JP3590316B2 - 成形機の加熱筒脱気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
加熱筒において原料を可塑化する際、雰囲気中の空気や可塑化時に発生するガスを除去して、成形品の樹脂焼けや曇り等の不良を防止する射出成形機や押出成形機の加熱筒脱気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から前記技術分野においては、様々の脱気装置が用いられ、公知となっている。例えば、特公昭51−29186に開示されるように、原料のホッパとスクリュとの間にロータを回転可能に嵌挿するケースを設け、ロータにより原料を計量・供給しながらホッパとスクリュの間を気密に保ち、ケースからスクリュに至る空間を脱気する構成となっている。しかしながら、脱気に伴い原料ペレットそのものや原料に含まれる微粉が脱気用の真空ポンプに吸引されることがあり、ポンプを損傷させることとなる。
【0003】
上記のような問題を解決する手段として、特開平9−164527には、回転弁体を有するハウジングと加熱筒の樹脂材料入口との間に筒状のフィルタを設け、該フィルタの外部にフィルタ筒体を配設して二重筒となし、フィルタ筒体に真空ポンプへ連結する排気口を設けたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術における脱気装置のフィルタ構成では、フィルタの目詰まりを除去するためにフィルタを取出すことが容易ではない。すなわち、フィルタの上方にあるハウジングを、ハウジングの上に配設したホッパとともに取り外さないとフィルタを着脱することが出来ない。そのため、フィルタが目詰まりして真空度が低下したときの他、原料の色や種類を変更する度毎のフィルタ掃除に多大な労力と時間を費やしたのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、原料の供給装置と加熱筒の落下口との間に内孔が落下口と連通したハウジングが固着され、前記ハウジングの上方には気密を保持する機構が設けられるとともに、前記ハウジングの側面の開口に対して、中空部を有する一または複数の茶筒状フィルタと前記フィルタの中空部に連通する吸引口とが設けられたフランジからなる吸引装置のフランジが着脱可能に設けられ、吸引口は真空ポンプに接続されているようにし、吸引装置を他の部品を分解することなく容易に取り外し可能としたのである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の吸引装置15を備えた射出成形機の加熱筒基部を示す正面図である。図2は、図1におけるA−A矢視断面図である。
【0007】
射出成形機の射出装置における加熱筒2には、スクリュ1を回転・往復動可能に嵌挿している。スクリュ1は、加熱筒2の基部に設けた落下口13から供給した原料を、加熱筒の外周に捲着した図示しないヒータにより加熱しつつ、前方に搬送して可塑化する。落下口13の位置する加熱筒2の上面には、ハウジング3の内孔14が落下口13と滑らかに連通するようにハウジング3を、Oリング9により気密に固着している。ハウジング3の上面には回転弁10を気密に嵌挿した弁体11を、Oリング9により気密に固着している。弁体11の上面には、図示はしないが、原料を貯留するホッパが載置してある。
【0008】
回転弁10は、凹部を両面対称に有する円柱状物であり、上面の凹部に載置した原料を回転弁10の回転に伴って保持しつつ、回転弁10の上下の空間を遮断して回転弁10から内孔14、落下口13を通じて加熱筒に至る空間を気密に保ち、180°回転したときに前記凹部に載置した原料をすべて内孔14に投入・供給する。回転弁10は、電気あるいは油圧モータ等からなるアクチュエータ12により駆動され、内孔14の適宜な位置に設けたセンサ(図示せず)の位置まで原料が充満するように制御される。ハウジング3の上方に設けた、回転弁10とアクチュエータ12を含む弁体11等が、原料の供給装置である。原料の供給装置は本実施例の他に種々の方式があり、回転弁が凹部を両面対称に有するのではなく、凹部を片面のみに有するようにしてもよいし、回転弁によらず摺動する枡式あるいは二組のシャッタ式のものでもよく、原料を計量しつつ気密を保持する機構であれば本発明が適用できる。
【0009】
ハウジング3の前方側面には円形の開口があり、この開口にはフランジ4の円形ボスが嵌入し、フランジ4はOリング9を介してハウジング3にボルト5によって気密に取付けられている。フランジ4の円形ボスには、一または複数の茶筒状の焼結金属(実施例では100μmメッシュ)からなるフィルタ7が螺着してあり、図1及び図2には三のフィルタ7を設けた例を示す。フィルタ7の数は、十分な吸引面積が得られ吸引抵抗が発生しないように、成形機の機種や大きさにより変化する加熱筒内の容積に応じて適宜選択する。フィルタ7の中空部は、フィルタ7をフランジ4に螺着したとき連通孔8を通じて、他のフィルタ7の連通孔8とともに、連通孔と直交して設けた吸引口6に接続されている。フランジ4の側面に開口した吸引口6は、接続具と管路を介して真空ポンプに接続されている。このようにフランジ4、フィルタ7、連通孔8及び吸引口6からなる吸引装置15は、ボルト5により極めて容易にハウジング3に着脱可能である。
【0010】
【発明の効果】
本発明の吸引装置は上記のように構成したので、フィルタ以外の部品を分解することなく、射出成形機の操作側から極めて容易にフィルタを着脱することが出来る。したがって原料の色や種類の変更時あるいはフィルタが目詰まりしたときのフィルタの清掃が短時間かつ簡単に実施でき、成形工場の生産性向上に大きく寄与する。さらに、本発明の吸引装置によれば、成形機の加熱筒容積に応じてフィルタの数を増減出来、成形機に必要とする最小の装置とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸引装置を備えた射出成形機の加熱筒基部を示す正面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視断面図である。
【符号の説明】
1 ……… スクリュ
2 ……… 加熱筒
3 ……… ハウジング
4 ……… フランジ
5 ……… ボルト
6 ……… 吸引口
7 ……… フィルタ
8 ……… 連通孔
9 ……… Oリング
10 …… 回転弁
11 …… 弁体
12 …… アクチュエータ
13 …… 落下口
14 …… 内孔
15 …… 吸引装置
Claims (1)
- 原料を可塑化する加熱筒内を脱気するようにした成形機において、
原料の供給装置と加熱筒の落下口との間に内孔が落下口と連通したハウジングが固着され、前記ハウジングの上方には気密を保持する機構が設けられるとともに、前記ハウジングの側面の開口に対して、中空部を有する一または複数の茶筒状フィルタと前記フィルタの中空部に連通する吸引口とが設けられたフランジからなる吸引装置のフランジが着脱可能に設けられ、前記吸引口は真空ポンプに接続されていることを特徴とする成形機の加熱筒脱気装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000037504A JP3590316B2 (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | 成形機の加熱筒脱気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000037504A JP3590316B2 (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | 成形機の加熱筒脱気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001225327A JP2001225327A (ja) | 2001-08-21 |
JP3590316B2 true JP3590316B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=18561386
Family Applications (1)
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JP5246934B2 (ja) * | 2008-09-05 | 2013-07-24 | 株式会社名機製作所 | 射出成形機 |
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- 2000-02-16 JP JP2000037504A patent/JP3590316B2/ja not_active Expired - Fee Related
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