JP3589771B2 - How to make alginate gel spheres - Google Patents

How to make alginate gel spheres Download PDF

Info

Publication number
JP3589771B2
JP3589771B2 JP00991196A JP991196A JP3589771B2 JP 3589771 B2 JP3589771 B2 JP 3589771B2 JP 00991196 A JP00991196 A JP 00991196A JP 991196 A JP991196 A JP 991196A JP 3589771 B2 JP3589771 B2 JP 3589771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
droplet
gel spheres
alginate gel
alginate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00991196A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPH09192471A (en
Inventor
雄二 坂元
文昭 貴志
幹士 間宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Brewery Co Ltd filed Critical Kirin Brewery Co Ltd
Priority to JP00991196A priority Critical patent/JP3589771B2/en
Publication of JPH09192471A publication Critical patent/JPH09192471A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3589771B2 publication Critical patent/JP3589771B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルギン酸ゲル球の新規な作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルギン酸ナトリウム溶液などのアルギン酸可溶性塩水溶液は、マグネシウムイオン、水銀イオンを除く2価以上の金属塩の水溶液との接触によりゲルを形成することが知られている。このゲル化は瞬時に起こるので、アルギン酸可溶性塩水溶液の液滴を塩化カルシウムなどの硬化液に滴下することで容易にゲル球を作成することできる(以下この方法を「液滴硬化法」という)。たとえば、アルギン酸可溶性塩水溶液の粘度、曳糸性を適切に調整し、最適な装置を用いることにより、均質なゲル球を短時間のうちに多量に作成することができる(特開昭62−266137号公報、特開昭63−197530号公報)。
【0003】
液滴硬化法は、このように量産性に優れるが、ゲル球に物体を封入したり複雑なゲル球構造を得るためには、更なる工夫を要する。例えば、液体の封入のためには多重ノズルを用いる方法(特開昭52−117282号公報)や増粘させた硬化性陽イオンを含む溶液をアルギン酸可溶性塩水溶液に滴下する方法(特公昭41−15501号公報)が知られている。また、固体の封入方法も幾つか開発されている。たとえば、物体を分散させたアルギン酸可溶性塩水溶液をノズル導入し、ノズル内に存在する物体の間の液量を供給、排出ポンプにより調節したのち、硬化槽に滴下する方法(特開昭62−170251号公報)がある。別の方法では、多重ノズルの下部内管に形成されたアルギン酸可溶性塩水溶液のメニスカスに種子や培養植物を供給した後、物体とメニスカスを形成していたアルギン酸可溶性塩水溶液が液滴となって硬化槽に滴下される(R. E. Garret, J. J. Mehlschau, N. E. Smith, M. K. Redenbaugh, Applied Engineering in Agriculture 7(1), 25−31 (1991)および特開昭63−209502号公報)。これらの方法では、ノズル構造や物体の供給機構が複雑であり、またゲル球の生成速度は、1ノズルあたり0.5秒が限度である。さらに物体をアルギン酸液滴に付着させることができた場合でも、特に物体の撥水性が高い場合には、硬化液への滴下の際の衝撃などにより、ゲル球から物体が飛び出してしまうことが観察された(Garretらの機械で実験)。
【0004】
一方、アルギン酸ゲルを鋳型(成形型)で成形する技術が知られている(以下、「鋳型法」という)。この方法も工夫を要する。即ち、寒天、ゼラチン、光硬化性樹脂と異なり、ゲル化能を有するカチオンとの接触でゲルを形成するアルギン酸では、鋳型により均質なゲル成形体を得ることは困難でである。この点を解決するため、予め、アルギン酸水溶液に、硬化性イオンの燐酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、亜硫酸塩などを混合することがおこなわれる(たとえば特開昭52−53898号公報)。これらの塩は、カルシウムと難溶性塩を形成したり、カルシウムを隠ぺいすることにより、アルギン酸のゲル化を遅延させる。
【0005】
鋳型法では、硬化する前にほかの物体を封入したり表面に付着させることは容易におこなわれうる。しかし、鋳型の作製に初期コストがかかり、また、ゲル化するまでの鋳型中での保持時間や、鋳型からの取り出し工程が必要であり、作業が液滴硬化法に比して煩雑であることが欠点であった。
【0006】
また、鋳型法の変法として、丸底容器の底部にいれたアルギン酸可溶性塩水溶液にノズルで硬化液を噴射し、その勢いでアルギン酸を球形に成形させる方法が知られている(Solimon et. al., in Synseeds p40, Ed. by K. Redenbaugh, CRC Press (1993))。この方法では、噴射ノズル、噴射制御装置の作成など、鋳型法を上回る初期コストが必要であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、液滴硬化法で特徴的なアルギン酸の迅速な硬化特性を損なわずに、物体の封入や装着を可能にする、新しいアルギン酸ゲル球の作成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
アルギン酸ナトリウム水溶液は水と同様に表面張力を有し、平板表面のアルギン酸可溶性塩水溶液の液滴は、平板の撥水性に比例した接触角を有することが観察された(接触角とは、水滴面と平板面が接する点において、液面に引いた切線と平板表面のなす角のことで、物質の”ヌレ”の度合いに比例するとされている)。市販のシリコン系の撥水処理剤(スプレー)で処理した平板上に滴下したアルギン酸可溶性塩水溶液の液滴は、液滴の盛り上がりが大きく、おおきな接触角が観察された(図1−a)。この液滴を平板ごと、塩化カルシウムなどの硬化液に浸漬すると、液滴は直ちに平板表面から離れ(図1−b)、自ら球形に成形した(図1−c)。また、撥水処理した網目板(メッシュサイズ1mm)状に液滴を滴下しても同様な液滴の盛り上がりが観察され、このものを網目板ごと塩化カルシウム溶液に浸漬すると、すぐに液滴は板から遊離してゲル球を形成した。これらのゲル球は硬化液に浸漬した直後はややいびつであっても、時間の経過とともに真球に近い形態となった。
【0009】
「従来の技術」で述べたように、アルギン酸ゲル球に物体を封入または付着させる方法は種々試みられており、鋳型の中のアルギン酸可溶性塩水溶液やメニスカス状のアルギン酸可溶性塩水溶液に物体を落下させる方法が知られている(Solimon et. al., in Synseeds p40, Ed. by K. Redenbaugh, CRC Press (1993)、(R. E. Garret, J. J. Mehlschau, N. E. Smith, M. K. Redenbaugh, Applied Engineering in Agriculture 7(1), 25−31 (1991))。同様の方法を用いて、硬化前の液滴に物体を付着または封入させることができる。特に、ゲル球の表面に物体を付着させる場合、従来の方法と比して、硬化液への浸漬工程で衝撃が加わることは少なく、付着した物体がゲル球から離れてしまうことが少ないことが判明した。
【0010】
以上の工程は、簡単な液滴供給装置と、好ましくは撥水性を有する支持体と、支持体に対応した硬化槽があれば実施することができる。また、また、複雑なノズル等を多数作成する必要なしに、液滴の形成を支持体上の多くの箇所で同時におこなうことができるので、大量生産装置の開発原理としても有望である。
【0011】
ここに、「発明が解決しようとする課題」であった新規アルギン酸ゲル球の作成方法が完成した。即ち、撥水性の支持体上のアルギン液滴が、硬化槽に浸漬されると、自ら支持体を離れてゲル球を形成する機構を利用することで、従来煩雑であった、鋳型や、複雑なノズルなどを用いることなく、支持体上で物体を封入または付着させた後、ゲル球を形成させる安価で効率的な方法が得られた。
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
用いるアルギン酸可溶性塩としては、特に限定されないが、例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウムなどを挙げることができる。アルギン酸可溶性塩水溶液の濃度は、ゲル球を形成し得る範囲内であれば特に限定されないが、例えば、1%濃度調製時の粘度が450〜500cpであるアルギン酸ナトリウムであれば、0.5〜5.0%とすることができる。また、アルギン酸可溶性塩水溶液に、特開平3−218303号公報に記述されるような種々の粉体や分散性物質を添加することも可能である。
【0013】
アルギン酸の液滴を供給する方式は、特に限定されないが、例えば、正確な供給量を期待する時はノズルからの供給が好適である。これらのノズルは、一定間隔で一列に整列させたり、一定間隔で2次元的に配置することも可能である。液滴の供給制御は、定量ポンプや、電磁弁を用いて、最適に設定することができ、上記アルギン酸可溶性塩水溶液であれば、1滴の供給に要する所要時間は0.3〜2秒である。
【0014】
液滴はまず支持体上に滴下される。このとき、支持体の材質は特に限定されないが、撥水処理されているものが好ましい。撥水処理の方法としては、例えば、テフロン(デュポン社)加工したり、市販の防水スプレー〔例えば、スコッチガード(住友3M社製)など〕などの表面改質剤で処理する方法などを挙げることができる。
【0015】
支持体の形状は、隣同志の液滴と干渉をおこさなければ特に限定されないが、例えば、平板、液滴の落下位置に丸底状の凹面部を有する平板などを用いることが可能である。丸底状の凹面部を有する平板の場合、アルギン酸可溶性塩水溶液の液滴を凹面に滴下することで液滴を安定して保持することができる。また、前記した丸底状の凹面部を有する平板の凹面部に「アルギン酸可溶性塩水溶液が通過しない程度の孔」を有する平板も使用することができる。ここで「アルギン酸可溶性塩水溶液が通過しない程度の孔」とは、圧力のかからない状態ではアルギン酸可溶性塩水溶液が通過できないような孔径の孔をいう。このような孔を設けることにより、▲1▼孔を通してアルギン酸可溶性塩水溶液の液滴の注入・吸引ができ、▲2▼孔を陰圧にすることで不定胚、種子などの顆粒を吸着させた状態で液滴を滴下することができる。
【0016】
平板の代わりに撥水処理された網目板を用いることも可能である。網目は液滴が落下しない程度のメッシュサイズであればよく、一般的には2mm以下のものが使用可能であり、たとえばメッシュサイズ1mmのものを使うことができる。網目板を用いると、硬化液の浸透が迅速に起こるのでより真球に近いゲル球が得られる。また、硬化時間のあいだに網目板を硬化槽の底部にそのまま放置しておくと、硬化終了後にそのままゲル球の回収に用いることもできる。
【0017】
さらに、2個以上のローラーに巻回・張設されたベルトを用いることも可能である。このとき、ベルトは、伸縮性と撥水性を兼ねた素材が好ましく、例えば、撥水処理されたシリコンゴムや、撥水処理されたステンレス金網などが好適である。
【0018】
また、支持体上の液滴に、物体を封入したり付着させることができる。ここでいう物体とは、特に限定されないが、固体であることが望ましい。材質や形状にも限定はないが、著しく疎水性を示すものは、硬化槽に滴下される前に液滴から飛び出してしまうので不適である。また、封入とは、ゲル球に完全に埋まった状態をいい、付着とは、少なくとのその一部が、露出した状態をいう。たとえば、付着の例としては、培養植物体(長径6mm )を液滴上に載せることで、培養植物体が一部埋まった形状の培養植物体−ゲル球を得ることができる。これらの物体の供給方法は、特に限定されないが、既に知られている多くの供給方法をもちいることができる。
【0019】
支持体上に形成された液滴(または物体−液滴複合体)は、支持体ごと硬化槽の硬化液に浸漬される。硬化液は、アルギン酸可溶性塩水溶液と接触して、不溶性塩を形成するものであればよく、例えば、25〜1,000mMの塩化カルシウム溶液を用いることができる。硬化槽は、支持体の大きさに応じて設定されることが望ましい。支持体の硬化液への浸漬は、比較的速やかにおこなうことができる。浸漬後数秒で、アルギン酸の液滴は遊離するので、支持体はすぐに回収することができる。このようにして形成されたゲル球は、通常のゲル球作成工程と同様に1秒〜60分、望ましくは5〜30分間、硬化槽に置かれた後、水洗などで、過剰の硬化液を洗い流す処理を経て、最終製品として得ることができる。回収された支持体は、硬化剤を除去するため洗浄後、必要に応じて撥水処理された後再び用いることができる。ベルトなどで連続生産をおこなう際には、洗浄、撥水性回復工程が組み込まれていることが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下の実施例は本発明の好ましい実施様態を示すものであり、本発明の範囲を限定されると解してはならない。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕
フラクションコレクター(アドバンテック社製SF−2120)を用いて約200μlの1.5%アルギン酸ナトリウム溶液((株)紀文フードケミファ製NSPH)を市販の防水スプレー(住友3M社製スコッチガード)で撥水処理したポリアクリル製の平板上(20×30cm)に供給し、均質な液滴を100滴を得た。この平板を500mlの100mM 塩化カルシウム溶液が入った水槽(25×35×5cm)中に浸漬した。液滴はすぐに遊離し、このものを10分間硬化槽に放置した後、水道水で水洗して100個の均質なアルギン酸ゲル球を得た。平板は、浸漬後すぐに回収し、洗浄、乾燥後、再使用した。
【0022】
〔実施例2〕
実施例1において、平板の代わりに、撥水処理したメッシュサイズ1mmのステンレス製金網を用いることで同様のゲル球を得ることができた。金網は硬化時間の間、硬化槽に置かれ、そのままゲル球の回収に用いられた。得られたゲル球の形状は真球に近かった。
【0023】
〔実施例3〕
実施例1の方法において、平板上の液滴に平均形状が、長径7mm、太さ3mmの培養植物体を載せた後、硬化槽に浸漬した。10分の硬化と水洗の後に、植物体の約半分が露出した、植物体−ゲル球複合体が得られた。
【0024】
〔実施例4〕
一列に整列した液滴供給ノズル1 群の下に、4個のローラー2 を用いて撥水処理ゴムベルト3 を巻回・張設した(第2図)。ノズル1 で形成された液滴は、ベルト3 上で硬化槽4 に送りこまれ、液滴は硬化槽4 内で自ら遊離し、ゲル球を形成した。ベルト3 は、硬化槽4 から上がったのち水洗、乾燥され、再び、液滴を形成した。
【0025】
〔実施例5〕
一列に整列した液滴供給ノズル1 群の下に、ローラー2 を用いて撥水処理金網ベルト3’を巻回・張設した(第3図)。ノズル1 で形成された液滴は、ベルト3’上で硬化槽4 に送りこまれ、液滴は硬化槽4 内で自ら遊離し、ゲル球を形成した。ベルト3’は、硬化したゲル球を回収した後、硬化槽4 から上がったのち水洗、乾燥され、再び、液滴を形成した。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、簡易な操作でアルギン酸ゲル球を作成することができ、また、従来法では一般に困難であったゲル球内への物体の封入等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲル球の作成方法の概要を示す図である。
【図2】撥水性ベルトを支持体として用いてゲル球を連続生産する装置を示す図である。
【図3】金網ベルトを支持体として用いてゲル球を連続生産する装置を示す図である。
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel method for producing alginate gel spheres.
[0002]
[Prior art]
It is known that an aqueous solution of an alginic acid-soluble salt such as a sodium alginate solution forms a gel upon contact with an aqueous solution of a divalent or higher valent metal salt excluding magnesium ions and mercury ions. Since this gelation occurs instantaneously, a gel sphere can be easily formed by dropping an aqueous solution of an alginic acid-soluble salt solution onto a hardening solution such as calcium chloride (hereinafter, this method is referred to as “droplet hardening method”). . For example, by appropriately adjusting the viscosity and spinnability of an aqueous solution of an alginic acid-soluble salt and using an optimum apparatus, a large amount of homogeneous gel spheres can be produced in a short time (Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-266137). JP-A-63-197530).
[0003]
The droplet hardening method is excellent in mass productivity as described above, but requires further contrivance in order to enclose an object in the gel sphere or obtain a complicated gel sphere structure. For example, in order to enclose a liquid, a method using multiple nozzles (Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho 52-117282) or a method of dropping a solution containing a thickened curable cation into an aqueous solution of an alginate-soluble salt (Japanese Patent Publication No. 41-117) No. 15501) is known. Also, several methods for encapsulating solids have been developed. For example, a method in which an aqueous solution of an alginic acid-soluble salt in which an object is dispersed is introduced into a nozzle, the amount of liquid between the objects existing in the nozzle is supplied and adjusted by a discharge pump, and then dropped into a curing tank (Japanese Patent Laid-Open No. Sho 62-170251) No. Gazette). In another method, after supplying seeds or cultured plants to the meniscus of the aqueous solution of alginate soluble salt formed in the lower inner tube of the multiple nozzle, the aqueous solution of the alginate soluble salt forming the meniscus with the object hardens as droplets Dropped into the tank (RE Garret, JJ Mehlschau, NE Smith, MK Redenbaugh, Applied Engineering in Agriculture 7 (1), 25-31 (19) -209502). In these methods, the nozzle structure and the object supply mechanism are complicated, and the generation speed of the gel sphere is limited to 0.5 second per nozzle. Furthermore, even if the object could be attached to the alginic acid droplet, it was observed that the object would jump out of the gel sphere due to the impact of dropping on the curing liquid, especially if the object had high water repellency. (Experimented with the machine of Garret et al.).
[0004]
On the other hand, a technique of molding an alginate gel with a mold (mold) is known (hereinafter, referred to as “mold method”). This method also requires some ingenuity. That is, unlike agar, gelatin, and a photo-curable resin, it is difficult to obtain a homogeneous gel molded product using a mold with alginic acid that forms a gel upon contact with a cation having a gelling ability. To solve this problem, a hardening ion phosphate, citrate, tartrate, sulfite, or the like is mixed in advance with an alginic acid aqueous solution (for example, JP-A-52-53898). These salts delay the gelation of alginic acid by forming poorly soluble salts with calcium and by masking calcium.
[0005]
In the mold method, other objects can easily be encapsulated or adhered to the surface before curing. However, it requires an initial cost to manufacture the mold, and requires a holding time in the mold until gelation and a removal step from the mold, which makes the operation more complicated than the droplet hardening method. Was a drawback.
[0006]
As a modification of the mold method, a method is known in which a hardening liquid is sprayed with a nozzle onto an aqueous solution of an alginic acid-soluble salt placed at the bottom of a round-bottom container, and alginic acid is formed into a spherical shape by the force (Solimon et al. Al.). , In Synededs p40, Ed. By K. Redenbaugh, CRC Press (1993)). This method required an initial cost higher than that of the casting method, such as the production of the injection nozzle and the injection control device.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide a new method for producing alginate gel spheres that enables enclosing and mounting of an object without impairing the rapid curing characteristics of alginic acid that is characteristic of the droplet curing method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
It was observed that the aqueous sodium alginate solution had a surface tension similar to that of water, and the droplets of the aqueous solution of the alginate-soluble salt on the surface of the plate had a contact angle proportional to the water repellency of the plate. The angle between the cutting line drawn on the liquid surface and the flat plate surface at the point where the flat and flat surfaces meet is said to be proportional to the degree of "sliminess" of the material.) The droplets of the alginate-soluble salt aqueous solution dropped on a flat plate treated with a commercially available silicon-based water-repellent agent (spray) had large swelling and large contact angles (FIG. 1-a). When the droplets were immersed together with the plate in a hardening liquid such as calcium chloride, the droplets immediately separated from the surface of the plate (FIG. 1-b) and formed themselves into a spherical shape (FIG. 1-c). Further, even when droplets are dropped on a water-repellent mesh plate (mesh size 1 mm), similar swelling of the droplets is observed. When this is immersed in a calcium chloride solution together with the mesh plate, the droplets Gel spheres formed upon release from the plate. Even though these gel spheres were slightly distorted immediately after being immersed in the hardening liquid, they became nearly spherical in shape with the passage of time.
[0009]
As described in the "prior art", various methods of enclosing or attaching an object to alginate gel spheres have been attempted, and an object is dropped onto an alginate soluble salt aqueous solution or a meniscus alginate soluble salt aqueous solution in a template. Methods are known (Solimon et al., In Synededs p40, Ed. By K. Redenbaugh, CRC Press (1993)), (RE Garret, JJ Mehlschau, N.M.E. K. Redenbaugh, Applied Engineering in Agriculture 7 (1), 25-31 (1991) A similar method can be used to attach or enclose an object to a droplet before curing, especially for gel spheres. A place to attach objects to the surface , As compared with conventional methods, it is rare that an impact is applied in the dipping step into hardening liquid, adhered object has found that it is less become separated from the gel spheres.
[0010]
The above steps can be performed with a simple droplet supply device, preferably a support having water repellency, and a curing tank corresponding to the support. Further, since it is possible to simultaneously form droplets at many places on the support without having to create many complicated nozzles and the like, it is also promising as a development principle of a mass production apparatus.
[0011]
Here, a method for producing a novel alginate gel sphere, which was the "problem to be solved by the invention", has been completed. That is, when the algin droplets on the water-repellent support are immersed in the curing tank, by utilizing the mechanism of leaving the support and forming a gel sphere by itself, a conventionally complicated template, complex, An inexpensive and efficient method of forming a gel sphere after enclosing or attaching an object on a support without using a simple nozzle or the like was obtained.
[0012]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The alginic acid soluble salt to be used is not particularly limited, and examples thereof include sodium alginate and potassium alginate. The concentration of the aqueous solution of the alginate-soluble salt is not particularly limited as long as it is within a range capable of forming gel spheres. For example, if the concentration of sodium alginate at a 1% concentration adjustment is 450 to 500 cp, the concentration is 0.5 to 5 0.0%. It is also possible to add various powders and dispersible substances as described in JP-A-3-218303 to the aqueous alginic acid soluble salt solution.
[0013]
The method of supplying the alginic acid droplets is not particularly limited. For example, when an accurate supply amount is expected, supply from a nozzle is preferable. These nozzles can be arranged in a line at regular intervals, or two-dimensionally at regular intervals. The supply control of the droplets can be optimally set using a metering pump or an electromagnetic valve. In the case of the alginate-soluble salt aqueous solution, the time required for supplying one droplet is 0.3 to 2 seconds. is there.
[0014]
The droplet is first dropped on the support. At this time, the material of the support is not particularly limited, but a material subjected to a water-repellent treatment is preferable. Examples of the method of the water repellent treatment include a method of processing with Teflon (DuPont) and a method of treating with a surface modifier such as a commercially available waterproof spray [for example, Scotch Guard (manufactured by Sumitomo 3M)]. Can be.
[0015]
The shape of the support is not particularly limited as long as it does not interfere with adjacent droplets. For example, a flat plate, a flat plate having a round-bottom concave portion at the drop position of the droplet, or the like can be used. In the case of a flat plate having a round-bottom concave portion, the droplet of the aqueous solution of an alginate-soluble salt is dropped onto the concave surface, so that the droplet can be stably held. In addition, a flat plate having "a hole that does not allow the aqueous solution of alginic acid-soluble salt to pass through" in the concave portion of the flat plate having the round bottom-shaped concave portion can also be used. Here, "a pore that does not allow passage of the aqueous alginic acid-soluble salt solution" refers to a pore having a pore size such that the aqueous solution of alginic acid-soluble salt cannot pass under no pressure. By providing such holes, (1) a droplet of an aqueous solution of an alginate-soluble salt can be injected and sucked through the holes, and (2) granules such as somatic embryos and seeds can be adsorbed by setting the holes to a negative pressure. Droplets can be dropped in the state.
[0016]
It is also possible to use a water-repellent treated mesh plate instead of a flat plate. The mesh may have a mesh size that does not allow the droplets to fall, and generally a mesh having a mesh size of 2 mm or less can be used. For example, a mesh having a mesh size of 1 mm can be used. When a mesh plate is used, a gel sphere closer to a true sphere can be obtained because the penetration of the curing liquid occurs quickly. If the mesh plate is left as it is at the bottom of the curing tank during the curing time, it can be used for collecting the gel spheres as it is after the curing.
[0017]
Furthermore, it is also possible to use a belt wound and stretched around two or more rollers. At this time, the belt is preferably made of a material having both elasticity and water repellency, for example, silicon rubber subjected to a water repellent treatment, and a stainless steel wire mesh subjected to a water repellent treatment.
[0018]
In addition, an object can be enclosed or attached to the droplet on the support. The object here is not particularly limited, but is preferably a solid. The material and the shape are not limited, but those having a remarkably hydrophobic property are unsuitable because they jump out of the droplet before being dropped into the curing tank. In addition, encapsulation refers to a state in which the gel sphere is completely buried, and adhesion refers to a state in which at least a part thereof is exposed. For example, as an example of adhesion, a cultured plant body (long diameter 6 mm 2) is placed on a droplet to obtain a cultured plant body-gel sphere in which the cultured plant body is partially buried. The method of supplying these objects is not particularly limited, but many known supply methods can be used.
[0019]
The droplet (or the object-droplet complex) formed on the support is immersed together with the support in a curing liquid in a curing tank. The curing liquid may be any as long as it forms an insoluble salt upon contact with an aqueous solution of an alginic acid-soluble salt. For example, a 25 to 1,000 mM calcium chloride solution can be used. The curing tank is desirably set according to the size of the support. Immersion of the support in the curing liquid can be performed relatively quickly. Within a few seconds after immersion, the alginic acid droplets are released and the support can be recovered immediately. The gel spheres thus formed are placed in a curing tank for 1 second to 60 minutes, desirably 5 to 30 minutes in the same manner as in a normal gel sphere making step, and then the excess curing liquid is washed with water or the like. After the washing process, it can be obtained as a final product. The recovered support can be used again after washing to remove the curing agent and, if necessary, water-repellent treatment. When performing continuous production using a belt or the like, it is desirable to incorporate washing and water repellency recovery steps.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The following examples illustrate preferred embodiments of the present invention and should not be construed as limiting the scope of the invention.
[0021]
【Example】
[Example 1]
Using a fraction collector (SF-2120 manufactured by Advantech), about 200 μl of a 1.5% sodium alginate solution (NSPH manufactured by Kibun Food Chemifa) was treated with a commercially available waterproof spray (Scotch Guard manufactured by Sumitomo 3M) for water repellency. It was supplied onto a polyacrylic flat plate (20 × 30 cm) to obtain 100 uniform droplets. This plate was immersed in a water tank (25 × 35 × 5 cm) containing 500 ml of a 100 mM calcium chloride solution. The droplets were released immediately and left in a curing tank for 10 minutes, and then washed with tap water to obtain 100 homogeneous alginate gel spheres. The plate was collected immediately after immersion, washed, dried, and reused.
[0022]
[Example 2]
In Example 1, the same gel spheres could be obtained by using a water-repellent stainless steel mesh having a mesh size of 1 mm instead of the flat plate. The wire mesh was placed in a curing tank during the curing time and used as it was for the recovery of the gel spheres. The shape of the obtained gel sphere was close to a true sphere.
[0023]
[Example 3]
In the method of Example 1, a cultured plant having an average shape of 7 mm in long diameter and 3 mm in thickness was placed on a droplet on a flat plate, and then immersed in a curing tank. After curing for 10 minutes and washing with water, a plant-gel sphere complex in which about half of the plant was exposed was obtained.
[0024]
[Example 4]
A water-repellent rubber belt 3 was wound and stretched using four rollers 2 under a group of droplet supply nozzles 1 arranged in a line (FIG. 2). The droplet formed by the nozzle 1 was sent to the curing tank 4 on the belt 3, and the droplet was released by itself in the curing tank 4 to form a gel sphere. After rising from the curing tank 4, the belt 3 was washed with water and dried to form droplets again.
[0025]
[Example 5]
A water-repellent wire mesh belt 3 ′ was wound and stretched using a roller 2 under a group of droplet supply nozzles 1 arranged in a line (FIG. 3). The droplet formed by the nozzle 1 was sent to the curing tank 4 on the belt 3 ', and the droplet was released by itself in the curing tank 4 to form a gel sphere. After collecting the cured gel spheres, the belt 3 ′ was raised from the curing tank 4, washed with water and dried to form droplets again.
[0026]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, alginate gel spheres can be created by a simple operation, and encapsulation of an object in the gel spheres, which is generally difficult by the conventional method, can be easily performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an outline of a method for producing a gel sphere of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an apparatus for continuously producing gel spheres using a water-repellent belt as a support.
FIG. 3 is a diagram showing an apparatus for continuously producing gel spheres using a wire mesh belt as a support.

Claims (7)

支持体にアルギン酸可溶性塩水溶液の液滴を付着させた後、該液滴を支持体とともに硬化液に浸漬することを特徴とするアルギン酸ゲル球の作成方法。A method for preparing alginate gel spheres, comprising: adhering a droplet of an aqueous solution of an alginate-soluble salt to a support, and immersing the droplet in a hardening solution together with the support. 撥水処理された支持体を用いることを特徴とする請求項1記載のアルギン酸ゲル球の作成方法。The method for producing alginate gel spheres according to claim 1, wherein a support subjected to a water-repellent treatment is used. 支持体が平板であることを特徴とする請求項1記載のアルギン酸ゲル球の作成方法。2. The method for producing alginate gel spheres according to claim 1, wherein the support is a flat plate. 支持体が網目板であることを特徴とする請求項1記載のアルギン酸ゲル球の作成方法。The method for producing alginate gel spheres according to claim 1, wherein the support is a mesh plate. 支持体が丸底状の凹面を持った平板であることを特徴とする請求項1記載のアルギン酸ゲル球の作成方法。2. The method for producing alginate gel spheres according to claim 1, wherein the support is a flat plate having a round-bottom concave surface. 凹面部にアルギン酸可溶性塩水溶液が通過しない程度の孔があることを特徴とする請求項5記載のアルギン酸ゲル球の作成方法。6. The method for producing alginate gel spheres according to claim 5, wherein the concave portion has pores to such an extent that the aqueous solution of an alginate-soluble salt does not pass. 支持体にアルギン酸可溶性水溶液の液滴を付着させた後、該液滴に物体を封入又は付着させ、次いで、該液滴を支持体とともに硬化液に浸漬することを特徴とする物体を封入又は付着させたアルギン酸ゲル球の作成方法。After adhering a droplet of the aqueous alginic acid-soluble solution to the support, enclosing or adhering an object to the droplet, and then enclosing or adhering the object, characterized in that the droplet is dipped in a curing liquid together with the support. Method of making alginate gel spheres.
JP00991196A 1996-01-24 1996-01-24 How to make alginate gel spheres Expired - Fee Related JP3589771B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00991196A JP3589771B2 (en) 1996-01-24 1996-01-24 How to make alginate gel spheres

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00991196A JP3589771B2 (en) 1996-01-24 1996-01-24 How to make alginate gel spheres

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09192471A JPH09192471A (en) 1997-07-29
JP3589771B2 true JP3589771B2 (en) 2004-11-17

Family

ID=11733298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00991196A Expired - Fee Related JP3589771B2 (en) 1996-01-24 1996-01-24 How to make alginate gel spheres

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3589771B2 (en)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101962464A (en) * 2010-09-27 2011-02-02 青岛大学 Method for preparing calcium alginate microspheres with temperature response performance

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1306968C (en) * 2003-12-18 2007-03-28 中国科学院大连化学物理研究所 Calcium alginate gel microsphere soft tissue reinforced material and its preparation method and application
ES2319089B1 (en) * 2008-12-23 2010-03-22 Dolors Sans Perello PROCEDURE FOR THE ELABORATION OF TRUFFLE SPHERES.
JP5268753B2 (en) * 2009-04-02 2013-08-21 理研計器株式会社 Method for manufacturing element constituting gas detection device
JP2011132395A (en) * 2009-12-25 2011-07-07 Seiko Epson Corp Gel manufacturing method
JP7044132B2 (en) * 2020-06-11 2022-03-30 日清紡ホールディングス株式会社 Amphiphilic alginic acid particles and their production method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101962464A (en) * 2010-09-27 2011-02-02 青岛大学 Method for preparing calcium alginate microspheres with temperature response performance

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09192471A (en) 1997-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3589771B2 (en) How to make alginate gel spheres
AU615037B2 (en) Methods for forming hollow, porous-surfaced elastomeric bodies
US5930949A (en) Hydration of seeds with partially hydrated super absorbent polymer particles
EP0390820A4 (en) Sustained release of encapsulated molecules
RU2006129008A (en) WATER-ABSORBING AGENT IN THE FORM OF PARTICLES OF AN INCORRECT FORM AFTER MILLING
JPS6242889B2 (en)
JPH06509502A (en) Method and apparatus for making spherical alginate pellets
CN104740687B (en) Carbonate form hydroxylapatite and chitosan three-dimensional is composite porous and preparation method
JP2004535227A5 (en)
KR101040861B1 (en) Hydrogel microparticle containing antibacterial nano silver particles and manufacturing method thereof
CN105727889A (en) Method for preparing sodium alginate composite microspheres
CN112618792B (en) Three-dimensional stent with communicated hollow structure and preparation method thereof
CN108659440A (en) A kind of secondary swell cross obtains the preparation method of high intensity hydrogel
GB2105728A (en) Uses of natural rubber
CN111660558A (en) Method for preparing nano microneedle template by laser direct writing
CN108165236A (en) A kind of snowmaking that shaping sizing can be recycled and preparation method thereof
CN106237944A (en) Nucleocapsid structure preparation method and nucleocapsid structure Preparation equipment
WO1989010397A1 (en) Process for culturing animal cells on a large scale and process for preparing supporting substrate for that process
CN109747147A (en) A kind of manufacturing method increasing material without support
JPH0689065B2 (en) Method for producing water-absorbent composite
JP2001089527A5 (en)
CN109567786B (en) Processing method of implantable flexible neural microelectrode comb
JPH01266838A (en) Production of beads
EP0395476A3 (en) Method and apparatus for the production of ionic cloths for use in ionic dressings
JPH11244683A (en) Method and device for wet granulation

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees