JP3584354B2 - カードエッジコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカードエッジコネクタに関し、特に第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿って複数の電極が配列形成された基板コネクタ部分が挿入されてこれら回路基板を互いに平行に保持し、これら回路基板間を電気的に接続するカードエッジコネクタに属する。
【0002】
【従来の技術】
第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続する従来のカードエッジコネクタにおいて、構造が比較的単純で安価な例(第1の例)は、図4(a),(b)に示すように、一方の回路基板にはんだ付け接続するタイプのものである。
【0003】
図4(a)に示された例では、インシュレータ300xの1つの側面に沿って、複数のコンタクト100xのはんだ付け部が外側に突出するように配列され、その接触部がインシュレータ300xの内部に配列され、その保持固定部がインシュレータ300xに保持固定されて、これら複数のコンタクト100xがインシュレータ300xに配列、保持固定されている。そして、複数のコンタクト100xのはんだ付け部が回路基板900xの複数の電極にはんだ付け接続(500)されて、このカードエッジコネクタが、回路基板900xに搭載、実装される。
【0004】
また、このカードエッジコネクタに回路基板800xを装着、嵌合させる際に、回路基板800xをインシュレータ300xに対して斜め方向から挿入して挿入力を小さく(ほぼゼロ)にして、コンタクト等の損傷を防ぎ、この後、回路基板900xと平行になるように移動させて複数のコンタクト100xそれぞれの接触部と回路基板800xの対応する電極とを加圧接触させる。この状態で、回路基板800x,900x間は互いに保持固定され、かつ電気的に接続される。
【0005】
図4(b)に示された例では、インシュレータ300yに、複数の第1のコンタクト100yと複数の第2のコンタクト200yが、相対向する辺に、そのそれぞれのはんだ付け部を外側に突出するように配列し、そのそれぞれの接触部をインシュレータ300yの内側に配列し、そのそれぞれの保持固定部を保持、固定して、配列、保持固定されている。そして、複数の第1のコンタクト100y及び複数の第2のコンタクト200yのはんだ付け部が、回路基板900yの複数の電極にはんだ付け接続されて、このカードエッジコネクタが回路基板900yに搭載実装される。
【0006】
このカードエッジコネクタへの回路基板800yの装着、嵌合、回路基板800y,900y間の保持固定、電気的接続は、図4(a)の場合と同様である。これらの例では、複数のコンタクト(100x,100y,200y)を、回路基板(900x,900y)にはんだ付け接続する必要があり、そのための工具や設備、及び作業が必要となるため、2枚の回路基板間の電気的接続が煩雑となる。そこで、工具や設備等を使用することなく、手軽に2枚の回路基板間を電気的に接続することができる、カードエッジコネクタが登場するようになった。
【0007】
図5は、2枚の回路基板を挿入するだけで、これら回路基板を電気的に接続することができるカードエッジコネクタである(従来の第2の例)。
この第2の例のカードエッジコネクタは、複数のコンタクト100zと、これら複数のコンタクト100zを配列、保持固定するインシュレータ300zと、を備えて構成され、これら各部の詳細は次のとおりである。
【0008】
まず、複数のコンタクト100zそれぞれは、(第1の)回路基板800zの、1つの辺に沿ってその表面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、この基板コネクタ部分を両面から挟持すると同時にこれら複数の電極と対応・加圧接触する第1の挟持・接触部151、及びこれらをコの字状につなぐ第1のばね部131と、(第2の)回路基板900zの、1つの辺に沿ってその表面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、この基板コネクタ部分を両面から挟持すると同時にこれら複数の電極と対応・加圧接触する第2の挟持・接触部152、及びこれらをコの字状につなぐ第2のばね部132と、第1のばね部131及び第2のばね部132との間を、これらを含めてコの字状につなぐ保持固定部140zと、を備え、弾性導電体(金属等)で一体形成されている。
【0009】
インシュレータ300zは、複数のコンタクト100zを挿入、保持固定するための複数のスリット320zと、第1の回路基板800zが挿入される第1の基板挿入部(記号、名称は図示省略)と、第2の回路基板900zが挿入される第2の基板挿入部(記号、名称は図示省略)と、を備えて形成され、複数のコンタクト100zを、その第1の挟持・接触部151が第1の基板挿入部内に配置され、その第2の挟持・接触部152が第2の基板挿入部内に配置されるように、対応するスリット320zに挿入して、その保持固定部140zで保持固定する。
【0010】
この第2の例のカードエッジコネクタでは、2枚の回路基板800z,900zが互いに平行な状態で挿入されて、そのままの状態でこれら回路基板800z,900zを、その基板コネクタ部分の両面から挟持して保持する。
【0011】
この第2の例のカードエッジコネクタでは、基板コネクタ部分を挟持してその電極と加圧接触するようになっていて、回路基板800z(900z)の厚さ寸法より狭い、向い合う1対の挟持・接触部151(152)間に、その基板コネクタを挿入するようになっているので、挿入力が大きくなり、コンタクト100zや基板コネクタの電極が損傷する危険性があり、また、複数のコンタクト100zをインシュレータ300zに挿入して保持固定するため、その組立作業に時間がかかる。そこで、これら問題点を解決するために、図6(a),(b)に示すように、絶縁フィルム600に弾性金属導体700による複数のパターン電極を形成してこれを折り曲げ、基板挿入開口部の寸法が回路基板800z,900zの厚さ寸法と同程度で、基板挿入方向がその延長線上で交差するような第1,第2の基板コネクタ挿入部651,652を形成すると同時にこれら基板コネクタ挿入部651,652間がつながった形状とし、回路基板800z,900zをこれら基板コネクタ挿入部651,652に挿入した後、これら回路基板800z,900zを互いに平行となるように、基板保持部材400zで保持することにより、絶縁フィルム600及び弾性金属導体700のわん曲する力で、回路基板800z,900zの基板コネクタ部の複数の電極と、弾性金属導体700による複数のパターン電極とを対応、加圧接触させるようにした例(従来の第3の例)がある(例えば特開平9−320707号公報参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のカードエッジコネクタは、第1の例では、複数のコンタクト100x,100y,200yを、回路基板900x,900yにはんだ付け接続する構成、構造となっているので、そのための工具や設備、及び作業が必要となって、2枚の回路基板間の電気的接続作業が煩雑になる、という問題点があり、第2の例では、回路基板800z,900zの基板コネクタ部分それぞれを、両面から挟持し、かつその電極と加圧接触するための挟持・接触部151,152に、基板コネクタ部分を挿入することになるので、挿入力が大きくなって基板コネクタ部分の電極やコンタクト100zの挟持・接触部151,152が損傷する危険性があるという問題点や、2枚の回路基板それぞれを挟持するために、これら回路基板間の間隔を狭くすることができない、という問題点、更に、各コンタクト100zの挟持・接触部151,152それぞれはばね部131,132及び保持固定部140zでつながっているため、基板コネクタ部分の両面それぞれに複数の電極を形成して多芯化することができないという問題点があり、第3の例では、絶縁フィルム600に弾性金属導体700による複数のパターン電極を形成してこれを折り曲げ、基板挿入開口部の寸法が回路基板厚と同程度で基板挿入方向がその延長線上で交差するような基板コネクタ挿入部651,652を形成し、かつこれらがつながった形状とし、これら基板コネクタ挿入部651,652に各回路基板の基板コネクタ部を挿入した後、これら回路基板を互いに平行に保持することにより、絶縁フィルム600及び弾性金属導体700がわん曲した力で回路基板の電極と弾性金属導体700によるパターン電極とを加圧接触させる構成、構造となっているので、挿入力は小さく、かつ回路基板の電極やコンタクトが損傷するのを防止できるものの、弾性金属導体700による複数のパターン電極は絶縁フィルム600という1つの平面に形成されていて互いにつながっているため、その平面度を高精度で押える必要があり、平面度の精度が低下したり、変形したりすると、接触不良が発生する危険性があり、また、絶縁フィルム600及び弾性金属導体700をわん曲させてその力で電極・コンタクト間の接触圧力を得る構造となっているので、2枚の回路基板間の間隔縮小化が制限される、という問題点がある。
【0013】
本発明の目的は、はんだ付けすることなく手軽に2つの回路基板を電気的に接続することができるようにした上で、回路基板を挿入力ゼロで挿入することができてコンタクトや回路基板の電極が損傷するのを防止すると同時に2枚の回路基板間の間隔を狭くすることができ、かつ接触不良が発生する危険性をなくし、しかも基板コネクタの両面の電極に対する接続が容易となって、更に多芯化することができるカードエッジコネクタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願第1の発明のカードエッジコネクタは、第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその一方の面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を、互いに平行に、かつその基板コネクタの電極形成面が外側となるように保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、上記目的を達成するために次の各構成を有することを特徴とする。
(イ)それぞれが、前記第1の回路基板の対応する電極と接触接続するための第1の接触部と、前記第2の回路基板の対応する電極と接触接続するための第2の接触部と、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間をコの字状につなぐばね部と、このばね部の予め定められた部位に設けられた保持固定部と、を備え、弾性導電体で一体形成された、複数の外側電極間接続用コンタクト
(ロ)前記第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの基板コネクタ部分が挿入されてこれを保持するときに、前記基板コネクタの先端部分を当接させる基板先端保持壁を含む基板コネクタ保持部と、前記複数の外側電極間接続用コンタクトを、その第1の接触部及び第2の接触部が前記基板コネクタ保持部内に配置されて弾性変位可能なように、それぞれの保持固定部で保持、固定して配列するコンタクト保持部と、前記第1の回路基板及び第2の回路基板を、そのそれぞれの内側の面に接触して互いに平行に保持する第1の平面及び第2の平面、並びに、これら第1の平面及び第2の平面それぞれとつながり、1つの辺に近づく程その間隔が狭くなる第1の斜面及び第2の斜面を含む仕切板と、を備え、この仕切板の第1の斜面及び第2の斜面並びに前記1つの辺の部分が、前記複数の外側電極間接続用コンタクトの第1の接触部及び第2の接触部の間に、前記1つの辺と前記基板コネクタ保持部の基板先端保持壁との間に予め設定された間隙を隔てて配置され、かつ、前記第1の斜面及びその延長面と前記第1の接触部との間の間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上、前記第2の斜面及びその延長面と前記第2の接触部との間の間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、前記第1の平面及びその延長面と前記第1の接触部との間の間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法より狭く、前記第2の平面及びその延長面と前記第2の接触部との間の間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法より狭くなるように配置されたインシュレータ
【0015】
本願第2の発明のカードエッジコネクタは、第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその一方の面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を、互いに平行に、かつその基板コネクタの電極形成面が内側となるように保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、上記目的を達成するために次の各構成を有することを特徴とする。
(イ)それぞれが、前記第1の回路基板の対応する電極と接触接続するための第1の接触部と、前記第2の回路基板の対応する電極と接触接続するための第2の接触部と、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間を略U字状につなぎ、この略U字状の開口側では、これら第1の接触部及び第2の接触部を含む開口端に近づく程その間隔が広くなる形状のばね部と、を備え、弾性導電体で一体形成された、複数の内側電極間接続用コンタクト
(ロ)前記第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの基板コネクタ部分が挿入されてこれを保持するときに、これら第1,第2の回路基板それぞれの外側の面を接触させる、互いに平行な第1の基板外面保持壁及び第2の基板外面保持壁、並びに、基板挿入、保持時にこれら第1,第2の回路基板の基板コネクタ先端部分を当接させる基板先端保持壁を含む基板コネクタ保持部と、前記第1の基板外面保持壁の壁面を含む平面と平行でその間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法より広い第1の平面、及び前記第2の基板外面保持壁の壁面を含む平面と平行でその間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法より広い第2の平面、並びにこれら第1,第2の平面それぞれとつながり、1つの辺に近づく程その間隔が狭くなる第1の斜面及び第2の斜面を含み、前記第1の平面及び第2の平面を成す部分に、前記複数の内側電極間接続用コンタクトを、そのそれぞれの第1の接触部が前記第1の斜面の延長面からは突出することなく前記第1の平面からは突出し、そのそれぞれの第2の接触部が前記第2の斜面の延長面からは突出することなく前記第2の平面からは突出して弾性変位可能なように配列保持固定するコンタクト保持部が設けられた仕切板と、を備え、この仕切板の第1の斜面及び第2の斜面並びに1つの辺の部分が、前記基板コネクタ保持部内に、前記1つの辺と前記基板先端保持壁との間に予め設定された間隙を隔てて配置され、かつ、前記第1の斜面及びその延長面と前記第1の基板外面保持壁との間の最小間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上、前記第2の斜面及びその延長面と前記第2の基板外面保持壁との間の最小間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、前記第1の基板外面保持壁の壁面を含む平面と前記第1の接触部との間の間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法より狭く、前記第2の基板外面保持壁の壁面を含む平面と前記第2の接触部との間の間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法より狭くなるように配置されたインシュレータ
【0016】
本願第3の発明のカードエッジコネクタは、第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその両面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を互いに平行に保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、前記第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの外側の面に配列形成された複数の電極の間を対応接続する、前記第1の発明のカードエッジコネクタに加え、それぞれが、前記第1の回路基板の内側の面の対応する電極と接触接続するための第1の接触部と、前記第2の回路基板の内側の面の対応する電極と接触接続するための第2の接触部と、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間を略U字状につなぎ、この略U字状の開口側では、これら第1の接触部及び第2の接触部を含む開口端に近づく程その間隔が広くなる形状のばね部と、を備え、弾性導電体で一体形成された、複数の内側電極間接続用コンタクトを、そのインシュレータの仕切板の、第1の平面及び第2の平面を成す部分に、それぞれの第1の接触部が前記仕切板の第1の斜面の延長面からは突出することなく前記第1の平面からは突出し、それぞれの第2の接触部が前記仕切板の第2の斜面の延長面からは突出することなく前記第2の平面からは突出して弾性変位可能なように配列、保持固定して成るものである。
【0017】
また、本願第1の発明又は第2の発明又は第3の発明のカードエッジコネクタに加え、第1の回路基板及び第2の回路基板を互いに平行に保持固定する、基板保持部材を備えて構成される。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態は、第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその一方の面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を、互いに平行に、かつその基板コネクタの電極形成面が外側となるように保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、複数の外側電極間接続用コンタクトとインシュレータとを有して構成され、これら各部の詳細は次のとおりである。
【0019】
複数の外側電極間接続用コンタクトは、それぞれが、上記第1の回路基板の対応する電極と接触接続するための第1の接触部と、上記第2の回路基板の対応する電極と接触接続するための第2の接触部と、上記第1の接触部と上記第2の接触部との間をコの字状につなぐばね部と、このばね部の予め定められた部位に設けられた保持固定部と、を備え、弾性導電体で一体形成されている。
【0020】
インシュレータは、上記第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの基板コネクタ部分が挿入されてこれを保持するときに、上記基板コネクタの先端部分を当接させる基板先端保持壁を含む基板コネクタ保持部と、上記複数の外側電極間接続用コンタクトを、その第1の接触部及び第2の接触部が上記基板コネクタ保持部内に配置されて弾性変位可能なように、それぞれの保持固定部で保持、固定して配列するコンタクト保持部と、上記第1の回路基板及び第2の回路基板を、そのそれぞれの内側の面に接触して互いに平行に保持する第1の平面及び第2の平面、並びに、これら第1の平面及び第2の平面それぞれとつながり、1つの辺に近づく程その間隔が狭くなる第1の斜面及び第2の斜面を含む仕切板と、を備え、この仕切板の第1の斜面及び第2の斜面並びに上記1つの辺の部分が、上記複数の外側電極間接続用コンタクトの第1の接触部及び第2の接触部の間に、上記1つの辺と上記基板コネクタ保持部の基板先端保持壁との間に予め設定された間隙を隔てて配置され、かつ、上記第1の斜面及びその延長面と上記第1の接触部との間の間隔が上記第1の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上、上記第2の斜面及びその延長面と上記第2の接触部との間の間隔が上記第2の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、上記第1の平面及びその延長面と上記第1の接触部との間の間隔が上記第1の回路基板の厚さ寸法より狭く、上記第2の平面及びその延長面と上記第2の接触部との間の間隔が上記第2の回路基板の厚さ寸法より狭くなるように配置されている。
【0021】
このような構成、構造とすることにより、はんだ付け作業をすることなく、またそのための工具や設備なしに手軽に2枚の回路基板間を電気的に接続することができるようにした上で、2枚の回路基板を斜め挿入することにより、その挿入力をゼロにすることができてコンタクトや基板コネクタの電極が損傷するのを防止することができ、しかも、2枚の回路基板及び仕切板を1つのコンタクトの第1,第2の接触部で挟みつけてこれら回路基板を電気的に接続する構造となっているので、これら回路基板間の間隔を狭くすることができ、かつ複数のコンタクトはその接触部が互いに独立しているので、それぞれに適正な接触圧力を与えることができて、接触不良が発生する危険性をなくすことができる。
【0022】
本発明の第2の実施の形態は、第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその一方の面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を、互いに平行に、かつその基板コネクタの電極形成面が内側となるように保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、複数の内側電極間接続用コンタクトとインシュレータとを有して構成され、これら各部の詳細は次のとおりである。
【0023】
複数の内側電極間接続用コンタクトは、それぞれが、上記第1の回路基板の対応する電極と接触接続するための第1の接触部と、上記第2の回路基板の対応する電極と接触接続するための第2の接触部と、上記第1の接触部と上記第2の接触部との間を略U字状につなぎ、この略U字状の開口側では、これら第1の接触部及び第2の接触部を含む開口端に近づく程その間隔が広くなる形状のばね部と、を備え、弾性導電体で一体形成されている。
【0024】
インシュレータは、上記第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの基板コネクタ部分が挿入されてこれを保持するときに、これら第1,第2の回路基板それぞれの外側の面を接触させる、互いに平行な第1の基板外面保持壁及び第2の基板外面保持壁、並びに、基板挿入、保持時にこれら第1,第2の回路基板の基板コネクタ先端部分を当接させる基板先端保持壁を含む基板コネクタ保持部と、上記第1の基板外面保持壁の壁面を含む平面と平行でその間隔が上記第1の回路基板の厚さ寸法より広い第1の平面、及び上記第2の基板外面保持壁の壁面を含む平面と平行でその間隔が上記第2の回路基板の厚さ寸法より広い第2の平面、並びにこれら第1,第2の平面それぞれとつながり、1つの辺に近づく程その間隔が狭くなる第1の斜面及び第2の斜面を含み、上記第1の平面及び第2の平面を成す部分に、上記複数の内側電極間接続用コンタクトを、そのそれぞれの第1の接触部が上記第1の斜面の延長面からは突出することなく上記第1の平面からは突出し、そのそれぞれの第2の接触部が上記第2の斜面の延長面からは突出することなく上記第2の平面からは突出して弾性変位可能なように配列保持固定するコンタクト保持部が設けられた仕切板と、を備え、この仕切板の第1の斜面及び第2の斜面並びに1つの辺の部分が、上記基板コネクタ保持部内に、上記1つの辺と上記基板先端保持壁との間に予め設定された間隙を隔てて配置され、かつ、上記第1の斜面及びその延長面と上記第1の基板外面保持壁との間の最小間隔が上記第1の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上、上記第2の斜面及びその延長面と上記第2の基板外面保持壁との間の最小間隔が上記第2の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、上記第1の基板外面保持壁の壁面を含む平面と上記第1の接触部との間の間隔が上記第1の回路基板の厚さ寸法より狭く、上記第2の基板外面保持壁の壁面を含む平面と上記第2の接触部との間の間隔が上記第2の回路基板の厚さ寸法より狭くなるように配置されている。
【0025】
このような構成、構造とすることにより、2枚の回路基板の間には、これら回路基板それぞれの、内側の面に形成された電極間を加圧接触接続する、内側電極間接続用コンタクトが、仕切板に配列保持固定されて挟持されるだけであるので、これら2枚の回路基板間の間隔を狭くすることができる。また、その他の作用効果は第1の実施の形態と同様である。
【0026】
本発明の第3の実施の形態は、第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその両面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を互いに平行に保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、前述した第1の実施の形態に第2の実施の形態の複数の内側電極間接続用コンタクトを結合させた構成、構造を有している。
【0027】
このような構成、構造とすることにより、前述した第1,第2の実施の形態と同様の作用効果を有すると同時に、2枚の回路基板それぞれの両面に形成された電極に対する電気的接続が容易になって、より一層多芯接続することができる、という作用効果がある。
【0028】
【実施例】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1(a),(b)は本発明の第1の実施例を示す、部分断面平面図及びそのA−A矢視断面側面図である。
この第1の実施例は、第1の回路基板800及び第2の回路基板900それぞれの、1辺に沿ってその一方の面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されてこれら回路基板800,900を、互いに平行に、かつその基板コネクタの電極形成面が外側となるように保持し、これら回路基板800,900間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、複数の、外側電極間接続用のコンタクト100と、インシュレータ300と、基板保持部材400と、を有する構成となっており、これらの詳細は次のとおりである。
【0029】
複数の外側電極間接続用のコンタクト100(以下、単にコンタクト100という)は、それぞれが、回路基板800の(基板コネクタ部分の)対応する電極と接触接続するための第1の接触部110と、回路基板900の(基板コネクタ部分の)対応する電極と接触接続するための第2の接触部120と、接触部110と接触部120との間をコの字状につなぐばね部130と、このばね部130の、コの字状の縦棒部分の中間部位に、コの字状の内側に突出するよう設けられた保持固定部140と、を備え、弾性導電体(例えば金属)で一体形成されている。
【0030】
インシュレータ300は、回路基板800,900の基板コネクタ部分が挿入されてこれを保持するための、基板挿入時、保持時に、基板コネクタの先端部分を当接させる基板先端保持壁341を含む基板コネクタ保持部340と、複数のコンタクト100を、その接触部110,120が基板コネクタ保持部340内に配置されて弾性変位可能なように、対応するスリット320に挿入してそれぞれの保持固定部140で保持、固定し、配列するコンタクト保持部310と、回路基板800,900を、そのそれぞれの内側の面に接触して互いに平行に保持する第1の平面及び第2の平面、並びに、これら2つの平面それぞれとつながり、1つの辺に近づく程、その間隔が狭くなる第1の斜面及び第2の斜面を含む、仕切板330と、を備え、この仕切板330の、2つの斜面及び1つの辺の部分が、複数のコンタクト100の接触部110,120の間に、1つの辺と基板先端保持壁341との間に予め設定された間隙を隔てて配置され、かつ、第1の斜面及びその延長面と第1の接触部110との間の間隔が第1の回路基板800の厚さ寸法と同程度かそれ以上、第2の斜面及びその延長面と第2の接触部120との間の間隔が第2の回路基板900の厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、第1の平面及びその延長面と第1の接触部110との間の間隔が第1の回路基板800の厚さ寸法より狭く、第2の平面及びその延長面と第2の接触部120との間の間隔が第2の回路基板900の厚さ寸法より狭くなるように配置されている。
【0031】
また、基板保持部材400は、2枚の回路基板800,900を、その保持時に、その基板コネクタとは逆側の辺の部分を保持固定して、互いに平行に保持する。
【0032】
この第1の実施例において、回路基板800,900の基板コネクタ部分は、図1(b)の2点鎖線及び矢印で示すように、第1の斜面と第1の接触部110との間、及び第2の斜面と第2の接触部120との間に、その内側の面がそれぞれの斜面に接触するように挿入されてその1つの辺(回路基板の先端)が基板先端保持壁341に当接するまで挿入される。この後、回路基板800,900を、その内側の面が仕切板330の第1,第2の平面に接触するように回転させて互いに平行となるようにし、その基板コネクタとは逆側の辺の部分を基板保持部材400で保持固定する。
【0033】
回路基板800,900の挿入時には、斜面と接触部(110,120)との間の間隔がこれら回路基板800,900の厚さ寸法と同程度かそれ以上となっているので、挿入力ゼロで挿入することができ、コンタクト100の接触部110,120や回路基板800,900の基板コネクタ部分の電極を損傷することはない。また、回路基板800,900が互いに平行に保持されると、その内側の面を接触させている仕切板330の第1,第2の平面及びその延長面と、第1,第2の接触部110,120との間の間隔が、これら回路基板の厚さ寸法より小さくなっているので、接触部110,120は、これら回路基板800,900の対応する電極に加圧接触する。このとき、接触部110,120は、複数のコンタクト100それぞれのスリット320内でその変位が妨げられることはなく、かつ互いに独立しているので、それぞれ適正な接触圧力で対応する電極に加圧接触することになり、接触不良が発生することはない。
【0034】
また、この第1の実施例においては、2枚の回路基板800,900及び仕切板330を、1つのコンタクト100の接触部110,120の間に挟みつけてこれら回路基板800,900間を電気的に接続する構造となっているので、これら回路基板800,900間の間隔を狭くすることができる。また、これまでの説明でも分かるように、はんだ付け作業やそのための工具・設備は必要なく、2枚の回路基板を挿入して互いに平行に保持する、という単純な作業で、手軽にこれら2枚の回路基板間を電気的に接続することができる。
【0035】
図2(a),(b)は本発明の第2の実施例を示す、部分断面平面図及びそのA−A矢視断面側面図である。
この第2の実施例は、第1の回路基板800a及び第2の回路基板900aそれぞれの、1辺に沿ってその一方の面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されてこれら回路基板800a,900aを、互いに平行に、かつその基板コネクタの電極形成面が内側となるように保持し、これら回路基板800a,900aを電気的に接続するカードエッジコネクタであって、複数の、内側電極間接続用のコンタクト200と、インシュレータ300aと、基板保持部材400と、を有して構成され、これらの詳細は次のとおりである。
【0036】
複数の内側電極間接続用のコンタクト200(以下、単にコンタクト200という)は、それぞれが、回路基板800aの(基板コネクタ部分の)対応する電極と接触接続するための第1の接触部210と、回路基板900aの対応する電極と接触接続するための第2の接触部220と、これら接触部210,220間を略U字状につなぎ、この略U字状の開口側では、これら接触部210,220を含む開口端に近づく程、その間隔が広くなるような形状のばね部230と、を備え、弾性導電体(金属等)で一体形成されている。
【0037】
インシュレータ300aは、回路基板800a,900aそれぞれの基板コネクタ部分が挿入されてこれを保持するときに、これら回路基板800a,900aの外側の面を接触させる、互いに平行な第1の基板外面保持壁342及び第2の基板外面保持壁343、並びに基板挿入、保持時にこれら回路基板800a,900aの基板コネクタ先端部分を当接させる基板先端保持壁341を含む基板コネクタ保持部340aと、第1の基板外面保持壁342の壁面を含む平面と平行でその間隔が第1の回路基板800aの厚さ寸法より広い第1の平面、及び第2の基板外面保持壁343の壁面を含む平面と平行でその間隔が第2の回路基板900aの厚さ寸法より広い第2の平面、並びに、これら第1,第2の平面それぞれとつながり、1つの辺に近づく程、その間隔が狭くなる第1の斜面及び第2の斜面を含み、これら第1の平面及び第2の平面を成す部分に、複数の溝331aが形成されていてこれらの溝331aに複数のコンタクト200を挿入、保持固定して、その接触部210,220の部分が、第1,第2の平面から突出し、かつ第1,第2の斜面の延長面より突出しないように配列するコンタクト保持部が設けられた仕切板330aと、を備え、この仕切板330aの、第1,第2の斜面及び1つの辺の部分が、基板コネクタ保持部340a内に、この1つの辺と基板先端保持壁341との間に予め設定された間隙を隔てて配置され、かつ、第1の斜面及びその延長面と第1の基板外面保持壁342との間の最小間隔が第1の回路基板800aの厚さ寸法と同程度かそれ以上、第2の斜面及びその延長面と第2の基板外面保持壁343との間の最小間隔が第2の回路基板900aの厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、第1の基板外面保持壁342の壁面を含む平面と第1の接触部210との間の間隔が第1の回路基板800aの厚さ寸法より狭く、第2の基板外面保持壁343の壁面を含む平面と第2の接触部220との間の間隔が第2の回路基板900aの厚さ寸法より狭くなるように配置されている。
【0038】
また、基板保持部材400は、2枚の回路基板800a,900aを、その保持時に、その基板コネクタとは逆側の辺の部分を保持固定して、互いに平行に保持する。
【0039】
この第2の実施例において、回路基板800a,900aの基板コネクタ部分は、第1の実施例と同様に、その内側の面を仕切板330aの第1,第2の斜面に接触させるように斜め方向に挿入されて、その1つの辺(回路基板の先端)が基板先端保持壁341に当接するまで挿入される。そして、これら回路基板800a,900aを、それぞれの外側の面が基板外面保持壁342,343に接触するまで回転させて、これら基板外面保持壁342,343と基板保持部材400とにより、互いに平行に保持、固定する。このとき、回路基板800a,900aそれぞれの内側の面に配列形成されている複数の電極間が、対応するコンタクト200によって加圧接触接続される。
【0040】
回路基板800a,900a挿入時の、仕切板330aの第1,第2の斜面に対する基板外面保持壁342,343の最小間隔は、これら回路基板の厚さ寸法と同程度となっており、その延長部分にコンタクト200がはみ出すこともないので、これら回路基板800a,900aを挿入力ゼロで挿入することができ、その電極やコンタクト200に損傷を与えることはない。また、複数のコンタクト200それぞれの接触部210,220は、その変位が妨げられることなく、かつ、これらは互いに独立しているので、それぞれ適正な接触圧力で対応する電極に接触し、接触不良が発生することはない。
【0041】
また、回路基板800a,900a間には、仕切板330aに保持固定されたコンタクト200が挟み込まれるだけであるので、これら回路基板間の間隔を狭くすることができる。なお、はんだ付け作業がなく手軽に2枚の回路基板間を電気的に接続できる点についても、第1の実施例と同様である。
【0042】
図3(a),(b)は本発明の第3の実施例を示す、部分断面平面図、及びそのA−A矢視断面側面図である。
この第3の実施例は、前述の第1の実施例のカードエッジコネクタに加え、そのインシュレータの仕切板330を、その第1,第2の平面を成す部分に複数の溝331bを形成して仕切板330bとし、前述の第2の実施例における複数の内側電極間接続用のコンタクト200を、仕切板330bの複数の溝331bに、それぞれの第1の接触部210が仕切板330bの第1の斜面の延長面からは突出することなく第1の平面からは突出し、それぞれの第2の接触部220が第2の斜面の延長面からは突出することなく第2の平面からは突出して弾性変位可能なように保持固定して配列した構成、構造となっている。
【0043】
この第3の実施例においては、前述の第1の実施例及び第2の実施例と同様の作用効果を有するほか、2枚の回路基板それぞれの両面に形成された複数の電極間の電気的接続が容易になって、より一層、多芯接続することができる、という効果がある。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、接続対象の第1,第2の回路基板それぞれの外側の面に形成された複数の電極間を電気的に接続する場合には、それぞれが、第1,第2の接触部をコの字状につなぐばね部を備えて成る、複数の外側電極間接続用のコンタクトを、インシュレータに、第1,第2の接触部から弾性変位可能なように保持固定配列し、このインシュレータには、互いに平行な第1,第2の平面と、これら平面につながり、1つの辺に近づく程その間隔が狭くなる、第1,第2の斜面とを含む仕切板を、その斜面及び1つの辺の部分を、複数の外側電極間接続用のコンタクトの第1,第2の接触部の間に配置されるように設け、かつ、第1の斜面及びその延長面と第1の接触部との間の間隔は、挿入接続対象の第1の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上とし、第2の斜面及びその延長面と第2の接触部との間の間隔は、挿入接続対象の第2の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上とし、また、第1の平面及びその延長面と第1の接触部との間の間隔は第1の回路基板の厚さ寸法より狭く、第2の平面及びその延長面と第2の接触部との間の間隔は第2の回路基板の厚さ寸法より狭くなるように配置する構成、構造とし、第1,第2の回路基板を、その内側の面を第1,第2の斜面に接触させながら挿入した後、互いに平行となるように保持、固定することにより、はんだ付け接続することなく、手軽に、これら第1,第2の回路基板を挿入力ゼロで挿入することができて接触部及び基板電極が損傷するのを防止することができると同時に、これら回路基板間の間隔を狭くすることができ、かつ接触不良が発生するのを防止することができる、という効果があり、第1,第2の回路基板それぞれの内側の面に形成された複数の電極間を電気的に接続する場合には、それぞれが、第1,第2の接触部を略U字状に、その開口側ほど広くなるようにつなくばね部を備えて成る、複数の内側電極間接続用のコンタクトを、互いに平行な第1,第2の平行な平面及びこれら平面とつながり1つの辺に近づく程その間隔が狭くなる、第1,第2の斜面を含んで成る仕切板をインシュレータに設け、この仕切板の平面部分に、その接触部が、斜面の延長面からは突出することなく平面からは突出するように保持固定して配列し、そのインシュレータには、第1,第2の回路基板それぞれの外側の面と接触してこれらを平行に保持する第1,第2の基板外面保持壁と、回路基板の先端が当接する基板先端保持壁とを含む基板コネクタ保持部を設けて、この基板コネクタ保持部内に、第1,第2の斜面及び1つの辺の部分が、第1の斜面及びその延長面と第1の基板外面保持部との間の最小間隔が第1の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上、第2の斜面及びその延長面と第2の基板外面保持部との間の最小間隔が第2の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、第1の基板外面保持壁の壁面を含む平面に対し、第1の接触部との間隔は第1の回路基板の厚さ寸法より狭く、かつ第1の平面との間隔は第1の回路基板の厚さ寸法より広く、また、第2の基板外面保持壁に対し、第2の接触部との間隔は第2の回路基板の厚さ寸法より狭く、かつ第2の平面との間隔は第2の回路基板の厚さ寸法より広くなるように配置した構成、構造とし、第1,第2の回路基板を、その内側の面を第1,第2の斜面に接触させて挿入した後、互いに平行となるように保持、固定することにより、前述の外側電極間接続の場合と同様の効果があり、また、前述の外側電極間接続の場合の構成に、前述の内側電極間接続の場合の複数の内側電極間接続用のコンタクトを組込んだ構成、構造とすることにより、前述の場合と同様の効果があるほか、2つの回路基板それぞれの両面に形成された複数の電極間を容易に接続することができて、更なる多芯接続が可能になる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す、部分断面平面図及びA−A矢視断面側面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す、部分断面平面図及びA−A矢視断面側面図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す、部分断面平面図及びA−A矢視断面側面図である。
【図4】従来のカードエッジコネクタの第1の例を示す側面図である。
【図5】従来のカードエッジコネクタの第2の例を示す断面側面図である。
【図6】従来のカードエッジコネクタの第3の例を示す、回路基板挿入前の側面図、及び挿入後、平行に保持した状態の側面図である。
【符号の説明】
100,100x〜100z コンタクト
110,120 接触部
130,131,132 ばね部
140,140z 保持固定部
151,152 挟持・接触部
200,200y コンタクト
210,220 接触部
230 ばね部
300,300a,300b,300x〜300z インシュレータ
310,310z コンタクト保持部
320,320z スリット
330,330a,330b 仕切板
331a,331b 溝
340,340a 基板コネクタ保持部
341 基板先端保持壁
342,343 基板外面保持壁
400,400z 基板保持部材
500 はんだ付け接続部
600 絶縁フィルム
651,652 基板コネクタ挿入部
700 弾性金属導体
710,720 接触部
800,800a,800b,800x〜800z 回路基板
900,900a,900b,900x〜900z 回路基板

Claims (4)

  1. 第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその一方の面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を、互いに平行に、かつその基板コネクタの電極形成面が外側となるように保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、次の各構成を有することを特徴とするカードエッジコネクタ。
    (イ)それぞれが、前記第1の回路基板の対応する電極と接触接続するための第1の接触部と、前記第2の回路基板の対応する電極と接触接続するための第2の接触部と、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間をコの字状につなぐばね部と、このばね部の予め定められた部位に設けられた保持固定部と、を備え、弾性導電体で一体形成された、複数の外側電極間接続用コンタクト
    (ロ)前記第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの基板コネクタ部分が挿入されてこれを保持するときに、前記基板コネクタの先端部分を当接させる基板先端保持壁を含む基板コネクタ保持部と、前記複数の外側電極間接続用コンタクトを、その第1の接触部及び第2の接触部が前記基板コネクタ保持部内に配置されて弾性変位可能なように、それぞれの保持固定部で保持、固定して配列するコンタクト保持部と、前記第1の回路基板及び第2の回路基板を、そのそれぞれの内側の面に接触して互いに平行に保持する第1の平面及び第2の平面、並びに、これら第1の平面及び第2の平面それぞれとつながり、1つの辺に近づく程その間隔が狭くなる第1の斜面及び第2の斜面を含む仕切板と、を備え、この仕切板の第1の斜面及び第2の斜面並びに前記1つの辺の部分が、前記複数の外側電極間接続用コンタクトの第1の接触部及び第2の接触部の間に、前記1つの辺と前記基板コネクタ保持部の基板先端保持壁との間に予め設定された間隙を隔てて配置され、かつ、前記第1の斜面及びその延長面と前記第1の接触部との間の間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上、前記第2の斜面及びその延長面と前記第2の接触部との間の間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、前記第1の平面及びその延長面と前記第1の接触部との間の間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法より狭く、前記第2の平面及びその延長面と前記第2の接触部との間の間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法より狭くなるように配置されたインシュレータ
  2. 第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその一方の面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を、互いに平行に、かつその基板コネクタの電極形成面が内側となるように保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、次の各構成を有することを特徴とするカードエッジコネクタ。
    (イ)それぞれが、前記第1の回路基板の対応する電極と接触接続するための第1の接触部と、前記第2の回路基板の対応する電極と接触接続するための第2の接触部と、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間を略U字状につなぎ、この略U字状の開口側では、これら第1の接触部及び第2の接触部を含む開口端に近づく程その間隔が広くなる形状のばね部と、を備え、弾性導電体で一体形成された、複数の内側電極間接続用コンタクト
    (ロ)前記第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの基板コネクタ部分が挿入されてこれを保持するときに、これら第1,第2の回路基板それぞれの外側の面を接触させる、互いに平行な第1の基板外面保持壁及び第2の基板外面保持壁、並びに、基板挿入、保持時にこれら第1,第2の回路基板の基板コネクタ先端部分を当接させる基板先端保持壁を含む基板コネクタ保持部と、前記第1の基板外面保持壁の壁面を含む平面と平行でその間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法より広い第1の平面、及び前記第2の基板外面保持壁の壁面を含む平面と平行でその間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法より広い第2の平面、並びにこれら第1,第2の平面それぞれとつながり、1つの辺に近づく程その間隔が狭くなる第1の斜面及び第2の斜面を含み、前記第1の平面及び第2の平面を成す部分に、前記複数の内側電極間接続用コンタクトを、そのそれぞれの第1の接触部が前記第1の斜面の延長面からは突出することなく前記第1の平面からは突出し、そのそれぞれの第2の接触部が前記第2の斜面の延長面からは突出することなく前記第2の平面からは突出して弾性変位可能なように配列保持固定するコンタクト保持部が設けられた仕切板と、を備え、この仕切板の第1の斜面及び第2の斜面並びに1つの辺の部分が、前記基板コネクタ保持部内に、前記1つの辺と前記基板先端保持壁との間に予め設定された間隙を隔てて配置され、かつ、前記第1の斜面及びその延長面と前記第1の基板外面保持壁との間の最小間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上、前記第2の斜面及びその延長面と前記第2の基板外面保持壁との間の最小間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法と同程度かそれ以上であり、前記第1の基板外面保持壁の壁面を含む平面と前記第1の接触部との間の間隔が前記第1の回路基板の厚さ寸法より狭く、前記第2の基板外面保持壁の壁面を含む平面と前記第2の接触部との間の間隔が前記第2の回路基板の厚さ寸法より狭くなるように配置されたインシュレータ
  3. 第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの、1辺に沿ってその両面に配列形成された複数の電極を含む基板コネクタ部分が挿入されて、これら第1の回路基板及び第2の回路基板を互いに平行に保持し、これら第1の回路基板と第2の回路基板との間を電気的に接続するカードエッジコネクタであって、前記第1の回路基板及び第2の回路基板それぞれの外側の面に配列形成された複数の電極の間を対応接続する、請求項1に記載のカードエッジコネクタに加え、それぞれが、前記第1の回路基板の内側の面の対応する電極と接触接続するための第1の接触部と、前記第2の回路基板の内側の面の対応する電極と接触接続するための第2の接触部と、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間を略U字状につなぎ、この略U字状の開口側では、これら第1の接触部及び第2の接触部を含む開口端に近づく程その間隔が広くなる形状のばね部と、を備え、弾性導電体で一体形成された、複数の内側電極間接続用コンタクトを、そのインシュレータの仕切板の、第1の平面及び第2の平面を成す部分に、それぞれの第1の接触部が前記仕切板の第1の斜面の延長面からは突出することなく前記第1の平面からは突出し、それぞれの第2の接触部が前記仕切板の第2の斜面の延長面からは突出することなく前記第2の平面からは突出して弾性変位可能なように配列、保持固定した、カードエッジコネクタ。
  4. 請求項1又は請求項2又は請求項3に記載のカードエッジコネクタに加え、第1の回路基板及び第2の回路基板を互いに平行に保持固定する、基板保持部材を備えて成る、カードエッジコネクタ。
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