JP3584976B2 - Container that forms a persistent foam pattern on the liquid surface - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明はビール等の発砲飲料を入れる発泡飲料容器及びその発泡飲料容器に用いる泡発生手段に関する。特に液面に形成される発泡飲料の泡層を長時間持続させることのできる容器及びその容器に用いる泡発生手段に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、旨いビールの条件は、液体が琥珀色で澄んでいて爽やかな香り、爽快な苦みがあることの他にきめ細かな泡があることといわれている。泡の評価は、泡立ち、泡持ち、泡付き、きめ細かさ等についてなされる。（熊田順一：ビールの泡、生物と化学 １３，５０４−５０９（１９７５））
【０００３】
液体の性質は製造条件や輸送条件を管理することにより最適化を計ることが出来るが、泡はそのような条件の他にビアカップ及びそれへの注ぎ方で出方や性状が影響される。そのため、泡の出方を調節するビアカップについて各種の提案がなされてきた。例えば、コップの内周面に微細な凹凸を形成してきめ細かな泡の発生を計るもの（特開平１０−２３４５４９号）（特開平０８−２４２９９９号）、内壁に絞り部を設けて泡のオーバーフローを防止するもの（特開平０９−２０６１９１号）、容器の底部に細かな粒の集合体を接合して泡の発生を持続させるもの（特開平０８−２５２１５９号）、ガラスコップの表面に撥水層や撥油層を設け泡残りを良くするもの（特開平２０００−０５１０４４号）がある。
【０００４】
しかし、これらはいずれも、コップの製造方法が難しかったり効果が不満足であったりして、さらに簡易な製法や、良好な泡の状態を得る手段が望まれている。
【０００５】
一方、ビール等の発泡飲料を飲むコップの視覚も、飲むときの楽しみの一つである。コップの視覚を楽しむものとして、コップの外表面に撥水膜層を設け、その膜層の部分で絵柄、文字などの模様を構成し、冷えたビールを注いでコップの外表面が結露したときにその模様が白く浮き出てくるようにしたもの（特開平２０００−０５１０４４号）がある。
【０００６】
しかし、この方式は、コップを持つ手が模様に触れると浮き出た模様が乱れる欠点がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、泡を利用して絵柄、文字などの模様を液面に作り、持続的に楽しむことの出来る発泡飲料用容器及びその発泡飲料容器に用いる泡発生手段を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、内底部に泡発生部を設けた発泡飲料用容器において、該泡発生部は特定のメッセージを表現する所定形状を有し、且つ発生した泡の集合体が発泡飲料の液面で該泡発生部の所定形状を持続的に略再現するような泡発生粗面から成ることを特徴とする持続的泡模様を液面に形成する容器であることにある。
【０００９】
前記泡発生部は、前記容器の内底面に設けられ得る。
【００１０】
前記容器は焼き物から成り、前記粗面は該焼き物の無釉部、又は該焼き物の無釉部に粗い釉あるいは薄い釉を施して成り得る。更に、前記粗面は１１００〜１３００℃で焼成された前記焼き物の無釉部から成り得る。
【００１１】
前記粗面は、ガラス面又はプラスチック面又は金属面が５０乃至１０００メッシュのサンドブラスト加工されたものであり得る。更に、前記粗面は、ガラス面又はプラスチック面又は金属面が２００乃至１０００メッシュのサンドブラスト加工されたものであり得る。
【００１２】
前記泡発生部は前記内底部に敷設された泡発生手段に設けられ得る。
前記泡発生手段は、前記内底部に着脱自在に設置され得る。
前記泡発生手段は、前記内底部に載置され得る。
前記泡発生手段は、前記内底部に接着剤を介して接着され得る。
【００１３】
前記泡発生手段は焼き物を含み、前記粗面は該焼き物の無釉部、又は該陶器の無釉部に粗い釉もしくは薄い釉を施して成り得る。更に、前記粗面は１１００〜１３００℃で焼成された前記焼き物の無釉部から成り得る。
【００１４】
前記粗面は、該粗面の撮像の二値化画像の凸部の円相当径の平均値が４．５乃至４０μであり得る。
【００１５】
又、本発明の要旨とするところは、持続的泡模様を液面に形成する容器の内底部に敷設して設けるものであって、泡発生部を有し、該泡発生部は、特定のメッセージを表現する所定形状を有し且つ発生した泡の集合体が該発泡飲料の液面で該泡発生部の所定形状を持続的に略再現するような泡発生粗面から成ることを特徴とする泡発生手段であることにある。
【００１６】
前記泡発生手段は、表面に前記粗面を有し、裏面に接着剤層を有し得る。
前記接着剤層は、感圧接着剤層であり得る。
【００１８】
前記泡発生手段は、焼き物を含み、前記粗面が該焼き物の無釉部、又は該焼き物の無釉部に粗い釉もしくは薄い釉を施して成り得る。更に、該粗面が１１００〜１３００℃で焼成された該焼き物の無釉部であり得る。
【００１９】
前記泡発生手段は、ガラスや、プラスチックや、金属から成る部材を含み、前記粗面が、該部材の面にサンドブラスト加工を施したものであり得る。
【００２０】
前記泡発生手段は、所定の基台を含み、前記粗面は該基台の上面に複数個の粒状物が面状に貼り付けられて成り得る。
【００２１】
前記泡発生手段は、金属又はガラス又は高分子又はセラミック又はカーボンの多孔体部材を含み、前記粗面が、該多孔体部材の面から成り得る。
【００２２】
前記泡発生手段においては、前記粗面は、該粗面の撮像の二値化画像の凸部の円相当径の平均値が４．５乃至４０μであり得る。
【００２３】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の態様を図を用いて説明する。図１の本発明の発泡飲料用容器２あるビアカップは焼きしめた焼き物をベースにして出来ており、内底面４のハートの印の部分を除いて少なくとも内面全域に釉薬がかけられている。尚、焼き物は陶器、磁器を含む陶土を焼いて得られる窯業製品の総称である。かかる構成により、発泡飲料用容器２にビールを注ぐとハートの印に形どられた無釉の部分が泡発生部８となってその部分の面から泡が持続して発生する。釉薬がかけられている部分は、焼きしめたままの壁面が釉薬で覆われ、表面が滑らかになっており、その部分からは泡の発生が少なく、釉薬がかけられていない部分からは泡が発生する。この泡により泡発生部８がハートの印に見える。又、この泡はビールの液面１２に上昇し、液面１２に泡により作られたハートの印１０が浮き立って見える。釉薬がかけられていない部分がビアカップの底部の中央に位置すると、液面に泡により作られた印がより鮮明に見える。
【００２４】
容器の内壁に釉薬がかけられていない部分すなわち、無釉部から成る泡発生部を作るには、まず、素焼きの段階の陶器から成る容器を用意し、釉薬をかけない部分に相当する模様の部分を切り取って抜いたマスキングシートを、その容器の内面に貼り付け、撥水剤を筆或いはスプレー等によりその容器の内面に塗る。そのあとシートを剥がすと釉薬をかけない部分に相当する模様の部分に撥水剤が塗られた内面が得られる。次いで釉薬泥を内壁に塗ると、撥水剤が塗られた部分は釉薬泥が塗布されずに残る。その後この釉薬泥を内面に塗ったその容器を焼成すると、撥水剤は分解、燃焼等により除去され、釉薬がかけられていない部分が作られる。
【００２５】
このように、記号、文字、符号、絵柄等のメッセージを表現する模様の形に釉薬をかけない部分を残すとういう極めて簡易な方法で、泡による鮮やかなメッセージパターンを液面に再現することが出来るのである。
【００２６】
また、図２のように、発泡飲料用容器２ａの内底面に、記号、文字、符号、絵柄等のメッセージを表現する模様の形に釉薬をかけ、滑らかな面４ａを作るるという方式によると、発泡飲料用容器２ａの内底面の釉薬をかけてないところが泡発生部８ａとなり、液面には模様の形に泡のない部分１２ａが生じ、また、それを囲んで泡のある部分１０ａが生じてメッセージパターンを液面に再現することが出来る。
【００２７】
このような釉薬による模様は、筆やスタンプで陶器の素地面に釉薬の模様を描いてもよい。又、泡発生部としては、陶器の素地面に所定の粒度の化粧泥や粗粒の釉で模様を描いて焼成し、その部分を泡発生部としてもよい。
【００２８】
メッセージはビアカップの所有者の名前であってもよい。家族や団体等のメンバーの個々の名前やイニシャルを個々のビアカップに残してもよい。メモリアルデイの数字であってもよい。団体等のマークであってもよい。見ていると心の安すまるような模様であってもよい。何らかの意味合いを持ち或いは象徴する模様であってもよい。
【００２９】
又、釉薬をかけずに残された部分がビアカップの底部の多くの部分を占める場合には、液面に万遍なく絶えず泡が供給され、外観が良くなるとともにビールの味を良くする。
【００３０】
泡発生部の面は素地面のままの面でもよいが、素焼きの面に釉の薄い乳濁液である水薬をかけ焼いた面でもよい。水薬をかけると、泡の発生量は素焼きの容器の場合より少なくなるが泡持ちの時間が長くなり、又、泡の発生による模様の浮き出しが綺麗になる。又、用いる陶土の粒度を小さくし過ぎると、繰り返し使用のとき泡の消失速度が非常に大きくなる。逆に陶土の粒度を大きくし過ぎても、泡の発生量が多くなるが、泡の消失速度も大きくなることがわかり、３５乃至７０μの粒度の陶土を用いたときに泡の消失速度が極小になり好ましいことがわかった。また、陶土として粘土に粗い粒子の長石や珪石を混入すると泡の発生量が多くなることが判明した。また、陶土の焼成温度を１１００乃至１３００℃と高くすると、それより焼成温度が低い場合に比べ泡の発生量は小さくなるが、泡の消失速度が小さくなり好ましいことがわかった。
【００３１】
又、素焼きの段階で水薬をかけ、焼成すると、特に３５μ以下の粒度の細かい陶土を用いて得られた容器の泡の消失速度が極めて小さくなり、好ましい泡発生部を形成出来ることがわかった。素焼きの壁面に水薬をかけて焼成すると、壁面の凹凸が部分的に水薬の成分である釉薬でところどころつながって滑らかな凹凸となる。このような状態の壁面を、さらにその上から釉薬をかけずに残した部分が微釉部である。容器に微釉部から成る泡発生部の形を作る方法は、前述の撥水剤を用いて無釉部から成る泡発生部の形を作る方法と同じである。微釉部から成る泡発生部を設けた容器は消失速度が極めて小さい泡によるきめ細かい鮮やかなメッセージパターンを得ることが出来る。
【００３２】
本発明の実施の他の態様を図を用いて説明する。図３の本発明の発泡飲料用容器２ｃにおいてはカップ２２の内底部３に泡発生手段１００が載置して設けられている。本明細書においては内底部は発泡飲料用容器の内底面を含む底の部分をいう。泡発生手段１００は、円盤形状をしており、焼きしめた焼き物をベースにして出来ている。泡発生手段１００は、上面のハートの印の部分を除いて少なくとも上面全域に釉薬がかけられている。尚、焼き物は陶器、磁器を含む焼き物の総称である。かかる構成により、発泡飲料用容器２ｃにビールを注ぐとハートの印に形どられた無釉の部分が泡発生部８となってその部分の面から泡が持続して発生する。釉薬がかけられている滑らかな面１４は、焼きしめたままの壁面が釉薬で覆われ、表面が滑らかになっており、その部分からは泡の発生が少なく、釉薬がかけられていない部分からは泡が発生する。この泡により泡発生部８がハートの印に見える。又、この泡はビールの液面１２に上昇し、液面１２に泡により作られたハートの印１０が浮き立って見える。
【００３３】
泡発生手段１００の上面に釉薬がかけられていない部分すなわち、無釉部から成る泡発生部を作るには、まず、素焼きの段階の焼き物から成る円盤を用意し、釉薬をかけない部分に相当する模様の部分を切り取って抜いたマスキングシートを、その円盤の上面に貼り付け、撥水剤を筆或いはスプレー等によりその円盤の上面に塗る。そのあとシートを剥がすと釉薬をかけない部分に相当する模様の部分に撥水剤が塗られた面が得られる。次いで釉薬泥をその円盤に塗ると、撥水剤が塗られた部分は釉薬泥が塗布されずに残る。その後この釉薬泥を塗ったその円盤を焼成すると、撥水剤は分解、燃焼等により除去され、釉薬がかけられていない部分が作られる。
【００３４】
また、本発明においては、図４の発泡飲料用容器２ｄのように、泡発生手段１０１の上面に、記号、文字、符号、絵柄等のメッセージを表現する模様の形に釉薬をかけ、滑らかな面１４ａを作るという方式によると、泡発生手段１０１の上面の釉薬をかけてないところが泡発生部８ａとなり、液面には模様の形に泡のない部分１２ａが生じ、また、それを囲んで泡のある部分１０ａが生じてメッセージパターンを液面に再現することが出来る。泡のある部分１０ａの外側の輪郭は、泡発生手段１０１の上面の外側の輪郭に対応して略等しいものとなる。
【００３５】
このような釉薬による模様は、筆やスタンプで焼き物の素地面に釉薬の模様を描いてもよい。又、泡発生部としては、焼き物の素地面に所定の粒度の化粧泥や粗粒の釉で模様を描いて焼成し、その部分を泡発生部としてもよい。
【００３６】
本発明の図３、図４に示すような態様においては、発泡飲料用容器（本明細書においては容器とも言う）の内底部（本明細書においては底とも言う）に直接泡発生部を形成せずともよく、通常は板状の泡発生手段に泡発生部を形成し、この泡発生手段を容器の底に載置、あるいは固定すればよいので、泡発生部の加工が極めて容易になる。又、多種多様の泡発生手段を予め製造し、ストックしておいて、需要にあわせて容器と組み合わせて商品化することが出来る。更に、泡発生手段と組み合わせる容器は、容器の内底に直接に泡発生部を形成する場合の素材や製法、加工の制約がないので、一般の容器から選択された極めて多様の容器を用いて本発明を実施することが可能となる。例えば、本発明の泡発生手段の形状は板状あるいは片状でもよいので、容器の底に模様を加工するのに比べて本体及び模様の加工がはるかに容易である。又、泡発生手段は容器より軽量かつ嵩張らないので、保管、運搬、携帯に便利である。多種多様の泡発生手段を用意して、１の容器に次々に適用することも出来る。
泡発生手段の形状を皿状等にして、通常は食器皿、コースター等他の用途に使用してもよい。
【００３７】
図５に泡発生手段を容器の底部に敷設する態様を断面図で示す。図５において、符号１８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ、１８ｅは泡発生部である。図５（ａ）は容器２２ａの内底全体にわたって泡発生手段１００ａが載置されている。図５（ｂ）は容器２２ｂの内底の一部に泡発生手段１００ｂが載置されている。図５（ｃ）は容器２２ｃの内底部１１に泡発生手段１００ｃが載置されているが、泡発生手段１００ｃの裏面の全ての部分が内底部１１の内壁面に接してはいない。このような態様も有効である。図５（ｄ）は断面Ｈ字型の泡発生手段１００ｄが載置されている。このような態様は、液面と、泡発生部１８ｄとの距離を短くでき、液面の泡の模様がクリアになる。
【００３８】
泡発生手段は容器の底に単に載置してもよいが、図５（ｅ）のように泡発生手段１００ｅの裏面と容器２２ｅの底とを間に挟んだ接着剤３０により貼り付けてもよい。これにより容器２２ｅを傾けたり振動しても泡発生手段の容器に対する位置が変わらず、液面に安定した泡の模様が得られる。接着剤による接着は恒久的であってもよい。ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の感圧接着剤を使用し、予め泡発生手段の裏面にこの接着剤の層を形成しておいて、着脱自在に、即ち、一時的に容器の底に貼り付けてもよい。この場合は、１の泡発生手段を用いていろいろな容器により泡模様を楽しむことが出来る。多種多様の泡発生手段を用意して、１の容器に次々に適用することも出来る。
【００３９】
図６に本発明における泡発生手段の態様の例を示す。図６において、符号１９ａ、１９ｂ、１９ｃ、１９ｄ、１９ｅ、１９ｆは泡発生部である。図６（ａ）は泡発生手段１０１ａが円盤状のものであり、円筒状容器の底に一面に敷き詰めるのに適している。図６（ｂ）は泡発生手段１０１ｂが四角の板状のものであり、複数の泡発生手段を１つの容器の底に敷設するのに適している。図６（ｃ）は泡発生手段１０１ｃが板状であり、表面全面に泡発生部が設けられている。この場合は、泡発生手段の平面視の形がそのまま泡発生部の模様となる。図６（ｄ）は泡発生手段１０１ｄに、取手５０が設けられている。取手５０は泡発生手段１０１ｄを容器に出し入れするときに好適に用いられる。図６（ｅ）は泡発生手段１０１ｅが中央に開口を有する円盤形状をしている。容器の底の中央部が盛り上がっているときに、開口部がその盛り上がりの部分にはまり、安定して容器の内底部に泡発生手段を敷設出来る。図６（ｆ）は泡発生手段１０１ｆが表面に泡発生部を有し、裏面に感圧接着剤層５２が設けられている。これにより、容器の内底部に泡発生手段を敷設したときに、内底部の面に泡発生手段を、感圧接着剤の層５２を介して接着でき、安定して容器の内底部に泡発生手段を敷設出来る。又、この接着は簡単に剥がすことが出来るので、泡発生手段の一時的な使用に好適である。
【００４０】
図７は泡発生手段１０２、１０３、１０４が無釉或いは薄く釉をかけた焼き物から成り、棒状の素材が曲げられたり連結されたりして全体として文字や記号の形を成しているものである。このような泡発生手段１０２は、陶土をこねて棒状にした後、所定の文字や記号になるように成形し、釉をかけずにあるいは薄く釉をかけ焼きしめることにより作ることが出来る。又、このような形態の焼き物は、こねた粘土を打ち抜き型で打ち抜いて所定の形状のものとした後焼きしめることにより作ることが出来る。このような態様の泡発生手段は図７（ａ）のように断面が略四角であってもよい。図７（ｂ）、（ｃ）のように略円形であってもよい。図７に示すこのような態様の泡発生手段は、使用したときに泡発生手段の外面のほぼ全面から泡が発生するので、液面の泡の形がはっきりとしており、且つ泡の形が長持ちする。
【００４１】
このような形態の泡発生手段は、焼結金属のような多孔体を所定の形状になるように切削や接着等の成形のための加工をして得た部材からも成り得る。多孔体は多孔ガラス、連続気泡を有するプラスチック等の高分子であってもよい。天然或いは人工セラミックの多孔体であってもよい。紙、フェルト等の繊維集合体から成る多孔体であってもよい。この繊維は天然高分子、合成高分子、金属、カーボン等の素材から成る繊維であってもよい。多孔体は炭等のカーボンの多孔体であっても良い。カーボンの多孔体は液の清浄化にも寄与し、好ましい。
【００４２】
このような形態の多孔体部材はそのまま泡発生手段として用いてもよいが、基板の面にこのような形態の多孔体部材を接着手段で貼り付けたものを泡発生手段として用いることも出来る。多孔体を砕いて、細かくされた部材として所定の基板の面上に所定の模様状に再集合させて貼り付けたものを泡発生手段として用いることも出来る。
【００４３】
又、本発明の泡発生手段における泡発生部の粗面としては、板状のような所定の形状の基台の面に、５乃至１００ミクロン程度の平均径の粒子が接着剤等の接着手段により面状に貼り付けられたものであってもよい。粒子の素材は水に不溶であれば特に問わない。例えば、砂、ガラスの粉、粒状のプラスチック、粒状の金属、粒状のカーボン等が挙げられる。
【００４４】
図７に示すこのような態様等により、単独の文字や形を表す泡発生手段を各種用意して、組み合わせて容器の底にならべて載置して、全体としてメッセージが表されるようにすることも出来る。
【００４５】
本発明においては、泡発生手段がガラス板や金属板やプラスチックの板から作られていても良い。ガラス板や金属板やプラスチックの板の面をサンドブラストして泡発生粗面を作ることが出来る。
【００４６】
本発明においては、プラスチックの板はフィルム状であってもよい。プラスチックフィルムの一面を、サンドブラストや、賦型転写により粗面化し、他面を容器の内底に両面接着テープ等の接着剤を用いて貼り付けることが出来る。容器の内底に貼り付けるまえに、予めその他面にホットメルト接着剤、感圧接着剤等の接着剤を塗布しておいてもよい。フィルム状の泡発生手段は軽量で嵩張らず、持ち運びや保管に便利である。又、容器の底面に多少の凹凸があってもその形状になじみやすい。更に、接着剤を塗布しておくことにより、思いついたその場で手軽に容器の底に貼り付けることが出来る。
【００４７】
なお、先述のように、泡発生手段の形状は円盤状に限らず、四角の板状であってもよい。その他の多角形の板状であってもよい。泡発生手段が盤状あるいは板状である場合、その厚さは０．０５乃至２０ｍｍであることが製作上、及び取り扱い上便利であり好ましい。泡発生手段がフィルムである場合を除いて、その厚さは０．５乃至１０ｍｍであることが製作上、及び取り扱い上更に便利であり更に好ましい。
【００４８】
本発明の泡発生手段の形状は板状に限らず、泡発生手段が容器の内底部に敷設されたとき泡発生粗面がその泡発生手段の上面として位置するものであれば全体の形状は問わない。
【００４９】
本発明の泡発生手段は容器の内底面に直接接して敷設されてもよい。図５（ｃ）の態様のように先開き錐形の容器の内底部に敷設された場合には容器の内側面に係止されていてもよい。又は、容器の上縁から吊り下げ手段により吊り下げられていてもよい。
【００５０】
以下に容器の内面の状態と泡の状態との関係を求めた実験の結果を示す。実験は製造条件の異なる形状の同じ１５種類の陶器製の容器にビールを注いで行なった。ビールはアサヒ生ビール１０リットル樽を使用し、ビールの温度は４℃とし、簡易式サーバーを用いることにより、ガス圧、注入速度を一定のものにした。また実験に使用する容器は使用前に中性洗剤を用いてよく洗浄し、イオン交換水でゆすいで乾燥した。
【００５１】
表１は各種の条件で製造し内面の状態を変えた陶器製の容器にビールを注いだ時の泡の状態に関する実験の結果である。
【００５２】
【表１】
泡の発生量は、容器にビールを注いで、注入直後、１０、３０、６０、１２０秒経過時、それぞれの泡の高さを測定し、泡の高さが最大になったときの泡の体積を求め、泡の発生量とした。表１において陶土の粒度は、レーザー回折式粒度分布測定器（島津製作所製ＳＡＬＤ−３０００）を用い測定した粒子の相対粒子量を粒子の小さいほうから累積した相対量が９０％になる粒子の径である。尚、この値は平均径より大きめとなるが、泡発生に関しては、径の大きな粒子の寄与が大きいのでこの９０％累積値が泡発生と関係するのである。又、表中水薬「有」は土灰釉の薄い乳濁液を施したものであり、「微」は土灰釉のさらに薄い乳濁液を施したものであり、壁面の状態は水薬「有」の場合よりさらに素焼きの容器の壁面の状態に近い。「有＊」は通常の釉薬処理に近い濃度の土灰釉の乳濁液を施したものである。この場合の壁面の状態は水薬「有」の場合よりさらに通常の釉薬処理画施された容器の壁面の状態に近い。長石・珪石の欄は陶土に粗い粒子の長石や珪石を混入した場合（有）としない場合（無）を示す。長石・珪石を混入すると素焼きの容器の壁面よりさらに大きな凹凸ができる。
【００５４】
なお、表１における泡消失速度は、泡の体積の減少していく平均の速度である。また、凹凸度は、粗面を顕微鏡の機能を有するカメラ即ち、デジタルマイクロスコープで撮影し、その撮像を二値化した画像より求めた凸部の円相当径の平均値である。この値は、デジタルマイクロスコープ（ＫＥＹＥＮＣＥ製、１７５倍）によって撮映した容器の内面の反射光の画像をコンピュータに取り込み、画像処理ソフトＶ２０（東洋紡：ＴＯＹＯＢＯ Ｉｍａｇｅ Ａｎａｌｙｚｅｒ）のアルゴリズムにより、容器の内面の凹凸に対応する反射光を２値化し、その２値化された濃淡の画素のパターンにおいて粗面の凸部に対応する形状の部分の面積の分布を求め、その平均値を求め、その平均値と同一の面積を有する円の直径を求め、これを凹凸度としてμを単位として表示する。実際の演算は画素数を単位として行なわれ、最後に実寸に換算する。尚、２値化は２値化されたパターンが実像の目視のパターンと対応するようにしきい値を定めて行なわれる。
【００５５】
表１の試料番号の欄の「ガラス」、「ガラス４０」はガラス製の容器、及びガラス容器の内面に４０メッシュのサンドブラスト加工をして粗面化した容器をそれぞれ示す。「ガラス５０」「ガラス８０」「ガラス２００ 」「ガラス６００ 」「ガラス８００ 」「ガラス１０００」「ガラス１２００」はガラス製の容器の内面にそれぞれ５０、８０、２００、６００、８００、１０００、１２００メッシュのサンドブラスト加工をして粗面化した容器を示す。
「ＰＭＭＡ５０」「ＰＭＭＡ１０００」はポリメチルメタアクリレート製の容器の内面にそれぞれ５０、１０００メッシュのサンドブラスト加工をして粗面化した容器を示す。
【００５６】
「アルミ５０」「アルミ１０００」はアルミ製の容器の内面にそれぞれ５０、１０００メッシュのサンドブラスト加工をして粗面化した容器を示す。
【００５７】
なお、ガラス容器、ポリメチルメタアクリレート製の容器、アルミ製の容器の内底面に５０乃至１０００メッシュのサンドブラスト加工をしたメッセージの模様をマスキングで作ると、その模様の部分から発生する泡の模様を液面に再現することが出来た。内底面に５０メッシュ未満のサンドブラスト加工をしたメッセージの模様を作ると、泡の発生が急激で且つ荒く、液面に再現された模様の輪郭がはっきりせず、且つ泡の消滅が早かった。内底面に１０００メッシュを越えたサンドブラスト加工をしたメッセージの模様を作ると、泡の発生が少なく液面に再現された模様の判別が難しかった。
【００５８】
また、ポリメチルメタアクリレート製の容器の他にも、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等のプラスチックの容器の内底面に５０乃至１０００メッシュのサンドブラスト加工をしたメッセージの模様を作ると、その模様の部分から発生する泡の模様を液面に再現することが出来た。プラスチックの容器の場合、模様が持続している時間は陶器製の容器に比べて短かったが、液面の泡の模様はクリアーであった。
【００５９】
以上の実験は容器の内底面に粗面を設けて実施したが、板状の泡発生手段の面に同様の粗面を設けて、この泡発生手段を容器の底に載置して同様に泡の状態を観察した実験でも同様の結果を得た。
【００６０】
本発明においては、プラスチックの容器の内底面或いは泡発生手段の面に粗面を付与する方法としては、容器或いは泡発生手段を射出成形する金型の相当する部位に粗面を付与しておき、容器或いは泡発生手段を射出成形により製造してもよい。又、所定の形状を有し、且つ粗面を有する型板及び／又はそのプラスチックの容器を加熱して、その型板をプラスチックの容器の内底面に押しつけて、粗面をそのプラスチックの容器の内底面に賦型して付与してもよい。
【００６１】
また、アルミ製の容器の他にも、ステンレス、銅等の金属の容器の内底面或いは泡発生手段の面に５０乃至１０００メッシュのサンドブラスト加工をしたメッセージの模様を作ると、その模様の部分から発生する泡の模様を液面に再現することが出来た。金属容器の場合、泡の発生量は陶器製の容器に比べて短かったが、液面の泡の模様は充分に判別出来た。
【００６２】
本発明においては、金属の容器の内底面或いは泡発生手段の面に粗面を付与する方法としては、容器の内底面にやすりをかけてもよい。旋盤等で細かいピッチで多方向に溝をつけてもよい。エッチング等の手法により、金属の表面の所定の部分を腐蝕させて粗面化してもよい。
【００６３】
また、容器或いは泡発生手段の材質にかかわらず、前記のように泡発生部の粗面をデジタルマイクロスコープで撮影し、その撮像を二値化した画像より求めた凸部の円相当径の平均値が４．５乃至４０μであるときに、内底面或いは泡発生手段の面の粗面の形が液面に持続的に再現された。凸部の円相当径の平均値が８乃至３０μであるときに、内底面の粗面の形が液面に持続的に安定に再現された。
【００６４】
図８に容器の種類を変えて、ビールを繰り返し注いだときの泡立ちすなわち泡の発生量と、泡の消失速度を測定した結果を示す。図中グラフの横軸の１〜５回目とあるのは、容器にビールを注ぎ、１分間放置し、次いで容器を空にするという操作の回数である。同じく横軸のその下の数字５、９、１３は、表１の試料番号５、９、１３の陶器を示し、「ガラス」、「ガラス８０」の表示は表１と同様である。
【００６５】
試料９が初回の泡の消失速度が小さく、ビールを繰り返し注いでも泡の消失速度が増加せず泡持ちがよい。粒度が３５乃至７０μの陶土を使用して得られた容器が泡の発生量と泡の消失速度の両者のバランスからみて、良好な泡発生状態を示す。又、試料１３は初回の泡の消失速度が最も小さい。陶土の粒子が３５μ以下に微細で、且つ水薬がかかったものは、初回の泡の消失速度が非常に小さい。初回の泡の消失速度を小さくすることに関しては陶土の粒子は工業的に使用可能な範囲で幾ら細かくともよいが、作業性、コスト等を考慮して１０μ以上が好ましい。
【００６６】
又、総じて焼きしめたままのものや、ガラスにサンドブラスト加工したものは、美的観点からみると泡の発生が過剰であり、水薬をかけたものが、さらに綺麗な泡の模様が得られる。又、焼きしめたままのものや、ガラスにサンドブラスト加工したもののように泡が過剰に発生するとビール中の炭酸ガスの放出が多くなり過ぎ、ビアカップ容器としては最良とはいえない。
【００６７】
表２に容器の種類を変えて、ビールを繰り返し注いだとき、注いだ度毎の泡が消滅するまでの時間を示す。
【００６８】
【表２】
泡が消滅するまでの時間は、泡の高さが最大になった時点から、泡が消え去り、ビールの液面が確認できるようになるまでの時間である。図中の横軸の表示の内容は図８と同じである。試料９が各回にわたって泡が消滅するまでの時間が最も長く泡持ちがよい。試料５は初回の泡が消滅するまでの時間がやや短いが、２回目からは長くなり、以降の回数については消滅するまでの時間が安定化する。試料１３は初回の泡が消滅するまでの時間が非常に長いが、２回目以降は泡持ちが悪くなる。
【００７０】
泡の発生量と泡持ちについては、図８に示すように粗面処理なしのガラスが、初回の乾いた状態での泡の発生量は視覚的に最も好ましい約２０％であったが、繰り返し使用する毎に徐徐に減少し、５回目には６．５％となった。泡立ちの低下とともに、泡の消失時間も表２に示すように短くなり、５回目には２４秒で泡は消失した。粗面処理したガラスは２回目に急激に泡立ちが減少したが、それ以降は一定の値に安定した。初回の泡の消失速度は粗面処理なしのガラスに比べ大きかった。
【００７１】
焼きしめたままの容器も、粗面処理したガラスの容器と同様に、回を重ねる毎に泡立ちは減少し、３回目以降で安定した。安定したときの泡の消失速度は粗面処理なしのガラス、粗面処理したガラス粗に比べ低くなった。
図８、表２にかかわる以上の実験は容器の内底面に粗面を設けて実施したが、板状の泡発生手段の面に同様の粗面を設けて、この泡発生手段を容器の底に載置して同様に泡の状態を観察した実験でも同様の結果を得た。
【００７２】
気体と固体の界面では、気体分子は、ファン デル ワルス力のような比較的弱い力によって固体表面に吸着されることが知られている。又、吸着媒（ビアカップの内壁）に毛細管隙のような微孔があるときは、その孔の内部表面にも吸着が起こるとされている。本実験で用いた容器の内壁の表面積（気体の吸着座席）を考えると、粗面処理なしのガラスに比較し、粗面処理したガラスが内壁の表面積が大きく、粗面処理したガラスより陶製の容器の内壁の表面積が大きい。なかでも焼きしめたままのビアカップの内壁の表面積は非常に大きい。従って、そこに吸着されている空気量にもかなりの差がある。又、滑らかな面に比較し、粗い表面では表面エネルギーが高く、気体と固体の界面は濡れることで滑面となり、表面エネルギーを下げようとすることが知られている。つまり、粗面処理なしのガラスと粗面処理したガラスでは内壁の表面に吸着されている空気の量がちがい、これが泡立ちの差の主因であると思われる。５０乃至１０００メッシュの粒子でサンドブラストし粗面処理したガラスの場合、２回目以降で急激に泡立ちが悪くなった原因は、内壁がビールで濡れることにより空気が追い出され、粗面が滑面に近くなったためである。陶製の容器の場合は、核となるべき多量の空気が容器素材の奥まで存在しており、ビールを注いで濡れても、徐徐にビールが素材に吸収され、再び粗面が形成されるのである。このため、２回目以降の泡立ちは１回目よりは減少するものの、素材自身がビールを吸収する能力のない粗面処理したガラスに比べ泡持ちがよいのである。すなわち、素材の多孔性が泡持ちに寄与する。従って、単にガラス表面にサンドブラスト等で疵をつけたり、微細な粒子を貼り付けたりしても、素材自身が多孔性を有しなければ泡持ちは良くならない。これらの現象は、ビールの他の発泡酒やサイダー等の発泡飲料にもあてはまる。又、焼きしめたままの容器の内壁の微孔は外壁表面まで壁のなかを導通しており、この導通路を通じて微かな気体の出入りがある。この気体導通の度合いが泡の発生を促進する要因と考えられる。
【００７３】
【発明の効果】
本発明により得られる発泡飲料用容器は、注入したビール等の発泡飲料の泡の発生具合が良好で、且つ、泡を利用して絵柄、文字などの模様を液面に作り、持続的に楽しむことが出来る。
【００７４】
本発明の泡発生手段は、一般の発泡飲料用の容器に適用して、泡を利用して絵柄、文字などの模様を液面に作り、持続的に楽しむことが出来る。又、本発明の泡発生手段は、軽量で嵩張らず、製造が容易で、保管、運搬、携帯に便利である。
【００７５】
本発明の泡発生手段は、泡を利用して絵柄、文字などの模様を液面に作り、持続的に楽しむことが出来るものとして、一般の発泡飲料用の容器に着脱自在に適用出来る。更に、１の泡発生手段を多種の容器に手軽に順次適用出来る。
【００７６】
本発明の泡発生手段は、泡を利用して絵柄、文字などの模様を液面に作り、持続的に楽しむことが出来るものとして、多種の泡発生手段を用意して、１又は複数の容器に着脱自在に手軽に順次適用出来る。
【００７７】
本発明の泡発生手段は、泡を利用して絵柄、文字などの模様を液面に作り、持続的に楽しむことが出来るものとして、複数の泡発生手段を用意して、１の容器の中に同時に敷設して適用し、敷設する泡発生手段の組み合わせを変えることにより、模様の組み合わせを楽しむことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の発泡飲料用容器の見取り図である。
【図２】本発明の他の発泡飲料用容器の見取り図である。
【図３】本発明の更に他の発泡飲料用容器の見取り図である。
【図４】本発明の又更に他の態様の発泡飲料用容器の見取り図である。
【図５】図５（ａ）〜（ｅ）は本発明の発泡飲料用容器に泡発生手段が敷設された状態の各種の態様を示す断面見取り図である。
【図６】図６（ａ）〜（ｆ）は本発明の泡発生手段の各種の態様を示す見取り図である。
【図７】図７（ａ）〜（ｃ）は本発明の泡発生手段の図６とは異なる各種の態様を示す見取り図である。
【図８】各種の発泡飲料用容器にビールを繰り返し注いだときの回数と、泡の発生量と、泡の消失速度を測定した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
２，２ａ，２ｂ，２ｃ；発泡飲料用容器
３，１１；内底部
４；内底面
４ａ，１４ａ；滑らかな面
８、８ａ、１８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ、１８ｅ、１９ａ、１９ｂ、１９ｃ、１９ｄ、１９ｅ、１９ｆ；泡発生部
１０ａ；泡のある部分
１２；液面
１２ａ；泡のない部分
３０；接着剤
５２；感圧接着剤層
１００，１００ａ，１００ｂ，１００ｃ，１００ｄ，１００ｅ，１０１，１０１ａ，１０１ｂ，１０１ｃ，１０１ｄ，１０１ｅ，１０１ｆ，１０２，１０３，１０４；泡発生手段[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a sparkling beverage container for holding a foamed beverage such as beer and a foam generating means used for the sparkling beverage container. In particular, the present invention relates to a container capable of maintaining a foam layer of a foamed beverage formed on a liquid surface for a long time, and a foam generating means used in the container.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it has been said that the condition of a delicious beer is that the liquid is amber, clear and has a refreshing aroma and refreshing bitterness, as well as fine bubbles. The foam is evaluated for foaming, foam retention, foaming, fineness, and the like. (Junichi Kumada: Beer foam, biology and chemistry 13,504-509 (1975))
[0003]
The properties of the liquid can be optimized by controlling the production and transport conditions, but the foam is affected by the beer cup and the way it is poured, as well as its appearance and properties, in addition to such conditions. For this reason, various proposals have been made for beer cups that control the appearance of bubbles. For example, fine irregularities are formed on the inner peripheral surface of a cup to measure the generation of fine bubbles (Japanese Patent Laid-Open No. Hei 10-234549) (Japanese Patent Laid-Open No. Hei 08-242999). (Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 09-206191), a device that joins aggregates of fine particles to the bottom of a container to maintain the generation of bubbles (Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 08-252159), and that the surface of a glass cup has water repellency. There is a method in which a layer or an oil-repellent layer is provided to improve the residual foam (JP-A-2000-051044).
[0004]
However, these methods all have difficulty in producing a glass or have an unsatisfactory effect. Therefore, a simpler production method and a means for obtaining a good foam state are desired.
[0005]
On the other hand, the perception of a cup for drinking a sparkling beverage such as beer is also one of the pleasures of drinking. A water-repellent film layer is provided on the outer surface of the cup to enjoy the visuals of the cup.Patterns such as pictures and letters are formed on the film layer, and when cold beer is poured, the outer surface of the cup condenses. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-051044, there is a method in which the pattern emerges white.
[0006]
However, this method has a disadvantage that the raised pattern is disturbed when the hand holding the cup touches the pattern.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a foamed beverage container capable of making a pattern such as a picture and a character on a liquid surface by using foam, and to be able to continuously enjoy the foamed beverage container, and a foam generating means used for the foamed beverage container. .
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention is that, in a sparkling beverage container provided with a foam generating portion on the inner bottom portion, the foam generating portion has a predetermined shape expressing a specific message, and an aggregate of generated foam is foamed. At the liquid level of the beverage, the predetermined shape of the foam generating sectionPersistentlyIt is characterized by consisting of a foam-generating rough surface that almost reproducesForm a persistent foam pattern on the liquid surfaceBeing a container.
[0009]
The foam generator may be provided on an inner bottom surface of the container.
[0010]
The container may be made of a baked product, and the rough surface may be made of a non-glazed portion of the baked product, or a rough or thin glaze applied to the unglazed portion of the baked product.Further, the rough surface may comprise an unglazed portion of the baked product fired at 1100 to 1300 ° C.
[0011]
The rough surface may be a glass surface, a plastic surface, or a metal surface subjected to sandblasting with 50 to 1000 mesh.Further, the rough surface may be a glass surface, a plastic surface, or a metal surface subjected to sandblasting with 200 to 1000 mesh.
[0012]
The foam generating unit may be provided on a foam generating unit laid on the inner bottom.
The foam generating means may be detachably installed on the inner bottom.
The foam generating means may be mounted on the inner bottom.
The foam generating means may be adhered to the inner bottom via an adhesive.
[0013]
The foam generating means includes a pottery, and the rough surface may be formed by applying a rough glaze or a thin glaze to a non-glaze portion of the pottery or a non-glaze portion of the pottery.Further, the rough surface may comprise an unglazed portion of the baked product fired at 1100 to 1300 ° C.
[0014]
The rough surface may have an average value of a circle equivalent diameter of a convex portion of the binarized image obtained by imaging the rough surface of 4.5 to 40 μ.
[0015]
Also, the gist of the present invention is as follows:Form a persistent foam pattern on the liquid surfaceIt is provided to be laid on the inner bottom portion of the container, and has a foam generating portion, the foam generating portion has a predetermined shape expressing a specific message, and an aggregate of the generated foam is formed of the foamed beverage. At the liquid surface, the predetermined shape of the bubble generation partPersistentlyIt is a foam generating means characterized by comprising a foam generating rough surface which substantially reproduces.
[0016]
The foam generating means may have the rough surface on a front surface and an adhesive layer on a back surface.
The adhesive layer may be a pressure-sensitive adhesive layer.
[0018]
The foam generating means may include a baked product, and the rough surface may be formed by applying a non-glazed portion of the baked product or a rough or thin glaze to the unglazed portion of the baked product.Further, the rough surface may be an unglazed portion of the baked product fired at 1100 to 1300 ° C.
[0019]
The foam generating means may include a member made of glass, plastic, or metal, and the rough surface may be obtained by subjecting a surface of the member to sandblasting.
[0020]
The foam generating means includes a predetermined base, and the rough surface may be formed by attaching a plurality of granular materials to the upper surface of the base in a planar manner.
[0021]
The bubble generating means may include a porous member made of metal, glass, polymer, ceramic, or carbon, and the rough surface may be a surface of the porous member.
[0022]
In the foam generating means,The rough surface may have an average value of a circle equivalent diameter of a convex portion of the binarized image obtained by imaging the rough surface of 4.5 to 40 μ.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The beer cup having the
[0024]
To make the unglazed part of the inner wall of the container, that is, the bubble-generating part consisting of the unglazed part, first prepare a container made of unglazed pottery, and make a pattern corresponding to the part that is not glazed. A masking sheet from which a portion has been cut out is adhered to the inner surface of the container, and a water repellent is applied to the inner surface of the container with a brush or spray. After that, when the sheet is peeled off, an inner surface coated with a water repellent is obtained in a pattern portion corresponding to a portion where no glaze is applied. Then, when the glaze mud is applied to the inner wall, the portion coated with the water repellent remains without the glaze mud applied. After that, when the container coated with the glaze mud is fired, the water repellent is removed by decomposition, burning, etc., and the unglazed portion is made.
[0025]
In this way, it is possible to reproduce a vivid message pattern of bubbles on the liquid surface by an extremely simple method of leaving a part that is not glazed on the shape of the pattern expressing the message such as symbols, characters, symbols, pictures, etc. You can.
[0026]
In addition, as shown in FIG. 2, a method is used in which a glaze is applied to the inner bottom surface of the
[0027]
Such a glaze pattern may be drawn on a ceramic ground with a brush or stamp. Further, as the foam generating portion, a pattern may be drawn on a ceramic ground surface with decorative mud having a predetermined particle size or coarse glaze and fired, and that portion may be used as the foam generating portion.
[0028]
The message may be the name of the owner of the beer cup. Individual names and initials of members, such as families and groups, may be left in individual beer cups. It may be a number on Memorial Day. It may be a mark of an organization or the like. The pattern may be soothing when watching. The pattern may have some meaning or symbolize it.
[0029]
Also, when the portion left unglazed occupies much of the bottom of the beer cup, the liquid level is constantly and constantly supplied with foam, improving the appearance and improving the taste of the beer.
[0030]
The surface of the foam generating section may be a surface that is bare ground, or may be a surface that is baked by applying a liquid medicine, which is a thin glaze emulsion, to the unglazed surface. When a liquid medicine is applied, the amount of foam generated is smaller than in the case of unglazed containers, but the time for foam retention becomes longer, and the emergence of the pattern due to the generation of foam becomes more beautiful. On the other hand, if the particle size of the clay used is too small, the rate of disappearance of the foam during repeated use becomes very large. Conversely, if the particle size of the clay is too large, the amount of foam generated increases, but the disappearance speed of the bubbles also increases. When the clay having a particle size of 35 to 70μ is used, the disappearance speed of the foam is minimal. It turned out to be preferable. In addition, it was found that when coarse particles such as feldspar and silica were mixed with clay as clay, the amount of bubbles generated increased. It was also found that when the firing temperature of the porcelain clay was increased to 1100 to 1300 ° C., the amount of bubbles generated was smaller than when the firing temperature was lower than that, but the disappearance rate of the bubbles was reduced, which is preferable.
[0031]
In addition, it was found that when a liquid medicine was applied and baked in the unglazing stage, the rate of disappearance of bubbles in a container obtained using a fine porcelain clay having a particle size of not more than 35 μ was extremely low, and it was found that a preferable bubble generating portion could be formed. . When a liquid medicine is applied to the unglazed wall surface and baked, the unevenness of the wall surface is partially connected with glaze, which is a component of the liquid medicine, to provide smooth irregularities. The remaining portion of the wall in such a state without applying a glaze thereon is a fine glaze portion. The method of forming the shape of the bubble generating portion composed of the fine glaze portion in the container is the same as the method of forming the shape of the bubble generating portion composed of the unglazed portion using the above-described water repellent. A container provided with a bubble generating portion composed of a fine glaze portion can obtain a fine and vivid message pattern by bubbles having a very low disappearance rate.
[0032]
Another embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the
[0033]
In order to make the unglazed portion, ie, the unglazed bubble generating portion, on the upper surface of the foam generating means 100, first, prepare a disk made of unglazed pottery, which corresponds to the unglazed portion. A masking sheet obtained by cutting out a portion of the pattern to be cut is attached to the upper surface of the disk, and a water repellent is applied to the upper surface of the disk with a brush or spray. Thereafter, when the sheet is peeled off, a surface having a water repellent applied to a portion corresponding to a portion where the glaze is not applied is obtained. Then, when the glaze mud is applied to the disk, the portion coated with the water repellent remains without being coated with the glaze mud. After that, when the disc coated with the glaze is fired, the water repellent is removed by decomposition, burning, etc., and the unglazed portion is made.
[0034]
Further, in the present invention, like the
[0035]
Such a glaze pattern may be drawn on a bare ground of a pottery with a brush or stamp. Further, as the foam generating portion, a pattern may be drawn on a bare ground of the pottery with decorative mud having a predetermined particle size or a coarse glaze and fired, and that portion may be used as the foam generating portion.
[0036]
In the embodiment as shown in FIGS. 3 and 4 of the present invention, a foam generating portion is formed directly on the inner bottom (also referred to as the bottom in this specification) of a container for a sparkling beverage (also referred to as a container in this specification). It is not necessary to form the bubble generating portion on the plate-like foam generating means, and the foam generating means may be placed on the bottom of the container or fixed, so that the processing of the foam generating portion becomes extremely easy. . Further, various kinds of foam generating means can be manufactured in advance, stocked, and commercialized in combination with a container according to demand. Furthermore, since the container combined with the foam generating means has no restrictions on the material, manufacturing method, and processing when the foam generating portion is formed directly on the inner bottom of the container, it is possible to use an extremely diverse container selected from general containers. The present invention can be implemented. For example, since the shape of the foam generating means of the present invention may be plate-like or piece-like, the processing of the body and the pattern is much easier than processing the pattern on the bottom of the container. Further, since the foam generating means is lighter and less bulky than the container, it is convenient for storage, transportation and carrying. A wide variety of foam generating means can be prepared and applied to one container one after another.
The foam generating means may be formed in a dish shape or the like, and may be used for other purposes such as a dish plate and a coaster.
[0037]
FIG. 5 is a sectional view showing an embodiment in which the foam generating means is laid on the bottom of the container. In FIG. 5,
[0038]
The foam generating means may be simply placed on the bottom of the container, or may be attached with an adhesive 30 sandwiching the back surface of the foam generating means 100e and the bottom of the container 22e as shown in FIG. Good. Thus, even if the container 22e is tilted or vibrated, the position of the bubble generating means with respect to the container does not change, and a stable bubble pattern is obtained on the liquid surface. The bonding with the adhesive may be permanent. Using a pressure-sensitive adhesive such as rubber, acrylic, or silicone, a layer of this adhesive is formed on the back surface of the foam generating means in advance, and it is detachable, that is, temporarily attached to the bottom of the container. You may paste it. In this case, the bubble pattern can be enjoyed by various containers using one bubble generating means. A wide variety of foam generating means can be prepared and applied to one container one after another.
[0039]
FIG. 6 shows an example of the mode of the bubble generating means in the present invention. In FIG. 6,
[0040]
FIG. 7 shows that the bubble generating means 102, 103, and 104 are made of unglazed or thinly glazed pottery, and the rod-shaped material is bent or connected to form a character or symbol as a whole. is there. Such a foam generating means 102 can be made by kneading potter's clay into a rod shape, forming it into a predetermined character or symbol, and baking without glaze or with thin glaze. Further, such a baked product can be produced by punching a kneaded clay with a punching die into a predetermined shape and then baking. The bubble generating means of such an embodiment may have a substantially square cross section as shown in FIG. The shape may be substantially circular as shown in FIGS. In the foam generating means of this embodiment shown in FIG. 7, since bubbles are generated from almost the entire outer surface of the foam generating means when used, the shape of the foam on the liquid surface is clear and the foam has a long-lasting shape. I do.
[0041]
The foam generating means of such a form can also be made of a member obtained by processing a porous body such as a sintered metal into a predetermined shape for forming such as cutting and bonding. The porous body may be a polymer such as porous glass or plastic having open cells. It may be a natural or artificial ceramic porous body. It may be a porous body made of a fiber aggregate such as paper and felt. The fiber may be a fiber made of a material such as a natural polymer, a synthetic polymer, a metal, and carbon. The porous body may be a carbon porous body such as charcoal. The carbon porous body also contributes to cleaning of the liquid and is preferable.
[0042]
The porous member of such a form may be used as a bubble generating means as it is, but a porous member of such a form attached to the surface of a substrate by an adhesive means can also be used as a bubble generating means. It is also possible to use, as a foam generating means, a material obtained by crushing a porous body, assembling the finely divided member on a surface of a predetermined substrate, reassembling it in a predetermined pattern, and affixing it.
[0043]
As the rough surface of the bubble generating portion in the bubble generating means of the present invention, particles having an average diameter of about 5 to 100 microns are attached to a surface of a base having a predetermined shape such as a plate. May be attached in a sheet shape. The material of the particles is not particularly limited as long as it is insoluble in water. Examples include sand, glass powder, granular plastic, granular metal, granular carbon, and the like.
[0044]
According to such an embodiment shown in FIG. 7, various bubble generating means representing a single character or shape are prepared, combined and placed alongside the bottom of the container so that the message is displayed as a whole. You can do it.
[0045]
In the present invention, the foam generating means may be made of a glass plate, a metal plate, or a plastic plate. The surface of a glass plate, a metal plate, or a plastic plate can be sandblasted to form a rough foaming surface.
[0046]
In the present invention, the plastic plate may be in the form of a film. One surface of the plastic film can be roughened by sandblasting or imprinting transfer, and the other surface can be attached to the inner bottom of the container using an adhesive such as a double-sided adhesive tape. Before attaching to the inner bottom of the container, an adhesive such as a hot melt adhesive or a pressure-sensitive adhesive may be applied to the other surface in advance. The film-like foam generating means is lightweight and not bulky, and is convenient to carry and store. Further, even if there are some irregularities on the bottom surface of the container, it is easy to adjust to the shape. Further, by applying an adhesive, it can be easily attached to the bottom of the container on the spot where it is conceived.
[0047]
Note that, as described above, the shape of the bubble generating means is not limited to a disk shape, but may be a square plate shape. Other polygonal plate shapes may be used. When the foam generating means is in the shape of a board or a plate, the thickness thereof is preferably 0.05 to 20 mm because it is convenient in manufacturing and handling and is convenient. Except when the foam generating means is a film, the thickness is preferably 0.5 to 10 mm, which is more convenient and more preferable in manufacturing and handling.
[0048]
The shape of the foam generating means of the present invention is not limited to a plate shape, and if the foam generating means is laid on the inner bottom of the container and the rough foam generating surface is positioned as the upper surface of the foam generating means, the overall shape is It doesn't matter.
[0049]
The foam generating means of the present invention may be laid directly on the inner bottom surface of the container. When it is laid on the inner bottom of the conical container with the open cone as in the embodiment of FIG. 5C, it may be locked on the inner surface of the container. Alternatively, it may be suspended from the upper edge of the container by a suspension means.
[0050]
The following shows the results of an experiment that determined the relationship between the state of the inner surface of the container and the state of the foam. The experiment was conducted by pouring beer into the same 15 types of ceramic containers having different shapes under different manufacturing conditions. The beer used was a 10-liter barrel of Asahi draft beer, the temperature of the beer was 4 ° C., and the gas pressure and the injection rate were kept constant by using a simple type server. The containers used in the experiments were thoroughly washed with a neutral detergent before use, rinsed with ion-exchanged water and dried.
[0051]
Table 1 shows the results of an experiment on the state of foam when beer was poured into a ceramic container manufactured under various conditions and the state of the inner surface was changed.
[0052]
[Table 1]
The amount of foam generated was measured by measuring the height of each foam immediately after injecting beer into the container, 10, 30, 60, and 120 seconds after pouring. The volume was determined and defined as the amount of foam generated. In Table 1, the particle size of the potter's clay is such that the relative amount of particles obtained by accumulating the relative particle amount of particles measured using a laser diffraction type particle size distribution analyzer (SALD-3000 manufactured by Shimadzu Corporation) from the smaller one becomes 90%. It is. Although this value is larger than the average diameter, the 90% cumulative value is related to the generation of bubbles because the large diameter particles contribute greatly to the generation of bubbles. In addition, the liquid medicine “Yes” in the table indicates that a thin emulsion of clay glaze was applied, and “Fine” indicates that a thinner emulsion of clay ash was applied. It is closer to the state of the wall of the unglazed container than the case with the medicine “Yes”. "Yes *" indicates that a clay glaze emulsion having a concentration close to that of a normal glaze treatment was applied. In this case, the state of the wall surface is closer to the state of the wall surface of the container subjected to the usual glaze treatment than the case of the liquid medicine “Yes”. The column of feldspar / silica stone indicates the case where coarse particles of feldspar or silica stone are mixed into the clay (with) or not (without). If feldspar / silica stone is mixed in, the wall surface of the unglazed container becomes even larger.
[0054]
In addition, the foam disappearance rate in Table 1 is an average speed at which the volume of the foam decreases. Further, the degree of unevenness is an average value of the equivalent circle diameter of the convex portion obtained from a binarized image obtained by photographing the rough surface with a camera having a microscope function, that is, a digital microscope. This value is obtained by taking in an image of the reflected light of the inner surface of the container taken by a digital microscope (manufactured by KEYENCE, 175 times) into a computer, and applying an algorithm of image processing software V20 (Toyobo: TOYOBO Image Analyzer) to the inner surface of the container. The reflected light corresponding to the irregularities is binarized, the distribution of the area of the shape corresponding to the convex portion of the rough surface in the binarized pixel pattern is obtained, the average value is obtained, and the average value is obtained. The diameter of a circle having the same area as is determined, and this is displayed in μ as a unit as the degree of unevenness. The actual calculation is performed using the number of pixels as a unit, and is finally converted to the actual size. The binarization is performed by setting a threshold value so that the binarized pattern corresponds to a visual pattern of a real image.
[0055]
"Glass" and "Glass 40" in the column of the sample number in Table 1 indicate a glass container and a container obtained by sandblasting the inner surface of the glass container with 40 mesh, respectively. "
“PMMA50” and “PMMA1000” indicate containers obtained by sandblasting the inner surface of a container made of polymethyl methacrylate with 50 and 1000 meshes, respectively.
[0056]
"
[0057]
In addition, when a message pattern made by sandblasting of 50 to 1000 mesh on the inner bottom surface of a glass container, a container made of polymethyl methacrylate, or an aluminum container is made by masking, a bubble pattern generated from the pattern portion is formed. It could be reproduced on the liquid surface. When a message pattern with a sandblasting process of less than 50 mesh was formed on the inner bottom surface, the generation of bubbles was rapid and rough, the outline of the pattern reproduced on the liquid surface was not clear, and the bubbles disappeared quickly. When a sandblasted message pattern exceeding 1000 mesh was formed on the inner bottom surface, it was difficult to discriminate the pattern reproduced on the liquid surface with less generation of bubbles.
[0058]
Also, in addition to the container made of polymethyl methacrylate, if a message pattern made by sandblasting a 50 to 1000 mesh on the inner bottom surface of a plastic container such as polyethylene resin, polypropylene resin, and polystyrene resin is formed, The pattern of the foam generated from the part could be reproduced on the liquid surface. In the case of the plastic container, the duration of the pattern was shorter than that of the ceramic container, but the bubble pattern on the liquid surface was clear.
[0059]
The above experiment was carried out with a rough surface provided on the inner bottom surface of the container, but a similar rough surface was provided on the surface of the plate-like foam generating means, and this foam generating means was similarly placed on the bottom of the container. Similar results were obtained in experiments in which the state of bubbles was observed.
[0060]
In the present invention, as a method of providing a rough surface to the inner bottom surface of the plastic container or the surface of the foam generating means, a rough surface is provided to a corresponding portion of a mold for injection-molding the container or the foam generating means. The container or the foam generating means may be manufactured by injection molding. Further, a template having a predetermined shape and a rough surface and / or a plastic container thereof is heated, and the template is pressed against the inner bottom surface of the plastic container, and the rough surface is formed on the plastic container. It may be applied by shaping on the inner bottom surface.
[0061]
Also, in addition to aluminum containers, if a message pattern is made by sandblasting 50 to 1000 mesh on the inner bottom surface of a metal container such as stainless steel or copper or the surface of the bubble generating means, the part of the pattern starts from The generated bubble pattern could be reproduced on the liquid surface. In the case of the metal container, the amount of generated bubbles was shorter than that of the ceramic container, but the pattern of the bubbles on the liquid surface could be sufficiently discriminated.
[0062]
In the present invention, as a method for providing a rough surface to the inner bottom surface of the metal container or the surface of the foam generating means, a file may be applied to the inner bottom surface of the container. Grooves may be formed in multiple directions at a fine pitch using a lathe or the like. A predetermined portion of the metal surface may be corroded and roughened by a technique such as etching.
[0063]
Further, regardless of the material of the container or the bubble generating means, the rough surface of the bubble generating portion is photographed with a digital microscope as described above, and the average of the circle equivalent diameters of the convex portions obtained from a binarized image of the photographed image is taken. When the value was 4.5 to 40μ, the shape of the inner bottom surface or the rough surface of the bubble generating means was continuously reproduced on the liquid surface. When the average value of the circle-equivalent diameters of the projections was 8 to 30 μ, the shape of the rough surface of the inner bottom surface was continuously and stably reproduced on the liquid surface.
[0064]
FIG. 8 shows the results of measuring the foaming, that is, the amount of foaming generated when beer is repeatedly poured in different types of containers, and the foam disappearance rate. The first to fifth times on the horizontal axis of the graph in the figure indicate the number of operations of pouring beer into a container, allowing the container to stand for 1 minute, and then emptying the container. Similarly, numerals 5, 9, and 13 below the horizontal axis indicate the pottery of sample numbers 5, 9, and 13 in Table 1, and the designations of "glass" and "glass 80" are the same as those in Table 1.
[0065]
In Sample 9, the initial foam disappearance rate is low, and the foam disappearance rate does not increase even if beer is repeatedly poured, and the foam has good foam retention. A container obtained by using porcelain clay having a particle size of 35 to 70 μm shows a good bubble generation state in view of a balance between both the amount of generated bubbles and the rate of disappearing bubbles. Sample 13 has the lowest foam disappearance rate at the first time. When the clay particles are finer than 35 μm and are sprayed with a drench, the initial foam disappearance rate is very low. In order to reduce the initial foam disappearance rate, the clay particles may be as fine as possible within an industrially usable range, but preferably 10 μm or more in view of workability, cost, and the like.
[0066]
In addition, as-baked products and those subjected to sandblasting on glass generally generate excessive bubbles from an aesthetic point of view, and those with a drench give a more beautiful foam pattern. In addition, if bubbles are excessively generated, such as a baked product or a product obtained by sandblasting glass, carbon dioxide in the beer is released too much, which is not the best as a beer cup container.
[0067]
Table 2 shows the time until the foam disappears for each pouring when the beer is poured repeatedly by changing the type of container.
[0068]
[Table 2]
The time until the foam disappears is the time from when the foam height reaches the maximum to when the foam disappears and the liquid level of the beer can be confirmed. The contents of the display on the horizontal axis in the figure are the same as those in FIG. The time until the bubbles disappear in each time of the sample 9 is the longest and the bubbles are good. In sample 5, the time until the first bubble disappears is slightly shorter, but becomes longer from the second time, and the time until the disappearance is stabilized in the subsequent times. Sample 13 has a very long time until the first bubble disappears, but the bubble retention becomes worse after the second time.
[0070]
Regarding the amount of foam generated and the foam retention, as shown in FIG. 8, the glass with no roughened surface had the most visually preferable foam generation in the first dry state, but was about 20%. It gradually decreased with each use, reaching 6.5% at the fifth use. As the foaming decreased, the disappearance time of the foam became shorter as shown in Table 2, and the foam disappeared in the fifth time in 24 seconds. The roughened glass sharply reduced the bubbling for the second time, but thereafter stabilized to a constant value. The initial foam disappearance rate was higher than that of glass without roughening.
[0071]
In the as-baked container, as in the case of the glass surface-treated with a roughened surface, the foaming decreased with each repetition, and became stable after the third repetition. The bubble disappearance rate at the time of stabilization was lower than that of glass without rough surface treatment and that of glass having rough surface treatment.
The experiments described above with reference to FIG. 8 and Table 2 were carried out with a rough surface provided on the inner bottom surface of the container, but a similar rough surface was provided on the surface of the plate-like foam generating means, and this foam generating means was attached to the bottom of the container. A similar result was obtained in an experiment in which the sample was placed on a sample and the state of the foam was observed.
[0072]
At the gas-solid interface, it is known that gas molecules are adsorbed on the solid surface by relatively weak forces, such as van der Waals forces. Further, when the adsorbent (the inner wall of the via cup) has micropores such as capillaries, it is said that adsorption also occurs on the inner surface of the holes. Considering the surface area (gas adsorption seat) of the inner wall of the container used in this experiment, the roughened glass has a larger inner wall surface area than the glass without roughening, The surface area of the inner wall of the container is large. Above all, the surface area of the inner wall of the as-baked beer cup is very large. Therefore, there is also a considerable difference in the amount of air adsorbed there. It is also known that a rough surface has a higher surface energy than a smooth surface, and that the interface between a gas and a solid is wetted to form a smooth surface, thereby lowering the surface energy. That is, the amount of air adsorbed on the surface of the inner wall is different between the glass without the rough surface treatment and the glass with the rough surface treatment, and this is considered to be the main cause of the difference in foaming. In the case of glass that has been sandblasted and roughened with particles of 50 to 1000 mesh, the cause of the sudden worsening of foaming after the second time is that the air is expelled by the inner wall being wet with beer and the rough surface is close to the smooth surface. Because it became. In the case of a ceramic container, a large amount of air to be the core exists deep into the container material, and even if the beer is poured and wet, the beer is gradually absorbed by the material and a rough surface is formed again. is there. For this reason, the bubbling after the second time is reduced as compared with the first time, but the foam has better foam retention than a roughened glass having no ability to absorb beer itself. That is, the porosity of the material contributes to foam retention. Therefore, even if the glass surface is simply scratched with sand blast or the like or fine particles are attached, the foam retention will not be improved unless the material itself has porosity. These phenomena also apply to other low-malt beer and low-malt beer such as cider. Further, the micropores in the inner wall of the as-baked container are electrically connected to the outer wall surface in the wall, and fine gas flows in and out through this conductive path. This degree of gas conduction is considered to be a factor that promotes the generation of bubbles.
[0073]
【The invention's effect】
The foamed beverage container obtained by the present invention has a good foaming condition of a foamed beverage such as an infused beer, and a pattern such as a picture or a character is formed on the liquid surface by using the foam, and is enjoyed continuously. I can do it.
[0074]
The foam generating means of the present invention can be applied to a general sparkling beverage container to form a pattern such as a picture and a character on the liquid surface by using the foam, so that it can be enjoyed continuously. Further, the foam generating means of the present invention is lightweight, not bulky, easy to manufacture, and convenient for storage, transportation and carrying.
[0075]
The foam generating means of the present invention can be detachably applied to a general foamed beverage container as a device that makes a pattern such as a picture and a character on a liquid surface by using foam and can be enjoyed continuously. Furthermore, one foam generating means can be easily and sequentially applied to various kinds of containers.
[0076]
The foam generating means of the present invention is provided with one or a plurality of containers by preparing various kinds of foam generating means as a device which makes a pattern such as a picture and a character on the liquid surface by using bubbles and can be enjoyed continuously. It can be easily and sequentially applied detachably.
[0077]
The foam generating means of the present invention prepares a plurality of foam generating means by using a bubble to form a pattern such as a picture or a character on the liquid surface and continuously enjoy the pattern. The combination of patterns can be enjoyed by laying and applying at the same time and changing the combination of the foam generating means to be laid.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of a sparkling beverage container of the present invention.
FIG. 2 is a sketch drawing of another container for a sparkling beverage of the present invention.
FIG. 3 is a schematic view of still another sparkling beverage container according to the present invention.
FIG. 4 is a sketch drawing of a sparkling beverage container according to still another embodiment of the present invention.
5 (a) to 5 (e) are cross-sectional views showing various aspects of a state in which foam generating means is laid on the sparkling beverage container of the present invention.
6 (a) to 6 (f) are sketches showing various aspects of the foam generating means of the present invention.
7 (a) to 7 (c) are perspective views showing various aspects of the foam generating means of the present invention different from FIG.
FIG. 8 is a graph showing the number of times that beer is repeatedly poured into various sparkling beverage containers, the amount of generated foam, and the results of measuring the disappearance rate of foam.
[Explanation of symbols]
2, 2a, 2b, 2c; containers for sparkling beverages
3, 11; inner bottom
4: Inner bottom
4a, 14a; smooth surface
8, 8a, 18a, 18b, 18c, 18d, 18e, 19a, 19b, 19c, 19d, 19e, 19f; Bubble generator
10a; part with bubbles
12; liquid level
12a; bubble-free part
30; adhesive
52; pressure-sensitive adhesive layer
100, 100a, 100b, 100c, 100d, 100e, 101, 101a, 101b, 101c, 101d, 101e, 101f, 102, 103, 104;
Claims (12)
該壁の内部を導通する微多孔を有し、
該容器の内底の一の部分が施釉されて該微多孔が封止され、該一の部分を除く他の部分が前記泡発生部であり、
該泡発生部が前記焼き物の無釉の面に水薬が施されて成り、かつ該泡発生部において前記壁の表面まで前記微多孔が導通し、
該泡発生部で発生した泡の集合体が発泡飲料の液面で前記形状を持続的に再現する、持続的泡模様を液面に形成する容器。A container for a sparkling beverage provided with a foam generating portion having a shape that expresses a specific message on the inner bottom including a side wall and a wall forming a bottom made of baked goods,
Having microporosity that conducts inside the wall,
One part of the inner bottom of the container is glazed and the microporous is sealed, and the other part excluding the one part is the foam generating part,
The foam generating portion is formed by applying a liquid medicine to the unglazed surface of the baked product, and the microporous conducts to the surface of the wall in the foam generating portion,
A container for forming a continuous foam pattern on the liquid surface, wherein an aggregate of foams generated in the foam generating section continuously reproduces the shape on the liquid surface of the sparkling beverage.
該壁の内部を導通する微多孔を有し、
該容器の内底の一の部分が施釉されて該微多孔が封止され、該一の部分を除く他の部分が前記泡発生部であり、
該泡発生部が前記焼き物の無釉の面から成り、かつ該泡発生部において前記壁の表面まで前記微多孔が導通し、
該泡発生部で発生した泡の集合体が発泡飲料の液面で前記形状を持続的に再現する、持続的泡模様を液面に形成する容器。A foamed beverage container made of a baked product fired using porcelain clay having a particle size of 35 to 70 μm, having a side wall and a bottom forming wall, and having a foam generating portion having a shape expressing a specific message on an inner bottom. And
Having microporosity that conducts inside the wall,
One part of the inner bottom of the container is glazed and the microporous is sealed, and the other part excluding the one part is the foam generating part,
The foam generating portion is made of an unglazed surface of the baked goods, and the microporous conducts to the surface of the wall in the foam generating portion,
A container for forming a continuous foam pattern on the liquid surface, wherein an aggregate of foams generated in the foam generating section continuously reproduces the shape on the liquid surface of the sparkling beverage.
該壁の内部を導通する微多孔を有し、
該容器の内底の一の部分が施釉されて該微多孔が封止され、該一の部分を除く他の部分が前記泡発生部であり、
該泡発生部が前記焼き物の無釉の面に３５乃至７０μｍの粒度の化粧泥が施されて成り、かつ該泡発生部において前記壁の表面まで前記微多孔が導通し、
該泡発生部で発生した泡の集合体が発泡飲料の液面で前記形状を持続的に再現する、持続的泡模様を液面に形成する容器。It is a container for a sparkling beverage having a foam generating portion having a shape that expresses a specific message on the inner bottom including a wall forming a side wall and a bottom, which is made of baked goods,
Having microporosity that conducts inside the wall,
One part of the inner bottom of the container is glazed and the microporous is sealed, and the other part excluding the one part is the foam generating part,
The foam generating portion is formed by applying a decorative mud having a particle size of 35 to 70 μm to the unglazed surface of the baked product, and the microporous conducts to the surface of the wall in the foam generating portion,
A container for forming a continuous foam pattern on the liquid surface, wherein an aggregate of foams generated in the foam generating section continuously reproduces the shape on the liquid surface of the sparkling beverage.
該内底部に敷設された泡発生手段を備え、
該泡発生手段が焼き物を含んで成り、
該焼き物が該焼き物の内部を導通する微多孔を有し、
前記泡発生部は特定のメッセージを表現する形状を有して前記焼き物の表面に設けられ、
該泡発生部が前記焼き物の無釉の面に水薬が施されて成り、かつ該泡発生部において前記焼き物の表面まで前記微多孔が導通し、
該泡発生部で発生した泡の集合体が発泡飲料の液面で前記形状を持続的に再現する、持続的泡模様を液面に形成する容器。A container for a sparkling beverage provided with a foam generating portion on the inner bottom portion,
Comprising a foam generating means laid on the inner bottom,
The foam generating means comprises a roast;
The pottery has microporosity for conducting inside the pottery,
The foam generator has a shape that expresses a specific message and is provided on the surface of the pottery,
The foam generating portion is formed by applying a liquid medicine to the unglazed surface of the ware, and the microporous conducts to the surface of the ware in the foam generating portion,
A container for forming a continuous foam pattern on the liquid surface, wherein an aggregate of foams generated in the foam generating section continuously reproduces the shape on the liquid surface of the sparkling beverage.
該内底部に敷設された泡発生手段を備え、
該泡発生手段は３５乃至７０μｍの粒度の陶土を用いて焼成されて成る焼き物を含んで成り、
該焼き物が該焼き物の内部を導通する微多孔を有し、
前記泡発生部は特定のメッセージを表現する形状を有して前記焼き物の表面に設けられ、
該泡発生部が前記焼き物の無釉の面から成り、かつ該泡発生部において該表面まで該微多孔が導通し、
該泡発生部で発生した泡の集合体が発泡飲料の液面で前記形状を持続的に再現する、持続的泡模様を液面に形成する容器。A container for a sparkling beverage provided with a foam generating portion on the inner bottom portion,
Comprising a foam generating means laid on the inner bottom,
The foam generating means includes a porcelain baked using porcelain clay having a particle size of 35 to 70 μm,
The pottery has microporosity for conducting inside the pottery,
The foam generator has a shape that expresses a specific message and is provided on the surface of the pottery,
The foam generating portion is formed of an unglazed surface of the baked goods, and the microporous conducts to the surface in the foam generating portion,
A container for forming a continuous foam pattern on the liquid surface, wherein an aggregate of foams generated in the foam generating section continuously reproduces the shape on the liquid surface of the sparkling beverage.
該内底部に敷設された泡発生手段を備え、
該泡発生手段が焼き物を含んで成り、
該焼き物が該焼き物の内部を導通する微多孔を有し、
前記泡発生部は特定のメッセージを表現する形状を有して前記焼き物の表面に設けられ、
該泡発生部が前記焼き物の無釉の面に３５乃至７０μｍの粒度の化粧泥が施されて成り、かつ該泡発生部において前記壁の表面まで前記微多孔が導通し、
該泡発生部で発生した泡の集合体が発泡飲料の液面で前記形状を持続的に再現する、持続的泡模様を液面に形成する容器。A container for a sparkling beverage provided with a foam generating portion on the inner bottom portion,
Comprising a foam generating means laid on the inner bottom,
The foam generating means comprises a roast;
The pottery has microporosity for conducting inside the pottery,
The foam generator has a shape that expresses a specific message and is provided on the surface of the pottery,
The foam generating portion is formed by applying a decorative mud having a particle size of 35 to 70 μm to the unglazed surface of the baked product, and the microporous conducts to the surface of the wall in the foam generating portion,
A container for forming a continuous foam pattern on the liquid surface, wherein an aggregate of foams generated in the foam generating section continuously reproduces the shape on the liquid surface of the sparkling beverage.
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