JP3587980B2 - アンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動体通信に用いられるアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信に用いられる端末は、携帯性が求められるために非常に小形化が進んでいる。その中で、端末に使用される小形アンテナも持ち運びに便利なように一層の小形化が求められており、小形アンテナの大きさは10分の1波長程度にまでなっている。その小形アンテナの1つとしてヘリカルアンテナがある。
【0003】
図14は従来のアンテナの一例であるヘリカルアンテナを示す斜視図であり、図において、19は地板、20は給電部、21はヘリカル部である。ここで、図14の円Eに示すように、ヘリカルアンテナは一般に直径2aの円状の断面を有するものである。
【0004】
次に動作について説明する。
給電部20の片側に地板19とみなせるグランドがある場合には、アンテナは一般的に使用する周波数における波長のm/4(m=1,2,3,…)で共振する。
【0005】
ヘリカルアンテナのように螺旋状に導体線を巻いた構造をとっていればアンテナの大きさは非常に小さくすることができる。そのため、携帯性を重視する移動体端末では持ち運び時に邪魔にならないように小形であるヘリカルアンテナを用いることが多かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアンテナの一例であるヘリカルアンテナは以上のように構成されているので、共振するために所望の導体部の長さを螺旋状にすることにより、小形化を実現することが可能であるが、所望の性能が得られる周波数範囲(以下、帯域という)が狭いという課題があった。
【0007】
小形のヘリカルアンテナの帯域は、一般的に約5%程度であり、1つの携帯端末で複数の通信方式に対応するために複数の周波数帯を使用する場合や、CDMAの様に周波数を広帯域で使用する通信方式に対応するためには10%以上の帯域を持つ必要がある。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、小形であるにも関わらず、広い帯域を有する特性(以下、広帯域特性という)を実現するアンテナを得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るアンテナは、所定の間隔を保持しながら互いに平行かつ螺旋状に配置された第1および第2の導体平板を有し、これら一方の導体平板の端部を接地するとともにその端部と同一の方向にて他方の導体平板の端部を給電部としてなるアンテナであって、第1および第2の導体平板が、円柱状もしくは円筒状誘電体の曲面の表面に螺旋状に形成された溝と、この溝内部にて対向する両側面にそれぞれ配置されたものである。
【0010】
この発明に係るアンテナは、所定の間隔を保持しながら互いに平行かつ螺旋状に配置された第1および第2の導体平板を有し、これら一方の導体平板の端部を接地するとともにその端部と同一の方向にて他方の導体平板の端部を給電部としてなるアンテナであって、誘電体層を介して平行に構成された第1および第2の導体平板を有するフレキシブル基板を円柱状若しくは円筒状誘電体に螺旋状に巻き付けてなるものである。
【0011】
この発明に係るアンテナは、所定の間隔を保持しながら互いに平行かつ螺旋状に配置された第1および第2の導体平板を有し、これら一方の導体平板の端部を接地するとともにその端部と同一の方向にて他方の導体平板の端部を給電部としてなるアンテナであって、第1および第2の導体平板は、金属メッキが可能で螺旋状に形成された平板型の誘電体と、これの中心軸に平行な外周面および内周面を除いた上周面および下周面を介して金属メッキが不可能な誘電体とを一体成形してなる構造体に金属メッキを施し、これにより形成された外周面および内周面上の金属メッキ層としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるアンテナを示す斜視図であり、図において、1は地板、2は給電部、3は平行平板ヘリカル部、4は地板1に接続された接地部、5はその片方の端部が給電部2に接続される螺旋状の第1のヘリカル平板(第1の導体平板)、6はその片方の端部が地板1に接続されかつ第1のヘリカル平板5と平行に設置されている螺旋状の第2のヘリカル平板(第2の導体平板)、7は第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6に挟まれている誘電体、8は第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6との短絡点で螺旋状に巻いた平板の途中に設けられ、wは第1および第2のヘリカル平板5,6の幅、pは第1および第2のヘリカル平板5,6の螺旋ピッチ、dは螺旋の直径、tは第1および第2のヘリカル平板5,6間の距離すなわち誘電体7の厚みである。
【0013】
平行平板ヘリカル部3は、図1に示したように、ある中心軸に平行に螺旋状に巻かれている構成を言い、第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6の間に誘電体7が存在するような場合や短絡点8が存在する場合、すなわち第1および第2のヘリカル平板5,6以外の構成要素を有する場合でも平行平板ヘリカル部3ということにする。
【0014】
ここで、第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6との位置関係は、第1のヘリカル平板5が第2のヘリカル平板6より誘電体の厚みtだけ離れて外側にあり、両者の螺旋ピッチpは同じである。第1のヘリカル平板5における螺旋の直径はdであり、第1のヘリカル平板5、第2のヘリカル平板6はともに幅がwとしている。なお、短絡点8を設けない場合にも広帯域特性を得ることができる。但し、以下の動作原理の説明で示すように、必ずしも第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6との位置関係は片方がもう一方の外部に位置する必要はなく、両者が平行になっていればよい。
【0015】
さらに、第1および第2のヘリカル平板5,6間の誘電体がない場合には誘電体の比誘電率が1の時と同様に考えることができるために、誘電体はなくても問題がない。
【0016】
図1に示される実施の形態1によるアンテナの一例では、プリント基板により平行平板ヘリカルアンテナを構成しており、図2はその動作を表す概念図である。図において、5,6はそれぞれ第1のヘリカル平板、第2のヘリカル平板に相当し、便宜上直線で表している。
【0017】
次に動作について説明する。
第1のヘリカル平板5に流れる電流を第1電流I1 、第2のヘリカル平板6に流れる電流を第2電流I2 とすると、それらの電流はアンバランスモード電流Iu およびバランスモード電流Ib によって表すことができ、それら2つの電流のモードは同時に発生する。
【0018】
ここで、アンバランスモードとは第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6に順方向に流れる電流のモードを意味し、バランスモードとは第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6に互いに逆方向に流れる電流のモードを意味する。
【0019】
従来のヘリカルアンテナではアンバランスモード電流Iu に相当する電流のみが流れ、アンテナ単体で帯域を広げることが困難であった。この発明によれば、波長に比べて10分の1程度の大きさであってもアンバランスモード電流Iu およびバランスモード電流Ib といった2種類のモード電流を流すことができ、それら2つのモードを使うことによって広帯域特性を実現できる。第1および第2電流I1 ,I2 、アンバランスモード電流Iu 、およびバランスモード電流Ib の関係は次式で表すことができる。
【数1】
Figure 0003587980
ここで、νは第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6に流れる電流比を表す。
【0020】
図3は、図1および図2の平行平板ヘリカルアンテナの等価回路図である。図において、Zu はアンバランスモードのインピーダンスを表し、Zb はバランスモードのインピーダンスを表す。給電部2に電圧を加えたとき、バランスモードのインピーダンスZb およびアンバランスモードのインピーダンスZu は、電圧をバランスモード電流Ib およびアンバランスモード電流Iu でそれぞれ割った値に相当する。等価回路において成り立つ式は、次式で表される。
【数2】
Figure 0003587980
ここで、n2 はインピーダンス変換を意味するステップアップ比である。n2 はアンバランスモードにおける第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6との電流値から決まり、第1のヘリカル平板5、第2のヘリカル平板6の断面積と両者の間隔および短絡点8が存在する場合は短絡点8も関係する。
【0021】
従来のヘリカルアンテナは、図14中の円Eに示すように、円形の断面を持つ線状の導体が使われていた。一方、この実施の形態1における平行平板ヘリカルアンテナにおいては、図1中の円Aに示すように、第1、第2のヘリカル平板および誘電体によって構成されている。このような構成にすることによる効果を図4に示す。
【0022】
図4は、平行2線(Two−wire)と平行平板(Two−strip)の線路の特性インピーダンスの計算結果を表すグラフ図であって、横軸は各線路の寸法比を表し、縦軸は線路の特性インピーダンスの値を表すものである。図4において、特性インピーダンスが1〜100Ω(オーム)の範囲に着目すると、平行2線のそれでは2a/tが1のときに特性インピーダンスの値が一つに定まらないのに対し、平行平板のそれではw/tがある値のときに特性インピーダンスの値が一つに定まる。すなわち、2a/tが1付近では、平行2線はその特性インピーダンスが急激に変化するため、その付近では使用するのが殆ど無理といってよく、特性インピーダンスを20Ω程度以下にすることはほぼ不可能である。
【0023】
一方、広帯域特性を得るには線路の特性インピーダンスが20Ω以下になる必要があり、平行平板を用いることによって、特性インピーダンスを安定かつ容易に20Ω以下にでき、その効果を利用して広帯域特性を得ることができる。
【0024】
図5は、等価回路から得られるインピーダンスの式を使った数値解析で求めた周波数に対する電圧定在波比(以下、VSWRという)のグラフ図である。このときの小形ヘリカルアンテナの各部の寸法〔単位:mm〕は、d=10,p=14,w=3,t=0.2であり、ヘリカルの巻き数は、3.5である。誘電体は比誘電率が3.35のものを用いた。
【0025】
図5のグラフの縦軸は電圧定在波比VSWRを表し、横軸は共振周波数f0に対する周波数fの変化の割合を表している。実線はこの発明によるヘリカルアンテナの値を表し、点線は従来のヘリカルアンテナの値を表す。VSWRが1.0〜2.0の範囲をアンテナが動作する範囲とすれば、従来のヘリカルアンテナの帯域が5.2%であるのに対し、この発明の実施の形態1によるヘリカルアンテナの帯域は12.1%と2倍以上の帯域を有することになる。
【0026】
前述の寸法を有する小形ヘリカルアンテナを試作し、実験を行った。その結果、図6に示すVSWRの値を得た。それにより、VSWRが2以下の範囲において、12.6%の帯域を得ることができた。これは一般的に用いられている小形ヘリカルアンテナの帯域幅5.2%に比べて広帯域の特性を得ることができる。
【0027】
以上のように、この実施の形態1によれば、小形のヘリカルアンテナであるにもかかわらず、電圧定在波比VSWRが2以下の範囲においても12.6%の広帯域特性を有したものとなる効果が得られる。
【0028】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2によるアンテナを示す斜視図である。図において、9は円筒状の誘電体であり、同一部分または相当部分は同一符号を付しその説明は省略する。このアンテナは、図1に示した誘電体7を第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6の間だけに構成するものではなく、厚さtの円筒状の誘電体9を挟持して第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6とを構成して平行平板ヘリカル部3を得たものである。円Bにその平行平板ヘリカル部3の径方向の断面形状を示す。なお、動作は実施の形態1のアンテナと同一であるからその説明は省略する。
【0029】
以上のように、この実施の形態2によれば、平行平板ヘリカル部3の支持となる円筒状の誘電体9を有しているので、実施の形態1の効果に加えて、その形状を安定にできる効果が得られる。
【0030】
実施の形態3.
図8(a)はこの発明の実施の形態3によるアンテナを示す斜視図であり、図8(b)はその平行平板ヘリカル部3の径方向の断面図である。図において、10は円柱状の誘電体であり、他は実施の形態2と同様であるから符号および動作説明は省略する。
【0031】
上記実施の形態2のアンテナとの相違点は、平行平板ヘリカル部3を得るために、第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6を両者の間隔をt、板幅をwとして構成し、円柱状の誘電体10の表面には第1のヘリカル平板5と第2のヘリカル平板6の板幅w、両者の間隔tを構成できるように溝11を形成している。なお、円柱状の誘電体10の中心を削除して円筒状の誘電体を使用してもよい。
【0032】
以上のように、この実施の形態3によれば、円柱状もしくは円筒状の誘電体10の曲面に螺旋状の溝をつけその間隔を挟んで第1および第2のヘリカル平板5,6を配置し平行平板ヘリカル部3を構成したので、実施の形態1の効果に加えて、その形状を安定にできる効果が得られる。
【0033】
実施の形態4.
図9(a),(b)はそれぞれ、この発明の実施の形態4によるアンテナに用いられるフレキシブル基板と円柱状の誘電体を示す斜視図であり、図10はこの発明の実施の形態4によるアンテナを示す斜視図である。図において、7は誘電体、8は短絡点、12は導体板、13はフレキシブル基板、14は円柱状の誘電体である。なお、符号および動作説明は実施の形態1と同様であるから省略する。
【0034】
このフレキシブル基板13の構成は、誘電体7の両側に第1のヘリカル平板5、第2のヘリカル平板6に相当する二枚の導体板12を平行に配置したものである。このフレキシブル基板13を円柱状の誘電体14に対して導体板12の面が円柱状の誘電体14の中心側と常に平行になるように螺旋状に巻くと、図10に示すような平行平板ヘリカル部3を実現することが可能である。この際に、円柱状誘電体14の中心を削って円筒状誘電体にしてもよい。また、実施の形態1でも示したような短絡点8を有する構造を得たい場合には、図9(a)に示されるように、フレキシブル基板13の一部に短絡点8を設けておけばよい。
【0035】
以上のように、この実施の形態4によれば、円柱状もしくは円筒状の誘電体14の曲面にフレキシブル基板13を螺旋状に巻き付けて第1および第2のヘリカル平板5,6に相当する導体板12を配置して平行平板ヘリカル部3を構成したので、実施の形態1の効果に加えて、その形状を安定にできる効果が得られる。
【0036】
実施の形態5.
図11はこの発明の実施の形態5によるアンテナに用いられる金属メッキが可能な誘電体を示す斜視図、図12はこの金属メッキが可能な誘電体に一体成形されたメッキ円筒状の誘電体からなる構造体を示す斜視図、図13はこの実施の形態5によるアンテナを示す斜視図であり、図において、15は金属メッキ可能な誘電体で、16は金属メッキ不可能な誘電体で、17はメッキ円筒状の誘電体であり、金属メッキ可能な誘電体15は金属メッキをすることが可能な厚さtを有するもので、例えば金型を用いて製造が可能である。他の構成は、実施の形態1と同様であるから符号説明と動作説明は省略する。
【0037】
この金属メッキ可能な誘電体15と、これと同じ厚さtを有し金属メッキ不可能な誘電体16を金属メッキ可能な誘電体15の周りに成形し両者の組み合わせによって円筒状とし、金属メッキ可能な誘電体15の内面と外面のみがその表面に現れるようにしたものがメッキ円筒状の誘電体17である。すなわち、形状としては円筒状であるが、金属メッキが可能な面と金属メッキが不可能な面がその表面に形成されており、金属メッキが可能な面は螺旋状になっているものである。
【0038】
この構成は、一般に二色成形といわれる製造技術を用いて実現可能なものである。これを具体的に説明すると以下のようになる。
【0039】
金属メッキ可能な誘電体15をこれと金属メッキ不可能な誘電体16の組み合わせすなわちメッキ円筒状の誘電体17の形状の金型に挿入してインサート成形することによってできる(図12参照)。そして、このメッキ円筒状の誘電体17に金属メッキを施すと金属メッキ可能な誘電体15の内面と外面のみに金属メッキ18がなされることになり、平行平板ヘリカル部3を実現することができる。
【0040】
以上のように、この実施の形態5によれば、第1および第2の導体平板は、金属メッキが可能で螺旋状に形成された平板型の誘電体と、これの中心軸に平行な外周面および内周面を除いた上周面および下周面を介して金属メッキが不可能な誘電体とを一体成形してなる構造体に金属メッキを施し、これにより形成された外周面および内周面上の金属メッキ層としているで、実施の形態1の効果に加えて、二色成形により平行平板ヘリカル部3を実現でき、その形状は安定にしたものとなる効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、円柱状もしくは円筒状誘電体の曲面に形成された溝の対向する両側面に第1および第2の導体平板を配置してなるように構成したので、広帯域を有する波長に比べて十分小さいアンテナを実現でき、また、アンテナ形状を安定にすることができる効果がある。
【0042】
この発明によれば、フレキシブル基板を円柱状若しくは円筒状誘電体に螺旋状に巻き付けてなるように構成したので、広帯域を有する波長に比べて十分小さいアンテナを実現でき、また、アンテナ形状を安定にすることができる効果がある。
【0043】
この発明によれば、金属メッキが可能な誘電体と金属メッキが不可能な誘電体とを一体成形してなる構造体に金属メッキを施し外周面および内周面上の金属メッキ層をそれぞれ第1および第2の導体平板としてなるように構成したので、いわゆる二色成形という製造技術により平行平板型のアンテナを提供でき、上記のような広帯域をカバーできると同時にアンテナ構造の安定性に寄与する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるアンテナを示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるアンテナの動作原理を説明するための電流モードを表した概念図である。
【図3】この発明の実施の形態1によるアンテナの等価回路図である。
【図4】平行2線と平行平板の線路の特性インピーダンスの計算結果を表すグラフ図である。
【図5】ヘリカルアンテナの帯域を比較する電圧定在波比VSWRを表すグラフ図である。
【図6】この発明の実施の形態1によるヘリカルアンテナのVSWRを表すグラフ図である。
【図7】この発明の実施の形態2によるヘリカルアンテナを示す斜視図である。
【図8】(a)はこの発明の実施の形態3によるヘリカルアンテナを示す斜視図であり、(b)はその断面図である。
【図9】(a)はこの発明の実施の形態4によるヘリカルアンテナに用いられるフレキシブル基板を示す斜視図であり、(b)は円柱状の誘電体を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態4によるヘリカルアンテナを示す斜視図である。
【図11】この発明の実施の形態5によるアンテナに用いられる金属メッキが可能な誘電体を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態5によるアンテナに用いられるメッキ円筒状の誘電体を示す斜視図である。
【図13】この発明の実施の形態5によるアンテナを示す斜視図である。
【図14】従来のアンテナを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 地板、2 給電部、5 第1のヘリカル平板(第1の導体平板)、6 第2のヘリカル平板(第2の導体平板)、7 誘電体、8 短絡点、9 円筒状の誘電体、10,14 円柱状の誘電体、11 溝、13 フレキシブル基板、15 金属メッキ可能な誘電体、16 金属メッキ不可能な誘電体、17 メッキ円筒状の誘電体、18 金属メッキ。

Claims (3)

  1. 所定の間隔を保持しながら互いに平行かつ螺旋状に配置された第1および第2の導体平板を有し、これら一方の導体平板の端部を接地するとともにその端部と同一の方向にて他方の導体平板の端部を給電部としてなるアンテナであって、前記第1および第2の導体平板が、円柱状もしくは円筒状誘電体の曲面の表面に螺旋状に形成された溝と、この溝内部にて対向する両側面にそれぞれ配置されたことを特徴とするアンテナ。
  2. 所定の間隔を保持しながら互いに平行かつ螺旋状に配置された第1および第2の導体平板を有し、これら一方の導体平板の端部を接地するとともにその端部と同一の方向にて他方の導体平板の端部を給電部としてなるアンテナであって、誘電体層を介して平行に構成された前記第1および第2の導体平板を有するフレキシブル基板を円柱状もしくは円筒状誘電体に螺旋状に巻き付けてなることを特徴とするアンテナ。
  3. 所定の間隔を保持しながら互いに平行かつ螺旋状に配置された第1および第2の導体平板を有し、これら一方の導体平板の端部を接地するとともにその端部と同一の方向にて他方の導体平板の端部を給電部としてなるアンテナであって、前記第1および第2の導体平板は、金属メッキが可能で螺旋状に形成された平板型の誘電体と、螺旋の中心軸に平行な外周面および内周面を除いた上周面および下周面を介して金属メッキが不可能な誘電体とを一体成形してなる構造体に金属メッキを施し、これにより形成された上記外周面および内周面上の金属メッキ層としたことを特徴とするアンテナ。
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