JP3586569B2 - 複数の反射レーダ波による画像合成方法およびこれを利用した航空機搭載用画像レーダ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の反射レーダ波による画像合成方法およびこれを利用した航空機搭載用画像レーダ装置に係り、特に、航空機の飛行方向の前方の情報を捕捉し高分解能の画像情報として出力する複数の反射レーダ波による画像合成方法およびこれを利用した航空機搭載用画像レーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機用のレーダには、従来よりその使用目的に応じて種々の方式のものが開発されている。そして、いずれの方式のものであっても、共通的な課題として、如何に分解能を向上させるかがある。
【0003】
航空機用のレーダで分解能を向上させる方法としては、従来よりパルスドップラー方式がある。これは、周波数変調をかけたパルス波を用いる方式であり、距離方向に高い分解能を得られる点に特徴を有する。
【0004】
又、航空機に搭載する高分解能の画像レーダとしては、合成開口レーダ(SAレーダ又はSAR)が、従来より一般に知られている。
更に、小型化を意図したものとして、複数のアレイ状アンテナを備えたフェーズドアレイ型レーダがある。
【0005】
このフェーズドアレイ型レーダは、アンテナ部を独立の小ユニットで構成し、信号の位相合成技術を使って、アンテナの指向方向を高速に変化させるレーダ装置である。
【0006】
更に又、上述したフェーズドアレイ型レーダの発展型として、翼の構造体をアンテナと一体としたコンフォーマルアンテナを利用したレーダ装置が提案されている。そして、このレーダ装置にあっては、アンテナの開口長の問題はなくなり、空間的分解能は高められることが確認されている。
【0007】
一方、フェーズドアレイ型レーダの範疇に近いもので、電波情報の位相合成による画像化装置があり、太陽電波ヘリオグラフというレーダ装置が開発されている(例えば、参考論文:「The Nobeyama Radioheliograph」、中島,他、Proceedings of IEEE、82、705−713 、1994)。
この太陽電波ヘリオグラフなる電波情報の画像化装置は、上記参考論文でも明らかのように、太陽の発生する電波を複数のT字型に配置したアンテナで受信し、二次元の位相合成を同時に行って、秒10画像の太陽像を表示することを可能とした装置である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各従来例にあって、まず、パルスドップラー方式の場合、距離方向には高い分解能を得られるが、前方の距離方向に直交する方向の分解能は、アンテナビーム幅で決定されることから、それ以上の分解能向上は望めない、という不都合があった。
【0009】
即ち、送信アンテナから出力したパルス波は、物体に当たって反射し、又、受信アンテナには、アンテナから等距離の物体からの反射が複合して入力する。この場合、受信アンテナが一つの場合には、アンテナビームBは、その広がりがアンテナの形状および大きさ(開口長さ)で決まるため、図9に示すように、アンテナビームA1内の等距離にある複数の物体(等距離ターゲット)K1,K2の反射波は一つにまとまって分離することができない。
【0010】
又、前方の距離方向に対しては、平地では等距離ターゲットは存在しない(図10中の線分P2参照)が、当該図10に示すように山等の凹凸がある山岳地帯等の場合には、時には前方の距離方向に対しても等距離物体K1,K2が存在し、当該等距離物体K1,K2の分離ができなくなる、という不都合が生じる。
【0011】
一方、高分解能の画像レーダといわれる合成開口レーダ(SAレーダ又はSAR)は、航空機と地上の対象物との相対運動の変化に伴うドップラー効果を使用するため、相対運動の変化が生じない領域である前方と後方は見られないという欠点を有する。
【0012】
更に、複数のアレイ状アンテナの受信信号の合成を行うフェーズドアレイ型レーダは、アンテナ部を独立の小ユニットで構成していることからアンテナ全体の開口長は小さく、これがため分解能は低い。
【0013】
又、フェーズドアレイ型レーダの発展型であるコンフォーマルアンテナを利用したレーダ装置にあっては、アンテナの開口長の問題はなくなるものの、原理的に、位相の合成パラメータを変化させてビームをスキャンするため、1画面分のデータ作成には時間がかかり、連続的な前方全域監視には不向なものとなっている。
このため、航空機の前方を高分解能で連続監視するための手法としては、例えばボーイング社のAWACSのように、実開口の大きいアンテナを用られているのが現状である。
【0014】
しかしながら、この実開口の大きいアンテナを用いるという手法にあっては、空気抵抗が大きくなり、又重量も増すことから、航空機用としては開発方向が逆行しており、必ずしも良好なものとはなっていない。
【0015】
又、前述した太陽電波ヘリオグラフなる電波情報の画像化装置は、自身では電波を発射せず、固定設置される点で、航空機用としては不向きなものとなっている。
【0016】
【発明の目的】
本発明は、上記従来例の有する不都合を改善し、とくに、飛行方向の前方に対する距離方向には高い分解能を有する共に、飛行方向に直交する方向についても高い分解能を有し、且つ全体的に小型化を可能とした信頼性の高い航空機搭載用画像レーダを提供することを、その目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、航空機から飛行方向に向けて発射されたレーダ波の反射波を受信する少なくとも一方と他方の二つの受信アンテナを所定間隔を隔てて設けると共に、この複数の受信アンテナで得られる情報を画像合成し、これに基づいて反射物の位置を特定する複数のレーダ反射波による画像合成方法であって、まず、前述したレーダ波を出力する送信アンテナを航空機の機首部分に装備し且つ一方と他方の二つの受信アンテナを航空機の一方の翼部分と他方の翼部分とにそれぞれ分けて装備する。
そして、各受信アンテナで捕捉される一又は二以上の反射波から各受信アンテナ毎に反射物までの距離を演算する(第1の工程)。
【0018】
次に、受信アンテナ毎に予め特定される指向性(アンテナビーム)の方位角の範囲内で且つ当該受信アンテナを中心点として各受信アンテナ毎に得られる半円弧状の反射物位置曲線を算定する(第2の工程)。この第2の工程および前述した第1の工程で得られるアンテナビーム内の各反射物位置曲線を当該各受信アンテナの向き及び離間距離を基準として共通の座標上にて画像合成する(第3の工程)。
【0019】
そして、この第3の工程で特定される合成画像上で前述した各半円弧状の反射物位置曲線の交点の位置を実際上の反射物の位置として特定しその位置情報を合成画像情報と共に出力する(第4の工程)、という構成を備えている。
【0020】
このため、この請求項1記載の発明では、通常の特性を備えた受信アンテナであっても、少なくとも二つの受信アンテナを所定間隔を隔てて装備することにより、同一ターゲットからの反射レーダ波を受信アンテナ毎に捕捉し所定の反射物位置曲線を受信アンテナ毎に算定すると共にこれを合成することが可能となり、このため、その交点をもって反射物たるターゲットの位置を合成画像情報として特定することができ、このため、各受信アンテナでは不可能であった複数のターゲットの分離捕捉が可能となる。
【0021】
請求項2記載の発明では、航空機に搭載され飛行方向に向けて所定の探索用電波を出力するレーダ用の送信アンテナおよび送信機と、前記送信アンテナから出力される探索用電波の反射波を受信する複数組の受信アンテナおよび受信機とを備えている。
又、この請求項2記載の発明では、前述した複数の受信アンテナを所定間隔を隔てて航空機に装備すると共に、この複数の受信アンテナで捕捉される反射情報を画像合成し且つこれを反射物の位置情報を含む二次元の合成画像データとして出力する画像合成処理機を装備している。
更に画像合成処理機を、通信ケーブル中の信号伝搬の遅れを含む受信アンテナの位置による信号遅延を補正する信号遅延補正機能と、受信信号の相関計算を行う相関計算機能と、これら各機能が稼働して得られる補正情報に基づいて二次元FFT処理を行い距離方向と方位方向の各反射情報を含む二次元の合成画像データを形成し出力する二次元FFT処理演算機能とを備えた構成とする。
そして、前述した送信アンテナを機体の機首部分に装備すると共に、受信アンテナの複数個を航空機の左右の翼部分の下面側に所定間隔を隔てて装備する、という構成を採っている。
【0022】
このため、この請求項2記載の発明では、前述した請求項1記載の発明と同等の機能を有するほか、二以上の受信アンテナを航空機の左右の翼部分の下面側に所定間隔を隔てて装備したので、二次元合成画像データの精度の更なる向上を図ることが可能となり、受信アンテナ相互間の間隔が大きく設定されるので、反射物たる複数ターゲットからの反射波の時間的なずれを更に大きくすることができ、かかる点において受信アンテナの開口寸法を大きく変えることなく分解能(複数ターゲットの分離識別力)を更に向上させることができる。
即ち、この請求項2記載の発明では、受信アンテナを左右主翼に分けて且つその下面に装備したので、ターゲットを左右の大きく異なった位置から捕捉し得るので、飛行方向成分の横方向の分離精度をより一層高めた合成画像高い合成画像を得ることができる。
【0023】
更に、この請求項2記載の発明では、前述した画像合成処理機が、通信ケーブル中の信号伝搬の遅れを含む受信アンテナの位置による信号遅延を補正する信号遅延補正機能と、受信信号の相関計算を行う相関計算機能と、これら各機能が稼働して得られる補正情報に基づいて二次元FFT処理を行い距離方向と方位方向の各反射情報を含む二次元の合成画像データを形成し出力する二次元FFT処理演算機能とを備えているので、受信データの位相処理に際し画像合成処理機によるデータの二次元FFT処理演算機能によって、例えば1秒間に数画像の高頻度での画像情報の取得を行うことができ、これがため、データの高速処理によって複数ターゲットの分離識別をより迅速に処理することができる。
【0024】
請求項3記載の発明では、前述した請求項2記載の発明が複数の受信アンテナを左右主翼に分けて且つその下面に装備したのに対して、複数の受信アンテナを機体の胴体部分の長手方向に所定間隔を隔てて装備した点に特徴を備えている。
【0025】
このため、この請求項3記載の発明では、航空機の進行方向成分の反射情報が多くなり、これがため、航空機の進行方向成分の分離精度がより一層高められた合成画像を得ることができる。
【0026】
請求項4記載の発明では、前述した請求項2又は3記載の発明が、複数の受信アンテナを左右主翼に分けて又は機体の胴体部分の長手方向に所定間隔を隔てて、装備した点に特徴を備えているのに対し、複数の受信アンテナを航空機の左右主翼および胴体の下面側の長手方向に所定箇所にそれぞれ所定間隔を隔てて装備する、という構成を採っている。
【0027】
このため、この請求項4記載の発明では、例えば胴体下面の長手方向に装備した複数の受信アンテナについては、距離の組合せにかかる受信アンテナの受信信号を位相合成して画面表示すると、進行方向成分の分離精度をより一層高めた合成画像を得ることができる。
又、同様に翼下面に装備した複数の受信アンテナについては、離れた距離の受信アンテナの受信信号を位相合成して画面表示すると、進行方向成分の横方向の分離精度をより一層高めた合成画像を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図1乃至図8に基づいて説明する。
【0029】
(構 成)
最初に、本実施形態の構成について説明する。
図1は本実施形態における信号処理系のブロック図である。また、図2は図1に開示した各構成部分を航空機に搭載した場合の各構成部分の装備箇所の例を示す説明図である。
【0030】
この図1ないし図2において、符号1は航空機の機体を示す。この機体1の機首1Aには、飛行方向に向けて所定の探索用電波を出力するレーダ用の送信アンテナが装備されている。この送信アンテナ2には、所定の周波数で当該送信アンテナ2を励振する送信機3が併設されている。
この送信機3および送信アンテナ2からは、周波数変調をかけたパルス波をレーダ波として機体1の前方に発信するように構成されている。
【0031】
また、本実施形態にあっては、図2に示すように、機体1の進行方向に対して横の方向に、所定のアンテナビーム(指向特性)を備えた受信アンテナ51,52が並べて配置されている。具体的には、機体1の左の主翼1Eに一方の受信アンテナ51が装備され、機体1の右の主翼1Fに他方の受信アンテナ52が装備されている。この各受信アンテナ51,52は、それぞれ独立して作動し、地上からの反射レーダ波を相互に独立して受信し得るようになっている。
【0032】
ここで、符号2A0は送信アンテナ2の送信ビームを示す。又、符号5A1,5A2は各受信アンテナ51,52の受信ビームを示す。
この各受信アンテナ51,52には、受信した反射レーダ波を所定の電気信号に変換する受信機61,62がそれぞれ併設されている(図3参照)。
【0033】
更に、前述した機体1には、複数の受信アンテナ51,52で捕捉され受信機61,62から出力されるレーダ波の反射情報(方位と距離)を合成して画像データとして出力する画像合成処理機(位相合成処理部を含む)10が装備されている。
この画像合成処理機10には、前述した各受信機61,62からの出力信号がA/D変換器71,72を介して入力されるようになっている。この各A/D変換器71,72は、それぞれ入力信号をデジタル信号に変換し、取得信号の位相を保持しつつ、前述した画像合成処理機10に送り込む。
【0034】
ここで、図1乃至図2では、受信アンテナ51,52,受信機61,62およびA/D変換器71,72から成る受信系81,82を二組装備した場合を例示したが、この受信系については、図3に示すように三組以上の受信系81,82,83,・・・8nを装備したものであってもよい。
【0035】
又、前述した画像合成処理機10は、本実施形態にあっては、送信機2及び各受信機61,62の各々から画像合成処理機10に至るまでの通信ケーブル中の信号伝搬の遅れ及び受信アンテナの位置による信号の遅延を補正する信号遅延補正機能と、各受信機61,62で得られる受信信号の相関計算を行う相関計算機能と、これら各機能が稼働して得られる補正情報に基づいて二次元FFT処理を行い距離方向と方位方向の二次元の画像情報を出力する二次元FFT処理演算機能とを備えている。
【0036】
尚、受信される二つの信号遅延の補正は、信号遅延補正回路部11で実行される。又、各受信機61,62で得られる受信信号の相関計算は、受信機間相関計算部12で行われる。更に、上述した各機能が稼働して得られる補正情報に基づいて二次元FFT処理を行いこれによって距離方向と方位方向の二次元の画像情報を形成する二次元FFT処理演算は二次元FFT処理部13で実行される。
【0037】
更に、各受信機61,62に対応して、A/D変換部71,72が装備されている。この各A/D変換部71,72は、それぞれ入力信号をデジタル信号に変換し、取得信号の位相を保持しつつ、これを前述した画像合成処理機10に送り込む。
【0038】
この場合、画像合成処理機10内では、前述した送信アンテナ2から航空機の飛行方向に向けて発射されたレーダ波の反射波を受信する一方と他方の二つの受信アンテナ51,52(所定間隔を隔てて機体1に装備しされている)で得られる情報を画像合成し、これに基づいて反射物の位置を特定するように信号処理が成されるようになっている。
【0039】
そして、画像合成処理機10内では、以下に示す手順によって信号処理が実行されるようになっている。
【0040】
まず、第1の工程では、各受信アンテナ51,52で捕捉される一又は二以上の反射レーダ波から各受信アンテナ51,52毎に反射物までの距離が演算される。
次に、第2の工程では、前述した受信アンテナ51,52毎に予め特定される指向性(アンテナビーム)5A1,5A2の方位角の範囲内で且つ当該受信アンテナ51,52を中心点として各受信アンテナ51,52毎に得られる円弧状の反射物位置曲線(図4におけるR L0,R L3,R L4 :円弧状線分に同じ)を算定する。
【0041】
又、第3の工程では、前述した第2の工程および前述した第1の工程で得られるアンテナビーム5A1,5A2内の各反射物位置曲線R L0,R L3,R L4を当該各受信アンテナ51,52の向き及び離間距離を基準として共通の座標上にて画像合成する。
そして、第4の工程では、前述した第3の工程で特定される合成画像上で各円弧状の反射物位置曲線R L0,R L3,R L4が交差して生じる交点の位置を実際上の反射物(ターゲット)K3,K4の位置として特定しその位置情報を合成画像情報と共に出力し、前述したように航空機の操縦室等に装備された画像表示装置等に送り込む。
【0042】
(動 作)
次に、上記実施形態における装置の全体的な動作を説明する。
【0043】
前述した送信アンテナ2から出力されるレーダ波(パルス波)は、物体に当たって反射する。そして、受信アンテナ51(又は52)にあっては、当該受信アンテナ51(又は52)から等距離にある複数の物体については、複合した状態で受信される。
【0044】
この場合は、前述した従来例における図9の場合と同等となる。即ち、受信アンテナが一方の受信アンテナ51のみ(一つ)の場合であることから、等距離に位置する二つの物体K1,K2 (図9参照)については分離ができず、物体が前述したように複合して一つの物体の如く捕捉される。
この場合の分解能は、従来より知られているようにアンテナのビーム幅(実開口幅)によって決定する。
【0045】
また、前述した従来例における図10に示すように山等の凹凸がある場合も、受信アンテナが一方の受信アンテナ51のみ(一つ)の場合であることから、距離方向であっても上方からの探索であるため等距離物体K3,K4の分離ができなくなる。
【0046】
一方、受信アンテナが、図4に示すように受信アンテナ51,52 の如く複数ある場合には、物体との相対位置は受信アンテナ51,52毎に微妙に異なる。この相対位置の変化は、受信信号のパターンの変化になるので、受信信号の比較により、ビーム幅の中にある複数の物体の分離識別が可能になる。
【0047】
これを更に詳述する。
【0048】
図5(A)は、図4に示すように受信アンテナ51で捕捉した複数の物体(ターゲット)K3,K4の反射レーダ波と送信レーダ波との位置関係を一次元座標上に示したものである。この場合、記号P2は送信レーダ波を示し、記号R1,R2は反射レーダ波を示す。この反射信号R1,R2は、複数の物体K3,K4の位置を示す。
この場合、複数の物体(ターゲット)K3 ,K4 は、この図5(A)から明らかのように受信アンテナ51から同一の距離に位置するため、分離することができない。
【0049】
又、図5(B)は、反射信号R1,R2を受信アンテナ51の指向特性(アンテナビーム),即ちビーム幅(実開口幅)に合わせて、平面的に図示した場合を示す。このビーム幅(実開口幅)及び距離方向の表示データは、本実施形態にあっては図1におけるメモリ10Aに予め記憶されている。
この図5(B)では、物体K3,K4が受信アンテナ51を中心とした円弧状線分RL0上の位置(受信アンテナ51からの距離が同じ位置は円弧状曲線となる)にある場合が示されている。
【0050】
即ち、この円弧状線分RL0上の位置は前述した図5(A)における反射レーダ波の信号R1,R2の位置と同等なものとなっており、図5(A)の受信アンテナ51からみて、複数の物体K3,K4は、ビーム幅(実開口幅)内でかつ同一の距離に位置する(円弧状線分RL0上にある)ことから、分離することができない。
又、この場合の二次元の画像情報も、所定のタイミングで前述したメモリ10Aに一時的に記憶されるようになっている。
【0051】
図6(A)は、受信アンテナ52で捕捉した複数の物体(ターゲット)K3,K4の反射レーダ波と送信レーダ波との位置関係を一次元座標上に示したものである。この場合、物体K3,K4の位置は、後述する図6(B)で明らかにように、受信アンテナ52の位置からみると距離方向に相違がある。
ここで、記号P2は送信レーダ波を示し、記号R1,R2は反射レーダ波を示す。この反射信号R1,R2は、複数の物体(ターゲット)K3,K4の位置を示す。
【0052】
そして、この複数の物体K3,K4は、受信アンテナ52から明らかに異なった距離に位置するため、図6(A)に示すように、極く自然に二つの受信信号として分離して捕捉される。即ち、受信アンテナ52で捕捉した複数の物体K3,K4の反射レーダ波の信号R1,R2は、距離方向の信号位置を示す。
【0053】
又、図6(B)では、物体K3,K4が受信アンテナ52を中心とした円弧状線分RL3,RL4上の位置(受信アンテナ52からの距離が異なる)にある場合が示されている。
即ち、この円弧状線分RL3,RL4の位置は、前述した図6(A)における反射レーダ波R1,R2の位置と同等なものとなっており、図6(A)に示すように受信アンテナ52からみて、複数の物体K3,K4は、ビーム幅(実開口幅)内でかつ異なった距離に位置するため、上述したように極く容易に分離される。
【0054】
又、この場合の二次元の画像情報も、所定のタイミングで前述したメモリ10Aに一時的に記憶されるようになっている。
【0055】
図7は、受信アンテナ51,52で得られ且つ前述した図5(B),図6(B)にて分析した二次元の画像情報をメモリ10Aから呼び出して重ね合わせた場合を示す。かかる演算は、画像合成処理機10で実行される。
【0056】
この図7において、円弧状線分RL0は、一方の受信アンテナ51で得られる物体K3,K4の位置情報を示す。又、円弧状線分R L3 ,R L4 は、他方の受信アンテナ52で得られる物体K3,K4の位置情報を示す。
【0057】
この三つの位置情報を示す曲線(円弧状線分)RL0,R L3 ,R L4 は、一方と他方の受信アンテナ51,52が所定間隔隔てて装備されていることから、必ず交差する。この交差点が幾何学上明らかに物体K3,K4の位置情報を示す。
かかる位置情報(物体K3,K4の厳密な位置情報)は、送信アンテナ2と受信アンテナ51,52の位置関係や各受信アンテナ51,52のビーム幅(実開口幅),更には各受信アンテナ51,52で捕捉された距離方向の位置情報等に基づいて画像合成処理機10で高速演算され特定される。
【0058】
そして、この場合の演算結果は、前述したメモリ10Aに一時的に記憶されるほか、予め操縦席等に装備されたレーダ画像表示装置に向けて出力され、所定の信号処理されて表示されるようになっている。
【0059】
このため、かかる手法で演算された物体K3,K4の方位位置情報は、理論的には、例えば送信アンテナ2の中心点を中心として機体1に機首1Aの延設方向に向けて且つ指向性角度が0度に近い状態の鋭いレーダ波を発射して物体K3,K4を捕捉したのとほぼ同等の方位位置精度を得ることができる。
【0060】
実際上は、種々の物理的な条件があってかかる演算精度(即ち、指向性角度が0度に近い鋭い指向性を得る)は得にくいが、等価的にはビーム幅の極端に小さいアンテナでスキャンしたのと同様の効果を得られるということとなり、実開口幅よりも高い方位分解能を確実に実現することができる。
即ち、本実施形態の方式によるレーダを用いることで、従来は困難であった飛行方向前方の例えば1〔m〕単位の高分解能のレーダ画像を、1〔Hz〕以上の高頻度で取得することができるようになった。
【0061】
このように、上記実施形態によると、複数の受信アンテナを機体の進行方向の成分と、進行方向横向きの成分を持たせて配置する事で、距離方向の地面の凹凸(山岳地帯と平地の如きもの)と、方位方向の平面的広がりの情報を同時に得る事ができる。そして、横軸を方位方向、縦軸を距離方向として表示すれば、機体前方の様子を二次元画像として見ることができる。
又、受信信号の比較および地上点の識別は、受信アンテナ相互間の相関情報を二次元FFTする手法を採ることにより、高頻度での計算ができる。
【0062】
このように、本実施形態によると、従来は困難であった飛行方向の前方の1〔m〕単位の高分解能レーダ画像を、1〔Hz〕以上の高頻度で取得する事が可能になる。
このため、悪天候時に起こり易い航法ミスや勘違いによる着陸進入時の山腹への衝突事故等を回避するために必要な情報を、画像で的確に得られることから、直感的に前方の状況把握ができるようになり、操縦士の負荷軽減が可能となり、そのための設備も比較的小さいものとなるという利点がある。
【0063】
ここで、複数の受信アンテナについては左右の翼部分以外に例えば機体1の胴体部分に装備してもよい。
【0064】
図8に他の実施形態を示す。
この図8に示す他の実施形態は、受信アンテナを機体1の胴部分の下面側および翼部分の下面側の各々に合計12個装備した場合の例を示す。
この場合、胴部分の下面側には、長手方向に沿って六箇所に所定間隔を隔てて受信アンテナ(胴体下受信アンテナ)151,152,153,154,155,156が装備されている。又、翼部分の下面側には、翼の左右の長手方向に沿って、それぞれ三箇所に所定間隔を隔てて受信アンテナ(翼下受信アンテナ)161,162,163,164,165,166が装備されている。
【0065】
そして、これにより、例えば、胴体下受信アンテナ151〜156の場合は、離れた距離の組み合わせにかかる受信アンテナの受信信号を位相合成して画面表示すると、進行方向成分の分離精度をより一層高めた合成画像を得ることができる。又、同様に翼下受信アンテナ161〜166の内の離れた距離の受信アンテナの受信信号を位相合成して画面表示すると、進行方向成分の横方向の分離精度をより一層高めた合成画像高い合成画像を得ることができる。
【0066】
ここで、胴体下受信アンテナおよび翼下受信アンテナの数については、特に限定するものではない。又、相互間に位置情報が特定されていることを前提として配置関係については自由に変えてもよい。
又、受信アンテナを機体構造と一体化したり、ポッドで吊り下げたものであってもよい。更に、レーダの送信部を、他の目的のレーダ(気象レーダや、火器管制レーダ)と兼用してもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、従来より使用されている通常の受信アンテナであっても、これを複数装備して前述したように所定の位相合成画像を得ることにより、レーダ波で捕捉した物体の分離精度(装置の分解能)を大きく向上させることができ、とくに、飛行方向の前方の距離方向又は飛行方向に直交する方向,或いは飛行方向の前方の距離方向および飛行方向に直交する方向のいずれについても、より高い分解能を得ることができ、更に特別の開口の大きい大型の受信アンテナを使用することなく分解能の向上を図り得るので、合成開口の大きい従来型のものに比較して全体的に小型化が可能となり且つ複数の受信アンテナで物体を捕捉するように構成されているので、信頼性を高めることができるという従来にない優れた航空機搭載用画像レーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における信号処理系を示すブロック図である。
【図2】図1に開示した各構成を航空機に搭載した場合の当該各構成部分の装備箇所の例を示す説明図である。
【図3】図1に開示した実施形態で受信アンテナを三組以上をした場合の例を示す説明図である。
【図4】図1に開示した実施形態における二つの受信アンテナの受信ビームに例を示す説明図である。
【図5】図4における一方の受信アンテナの動作例を示す図で、図5(A)は二物体を分離捕捉出来ない場合の反射レーダ波の例を示す説明図、図5(B)は図5(A)の実際の位置関係と一方の受信アンテナの受信ビームとの関係を示す説明図である。
【図6】図4における他方の受信アンテナの動作例を示す図で、図6(A)は二物体を分離することができる場合の反射レーダ波の例を示す説明図、図6(B)は図6(A)の実際の位置関係と他方の受信アンテナの受信ビームとの関係を示す説明図である。
【図7】図1に開示した実施形態の動作例を示す図で、図5(B)と図5(B)で開示したものを位相合成した結果を示す説明図である。
【図8】他の実施形態の例を示す説明図である。
【図9】従来例における受信アンテナの作動状態を示す説明図である。
【図10】他の従来例における受信アンテナの作動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機体
2 送信アンテナ
2A0 送信ビーム
3 送信機
51,52,53〜5n,151,152,153〜156,161,162,163〜166 受信アンテナ
5A1,5A2 受信ビーム
61,62,63〜6n 受信機
71,72,73〜7n A/D変換器
81,82,83〜8n 受信系
10 画像合成処理機
10A メモリ(情報記憶部)
11 信号遅延補正回路部
12 受信機間相関計算部
13 二次元FFT処理部
K3,K4 物体(ターゲット)
Claims (4)
- 航空機から飛行方向に向けて発射されたレーダ波の反射波を受信する少なくとも一方と他方の二つの受信アンテナを所定間隔を隔てて設けると共に、この複数の受信アンテナで得られる情報を画像合成し、これに基づいて反射物の位置を特定する複数のレーダ反射波による画像合成方法であって、
前記レーダ波を出力する送信アンテナを航空機の機首部分に装備し且つ前記一方と他方の二つの受信アンテナを航空機の一方の翼部分と他方の翼部分とにそれぞれ分けて装備し、
前記各受信アンテナで捕捉される一又は二以上の反射波から各受信アンテナ毎に反射物までの距離を演算する第1の工程と、前記受信アンテナ毎に予め特定されるアンテナビームの方位角の範囲内で且つ当該受信アンテナを中心点として各受信アンテナ毎に得られる半円弧状の反射物位置曲線を算定する第2の工程と、この第2の工程および前記第1の工程で得られるアンテナビーム内の各反射物位置曲線を当該各受信アンテナの向き及び離間距離を基準として共通の座標上にて画像合成する第3の工程と、この第3の工程で特定される合成画像上で前記各半円弧状の反射物位置曲線の交点の位置を実際上の反射物の位置として特定しその位置情報を合成画像情報と共に出力する第4の工程とを備えていることを特徴とした複数の反射レーダ波による画像合成方法。 - 航空機に搭載され飛行方向に向けて所定の探索用電波を出力するレーダ用の送信アンテナおよび送信機と、前記送信アンテナから出力される探索用電波の反射波を受信する複数組の受信アンテナおよび受信機とを備え、
前記複数の受信アンテナを所定間隔を隔てて前記航空機に装備すると共に、この複数の受信アンテナで捕捉される反射情報を画像合成し且つこれを反射物の位置情報を含む二次元の合成画像データとして出力する画像合成処理機を装備して成る航空機搭載用画像レーダ装置において、
前記画像合成処理機を、通信ケーブル中の信号伝搬の遅れを含む受信アンテナの位置による信号遅延を補正する信号遅延補正機能と、受信信号の相関計算を行う相関計算機能と、これら各機能が稼働して得られる補正情報に基づいて二次元FFT処理を行い距離方向と方位方向の各反射情報を含む二次元の合成画像データを形成し出力する二次元FFT処理演算機能とを備えた構成とし、
前記送信アンテナを機体の機首部分に装備すると共に、前記受信アンテナの複数個を航空機の左右の翼部分の下面側に所定間隔を隔てて装備したことを特徴とする航空機搭載用画像レーダ装置。 - 航空機に搭載され飛行方向に向けて所定の探索用電波を出力するレーダ用の送信アンテナおよび送信機と、前記送信アンテナから出力される探索用電波の反射波を受信する複数組の受信アンテナおよび受信機とを備え、
前記複数の受信アンテナを所定間隔を隔てて前記航空機に装備すると共に、この複数の受信アンテナで捕捉される反射情報を画像合成し且つこれを反射物の位置情報を含む二次元の合成画像データとして出力する画像合成処理機を装備して成る航空機搭載用画像レーダ装置において、
前記画像合成処理機を、通信ケーブル中の信号伝搬の遅れを含む受信アンテナの位置による信号遅延を補正する信号遅延補正機能と、受信信号の相関計算を行う相関計算機能と、これら各機能が稼働して得られる補正情報に基づいて二次元FFT処理を行い距離方向と方位方向の各反射情報を含む二次元の合成画像データを形成し出力する二次元FFT処理演算機能とを備えた構成とし、
前記送信アンテナを機体の機首部分に装備すると共に、前記複数の受信アンテナを機体の胴体部分の長手方向に所定間隔を隔てて装備したことを特徴とする航空機搭載用画像レーダ装置。 - 航空機に搭載され飛行方向に向けて所定の探索用電波を出力するレーダ用の送信アンテナおよび送信機と、前記送信アンテナから出力される探索用電波の反射波を受信する複数組の受信アンテナおよび受信機とを備え、
前記複数の受信アンテナを所定間隔を隔てて前記航空機に装備すると共に、この複数の受信アンテナで捕捉される反射情報を画像合成し且つこれを反射物の位置情報を含む二次元の合成画像データとして出力する画像合成処理機を装備して成る航空機搭載用画像レーダ装置において、
前記画像合成処理機を、通信ケーブル中の信号伝搬の遅れを含む受信アンテナの位置による信号遅延を補正する信号遅延補正機能と、受信信号の相関計算を行う相関計算機能と、これら各機能が稼働して得られる補正情報に基づいて二次元FFT処理を行い距離方向と方位方向の各反射情報を含む二次元の合成画像データを形成し出力する二次元FFT処理演算機能とを備えた構成とし、
前記送信アンテナを機体の機首部分に装備すると共に、前記複数組の受信アンテナを航空機の左右主翼および胴体の各下面側の長手方向に所定間隔を隔ててそれぞれ装備したことを特徴とする航空機搭載用画像レーダ装置。
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