遊技機60に設けられている中継端子基板138にコネクタ139により接続され、カード処理機制御部135と中継端子基板138とが配線により互いに情報の送受信ができるようになっている。またこの中継端子基板138には、払出制御基板ボックス145内に収納されている払出集中制御基板730,ゲーム制御基板ボックス148内に収納されているゲーム制御基板,遊技機用ターミナルボックス149,玉払出基板70が、それぞれコネクタ141,144,143,142を介して接続される。さらに、打球供給皿59に設けられている前述した各種表示器や各種操作ボタンのスイッチがコネクタ140を介して中継端子基板138に接続されている。なお、カード処理機制御部135と打球供給皿59に設けられている各種表示器や各種操作ボタンのスイッチならびに払出制御基板ボックス145内の払出集中制御基板730とを中継端子基板138を介することなく直接配線により接続し、払出集中制御基板730と玉払出基板70とを中継端子基板138を介して接続するようにしてもよい。また、カード処理機制御部135と払出集中制御基板730とを直接コネクタにより接続するようにしてもよい。
【0020】
カード処理機62の裏面側には、1回の玉貸操作により払出される貸玉額を予め入力設定するための貸玉額設定スイッチ137が設けられており、図示するように、100円,200円,300円,400円,500円の5種類の金額が入力設定できるようになっている。たとえば遊技場の係員により図示のように貸玉額が300円に設定されればその300円が貸玉額としてカード処理機制御部135のマイクロコンピュータ300(図9参照)に記憶される。そして、遊技者がカードをカード挿入・排出口133に挿入し、玉貸ボタン44cを押圧操作することにより自動的にこの貸玉額(300円)分のパチンコ玉が打球供給皿59内に払出されカード残額から減額されることになる。図中134はカードリーダライタおよびその制御回路を含むカードリーダライタ制御部である。
【0021】
払出制御基板ボックス145には、エラー原因表示器146が設けられており、玉払出器63によるパチンコ玉の払出に異常が生じた場合のその異常原因の種類を表示できるように構成されている。そして発生した異常を遊技場の係員が修復した場合にはリセットボタン147を操作し、玉払出制御用のプログラムをリセットする。このエラー原因表示器146を払出制御基板ボックス145に設ける代わりに、エラー原因を玉貯留皿59に設けられている残金額表示器(カード残高表示器)50により表示したり、遊技機前面側に別途エラー原因表示器を設けたり、原因によって払出ランプ126の点滅態様を変えることにより対応させたり、あるいは、ホール用管理コンピュータで表示したりしてもよい。前記玉払出器63と払出制御基板ボックス145内の払出制御基板とにより玉払出装置が構成される。この玉払出器63は、パチンコ遊技機60の機構板751に対しビス止等で着脱自在に取付けられている。なお、取付方法としては、ビス止に限らず係止金具による係止や弾性保持部材を利用した弾性保持等、着脱自在な取付方法であればいかなるものでもよい。
【0022】
遊技領域120内に打込まれたパチンコ玉が始動入賞口125a,125b,125c(図1参照)に入賞すれば、その入賞玉が始動入賞玉検出スイッチ128a,128b,128cにより検出され、その検出信号に基づいてゲーム制御基板ボックス148内のゲーム制御基板が可変表示装置123(図1参照)の可変制御を行なう。この始動入賞玉検出スイッチ128aの検出信号はゲーム制御基板のゲーム制御用マイクロコンピュータ370(図9参照)を介して払出集中制御基板730の払出制御用マイクロコンピュータ350(図9参照)に入力され後述する制御に用いられる。これら始動入賞玉検出スイッチ125a,125b,125cより検出された入賞玉は入賞玉処理装置400に導かれて1個宛処理される。図1に示す中央の始動入賞口125aにパチンコ玉が入賞すればその入賞玉1個につきn個(たとえば7個)の景品玉が払出され、左右に設けられている始動入賞口125b,125cのいずれかにパチンコ玉が入賞すればその入賞玉1個につきm個(たとえば10個)の景品玉が払出される。一方、始動入賞口125a,125b,125c以外の通常の入賞口や可変入賞球装置124内にパチンコ玉が入賞すればその入賞玉1個につきk個(たとえば15個)の景品玉が打球供給皿59に払出される。入賞玉1個につき払出すべき景品玉の個数(n,m,k)が玉払出基板70の払出数設定部71に固定情報として設定されている。そして、電源投入時等に景品玉の個数データが払出集中制御基板730に伝送されて記憶されるように構成されている。
【0023】
玉払出器63から払出されたパチンコ玉により打球供給皿59が満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉は余剰玉受皿122内に排出されるのであるが、その余剰玉受皿122も満杯になれば満タン検出スイッチ162により満タンになったことが検出され、玉の払出が停止制御される。
【0024】
玉払出器63によって払出されるパチンコ玉は玉タンク151内に貯留されている。この玉タンク151内の貯留玉を玉払出器63に導くタンクレール途中にタンク玉センサ150が設けられており、このタンク玉センサ150により玉タンク151内の貯留玉がなくなったことが検出され、その検出信号が遊技機用ターミナルボックス149,中継端子基板138を介して払出制御基板ボックス145内の払出集中制御基板730に入力される。このタンク玉センサ150が玉を検出しなくなった時点で玉切れ表示器127を点灯表示させるとともに、後述するように玉貸しによるパチンコ玉の払出動作のみが不能動化される(図14のS74参照)。
【0025】
玉タンク151には、島に設けられる補給樋152からパチンコ玉が補給玉検出器を含む補給装置153を介して供給される。この玉タンク151に供給される供給玉が補給装置153の補給玉検出器により検出されるのであり、所定個数a(たとえば10個)のパチンコ玉が供給されたことを検出して1パルスの検出信号がこの補給玉検出器から出力される。その出力信号はコネクタ154に伝達される。カード処理機62からの玉貸要求信号を受けて玉タンク151内のパチンコ玉を打球供給皿59に払出すのではなく、遊技者が玉貸機から購入してきた貸玉を打球供給皿59内に投入して遊技を行なう従来から一般的なパチンコ遊技機の場合には、コネクタ154とホール用管理コンピュータに接続されているコネクタ155とを接続し、補給玉検出器からの検出信号をホール用管理コンピュータに送信し、ホール用管理コンピュータではその送信されてきた検出信号に基づいて遊技場にとって不利益となる不利益球数を集計する。ところが、本実施の形態のように、カード処理機62からの玉貸要求信号に基づいて玉タンク151内の貯留玉の一部を打球供給皿59内に払出す方式のパチンコ遊技機においては、その遊技場にとって何ら不利益球数とはならない貸玉の補給樋152から玉タンク151に供給されることになり、その供給された貸玉が補給玉検出器により検出されてしまって不利益球数情報としてホール用管理コンピュータに入力されてしまい、ホール用管理コンピュータで正確な不利益球数を集計できない不都合が生ずる。そこで、本実施の形態のパチンコ遊技機においては、ホール用管理コンピュータに接続されているコネクタ155を補給装置153の補給玉検出器に接続されるコネクタ154から外して遊技機用ターミナルボックス149に接続されているコネクタ156に接続する。そして、パチンコ玉の入賞に基づいて払出される景品玉が所定個数a(たとえば10個)に達するごとに払出集中制御基板730から所定のパルス信号を出力しその所定のパルス信号が遊技機用ターミナルボックス149,コネクタ156,コネクタ155を介してホール用管理コンピュータに伝送されるように構成されている。このように構成することにより、パチンコ玉の貸出に関しては何ら不利益球数情報としてのパルス信号がホール用管理コンピュータに出力されることなく、入賞に伴う景品玉の払出に関してのみパルス信号がホール用管理コンピュータに送信され、ホール用管理コンピュータでは正確な不利益球数情報を集計できる。
【0026】
遊技領域120内に打込まれ入賞口に入賞した入賞玉とアウト口に回収されたアウト玉は合流して打込玉タンク159に落下し、その打込玉が打込玉検出器(打込球カウンタ)160により検出された後島に設けられている集球樋161上に落下する。図中180は玉抜きソレノイドであり、この玉抜きソレノイドが払出集中制御基板730からの制御信号により励磁されると所定の開閉弁(図示せず)が開放されて玉タンク151内に貯留されているパチンコ玉が玉排出樋420を通って機外に排出される。この開閉弁は手動操作によっても開放可能に構成されている。なお、本実施の形態では打込玉検出器160の出力が従来と同様にホール用管理コンピュータに直接入力されるように構成されているが、打込玉検出器160の出力を一旦払出集中制御基板730に入力し、払出異常に基づく玉抜き処理が行なわれていないことを条件として、払出集中制御基板730からホール用管理コンピュータに入力されるように構成してもよい。このようにすれば、正確な利益球数情報を集計することができる。なお、それに代えて玉抜きされたパチンコ玉が打込玉タンクに落下しないように構成してもよい。図中158,157は遊技機用ターミナルボックス149とホール用管理コンピュータとを接続するコネクタであり、後述する単位額売上信号(図15のS121を参照)がこのコネクタ158,157を介してホール用管理コンピュータに送信される。
【0027】
図中830はユニットボックスであり、カード処理機用の電源の機能と後述する単位額売上信号(図10のS22,S23参照)の伝送機能とを合せ持つ。このユニットボックス830には、AC100V用のコンセント831が設けられており、このコンセント831を介してAC100Vの電圧がユニットボックス830に供給され、このユニットボックス830で所定の電圧に変圧された電圧が、接続ケーブル837を介してカード処理機制御部135に供給される。また、このカード処理機制御部135から接続ケーブル837を介してユニットボックス830に単位額売上データ等が伝送される。ユニットボックス830では、伝送されてきた単位額売上信号を、配線834を介してホール用管理コンピュータに送信するとともに、配線838を介してカード処理機用ターミナルボックスに送信する。このように、単位額売上信号は、パチンコ遊技機60からとカード処理機62からとの両方からホール用管理コンピュータに送信されることになる。その結果、いずれか一方が故障したり誤動作したりして一方の単位額売上信号が狂った場合には、他方の単位額売上信号と食い違うために、異常が発生したことが即座に判断でき、売上の正確な管理が可能となる。このユニットボックス830には、通電状態を表示するための通電中表示器836と、カード処理機62に異常が生じた場合等に手動操作により電源を再立上げするためのリセットスイッチ832とが設けられている。
【0028】
図3は、入賞玉処理装置の構造を説明するための断面図である。
入賞玉処理装置400は駆動源としての排出モータA(402a),B(402b)を有している。これら両排出モータA(402a),B(402b)はステッピングモータで構成され、間隔保持部材412により所定の間隔が保たれた状態で並設されている。これら排出モータA(402a),B(402b)は、それぞれに、ケーシング410a,410b内にコイル409a,409bと鉄心(ロータ)408a,408bとが内蔵されており、コネクタ411a,411bから供給された電流がコイル409a,409bを流れることによりコイル409a,409bが励磁され、その磁力によって鉄心408a,408bが回転するように構成されている。ケーシング410bには軸受406bが設けられており、その軸受406bによって第1の駆動軸の一例であるモータ軸405bが回転自在に軸支されている。このモータ軸405bと鉄心408bとは一体に構成されており、前記鉄心408bが回転することによりモータ軸405bも一体的に回転する。一方、ケーシング410aにも同様に軸受406aが設けられており、この軸受406aにより第2の駆動軸の一例のモータ軸405aが回転自在に支持されている。このモータ軸405aと鉄心408aとが一体に構成されており、鉄心408aが回転することによりモータ軸405aも一体的に回転するように構成されている。前記モータ軸405bは円筒状の形状に構成されており、その円筒内に同心円状にモータ軸405aが挿入されている。このように構成されたいわゆる2軸モータとしての排出モータ402は取付ボス413に取付けられているモータ取付板404に取付けられて固定されている。
【0029】
モータ軸405aには玉送回転部材414aが相対回転不能の状態で取付けられている。またモータ軸405bには玉送回転部材414bが相対回転不能な状態で取付けられている。そして、モータ軸405aが回転することにより玉送回転部材414aも一体的に回転し、モータ軸405bが回転することにより玉送回転部材414bも一体的に回転するように構成されている。この玉送回転部材414a,414bは、図4に示すように凹部415a,415bが形成されている。第2の入賞領域に入賞して入賞玉集合樋416aに集合されてきた入賞玉は玉送回転部材414aの外周円上に載置され、その玉載置部417aの位置で一旦停止する。その玉載置部417aには入賞玉センサA(401a)が設けられており、玉載置部417a上の入賞玉が検出される。一方、第1の入賞領域に入賞した入賞玉は入賞玉集合樋416bに集合される。そして、図3においては、その入賞玉集合樋416bに集合されてきた入賞玉が玉送回転部材414bに形成されている凹部415b内に入り込んでいる状態で示されている。この入賞玉集合樋416bの玉載置部417bの位置にも入賞玉センサB(401b)が設けられており、入賞玉の検出が行なわれる。
【0030】
排出モータA(402a),B(402b)が回転することにより玉送回転部材414a,414bが回転し、その玉送回転部材414a,414bに形成されている凹部415a,415b内に入賞玉が入り込んで入賞玉排出樋419a,419bにまで運ばれてその入賞玉排出樋419a,419bから玉排出樋420(図4参照)に排出される。
【0031】
図4は、入賞玉処理装置の動作を説明するための構成図である。
図中404はモータ取付板であり、このモータ取付板404に取付けられている排出モータ402のモータ軸405b(405a)に玉送回転部材414b(414a)が取付けられている。入賞玉集合樋416b(416a)に集合した入賞玉は玉載置部417b(417a)の位置で一旦停止し、その位置で入賞玉センサ401b(401a)より検出される。この状態で、玉送回転部材414b(414a)が回転すればその玉送回転部材414b(414a)に形成されている凹部415b(415a)内に入賞玉が入り込む。玉送回転部材414b(414a)がさらに回転することにより、凹部415b(415a)内に入り込んだ入賞玉が入賞玉排出樋419b(419a)にまで運ばれて玉排出樋422に排出される。
【0032】
玉送回転部材414b(414a)には基準位置検出片418b(418a)が設けられており、この基準位置検出片418b(418a)が基準位置センサ403b(403a)を通過することにより、基準位置センサ403b(403a)がその基準位置検出片418b(418a)を検出し、玉送回転部材414b(414a)の基準位置が検出される。この基準位置センサ403a,403bにより、電源投入時や電源リセット時における玉送回転部材414a,414bの絶対位置が検出され、その絶対位置からの回転解度を制御することにより、入賞玉処理が行なわれる。
【0033】
図5(a),(b),図6は、玉払出器63の内部構造を説明するための断面図である。
【0034】
玉払出器63には、景品玉を2列に整列させながら流下させるタンクレール67(図2参照)からの景品玉を受入れる玉通過口64a,64bが形成されており、その玉通過口64a,64bにそのストッパ係止部78が一部入込んだ払出スプロケット74が設けられている。さらに、この払出スプロケット74をロック状態およびロック解除状態に切換るための払出ソレノイド223が設けられており、払出ソレノイド223が励磁されることによりアクチュエータ232が図5における左方向に引寄せられてアクチュエータ232によるストッパ係止部78の係止が解除されて払出スプロケット74が回転可能な状態となる。この払出ソレノイド223,アクチュエータ232,ストッパ係止部78,払出スプロケット74により玉払出機構が構成されている。
【0035】
この状態で、玉通過口64a,64b内のパチンコ玉の自重により払出スプロケット74が図示時計回り方向に回転する。そして払出スプロケット74があるストッパ係止部78からその次の隣のストツパ係止部78までの回転角度だけ回転した状態でパチンコ玉が1個払出されるとともに、払出ソレノイド223の励磁が解除されて再びアクチュエータ232によるストッパ係止部78の係止が行なわれて払出スプロケット74が再度ロック状態となる。この払出スプロケット74には、複数の玉載置部76a,76bが形成されており、一方の玉載置部76aにより玉通過口64a内のパチンコ玉を保持し(図5の(a)参照)、他方の玉載置部76bにより、玉通過口64b内のパチンコ玉を保持(図5の(b)参照)できるように構成されている。
【0036】
この玉払出器63には、玉払出基板70が設けられているとともに、その玉払出基板70によって制御される受光素子68a〜68dと投光素子67a〜67d(図6参照)が設けられている。玉通過口64aをはさんで配設されている。投光素子67aと受光素子68aとにより、玉通過口64a内のパチンコ玉が存在するか否かの確認が行なわれるのであり、この受光素子68aにより玉通過口64a内のパチンコ玉の存否を確認するための玉確認センサAが構成されている。一方、玉通過口64bをはさんで配設されている投光素子67bと受光素子68bとにより、玉通過口64b内のパチンコ玉が存在するか否かの確認が行なわれるのであり、この受光素子68bにより玉通過口64b内のパチンコ玉の存否を確認するための玉確認センサBが構成されている。さらに、投光素子67cと受光素子68cとにより、玉通過口64a内のパチンコ玉のうち前記玉払出機構によって払出されたパチンコ玉が計数されるのであり、この受光素子68cにより玉通過口64a内のパチンコ玉のうち前記玉払出機構によって払出されたパチンコ玉を計数するための玉計数センサAが構成される。一方、投光素子67dと受光素子68dとにより、玉通過口64b内のパチンコ玉であって前記玉払出機構により払出されたパチンコ玉が計数されるのであり、この受光素子68dにより、玉通過口64b内のパチンコ玉であって前記玉払出機構によって払出されたパチンコ玉を計数するための玉計数センサBが構成される。
【0037】
そして、前記投光素子67a,67bと受光素子68a,68bとにより、前記玉払出機構により払出すべき遊技玉の有無を検出するための第1の玉検出手段が構成されている。また、前記投光素子67c,67dと受光素子68c,68dとにより、前記玉払出機構により払出された遊技玉を検出する第2の玉検出手段が構成されている。なお、少なくとも投光素子67a,67bと受光素子68a,68bは、図5に示すように、玉通過口64a,64bのセンターラインよりも図示右側に偏った位置に設けられており、玉の通過に伴って、繋がって流下する玉の区切り目をねらって確実に1個ずつ検出し得るように構成されている。また、図6に示すように、投光素子67a,67b,67c,67d同士が中央に配設されて隣接する投光素子同士が逆向きに配設され、受光素子68a,68b,68c,68dのほうが玉通過口64a,64bを挟んで左右に分散して配列されているために、投光素子からの投光が隣接した受光素子における隣の受光素子に誤って受光される不都合を防止し得る。また、図6に示した投光素子67a〜67dが配設された位置に投光素子の代わりに受光素子68a〜68dをそれぞれ配設しても同じ利点を有する。
【0038】
次に、図5に基づいて遊技玉の払出動作を説明する。図5の(a)は玉通過口64a内のパチンコ玉の状態を示し、(b)は玉通過口64b内のパチンコ玉の状態を示している。図5(a)で示すように、玉通過口64aのほうは、払出スプロケット74のストッパ係止部78と傾斜部444aとの間隔t1が比較的広いために、玉通過口64a内のパチンコ玉が1個下方に払出される。
【0039】
一方、玉通過口64bのほうは、図5の(b)で示すように、ストッパ係止部78と傾斜部444bとの間隔t2が比較的狭いために、図示するように未だに払出スプロケット74によりパチンコ玉が保持された状態であり、この状態ではパチンコ玉が払出されない。
【0040】
払出スプロケット74が図5に示す状態から隣接するストッパ係止部78に相当する回転角度(以下1ピッチ角度という)だけ回転した状態では、玉通過口64a内のパチンコ玉が払出スプロケット74により係止保持されることになるために下方に払出されないが、玉通過口64b内のパチンコ玉は下方に払出される。そして、払出スプロケット74の回転によって下方に払出されたパチンコ玉は玉計数センサA(68c),玉計数センサB(68d)によって検出される。このようにして、払出スプロケット74が1ピッチ角度だけ回転することにより玉通過口64a,64bのいずれかから交互にパチンコ玉が1個ずつ排出される。
【0041】
図7は、カード処理機制御部の制御回路を示すブロック図である。
カード処理機制御部135(図2参照)にはカード処理機制御用マイクロコンピュータ300が組込まれている。カード処理機制御用マイクロコンピュータ300は以下に述べるような各種機器の動作を制御する機能を有する。このため、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300は、たとえば数チップのLSIで構成されており、その中には制御動作を所定の手順で実行することのできるCPU301と、CPUの動作プログラムデータを格納するROM302と、必要なデータの書込および読出ができるRAM303とが含まれる。
【0042】
さらに、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300は、入力信号を受けてCPU301に入力データを与えるとともに、CPU301からの出力データを受けて外部に出力する入出力回路304と、電源投入時にCPU301にリセットパルスを与えるパワーオンリセット回路305と、CPU301にクロック信号を与えるクロック発生回路306と、クロック発生回路306からのクロック信号を分周してリセットパルスを定期的(たとえば2msec毎)にCPU301に与えるパルス分周回路(定期リセット回路)307と、CPU301からのアドレスデータをデコードするアドレスデコード回路308とが含まれる。
【0043】
アドレスデコード回路308はCPU301からのアドレスデータをデコードし、ROM302,RAM303,入出力回路304にそれぞれチップセレクト信号を与える。
【0044】
なお、この実施の形態では、ROM302には、その内容の書換え、すなわち必要が生じた場合には、その中に格納されたCPU301のためのプログラムデータを変更することができるようにプログラマブルROMが用いられている。そして、CPU301からこのROM302内に格納されたプログラムデータに従って、かつ以下に述べる各制御信号の出力に応答して、種々の機器に対して制御信号を与える。
【0045】
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300は、入力信号として、次のような信号が与えられる。
【0046】
遊技場の係員が貸玉額設定スイッチ137(図2参照)を操作して貸玉額を設定することにより、その設定信号が検出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。端数表示スイッチ136(図1参照)が操作されることにより、そのスイッチ操作信号が検出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。遊技者が玉貸ボタン44c(図1参照)を押圧操作すれば、その押圧操作が玉貸操作検出器44dにより検出され、その検出信号が中継端子基板138,検出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。遊技者が返却ボタン42c(図1参照)を押圧操作すれば、その押圧操作が返却操作検出器42dにより検出され、その検出信号が中継端子基板138,検出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。カードリーダライタ制御部134(図1,図2参照)から、後述するカード受付信号,カード異常信号,カード処理完了信号が入力される。
【0047】
払出制御用マイクロコンピュータ350から中継端子基板138,情報入力回路312を介して、後述する払出可能信号,玉貸準備信号,玉貸完了信号,玉貸可能信号が入力される。この情報入力回路312はフォトカプラが内蔵されており、払出制御用マイクロコンピュータ350からの前述した各種信号がフォトカプラを介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。このようにフォトカプラを介して信号が入力されるために、払出制御用マイクロコンピュータ350に発生した故障による悪影響がカード処理機制御用マイクロコンピュータ300にまで及ばないために、払出制御用マイクロコンピュータ350の故障に起因してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300まで故障してしまうという不都合が極力防止できる。
【0048】
次に、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300は以下の回路や機器に対して制御信号を出力する。
【0049】
LED駆動回路310,中継端子基板138を介して、玉貸可表示器48d,カード残高表示器50(図1参照)にそれぞれ表示用制御信号を出力する。ランプ駆動回路311を介して、カード挿入表示器132,処理使用可表示器130にそれぞれ表示用制御信号を与える。カードリーダライタ制御部134(図1,図2参照)に、後述する現在の残高データ,カード書込排出指令信号,残高ゼロデータ,カード回収指令信号を出力する。情報出力回路313,中継端子基板138を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に、後述する玉貸要求信号を出力する。ユニットボックス830,カード処理機用ターミナルボックス320を介して玉貸カード集中管理コンピュータに後述する単位額売上信号を出力する。この玉貸カード集中管理コンピュータは、玉貸カードの発行会社等に設置されている集中管理コンピュータであり、日本全国の各遊技場に設置されているカード処理機62に対しカード処理機用ターミナルボックス320を介して通信回線により接続されている。ユニットボックス830を介して、ホール用管理コンピュータに単位額売上信号を送信するとともに、カード処理機62に所定の電源を供給する。
【0050】
図8は、パチンコ遊技機側とカード処理機側との間での信号の送受信を行なうための回路を示す概略回路図である。
【0051】
パチンコ遊技機側に設けられている電源700の交流電圧24Vがカード処理機側の電源回路701に入力される。この電源回路701は整流器を含む一般的な電源回路であり、交流を直流VC(+12V)に変換して各種の回路や電子装置に印加するためのものである。パチンコ遊技機側に設けられている前述したカード残高表示器50を構成する各LED表示器50a,50b,50cの各共通電極に電圧を印加するための共通電極駆動回路310aがカード処理機側に設けられている。この共通電極駆動回路310aは、カード処理機制御用マイクロコンピュータからの制御信号に基づいて各LED表示器50a〜50cの共通電極に電圧を印加するためのものである。なお、この共通電極駆動回路310aは、フォトカプラを含むスイッチ回路702a,702b,702cを有しており、カード処理機制御用マイクロコンピュータからの制御信号が一旦光に変換された後再度電気信号に変換されるように構成されている。
【0052】
前記各LED表示器50a〜50cの表示用の7つのセグメントに対応した電極に電圧を印加するためのセグメント対応電極駆動回路310bがカード処理機側に設けられている。このセグメント対応電極駆動回路310bは、カード処理機制御用マイクロコンピュータからの表示用制御信号に基づいて所望のセグメント対応電極を選択してそれに電圧を印加するものである。そして、共通電極に電圧が印加されていることを条件として、印加されたセグメント対応電極に相当するセグメントが表示状態に切換わる。このセグメント対応電極駆動回路310bも、フォトカプラからなるスイッチ回路703a〜703gを有しており、カード処理機制御用マイクロコンピュータからの表示用制御信号が一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてセグメントを対応電極に印加されるように構成されている。これらスイッチ回路702a〜702c,703a〜703gにより、カード処理機制御用マイクロコンピュータからの表示用制御信号が異常に高い電圧になる等の異常状態が発生したとしても、LED表示器50a〜50cがその影響を受けて故障することが極力防止できる。
【0053】
パチンコ遊技機側に設けられている前述した玉貸操作検出器44dと返却操作検出器42dとが前述した検出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータに入力される。この検出回路309は、それぞれの検出器44d,42dに対応するフォトカプラからなるスイッチ回路を含み、各検出器44d,42dからの検出信号が一端光に変換された後再度電気信号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。これにより、各検出器42d,44dからの検出信号が異常に電圧の高い異常な信号となったとしてもその影響を受けてカード処理機側の回路や電子装置が故障することが極力防止できる。
【0054】
カード処理機側に設けられている玉貸可LED駆動回路310cはフォトカプラからなるスイッチ回路705を含み、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300からの表示用制御信号が一旦光に変換された後電気信号に再度変換されてその電気信号によって玉貸可表示器46dの表示制御が行なわれる。これにより、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300側からの表示制御信号の異常の影響を受けて玉貸可表示器46dが故障することが極力防止できる。
【0055】
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300から後述する玉貸要求信号がカード処理機側に設けられたフォトカプラからなるスイッチ回路706,パチンコ遊技機側に設けられたフォトカプラからなるスイッチ回路707を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に入力される。また、カードがカード処理機62に挿入されたことに基づいてカード処理機制御用マイクロコンピュータ300から制御信号がフォトカプラからなるスイッチ回路708に入力され、その制御信号が一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてパチンコ遊技機側に設けられているフォトカプラからなるスイッチ回路709に入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換されて払出制御用マイクロコンピュータ350に入力される。これらのスイッチ回路707,706は、カード処理機側に設けられている電源回路701に対し直列に接続されており、スイッチ回路709,708も電源回路701に対し直列に接続されている。そして、カード処理機側のスイッチ回路706,708によってパチンコ遊技機側のスイッチ回路707,709がON,OFF切換えされるのであり、ONに切換えられたときには、カード処理機側の電源回路701からの直流電圧VCによってフォトカプラが動作するように構成されている。パチンコ遊技機側のスイッチ回路707,709がカード処理機側の電源回路701の直流電圧VCによって作動するように構成した理由は、パチンコ遊技機側のスイッチ回路707,709に印加された電圧がその後カード処理機側のスイッチ回路706,708にも印加されるために、スイッチ回路707,709をパチンコ遊技機側の電源回路からの直流電圧によって作動するように構成した場合にはそのパチンコ遊技機側の電源回路からの電圧がカード処理機側にも一部入り込んでくることになり、その結果、パチンコ遊技機側の電源回路の故障等によって異常に高い電圧が一部カード処理機側に入り込んでくる恐れがあり、パチンコ遊技機側の電源回路等の故障の影響を受けてカード処理機側の回路や電子機器が故障するという不都合が生ずるのであり、このような不都合を解消するためである。また、フォトカプラからなるスイッチ回路706,707,708,709により、前述と同様に、パチンコ遊技機側とカード処理機側とにおいて、一方の機器の電圧異常が他方の機器に悪影響を及ぼすことを極力防止できる。なお、本実施の形態ではカードが挿入されている期間中常にカード処理機側からパチンコ遊技機側にカード挿入中信号が出力されるよようにしたが、例えば玉貸要求信号がパチンコ遊技機側に出力される時のみカード挿入中信号を出力するようにしてもよい。
【0056】
払出制御用マイクロコンピュータ350から後述する玉貸準備信号と玉貸完了信号がフォトカプラからなるスイッチ回路710に入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換され、カード処理機側のフォトカプラからなるスイッチ回路711に入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。また、払出制御用マイクロコンピュータ350から払出可能信号がフォトカプラからなるスイッチ回路712に入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてカード処理機側のフォトカプラからなるスイッチ回路713に入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。フォトカプラからなるスイッチ回路710,711,712,713が設けられているため、前述と同様に一方の機器の異常電圧が他方の機器に悪影響を及ぼすことを極力防止される。なお、前記共通電極駆動回路310a,セグメント対応電極駆動回路310b,検出回路309,玉貸可LED駆動回路310c,スイッチ回路706,708,711,713は、それぞれ電源回路701の直流電極VCが印加される。なお、図8は、たとえば図7に示された中継基板138は図面上省略している。図中730a〜730gは、残高表示器50の各表示部50a,50b,50cに印加される電圧の大きさを所望の値にするために組込まれた抵抗である。つまり、前記各表示器50a,50b,50cに印加される電圧はカード処理機62側の電源回路701で発生した電圧であり、そのカード処理機62に接続されたパチンコ遊技機60の残高表示器50に必ずしも適した電圧とはなっていない場合がある。その場合に、所定の抵抗値を有する抵抗730a〜730gを組込み、所望の大きさの電圧が残高表示器50に印加されるようにしている。同じ理由で抵抗731,732が設けられており、これらの抵抗731,732によりスイッチ回路707,709に印加される電圧を所望の大きさの電圧値にすることができる。なお、本実施の形態ではカードが挿入されている期間中常にカード処理機側からパチンコ遊技機側にカード挿入中信号が出力されるようにした、例えば玉貸要求信号がパチンコ遊技機側に出力される時のみカード挿入中信号を出力するようにしてもよい。
【0057】
図9は、払出制御基板ボックス145(図2参照)に収納されている払出集中制御基板730の払出制御回路を示すブロック図である。
【0058】
払出制御回路には払出制御用マイクロコンピュータ350が設けられている。この払出制御用マイクロコンピュータ350は、図7のカード処理機制御用マイクロコンピュータ300と同様に、CPU351,ROM352,RAM353,パワーオンリセット回路355,クロック発生回路356,パルス分周回路357,アドレスデコード回路358,入出力回路354を含んでおり、ここでは説明の繰返しを省略する。なお、この払出制御用マイクロコンピュータ350は、前述した各種回路がワンチップ化されたワンチップマイクロコンピュータで構成されている。
【0059】
払出制御用マイクロコンピュータ350には、入力信号として次のような信号が与えられる。
【0060】
遊技場の係員がリセットボタン147(図2参照)を押圧することによりリセットスイッチ147がONになり検出回路359からリセット操作検出信号が払出制御用マイクロコンピュータ350に入力される。余剰玉受皿122(図1参照)が満杯となり満タンスイッチ162(図2参照)がONになればそのON信号が検出回路360を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に与えられる。払出数設定部71は、各種の払出玉数を払出制御用マイクロコンピュータ350側に設定記憶させるためのものであり、払出制御用マイクロコンピュータ350からの払出玉数要求信号が送られて来たときに、貸玉数p、各景品玉の払出数k,m,nを特定する信号が払出制御用マイクロコンピュータ350に送信される。玉通過口64a(図5(a)参照)内にパチンコ玉が存在する場合には、投光器(投光素子)67aからの投光が遮られて玉確認センサA(63a)で受光されなくなり、玉が存在することが確認できるのであり、その確認信号が中継端子基板138,検出回路360を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に入力される。同様に、玉通過口64b(図5(b)参照)にパチンコ玉が存在することが玉確認センサB(68b)により検出されてその検出信号が中継端子基板138,検出回路360を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に入力される。一方、玉通過口64a内のパチンコ玉が払出スプロケット74(図5(a)参照)の回転により払出されればその払出されたパチンコ玉により投光器(投光素子)67cからの投光が遮られて玉計数センサA(68c)で受光されなくなり、玉が払出されたことが検出されるのであり、その検出信号が中継端子基板138,検出回路360を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に与えられる。同様に、玉通過口64b(図5(b)参照)内のパチンコ玉が払出スプロケット74の回転により下方に払出されれば、その払出されたパチンコ玉が玉計数センサB(68d)により検出され、その検出信号が中継端子基板138,検出回路360を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に与えられる。なお、検出回路360において、玉確認センサA(68a)と玉確認センサB(68b)との検出信号をアンドゲートを介して払出制御用マイクロコンピュータ350に入力するようにしてもよい。このようにすれば、玉確認センサA(68a)によるパチンコ玉の存在することの確認信号と玉確認センサB(68b)によるパチンコ玉が存在することの確認信号との両信号が共に検出回路360に入力された場合にのみパチンコ玉が存在することの確認信号が払出制御用マイクロコンピュータ350に与えられることになる。
【0061】
入賞玉処理装置400の基準位置センサA(403a),B(403b)が基準位置検出片418a,418b(図4参照)を検出すれば、その検出信号が検出回路360を介して入力される。入賞玉処理装置400の入賞玉センサA(401a),B(401b)が入賞玉を検出すれば、その検出出力が検出回路360を介して入力される。タンク玉センサ150による玉タンク151内の玉の有無が検出され(図2参照)、その検出出力が遊技機用ターミナルボックス149,検出回路360を介して入力される。ゲーム制御基板ボックス148(図2参照)内に収納されているゲーム制御基板に設けられているゲーム制御用マイクロコンピュータ370から中継端子基板138,情報入力回路365を介し、後述するパチンコ玉の入賞信号が払出制御用マイクロコンピュータ350に入力される。カード処理機制御用マイクロコンピュータ300から中継端子基板138,情報入力回路365を介して、玉貸要求信号が入力される。この情報入力回路365にはフォトカプラが設けられており、ゲーム制御用マイクロコンピュータ370とカード処理機制御用マイクロコンピュータ300から入力される前述した信号がそのフォトカプラを介して払出制御用マイクロコンピュータ350に入力される。その結果、ゲーム制御用マイクロコンピュータ370とカード処理機制御用マイクロコンピュータ300とに発生した故障の悪影響が払出制御用マイクロコンピュータ350にまで及ぶことを防止でき、ゲーム制御用マイクロコンピュータ370またはカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に発生した故障に起因して払出制御用マイクロコンピュータ350も故障してしまうという不都合を極力防止できる。
【0062】
次に、払出制御用マイクロコンピュータ350は以下の回路や機器に対し次のような制御信号を出力する。
【0063】
LED駆動回路361を介して、投光器67a〜67d、貸出中表示器46dにそれぞれ投光器制御用信号,貸出中表示制御信号を出力する。またLED駆動回路361を介してエラー原因表示器146(図2参照)にエラー原因表示用制御信号を与える。ソレノイド駆動回路362を介して払出ソレノイド223(図5参照)にソレノイド励磁用制御信号を出力する。玉確認センサおよび玉計数センサ68a〜68d,各投光器67a〜67dならびに払出ソレノイド223は玉払出器63に設けられている。
【0064】
モータ駆動回路367を介して排出モータA(402a),B(402b)(図3参照)にそれぞれモータ駆動用制御信号を出力する。各基準位置センサ403a,403bと各入賞玉センサ401a,401bと各排出モータ402a,402bとが入賞玉処理装置400に設けられている。ソレノイド駆動回路362を介して玉抜きソレノイド180(図2参照)にソレノイド励磁用制御信号を与える。ランプ駆動回路363,遊技機制御用ターミナルボックス149を介して払出ランプ126(図1参照)に払出ランプ点灯用制御信号を与える。情報出力回路364,遊技機制御用ターミナルボックス149を介してホール用管理コンピュータに、後述する単位額売上信号,景品玉払出信号を出力する。情報出力回路366,中断端子基板138を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ304に、玉貸準備信号,玉貸完了信号,払出可能信号,玉貸可能信号が出力される。これらの情報出力回路364にはリレースイッチが設けられており、遊技機制御用ターミナルボックス149に出力される前述した各種信号がこのリレースイッチを介して出力される。その結果、払出制御系に発生した故障の悪影響がホール用管理コンピュータにまで及ぶことが防止され、払出制御系に発生した故障に起因してホール用管理コンピュータまで故障してしまう不都合を極力防止できる。前記玉確認センサA(68a),B(68b)や玉計数センサA(68c),(68d)により、前記玉払出機構による玉の払出しを検出する玉払出検出手段が構成されている。
【0065】
図10ないし図13は、図7に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【0066】
ステップ(以下単にSという)1により、貸玉額の設定読込が行なわれる。この「貸玉額設定読込」とは、図2で示した貸玉額設定スイッチ137により設定された貸玉額をカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に読込む処理である。
【0067】
次にS2に進み処理機使用可表示器130(図1参照)を点灯させて使用可能である旨の表示を行なう。次にS3に進み、カードリーダライタ制御部からカード受付信号があったか否かの判断が行なわれ、無い場合にはS4に進み、カードリーダライタ制御部からカード異常信号があったか否かの判断がなされ、無い場合には再びS3に戻る。このループの巡回途中で、カードリーダライタが適正なカードを受付ければ、カードリーダライタ制御部からカード受付信号があった旨の判定が行なわれて、S7に進む。一方、カードリーダライタ制御部からカード異常信号の出力があれば、S4によりYESの判断がなされS5に進み、カード異常原因をカード残高表示器50(図1参照)にコードで表示する制御が行なわれる。具体的には、挿入されたカードの読取不能、セキュリティエラー等の異常原因の種類を示すコードがカード残高表示器50により表示される。そして、S6に進み、処理機使用可表示器130(図1参照)を点滅させる。この異常時の制御については後述の自己診断処理のフローチャートで詳細に説明する。なお、カードの記録データに異常がある場合はその異常カードを回収する指令信号をカードリーダライタ制御部134に出力する。一方、S7ではカード挿入表示器132,玉貸可表示器48dを点灯させ、カード残高表示器50により現時点でのカードの残高の表示を行なう処理がなされる。
【0068】
次にS8に進み、玉貸操作があったか否かの判断がなされ、無い場合にはS9に進み、返却操作があったか否かの判断が行なわれ、無い場合にはS8に戻る。そして、遊技者が返却ボタン42c(図1参照)を押圧操作すればS10に進み、玉貸可表示器48dを消灯してS26に進み以降の挿入カードの返却のための制御が行なわれる。一方、遊技者が玉貸ボタン44c(図1参照)を押圧操作すれば、S11に進み、挿入カードの現在残高すなわちカード残高表示器50(図1参照)に表示されている残高が貸玉額設定スイッチ137(図2参照)で設定された設定額以上であるか否かの判断が行なわれる。そして、現在残高が設定額以上であった場合にはS12により貸玉額にその設定額をセットする処理が行なわれてS14に進む。一方、現在残高が設定額未満であった場合にはS13により貸玉額に現在残高をセットした後にS14に進む。つまり、挿入カードの現在残高が設定額に満たない場合には、その設定額を貸玉額にセットしてその設定額分のパチンコ玉を払出すわけにはいかないため、挿入カードによって払出が可能な最高金額すなわち挿入カードの現在残高を貸玉額にセットする処理がなされるのである。
【0069】
次にS14では、玉貸可表示器48d(図1参照)を消灯する処理がなされる。一旦玉貸操作がなされてそれに基づく玉貸動作が完了するまでは次の玉貸操作を受付けないようにしているために、後述するS33により玉貸可表示器が点灯されるまでは玉貸可表示器48dを消灯して玉貸操作ができない旨を表示するのである。次にS15に進み、払出制御用マイクロコンピュータに玉貸要求信号の出力を開始する制御がなされる。次にS16に進み、タイマT1がセットされ、S17に進み、払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信号が入力されたか否かの判断がなされる。払出制御用マイクロコンピュータでは、S15による玉貸要求信号を受けて、玉貸が可能な状態であれば玉貸のための準備制御を行なった後にS77によりカード処理機制御用マイクロコンピュータに玉貸準備信号を出力する処理がなされる。カード処理機制御用マイクロコンピュータがS16によりセットされたタイマT1が終了する以前にこの玉貸準備信号を受信すれば、S17によりYESの判断がなされ、S20により玉貸指令信号を払出制御用マイクロコンピュータに出力した後、払出制御用マイクロコンピュータの玉貸が終了した旨の信号の送信を待機する処理がなされる。一方、T1が終了するまで払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信号が入力されなかった場合にはS19に進み、玉貸要求信号の出力を停止し、貸玉額をクリアする処理がなされてS8に進む。
【0070】
パチンコ遊技機60が既に貸玉の払出を行なっている場合や入賞に伴う景品玉の払出を行なっている場合には、後述するS100,S101,S76,S77の処理が行なわれないために、T1が終了するまで払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信号の出力がなされないのであって、その場合にはS19による処理が行なわれないのである。なお、このT1は、たとえば10msec以上で10sec以下程度の時間である。
【0071】
一方、S20により玉貸指令信号が出力された後に、S21により、現在残高から単位額を減算し貸玉額から単位額を減算する処理がなされる。S20による玉貸指令信号が払出制御用マイクロコンピュータに与えられた場合には、後述するようにパチンコ遊技機側で単位額(たとえば100円)に相当するパチンコ玉が貸玉制御されるのであり、その貸出されるパチンコ玉に相当する金額である単位額を、挿入カードの現在残高から減算するとともにS12,S13でセットされた貸玉額からその単位額を減算するのである。次にS22に進み、ユニットボックスを介してカード処理機用ターミナルボックスに単位額売上信号を出力する処理がなされる。このカード処理機用ターミナルボックスに送信されてきた単位額売上信号が玉貸カード集中管理コンピュータに出力され、玉貸カード集中管理コンピュータにより玉貸カードの使用データが集計される。なお、カード処理機用ターミナルボックスから玉貸カード集中管理コンピュータへの売上信号出力はリアルタイムで行なってもよいし、一定時間毎あるいは1日毎にまとめて行なってもよい。また、S23によりホール用管理コンピュータに単位額売上信号を出力する処理がなされる。その結果、ホール用管理コンピュータは売上情報をカード処理機とパチンコ遊技機のどちらからでも取ることができ、また双方から情報を取るようにして売上情報を比較し、一致しない場合に異常を判定することにより、故障等をいち早く発見することができる。
【0072】
次にS27に進み、タイマT3がセットされる。このタイマT3は、パチンコ遊技機側での貸玉の払出に要する時間を考慮してたとえば10sec程度に設定されている。このタイマT3が終了する以前において払出制御用マイクロコンピュータから玉貸完了信号の入力があった場合にはS31に進むが、このタイマT3が終了したとしても玉貸完了信号の入力がなかった場合にはS30に進み、処理機使用可表示機130(図1参照)が消灯されてS24に進む。そして、S24以降の挿入カードの返却制御が行なわれる。つまり、払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信号の入力があり払出制御用マイクロコンピュータにより玉貸制御が行なわれているはずであるにもかかわらず、T3が終了しても玉貸完了信号が払出制御用マイクロコンピュータから送信されてこないということは、パチンコ遊技機側の玉払出装置等に何らかの異常が発生したことが考えられるのであり、その場合には挿入カードを遊技者に返却するのである。
【0073】
一方、T3が終了する以前に払出制御用マイクロコンピュータから玉貸完了信号が入力されればS31に進み、貸玉額=0であるか否かの判断がなされる。S12,S13によってセットされた貸玉額に相当するパチンコ玉のうちまだ払出されていない未払出分が残っている場合には貸玉額は「0」となっていないためにS31によりNOの判断がなされてS15に進み、払出制御用マイクロコンピュータに再度玉貸要求信号の出力がなされる。一方、貸玉額分のパチンコ玉がすべて払出されている場合には貸玉額=0となっているためにS32に進み、現在残高=0であるか否かの判断が行なわれる。そして、挿入カードの現在残高がまだ残っている場合にはS33に進み、玉貸可表示器48dを点灯し、S8に進み、再度の玉貸操作,返却操作の受付動作が行なわれる。一方、S32により現在残高=0と判断された場合にはS34に進み、カードリーダライタ制御部に残高0,カード書込排出指令信号を出力する処理がなされる。これによりカードリーダライタ制御部は、挿入カードのカード残高を「0」に更新した後にその挿入カードを遊技者側に返却する。
【0074】
次にS35によりカード挿入表示器を点滅させ、S36によりタイマT4がセットされる。このタイマT4は、カードリーダライタが挿入カードの残高を「0」に更新した後にその挿入カードを返却するのに十分な時間を考慮して設定されているものであり、このタイマT4が終了する以前にカードリーダライタ制御部からカード処理完了信号を受信しなかった場合にはS39に進み、カード処理機異常をカード残高表示器50によりコードで表示する処理が行なわれるとともに処理機使用可表示器130が点滅制御される。具体的には、たとえば挿入カードへの残高「0」の書込不能や書込んだデータの読取確認をした場合のエラー等をコードにより表示する。
【0075】
一方、タイマT4の終了する以前においてカードリーダライタ制御部からカード処理完了信号の入力があった場合にはS40に進み、カードが挿入されている旨の表示を行なうためのカード挿入表示器132(図1参照)を消灯し、S41により玉貸異常があったか否かの判断が行なわれ、なかった場合にはS3に進み、新たなカードのカードリーダライタへの挿入受付の制御が行なわれ、玉貸異常があった場合にはS42に進み、払出制御用マイクロコンピュータから払出可能信号の受付制御が行なわれる。
【0076】
以上説明したように、パチンコ遊技機側で単位額(たとえば100円)に相当するパチンコ玉(たとえば25個)が貸出されるごとに払出制御用マイクロコンピュータからカード処理機制御用マイクロコンピュータに玉貸完了信号が出力されるのであり、カード処理機制御用マイクロコンピュータではその出力信号を入力するたびに貸玉額(S12,S13を参照)分のパチンコ玉がすべて貸出されたか否かの判断を行ない、未だに貸出されていない未貸出分がある場合にはその未貸出分をすべて貸出すまで前記単位額(たとえば100円)のパチンコ玉の貸出を繰返し行なうのである。
【0077】
図12および図13は、たとえば4msec毎に1回実行される割込プログラムを示すフローチャートであり、図12は自己診断処理のためのフローチャートを示し、図13は端数表示処理のためのフローチャートを示す。
【0078】
S43により、自己診断を行なってその結果が適正であるか否かの判断が行なわれる。適正と判断された場合は、S44により、パチンコ遊技機60の払出制御用マイクロコンピュータ350からカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に払出可能信号が入力されたか否かの判断が行なわれ、入力がある場合にはS43に戻る。自己診断の結果何らかの異常がある場合にはこのS43によりNOの判断がなされる。異常の種類としては、大きく分けて、カード処理機側のエラーで復帰可能なエラーとカード処理機側のエラーで復帰不可能なエラーとの2種類がある。そして、カード処理機側のエラーで復帰不可能なエラーを特殊エラーと呼び、カード処理機側のエラーで復帰可能なエラーを通常エラーと呼ぶ。
【0079】
この通常エラーの具体例としては、たとえば、カードリーダライタ内で挿入カードが詰まった場合,偽造カード等の不正カードが挿入された場合,挿入カードに新しい残高データ等の所定のデータを書込みその書込データを読取確認した場合にその読取データが適正なデータでなかった場合,カード処理機用ターミナルボックスとの通信不良に起因したエラー等である。なお、カード処理機62からカード処理機用ターミナルボックス320に単位額売上信号が送信されるのであるが、カード処理機用ターミナルボックス320との通信不良が発生した場合にはその送信すべき単位売上額データがカード処理機62内で記憶されるのであり、その記憶データが記憶容量の限度にまで達して初めて通常エラーが生ずるように構成されている。
【0080】
特殊エラーのうち、カード処理機側のエラーで復帰不可能なエラーの具体例としては、電源を再立上げしなければ復帰しないようなエラーとかカード処理機が故障してしまってカード処理機62を交換しなければならないようなエラーである。特殊エラーのうちパチンコ遊技機側のエラーの具体例としては、前述した所定の条件が整って初めて信号が変化する玉貸準備信号と玉貸完了信号とが電源投入時の当初から変化している場合,電源投入時に前述した払出可能信号が送信されてこない場合,玉貸完了信号がT3(S29参照)内に送信されてこない場合,前述した払出可能信号が動作中にOFFになった場合すなわちパチンコ遊技機側の電源遮断あるいは信号線の断線がある。
【0081】
自己診断の結果、何らかの異常があると判断された場合、または払出可能信号の入力がないと判断された場合にはS45によりカード処理制御が中断され、S46により特殊エラーが否かの判断が行なわれる。発生した異常が特殊エラーであった場合には、S48により処理機使用可表示器130(図1参照)が消灯される。一方、特殊エラーでなかった場合すなわち通常のエラーであった場合には、S47により、異常箇所を表わすコードをカード残高表示器50(図1参照)により表示する制御が行なわれる。また通常エラーの場合には、S47の表示に加えて、処理機使用可表示器130を点滅させる制御が行なわれる。
【0082】
次に、図13に基づいて端数表示処理について説明する。S49により端数表示スイッチ131(図1参照)が操作されているか否かの判断が行なわれ、操作されている場合にはS50により玉貸処理中であるか否かの判断が行なわれる。玉貸処理中でない場合にはそのままS51に進むが、玉貸処理中である場合には表示操作は無効とされる。なお、玉貸処理中である場合に玉貸処理が終了した後にS51に進むようにしてもよい。S51では、エラー中であるか否かの判断が行なわれる。このエラーとは前述したように通常エラーと特殊エラーとがある。S51によりエラー中でないと判断された場合にはS52に進み、S52ないしS56に基づいて、カード残高表示器50(図1参照)により、端数表示,貸玉額設定スイッチ137(図2参照)により設定された貸玉設定額の表示,カードが挿入されたときの残高の表示,カード処理機62およびユニットボックス830からなる1組のユニットを特定するためのユニット番号の表示,遊技に伴って変動する挿入カードの残高の現時点での残高の表示が行なわれる。この種々の表示は、所定時間(たとえば1秒間)間隔で前述した順序に従って順次切換表示される。そして最後にS56により現在残高表示が行なわれるのであり、この現在残高表示は端数表示スイッチ136の操作に基づく次回の表示切換えが行なわれるまで継続して表示される。
【0083】
次に、S51によりエラー中である判断されたエラーが特殊エラーであった場合には、S58に進み、S58ないしS63に従ってカード残高表示器50(図1参照)により、異常箇所や異常の内容等をコードによって表示するエラーコード表示,端数表示,貸玉設定額表示,挿入時残高表示,ユニット番号表示,現在残高表示の順で所定時間(たとえば1秒間)間隔で表示切換えが行なわれる。そして最後に現在残高表示が行なわれ、端数表示スイッチの操作に基づく次回の表示切換えまでこの現在残高表示が行なわれる。このように、エラーコード表示は、端数表示操作が行なわれて初めて行なわれる。
【0084】
次に、S51によりエラー中であると判断されたエラーが通常エラーであった場合には、S64に進み、S64ないしS69に従って、カード残高表示器50(図1参照)により、現在残高表示,端数表示,貸玉設定額表示,挿入時残高表示,ユニット番号表示,エラーコード表示の順で所定時間(たとえば1秒間)間隔で表示切換えが行なわれる。そして最後にエラーコード表示が行なわれて端数表示スイッチの操作に基づく次回の表示の切換えが行なわれるまでこのエラーコードが継続して表示される。
【0085】
図14ないし図18は、図11に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【0086】
図14ないし図16のフローチャートで示すプログラムが実行されている最中に、図17,図18に示す割込プログラムがたとえば2msec毎に1回実行される。まずこの割込プログラムを図17,図18に基づいて説明する。
【0087】
S156により、ゲーム制御用マイクロコンピュータから入賞信号があったか否かの判断が行なわれ、あるまで待機する。そして遊技領域120に打込まれたパチンコ玉が始動入賞口125a(図1参照)に入賞すれば、ゲーム制御用マイクロコンピュータ370から払出制御用マイクロコンピュータ350に入賞信号が入力され、S157により入賞記憶数を「1」加算してS156に戻る。
【0088】
図18は、払出制御用マイクロコンピュータ350からカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に払出可能信号を出力するための割込みプログラムを示したものであり、S158によりパチンコ遊技機側に玉の払出異常があったか否かの判断が行なわれる。この払出異常の具体例としては、後述する図14ないし図16において、払出異常コード表示が行なわれる原因がある。そして、払出異常がある場合には、S160により払出可能信号の出力が停止され、払出異常がない場合はS159により払出可能信号を出力する。
【0089】
次に図14ないし図16に基づいて玉払出用の制御動作を説明する。まずS70により、玉確認センサA,B共に玉有の検出をしているか否かの判断が行なわれる。図6に示した玉確認センサA(68a)と玉確認センサB(68b)との検出位置にパチンコ玉が存在する場合には、S71に進み、満タン検出が行なわれているか否かの判断が行なわれる。余剰玉貯留皿122(図1参照)が未だに満杯になっていなければS72に進み、未払出数=0であるか否かの判断が行なわれる。この「未払出数」とは、払出すべきパチンコ玉のうち未だに払出が行なわれていないパチンコ玉の数を意味し、後述するS76,S86,S89,S90でそれぞれの値にセットされ、パチンコ玉が払出されるごとに後述するS116により「1」ずつ減算される。
【0090】
そして、未払出数が「0」の場合には、S73に進み、カード処理機制御用マイクロコンピュータから玉貸要求信号があったか否かの判断が行なわれる。このS73の判断はタイマT7がタイムアップするまで繰返し行なわれ、T7が終了するまでの間にカード処理機制御用マイクロコンピュータから玉貸要求信号がなかった場合にはS83に進み、入賞玉センサAが玉を検出したか否かの判断が行なわれ、入賞玉センサA(401a)が入賞玉を検出していなければS84により入賞玉センサB(401b)が入賞玉を検出したか否かの判断が行なわれ、検出していなければS91に進む。このタイマT7は、一定期間に限り入賞玉の受付けよりも玉貸要求の受付の方を優先させるために設けられたものであり、後述のS122によりセットされる。
【0091】
S91では、玉計数センサA(68c),B(68d)(図6参照)のいずれかがパチンコ玉の流下を検出したか否かの判断が行なわれ、検出されていなければ玉確認センサA(68a),B(68b)(図6参照)のいずれかが玉の流下を検出したか否かの判断が行なわれ、検出していなければS94に進み、払出ソレノイド223(図5参照)がONになったか否かの判断が行なわれ、ONになっていなければS70に戻る。このS70〜S73,S75,S83,S84,S91,S92,S94からなるループの巡回途中で、払出ソレノイド223(図5参照)が励磁されていればS94によりYES判断がなされてS95に進み、払出異常をエラー原因表示器146(図2参照)によりコードで表示するとともに、玉抜きソレノイド180(図2参照)を励磁して玉抜き処理を行なう。
【0092】
つまり、S94によりYESの判断がなされるということは、パチンコ玉の払出制御が行なわれていないにもかかわらず払出ソレノイド223が励磁された場合であり、このような異常はソレノイド駆動回路が故障していることが考えられ、その場合にソレノイド駆動回路の故障を報知するとともに、玉抜き処理を行なって玉タンク151およびタンクレール67(図2参照)内のパチンコ玉を機外に抜取って大量のパチンコ玉が誤って打球供給皿59(図1参照)内に払出されることを防止するのである。なお、払出ソレノイド223がONになっているか否かの判断は、玉払出器63(図2参照)内のソレノイド駆動部にたとえばフォトカプラを組込んで実際の駆動状態を検出することにより行なう。次に玉計数センサA,Bあるいは玉確認センサA,Bのいずれかが玉の流下を検出した場合には、S93に進み、パチンコ玉の払出制御が行なわれていないにもかかわらずパチンコ玉が払出された旨の異常報知を行なうとともに、玉抜き処理を行なう。
【0093】
次に、タイマT7がタイムアップするまでの間に、S15のステップに従ってカード処理機制御用マイクロコンピュータ300から玉貸要求信号が送信されてくれば、S73によりYESの判断がなされてS74に進み、玉貸動作のための制御が行なわれる。このように、T7が終了するまでは玉貸動作のための制御を優先させ、T7が終了して初めて入賞玉に基づく景品玉の払出制御を行なうようにしたために、設定額(S12,S13を参照)が200円以上の場合に、景品玉の払出制御よりも玉貸動作のための制御のほうが優先されることになる。
【0094】
S74により、タンク玉センサが玉を検出しているか否かの判断が行なわれ、検出していなければS75に進み玉貸しによるパチンコ玉の払出し動作が不能動化されるが、検出しておればS76に進み、未払出数に玉貸数pをセットし、払出状態を「玉貸」にセットする処理が行なわれる。「未払出数」とは、払出すべきパチンコ玉の中でまだ払出されていない払出残り数のことであり、S76および後述するS86,S89,S90によりそれぞれの値がセットされるとともにパチンコ玉が1個払出されるごとにS116により「1」ずつ減算される。なお、S76のpとは、単位額(S21を参照)に相当するパチンコ玉の個数でありたとえば25個に定められている。次にS77に進み、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300に玉貸準備信号を出力する処理が行なわれてS78に進む。S78でタイマT9がセットされた後S79に進み、カード処理機側からの玉貸指令信号があるか否かの判断がなされ、ない場合にはS80によりタイマT9がタイムアップするまでS79の判断が繰返し行なわれるように制御される。その間に、S20に基づいて玉貸指令信号が送信されてくればS82に進み、貸出中表示器の点滅を開始する制御を行なってS96に進むが、送信されてこない場合にはS81により未払出数がクリアされた後にS70に戻る。
【0095】
一方、始動入賞口125a,125b,125cのいずれかにパチンコ玉が入賞すれば入賞玉センサAにより検出され、S83によりYESの判断がなされてS85に進み、入賞記憶数=0であるか否かの判断が行なわれる。この「入賞記憶数」とは、前述したS157により「1」ずつ加算され、S134より「1」ずつ減算されるものであり、始動入賞口125aに入賞した入賞玉のうち未だに景品玉の払出が行なわれていない入賞玉の個数を意味する。そして、入賞記憶数が0でない場合にS86に進み、未払出数に第3払出数n個(たとえば7個)がセットされ、払出状態を「n払出」にし、払出表示ランプ126の点灯を開始する処理が行なわれた後にS96に進む。つまり、パチンコ玉が始動入賞口125aに入賞すれば1個の入賞につきn個(たとえば7個)の景品玉が払出されることになる。一方、入賞記憶数=0である場合にはS87に進み、払出状態が、「n払出」かまたは「m払出」かの判断が行なわれる。現在の払出状態が「n払出」または「m払出」の場合にはS88に進み、入賞玉センサB(401b)がパチンコ玉を検出しているか否かの判断が行なわれ、検出していなければS89に進み、未払出数にm(たとえば10個)をセットし、払出状態を「m払出」にし、払出表示ランプ126の点灯を開始する処理が行なわれる。つまり、始動入賞口125a,125b,125cにパチンコ玉が複数個入賞した場合においては、まず始動入賞口125aに入賞した入賞玉に基づくn個(たとえば7個)のパチンコ玉の払出を優先し、その後始動入賞口125b,125cに入賞した入賞玉に基づく第2払出数m個(たとえば10個)の景品玉の払出が行なわれる。一方、始動入賞口125a〜125c以外の入賞口にパチンコ玉が入賞した場合には、入賞玉センサB(401b)(図4参照)によりその入賞玉が検出され、S84によりYESの判断がなされてS90に進む。一方、前回の景品玉の払出が入賞玉センサA(401a)の検出出力に基づくnまたはmの景品玉の払出であり、かつ入賞玉センサB(401b)からパチンコ玉の検出出力があればS88によりYESの判断がなされてS90に進む。S93では、未払出数にk(たとえば15個)をセットし、払出状態を「k払出」にし、払出表示ランプ126の点灯を開始する制御を行なう。その結果、入賞玉センサA,Bが共に入賞玉を検出している場合には一方の入賞玉センサに基づく景品玉の払出と他方の入賞玉センサに基づく景品玉の払出とが交互行なわれる。
【0096】
図15のS96では、タイマT5がセットされる。このタイマT5は、払出ソレノイド223の励磁する時間を定めるものであり、払出スプロケット74(図5参照)がパチンコ玉の自重でストッパ係止部一個分回転するのに要する時間(たとえば8〜10msec)だけ払出ソレノイド223を励磁するためのものである。次にS97により払出ソレノイドをONにする制御が行なわれ、S98に進み、玉計数センサAが払出玉を検出したか否かの判断が行なわれる。そして未だに玉計数センサAが払出玉を検出していない場合にはS99に進み、玉計数センサBが払出玉を検出したか否かの判断が行なわれ、未だに検出していない場合にはS107に進み、タイマT5が終了したか否かの判断が行なわれ、未だにタイマT5が終了していない場合にはS108に進み減算して終了するか否かの判断が行なわれ、減算したとしても終了しない場合にはS97に戻り、払出ソレノイドがONに制御され続ける。払出ソレノイド223(図5参照)が励磁されたことに伴って、前述したように払出スプロケット74が回転可能となり、パチンコ玉の自重により払出スプロケット74が回転してパチンコ玉が1個玉通過口64aから下方に払出されれば、玉計数センサA(68c)が払出玉を検出して、S100に進み、玉計数センサAの検出記憶があるか否かの判断が行なわれる。
【0097】
この玉計数センサAの検出記憶は、玉計数センサAの記憶がない状態で玉計数センサAが払出玉を検出した場合にS101により記憶されるものであり、玉計数センサBの記憶がない状態で玉計数センサBが払出玉を検出した状態でS103によりその記憶がクリアされるものである。つまり、玉払出器63が正常に作動している場合には2つの玉通過口64a,64bから交互に1つずつパチンコ玉が払出されるのであり、その場合には必ず玉計数センサAが払出玉を検出した時点では玉計数センサAの検出記憶がクリアされており、玉計数センサBが払出玉を検出した時点では玉計数センサBの検出記憶がクリアされるはずであり、正常に作動している以上S100とS102とではNOの判断がなされるはずである。ところが、装置内でパチンコ玉が詰まった場合や玉計数センサが故障した場合には、S100やS102によりYES判断がなされることになり、その場合にはS104に進み、玉計数センサの故障または装置内の玉詰まりの異常状態が発生した旨をエラー原因表示器146によりコードによって表示するとともに玉抜き処理が行なわれる。
【0098】
一方、S100によりNOの判断がなされた場合にはS101に進み、玉計数センサAの検出を記憶し、玉計数センサBの検出記憶をクリアし、検出個数に「1」を加算する。一方、S102によりNOの判断がなされた場合にはS103に進み、玉計数センサBの検出を記憶し、玉計数センサAの検出記憶をクリアし、検出個数に「1」を加算する。次にS105に進み、検出個数=2になるか否かの判断が行なわれる。正常に玉払出動作が行なわれている場合には、T5のセット時間だけ払出ソレノイド223が励磁されて1個のパチンコ玉が払出されて検出されるはずであり、検出個数が「1」となるはずである。その検出個数が「2」でない場合にはS107に進み、タイマT5が終了しているか否かの判断が行なわれ、終了している場合にはS110に進み払出ソレノイドをOFFに制御するのであるが、パチンコ玉が2個払出されて検出個数が「2」になった場合には、S106に進み払出ソレノイドの1回の作動で複数個の玉が払出された旨の異常状態をエラー原因表示器146によりコードによって表示するとともに玉抜き処理が行なわれる。
【0099】
次に、S108により減算して終了すると判断された場合にはS109に進み、タイマT6がセットされた後にS110により払出ソレノイド223がOFFに制御される。このタイマT6は、払出ソレノイド223が励磁されて払出されたパチンコ玉が玉計数センサAまたはBで検出されたかどうかをチェックするために必要な時間を計時するためのものである。そしてS111によりT6が終了したか否かの判断が行なわれ、終了した場合にはS114に進み、検出個数=0であるか否かの判断が行なわれる。正常に払出されている場合には検出個数が「1」になっているために、S115に進み、検出個数をクリアし作動回数をクリアしてS116により未払出数を「1」減算してS117に進む。このS116によりパチンコ玉が払出される毎に未払出数が「1」ずつ減算され、未払出数が「0」になっていない場合には前記S72によりNOの判断がなされS96以降のパチンコ玉の払出制御が行なわれるのであるが、未払出数が「0」になれば前記S72によりYESの判断がなされ、パチンコ玉の払出が一旦終了して次の払出条件の成立まで払出制御が休止される。次にS117により、払出状態が「玉貸」であるか否かの判断が行なわれ、払出状態が「玉貸」以外の場合すなわち入賞玉に基づく景品玉の払出の場合にはS126に進み、景品玉の払出に伴う制御が行なわれる。一方、払出状態が「玉貸」の場合にはS118に進み、未払出数=0であるか否かの判断が行なわれ、0でない場合にはS70に進むが、0の場合にはS119に進み、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300に玉貸完了信号を出力する処理が行なわれ、S120により貸出中表示器46dを消灯して、S121により、遊技機用ターミナルボックス149,コネクタ158,157を介してホール用管理コンピュータに単位額売上信号を出力する処理が行なわれる。この「単位額売上信号」とは、単位額(S12,S13を参照)分のパチンコ玉がカードを用いて貸出されたことによる単位額分のパチンコ玉の売上信号であり、この信号を受信したホール用管理コンピュータが、カードによる売上額の集計を行なう。次にS122によりタイマT7がセットされてS70に戻る。
【0100】
一方、タイマT6が終了する期間内に1個もパチンコ玉が払出されなかった場合にはS114によりYESの判断がなされてS123に進み、作動回数に「1」を加算して、S124に進み、作動回数が「2」であるか否かの判断が行なわれ、作動回数が1回目の場合にはS70に戻り、再度パチンコ玉の払出制御を行なう。そして再度のパチンコ玉の払出制御にもかかわらずパチンコ玉が1個も払出されなかった場合には、再びS123により作動回数が「1」加算される。その結果、作動回数=2となり、S124により、パチンコ玉を払出すべき払出条件が成立したにもかかわらずパチンコ玉が払出されなかったまたは払出した玉が検出されなかった旨の異常状態をエラー原因表示器146によりコードにより表示するとともに玉抜き処理が行なわれる。
【0101】
なお、S125による異常時処理の異常状態の原因をさらに詳しく特定してもよい。すなわち、玉確認センサがパチンコ玉の流下を検出した場合には玉計数センサの故障であり、玉確認センサが玉の流下を検出せずかつ払出ソレノイドの作動が検出された場合には玉詰まりまたは玉確認センサの故障であり、玉確認センサがパチンコ玉の流下を検出せずかつ払出ソレノイドの作動が検出されなかった場合には払出ソレノイドの故障というように異常原因を細かく判定してもよい。また、玉確認センサによって玉の流下を検出判定するようにし、玉確認センサによる流下玉の検出個数と玉計数センサによる検出個数とを比較して、玉の払出状態を監視するように構成してもよい。
【0102】
次に、S111により、T6が終了していないと判断された場合にはS112に進み、払出ソレノイドがONになっているか否かの判断がなされ、ONになっていない場合にはS98に進む。一方、S110により払出ソレノイドをOFFに制御したにもかかわらず払出ソレノイドがONになっている場合にはS112によりYES判断がなされS113に進み、ソレノイド駆動回路の故障をエラー原因表示器146によりコードによって表示するとともに玉抜き処理を行なう。このS112による判断も、前述と同様に、玉払出器63のソレノイド駆動部にたとえばフォトカプラを組込んで実際の駆動状態を検出することにより行なう。
【0103】
次に、払出状態が「玉貸」ではなく景品玉の払出の場合にはS126により、景品玉払出数を「1」加算する。つまり、入賞に基づいて景品玉が1個払出される毎にS126により景品玉払出数を「1」ずつ加算する処理が行なわれる。次にS127により、景品玉払出数が「a」になったか否かの判断が行なわれ、なっていない場合にはS132に進むが、なっている場合にはS128に進み、遊技機用ターミナルボックス149,コネクタ156,155を介してホール用管理コンピュータに景品玉払出信号の出力がなされる。ホール用管理コンピュータでは、この景品玉払出信号に基づいて遊技場にとって不利益となる不利益球数を計数する。このように、所定個数の景品玉が払出される毎に景品玉払出信号が1パルス分ホール用管理コンピュータに出力されるのであり、この1パルスの景品玉払出信号が出力されるのに要する景品玉の払出個数が「a」であり、たとえば10個に設定されている。この「a」は補給装置153の補給玉検出器の出力単位個数と同じ値である。そして、景品玉払出信号が出力されるとS129により景品玉払出数がクリアされて「0」となる。次にS130に進み、未払出数=0であるか否かの判断が行なわれ、「0」でなければS70に進むが、「0」である場合にはS131に進み、タイマT8がセットされる。このタイマT8は入賞玉の排出処理のチェックに必要となる時間を計時するものである。次にS132に進み、払出表示ランプ126(図1参照)が消灯され、S133により、払出状態が「n払出」であるか否かの判断が行なわれる。払出状態が「n払出」の場合には、S134により入賞記憶を「1」減算する処理が行なわれる。「n払出」の場合には入賞記憶数(S157参照)に基づく景品玉の払出であるために、未払出数が「0」(S130参照)となって1個の入賞記憶数に基づく景品玉の払出が終了したことに伴ってその入賞記憶を「1」減算するのである。次にS136に進み、入賞玉センサA(170a)がパチンコ玉のあることを検出しているか否かの判断が行なわれる。払出状態がn払出またはm払出であれば入賞玉センサA(170a)は入賞玉を検出しているはずであり、また、排出モータA(402a)がONになって励磁されれば、図4に示すように、入賞玉センサA(170a)内のパチンコ玉が1個下方に落下するのであり、所定期間内のうちには入賞玉センサA(170a)が玉を検出しなくなるはずである。そして、S140によりタイマT8が終了するまで排出モータA(402a)を回転し続けて入賞玉センサAが玉有りを検出しているか否かの判断を行い、入賞玉センサAが玉有りを検出しなくなればS141に進み、排出モータA(402a)が所定角度回転したか否かの判断が行なわれ、所定角度回転した段階でS142に進み、排出モータA(402a)の停止制御が行なわれてS70に戻る。なお、このS141による所定角度の回転が行なわれたか否かの判断は、基準位置センサA(403a)(図4参照)からの基準位置検出信号とステッピングモータで構成されている排出モータA(402a)のステップ数とによって判定される。
【0104】
一方、タイマT8が終了する期間中ずっと入賞玉センサAが玉有りを検出し続けた場合には、排出モータAが回転制御されているにもかかわらず入賞玉センサA内のパチンコ玉が下方に落下しない等の異常が生じた場合であり、玉詰まりまたは入賞玉センサAや排出モータAの故障が考えられるため、S143により、排出モータA(402a)を停止制御した後にS144により、払出異常が発生した旨をエラー原因表示器146によりコードによって表示させるとともに玉抜き処理が行なわれる。また、排出モータAが回転する前に入賞玉センサAが玉有りを検出していない場合には、入賞玉センサAや排出モータAの故障が考えられるため、S137により、払出異常が発生した旨をエラー原因表示器146によりコードによって表示させるとともに玉抜き処理が行なわれる。次にS154に進み、リセット操作があったか否かの判断がなされリセット操作があるまで待機する。そしてリセット操作があればS155に進み、検出個数をクリアし、作動回数をクリアし、玉計数センサAの検出記憶をクリアするとともに玉計数センサBの検出記憶をクリアする処理が行なわれてS70に戻る。
【0105】
一方、S135により、払出状態が「m払出」であるか否かの判断が行なわれ、「m払出」の場合には前記S136に進むが、払出状態が「n払出」でもなく「m払出」でもない場合すなわち「k払出」の場合にはS145に進み、入賞玉センサBが玉有りを検出したか否かの判断が行なわれる。払出状態が「k払出」となっているのであれば、その前提として前記S84により入賞玉センサBが玉を検出していなければならないのであり、ゆえに、S145により当然入賞玉センサBが玉有りを検出していると判断されるのであるが、入賞玉センサBの故障等何らかの異常が発生した場合には、S145によりNOの判断がなされる。その場合にはS146に進み、払出異常をエラー原因表示器146によりコードによって表示させるとともに玉抜き処理を行なった後にS154に進む。一方、入賞玉センサBが玉有りを検出していると判断されれば、S147に進み、排出モータB(402b)の回転を開始させ、S148により、入賞玉センサB(401b)が玉有りを検出しているか否かの判断が行なわれ、前述と同様に、タイマT8が終了するまでの間に玉有りを検出しなくなればS150に進み、前述と同様に玉送回転部材414b(図3参照)が所定角度回転したか否かの判断が行なわれ、所定角度回転した段階でS151により排出モータBの停止制御が行なわれてS70に戻る。一方、タイマT8が終了するまでの間ずっと入賞玉センサBが玉有りを検出し続けた場合にはS152に進み、前述と同様に払出モータBの停止制御が行なわれ、S153により払出異常コードの表示,玉抜き処理の制御が行なわれた後にS154に進む。
【0106】
なお、前述したS70,S91,S93の制御に加えて、玉確認センサAが玉有りを検出せずかつ玉計数センサAが玉の流下を検出した場合に玉確認センサAが故障した旨の異常コードをエラー原因表示器146により表示させ、また、玉確認センサBが玉有りを検出せずかつ玉計数センサBが玉の流下を検出した場合に玉確認センサBが故障した旨の異常コードをエラー原因表示器146により表示させるように制御してもよい。さらに、前記S98によりNOの判断がなされた場合に玉確認センサAが玉有りを検出したか否かの判断ステップを挿入して玉確認センサAが玉有りを検出している場合には玉計数センサAが故障した旨の異常コードを表示して玉抜き処理を行なってもよい。さらに、S99により玉計数センサBが玉払出を検出しなかった場合に玉確認センサBが玉有りを検出したか否かの判断ステップを挿入し、玉確認センサBが玉有りを検出している場合には玉計数センサBが故障した旨の異常コード表示をするとともに玉抜き処理を行なうようにしてもよい。
【0107】
図19は、カード処理機とパチンコ遊技機の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートを表わす図である。
【0108】
まず電源が投入され(パワーオン)、Aの時点で玉貸準備信号線がONとなりパチンコ遊技機側の払出可能信号が出力される。次に、カードが受付けられたBの時点でカード挿入表示器132と玉貸可表示器48dとがONになる。次に、玉貸操作検出器44dがONになり遊技者の玉貸操作が検出され、Cの時点で玉貸操作有りの検出が行なわれる。この時点で、玉貸可表示器48dがOFFになって消灯されるとともに、玉貸可能信号線がONになり、カード処理機62が玉貸可能状態となる。このCの時点から所定の遅延時間a(たとえば20msec)だけ経過したDの時点で、玉貸要求信号線がONになり玉貸要求信号がカード処理機62からパチンコ遊技機60側に出力される。この所定の遅延時間aを設けた理由は玉貸可能信号線がONになったことをパチンコ遊技機側で判定するのに十分な時間を設けてノイズによる誤動作を防止するためである。
【0109】
このDの時点から、前記S18に示したタイマT1で計測される玉貸準備信号確認時間b(b≦T1)が経過したEの時点で、払出状態信号線がONになり玉貸準備信号がパチンコ遊技機60側からカード処理機62側に出力される。この時点からS80に示したタイマT9で計測される玉貸指令信号確認時間c(c≦T9)が経過したFの時点で、玉貸要求信号線がOFFになりこれを以って玉貸指令信号がカード処理機62側からパチンコ遊技機60側に出力されたものとされる。この時点からS29に示したタイマT3によって計測される玉貸完了信号確認時間d(d≦T3)が経過したGの時点で、払出状態信号線がOFFになりこれを以って玉貸完了信号がパチンコ遊技機60側からカード処理機62側に出力されたものとされる。さらにこの時点からS75によるタイマT7で計測される次玉貸要求信号確認時間e(e≦T7)だけ経過したDの時点で玉貸要求信号線がONになり次の玉貸要求信号がカード処理機62側からパチンコ遊技機60側に出力されて、前述と同様に玉貸準備信号の出力,玉貸指令信号の出力,玉貸完了信号の出力が繰返される。そして、図19では、玉貸要求信号の出力,玉貸準備信号の出力,玉貸指令信号の出力,玉貸完了信号の出力を合計3回繰返し、最後の玉貸完了信号が出力された時点から次玉貸要求信号確認時間eの間に玉貸要求信号が出力されなかった場合に、玉貸可能信号線がOFFに切換わる。次に返却操作検出器42dがONになりHの時点で遊技者の返却操作有りの検出が行なわれ、その時点でカード挿入表示器132が点滅するとともに玉貸可表示器48dがOFFになり消灯する。そしてIの時点でカードが遊技者側に返却される。
【0110】
次に、本発明の別実施の形態を説明する。
図20は玉払出装置の構造を示す横断面図である。
【0111】
この玉払出装置600の構造は、図3に示した入賞玉処理装置400の構造とほとんど同じであるために、ここでは簡単に説明する。玉払出装置600は駆動源としての排出モータA(602a),B(602b)を有している。これら両排出モータA(602a),B(602b)はステッピングモータで構成され、間隔保持部材612により所定の間隔が保たれた状態で並設されている。これら排出モータA(602a),B(602b)は、それぞれに、コネクタ611a,611bから供給された電流がコイル609a,609bを流れることにより鉄芯608a,608bが回転するように構成されている。ケーシング610a,610bにはそれぞれ軸受606a,606bが設けられており、それら軸受606a,606bにモータ軸605a,605bが回転自在に軸支されている。そして、鉄芯608a,608bが回転することによりそれぞれのモータ軸605a,605bが一体に回転する。モータ軸605bは円筒状の形状に構成されており、その円筒内に同心円状にモータ軸605aが挿入されている。このように構成されたいわゆる2軸モータとしての排出モータ602は取付けボス613に取付けられているモータ取付け板604に取付けられて固定されている。
【0112】
それぞれのモータ軸605a,605bにはスプロケット614a,614bが相対回転不能の状態で取付けられている。そして、玉タンク151内の玉が供給通路616a,616bに供給され、スプロケット614a,614bに形成されている凹部615a,615b内に玉が入り込んだ状態で玉載置部617a,617b上に玉が載置された状態となる。この状態で、排出モータA(602a)が回転することによりスプロケット614aが回転して玉載置部617a上の玉が送出通路619aを通って下方に払出される。一方、排出モータB(602b)が回転することによりスプロケット614bが回転し、玉載置部617b上の玉が送出通路619bを通って下方に払出される。下方に払出されたそれぞれの玉は、払出確認センサA(618a),B(618b)により検出される。なお、図中607は軸受である。
【0113】
図21は、入賞玉処理装置および玉払出装置の動作を説明するための構成図である。
【0114】
図中625b(625a)は、入賞玉集合樋であり、始動入賞口125a,125b,125cに入賞した入賞玉が入賞玉集合樋625a上に集合され、始動入賞口125a,125b,125c以外の入賞口に入賞した入賞玉が入賞玉集合樋625b上に集合される。入賞玉センサB(626b),A(626a)のそれぞれの脇には、排出ソレノイドB(627b),A(627a)で回動される流下規制部材629b,629aが設けられている。この流下規制部材629b,629aはそれぞれにウエートが設けられており、排出ソレノイドB(627b)の励磁が図示のように解除されている状態では、ウエートの自重により流下規制部材629bが時計周り方向に回動している。その状態では、排出ソレノイドB(627b)のアクチュエータ628bが入賞玉排出通路630b内に入り込んだ状態となり、入賞玉集合樋625b上に集合された入賞玉がその入り込んだアクチュエータ628bにより入賞玉センサB(626b)内で停止した状態となる。そして排出ソレノイドB(627b)が励磁されると、アクチュエータ628bが引き寄せられて入賞玉排出通路630bから退避した状態となるとともに、流下規制部材629bがアクチュエータ628bにより押し上げられて反時計周り方向に回動してその上方端が入賞玉排出通路630b内に入り込む。そしてアクチュエータ628bにより支えられていた入賞玉が下方に落下するとともにその上方に位置する入賞玉が流下規制部材629bの上方端により支えられて保持される。以上のように、排出ソレノイドB(627b)が1回励磁される毎に入賞玉が1個入賞玉排出通路630bに排出されて玉排出樋624から機外に排出される。入賞玉集合樋625a上に集合された入賞玉も、前述と同様に、入賞玉センサA(626a)により検出されるとともに、流下規制部材629a,アクチュエータ628aの働きにより排出ソレノイドA(627a)が励磁される毎に1個入賞玉排出通路630a,玉排出樋624から機外に排出される。
【0115】
そして、入賞玉集合樋625b上に導かれた入賞玉が入賞玉センサB(626b)により検出されれば玉払出装置600により所定個数k(たとえば15個)の景品玉が払出され、その払出しが完了した段階で排出ソレノイドB(626b)を1回励磁して入賞玉を1個玉排出樋624内に排出する。そして、次の入賞玉が存在すれば再度入賞玉センサB(626b)により検出され、前述と同様に所定個数k(たとえば15個)の景品玉が払出される。また、入賞玉集合樋625a上に導かれた入賞玉は入賞玉センサA(626a)より検出され、所定個数n(たとえば7個)またはm(たとえば10個)の景品玉が払出され、払出ソレノイドA(626a)が励磁されて次の入賞玉があれば再度所定個数nまたはmの景品玉が払出される。以上のように、入賞玉が連続して発生したとしても、流下規制部材629a,629bにより、景品玉の払出しが終了した入賞玉だけ流下して未だに景品玉の払出しが終了していない入賞玉については流下が阻止されて証拠玉として貯留された状態となるために、景品玉の払出個数を巡るトラブルを防止できる利点がある。なお、証拠玉を貯留する代わりにマイクロコンピュータ等で入賞個数等を記憶しておき、その記憶値に基づいて払出制御を行なうようにしてもよい。その場合には、バックアップ電源を利用して記憶値が停電等で消去されないようにすることが望ましい。
【0116】
なお、払出ソレノイドA(627a),B(627b)が故障して励磁不能状態になれば、アクチュエータ628a,628bが入賞玉排出通路630a,630b内に入り込んだままの状態となるため、排出ソレノイド励磁指令信号が導出されたにもかかわらず、パチンコ玉が入賞玉センサA(626a),B(626b)の内部で停止して入賞玉検出信号が継続して導出される状態となるのであり、この入賞玉センサの連続したON状態を検出して払出ソレノイドA( 627a),B(627b)が故障した旨の判定を行なって異常状態の報知を行なうように構成されている。なお、入賞玉センサA(626a),B(626b)はパチンコ玉の通過に伴って出力信号が所定の電圧から変化するいわゆる近接スイッチにより構成されているのであるが、この入賞玉センサA(626a),B(626b)が断線した場合には出力信号の電圧が0Vとなるために、その0Vになった旨を検出して入賞玉センサA(626a),B(626b)が断線した旨の判定を行ない報知をしてもよい。また、この入賞玉センサA(626a),B(626b)がショートした場合には出力電圧が正常な電圧を越えた異常な電圧となってしまうのであり、その異常電圧を検出してショートした旨の判定を行ない、その旨の報知を行なうようにしてもよい。
【0117】
玉貯留皿151(図2参照)内のパチンコ玉が導かれてくる位置に玉払出装置600が設けられている。この玉払出装置600は払出集中制御基板631によって制御される。玉払出装置600の供給通路616b(616a)の流下上手側には、玉欠乏センサA(601a),B(601b)が配設されており、玉払出装置600に供給されるパチンコ玉が欠乏しているか否かが検出される。カード処理機62(図1参照)からの玉貸指令信号または入賞玉センサA(626a),B(626b)の入賞玉検出信号(S83,S84参照)に基づき、玉欠乏センサA(601a),B(601b)の検出出力(S70に対応する)がありかつ満タン検出スイッチ162の検出出力(S71参照)がないことを条件に排出モータ602a,602bが図示反時計周りに回転する。なお、具体的には、カード処理器62からの玉貸指令信号に基づいて排出モータ602bのみが回転して所定個数の貸玉が払出され、入賞玉センサA(626a)の入賞玉検出信号に基づいて排出モータ602aのみが回転駆動して所定個数の景品玉が払出され、入賞玉センサB(626b)の入賞玉検出信号に基づいて排出モータ602bのみが回転して所定個数の景品玉が払出される。また、排出モータ602a,602bの回転角度は、払出集中制御基板631からの信号に応じた個数玉を払出せるだけの角度である。払出された玉はそれぞれ払出確認センサA(618a),B(618b)により計数確認され、計数値と払出指令個数とが一致したことを条件にカード処理機62に玉貸完了信号を出力したり排出ソレノイドA(627a),B(627b)を駆動して入賞玉を1個排出処理したりする。なお、払出確認センサA(618a),B(618b)による玉の計数値が払出指令個数を下回っている場合には不足分をさらに払出し、上回っている場合にはエラー処理を行なう。なお、下回っている場合にもエラー処理を行なってもよい。
【0118】
また、排出モータ602bによる景品玉払出中にカード処理機62から玉貸し指令信号があった場合には、排出モータ602aにより貸玉を払出すようにしてもよい。また、排出モータ602aを景品玉払出し専用のモータとし、排出モータ602bを貸玉払出し専用のモータとしてもよい。さらに、パチンコ玉が1個払出されるごとに払出確認センサA(618a),B(618b)より払出確認を行ない、確認した後に次のパチンコ玉を1個払出すようにし、1個ずつ払出されるパチンコ玉を確認しながら玉の払出制御を行ない、払出確認されたパチンコ玉が払出集中制御基板631からの払出指令個数に達したときに払出を停止制御するようにしてもよい。
【0119】
玉払出装置600によって払出されたパチンコ玉は玉払出通路621に放出され、連通口622を通って玉貯留皿59(図1参照)に払出される。一方、玉貯留皿59が満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉は、連絡樋623を通って余剰玉貯留皿122(図1参照)に払出される。
【0120】
一方、前述したS93,S95,S104,S106,S113,S125,S137,S144,S146,S153に従って玉抜処理が行なわれる際には、排出モータ(602a),B(602b)を逆転(図21における時計回り方向)させて玉タンク151内等のパチンコ玉を玉抜通路620a,b,玉排出樋624から機外に排出する。
【0121】
なお、以上説明した実施の形態では、カードに直接カード残高を記録するものを示すが、その代わりに、カードにはそのカード残高を特定可能な情報(たとえばカード番号)を記録させ、遊技場に設置されているホール用管理コンピュータの方にそのカード番号に対応させてカード残高を記憶させ、挿入カードのカード番号を手掛かりにホール用管理コンピュータの方で挿入カードに対応するカード残高を割り出し、その割り出されたカード残高を使用して遊技ができるように構成してもよい。また、以上説明した実施の形態では、入賞玉処理装置400の駆動源のみまたは玉払出装置600の駆動源のみを2軸モータで構成した場合を示したが、入賞玉処理装置400と玉払出装置600との両方を2軸モータで構成してもよい。また、必要に応じて、同心状に設けられた3つ以上のモータ軸を3つ以上の排出モータでそれぞれ独立に回転駆動させて入賞玉処理装置や玉払出装置を制御してもよい。また、モータ軸はそれぞれ独立に回転できるものであれば角筒状であってもよい。また、玉払出装置600の駆動源のみを2軸モータで構成した場合には、入賞玉を、景品玉払出終了毎に1個ずつ排出する代わりに、入賞玉数あるいはそれに対応する未払出玉数を入賞玉発生ごとに累積加算記憶し、景品玉払出毎に減算するようにしてもよい。
【0122】
上記実施の形態により、「所定の打球待機部に確保されている打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技用装置であって、遊技者所有の有価価値が特定可能な情報が記録された記録媒体の記録情報によって特定される前記有価価値を使用して貸玉を払出すための玉払出指令信号を導出する玉払出指令手段と、前記遊技領域に設けられた所定の入賞領域に入賞した入賞玉を処理する入賞玉処理手段と、前記玉払出指令手段から導出された玉払出指令信号に基づいて貸玉を前記打球待機部に払出すとともに、前記入賞玉処理手段による入賞玉の処理に基づいて景品玉を前記打球待機部に払出す玉払出手段とを含み、前記玉払出手段あるいは前記入賞玉処理手段のうちの少なくとも一方の駆動源は、それぞれ独立に回転駆動する複数の駆動軸を含み、該複数の駆動軸は、中空に構成された駆動軸内に他の駆動軸が貫通してそれぞれ同心状に配設されていることを特徴とする、弾球遊技用装置。」が開示されている。該弾球遊技用装置によれば、貸玉が直接打球待機部に払出されて遊技者がわざわざ貸玉を打球待機部に投入する煩雑のない弾球遊技用装置において、その弾球遊技用装置の入賞玉の処理や賞品玉の払出を複数態様のものに構成したとしても機構の複雑化を極力防止できる。
【0123】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、記録媒体処理機は、玉の貸出しを指令する玉貸指令信号を弾球遊技機へ送信する前に、玉貸要求信号と玉貸準備信号とのやりとりを行なうために、貸玉の払出しを無理なく確実に行なうことができる。さらに、玉貸要求信号、玉貸指令信号、玉貸準備信号および玉貸指令信号は、送信用または受信用フォトカプラ経由で送受信されるために、記録媒体処理機側の電源の悪影響を受けて信号線に異常電圧が印加されることによって弾球遊技機が故障することを極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるパチンコ遊技機およびカード処理機の全体正面図である。
【図2】カード処理機およびパチンコ遊技機の一部内部構造を示す裏面図である。
【図3】入賞玉処理装置の構造および動作を説明するための要部横断面図である。
【図4】入賞玉処理装置の動作を説明するための概略構成図である。
【図5】玉払出器の構造を示す縦断面図である。
【図6】玉払出器における各部センサの配設位置を説明するための縦断面図である。
【図7】カード処理機の制御回路を示すブロック図である。
【図8】パチンコ遊技機とカード処理機との間での信号の送受信を行なうための回路を示す回路図である。
【図9】払出集中制御基板および玉払出基板の制御回路を示すブロック図である。
【図10】図7に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】図7に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】図7に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】図7に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】図9に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】図9に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】図9に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】図9に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】図9に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】カード処理機とパチンコ遊技機の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図20】他の実施の形態における玉払出装置の構造を示す横断面図である。
【図21】他の実施の形態における入賞玉処理装置および玉払出装置の動作を説明するための構成図である。
【符号の説明】
63は玉払出器、71は払出数設定部、350は払出制御用マイクロコンピュータ、70は玉払出基板、62はカード処理機、60はパチンコ遊技機、136は端数表示スイッチ、50は残金額表示器(カード残高表示器)、59は玉貯留皿、730は払出集中制御基板、400は入賞玉処理装置、402a,402bは排出モータA,B、405a,405bはモータ軸である。

Claims (1)

  1. 玉貸しの指令に応じて玉払出器を駆動して遊技に用いる玉を貸出す玉貸しを実行する弾球遊技機と通信し、記録媒体の記録情報により特定される残額を使用して前記弾球遊技機に玉貸しを実行させるための処理を行なう記録媒体処理機であって、
    前記弾球遊技機へ玉貸しを要求する玉貸要求信号を送信する玉貸要求信号送信手段と、
    該玉貸要求信号送信手段により前記玉貸要求信号が送信された後、玉貸しの準備ができていることを示す玉貸準備信号が前記弾球遊技機から送信されてきたことを条件として、玉貸しを指令する玉貸指令信号を前記弾球遊技機へ送信する玉貸指令信号送信手段と、
    記弾球遊技機から供給される交流電力を入力する電力入力部と、
    該電力入力部に入力された交流電力を整流する整流手段とを含み、
    前記弾球遊技機には前記玉貸要求信号および前記玉貸指令信号を受信するための信号受信用フォトカプラと、前記玉貸準備信号および前記玉貸指令信号に応じた玉貸しの完了を示す玉貸完了信号を前記記録媒体処理機へ送信するための信号送信用フォトカプラとが設けられており、
    前記信号受信用フォトカプラを動作させる電源および前記信号送信用フォトカプラの出力側の電気信号を発生させる電源は、前記整流手段により整流された電力であることを特徴とする、記録媒体処理機。
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