JP3583675B2 - Continuous washing device and continuous washing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、軸方向に連続する複数の洗濯槽を備えた洗濯胴をその軸回りに揺動させ、適宜洗濯胴を一回転させることにより洗濯物を隣接する洗濯槽に順次移送して連続的に洗濯する水洗式洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5及び6は、連続水洗機を模式的に示した図である。図の連続水洗機は、外胴1と内胴(洗濯胴)2を備え、外胴1は固定で、内胴2は水平方向の軸回りに揺動かつ回転可能である。外胴1の内部は、中心に丸い開口5を備えたドーナツ形の円板3で、複数の洗濯室4a・・・4fに仕切られている。内胴2は、各洗濯室4a・・・4fに内装される短円筒形の洗濯槽2a・・・2fを隔壁の開口5を貫通する短いパイプ状の通路で一体に連結した構造で、その両端には洗濯物を投入する投入口6と洗濯済の洗濯物を排出する排出口7とが設けらている。外胴1の小口端には、内胴の洗濯物投入口6及び排出口7に対応して洗濯物を案内するシュート8、9が設けられている。
【0003】
内胴2は図示しない軸受で外胴1に軸回りに揺動かつ回転可能に軸支されており、これを揺動し、かつ所定のタイミングで一回転させる電動機(図示せず)が設けられている。
【0004】
内胴の各洗濯槽2a・・・2fには、隣接する洗濯槽相互を繋ぐ開口の部分に巻貝の殻のような形をしたスクープ10が連結して設けられている。内胴2はスクープ10を上方に向けた状態で揺動して洗濯を行う。各洗濯室には、外胴の周壁に取付けられた給水パイプ、排水パイプ、蒸気パイプ、洗剤供給パイプなどを通して洗浄水や洗剤液が供給されている。
【0005】
複数に区画することによって形成された洗濯室は、洗濯物投入口6側から、例えば2個の予備洗濯室、2個の本洗濯室及び2個の濯ぎ室という具合に設定されて、それに応じた量の洗剤や清水が供給される。内胴2内に投入された洗濯物は、内胴の揺動により各洗濯室内の洗濯水内で攪拌されて洗濯が行われる。そして適時内胴2を一回転させることにより、スクープ10で洗濯物をすくい上げ、螺旋円錐状に傾斜したスクープの面に沿って洗濯物を滑らせて、排出口7側に隣接する洗濯槽へと洗濯物を同時に移送する。
【0006】
上記のような構造の従来の連続水洗機は、内胴2の全周に外胴との間で洗濯水が自由に行き来できるように多数のパンチ孔11が設けられている。この従来構造は、基本的には各洗濯室に洗濯水をそのまま残して、洗濯物だけを隣接する洗濯槽に移送することを意図したものであるが、現実には洗濯物には多量の水が含まれ、かつ洗濯物といっしょに相当量の水が流れるため、洗濯物の乾燥重量の数倍の量の洗浄水が洗濯物と一緒に隣接する洗濯室に移送される。そこでこの種の連続水洗装置では、外胴に設けた配管で洗濯物の移送方向と逆方向の洗濯水の流れを生じさせて、洗濯物と共に移送された洗濯水を送り戻す操作を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
連続水洗機は、上述したように、洗濯物をその投入口6から排出口7へと複数の洗濯槽内に順次移送しながら連続的に洗濯を行うので、シーツやタオルなどの業務用のリネン製品を大量に洗濯するのに適している。連続水洗機は、前述したように、洗濯室の間で洗浄水の移動が生ずるため、各洗濯室の洗浄水の洗剤濃度や温度を所望の値に維持することが比較的むずかしい。しかし業務用のリネン製品は、汚れが比較的少ないため、従来構造の連続水洗機で洗濯することによる支障が生じなかった。
【0008】
しかし、連続水洗機が人手をかけずに多量の洗濯物を連続処理できることから、汚れの強い洗濯物も連続水洗機で洗濯したいという要求が生じ、そのような汚れの強い洗濯物を従来構造の連続水洗機で洗濯するケースも増えてきている。ところがこのような場合、従来構造の連続水洗機では、洗浄力が不足して汚れが残るという問題があった。
【0009】
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、流れによる洗濯液の希釈化を防止して、汚れの強い洗濯物の洗濯を可能にした連続水洗機を得ることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の連続水洗機は、外胴1の内部を中心部に開口を有する隔壁3で区画して形成した複数の洗濯室4a・・・4fと、各洗濯室に内装された短円筒状の洗濯槽2a・・・2fを前記開口を貫通する短い通路で一体に連結した内胴2と、内胴2の1回転時に各洗濯槽内の洗濯物をすくい上げて隣接する洗濯槽に順次移送するスクープ10とを備えた連続水洗機において、洗濯槽2a・・・2fと洗濯室4a・・・4fとの間で洗浄水を流通させる流通孔11を各洗濯槽の非通水性のスクープ10の背面側部分にのみ設けることにより、上記課題を解決している。すなわち、この発明の連続水洗機の内胴に設けた複数の洗濯槽(全部の洗濯槽である必要はない)は、非通水性の板材で形成されたスクープと、当該スクープの背後の部分に位置する通水性の隔壁と、前記背後の部分以外の部分の非通水性の隔壁とを備えている。
【0011】
上記のこの発明の連続水洗機を用いる洗濯方法は、洗濯水の変換をしないで洗濯を継続するときは、洗濯水の流通孔11が洗濯水の水面に達しない角度範囲で内胴2を往復揺動させ、洗濯槽内の洗濯水を変換するときは、洗濯水の流通孔11が洗濯水の水位より下方に位置する角度まで内胴2を揺動させるというものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は、この発明の連続水洗機の一実施例とその動作を示す模式図である。この発明の連続水洗機の全体構造は、図5に示した従来構造のものと同様である。本発明の連続水洗機が従来構造の連続水洗機と異なる点は、従来は内胴の全周に設けられていた洗浄水流通孔(パンチ孔)11が、本発明のものではスクープの背後の一部のみに設けられている点である。図1に示したものでは、内胴2の外周面に設けた多数のパンチ孔11が洗浄水流通孔を形成しており、このパンチ孔11は、スクープ10の背後の部分にのみ設けられている。また、スクープ10も水を通過させない(パンチ孔を備えていない)金属板で形成されている。
【0013】
このように形成された内胴2は、従来構造のものと同様に、外胴1の内壁面と狭い間隔を隔てて揺動かつ回転自在に内装され、内胴2の揺動動作により、洗濯物を洗浄水内で攪拌して洗濯を行う。図に示した内胴には、内胴の動きを洗濯物に効果的に伝達するための3本のブレーカ12が設けられている。
【0014】
図2及び図3は、洗濯水の変換を伴わない洗濯を行っている状態を示したもので、図2は内胴2の左揺動端の位置、図3は右揺動端の位置である。洗濯水の変換を伴わない洗濯では、内胴のパンチ孔を設けた領域13が洗濯水内に没入しない角度範囲で内胴2を揺動させる。この揺動範囲では、内胴2内の洗濯水は、内胴2内に封じ込められた状態になっている。この状態で内胴2を図で右回りに一回転させると、内胴の各洗濯槽に投入されている洗濯物は、その洗濯槽の洗濯水と共に隣接する洗濯槽に移送される。
【0015】
すなわち、この発明に係る連続水洗機では、外胴との間で洗濯水の流通が生じない範囲で内胴を揺動させ、その状態から内胴を一回転して洗濯物の移送を行ったときには、洗濯水が洗濯物と共に移送されるので、洗濯水が希釈化されるという現象を生じず、所望の洗剤濃度を維持できる。従って、このような態様で洗濯を行うことにより、汚れが強い洗濯物の洗浄を、より完全に行うことが可能になる。
【0016】
内胴内の洗濯水を変換するときは、図4に示すように、内胴のパンチ孔を設けた部分13が洗濯水中に没入する角度まで内胴2を揺動させる。この状態で内胴2の内部は、外胴1の内部と連通するから、外胴の底面に開口している排水口14に連通している排水パイプ15を開いて、洗濯水を交換しようとする洗濯槽の洗濯水を排出し、外胴に連通している図示しない給水パイプ及び洗剤液供給パイプから水及び必要な洗剤液を供給して洗濯水の変換を行う。洗濯水の変換を行わない洗濯槽は、その部分の外胴に連通している排水パイプや給水パイプを閉じたままにしておけばよい。
【0017】
内胴2と外胴1との間の間隙を狭くしておけば、外胴と内胴との連通による洗濯水の希釈化ないし変動はわずかで済む。なお、内胴内の洗濯水の温度の管理は、外胴内に蒸気を供給することによって行うことができ、内胴と外胴とを連通させる必要はない。
【0018】
以上のように、この発明の連続水洗機では、洗濯水を洗濯物と共に移送することも、また必要なタイミングで必要な洗濯槽に対して洗濯液の変換を行うこともできるので、洗濯物の汚れに応じた的確な洗濯が可能になる。更にこの発明の連続水洗機では、洗濯水を洗濯物と共に移動させることができ、意図しない洗濯水の流れがほとんど生じないことから、洗濯液中に染料が溶け出して、その後に投入された洗濯物を着色するという危険もほぼ完全に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例装置の内胴の1個の洗濯槽を示す破壊斜視図
【図2】洗濯水の変換を伴わない洗濯状態を示す模式図
【図3】図2の内胴の他の揺動端を示す説明図
【図4】洗濯水を変換するときの状態を示す説明図
【図5】連続水洗機の全体構成を示す模式的な断面側面図
【図6】従来装置の内胴の1個の洗濯槽を示す破壊斜視図
【符号の説明】
1 外胴
2a・・・2f 内胴
3 ドーナツ形円板
4a・・・4f 洗濯室
10 スクープ
11 パンチ孔[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
According to the present invention, a washing drum provided with a plurality of washing tubs that are continuous in the axial direction is swung around the axis thereof, and the laundry is sequentially rotated by one rotation to transfer the laundry sequentially to an adjacent washing tub and continuously. The present invention relates to a water-washing type washing machine for washing.
[0002]
[Prior art]
5 and 6 are views schematically showing a continuous washing machine. The illustrated continuous water washing machine includes an
[0003]
The
[0004]
Each of the inner tubs 2a to 2f is provided with a
[0005]
The laundry room formed by dividing into a plurality of compartments is set from the
[0006]
In the conventional continuous washing machine having the above structure, a large number of
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the continuous washing machine continuously performs the washing while sequentially transferring the laundry from the
[0008]
However, since a continuous washing machine can continuously process a large amount of laundry without human intervention, there is a demand for washing a highly soiled laundry with a continuous washing machine. The number of cases of washing with a continuous washing machine is increasing. However, in such a case, the conventional washing machine having a conventional structure has a problem that the washing power is insufficient and dirt remains.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-described problem, and has as its object to provide a continuous washing machine capable of preventing washing liquid from being diluted by a flow and enabling washing of strongly soiled laundry.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The continuous washing machine of the present invention has a plurality of
[0011]
In the washing method using the continuous washing machine of the present invention, when the washing is continued without converting the washing water, the washing
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 to 4 are schematic views showing one embodiment of the continuous water washer of the present invention and the operation thereof. The entire structure of the continuous washing machine of the present invention is the same as that of the conventional structure shown in FIG. The difference between the continuous washing machine of the present invention and the continuous washing machine of the conventional structure is that the washing water circulation hole (punch hole) 11 provided conventionally on the entire circumference of the inner body is replaced with the washing water flowing hole (punch hole) behind the scoop in the present invention. This is a point provided only in part. In the embodiment shown in FIG. 1, a large number of
[0013]
The
[0014]
2 and 3 show a state in which washing without conversion of washing water is performed. FIG. 2 shows a position of the left swing end of the
[0015]
That is, in the continuous washing machine according to the present invention, the inner body is swung within a range in which washing water does not flow between the outer body and the outer body, and the inner body is rotated once to transfer the laundry. Sometimes, the washing water is transferred together with the laundry, so that the phenomenon that the washing water is diluted does not occur, and the desired detergent concentration can be maintained. Therefore, by performing washing in this manner, it is possible to more completely wash laundry that is very dirty.
[0016]
When the washing water in the inner body is converted, as shown in FIG. 4, the
[0017]
If the gap between the
[0018]
As described above, in the continuous washing machine of the present invention, the washing water can be transferred together with the laundry, and the washing liquid can be converted into the required washing tub at the required timing. Accurate washing according to dirt becomes possible. Further, in the continuous washing machine according to the present invention, the washing water can be moved together with the laundry, and the unintended flow of the washing water hardly occurs. The danger of coloring objects can be almost completely avoided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a broken perspective view showing one washing tub of an inner body of an embodiment apparatus. FIG. 2 is a schematic view showing a washing state without conversion of washing water. FIG. 3 is another inner body of FIG. FIG. 4 is an explanatory view showing a state in which washing water is converted. FIG. 5 is a schematic cross-sectional side view showing an entire configuration of a continuous washing machine. FIG. 6 is an inner body of a conventional apparatus. Breaking perspective view showing one washing tub of [No.]
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