JP3593823B2 - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置 Download PDF

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用自動変速機の変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
変速比が可変な自動変速機、或いは複数種類のギヤ段に切り換えられる自動変速機を備えた車両において、Dレンジ、4レンジ、3レンジ、2レンジ、1レンジなどの変速範囲が異なる複数種類の前進走行レンジへ操作されるシフトレバーが、たとえばDレンジから1レンジまたは2レンジへ操作された場合には、運転者が減速を要求していると判断して、車速および勾配抵抗相当値(sin θ)からなる二次元座標により表される降坂走行用変速パターン(変速線図)をより減速する方向ヘ変更し、その変速パターンから実際の車速および勾配抵抗相当値(sin θ)に基づいて変速判断および変速出力を行う形式の車両用自動変速機の変速制御装置が知られている。たとえば、特開平7−239017号公報に記載された変速制御装置がそれである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両の走行中では、たとえばエンジンブレーキ作用或いは駆動力を高めるために、ダウン変速を求めて上記シフトレバーが前進走行レンジのうち、Dレンジから4レンジ、3レンジ、或いは2レンジへ操作されるのが一般的である。しかし、上記のような従来の自動変速機の変速制御装置によれば、所定の条件が満足されたとき、たとえば上記シフトレバーの大幅な低速レンジ側への限られた操作、或いは車速および勾配抵抗相当値からなる二次元座標内の限られた領域にある走行状態であるときしかダウン変速が実行されず、上記所定の条件が満足されない状態では前進走行レンジの上限側ギヤ段が実質的に禁止された状態であることから、シフトレバーがDレンジから4レンジ、3レンジ、或いは2レンジへ操作されたことに関連して必ずしもダウン変速が実行されないので、運転者に違和感を与えるというおそれがあった。
【0004】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、所定の前進走行レンジの上限ギヤ段の禁止中であっても、手動変速操作体が操作されることに関連して確実にダウン変速が実行される車両用自動変速機の変速制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、発明の要旨とするところは、変速範囲が異なる複数種類の前進走行レンジのうちの所定の前進走行レンジが選択されているとき、その所定の前進走行レンジの変速範囲内においてギヤ段を車両の走行状態に基づいて自動的に切り換える変速制御手段と、予め設定された走行条件が満足されたときには、その所定の前進走行レンジにおいて変速が許容される変速範囲のうちの上限側ギヤ段の達成を禁止する上限側ギヤ段禁止手段とを備えた車両用自動変速機の変速制御装置であって、(a)前記自動変速機を所望のギヤ段へ変速させるために手動操作される手動変速操作体と、(b)前記上限側ギヤ段禁止手段により前記所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段の達成が禁止されたことによりその上限側ギヤ段の下のギヤ段で走行中の場合において、その手動変速操作体により自動変速機の前進走行レンジをアップさせる操作がされたとき、その操作によって選択される前進走行レンジにおいて変速が許容される変速範囲のうちの上限側ギヤ段の達成を禁止すると共に、前記上限側ギヤ段禁止手段により禁止されていたギヤ段の達成禁止を解除することで、そのときの実際のギヤ段よりも1段上のギヤ段へのアップ変速を実行する手動アップ変速制御手段とを、含むことにある。
【0006】
発明の効果
このようにすれば、前記上限側ギヤ段禁止手段により前記所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段の達成が禁止されたことにより該上限側ギヤ段の下のギヤ段で走行中の場合において、手動変速操作体により自動変速機の前進走行レンジをアップさせる操作がされたときは、手動アップ変速制御手段により、そのときの実際のギヤ段よりも1段上のギヤ段へのアップ変速が実行される。したがって、手動変速操作体の操作に応答して確実にアップ変速が実行されるので、運転者に違和感を与えることが解消される。
【0007】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記上限側ギヤ段禁止手段は、登坂路において所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段を禁止する登坂制御、降坂路において所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段を禁止する降坂制御、運転指向が加速(スポーツ)指向であることにより所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段を禁止する運転指向制御、減速要求時に変速線をより減速する方向ヘ変更することにより、限られた領域しか減速を実行させない減速走行制御などに対応している。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施例の制御装置により変速制御される車両用自動変速機の一例を示す骨子図である。図において、車両のエンジン10の出力は、トルクコンバータ12を介して自動変速機14に入力され、図示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0010】
上記トルクコンバータ12は、エンジン10のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービンランナー22と、それらポンプインペラ18およびタービンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻止されているステータ28とを備えている。
【0011】
上記自動変速機14は、ハイおよびローの2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段および前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備えている。第1変速機30は、サンギヤS0、リングギヤR0、およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれらサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされている遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置34と、サンギヤS0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチC0および一方向クラッチF0と、サンギヤS0およびハウジング41間に設けられたブレーキB0とを備えている。
【0012】
第2変速機32は、サンギヤS1、リングギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されてそれらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わされている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤR3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれらサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされている遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備えている。
【0013】
上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2がサンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リングギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にクラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤS2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合させられるように構成されている。
【0014】
キャリヤK1とハウジング41との間にはブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチF2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合させられるように構成されている。
【0015】
以上のように構成された自動変速機14では、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および変速比が順次異なる前進5段のギヤ段のいずれかに切り換えられる。図2において○印は係合状態を示し、空欄は解放状態を示し、●はエンジンブレーキのときの係合状態を示している。
【0016】
図3に示すように、車両のエンジン10の吸気配管には、アクセルペダル50およびスロットルアクチュエータ54によって操作されるスロットル弁56が設けられている。また、エンジン10の回転速度Nを検出するエンジン回転速度センサ58、エンジン10の吸入空気量Qを検出する吸入空気量センサ60、吸入空気の温度Tを検出する吸入空気温度センサ62、上記スロットル弁56の開度θTHを検出するスロットルセンサ64、出力軸42の回転速度NOUT すなわち車速SPDを検出する車速センサ66、エンジン10の冷却水温度Tを検出する冷却水温センサ68、ブレーキの作動を検出するブレーキスイッチ70、シフトレバー72の操作位置PSHを検出する操作位置センサ74、入力軸20の回転速度NINすなわちクラッチC0の回転速度NC0(=タービン回転速度Nまたは入力軸回転速度NIN)を検出する入力軸回転センサ73、油圧制御回路84の作動油温度TOIL を検出する油温センサ75などが設けられており、それらのセンサから、エンジン回転速度N、吸入空気量Q、吸入空気温度T、スロットル弁56の開度θTH、車速SPD、エンジン冷却水温T、ブレーキの作動状態BK、シフトレバー72の操作位置PSH、入力軸回転速度NC0、作動油温度TOIL を表す信号がエンジン用電子制御装置76或いは変速用電子制御装置78に供給されるようになっている。
【0017】
図3のエンジン用電子制御装置76は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ82を制御し、アイドルスピード制御のために図示しないバイパス弁を制御し、トラクション制御或いはクルーズコントロール制御のためにスロットルアクチュエータ54によりスロットル弁56を制御する。
【0018】
変速用電子制御装置78も、上記と同様のマイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、変速用電子制御装置78は、スロットル弁56の開度θTHに対応した大きさのスロットル圧PTHを発生させるため或いはアキュム背圧を制御するための指令値DSLTをリニヤソレノイド弁SLT に供給し、その指令値DSLTに対応した制御圧PSLT を出力させる。また、ロックアップクラッチ24の係合、解放、スリップ量、ブレーキB3の直接制御、およびクラッチツウクラッチ変速を制御するための指令値DSLUをリニヤソレノイド弁SLU に供給し、その指令値DSLUに対応した制御圧PSLU を出力させる。この変速用電子制御装置78は、エンジン用電子制御装置76と相互に通信可能に接続されており、一方に必要な信号が他方から適宜送信されるようになっている。また、変速用電子制御装置78は、たとえば図4に示す予め記憶された変速線図から実際のスロットル弁開度θTHおよび車速SPDに基づいて自動変速機14のギヤ段すなわち変速を判断し、この判断されたギヤ段すなわち変速が得られるようにする変速出力を行って電磁弁S1、S2、S3を駆動し、またエンジンブレーキを発生させる際には電磁弁S4を駆動する。
【0019】
なお、シフトレバー72と連動させられる図示しないマニアル弁を含む前記油圧制御回路84および変速用電子制御装置78の作動により、シフトレバー78がDレンジへ操作された場合の自動変速範囲は第5速ギヤ段乃至第1速ギヤ段とされるが、シフトレバー78が4レンジへ操作された場合或いは図示しないO/Dスイッチがオフ側へ操作された場合の自動変速範囲は第4速ギヤ段乃至第1速ギヤ段とされ、シフトレバー78が3レンジへ操作された場合の自動変速範囲は第3速ギヤ段乃至第1速ギヤ段とされ、シフトレバー78が2レンジへ操作された場合の自動変速範囲は第2速ギヤ段乃至第1速ギヤ段とされるようになっている。すなわち、シフトレバー78が4レンジへ操作され或いは図示しないO/Dスイッチがオフ側へ操作されると第5速ギヤ段が禁止され、シフトレバー78が3レンジへ操作されると第4速ギヤ段が禁止され、シフトレバー78が2レンジへ操作されると第3速ギヤ段が禁止される。
【0020】
図5は、上記変速用電子制御装置78の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図において、変速制御手段90は、運転指向に基づいて選択されたたとえば図4に示す変速線図から、車速センサ66により検出された実際の車速SPDおよびスロットルセンサ64により検出された実際のスロットル弁開度θTHに基づいて所定のギヤ段への変速判断を実行し、その変速判断により判断されたギヤ段を達成するための電磁弁に対して変速出力を行って自動変速機14のギヤ段を切換制御する。
【0021】
また、上限側ギヤ段禁止手段92は、予め設定された走行条件が満足されたときには、所定の前進走行レンジにおいて変速が許容される変速範囲のうちの上限側ギヤ段の達成を禁止する。たとえば、上限側ギヤ段禁止手段92は、登坂制御および降坂制御を実行し、シフトレバー72がその前進走行レンジのうち、Dレンジへ操作された状態で、登坂走行時にパワーオンダウン変速が実行された場合にはその登坂走行における第5速ギヤ段を禁止し、降坂走行時にブレーキ操作によりブレーキスイッチ70がオンとされた場合にはその降坂走行における第5速ギヤ段を禁止する。また、上限側ギヤ段禁止手段92は、シフトレバー72がDレンジへ操作された状態で運転指向が加速(スポーツ)指向であると判定された場合には第5速ギヤ段を禁止する。
【0022】
手動ダウン変速制御手段94は、シフトレバー72或いは図示しないO/Dオフスイッチなどの手動変速操作体96の操作に応答して自動変速機14を所望のギヤ段へダウン変速させる。たとえば、第5速ギヤ段で走行中にシフトレバー72がDレンジから4レンジへ操作され或いはO/Dオフスイッチがオフ側へ操作された場合には第4速ギヤ段ヘダウン変速させ、第4速ギヤ段で走行中にシフトレバー72が4レンジから3レンジへ操作された場合には第3速ギヤ段ヘダウン変速させ、第3速ギヤ段で走行中にシフトレバー72が3レンジから2レンジへ操作された場合には第2速ギヤ段ヘダウン変速させる。
【0023】
また、上記手動ダウン変速制御手段94は、前記上限側ギヤ段禁止手段92により所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段の達成が禁止されたことによりその上段側ギヤ段の下のギヤ段で走行中の場合において、手動変速操作体96の操作によりダウン変速が指示されたとき、そのときの実際のギヤ段よりも1段下のギヤ段へのダウン変速を実行する。たとえば、上限側ギヤ段禁止手段92により既に第5速ギヤ段が禁止されたDレンジ走行において、シフトレバー72がDレンジから4レンジへ操作され或いはO/Dオフスイッチがオフ側へ操作された場合には、4→3ダウン変速が実行されるのである。
【0024】
図6は、前記変速用電子制御装置78の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、図7および図8は図6の手動変速制御ルーチンを示している。
【0025】
図6において、ステップS1(以下ステップを省略する)では、登坂制御および降坂制御が実行される。この登坂制御或いは降坂制御では、所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段で走行しているときにおいて、登坂走行中にパワーオンダウン変速が実行された場合には、或いは降坂走行中のブレーキが操作された場合には、その上限側ギヤ段の禁止を示すフラグがセットされ、登坂走行或いは降坂走行が終了するまでそれが保持される。たとえば、Dレンジの上限側ギヤ段である第5速ギヤ段で走行中では、その第5速ギヤ段の禁止を示す登坂5速禁止フラグIDNS5および登坂4速禁止フラグIDNS4或いは降坂5速禁止フラグIDKS5および降坂4速禁止フラグIDKS4がセットされ、4レンジの上限側ギヤ段である第4速ギヤ段で走行中では、その第4速ギヤ段の禁止を示す登坂4速禁止フラグIDNS43 或いは降坂4速禁止フラグIDKS4がセットされるのである。
【0026】
続くS2では、所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段で走行しているときにおいて、予め設定された関係からスロットル弁開度θTH、車速SPD、車両加速度Gなどの運転指向関連パラメータに基づいて運転指向が加速(スポーツ)指向であると判定された場合には、それまでの上限側ギヤ段の禁止を示すフラグ、たとえば運転指向5速禁止フラグIDSS5或いは運転指向4速禁止フラグIDSS4が、上記と同様にしてセットされる。
【0027】
次いで、S3の手動変速制御ルーチンでは、たとえば図7および図8に示すように、シフトレバー72のレンジ選択操作に応答した手動変速制御が実行される。また、このS3の手動変速制御ルーチンでは、手動によるダウン変速操作の実行により達成されようとするギヤ段がすでに禁止されている場合には、それよりも1段下のギヤ段へ変速され、或いは手動によるアップ変速操作の実行により達成されようとするギヤ段がすでに禁止されている場合には、それよりも1段上のギヤ段へ変速されるようになっている。たとえば、Dレンジが選択され、その上限側ギヤ段である第5速ギヤ段が前記登坂制御或いは降坂制御により禁止されることにより第4速ギヤ段で走行しているとき、シフトレバー72がD→4操作され或いは図示しないO/Dオフスイッチがオフ側へ操作された場合には、第4速ギヤ段よりも1段下の第3速ギヤ段を達成する4→3ダウン変速を実行させるために、手動変速時第4速禁止フラグIDMS4がセットされる。
【0028】
そして、S4のギヤ段禁止判定ルーチンでは、上記S1乃至S3においてセットされたギヤ段禁止フラグを最終判定し、そのギヤ段禁止フラグの内容に応じて変速出力を制御する。たとえば、シフトレバー72による手動ダウン変速操作により第4速ギヤ段が達成されようとするとき、既にその第4速ギヤ段を禁止するフラグIDNS43 、IDKS4、IDSS4、或いはIDMS4がセットされている場合にはその第4速ギヤ段よりも1段下の第3速ギヤ段を達成する4→3ダウン変速の変速出力を行う。
【0029】
上記S3の手動変速制御を、図7を用いて詳細に説明する。図7のS3−1、S3−2、S3−3、S3−4では、シフトレバー72の操作位置がDレンジ、4レンジ、3レンジ、2レンジであるか否かがそれぞれ判断される。シフトレバー72がDレンジにある場合は、S3−1の判断が肯定されるので、S3−5において4→Dシフト操作であったか否かが判断される。このS3−5の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合はS3−6において、第4速ギヤ段禁止中であるか否かが、4速禁止フラグIDNS4、IDKS4、或いはIDSS4の内容に基づいて判断される。このS3−6の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S3−7において、4速禁止フラグIDNS4、IDKS4、或いはIDSS4の内容がクリアされることにより第4速ギヤ段禁止が終了させられるとともに、それに替えて第5速ギヤ段の禁止を示すフラグIDMS5がセットされて第5速ギヤ段が禁止されることにより、3→4アップ変速が実行されるようにする。
【0030】
上記シフトレバー72が4レンジにある場合は、S3−2の判断が肯定されるので、図8に示すようなS3−8の4レンジ手動変速制御ルーチンが実行される。図8において、S3−9ではD→4シフト操作であったか否かが判断される。このS3−9の判断が肯定された場合は、S3−10において、第5速ギヤ段の禁止中であるか否かが、5速禁止フラグIDNS5、IDKS5、或いはIDSS5の内容に基づいて判断される。また、このS3−10の判断が否定された場合には、S3−11において、第4速ギヤ段の禁止中であるか否かが、4速禁止フラグIDNS4、IDKS4、或いはIDSS4の内容に基づいて判断される。
【0031】
シフトレバー72のD→4シフト操作が行われたときに第5速ギヤ段禁止中であれば上記S3−10の判断が肯定されるので、S3−12において、車速SPDが予め設定された判断基準値K1よりも小さいか否かが判断される。この判断基準値K1は、第4速ギヤ段から第3速ギヤ段へダウン変速されたときにエンジン回転速度Nがたとえばレッドゾーンなどとして知られている過回転領域となるか否かを判断するために予め求められた値である。このS3−12の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合はS3−13において、5速禁止フラグIDNS5、IDKS5、或いはIDSS5の内容がクリアされることにより第5速ギヤ段禁止が終了させられるとともに、それに替えて第4速ギヤ段の禁止を示すフラグIDMS4がセットされて第4速ギヤ段が禁止されることにより、4→3ダウン変速が実行されるようにする。
【0032】
シフトレバー72のD→4シフト操作が行われたときに第5速ギヤ段および第4速ギヤ段禁止中であれば上記S3−10の判断が否定され且つS3−11の判断が肯定されるので、S3−14において、車速SPDが予め設定された判断基準値K2よりも小さいか否かが判断される。この判断基準値K2は、第3速ギヤ段から第2速ギヤ段へダウン変速されたときにエンジン回転速度Nがたとえばレッドゾーンなどとして知られている過回転領域となるか否かを判断するために予め求められた値である。このS3−14の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合はS3−15において、4速禁止フラグIDNS4、IDKS4、或いはIDSS4の内容がクリアされることにより第4速ギヤ段禁止が終了させられるとともに、それに替えて第3速ギヤ段の禁止を示すフラグIDMS3がセットされて第3速ギヤ段が禁止されることにより、3→2ダウン変速が実行されるようにする。
【0033】
前記S3−9の判断が否定された場合には、S3−16においてシフトレバー72の3→4シフト操作が行われたか否かが判断される。このS3−16の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S3−17において第3速ギヤ段が禁止中であるか否かが3速禁止フラグIDNS3、IDKS3、或いはIDSS3の内容に基づいて判断される。このS3−17の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、シフトレバー72の3→4シフト操作時において第3速ギヤ段が禁止中である場合にはS3−17の判断が肯定されるので、S3−18において、3速禁止フラグIDNS3、IDKS3、或いはIDSS3の内容がクリアされることにより第3速禁止が終了させられるとともに、第4速ギヤ段が禁止されることにより、2→3アップ変速が実行されるようにする。
【0034】
図7に戻って、シフトレバー72が3レンジにある場合はS3−3の判断が肯定されるので、S3−19においてシフトレバー72の4→3シフト操作であるか否かが判断される。このS3−19の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S3−20において第4速ギヤ段の禁止中であるか否かが、4速禁止フラグIDNS4、IDKS4、或いはIDSS4の内容に基づいて判断される。また、このS3−20の判断が否定された場合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合には、S3−21において、車速SPDが予め設定された判断基準値K2よりも小さいか否かが判断される。このS3−21の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S3−22において、4速禁止フラグIDNS4、IDKS4、或いはIDSS4の内容がクリアされることにより第4速ギヤ段禁止が終了させられるとともに、それに替えて第3速ギヤ段の禁止を示すフラグIDMS3がセットされて第3速ギヤ段が禁止されることにより、3→2ダウン変速が実行されるようにする。
【0035】
そして、シフトレバー72が2レンジにある場合はS3−4の判断が肯定されるので、S3−23において、3速禁止フラグIDNS3、IDKS3、或いはIDSS3の内容がクリアされることにより第3速ギヤ段禁止が終了させられる。本実施例では、登坂制御或いは降坂制御においてそのときの前進走行レンジにおける上限ギヤ段を禁止する前記S1、および運転指向に基づいてそのときの前進走行レンジにおける上限ギヤ段を禁止するS2が、前記上限側ギヤ段禁止手段92に対応し、シフトレバー72或いはO/Dスイッチの操作によって手動ダウン変速が実行されたとき既にダウン変速すべきギヤ段が禁止されている場合にはそれよりも1段下のギヤ段へさらにダウン変速させるための手動変速制御を実行するS3が前記手動ダウン変速制御手段94に対応している。
【0036】
上述のように、上限側ギヤ段禁止手段92(S1、S2)により所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段の達成が禁止されたことによりその上限側ギヤ段の下のギヤ段で走行中の場合においても、手動変速操作体(シフトレバー72或いはO/Dスイッチ)により自動変速機14の前進走行レンジをダウンさせる操作がされたとき、手動ダウン変速制御手段94(S3)により、そのときの実際のギヤ段よりも1段下のギヤ段へのダウン変速が実行されることから、上記手動変速操作体の操作に応答して確実にダウン変速が実行されるので、運転者に違和感を与えることが解消される。
【0037】
また、本実施例では、上限側ギヤ段禁止手段92(S1、S2)により所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段の達成が禁止されたことによりその上限側ギヤ段の下のギヤ段で走行中の場合において、手動変速操作体(シフトレバー72或いはO/Dスイッチ)により自動変速機14の前進走行レンジをアップさせる操作がされたとき、そのときの実際のギヤ段よりも1段のギヤ段へのアップ変速が実行されることから、上記手動変速操作体の操作に応答して確実にアップ変速が実行されるので、運転者に違和感を与えることが解消される。
【0038】
図9は、前記図6のS1に示す登降坂制御の一部に必要に応じて設けられる登降坂制御開始判定ルーチンを説明する図である。但し、この場合は、自動変速機14が前進4段のギヤ段を有する形式のものとして説明する。図9のS1−1では、Dレンジ走行時に、運転指向による4速ギヤ段禁止中であるか否かが運転指向4速禁止フラグIDSS4の内容に基づいて判断される。このS1−1の判断が肯定された場合には、S1−2において登坂路であるか否かが判断され、このS1−2の判断が肯定された場合には、S1−3において、登坂4速禁止フラグIDNS4がセットされる。また、上記S1−2の判断が否定された場合には、S1−4において降坂路であるか否かが判断され、このS1−4の判断が肯定された場合には、S1−5において、降坂4速禁止フラグIDKS4がセットされる。このようにすれば、運転指向による4速禁止が解除されても、登坂4速禁止フラグIDNS4或いは降坂4速禁止フラグIDKS4がクリアされないので、シフトハンチングが防止される。因みに、従来では、平坦路走行中に4速禁止(IDSS4=1)となり、その後の登坂路或いは降坂路で運転指向による4速禁止が解除(IDSS4=0)されると3→4アップ変速が行われ、その後の登坂路或いは降坂路でパワーオンダウン変速或いはブレーキスイッチオンで4速禁止となることにより、自動変速機14のシフトハンチングが発生する場合があったのである。自動変速機14が前進5段のギヤ段を有するものである場合は、上記の4速禁止を5速禁止とすることにより、4→5、5→4シフトハンチングを防止することができる。この場合、運転指向により4速以上の禁止または5速禁止とされ且つ登坂路または降坂路である場合には、運転指向による4速以上の禁止または5速禁止が解除されても、各々のギヤ段禁止が継続される。
【0039】
図10は、前記図6のS1に示す登降坂制御の一部に必要に応じて設けられる降坂制御開始ルーチンを説明する図である。この場合においても、自動変速機14が前進4段のギヤ段を有する形式のものとして説明する。図10のS1−10では、O/Dオフスイッチの操作によってO/Dオフ状態すなわち3レンジと同じ状態とされているか否かが判断される。このS1−10の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S1−11においてアイドルスイッチがオン状態であるか否か、すなわちアクセルペダル50が戻されてスロットル弁開度θTHが0%状態であるか否かが判断される。このS1−11の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S1−12において、基本変速線図の3速ギヤ段である状態で降坂路が判定されたか否かが判断される。このS1−12の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S1−13において、アクセルペダル50の戻し操作による3→4アップ変速が遅延させられる。次いで、S1−14において、アイドルスイッチオン状態からの経過時間TEPが予め設定された判断基準時間Tよりも長いか否かが判断される。当初はS1−14の判断が否定されるので、S1−15において、降坂制御開始条件の1つであるブレーキスイッチ70のオンか否かが判断される。このS1−15の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるとともに、上記ステップが繰り返し実行されるうち、上記S1−14の判断が肯定されると、S1−17において3→4アップ変速の遅延が停止させられてその3→4アップ変速が実行される。しかし、3→4アップ変速の遅延期間内においてブレーキスイッチ70のオン状態となって上記S1−15の判断が肯定されると、S1−16において第4速ギヤ段を禁止する降坂制御が実施される。
【0040】
本実施例によれば、非降坂制御中に3速走行状態で降坂路の判定が可能とされ、アイドルオンとなってもそれに起因する3→4アップ変速が遅延期間Tだけ遅延させられ、その遅延期間T中にブレーキオンとなった場合すなわちアクセルペダル50からブレーキペダル82への踏み代え時間が短い場合には降坂制御が開始されるので、アイドルオンによる3→4アップ変速と降坂中のブレーキオンによる4→3ダウン変速とが頻繁に発生することすなわちビジーシフトが好適に防止される。なお、自動変速機14が前進5段のギヤ段を有するものである場合でも上記の制御を適用することができる。その場合、O/Dオフ(4レンジ)ではなく、アイドルスイッチオンであり、変速線図の3速状態で、3速とすべき比較的傾きの大きい降坂状態である時、3→4、または3→5アップ変速を遅延する。そして、アイドルオンからの経過時間が遅延期間Tより短く且つブレーキスイッチオンとなると、降坂制御が実施されて第4速、第5速ギヤ段が禁止される。一方、変速線図の3速状態で4速とすべき比較的傾きの小さい降坂状態である場合には、O/Dオフ(4レンジ)ではなく、アイドルスイッチオンであっても、直ちに3→4アップ変速を許可する。
【0041】
図11は、前記図6のS1に示す登降坂制御の一部に必要に応じて設けられる降坂制御継続判定ルーチンを説明する図である。図11のS1−20において、シフトレバー72がDレンジへ操作されているか否かが判断される。このS1−20の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S1−21において第1速ギヤ段或いは第2速ギヤ段であるか否かが判断される。このS1−21の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S1−22においてパワーオンダウン変速が行われたか否かが判断される。このS1−22の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S1−23において、降坂制御中であるか否かが判断される。このS1−23の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合は、S1−24において降坂制御が継続される。
【0042】
本実施例によれば、降坂制御中のパワーオン操作により第1速或いは第2速ギヤ段へのダウン変速判断が行われた場合には降坂制御が継続されるので、自動変速機14が前進4速である場合には、アクセルペダル50の戻し操作が行われても4速禁止とされて3→4アップ変速が阻止されるので、第3速ギヤ段によって走行可能となる利点がある。因みに、従来では、降坂制御中のパワーオンダウン変速により第1速或いは第2速ギヤ段となると降坂制御が終了させられるため、アクセルペダル50の戻し操作が行われると、第4速ギヤ段へのアップ変速が行われ、次にブレーキペダルを操作すると、再び降坂制御が開始されて4→3ダウン変速が実行されるというシフトハンチングが発生していたのである。自動変速機14が前進5速である場合には、降坂制御において、4速以上禁止または5速禁止として、降坂制御中の第1速ギヤ段、第2速ギヤ段へのダウン変速を判断しても、降坂制御が継続される。
【0043】
図12は、前記図6のS1に示す登降坂制御の一部に必要に応じて設けられる登坂制御開始ルーチンを説明する図である。図12のS1−30では、シフトレバー72のD→2レンジ操作が行われたか否かが判断される。また、このS1−30の判断が否定された場合には、S1−31において、シフトレバー72のD→1レンジ操作が行われたか否かが判断される。上記S1−30およびS1−31の判断が共に否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、それらS1−30およびS1−31のいずれかの判断が肯定された場合は、S1−32において登坂路判定中であるか否かが判断される。このS1−32の判断が否定された場合は、S1−33において登坂制御中であるか否かが判断される。それらS1−32およびS1−33の判断が共に否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、それらS1−32およびS1−33のいずれかの判断が肯定された場合は、S1−34において登坂制御が実施される。
【0044】
本実施例によれば、登坂制御中或いは登坂路判定中にシフトレバー72のD→2レンジ操作或いはD→1操作が行われた場合には登坂制御が実行されることから、その後にシフトレバー72の2→Dレンジ操作或いは1→D操作が行われた場合のアップ変速は第3速ギヤ段までとされる利点がある。そして、その第3速ギヤ段での走行中に登坂路が非判定となると復帰処理が実行される。因みに、従来では、登坂制御中にシフトレバー72のD→2レンジ操作或いはD→1操作が行われた場合には、直ちに登坂制御が終了させられるため、その後のシフトレバー72の2→Dレンジ操作或いは1→D操作が行われた場合には、自動変速機14のギヤ段が第4速ギヤ段までアップ変速されてしまい、大幅なアップ変速による違和感が発生していたのである。なお、自動変速機14が前進5段である場合には、登坂制御において、4速以上禁止または5速禁止として、D→2操作或いはD→1操作が行われても登坂制御が継続される。
【0045】
以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0046】
たとえば、前述の実施例の自動変速機14は前進5段であったが、前進4段以下或いは前進6段以上の変速機であっても差し支えない。
【0047】
また、前述の実施例のS2において、運転指向は、ニューラルネットワークNNを用い、そのニューラルネットワークNNの出力から加速指向、中間指向、燃費指向が推定されるようにしてもよい。
【0048】
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の車両用自動変速機の構成を説明する骨子図である。
【図2】図1の自動変速機におけるギヤ段とそれを成立させるための電磁弁或いは摩擦係合装置の作動状態との組み合わせを示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する電子制御装置の電気的構成を説明するブロック線図である。
【図4】図3の電子制御装置において変速制御に用いられる変速線図の一例を示す図である。
【図5】図3の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図3の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【図7】図6の手動変速制御を詳しく説明するフローチャートである。
【図8】図7の4レンジ手動変速制御の作動を説明するフローチャートである。
【図9】図6の登降坂制御において必要に応じて設けられる登降坂制御開始判定ルーチンを説明する図である。
【図10】図6の登降坂制御において必要に応じて設けられる降坂制御開始ルーチンを説明する図である。
【図11】図6の登降坂制御において必要に応じて設けられる降坂制御継続判定ルーチンを説明する図である。
【図12】図6の登降坂制御において必要に応じて設けられる登坂制御開始ルーチンを説明する図である。
【符号の説明】
14:自動変速機
90:自動変速制御手段
92:上限側ギヤ段禁止手段
94:手動ダウン変速制御手段
96:手動変速操作体(シフトレバー)

Claims (1)

  1. 変速範囲が異なる複数種類の前進走行レンジのうちの所定の前進走行レンジが選択されているとき、該所定の前進走行レンジの変速範囲内においてギヤ段を車両の走行状態に基づいて自動的に切り換える変速制御手段と、予め設定された走行条件が満足されたときには、該所定の前進走行レンジにおいて変速が許容される変速範囲のうちの上限側ギヤ段の達成を禁止する上限側ギヤ段禁止手段とを備えた車両用自動変速機の変速制御装置であって、
    前記自動変速機を所望のギヤ段へ変速させるために手動操作される手動変速操作体と、
    前記上限側ギヤ段禁止手段により前記所定の前進走行レンジの上限側ギヤ段の達成が禁止されたことにより該上限側ギヤ段の下のギヤ段で走行中の場合において、該手動変速操作体により自動変速機の前進走行レンジをアップさせる操作がされたとき、該操作によって選択される前進走行レンジにおいて変速が許容される変速範囲のうちの上限側ギヤ段の達成を禁止すると共に、前記上限側ギヤ段禁止手段により禁止されていたギヤ段の達成禁止を解除することで、そのときの実際のギヤ段よりも1段上のギヤ段へのアップ変速を実行する手動アップ変速制御手段と
    を、含むことを特徴とする車両用自動変速機の変速制御装置。
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