JP3595388B2 - 掻きむしり防止用手袋及びこれを用いた寝間着 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アトピー性皮膚炎などの皮膚が痒くなるアレルギー性疾患にかかった乳幼児や子供等が入眠中に体、特に顔や首周りの痒みに、我慢ができずに或いは無意識のうちに、掻きむしることによって炎症の悪化を防ぐ、掻きむしり防止用手袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
アトピー性皮膚炎は、直射日光、空気汚染、ハウスダスト、ダニなどの生活環境、食物、精神的なストレスなどによる刺激、及び皮膚の抵抗力を含む体質等、を原因とするアレルギー性疾患の一種であり、皮膚、特に、顔や首周りに湿疹ができて掻きむしりたくなるほどのむず痒さが伴う症状があり、大人だけでなく、乳幼児や子供にその症状が多く見られ、近年急増している。
【0003】
特に、乳幼児や子供のアトピー性皮膚炎の悪化原因として入眠状態での掻きむしりが挙げられる。これは、入睡期の皮膚温上昇に伴い、肘・体幹等のかゆみが増し入眠状態のまま自ら引っ掻いてしまう行為であり、掻痒部に皮膚の損傷を起こし、本来皮膚表面に常在する黄色ブドウ球菌などの皮内感染を惹起し、その炎症が更にかゆみを誘発するという悪循環を招くことを特徴としている。
【0004】
この悪循環を断ち切るためには、この掻きむしりによる皮膚の損傷と菌感染を防止することが第一であり、それによってかゆみの誘発を抑え、結果として皮膚の炎症を軽快させることができる。
【0005】
このための従来技術に係る対策用具として、就寝時に着用する手袋が知られている。
この手袋は、引っ掻き行為が指尖爪部を皮膚患部に作用させる点に着目して、直接、指尖爪部を皮膚患部に作用させないようにするものであり、皮膚に柔らかい綿などの1重の布地で構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この手袋は、上述したように、1重の布地で構成されているため、手袋ごしで直接患部を引っ掻いたり、掻きむしることになり、地肌を傷つけることになる。
【0007】
一般に、乳幼児や子供の皮膚は健常であっても柔らかく、傷付き易いが、特に、アトピー性皮膚炎等の炎症やかぶれによって皮膚が一層傷付き易くなっており、その治療効果が満足できるものではなかった。
【0008】
本発明は、このような技術的な課題に鑑みて完成されたものであり、外袋とこの外袋内に収容されている内袋とからなる独立した少なくとも2枚の袋材によって指を覆う複数構造の手袋状に形成されており、内袋における少なくとも先端部分が遊離するように外袋と内袋が縫合又は接合されていることにより、内袋内に手を入れて手指を曲げると、内袋と外袋との間で滑りが生じることによって、入眠中に手指の屈伸を繰り返して行う引っ掻き行為があっても、直接、指尖爪部を皮膚患部に作用させないばかりでなく、内袋が外袋内を滑るだけで、皮膚の掻きむしりが阻止され、患部への悪影響を極めて小さくすることができる結果、アトピー性皮膚炎等の炎症を治療したり、快適な睡眠が得られ、イライラもなくすことができる、掻きむしり防止用手袋を提供することを目的とする。
【0009】
また、この構成に加えて、少なくとも外袋を形成する素材を、アレルギーの原因とならない柔軟な布又は紙を主材とする不織布で形成することによって、外袋、特にその掌側の面が患部に接触した際の患部への刺激を極めて小さくすることができる掻きむしり防止用手袋を提供することを目的とする。
【0010】
また、前記各構成に加えて、前記外袋の少なくとも掌側の内側面に、摩擦係数の小さい生地を備えたことによって、内袋と外袋との滑りをさらに高め、これにより掻きむしり行為による患部への悪影響をさらに低減させることができる掻きむしり防止用手袋を提供することを目的とする。
【0011】
また、前記各構成に加えて、少なくとも前記外袋の掌側の面を形成する素材に、アトピー性皮膚炎の悪化を阻止する物質又は薬剤の何れか或いはこれらのうちの複数種を付着させることによって、外袋が患部に接触する機会を逆に利用して患部の湿疹を一層治癒することができる掻きむしり防止用手袋を提供することを目的とする。
【0012】
さらに、前記各構成に加えて、寝間着の袖先に取り付けられるように構成したことにより、手袋が不用意に手から抜け外れるのを防ぐために手袋の袋口を紐やバンド等を利用して手首に固定する面倒な手間と手首の窮屈感とを無くし、面倒な手袋の着用作業を寝間着の袖に手を通すだけで簡単に行なうことができる結果、保護者や自己の着用作業の負担の軽減を図ることができる掻きむしり防止用手袋を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る掻きむしり防止用手袋は、前記目的を達成するために、外袋とこの外袋内に収容されている内袋とからなる独立した少なくとも2枚の袋材によって手を覆う複数構造の手袋状に形成されており、内袋における少なくとも先端部分が遊離するように、指を屈曲させたときに外袋を残して内袋が容易に屈曲し、内袋が外袋の内側を滑るような構造にして、外袋と内袋が縫合又は接合されていることを特徴とするものである。
【0014】
このように構成することにより、内袋内に手を入れて手指を曲げると、内袋と外袋との間で滑りが生じ、皮膚の掻きむしりが防止される。
【0015】
【発明の実施の態様】
本発明を更に詳細に説明すれば以下のとおりである。
本発明においては、親指と他の4本の指が分岐した手袋等、手袋の全体形状は特に限定されるものではないが、分岐していない五本の指全体を覆う複数構造の手袋状に形成されているものが、内袋内に手を入れて手指を曲げると、内袋と外袋との間で一層滑りが生じ易く、入眠中に手指の屈伸を繰り返して行う引っ掻き行為があっても、直接、指尖爪部を皮膚患部に作用させないばかりでなく、内袋が外袋内を滑るだけで、皮膚の掻きむしりが阻止され、患部への悪影響を極めて小さくすることができる。
【0016】
本発明の掻きむしり防止用手袋において、分岐していない五本の指全体を覆う複数構造の手袋状とは、五本の指全体をまとめて覆う袋形状のものをいう。
【0017】
本発明の掻きむしり防止用手袋においては、外袋と内袋からなる少なくとも独立した2枚の素材によって少なくとも2重構造になっており、内袋は手指の大きさに対応させた大きさ、すなわち手指の大きさよりも大きめの、着用し易い大きさに形成され、外袋はこの内袋よりも大きく形成されており、しかも内袋における少なくとも先端部分が遊離するように、指を屈曲させたときに外袋を残して内袋が容易に屈曲し、内袋が外袋の内側を滑るような構造にして、外袋と内袋が縫合又は接合されている。
【0018】
乳幼児や子供などがこの手袋を手に着用して指の関節の屈曲を繰り返して行ったり、腕を動かして指先を往復動させて行う各手法の掻きむしり行為をすると、内袋はこの指の動きに連動するが当該内袋における少なくとも先端部分が遊離するように、指を屈曲させたときに外袋を残して内袋が容易に屈曲し、内袋が外袋の内側を滑るような構造にしているから、外袋の内面を滑って外袋による皮膚の掻きむしりが阻止される。その結果、外袋と内袋との間の滑りは良好に行われ、内袋の動きによって外袋が連動することがないのである。
【0019】
本発明においては、手袋が少なくとも2重構造になっているから、外袋と内袋の滑り性が良く、従って、その素材としては天然繊維或いは人造繊維など特に限定されるものではない。
【0020】
これらのうち、特に、外袋と内袋との間の静摩擦係数と動摩擦係数が共に、ASTM−D−1894(引張速度が10cm/分)による測定で、1以下、好ましくは0.75以下、特に好ましくは0.5以下の組み合わせのものが、外袋内での内袋の滑り性が良好で掻きむしりが一層確実に防止されるので好ましい。
【0021】
具体的には、例えば綿とキュプラとの組み合わせ、綿と絹との組み合わせ、絹とキュプラとの組み合わせ、綿とキュプラと綿の組み合わせ、綿と絹と綿との組み合わせ、綿とキュプラとキュプラとの組み合わせ、綿と絹とキュプラとの組み合わせ、綿と絹と絹との組み合わせ等が挙げられる。
【0022】
又、本発明においては、外袋における少なくとも掌側の内側面に、摩擦係数の低い生地を備えた3重構造にしても良いのである。
【0023】
外袋は、その掌側の部分が直接患部に触れる面であるため、炎症した患部に優しい素材で形成されている。その好適なものとしては、例えば抗菌処理した柔軟な天然繊維で製造された布地が挙げられる。
【0024】
内袋は、手の汗を吸収し手肌に優しい天然綿製のものが好適であるが、これに限定されるものではない。本発明の掻きむしり防止用手袋は夏でも着用しなければならず、蒸れ対策として、内袋の手の甲に相当する部分がネット生地等の通風性の良好な生地で形成されたものでも良く、また外袋の手の甲に相当する部分も同様のことがいえる。
【0025】
特に、本発明においては内袋の手の甲から爪先に至る部分の全面又は一部面を伸縮自在な布で形成し、内袋が手指の屈曲に容易に追随するように構成するのが望ましい。
【0026】
本発明の掻きむしり防止用手袋においては、少なくとも外袋を形成する素材が、アレルギーの原因にならない柔軟な布又は紙を主材とする不織布で形成されているものが、外袋で湿疹した患部に接触しても、患部への悪影響が極めて小さいので好ましい。
【0027】
ところで、本発明において、内袋における少なくとも先端部分が遊離するようにとは、掻きむしり行為による指の動きの多くが指の関節の屈曲を繰り返す行為であることに鑑み、指を屈曲させたときに外袋を残して内袋が容易に屈曲し、内袋が外袋の内側を滑るような構造であれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えば外袋と内袋が袋口部周辺で縫合或いは接合されている場合のほか、内袋における手の甲に当たる部位と外袋の対応部分とを縫合或いは接合したもの等が挙げられる。
【0028】
又、本発明において、縫合或いは接合とは縫い合わせる場合のほか、例えばホットメルト系の接着剤で接着する場合等、要するに外袋と内袋を固定することをいう。
【0029】
本発明においては、少なくとも外袋を形成する素材が、アトピー性皮膚炎の悪化を阻止する物質又は薬剤の何れか1種、或いはこれらのうちの複数種が付着されていると、外袋、特にその掌側の面が患部に接触した際の患部への刺激が極めて小さくなるので好ましい。
【0030】
なお、ここにいう「付着」は、生地に塗布させて行う場合と、生地に含浸させて行う場合のいずれをも含むものとする。
【0031】
アトピー性皮膚炎の悪化を阻害する物質としては、例えばヒノキチオール、よもぎ葉エキス、アロエエキス、プロポリスエキス、紫蘇(しそ)の葉エキス、ドクダミエキス、米ぬかエキス、オリーブオイル、甘草エキス、桃の葉エキス等の植物性エキスが挙げられる。
【0032】
アトピー性皮膚炎の悪化を阻害する薬剤、すなわち治療薬には、次のようなものが挙げられる。
角化症治療薬としては尿素(商品名:ケラチナミン、ウレパール)、ビタミンA(商品名:ザーネ)、抗炎症薬としては、例えばアズレン(商品名:アズノール)、鎮痒薬としては、例えばクロタミトン(商品名:オイラックス)、肉芽形成薬及び血管新生薬としては、例えばトコレチナート(商品名:オルセノン)、ブクラデシンナトリウム(商品名:アクトシン)、消炎薬としては、例えば塩化リゾチウム(商品名:リフラップ)、褥創、皮膚潰瘍治療薬としては、例えばアルクロキサ(商品名:イサロパン)、皮膚潰瘍治療薬としては、例えば幼牛血液抽出物(商品名:ソルコセリル)、褥創、感染防止としては、例えばポピドンヨード白糠配合剤(商品名:コーパスタ)、上皮形成剤としては、例えば減菌凍結乾燥豚皮、抗炎症、抗アレルギーとしては、例えばステロイド、抗真菌剤としては、例えばビフォナゾール(商品名:コイコスポール)、抗生物質としては、例えばゲンタマイシン(商品名:ゲンタシン)、人工皮質としては、例えばオアシルセラミド、抗菌、消臭としては、例えばキトサン等が挙げられる。
【0033】
アトピー性皮膚炎の悪化を阻止する物質又は薬剤はその一種或いは二種以上を混合して用いることができるのであり、また、その配合割合は、外袋を構成する素材100重量部に対し、0.005〜10重量部の範囲、特に0.01〜5重量部の範囲とするのが望ましく、外袋を構成する素材100重量部に対し、0.005重量部未満ではその付着する効果が乏しく意味が無いのであり、一方、10重量部を超えると治療効果に限界が生じるうえ、経済的にも不利になる。
【0034】
又、本発明に係る寝間着おいては、前述の掻きむしり防止用手袋が、寝間着の袖先に取り付けられた構造を有する。
【0035】
即ち、本発明の掻きむしり防止用手袋が、寝間着の袖先に取り付けられるように構成されていると、寝間着の袖に手を通すだけで簡単に手袋の着用ができ、しかも不用意に手袋が抜け外れることもない。
【0036】
本発明の掻きむしり防止用手袋を寝間着の袖先に取り付けるには、当該掻きむしり防止用手袋が寝間着の袖先に取り付けられて、この手袋を着用したときに不用意に手から抜け外れない構造であれば特に限定されるものではない。
【0037】
具体的には、例えば掻きむしり防止用手袋の口部周辺部と寝間着の袖先とをボタン、ホック、クリップ、ファスナー、紐等の絞り具、ペッチン又は面ファスナー等の止め具で着脱自在に取り付けても良く、或いは、この手袋を直接寝間着の袖先に縫い付けて寝間着と一体型にしたものであっても構わない。この場合、手首に窮屈感を与えないように構成するのが望ましい。
【0038】
ここで寝間着とは、上下衣が独立したパジャマ、襟元下を重ね合わせて着るもの、頭側から被って着用する袖付き袋状のもの、寝間着代わりに使用し袖部を有する衣服の全てを含むものとする。
【0039】
【実施例】
以下、本発明に係る掻きむしり防止用手袋の具体的な構成を添付図面に示した実施例に従って詳述する。
【0040】
実施例1
図1は本発明の掻きむしり防止用手袋の斜視図、図2はその側面中央断面図、図3は本発明の掻きむしり防止用手袋の使用例を示した側面中央断面図、図4は本発明の掻きむしり防止用手袋の使用例を示した正面断面図、図5は本発明の掻きむしり防止用手袋を手首へ固定する止メ具の正面図、図6は同じく止メ具の片方を構成する係止部材の背面図、図7は同じく止メ具の片方を構成する係止部材の側面図、図8は手首相当部分を紐で絞る構成にした掻きむしり防止用手袋の斜視図、図9は寝間着の袖口に掻きむしり防止用手袋を取り付けた状態を示す正面図である。
【0041】
図1〜図4に示すように、本発明に係る掻きむしり防止用手袋1は、外袋2とこの外袋2内に収容されている内袋5とからなる独立した少なくとも2枚の袋材によって手を覆う手袋状に形成されており、この場合、外袋2と内袋5の間にキュプラ製の生地8が装着されており(手のひら側が3層構造)、しかも掻きむしり防止用手袋1を手首に固定する止メ具9が取り付けられている。
なお、以下の説明において、便宜上、本発明に係る掻きむしり防止用手袋1を単に本発明の手袋1と略称する。
【0042】
前記外袋2は、手の甲側に相当する面部を形成する生地3と、掌側に相当する面部を形成する生地4とを、袋口P2を形成するようにそれぞれの縁部3a、4aどうしが縫合されて先端部に丸みを有する袋状に形成されており、前記袋口P2の周端部は折り返されて縫合されている。
【0043】
これら両生地3、4は、別種の生地を用いて良いが、少なくとも掌側に相当する面部を形成する生地4が炎症した患部に触れる部分であること、手の甲に相当する面部が患部に触れる場合もあることを考慮して、両生地3、4の素材が柔軟な綿布で形成されている。
【0044】
この外袋2における掌側に相当する面部の内面には、この面部に略相当する広さのキュプラ製の生地8(中間層)がその周縁を外袋2に縫合して装着されている。
【0045】
前記内袋5は、外袋2と同様に、手の甲側に相当する面部を形成する生地6と、掌側に相当する面部を形成する生地7とを、袋口P5を形成するようにそれぞれの縁部6a、7aどうしが縫合されて先端部に丸みを有する袋状に形成されており、前記袋口P5の周端部は折り返されて縫合されている。これら生地6、7には手肌への感触がよく、吸汗性の高い綿布が使用されている。
【0046】
この内袋5は、手を伸ばした全体の大きさより大きく形成されており、袋口P5に相当する部分は、外袋2の同部分よりやや小さく形成されている。
【0047】
内袋5は、生地5、6の縫合部分の位置を外袋2の生地3、4の縫合部分の位置に合わせるようにして外袋2内に収容されており、この状態で外袋2の袋口P2の周縁部2bと内袋5の袋口P5の周縁部5bとが重ね合わされて縫合されている。
【0048】
このように袋状に形成された本発明の手袋1における袋口Pの周縁1bの手の甲に相当する箇所には、湾曲形状の切り欠き部1cが形成されている。
【0049】
この袋口Pの切り欠き部1cのそれぞれの側端部間に止メ具9が取り付けられている。この止メ具9は、係止部材10とガイド部材12とで構成される長さ調節部材からなり、この係止部材10の係止位置を変更、操作することによって、袋口Pを絞ったり広げたりすることが可能となる。なお、前記切り欠き部1cは、この袋口P周辺にシワ寄せることなく絞ったり、また広げ易くするために形成されている。
【0050】
図5及び図6に示すように、ガイド部材12には、その長手方向に上面両側に一定間隔毎に歯部12aが形成されていると共に、下面12eに鉤部12bが一定間隔毎に長手方向に2列に突設されている。
【0051】
ところで、12cはガイド部材12の先端部に形成された嵌入ガイド板であり、この嵌入ガイド板12cが係止部材10に嵌入、係止されるように構成されており、又、12dはストッパであり、このガイド部材12は合成樹脂で形成されている。
なお、このガイド部材12は、手袋1の袋口Pの切り欠き部1cにおける一方の側端部表面に取り付けられている。
【0052】
図5及び図7に示すように、止メ具9における係止部材10は、ガイド部材12の両側部を上から抱き込むような形状を有しており、その背面中央に支持された摺動板10cに、ガイド部材12の歯部12a、12aに噛合する山形突起10d、10dが形成されおり、この摺動板10cの一方の側端が、弾性付勢された状態で係止部材10の側方に突出した状態になっている。
【0053】
そして、この摺動板10cは操作部10fを矢方向に操作することによって移動する。なお10eは摺動板10cの付勢バネ、10bはベルト11の掛け部である。
【0054】
この摺動板10cを押すと、山形突起10d、10dが後退するように構成されており、そしてこの係止部材10は、ガイド部材12を上から抱き込むように当該ガイド部材12に嵌入されており、摺動板10cの突出部分を押すことによってガイド部材12上を自由に移動し、押していた摺動板10cから手(指先)を離すと、その位置で山形突起10d、10dが歯部12a、12aに噛合して、係止部材10をその位置で係止させるように構成されている。
【0055】
このような構成を有する本発明の手袋1は、図3及び図4に示すように、袋口Pから手を入れて着用し、止メ具9を利用して袋口Pをベルト11で絞って手首に固定すればよい。
【0056】
そして、図3に示すように、本発明の手袋1ごしに、指Kaの関節K1、K2の屈曲を矢イ方向及び矢ロ方向に繰り返して患部を掻きむしる行為を行うと、内袋5は指Kaの動きに連れてある程度矢イ方向及び矢ロ方向に動く。しかしながら、この掌側に相当する面部を形成する生地7が、対面する外袋2の内側に取り付けられたキュプラ製の生地8上を滑るため、外袋2は患部に接触することはあっても、アトピー製皮膚炎の湿疹患部を擦ったり引っ掻いたりすることは防止される。
【0057】
又、図4に示すように、前腕部を動かして指Kaの動きを矢ハ方向及び矢ニ方向に繰り返して患部を掻きむしる行為を行うと、内袋5は指Kaの動きに連れてある程度矢ハ方向及び矢ニ方向に動く。しかしこの場合も図3の場合と同様に内袋5が外袋2の内側に取り付けられたキュプラ製の生地8上を滑るために、外袋2は患部に接触することはあっても、アトピー製皮膚炎の湿疹患部を擦ったり引っ掻いたりすることが防止される。
【0058】
この綿布製の外袋2とキュプラ製の生地8は、ASTM−D−1894(引張速度が10cm/分)による測定で、その静摩擦係数が0.44で、しかも動摩擦係数0.30であり、綿製の内袋とキュプラ製の生地8は、ASTM−D−1894(引張速度が10cm/分)による測定で、その静摩擦係数が0.44で、しかも動摩擦係数0.30であった。
【0059】
実施例2
実施例1において、綿布製の内袋5を除去し、綿布製の外袋2(実施例1と同様のもの)とこの外袋2内に収容されたキュプラ製の内袋2とからなる独立した2重構造のものを形成した以外は、実施例1と同様のものを形成した。
この場合、内袋2を形成するキュプラとしては実施例1と同様のものを用い、また止メ具9としては実施例1と同様のものを用いた。
【0060】
比較例
実施例1で用いたものと同様の綿布を用い、一重構造(1層構造)の通常の手袋を製造し、これを比較例とした。
【0061】
前記実施例1・2及び比較例を用い、アトピー性皮膚炎に対する有効性および安全性の調査を以下の要領でおいて行った。
【0062】
〔対象被験者〕
小児科あるいは皮膚科の医師より「アトピー性皮膚炎」と診断され、かつ、加療の有無に拘わらず、掻痒を伴う皮膚症状を有する患者75名(年齢4才6カ月〜10才8カ月、男40名、女35名)を被験者とした。
【0063】
〔有効性及び安全性の調査方法〕
〔調査手続き〕
前記の患者75名を3つの群、即ち、実施例1「手のひら側3重構造の手袋」使用群25名、実施例2「2重構造の手袋」使用群25名及び比較例「1重構造の手袋」使用群25名、にそれぞれ無作為に分別した。
【0064】
尚、調査は、公正を期すために、被験者である患者あるいはその家族には、患者がどちらの群の手袋を使用しているかは知らせなかった。又、食事及び生活情況は従来と変化が無いように各家族に依頼した。
【0065】
〔調査期間〕
原則として、使用開始日から4週間とし、副作用的な弊害や急激な悪化がみられた者は直ちに使用を中止する事とした。
【0066】
〔有効性及び安全性の評価〕
調査開始にあたり、保護者には調査報告用紙を渡し、アトピー性皮膚炎による皮膚症状の改善と、それに伴う睡眠弊害の改善とを記入してもらった。
【0067】
調査開始の段階での各皮膚症状と、調査開始4週間後の各皮膚症状について「極めて改善」、「改善」、「不変」、「悪化」、「極めて悪化」の5段階で評定してもらった。
【0068】
以上の調査については、本調査の趣旨を保護者、更に必要に応じて患者にも十分説明した上で、保護者及び患者の同意のもとにおこなわれた。
その調査結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
Figure 0003595388
【0070】
表1に示す結果より、実施例1のものは皮膚症状の改善率(極めて改善と改善の合計)が92%であり、又、実施例2のものは皮膚症状の改善率(前記に同じ)が72%であるのに対し、比較例のものは皮膚症状の改善率(前記に同じ)が28%であり、本発明のものは、比較例のものと比較して、極めて優れた治癒効果が確認され、明らかに有意差が有ることが認められた。
【0071】
ところで、実施例1・2共に悪化が確認されなかったのに対し、比較例については悪化が4%確認された。
【0072】
しかしながら、実施例1・2及び比較例のいずれにも、極めて悪化は認められず、極めて悪化による試験中止は必要なかった。
【0073】
又、睡眠障害の改善率について、入眠期の掻きむしりによるイライラ、夜泣き、睡眠時間の増加、夜泣き、朝の寝起きの状態などの観点から調査した。
【0074】
調査開始にあたり、保護者には調査報告用紙を渡し、アトピー性皮膚炎に伴う睡眠弊害の情況を記入してもらった。
【0075】
調査開始の段階での睡眠弊害の情況と、調査開始4週間後の睡眠弊害の情況について「極めて改善」、「改善」、「不変」、「悪化」、「極めて悪化」の5段階で評定してもらった。
【0076】
以上の調査については、前記と同様に、本調査の趣旨を保護者、更に必要に応じて患者に十分説明した上、保護者及び患者の同意のもとにおこなわれた。
その調査結果を表2に示す。
【0077】
【表2】
Figure 0003595388
【0078】
表2に示す結果より、実施例1のものは睡眠弊害の改善率(極めて改善と改善の合計)が76%であり、又、実施例2のものは睡眠弊害の改善率(前記に同じ)が60%であるのに対し、比較例のものは睡眠弊害の改善率(前記に同じ)が16%であり、本発明のものは、比較例のものと比較して、優れた睡眠改善が確認され、明らかに有意差が有ることが認められた。
【0079】
ところで、実施例1・2共に悪化が確認されなかったのに対し、比較例については悪化が12%確認された。
【0080】
しかしながら、実施例1・2及び比較例のいずれにも、極めて悪化は認められず、極めて悪化による中止は必要なかった。
【0081】
なお、本発明の手袋1を手に装着後、止メ具9で袋口Pを絞って手首Kに固定するのに代えて、図8に示すように、本発明の手袋1Aの袋口Pにおける周縁部の折り返し部内に紐14を通し、この紐14を手首Kに巻き付けてその両端部14a、14bを結んで袋口Pを絞り、これによって、本発明の手袋1Aが手首Kから抜け外れないようにしてもよい。
【0082】
図9に示す本発明の手袋1Bは、前述した止め具9に代えて、以下のものを用いても良い。
即ち、手袋1Bの袋口Pにおける外周面の複数箇所にボタンB、Bを取り付ける一方、寝間着Nの袖口Rにボタン穴H、Hを開設し、このボタン穴H、Hに前記ボタンB、Bを通して、寝間着Nの袖口Rの先端に本発明の手袋1を取り付けても良い。
かくして本発明の寝間着が得られる。
【0083】
このように構成すると、手袋1を着用したときに不用意に抜け外れることがなく、しかも袋口Pを絞る必要が無いから、袋口Pが広い状態で使用できる。このため、着用がしごく容易で、しかも袋口Pの絞りによる手首への圧迫感が一層なくなり、通気性も良好になる。とくに、本発明の手袋1は季節を問わず着用する必要があるので、暑い時期などには最適である。
【0084】
なお、本発明の手袋1Bを寝間着Nの袖口Rに取り付ける手法は、ボタンB、Bに限定されないことを付記しておく。例えば、ホック等の他に、さらに発展させて、本発明の手袋を寝間着の袖口に縫合或いは接合によって固着しても良い。
【0085】
このように構成するとすると、寝間着の袖に手を通すだけでそのまま手袋に手を入れることができる結果、特に乳幼児の場合、保護者の作業負担の軽減にもなる。
【0086】
【発明の効果】
本発明は、外袋とこの外袋内に収容されている内袋とからなる独立した少なくとも2枚の袋材によって指を覆う複数構造の手袋状に形成されており、内袋における少なくとも先端部分が遊離するように、指を屈曲させたときに外袋を残して内袋が容易に屈曲し、内袋が外袋の内側を滑るような構造にして、外袋と内袋が縫合又は接合されていることにより、内袋内に手を入れて手指を屈曲させると、内袋と外袋との間で滑りが生じることによって、入眠中に手指の屈伸を繰り返して行う引っ掻き行為があっても、直接、指尖爪部を皮膚患部に作用させないばかりでなく、内袋が外袋内を滑るだけで、皮膚の掻きむしりが阻止され、患部への悪影響を極めて小さくすることができる結果、アトピー性皮膚炎等の炎症を治療したり、快適な睡眠が得られ、イライラもなくすことができる効果を奏する。
【0087】
本発明においては、少なくとも外袋を形成する素材を、アレルギーの原因とならない柔軟な布又は紙を主材とする不織布で形成することによって、外袋、特にその掌側の面が患部に接触した際の患部への刺激を極めて小さくすることができるる結果、アトピー性皮膚炎等の炎症に対し一層優れた治癒効果が得られるのである。
【0088】
本発明において、外袋の少なくとも掌側の内側面に、摩擦係数の小さい生地を備えることによって、内袋と外袋との滑りをさらに高くすることができ、一層掻きむしり行為による患部への悪影響をさらに低減させることができる結果、アトピー性皮膚炎等の炎症を一層治癒する効果を発現する。
【0089】
本発明において、少なくとも外袋を形成する素材が、アトピー性皮膚炎の悪化を阻止する物質又は薬剤の何れか或いはこれらのうちの複数種が付着されているから、外袋が患部に接触する機会を逆に利用して患部の湿疹を治癒することができる。
【0090】
本発明の寝間着においては、本発明の掻きむしり防止用手袋を、寝間着の袖先に取り付けられるように構成したことにより、手袋が不用意に手から抜け外れるのを防ぐことができる上、手首の窮屈感がなく、しかも面倒な手袋の着用作業を寝間着の袖に手を通すだけで簡単に行なうことができ、保護者の作業負担の軽減を図ることができる。
【0091】
本発明において、特に重要なことは、本発明の掻きむしり防止用手袋を就寝中に装着すると、アトピー性皮膚炎の患者は、入眠時期の皮膚温上昇に起因する痒みを指先で掻きむろうとするが、この手袋では患部を掻きむしることができず、この掻きむしりによる痛みやイライラがなくなり、心地良く睡眠することができる。またこれにより翌朝も快適に目覚め、このような生活環境が、ひいてはアトピー性皮膚炎等の皮膚病を早急に快方に向かわせることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掻きむしり防止用手袋の斜視図である。
【図2】本発明の掻きむしり防止用手袋の側面中央断面図である。
【図3】本発明の掻きむしり防止用手袋の使用例を示した側面中央断面図である。
【図4】本発明の掻きむしり防止用手袋の使用例を示した正面断面図である。
【図5】本発明の掻きむしり防止用手袋の止メ具を示す正面図である。
【図6】その止メ具を構成するガイド部材の側面図である。
【図7】その止メ具の片方を構成する係止部材の背面図である。
【図8】本発明の他の掻きむしり防止用手袋の斜視図である。
【図9】本発明の寝間着の一部分解正面図である。
【符号の説明】
1 掻きむしり防止用手袋
2 外袋
3 生地
4 生地
5 内袋
6 生地
7 生地
8 生地
9 止メ具
P 袋口

Claims (6)

  1. 外袋とこの外袋内に収容されている内袋とからなる独立した少なくとも2枚の袋材によって手を覆う複数構造の手袋状に形成されており、内袋における少なくとも先端部分が遊離するように、指を屈曲させたときに外袋を残して内袋が容易に屈曲し、内袋が外袋の内側を滑るような構造にして、外袋と内袋が縫合又は接合されていることを特徴とする掻きむしり防止用手袋。
  2. 分岐していない五本の指全体を覆う複数構造の手袋状に形成されている請求項1に記載の掻きむしり防止用手袋。
  3. 少なくとも外袋を形成する素材が、アレルギーの原因にならない柔軟な布又は紙を主材とする不織布で形成されている請求項1又は2に記載の掻きむしり防止用手袋。
  4. 外袋における少なくとも掌側の内側面に、摩擦係数の低い生地が備えられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の掻きむしり防止用手袋。
  5. 少なくとも外袋を形成する素材が、アトピー性皮膚炎の悪化を阻止する物質又は薬剤の何れか1種、或いはこれらのうちの複数種が付着されてなる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の掻きむしり防止用手袋。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の掻きむしり防止用手袋が、寝間着の袖先に取り付けられている寝間着。
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