JP3591634B2 - 広告放送自動削除機能を有する映像信号記録/再生装置および映像サービスシステム - Google Patents
広告放送自動削除機能を有する映像信号記録/再生装置および映像サービスシステム Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告放送自動削除機能を有する映像信号記録/再生装置および映像サービスシステムに関し、より特定的には、映像信号に挿入されている広告部分を自動的に削除した記録または再生が可能な装置、および当該装置を用いる映像サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、近年のマルチメディアの進展に伴い、地上波放送以外にも衛星放送やCATV放送等による映像メディアの提供が様々行われている。一般に、これらの衛星放送やCATV放送等による映像メディアの提供を行う事業者は、地上波放送の民放局のように特定の番組スポンサーを持たずに、加入者から徴収する視聴料のみによって事業運営を行っている。
しかし、このような事業形態では、事業運営の資金を加入者から徴収する視聴料のみでまかなうので、加入者個々の金銭的負担が必然的に大きくなる。このため、低料金でのサービス提供を実現することが難しく、また高い料金が加入者獲得の障害となっているという問題がある。
【0003】
そこで、上記問題を解決しようとする技術として、特開平8−107389号公報に開示されている技術(以下、従来の技術という)が存在する。この従来の技術は、番組スポンサーのコマーシャル映像(以下、CMと記す)を挿入した映像情報を提供し、このCMを視聴するか否かを視聴者側で自由に選択させ、視聴の有無等に基づいて課金量を変化させるというものである。
これにより、上記従来の技術では、視聴時のCMの有無、すなわち視聴料の低額/高額について、視聴者が自由に選択できることを可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、異なる課金情報を付加したCMを映像情報中に挿入しているだけなので、映像情報のどの部分(時間)にCMが挿入されているかは、実際にCMが始まるまでわからない(事前にはわからない)。このため、所望する映像情報をCM削除して録画したいような場合、視聴者は、その映像情報を最初から最後までリアルタイムで視聴しながらCM部分を自らの手操作で削除しなければならないという問題が生じる。また、CMが入った状態で一旦記録した映像情報をCM無しで自動的に再生することは不可能であり、視聴者は、手動でCMを早送りする等の操作がどうしても必要となる。
【0005】
それ故、本発明の目的は、課金制御を伴いつつ、映像信号に挿入されているCM部分を自動的に削除した記録または再生が可能な映像信号記録/再生装置、および当該装置を用いる映像サービスシステムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
解読された広告情報信号に従って、選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0007】
上記のように、第1の発明によれば、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、予め有償で入手した鍵を用いて暗号解読した広告情報信号に従って、映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する。従って、視聴者は、希望する場合には有償で鍵を入手することにより、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0008】
第2の発明は、放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
選択された映像信号および選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0009】
上記のように、第2の発明によれば、選択チャンネルの映像信号と広告情報信号とを予め関連付けて記録しておき、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、予め有償で入手した鍵を用いて暗号解読した広告情報信号に従って、記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する。従って、視聴者は、希望する場合には有償で鍵を入手することにより、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。
【0010】
第3の発明は、放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
広告情報信号処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送事業者に通知するアクセス管理手段と、
解読された広告情報信号に従って、選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0011】
上記のように、第3の発明によれば、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、課金を伴う処理によって暗号解読した広告情報信号に従って、映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する。従って、視聴者は、希望する場合には装置内部で課金処理が行われるため有償で別途鍵を入手しなくても、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0012】
第4の発明は、放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
選択された映像信号および選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段と、
記録/再生処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送事業者に通知するアクセス管理手段とを備える。
【0013】
上記のように、第4の発明によれば、選択チャンネルの映像信号と広告情報信号とを予め関連付けて記録しておき、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、課金を伴う処理によって暗号解読した広告情報信号に従って、記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する。従って、視聴者は、希望する場合には装置内部で課金処理が行われるため有償で別途鍵を入手しなくても、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。
【0014】
第5の発明は、映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
映像信号生成手段において挿入された広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
映像信号および広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
映像信号記録/再生装置は、
送信手段から送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、放送局において当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
解読された広告情報信号に従って、選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0015】
第6の発明は、映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
映像信号生成手段において挿入された広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
映像信号および広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
映像信号記録/再生装置は、
送信手段から送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
選択された映像信号および選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、放送局において当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0016】
第7の発明は、映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
映像信号生成手段において挿入された広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
映像信号および広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
映像信号記録/再生装置は、
送信手段から送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて、放送局において当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
広告情報信号処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送局に通知するアクセス管理手段と、
解読された広告情報信号に従って、選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0017】
第8の発明は、映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
映像信号生成手段において挿入された広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
映像信号および広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
映像信号記録/再生装置は、
送信手段から送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
選択された映像信号および選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて、放送局において当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段と、
記録/再生処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送局に通知するアクセス管理手段とを備える。
【0018】
上記のように、第5〜第8の発明は、第1〜第4の発明の映像信号記録/再生装置を用いる映像サービスシステムに関するものである。従って同様に、視聴者は、希望する場合には有償で鍵を入手することにより、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
まず始めに、本発明が提供する映像信号記録/再生装置を用いる映像サービスシステムの概要を説明する。
図1は、本発明の映像信号記録/再生装置を用いる映像サービスシステムの構成の一例を示すブロック図である。図1において、本発明の映像サービスシステムは、映像信号の提供を行うデジタル放送局1と、デジタル放送局1が送信する映像信号を受信して記録/再生を行う映像信号記録/再生装置2とで構成される。なお、図1に示す例では、映像信号がデジタル放送形態で送信される場合を一例に挙げて説明するが、他の形態で送信される場合であってもよい。
図2は、図1のデジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号の概念を説明する図である。
【0020】
まず、デジタル放送局1の構成を説明する。図1を参照して、デジタル放送局1は、映像信号生成部11と、CM情報信号生成部12と、映像信号処理部13と、CM情報信号処理部14と、送信部15とを備える。
映像信号生成部11は、放送事業者が提供する映像データに特定のCMデータを挿入した映像信号(図2(a))を生成する。CM情報信号生成部12は、映像信号生成部11において挿入されたCMデータの挿入位置(タイムチャート)を表すCM情報信号(図2(b))を生成する。なお、映像信号が複数のチャンネルで構成される場合には、CM情報信号生成部12は、チャンネルごとにCM情報信号を生成する。映像信号処理部13は、映像信号生成部11が生成した映像信号を、システムで予め定められたデータ形式の映像信号に符号化する。例えば、MPEG方式のシステムであれば、映像信号処理部13は、トランスポートストリームへの符号化を行う。CM情報信号処理部14は、CM情報信号生成部12が生成したCM情報信号を、システムで予め定めた暗号手法を用いて符号化(暗号化)する。送信部15は、符号化後の映像信号およびCM情報信号を、予め定められた方式に従って送信する。ここで、CM情報信号を送信する方式としては、周知のデータ放送やEPG(電子番組ガイド)等が考えられる。
【0021】
次に、上記デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号を受信して、所望の映像信号を記録/再生する映像信号記録/再生装置2を、各実施形態(2A〜2D)毎に説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aの構成を示すブロック図である。図3において、第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aは、受信部21と、選局部22と、映像信号処理部23と、CM情報信号処理部24と、記録/再生処理部25とを備える。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図3および図4を用いて、第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aが行う記録/再生処理を説明する。
【0023】
受信部21は、デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号(放送信号)を受信して、変調等が施されている場合には対応する復調を行った後に、映像信号を映像信号処理部23へ、CM情報信号をCM情報信号処理部24へ出力する(ステップS101)。
選局部22は、視聴者から与えられる指示に従って、視聴者が所望するチャンネルを映像信号処理部23およびCM情報信号処理部24へ指示する(ステップS102)。
映像信号処理部23は、デジタル放送局1において映像信号に施された符号化を復号し、選局部22から指示される所望のチャンネルの映像信号を選択して記録/再生処理部25へ出力する(ステップS103)。
【0024】
CM情報信号処理部24は、選局部22から指示される所望のチャンネルのCM情報信号を選択する(ステップS104)。ここで、CM情報信号処理部24は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS105,Yes)、視聴者から与えられる暗号解読の鍵(以下、KEYと記す)を用いて、デジタル放送局1において選択チャンネルのCM情報信号に施された暗号を解読し、記録/再生処理部25へ出力する(ステップS106)。
このKEYは、放送事業者から有償で提供されるものであり、所望する映像信号をCM削除の形で記録および再生するためには、視聴者は、所望するチャンネルを選択する前(具体的には、後述する記録/再生処理部25で記録を行う前)に、対応するCM情報信号のKEYを予め入手しておく必要がある。
【0025】
記録/再生処理部25は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS105,Yes)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)と、CM情報信号処理部24が出力する解読後の選択チャンネルのCM情報信号(図2(b)を参照)とを入力し、CM情報信号に従って映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを記録する(ステップS107)。なお、映像データを記録する媒体は、記録/再生処理部25の内部に有するようにしてもよいし、記録/再生処理部25と外部で接続されるようにしてもよい。このような処理で記録した映像データは、図5に示すようなデータとなる。そして、記録/再生処理部25は、この記録した映像データを再生する(ステップS109)。
一方、記録/再生処理部25は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望しない場合(ステップS105,No)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)だけを記録する(ステップS108)。そして、記録/再生処理部25は、記録した映像信号、すなわちCMデータを含んだ映像データを再生する(ステップS109)。
【0026】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aによれば、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、予め有償で入手したKEYを用いて暗号解読したCM情報信号に従って、映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを記録して再生する。
従って、視聴者は、希望する場合には有償でKEYを入手することにより、手動でCM部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的にCM削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、有償でCMのない映像データを提供することになるので、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0027】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bの構成を示すブロック図である。図6において、第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bは、受信部21と、選局部22と、映像信号処理部23と、CM情報信号処理部34と、記録/再生処理部35とを備える。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図6および図7を用いて、第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bが行う記録/再生処理を説明する。
【0028】
受信部21は、デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号(放送信号)を受信して、変調等が施されている場合には対応する復調を行った後に、映像信号を映像信号処理部23へ、CM情報信号をCM情報信号処理部34へ出力する(ステップS201)。
選局部22は、視聴者から与えられる指示に従って、視聴者が所望するチャンネルを映像信号処理部23およびCM情報信号処理部34へ指示する(ステップS202)。
映像信号処理部23は、デジタル放送局1において映像信号に施された符号化を復号し、選局部22から指示される所望のチャンネルの映像信号を選択して記録/再生処理部35へ出力する(ステップS203)。
CM情報信号処理部34は、選局部22から指示される所望のチャンネルのCM情報信号を選択して、記録/再生処理部35へ出力する(ステップS204)。
【0029】
記録/再生処理部35は、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)とCM情報信号処理部34が出力する選択チャンネルのCM情報信号(図2(b)を参照)とを入力し、双方の信号を関連付けて記録する(ステップS205)。なお、これらの信号を記録する媒体は、記録/再生処理部35の内部に有するようにしてもよいし、記録/再生処理部35と外部で接続されるようにしてもよい。
ここで、記録/再生処理部35は、記録した選択チャンネルの映像信号を再生するにあたり、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS206,Yes)、視聴者から与えられる暗号解読の鍵(KEY)を用いて、デジタル放送局1において選択チャンネルのCM情報信号に施された暗号を解読する(ステップS207)。
このKEYは、放送事業者から有償で提供されるものであり、所望する映像信号をCM削除の形で再生するためには、視聴者は、選択チャンネルを再生する前に、対応するCM情報信号のKEYを予め入手しておく必要がある。
【0030】
そして、記録/再生処理部35は、解読したCM情報信号に従って、映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを再生する(ステップS208)。
一方、記録/再生処理部35は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望しない場合(ステップS206,No)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)をそのまま再生、すなわちCMデータを含んだ映像データを再生する(ステップS209)。
【0031】
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bによれば、選択チャンネルの映像信号とCM情報信号とを予め関連付けて記録しておき、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、予め有償で入手したKEYを用いて暗号解読したCM情報信号に従って、記録した映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを再生する。
従って、視聴者は、希望する場合には有償でKEYを入手することにより、手動でCM部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的にCM削除された映像データを視聴することができる。
【0032】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cの構成を示すブロック図である。図8において、第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cは、受信部21と、選局部22と、映像信号処理部23と、CM情報信号処理部44と、記録/再生処理部25と、アクセス管理部46とを備える。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図8および図9を用いて、第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cが行う記録/再生処理を説明する。
【0033】
受信部21は、デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号(放送信号)を受信して、変調等が施されている場合には対応する復調を行った後に、映像信号を映像信号処理部23へ、CM情報信号をCM情報信号処理部44へ出力する(ステップS301)。
選局部22は、視聴者から与えられる指示に従って、視聴者が所望するチャンネルを映像信号処理部23およびCM情報信号処理部44へ指示する(ステップS302)。
映像信号処理部23は、デジタル放送局1において映像信号に施された符号化を復号し、選局部22から指示される所望のチャンネルの映像信号を選択して記録/再生処理部25へ出力する(ステップS303)。
【0034】
CM情報信号処理部44は、選局部22から指示される所望のチャンネルのCM情報信号を選択する(ステップS304)。ここで、CM情報信号処理部44は、再生指示によって視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS305,Yes)、例えば内蔵する暗号解読の鍵(KEY)を用いて、デジタル放送局1において選択チャンネルのCM情報信号に施された暗号を解読し、記録/再生処理部25へ出力する(ステップS306)。これと同時に、CM情報信号処理部44は、CM情報信号の暗号を解読した、すなわちCM情報信号が使用された旨を、アクセス管理部46に伝える。
アクセス管理部46は、CM情報信号処理部44から伝えられる使用内容に基づいて相当する課金量を決定し、予め定めた伝送路を介して放送事業者に通知する(ステップS307)。
【0035】
記録/再生処理部25は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS305,Yes)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)と、CM情報信号処理部44が出力する解読後の選択チャンネルのCM情報信号(図2(b)を参照)とを入力し、CM情報信号に従って映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを記録する(ステップS308)。なお、映像データを記録する媒体は、記録/再生処理部25の内部に有するようにしてもよいし、記録/再生処理部25と外部で接続されるようにしてもよい。このような処理で記録した映像データは、図5に示すようなデータとなる。そして、記録/再生処理部25は、この記録した映像データを再生する(ステップS310)。
一方、記録/再生処理部25は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望しない場合(ステップS305,No)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)だけを記録する(ステップS309)。そして、記録/再生処理部25は、記録した映像信号、すなわちCMデータを含んだ映像データを再生する(ステップS310)。
【0036】
以上のように、本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cによれば、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、課金を伴う処理によって暗号解読したCM情報信号に従って、映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを記録して再生する。
従って、視聴者は、希望する場合には装置内部で課金処理が行われるため有償で別途KEYを入手しなくても、手動でCM部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的にCM削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0037】
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dの構成を示すブロック図である。図10において、第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dは、受信部21と、選局部22と、映像信号処理部23と、CM情報信号処理部54と、記録/再生処理部55と、アクセス管理部56とを備える。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図10および図11を用いて、第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dが行う記録/再生処理を説明する。
【0038】
受信部21は、デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号(放送信号)を受信して、変調等が施されている場合には対応する復調を行った後に、映像信号を映像信号処理部23へ、CM情報信号をCM情報信号処理部54へ出力する(ステップS401)。
選局部22は、視聴者から与えられる指示に従って、視聴者が所望するチャンネルを映像信号処理部23およびCM情報信号処理部54へ指示する(ステップS402)。
映像信号処理部23は、デジタル放送局1において映像信号に施された符号化を復号し、選局部22から指示される所望のチャンネルの映像信号を選択して記録/再生処理部55へ出力する(ステップS403)。
CM情報信号処理部54は、選局部22から指示される所望のチャンネルのCM情報信号を選択して、記録/再生処理部55へ出力する(ステップS404)。
【0039】
記録/再生処理部55は、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)とCM情報信号処理部54が出力する選択チャンネルのCM情報信号(図2(b)を参照)とを入力し、双方の信号を関連付けて記録する(ステップS405)。なお、これらの信号を記録する媒体は、記録/再生処理部55の内部に有するようにしてもよいし、記録/再生処理部55と外部で接続されるようにしてもよい。
ここで、記録/再生処理部55は、記録した選択チャンネルの映像信号を再生するにあたり、再生指示によって視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS406,Yes)、例えば内蔵する暗号解読の鍵(KEY)を用いて、デジタル放送局1において選択チャンネルのCM情報信号に施された暗号を解読する(ステップS407)。これと同時に、記録/再生処理部55は、CM情報信号の暗号を解読した、すなわちCM情報信号が使用された旨を、アクセス管理部56に伝える。
アクセス管理部56は、記録/再生処理部55から伝えられる使用内容に基づいて相当する課金量を決定し、予め定めた伝送路を介して放送事業者に通知する(ステップS408)。
【0040】
そして、記録/再生処理部55は、解読したCM情報信号に従って、映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを再生する(ステップS409)。
一方、記録/再生処理部55は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望しない場合(ステップS406,No)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)をそのまま再生、すなわちCMデータを含んだ映像データを再生する(ステップS410)。
【0041】
以上のように、本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dによれば、選択チャンネルの映像信号とCM情報信号とを予め関連付けて記録しておき、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、課金を伴う処理によって暗号解読したCM情報信号に従って、記録した映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを再生する。
従って、視聴者は、希望する場合には装置内部で課金処理が行われるため有償で別途KEYを入手しなくても、手動でCM部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的にCM削除された映像データを視聴することができる。
【0042】
なお、上記各実施形態では、CMデータ部分を除いた映像データの再生を行う場合、一旦媒体に記録した後にそれを読み出して再生するように説明した。しかし、CMデータ部分を除いた映像データの再生は、媒体に記録することなくリアルタイムで行うことが可能である。ただしこの場合には、CMデータが挿入されている実際の時間を削除するので、当該時間をブランク画面(ブルーバック)やフリーズ画面(CM直前の画面の静止画像)で表示すること等の対策を行う必要がある。
【0043】
また、上記説明では、CM情報信号が映像信号と共に送信されてくる場合を述べた。しかし、CM情報信号は、映像信号と共に供給される必要はなく、例えばフロッピーディスクやCD−ROM等の可搬型記録媒体によって別途提供されるようにしても構わない(具体例としては、放送番組の情報雑誌に付録するCD−ROMによって提供される等が考えられる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像信号記録/再生装置を用いる映像サービスシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1のデジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号の概念を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】CM情報信号に従って映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを生成する概念を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…デジタル放送局
2,2A〜2D…映像信号記録/再生装置
11…映像信号生成部
12…CM情報信号生成部
13,23…映像信号処理部
14,24,34,44,54…CM情報信号処理部
15…送信部
21…受信部
22…選局部
25,35,55…記録/再生処理部
46,56…アクセス管理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告放送自動削除機能を有する映像信号記録/再生装置および映像サービスシステムに関し、より特定的には、映像信号に挿入されている広告部分を自動的に削除した記録または再生が可能な装置、および当該装置を用いる映像サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、近年のマルチメディアの進展に伴い、地上波放送以外にも衛星放送やCATV放送等による映像メディアの提供が様々行われている。一般に、これらの衛星放送やCATV放送等による映像メディアの提供を行う事業者は、地上波放送の民放局のように特定の番組スポンサーを持たずに、加入者から徴収する視聴料のみによって事業運営を行っている。
しかし、このような事業形態では、事業運営の資金を加入者から徴収する視聴料のみでまかなうので、加入者個々の金銭的負担が必然的に大きくなる。このため、低料金でのサービス提供を実現することが難しく、また高い料金が加入者獲得の障害となっているという問題がある。
【0003】
そこで、上記問題を解決しようとする技術として、特開平8−107389号公報に開示されている技術(以下、従来の技術という)が存在する。この従来の技術は、番組スポンサーのコマーシャル映像(以下、CMと記す)を挿入した映像情報を提供し、このCMを視聴するか否かを視聴者側で自由に選択させ、視聴の有無等に基づいて課金量を変化させるというものである。
これにより、上記従来の技術では、視聴時のCMの有無、すなわち視聴料の低額/高額について、視聴者が自由に選択できることを可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、異なる課金情報を付加したCMを映像情報中に挿入しているだけなので、映像情報のどの部分(時間)にCMが挿入されているかは、実際にCMが始まるまでわからない(事前にはわからない)。このため、所望する映像情報をCM削除して録画したいような場合、視聴者は、その映像情報を最初から最後までリアルタイムで視聴しながらCM部分を自らの手操作で削除しなければならないという問題が生じる。また、CMが入った状態で一旦記録した映像情報をCM無しで自動的に再生することは不可能であり、視聴者は、手動でCMを早送りする等の操作がどうしても必要となる。
【0005】
それ故、本発明の目的は、課金制御を伴いつつ、映像信号に挿入されているCM部分を自動的に削除した記録または再生が可能な映像信号記録/再生装置、および当該装置を用いる映像サービスシステムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
解読された広告情報信号に従って、選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0007】
上記のように、第1の発明によれば、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、予め有償で入手した鍵を用いて暗号解読した広告情報信号に従って、映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する。従って、視聴者は、希望する場合には有償で鍵を入手することにより、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0008】
第2の発明は、放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
選択された映像信号および選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0009】
上記のように、第2の発明によれば、選択チャンネルの映像信号と広告情報信号とを予め関連付けて記録しておき、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、予め有償で入手した鍵を用いて暗号解読した広告情報信号に従って、記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する。従って、視聴者は、希望する場合には有償で鍵を入手することにより、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。
【0010】
第3の発明は、放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
広告情報信号処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送事業者に通知するアクセス管理手段と、
解読された広告情報信号に従って、選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0011】
上記のように、第3の発明によれば、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、課金を伴う処理によって暗号解読した広告情報信号に従って、映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する。従って、視聴者は、希望する場合には装置内部で課金処理が行われるため有償で別途鍵を入手しなくても、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0012】
第4の発明は、放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
選択された映像信号および選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段と、
記録/再生処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送事業者に通知するアクセス管理手段とを備える。
【0013】
上記のように、第4の発明によれば、選択チャンネルの映像信号と広告情報信号とを予め関連付けて記録しておき、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、課金を伴う処理によって暗号解読した広告情報信号に従って、記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する。従って、視聴者は、希望する場合には装置内部で課金処理が行われるため有償で別途鍵を入手しなくても、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。
【0014】
第5の発明は、映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
映像信号生成手段において挿入された広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
映像信号および広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
映像信号記録/再生装置は、
送信手段から送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、放送局において当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
解読された広告情報信号に従って、選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0015】
第6の発明は、映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
映像信号生成手段において挿入された広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
映像信号および広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
映像信号記録/再生装置は、
送信手段から送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
選択された映像信号および選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、放送局において当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0016】
第7の発明は、映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
映像信号生成手段において挿入された広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
映像信号および広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
映像信号記録/再生装置は、
送信手段から送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて、放送局において当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
広告情報信号処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送局に通知するアクセス管理手段と、
解読された広告情報信号に従って、選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える。
【0017】
第8の発明は、映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
映像信号生成手段において挿入された広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
映像信号および広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
映像信号記録/再生装置は、
送信手段から送信される映像信号および広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
選択された映像信号および選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて、放送局において当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段と、
記録/再生処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送局に通知するアクセス管理手段とを備える。
【0018】
上記のように、第5〜第8の発明は、第1〜第4の発明の映像信号記録/再生装置を用いる映像サービスシステムに関するものである。従って同様に、視聴者は、希望する場合には有償で鍵を入手することにより、手動で広告部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的に広告削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
まず始めに、本発明が提供する映像信号記録/再生装置を用いる映像サービスシステムの概要を説明する。
図1は、本発明の映像信号記録/再生装置を用いる映像サービスシステムの構成の一例を示すブロック図である。図1において、本発明の映像サービスシステムは、映像信号の提供を行うデジタル放送局1と、デジタル放送局1が送信する映像信号を受信して記録/再生を行う映像信号記録/再生装置2とで構成される。なお、図1に示す例では、映像信号がデジタル放送形態で送信される場合を一例に挙げて説明するが、他の形態で送信される場合であってもよい。
図2は、図1のデジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号の概念を説明する図である。
【0020】
まず、デジタル放送局1の構成を説明する。図1を参照して、デジタル放送局1は、映像信号生成部11と、CM情報信号生成部12と、映像信号処理部13と、CM情報信号処理部14と、送信部15とを備える。
映像信号生成部11は、放送事業者が提供する映像データに特定のCMデータを挿入した映像信号(図2(a))を生成する。CM情報信号生成部12は、映像信号生成部11において挿入されたCMデータの挿入位置(タイムチャート)を表すCM情報信号(図2(b))を生成する。なお、映像信号が複数のチャンネルで構成される場合には、CM情報信号生成部12は、チャンネルごとにCM情報信号を生成する。映像信号処理部13は、映像信号生成部11が生成した映像信号を、システムで予め定められたデータ形式の映像信号に符号化する。例えば、MPEG方式のシステムであれば、映像信号処理部13は、トランスポートストリームへの符号化を行う。CM情報信号処理部14は、CM情報信号生成部12が生成したCM情報信号を、システムで予め定めた暗号手法を用いて符号化(暗号化)する。送信部15は、符号化後の映像信号およびCM情報信号を、予め定められた方式に従って送信する。ここで、CM情報信号を送信する方式としては、周知のデータ放送やEPG(電子番組ガイド)等が考えられる。
【0021】
次に、上記デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号を受信して、所望の映像信号を記録/再生する映像信号記録/再生装置2を、各実施形態(2A〜2D)毎に説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aの構成を示すブロック図である。図3において、第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aは、受信部21と、選局部22と、映像信号処理部23と、CM情報信号処理部24と、記録/再生処理部25とを備える。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図3および図4を用いて、第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aが行う記録/再生処理を説明する。
【0023】
受信部21は、デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号(放送信号)を受信して、変調等が施されている場合には対応する復調を行った後に、映像信号を映像信号処理部23へ、CM情報信号をCM情報信号処理部24へ出力する(ステップS101)。
選局部22は、視聴者から与えられる指示に従って、視聴者が所望するチャンネルを映像信号処理部23およびCM情報信号処理部24へ指示する(ステップS102)。
映像信号処理部23は、デジタル放送局1において映像信号に施された符号化を復号し、選局部22から指示される所望のチャンネルの映像信号を選択して記録/再生処理部25へ出力する(ステップS103)。
【0024】
CM情報信号処理部24は、選局部22から指示される所望のチャンネルのCM情報信号を選択する(ステップS104)。ここで、CM情報信号処理部24は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS105,Yes)、視聴者から与えられる暗号解読の鍵(以下、KEYと記す)を用いて、デジタル放送局1において選択チャンネルのCM情報信号に施された暗号を解読し、記録/再生処理部25へ出力する(ステップS106)。
このKEYは、放送事業者から有償で提供されるものであり、所望する映像信号をCM削除の形で記録および再生するためには、視聴者は、所望するチャンネルを選択する前(具体的には、後述する記録/再生処理部25で記録を行う前)に、対応するCM情報信号のKEYを予め入手しておく必要がある。
【0025】
記録/再生処理部25は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS105,Yes)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)と、CM情報信号処理部24が出力する解読後の選択チャンネルのCM情報信号(図2(b)を参照)とを入力し、CM情報信号に従って映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを記録する(ステップS107)。なお、映像データを記録する媒体は、記録/再生処理部25の内部に有するようにしてもよいし、記録/再生処理部25と外部で接続されるようにしてもよい。このような処理で記録した映像データは、図5に示すようなデータとなる。そして、記録/再生処理部25は、この記録した映像データを再生する(ステップS109)。
一方、記録/再生処理部25は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望しない場合(ステップS105,No)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)だけを記録する(ステップS108)。そして、記録/再生処理部25は、記録した映像信号、すなわちCMデータを含んだ映像データを再生する(ステップS109)。
【0026】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aによれば、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、予め有償で入手したKEYを用いて暗号解読したCM情報信号に従って、映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを記録して再生する。
従って、視聴者は、希望する場合には有償でKEYを入手することにより、手動でCM部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的にCM削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、有償でCMのない映像データを提供することになるので、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0027】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bの構成を示すブロック図である。図6において、第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bは、受信部21と、選局部22と、映像信号処理部23と、CM情報信号処理部34と、記録/再生処理部35とを備える。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図6および図7を用いて、第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bが行う記録/再生処理を説明する。
【0028】
受信部21は、デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号(放送信号)を受信して、変調等が施されている場合には対応する復調を行った後に、映像信号を映像信号処理部23へ、CM情報信号をCM情報信号処理部34へ出力する(ステップS201)。
選局部22は、視聴者から与えられる指示に従って、視聴者が所望するチャンネルを映像信号処理部23およびCM情報信号処理部34へ指示する(ステップS202)。
映像信号処理部23は、デジタル放送局1において映像信号に施された符号化を復号し、選局部22から指示される所望のチャンネルの映像信号を選択して記録/再生処理部35へ出力する(ステップS203)。
CM情報信号処理部34は、選局部22から指示される所望のチャンネルのCM情報信号を選択して、記録/再生処理部35へ出力する(ステップS204)。
【0029】
記録/再生処理部35は、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)とCM情報信号処理部34が出力する選択チャンネルのCM情報信号(図2(b)を参照)とを入力し、双方の信号を関連付けて記録する(ステップS205)。なお、これらの信号を記録する媒体は、記録/再生処理部35の内部に有するようにしてもよいし、記録/再生処理部35と外部で接続されるようにしてもよい。
ここで、記録/再生処理部35は、記録した選択チャンネルの映像信号を再生するにあたり、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS206,Yes)、視聴者から与えられる暗号解読の鍵(KEY)を用いて、デジタル放送局1において選択チャンネルのCM情報信号に施された暗号を解読する(ステップS207)。
このKEYは、放送事業者から有償で提供されるものであり、所望する映像信号をCM削除の形で再生するためには、視聴者は、選択チャンネルを再生する前に、対応するCM情報信号のKEYを予め入手しておく必要がある。
【0030】
そして、記録/再生処理部35は、解読したCM情報信号に従って、映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを再生する(ステップS208)。
一方、記録/再生処理部35は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望しない場合(ステップS206,No)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)をそのまま再生、すなわちCMデータを含んだ映像データを再生する(ステップS209)。
【0031】
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bによれば、選択チャンネルの映像信号とCM情報信号とを予め関連付けて記録しておき、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、予め有償で入手したKEYを用いて暗号解読したCM情報信号に従って、記録した映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを再生する。
従って、視聴者は、希望する場合には有償でKEYを入手することにより、手動でCM部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的にCM削除された映像データを視聴することができる。
【0032】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cの構成を示すブロック図である。図8において、第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cは、受信部21と、選局部22と、映像信号処理部23と、CM情報信号処理部44と、記録/再生処理部25と、アクセス管理部46とを備える。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図8および図9を用いて、第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cが行う記録/再生処理を説明する。
【0033】
受信部21は、デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号(放送信号)を受信して、変調等が施されている場合には対応する復調を行った後に、映像信号を映像信号処理部23へ、CM情報信号をCM情報信号処理部44へ出力する(ステップS301)。
選局部22は、視聴者から与えられる指示に従って、視聴者が所望するチャンネルを映像信号処理部23およびCM情報信号処理部44へ指示する(ステップS302)。
映像信号処理部23は、デジタル放送局1において映像信号に施された符号化を復号し、選局部22から指示される所望のチャンネルの映像信号を選択して記録/再生処理部25へ出力する(ステップS303)。
【0034】
CM情報信号処理部44は、選局部22から指示される所望のチャンネルのCM情報信号を選択する(ステップS304)。ここで、CM情報信号処理部44は、再生指示によって視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS305,Yes)、例えば内蔵する暗号解読の鍵(KEY)を用いて、デジタル放送局1において選択チャンネルのCM情報信号に施された暗号を解読し、記録/再生処理部25へ出力する(ステップS306)。これと同時に、CM情報信号処理部44は、CM情報信号の暗号を解読した、すなわちCM情報信号が使用された旨を、アクセス管理部46に伝える。
アクセス管理部46は、CM情報信号処理部44から伝えられる使用内容に基づいて相当する課金量を決定し、予め定めた伝送路を介して放送事業者に通知する(ステップS307)。
【0035】
記録/再生処理部25は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS305,Yes)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)と、CM情報信号処理部44が出力する解読後の選択チャンネルのCM情報信号(図2(b)を参照)とを入力し、CM情報信号に従って映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを記録する(ステップS308)。なお、映像データを記録する媒体は、記録/再生処理部25の内部に有するようにしてもよいし、記録/再生処理部25と外部で接続されるようにしてもよい。このような処理で記録した映像データは、図5に示すようなデータとなる。そして、記録/再生処理部25は、この記録した映像データを再生する(ステップS310)。
一方、記録/再生処理部25は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望しない場合(ステップS305,No)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)だけを記録する(ステップS309)。そして、記録/再生処理部25は、記録した映像信号、すなわちCMデータを含んだ映像データを再生する(ステップS310)。
【0036】
以上のように、本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cによれば、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、課金を伴う処理によって暗号解読したCM情報信号に従って、映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを記録して再生する。
従って、視聴者は、希望する場合には装置内部で課金処理が行われるため有償で別途KEYを入手しなくても、手動でCM部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的にCM削除された映像データを視聴することができる。また、放送事業者にとっては、放送サービスと同時にコンテンツの販売サービスをも行うことが可能となる。
【0037】
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dの構成を示すブロック図である。図10において、第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dは、受信部21と、選局部22と、映像信号処理部23と、CM情報信号処理部54と、記録/再生処理部55と、アクセス管理部56とを備える。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図10および図11を用いて、第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dが行う記録/再生処理を説明する。
【0038】
受信部21は、デジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号(放送信号)を受信して、変調等が施されている場合には対応する復調を行った後に、映像信号を映像信号処理部23へ、CM情報信号をCM情報信号処理部54へ出力する(ステップS401)。
選局部22は、視聴者から与えられる指示に従って、視聴者が所望するチャンネルを映像信号処理部23およびCM情報信号処理部54へ指示する(ステップS402)。
映像信号処理部23は、デジタル放送局1において映像信号に施された符号化を復号し、選局部22から指示される所望のチャンネルの映像信号を選択して記録/再生処理部55へ出力する(ステップS403)。
CM情報信号処理部54は、選局部22から指示される所望のチャンネルのCM情報信号を選択して、記録/再生処理部55へ出力する(ステップS404)。
【0039】
記録/再生処理部55は、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)とCM情報信号処理部54が出力する選択チャンネルのCM情報信号(図2(b)を参照)とを入力し、双方の信号を関連付けて記録する(ステップS405)。なお、これらの信号を記録する媒体は、記録/再生処理部55の内部に有するようにしてもよいし、記録/再生処理部55と外部で接続されるようにしてもよい。
ここで、記録/再生処理部55は、記録した選択チャンネルの映像信号を再生するにあたり、再生指示によって視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合(ステップS406,Yes)、例えば内蔵する暗号解読の鍵(KEY)を用いて、デジタル放送局1において選択チャンネルのCM情報信号に施された暗号を解読する(ステップS407)。これと同時に、記録/再生処理部55は、CM情報信号の暗号を解読した、すなわちCM情報信号が使用された旨を、アクセス管理部56に伝える。
アクセス管理部56は、記録/再生処理部55から伝えられる使用内容に基づいて相当する課金量を決定し、予め定めた伝送路を介して放送事業者に通知する(ステップS408)。
【0040】
そして、記録/再生処理部55は、解読したCM情報信号に従って、映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを再生する(ステップS409)。
一方、記録/再生処理部55は、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望しない場合(ステップS406,No)、映像信号処理部23が出力する選択チャンネルの映像信号(図2(a)を参照)をそのまま再生、すなわちCMデータを含んだ映像データを再生する(ステップS410)。
【0041】
以上のように、本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dによれば、選択チャンネルの映像信号とCM情報信号とを予め関連付けて記録しておき、視聴者がCMデータ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、課金を伴う処理によって暗号解読したCM情報信号に従って、記録した映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを再生する。
従って、視聴者は、希望する場合には装置内部で課金処理が行われるため有償で別途KEYを入手しなくても、手動でCM部分を早送りする等の操作を行うことなく、自動的にCM削除された映像データを視聴することができる。
【0042】
なお、上記各実施形態では、CMデータ部分を除いた映像データの再生を行う場合、一旦媒体に記録した後にそれを読み出して再生するように説明した。しかし、CMデータ部分を除いた映像データの再生は、媒体に記録することなくリアルタイムで行うことが可能である。ただしこの場合には、CMデータが挿入されている実際の時間を削除するので、当該時間をブランク画面(ブルーバック)やフリーズ画面(CM直前の画面の静止画像)で表示すること等の対策を行う必要がある。
【0043】
また、上記説明では、CM情報信号が映像信号と共に送信されてくる場合を述べた。しかし、CM情報信号は、映像信号と共に供給される必要はなく、例えばフロッピーディスクやCD−ROM等の可搬型記録媒体によって別途提供されるようにしても構わない(具体例としては、放送番組の情報雑誌に付録するCD−ROMによって提供される等が考えられる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像信号記録/再生装置を用いる映像サービスシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1のデジタル放送局1が送信する映像信号およびCM情報信号の概念を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Aが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】CM情報信号に従って映像信号からCMデータ部分を除いた映像データを生成する概念を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Bが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Cが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る映像信号記録/再生装置2Dが行う記録/再生処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…デジタル放送局
2,2A〜2D…映像信号記録/再生装置
11…映像信号生成部
12…CM情報信号生成部
13,23…映像信号処理部
14,24,34,44,54…CM情報信号処理部
15…送信部
21…受信部
22…選局部
25,35,55…記録/再生処理部
46,56…アクセス管理部
Claims (8)
- 放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される前記映像信号および前記広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、前記映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を前記広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
前記解読された広告情報信号に従って、前記選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える、映像信号記録/再生装置。 - 放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される前記映像信号および前記広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、前記映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、前記広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
前記選択された映像信号および前記選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段とを備える、映像信号記録/再生装置。 - 放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される前記映像信号および前記広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、前記映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を前記広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
前記広告情報信号処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送事業者に通知するアクセス管理手段と、
前記解読された広告情報信号に従って、前記選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える、映像信号記録/再生装置。 - 放送事業者が提供する映像データに特定の広告データが挿入された映像信号と、予め定めた暗号手法を用いて暗号化された当該広告データの挿入位置を表す広告情報信号とを受信して、当該映像信号の記録および再生を行う映像信号記録/再生装置であって、
送信される前記映像信号および前記広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、前記映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、前記広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
前記選択された映像信号および前記選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段と、
前記記録/再生処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、放送事業者に通知するアクセス管理手段とを備える、映像信号記録/再生装置。 - 映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
前記放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
前記映像信号生成手段において挿入された前記広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
前記映像信号および前記広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
前記映像信号記録/再生装置は、
前記送信手段から送信される前記映像信号および前記広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、前記映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を前記広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、前記放送局において当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
前記解読された広告情報信号に従って、前記選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える、映像サービスシステム。 - 映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
前記放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
前記映像信号生成手段において挿入された前記広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
前記映像信号および前記広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
前記映像信号記録/再生装置は、
前記送信手段から送信される前記映像信号および前記広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、前記映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、前記広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
前記選択された映像信号および前記選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、放送事業者から有償で別途与えられる暗号解読の鍵を用いて、前記放送局において当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段とを備える、映像サービスシステム。 - 映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
前記放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
前記映像信号生成手段において挿入された前記広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
前記映像信号および前記広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
前記映像信号記録/再生装置は、
前記送信手段から送信される前記映像信号および前記広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、前記映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を前記広告情報信号から選択し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて、前記放送局において当該選択した広告情報信号に施された暗号を解読する広告情報信号処理手段と、
前記広告情報信号処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、前記放送局に通知するアクセス管理手段と、
前記解読された広告情報信号に従って、前記選択された映像信号から広告データ部分を除いた映像データを記録して再生する記録/再生処理手段とを備える、映像サービスシステム。 - 映像信号の提供を行う放送局と、当該放送局が送信する映像信号を受信して記録および再生を行う映像信号記録/再生装置とで構成される映像サービスシステムであって、
前記放送局は、
放送事業者が提供する映像データに特定の広告データを挿入した映像信号を生成する映像信号生成手段と、
前記映像信号生成手段において挿入された前記広告データの挿入位置を表す広告情報信号を生成し、システムで予め定めた暗号手法を用いて当該広告情報信号を暗号化する広告情報信号生成処理手段と、
前記映像信号および前記広告情報信号を、予め定められた方式に従って送信する送信手段とを備え、
前記映像信号記録/再生装置は、
前記送信手段から送信される前記映像信号および前記広告情報信号を受信する受信手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの映像信号を、前記映像信号から選択する映像信号処理手段と、
視聴者から指示される所望のチャンネルの広告情報信号を、前記広告情報信号から選択する広告情報信号処理手段と、
前記選択された映像信号および前記選択された広告情報信号を記録し、視聴者が広告データ部分を除いた映像データの再生を希望する場合、暗号解読の鍵を用いて、前記放送局において当該記録した広告情報信号に施された暗号を解読し、当該解読した広告情報信号に従って、当該記録した映像信号から広告データ部分を除いた映像データを再生する記録/再生処理手段と、
前記記録/再生処理手段において暗号が解読されたことに対する予め定めた課金情報を、前記放送局に通知するアクセス管理手段とを備える、映像サービスシステム。
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