JP3587550B2 - アーク溶接用コンタクトチップ及びその製造方法 - Google Patents

アーク溶接用コンタクトチップ及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、溶接トーチにより消耗性電極ワイヤを送給しつつ溶接する、溶接作業に用いられるアーク溶接用コンタクトチップ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に消耗性電極ワイヤを使用するアーク溶接作業においては、溶接トーチに装着したコンタクトチップの軸芯部に貫通孔を設け、この貫通孔に電極ワイヤを挿通させつつコンタクトチップから給電を行なっている。ところで、給電時には、電極ワイヤとコンタクトチップとの接触部分が高温となり、コンタクトチップの貫通孔が電極ワイヤの送給によって摩耗する傾向にある。このようにコンタクトチップの電極通孔が摩耗した場合、電極ワイヤへの給電状態が変化するため、均一な溶接結果が得られなくなる。
【0003】
これに対処するため、従来、例えば図9(A)に示されるごとく、チップ本体部1´と中子部2´とでコンタクトチップ3´を構成して、軸芯部に電極ワイヤ送給用の貫通孔101と、一端部に、図示しない溶接トーチに装着するためのネジ部102とを設けたチップ本体部1´を、比較的軟質の銅あるいは銅合金により形成し、このチップ本体部1´の他端部に軸方向の凹部106を形成している。さらに中子部2´は軸芯部に貫通孔201を有し、耐熱および耐摩耗性に優れた硬質の導電性金属により形成されていて、この中子部2´をチップ本体部1´の凹部106に遊入し、この後、チップ本体部1´を外部から半径方向に押圧する、いわゆるスエージング加工により、中子部2´が凹部106に圧接されている。
【0004】
さらに、従来、図9(B)および図9(C)に示される構造のものが提案されている。すなわち、図9(B)に示されるごとく硬質材よりなる中子部2´の外部に円周溝202を設けたり、図9(C)に示されるごとく、中子部2´に段部203を設けて、コンタクトチップ3´としてのスエージング加工を施したときに、上記円周溝202または段部203と、軟質材よりなるチップ本体部1´とを係合させて係止させている。
【0005】
なお、図9(A)乃至図9(C)に示されるコンタクトチップ3´としてのスエージング加工時には、図9(D)に示されるごとく、中子部2´に比較的内径の大きい貫通孔201を設け、この中子部2´をチップ本体部1´の凹部106に遊入した状態で、中子部2´およびチップ本体部1´の夫々の貫通孔201,101に、所望とする電極ワイヤの直径よりも僅かに大きい直径をした硬線50を挿通し、チップ本体部1´の外部から半径方向にスエージングダイス51乃至54を押圧して、スエージング加工が行なわれている。
【0006】
さらにまた、従来、電極ワイヤの通孔を有する耐磨耗性部材が、チップ本体部の先端部に、焼きばめ、接着又はロー付により装着されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示されるごとく、チップ本体部1´の凹部106と中子部2´とを、いわゆる冷間加工により係止させると以下のような問題がある。
すなわち、溶接電流は、チップ本体部1´→中子部2´→電極ワイヤへと給電されるが、特に溶接時には、コンタクトチップの先端部がアーク熱にさらされることと相俟って、電極ワイヤへの給電部、すなわち接触部分およびその近傍が高温となる。ところで、チップ本体部1´と中子部2´との係止部に着目すれば、硬質の中子部2´の熱膨張率に対して、チップ本体部1´の熱膨脹率が大であるため、すなわち、中子部2´を包持するチップ本体部1´の熱膨張率が大きいため、上記のごとく給電部が高温になれば、図9(A)に示されるものにおいては、チップ本体部1´と中子部2´との係止部の係止状態がルーズになる。
【0008】
さらに、例えば、半自動アーク溶接作業において、作業者に把持された溶接トーチは、溶接後に被溶接物上あるいは作業台上に乱暴に放置されているのが実情であって、特に溶接終了時には上記のごとくチップ本体部1´と中子部2´との係止状態がルーズになっているため、溶接トーチの放置に伴なう衝撃力が付加されると、図9(A)に示されるコンタクトチップ3´においては、チップ本体部1´と中止部2´との係止部のルーズ化が助長される。これにより、中子部2´がチップ本体部1´に対して長軸方向に、あるいは回転方向に僅かにずれて、中子部2´とチップ本体部1´との当接状態が微妙に変化する。
溶接作業においては、溶接開始から溶接終了までを一サイクルとした溶接作業を繰返しているが、この繰返し溶接作業を行なうに伴なって、上記中子部2´とチップ本体部1´とのずれ量が大となり、チップ本体部1´から中子部2´への給電状態が、初期状態に対して変化するため、均一な溶接結果が得られなかった。 勿論、溶接作業を繰返すことにより、チップ本体部1´と中止部2´との係止部のルーズ化が増々助長されて、極端な場合には、中子部2´がチップ本体部1´から離脱して、溶接作業が不能の状態となり、頻繁にコンタクトチップ3´を取り替えているため、結果としてコンタクトチップ3´が高価なものとなっていた。
【0009】
また、電極ワイヤの通孔を有する耐磨耗性部材が、チップ本体部の先端部に、焼きばめ、接着又はロー付により装着されたコンタクトチップにおいても、前記したごとく、コンタクトチップの先端部が高温となって、耐磨耗性部材とチップ本体部との熱膨張係数が異なることと相俟って、前記したごとく耐磨耗性部材とチップ本体部との装着部に衝撃力が作用するため、耐磨耗性部材の装着状態が解除されて、耐磨耗性部材がチップ本体部から離脱し、溶接作業が不能の状態となり、頻繁にコンタクトチップを取り替えているため、結果としてコンタクトチップが高価なものとなっていた。
【0010】
さらにまた、図9(B)および図9(C)に示されるものにおいては、加工しにくい硬質の中子部2´に、上記のごとくの円周溝202や段部203の加工を施す作業に手間取るため、結果としてコンタクトチップが高価なものとなっていた。
【0011】
他方、図9(D)に示されるスエージング加工の主とした目的は、中子部2´の貫通孔201を硬線50になじませることにある。
ところで、スエージングダイス51乃至54により軟質のチップ本体部1´を介して、硬質の中子部2´を押圧するため、中子部2´の貫通孔201が硬線50になじむ前に軟質のチップ本体部1´が変形、すなわちチップ本体部1´の長軸方向に変形する。このため、所望とする形状のコンタクトチップを製作するためには、軟質であるチップ本体部1´の材質、硬質である中子部2´の材質および所望とするコンタクトチップ3´の形状により、ダイスの材質,加圧力および押圧時間と押圧中止時間との周期などのスエージング条件を都度模索して、最適値を選定しているのが現状である。このため、スエージング装置の導入および条件選定に時間がかかり、結果としてコンタクトチップ3´が高価となるという問題がある。
【0012】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、迅速かつ安価に製作することができ、しかも長期に亘って均一な溶接結果が得られるコンタクトチップおよびその製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、軸芯部に消耗性電極の通孔を有するアーク溶接用コンタクトチップに適用される。その特徴とするところは、軟質の導電性金属により形成されたチップ本体部材と、該チップ本体部材の先端側に配置されて、硬質の銅合金により形成された給電用の先端部材との夫々の端部を、コンタクトチップの長軸と直交する方向に摩擦溶接したことである。
第2の発明は、第1の発明において、チップ本体部材および先端部材が、夫々断面非円形の外形部を有してなることを特徴としている。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、先端部材がクローム銅又はクローム銅合金により形成されたことを特徴としている。
第4の発明は、軸芯部に消耗性電極の通孔を有するアーク溶接用コンタクトチップの製造方法に適用される。その特徴とするところは、軟質の導電性金属により形成されたチップ本体部材と、該チップ本体部材の先端側に配置されて、硬質の銅合金により形成された給電用の先端部材とを相対向する一対のチャツクにより支持し、該チャツクに支持されたチップ本体部材および先端部材の夫々の端部を押圧させつつ、該チップ本体部材および先端部材を相対的に回転させて、コンタクトチップの長軸と直交する方向に摩擦溶接することである。
第5の発明は、第4の発明において、チップ本体部材および先端部材が、夫々断面非円形の外形部を有してなることを特徴としている。
第6の発明は、第4又は第5の発明において、摩擦溶接時において、チップ本体部材および先端部材の相対的回転が停止時に、停止前よりも大きい押圧力でチップ本体部材および先端部材を相対的に押圧することを特徴としている。
第7の発明は、第5又は第6の発明において、チップ本体部材および先端部材を支持する一対のチャツクのうち、少なくとも一方のチャツクは、該チャツクの爪に対してチップ本体部材又は先端部材を長軸方向に移動自在に支持することを特徴としている。
第8の発明は、第4乃至7の発明において、先端部材がクローム銅又はクローム銅合金により形成されたことを特徴としている。
第9の発明は、第4乃至8の発明において、チップ本体部材の摩擦溶接される端部に、軸方向のへこみ部が形成されることを特徴としている。
第10の発明は、第4乃至9の発明において、先端部材の摩擦溶接される端部に、軸方向のへこみ部が形成されることを特徴としている。
第11の発明は、第4乃至10の発明において、先端部材が、摩擦溶接をする前に鍛造法により加工されることを特徴としている。
第12の発明は、第4乃至10の発明において、チップ本体部材が、摩擦溶接をする前に鍛造法または切削法により加工されることを特徴としている。
第13の発明は、第4乃至11の発明において、先端部材が、摩擦溶接をする前に鍛造法により加工され、かつ、チップ本体部材が、摩擦溶接を行なった後に、鍛造法又は切削法により加工されることを特徴としている。
第14の発明は、第4乃至13の発明において、摩擦溶接後、チップ本体部材の端部側から電極通孔の摩擦溶接部に至るドリル加工を行なうことを特徴としている。
第15の発明は、第4乃至10の発明において、摩擦溶接後、先端部材およびチップ本体部材の加工を行なうことを特徴としている。
【0014】
【作用】
本発明に係るアーク溶接用コンタクトチップおよびその製造方法においては、軟質の導電性金属により形成されたチップ本体部材と、該チップ本体部材の先端側に配置されて、硬質の銅合金により形成された給電用の先端部材との夫々の端部が、コンタクトチップの長軸と直交する方向に摩擦溶接される。
このため、チップ本体部材と先端部材とが摩擦溶接により、確実に一体的に固着されるとともに、本コンタクトチップを使用してアーク溶接作業を行なうときに先端部材が高温状態となっても、チップ本体部材と先端部材との固着状態が変化することはなく、従ってアーク溶接作業の開始後から終了時まで一定の状態で電極ワイヤに給電を行なうことができる。勿論、低廉な設備である摩擦溶接装置によりアーク溶接用コンタクトチップが製作されるが、チップ本体および先端部材の摩擦溶接される断面積が小さいことと相俟って、摩擦溶接装置の機械的に位置決めされた相対向するチャックにより支持されたチップ本体部材と先端部材とを摩擦溶接するため、チップ本体部材と先端部材とが同軸に一体的に固着される。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。図1において、1は軟質の導電性金属により形成されるチップ本体部材で、例えばこのチップ本体部材1は、転造あるいは、いわゆるスエージング加工を含む鍛造により、貫通孔101,取付用ネジ部102,スパナ掛け用平行部103,先端テーパ部104,貫通孔101に電極ワイヤを案内するためのテーパ孔105およびチップ本体部材1の先端部の軸方向のへこみ部4が夫々適宜に形成されている。2はチップ本体部材1よりも硬質の銅合金により形成され、貫通孔201が形成された耐磨耗性を有する良導電性の先端部材で、例えば、この先端部材2は柱状材、あるいは管状材の貫通孔内に、所望の外径,例えば使用する電極ワイヤ径よりも0.1mm乃至0.3mm程度大きい外径をした硬線を挿通し、この先端部材2の外部より、いわゆるスエージング加工を施して、先端部材2の貫通孔201を硬線になじませた後、先端部材2が所望の長さに切断されている。図1(A)に示される、チップ本体部材1および先端部材2は、夫々の端部が押圧されつつ相対的に回転されて、電極ワイヤの送給方向、すなわち後述するコンタクトチップ3の長軸方向と直交する方向に摩擦溶接されて、図1(B)に示されるごとく一体的に融接される。
【0016】
例えば、図4において、摩擦溶接装置10の主軸台11には、主軸12が図示しない適宜の軸受により、回転自在に支持されていて、この主軸12が、油圧あるいは圧縮空気などの流体圧回転機あるいは電動機などの回転駆動機14により、ベルトやチェーンなどの回転伝達部材13を介して回転される。15は主軸12に一体的に取付けられた、回転自在な第1のチャックである。16はガイド部材17により直線的に移動自在に支持された移動台で、この移動台16は適宜の駆動機構18により第1のチャック15に対して、接近および離間するように動かされる。例えば、固定台19に対して回転自在に支持された回転軸20が、前記と同様の回転駆動機22により回転伝達部材21を介して回転される。回転軸20にはボールネジ23が形成されていて、このボールネジ23が、移動台16に固定されたボールナット24と係合されている。上記19乃至24により、移動台16用の上記駆動機構18が構成されている。25は移動台16に取付けられた第2のチャックで、第1および第2のチャック15,25の爪151,152,…251,252,…は、いわゆる工作機械のチャックと同様に半径方向に拡縮自在である。
【0017】
上記摩擦溶接装置10の第1および第2のチャック15,25に、前記したチップ本体部材1および先端部材2を夫々相対的に対向させて固定し、第1のチャック15に把持された、例えばチップ本体部材1を回転駆動機14により回転させるとともに、駆動機構18により移動台16を主軸台11側に移動させて、第2のチャック25に把持された先端部材2をチップ本体部材1に押圧し、所定時間後、あるいは移動台16の所定量移動後、移動台16を主軸台11から離間させて摩擦溶接を完了する。なお、ガイド部材17により直線的に移動自在に支持された移動台16の駆動機構18としては、周知の機構、例えば油圧や圧縮空気により往復動される、いわゆる流体圧シリンダーのシリンダーロットおよびシリンダーと、固定台19および移動台16とを相対的に支持したり、あるいは、いわゆるラック−ピニオン機構のラックおよびピニオンと、固定台19および移動台16とを相対的に支持したりすることができる。上記摩擦溶接により、図1(B)に示すごとく、チップ本体部材1と先端部材2とが溶接されてアーク溶接用コンタクトチップ3が形成される。
【0018】
なお、摩擦回転によりチップ本体部材1と先端部材2との当接面が軟化するが、摩擦溶接の形態としては、チップ本体部材1と先端部材2とを押圧しつつ、チップ本体部材1と先端部材2とを相対的に回転させるが、第1のチャック15を所定時間回転させた後に、あるいは移動台16が所定量移動したことを適宜の検出手段で検出した場合に、回転駆動機14を停止させ、この後、移動台16が第1のチャック15から離間するように制御したり、あるいはまた、回転駆動機14の回転停止後におけるチップ本体部材1と先端部材2との押圧力が、回転停止前の押圧力よりも大となるように移動台16の位置を制御したりすることができる。
【0019】
ところで、アーク溶接に用いられる消耗性電極ワイヤの直径は、例えば0.4〜2.0mm位であって、適用する電極ワイヤの直径によって先端部材2の外径は幾分バラツクが、この先端部材2の外径は、概略値としては4〜8mm位のものが適宜に選定される。例えば、電極ワイヤの直径が1.0又は1.2mmのときには、先端部材2の外径は5〜6mm位のものが好適である。
【0020】
上記摩擦溶接における、チップ本体部材1および先端部材2の夫々の材質の組合せを表1に示す。なお表1に示される銅としては、無酸素銅、タフピッチ銅およびリン脱酸銅を総称している。
【0021】
【表1】
Figure 0003587550
【0022】
上記摩擦溶接においては、主軸12の回転数および移動台16の押圧力によって異なるが、前記したごとく、先端部材2の外径は高々8mm程度であるため、表1における組合せ番号▲1▼乃至▲6▼のものは実質的に3乃至5秒で摩擦溶接を行なうことができた。
【0023】
ところで、摩擦溶接装置は、例えば図4に示されるごとく、第1のチャック15を回転駆動させる機構と、第1のチャック15に対向して移動台16に支持された第2のチャック25を直線的に移動させる駆動機構18とにより構成された簡単な構造であるため、他の溶接装置に比べて設備費が安価となる。
【0024】
例えば、、電子ビーム溶接装置であれば、電子ビーム発生装置,電子ビームを制御するための各種の集束コイル機構、真空室および各種の電気的・機械的制御装置などが必要であるため、設備費が極めて高価となる。
【0025】
またレーザー溶接装置であれば、レーザ用の電源機、レーザ発振器、レーザ共振器、各種の光学伝送装置およびレーザトーチなどが必要であるため、電子ビーム溶接装置と同様に、設備費が極めて高価となる。
【0026】
さらに、アーク溶接装置を適用する場合、本発明の対象とするコンタクトチップの材質は非鉄金属であって、しかも断面が小径であるため、いわゆるTIGアーク溶接装置が該当する。この場合、TIG溶接電源機、TIG溶接トーチおよび給電用・アース用のケーブル類などが必要であるため、摩擦溶接装置よりも高価である。しかも消耗品としてのTIG溶接用のシールドガスおよびTIG溶接電極の夫々の状況を監視しつつ適宜に補充する必要があり、TIGアーク溶接装置で溶接するものとすれば、コンタクトチップの製作費が、結果的には摩擦溶接のときよりも割高となる。
【0027】
さらに電気抵抗溶接装置であれば、装置が高価となるばかりではなく、重くてカサ高い電気抵抗溶接電源機が作業の邪魔であり、しかも高圧受電設備を必要とする。このため、電気抵抗溶接装置で溶接するものとすれば、コンタクトチップの製作費が、結果的には摩擦溶接のときよりも割高となる。
【0028】
以上のごとく、本発明に係るアーク溶接用コンタクトチップおよびその製造方法においては、軟質の導電性金属により形成されたチップ本体部材と、該チップ本体部材の先端側に配置されて、硬質の銅合金により形成された給電用の先端部材との夫々の端部がコンタクトチップの長軸と直交する方向に摩擦溶接される。このため、チップ本体部材と先端部材とが摩擦溶接により、確実に一体的に固着される。
【0029】
さらに、摩擦溶接装置の機械的に位置決めされて、相対向するチャックにより支持したチップ本体部材と先端部材とを摩擦溶接するため、チップ本体部材と先端部材とが同軸に一体的に固着される。
【0030】
勿論、本発明に係るアーク溶接用コンタクトチップを使用してアーク溶接作業を行なうときには、先端部材が高温状態となっても、チップ本体部材と先端部材との固着状態が変化することはないため、アーク溶接作業の開始時から終了時まで、一定の状態で電極ワイヤに給電を行なうことができる。従って均一な溶接結果が得られる。
【0031】
しかも、本発明に係るアーク溶接用コンタクトチップにおいては、チップ本体部材および先端部材の摩擦溶接される断面積が小さいため、チップ本体部材と先端部材との摩擦溶接作業が極めて短時間で、即ち迅速に遂行される。さらに、上記したごとく、摩擦溶接装置は、他の溶接装置よりも低廉な設備であるため、アーク溶接用コンタクトチップを安価に製作することができる。
【0032】
また、先端部材が硬質の銅合金により形成され、かつチップ本体部材が先端部材よりも軟質の導電性金属により形成されていて、電極ワイヤに接触しつつ給電する先端部材は硬質の銅合金であるため、先端部材の摩耗が少なく、経年的にアーク溶接用コンタクトチップを使用することができ、かつ先端部は電極ワイヤの通孔を有する柱状に形成するだけでよいため、硬質の銅合金であっても、比較的容易に先端部材を製作することができると共に、溶接トーチに取付けるためのネジ部やスパナ掛け部など、従来必要としている加工を行なうのは、先端部材よりも軟質で、しかも安価な導電性金属よりなるチップ本体部材であるため、チップ本体部材を容易に、かつ安価に製作でき、このため、全体としてアーク溶接用コンタクトチップを迅速かつ安価に製作することができる。
【0033】
さらに、先端部材がクローム銅またはクローム銅合金により形成されていれば、電極ワイヤに対するアーク溶接電流の給電が効率よく行なわれるとともに、耐磨耗性がよいため、経年的にアーク溶接用コンタクトチップを使用することができる。
【0034】
ところで、摩擦溶接においては、2個の被溶接物を押圧しつつ相対的に回転させるが、回転軸芯に対して半径が大となるほど、回転速度が大きくなって溶融の程度が大となる。しかるに、チップ本体部材および先端部材のいずれか一方あるいは両方の、摩擦溶接される端部に、軸方向のへこみ部が形成されていれば、摩擦溶接時には、相対的に回転させる、チップ本体部材および先端部材の回転軸芯部における当接部分がなくなった状態となる。すなわち、回転速度が極めて小さい回転軸芯部近傍には、当接する部分がないため、言い換えれば、溶融しにくい部分がないため、チップ本体部材および先端部材の摩擦溶接が良好に行なわれる。さらに、摩擦溶接時には、電極ワイヤの通孔側の軟化部分が、軸方向のへこみ部にすえ込まれた状態となって、電極ワイヤの通孔への摩擦溶接による、いわゆるバリの発生が可及的に減少する。このため、摩擦溶接後の加工を行なわなくとも、電極ワイヤの送給に支障のないコンタクトチップを製作できることが考えられる。勿論、上記軸方向のへこみ部は、加工が容易な軟質材よりなるチップ本体部材に設けるとよい。
【0035】
なお、上記軸方向のへこみ部をチップ本体部材と先端部材との両方に設ければ、軟化部分のすえ込み量を増加することができ、従って、溶融量の多い、より強固な摩擦溶接を行なうことができる。
【0036】
勿論、軸方向のへこみ部の形状は自在に選定することができるが、例えば、図2に示されるごとく、段状の軸方向のへこみ部4やテーパー状の軸方向のへこみ部4を、チップ本体部材1および先端部材2の夫々の端部に設けたり、あるいはチップ本体部材1または先端部材2の端部に設けることができる。
【0037】
さらにまた、先端部材が、摩擦溶接をする前に、鍛造法により加工されるものとすれば、先端部材の軸芯部に挿通した硬線に、先端部材の貫通穴がなじむように鍛造、すなわちスエージング加工する場合に、硬質材よりなる先端部材を直接ダイスにより押圧することができるため、先端部材に、正確に硬線になじんだ通孔を形成することができ、しかも容易に製作することができる。このように先端部材の通孔は、正確に硬線になじんで加工硬化されるため、耐磨耗性が増大し、かつこの通孔の表面が滑らかとなるため、電極ワイヤとの接触摩擦抵抗が減少して、電極ワイヤの送給性が良好となる。
【0038】
さらに、チップ本体部材が、摩擦溶接をする前に、鍛造法あるいは適宜の切削法により加工されるものとすれば、チップ本体部材の製作を容易に行なうことができる。勿論、チップ本体部材を鍛造法により加工するものとすれば、切削法による加工に比べて安価で、迅速かつ容易にチップ本体部材を製作することができる。
【0039】
さらにまた、先端部材が、摩擦溶接をする前に、鍛造法により加工され、かつ、チップ本体部材が摩擦溶接を行なった後、鍛造法または切削法により加工されるものとすれば、チップ本体部材の加工時には、硬質材である先端部材をクランプしつつ、すなわち、先端部材を基準として、軟質材であるチップ本体部材を加工することができるため、チップ本体部材の加工を正確に行なうことができる。
【0040】
なお、先端部材が摩擦溶接をする前に鍛造法により加工されている場合、チップ本体部材の電極ワイヤの通孔の加工が上記摩擦溶接の前後に行なわれるか否かを問わず、摩擦溶接後に、図3に示されるごとく、チップ本体部材の端部側から電極通孔の摩擦溶接部に至るドリル加工を行なえば、安定して電極ワイヤを送給することができる。
【0041】
勿論、摩擦溶接を行なった後に、先端部材およびチップ本体部材の加工を行なう場合、夫々の部材を摩擦溶接するときに比べて加工が面倒となるが、先端部材のスエージング加工時には、硬質材である先端部材を直接ダイスにより押力することができるため、正確に硬線になじんだ通孔を先端部材に、確実にしかも容易に製作することができるとともに、硬質材である先端部材を基準として、軟質材料であるチップ本体部材が加工できるため、チップ本体部材と先端部材とよりなるコンタクトチップを正確に加工することができる。
【0042】
なお、表1に示されるチップ本体部材1および先端部材2の夫々の材質の組合せにおいて、組合せ番号;▲1▼のものが経年的に使用でき、最も有効である。即ち、組合せ番号が▲6▼から▲1▼になるほど有効である。
【0043】
さらに、図5に示されるごとく、チップ本体部材1および先端部材2の夫々が、断面非円形の外形部を有していれば、摩擦溶接時に、この断面非円形の外形部をチャック15,25により支持すれば、チャック15,25に対してチップ本体部材1および先端部材2が夫々回転方向に滑ることがないため、簡単かつ確実に摩擦溶接を行なうことができる。なお、断面非円形の形状としては、図5(A)に示されるごとく、いわゆる楕円状あるいは小判状のものや、図5(B)に示されるごとく、3角乃至8角形状の、いわゆる多角形状、好ましくは6角乃至8角形状のものや、図5(C)に示されるごとく、円形断面に平行面を設けたものなどとすることができる。
【0044】
図6は、摩擦溶接装置のチャック部相当の変形例を示す拡大図,図7は図6の側面図であって、第1および第2のチャック15,25の爪151,152,…251,252,…は、いわゆる工作機械のチャックと同様に半径方向に拡縮自在である。また、第2のチャック25の軸芯部にはX方向の貫通孔が設けられていて、この貫通孔内に可動部材26が移動自在に配設されている。この可動部材26は、周知の直動機構27によりXおよびX方向に直線的に移動される。例えば、油圧や圧縮空気などの、いわゆる流体圧シリンダーにより、あるいは、流体圧回転機又は電動機を用いた、いわゆるラック−ピニオン機構やボール−スクリュ機構などにより、直線的に駆動される。
【0045】
図6および図7において、摩擦溶接時に長軸方向、即ちX方向に関して固定とされる、例えば先端部材2が第1のチャック15により半径方向に緩くあるいは強固に支持される。他方、チップ本体部材1は、第2のチャック25によりX方向に可動となるように、半径方向に緩く支持される。この状態で、直動機構27により可動部材26を介して、チップ本体部材1および先端部材2の夫々の端部を押圧させつつ、第1および第2のチャック15,25を相対的に回転させて、例えば、第1のチャック15を回転させて摩擦溶接が行なわれる。ところで、第1および第2のチャック15,25の夫々の爪151,152,…251,252,…に支持されるチップ本体部材1および先端部材2の外形は、夫々断面非円形であるため、チップ本体部材1および先端部材2は、夫々滑ることなく第1および第2のチャック15,25に支持されつつ、確実に相対的に回転される。
【0046】
なお、摩擦溶接の形態についてはすでに説明したが、好ましくは、図6において、第1のチャック15の回転停止後に、チップ本体部材1と先端部材2との押圧力が回転停止前の押圧力よりも大となるように直動機構27を駆動させれば、良好な摩擦溶接結果を得ることができる。摩擦溶接後、直動機構27により可動部材26をX方向に退避させるとともに、第1および第2のチャック15,25を半径方向に拡開させて、摩擦溶接されたコンタクトチップ3が取出される。
【0047】
上記のごとく、直動機構27により可動部材26をX方向に移動させるものとすれば、被溶接物をX方向に移動させるための機構が簡単で、かつ移動対象とされる部品は、コンタクトチップを構成するうちの一方の部品1又は2と、可動部材26との軽量部品であるため、直動機構27の駆動力が小さくて済む。このため、摩擦溶接装置を極めて安価に製作でき、ひいてはコンタクトチップ3を安価に製作することができる。勿論、上記において、可動部材26および直動機構27は、摩擦溶接時において回転されないチャック側に設ければ、構造および組付けが簡単であるため有利である。
【0048】
これにも拘わらず、可動部材26および直動機構27を、摩擦溶接時に回転されるチャック側に設けることができる。
【0049】
さらに、可動部材26とチャック25の基部とを一体にすることができる。この場合、図4に示されると同様に、チャック25がX方向に移動されることになる。
【0050】
さらにまた、第1および第2のチャック15,25の爪は、夫々2個以上であればよく、例えば、図8(A)乃至図8(C)に示されるごとく、楕円状あるい小判状のものや、多角形状のものや、円形断面に平行面を設けたものなどに近似して、半径方向に拡縮自在な2個の爪151,152,251,252とすることができる。
【0051】
なお、例えば、図6に示されるごとく、チップ本体部材1の貫通孔101の直径が、適用するワイヤの直径よりも可及的に大きい場合、例えば、適用するワイヤの直径の2倍以上の場合には、ワイヤを案内するためのテーパ孔105を割愛することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明に係るアーク溶接用コンタクトチップおよびその製造方法は、軟質の導電性金属により形成されたチップ本体部材と、該チップ本体部材の先端側に配置されて、硬質の銅合金により形成された給電用の先端部材との夫々の端部が、コンタクトチップの長軸と直交する方向に摩擦溶接されるため、チップ本体部材と先端部材とが摩擦溶接により、確実に一体的に固着され、しかも摩擦溶接装置の機械的に位置決めされて、相対向するチャックにより支持されたチップ本体部材と先端部材とが摩擦溶接されるため、チップ本体部材と先端部材とが同軸に一体的に固着され、かつチップ本体部材および先端部材の摩擦溶接される断面積が小さいため、チップ本体部材と先端部材との摩擦溶接作業が極めて短時間で、即ち迅速に遂行される。
【0053】
さらに、チップ本体部材および先端部材の夫々が、断面非円形の外形部を有していれば、摩擦溶接時に、この断面非円形の外形部をチャックにより支持すれば、チャックに対してチップ本体部材および先端部材が夫々回転方向に滑ることがないため、簡単かつ確実に摩擦溶接を行なうことができる。
【0054】
勿論、本発明に係るアーク溶接用コンタクトチップを使用してアーク溶接作業を行なうときには、先端部材が高温状態となっても、チップ本体部材と先端部材との固着状態が変化することはないため、アーク溶接作業の開始時から終了時まで、一定の状態で電極ワイヤに給電を行なうことができる。従って均一な溶接結果が得られる。
【0055】
しかも、上記したごとく、摩擦溶接装置は、他の溶接装置よりも低廉な設備であることと相俟って、先端部材が硬質の銅合金により形成され、かつチップ本体部材が先端部材よりも軟質の導電性金属により形成されていれば、電極ワイヤに接触しつつ給電する先端部材が硬質の銅合金であるため、先端部材の摩耗が少なく、経年的にアーク溶接用コンタクトチップを使用することができ、かつ先端部は電極ワイヤの通孔を有する柱状に形成するだけでよいため、加工が困難な硬質の銅合金であっても、先端部材を比較的容易に製作することができると共に、溶接トーチに取付けるためのネジ部やスパナ掛け部など、従来必要としている加工を行なうのは、先端部材よりも軟質で、しかも安価な導電性金属よりなるチップ本体部材であるため、チップ本体部材を容易に、かつ安価に製作でき、したがって、全体としてアーク溶接用コンタクトチップを迅速かつ安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部断面正面図
【図2】本発明の他の実施例を示す一部断面正面図
【図3】本発明の更に他の実施例を示す断面図
【図4】本発明に好適な摩擦溶接装置を示す一部断面正面図
【図5】本発明の更に他の実施例の要部を示す断面図
【図6】本発明に好適な摩擦溶接装置のチャック部相当の変形例を示す縦断面拡大図
【図7】図6の側面図
【図8】図7の変形例を示す図
【図9】従来例を示す断面図
【符号の説明】
1 チップ本体部材
2 先端部材
3 アーク溶接用コンタクトチップ
4 軸方向のへこみ部
26 可動部材
27 直動機構
101 消耗性電極ワイヤの通孔
201 消耗性電極ワイヤの通孔

Claims (2)

  1. 軸芯部に消耗性電極の通孔を有するアーク溶接用コンタクトチップにおいて、軟質の導電性金属により形成されたチップ本体部材と、該チップ本体部材の先端側に同軸に配置されて、硬質の銅合金により形成された給電用の先端部材との夫々の端部を、コンタクトチップの長軸と直交する方向に相対回転させることにより摩擦溶接してなるアーク溶接用コンタクトチップ。
  2. 軸芯部に消耗性電極の通孔を有するアーク溶接用コンタクトチップの製造方法において、軟質の導電性金属により形成されたチップ本体部材と、該チップ本体部材の先端側に同軸に配置されて、硬質の銅合金により形成された給電用の先端部材とを相対向する一対のチャツクにより支持し、該チャツクに支持されたチップ本体部材および先端部材の夫々の端部を押圧させつつ、該チップ本体部材および先端部材をコンタクトチップの長軸と直交する方向に相対回転させることにより摩擦溶接することを特徴とするアーク溶接用コンタクトチップの製造方法。
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