JP3586447B2 - 液晶表示パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速応答特性と優れた視角特性を有するOCB方式を採用した液晶表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネマチック液晶を用いた液晶表示素子は、液晶分子の配向によっていくつかのモードに分類される。実用上、最も普及しているモードは、捻れネマチック(以下、「TN」という)モードであり、その他にホメオトロピック(垂直)配向、又はホモジニアス(水平)配向を有する複屈折モードやゲストホストモード等がある。TNモードは、特に一方の基板に画素電極ごとに能動素子を設けたアクティブアマトリクス液晶表示パネルにおいて主流となっている。
【0003】
TNモードを採用した液晶表示パネルでは、誘電異方性が正である液晶を、水平配向処理した電極付き基板の間に挟むことにより、90度捻った状態を安定状態としている。そして、液晶分子の配向に沿って偏波面が90度回転し、液晶層を挟んで配置した偏光子と検光子の透過軸を直交させている場合には、白表示となる(ノーマリホワイトモード)。一方、電圧を印加することによって液晶分子が立つと、入射偏光はそのまま液晶層を進むことになることから、検光子により吸収されて黒表示となる。
【0004】
水平配向処理は、通常、ポリイミドをラビングすることにより達成されるが、このとき、ラビング方向に対応して数度程度の液晶のプレチルトが生じる。TNモードを採用した液晶分子の捻れ方向は、この上下基板におけるプレチルトの方向により基本的に定まるものである。つまり、液晶層がスプレイ歪みを伴わないように配向することで捻れ方向が決定されることになる。
【0005】
さらに、逆捻れ配向を防止し、捻れ方向を均一に揃えるために、上下基板におけるプレチルトの方向と符合させて、液晶中に微量のカイラル物質(光学活性物質)を添加して捻れ方向を定めている。そして、液晶分子は一方の基板界面近傍から反対側の基板界面近傍まで、ほぼ一様なプレチルト角を有するように配向される。かかる上下基板間に電圧を印加すると、まず液晶層中央部の液晶分子が初期に与えられたプレチルトの方向に立ち上がり、液晶層全体がそれに追従することになる。
【0006】
したがって、液晶分子が立ち上がる方向は液晶表示パネル全体で同一方向であり、液晶表示パネルを観察する方向によって液晶層の屈折率変化の度合が相違するため、視角方向によって光透過率が大きく変わることになる。このため、視角方向によってコントラストの大幅な低下や色変化、階調反転等が生じることになり、視角特性の観点から大きな問題点となっている。
【0007】
特に、ノーマリホワイトモードにおいては、液晶層中央部の液晶分子の立ち上がり方向(視角方向)から観察する場合と、その逆の方向(反視角方向)から観察する場合とで、視角特性が大きく異なることになる。すなわち、正面から視角方向側においては階調反転現象が激しく生じることになり、反視角方向側においてはコントラスト低下が著しく生じ、白浮きが発生することになる。通常、視角方向は上下方向に設定されるため、TNモードにおいては上下方向で視角特性が非対称であることになる。
【0008】
このようなTNモードの視角特性を改善するために、多くの方法が提案されている。例えば、SID 94 DIGEST,927に記載されているように、液晶分子をベンド配向させ、これに光学位相補償フィルムを組み合わせることによって、広い視野角を得ることができるOCB(Optically Compensated Birefringence)方式がある。OCB方式は、TN方式に比べて、応答速度が非常に速いという特徴も有しており、液晶表示パネルに用いる方式として非常に魅力的な方式の1つである。
【0009】
OCB方式においては、初期状態では液晶分子をスプレイ配向させておき、駆動時において、液晶分子に電界を加えることにより、ベンド配向(又はπツイスト配向)へと配向転移させる必要がある。つまり、電圧を加えることにより液晶分子が立ち上がると、スプレイ歪みが増大し、より安定状態であるベンド配向又はπツイスト配向への転移が生じることになる。
【0010】
また、電圧を加えることによるベンド配向又はπツイスト配向への転移においては、まずスプレイ配向の中にベンド配向又はπツイスト配向を有する核領域が発生し、当該核領域が成長することによって表示画面領域全体へとベンド配向又はπツイスト配向が拡散していくことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際にはスプレイ配向からベンド配向又はπツイスト配向への転移を発生させることは容易ではなく、10V以上という相当に高い電圧を必要とする。また、電界を印加することにより発生するベンド配向又はπツイスト配向の核領域の発生密度はかなり低いものであり、当該核領域が表示画面領域全体にまで広がるには相当の時間を要することのなる。したがって、全ての画素においてベンド配向又はπツイスト配向への転移を生じさせることは非常に困難であり、どうしても転移が生じない画素が残ってしまうという問題点があった。
【0012】
このようにベンド配向又はπツイスト配向への転移が生じず、スプレイ配向のままで残った画素が存在すると、かかる画素は表示欠陥として認識され、ディスプレイとしての表示品位を大きく低下させることになってしまう。
【0013】
本発明は、上記問題点を解決するために、配向欠陥が生じることなく均一に配向転移を実現する液晶表示パネルを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にかかる液晶表示パネルは、上下基板間に正の誘電率異方性を有する液晶を挟持し、前記上下基板のそれぞれに前記液晶に電界を印加するための電極を有し、電界が印加されない場合には表示エリア内の液晶分子をスプレイ配向とし、電界が印加された場合には前記表示エリア内の前記液晶分子をベンド配向又はπツイスト配向に配向転移させる液晶表示パネルであって、前記表示エリア以外の領域に存在する前記液晶の少なくとも一部の領域に、電界が印加されない場合に前記スプレイ配向とは異なる配向を有する液晶配向領域を有し、前記液晶配向領域は、電界が印加された場合に前記表示エリア内の液晶分子のベンド配向又はπツイスト配向への配向転移を促進し、前記スプレイ配向とは異なる配向が、前記上下基板間において前記液晶分子が捻れて配向されているツイスト配向であることを特徴とする。
【0015】
かかる構成により、ラビング方向の異なる領域を形成することによって、電界が印加されない初期状態におけるスプレイ配向が、電界が印加された場合にベンド配向又はπツイスト配向へと転移することを促進し、欠陥の無い非常に広視野角である液晶表示パネルを実現することが可能となる。
【0016】
また、本発明にかかる液晶表示パネルは、スプレイ配向とは異なる配向が、上下基板間において液晶分子が捻れて配向されているツイスト配向である、あるいは上下基板間で液晶分子が略垂直に立ったホメオトロピック配向であることが好ましい。スプレイ配向からベンド配向への転移において、中間状態としてツイスト配向を経ることはエネルギー的に好ましいことから、ツイスト配向はベンド配向転移の核となりやすく、またベンド配向状態に近いホメオトロピック配向はベンド配向転移の核となりやすいからである。
【0017】
また、本発明にかかる液晶表示パネルは、各画素ごとに能動素子を有するアクティブマトリクスパネルであり、電界が印加されない場合には、スプレイ配向とは異なる配向を有する液晶配向領域が信号配線又は走査配線に沿って形成されていることが好ましい。
【0018】
また、本発明にかかる液晶表示パネルは、電界が印加されない場合には、スプレイ配向とは異なる配向を有する液晶配向領域の形成部が帯状であるか、櫛状であるか、あるいは島状であることが好ましい。電界を印加した場合に、周囲のスプレイ配向領域に飲み込まれず、確実に配向転移の核発生手段として機能することができるからである。
【0019】
また、本発明にかかる液晶表示パネルは、上下基板の界面近傍における液晶分子のプレチルト角が、少なくとも2°以上であることが好ましい。プレチルト角が高いほど、ベンド配向又はπツイスト配向への転移速度は大きく、配向を保持するための電界強度は小さくて済むからである。
【0020】
また、本発明にかかる液晶表示パネルは、配向処理がラビング処理によって行われていることが好ましい。
【0021】
また、本発明にかかる液晶表示パネルは、配向膜がポリイミド、又はポリアミック酸を含む材料からなることが好ましい。
【0022】
また、本発明にかかる液晶表示パネルは、スプレイ配向とは異なる配向を有する液晶配向領域から発生したベンド配向又はπツイスト配向ドメインが成長できるしきい値電界以上の上下基板方向に向かう縦電界を発生させる手段を備えたことが好ましい。
【0023】
また、本発明にかかる液晶表示パネルは、通常の表示状態において印加される駆動電界より大きな電界を印加することができる手段を備えたことが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる液晶表示パネルにおいては、上下基板間に正の誘電率異方性を有する液晶を挟持し、上下基板の対向する面に、それぞれ液晶に電界を印加するための電極が形成されている。そして、電界が印加されない初期状態においては表示エリア内の液晶分子がスプレイ配向されており、電界が印加された場合に表示エリア内の液晶分子がベンド配向又はπツイスト配向へと配向転移するものである。そして、かかる配向転移を促進するために核発生手段を設けている点に特徴を有する。
【0025】
かかる核発生手段として、非表示エリア内に存在する液晶の少なくとも一部の領域が、初期状態において表示エリア内の液晶の配向とは異なる配向をしている領域を設けることが有効である。このような配向の異なる領域をブラックマトリクス等で遮光された非表示エリア内に設けることにより、液晶表示パネルの表示品位の低下を防止することができる。
【0026】
さらに、このような配向の異なる領域のサイズが小さすぎると、電界を印加した時に周囲のスプレイ配向領域に飲み込まれて消滅してしまい、配向転移を促進する核発生手段としての効力を発揮できない場合も発生しうる。このため、本発明においては、配向の異なる領域の安定性を増し、電界を印加した場合に周囲のスプレイ配向領域に飲み込まれることなく、確実に配向転移の核発生手段として機能させるために、配向の異なる領域を非表示領域に沿って細長く形成する。このようにすることで、配向の異なる領域のサイズを実効的に拡大することができ、安定的に存在させることが可能となる。
【0027】
まず図1(a)は、本発明の実施の形態にかかる液晶表示パネルについて、電界を印加しない場合の液晶分子の配向状態を模式的に示したものである。上下基板近傍における液晶分子の配向方位は略同一であり、基板界面付近でのプレチルトは液晶分子がスプレイ配向するように付与されている。
【0028】
このような配向状態の液晶表示パネルの上下基板間に電界を加えると、図1(b)に示すように液晶分子が立ち上がり、スプレイ歪みが非常に大きくなる。そして、図1(c)に示すように、ベンド配向又はπツイスト配向への転移が生じる。なお、液晶分子がかなり立ち上がった状態では、ベンド配向とπツイスト配向は光学的に非常に近い状態となり、ほぼ等価なものとみなすことができる。したがって、ベンド配向へ転移するかπツイスト配向へ転移するかは大きな問題とはならない。
【0029】
本発明の実施の形態にかかる液晶表示パネルに用いる配向膜材料としては、安定性にすぐれたポリイミド又はポリアミック酸が特に好ましいが、配向膜の材質はこれらに限定するものではない。配向処理はラビング処理によるのが一般的であるが、光配向等の別の手法によっても可能である。
【0030】
本発明は、電界が印加されていない時のスプレイ配向から、電界が印加されることによって、ベンド配向又はπツイスト配向へ転移する確率を高め、配向欠陥となる画素が生じる確率を低減することを目的としている。
【0031】
以下、具体的な実施の形態について詳細に述べる。
【0032】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1にかかる液晶表示パネルについて、図面を参照しながら説明する。まず画面の対角15.2インチ、縦854(xRGBトリオ)x横480画素、画素ピッチ0.393mmのTFT液晶表示パネルを以下のように作製した。図2は本発明の実施の形態1にかかるTFT液晶パネルにおける画素部の平面図である。図4は、図2に示す一点鎖線I−Iにおける断面図であ
る。
【0033】
下基板1上には、ITOの画素電極2、及び画素電極2を駆動する薄膜トランジスタ(TFT)3が形成されている。上基板20上には、クロムからなるブラックマトリクス遮光層9とカラーフィルタ、ITOの共通電極7が形成されている。なお、遮光層9は開口部以外すべてが覆われている。上基板20側の電極上と下基板1側の電極上にはポリイミド配向膜16を形成し、ラビングにより配向処理を施した。
【0034】
それぞれの基板のラビング方向は、下基板1におけるラビング方向を点線矢印Aで、上基板20におけるラビング方向を実線矢印Bで示している。特に信号配線4に沿ってツイスト配向を形成するために、カラーフィルタ側基板(上基板20)にブラックマトリクス遮光層9に沿って、ラビング方向の異なる領域B’を帯状に形成している。この部分的に配向の異なる領域は、フォトリソグラフ法によるマスクラビング技術により形成した。
【0035】
そして上基板20となるカラーフィルタ側にシールパターンを描画後、球状スペーサを散布してから下基板1と貼り合わせ、セルギャップ6μmの空セルを形成した。屈折率異方性Δn=0.134、誘電異方性Δε=9.5のフッ素系ネマチック液晶を真空注入し、液晶の等方相転移温度以上の温度で1時間アニール処理後、室温に冷却した。この状態においては、液晶分子はスプレイ配向状態となっていた。かかる液晶表示パネルにベンド配向状態を光学的に補償する負の2軸性フィルム17を基板の両側に貼り付け、さらに偏光板18をラビング方向と45°ずらして貼り付けた。
【0036】
この液晶表示パネルの共通電極に、配向転移のための所定の電圧を数秒間印加したところ、画面全面においてスプレイ配向からベンド配向への転移が完結していることが確認できた。この状態で±2.5Vから±6.5Vの範囲で画素電極と共通電極間に電圧を加えて表示を行なうと、欠陥の無い非常に広視野角の表示状態が実現できた。
【0037】
また、信号配線4に沿って、ホメオトロピック配向領域を帯状に設けた場合であっても、同様の効果が確認された。
【0038】
以上のように本実施の形態1によれば、遮光層に沿って、ラビング方向の異なる領域を形成することによって、電界が印加されない初期状態におけるスプレイ配向が、電界が印加された場合にベンド配向又はπツイスト配向へと転移することを促進し、欠陥の無い非常に広視野角である液晶表示パネルを実現することが可能となる。
【0039】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2にかかる液晶表示パネルについて、図面を参照しながら説明する。まず画面の対角15.2インチ、縦854(xRGBトリオ)x横480画素、画素ピッチ0.393mmのTFT液晶パネルを以下のように作製した。図3は本発明の実施の形態2にかかるTFT液晶パネルにおける画素部の平面図である。図4は、図3に示す一点鎖線I−Iにおける断面図である。
下基板1上には、ITOの画素電極2、及び画素電極2を駆動する薄膜トランジスタ3が形成されている。上基板20上には、クロムからなるブラックマトリクス遮光層9とカラーフィルタ、ITOの共通電極7が形成されている。遮光層9は開口部以外すべて覆われている。上基板20側の電極上と下基板1側の電極上にはポリイミド配向膜16を形成し、ラビングにより配向処理を施した。
【0040】
それぞれの基板のラビング方向は、下基板1におけるラビング方向を点線矢印Aで、上基板20におけるラビング方向を実線矢印Bで示している。特に走査配線6に沿ってツイスト配向を形成するために、カラーフィルタ側基板(上基板20)にブラックマトリクス遮光層9に沿って、ラビング方向の異なる領域B’を帯状に形成した。この部分的に配向の異なる領域は、フォトリソグラフ法によるマスクラビング技術により形成した。
【0041】
上基板20となるカラーフィルタ側にシールパターンを描画後、球状スペーサを散布してから下基板1と貼り合わせ、セルギャップ6μmの空セルを形成した。屈折率異方性Δn=0.134、誘電異方性Δε=9.5のフッ素系ネマチック液晶を真空注入し、液晶の等方相転移温度以上の温度で1時間アニール処理後、室温に冷却した。この状態では、液晶分子は、スプレイ配向状態となっていた。この液晶表示パネルにベンド配向状態を光学的に補償する負の2軸性フィルム17を基板の両側に貼り付け、さらに偏光板18をラビング方向と45°ずらして貼り付けた。
【0042】
かかる液晶表示パネルの共通電極に、配向転移のための所定の電圧を数秒間印加したところ、画面全面においてスプレイ配向からベンド配向への転移が完結していることが確認できた。この状態で±2.5Vから±6.5Vの範囲で画素電極と共通電極間に電圧を加えて表示を行なうと、欠陥の無い非常に広視野角の表示状態が実現できた。
【0043】
また、走査配線6に沿って、ホメオトロピック配向領域を帯状に設けた場合であったも、同様の効果が確認できた。
【0044】
以上のように本実施の形態2においても、遮光層に沿って、ラビング方向の異なる領域を形成することによって、電界が印加されない初期状態におけるスプレイ配向が、電界が印加された場合にベンド配向又はπツイスト配向へと転移することを促進し、欠陥の無い非常に広視野角である液晶表示パネルを実現することが可能となる。
【0045】
なお、配向領域の形状は、本実施の形態1及び2では帯状に形成しているが、特に帯状に限定されるものではなく、櫛状、島状のような形状でも良い。要は、電界を印加した場合に、周囲のスプレイ配向領域に飲み込まれず、確実に配向転移の核発生手段として機能するような大きさで形成されているものであれば何でも良い。
【0046】
なお、プレチルト角が高いほど、ベンド配向又はπツイスト配向への転移速度は大きく、配向を保持するための電界強度は小さくて済むことになる。実用的には、液晶のプレチルト角は2゜以上が好ましい。
【0047】
また、本発明に用いられる液晶材料は、フッ素系の材料に限定するものではななく、シアノ系の液晶など誘電率異方性が正である材料系であれば、使用することができる。しかし、アクティブマトリクス型液晶表示パネルの場合には、電圧保持率が高く、信頼性に優れたフッ素系の材料を主成分とする液晶組成物を用いることが、特に好ましい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明にかかる液晶表示パネルによれば、スプレイ配向からベンド配向への転移を確実に行うことができ、配向欠陥の生じることのない、高品位な表示画質を有するOCB方式の液晶表示パネルを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる液晶表示パネルにおける液晶分子の配向状態を示す図
【図2】本発明の実施の形態1にかかる液晶表示パネルの平面図
【図3】本発明の実施の形態2にかかる液晶表示パネルの平面図
【図4】本発明の実施の形態にかかる液晶表示パネルの断面図
【符号の説明】
1 下基板
2 画素電極
3 薄膜トランジスタ(TFT)
4 信号配線
6 走査配線
7 共通電極
9 遮光層(ブラックマトリクス)
13 液晶分子
16 ポリイミド配向膜
17 2軸性フィルム
18 偏光板
20 上基板
Claims (11)
- 上下基板間に正の誘電率異方性を有する液晶を挟持し、前記上下基板のそれぞれに前記液晶に電界を印加するための電極を有し、電界が印加されない場合には表示エリア内の液晶分子をスプレイ配向とし、電界が印加された場合には前記表示エリア内の前記液晶分子をベンド配向又はπツイスト配向に配向転移させる液晶表示パネルであって、
前記表示エリア以外の領域に存在する前記液晶の少なくとも一部の領域に、電界が印加されない場合に前記スプレイ配向とは異なる配向を有する液晶配向領域を有し、前記液晶配向領域は、電界が印加された場合に前記表示エリア内の液晶分子のベンド配向又はπツイスト配向への配向転移を促進し、
前記スプレイ配向とは異なる配向が、前記上下基板間において前記液晶分子が捻れて配向されているツイスト配向であることを特徴とする液晶表示パネル。 - 各画素ごとに能動素子を有するアクティブマトリクスパネルであり、電界が印加されない場合に前記スプレイ配向とは異なる配向を有する前記液晶配向領域が信号配線に沿って形成されている請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 各画素ごとに能動素子を有するアクティブマトリクスパネルであり、電界が印加されない場合に前記スプレイ配向とは異なる配向を有する前記液晶配向領域が走査配線に沿って形成されている請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 電界が印加されない場合に前記スプレイ配向とは異なる配向を有する前記液晶配向領域の形成部が帯状である請求項2又は3に記載の液晶表示パネル。
- 電界が印加されない場合に前記スプレイ配向とは異なる配向を有する前記液晶配向領域が走査配線及び信号配線に沿って形成され、前記液晶配向領域の形成部が櫛状である請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 電界が印加されない場合に前記スプレイ配向とは異なる配向を有する前記液晶配向領域が走査配線及び信号配線に沿って形成され、前記液晶配向領域の形成部が島状である請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 前記上下基板の界面近傍における前記液晶分子のプレチルト角が、少なくとも2°以上である請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 配向処理がラビング処理によって行われている請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 配向膜がポリイミド、又はポリアミック酸を含む材料からなる請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 前記スプレイ配向とは異なる配向を有する前記液晶配向領域から発生したベンド配向又はπツイスト配向ドメインが成長できるしきい値電界以上の前記上下基板方向に向かう縦電界を発生させる手段を備えた請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 通常の表示状態において印加される駆動電界より大きな電界を印加することができる手段を備えた請求項1に記載の液晶表示パネル。
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