JP3594704B2 - 注射針の廃棄処理具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は使用済み注射具を注射針を再使用不能な状態とし、且つ医療現場および回収処分現場での関係者が安全に取り扱える状態として廃棄させる注射針の廃棄処理具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医療のために使用した注射具は、注射針に付着した被療者の細菌、ウイルスなどが次の被療者に感染するのを防止するため、注射具全体または注射針を使い捨てとすることが行われている。この場合、使用直後から焼却などによる処分完了までの間に関係者が指先などを注射針で傷付け感染を受けることがないように、使用直後の注射具の注射針を手で直接触れることなく注射筒から分離して容器に収容し、処分完了まで安全な状態で取り扱うことができるようにした分離機構付き容器が提案されている(特開平1−52480号公報、特開平1−136665号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の分離機構付き容器は、容器口部に注射針を差し込んで針基を引掛ける部分を有し、針基を引掛けて注射筒を引っ張ることにより注射針を分離してそのまま容器内に収容する構成であり、関係者にとって安全性が高いとされている。
【0004】
しかしながら、分離した注射針は多数本が容器に収容された状態で医療現場、回収品置き場、処分場などでかなり長い時間放置されて運搬、焼却などを待つのが普通であり、その間に不法業者が回収して再利用したり、麻薬中毒患者が収得して使用したりする、という不測の事態が発生するのを完全に防止することができず、関係者以外の人への大量感染の危険がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、ピストンを嵌装した注射筒の先端に注射針を備えた注射具における上記注射針の全長より短い長さの小径筒部及び前記注射筒を嵌装する内径に作られている大径筒部を有する保護筒体を備え、前記大径筒部内に挿入された前記注射筒を保持する突起を、当該突起に前記注射筒が当ったときに前記注射針の先端が前記小径筒部の内端部から離れた状態にある位置において前記大径筒部の内周面に備え、前記突起を越えて前記注射筒を前記大径筒部内にさらに移動したとき、前記注射針の先端が当って曲げられる変形手段を、前記小径筒部の内端部に備えると共に、前記突起によって前記注射筒を圧接し保持する構成であることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して以下に説明する。
【0009】
図1の(A)、(B)、(C)、(D)は第1の実施形態に係る廃棄処理具およびこれが適用される注射具と、その操作手順とを説明する図である。
【0010】
注射具1は図1の(A)に示すように、ピストン2を嵌装した注射筒4と、その先端に嵌め込み結合した注射針5とからなる周知のものであり、ピストン2およびピストン杆3と注射筒4とがガラス製であって繰り返し使用されるもの、或いはこれらがガラス製または合成樹脂製であって所定量の薬液が予め封入されていて一回の使用で使い捨てされるもの(特開昭58−19267号公報参照)であるが、所定の薬液を封入しピストンを装備したカートリッジを注射針が結合される筒状ホルダに嵌装してなり一回の使用で使い捨てされるもの(実開平2−55958号公報参照)についても本発明が適用される。
【0011】
図1の(B)に示した廃棄処理具は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの汎用熱可塑製合成樹脂により作られた保護筒体11と、ポリカーボネートのような高硬質の合成樹脂または金属で作られた硬質部片18との二部品によって形成されている。
【0012】
保護筒体11は針基6を含めて注射針5の全長よりも短い長さの小径筒部12と、その基端に中心軸線に対し直角の段部13を経て一体成形され注射筒4の先端部分を嵌装する長さの大径筒部14と、更にその基端に一体成形され円錐状に拡がるラッパ状の受入口15とからなるものである。小径筒部12は針基6のフランジ7をほぼ隙間なく嵌込む内径に作られており、この先端壁16に重ねて円板状の硬質部片18が嵌込まれ変形手段17を形成している。大径筒部14は注射筒4を緩く嵌装する内径に作られているとともに、中間部分の内側周面に山径が注射筒4よりも少し小径の環状の突起19が設けられ保持手段20を形成している。
【0013】
注射具1を使用したとき、そのまま注射針5を受入口15から大径筒部14を経て小径筒部12に挿入すると、注射筒4の先端面が突起19に衝ったとき大きな抵抗を受けて一旦停止し、このとき図1の(C)に示すように注射針5の先端は硬質部片18から離れている。
【0014】
次に、強い力を加えて押し込むと注射筒4は突起19を越えて移動し、大径筒部14が押し拡げられてその弾性復元力で突起19が注射筒4の外側周面に圧接する。注射針5は硬質部片18に接近し、次に突き当たって先端が曲げられ、更に押し込むことによって次第に大きく且つ不規則に曲げられて注射筒4の先端面が段部13に当たって停止したとき、図1の(D)に示すような状態となる。
【0015】
注射筒4は突起19が圧接して保護筒体11から抜け出されにくくなっているので、そのまま廃棄して焼却処分する。不当に再使用しようとする人が引き抜いても、注射針5が曲げられて変形屈曲しているので使用不能であることが一見して判り、不当使用による付着細菌、ウイルスなどの感染が防止されることとなる。
【0016】
図2の(A)、(B)、(C)は第2の実施形態に係る廃棄処理具とその操作手順とを説明する図である。
【0017】
図2の(A)に示した廃棄処理具は、熱可塑性合成樹脂の内で高硬質のポリカーボネートによって作られた保護筒体11に変形手段17と保持手段20と固定手段23とを一体成形により設けてなる一部品によって形成されている。
【0018】
この保護筒体11は図1に示した保護筒体11とほぼ同寸法の小径筒部12、大径筒部14、受入口15からなり、小径筒部12から大径筒部14へは円錐状の傾斜部21を経て移行する。先端壁16は厚肉とされたうえに円錐状の突出部22を小径筒部12内へ向けて有していて変形手段17を形成しているとともに、大径筒部14には図1のものと同様の環状の突起19からなる保持手段20が形成されており、更に傾斜部21の内側周面には注射針の針基の外側周面よりも少し小径の二つの環状の突起24が設けられて固定手段23を形成している。
【0019】
図1の(A)に示したものと同じ注射具1を使用したとき、そのまま注射針5を受入口15から大径筒部14を経て小径筒部12に挿入すると、注射筒4の先端面が突起19に衝って一旦停止し、このとき図2の(B)に示すように注射針5の先端は突出部22から離れている。
【0020】
次に、強い力を加えて押し込むと注射筒4は突起19を越えて移動し、大径筒部14が押し拡げられてその弾性復元力で突起19が注射筒4の外側周面に圧接する。注射針5は突出部22に接近し、次に先端が円錐面に誘導されてその基端において先端壁16に突き当てられることによって湾曲状態となり、更に押し込むことによって次第に大きく且つ不規則に曲げられ、針基6が傾斜部21の突起24に圧入し注射筒4の先端が傾斜部21に当たって停止したとき、図2の(C)に示すような状態となる。
【0021】
注射筒4は突起19が圧接して保護筒体11から抜け出されにくくなっているので、そのまま廃棄して焼却処分する。不当に再使用しようとする人が引き抜くと、注射針5は先端が先端壁16に突き刺さっているとともに針基6に圧接した突起24が抜け止めとして働くため注射筒4が分離して引き抜かれ、注射針5は保護筒体11の内部に固定されたまま残る。また、注射針5が万一引き抜かれても変形屈曲しているため使用不能である。そして、図2のものは図1のものと比べて注射針5が引く抜かれにくく、不当使用による付着細菌、ウイルスなどの感染が更に有効に防止されることとなる。
【0022】
図3の(A)、(B)、(C)、(D)は第3の実施形態に係る廃棄処理具およびこれが適用される注射具と、その操作手順とを説明する図である。
【0023】
注射具1は図3の(A)に示すようにピストン2を嵌装した注射筒4とその先端にねじ結合した注射針5とからなり、一般にロックシリンジと呼ばれていて図1の(A)に示したものと同様に周知のものであるが、注射針5は本発明を実施するために、特に針基6の雌ねじ筒8の先端の中心を挟んだ対称位置に注射筒4の外側周面とほぼ等しい高さの係合突起9を設けたものが準備される。
【0024】
図3の(B)に示した廃棄処理具は、図1の(B)に示したものと同様の保護筒体11と硬質部片18との二部品によって形成されている。
【0025】
保護筒体11は図1の(B)に示したものとほぼ同寸法の小径筒部12、直角段部13、大径筒部14、受入口15からなり、小径筒部12にはその先端壁16に重ねて円錐状のくぼみ26を有する硬質部片18が嵌込まれて変形手段17を形成しているとともに、大径筒部14には図1のものと同様の環状の突起19からなる保持手段20が形成されている。更に、突起19と段部13との間にはねじ山が突起19とほぼ等しい高さであって位相を180度ずらした二条の雌ねじ28からなる螺旋誘導手段27が設けられている。
【0026】
図3の(A)に示した注射具1を使用したとき、そのまま注射針5を受入口15から大径筒部14を経て小径筒部12に挿入すると、係合突起9が突起19に衝って一旦停止し、このとき図3の(C)に示すように注射針5の先端は硬質部片18から離れている。
【0027】
次に、強い力を加えて押し込みながら回転させると、雌ねじ28に係合突起9が係合し、続いて注射筒4が突起19を乗り越えて移動するようになり、注射針5は回転しながら硬質部片18に接近し、先端がくぼみ26の底に突き当てられた後は次第に大きく且つ不規則に曲げられ、係合突起9が段部13に当たって停止したとき、図3の(D)に示すような状態となる。
【0028】
注射筒4は突起19に加えて雌ねじ28が圧接することによって図1、図2のものよりも抜け出されにくくなっているので、そのまま廃棄して焼却処分する。そして、係合突起9と雌ねじ28とは図2に示した針基6と突起24とからなるものよりも更に注射針5を引き抜かれにくくするが、不正に使用しようとする人が無理に引き抜いても注射針5が変形屈曲しているため使用不能である。
【0029】
図4の(A)、(B)、(C)は第1の参考例に係る廃棄処理具とその操作手順とを説明する図である。
【0030】
図4の(A)に示した廃棄処理具は、図1、図3に示したものと同様の合成樹脂で作られた保護筒体11と硬質部片18との二部品によって形成されていて、図1の(A)に示したものと同じ注射具に適用される。
【0031】
保護筒体11は針基のフランジをほぼ隙間なく嵌込む内径を有している小径筒部12と、その基端に直角の段部13を経て一体成形され注射筒の先端部を緩く嵌装する大径筒部14と、小径筒部12の先端部内側周面に形成した大径孔部30に基端のフランジ31を嵌装して軸線方向へ滑動可能に小径筒部12に結合するとともにその前方へ突出させた突き当て筒部32とからなるものである。突き当て筒部32を小径筒部12から最大限に前方へ突出させたとき、その合計長は注射針の針基を含む全長よりも大きい。そして、突き当て筒部32の先端を閉鎖した壁33に重ねて円板状の硬質部片18が嵌込まれて変形手段17を形成しており、また大径筒部14には、図1、図2、図3のものと同様の環状の突起19からなる保持手段20が形成されている。
【0032】
図1の(A)に示したものと同じ注射具1を使用したとき、そのまま注射針5を大径筒部14から小径筒部12に挿入すると、注射筒4は突起19を乗り越えて先端面が段部13に当たるまで大径筒部14に嵌込まれ、突き当て筒部32を最大限に前方へ突出させておくことにより、注射針5の先端は図4の(B)に示すように硬質部片18から離れている。
【0033】
次に、注射筒4を段部13に押し当てた状態で突き当て筒部32を小径筒部12に没入させる方向へ強い力で押すと、硬質部片18が注射針5の先端を押して次第に大きく不規則に曲げられて、最も深く没入させたとき図4の(C)に示すような状態となる。
【0034】
注射筒4は突起19が圧接して保護筒体11から抜け出されにくくなっているので、そのまま廃棄して焼却処分する。不当に再使用しようとする人が引き抜いても、注射針5が曲げられて変形屈曲しているので使用不能であることが一見して判り、不当使用による付着細菌、ウイルスなどの感染が防止されることは図1のものと同じである。
【0035】
図5の(A)、(B)は第2の参考例に係る廃棄処理具とその操作手順とを説明する図である。
【0036】
図5の(A)に示した廃棄処理具は、図4のものと比べて小径筒部12の先端部に形成した雌ねじ35に突き当て筒部32に形成した雄ねじ36を螺装して軸線方向可動にねじ結合した点、および突き当て筒部32の先端を閉塞した壁33を厚肉として球状のくぼみ37を設けることによって変形手段17を形成した点が相違しているほかは全く同じである。尚、これらの突き当て筒部32はポリカーボネートのような高硬度の合成樹脂または金属で作られる。
【0037】
そして、注射針の針基を含む全長よりも長くなるように突き当て筒部32を小径筒部12の前方へ突出させて、図1の(A)に示したのと同じ注射具1をそのまま大径筒部14から挿入し、注射筒4の先端面を段部13に押し当てた状態で押し当て筒部32を小径筒部12にねじ込むものである。注射針5は先端がくぼみ37の底に当たって曲げられるようになり、次第に大きく且つ不規則に曲げられて最も深くねじ込んだとき図5の(B)に示すような状態となる。
【0038】
注射筒4は突起19が圧接して保護筒体11から抜け出されにくくなっていること、引き抜いても注射針5が屈曲していて使用不能であることは図4に示したものと同じであるが、ねじによって回転しながら突き当て筒部32を強制的に小径筒部12に没入させるので、注射針5を容易且つ確実に曲げることができる、という利点がある。
【0039】
図6の(A)、(B)、(C)は第3の参考例に係る廃棄処理具とその操作手順とを説明する図である。
【0040】
図6の(A)に示した廃棄処理具は、前記各図に示したものと同様の合成樹脂で作られた保護筒体11と針先の挿通孔41およびつまみ42を有する軸片43との二部品によって形成されている。
【0041】
保護筒体11は針基を含む注射針の全長よりも少し短い長さであって針基を嵌入できる内径を有しているとともに先端を壁16によって閉塞した小径筒部12と、その基端に直角の段部13を経て一体成形され注射筒の先端部を緩く嵌装する大径筒部14とからなるものである。
【0042】
軸片43は小径筒部12の先端部にその中心軸線と直交させて貫通し回転可能に支持されており、挿通孔41は小径筒部12の中心軸線上に位置しているとともに、つまみ42は軸片43の突出端に設けられている。
【0043】
図1の(A)に示したものと同じ注射具1を使用したとき、挿通孔41を小径筒部12の中心軸線方向へ向けて注射針5を大径筒部14から小径筒部12へ先端壁16に当たるまで挿入する。このとき、図6の(B)に示すように注射針5の先端部は挿通孔41に挿通され、注射筒4の先端部は大径筒部14に嵌込まれ、このため注射具1は僅かながたつきで保護筒体11に嵌込まれた状態となる。
【0044】
次に、つまみ42を持って適宜角度、一般には90度乃至180度の範囲で軸片43を回転させると、挿通孔41に挿通されている針先が90度以上曲げられ宇、図6の(C)に示すように注射針5が軸片43に引掛けられた状態となる。
【0045】
そして、注射筒4を基端方向へ引っ張ると針基6から抜け出して注射針5から容易に分離されるので、保護筒体11に包まれて軸片43に係止している注射針5と注射筒4とを別個に廃棄するか、または注射筒4を繰り返し使用するものである。
【0046】
挿通孔41を有する軸片43は、針先の変形手段と変形させた注射針5を保護筒体11に包み込んでおく保持手段とを兼ねた兼用手段40であることが前記の説明で理解される。
【0047】
また、不当に再使用しようとする人がつまみ42を逆回転して注射針5をとり出しても、一旦大きく曲げられた針先は復元不可能であるので使用することができない。
【0048】
以上、特許請求の範囲に記載した各請求項の発明について好ましい実施の形態を説明したが、保護筒体11を持った指を傷付ける心配なく使用済み注射針5を保護筒体11へ挿入させる受入口15は図4、図5、図6に示したもののようになくてもよいが、これらのものにも設けることを妨げない。また、小径筒部11の先端壁16に設ける変形手段17は注射針5の少なくとも針先を使用不可能に曲げ変形させるものであることから、先端壁16自身またはこれに重ねた硬質部片18の材質、形状を図示のものに限定されることなく任意に選定できる。更に、例えば図4および図5に示した保護筒体11の突き当て筒部32を小径筒部12に内嵌する代わりに外嵌する、などの設計変更ができることも勿論である。
【0049】
尚、注射針5は一般に注射筒4と別体に保管され、使用直前に結合するものであるから、本発明の保護筒体11を注射針5と抱き合わせるかまたは注射針5の包装に使用することによって容易に医療関係者に供給することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明によると、使用済みの注射針に直接手を触れたり指先を傷付けたりする心配なく安全に処理できるばかりか、不当な再使用ができないため付着細菌、ウイルスなどが関係者以外の人に感染する危険がなくなり、きわめて安全性が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に適用される注射具の正面図、(B)は本発明の第一の実施形態の縦断面図、(C)および(D)は操作手順を説明する縦断面図。
【図2】(A)は本発明の第二の実施形態の縦断面図、(B)および(C)は操作手順を説明する縦断面図。
【図3】(A)は本発明に適用される注射具の正面図、(B)は本発明の第三の実施形態の縦断面図、(C)および(D)は操作手順を説明する縦断面図。
【図4】(A)は本発明の第1参考例の縦断面図、(B)および(C)は操作手順を説明する縦断面図。
【図5】(A)は本発明の第2参考例の縦断面図、(B)および(C)は操作手順を説明する縦断面図。
【図6】(A)は本発明の第3参考例の縦断面図、(B)および(C)は操作手順を説明する縦断面図。
【符号の説明】
11 保護筒体、12 小径筒部、13 段部、14 大径筒部、15 受入口、16 先端壁、17 変形手段、18 硬質部片、19 突起、20 保持手段、23 固定手段、24 突起、27 螺旋誘導手段、32 突き当て筒部、40 兼用手段、41 挿通孔、43 軸片、
Claims (1)
- ピストン(2)を嵌装した注射筒(4)の先端に注射針(5)を備えた注射具(1)における上記注射針(5)の全長より短い長さの小径筒部(12)及び前記注射筒(4)を嵌装する内径に作られている大径筒部(14)を有する保護筒体(11)を備え、前記大径筒部(14)内に挿入された前記注射筒(4)を保持する突起(19)を、当該突起(19)に前記注射筒(4)が当ったときに前記注射針(5)の先端が前記小径筒部(12)の内端部から離れた状態にある位置において前記大径筒部(14)の内周面に備え、前記突起(19)を越えて前記注射筒(4)を前記大径筒部(14)内にさらに移動したとき、前記注射針(5)の先端が当って曲げられる変形手段(17)を、前記小径筒部(12)の内端部に備えると共に、前記突起(19)によって前記注射筒(4)を圧接し保持する構成であることを特徴とする注射針の廃棄処理具。
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