JP3586630B2

JP3586630B2 - Waste liquid regenerating apparatus and waste liquid regenerating method for printing press

Info

Publication number: JP3586630B2
Application number: JP2000276488A
Authority: JP
Inventors: 仁磯野; 将一青木; 昌之江田; 穣末田; 順一飯伏
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 2000-06-20
Filing date: 2000-09-12
Publication date: 2004-11-10
Anticipated expiration: 2020-09-12
Also published as: JP2002079259A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機のブランケット胴等のインキが付着する印刷機の構成部品の洗浄時に出る廃液を再生する装置及び方法に関し、特に、帯電したインキ顔料，絶縁性の洗浄液，及び導電性の水の３成分が混在した系において、単一の装置で３成分を分離する、印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
印刷機のブランケット胴や圧胴の洗浄時には廃液が出るが、地球環境を考慮して、この廃液に何らかの処理を施して廃棄する動きが高まっている。
この場合、廃棄処理に対するコスト（廃棄コスト）が掛かる上、ブランケット胴等を洗浄するのに多量の洗浄液を使用することからランニングコストが嵩んでしまう。
【０００３】
そこで、最近になって廃液を再処理し、洗浄液を再利用しようという試みも出てきた。その一例は沈降法と言われるものであり、図２０は沈降法で用いられる廃液再生装置の概略構成を示す。図２０に示すように、従来の廃液再生装置５１は、洗浄廃液（廃液）５２を溜める容器５３を備えており、この容器５３の底壁には底部排出配管５４が接続され、容器５３の側壁には側部排出配管５５が接続されている。さらに、これらの排出配管５４，５５のうち、底部排出配管５４の出口下方には濃縮廃液回収容器５６が配設され、側部排出配管５５の出口下方には再生洗浄液回収容器５７が配設されている。また、一方の底部排出配管５４の通路には開閉バルブ５８が接続され、他方の側部排出配管５５の通路には、その上流側に開閉バルブ５９が接続され、その下流側にフィルタ６０が配設されている。
【０００４】
このように構成された廃液再生装置５１では、印刷機のブランケット胴等を洗浄した後の廃液５２を容器５３に溜め、インキ顔料（単に、顔料ともいう）６１の沈降を促進する薬剤を廃液５２に添加することにより、インキ顔料６１を容器５３の底部に沈降させる。次いで、沈降したインキ顔料、すなわち濃縮廃液６３を底部排出配管５４から濃縮廃液回収容器５６に回収し、廃液５２の上澄み液を側部排出配管５５からフィルタ６０で濾過することによりインキ顔料６１を除去し、再生洗浄液回収容器５７に回収する。こうして得られた洗浄液６２は再利用されることになる。
【０００５】
ところが、この方法では再生洗浄液の純度が不充分なだけでなく、インキと洗浄液の組合せによってはインキ顔料６１の沈降が不充分で、すぐにフィルタ６０が目詰まりしてしまうことから、フィルタ６０の交換もしくは清掃を頻繁に行わなければならないという課題があった。
一方、電子写真の分野では、溶媒中に分散させた帯電トナーを電気泳動により静電潜像に付着させて可視化する湿式現像法も一部で採用されている。このシステムにおいて、クリーニング後の廃液から帯電したトナー粒子を電気的に除去する方式も提案されている（特開昭５３−１０４４０号公報）。
【０００６】
また、同一出願人が最近学会発表した文献（黒島他：ＪａｐａｎＨａｒｄｃｏｐｙ ’９６論文集、ｐ１５３（１９９６））では、本発明の装置に似たトナー粒子除去装置が提示されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような公報の従来技術や学会発表文献の技術では、導電性の水が混入した場合は想定されていない。例えば上記学会発表文献では、回収したキャリア液に水が含まれている場合に、キャリア液と水との比重の違いを利用して水分を分離しているが、この方式では大きな装置が必要なだけでなく、分離に長い時間が掛かってしまうのは必至である。
【０００８】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、高効率で洗浄液の再生を行なうことができるようにして、洗浄廃液の廃棄コストや印刷機の洗浄にかかるランニングコストの削減、ひいては印刷機の生産性の向上を図ることができるようにした、印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の印刷機の廃液再生装置（請求項１）は、印刷機で使用した、帯電したインキ顔料，導電性の水，絶縁性の洗浄液を含んだ廃液を再生する廃液再生装置であって、該廃液を貯留する廃液貯留容器と、該廃液貯留容器内に配設されたアース電極と、該廃液貯留容器内で該アース電極から所定間隔を隔てて対向するように配設された該廃液の流通可能な金属電極板と、上記金属電極板に電圧を印可する高電圧電源とをそなえていることを特徴としている。
【００１０】
また、本発明の印刷機の廃液再生装置（請求項２）は、印刷機で使用した、帯電したインキ顔料，導電性の水，絶縁性の洗浄液を含んだ廃液を再生する廃液再生装置であって、該廃液を貯留する廃液貯留容器と、該廃液貯留容器内に互いに間隔を隔てて対向するように並設され該廃液の流通可能な複数枚の金属電極板と、上記の並設された複数枚の金属電極板の一端に所定間隔を隔てて対向するように配設されたアース電極と、上記の対向する電極板の相互間に電界を発生させるために上記金属電極板に電圧を印可する高電圧電源とをそなえていることを特徴としている。
【００１１】
該金属電極板は、金網状金属電極板であることが好ましい（請求項１１）。
上記の複数枚の金属電極板に印可する電圧は、該アース電極から離隔するにしたがって高電圧とすることが好ましい（請求項３）。
上記の対向する電極板の相互間に発生させる電界強度は、該アース電極に近い電極間の方が、該アース電極から遠い電極間よりも大きくなるように設定されていることが好ましい（請求項４）。
【００１２】
該アース電極及び該複数枚の金属電極板が、該アース電極を該廃液貯留容器内の一側に最も接近させるようにして、該一側から該廃液貯留容器内の他側へ向けて並べて配置され、該廃液貯留容器内の一側へ該廃液を供給し、該一側から最も離れた該廃液貯留容器内の該他側から再生した洗浄液を回収するように構成されたことが好ましい（請求項５）。
【００１３】
該印刷機のブランケット胴を洗浄するブランケット胴洗浄装置と接続して、該ブランケット胴洗浄装置から排出された廃液を該廃液貯留容器内の該アース電極の近傍に導き、該廃液貯留容器内で再生された洗浄液及び水を回収して該ブランケット胴洗浄装置に供給するように構成されていることが好ましい（請求項６）。
【００１４】
該廃液貯留容器内における該アース電極の下方に、該廃液から分離された水を沈降させる沈降部が設けられていることが好ましい（請求項７）。
また、該アース電極に凝集・付着したインキ顔料を掻き取って該アース電極から離脱させる掻き取り板をそなえることが好ましい（請求項８）。
該アース電極は該廃液貯留容器内の下部に略水平に配設され、該金属電極板は該廃液貯留容器内の該アース電極の上方に略水平に配設され、該廃液貯留容器内の上部に再生された洗浄液を回収するための第１の回収孔が設けられると共に、該廃液貯留容器内の下部に洗浄液から分離されたインキ顔料及び水を回収するための第２の回収孔が設けられていることも好ましい（請求項９）。
【００１５】
この場合、該廃液貯留容器内の上下方向に延びる一側壁に接近して上下方向に延び下方を該アース電極から離隔するように仕切壁が配設されて、該仕切壁と該一側壁とで区画された領域が該廃液を投入する廃液投入部として構成されて、該金属電極板は、該廃液貯留容器内の該一側壁と対向する他側壁と、該仕切壁との間に配設されていることが好ましい（請求項１０）。
該金属電極板は、金網状金属電極板であることが好ましく（請求項１１）、さらに、該アース電極は、該廃液貯留容器の外部に引き出し可能に装備されていることが好ましい（請求項１２）。
また、該アース電極は、コイル状に巻回されると共に巻き取り可能な金属シート（例えば、アルミニューム箔）によって構成され、該廃液貯留容器外に配設され、該金属シートを送り出す送り出し装置と、該廃液貯留容器外に配設され、該送り出し装置から送り出されて該廃液貯留容器内で使用された後の該金属シートを巻き取る巻き取り装置とが設けられていることも好ましい（請求項１３）。
【００１６】
また、該アース電極の表面を被覆するロール状の薄紙と、該廃液貯留容器外に配設され、該薄紙を送り出す送り出し装置と、該廃液貯留容器外に配設され、該送り出し装置から送り出されて該廃液貯留容器内で使用された後の該薄紙を巻き取る巻き取り装置とが設けられていることも好ましい（請求項１４）。
また、該アース電極は、回転可能な円柱形状の金属バーによって構成されると共に、該金属電極板は、該アース電極の外部を包囲するように円筒状に構成され、該金属バーに摺接して該金属バーの外表面に付着した該インキ顔料を掻き取るブレードとが備えられていることも好ましい（請求項１５）。
【００１７】
また、該アース電極は、回転可能な金属円盤によって構成され、該金属円盤に摺接して該金属円盤の外表面に付着した該インキ顔料を掻き取るブレードが備えられていることも好ましい（請求項１６）。
また、該アース電極は、エンドレスの金属シートによって構成され、該エンドレスの金属シートを回転駆動する駆動装置と、該エンドレスの金属シートに摺接して該金属シートの外表面に付着した該インキ顔料を掻き取るブレードが備えられていることも好ましい（請求項１７）。
【００１８】
さらに、該アース電極は、導電性の突起物もしくは網の目状の金属によって構成されていることも好ましい（請求項１８）。
この場合、該アース電極を加振して該アース電極に付着したインキ顔料を洗浄液中に再溶解させる超音波振動装置が装備されていることが好ましい（請求項１９）。
【００１９】
また、本発明の印刷機の廃液再生方法（請求項２０）は、印刷機で使用した、帯電したインキ顔料，導電性の水及び絶縁性の洗浄液を含んだ廃液を再生する廃液再生方法であって、該廃液中に静電界を発生させ、該静電界による該インキ顔料の電気泳動を利用して、該廃液から上記の水及びインキ顔料を静電凝集させて、該廃液を該洗浄液と上記の水及びインキ顔料とに分離させることを特徴としている。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第１実施形態について説明すると、図１〜図６は本発明の第１実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示すもので、図１，図２は本装置の構成を示す廃液貯留容器の縦断面図，横断面図、図３は本装置及び本方法の原理を（ａ）〜（ｃ）の順で説明する模式図、図４は本装置の構成について説明する図、図５は本装置を洗浄装置に組み込んだ状態を示すシステム構成図、図６は本装置においてアース電極板へ付着したインキ顔料の除去手法の一例を示す図である。
【００２１】
まず、本廃液再生装置及び本廃液再生方法の廃液再生原理を説明する。
この廃液再生原理は、インキ顔料６１，水９，洗浄液（絶縁性のもの）６２の３成分を含んだ廃液１１の再生において、廃液１１中に静電界を発生させインキ顔料６１を廃液中で電気泳動させるとともに水９を静電凝集させて、インキ顔料６１，水９，洗浄液６２を分離する。
【００２２】
つまり、図３（ａ）に示すように、容器内に供給された廃液１１の中には、水９，インキ顔料６１，洗浄液６２が混在しているが、このような廃液１１中の一側及び他側に電極板３，４を設置し、電極板３は接地アースしてアース電極（ここでは、アース電極が板状のため、以下、アース電極板ともいう）とし、電極板４に高電圧を印可すると、電極板４が＋極に電極板３が−極になって電極板３，４間には電界が発生する。これによって、図３（ｂ）に示すように、廃液１１中のインキ顔料６１の電気泳動と、水９の静電凝集が始まり、水９及びインキ顔料６１は夫々別々に移動し分離してゆく。
【００２３】
電界中での反応が進む（即ち、電解を発生させている状態を長く続ける）に従って、水９とインキ顔料６１とは完全に分離し、図３（ｃ）に示すように、水９は一群に凝集して、重力により底部に沈降する。また、＋電荷のインキ顔料６１は−極であるアース電極板３に付着する。これにより、洗浄液６２から完全に水９とインキ顔料６１とが分離し、きれいな洗浄液６２（即ち、洗浄再生液２６）が得られるのである。
【００２４】
図４（ａ）は、このような原理を利用して廃液再生を行なうための装置構成をさらに具体化した模式図であり、図４（ａ）に示すように、廃液貯留容器（以下、単に容器ともいう）２内の一側に側面に沿うように板状のアース電極板２０を設置し、容器２内におけるアース電極板２０から距離Ａだけ離れた地点に、第１の印加電極板（以下、単に電極板ともいう）３０ａをアース電極板２０と平行に設置し、さらに容器２内におけるこの電極板３０ａから距離Ｂだけ離れた地点に、第２の印加電極板３０ｂをアース電極板２０，電極板３０ａに対して平行に設置する。
【００２５】
したがって、容器２内は２枚の電極板３０ａ，３０ｂ（各電極板を区別しない場合には、３０で示す）によって、その一側から他側に向かって第１の領域（廃液投入層であって、第１の層ともいう）ａ，第２の領域（処理層であって、第２の層ともいう）ｂ，及び第３の領域（処理済み層であって、第３の層ともいう）ｃの三つの領域に仕切られているが、電極板３０ａ，３０ｂは網状の金属板（例えば２００メッシュの金網）でできた金網状金属電極板であるため、ａ，ｂ，ｃの各領域間では廃液１１の流通が可能になっている。
【００２６】
また、インキ顔料６１を凝集するための凝集用アース電極板２０はアース８に接続されている。また、電極板３０ａ，３０ｂはそれぞれ別々の電圧を印可できるように互いに異なる電圧負荷（電気抵抗）７ａ，７ｂを介して高電圧電源（以下、単に電源という）７に接続されている。
そして、容器２内にははじめにきれいな洗浄液６２を供給しておく。また、第１の印加電極板３０ａには８ｋＶ（キロボルト）程度の高電圧を印加し、第２の印加電極板３０ｂにはそれよりも大きい１０ｋＶ程度の高電圧を印加する。
【００２７】
これにより、第１の領域ａ内では、アース電極板２０と第１の印加電極板３０ａとの間で８ｋＶの電位差が発生し、この電位差により廃液１１中のインキ顔料６１はアース電極板２０に吸引され、水９は凝集して底部に沈降していく。しかし、この第１の領域ａ内のみでは、完全な分離は困難である。
これに対し、一部のインキ顔料６１の残留した廃液１１は金網の第１の印加電極板３０ａを通過して、第２の領域ｂに移動してゆく。この第２の領域ｂでは、第１の印加電極板３０ａと第２の印加電極板３０ｂとの間で２ｋＶの電位差が発生しているため、廃液１１中に残留していた一部のインキ顔料６１は、第１の印加電極板３０ａの方向に凝集してゆき、ここから更に電位差の大きい、アース電極板２０方向に凝集してゆく。
【００２８】
その結果、インキ顔料６１は全てアース電極板２０に凝集・吸着され、水９は容器２内の底部に沈降する。そして、水９とインキ顔料６１は、容器２右側の第１の領域ａ内に回収され、容器２左側の第３の領域（処理済み層）ｃには、きれいになった洗浄液６２のみが蓄えられる。この領域ｃ内の洗浄液６２は、回収して再利用することができるのである。
【００２９】
ただし、電圧勾配（電位差勾配）があまり緩やかであると電界が弱くなり、インキ顔料６１の低電位側の電極への移動や水９は凝集が緩慢になって、これらの分離が困難になるので、電極板の相互間の電位差を十分に与えることや、電極板の相互間距離をあまり大きくしないことが必要になる。また、インキ顔料６１を確実にアース電極板２０に凝集・吸着するには、アース電極板２０に近い方ほど電界を明確に強める（電圧勾配を急にする）ことが必要になる。
【００３０】
つまり、上記のように、両電極板３０ａ，３０ｂ間の距離を比較的短いＢとして、第１の印加電極板３０ａに８ｋＶ、第２の印加電極板３０ｂに１０ｋＶの電圧をそれぞれ印加した場合、第１の印加電極板３０ａと第２の印加電極板３０ｂとの電位差は２ｋＶとなって、図４（ｂ）に実線で示すように、十分な電圧勾配になり、しかも、アース電極板２０に近い方ほど明らかに電界が強まるため、インキ顔料６１及び水９の分離を確実に行なえる。
【００３１】
しかし、容器２内の他側［アース電極板２０とは反対の図４（ａ）中左端］に第３の印加電極板３０ｃを設けて、例えば、第１の印加電極板３０ａに８ｋＶ、第２の印加電極板３０ｂに９ｋＶ、第３の印加電極板３０ｃに１０ｋＶの電圧をそれぞれ印加した場合、電圧勾配は図４（ｂ）に破線で示すように第２の領域ｂ，第３の領域ｃで緩やに電界が弱くなり、また、第２の領域ｂは第３の領域ｃよりも電界は強いがその差は少なく、第３の領域ｃ内に作用する電界にインキ顔料６１が引き寄せられ、第３の領域ｃ内にもインキ顔料６１が移動してくる為、完全な分離ができなくなるのである。
【００３２】
このような観点から、本発明の各実施形態が構成されるが、第１実施形態にかかる印刷機の廃液再生装置は、図１，図２に示すように構成されている。
つまり、図１，図２に示すように、本再生装置１５では、容器２内の１側（図１中右端）にインキ顔料凝集用のアース電極板２０が配置されている。アース電極板２０と容器２の壁との間には、絶縁体２１が介装され、また、アース電極板２０の上部は絶縁体２２により被覆されており、アース電極板２０と他の電極板との間での短絡発生を防止するようになっている。
【００３３】
容器２内には、アース電極板２０にある程度近い位置にアース電極板２０と平行に第１の印加電極板３０ａが設置され、さらに容器２内における電極板３０ａにある程度近い位置にアース電極板２０，電極板３０ａと平行に第２の印加電極板３０ｂが設置されている。電極板３０ａ，３０ｂは例えば２００メッシュの金網でできた金網状金属電極板であり、電極板３０ａ，３０ｂで仕切られた第１〜第３の各領域ａ，ｂ，ｃ間で廃液１１の流通が可能になっている。また、印加電極板３０ａ，３０ｂの上部にも絶縁体３１ａ，３１ｂにより被覆されており、各電極板間での短絡発生を防止するようになっている。
【００３４】
そして，印加電極板３０ａ，３０ｂには、夫々異なった電圧が印加されるように、互いに異なる電圧負荷７ａ，７ｂを介して電源７が接続されている。もちろん、印加電極板３０ａ，３０ｂには、十分に高い電圧が印加され、しかも、第２の印加電極板３０ｂは第１の印加電極板３０ａよりも高い電圧が印加され、この電圧印加によって生じる電界は、第１の領域ａの方が第２の領域ｂよりも明確に（即ち、明らかな差で）強くなるように設定されている。
【００３５】
また、容器２内における第１の領域ａの下部は、凝集・分離した水９が沈降するタンク（沈降部）２ａとして機能するようになっており、ここに沈降した水９を回収するために、容器２の下部には回収孔３６が設けられている。この回収孔３６には、回収用バルブ３７を介して回収用配管３８が接続されている。
なお、洗浄液６２は絶縁性であるため不用であるが、水９は導電性であるため、水９が沈降する沈降部（第１の領域ａの下部）２ａ内の電極部（アース電極板２０及び電極板３０ａの下部）は絶縁体２３，３３により被覆されている。
【００３６】
一方、インキ顔料６１及び水９が分離してきれいに再生された洗浄液６２が蓄えられる第３の領域ｃ内の上部には洗浄液６２を回収する回収孔２７が設けられている。この回収孔２７には、回収用バルブ２８を介して回収用配管２９が接続されている。
本発明の第１実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、はじめに容器２内にきれいな洗浄液６２を供給しておき、この容器２内に廃液１１を流入させながら、第１の印加電極板３０ａに十分に高い電圧（例えば８ｋＶ）を印加し、第２の印加電極板３０ｂに第１の印加電極板３０ａよりもさらに高い電圧（例えば１０ｋＶ）を印加する。これによって、第１の領域ａに強い電界が発生し、第２の領域ｂには第１の領域ａよりも弱いがある程度強い電界が発生する。
【００３７】
つまり、第１の領域ａ内では、アース電極板２０と第１の印加電極板３０ａとの間の大きな電位差（８ｋＶ）により、廃液１１中のインキ顔料６１はアース電極板２０に吸引され、水９は凝集して底部に沈降していく。
一部のインキ顔料６１の残留した廃液１１は金網の第１の印加電極板３０ａを通過して、第２の領域ｂに移動してゆくが、この第２の領域ｂでは、第１の印加電極板３０ａと第２の印加電極板３０ｂとの間で十分な電位差（２ｋＶ）が発生するため、廃液１１中に残留していた一部のインキ顔料６１は、第１の印加電極板３０ａの方向に凝集してゆき、ここから更に電位差の大きい、アース電極板２０方向に凝集してゆく。
【００３８】
その結果、インキ顔料６１は全てアース電極板２０に凝集・吸着され、水９は容器２内右側の第１の領域ａ内の底部に沈降する。容器２左側の第３の領域（処理済み領域）ｃには、きれいになった洗浄液６２のみが蓄えられる。
ここで、第１の領域ａ内の底部（タンク）２ａに沈降した水９は、回収用バルブ３７を開くことで回収孔３６から回収用配管３８を通じて外部に回収され、きれいに再生された洗浄液６２は、回収用バルブ２８を開くことで、第３の領域ｃ内の上部に設けられた回収孔２７から回収用バルブ２８を通じて外部に回収されて、再利用される。
【００３９】
このようにして、インキ顔料６１，絶縁性の洗浄液６２，導電性の水９の３成分が混在した系において、単一の装置でこれらの３成分を分離することができ、しかも、このような分離は比較的短時間で行なえる。
ところで、本実施形態にかかる廃液再生装置１５を、実際の印刷機の洗浄装置に組み込んだシステムとして構成すると図５に示すようになる。
【００４０】
図５に示すように、洗浄装置７０では、図５中左側に示す回転中のブランケット胴９０に洗浄ローラ７１を押し付け、下方から洗浄液用ノズル７５によって、本再生装置１５から供給された洗浄液６２を吹き付けるようにする。これによって、ノズル７５から噴射された洗浄液６２は、ブレード７４，洗浄ローラ７１を介して，ブランケット胴９０を洗浄する。
【００４１】
洗浄後の廃液１１は、下方に設けある回収タンク７８に溜まり、配管７６にて再生装置１５に移送される。なお、図５中、７２はブランケット胴の乾燥用ノズルであり、７３はエアモータであるが、これらは本発明の必需品ではない。
図５中右側に示す再生装置１５は、上述の本実施形態にかかる印刷機の廃液再生装置であり、図１，図２と同一の符号は同様のものを示し、詳細には説明しない。
【００４２】
洗浄装置７０からの廃液１１は、配管７６から配管２４を経て供給管２５から容器２内の第１の領域（廃液供給領域）ａに送られて、再生装置１５において前述のようにして、インキ顔料６１，絶縁性の洗浄液６２，導電性の水９の３成分が混在した廃液１１から、３成分を分離する。
そして、再生装置１５にて再生された洗浄再生液２６は、容器２の第３の領域（処理済み層）ｃに設けられた回収孔２７から回収用管２９を通じて吸い上げられ、洗浄液６２として洗浄装置７０の洗浄液用ノズル７５ヘ向けて供給される。
【００４３】
一方、第１の領域（廃液供給領域）ａの下方に沈降した水９は、回収孔３６及び配管３８を介して再生液２６と同様に洗浄装置７０の洗浄液用ノズル７５ヘ向けて供給される。
そして、洗浄装置７０に送られた回収水９及び再生液２６（洗浄液６２）は、洗浄液噴射ノズル７５に送られて、ノズル７５から洗浄ローラ７１に噴射され、ブランケット胴９０の洗浄に用いられる。
【００４４】
以後、このサイクルを繰り返すことによって、連続した洗浄廃液の再生及び再生した洗浄液によるブランケット胴の洗浄が行なえるのである。
このようにして、洗浄液６２の再生を高効率で行なうことができるようになり、洗浄廃液１１の廃棄コストを削減でき、印刷機の洗浄にかかるランニングコストを低減できるようになるため、ひいては印刷機の生産性の向上を図ることができるようになる。
【００４５】
なお、静電泳動によってアース電極板２０に凝集・吸着されたインキ顔料６１については、アース電極板２０から除去することが必要になる。この除去対策としては、種々の方法があるが、例えば図６に示すような手法が考えられる。なお、図６において、図１，図２と同一の符号は同様のものを示し、説明は省略する。
【００４６】
図６に示すように、この手法は、いわゆる掻き取り治具によるもので、掻き取り治具は、図示しないシリンダやモータ等で駆動されてアース電極板２０の表面に沿ってスライドするスライドバー５０ａと、このスライドバー５０ａの先端に固設された掻き取り板５０とからなり、スライドバー５０ａを作動させて掻き取り板５０のアース電極板２０の表面に沿って移動させることで、アース電極板２０の表面に付着したインキ顔料６１を下方に掻き落すのである。
【００４７】
なお、掻き取り板５０は、再生処理中は上部で待機させるようにする。
これにより電極の交換をすることなく、洗浄廃液の再生処理が行えるようになる。
ところで、本実施形態の再生装置について廃液再生テストを行なったので、これについて説明する。
【００４８】
まず、装置条件については、容器２の容量（液体貯留量）を６００ｃｃ、アース電極板２０と第１の印加電極板３０ａとの電極間距離（図４に示す距離Ａ）を２０ｍｍ、第１の印加電極板３０ａと第２の印加電極板３０ｂとの電極間距離（図４に示す距離Ｂ）を２０ｍｍ、第２の印加電極板３０ｂと容器２の他端との電極間距離（図４に示す距離Ｃ）を２０ｍｍとする。電圧負荷条件については、第１の印加電極板３０ａは８ｋＶ、第２の印加電極板３０ｂは１０ｋＶとし、廃液としては、枚葉インキ［例えば、ハイエコーＭＺ（東洋インキ製），セルボＹ（東京インキ製），ジオス−ＧＮ（大日本インキ製）］を用い、洗浄液としては、例えば、オートクリーン（日研化学製），ブラクリンＳ（ニッカ製），プリントクリーナ（東洋インキ製）を用いる。そして、インキを洗浄液で１％に希釈した溶液に，更に２０％の水を加えて模擬廃液を作り、この模擬廃液を装置の第１の領域ａに１００ｃｃ注入して、再生テストを行なった。
【００４９】
以上の条件でのテスト結果は、次のようになった。
▲１▼まず、水が分離して沈降し、インキはアース電極に付着した。
▲２▼第３の領域ｃ内のクリーン洗浄液を回収するとき、第２の領域ｂから第３の領域ｃへの廃液流動はなかった。
▲３▼再生に要した時間は、４００〜６００秒であった。
▲４▼各電極間距離を２０ｍｍから１０ｍｍと短くした場合は、再生に要する時間は１／４に短縮されるが，各領域間での廃液の流動が困難となったり、アース電極板２０に付着したインキ除去が困難となる欠点が発生した。
【００５０】
このテスト結果から、電極板間距離（各領域の距離）により再生に要する時間が変動したり、層間でのインキ流動条件が異なる場合があるが、全ての条件において、水とインキは分離・凝集し、きれいな洗浄液が回収できることが明らかとなった。
これより、容器の容量に応じた適性条件（電極間距離，各領域の容量，電位差配分等）を設定することにより、洗浄廃液は完全に、水及びインキ顔料と、洗浄液とに分離できる。
【００５１】
ところで、上述の第１実施形態では、掻き取り板５０によってアース電極板２０の表面に付着したインキ顔料６１を下方に掻き落すことはできるが、掻き落としたインキ顔料が層下部の落下し、水９の貯蔵タンク等の内部に滞積する。このため、定期的に、貯蔵層内のインキ顔料６１の除去するように掃除を行なう必要がある。
【００５２】
また、掻き取り板５０等のアース電極板２０からインキ顔料６１を除去する装置を装備することや、インキ顔料の掻き取り行程やその除去工程も合わせると、分離したインキ顔料の除去に要する費用や時間が負担になることが考えられる。そこで、高効率で洗浄液の再生が行なえ、しかも分離させたインキ顔料の除去，廃棄にかかる装置費用およびランニングコストの低減、ひいては印刷機の生産性の向上を図ることができるようにするものとして、以下のような各実施形態を創案した。
【００５３】
まず、本発明の第２実施形態について説明すると、図７〜図９は本発明の第２実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示す図であって、図７はその廃液貯留容器の模式的な平面図及びその廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図、図８、図９はその動作を説明する模式的な断面図である。図７〜図９中、図１〜図６と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
【００５４】
第１実施形態の廃液再生装置では、アース電極板（アース電極）２０及び印加電極板３０が、廃液貯留容器２内に鉛直方向に立設されているのに対して、本実施形態にかかる印刷機の廃液再生装置では、図７（ａ），（ｂ）に示すように、板状のアース電極板（アース電極）２０及び印加電極板３０は、廃液貯留容器２内に水平に配設されている。また、印加電極板３０は第１実施形態と同様に二枚備えられている。そして、アース電極板２０はアース８に接続され、電極板３０ａ，３０ｂはそれぞれ別々の電圧を印可できるように互いに異なる電圧負荷（７ａ，７ｂ）を介して高電圧電源７に接続されているのも、第１実施形態と同様である。
【００５５】
さらに説明すれば、廃液貯留容器２内の下部にアース電極板２０が略水平に配設され、金属電極板３０ａ，３０ｂは容器２内のアース電極板２０の上方に略水平に配設されている。ただし、本実施形態では、容器２内の一側壁２ｂに接近して仕切壁１９が配設されていて、この仕切壁１９と一側壁２ｂとで区画された領域が廃液１１を投入する廃液投入部２Ａとして構成されている。そして、金属電極板３０ａ，３０ｂは、この仕切壁１９と、容器２内の一側壁２ｂに対向する他側壁２ｃとの間にそれぞれ絶縁体３１ｃ，３１ｄを介して配設されている。なお、アース電極板２０は容器２内の底部全体を覆うように設けられている。
【００５６】
したがって、容器２内は電極板３０ａ，３０ｂによって、その下方から上方に向かって第１の領域（第１の層又は投入層ともいう）ａ，第２の領域（第２の層又は処理層ともいう）ｂ，及び第３の領域（第３の層又は処理済み層ともいう）ｃの三つの領域に仕切られているが、電極板３０ａ，３０ｂは第１実施形態と同様に金網状金属電極板で構成されているため、ａ，ｂ，ｃの各領域間では廃液１１の流通が可能になっている。また、容器２内の一側壁２ｂ側の廃液投入部２Ａは、第１の領域（第１の層）ａの一部を構成する。
【００５７】
容器２内の上部の領域（第３の層）ｃには、再生された洗浄液６２を回収するための第１の回収孔２７が設けられ、容器２内の下部の領域（第１の層）ａには、洗浄液６２から分離されたインキ顔料６１及び水９を回収するための第２の回収孔３６が設けられている。各回収孔２７，３６は第１実施形態と同様に構成される。
【００５８】
本発明の第２実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、図８に示すように、廃液投入部２Ａから容器２内に洗浄廃液１１を投入して、廃液１１を２点鎖線ｅで示す位置まで入れておき、さらに、廃液１１を廃液投入部２Ａから容器２内に供給してゆく。供給された廃液は矢印Ｙの方向に沿って、第２の領域（処理層）ｂへ入ってゆく。
【００５９】
ここで、廃液１１は印加電極板３０ａ，３０ｂにて印加されて、水９とインキ顔料６１と洗浄液６２とに分離される。分離されて綺麗に再生された洗浄液６２は容器２上部の第３の領域（処理済み層）層ｃに貯留される。
このとき、廃液投入部２Ａが第１の領域（投入層）ａに通じるように設けられるため、廃液１１からの洗浄液６２，水９，インキ顔料６１の分離をより円滑に行なえるようになる。
【００６０】
一方、分離された水９は容器２下部に沈降し、アース電極２０の直上部の第１の領域ａに貯留される。ここで、この水９自体がアースとなってインキ顔料６１を水９の界面付近に凝集・付着させ、結果として、分離されたインキ顔料６１は水９の表面に付着し、貯留されることになる。
廃液１１を供給した分だけ、容器２内の洗浄液６２は増化し、例えば図８に２点鎖線ｆで示す位置まで上昇する。この結果、綺麗に再生された洗浄液は回収孔２７からバルブ２８を介してパイプ２９から回収することができる。
【００６１】
このようにして、廃液１１の水９，インキ顔料６１，洗浄液６２への分離による洗浄液６２の回収を続けていって、長期間過ぎると、図９に示すように、アース電極２０の上部に、大量の水９が貯留される。また、この水９の表面には、分離されたインキ顔料６１が大量に付着している。
このように長期間使用して、インキ顔料６１や水９が貯留したら、容器２からこれらを廃却する必要があり、本実施形態では、回収孔３６からバルブ３７，パイプ３８を介して水９とインキ顔料６１とを同時に容器２外へ回収してこれらを廃却するようにしている。
【００６２】
このようにして、廃液１１から分離され貯留されたインキ顔料６１は、水９と共に容易に廃棄できるので、廃棄に関する装置が不要となり、しかも、短時間で排気することができ、操業コストも安くできる。
また、この方式による廃液再生では、分離されたインキ顔料６１および水９は長期間放置（１年以上）しても洗浄液６２に溶解しないので、インキ顔料６１の廃棄に関する注意時間はほとんど不用となる。
【００６３】
次に、本発明の第３実施形態について説明すると、図１０は本発明の第３実施形態としての印刷機の廃液再生装置について示す模式的な断面図である。図１０中、図１〜図９と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
図１０に示すように、本実施形態では、第２実施形態のものにおいて、印加電極板を一組（１枚）３０ａのみとしており、他の構成は第２実施形態と同様に構成されている。
【００６４】
本発明の第３実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、第２実施形態のように印加電極を二組（２枚）３０ａ，３０ｂとした場合に比べれば、若干静電フィルターとしての効果はやや低下して、廃液１１を、水９，インキ顔料６１，洗浄液６２に分離する作用は弱まるものの、それでも、ある程度の分離効果が得られ、特に洗浄廃液の種類（洗浄液とインキ顔料の種類）によっては，短時間で十分な分離を行なうことができる。
【００６５】
したがって、洗浄廃液の条件や操業条件（必要再生サイクル）によっては本実施形態のように、印加電極を一組だけとして、より構成を簡素化しても十分に廃液を再生することができる。
なお、これと同様に、第１実施形態のように電極板を鉛直方向に向けて配設したものにおいて、印加電極板を一組（１枚）のみとする構成も考えられる。
【００６６】
次に、本発明の第４実施形態について説明すると、図１１〜図１３は本発明の第４実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示す図であって、図１１，図１２はその廃液再生装置を示す模式的な断面図、図１３はその廃液再生装置の変形例を示す模式的な断面図である。図１１〜図１３中、図１〜図１０と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
【００６７】
本実施形態の廃液再生装置は、第２実施形態のものにおいて、容器２の下部に配置されたアース電極２０を、容器２外に引き出し可能に構成されている。つまり、図１１，図１２に示すように、容器２の下部には開口２Ｂが設けられており、この開口２Ｂに容器２外から着脱自在の導電性アダプタ（アース電極固定アダプタ）１００がそなえられ、アース電極２０はその一端をこの導電性アダプタ１００に固設されている。
【００６８】
そして、開口２Ｂからアース電極２０を容器２内に進入させて、導電性アダプタ１００を開口２Ｂに装着すれば、図１２に示すように、本装置の使用状態となり、導電性アダプタ１００を開口２Ｂから外せば、図１１に示すように、アース電極２０を容器２外に引き出すことができるようになっている。
なお、導電性アダプタ１００を開口２Ｂに装着すると、開口２Ｂは導電性アダプタ１００によってシールされ、容器２内から液漏れがしないようになっている。また、アース電極２０は導電性アダプタ１００を介してアース８に接続されている。
【００６９】
本発明の第４実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、インキ顔料６１を廃却する場合には、アース電極２０を、図１１に示すように容器２外に引き出してアース電極２０上に堆積したインキ顔料６１を廃却することができる。
このように、アース電極２０が水平であると、容器２内の液体を除去すればインキ顔料６１はアース電極２０上に堆積するため、アース電極２０を容器２外に引き出せば、インキ顔料６１を容易に廃却することができるのである。
【００７０】
したがって、装置を長時間使用してアース電極２０上部に水９とインキ顔料６１とが貯留したら、容器２内の洗浄液６２を可能な限り回収孔２７から回収しておき、その後、図１２に示すように、アース電極固定アダプタ１００をスライドさせて、アース電極２０を容器２外へ引き出す。これに伴ない、アース電極２０上部に貯留していた水９とインキ顔料６１および若干の洗浄液は容器外へ廃却される。
【００７１】
なお、予め容器２内の液体を外部に排出した上で、アース電極固定アダプタ１００のスライド（取り外し）を行なってもよい。
また、アース電極２０を容器２外へ引き出したところで、アース電極２０の清掃等を行なっても良い。
この方式によると、分離したインキ顔料６１を容器２外へ廃棄するのが容易であり、また装置構成も比較的簡素なものにできる。さらに、アース電極２０を容器２外へ引き出すため、本体容器２内の清掃も容易に行なえる利点もある。
【００７２】
ところで、このようなアース電極２０を容器２外へ引き出してインキ顔料６１を廃棄する方式は、図１１，図１２に示すように、印加電極板３０を一組（１枚）としたもの（第３実施形態）の他に、図１３に示すように、印加電極板３０を複数組（例えば２枚）としたもの（第２実施形態）にも適用できる。
また、第１実施形態のように、アース電極２０が鉛直方向に向けて配置されたものにおいて、アース電極２０を上方へ引き出し可能として、アース電極２０を取り外してアース電極２０に付着したインキ顔料６１を除去しうるようにしてもよい。
このように、印加電極板の組み合わせ個数や、アース電極の設置方式の選定は自在に行えるものである。
【００７３】
次に、本発明の第５実施形態について説明すると、図１４は本発明の第５実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示す模式的な断面図である。図１４中、図１〜図１３と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
【００７４】
図１４に示すように、本実施形態では、第１実施形態のものにおいて、アース電極としてアルミニューム箔４０を用いており、このアルミニューム箔４０の両表面にインキ顔料６１を付着させるように構成されている。特に、この装置では、新品のアルミニューム箔４０をコイル状にして容器２外の送り出し装置４１に装備しておき、容器２内のガイドロール４３及び容器２外のガイドロール４４をガイドにして、図１４に示すようにアルミニューム箔４０を通搬させて、容器２外の巻き取り装置４２にて巻き取るように構成されている。また、アルミニューム箔４０には、摺接端子８ａを介してアース電極８が接続されている。
【００７５】
なお、送り出し装置４１はコイル状のアルミニューム箔４０を巻回されたリールを装備し、巻き取り装置４２はアルミニューム箔４０を巻回しうるリールを装備して、巻き取り装置４２側のリールをモータ又は手動で回動させると送り出し装置４１側のリールがこれに応じて回転しながらアルミニューム箔４０が押し出されるようになっている。
【００７６】
本発明の第５実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、アルミニューム箔４０は、アース電極８にて帯電して容器２内の廃液１１に浸っており、容器２内の廃液１１中のインキ顔料６１はアルミニューム箔４０の表面（裏表の両面）に付着する。
新品のアルミニューム箔４０が容器２内の廃液１１中に入り、インキ顔料６１を付着したのち、他方の巻き取り装置４２に巻き取られる。
【００７７】
この場合のアルミニューム箔４０の移動は、常時微速度で移動させてもよいし、一定時間停止したのち，所定のサイクルで移動する方式でも良い。
このようにして、洗浄液６２から分離されたインキ顔料６１はアルミニューム箔４０にて付着回収されるため、容器２内にインキ顔料６１が付着・堆積することがなく、容器２内の汚染が防止できる。
【００７８】
また、回収したインキ顔料６１はアルミニューム箔４０と一緒に廃棄できるため、装置や環境の汚染も防止できる。
しかも、この方式による除去装置構成はコンパクトで製造コストも安い。また、アルミニューム箔４０は、例えば市販のアルミフォイール等で良いため、ランニングコストも比較的安くできる利点がある。
【００７９】
なお、アルミニューム箔４０に過大な張力が加わらないように、繰り出し装置４１や巻き取り装置４２を連動させるようにしたり、繰り出し装置４１についても巻き取り装置４２と同様にリールをモータ等で駆動するようにしてもよい。
もちろん、アルミニューム箔４０に代えて、他の導電性の金属薄膜（金属シート）を用いてもよい。
【００８０】
次に、本発明の第６実施形態について説明すると、図１５は本発明の第６実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示す模式的な断面図である。図１５中、図１〜図１４と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
図１５に示すように、本実施形態では、薄紙９４の表面にインキ顔料６１を付着させて薄紙９４と共にインキ顔料６１を除去するように構成したものである。
【００８１】
つまり、この方式では、アース電極板２０を容器２内にセットし、このアース電極２０の両表面に複数のガイドローラ９３を通じて薄紙９４を押し当てている。また、この薄紙９４は、図１５に示すように、新品の薄紙９４をコイル状（ロール状）にして容器２外の送り出し装置９１に装備しておき、容器２内のガイドローラ９３をガイドにして、通搬させて、容器２外の巻き取り装置９２にて巻き取るように構成されている。繰り出し装置９１から送り出された薄紙９４は、容器２内の液中のアース電極板２０に押し付けられているため帯電するようになっている。
【００８２】
本発明の第６実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、容器２内の液中で、インキ顔料６１は薄紙９４の表面に付着してゆく。インキ顔料６１が付着した薄紙９４を、他方の巻き取り装置９２にて巻き取れば、薄紙９４と共に不要なインキ顔料６１を容易に回収することができる。そして、インキ顔料６１を付着して巻き取り装置９２巻き取られた薄紙９４は、そのまま廃棄することができる。
【００８３】
ここで、容器２内の液層内での薄紙９４は，常時、微動移動させても良いし、所定サイクルで移動，停止を繰り返しても良い。
このように、薄紙９４をコイル状にしたインキ顔料除去装置とすることにより、容器２内へのインキ顔料６１の付着や再生した洗浄液の汚染を容易に防止することができる。
【００８４】
また、付着したインキ顔料は薄紙９４と共に廃却されるので、装置や環境の汚染防止効果もある。
更に、除去装置の構成が容易で、製作コストも安くでき、また、薄紙を使用するため、ランニングコストも安くできる利点もある。
なお、薄紙９４に過大な張力が加わらないように、第５実施形態と同様に、繰り出し装置４１や巻き取り装置４２を連動させるようにしたり、繰り出し装置４１についても巻き取り装置４２と同様にリールをモータ等で駆動するようにしてもよい。
【００８５】
次に、本発明の第７実施形態について説明すると、図１６は本発明の第７実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示す図であって、（ａ）はその水平断面図［（ｂ）のＣ−Ｃ矢視断面図］、（ｂ）は廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。図１６中、図１〜図１５と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
【００８６】
図１６（ａ），（ｂ）に示すように、本実施形態では、容器２を平面視で四角形（正方形）として、この容器２の中央部に円筒状のアース電極８０を配設している。印加電極板３５は、円筒状に形成されて、この円筒状のアース電極８０の外周に配設されている。ここでは、印加電極板３５は、内層と外層と２層が配されており、１層目には円筒形をした金網状の金属網３５ａを配し、２層目にも同様の金網電極３５ｂを配している。
【００８７】
そして、例えば、円筒状のアース電極８０に近い１層目の電極３５ａには１０ｋＶ（キロボルト）、２層目には１層目よりも高圧の１２ｋＶ（キロボルト）の電圧を印可するようになっている。これらの電圧値は一つの目安であってこれに限定されるものではない。
また、円筒電極８０はモータ８１により回転駆動されるようになっている。さらに、この円筒電極８０には、掻き取りブレード８２が押し当てられており、円筒電極８０が回動すると円筒電極８０の外周に押し当てられて摺接した掻き取りブレード８２が、円筒電極８０の表面に付着したインキ顔料６１を掻き落とすようになっている。
【００８８】
本発明の第７実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、廃液（汚染された洗浄液）を、中央部の投入層ａに供給する。ここで、印加電極板３５ａ，３５ｂに電圧を印可すると、アース８に接続された円筒状電極８０にインキ顔料が付着する。
ここで、円筒状電極８０に付着したインキ顔料６１は掻き取りブレード８２によって掻き落とされ、この掻き落とされたインキ顔料６１は、容器２の下部に貯蔵される。
【００８９】
容器２下部に溜まったインキ顔料６１は、定期的に容器２外部に取り出すことができるが、場合によっては、分離された水９の貯水タンク部分９Ａの中にインキ顔料６１を落として、インキ顔料６１を水と一緒に廃却してもよい。
このような本装置によれば、アース電極８０が円筒状のため、インキ顔料が付着しやすい利点があり、また、装置構成が容易で、製作コストやランニングコストも安くできる利点もある。
【００９０】
次に、本発明の第８実施形態について説明すると、図１７は本発明の第８実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示す図であって、（ａ）は廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図、（ｂ）は（ａ）のＤ−Ｄ矢視断面図である。図１７中、図１〜図１６と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
【００９１】
図１７（ａ），（ｂ）に示すように、本実施形態では、第１実施形態のものにおいて、アース電極板として回転円盤方式のものを用いている。
つまり、容器２内の廃液投入層ａには、円盤状のアース電極板８３がモータ８６の回転軸８５に軸支されている。そして、このアース電極板８３の片面のみにインキ顔料６１が付着するように、アース電極板８３の反対面には絶縁体８４が貼着されている。
また、アース電極板８３のインキ顔料付着面側には、付着したインキ顔料６１を掻き取る為の掻き取りブレード８７が設けられ、付着面に押し付けられており、アース電極板８３に付着したインキ顔料６１は、電極板８３が回転することにより、ブレード８７によって電極板８３から掻き落とされるようになっている。
【００９２】
本発明の第８実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、アース電極板８３に付着したインキ顔料６１は、電極板８３が回転することにより、ブレード８７によって電極板８３から掻き落とされ、掻き落とされたインキ顔料６１は、容器２の下部に溜まるので、これを定期的に排出すればよい。
これによって、装置の構成が簡素で装置の製作コストも低減することができるように視ながら、付着したインキ顔料の除去を、容易で確実に行なうことができるようになって、操業率も向上させることができる利点がある。
【００９３】
次に、本発明の第９実施形態について説明すると、図１８は本発明の第１０実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示す図であって、（ａ）はその水平断面図［（ｂ）のＥ−Ｅ矢視断面図］、（ｂ）は廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。図１８中、図１〜図１７と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
【００９４】
図１８（ａ），（ｂ）に示すように、本実施形態の装置では、アース電極として金属シート９５を採用し、この金属シート９５をエンドレス方式に配置したものである。
つまり、容器内の第１の領域（投入層）ａ内には、エンドレスに構成された金属シート９５が一対の回転ロール９６，９６により保持されて備えられている。一方の回転ロール９６はモータ９８によって回転駆動されるようになっており、モータ９８を通じて、エンドレスの金属シート９５はこの一方の回転ロール９６によって駆動されるようになっている。
【００９５】
そして、この金属シート９５をアース電極として、金属シート９５の表面にインキ顔料６１を付着させるようになっている。
また、この金属シート９５の表面には、掻き取りブレード９７が押し付けられており、金属シート９５の表面に付着したインキ顔料６１は、この掻き取りブレード９７によって掻き落とされるようになっている。
【００９６】
本発明の第９実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、アース電極としての金属シート９５の表面にインキ顔料６１が付着すると、この金属シート９５の表面に押し付けられた掻き取りブレード９７が、金属シート９５の表面に付着したインキ顔料６１を掻き落とす。
こうして掻き落とされたインキ顔料は、容器２内の下部に溜まるが、これを定期的に外部へ廃棄すればよい。
このように、本実施形態に装置によれば、構成が簡素であるため、製作コストの負担も少なく、またメンテナンスが容易なため、ランニングコストも安価となる利点がある。
【００９７】
次に、本発明の第１０実施形態について説明すると、図１９は本発明の第９実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び廃液再生方法について示す模式的な断面図である。図１９中、図１〜図１８と同符号は同様なものを示しており、これらについては説明を一部省略する。
本実施形態では、電極を反電界の起りにくいように構成している。
【００９８】
つまり、図１９に示すように、本実施形態の装置では、アース電極８８に導電性の突起物若しくは網の目状の金属を使用しており、付着したインキ顔料の＋電荷を流れ易くして、反電界の影響を受けにくい形状としている点が特徴である。また、アース電極８８を超音波振動させ、付着したインキ顔料を容器２の液層内の洗浄液６２に再溶解させる超音波振動発生装置８９が付設されている。
【００９９】
本発明の第１０実施形態としての印刷機の廃液再生装置は、上述のように構成されているので、アース電極８８が反電界の影響を受けにくく、一旦付着したインキ顔料６１が容器２の液層内に溶解する心配がないので、長期間（実験によれば）のメンテナンスなしによる使用が可能である。
また、長期間の連続使用後（実験では１ヶ月で厚さ５ｍｍ付着した）には、超音波振動発生装置８９により、アース電極８８を超音波振動させ、付着したインキ顔料６１を容器２の液層内の洗浄液６２に再溶解させて、その後、洗浄液６２ごとインキ顔料６１を廃棄する。
【０１００】
このような除去手法によれば、長期間のメンテナンスが不用となり、廃棄作業効率が向上する効果があり、このため、ランニングコストを低減できるようになる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、金属電極板３０を容器２内にもっと多数設置してもよい。また、金属電極板３０は廃液の流通可能なものであればよく金網状に限定されない。
【０１０１】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の印刷機の廃液再生装置（請求項１，２）又は印刷機の廃液再生方法（請求項２０）によれば、廃液中に静電界を発生させ、該静電界による該インキ顔料の電気泳動を利用して、該廃液から導電性の水及び帯電したインキ顔料を静電凝集させて、該廃液を絶縁性の洗浄液と上記の導電性の水及び帯電したインキ顔料とに分離させることによって、洗浄液の再生を高効率で行なうことができるようになり、洗浄廃液の廃棄コストを削減でき、印刷機の洗浄にかかるランニングコストを低減できるようになるため、ひいては印刷機の生産性の向上を図ることができるようになる利点が得られる。
【０１０２】
上記の複数枚の金属電極板に印可する電圧を、該アース電極板から離隔するにしたがって高電圧とすることで、インキ顔料をアース電極板に確実に凝集・吸着できるようになり、廃液再生性能が向上する（請求項３）。
該アース電極板に近い電極間の方が、該アース電極板から遠い電極間よりも大きくなるように設定することで、インキ顔料をアース電極板に確実に凝集・吸着できるようになり、廃液再生性能が向上する（請求項４）。
【０１０３】
該アース電極板及び該複数枚の金属電極板を、該アース電極板を該廃液貯留容器内の一側に最も接近させるようにして、該一側から該廃液貯留容器内の他側へ向けて並べて配置され、該廃液貯留容器内の一側へ該廃液を供給し、該一側から最も離れた該廃液貯留容器内の該他側から再生した洗浄液を回収するように構成すると、廃液の再生と再生した洗浄液の利用を円滑に行なえるようになる（請求項５）。
【０１０４】
本廃液再生装置を、印刷機のブランケット胴を洗浄するブランケット胴洗浄装置と接続することで、廃液の再生を行ないながら、再生した洗浄液の利用してブランケット胴の洗浄を行なうことができ、作業性が大幅に向上する（請求項６）。
該廃液貯留容器内における該アース電極板の下方に、該廃液から分離された水を沈降させる沈降部を設けることで、廃液から分離された水を確実に回収して再利用できるようになる（請求項７）。
【０１０５】
また、該アース電極板に凝集・付着したインキ顔料を掻き取って該アース電極板から離脱させる掻き取り板をそなえることで、電極の交換をすることなく、洗浄廃液の再生処理が行えるようになる（請求項８）。
また、該アース電極を該廃液貯留容器内の下部に略水平に配設し、該金属電極板を該廃液貯留容器内の該アース電極の上方に略水平に配設して、該廃液貯留容器内の上部に再生された洗浄液を回収するための第１の回収孔を設けると共に、該廃液貯留容器内の下部に洗浄液から分離されたインキ顔料及び水を回収するための第２の回収孔を設けることにより、廃液から分離された洗浄液の回収や、水，インキ顔料の回収をそれぞれ容易に行なえるようになって、洗浄液の再利用や水，インキ顔料の廃棄をより容易に且つ円滑に行なえるようになる（請求項９）。
【０１０６】
さらに、該廃液貯留容器内の上下方向に延びる一側壁に接近して上下方向に延び下方を該アース電極から離隔するように仕切壁を配設して、該仕切壁と該一側壁とで区画された領域が該廃液を投入する廃液投入部として構成し、該金属電極板を、該廃液貯留容器内の該一側壁と対向する他側壁と、該仕切壁との間に配設することによって、廃液からの洗浄液，水，インキ顔料の分離をより円滑に行なえる（請求項１０）。
【０１０７】
また、上記の複数枚の金属電極板を、金網状金属電極板とすることで、金属電極板を確実に廃液が流通できるようになり、上記効果を得やすくなる（請求項１１）。
さらに、該アース電極を、該廃液貯留容器の外部に引き出し可能にすることで、インキ顔料の回収・廃棄をより容易にできるようになる（請求項１２）。
【０１０８】
また、該アース電極を、コイル状に巻回されると共に巻き取り可能な金属シート（例えば、アルミニューム箔）によって構成し、送り出し装置からこの金属シートを送り出して、廃液貯留容器内を通過させた後、巻き取り装置に巻き取るようにすることで、インキ顔料の回収・廃棄をより容易にできると共に、廃液貯留容器内の汚れ防止や再利用したい洗浄液の浄化にも寄与する（請求項１３）。
【０１０９】
また、該アース電極の表面を被覆するロール状の薄紙を送り出し装置から送り出して、廃液貯留容器内を通過させた後、巻き取り装置に巻き取るようにすることで、インキ顔料の回収・廃棄をより容易にできると共に、廃液貯留容器内の汚れ防止や再利用したい洗浄液の浄化にも寄与する（請求項１４）。
また、該アース電極を、回転可能な円柱形状の金属バーによって構成し、該金属電極板を、該アース電極の外部を包囲するように円筒状に構成し、該金属バーに摺接して該金属バーの外表面に付着した該インキ顔料を掻き取るブレードを備えることによっても、インキ顔料の回収・廃棄をより容易にできると共に、廃液貯留容器内の汚れ防止や再利用したい洗浄液の浄化にも寄与する（請求項１５）。
【０１１０】
また、該アース電極を、回転可能な金属円盤によって構成し、該金属円盤に摺接して該金属円盤の外表面に付着した該インキ顔料を掻き取るブレードを備えることによっても、インキ顔料の回収・廃棄をより容易にできると共に、廃液貯留容器内の汚れ防止や再利用したい洗浄液の浄化にも寄与する（請求項１６）。
また、該アース電極を、エンドレスの金属シートによって構成し、該エンドレスの金属シートを回転駆動する駆動装置と、該エンドレスの金属シートに摺接して該金属シートの外表面に付着した該インキ顔料を掻き取るブレードとを備えることによっても、インキ顔料の回収・廃棄をより容易にできると共に、廃液貯留容器内の汚れ防止や再利用したい洗浄液の浄化にも寄与する（請求項１７）。
【０１１１】
さらに、該アース電極を、導電性の突起物もしくは網の目状の金属によって構成することによって、アース電極が反電界の影響を受けにくくなり、一旦付着したインキ顔料６１が容器２の液層内に溶解する心配がないので、長期間メンテナンスなしによる装置の使用が可能にある（請求項１８）。
この場合、該アース電極を加振して該アース電極に付着したインキ顔料を洗浄液中に再溶解させる超音波振動装置を装備すれば、付着したインキ顔料の除去をより容易にできるようになる（請求項１９）。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す廃液貯留容器の縦断面図であって、図２のＢ−Ｂ矢視断面図である。
【図２】本発明の第１実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す廃液貯留容器の横断面図であって、図１のＡ−Ａ矢視断面図である。
【図３】本発明の第１実施形態としての印刷機の廃液再生装置及び印刷機の廃液再生方法の原理を（ａ）〜（ｃ）の順で説明する模式図である。
【図４】本発明の第１実施形態としての印刷機の廃液再生装置について説明する図であって、（ａ）は廃液貯留容器の横断面図、（ｂ）は廃液貯留容器の横断面位置に対応した廃液貯留容器内の電位差を示すグラフである。
【図５】本発明の第１実施形態としての印刷機の廃液再生装置を洗浄装置に組込んだ状態を示すシステム構成図である。
【図６】本発明の第１実施形態としての印刷機の廃液再生装置においてアース電極板へ付着したインキ顔料の除去手法の一例を示す廃液貯留容器の横断面図である。
【図７】本発明の第２実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す模式図であって、（ａ）はその廃液貯留容器の模式的な平面図、（ｂ）はその廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図８】本発明の第２実施形態としての印刷機の廃液再生装置の動作を説明する模式的な断面図である。
【図９】本発明の第２実施形態としての印刷機の廃液再生装置の動作を説明する模式的な断面図である。
【図１０】本発明の第３実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図１１】本発明の第４実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、そのアース電極を引き出した状態を廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図１２】本発明の第４実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図１３】本発明の第４実施形態としての印刷機の廃液再生装置の変形例を示す図であって、廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図１４】本発明の第５実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図１５】本発明の第６実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図１６】本発明の第７実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、（ａ）はその水平断面図［（ｂ）のＣ−Ｃ矢視断面図］、（ｂ）は廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図１７】本発明の第８実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、（ａ）は廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図、（ｂ）は（ａ）のＤ−Ｄ矢視断面図である。
【図１８】本発明の第９実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、（ａ）はその水平断面図［（ｂ）のＥ−Ｅ矢視断面図］、（ｂ）は廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図１９】本発明の第１０実施形態としての印刷機の廃液再生装置を示す図であって、廃液貯留容器の側面方向から見た模式的な断面図である。
【図２０】従来の印刷機の廃液再生装置を示す構成図である。
【符号の説明】
２容器（廃液貯留容器）
２Ａ廃液投入部
２Ｂ開口
２ａタンク（沈降部）
２ｂ容器２内の一側壁
２ｃ容器２内の他側壁
３，４電極板
７電源（高電圧電源）
７ａ，７ｂ電圧負荷
８アース
８ａ摺接端子
９水
１１洗浄廃液（廃液）
１５再生装置
２０アース電極板（アース電極）
２１，２２，２３，３１，３１ａ，３１ｂ，３３絶縁体
２４，３８配管
２５供給管
２６洗浄再生液
２７，３６回収孔
２８，３７回収用バルブ
２９，３８回収用配管
３０，３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３５ａ，３５ｂ印加電極板（金網状金属電極板）
４０アルミニューム箔（アース電極としての金属シート）
４１送り出し装置
４２巻き取り装置
４３，４４ガイドロール
５０掻き取り板
５０ａスライドバー
６１インキ顔料
６２洗浄液
７０ブランケット胴洗浄装置
７１洗浄ローラ
７２ブランケット胴の乾燥用ノズル
７３エアモータ
７４ブレード
７５洗浄液用ノズル
７６配管
７８回収タンク
８０円筒電極（アース電極）
８１モータ
８２掻き取りブレード
８３円盤状のアース電極板
８４絶縁体
８５回転軸
８７ブレード
８８アース電極
８９超音波振動発生装置
９０ブランケット胴
９１送り出し装置
９２巻き取り装置
９３ガイドローラ
９４薄紙
９５金属シート
９６回転ロール
９７掻き取りブレード
９８モータ
１００導電性アダプタ（アース電極固定アダプタ）
ａ第１の領域（第１の層又は投入層）
ｂ第２の領域（第２の層又は処理層）
ｃ第３の領域（第３の層又は処理済み層）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an apparatus and a method for regenerating waste liquid generated during cleaning of a printing press component to which ink adheres, such as a blanket cylinder of a printing press, and more particularly to a charged ink pigment, an insulating cleaning liquid, and a conductive water. The present invention relates to a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press, which separates the three components with a single device in a system in which the three components are mixed.
[0002]
[Prior art]
Waste liquid is generated when a blanket cylinder and an impression cylinder of a printing press are washed. However, in consideration of the global environment, there is an increasing trend to apply some treatment to this waste liquid and discard it.
In this case, the cost for disposal (disposal cost) is increased, and the running cost is increased because a large amount of cleaning liquid is used to clean the blanket cylinder and the like.
[0003]
Therefore, recently, an attempt has been made to reprocess the waste liquid and reuse the cleaning liquid. One example is the sedimentation method. 20 Shows a schematic configuration of a waste liquid regenerating apparatus used in the sedimentation method. Figure 20 As shown in FIG. 1, the conventional waste liquid regenerating apparatus 51 includes a container 53 for storing a cleaning waste liquid (waste liquid) 52, a bottom discharge pipe 54 is connected to a bottom wall of the container 53, and a side wall of the container 53 is The side discharge pipe 55 is connected. Further, of these discharge pipes 54 and 55, a concentrated waste liquid recovery container 56 is disposed below the outlet of the bottom discharge pipe 54, and a regenerated cleaning liquid recovery container 57 is disposed below the outlet of the side discharge pipe 55. ing. An opening / closing valve 58 is connected to the passage of one bottom discharge pipe 54, and an opening / closing valve 59 is connected to the passage of the other side discharge pipe 55 on the upstream side, and the filter 60 is arranged on the downstream side. Is established.
[0004]
In the waste liquid regenerating apparatus 51 configured as described above, the waste liquid 52 after washing the blanket cylinder and the like of the printing press is stored in the container 53, and a chemical that promotes the sedimentation of the ink pigment (simply referred to as pigment) 61 is discharged into the waste liquid 52. To cause the ink pigment 61 to settle to the bottom of the container 53. Next, the sedimented ink pigment, that is, the concentrated waste liquid 63 is recovered from the bottom discharge pipe 54 into the concentrated waste liquid recovery container 56, and the supernatant liquid of the waste liquid 52 is filtered by the filter 60 from the side discharge pipe 55 to remove the ink pigment 61. Then, it is collected in the regenerating washing liquid collecting container 57. The cleaning liquid 62 thus obtained is reused.
[0005]
However, in this method, not only the purity of the regenerating cleaning liquid is insufficient, but also the sedimentation of the ink pigment 61 is insufficient depending on the combination of the ink and the cleaning liquid, and the filter 60 is immediately clogged. There was a problem that replacement or cleaning had to be performed frequently.
On the other hand, in the field of electrophotography, a wet development method in which a charged toner dispersed in a solvent is adhered to an electrostatic latent image by electrophoresis to visualize the toner is also partially adopted. In this system, a method of electrically removing charged toner particles from waste liquid after cleaning has also been proposed (JP-A-53-10440).
[0006]
A document recently published by the same applicant at a conference (Kuroshima et al .: Papers of Japan Hardcopy '96, p153 (1996)) discloses a toner particle removing apparatus similar to the apparatus of the present invention.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the prior art described in the above-mentioned publications and the technology described in the conference publications, it is not assumed that conductive water is mixed. For example, in the above-mentioned conference publications, when water is contained in the recovered carrier liquid, water is separated by using the difference in specific gravity between the carrier liquid and water, but this method requires a large apparatus. In addition, it is inevitable that the separation will take a long time.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-described problems, and enables a cleaning liquid to be regenerated with high efficiency, thereby reducing the disposal cost of cleaning waste liquid and the running cost of cleaning a printing press, and further, a printing press. It is an object of the present invention to provide a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press, which can improve the productivity of the printing press.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, a waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to the present invention (claim 1) is used in a printing press. Charged Ink pigment, Conductive water, Insulating A waste liquid regenerating apparatus for regenerating a waste liquid containing a cleaning liquid, comprising: a waste liquid storage container for storing the waste liquid; a ground electrode disposed in the waste liquid storage container; and a predetermined electrode from the ground electrode in the waste liquid storage container. A metal electrode plate which is disposed so as to be opposed at an interval and through which the waste liquid can flow, and a high voltage power supply for applying a voltage to the metal electrode plate. Features and are doing.
[0010]
Further, the waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to the present invention (claim 2) is used in a printing press. Charged Ink pigment, Conductive water, Insulating A waste liquid regenerating apparatus for regenerating a waste liquid containing a cleaning liquid, comprising: a waste liquid storage container for storing the waste liquid; A plurality of metal electrode plates, a ground electrode arranged to face one end of the plurality of metal electrode plates arranged in parallel at a predetermined interval, and an electric field between the opposed electrode plates. And a high-voltage power supply for applying a voltage to the metal electrode plate in order to generate the voltage.
[0011]
The metal electrode plate is preferably a wire mesh metal electrode plate (claim 11).
It is preferable that the voltage applied to the plurality of metal electrode plates increases as the distance from the ground electrode increases (claim 3).
It is preferable that the electric field intensity generated between the opposing electrode plates is set so that the electric field strength between the electrodes close to the ground electrode is larger than the electric field strength between the electrodes far from the ground electrode. 4).
[0012]
The ground electrode and the plurality of metal electrode plates are arranged side by side from the one side to the other side in the waste liquid storage container such that the ground electrode is closest to one side in the waste liquid storage container. The waste liquid is preferably supplied to one side of the waste liquid storage container, and the regenerated washing liquid is recovered from the other side of the waste liquid storage container furthest from the one side (claim). Item 5).
[0013]
Blanket cylinder cleaning device for cleaning a blanket cylinder of the printing press Connect with Guiding the waste liquid discharged from the blanket drum cleaning device to the vicinity of the ground electrode in the waste liquid storage container, recovering the cleaning liquid and water regenerated in the waste liquid storage container, and supplying the recovered cleaning liquid and water to the blanket drum cleaning device. It is preferable to be configured as follows (claim 6).
[0014]
The waste liquid storage container Within It is preferable that a sedimentation part for sedimenting water separated from the waste liquid be provided below the ground electrode in the present invention.
In addition, it is preferable to provide a scraping plate for scraping the ink pigment which has aggregated and adhered to the earth electrode and detaching the ink pigment from the earth electrode.
The ground electrode is disposed substantially horizontally below the waste liquid storage container, and the metal electrode plate is disposed substantially horizontally above the ground electrode inside the waste liquid storage container, and the metal electrode plate is disposed above the waste liquid storage container. A first recovery hole for recovering the regenerated cleaning liquid is provided, and a second recovery hole for recovering the ink pigment and water separated from the cleaning liquid is provided in a lower portion of the waste liquid storage container. It is also preferable (claim 9).
[0015]
In this case, the waste liquid storage container Extend vertically Close to one side wall Extend vertically and separate the lower part from the ground electrode A partition wall is provided, and a region defined by the partition wall and the one side wall is configured as a waste liquid input section for inputting the waste liquid, and the metal electrode plate is provided on the one side wall in the waste liquid storage container. It is preferable to be disposed between the other side wall facing the partition wall and the partition wall (claim 10).
The metal electrode plate is preferably a metal net-like metal electrode plate (Claim 11), and the earth electrode is preferably provided so as to be drawn out of the waste liquid storage container (Claim 12). ).
The ground electrode is formed of a metal sheet (for example, aluminum foil) that can be wound and wound in a coil shape, is disposed outside the waste liquid storage container, and sends out the metal sheet. A winding device disposed outside the waste liquid storage container and winding up the metal sheet after being sent out from the delivery device and used in the waste liquid storage container. 13).
[0016]
Also, a roll-shaped thin paper covering the surface of the ground electrode, a delivery device provided outside the waste liquid storage container and sending out the thin paper, and a delivery device provided outside the waste liquid storage container and delivered from the delivery device are provided. And a winding device for winding the thin paper after being used in the waste liquid storage container.
The ground electrode is formed of a rotatable cylindrical metal bar, and the metal electrode plate is formed in a cylindrical shape so as to surround the outside of the ground electrode. It is preferable that a blade for scraping the ink pigment adhered to the outer surface of the metal bar be provided.
[0017]
It is also preferable that the ground electrode is constituted by a rotatable metal disk, and is provided with a blade that slides on the metal disk and scrapes the ink pigment attached to the outer surface of the metal disk. 16).
Further, the ground electrode is formed of an endless metal sheet, and a driving device that rotationally drives the endless metal sheet, and the ink pigment that is in sliding contact with the endless metal sheet and adheres to an outer surface of the metal sheet. It is also preferable that a scraping blade is provided (claim 17).
[0018]
Further, it is preferable that the ground electrode is made of a conductive projection or a mesh-like metal.
In this case, it is preferable to provide an ultrasonic vibrator for vibrating the ground electrode and re-dissolving the ink pigment adhering to the ground electrode in the cleaning liquid.
[0019]
Further, the waste liquid regenerating method for a printing press of the present invention (claim 20) is used in a printing press. Charged Ink pigment, Conductive Water and Insulating A waste liquid regenerating method for regenerating a waste liquid containing a washing liquid, wherein an electrostatic field is generated in the waste liquid, and the water and the ink pigment are separated from the waste liquid by using electrophoresis of the ink pigment by the electrostatic field. It is characterized in that the waste liquid is separated into the washing liquid, the water and the ink pigment by electrostatic aggregation.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, a first embodiment of the present invention will be described. FIGS. 1 to 6 show a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press according to a first embodiment of the present invention, and FIGS. FIG. 3 is a longitudinal sectional view and a transverse sectional view of a waste liquid storage container showing the configuration of the apparatus, FIG. 3 is a schematic diagram illustrating the principle of the present apparatus and the method in the order of (a) to (c), and FIG. FIG. 5 is a system configuration diagram showing a state where the present apparatus is incorporated in a cleaning apparatus, and FIG. 6 is a view showing an example of a method of removing an ink pigment attached to a ground electrode plate in the present apparatus.
[0021]
First, the principle of waste liquid regeneration of the present waste liquid regeneration apparatus and the present waste liquid regeneration method will be described.
The principle of this waste liquid regeneration is that, in the regeneration of the waste liquid 11 containing the three components of the ink pigment 61, the water 9, and the cleaning liquid (insulating substance) 62, an electrostatic field is generated in the waste liquid 11 so that the ink pigment 61 is discharged in the waste liquid. The water 9 is electrostatically agglomerated together with the electrophoresis to separate the ink pigment 61, the water 9, and the washing liquid 62.
[0022]
That is, as shown in FIG. 3A, the waste liquid 11 supplied into the container contains water 9, the ink pigment 61, and the cleaning liquid 62. The electrode plates 3 and 4 are installed on the other side, and the electrode plate 3 is grounded to form an earth electrode (here, the earth electrode is plate-shaped, so also referred to as an earth electrode plate hereinafter). When a voltage is applied, the electrode plate 4 becomes a positive electrode and the electrode plate 3 becomes a negative electrode, and an electric field is generated between the electrode plates 3 and 4. Thus, as shown in FIG. 3B, electrophoresis of the ink pigment 61 in the waste liquid 11 and electrostatic aggregation of the water 9 start, and the water 9 and the ink pigment 61 move and separate, respectively. .
[0023]
As the reaction in the electric field progresses (that is, the state in which the electrolysis is generated continues for a long time), the water 9 and the ink pigment 61 are completely separated, and as shown in FIG. And settle to the bottom by gravity. Further, the positively charged ink pigment 61 adheres to the ground electrode plate 3 which is a negative pole. As a result, the water 9 and the ink pigment 61 are completely separated from the cleaning liquid 62, and a clean cleaning liquid 62 (that is, the cleaning and regenerating liquid 26) is obtained.
[0024]
FIG. 4 (a) is a schematic diagram further embodying an apparatus configuration for performing waste liquid regeneration utilizing such a principle. As shown in FIG. 4 (a), a waste liquid storage container (hereinafter simply referred to as a waste liquid storage container) will be described. A plate-like ground electrode plate 20 is installed on one side of the inside of the container 2 along the side surface, and a first applied electrode plate ( (Hereinafter, simply referred to as an electrode plate) 30a is installed in parallel with the ground electrode plate 20, and the second applied electrode plate 30b is placed in the container 2 at a point away from the electrode plate 30a by a distance B. , Placed in parallel with the electrode plate 30a.
[0025]
Therefore, the inside of the container 2 is formed by two electrode plates 30a and 30b (indicated by reference numeral 30 when each electrode plate is not distinguished) from the one side toward the other side (the waste liquid charging layer). A, a second region (a processing layer, also referred to as a second layer) b, and a third region (a processed layer, also referred to as a third layer) C) are divided into three regions, but since the electrode plates 30a and 30b are wire mesh metal electrode plates made of a mesh metal plate (for example, a 200 mesh wire mesh), the respective regions a, b and c In between, the waste liquid 11 can be distributed.
[0026]
The aggregation electrode plate 20 for aggregating the ink pigment 61 is connected to the earth 8. The electrode plates 30a and 30b are connected to a high-voltage power supply (hereinafter simply referred to as a power supply) 7 via voltage loads (electrical resistances) 7a and 7b different from each other so that different voltages can be applied.
Then, a clean cleaning liquid 62 is first supplied into the container 2. Further, a high voltage of about 8 kV (kilovolt) is applied to the first applied electrode plate 30a, and a higher voltage of about 10 kV, which is higher than that, is applied to the second applied electrode plate 30b.
[0027]
Thereby, in the first area a, , A potential difference of 8 kV is generated between the ground electrode plate 20 and the first application electrode plate 30a, and the ink pigment 61 in the waste liquid 11 is attracted to the ground electrode plate 20 by this potential difference, and the water 9 aggregates to form a bottom portion. Settles down. However, complete separation is difficult only within the first region a.
On the other hand, the waste liquid 11 in which a part of the ink pigment 61 remains passes through the first application electrode plate 30a of the wire mesh and moves to the second area b. In the second region b, since a potential difference of 2 kV is generated between the first applied electrode plate 30a and the second applied electrode plate 30b, a part of the ink pigment remaining in the waste liquid 11 is removed. Numerals 61 agglomerate in the direction of the first application electrode plate 30a, and then agglomerate in the direction of the ground electrode plate 20 having a larger potential difference.
[0028]
As a result, all the ink pigments 61 are aggregated and adsorbed on the ground electrode plate 20, and the water 9 is settled at the bottom in the container 2. Then, the water 9 and the ink pigment 61 are collected in the first area a on the right side of the container 2, and only the cleaned cleaning liquid 62 is stored in the third area (processed layer) c on the left side of the container 2. . The cleaning liquid 62 in this area c can be collected and reused.
[0029]
However, if the voltage gradient (potential difference gradient) is too gentle, the electric field becomes weak, and the movement of the ink pigment 61 to the electrode on the low potential side and the aggregation of the water 9 become slow, making it difficult to separate them. It is necessary to provide a sufficient potential difference between the electrode plates and not to make the distance between the electrode plates too large. Further, in order to surely coagulate and adsorb the ink pigment 61 on the ground electrode plate 20, it is necessary to clearly increase the electric field (to steepen the voltage gradient) as it approaches the ground electrode plate 20.
[0030]
That is, as described above, when the distance between the two electrode plates 30a and 30b is relatively short B and a voltage of 8 kV is applied to the first applied electrode plate 30a and a voltage of 10 kV is applied to the second applied electrode plate 30b, The potential difference between the first applied electrode plate 30a and the second applied electrode plate 30b is 2 kV, and a sufficient voltage gradient is obtained as shown by the solid line in FIG. Since the electric field is clearly increased as the distance is closer, the ink pigment 61 and the water 9 can be surely separated.
[0031]
However, the third applied electrode plate 30c is provided on the other side (left end in FIG. 4A opposite to the ground electrode plate 20) in the container 2, and for example, the first applied electrode plate 30a is set to 8 kV, When a voltage of 9 kV is applied to the second application electrode plate 30b and a voltage of 10 kV is applied to the third application electrode plate 30c, the voltage gradients are the second region b and the third region as indicated by broken lines in FIG. Relax with c To The electric field is weakened, and the electric field in the second area b is stronger than that in the third area c, but the difference is small. The ink pigment 61 is attracted to the electric field acting in the third area c, Since the ink pigment 61 moves into the area c, complete separation cannot be performed.
[0032]
From such a viewpoint, each embodiment of the present invention is configured. The waste liquid regenerating apparatus of the printing press according to the first embodiment is configured as illustrated in FIGS. 1 and 2.
That is, as shown in FIGS. 1 and 2, in the present regeneration device 15, the ground electrode plate 20 for aggregating the ink pigment is disposed on one side (the right end in FIG. 1) inside the container 2. An insulator 21 is interposed between the ground electrode plate 20 and the wall of the container 2, and an upper portion of the ground electrode plate 20 is covered with an insulator 22, so that the ground electrode plate 20 and the other electrode plates are covered. This prevents the occurrence of a short circuit between them.
[0033]
In the container 2, a first application electrode plate 30 a is installed at a position close to the ground electrode plate 20 to some extent in parallel with the ground electrode plate 20, and further, at a position close to the electrode plate 30 a within the container 2 to some extent. A second application electrode plate 30b is provided in parallel with the electrode plate 30a. The electrode plates 30a and 30b are wire mesh metal electrode plates made of, for example, a 200 mesh wire mesh, and the flow of the waste liquid 11 between the first to third regions a, b, and c partitioned by the electrode plates 30a and 30b. Has become possible. The upper portions of the application electrode plates 30a and 30b are also covered with insulators 31a and 31b to prevent short circuit between the electrode plates.
[0034]
The power supply 7 is connected to the application electrode plates 30a and 30b via different voltage loads 7a and 7b so that different voltages are applied to the application electrode plates 30a and 30b, respectively. Of course, a sufficiently high voltage is applied to the applied electrode plates 30a and 30b, and a higher voltage is applied to the second applied electrode plate 30b than to the first applied electrode plate 30a. Is set so that the first region a is clearly (that is, with a clear difference) stronger than the second region b.
[0035]
The lower part of the first area a in the container 2 functions as a tank (settling part) 2a in which the coagulated and separated water 9 is settled. A collection hole 36 is provided in the lower part of the container 2. A collection pipe 38 is connected to the collection hole 36 via a collection valve 37.
Although the cleaning liquid 62 is insulative and is unnecessary, the water 9 is conductive and the electrode portion (the ground electrode plate 20) in the settling portion (the lower part of the first region a) 2a where the water 9 is settled. And the lower portion of the electrode plate 30a) are covered with insulators 23 and 33.
[0036]
On the other hand, a recovery hole 27 for recovering the cleaning liquid 62 is provided in the upper part of the third area c where the cleaning liquid 62 in which the ink pigment 61 and the water 9 are separated and regenerated is stored. A collection pipe 29 is connected to the collection hole 27 via a collection valve 28.
Since the waste liquid regenerating apparatus for a printing press as the first embodiment of the present invention is configured as described above, first, a clean cleaning liquid 62 is supplied into the container 2, and the waste liquid 11 flows into the container 2. While applying the voltage, a sufficiently high voltage (for example, 8 kV) is applied to the first applied electrode plate 30a, and a higher voltage (for example, 10 kV) than the first applied electrode plate 30a is applied to the second applied electrode plate 30b. . As a result, a strong electric field is generated in the first region a, and a weaker but somewhat stronger electric field is generated in the second region b than in the first region a.
[0037]
That is, in the first area a, , Due to the large potential difference (8 kV) between the source electrode plate 20 and the first application electrode plate 30a, the ink pigment 61 in the waste liquid 11 is sucked by the ground electrode plate 20, and the water 9 aggregates and settles to the bottom. To go.
The waste liquid 11 in which a part of the ink pigment 61 remains passes through the first application electrode plate 30a of the wire mesh and moves to the second area b. In the second area b, the first application Since a sufficient potential difference (2 kV) is generated between the electrode plate 30a and the second applied electrode plate 30b, a part of the ink pigment 61 remaining in the waste liquid 11 is removed from the first applied electrode plate 30a. In the direction of the ground electrode plate 20 having a larger potential difference.
[0038]
As a result, all the ink pigments 61 are aggregated and adsorbed on the ground electrode plate 20, and the water 9 settles to the bottom in the first area a on the right side in the container 2. In the third area (processed area) c on the left side of the container 2, only the cleaned cleaning liquid 62 is stored.
Here, the water 9 that has settled on the bottom (tank) 2a in the first area a is recovered outside through the recovery hole 36 through the recovery hole 38 by opening the recovery valve 37, and the cleanly regenerated cleaning liquid 62 is recovered. When the collection valve 28 is opened, it is collected outside from the collection hole 27 provided in the upper part in the third region c through the collection valve 28 and reused.
[0039]
In this manner, in a system in which the three components of the ink pigment 61, the insulating cleaning liquid 62, and the conductive water 9 are mixed, these three components can be separated by a single device. Separation can be performed in a relatively short time.
By the way, if the waste liquid regenerating device 15 according to the present embodiment is configured as a system incorporated in an actual cleaning device of a printing press, the system is as shown in FIG.
[0040]
As shown in FIG. 5, in the cleaning device 70, the cleaning roller 71 is pressed against the rotating blanket cylinder 90 shown on the left side of FIG. 5, and the cleaning liquid 62 supplied from the regenerating device 15 is supplied from below by the cleaning liquid nozzle 75. Spray it. Thus, the cleaning liquid 62 sprayed from the nozzle 75 cleans the blanket cylinder 90 via the blade 74 and the cleaning roller 71.
[0041]
The waste liquid 11 after washing is collected in a recovery tank 78 provided below, and is transferred to the regenerating device 15 through a pipe 76. In FIG. 5, reference numeral 72 denotes a drying nozzle of the blanket cylinder, and reference numeral 73 denotes an air motor, which are not necessities of the present invention.
The regenerating device 15 shown on the right side in FIG. 5 is the waste liquid regenerating device of the printing press according to the above-described embodiment, and the same reference numerals as those in FIGS. 1 and 2 denote the same components, and will not be described in detail.
[0042]
The waste liquid 11 from the cleaning device 70 is sent from the supply pipe 25 via the pipe 76 to the first area (waste liquid supply area) a in the container 2 via the pipe 24, and the ink is supplied to the regenerating apparatus 15 as described above. The three components are separated from the waste liquid 11 in which the three components of the pigment 61, the insulating cleaning liquid 62, and the conductive water 9 are mixed.
Then, the cleaning regenerating solution 26 regenerated by the regenerating device 15 is sucked up from the collecting hole 27 provided in the third area (processed layer) c of the container 2 through the collecting pipe 29, and becomes the cleaning device 62 as the cleaning solution 62. The cleaning solution is supplied to the cleaning liquid nozzle 75 at 70.
[0043]
On the other hand, the water 9 that has settled below the first area (waste liquid supply area) a is supplied to the cleaning liquid nozzle 75 of the cleaning device 70 through the recovery hole 36 and the pipe 38 in the same manner as the regenerating liquid 26. .
Then, the recovered water 9 and the regenerating liquid 26 (the cleaning liquid 62) sent to the cleaning device 70 are sent to the cleaning liquid jet nozzle 75, jetted from the nozzle 75 to the cleaning roller 71, and used for cleaning the blanket cylinder 90.
[0044]
Thereafter, by repeating this cycle, continuous regeneration of the cleaning waste liquid and cleaning of the blanket cylinder with the regenerated cleaning liquid can be performed.
In this manner, the cleaning liquid 62 can be regenerated with high efficiency, the disposal cost of the cleaning waste liquid 11 can be reduced, and the running cost for cleaning the printing press can be reduced. Can be improved in productivity.
[0045]
It is necessary to remove the ink pigment 61 aggregated and adsorbed on the ground electrode plate 20 by the electrophoresis from the ground electrode plate 20. There are various methods for removing this, and for example, a method as shown in FIG. 6 can be considered. 6, the same reference numerals as those in FIGS. 1 and 2 denote the same parts, and a description thereof will be omitted.
[0046]
As shown in FIG. 6, this method is based on a so-called scraping jig. The scraping jig is driven by a cylinder or a motor (not shown) and slides along a surface of the ground electrode plate 20 with a slide bar 50a. And a scraping plate 50 fixed to the tip of the slide bar 50a. The slide bar 50a is operated to move along the surface of the ground electrode plate 20 of the scraping plate 50, so that the ground electrode plate The ink pigment 61 attached to the surface of the surface 20 is scraped down.
[0047]
Note that the scraping plate 50 is made to stand by at the upper portion during the regeneration process.
This makes it possible to carry out a regeneration process of the cleaning waste liquid without replacing the electrode.
Incidentally, a waste liquid regeneration test was performed on the regenerating apparatus of the present embodiment, and this will be described.
[0048]
First, regarding the device conditions, the capacity (liquid storage amount) of the container 2 was 600 cc, the distance between the electrodes (the distance A shown in FIG. 4) between the ground electrode plate 20 and the first applied electrode plate 30a was 20 mm, and the first The distance between the electrodes (distance B shown in FIG. 4) between the applied electrode plate 30a and the second applied electrode plate 30b is 20 mm, and the distance between the electrodes between the second applied electrode plate 30b and the other end of the container 2 (see FIG. The indicated distance C) is 20 mm. Regarding the voltage load conditions, the first applied electrode plate 30a is set to 8 kV and the second applied electrode plate 30b is set to 10 kV. And Geos-GN (manufactured by Dainippon Ink)], and as the cleaning solution, for example, Auto Clean (manufactured by Niken Kagaku), Braclin S (manufactured by Nikka), and Print Cleaner (manufactured by Toyo Ink) are used. Then, a 20% water was further added to a solution obtained by diluting the ink to 1% with a washing liquid to prepare a simulated waste liquid, and 100 cc of the simulated waste liquid was injected into the first area a of the apparatus, and a regeneration test was performed.
[0049]
The test results under the above conditions were as follows.
(1) First, water separated and settled, and the ink adhered to the ground electrode.
{Circle around (2)} When the clean washing liquid in the third area c was collected, there was no waste liquid flow from the second area b to the third area c.
{Circle around (3)} The time required for regeneration was 400 to 600 seconds.
{Circle around (4)} When the distance between the electrodes is reduced from 20 mm to 10 mm, the time required for regeneration is reduced to 1/4, but the flow of waste liquid between the regions becomes difficult, There was a disadvantage that it was difficult to remove the attached ink.
[0050]
From this test result, the time required for regeneration may fluctuate depending on the distance between the electrode plates (distance between each region), and the ink flow conditions between layers may differ. However, under all conditions, water and ink separate and aggregate. As a result, it was found that a clean washing solution could be recovered.
Thus, by setting appropriate conditions (distance between electrodes, capacity of each area, distribution of potential difference, etc.) according to the capacity of the container, the washing waste liquid can be completely separated into water, the ink pigment, and the washing liquid.
[0051]
In the first embodiment described above, the ink pigment 61 attached to the surface of the ground electrode plate 20 can be scraped down by the scraping plate 50. 9 accumulates inside the storage tank. For this reason, it is necessary to periodically perform cleaning so as to remove the ink pigment 61 in the storage layer.
[0052]
In addition, the provision of a device for removing the ink pigment 61 from the ground electrode plate 20 such as the scraping plate 50, and the scraping process and the removing process of the ink pigment are combined with the cost and the cost required for removing the separated ink pigment. Time can be a burden. Therefore, the cleaning liquid can be regenerated with high efficiency, and the equipment cost and the running cost for removing and discarding the separated ink pigment can be reduced, and the productivity of the printing press can be improved. The following embodiments have been devised.
[0053]
First, a second embodiment of the present invention will be described. FIGS. 7 to 9 are views showing a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press as a second embodiment of the present invention, and FIG. A schematic plan view of the storage container and a schematic cross-sectional view of the waste liquid storage container seen from the side direction, and FIGS. 8 and 9 are schematic cross-sectional views illustrating the operation. 7 to 9, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 6 denote the same parts, and a description thereof will be partially omitted.
[0054]
In the waste liquid regenerating apparatus of the first embodiment, the earth electrode plate (earth electrode) 20 and the application electrode plate 30 are set up vertically in the waste liquid storage container 2, whereas the printing according to the present embodiment is performed. 7 (a) and 7 (b), a plate-like earth electrode plate (earth electrode) 20 and an application electrode plate 30 are horizontally disposed in the waste liquid storage container 2 in the waste liquid regenerating apparatus of the machine. ing. Further, two application electrode plates 30 are provided as in the first embodiment. The ground electrode plate 20 is connected to the ground 8, and the electrode plates 30a and 30b are connected to different voltage loads (7a and 7b) so that different voltages can be applied. ) Is connected to the high-voltage power supply 7 via the same as in the first embodiment.
[0055]
More specifically, the ground electrode plate 20 is disposed substantially horizontally below the waste liquid storage container 2, and the metal electrode plates 30 a and 30 b are disposed substantially horizontally above the ground electrode plate 20 within the container 2. I have. However, in the present embodiment, the partition wall 19 is disposed close to the one side wall 2b in the container 2, and the area defined by the partition wall 19 and the one side wall 2b is filled with the waste liquid 11 into which the waste liquid 11 is charged. It is configured as a unit 2A. The metal electrode plates 30a and 30b are disposed between the partition wall 19 and the other side wall 2c facing the one side wall 2b in the container 2 via insulators 31c and 31d, respectively. The ground electrode plate 20 is provided so as to cover the entire bottom of the container 2.
[0056]
Therefore, the inside of the container 2 is formed by the electrode plates 30a and 30b from below to above in the first region (also referred to as the first layer or the input layer) a and the second region (also referred to as the second layer or the treated layer). B) and a third region (also referred to as a third layer or a treated layer) c, and the electrode plates 30a and 30b are formed of metal mesh metal electrodes as in the first embodiment. Since it is formed of a plate, the waste liquid 11 can be distributed between the regions a, b, and c. The waste liquid inlet 2A on the side wall 2b side of the container 2 constitutes a part of the first region (first layer) a.
[0057]
A first collection hole 27 for collecting the regenerated cleaning liquid 62 is provided in an upper region (third layer) c in the container 2, and a lower region (first layer) in the container 2 is provided. A is provided with a second recovery hole 36 for recovering the ink pigment 61 and the water 9 separated from the cleaning liquid 62. Each of the collecting holes 27 and 36 is configured in the same manner as in the first embodiment.
[0058]
Since the waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to the second embodiment of the present invention is configured as described above, the cleaning waste liquid 11 is charged into the container 2 from the waste liquid input unit 2A as shown in FIG. Then, the waste liquid 11 is put into the position indicated by the two-dot chain line e, and the waste liquid 11 is further supplied into the container 2 from the waste liquid inlet 2A. The supplied waste liquid enters the second region (treatment layer) b along the direction of arrow Y.
[0059]
Here, the waste liquid 11 is applied by the application electrode plates 30a and 30b, and is separated into water 9, an ink pigment 61 and a cleaning liquid 62. The cleaning liquid 62 that has been separated and regenerated neatly is stored in the third region (processed layer) layer c above the container 2.
At this time, since the waste liquid inlet 2A is provided so as to communicate with the first area (input layer) a, the separation of the cleaning liquid 62, the water 9, and the ink pigment 61 from the waste liquid 11 can be performed more smoothly.
[0060]
On the other hand, the separated water 9 sinks to the lower part of the container 2 and is stored in the first region a immediately above the ground electrode 20. Here, the water 9 itself serves as a ground and causes the ink pigment 61 to aggregate and adhere to the vicinity of the interface of the water 9. As a result, the separated ink pigment 61 adheres to the surface of the water 9 and is stored. Become.
The amount of the cleaning liquid 62 in the container 2 increases by the amount of the supplied waste liquid 11, and rises to, for example, a position indicated by a two-dot chain line f in FIG. As a result, the cleanly regenerated cleaning liquid can be recovered from the pipe 29 through the recovery hole 27 and the valve 28.
[0061]
In this way, the recovery of the cleaning liquid 62 by separating the waste liquid 11 into the water 9, the ink pigment 61, and the cleaning liquid 62 is continued, and after a long period of time, as shown in FIG. A large amount of water 9 is stored. In addition, a large amount of the separated ink pigment 61 adheres to the surface of the water 9.
When the ink pigment 61 and the water 9 are stored for a long period of time as described above, it is necessary to dispose of the ink pigment 61 and the water 9 from the container 2. In the present embodiment, the water 9 is collected through the collection hole 36 through the valve 37 and the pipe 38. And the ink pigment 61 are simultaneously collected outside the container 2 and discarded.
[0062]
In this manner, the ink pigment 61 separated and stored from the waste liquid 11 can be easily discarded together with the water 9, so that a device for disposal is unnecessary, and can be exhausted in a short time, and the operating cost can be reduced. .
Further, in the waste liquid regeneration by this method, the separated ink pigment 61 and water 9 do not dissolve in the cleaning liquid 62 even if left for a long time (one year or more), so that the caution time for discarding the ink pigment 61 is almost unnecessary. .
[0063]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. FIG. 10 is a schematic sectional view showing a waste liquid regenerating apparatus for a printing press as a third embodiment of the present invention. 10, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 9 denote the same parts, and a description thereof will be partially omitted.
As shown in FIG. 10, in the present embodiment, in the second embodiment, only one set (one) of the applied electrode plates 30a is provided, and the other configuration is the same as that of the second embodiment. .
[0064]
The waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to the third embodiment of the present invention is configured as described above. Therefore, when two sets (two sheets) of the applied electrodes 30a and 30b are used as in the second embodiment. By comparison, the effect of the electrostatic filter is slightly reduced, and the effect of separating the waste liquid 11 into the water 9, the ink pigment 61, and the cleaning liquid 62 is weakened. Depending on the type (the type of cleaning liquid and the type of ink pigment), sufficient separation can be performed in a short time.
[0065]
Therefore, depending on the conditions of the washing waste liquid and the operating conditions (necessary regeneration cycle), as in the present embodiment, the waste liquid can be sufficiently regenerated even if the configuration is simplified by using only one set of application electrodes.
Similarly to this, in a configuration in which the electrode plates are arranged in the vertical direction as in the first embodiment, a configuration in which only one set (one) of the applied electrode plates may be considered.
[0066]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described. FIGS. 11 to 13 are views showing a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method of a printing press as a fourth embodiment of the present invention. 12 is a schematic sectional view showing the waste liquid regenerating apparatus, and FIG. 13 is a schematic sectional view showing a modification of the waste liquid regenerating apparatus. In FIGS. 11 to 13, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 10 denote the same parts, and a description thereof will be partially omitted.
[0067]
The waste liquid regenerating apparatus of the present embodiment is different from that of the second embodiment in that the ground electrode 20 arranged at the lower part of the container 2 can be pulled out of the container 2. That is, as shown in FIGS. 11 and 12, an opening 2B is provided in the lower part of the container 2, and a conductive adapter (earth electrode fixing adapter) 100 which is detachable from the outside of the container 2 is provided in the opening 2B. The ground electrode 20 has one end fixed to the conductive adapter 100.
[0068]
Then, when the ground electrode 20 is advanced into the container 2 through the opening 2B and the conductive adapter 100 is attached to the opening 2B, the apparatus is used as shown in FIG. 11, the ground electrode 20 can be pulled out of the container 2 as shown in FIG. 11.
When the conductive adapter 100 is attached to the opening 2B, the opening 2B is sealed by the conductive adapter 100 so that no liquid leaks from inside the container 2. The ground electrode 20 is connected to the ground 8 via the conductive adapter 100.
[0069]
Since the waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to the fourth embodiment of the present invention is configured as described above, when the ink pigment 61 is discarded, the ground electrode 20 is connected to a container as shown in FIG. The ink pigment 61 drawn out and deposited on the ground electrode 20 can be discarded.
As described above, when the ground electrode 20 is horizontal, if the liquid in the container 2 is removed, the ink pigment 61 is deposited on the ground electrode 20. Therefore, if the ground electrode 20 is pulled out of the container 2, the ink pigment 61 is removed. It can be easily discarded.
[0070]
Therefore, when the water 9 and the ink pigment 61 are stored in the upper part of the earth electrode 20 by using the apparatus for a long time, the cleaning liquid 62 in the container 2 is recovered from the recovery hole 27 as much as possible, and thereafter, as shown in FIG. As described above, the ground electrode fixing adapter 100 is slid to pull the ground electrode 20 out of the container 2. Along with this, the water 9, the ink pigment 61, and some cleaning liquid stored on the upper part of the ground electrode 20 are discarded outside the container.
[0071]
Note that the earth electrode fixing adapter 100 may be slid (removed) after the liquid in the container 2 has been discharged to the outside in advance.
When the ground electrode 20 is drawn out of the container 2, the ground electrode 20 may be cleaned.
According to this method, it is easy to discard the separated ink pigment 61 outside the container 2, and the apparatus configuration can be made relatively simple. Further, since the ground electrode 20 is pulled out of the container 2, there is an advantage that the inside of the main container 2 can be easily cleaned.
[0072]
By the way, such a method that the ground electrode 20 is drawn out of the container 2 and the ink pigment 61 is discarded, as shown in FIGS. In addition to the third embodiment, as shown in FIG. 13, the present invention can be applied to a case where a plurality of sets (for example, two) of the application electrode plates 30 are provided (a second embodiment).
Also, as in the first embodiment, in the case where the earth electrode 20 is arranged vertically, the earth electrode 20 can be pulled out upward, and the ink pigment 61 attached to the earth electrode 20 by removing the earth electrode 20 is removed. May be removed.
As described above, the combination of the application electrode plates and the installation method of the ground electrode can be freely selected.
[0073]
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described. FIG. 14 is a schematic sectional view showing a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press according to a fifth embodiment of the present invention. 14, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 13 denote the same parts, and a description thereof will be partially omitted.
[0074]
As shown in FIG. 14, in the present embodiment, the aluminum foil 40 is used as a ground electrode in the first embodiment, and the ink pigment 61 is attached to both surfaces of the aluminum foil 40. Have been. In particular, in this device, a new aluminum foil 40 is coiled and provided in the delivery device 41 outside the container 2, and the guide roll 43 inside the container 2 and the guide roll 44 outside the container 2 are used as guides. As shown in FIG. 14, the aluminum foil 40 is transported and wound by a winding device 42 outside the container 2. In addition, a ground electrode 8 is connected to the aluminum foil 40 via a sliding contact terminal 8a.
[0075]
The feeding device 41 is equipped with a reel wound with a coil-shaped aluminum foil 40, and the winding device 42 is equipped with a reel that can wind the aluminum foil 40, and the reel on the winding device 42 side is mounted. When rotated by a motor or manually, the reel on the side of the feed device 41 rotates in accordance with the rotation, and the aluminum foil 40 is rotated. But It is being extruded.
[0076]
Since the waste liquid regenerating device of the printing press as the fifth embodiment of the present invention is configured as described above, the aluminum foil 40 is charged by the ground electrode 8 and dipped in the waste liquid 11 in the container 2. The ink pigment 61 in the waste liquid 11 in the container 2 adheres to the surface (both front and back) of the aluminum foil 40.
After the new aluminum foil 40 enters the waste liquid 11 in the container 2 and adheres the ink pigment 61, the other roll is wound. Come It is wound up by the take-up device 42.
[0077]
In this case, the aluminum foil 40 may be moved at a very low speed all the time, or may be stopped for a predetermined time and then moved in a predetermined cycle.
In this manner, the ink pigment 61 separated from the cleaning liquid 62 is adhered and collected by the aluminum foil 40, so that the ink pigment 61 does not adhere to or accumulate in the container 2, thereby preventing contamination in the container 2. it can.
[0078]
Further, since the recovered ink pigment 61 can be discarded together with the aluminum foil 40, contamination of the apparatus and the environment can be prevented.
In addition, the configuration of the removing apparatus by this method is compact and the manufacturing cost is low. Further, since the aluminum foil 40 may be, for example, a commercially available aluminum foil or the like, there is an advantage that the running cost can be relatively reduced.
[0079]
In order to prevent excessive tension from being applied to the aluminum foil 40, the feeding device 41 and the winding device 42 are linked, and the reel is driven by a motor or the like in the feeding device 41 similarly to the winding device 42. You may do so.
Of course, instead of the aluminum foil 40, another conductive metal thin film (metal sheet) may be used.
[0080]
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described. FIG. 15 is a schematic sectional view showing a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press according to a sixth embodiment of the present invention. 15, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 14 denote the same parts, and a description thereof will be partially omitted.
As shown in FIG. 15, in the present embodiment, the ink pigment 61 is attached to the surface of the thin paper 94 to remove the ink pigment 61 together with the thin paper 94.
[0081]
That is, in this method, the ground electrode plate 20 is set in the container 2, and the thin paper 94 is pressed against both surfaces of the ground electrode 20 through the plurality of guide rollers 93. Further, as shown in FIG. 15, the thin paper 94 is formed into a new thin paper 94 in a coil shape (roll shape) and is mounted on the delivery device 91 outside the container 2, and the guide roller 93 in the container 2 is used as a guide. Then, it is transported and wound up by a winding device 92 outside the container 2. The thin paper 94 sent out from the feeding device 91 is charged because it is pressed against the ground electrode plate 20 in the liquid in the container 2.
[0082]
Since the waste liquid regenerating device of the printing press as the sixth embodiment of the present invention is configured as described above, the ink pigment 61 adheres to the surface of the thin paper 94 in the liquid in the container 2. If the thin paper 94 to which the ink pigment 61 has adhered is taken up by the other take-up device 92, the unnecessary ink pigment 61 can be easily collected together with the thin paper 94. Then, the thin paper 94 wound with the ink pigment 61 and wound up by the winding device 92 can be discarded as it is.
[0083]
Here, the thin paper 94 in the liquid layer in the container 2 may always be finely moved, or may be repeatedly moved and stopped in a predetermined cycle.
As described above, by using the ink pigment removing device in which the thin paper 94 is formed into a coil shape, the adhesion of the ink pigment 61 into the container 2 and the contamination of the regenerated cleaning liquid can be easily prevented.
[0084]
Further, since the attached ink pigment is discarded together with the thin paper 94, there is an effect of preventing pollution of the apparatus and the environment.
Further, there is an advantage that the configuration of the removing device is easy, the manufacturing cost can be reduced, and the running cost can be reduced because thin paper is used.
In order to prevent excessive tension from being applied to the thin paper 94, the feeding device 41 and the winding device 42 are linked together as in the fifth embodiment, and the feeding device 41 is reeled in the same manner as the winding device 42. May be driven by a motor or the like.
[0085]
Next, a seventh embodiment of the present invention will be described. FIG. 16 is a diagram showing a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press according to a seventh embodiment of the present invention. FIG. 1B is a schematic cross-sectional view of the waste liquid storage container viewed from the side, as viewed from the direction of the arrows CC in FIG. 16, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 15 denote the same parts, and a description thereof will be partially omitted.
[0086]
As shown in FIGS. 16A and 16B, in the present embodiment, the container 2 is formed as a quadrangle (square) in plan view, and a cylindrical ground electrode 80 is provided at the center of the container 2. . The application electrode plate 35 is formed in a cylindrical shape, and is disposed on the outer periphery of the cylindrical ground electrode 80. Here, the application electrode plate 35 has two layers, an inner layer and an outer layer. The first layer is provided with a cylindrical metal net 35a, and the second layer is provided with the same metal net electrode 35b. Is arranged.
[0087]
For example, a voltage of 10 kV (kilovolt) is applied to the first layer electrode 35a near the cylindrical ground electrode 80, and a higher voltage of 12 kV (kilovolt) than the first layer is applied to the second layer. I have. These voltage values are only a guide and are not limited thereto.
The cylindrical electrode 80 is driven to rotate by a motor 81. Further, a scraping blade 82 is pressed against the cylindrical electrode 80. When the cylindrical electrode 80 rotates, the scraping blade 82 pressed against the outer periphery of the cylindrical electrode 80 and slidably contacts the cylindrical electrode 80. The ink pigment 61 attached to the surface is scraped off.
[0088]
Since the waste liquid regenerating apparatus for a printing press as the seventh embodiment of the present invention is configured as described above, the waste liquid (contaminated cleaning liquid) is supplied to the input layer a at the center. Here, when a voltage is applied to the application electrode plates 35a and 35b, the ink pigment adheres to the cylindrical electrode 80 connected to the ground 8.
Here, the ink pigment 61 attached to the cylindrical electrode 80 is scraped off by the scraping blade 82, and the scraped ink pigment 61 is stored in the lower part of the container 2.
[0089]
The ink pigment 61 accumulated in the lower part of the container 2 can be taken out of the container 2 periodically. In some cases, the ink pigment 61 is dropped into a water storage tank portion 9A of the separated water 9, and the ink pigment 61 is dropped. 61 may be discarded with the water.
According to the present apparatus, since the ground electrode 80 has a cylindrical shape, there is an advantage that the ink pigment is easily attached, and there is also an advantage that the apparatus configuration is easy and the manufacturing cost and the running cost can be reduced.
[0090]
Next, an eighth embodiment of the present invention will be described. FIG. 17 is a diagram showing a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press according to an eighth embodiment of the present invention. (B) is a cross-sectional view taken along line DD in (a) of FIG. 17, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 16 denote the same parts, and a description thereof will be partially omitted.
[0091]
As shown in FIGS. 17A and 17B, in the present embodiment, in the first embodiment, a rotating disk type is used as the ground electrode plate.
That is, a disc-shaped ground electrode plate 83 is supported by the rotating shaft 85 of the motor 86 on the waste liquid input layer a in the container 2. An insulator 84 is attached to the opposite surface of the ground electrode plate 83 so that the ink pigment 61 adheres to only one surface of the ground electrode plate 83.
Further, a scraping blade 87 for scraping off the attached ink pigment 61 is provided on the side of the earth electrode plate 83 where the ink pigment is attached, and is pressed against the attachment surface, so that the ink pigment attached to the earth electrode plate 83 is attached. The blade 61 is scraped off from the electrode plate 83 by the blade 87 when the electrode plate 83 rotates.
[0092]
Since the waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to the eighth embodiment of the present invention is configured as described above, the ink pigment 61 attached to the ground electrode plate 83 causes the blade 87 to rotate as the electrode plate 83 rotates. The ink pigment 61 that has been scraped off from the electrode plate 83 and has been scraped off accumulates in the lower portion of the container 2 and may be discharged periodically.
This makes it possible to easily and reliably remove the attached ink pigments while observing that the configuration of the apparatus is simple and the manufacturing cost of the apparatus can be reduced, thereby improving the operation rate. There are advantages that can be.
[0093]
Next, a ninth embodiment of the present invention will be described. FIG. 18 is a view showing a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press according to a tenth embodiment of the present invention. FIG. 1B is a schematic cross-sectional view of the waste liquid storage container viewed from the side direction, as viewed in the direction of arrows EE in FIG. 18, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 17 denote the same parts, and a description thereof will be partially omitted.
[0094]
As shown in FIGS. 18A and 18B, in the device of this embodiment, a metal sheet 95 is used as a ground electrode, and the metal sheet 95 is arranged in an endless manner.
That is, an endless metal sheet 95 is provided and held by the pair of rotating rolls 96 in the first region (input layer) a in the container. One rotating roll 96 is driven to rotate by a motor 98, Motor 98 The endless metal sheet 95 is driven by the one rotating roll 96.
[0095]
The ink pigment 61 is attached to the surface of the metal sheet 95 using the metal sheet 95 as a ground electrode.
In addition, a scraping blade 97 is pressed against the surface of the metal sheet 95, and the ink pigment 61 attached to the surface of the metal sheet 95 is scraped off by the scraping blade 97.
[0096]
Since the waste liquid regenerating apparatus of the printing press according to the ninth embodiment of the present invention is configured as described above, when the ink pigment 61 adheres to the surface of the metal sheet 95 as the ground electrode, the surface of the metal sheet 95 Is scraped off the ink pigment 61 adhering to the surface of the metal sheet 95.
The ink pigment scraped off in this way accumulates in the lower portion of the container 2 and may be periodically discarded to the outside.
As described above, according to the apparatus of the present embodiment, there is an advantage that the configuration is simple, the burden of the production cost is small, and the maintenance is easy, so that the running cost is low.
[0097]
Next, a tenth embodiment of the present invention will be described. FIG. 19 is a schematic sectional view showing a waste liquid regenerating apparatus and a waste liquid regenerating method for a printing press according to a ninth embodiment of the present invention. In FIG. 19, the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 18 denote the same components, and a description thereof will be partially omitted.
In the present embodiment, the electrodes are configured so that a counter-electric field hardly occurs.
[0098]
In other words, as shown in FIG. 19, in the device of the present embodiment, conductive protrusions or mesh-like metal are used for the ground electrode 88, so that the + charges of the attached ink pigment can be made to flow easily. It is characterized in that it has a shape that is hardly affected by the anti-electric field. Further, an ultrasonic vibration generator 89 for ultrasonically vibrating the ground electrode 88 and re-dissolving the attached ink pigment in the cleaning liquid 62 in the liquid layer of the container 2 is provided.
[0099]
Since the waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to the tenth embodiment of the present invention is configured as described above, the ground electrode 88 is hardly affected by a repulsive electric field, and the ink pigment 61 once adhered is removed from the liquid in the container 2. Since there is no risk of dissolution in the layer, it can be used for a long time (according to experiments) without maintenance.
After continuous use for a long period of time (in the experiment, a thickness of 5 mm was adhered in one month), the ground electrode 88 was ultrasonically vibrated by the ultrasonic vibration generator 89, and the attached ink pigment 61 was removed from the container 2. The ink pigment 61 is redissolved in the cleaning liquid 62 in the layer, and then the ink pigment 61 is discarded together with the cleaning liquid 62.
[0100]
According to such a removing method, long-term maintenance is unnecessary, and there is an effect that the disposal efficiency is improved, and therefore, the running cost can be reduced.
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to such embodiments, and can be variously modified and implemented without departing from the spirit of the present invention. For example, more metal electrode plates 30 may be provided in the container 2. Further, the metal electrode plate 30 is not limited to a wire mesh shape as long as the waste liquid can flow therethrough.
[0101]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the waste liquid regenerating apparatus for a printing press (claims 1 and 2) or the waste liquid regenerating method for a printing press (claim 20), an electrostatic field is generated in the waste liquid, and the static electric field is generated. Using the electrophoresis of the ink pigment by an electric field, Conductive Water and Charged The ink pigment is electrostatically aggregated, and the waste liquid is Insulating Cleaning solution and above Conductive Water and Charged By separating the ink with the ink pigment, the cleaning liquid can be regenerated with high efficiency, the disposal cost of the cleaning waste liquid can be reduced, and the running cost for cleaning the printing press can be reduced. The advantage that the productivity of the printing press can be improved can be obtained.
[0102]
By setting the voltage applied to the plurality of metal electrode plates to a higher voltage as the distance from the ground electrode plate increases, the ink pigment can be surely aggregated and adsorbed to the ground electrode plate, and the waste liquid regeneration performance Is improved (claim 3).
By setting the distance between the electrodes close to the ground electrode plate to be larger than the distance between the electrodes far from the ground electrode plate, the ink pigment can be surely aggregated and adsorbed on the ground electrode plate, and the waste liquid can be recycled. The performance is improved (claim 4).
[0103]
The earth electrode plate and the plurality of metal electrode plates are moved from one side to the other side in the waste liquid storage container such that the ground electrode plate is closest to one side in the waste liquid storage container. Arranged side by side, the waste liquid is supplied to one side in the waste liquid storage container, and the cleaning liquid regenerated from the other side in the waste liquid storage container farthest from the one side is collected. , The recycling of the waste liquid and the use of the regenerated cleaning liquid can be performed smoothly (claim 5).
[0104]
A blanket cylinder cleaning device for cleaning the blanket cylinder of a printing press Connect with Thus, the blanket cylinder can be cleaned using the regenerated cleaning liquid while regenerating the waste liquid, and the workability is greatly improved (claim 6).
The waste liquid storage container Within By providing a sedimentation section for sedimenting the water separated from the waste liquid below the ground electrode plate in the above, the water separated from the waste liquid can be reliably collected and reused (claim 7).
[0105]
In addition, by providing a scraping plate that scrapes the ink pigment that has aggregated and adhered to the ground electrode plate and separates the ink pigment from the ground electrode plate, it is possible to perform a cleaning treatment of the washing waste liquid without replacing the electrode. (Claim 8).
The ground electrode is disposed substantially horizontally below the waste liquid storage container, and the metal electrode plate is disposed substantially horizontally above the ground electrode within the waste liquid storage container, and the waste liquid storage container is disposed. A first recovery hole for recovering the regenerated cleaning liquid is provided in the upper part of the inside, and a second recovery hole for recovering the ink pigment and water separated from the cleaning liquid is provided in the lower part of the waste liquid storage container. With this arrangement, the cleaning liquid separated from the waste liquid and the water and the ink pigment can be easily recovered, and the reuse of the cleaning liquid and the disposal of the water and the ink pigment can be performed more easily and smoothly. (Claim 9).
[0106]
Further, in the waste liquid storage container, Extend vertically Close to one side wall Extend vertically and separate the lower part from the ground electrode Arranging a partition wall, a region defined by the partition wall and the one side wall is configured as a waste liquid input section for inputting the waste liquid, and the metal electrode plate is provided with the one side wall in the waste liquid storage container. By disposing the cleaning liquid, water, and ink pigment from waste liquid by disposing between the opposite side wall and the partition wall (claim 10).
[0107]
In addition, by making the plurality of metal electrode plates a metal net-like metal electrode plate, the waste liquid can flow through the metal electrode plate without fail, and the above effect can be easily obtained (claim 11).
Further, by allowing the ground electrode to be drawn out of the waste liquid storage container, the collection and disposal of the ink pigment can be made easier (claim 12).
[0108]
Further, the earth electrode is formed of a metal sheet (for example, aluminum foil) that can be wound and wound in a coil shape, and the metal sheet is sent out from the feeding device and passed through the waste liquid storage container. After that, the ink pigment can be recovered and disposed of more easily by winding it up on a winding device, and it also contributes to prevention of contamination in the waste liquid storage container and purification of the cleaning liquid to be reused. .
[0109]
In addition, the roll-shaped thin paper covering the surface of the ground electrode is sent out from the feeder, passed through the waste liquid storage container, and then wound up by the winder, so that the ink pigment can be collected and discarded. It can be made easier and contributes to prevention of contamination in the waste liquid storage container and purification of the cleaning liquid to be reused.
Further, the earth electrode is constituted by a rotatable cylindrical metal bar, and the metal electrode plate is constituted in a cylindrical shape so as to surround the outside of the earth electrode. Equipped with a blade that scrapes the ink pigment adhering to the outer surface of the bar, the collection and disposal of the ink pigment can be made easier, and the contamination in the waste liquid storage container and the purification of the cleaning liquid to be reused are also contributed. (Claim 15).
[0110]
In addition, the ground electrode may be constituted by a rotatable metal disk, and a blade that slides on the metal disk and scrapes the ink pigment attached to the outer surface of the metal disk may be provided. Disposal can be made easier, and it contributes to prevention of contamination in the waste liquid storage container and purification of the cleaning liquid to be reused (claim 16).
Further, the earth electrode is constituted by an endless metal sheet, a driving device for rotating and driving the endless metal sheet, and the ink pigment adhered to an outer surface of the metal sheet by slidingly contacting the endless metal sheet. Providing the scraping blade also makes it easier to collect and dispose of the ink pigment, and also contributes to prevention of contamination in the waste liquid storage container and purification of the cleaning liquid to be reused (claim 17).
[0111]
Further, by forming the ground electrode from conductive projections or mesh-like metal, the ground electrode becomes less susceptible to the adverse electric field, and the ink pigment 61 once adhered to the liquid layer of the container 2 Since there is no fear of dissolution in the device, it is possible to use the device without maintenance for a long time (claim 18).
In this case, if an ultrasonic vibrator for vibrating the ground electrode to redissolve the ink pigment adhering to the ground electrode in the cleaning liquid is provided, the adhering ink pigment can be more easily removed ( Claim 19).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a waste liquid storage container showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a first embodiment of the present invention, and is a sectional view taken along the line BB of FIG.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a waste liquid storage container showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a first embodiment of the present invention, and is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
FIGS. 3A to 3C are schematic diagrams illustrating the principle of a waste liquid regenerating apparatus for a printing press and a waste liquid regenerating method for a printing press according to the first embodiment of the present invention in the order of FIGS.
4A and 4B are diagrams illustrating a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a first embodiment of the present invention, wherein FIG. 4A is a cross-sectional view of a waste liquid storage container, and FIG. 4B is a cross-sectional position of the waste liquid storage container. 6 is a graph showing a potential difference in a waste liquid storage container corresponding to FIG.
FIG. 5 is a system configuration diagram showing a state in which the waste liquid regenerating device of the printing press as the first embodiment of the present invention is incorporated in a cleaning device.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a waste liquid storage container showing an example of a method of removing an ink pigment attached to a ground electrode plate in a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a first embodiment of the present invention.
FIGS. 7A and 7B are schematic diagrams showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a second embodiment of the present invention, wherein FIG. 7A is a schematic plan view of the waste liquid storage container, and FIG. FIG. 3 is a schematic cross-sectional view as viewed from a side surface of FIG.
FIG. 8 is a schematic sectional view illustrating an operation of a waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a schematic sectional view illustrating the operation of a waste liquid regenerating apparatus for a printing press as a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a view showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a third embodiment of the present invention, and is a schematic cross-sectional view of a waste liquid storage container viewed from the side.
FIG. 11 is a view showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a fourth embodiment of the present invention, and is a schematic cross-sectional view of a state in which an earth electrode is pulled out as viewed from a side of a waste liquid storage container. .
FIG. 12 is a view showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a fourth embodiment of the present invention, and is a schematic cross-sectional view of a waste liquid storage container viewed from a side.
FIG. 13 is a view showing a modified example of the waste liquid regenerating apparatus of the printing press as the fourth embodiment of the present invention, and is a schematic cross-sectional view of a waste liquid storage container viewed from a side.
FIG. 14 is a view showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a fifth embodiment of the present invention, and is a schematic cross-sectional view of a waste liquid storage container viewed from a side.
FIG. 15 is a view showing a waste liquid regenerating device of a printing press as a sixth embodiment of the present invention, and is a schematic cross-sectional view of a waste liquid storage container viewed from a side.
16A and 16B are diagrams showing a waste liquid regenerating device of a printing press as a seventh embodiment of the present invention, wherein FIG. 16A is a horizontal sectional view thereof [a sectional view taken along the line CC in FIG. () Is a schematic cross-sectional view of the waste liquid storage container viewed from the side.
FIGS. 17A and 17B are diagrams showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as an eighth embodiment of the present invention, wherein FIG. 17A is a schematic cross-sectional view of the waste liquid storage container viewed from the side, and FIG. It is DD sectional view taken on the line a).
FIGS. 18A and 18B are diagrams showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a ninth embodiment of the present invention, wherein FIG. 18A is a horizontal sectional view thereof, and FIG. () Is a schematic cross-sectional view of the waste liquid storage container viewed from the side.
FIG. 19 is a view showing a waste liquid regenerating apparatus of a printing press as a tenth embodiment of the present invention, and is a schematic cross-sectional view of a waste liquid storage container viewed from a side.
FIG. 20 is a configuration diagram showing a conventional waste liquid regenerating apparatus for a printing press.
[Explanation of symbols]
2 containers (waste liquid storage containers)
2A Waste liquid input section
2B opening
2a tank (settling part)
2b One side wall in the container 2
2c Other side wall in container 2
3,4 electrode plate
7. Power supply (high voltage power supply)
7a, 7b voltage load
8 earth
8a Sliding terminal
9 water
11 Cleaning waste liquid (waste liquid)
15 Playback device
20 earth electrode plate (earth electrode)
21, 22, 23, 31, 31a, 31b, 33 insulator
24, 38 piping
25 Supply pipe
26 Washing regeneration liquid
27,36 Recovery hole
28, 37 Collection valve
29, 38 Collection pipe
30, 30a, 30b, 30c, 35a, 35b Applying electrode plate (wire mesh metal electrode plate)
40 Aluminum foil (metal sheet as earth electrode)
41 Feeding device
42 Winding device
43,44 Guide roll
50 scraping board
50a slide bar
61 Ink pigment
62 Cleaning liquid
70 Blanket cylinder cleaning device
71 Cleaning roller
72 Drying nozzle for blanket cylinder
73 air motor
74 blade
75 Nozzle for cleaning liquid
76 Piping
78 Collection tank
80 cylindrical electrode (earth electrode)
81 motor
82 scraping blade
83 Disc-shaped earth electrode plate
84 Insulator
85 rotation axes
87 blades
88 Earth electrode
89 Ultrasonic vibration generator
90 blanket cylinder
91 Feeding device
92 Winding device
93 Guide roller
94 Thin paper
95 metal sheet
96 rotating roll
97 scraping blade
98 motor
100 Conductive adapter (ground electrode fixing adapter)
a First area (first layer or input layer)
b Second region (second layer or processing layer)
c Third region (third layer or processed layer)

Claims

A waste liquid regenerating apparatus for regenerating waste liquid containing charged ink pigment, conductive water, and insulating cleaning liquid used in a printing press,
A waste liquid storage container for storing the waste liquid,
An earth electrode disposed in the waste liquid storage container,
A metal electrode plate through which the waste liquid can flow, which is disposed so as to face the ground electrode at a predetermined interval in the waste liquid storage container,
A waste liquid regenerating apparatus for a printing press, comprising a high voltage power supply for applying a voltage to the metal electrode plate.

A waste liquid regenerating apparatus for regenerating waste liquid containing charged ink pigment, conductive water, and insulating cleaning liquid used in a printing press,
A waste liquid storage container for storing the waste liquid,
A plurality of metal electrode plates that are arranged in parallel in the waste liquid storage container so as to face each other at an interval and through which the waste liquid can flow,
An earth electrode disposed so as to face one end of the plurality of metal electrode plates arranged side by side at a predetermined interval,
A waste liquid regenerating apparatus for a printing press, comprising: a high-voltage power supply for applying a voltage to the metal electrode plate to generate an electric field between the opposed electrode plates.

3. The apparatus according to claim 2, wherein the voltage applied to the plurality of metal electrode plates increases as the distance from the ground electrode increases.

The electric field strength generated between the opposing electrode plates is set so that the distance between electrodes close to the ground electrode is set to be greater than the distance between electrodes far from the ground electrode. A waste liquid regenerating device for a printing press according to claim 2 or 3.

The ground electrode and the plurality of metal electrode plates are arranged side by side from the one side to the other side in the waste liquid storage container such that the ground electrode is closest to one side in the waste liquid storage container. And
The waste liquid is supplied to one side in the waste liquid storage container, and the cleaning liquid regenerated from the other side in the waste liquid storage container farthest from the one side is recovered. Item 6. A waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to any one of Items 2 to 4.

The wastewater discharged from the blanket cylinder cleaning device is connected to a blanket cylinder cleaning device for cleaning the blanket cylinder of the printing press, guided to the vicinity of the ground electrode in the waste liquid storage container, and regenerated in the waste liquid storage container. The waste liquid recycling apparatus for a printing press according to any one of claims 1 to 5, wherein the cleaning liquid and water collected are supplied to the blanket cylinder cleaning apparatus.

Below the waste liquid storage container to the definitive said ground electrode, wherein the precipitation unit to precipitate water separated from the waste liquid is provided, according to any one of claims 2-6 Waste liquid recycling device for printing press.

8. A waste liquid recycling apparatus for a printing press according to claim 1, further comprising a scraping plate for scraping the ink pigment which has aggregated and adhered to said earth electrode and detaching it from said earth electrode. .

The ground electrode is disposed substantially horizontally at a lower portion in the waste liquid storage container,
The metal electrode plate is disposed substantially horizontally above the ground electrode in the waste liquid storage container,
A first recovery hole for recovering the regenerated cleaning liquid is provided in an upper portion of the waste liquid storage container, and a first recovery hole for recovering the ink pigment and water separated from the cleaning liquid is provided in a lower portion of the waste liquid storage container. The waste liquid regenerating apparatus for a printing press according to claim 1 or 2, wherein two recovery holes are provided.

A partition wall is disposed so as to approach one side wall extending in the vertical direction in the waste liquid storage container and extend in the vertical direction and separate the lower part from the ground electrode ,
An area defined by the partition wall and the one side wall is configured as a waste liquid input unit that inputs the waste liquid,
The waste liquid regeneration of a printing press according to claim 9, wherein the metal electrode plate is disposed between the partition wall and another side wall facing the one side wall in the waste liquid storage container. apparatus.

The waste liquid recycling apparatus for a printing press according to any one of claims 1 to 10, wherein the metal electrode plate is a wire mesh metal electrode plate.

The waste liquid regenerating device for a printing press according to any one of claims 9 to 11, wherein the ground electrode is provided so as to be drawn out of the waste liquid storage container.

The earth electrode is configured by a metal sheet that can be wound and wound in a coil shape,
A delivery device disposed outside the waste liquid storage container and for delivering the metal sheet;
A winding device that is disposed outside the waste liquid storage container and winds the metal sheet after being sent from the delivery device and used in the waste liquid storage container. Item 10. A waste liquid recycling apparatus for a printing press according to any one of Items 1 to 8 .

Roll-shaped thin paper covering the surface of the earth electrode,
A delivery device that is disposed outside the waste liquid storage container and delivers the thin paper;
A winding device disposed outside the waste liquid storage container and winding up the thin paper after being sent out from the delivery device and used in the waste liquid storage container. A waste liquid regenerating device for a printing press according to any one of Items 1 to 8 .

The ground electrode is formed of a rotatable cylindrical metal bar, and the metal electrode plate is formed in a cylindrical shape so as to surround the outside of the ground electrode,
The printing press according to any one of claims 1 to 8 , further comprising a blade that slidably contacts the metal bar and scrapes the ink pigment attached to an outer surface of the metal bar. Waste liquid regeneration device.

The earth electrode is constituted by a rotatable metal disk,
The printing press according to any one of claims 1 to 8 , further comprising a blade that slides on the metal disk and scrapes the ink pigment attached to an outer surface of the metal disk. Waste liquid regeneration device.

The earth electrode is constituted by an endless metal sheet,
A driving device that rotationally drives the endless metal sheet,
The blade according to any one of claims 1 to 8 , further comprising a blade that slides on the endless metal sheet and scrapes the ink pigment attached to an outer surface of the metal sheet. Waste liquid recycling device for printing press.

The waste liquid recycling apparatus for a printing press according to any one of claims 1 to 8 , wherein the ground electrode is made of a conductive protrusion or a mesh-like metal.

19. The apparatus according to claim 18, further comprising an ultrasonic vibrator for vibrating the ground electrode and re-dissolving the ink pigment adhering to the ground electrode in a cleaning liquid.

A waste liquid regenerating method for regenerating a waste liquid containing a charged ink pigment, conductive water and an insulating cleaning liquid used in a printing press,
An electrostatic field is generated in the waste liquid, and the water is electrostatically aggregated from the waste liquid using electrophoresis of the ink pigment by the electrostatic field, and the waste liquid is washed with the washing liquid and the water and the ink pigment. A method for regenerating a waste liquid of a printing press, comprising: