JP3586546B2 - Cosmetics - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明感を持たせつつ、肌の色相を変化させることができ、かつ毛穴が目立たず、自然で素肌感があり、非常にきめ細かい仕上りが得られる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メークアップ化粧料は、これを塗布して肌の質感を変化させるため、拡散反射の強い粉体を配合してマットな仕上がりを得たり、マイカ等の鏡面反射の強い粉体を配合してつやのある仕上がりを得たりしている。また、血行不良や加齢等による肌のくすみ(肌が暗く、黄色くなる状態)をカバーするため、酸化チタン、酸化鉄等の隠蔽力の高い顔料を配合したり、ベンガラ、レーキ顔料、有機顔料等の赤色を加えて肌の色相を変化させることが行われている。
【0003】
一方、赤ら顔や赤にきび跡を隠すために、赤の補色である緑色の顔料を使用したり、透明感を与えるために青色や紫色の顔料を使用して、肌の色相感覚を変化させることが行われている。
【0004】
しかしながら、隠蔽力の高い顔料を用いた場合には、透明感がなく不自然な仕上りになってしまうという問題がある。また、補色の原理を利用した場合には、色相のカバーはできるものの彩度が低下し、反対に肌色がくすんでしまうという問題がある。
【0005】
また、光拡散粉体として球状複合粉体も用いられるが、これらを配合した場合には、シミ・ソバカス、シワ、肌のくすみ、毛穴等の欠点がカバーされマットな仕上がりは得られるものの、きめ細かな素肌感のある美しい仕上がりは得られず、毛穴等をカバーする機能と、自然で透明感があり、くすみのない仕上がりを併せ持つ化粧料を得るのは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、観測方向による色の変化がなく、透明感を持たせつつ肌の色相を変化させることができ、かつ毛穴が目立たず、自然な仕上がりが得られる化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは鋭意検討を行い、従来のメークアップ化粧料では透明感がなく、また肌色がくすんでしまうのは、その色相コントロール方法が減法混色に基づくものであるために、色を重ねれば重ねるほど彩度が低下して灰色に近づいてしまうことが原因であることに思い至り、加法混色の原理、すなわち光を利用しての混色を使用すれば、この問題を解決できると考えた。そして、特定の色差を有する粉体(A)と球状複合粉体(B)を併用すれば、透明感を持たせつつ、肌の色相を変化させることができるとともに、毛穴が目立たず、自然で素肌感があり、仕上りの非常にきめ細かい化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B)
(A):雲母の表面を酸化チタンと酸化鉄の混合物で被覆するか、あるいは更にその表面を疎水化処理して得た平均粒径5〜12μmの粉体であって、該粉体を黒色の合成皮革上に8mg/100cm2均一塗布し、これを入射角45°、受光角−45°及び−20°で測色したとき、CIE1976L***表色系により規定される2つの干渉色(L45,45 * ,45,45 * ,45,45 *)及び(L45,20 * ,45,20 * ,45,20 *)について、下記式:
ΔE=〔(L45,45 *−L45,20 *2+(a45,45 *−a45,20 *2+(b45,45 *−b45,20 *20.5
により求めた色差(ΔE)が20.0〜32.3である粉体
0.1〜80重量%
(B):内部に酸化チタン又は酸化亜鉛の粉末が分散され、表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムを担持した樹脂及び酸化ケイ素から選ばれる1種又は2種以上の球状複合粉体 0.05〜50重量%
を含有することを特徴とする化粧料を提供するものである。
【0009】
なお、従来、ファンデーション等にパール粉体を配合することは行われているが、この場合には、パール独特の光沢感からギラツキ感を生じてしまい、仕上がり感が悪くなってしまったり、観測角度によってそのパール感や干渉による色調が変化してしまうことがある。これは、従来用いられているパール粉体は、干渉色が光の入射角に対して方向性があり、正反射近傍で強く発現し、その他の方向ではほとんど観測できないためである。
【0010】
これに対し、本発明で用いる(A)成分の粉体は、観測角度による色調変化の少ない、すなわち、正反射近傍のみで干渉色を生ずるのではなく、広範囲において干渉色を観測できるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる(A)成分の粉体の色差(ΔE)を求めるには、まず粉体を黒色の合成皮革上に8mg/100cmとり、スポンジを使用し合成皮革に軽くこするようにして均一に塗布する。これを、例えば変角分光測定システム(村上色材技術研究所製,GCMS−3)を用い、入射光角45°、受光角−45°及び−20°で測色する。このときの2つの干渉色をCIE1976L表色系で規定し、入射光角45°、受光角−45°のときを(L45,45 , a45,45 , b45,45 )、入射光角45°、受光角−20°のときを(L45,20 , a45,20 , b45,20 )とし、これらを用い、前記式よりΔEを求めることができる。なお、このような測定に使用される黒色の合成皮革は、同様にして求められるΔEが7以下のものである。
【0012】
(A)成分の粉体は、このようにして求められるΔEが7〜40、好ましくは10〜35のものである。7未満では、肌の色相は変化するものの透明感がなくなってしまい、40を超えるものでは、肌を見る角度によって色相が大きく変化し、異和感を生じる。
【0013】
(A)成分の粉体の粒径は特に制限されないが、平均粒径が12μm以下、特に5〜12μmのものが、使用感が良好で、かつギラツキ感を低減することができ好ましい。
【0014】
また、(A)成分の粉体としては、母粉体を金属酸化物粒子で被覆したものが好ましい。この母粉体としては、金属酸化物粒子で被覆されることにより干渉色を発するものが好ましく、例えば雲母、板状酸化チタン、板状酸化鉄、板状アルミナ、板状シリカ、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス等が挙げられ、特に雲母が好ましい。また、金属酸化物としては、例えば酸化チタン、酸化鉄、酸化ジルコニウム、アルミナ等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組合わせて使用することができ、特に酸化チタン、酸化鉄又はこれらの混合物が好ましい。また、酸化チタンと酸化鉄の混合物を用いて被覆する場合には、酸化チタンがルチル型であり、スズを含まないのが好ましい。なお、母粉体を金属酸化物粒子で被覆する方法は特に制限されず、通常の方法に従って行うことができる。
【0015】
また、母粉体の表面を被覆する金属酸化物粒子の光学的厚みをコントロールすることにより、様々な色調をつくりだすことが可能である。そして、例えば干渉色が青〜紫色系を示す粉体は、肌に透明感を与え、干渉色が緑色系を示す粉体は、くすんだ色にならず、肌の赤みを抑え、干渉色がオレンジ〜赤色系を示す粉体は、肌を健康的に見せ、肌のくすみを隠すことが可能となる。
【0016】
更に、(A)成分として、2種以上の粉体を組合わせて用いることにより、様々な色調をつくりだすことも可能である。なお、2種以上の粉体を組合わせて使用する場合には、混合後の粉体のΔEが7〜40であるのが好ましい。
【0017】
また、(A)成分の粉体は、その表面が疎水化処理されていることが、耐光性の面から好ましい。なお、疎水化処理により、ΔEが変化する場合があるが、処理後のΔEが7〜40のものであれば、好適に使用することができる。
【0018】
疎水化処理は、疎水化処理剤を用いて行われ、該疎水化処理剤としては、シリコーン油、脂肪酸金属塩、アルキルリン酸、アルキルリン酸のアルカリ金属塩又はアミン塩、N−モノ長鎖(炭素数8〜22)脂肪族アシル塩基性アミノ酸、パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物などが挙げられる。
【0019】
シリコーン油としては、通常の化粧料等に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、メチルポリシロキサンエマルジョン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、フェノール変性シリコーン等が挙げられる。
【0020】
脂肪酸金属塩としては、特に炭素数12〜18のものが好ましく、またそれらの塩としては、例えばカルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム等の塩が挙げられ、特にアルミニウム塩が好ましい。従って脂肪酸金属塩のうち好ましいものとしては、アルミニウムモノステアレート、アルミニウムジステレート、アルミニウムモノオレエート、アルミニウムモノパルミテート、アルミニウムモノラウレート等が例示されるが、これらの例に限定されない。
【0021】
アルキルリン酸又はそのアルカリ金属塩もしくはアミン塩としては、次の一般式(1)又は(2)で表されるものが挙げられる。
【0022】
【化1】

Figure 0003586546
【0023】
〔式中、R、R及びRは炭素数1〜45の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、X、X及びXは水素原子、アルカリ金属原子又はアンモニウムを示す。〕
【0024】
上記一般式(1)及び(2)中、R〜Rで示される炭化水素基は、炭素数1〜45のものであるが、特に炭素数8以上のものが望ましい。炭素数8未満であると、そのアルキルリン酸金属塩が粘着性を示し、滑沢性、延展性が低下するおそれがある。かかる炭化水素基としては、例えば、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、ウンデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘンエイコシル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、ノナコシル、トリアコンチル、ヘントリアコンチル、ドトリアコンチル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ドデセニル、ウンデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコセニル、ヘンエイコセニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニル、ペンタコセニル、ヘキサコセニル、ヘプタコセニル、オクタコセニル、ノナコセニル、トリアコンテニル、ヘントリアコンテニル、ドトリアコンテニル、オクタジエニル、ノナジエニル、デカジエニル、ドデカジエニル、ウンデカジエニル、トリデカジエニル、テトラデカジエニル、ペンタデカジエニル、ヘキサデカジエニル、ヘプタデカジエニル、オクタデカジエニル、ノナデカジエニル、エイコサジエニル、ヘンエイコサジエニル、ドコサジエニル、トリコサジエニル、テトラコサジエニル、ペンタコサジエニル、ヘキサコサジエニル、ヘプタコサジエニル、オクタコサジエニル、ノナコサジエニル、トリアコンタジエニル、ヘントリアコンタジエニル、ドトリアコンタジエニル、2−ヘキシルデシル、2−オクチルウンデシル、2−デシルテトラデシル、2−ウンデシルヘキサデシル、2−テトラデシルオクタデシル基等が挙げられる。また、上記一般式(1)及び(2)中、X〜Xで示されるアルカリ金属としては、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、X〜Xで示されるアンモニウムとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モルホリン、アルギニン等のアミンから導かれるものが挙げられる。
【0025】
一般式(1)又は(2)で表されるアルキルリン酸又はその塩の具体例としては、ジセチルリン酸、モノラウリルリン酸、モノラウリルリン酸のナトリウム塩、カリウム塩又はアミン塩、ジセチルリン酸のナトリウム塩、カリウム塩又はアミン塩等が挙げられる。
【0026】
N−モノ長鎖(炭素数8〜22)脂肪族アシル塩基性アミノ酸を構成する塩基性アミノ酸としては、α,γ−ジアミノ酪酸、オルニチン、リジン、アルギニン、ヒスチジン等が挙げられる。これらは光学活性体であってもラセミ体であってもよい。長鎖脂肪族アシル基としては炭素数8〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪族アシル基が挙げられ、単一鎖長のものであっても混合鎖長のものであってもよい。具体的には、2−エチルヘキサノイル、カプリロイル、カプロイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル、オレオイル、ベヘノイル、ココイル、牛脂脂肪酸アシル、硬化牛脂脂肪酸アシル等が挙げられる。長鎖アシル基の塩基性アミノ酸ヘの結合部位は、α位のアミノ基あるいはω位のアミノ基であるが、アルギニン及びヒスチジンにおいてはα位のアミノ基に限定される。具体例としては、Nε−2−エチルヘキサノイルリジン、Nε−ラウロイルリジン、Nε−ココイルリジン、Nε−パルミトイルリジン、Nε−イソステアロイルリジン、Nε−硬化牛脂脂肪酸アシルリジン、Nα−カプリロイルリジン、Nα−ラウロイルリジン、Nα−ミリストイルリジン、Nα−オレオイルリジン、Nα−ベヘノイルリジン、Nδ−ココイルオルニチン、Nδ−ステアロイルオルニチン、Nδ−牛脂脂肪酸アシルオルニチン、Nα−エチルヘキサノイルオルニチン、Nα−ラウロイルオルニチン、Nα−イソステアロイルオルニチン、Nγ−パルミトイル−α,γ−ジアミノ酪酸、Nα−牛脂脂肪酸アシル−α,γ−ジアミノ酪酸、Nα−カプロイルアルギニン、Nα−ラウロイルアルギニン、Nα−パルミトイルアルギニン、Nα−硬化牛脂脂肪酸アシルアルギニン、Nα−ココイルヒスチジン、Nα−イソステアロイルヒスチジン等が挙げられるが、これらの例に限定されない。
【0027】
パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物としては、例えば次の一般式(3)
【0028】
(C2m+12nO)PO(OH)3−y (3)
〔式中、mは4〜14の整数を示し、nは1〜12の整数を示し、yは1〜3の整数を示す。〕
【0029】
で表されるパーフルオロアルキルリン酸(米国特許第3632744号明細書)、フルオロアルキルジ(オキシエチル)アミンリン酸エステル(特開昭62−250074号公報)、パーフルオロアルキル基を有する樹脂(特開昭55−167209号公報)、四フッ化エチレン樹脂、パーフルオロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフルオロアルキルシラン(特開平2−218603号公報)等が挙げられる。
【0030】
粉体を疎水化処理する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば以下に示す方法が挙げられる。
【0031】
粉体のシリコーン油による処理は、例えばシリコーン油の一種又は二種以上を適量のヘキサン等に溶解したものに粉体を分散させ、溶剤留去後100〜200℃で2〜10時間処理し、その後乾燥することにより行うことができる。
【0032】
粉体のアルキルリン酸又はその塩による処理は、一般式(1)又は(2)中のXとX、又はXが水素である場合、例えばアルキルリン酸をイソプロピルアルコール、ヘキサン等の溶剤で溶解したものに粉体を分散させ、50℃〜70℃で1〜3時間処理し、溶剤留去後乾燥することにより行うことができる。また一般式(1)又は(2)中のX、又はXとXが水素以外である場合(アルカリ金属又はアンモニウムである場合)は、例えばアルキルリン酸のアルカリ金属塩又はアミン塩を水に溶解したものに粉体を分散させ、50〜70℃で1〜3時間処理し、その後適当な酸で中和した後、熱時濾過し、エタノール水溶液で洗浄後、乾燥することにより行うことができる。
【0033】
また、粉体をN−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸で処理する方法としては乾式法及び湿式法のいずれの方法も用いることができる。乾式法は簡便かつ効果的であって、N−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸の微細粉末を粉体と撹拌混合するか、もしくはN−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸と粉体を混合した後、共粉砕することによって、粉体の表面を容易に処理できる。湿式法は、N−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸が中性付近の水及び通常の油にほとんど溶解しないため、塩化カルシウムを可溶化剤として用いてN−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸を有機溶剤に溶解した後、粉体を接触させ、更に水洗して塩化カルシウムを除去して乾燥することにより、粉体の表面を処理できる。あるいは酸性もしくはアルカリ性の水又は水性溶媒中にN−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸を溶解して粉体を接触させた後、中性付近まで中和して粉体表面にN−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸を析出付着させ、中和によって生じた塩を水洗により除去し、乾燥することによっても同様の表面処理ができる(特開昭61−7202号公報、特開昭61−10503号公報)。
【0034】
粉体に対する疎水化処理剤の処理量は、0.05〜20重量%、特に2〜10重量%が、十分な疎水性、良好な感触及び耐光性が得られ好ましい。
【0035】
このようにして得られる(A)成分は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.1〜80重量%配合されるが、0.5〜50重量%、特に1.0〜40重量%配合されるのが好ましい。
【0036】
本発明の化粧料に用いる(B)成分の樹脂及び酸化ケイ素(以下、「母材粒子」と言うことがある)は、特に制限されないが、これらのうち、樹脂としては、ナイロン6樹脂、ナイロン12樹脂、ナイロン6とナイロン12との共重合樹脂等のナイロン樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂の粉末が挙げられ、なかでも、ナイロン樹脂やシリコーン樹脂の粉末が好ましい。
【0037】
母材粒子の形状は、特に制限されないが、球状、柱状、棒状あるいは板状等のいずれをも用いることができ、特に球状が好ましい。平均粒子径は、特に制限されないが形状が球状の場合は0.5〜100μmが好ましく、特に好ましくは2〜20μmの範囲であり、柱状、棒状、板状の場合は、球状換算で1〜100μmが好ましく、特に好ましくは5〜20μmの範囲である。母材粒子の平均粒子径が上記範囲内であれば、球状複合粉体を化粧料に配合したとき、使用者に違和感を与えることが少なくなる。
【0038】
本発明の(B)成分で用いる母材粒子の内部に分散する酸化チタン又は酸化亜鉛の粉末は、単独で使用しても、混合して使用してもよい。平均粒子径は特に制限されないが、母材粒子の内部での分散性をよくするため0.005〜2μmが好ましく、特に0.01〜0.5μmが好ましい。
酸化チタンや酸化亜鉛の粉末の形状は、特に制限されず球状、柱状、棒状、板状又は不定形等いずれでもよい。また、配合量は、母材粒子に対して5〜60重量%が好ましく、特に8〜50重量%が好ましく、この範囲内であると、十分な紫外線吸収効果が得られ、しかも母材粒子内部での分散性も良好である。
【0039】
母材粒子の内部に酸化チタンや酸化亜鉛を分散させる方法は特に制限されないが、例えば、母材粒子がナイロン樹脂の場合には、パラフィン等に環状ラクタムを加熱、溶解し、これに所望量の酸化チタンや酸化亜鉛の粉末を添加し、かき混ぜながら、重合促進剤、例えば三塩化リンを添加してアルカリ重合を行わせ、粒子とし、更に、粒子をろ別し、有機溶材、例えばベンゼンやイソプロピルアルコールで洗浄し、乾燥する方法;母材粒子がシリコーン樹脂の場合には、アンモニアやアミン等の水溶液に酸化チタンや酸化亜鉛の粉末を添加、混合し、更に、加水分解性シラン、例えばクロロシラン、ハイドロジェンシラン、アルコキシシラン、アセトキシシランを加えて加水分解、縮合反応を行わせ、粒子とし、更に、粒子をろ別し、水洗し、乾燥する方法;母材粒子が酸化ケイ素の場合には、まず、ケイ酸ナトリウムに酸化チタンや酸化亜鉛の粉末を添加して懸濁液を調製し、更に界面活性剤とベンゼン等の油性分散剤との混合液を調製し、この混合液に上述した懸濁液を加え、乳化させて油中水分散型エマルジョンを得た後、それを硫酸アンモニウムや塩化アンモン等の塩を添加してケイ酸ナトリウムと反応させ、粒子とし、当該粒子をろ別、水洗し、メタノール等の有機溶剤で洗浄し、乾燥する方法が挙げられる。
【0040】
また、(B)成分で用いる母材粒子の表面に担持される酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末の平均粒子径は特に制限されないが、例えば0.005〜2μmが好ましく、特に0.01〜0.5μmが母材粒子への担持性及び球状複合粉体のすべり性が向上するため好ましい。
酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末の形状は特に制限されないが、球状が好ましく、母材粒子の表面に半没状態で担持され、その表面を一重に覆っていることが好ましい。配合量は、酸化チタンや酸化亜鉛を含む母材粒子に対し、好ましくは10〜60重量%、特に好ましくは20〜40重量%とするのが母材粒子表面を均一に被覆し、従ってすべり性が良くなることから好ましい。また、酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末は、単独でも、混合して使用してもよい。
【0041】
(B)成分において、内部に酸化チタンや酸化亜鉛の粉末を分散した母材粒子の表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末を担持させる方法は特に制限されないが、例えば、母材粒子がナイロン樹脂やシリコーン樹脂の場合には、それらの樹脂の荷電性を利用して表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末を付着させ、更に自動乳鉢やハイブリダイザー等を用いて物理的な力を加え、このとき、摩擦熱が発生して母材粒子の表層部においてナイロン樹脂やシリコーン樹脂が軟化し、同時に物理力で表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末がめり込み、担持する方法;母材粒子が酸化ケイ素の場合には、酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムの粉末の懸濁液や、酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムのゾルに、内部に酸化チタンや酸化亜鉛を分散させた母材粒子を添加、混合後、70〜100℃で加熱し、上記粒子の表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムを付着させ、これをろ別し、水洗した後、400〜500℃で焼成する方法が挙げられる。
【0042】
上記方法により得られた(B)球状複合粉体は、更に疎水化処理することができる。内部に酸化チタン又は酸化亜鉛が分散され、表面に酸化ジルコニウムを担持した球状複合粉体の場合は、疎水化処理の前工程として、表面を酸化アルミニウムで表面処理することが後の疎水化処理に種々の方法が適用でき好ましい。
【0043】
かかる酸化ジルコニウム粉末を担持した球状複合粉体の表面を酸化アルミニウムで表面処理する方法としては、母材粒子と硫酸アルミニウム、アルミン酸ソーダ、塩化アルミニウム等の1種以上の水溶液とを混合し、これに1種以上の酸性又は塩基性沈殿剤溶液を添加し、金属塩の加水分解反応により水酸化アルミニウムを担持母材粒子表面に析出させ、中和によって生じた塩を水洗により除去し、乾燥することによって表面処理する方法;水酸化アルミニウムを担持母材粒子表面に析出させたものを500〜1000℃で焼成することにより、表面を酸化アルミニウムとする方法;担持母材粒子表面に酸化アルミニウムの粉末をハイブリダイザー等で攪拌混合することにより酸化アルミニウム処理する方法等が挙げられる。
【0044】
球状複合粉体に対する酸化アルミニウム又は水酸化アルミニウムの処理量は、当該球状複合粉体に対して好ましくは0.05〜20重量%、より好ましくは0.5〜15重量%である。
【0045】
(B)成分の球状複合粉体は、更にその表面を通常用いられる疎水化処理剤を用いて疎水化処理することが好ましい。疎水化処理剤及び疎水化方法としては、(A)成分と同様のものが挙げられ、中でもシリコーン油又はパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルで処理するのが好ましい。
【0046】
球状複合粉体に対する疎水化処理剤の処理量は、0.01〜30重量%であり、特に0.5〜15重量%が好ましい。この範囲内であると十分な耐水性及び耐油性が得られ、また使用感触も良好である。
【0047】
(B)成分の球状複合粉体は、内部に酸化チタン又は酸化亜鉛の粉末が分散され、表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムを担持した樹脂又は酸化ケイ素であり、更に必要に応じて、疎水化処理されたものであって、これらは、単独でも、2種以上を混合して使用してもよい。
【0048】
(B)成分は、本発明の化粧料中に0.05〜50重量%配合されるが、0.07〜40重量%、特に0.1〜20重量%配合されるのが好ましい。
【0049】
本発明化粧料において、(A)成分と(B)成分の配合割合は特に制限されないが、重量比で1:99〜99:1が好ましく、特に1:50〜50:1であるのが好ましい。
【0050】
本発明の化粧料には、上記の必須成分である(A)成分及び(B)成分のほかに、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、通常の化粧料に配合される成分、例えば各種オイル、界面活性剤、水溶性高分子、他の粉体、保湿剤、防腐剤、薬剤、紫外線吸収剤、色素、無機塩又は有機酸塩、香料、キレート剤、pH調整剤、水等を配合することができる。
【0051】
オイルとしては、例えば流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級脂肪酸、エステル油、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、ジグリセライド、トリグリセライド、シリコーン油、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン、ホホバ油、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等の化粧品に汎用される油分が用いられる。
【0052】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤;ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸石鹸で代表されるアニオン性界面活性剤;及びカチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の化粧品に汎用される界面活性剤が用いられる。
【0053】
水溶性高分子としては、例えばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、トラガントガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、デキストリン、デキストリン脂肪酸エステル、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム等の化粧品に汎用される水溶性高分子が用いられる。
【0054】
他の粉体としては、例えばタルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪藻土、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸バリウム、珪酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、含水珪酸、無水珪酸、酸化マグネシウム、ベントナイト、ゼオライト、セラミクスパウダー、水酸化アルミニウム等の無機粉体;ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、四フッ化エチレンパウダー、微結晶性セルロース、コメデンプン、ラウロイルリジン等の有機粉体;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の界面活性剤金属塩粉体;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄、水酸化鉄、黄土、黒酸化鉄、カーボンブラック、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、コバルトチタン、群青、紺青等の無機着色粉体;酸化チタンコーティング雲母、酸化チタンコーティングオキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーティングタルク、魚鱗箔、着色酸化チタンコーティング雲母等のパール顔料;アルミニウムパウダー、ステンレスパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末等の化粧品に汎用される粉体:特開平9−67232号公報記載の板状粉体及びこれらをシリコーン又はフッ素化合物で処理した粉体が用いられる。
【0055】
保湿剤としては、例えばソルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の化粧品に汎用される保湿剤が用いられる。
【0056】
防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム等の化粧品に汎用される防腐剤が用いられる。
【0057】
薬剤としては、例えばビタミン類、生薬、消炎剤、殺菌剤等の化粧品に汎用される薬剤が用いられる。
【0058】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の化粧品に汎用される紫外線吸収剤が用いられる。
【0059】
色素としては、例えば赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等のタール色素;カルミン酸、ラッカイン酸、ブラジリン、クロシン等の天然色素等の化粧品に汎用される色素が用いられる。
【0060】
無機塩又は有機酸塩としては、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸;クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸等のオキシカルボン酸;ギ酸、酢酸、ソルビン酸等のカルボン酸;又はサリチル酸、安息香酸等の芳香族カルボン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアルミニウム塩が挙げられる。好ましい無機塩又は有機酸塩の具体例としては、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシウム、硝酸アルミニウム、硝酸カルシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アルミニウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、ギ酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸ナトリウム等が挙げられ、特に硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、サリチル酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウムが好ましい。これらの無機塩又は有機酸塩は、塩の状態で化粧料組成中に配合してもよいが、化粧料製造時に対応する酸物質及び塩基物質を、塩を形成するのに必要な化学量論的量加えることにより生成せしめてもよい。
【0061】
また、水は任意の量で配合することができる。
【0062】
本発明の化粧料は、常法に従って製造することができ、例えば油中水型ファンデーション、二層分散型ファンデーション、水中油型ファンデーション、スティック状ファンデーション、粉白粉、固形白粉、フェイスパウダー、パウダーファンデーション、頬紅、アイシャドウ、アイブロウ等のメークアップ化粧料などとすることができる。
【0063】
ここで、本発明の化粧料中の(A)成分の配合量は前述の通りであるが、通常、配合する全粉体の0.1重量%以上、特に2〜80重量%であるのが好ましい。更に、化粧水の場合は全組成中に0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%配合するのが好ましく、乳液及びクリームの場合は0.1〜10重量%、特に0.5〜7重量%、粉白粉、固形白粉及びフェイスパウダーの場合は0.1〜80重量%、特に1〜50重量%、パウダーファンデーションの場合は0.1〜80重量%、特に1〜25重量%、頬紅及びアイシャドウの場合は0.1〜40重量%、特に0.5〜25重量%、アイブロウの場合は0.1〜30重量%、特に0.5〜20重量%配合するのが好ましい。
【0064】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例において、平均粒径はSK Laser Micron Sizer(セイシン企業製)で湿式にて測定した値である。
【0065】
試験例1
各種パール粉体を黒色の合成皮革上に8mg/100cm均一塗布し、これを変角分光測定システム(村上色材技術研究所製,GCMS−3)を用い、入射光角45°、受光角−45°及び−20°で測色した。この測定値から、2つの干渉色(L45,45 , a45,45 , b45,45 )及び(L45,20 , a45,20 , b45,20 )の色差(ΔE)を前記式より求めた。この結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
Figure 0003586546
【0067】
実施例1(パウダーファンデーション)
表2に示す組成のパウダーファンデーションを、下記製法に従って製造し、これらのファンデーションを使用した際の仕上りを下記評価方法に従って評価した。この結果を表2に併せて示す。
【0068】
(製法)
成分(1)〜(13)を混合し粉砕機を通して粉砕する。これを高速ブレンダーに移し、更に成分(14)〜(18)を80℃に混合溶解したものを加えて均一混合する。この混合物に成分(19)を加え、混合した後再び粉砕しふるいを通す。これを金皿に圧縮成型する。
【0069】
(評価方法)
専門パネラー10名により、顔にファンデーションを塗布したときの仕上り(透明感のある仕上り、鏡で見る角度による肌色の違い、血色の良さ、ギラツキ感のなさ、カバー力、毛穴の見えにくさ、仕上りのきめ細かさ)について官能評価し、以下の基準で判定した。
判定基準:
◎:7名以上が良好と回答
○:4〜6名が良好と回答
△:2〜3名が良好と回答
×:1名以下が良好と回答
【0070】
実施例2(粉白粉)
表2に示す組成の粉白粉を、下記製法に従って製造し、これらの粉白粉を使用した際の仕上り実施例1と同様に評価した。この結果を表2に併せて示す。
【0071】
(製法)
全成分を混合し粉砕機を通して粉砕し、ふるいを通して製品とする。
【0072】
【表2】
Figure 0003586546
【0073】
*1:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したもの。
*2:特開昭9−67232号公報の製造例2に記載の方法に準じて製造したもの。
*3:マール社製,Flamenco SATIN Orange
*4:メルク社製,Timiron Super Red
*5:マール社製, Flamenco SATIN Violet
*6:メルク社製,Timiron Super Violet
【0074】
実施例3(固形白粉)
下記組成の固形白粉を下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0075】
*1:マール社製Flamenco SATIN Violet及びFlamenco SATIN Greenをそれぞれジメチルポリシロキサンで処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したもの
【0076】
(製法)
成分(1)〜(8)を混合し、粉砕機を通して粉砕する。これを高速ブレンダーに移し、更に成分(9)〜(11)を80℃で混合溶解したものを加えて均一に混合する。この混合物に成分(12)を加え混合した後再び粉砕しふるいを通す。これを金皿に圧縮成型する。
【0077】
実施例4(頬紅)
下記組成の頬紅を下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0078】
*1:マール社製Flamenco SATIN Red及びFlamenco SATIN OrangeをそれぞれN−ラウロイルリジンで処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したもの
【0079】
(製法)
成分(1)〜(8)を混合し、展色する。次に、混合機の中で成分(9)〜(11)を噴霧して加え、均一に混合し、ふるいを通した後プレス機を使って金皿の中に圧縮し固める。
【0080】
実施例5(化粧下地)
下記組成の化粧下地を下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0081】
*1:マール社製Flamenco SATIN Red及びFlamenco SATIN Orangeをそれぞれジメチルシロキサンにて4%処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したもの及びこれをメチルハイドロジェンポリシロキサンにて5%処理したものの等量混合物
*3:メチルハイドロジェンポリシロキサンにて7%処理したもの
【0082】
成分(7)〜(11)を溶解し、これに均一に粉体(1)〜(6)を分散させた後、予め溶解しておいた(12)〜(14)を徐々に添加して乳化させ、これを室温まで冷却する。
【0083】
実施例6(油中水型乳液状ファンデーション)
下記組成の油中水型乳液状ファンデーションを下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0084】
*1:マール社製Flamenco SATIN Violet 及びFlamenco SATIN Greenをそれぞれジメチルシロキサンにて6%処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したもの及びこれをジメチルハイドロジェンポリシロキサンにて6%処理したものの等量混合物
*3〜6:メチルハイドロジェンポリシロキサンにて6%処理したもの
【0085】
成分(1)〜(7)を加熱溶解し、これに均一に粉体(8)〜(15)を分散させた後、予め溶解しておいた(16)〜(18)を徐々に添加して乳化させ、これを室温まで冷却する。
【0086】
実施例7(クリーム状ファンデーション)
下記組成のクリーム状ファンデーションを下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0087】
*1:マール社製Flamenco SATIN Vlolet 及びFlamenco SATIN Greenをそれぞれフッ素化合物で処理舌ものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したもの及びこれをフッ素化合物で処理したものの等量混合物
*3〜6:フッ素化合物にて7%被覆したもの
【0088】
成分(1)〜(7)を加熱溶解し、これに均一に粉体(8)〜(14)を分散させた後、予め溶解しておいた(15)〜(18)を徐々に添加して乳化させ、これを室温まで冷却する。
【0089】
実施例8(スティック状ファンデーション)
下記組成のスティック状ファンデーションを下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0090】
*1:マール社製Flamenco SATIN Red及びFlamenco SATIN Orange をそれぞれメチルハイドロジェンポリシロキサンにて8%処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したもの及びこれをメチルハイドロジェンポリシロキサンにて6%処理したものの等量混合物
*3〜5:メチルハイドロジェンポリシロキサンにて7%処理したもの
【0091】
成分(1)〜(8)を加熱溶解し、これに均一に粉体(9)〜(13)を分散させた後、予め溶解しておいた(14)〜(15)を徐々に添加して乳化させ、これを室温まで冷却する。
【0092】
実施例9(水中油型頬紅)
下記組成の水中油型頬紅を下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0093】
*1:マール社製Flamenco SATIN Red及びFlamenco SATIN Orange をそれぞれジメチルシロキサンにて8%処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したものをジメチルシロキサンにて18%処理したもの
*3〜6:フッ素化合物にて7%処理したもの
【0094】
成分(1)〜(7)を加熱溶解し、これに均一に粉体(8)〜(13)を分散させた後、予め溶解しておいた(14)〜(18)を徐々に添加して乳化させ、これを室温まで冷却する。
【0095】
実施例10(二層分散型ファンデーション)
下記組成の二層分散型ファンデーションを下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0096】
*1:マール社製Flamenco SATIN Blue 及びFlamenco SATIN Violet をそれぞれメチルハイドロポリシロキサンにて6%処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したものをジメチルシロキサンにて15%処理したもの
*3,4:メチルハイドロジェンポリシロキサンにて7%処理したもの
【0097】
成分(1)〜(8)を加熱溶解し、これに均一に粉体(9)〜(14)を分散させた後、予め溶解しておいた成分(15)〜(16)を徐々に添加して乳化させ、これを室温まで冷却する。
【0098】
実施例11(アイシャドウ)
下記組成のアイシャドウを下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0099】
*1:マール社製Flamenco SATIN Blue 及びFlamenco SATIN Violet をそれぞれフッ素化合物にて5%処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したものをフッ素化合物にて4%処理したもの
*3〜7:フッ素化合物にて7%処理したもの
【0100】
成分(1)〜(8)を混合し、展色する。混合機の中でさらに成分(9)〜(11)を噴霧して加え、均一に混合し、ふるいを通した後、プレス機を使って、これを金皿に圧縮成型する。
【0101】
実施例12(分散型アイシャドウ)
下記組成の分散型アイシャドウを下記製法によって製造した。
Figure 0003586546
【0102】
*1:マール社製Flamenco SATIN Blue 及びFlamenco SATIN Violet をそれぞれジメチルシロキサンにて6%処理したものの等量混合物
*2:特開平9−67232号公報の製造例1に記載の方法に準じて製造したものをジメチルシロキサンにて10%処理したもの
*3〜7:メチルハイドロジェンポリシロキサンにて7%処理したもの
【0103】
成分(1)〜(9)を混合した後、予め混合しておいた成分(10)〜(15)を徐々に攪拌しながら添加する。
【0104】
実施例3〜12で得られた化粧料は、いずれも透明感が高く自然な仕上がりで、観測方向による色の変化がなく、肌の色相を変化させることができ、しかも毛穴が見えにくく均一な仕上がりで極めて良好なものであった。
【0105】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、観測方向による色の変化がなく、自然な仕上がりで、透明感を持たせつつ、肌の色相を変化させることができ、かつ毛穴を目立たなくし、きめ細かな美しい仕上がりの得られるものであった。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a cosmetic that can change the hue of the skin while giving a transparent feeling, has less noticeable pores, has a natural and bare skin feeling, and can obtain a very fine finish.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, make-up cosmetics are applied to change the texture of the skin, so that a powder with strong diffuse reflection is mixed to obtain a matte finish, or a powder with strong specular reflection such as mica is mixed. I get a glossy finish. In addition, in order to cover the dullness of the skin due to poor blood circulation or aging (the skin becomes dark and yellow), pigments with high concealing power such as titanium oxide and iron oxide are blended. It has been practiced to change the hue of the skin by adding a red color such as.
[0003]
On the other hand, it is possible to change the skin hue sensation by using green pigment, which is a complementary color of red, to hide the red face and red acne scars, or by using blue or purple pigments to give transparency. Is being done.
[0004]
However, when a pigment having a high hiding power is used, there is a problem that an unnatural finish is caused without a transparent feeling. In addition, when the principle of complementary colors is used, hue can be covered, but saturation is reduced, and on the contrary, skin color becomes dull.
[0005]
Spherical composite powders are also used as light diffusing powders, but when these are blended, defects such as spots and freckles, wrinkles, dull skin, pores, etc. are covered and a matte finish is obtained, but fine It was difficult to obtain a cosmetic having both a function of covering pores and the like and a natural, transparent, and dull finish without obtaining a beautiful finish with a natural skin feeling.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, an object of the present invention is to provide a cosmetic composition which does not change the color depending on the observation direction, can change the hue of the skin while giving a sense of transparency, has less noticeable pores, and can obtain a natural finish. It is in.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Under such circumstances, the present inventors have conducted intensive studies, and there is no transparency in the conventional makeup cosmetic and the skin color is dull because the hue control method is based on subtractive color mixing, The idea is that the more colors you add, the more the saturation decreases and the color approaches gray, and the principle of additive color mixing, that is, the color mixing using light, solves this problem. I thought I could. When the powder (A) having a specific color difference and the spherical composite powder (B) are used in combination, the hue of the skin can be changed while giving a transparent feeling, and the pores are not conspicuous and natural. The present inventors have found that a cosmetic having a bare skin feeling and a very fine finish can be obtained, and completed the present invention.
[0008]
That is, the present invention provides the following components (A) and (B)
(A): Mica surface coated with a mixture of titanium oxide and iron oxideOr further hydrophobizing the surfacePowder having an average particle size of 5 to 12 μm obtained by applying the powder on black synthetic leather at 8 mg / 100 cm.TwoUniformly coated and measured at an incident angle of 45 °, a light receiving angle of −45 ° and −20 °, CIE1976L*a*b*Two interference colors (L45,45 * ,a45,45 * ,b45,45 *) And (L45,20 * ,a45,20 * ,b45,20 *) For the following formula:
ΔE = [(L45,45 *-L45,20 *)Two+ (A45,45 *-A45,20 *)Two+ (B45,45 *-B45,20 *)Two]0.5
Color difference (ΔE) obtained by20.0-32.3Is powder
0.1-80% by weight
(B): One or two or more spherical composite powders selected from silicon oxide and a resin in which a powder of titanium oxide or zinc oxide is dispersed and zirconium oxide or aluminum oxide is supported on the surface. weight%
The present invention provides a cosmetic characterized by containing:
[0009]
Conventionally, pearl powder has been blended into foundations, etc., but in this case, the unique glossiness of the pearl causes a glaring feeling, resulting in a poor finish and an observation angle. The color tone may change due to the pearly feeling and interference. This is because in the conventionally used pearl powder, the interference color has directionality with respect to the incident angle of light, is strongly developed near regular reflection, and is hardly observable in other directions.
[0010]
On the other hand, the powder of the component (A) used in the present invention has a small change in color tone depending on the observation angle, that is, it can observe interference colors not only in the vicinity of specular reflection but also in a wide range. .
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In order to determine the color difference (ΔE) of the powder of the component (A) used in the present invention, first, the powder was placed on black synthetic leather at 8 mg / 100 cm.2Using a sponge, lightly rub on synthetic leather and apply evenly. The color is measured at an incident light angle of 45 °, a light receiving angle of −45 °, and −20 ° using, for example, a goniospectrophotometer (GCMS-3, manufactured by Murakami Color Research Laboratory). The two interference colors at this time are represented by CIE1976L*a*b*When the incident light angle is 45 ° and the light receiving angle is −45 °, (L45, 45 *, A45, 45 *, B45, 45 *), When the incident light angle is 45 ° and the light receiving angle is −20 °, (L45, 20 *, A45, 20 *, B45, 20 *), And using these, ΔE can be determined from the above equation. The black synthetic leather used for such a measurement has a ΔE of 7 or less similarly obtained.
[0012]
The powder of component (A) has a ΔE determined in this manner of 7 to 40, preferably 10 to 35. If it is less than 7, the hue of the skin will change but the transparency will be lost, and if it exceeds 40, the hue will change greatly depending on the angle at which the skin is viewed, giving a sense of discomfort.
[0013]
The particle size of the powder of the component (A) is not particularly limited, but those having an average particle size of 12 μm or less, particularly 5 to 12 μm, are preferred because they provide a good feeling in use and reduce glare.
[0014]
The powder of the component (A) is preferably a powder obtained by coating a base powder with metal oxide particles. As the base powder, one that emits an interference color when coated with metal oxide particles is preferable, for example, mica, plate-like titanium oxide, plate-like iron oxide, plate-like alumina, plate-like silica, fish scale foil, oxy Examples include bismuth chloride, and mica is particularly preferred. Further, as the metal oxide, for example, titanium oxide, iron oxide, zirconium oxide, alumina and the like can be mentioned, and these can be used alone or in combination of two or more, particularly titanium oxide, iron oxide or these. Are preferred. When the coating is performed using a mixture of titanium oxide and iron oxide, the titanium oxide is preferably rutile and does not contain tin. The method for coating the base powder with the metal oxide particles is not particularly limited, and can be performed according to a usual method.
[0015]
Further, by controlling the optical thickness of the metal oxide particles covering the surface of the base powder, various color tones can be produced. And, for example, a powder whose interference color shows a blue-purple color gives a transparent feeling to the skin, and a powder whose interference color shows a green color does not become a dull color, suppresses the redness of the skin, and reduces the interference color. The powder showing an orange-red color can make the skin look healthy and hide the dullness of the skin.
[0016]
Furthermore, by using two or more kinds of powders in combination as the component (A), it is possible to produce various color tones. When two or more powders are used in combination, the ΔE of the powder after mixing is preferably 7 to 40.
[0017]
The surface of the powder of the component (A) is preferably subjected to a hydrophobic treatment from the viewpoint of light resistance. Although ΔE may change due to the hydrophobization treatment, any ΔE after the treatment of 7 to 40 can be suitably used.
[0018]
The hydrophobizing treatment is performed using a hydrophobizing agent, and examples of the hydrophobizing agent include silicone oil, fatty acid metal salt, alkyl phosphoric acid, alkali metal salt or amine salt of alkyl phosphoric acid, and N-mono long chain. (C8-C22) aliphatic acyl basic amino acids, fluorine compounds having a perfluoroalkyl group, and the like.
[0019]
The silicone oil is not particularly limited as long as it is used for ordinary cosmetics and the like. For example, dimethylpolysiloxane, cyclic dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, methylhydrogenpolysiloxane, cyclic methylhydrogenpolysiloxane , Polyether-modified silicone, alkyl-modified silicone, methylpolysiloxane emulsion, higher fatty acid ester-modified silicone, higher alkoxy-modified silicone, phenol-modified silicone, and the like.
[0020]
As fatty acid metal salts, those having 12 to 18 carbon atoms are particularly preferable, and as such salts, for example, salts of calcium, magnesium, zinc, aluminum and the like can be mentioned, and aluminum salts are particularly preferable. Therefore, preferable examples of the fatty acid metal salt include aluminum monostearate, aluminum disterate, aluminum monooleate, aluminum monopalmitate, aluminum monolaurate and the like, but are not limited to these examples.
[0021]
Examples of the alkyl phosphoric acid or its alkali metal salt or amine salt include those represented by the following general formula (1) or (2).
[0022]
Embedded image
Figure 0003586546
[0023]
[Wherein, R1, R2And R3Represents a saturated or unsaturated linear or branched hydrocarbon group having 1 to 45 carbon atoms;1, X2And X3Represents a hydrogen atom, an alkali metal atom or ammonium. ]
[0024]
In the above general formulas (1) and (2), R1~ R3The hydrocarbon group represented by has 1 to 45 carbon atoms, and particularly preferably has 8 or more carbon atoms. When the number of carbon atoms is less than 8, the metal alkyl phosphate may show tackiness, and lubricity and spreadability may be reduced. Such hydrocarbon groups include, for example, octyl, nonyl, decyl, dodecyl, undecyl, tridecyl, tetradecyl, pentadecyl, hexadecyl, heptadecyl, octadecyl, nonadecyl, eicosyl, heneicosyl, docosyl, tricosyl, tetracosyl, pentacosyl, hexacosyl, heptacosyl, octakosyl , Nonacosyl, triacontyl, hentriacontyl, dotriacontyl, octenyl, nonenyl, decenyl, dodecenyl, undecenyl, tridecenyl, tetradecenyl, pentadecenyl, hexadecenyl, heptadecenyl, octadecenyl, nonadecenyl, eicosenyl, heenicosenyl, docosenyl, docosenyl, docosenyl, docosenyl , Octacocenyl, Nacocenyl, triacontenyl, hentriacontenyl, dotriacontenyl, octadienyl, nonadienyl, decadienyl, dodecadienyl, undecadienyl, tridecadienyl, tetradecadienyl, pentadecadienyl, hexadecadienyl, heptadecadienyl, octadeca Dienyl, nonadecadienyl, eicosadienyl, heneicosadienyl, docosadienyl, tricosadienyl, tetracosadienyl, pentacosadenyl, hexacosadenyl, heptacosadenyl, octacosadienyl, nonacosadienyl, triacontadienyl, hentoria Contadienyl, dotriacontadienyl, 2-hexyldecyl, 2-octylundecyl, 2-decyltetradecyl, 2-undecylhexadecyl, 2-tetradecylo Tadeshiru group, and the like. In the general formulas (1) and (2), X1~ X3Examples of the alkali metal represented by are potassium, sodium and the like.1~ X3Examples of the ammonium represented by are those derived from amines such as monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, triisopropanolamine, morpholine and arginine.
[0025]
Specific examples of the alkyl phosphoric acid represented by the general formula (1) or (2) or a salt thereof include dicetyl phosphoric acid, monolauryl phosphoric acid, sodium salt, potassium salt or amine salt of monolauryl phosphoric acid, and dicetyl phosphoric acid. Examples thereof include a sodium salt, a potassium salt, and an amine salt.
[0026]
Examples of the basic amino acid constituting the N-mono long chain (C22 to C22) aliphatic acyl basic amino acid include α, γ-diaminobutyric acid, ornithine, lysine, arginine, histidine and the like. These may be optically active or racemic. Examples of the long-chain aliphatic acyl group include a saturated or unsaturated linear or branched aliphatic acyl group having 8 to 22 carbon atoms, and may have a single chain length or a mixed chain length. You may. Specific examples include 2-ethylhexanoyl, capryloyl, caproyl, lauroyl, myristoyl, palmitoyl, stearoyl, isostearoyl, oleoyl, behenoyl, cocoyl, tallow fatty acid acyl, and hardened tallow fatty acid acyl. The binding site of a long-chain acyl group to a basic amino acid is an amino group at the α-position or an amino group at the ω-position, but is limited to the amino group at the α-position in arginine and histidine. Specific examples include Nε-2-ethylhexanoyl lysine, Nε-lauroyl lysine, Nε-cocoyl lysine, Nε-palmitoyl lysine, Nε-isostearoyl lysine, Nε-hardened tallow fatty acid acyl lysine, Nα-capryloyl lysine, Nα- Lauroyl lysine, Nα-myristoyl lysine, Nα-oleoyl lysine, Nα-behenoyl lysine, Nδ-cocoyl ornithine, Nδ-stearoyl ornithine, Nδ-tallow fatty acid acyl ornithine, Nα-ethylhexanoyl ornithine, Nα-lauroyl ornithine, Nα-iso Stearoyl ornithine, Nγ-palmitoyl-α, γ-diaminobutyric acid, Nα-tallow fatty acid acyl-α, γ-diaminobutyric acid, Nα-caproylarginine, Nα-lauroylarginine, Nα-palmitoylarginine, Nα-cured Fat fatty acyl arginine, N @ .alpha cocoyl histidine, N @ .alpha isostearoyl but histidine and the like, but are not limited to these examples.
[0027]
As the fluorine compound having a perfluoroalkyl group, for example, the following general formula (3)
[0028]
(CmF2m + 1CnH2nO)yPO (OH)3-y      (3)
[Wherein, m represents an integer of 4 to 14, n represents an integer of 1 to 12, and y represents an integer of 1 to 3. ]
[0029]
(US Pat. No. 3,632,744), fluoroalkyldi (oxyethyl) amine phosphoric acid ester (Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-250074), and a resin having a perfluoroalkyl group (Japanese Patent Application Laid-Open No. 55-167209), a tetrafluoroethylene resin, a perfluoroalcohol, a perfluoroepoxy compound, a sulfoamide-type fluorophosphoric acid, a perfluorosulfate, a perfluorocarboxylate, and a perfluoroalkylsilane (JP-A-2-218603) Gazette).
[0030]
The method for hydrophobizing the powder is not particularly limited, and examples thereof include the following method.
[0031]
The treatment of the powder with silicone oil is, for example, dispersing the powder in one or more of silicone oil dissolved in an appropriate amount of hexane and the like, and after distilling off the solvent, treating at 100 to 200 ° C. for 2 to 10 hours, Thereafter, drying can be performed.
[0032]
The treatment of the powder with an alkyl phosphoric acid or a salt thereof is carried out by treating X in the general formula (1) or (2).1And X2Or X3Is hydrogen, for example, by dispersing the powder in a solution of alkyl phosphoric acid in a solvent such as isopropyl alcohol and hexane, treating at 50 ° C. to 70 ° C. for 1 to 3 hours, and drying after distilling off the solvent. It can be carried out. X in the general formula (1) or (2)1Or X2And X3Is other than hydrogen (when it is an alkali metal or ammonium), for example, a powder is dispersed in a solution in which an alkali metal salt or an amine salt of an alkyl phosphoric acid is dissolved in water, and the powder is dispersed at 50 to 70 ° C. for 1 to 3 hours. After the treatment, the mixture is neutralized with an appropriate acid, filtered while hot, washed with an aqueous ethanol solution, and then dried.
[0033]
As a method for treating the powder with the N-mono long-chain aliphatic acyl basic amino acid, any of a dry method and a wet method can be used. The dry method is simple and effective, and the fine powder of N-mono long-chain aliphatic acyl basic amino acid is mixed with the powder by stirring, or the powder is mixed with N-mono long-chain aliphatic acyl basic amino acid and the powder. After mixing, the surface of the powder can be easily treated by co-milling. In the wet method, N-mono long-chain aliphatic acyl basic amino acids are hardly soluble in water near neutrality and ordinary oils, and therefore, calcium chloride is used as a solubilizing agent for N-mono long-chain aliphatic acyl basic amino acids. After dissolving the amino acid in an organic solvent, the powder is brought into contact with the powder, further washed with water to remove calcium chloride, and dried, whereby the powder surface can be treated. Alternatively, an N-mono long-chain aliphatic acyl basic amino acid is dissolved in acidic or alkaline water or an aqueous solvent, and the powder is brought into contact with the solution. The same surface treatment can also be performed by depositing and attaching a chain aliphatic acyl basic amino acid, removing the salt generated by neutralization with water, and drying (Japanese Patent Application Laid-Open (JP-A) Nos. 61-7202 and 61-720). No. 10503).
[0034]
The treatment amount of the hydrophobizing agent to the powder is preferably 0.05 to 20% by weight, particularly preferably 2 to 10% by weight, since sufficient hydrophobicity, good feel and light resistance can be obtained.
[0035]
The component (A) thus obtained can be used singly or in combination of two or more. The component (A) is incorporated in the entire composition in an amount of 0.1 to 80% by weight, but 0.5 to 50% by weight. In particular, it is preferably incorporated in an amount of 1.0 to 40% by weight.
[0036]
The resin of component (B) and silicon oxide (hereinafter sometimes referred to as “base material particles”) used in the cosmetic of the present invention are not particularly limited, and among these resins, nylon 6 resin and nylon 12 resins, nylon resins such as a copolymer resin of nylon 6 and nylon 12; powders of polyethylene resin, polymethyl methacrylate resin, polyester resin, polystyrene resin, polyurethane resin and silicone resin, among which nylon resin and silicone Resin powder is preferred.
[0037]
The shape of the base material particles is not particularly limited, but any of a spherical shape, a column shape, a rod shape, a plate shape and the like can be used, and a spherical shape is particularly preferable. The average particle diameter is not particularly limited, but is preferably 0.5 to 100 μm when the shape is spherical, and particularly preferably in the range of 2 to 20 μm.When the shape is columnar, rod-like, or plate-like, it is 1 to 100 μm in terms of sphere. It is particularly preferable that the thickness be in the range of 5 to 20 μm. When the average particle size of the base material particles is within the above range, when the spherical composite powder is blended with the cosmetic, the user is less likely to feel uncomfortable.
[0038]
The titanium oxide or zinc oxide powder dispersed inside the base material particles used in the component (B) of the present invention may be used alone or as a mixture. The average particle size is not particularly limited, but is preferably 0.005 to 2 μm, particularly preferably 0.01 to 0.5 μm in order to improve the dispersibility inside the base material particles.
The shape of the titanium oxide or zinc oxide powder is not particularly limited, and may be any of a spherical shape, a columnar shape, a rod shape, a plate shape, and an irregular shape. Further, the compounding amount is preferably 5 to 60% by weight, particularly preferably 8 to 50% by weight, based on the base material particles. And the dispersibility is good.
[0039]
The method of dispersing titanium oxide and zinc oxide inside the base material particles is not particularly limited.For example, when the base material particles are nylon resin, a cyclic lactam is heated and dissolved in paraffin or the like, and a desired amount of the lactam is dissolved therein. Titanium oxide or zinc oxide powder is added, and while stirring, a polymerization accelerator, for example, phosphorus trichloride, is added to carry out alkali polymerization to form particles.Further, the particles are filtered off, and an organic solvent such as benzene or isopropyl is added. A method of washing with alcohol and drying; when the base material particles are a silicone resin, a powder of titanium oxide or zinc oxide is added to and mixed with an aqueous solution of ammonia or amine, and further, a hydrolyzable silane such as chlorosilane; Hydrogen silane, alkoxy silane, acetoxy silane are added to carry out hydrolysis and condensation reaction to form particles, and the particles are further filtered and washed with water. Drying method: When the base material particles are silicon oxide, first, a suspension of titanium oxide or zinc oxide is added to sodium silicate to prepare a suspension, and then a surfactant and an oil dispersant such as benzene are added. The above-mentioned suspension is added to this mixture, and the mixture is emulsified to obtain a water-in-oil dispersion type emulsion.Then, a salt such as ammonium sulfate or ammonium chloride is added thereto to add sodium silicate. To obtain particles, and the particles are separated by filtration, washed with water, washed with an organic solvent such as methanol, and dried.
[0040]
The average particle diameter of the zirconium oxide or aluminum oxide powder carried on the surface of the base material particles used in the component (B) is not particularly limited, but is preferably, for example, 0.005 to 2 μm, and particularly preferably 0.01 to 0. 5 μm is preferable because the supportability on the base material particles and the slipperiness of the spherical composite powder are improved.
The shape of the zirconium oxide or aluminum oxide powder is not particularly limited, but is preferably spherical, and it is preferable that the powder is supported on the surface of the base material particles in a semi-submerged state and covers the surface in a single layer. The compounding amount is preferably from 10 to 60% by weight, particularly preferably from 20 to 40% by weight, based on the base material particles containing titanium oxide or zinc oxide, so that the surface of the base material particles is uniformly coated, and thus the slip property is improved. Is preferred because of improving The powder of zirconium oxide or aluminum oxide may be used alone or in combination.
[0041]
In the component (B), the method of supporting the zirconium oxide or aluminum oxide powder on the surface of the base material particles in which titanium oxide or zinc oxide powder is dispersed is not particularly limited. In the case of silicone resins, powder of zirconium oxide or aluminum oxide is attached to the surface by using the chargeability of those resins, and a physical force is applied using an automatic mortar, a hybridizer, or the like. A method in which nylon resin or silicone resin is softened in the surface layer portion of the base material particles due to frictional heat, and at the same time, zirconium oxide or aluminum oxide powder is sunk into the surface by physical force and carried; when the base material particles are silicon oxide Include zirconium oxide or aluminum oxide powder suspensions and zirconium oxide or aluminum oxide In addition, base material particles in which titanium oxide or zinc oxide is dispersed are added and mixed, and then heated at 70 to 100 ° C., and zirconium oxide or aluminum oxide is adhered to the surface of the particles, and filtered, After washing with water, a method of baking at 400 to 500 ° C. may be mentioned.
[0042]
The spherical composite powder (B) obtained by the above method can be further subjected to a hydrophobic treatment. In the case of a spherical composite powder in which titanium oxide or zinc oxide is dispersed and zirconium oxide is supported on the surface, as a pre-process of the hydrophobic treatment, the surface treatment of the surface with aluminum oxide can be used in the subsequent hydrophobic treatment. Various methods are applicable and preferred.
[0043]
As a method of surface-treating the surface of the spherical composite powder supporting the zirconium oxide powder with aluminum oxide, a base material particle is mixed with one or more aqueous solutions of aluminum sulfate, sodium aluminate, aluminum chloride, and the like. , One or more acidic or basic precipitant solutions are added, aluminum hydroxide is precipitated on the surface of the supporting base material particles by a hydrolysis reaction of a metal salt, and the salt generated by the neutralization is removed by washing with water and dried. A method of surface-treating aluminum hydroxide by depositing aluminum hydroxide on the surface of the supporting base material particles and baking at 500 to 1000 ° C. to convert the surface to aluminum oxide; powder of aluminum oxide on the surface of the supporting base material particles Of aluminum oxide by stirring and mixing with a hybridizer or the like.
[0044]
The treatment amount of aluminum oxide or aluminum hydroxide for the spherical composite powder is preferably 0.05 to 20% by weight, more preferably 0.5 to 15% by weight, based on the spherical composite powder.
[0045]
It is preferable that the spherical composite powder of the component (B) is further subjected to a hydrophobizing treatment using a hydrophobizing agent which is usually used. Examples of the hydrophobizing agent and the hydrophobizing method include those similar to the component (A). Among them, it is preferable to treat with a silicone oil or a phosphoric ester having a perfluoroalkyl group.
[0046]
The treatment amount of the hydrophobizing agent with respect to the spherical composite powder is 0.01 to 30% by weight, and particularly preferably 0.5 to 15% by weight. Within this range, sufficient water resistance and oil resistance can be obtained, and the feel during use is good.
[0047]
The spherical composite powder of the component (B) is a resin or silicon oxide in which a powder of titanium oxide or zinc oxide is dispersed and zirconium or aluminum oxide is supported on the surface, and further, if necessary, a hydrophobic treatment. These may be used alone or in combination of two or more.
[0048]
The component (B) is blended in the cosmetic of the present invention in an amount of 0.05 to 50% by weight, preferably 0.07 to 40% by weight, particularly preferably 0.1 to 20% by weight.
[0049]
In the cosmetic of the present invention, the mixing ratio of the component (A) and the component (B) is not particularly limited, but is preferably from 1:99 to 99: 1 by weight, and more preferably from 1:50 to 50: 1. .
[0050]
In the cosmetic of the present invention, in addition to the above-mentioned essential components (A) and (B), components which are added to ordinary cosmetics as required within a range not to impair the effects of the present invention. For example, various oils, surfactants, water-soluble polymers, other powders, humectants, preservatives, drugs, ultraviolet absorbers, pigments, inorganic or organic acid salts, fragrances, chelating agents, pH adjusters, water Etc. can be blended.
[0051]
Examples of the oil include liquid paraffin, vaseline, paraffin wax, squalane, beeswax, carnauba wax, olive oil, lanolin, higher alcohol, fatty acid, higher fatty acid, ester oil, ceresin, microcrystalline wax, candelilla wax, diglyceride, triglyceride, and silicone oil. Oils commonly used in cosmetics such as perfluoropolyether, perfluorodecalin, perfluorooctane, jojoba oil, octyldodecyl myristate and neopentyl glycol dioctanoate are used.
[0052]
As the surfactant, for example, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, glycerin fatty acid ester, polyglycerin fatty acid ester, polyoxyethylene glycerin fatty acid ester, polyoxyethylene hydrogenated castor oil, poly Nonionic surfactants such as oxyethylene sorbitol fatty acid esters; anionic surfactants represented by fatty acid soaps such as sodium stearate and triethanolamine palmitate; and cationic surfactants and amphoteric surfactants Surfactants commonly used in cosmetics are used.
[0053]
Examples of the water-soluble polymer include carboxymethylcellulose, methylcellulose, hydroxymethylcellulose, polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, tragacanth gum, carrageenan, locust bean gum, dextrin, dextrin fatty acid ester, carboxyvinyl polymer, xanthan gum, gelatin, sodium alginate, gum arabic and the like. Water-soluble polymers commonly used in cosmetics are used.
[0054]
Other powders include, for example, talc, mica, kaolin, sericite, muscovite, synthetic mica, phlogopite, biotite, biotite, lithia mica, vermiculite, magnesium carbonate, calcium carbonate, diatomaceous earth, magnesium silicate, calcium silicate Inorganic powders such as aluminum silicate, barium silicate, strontium silicate, metal tungstate, hydroxyapatite, hydrous silicic acid, anhydrous silicic acid, magnesium oxide, bentonite, zeolite, ceramic powder, aluminum hydroxide, etc .; nylon powder, polyethylene powder, poly Organic powders such as methylbenzoguanamine powder, polymethyl methacrylate powder, ethylene tetrafluoride powder, microcrystalline cellulose, rice starch, lauroyl lysine; calcium stearate, zinc stearate, Surfactant metal salt powders such as magnesium aphosphate, magnesium myristate, calcium cetyl phosphate, sodium zinc cetyl phosphate; titanium oxide, zinc oxide, zirconium oxide, iron oxide (bengala), iron titanate, iron hydroxide, loess, Inorganic colored powders such as black iron oxide, carbon black, mango violet, cobalt violet, chromium oxide, chromium hydroxide, cobalt titanium, ultramarine and navy blue; titanium oxide coated mica, titanium oxide coated bismuth oxychloride, bismuth oxychloride, oxidized Pearl pigments such as titanium-coated talc, fish scale foil, and colored titanium oxide-coated mica; powders commonly used in cosmetics such as metal powders such as aluminum powder, stainless steel powder, and copper powder: plate-form described in JP-A-9-67232. powder Beauty These were treated with a silicone or fluorine compound powder is used.
[0055]
As humectants, for example, sorbitol, xylitol, glycerin, maltitol, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, 1,4-butylene glycol, sodium pyrrolidone carboxylate, lactic acid, sodium lactate, polyethylene glycol and other cosmetics are widely used. Moisturizer is used.
[0056]
As the preservative, for example, preservatives commonly used in cosmetics, such as alkyl paraoxybenzoate, sodium benzoate, and potassium sorbate, are used.
[0057]
As the drug, for example, drugs commonly used in cosmetics such as vitamins, crude drugs, anti-inflammatory agents, bactericides and the like are used.
[0058]
Examples of the UV absorber include UV absorbers commonly used in cosmetics, such as a paraaminobenzoic acid-based UV absorber, an anthranil-based UV absorber, a salicylic acid-based UV absorber, a cinnamic acid-based UV absorber, and a benzophenone-based UV absorber. Used.
[0059]
Examples of the pigment include Red No. 3, Red No. 104, Red No. 106, Red No. 201, Red No. 202, Red No. 204, Red No. 205, Red No. 220, Red No. 226, Red No. 227, Red No. 228, Red No. 230, Red No. 401, Red No. 505, Yellow No. 4, Yellow No. 5, Yellow No. 202, Yellow No. 203, Yellow No. 204, Yellow No. 401, Blue No. 1, Blue No. 2, Blue No. 201, Blue No. 404 , Green No. 3, green No. 201, green No. 204, green No. 205, orange No. 201, orange No. 203, orange No. 204, orange No. 206, orange No. 207, etc .; carminic acid, raccaic acid, brasilin, crocin Dyes commonly used in cosmetics, such as natural dyes, are used.
[0060]
Examples of the inorganic or organic acid salts include inorganic acids such as hydrochloric acid, sulfuric acid, and nitric acid; oxycarboxylic acids such as citric acid, tartaric acid, lactic acid, and malic acid; carboxylic acids such as formic acid, acetic acid, and sorbic acid; or salicylic acid and benzoic acid And the like, alkali metal salts, alkaline earth metal salts and aluminum salts of aromatic carboxylic acids. Specific examples of preferred inorganic salts or organic acid salts include potassium sulfate, sodium sulfate, magnesium sulfate, aluminum sulfate, potassium nitrate, sodium nitrate, magnesium nitrate, aluminum nitrate, calcium nitrate, potassium chloride, magnesium chloride, sodium chloride, and calcium chloride. , Aluminum chloride, potassium carbonate, sodium carbonate, aluminum carbonate, potassium acetate, sodium acetate, calcium acetate, magnesium acetate, sodium formate, potassium formate, magnesium formate, sodium citrate, sodium tartrate, potassium sorbate, sodium sorbate, salicylic acid Sodium, potassium benzoate, sodium benzoate, etc., particularly potassium sulfate, magnesium sulfate, potassium chloride, magnesium chloride, aluminum chloride. Beam, sodium citrate, sodium tartrate, potassium sorbate, sodium salicylate and sodium benzoate preferred. These inorganic salts or organic acid salts may be incorporated into the cosmetic composition in the form of a salt, but the stoichiometry required to form the salt with the corresponding acid substance and base substance during the production of the cosmetic. It may be generated by adding an appropriate amount.
[0061]
In addition, water can be added in any amount.
[0062]
The cosmetic of the present invention can be produced according to a conventional method, for example, a water-in-oil foundation, a two-layer dispersion foundation, an oil-in-water foundation, a stick-like foundation, a powdered white powder, a solid white powder, a face powder, a powder foundation, Makeup cosmetics such as blusher, eyeshadow, eyebrow and the like can be used.
[0063]
Here, the compounding amount of the component (A) in the cosmetic of the present invention is as described above, but it is usually 0.1% by weight or more, especially 2 to 80% by weight of the total powder to be compounded. preferable. Further, in the case of a lotion, it is preferable to add 0.1 to 10% by weight, especially 0.5 to 5% by weight in the whole composition, and in the case of a milky lotion and a cream, 0.1 to 10% by weight, particularly 0.1% by weight. 5 to 7% by weight, 0.1 to 80% by weight, especially 1 to 50% by weight for powdered white powder, solid white powder and face powder, 0.1 to 80% by weight, especially 1 to 25% by weight for powder foundation %, 0.1 to 40% by weight, especially 0.5 to 25% by weight for blusher and eyeshadow, and 0.1 to 30% by weight, especially 0.5 to 20% by weight for eyebrow. preferable.
[0064]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto. In the following examples, the average particle size is a value measured by a wet method using SK Laser Micron Sizer (manufactured by Seishin Enterprise).
[0065]
Test example 1
Various pearl powders on black synthetic leather 8mg / 100cm2Uniform application was performed, and the color was measured at an incident light angle of 45 °, a light receiving angle of −45 °, and −20 ° using a goniospectrophotometer (GCMS-3, manufactured by Murakami Color Research Laboratory). From this measurement, two interference colors (L45, 45 *, A45, 45 *, B45, 45 *) And (L45, 20 *, A45, 20 *, B45, 20 *) Was determined from the above equation. Table 1 shows the results.
[0066]
[Table 1]
Figure 0003586546
[0067]
Example 1 (powder foundation)
Powder foundations having the compositions shown in Table 2 were produced according to the following production methods, and the finish when these foundations were used was evaluated according to the following evaluation methods. The results are shown in Table 2.
[0068]
(Production method)
Components (1) to (13) are mixed and pulverized through a pulverizer. This is transferred to a high-speed blender, and a component obtained by mixing and dissolving the components (14) to (18) at 80 ° C. is added and uniformly mixed. The component (19) is added to this mixture, mixed, crushed again and passed through a sieve. This is compression molded into a metal plate.
[0069]
(Evaluation method)
Finished by applying a foundation to the face by 10 expert panelists (transparent finish, difference in skin color depending on the angle seen in the mirror, good bloody color, lack of glare, covering power, poor visibility of pores, finish Sensory evaluation), and the evaluation was made according to the following criteria.
Judgment criteria:
◎: 7 or more respondents answered good
○: 4 to 6 people answered that it was good
△: 2-3 people answered that it was good
×: 1 or less respondents are good
[0070]
Example 2 (white powder)
Powdered white powder having the composition shown in Table 2 was produced according to the following production method, and the evaluation was performed in the same manner as in Example 1 when the powdered white powder was used. The results are shown in Table 2.
[0071]
(Production method)
All ingredients are mixed and pulverized through a pulverizer, and the product is passed through a sieve.
[0072]
[Table 2]
Figure 0003586546
[0073]
* 1: Manufactured according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232.
* 2: A product produced according to the method described in Production Example 2 of JP-A-9-67232.
* 3: Flamenco SATIN Orange manufactured by Marl
* 4: Merck's Timiron Super Red
* 5: Flamenco SATIN Violet manufactured by Marl
* 6: Merck's Timiron Super Violet
[0074]
Example 3 (solid white powder)
A solid white powder having the following composition was produced by the following production method.
Figure 0003586546
[0075]
* 1: Equal mixture of Flamenco SATIN Violet manufactured by Marl and Flamenco SATIN Green treated with dimethylpolysiloxane.
* 2: manufactured according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232.
[0076]
(Production method)
Components (1) to (8) are mixed and pulverized through a pulverizer. This is transferred to a high-speed blender, and a component obtained by mixing and dissolving the components (9) to (11) at 80 ° C. is added and uniformly mixed. The component (12) is added to the mixture, mixed, then ground again and passed through a sieve. This is compression molded into a metal plate.
[0077]
Example 4 (blusher)
A blusher having the following composition was produced by the following method.
Figure 0003586546
[0078]
* 1: An equal mixture of Flamenco SATIN Red and Flamenco SATIN Orange manufactured by Marl each treated with N-lauroyl lysine.
* 2: manufactured according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232.
[0079]
(Production method)
The components (1) to (8) are mixed and colored. Next, the components (9) to (11) are sprayed and added in a mixer, mixed uniformly, passed through a sieve, and then compressed and hardened in a metal plate using a press.
[0080]
Example 5 (makeup base)
A makeup base having the following composition was produced by the following method.
Figure 0003586546
[0081]
* 1: An equal mixture of Flamenco SATIN Red and Flamenco SATIN Orange manufactured by Marl each treated with 4% dimethylsiloxane.
* 2: Equivalent mixture of one produced according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232 and one treated with 5% of methyl hydrogen polysiloxane.
* 3: 7% treated with methyl hydrogen polysiloxane
[0082]
After dissolving the components (7) to (11) and uniformly dispersing the powders (1) to (6), the previously dissolved (12) to (14) are gradually added. Emulsify and cool to room temperature.
[0083]
Example 6 (water-in-oil emulsion type foundation)
A water-in-oil type emulsion foundation having the following composition was produced by the following production method.
Figure 0003586546
[0084]
* 1: An equal mixture of Flamenco SATIN Violet and Flamenco SATIN Green manufactured by Marl Co., Ltd. each treated with dimethylsiloxane at 6%.
* 2: Equivalent mixture of one produced according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232 and one treated with 6% dimethyl hydrogen polysiloxane.
* 3-6: 6% treated with methyl hydrogen polysiloxane
[0085]
The components (1) to (7) are heated and dissolved, and after the powders (8) to (15) are uniformly dispersed therein, the previously dissolved (16) to (18) are gradually added. Emulsify and cool to room temperature.
[0086]
Example 7 (creamy foundation)
A creamy foundation having the following composition was produced by the following production method.
Figure 0003586546
[0087]
* 1: Flamenco SATIN Vlolet and Flamenco SATIN Green manufactured by Marl are each treated with a fluorine compound to obtain an equal mixture of tongues.
* 2: Equivalent mixture of those produced according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232 and those treated with a fluorine compound
* 3 to 6: 7% coated with fluorine compound
[0088]
The components (1) to (7) are heated and dissolved, and after the powders (8) to (14) are uniformly dispersed therein, the previously dissolved (15) to (18) are gradually added. Emulsify and cool to room temperature.
[0089]
Example 8 (Stick foundation)
A stick foundation having the following composition was produced by the following production method.
Figure 0003586546
[0090]
* 1: Equal mixture of Flamenco SATIN Red and Flamenco SATIN Orange manufactured by Marl each treated with 8% of methyl hydrogen polysiloxane.
* 2: Equivalent mixture of a product produced according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232 and a product obtained by treating this with 6% of methyl hydrogen polysiloxane.
* 3 to 5: 7% treated with methyl hydrogen polysiloxane
[0091]
After the components (1) to (8) are dissolved by heating, and the powders (9) to (13) are uniformly dispersed therein, the previously dissolved (14) to (15) are gradually added. Emulsify and cool to room temperature.
[0092]
Example 9 (oil-in-water blusher)
An oil-in-water blusher having the following composition was produced by the following method.
Figure 0003586546
[0093]
* 1: Equal mixture of Flamenco SATIN Red and Flamenco SATIN Orange 8% each treated with dimethylsiloxane.
* 2: A product produced according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232, treated with dimethylsiloxane at 18%.
* 3-6: 7% treated with fluorine compound
[0094]
The components (1) to (7) are heated and dissolved, and the powders (8) to (13) are uniformly dispersed therein. Then, the previously dissolved (14) to (18) are gradually added. Emulsify and cool to room temperature.
[0095]
Example 10 (two-layer dispersion type foundation)
A two-layer dispersion type foundation having the following composition was produced by the following production method.
Figure 0003586546
[0096]
* 1: Equal mixture of Flamenco SATIN Blue and Flamenco SATIN Violet manufactured by Marl Co., Ltd. each treated with 6% by methylhydropolysiloxane.
* 2: A product prepared according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232 and treated with dimethylsiloxane at 15%.
* 3,4: 7% treated with methyl hydrogen polysiloxane
[0097]
The components (1) to (8) are heated and dissolved, and the powders (9) to (14) are uniformly dispersed therein. Then, the components (15) to (16) previously dissolved are gradually added. To emulsify and cool to room temperature.
[0098]
Example 11 (Eye shadow)
An eye shadow having the following composition was produced by the following production method.
Figure 0003586546
[0099]
* 1: An equal mixture of Flamenco SATIN Blue and Flamenco SATIN Violet manufactured by Marl each treated with a fluorine compound at 5%.
* 2: A product prepared according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232, and treated with a fluorine compound at 4%.
* 3 to 7: 7% treated with a fluorine compound
[0100]
The components (1) to (8) are mixed and colored. The components (9) to (11) are further sprayed and added in a mixer, mixed uniformly, passed through a sieve, and then compression-molded into a metal plate using a press.
[0101]
Example 12 (Dispersion type eye shadow)
A dispersion type eye shadow having the following composition was produced by the following production method.
Figure 0003586546
[0102]
* 1: An equal mixture of Flamenco SATIN Blue and Flamenco SATIN Violet manufactured by Marl, each treated with dimethylsiloxane at 6%.
* 2: A product prepared according to the method described in Production Example 1 of JP-A-9-67232, and treated with dimethylsiloxane at 10%.
* 3 to 7: 7% treated with methyl hydrogen polysiloxane
[0103]
After mixing the components (1) to (9), the components (10) to (15), which have been mixed in advance, are added while gradually stirring.
[0104]
Each of the cosmetics obtained in Examples 3 to 12 has a high transparency and a natural finish, does not change the color depending on the observation direction, can change the skin hue, and has uniform pores with less visible pores. The finish was extremely good.
[0105]
【The invention's effect】
The cosmetic composition of the present invention has a natural finish without any color change depending on the observation direction, can have a transparent feeling, can change the skin hue, makes pores inconspicuous, and obtains a fine and beautiful finish. It was something that could be done.

Claims (4)

次の成分(A)及び(B)
(A):雲母の表面を酸化チタンと酸化鉄の混合物で被覆するか、あるいは更にその表面を疎水化処理して得た平均粒径5〜12μmの粉体であって、該粉体を黒色の合成皮革上に8mg/100cm2均一塗布し、これを入射角45°、受光角−45°及び−20°で測色したとき、CIE1976L***表色系により規定される2つの干渉色(L45,45 * ,45,45 * ,45,45 *)及び(L45,20 * ,45,20 * ,45,20 *)について、下記式:
ΔE=〔(L45,45 *−L45,20 *2+(a45,45 *−a45,20 *2+(b45,45 *−b45,20 *20.5
により求めた色差(ΔE)が20.0〜32.3である粉体
0.1〜80重量%
(B):内部に酸化チタン又は酸化亜鉛の粉末が分散され、表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムを担持した樹脂及び酸化ケイ素から選ばれる1種又は2種以上の球状複合粉体 0.05〜50重量%
を含有することを特徴とする化粧料。
The following components (A) and (B)
(A): a powder having an average particle size of 5 to 12 μm obtained by coating the surface of mica with a mixture of titanium oxide and iron oxide , or further subjecting the surface to a hydrophobic treatment , 8 mg / 100 cm 2 was uniformly coated on the synthetic leather of No. 1 and colorimetrically measured at an incident angle of 45 °, a light receiving angle of −45 ° and −20 °. Two colors defined by the CIE1976L * a * b * color system were obtained. For the interference colors (L 45,45 * , a 45,45 * , b 45,45 * ) and (L 45,20 * , a 45,20 * , b 45,20 * ), the following formula:
Delta] E = [(L 45,45 * -L 45,20 *) 2 + (a 45,45 * -a 45,20 *) 2 + (b 45,45 * -b 45,20 *) 2 ] 0.5
Powder having a color difference (ΔE) of from 20.0 to 32.3 obtained by the following method: 0.1 to 80% by weight
(B): One or two or more spherical composite powders selected from silicon oxide and a resin in which a powder of titanium oxide or zinc oxide is dispersed and zirconium oxide or aluminum oxide is supported on the surface. weight%
Cosmetics characterized by containing.
(B)成分の球状複合粉体が、表面が疎水化処理されたものである請求項1記載の化粧料。(B) spherical composite powder components, the cosmetic of claim 1 Symbol mounting surface is one which is hydrophobically treated. (B)成分の樹脂が、ナイロン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2のいずれかに記載の化粧料。Component (B) of the resin, nylon resin, polyethylene resin, polymethyl methacrylate resin, polyester resin, polystyrene resin, to claim 1 or 2 is one or more selected from polyurethane resin and silicone resin The cosmetics described. (A)成分と(B)成分の配合割合が、重量比で1:99〜99:1である請求項1〜のいずれかに記載の化粧料。The cosmetic according to any one of claims 1 to 3 , wherein the mixing ratio of the component (A) and the component (B) is 1:99 to 99: 1 by weight.
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