JP3590856B2 - Exhaust gas desulfurization method - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、亜硫酸ガスを含む排ガスの脱硫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
亜硫酸ガスを含む排ガスを脱硫するために、亜硫酸ガスに対して反応性を示すカルシウム系吸収剤と石こうを含む水スラリー液からなる吸収液中に、排ガスと酸化用空気を吹込んで、排ガス中の亜硫酸ガスを石こうとして固定化する方法は広く行われている。
このような排ガスの脱硫方法においては、吸収液の一部が抜出されるとともに、それに応じて新鮮吸収剤が吸収液中に供給されている。従来の新鮮吸収剤の供給は、吸収剤を水スラリー液として液噴出ノズルを介して吸収液中へ噴出させるようにして行われている。
しかしながら、このような新鮮吸収剤の供給方法では、その新鮮吸収剤のpHが高いために、新鮮吸収剤が噴出するノズル近傍における吸収液のpHが7以上に上昇し、吸収液中に溶解している石こうが微細結晶粒子として析出するとともに、吸収液のpHが7以上となった部分では排ガス中の炭酸ガスが吸収され、吸収液中に含まれるカルシウムイオンと反応して炭酸カルシウムの微細結晶として析出し、その液供給ノズルの液噴出孔を閉塞させるとともに、その近傍の排ガス分散管等にスケールを生じさせるという問題を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、吸収液に対する新鮮吸収剤の供給に際して起る石こうや炭酸カルシウムの微細結晶粒子の析出を防止し、液供給ノズルの液体噴出孔の閉塞や排ガス分散管等へのスケールの発生の問題を解決することをその課題とする。
【0004】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、亜硫酸ガスに対して反応性を示すカルシウム系吸収剤と石こうを含む水スラリー液からなる吸収液中に亜硫酸ガスを含む排ガスと酸化用空気を吹込んで亜硫酸ガスを石こうとして固定化する排ガスの脱硫方法において、(i)吸収液を撹拌羽根により撹拌すること、(ii)カルシウム系吸収剤の水スラリー液を前記液中に複数の液噴出ノズルを介して供給すること、(iii)液噴出ノズル孔の位置が、吸収液中に配設されている撹拌羽根の位置と吸収液中に配設されている排ガス分散管の下端の位置との間の高さにあること、(iv)液噴出ノズルの配設数が吸収液20〜500m 3 当り1個の割合であること、(v)液噴出ノズル1個当りのカルシウム系吸収剤混入液の供給量が0.5〜20kgmol/hであること及び(vi)カルシウム系吸収剤混入吸収液中に含まれる石こうとカルシウム系吸収剤とのモル比が0.5〜20の範囲にあることを特徴とする排ガスの脱硫方法が提供される。
【0005】
次に本発明を図面を参照して説明する。
図1は排ガス脱硫装置の模式図を示す。この図において、1は脱硫装置、1’は密閉槽、2は第1隔板、3は第2隔板、4は天板、5は第1室、6は第2室、7は第3室、8は排ガス導入ダクト、9は排ガス分散管、10は排ガス上昇筒、11は排ガス導出ダクト、12は撹拌機、13は酸化用空気供給管、14は酸化用空気噴出ノズル、15は吸収液抜出し管、16はポンプ、17は吸収液排出管、18、20は吸収液管、19は吸収剤供給管、21は液噴出ノズル、Lは吸収液、Sは吸収液の静止液面、Aは排ガス気泡と吸収液との混合物からなるフロス層を各示す。
【0006】
図1に示す排ガス脱硫処理装置1は、大型の密閉槽1’から構成され、その槽の内部は、第1隔板2及びその上方に位置する第2隔板3によって第1室5と第1室の上方に隣接する第2室6と第2室の上方に隣接する第3室7とに区画されている。第3室の上部空間は天板4によって密閉されている。第1隔板2は水平又はやや傾斜したものであることができる。第2隔板3は水平又は傾斜したものであることができ、その傾斜角は特に制約されない。
第1室5の内部には、吸収液Lが収容されている。また、第1室には、撹拌機12と、吸収液L中に酸素を供給するための酸化用空気噴出ノズル14が配設されている。
第2室6の周壁には排ガス入口が配設され、この入口には排ガス導入ダクト8が連結されている。
第3室7には、排ガス出口が配設され、この出口には排ガス導出ダクト11が連結されている。
【0007】
第1隔板2には、第1室5と第2室6との間を連絡する透孔が多数配設され、各透孔にはその先端が第1室の吸収液中に延びる排ガス分散管9が垂設されている。この排ガス分散管9は、その下端部周壁面にガス噴出孔を有する。また、第1隔板2及び第2隔板3には、排ガス上昇筒10を配設するための開口が配設され、これらの開口には、第1室5の上部空間に存在する排ガスを第3室7に導入させるための排ガス上昇筒10が連結されている。排ガス上昇筒の横断面形状は、円形や正方形、長方形等の各種の形状であることができる。
【0008】
第1室5の下部には、吸収液抜出し管15が配設され、この吸収液抜出し管15には、ポンプ16を介して吸収液管18が連結されている。また、この吸収液管18には吸収剤供給管19が連結され、その吸収液管18の先端は吸収液L中に導入され、吸収液管20を介して液噴出ノズル21が連結されている。
液噴出ノズル孔の位置は、撹拌機12の撹拌羽根上端の位置と排ガス分散管9の下端の位置との間の高さに配設するのが好ましい。この場合、撹拌機は、吸収液を下方向に流動させる構造のものであることが好ましい。また、液噴出ノズル孔の位置は、撹拌羽根の上部ではなく、撹拌羽根の両端の位置より一定距離(0.5〜10m)横方向に離れた位置に設定するのが好ましい。前記のように配設された液噴出ノズル孔から吸収剤混入吸収液を吸収液中へ供給すると、その液噴出ノズル孔から噴出された吸収剤混入吸収液は、撹拌機周辺に形成された吸収液の上昇流に乗って、吸収液上部に形成された排ガスの気泡と吸収液との混合物からなるフロス層A内に円滑に移動し、反応する。
【0009】
図1に示した装置を用いて排ガスを処理するには、排ガスを排ガス導入ダクト8を介して、第2室6内に導入し、ここから排ガス分散管9を介して第1室5内の吸収液L中に吹込む。吸収液L中に吹込まれた排ガスは気泡となって上昇し、その分散管のガス噴出孔より上方には気泡と吸収液との混合相からなるフロス層Aが形成される。排ガスが吸収液中を気泡として上昇する間に排ガス中に含まれている亜硫酸ガスや粉塵等の汚染物質は吸収液に捕捉され、排ガス中から除去される。
【0010】
このようにして浄化された排ガスは、フロス層Aから上部空間に放散され、ここから排ガス上昇筒10を通って第3室7に導入され、第3室に配設された排ガス導出ダクト11を通って槽外へ排出され、ミストエリミネータ(図示されず)に導入され、ここでそのガス中に含まれていた吸収液粒子等が除去された後、大気へ放出される。
一方、第1室5の下部には、酸化用空気供給管13を通って供給される酸化用空気がその噴出ノズル14から吸収液中に噴出され、吸収液中に吸収された亜硫酸ガスは石こうとして固定化される。
【0011】
本発明においては、ポンプ16により、第1室5内に存在する吸収液の一部を吸収液抜出し管15を通して抜出し、その一部を吸収液排出管17を通して系外へ排出させるとともに、その残部を配管18及び20を通して吸収液L中に位置する液噴出ノズル21から吸収液中に噴出させる。この場合、液噴出ノズル21から吸収液L中へ吸収剤とともに噴出させる吸収液は、それに含まれる石こう等の固形分を分離した後の母液であってもよい。そして、本発明では、このようにして配管18を通って循環される吸収液に対し、吸収剤をその供給管19を通して混入し、配管20を通して液噴出ノズル21から吸収液中へ噴出させる。第1室5内に収容されている吸収液Lは、吸収剤と石こうを含む水スラリー液であり、吸収剤の一部は溶解状態で存在し、硫酸カルシウムのほとんどは石こう(CaSO・2HO)の固体粒子として存在し、硫酸カルシウムのごく一部は溶解状態で存在する。従って、吸収液中において、亜硫酸ガスと吸収剤と酸素との間の反応で生成する硫酸カルシウムは石こうとして吸収液中へ析出する。
【0012】
前記のようにして吸収液中へ析出した石こうは、これを吸収液中から除去し、一方、その反応で消費した吸収剤に相当する吸収剤を吸収液中へ供給する必要があるが、本発明の場合には、このために、吸収液の一部を第1室5から抜出すとともに、その一部を系外へ排出し、その残部は、これに吸収剤を混入させて吸収液中へ循環させる。供給する吸収剤は、CaCO及び/又はCa(OH)等のカルシウム系吸収剤であり、この吸収剤は、通常、10〜30wt%の水スラリー液として循環吸収液に混入される。吸収液排出管17を介して系外へ排出する吸収液の量は、吸収液中で亜硫酸ガスが石こうとして固定化される量に相当する量であり、吸収剤の供給量は、その亜硫酸ガスとの反応によって消費される吸収剤に相当する量である。吸収液管18を通って吸収液L中に循環される吸収液の量は、吸収液排出管17を通って排出される吸収液量の0.2〜10重量倍、好ましくは0.5〜5重量倍である。吸収液の系外への排出は、必ずしも吸収液管18を通る吸収液の一部を排出する必要はなく、第1室5に別の配管を連結し、この配管を介して系外へ排出することもできる。また、吸収剤供給管19から供給される吸収剤は循環吸収液と混合することなく、直接液噴出ノズル21を介して第1室の吸収液Lに供給することもできる。
【0013】
吸収剤を混入した吸収液を吸収液L中に噴出させる液噴出ノズルとしては、先端に液噴出孔を有する通常の液噴出ノズルが用いられる。この場合、噴出孔の直径は、20〜100mm、好ましくは25〜75mmである。吸収液中に配設する液噴出ノズルの数はできるだけ多い方が好ましく、一般的には、第1室5内に収容されている吸収液20〜500m当り、好ましくは30〜300m当り、1個の割合である。また、液噴出ノズルから噴出させる吸収剤の量は、液噴出ノズル1個当り0.5〜20kgモル/h、好ましくは1〜10kgモル/hにするのがよい。このように、複数の液噴出ノズルを配設し、その液噴出ノズルから吸収剤を吸収液との混合物として噴出させるときには、吸収剤を短時間で吸収液中に分散させることができるので、吸収液の局部的pH上昇に伴う液噴出ノズルや排ガス分散管等へのスケール発生と脱硫性能の低下を防止することができる。
【0014】
循環する吸収液に対して混入する吸収剤の混入量は、吸収剤混入吸収液中の石こう(CaSO・2HO)Aと吸収剤Bとのモル比A/Bが0.1〜20、好ましくは1〜10の範囲になるような割合である。このような吸収剤混入液を吸収液中に液噴出ノズルから噴出させるときには、ノズル近傍におけるpHの局部的上昇がないために、微細な石こう結晶粒子の析出や、排ガス中のCOとカルシウムイオンの反応によるCaCOの微細結晶粒子の析出が防止されるとともに、これらの微細結晶が析出しても、これらの微細結晶は石こう結晶表面に析出し、粗結晶となるため、液体噴出ノズル21の閉塞トラブル及び排ガス分散管9等へのスケーリングが防止される。
【0015】
【実施例】
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1
図1に示した構造の排ガス脱硫処理装置1を用いて、SO:1000volppm、O:5vol%、CO:11vol%を含む排煙を処理した。
この場合の装置条件を示すと次の通りである。
(1)密閉槽1’の直径:10m、高さ:10m
(2)排ガス分散管9の直径:4インチ及び本数:800本
(3)液噴出ノズル21の数:8個
(4)第1室5における吸収液の静止液面の高さ:5m
また、液噴出ノズル21の先端孔径は、50mmであった。
【0016】
図1に示す構造の密閉槽1’の第1室5内に、あらかじめ、石こう濃度:20重量%、CaCO濃度:約0.001重量%の水スラリー液を高さ5mになるように収容させた。
次に、この装置の排ガス導入ダクト8から排煙を300,000Nm/hの供給量で第2室6内に供給した。この場合、吸収液の静止液面下2500mmの位置に配設した酸化用空気噴出ノズル14から空気を4000Nm/hで噴出させるとともに、撹拌機12を回転させて吸収液の撹拌を行った。
第1室5内の吸収液Lの一部を、30,000kg/hの割合で配管15を介して抜出し、そのうちの11,000kg/hを配管17を通して系外へ排出した。一方、吸収液の残部19,000kg/hは、これを配管18を通して液体噴出ノズル21から吸収液L中に噴出させるとともに、その配管18を通る吸収液に対し、CaCOを濃度20重量%で含む水スラリー液を6400kg/hで添加混合した。このようにして形成されたCaCOを混入した吸収液中の石こう濃度は15重量%、CaCO濃度は5重量%であり、CaSO・2HO/CaCOのモル比は22/13であった。液噴出ノズル21から噴出されめ吸収剤の量は、液噴出ノズル1個当り、1.6kgモル/hであった。
【0017】
前記のようにして排煙を脱硫した結果、95%の高脱硫率を得ることができた。また、12カ月間の連続運転においても、液噴出ノズル21の閉塞トラブルは生じなかった。
一方、比較のために、配管18を通る吸収液の循環を停止し、CaCOの水スラリー液を吸収液に混入することなく、直接液噴出ノズル21のうちの7個の操作を停止し、1個のみから吸収液に噴出させたところ、92%の脱硫率が得られたが、この場合には、1カ月間の運転で、液噴出ノズル21の閉塞トラブルが生じた。また、この場合には、液噴出ノズル近傍の排ガス分散管9等にスケーリングの発生が見られた。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、吸収液へ供給する吸収剤を液噴出ノズルを介して吸収液中へ噴出させる際に、吸収液との混合物として噴出させることから、その液体噴出ノズル近傍での吸収液の局部的pH上昇がなく、微細な石こう結晶粒子や炭酸カルシウム粒子の析出が防止され、液噴出ノズルの閉塞トラブル及び液噴出ノズル近傍の排ガス分散管内壁でのスケーリングが長期にわたって効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる排ガス脱硫処理装置の1例についての模式図を示す。
【符号の説明】
1 排ガス脱硫装置
1’ 密閉槽
2 第1隔板
3 第2隔板
4 天板
5 第1室
6 第2室
7 第3室
8 排ガス導入ダクト
9 ガス分散管
10 排ガス上昇筒
11 脱硫排ガス導出ダクト
12 撹拌機
13 酸化用空気供給管
14 ガス噴出ノズル
15 吸収液抜出し管
16 ポンプ
17 吸収液排出管
18、20 吸収液管
19 吸収剤補給管
21 液噴出ノズル
[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a method for desulfurizing an exhaust gas containing a sulfurous acid gas.
[0002]
[Prior art]
In order to desulfurize the exhaust gas containing sulfurous acid gas, the exhaust gas and oxidizing air are blown into an absorbing solution consisting of a water-based slurry solution containing gypsum and a calcium-based absorbent reactive to sulfurous acid gas. A method of fixing sulfurous acid gas as gypsum is widely used.
In such an exhaust gas desulfurization method, a part of the absorbent is extracted, and a fresh absorbent is supplied to the absorbent accordingly. Conventional supply of a fresh absorbent is performed by ejecting the absorbent as a water slurry liquid into the absorbent through a liquid ejection nozzle.
However, in such a method for supplying a fresh absorbent, since the pH of the fresh absorbent is high, the pH of the absorbent in the vicinity of the nozzle from which the fresh absorbent is jetted rises to 7 or more, and the fresh absorbent is dissolved in the absorbent. The gypsum precipitates as fine crystal particles, and the carbon dioxide gas in the exhaust gas is absorbed in the portion where the pH of the absorbing solution becomes 7 or more, and reacts with calcium ions contained in the absorbing solution to form fine crystals of calcium carbonate. This causes a problem that the liquid ejection hole of the liquid supply nozzle is closed and scale is generated in the exhaust gas dispersion pipe and the like in the vicinity thereof.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention prevents the precipitation of gypsum and calcium carbonate fine crystal particles that occur when a fresh absorbent is supplied to an absorbent, and causes a problem of clogging of a liquid ejection hole of a liquid supply nozzle and generation of scale in an exhaust gas dispersion pipe and the like. Is to solve the problem.
[0004]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above problems, and as a result, completed the present invention.
That is, according to the present invention, an exhaust gas containing sulfurous acid gas and oxidizing air are blown into an absorbent comprising a water-based slurry solution containing calcium-based absorbent and gypsum reactive with sulfurous acid gas to convert the sulfurous acid gas into gypsum. In the desulfurization method for exhaust gas to be fixed as: (i) stirring the absorbing liquid with a stirring blade, and (ii) supplying a water slurry liquid of a calcium-based absorbent into the liquid through a plurality of liquid ejection nozzles. (Iii) the position of the liquid ejection nozzle hole is at a height between the position of the stirring blade disposed in the absorbent and the position of the lower end of the exhaust gas dispersion pipe disposed in the absorbent. it, (iv) solution that but the number of ejection nozzles is a ratio of one per absorbing fluid 20~500m 3, (v) liquid supply amount of ejection nozzles per calcium-based absorbent mixed solution of 0. 5-20kgmol / h And (vi) a method for desulfurizing exhaust gas, wherein the molar ratio of gypsum and calcium-based absorbent contained in the calcium-based absorbent-containing absorbent is in the range of 0.5 to 20. .
[0005]
Next, the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a schematic diagram of an exhaust gas desulfurization device. In this figure, 1 is a desulfurizer, 1 'is a closed tank, 2 is a first partition, 3 is a second partition, 4 is a top plate, 5 is a first chamber, 6 is a second chamber, and 7 is a third chamber. A chamber, 8 is an exhaust gas introduction duct, 9 is an exhaust gas dispersion pipe, 10 is an exhaust gas riser, 11 is an exhaust gas outlet duct, 12 is a stirrer, 13 is an oxidizing air supply pipe, 14 is an oxidizing air jet nozzle, and 15 is an absorption pipe. A liquid discharge pipe, 16 is a pump, 17 is an absorbing liquid discharge pipe, 18 and 20 are absorbing liquid pipes, 19 is an absorbent supplying pipe, 21 is a liquid ejection nozzle, L is an absorbing liquid, S is a stationary liquid level of the absorbing liquid, A shows a floss layer composed of a mixture of exhaust gas bubbles and an absorbing liquid.
[0006]
The exhaust gas desulfurization treatment apparatus 1 shown in FIG. 1 is composed of a large-sized closed tank 1 ′, and the inside of the tank is divided into a first chamber 5 and a first chamber 5 by a first partition 2 and a second partition 3 located above the first partition 2. It is divided into a second chamber 6 adjacent above one chamber and a third chamber 7 adjacent above the second chamber. The upper space of the third chamber is closed by the top plate 4. The first partition 2 can be horizontal or slightly inclined. The second partition 3 can be horizontal or inclined, and the inclination angle is not particularly limited.
The first chamber 5 contains the absorbing liquid L. Further, in the first chamber, a stirrer 12 and an oxidizing air jet nozzle 14 for supplying oxygen into the absorbing liquid L are provided.
An exhaust gas inlet is provided on the peripheral wall of the second chamber 6, and an exhaust gas introduction duct 8 is connected to this inlet.
An exhaust gas outlet is provided in the third chamber 7, and an exhaust gas outlet duct 11 is connected to this outlet.
[0007]
The first partition plate 2 is provided with a large number of through-holes communicating between the first chamber 5 and the second chamber 6, and each of the through-holes has a tip end extending into the absorbent in the first chamber. A pipe 9 is provided vertically. The exhaust gas dispersion pipe 9 has a gas ejection hole on the peripheral wall surface at the lower end. The first partition 2 and the second partition 3 are provided with openings for disposing the exhaust gas riser 10, and these openings are configured to receive the exhaust gas existing in the upper space of the first chamber 5. An exhaust gas riser 10 for introduction into the third chamber 7 is connected. The cross-sectional shape of the exhaust gas ascending cylinder can be various shapes such as a circle, a square, and a rectangle.
[0008]
An absorption liquid extraction pipe 15 is provided below the first chamber 5, and an absorption liquid pipe 18 is connected to the absorption liquid extraction pipe 15 via a pump 16. Further, an absorbent supply pipe 19 is connected to the absorbing liquid pipe 18, and the tip of the absorbing liquid pipe 18 is introduced into the absorbing liquid L, and a liquid jet nozzle 21 is connected via the absorbing liquid pipe 20. .
The position of the liquid ejection nozzle hole is preferably arranged at a height between the position of the upper end of the stirring blade of the stirrer 12 and the position of the lower end of the exhaust gas dispersion pipe 9. In this case, it is preferable that the stirrer has a structure in which the absorbing liquid flows downward. Further, it is preferable that the position of the liquid ejection nozzle hole be set not at the upper part of the stirring blade but at a position which is laterally separated by a certain distance (0.5 to 10 m) from the position of both ends of the stirring blade. When the absorbing liquid mixed with the absorbent is supplied into the absorbing liquid from the liquid discharging nozzle hole arranged as described above, the absorbing liquid mixed with the absorbent ejected from the liquid discharging nozzle hole is absorbed by the absorbing liquid formed around the stirrer. Riding on the upward flow of the liquid, the liquid smoothly moves into and reacts with the floss layer A formed of a mixture of bubbles of the exhaust gas formed above the absorbing liquid and the absorbing liquid.
[0009]
In order to treat the exhaust gas using the apparatus shown in FIG. 1, the exhaust gas is introduced into the second chamber 6 through the exhaust gas introduction duct 8, and from there, the exhaust gas is dispersed in the first chamber 5 through the exhaust gas dispersion pipe 9. Blow into absorption liquid L. The exhaust gas blown into the absorbing liquid L rises as bubbles, and a floss layer A composed of a mixed phase of the bubbles and the absorbing liquid is formed above the gas outlet of the dispersion pipe. While the exhaust gas rises as bubbles in the absorbing solution, contaminants such as sulfur dioxide and dust contained in the exhaust gas are captured by the absorbing solution and removed from the exhaust gas.
[0010]
The exhaust gas thus purified is radiated from the floss layer A to the upper space, and is introduced into the third chamber 7 through the exhaust gas ascending cylinder 10 and passes through the exhaust gas outlet duct 11 provided in the third chamber. The gas is then discharged out of the tank and introduced into a mist eliminator (not shown), where the absorbing liquid particles and the like contained in the gas are removed and then released to the atmosphere.
On the other hand, in the lower part of the first chamber 5, the oxidizing air supplied through the oxidizing air supply pipe 13 is jetted out of the jet nozzle 14 into the absorbing solution, and the sulfurous acid gas absorbed in the absorbing solution is plastered. Immobilized as
[0011]
In the present invention, a part of the absorbing liquid existing in the first chamber 5 is withdrawn by the pump 16 through the absorbing liquid extracting pipe 15, and a part of the absorbing liquid is discharged through the absorbing liquid discharging pipe 17 to the outside of the system. Is ejected from the liquid ejection nozzle 21 located in the absorption liquid L through the pipes 18 and 20 into the absorption liquid. In this case, the absorbing liquid to be ejected from the liquid ejecting nozzle 21 together with the absorbent into the absorbing liquid L may be a mother liquor after separating solids such as gypsum contained therein. In the present invention, the absorbent is mixed with the absorbent circulated through the pipe 18 through the supply pipe 19, and is ejected from the liquid ejection nozzle 21 through the pipe 20 into the absorbent. The absorbent L contained in the first chamber 5 is a water slurry containing an absorbent and gypsum, and a part of the absorbent exists in a dissolved state, and most of the calcium sulfate is gypsum (CaSO 4 .2H). 2 O) present as solid particles, with only a small portion of the calcium sulfate present in the dissolved state. Therefore, in the absorbing solution, calcium sulfate generated by the reaction between the sulfurous acid gas, the absorbing agent and oxygen precipitates as gypsum in the absorbing solution.
[0012]
Gypsum precipitated in the absorbing solution as described above must be removed from the absorbing solution, and on the other hand, it is necessary to supply the absorbing agent corresponding to the absorbent consumed in the reaction to the absorbing solution. In the case of the invention, for this purpose, a part of the absorbing liquid is withdrawn from the first chamber 5 and a part of the absorbing liquid is discharged out of the system. Circulate to The supplied absorbent is a calcium-based absorbent such as CaCO 3 and / or Ca (OH) 2 , and this absorbent is usually mixed into the circulating absorbent as a 10 to 30 wt% aqueous slurry liquid. The amount of the absorbing solution discharged out of the system through the absorbing solution discharge pipe 17 is an amount corresponding to the amount of the sulfurous acid gas immobilized as gypsum in the absorbing solution. Is the amount corresponding to the absorbent consumed by the reaction with The amount of the absorbing liquid circulated into the absorbing liquid L through the absorbing liquid pipe 18 is 0.2 to 10 times, preferably 0.5 to 10 times the amount of the absorbing liquid discharged through the absorbing liquid discharging pipe 17. 5 times the weight. It is not always necessary to discharge a part of the absorbing liquid passing through the absorbing liquid pipe 18 when the absorbing liquid is discharged outside the system. Another pipe is connected to the first chamber 5 and discharged through the pipe to the outside of the system. You can also. In addition, the absorbent supplied from the absorbent supply pipe 19 can be directly supplied to the absorbent L in the first chamber via the liquid jet nozzle 21 without mixing with the circulating absorbent.
[0013]
As the liquid jet nozzle for jetting the absorbent mixed with the absorbent into the absorbent L, a normal liquid jet nozzle having a liquid jet hole at the tip is used. In this case, the diameter of the ejection hole is 20 to 100 mm, preferably 25 to 75 mm. The number of liquid ejection nozzles disposed in the absorption liquid as much as possible often preferred, in general, per absorbing fluid 20 to 500 m 3, which is accommodated in the first chamber 5, preferably 30~300M 3 per It is one ratio. Further, the amount of the absorbent ejected from the liquid ejection nozzle is 0.5 to 20 kg mol / h, preferably 1 to 10 kg mol / h per liquid ejection nozzle. As described above, when a plurality of liquid ejection nozzles are provided and the absorbent is ejected from the liquid ejection nozzles as a mixture with the absorbent, the absorbent can be dispersed in the absorbent in a short time. It is possible to prevent the generation of scale on the liquid ejection nozzle or the exhaust gas dispersion pipe and the decrease in desulfurization performance due to the local pH rise of the liquid.
[0014]
Mixing amount of absorbent mixed with the absorption liquid circulation, the molar ratio A / B of the gypsum (CaSO 4 · 2H 2 O) A in the absorbing agent-mixed absorbent solution as absorbent B 0.1 to 20 The ratio is preferably in the range of 1 to 10. When such a liquid mixed with an absorbent is ejected from the liquid ejecting nozzle into the absorbing liquid, fine gypsum crystal particles are deposited and CO 2 and calcium ions in the exhaust gas are removed because there is no local increase in pH near the nozzle. The precipitation of fine crystal particles of CaCO 3 due to the reaction is prevented, and even if these fine crystals precipitate, these fine crystals precipitate on the gypsum crystal surface and become coarse crystals. Blocking trouble and scaling to the exhaust gas dispersion pipe 9 and the like are prevented.
[0015]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
Example 1
The exhaust gas desulfurization treatment apparatus 1 having the structure shown in FIG. 1 was used to treat flue gas containing SO 2 : 1000 vol ppm, O 2 : 5 vol%, and CO 2 : 11 vol%.
The device conditions in this case are as follows.
(1) Diameter of closed tank 1 ': 10m, height: 10m
(2) Diameter of exhaust gas dispersion pipe 9: 4 inches and number: 800 (3) Number of liquid ejection nozzles 21: 8 (4) Height of stationary liquid surface of absorbent in first chamber 5: 5 m
The tip hole diameter of the liquid jet nozzle 21 was 50 mm.
[0016]
A water slurry having a gypsum concentration of 20% by weight and a CaCO 3 concentration of about 0.001% by weight is previously stored in the first chamber 5 of the closed tank 1 ′ having the structure shown in FIG. I let it.
Next, smoke was supplied from the exhaust gas introduction duct 8 of the device into the second chamber 6 at a supply amount of 300,000 Nm 3 / h. In this case, air was jetted at 4000 Nm 3 / h from the oxidizing air jet nozzle 14 disposed at a position 2500 mm below the stationary liquid level of the absorbing liquid, and the agitator 12 was rotated to stir the absorbing liquid.
A part of the absorbing liquid L in the first chamber 5 was withdrawn at a rate of 30,000 kg / h through a pipe 15, and 11,000 kg / h of the liquid was discharged out of the system through a pipe 17. On the other hand, the remaining 19,000 kg / h of the absorbing solution is ejected from the liquid ejection nozzle 21 into the absorbing solution L through the pipe 18, and the CaCO 3 is added to the absorbing solution passing through the pipe 18 at a concentration of 20% by weight. The added water slurry was mixed at 6,400 kg / h. The gypsum concentration in the absorbent mixed with CaCO 3 thus formed was 15% by weight, the CaCO 3 concentration was 5% by weight, and the molar ratio of CaSO 4 .2H 2 O / CaCO 3 was 22/13. there were. The amount of the absorbent ejected from the liquid ejection nozzle 21 was 1.6 kg mol / h per liquid ejection nozzle.
[0017]
As a result of desulfurizing the flue gas as described above, a high desulfurization rate of 95% could be obtained. In addition, even in the continuous operation for 12 months, no blocking trouble of the liquid ejection nozzle 21 occurred.
On the other hand, for comparison, the circulation of the absorbent through the pipe 18 was stopped, and the operation of seven of the liquid jet nozzles 21 was stopped directly without mixing the aqueous slurry of CaCO 3 into the absorbent, When only one of them was jetted into the absorbing liquid, a desulfurization rate of 92% was obtained, but in this case, the liquid jet nozzle 21 was clogged with the operation for one month. Further, in this case, scaling was observed in the exhaust gas dispersion pipe 9 and the like near the liquid ejection nozzle.
[0018]
【The invention's effect】
According to the present invention, when the absorbent supplied to the absorbing liquid is ejected into the absorbing liquid through the liquid ejecting nozzle, the absorbing agent is ejected as a mixture with the absorbing liquid. There is no local pH rise, and the precipitation of fine gypsum crystal particles and calcium carbonate particles is prevented, and the problem of clogging of the liquid ejection nozzle and scaling on the inner wall of the exhaust gas dispersion pipe near the liquid ejection nozzle are effectively prevented for a long time. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing one example of an exhaust gas desulfurization treatment apparatus used in the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Exhaust gas desulfurization apparatus 1 'Closed tank 2 1st partition 3 2nd partition 4 Top plate 5 1st chamber 6 2nd chamber 7 3rd chamber 8 Exhaust gas introduction duct 9 Gas dispersion pipe 10 Exhaust gas riser cylinder 11 Desulfurization exhaust gas lead-out duct Reference Signs List 12 Stirrer 13 Oxidation air supply pipe 14 Gas ejection nozzle 15 Absorption liquid extraction pipe 16 Pump 17 Absorption liquid discharge pipe 18, 20 Absorption liquid pipe 19 Absorbent supply pipe 21 Liquid ejection nozzle

Claims (3)

亜硫酸ガスに対して反応性を示すカルシウム系吸収剤と石こうを含む水スラリー液からなる吸収液中に亜硫酸ガスを含む排ガスと酸化用空気を吹込んで亜硫酸ガスを石こうとして固定化する排ガスの脱硫方法において、(i)吸収液を撹拌羽根により撹拌すること、(ii)カルシウム系吸収剤の水スラリー液を前記液中に複数の液噴出ノズルを介して供給すること、(iii)液噴出ノズル孔の位置が、吸収液中に配設されている撹拌羽根の位置と吸収液中に配設されている排ガス分散管の下端の位置との間の高さにあること、(iv)液噴出ノズルの配設数が吸収液20〜500m 3 当り1個の割合であること、(v)液噴出ノズル1個当りのカルシウム系吸収剤混入液の供給量が0.5〜20kgmol/hであること及び(vi)カルシウム系吸収剤混入吸収液中に含まれる石こうとカルシウム系吸収剤とのモル比が0.5〜20の範囲にあることを特徴とする排ガスの脱硫方法。A method for desulfurizing exhaust gas by immobilizing sulfurous acid gas as gypsum by blowing exhaust gas containing sulfurous acid gas and oxidizing air into an absorbent consisting of a water slurry containing calcium-based absorbent and gypsum reactive to sulfurous acid gas (I) stirring the absorbing liquid with a stirring blade, (ii) supplying a water slurry liquid of a calcium-based absorbent into the liquid through a plurality of liquid discharging nozzles, (iii) liquid discharging nozzle holes Is located at a height between the position of the stirring blade provided in the absorbing solution and the position of the lower end of the exhaust gas dispersion pipe provided in the absorbing solution, (iv) the liquid jet nozzle it but the number of the fraction absorbing fluid 20 to 500 m 3 per 1, (v) solution that the supply amount of the ejection nozzle per a calcium-based sorbent entrained liquid is 0.5~20kgmol / h And (vi) mosquito A method for desulfurizing exhaust gas, wherein the molar ratio of gypsum and calcium-based absorbent contained in the absorption liquid mixed with a lucium-based absorbent is in the range of 0.5 to 20 . 液噴出ノズルが垂直方向に配設され、カルシウム系吸収剤水スラリー液を上方からその液噴出ノズルを介して吸収液中へ供給する請求項1の方法。2. The method according to claim 1, wherein the liquid jet nozzle is disposed in a vertical direction, and the calcium-based absorbent water slurry liquid is supplied from above to the absorbent through the liquid jet nozzle. 吸収液の一部を排出し、これにカルシウム系吸収剤を混入させてカルシウム系吸収剤混入吸収液を形成し、この液を前記吸収液中に複数の液噴出ノズルを介して供給する請求項1〜2のいずれかの方法。A part of the absorbing solution is discharged, a calcium-based absorbing agent is mixed into the absorbing solution to form a calcium-based absorbing agent-containing absorbing solution, and the liquid is supplied into the absorbing solution through a plurality of liquid ejection nozzles. Any one of the methods 1-2.
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