JP3592935B2 - 画像取り込み装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像取り込み装置、特に固体撮像素子を用いた画像取り込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像取り込み装置としては、光源からの光によって照射された被写体からの反射光を光学系を介して1次元又は2次元の撮像素子で受光し、受光した光を撮像素子で電気信号に光電変換して出力するものがある。これにより、被写体と光源との距離や被写体の移動を検知し、コンピュータなどへの入力装置として用いることができる。以下、このような従来の画像取り込み装置の一例を図5を参照して説明する。
【0003】
ここでは、説明を簡単にするため、2×2の単位セル1011〜1022が配列されている場合について説明する。各単位セルは、フォトダイオード1、転送ゲート2、リセットゲート3、第1のサンプルゲート4、第1のホールド容量5、第2のサンプルゲート6、第2のホールド容量7、増幅トランジスタ8、アドレストランジスタ9によって構成されている。
【0004】
転送ゲート2には転送ゲート制御線12、リセットゲート3にはリセットゲート制御線11、第1のサンプルゲート4には第1のサンプルゲート制御線14、第2のサンプルゲート6には第2のサンプルゲート制御線15、アドレストランジスタ9にはアドレストランジスタ制御線13が接続されており、垂直アドレス回路16からこれらの各制御線に制御信号が供給され、各トランジスタの動作が制御される。
【0005】
増幅トランジスタ8のソースには垂直信号線17が接続されており、この垂直信号線17には分離ゲート18を介してクランプ容量19、蓄積容量20及びクランプトランジスタ21が接続されている。分離ゲート18及びクランプトランジスタ21は、それぞれ分離ゲート制御線22及びクランプトランジスタ制御線23によって制御される。また、水平選択トランジスタ24は、水平アドレス回路25からの水平選択トランジスタ制御線27によって制御され、その出力は水平信号線26に接続されている。
【0006】
次に、各制御線の状態等を示した図6のタイミングチャートを参照して図5の動作を説明する。
【0007】
まず、リセットゲート制御線11からリセットゲート3にパルスb1を印加し、電荷を読み出す部分をリセット状態にする。続いて、パルスc1を転送ゲート2に印加し、さらにリセットゲート3にパルスb2を印加して、フォトダイオード1の余分な電荷を捨てる。
【0008】
一定時間経過した後、再び転送ゲート2にパルスc2を印加することにより、パルスc1とパルスc2の間にフォトダイオード1に溜まった電荷を転送ゲート2を介して読み出す。続いて、パルスd1を第1のサンプルゲート4に印加することにより、この転送された電荷を第1のホールド容量5に蓄積する。次に、リセットゲート3にパルスb3を印加して電荷読み出し前の状態とした後、転送ゲート2にパルスc3を印加してパルスc2とパルスc3の間にフォトダイオード1に溜まった電荷を転送ゲート2を介して読み出す。この電荷は、光源にパルスa1を印加して被写体に光を照射した時の信号電荷である。しかる後、第2のサンプルゲート6にパルスe1を印加し、第2のホールド容量7にこの信号電荷を蓄積する。
【0009】
以上のようにして、光源から光を被写体に照射しない時とした時の信号電荷をそれぞれホールド容量5及びホールド容量7に蓄積することができる。この動作は単位セル1011のみではなく、すべての単位セル1012、1021、1022で行われる。
【0010】
次に、読み出し動作の説明を行う。まず、アドレストランジスタ9にアドレスパルスf1を印加し、1行分の単位セル(この場合には、単位セル1011及び1012)を活性化させるとともに、分離ゲート18にパルスg1を印加してこれを導通させ、さらにリセットゲート3にパルスb4を印加してリセット状態を作る。
【0011】
次に、第1のサンプルゲート4にパルスd2を印加して光源がオフした時の信号をホールド容量5から読み出す。このときアドレストランジスタ9がオンしているので、この信号は増幅トランジスタ8を通って垂直信号線17に読み出される。続いて、クランプトランジスタ21をパルスh1でオンさせ、垂直信号線17には光が照射されていない時の信号が出ているが、蓄積容量20には電荷がない状態にする。再び、リセットゲート3にパルスb5を印加して、リセット状態とした後、第2のサンプルゲート6にパルスe2を印加して光が照射されている時の信号をホールド容量7から増幅トランジスタ8を介して垂直信号線17に読み出す。これにより、蓄積容量20には光が照射されていない時の信号と光が照射されている時の信号と差分に相当する電荷が蓄積される。
【0012】
しかる後、パルスg1、パルスf1の順でパルスが立ち下がり、分離ゲート18及びアドレストランジスタ9がオフ状態となる。続いて、水平選択トランジスタ241 、242 に順に水平アドレス回路25からパルスi1、パルスj1を印加し、蓄積容量201 、202 に蓄積されている差分信号がそれぞれ水平信号線26から読み出される。
【0013】
1行分の読み出しが終わると、次の行(ここでは単位セル1021及び1022の行)が上記と同様にして読み出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上の説明からわかるように、図5及び図6で示した従来技術では、1回の信号取得期間(光照射期間+非照射期間)に対して1回の信号読み出し期間が対応している。したがって、1回の光照射は1回の信号取得に用いられるだけであり、入射光の利用効率に優れているとは言い難く、撮像素子の感度が十分に得られないおそれがあった。
【0015】
本発明は上記従来の課題に対してなされたものであり、撮像素子の感度を向上させることが可能画像取り込み装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像取り込み装置は、交互に繰り返す第1及び第2の期間であって対象物に光源から光を照射して対象物からの反射光を入射させる第1の期間及び対象物に光源から光を照射しない第2の期間においてそれぞれ入射光量に応じた第1及び第2の電気信号を生じる光電変換手段と、前記光電変換手段で交互に生じた前記第1及び第2の電気信号を交互に保持する保持手段と、第1の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号と第1の保持期間に続く第2の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号との差分信号を生成し、前記第2の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号と第2の保持期間に続く第3の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号との差分信号を生成し、前記第3の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号と第3の保持期間に続く第4の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号との差分信号を生成する差分手段とを有することを特徴とする。
【0017】
まず、上記発明の理解を容易にするため、図1を参照して本発明の基本的な原理について説明する。図1(a)は、従来技術に対応した原理図、図1(b)は本発明に対応した原理図である。
【0018】
図1(a)に示した従来技術の場合には、対象物への光照射に対応した光照射期間Ln の後に、対象物への光の非照射に対応した非照射期間Dn が設けられ、その後に光照射期間で得られた信号(ここでは説明の簡単化のため、この信号についてもLn と記載する、以下同様)及び非照射期間で得られた信号(ここでは説明の簡単化のため、この信号についてもDn と記載する、以下同様)の読み出し期間Rn が設けられており、この読み出し期間Rn において両者の差分信号(Ln − Dn )が得られる。すなわち、1回の読み出し期間に対して1回の光照射期間と1回の非照射期間がある。
【0019】
一方、図1(b)に示した本発明の場合には、光照射期間Ln /読み出し期間Rn /非照射期間Dn+1 /読み出し期間Rn+1 /光照射期間Ln+2 というような順序で動作が行なわれる。そして、読み出し期間Rn+1 においては、光照射期間Ln で得られた信号と非照射期間Dn+1 で得られた信号との差分信号(Ln −Dn+1 )が得られ、読み出し期間Rn+2 においては、非照射期間Dn+1 で得られた信号と光照射期間Ln+2 と得られた信号との差分信号(Dn+1 −Ln+2 )が得られ、読み出し期間Rn+3 においては、光照射期間Ln+2 で得られた信号と非照射期間Dn+3 で得られた信号との差分信号(Ln+2 −Dn+3 )が得られることになる。
【0020】
すなわち、1回の光照射期間で得られる信号が2回の読み出し期間で使用され、1回の非照射期間で得られる信号も2回の読み出し期間で使用されることになる。言い換えると、2回の読み出し期間に対して1回の光照射期間と1回の非照射期間が設けられていることになる。したがって、本発明では、光照射期間を従来の2倍の期間とれることになる。また、光の非照射状態での信号については読み出し期間で取得することもできるため、図1(c)に示すように、光照射期間をさらに2倍の期間(従来に比べて4倍)とれることになる。
【0021】
光照射期間が長ければそれだけ光照射時の信号を多く取得することができるため、本発明によれば光の利用効率を高めることができ、撮像素子の感度を向上させることが可能となる。
【0022】
また、本発明では、図1(a)に示すような従来のシーケンスとは異なり、例えば図1(b)に示すように、光照射期間/読み出し期間/非照射期間/読み出し期間といったようなシーケンスをとることができるので、光照射期間(第1の期間に対応)と非照射期間(第2の期間に対応)の時間間隔を等間隔的にすることも可能である。
【0023】
また、本発明に係る画像取り込み装置は、 交互に繰り返す第1及び第2の期間においてそれぞれ入射光量に応じた第1及び第2の電気信号を生じる光電変換手段と、前記光電変換手段で交互に生じた前記第1及び第2の電気信号を交互に保持する保持手段と、第1の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号と第1の保持期間に続く第2の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号との差分信号を生成し、前記第2の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号と第2の保持期間に続く第3の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号との差分信号を生成し、前記第3の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号と第3の保持期間に続く第4の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号との差分信号を生成する差分手段と、前記第1の期間では対象物に光源から光を照射して対象物からの反射光を前記光電変換手段に入射させるとともに前記第2の期間では対象物に光源から光を照射せずに前記差分手段から得られる差分信号によって対象物への光の照射と非照射に基づく画像を得る第1のモードと、前記第1及び第2の期間いずれにおいても対象物に光源から光を照射せずに前記差分手段から得られる差分信号によって対象物の動きを抽出する第2のモードとを選択するモード選択手段とを有することを特徴とする。
【0024】
対象物への光照射を行う(光照射と非照射を繰り返す)第1のモードにおける動作(撮像素子の駆動の仕方)は、前述した請求項1に係る発明の動作と基本的には同様のものである。また、光照射を行わない第2のモードの動作は、光の照射を行わなという点を除いて第1のモードとほぼ同様のシーケンスで行うことができる。したがって、第2のモードにおいても、前述したのと同様に、信号取得期間(第1の期間と第2の期間)をほぼ等間隔的にすることが可能であり、従来に比べて被写体の動きが認識しやすくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0026】
図2は、本発明に実施形態に係る画像取り込み装置のシステム構成の概略を示したものである。
【0027】
31は被写体32(この場合は手)を照射する光源であり、所定の期間で点灯及び非点灯を繰り返すものである。被写体32からの像(反射光)は光学系33を通して1次元又は2次元の撮像素子34に入射し、撮像素子34では入射光が入射光量に応じた電気信号に変換されて出力される。35は制御回路であり、撮像素子34の制御を行う他、光源31の点灯及び非点灯の制御等を行う。36はモード選択部であり、光源31から被写体32に対して光を照射する第1のモード(光源31の点灯及び非点灯を繰り返すモード)或いは光を照射しない第2のモードのいずれかを選択するものである。
【0028】
図3は、本発明の実施形態に係る画像取り込み装置の回路構成例について示したものである。ここでは、説明を簡単にするため、2×2の単位セル5011〜5022が配列されている場合について説明するが、一般的にn×mのマトリクス状に単位セルを配列したものについても適用できることは勿論である。なお、ここでは、図2に示したモード選択部36によって光源の点灯及び非点灯を繰り返す第1のモードが選択されている場合、或いはモード選択回路36がない場合(すなわち、第1のモードに対応する動作のみが行われる場合)を想定して説明する。
【0029】
各単位セル5011〜5022は、フォトダイオード51、転送ゲート52、検出容量53、リセットゲート54、アドレストランジスタ55及び増幅トランジスタ56によって構成されている。転送ゲート52は転送ゲート制御線58により、リセットゲート54はリセットゲート制御線59により、アドレストランジスタ55はアドレストランジスタ制御線60により、それぞれ垂直アドレス回路57からの制御信号によって制御される。
【0030】
増幅トランジスタ56のソースには垂直信号線61が接続されており、この垂直信号線61には、分離ゲート62、クランプ容量63、蓄積容量64及びクランプトランジスタ65からなる差分回路66が接続されている。分離ゲート62及びクランプトランジスタ65は、それぞれ分離ゲート制御線67及びクランプトランジスタ制御線68によって制御される。また、水平選択トランジスタ69は、水平アドレス回路70からの水平選択トランジスタ制御線71によって制御され、その出力は水平信号線72に接続されている。これらの差分回路66や水平アドレス回路70等の基本的な構成は、従来技術で説明した図5の構成と同様のものである。
【0031】
次に、各制御線の状態等を示した図4のタイミングチャートを参照して図3の動作を説明する。
【0032】
図4のタイミングチャートでは、まず光源発光パルスa1によって光源の発光が行われる。その後、アドレス制御線601 にパルスd1を印加してアドレストランジスタ55をオン状態とし、検出容量53に蓄積されている信号電荷に対応した出力が増幅トランジスタ56を介して垂直信号線61に出力される。後述するが、検出容量53には被写体に光源からの光が照射されていない時の信号が蓄積されており、垂直信号線61にはこの非照射時の信号が出力される。垂直信号線61に読み出された非照射時の信号は、タイミングA1で差分回路66に読み出される。
【0033】
次に、リセットゲート制御線591 にパルスb1を印加し、検出容量53をリセット状態にする。続いて、転送ゲート制御線581 から転送ゲート52に対して転送パルスc1を印加し、光源の発光状態における被写体の信号を検出容量53に転送する。垂直信号線61には、検出容量53に転送された光照射時の信号電荷に対応した出力が増幅トランジスタ56を介して出力される。垂直信号線61に読み出された光照射時の信号は、タイミングB1で差分回路66に取り込まれる。これにより、光照射時の信号と光非照射時の信号との差分がとられることになる。
【0034】
アドレストランジスタ制御線601 のパルスd1を低レベルに戻した後、水平選択トランジスタ691 、692 に対して順に水平アドレス回路70からパルスh1、パルスi1を印加し、差分回路66に蓄積されている差分信号j1が水平信号線72に読み出される。
【0035】
このようにして、1行分の単位セル1011及び1012における差分信号が得られる。
【0036】
その後、アドレストランジスタ制御線602 にパルスg1を印加して次の行(単位セル1021及び1022の行)の差分信号が上記と同様にして読み出される。すなわち、光非照射時の信号がタイミングA2で差分回路66に取り込まれ、さらに光照射時の信号がタイミングB2で差分回路66に取り込まれ、水平アドレス回路70からのパルスh2、パルスi2によって、差分回路66に蓄積されている差分信号j2が水平信号線72に読み出される。
【0037】
このようにして、すべての行の読み出しが終了するが、このようにして得られた差分信号j1及びj2は発光時の信号から非発光時の信号を差し引いたものである。
【0038】
その後、アドレストランジスタ制御線601 にパルスd2を印加して、再び1行目(単位セル1011及び1012の行)の動作に移る。
【0039】
すなわち、アドレストランジスタ制御線601 にパルスd2を印加してアドレストランジスタ55をオン状態とし、検出容量53に蓄積されている電荷に対応した信号を増幅トランジスタ56を介して垂直信号線61に出力する。ただし、このときには前回とは異なり、光照射時の信号電荷が検出容量53に蓄積されており、垂直信号線61にはこの光照射時の信号が出力されることになる。垂直信号線61に読み出された光照射時の信号は、タイミングA3で差分回路66に取り込まれる。
【0040】
その後、リセットゲート制御線591 にパルスb2を印加して検出容量53をリセット状態にした後、転送ゲート制御線581 から転送ゲート52に対して転送パルスc2を印加し、今度は光非照射時の信号電荷を検出容量53に転送する。垂直信号線61には、光非照射時の信号電荷に対応した出力が増幅トランジスタ56を介して出力される。垂直信号線61に読み出された光非照射時の信号は、タイミングB3で差分回路66に取り込まれる。これにより、光非照射時の信号と光照射時の信号との差分がとられることになる。
【0041】
アドレストランジスタ制御線601 のパルスd2を低レベルに戻した後、水平選択トランジスタ691 、692 に対して順に水平アドレス回路70からパルスh3、パルスi3を印加し、差分回路66に蓄積されている差分信号j3が水平信号線72から読み出される。
【0042】
このようにして、1行分の単位セル1011及び1012における差分信号を取得した後、先程と同様にして次の行(単位セル1021及び1022の行)の差分信号がj4も取得される。
【0043】
このようにして得られた差分信号j3及びj4は、前回得られた差分信号j1及びj2とは異なり、非発光時の信号から発光時の信号を差し引いたものとなり、図4に示すように、差分信号j3及びj4の極性は差分信号j1及びj2の極性とは逆の極性となっている。
【0044】
その後、光源発光パルスa2によって光源の発光が行われ、以後、上述した動作と同様の動作が繰り返されることになる。すなわち、パルスb3はパルスb1に、パルスc3はパルスc1に、パルスd3はパルスd1にそれぞれ対応し、タイミングA5ではタイミングA1のときと同様にして光非照射時の信号が垂直信号線61に読み出され、タイミングB5ではタイミングB1のときと同様にして光照射時の信号が垂直信号線61に読み出されることになる。
【0045】
以上の動作からわかるように、例えば単位セル1011及び1012の行について見た場合、B1のタイミングにおいてa1の光による光照射時の信号が取得され、その次のA3のタイミングでもa1の光による光照射時の信号、すなわちB1のタイミングで取得された光照射時の信号が取得されることになる。同様に、B3のタイミングで取得された光非照射時の信号は、A5のタイミングでも取得されることになる。
【0046】
このように、1回の光照射期間で得られる信号が2回の読み出し期間で使用され、1回の非照射期間で得られる信号も2回の読み出し期間で使用されることになる。したがって、光照射期間を従来よりも長くとることが可能となるため、それだけ光の利用効率を増大させることができ、撮像素子の感度を向上させることが可能となる。
【0047】
また、従来とは異なり、信号取得期間(光照射期間と非照射期間)の時間間隔を等間隔的にすることも可能である。さらに、図3と図5とを比較すれば明らかなように、従来に比べて単位セルの構成も簡単になり、セルサイズを低減することも可能となる。
【0048】
次に、図2においてモード選択部36による制御が行われる場合について説明する。
【0049】
図2に示したモード選択部36によって光源31の点灯及び非点灯を繰り返す第1のモードが選択されている場合についてはすでに説明した通りであり、被写体への光照射及び非照射に応じて得られる差分信号によって被写体を撮像することができる。
【0050】
モード選択部36によって被写体への光の照射を行わない第2のモードが選択されている場合には、被写体の動きを認識することができる。この場合の撮像素子の動作は、光源から被写体への光照射が行われない他は、基本的には図4のタイムチャートに示したものと同様である。したがって、第1のモードにおいて使用する回路を流用することが可能であるとともに、すでに述べたように各信号取得期間を等間隔的にすることが可能となり、従来に比べて被写体の動きをより認識しやすくなる。
【0051】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、1回の光照射期間で得られる信号及び1回の非照射期間で得られる信号をそれぞれ2回の読み出し期間で使用することができるため、光照射期間を従来よりも長くとることができ、光の利用効率が増大し、撮像素子の感度を向上させることが可能となる。また、本発明によれば、光を照射しないモードにおいて、対象物の動きに対する認識性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図。
【図2】本発明の実施形態に係る画像取り込み装置のシステム構成の概略について示した図。
【図3】本発明の実施形態に係る装置の回路構成例について示した図。
【図4】図3の動作タイミングを示した図。
【図5】従来技術に係る装置の回路構成について示した図。
【図6】図5の動作タイミングを示した図。
【符号の説明】
31…光源
32…被写体
33…光学系
34…撮像素子
35…制御回路
36…モード選択部
50…単位セル
51…フォトトランジスタ
52…転送ゲート
53…検出容量
54…リセットゲート
55…アドレストランジスタ
56…増幅トランジスタ
57…垂直アドレス回路
58…転送ゲート制御線
59…リセットゲート制御線
60…アドレストランジスタ制御線
61…垂直信号線
62…分離ゲート
63…クランプ容量
64…蓄積容量
65…クランプトランジスタ
66…差分回路
67…分離ゲート制御線
68…クランプトランジスタ制御線
69…水平選択トランジスタ
70…水平アドレス回路
71…水平選択トランジスタ制御線
72…水平信号線
Claims (2)
- 交互に繰り返す第1及び第2の期間であって対象物に光源から光を照射して対象物からの反射光を入射させる第1の期間及び対象物に光源から光を照射しない第2の期間においてそれぞれ入射光量に応じた第1及び第2の電気信号を生じる光電変換手段と、
前記光電変換手段で交互に生じた前記第1及び第2の電気信号を交互に保持する保持手段と、
第1の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号と第1の保持期間に続く第2の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号との差分信号を生成し、前記第2の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号と第2の保持期間に続く第3の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号との差分信号を生成し、前記第3の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号と第3の保持期間に続く第4の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号との差分信号を生成する差分手段と
を有することを特徴とする画像取り込み装置。 - 交互に繰り返す第1及び第2の期間においてそれぞれ入射光量に応じた第1及び第2の電気信号を生じる光電変換手段と、
前記光電変換手段で交互に生じた前記第1及び第2の電気信号を交互に保持する保持手段と、
第1の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号と第1の保持期間に続く第2の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号との差分信号を生成し、前記第2の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号と第2の保持期間に続く第3の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号との差分信号を生成し、前記第3の保持期間において前記保持手段に保持された第1の電気信号と第3の保持期間に続く第4の保持期間において前記保持手段に保持された第2の電気信号との差分信号を生成する差分手段と、
前記第1の期間では対象物に光源から光を照射して対象物からの反射光を前記光電変換手段に入射させるとともに前記第2の期間では対象物に光源から光を照射せずに前記差分手段から得られる差分信号によって対象物への光の照射と非照射に基づく画像を得る第1のモードと、前記第1及び第2の期間いずれにおいても対象物に光源から光を照射せずに前記差分手段から得られる差分信号によって対象物の動きを抽出する第2のモードとを選択するモード選択手段と
を有することを特徴とする画像取り込み装置。
Priority Applications (1)
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JP19952898A JP3592935B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 画像取り込み装置 |
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