JP3587811B2 - 歯科用スケーラチップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科治療において、歯石の除去(スケーリング)、根面の平面化(ルートプレーニング)等を行うのに使用するスケーラチップ、より詳細には、術者の目で確認できない歯肉縁下部や根分岐部等のスケーリング、ルートプレーニングを確実に行うことができるようにしたスケーラチップに関する。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療においては、歯石の除去、根管の平面化等を行うために、一般的には、超音波スケーラやエアースケーラを使用している。
図2は、超音波振動子を用いたハンドピースの例としての周知の超音波スケーラの一例を説明するための要部断面構成図で、図中、1は圧電素子等からなる超音波振動子、2は該超音波振動子1を内蔵するハンドピースハウジングで、前記超音波振動子1は該ハンドピースハウジング2内に収納され、前記超音波振動子1にスケーラチップ3が着脱自在に装着され、該スケーラチップ3が超音波振動されて歯石の除去が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとき超音波振動子(又はエアー振動子)スケーラは、スケーラチップ3の先端を歯牙に当て、術者は、その当て具合を目で確認しながら、該スケーラチップ3を超音波振動させて、歯牙に付着している歯石等を除去し、或いは、歯面を平面化するものであるが、目に見えない箇所、例えば、図3に示すような歯牙4の根分岐部4a等のスケーリングやルートプレーニングを行うことはできなかった。
【0004】
上述のように、従来のスケーラチップによると、歯肉縁下部、根分岐部等の目で確認できない箇所、さらには、形状が複雑な箇所等においては、スケーラチップを歯牙等にうまくフィットさせることができず、スケーリング、ルートプレーニング等の治療自体が不完全になってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、術者の目に見えない箇所、例えば、歯肉縁下部や根分岐部等のスケーリング、ルートプレーニングを確実に行うことのできるスケーラチップを提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、スケーラハンドピースのヘッド部に着脱自在に装着され、歯牙のスケーリング,ルートプレーニング等を行うスケーラチップであって、該スケーラチップは、形状記憶合金又は形状記憶樹脂から成り、先端部が上方に折り返し曲げられている記憶状態と、直線になる状態とをとることができ、直線状態にして前記ヘッド部に装着し、歯牙治療時に前記記憶状態に戻るようにしたことを特徴としたものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記スケーラチップの頭部に該スケーラチップの前記折り返し方向を示す表示を有することを特徴としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によるスケーラチップの一実施例を説明するための要部構成図で、図1(A)において、10はスケーラハンドピース、11は該スケーラハンドピース10のヘッド部で、スケーラハンドピース10内には、例えば、図3に示したような超音波振動子が内蔵されており、該超音波振動子の振動がヘッド部11に伝達されるようになっている。
【0009】
ヘッド部11には、チャック機構を有し、本発明によるスケーラチップ20が矢印A方向から挿入された後、該チャック機構の開閉つまみ12を回転して該チャック機構を締め付けることにより、該スケーラチップ20をヘッド部11に固定することができる。
【0010】
図1(B)は、本発明によるスケーラチップ20の常温における状態(チップ原形)を示す図で、本発明によるスケーラチップ20は、形状記憶合金又は形状記憶樹脂で構成されており、常温では、図1(B)に示すように、先端部20aが上方に折り返して曲げられており(この状態に記憶されている)、水等で冷やすと、図1(C)に示すように、直線状(ストレート)になる。すなわち、本発明によるスケーラチップ20は、常温では、図1(B)に示すように、先端部201が上方に折り返し曲げられているが、これを水等で冷やすと図1(C)に示すように直線状となるので、直線状にした状態で、図1(A)に示したように、ヘッド部11に挿入、固定することができる。
【0011】
上述のようにして、本発明によるスケーラチップ20をスケーラハンドピース10に装着した後に、該スケーラチップ20を歯肉と歯牙の間に挿入すると、該スケーラチップ20は体温で温められて、図1(B)に示した原形(記憶状態)に戻ろうとするが、その際、図1(D)に示すように、歯牙4に当り、原形(記憶状態)に戻ろうとする力により、該歯牙4にピッタリフィットする。この状態で、該スケーラチップ20を超音波振動させて、スケーリング、ルートプレーニング等を行なう。
【0012】
本発明によるスケーラチップ20は、上述のようにして使用するものであるが、図1(C)に示したストレート状態から、図1(B)に示した記憶状態に戻る時、その方向が分らないと、該スケーラチップ20を図1(D)に示したように、歯牙4に必ずしもフィットさせることはできず所期の効果を達成することはできない。そのため、スケーラチップ20の頭部202には、先端部201の折り返し方向を示す印、例えば、図示のように、矢印20a等を付けておくと、スケーラチップがどちらの方向に変形する(曲がる)かを予め目で確認することができ、この矢印方向に歯牙4が来るようにスケーラチップ20をヘッド11に取り付けると、確実にスケーラチップ20を歯牙4にフィットさせることができる。
【0013】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、術者の目で確認できない、歯肉縁下部や根分岐部等のスケーリングやルートプレーニングを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスケーラハンドピースの一実施例を説明するための要部構成図である。
【図2】従来の超音波スケーラの一例を説明するための要部構成図である。
【図3】術者の目で確認できない箇所の一例としての根分岐部を示す図である。
【符号の説明】
4…歯牙、4a…根分岐部、10…スケーラハンドピース、11…ヘッド部、12…チャック機構締め付つまみ、20…形状記憶スケーラチップ、20a…スケーラチップ20の変形方向を示す指標。
Claims (2)
- スケーラハンドピースのヘッド部に着脱自在に装着され、歯牙のスケーリング,ルートプレーニング等を行うスケーラチップであって、該スケーラチップは、形状記憶合金又は形状記憶樹脂から成り、先端部が上方に折り返し曲げられている記憶状態と、直線になる状態とをとることができ、直線状態にして前記ヘッド部に装着し、歯牙治療時に前記記憶状態に戻るようにしたことを特徴とする歯科用スケーラチップ。
- 前記スケーラチップの頭部に該スケーラチップの前記折り返し方向を示す表示を有することを特徴とする請求項1に記載の歯科用スケーラチップ。
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Publications (2)
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2001
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